JP4809945B2 - 配膳車 - Google Patents

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Description

本発明は、食器が収納される収納室を備え、収納室に収納された食器の配膳に用いられる配膳車に関し、特に、収納室内の温度を表示可能な温度表示手段を備える配膳車に関するものである。
従来、食器が収納される収納室を備え、当該収納室内を適温に温度調整する配膳車が、ホテル、病院等の様々な環境下で用いられている。これらの配膳車は、収納室内を適温に温度調整することで、食器に盛り付けられた料理を適温で配膳することができ、且つ、多くの料理を配膳することも可能であるため、多人数の料理を提供する必要がある環境において非常に有用に活用されている。
ここで、これらの配膳車では、料理を適温で配膳する必要性から、配膳作業者が、収納室内の温度状況を適確に把握する必要がある。この点を考慮して、収納室内の温度を表示する温度表示部を備えた配膳車が、種々開発されている。このような温度表示部を備えた配膳車として、特許文献1に記載された配膳車が知られている。
特開2005−245975号公報
又、温度表示部を備えた配膳車においては、随時、収納室内の温度を検知し、リアルタイムに収納室内の温度を温度表示部に表示するように構成されているものがある。ここで、リアルタイムに収納室内温度の表示を更新する配膳車の場合、収納室に配設されている扉を開放した場合等の種々の状況下において、実際の収納室内の温度に比べ極端に高い温度又は低い温度が、温度表示部に表示されることがある。この現象は、温度表示部の表示をリアルタイムに更新することを要因としており、使用者が「極端に高い温度表示又は極端に低い温度表示」を視認することで誤解してしまうため、好ましいものではない。
この問題点を解決するために、温度表示部の表示を所定の時間間隔で更新するように構成された配膳車が存在する。このような配膳車では、温度表示部の表示を所定の時間間隔で更新するため、扉を開放した場合等の種々の状況変化の影響を少なくすることができる。即ち、使用者に誤解を招く温度表示を少なくすることができるので、所定の時間間隔で温度表示を更新する配膳車は、上述したリアルタイムに温度表示を更新する配膳車に比べ、有用である。
上述したように、所定の時間間隔で温度表示を更新する配膳車では、温度表示のめまぐるしい変化を防止できるという利点があるが、所定の時間間隔で温度表示を更新するため、所定の時間間隔が経過するまで、以前の収納室内温度が表示されてしまうという問題点がある。
特に、配膳車において、温度調整機能(例えば、ヒータユニットや冷却ユニット)の運転開始時や、収納室内の温度を検知する温度検知部(例えば、サーミスタ)が異常温度を検知し、当該異常温度からの復帰時等の場合には、収納室内の温度が大きく変化する為、実際の収納室内の温度と、温度表示されている温度に大きな誤差が生じてしまう。そして、この実際の収納室内の温度と大きくずれた温度表示がされた状態が、最長で所定の時間間隔分の期間継続されるため、使用者が収納室内温度を誤解してしまう虞があった。
又、上記の場合も含め、所定の時間間隔毎に温度表示を更新する配膳車では、配膳作業者が現時点における収納室内の温度を即座に知りたい場合であっても、所定の時間間隔の経過に伴う温度表示の更新を待たなければならない。つまり、当該配膳車においては、即座に知りたいという配膳作業者等の要求を満たす手段がなかった。
本発明は、前記従来の問題点を解消するためになされたものであり、食器が収納される収納室と、収納室内の温度を表示する温度表示手段を備える配膳車に関し、温度表示手段に適切な温度表示を行い得る配膳車を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため請求項1に係る配膳車は、食品が載置された食器を収納可能な収納室と、前記収納室内の温度を調整する温度調整手段と、前記収納室内の温度を検知する温度検知手段と、前記温度検知手段の検知結果に基づいて、前記収納室内の温度を表示する温度表示手段と、を備える配膳車において、前記温度調整手段の運転の有無を切り換える操作手段と、前記温度表示手段の温度表示が更新される所定の更新期間を計時する計時手段と、前記計時手段による所定の更新期間の経過に基づいて、前記温度表示手段の表示を更新すると共に、前記操作手段の操作に基づいて、前記計時手段による計時結果を初期化する表示制御手段と、を備えることを特徴とする。
また、請求項2に係る配膳車は、食品が載置された食器を収納可能な収納室と、前記収納室内の温度を調整する温度調整手段と、前記収納室内の温度を検知する温度検知手段と、前記温度検知手段の検知結果に基づいて、前記収納室内の温度を表示する温度表示手段と、を備える配膳車において、前記温度表示手段の温度表示が更新される所定の更新期間を計時する計時手段と、前記計時手段による所定の更新期間の経過に基づいて、前記温度表示手段の表示を更新すると共に、前記温度検知手段により異常が検知された場合に、前記計時手段による計時結果を初期化する表示制御手段と、を備えることを特徴とする。
請求項1に係る配膳車は、温度調整手段により収納室内の温度を適温に調整しつつ、前記収納室内に載置された食器に盛り付けられた料理等を配膳する際に用いられる。そして、この配膳車には、温度表示手段が配設されており、温度検知手段の検知結果に基づく収納室内温度が表示され、計時手段で計時される所定の更新期間の経過毎に、随時更新される。
ここで、温度調整手段の運転の有無を切り替える操作手段の操作が行われると、表示制御手段によって、計時手段の計時結果が初期化されるので、その時点における収納室内の温度が温度表示手段に表示される。これにより、配膳作業者が即座に収納室内の温度を把握したい場合、当該操作手段を操作するだけで、所定の更新期間の経過を待つことなく、その時点における収納室内の温度を把握することができる。
また、前記請求項2記載の配膳車は、温度調整手段により収納室内の温度を適温に調整しつつ、前記収納室内に載置された食器に盛り付けられた料理等を配膳する際に用いられる。そして、この配膳車には、温度表示手段が配設されており、温度検知手段の検知結果に基づく収納室内温度が表示され、計時手段で計時される所定の更新期間の経過毎に、随時更新される。
ここで、温度検知手段により異常が検知されると、表示制御手段によって、前記計時手段による計時結果が初期化されるので、その時点における収納室内の温度が温度表示手段に表示される。つまり、異常が解消した時点の収納室内の温度が温度表示手段に表示されるので、異常からの復帰時において、配膳作業者は、更新期間の経過を待つことなく、その時点における収納室内の温度を把握することができる。
本発明を所謂ワゴンタイプの配膳車に適用した一実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
ここで、ワゴンタイプの配膳車とは、例えば、10〜20食分の料理が入ったホテルパン・シートパンなどのトレーを保冷・保温の運転中の庫内に収納し、食事をする場所まで搬送した後に、保冷・保温を再運転させて待機しつつ、適時になり次第、トレーを庫内より取り出して天上部にのせ、個別の皿へ盛りつける配膳作業に適した配膳車である。
先ず、本実施形態に係る配膳車1の概略構成について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は、本実施形態に係る配膳車1の外観斜視図である。
図1に示すように、配膳車1は、移動架台2と、移動架台2に載置された本体3、本体3の上部に設けられた天板4等から構成されている。
この点、移動架台2には、その底面に車輪11が配設されていて、前後方向に移動可能とされている。さらに、その底面にブレーキペダル12が装備されていて、ブレーキペダル12を軽く踏むだけで、確実に床に固定することができる。これにより、配膳作業に伴う待機中や傾斜地等において、配膳車1の不意な移動を防ぐことできる。
また、図2に示すように、本体3は、その内部に、冷蔵室31と、温蔵室32、機械室33に形成されている。冷蔵室31には、保冷すべき料理が入ったトレー17が収納される(図1参照)。そして、温蔵室32には、保温すべき料理が入ったトレー17が収納される(図1参照)。又、機械室33には、コンプレッサ39等で構成される冷却ユニット42が配設されている。尚、この冷蔵室31、温蔵室32、機械室33の詳細については、後に図面を参照しつつ詳細に説明する。
そして、本体3正面側には、温蔵室用扉13、冷蔵室用扉14、機械室用パネル15が配設されている(図1参照)。温蔵室用扉13は、温蔵室32の正面部分に開閉自在に配設されている。そして、温蔵室用扉13には、窓16が形成されており、温蔵室32内に収納された複数のトレー17を確認することができる。そして、冷蔵室用扉14は、冷蔵室31の正面部分に開閉自在に配設されている。この冷蔵室用扉14にも、温蔵室用扉13と同様、窓16が形成されており、温蔵室32内に収納された複数のトレー17を確認することができる。一方、機械室用パネル15は、機械室33の正面部分に配設されており、機械室33正面部分の開口縁にネジ止め固定されている。
図1に示すように、上下の配置関係にある冷蔵室用扉14、機械室用パネル15と、温蔵室用扉13との間には、オペレーションパネル20が設けられている。このオペレーションパネル20は、冷蔵室31、温蔵室32の温度制御に係る操作を行う為の操作部である。尚、オペレーションパネル20の詳細については、後に図面を参照しつつ詳細に説明する。
天板4には、その端部に、ハンドル21が設けられている。このハンドル21は、配膳作業者がハンドル21を握ることにより、配膳車1の移動操作を容易にしている。
又、天板4には、折畳式サイドテーブル22が配設されている。この折畳式サイドテーブル22は、天板4上面と水平となる位置で固定することが可能であり、天板4及び折畳式サイドテーブル22に、トレー17を置くことができる。即ち、天板4及び折畳式サイドテーブル22の上面を、トレー17に入った料理を陳列するためのスペースや盛り付け作業をするためのスペース等として利用できる。
尚、図1では、折畳式サイドテーブル22を拡げた状態を示しているが、本体3の側面に沿って折り畳むことが可能である。
次に、本実施形態に係る配膳車1の冷蔵室31と温蔵室32の構成について説明する。図3に示すように、冷蔵室31は、その周囲をウレタン発泡による断熱材40で覆われた断熱箱体として構成されており、冷蔵室31内の断熱性能を高めた構造になっている。
また、温蔵室32は、その周囲を断熱板41で覆われた断熱箱体として構成されており、温蔵室32内の断熱性能を高めた構造になっている。この点、本体3の大きさの制約などから、冷蔵室31と温蔵室32とを隣り合わせに形成しているが、断熱材40及び断熱板41によって、隣り合う冷蔵室31と温蔵室32との間が断熱されることから、冷蔵室31と温蔵室32の機能が損なわれることはない。
そして、機械室33には、上述したように、冷蔵室31を冷却するための冷却ユニット42が配設されている。冷却ユニット42は、コンプレッサ39や、凝縮器、空冷ファン、空気フィルタ、蒸発器、キャピラリ、定圧式膨張弁等で構成されている。
ここで、冷却ユニット42の蒸発器を構成する銅パイプ43は、冷蔵室内壁面34の左右上面の裏側に貼り付けられており、ウレタン発泡による断熱材40によって包まれている。従って、冷蔵室31内部の空気は、冷蔵室内壁面34を介して、銅パイプ43により冷却される。そして、冷蔵室31内部の空気が冷却されることで冷蔵室31内に自然対流が生じるので、冷蔵室31内部は均等に冷却される。
尚、冷却される冷蔵室内壁面34は、約−15℃から約−5℃に抑えられる。
一方、温蔵室32には、機械室33と隣り合う温蔵室内壁面35に、ヒータパネル45が配設されている。このヒータパネル45の遠赤外線による輻射によって、温蔵室32内に収納された料理を温蔵することができる。更に、温蔵室32では、暖気が強制的に循環されており、これによっても、温蔵室32内に収納された料理を温蔵することができる。
ここで、温蔵室32の温蔵機能に係るヒータユニット54の構成について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図4は、ヒータユニット54に係る構成の概要を示す説明図である。
図4に示すように、温蔵室32においては、上述したように、機械室33と隣り合う温蔵室内壁面35にヒータパネル45が設けられており、ヒータパネル45の裏面側にコードヒータ55が配設されている。
更に、ヒータパネル45の裏面側には、ヒータパネル45に対向する位置に仕切板53が設けられ、ヒータパネル45と仕切板53の間に吹出流路57を形成している。ここで、仕切板53には、吹出流路57表面側にコードヒータ55が配設されている。そして、吹出流路57は、ヒータパネル45の下方に形成された吹出口58を介して、温蔵室32下部で温蔵室32内部と連通している。
一方、仕切板53裏面側においては、仕切板53に対向する位置に吸気板59が設けられており、仕切板53と吸気板59の間に吸込流路49を形成している。そして、吸込流路49は、吸気板59の裏側に形成された加熱ファン室48を介して、吹出流路57に連通している。
ここで、加熱ファン室48には、吸込流路49を介して、温蔵室32内の空気を吸い込み、吹出流路57を介して、当該空気を温蔵室32へと吹き出す加熱ファン56が配設されている。
従って、コードヒータ55と加熱ファン室48に設置された加熱ファン56とが駆動すると、温蔵室32内の空気は、吸込流路49に流入し、加熱ファン室48を通過した後に、吹出流路57に流入する。そして、吹出流路57に流入した空気は、コードヒータ55により加熱されて暖気となり、吹出口58を介して、温蔵室32内部に吹き出される。温蔵室32に吹き出された暖気は、再度、吸込流路49から吸い込まれることになるので、温蔵室32内の空気の流れは、暖気の強制的循環構造となる。
次に、冷蔵室31、温蔵室32の温度制御に係る操作を行う為のオペレーションパネル20について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図5は、オペレーションパネル20の操作部分を示す説明図である。
図5に示すように、オペレーションパネル20には、冷蔵室31に関し、冷蔵温度表示部60、冷蔵温度設定操作部65、冷蔵運転スイッチ61、冷蔵運転ランプ62が配設されている。
冷蔵温度表示部60は、後述する温度表示制御処理プログラムに基づいて、冷蔵室31の庫内温度又は設定温度を表示する表示手段である。冷蔵温度表示部60における庫内温度表示は、所定の更新期間毎に随時、その時点の庫内温度に更新される。この冷蔵温度表示部60の表示に係る制御については後に図面を参照しつつ詳細に説明する。
冷蔵温度設定操作部65には、冷蔵温度設定ボタン66、冷蔵温度上昇ボタン67、冷蔵温度下降ボタン68が配設されている。冷蔵温度設定ボタン66は、冷蔵室31の温度制御における設定温度を設定する際に用いるボタンである。そして、冷蔵温度上昇ボタン67、冷蔵温度下降ボタン68は、冷蔵室31の設定温度の値を上昇、下降させるためのボタンである。
また、冷蔵運転スイッチ61は、冷却ユニット42の運転又は運転停止を行う為のスイッチであり、冷蔵運転スイッチ61がONされると、後述する冷蔵運転制御プログラムに基づき、冷却ユニット42の運転が開始される。即ち、冷蔵運転スイッチ61をONすることにより、冷蔵室31は、設定された設定温度に基づいて冷却される。
そして、冷蔵運転ランプ62は、冷蔵運転スイッチ61に連動して点灯、消灯するランプである。即ち、冷蔵運転スイッチ61をON操作すると、冷蔵運転ランプ62は点灯し、OFF操作すると、冷蔵運転ランプ62は消灯する。従って、冷蔵運転ランプ62の点灯態様を確認することで、配膳作業者は、冷却ユニット42の運転態様を確認することができる。
又、オペレーションパネル20には、温蔵室32に関し、温蔵温度表示部70、温蔵温度設定操作部75、温蔵運転スイッチ71、温蔵運転ランプ72が配設されている。
温蔵温度表示部70は、後述する温度表示制御処理プログラムに基づいて、温蔵室32の庫内温度又は設定温度を表示する表示手段である。温蔵温度表示部70における庫内温度表示は、所定の更新期間毎に随時、その時点の庫内温度に更新される。この温蔵温度表示部70の表示に係る制御については後に図面を参照しつつ詳細に説明する。
温蔵温度設定操作部75には、温蔵温度設定ボタン76、温蔵温度上昇ボタン77、温蔵温度下降ボタン78が配設されている。温蔵温度設定ボタン76は、温蔵室32の温度制御における設定温度を設定する際に用いるボタンである。そして、温蔵温度上昇ボタン77、温蔵温度下降ボタン78は、温蔵室32の設定温度の値を上昇、下降させるためのボタンである。
また、温蔵運転スイッチ71は、加熱ファン56及びコードヒータ55の運転又は運転停止を行う為のスイッチであり、温蔵運転スイッチ71がONされると、後述する温蔵運転制御プログラムに基づき、コードヒータ55及び加熱ファン56の運転が開始される。即ち、温蔵運転スイッチ71をONすることにより、温蔵室32は、設定された設定温度に基づいて加温される。
そして、温蔵運転ランプ72は、温蔵運転スイッチ71に連動して点灯、消灯するランプである。即ち、温蔵運転スイッチ71をON操作すると、温蔵運転ランプ72は点灯し、OFF操作すると、温蔵運転ランプ72は消灯する。従って、温蔵運転ランプ72の点灯態様を確認することで、配膳作業者は、コードヒータ55及び加熱ファン56の運転態様を確認することができる。
ここで、冷蔵室31、温蔵室32に対する設定温度の設定操作について説明する。尚、冷蔵室31、温蔵室32のいずれについても、設定温度の設定操作は同様であるので、冷蔵室31に対する設定温度の設定操作を例として説明する。
通常、冷蔵温度表示部60には、冷蔵室31の庫内温度が点灯表示されている。ここで、冷蔵温度設定ボタン66が押下されると、冷蔵温度表示部60には、冷蔵室31の庫内温度に代わって、冷蔵室31に係る現在の設定温度が点滅表示される。
この時、冷蔵温度設定ボタン66が押下された状態を維持することで、冷蔵室31に係る設定温度を変更可能な設定モードとする。そして、この設定モードにおいて、冷蔵温度上昇ボタン67、冷蔵温度下降ボタン68を操作することにより、冷蔵室31に係る設定温度を所望の設定温度に変更することができる。つまり、冷蔵温度設定ボタン66を押下した状態で冷蔵温度上昇ボタン67を押下することで、点滅表示中の冷蔵室31に係る設定温度を上昇させる。又、冷蔵室31に係る設定温度を下げたい場合には、冷蔵温度設定ボタン66を押下した状態で、冷蔵温度下降ボタン68の操作を行う。
そして、冷蔵温度表示部60に点滅表示されている冷蔵室31に係る設定温度が所望の値になったときに、冷蔵温度設定ボタン66の押下状態を解除する。これにより、設定モードから抜け出すと同時に、点滅表示中の値が新たな設定温度に変更される。
次に、本実施形態に係る配膳車1の制御系について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図6は、配膳車1の制御系を示すブロック図である。
図6に示すように、配膳車1の制御系は、コントロールユニット80を核として構成されている。このコントロールユニット80は、CPU81、ROM82、RAM83等から構成されている。
ROM82には、冷蔵室31に関する温度制御プログラム、温蔵室32に係る温度制御プログラムと共に、後述する温蔵運転制御処理プログラム(図7参照)、冷蔵運転制御処理プログラム(図8参照)、温度表示制御処理プログラム(図9参照)等、配膳車1の制御上必要な各種のプログラムが格納されている。そして、CPU81は、係るROM82に記憶されている各種プログラムに基づいて各種の演算を行うものである。又、RAM83は、CPU81の演算処理結果等に関する一時記憶手段として用いられる。
また、コントロールユニット80には、オペレーションパネル20が接続されている。上述したように、オペレーションパネル20には、冷蔵温度表示部60、冷蔵運転スイッチ61、冷蔵温度設定操作部65(即ち、冷蔵温度設定ボタン66、冷蔵温度上昇ボタン67、冷蔵温度下降ボタン68)、温蔵温度表示部70、温蔵運転スイッチ71、温蔵温度設定操作部75(即ち、温蔵温度設定ボタン76、温蔵温度上昇ボタン77、温蔵温度下降ボタン78)が配設されている。
冷蔵運転スイッチ61、冷蔵温度設定操作部65、温蔵運転スイッチ71、温蔵温度設定操作部75の機能については、既に説明済であるので、その説明は省略する。そして、冷蔵運転スイッチ61、冷蔵温度設定操作部65、温蔵運転スイッチ71、温蔵温度設定操作部75の操作に基づく操作信号は、コントロールユニット80に送信され、当該コントロールユニット80では、当該操作信号に基づく制御が行われる。
そして、冷蔵温度表示部60、温蔵温度表示部70は、上述したように、夫々、冷蔵室31、温蔵室32に係る室内温度、設定温度が表示される。そして、冷蔵温度表示部60、温蔵温度表示部70の表示は、後述する温度表示制御処理プログラムに基づいて制御される。
そして、コントロールユニット80には、温蔵室サーミスタ85、冷蔵室サーミスタ86が接続されている。
温蔵室サーミスタ85は、温蔵室32に配設されており、温蔵室32内の温度を検知する。そして、温蔵室サーミスタ85は当該検知結果をコントロールユニット80に送信するので、コントロールユニット80は、当該温蔵室サーミスタ85の検知結果に基づき、温蔵室32の温度制御及び温蔵温度表示部70の表示制御を行う。
冷蔵室サーミスタ86は、冷蔵室31に配設されており、冷蔵室31内の温度を検知する。そして、冷蔵室サーミスタ86は当該検知結果をコントロールユニット80に送信するので、コントロールユニット80は、当該冷蔵室サーミスタ86の検知結果に基づき、冷蔵室31の温度制御及び冷蔵温度表示部60の表示制御を行う。
また、コントロールユニット80には、温度制御回路89を介して、ヒータユニット54が接続されている。上述したように、ヒータユニット54は、コードヒータ55、加熱ファン56等により構成されている。ここで、温度制御回路89は、CPU81からの指令に従って、コードヒータ55、加熱ファン56の駆動制御を行うものである。
更に、このコントロールユニット80には、温度制御回路89を介して、冷却ユニット42が接続されている。冷却ユニット42は、上述のように、コンプレッサ39や、凝縮器、空冷ファン、空気フィルタ、蒸発器、キャピラリ、定圧式膨張弁等で構成されている。そして、温度制御回路89は、CPU81からの指令に従って、コンプレッサ39等の駆動制御も行う。
そして、コントロールユニット80には、更新期間タイマ87と、駆動制御タイマ88が接続されている。
更新期間タイマ87は、冷蔵温度表示部60、温蔵温度表示部70における温度表示を更新すべき更新期間(例えば、15秒)を計時する計時手段である。更新期間タイマ87は、後述する温度表示制御処理プログラムを実行することでCPU81から送信される信号に基づいて、制御(計時の開始、リセット等)される。
駆動制御タイマ88は、コンプレッサ39、コードヒータ55の運転開始に係る所定期間を計時する為の計時手段である。そして、駆動制御タイマ88は、常時計時を行っており、後述する温蔵運転制御処理プログラム、冷蔵運転制御処理プログラムにおいて、適宜参照される。
尚、駆動制御タイマ88を参照することで、判断される所定の期間(運転遅延期間、運転待機期間、同時起動禁止期間)については、後に詳細に説明する。
又、コントロールユニット80には、バッテリ90が接続されている。従って、バッテリ90は、配膳車1の制御系に係る駆動源として機能する。又、バッテリ90は、オペレーションパネル20にも接続されている。つまり、バッテリ90は、冷蔵温度表示部60、温蔵温度表示部70の表示に係る駆動源としても機能する。
ここで、バッテリ90は、電源コネクタ91を介して、外部電源95と接続可能に構成されており、外部電源95からの電力供給を受けることで充電することができる。又、電源コネクタ91を介して、外部電源95と接続しておくことも可能であるため、配膳車1は、外部電源95を駆動源として、各種制御を行うことも可能である。
続いて、本実施形態に係る配膳車1における温蔵運転制御処理プログラムについて、図面を参照しつつ詳細に説明する。図7は、温蔵運転制御処理プログラムのフローチャートである。
この温蔵運転制御処理プログラムは、CPU81により実行されることで、ヒータユニット54の運転態様を制御し、温蔵室32に対する温度調整を行う為のプログラムである。
図7に示すように、温蔵運転制御処理プログラムでは、先ず、CPU81は、温蔵運転スイッチ71がON操作されているか否かについての判断を行う。温蔵運転スイッチ71がON操作されている場合には(S1:YES)、CPU81は、駆動制御タイマ88に基づいて、RAM83に温蔵運転開始時期データを格納すると共に、加熱ファン56の駆動を開始する(S2)。これにより、加熱ファン56の運転が開始されるので(S2)、温蔵室32内の空気は、コードヒータ55によって加熱される前に強制的に温蔵室32内を循環される。一方、温蔵運転スイッチ71がOFFに操作されている場合(S1:NO)、CPU81は、温蔵運転スイッチ71がOFF操作された時点を示す温蔵運転停止時期データをRAM83に格納し、温蔵運転制御処理プログラムを終了する。
加熱ファン56の駆動が開始されると(S2)、CPU81は、駆動制御タイマ88を参照し、運転遅延期間を経過したか否かについての判断を行う(S3)。ここで、運転遅延期間とは、温蔵運転スイッチ71のON操作からの所定期間(例えば、5秒間)のことである。従って、CPU81は、RAM83に格納されている温蔵運転開始時期データと、駆動制御タイマ88を参照することで、運転遅延期間の経過に関する判断を行う。運転遅延期間を経過している場合には(S3:YES)、CPU81は、S4に処理を移行する。一方、未だ運転遅延期間を経過していない場合には、CPU81は、S1に処理を戻す。この時、温蔵運転スイッチ71がON状態にあれば、加熱ファン56の運転が継続される。
S4に移行すると、CPU81は、RAM83に格納されている温蔵運転停止時期データと、駆動制御タイマ88を参照し、運転待機期間を経過したか否かについての判断を行う。ここで、運転待機期間とは、前回のヒータユニット54の駆動停止からの所定期間のことである。運転待機期間を経過している場合には(S4:YES)、CPU81は、S5に処理を移行する。一方、未だ運転待機期間を経過していない場合には(S4:NO)、CPU81は、S1に処理を戻す。この場合も、温蔵運転スイッチ71がON状態にあれば、加熱ファン56の運転が継続される。
S5においては、CPU81は、RAM83に格納されているコンプレッサ起動時期データと、駆動制御タイマ88を参照することにより、同時起動禁止期間を経過したか否かについての判断を行う。ここで、同時起動禁止期間とは、冷却ユニット42を構成するコンプレッサ39の起動開始からの所定期間のことである。そして、コンプレッサ運転開始時期データとは、後述する冷蔵運転制御プログラムのS16で、RAM83に格納されるデータであり、コンプレッサ39の運転を開始した時期を示すデータである。
同時起動禁止期間を経過している場合には(S5:YES)、CPU81は、S6に処理を移行する。一方、同時起動禁止期間を経過していない場合(S5:NO)、CPU81は、S1に処理を戻す。この場合も、温蔵運転スイッチ71がON状態にあれば、加熱ファン56の運転が継続される。
そして、S6に移行すると、CPU81は、温蔵室サーミスタ85の検知結果に基づく現在の温蔵室32内の温度(以下、温蔵室内温度という)と、RAM83に格納されている温蔵室32の設定温度を参照し、温蔵室内温度が設定温度以上であるか否かについての判断を行う。
温蔵室内温度が設定温度以上である場合には(S6:YES)、CPU81は、コードヒータ55の駆動を停止する(S7)。コードヒータ55の駆動を停止した後、CPU81は、S1に処理を戻す。一方、温蔵室内温度が設定温度未満の場合(S6:NO)、CPU81は、コードヒータ55を駆動する。ここで、駆動停止状態にあるコードヒータ55を駆動させる場合には、CPU81は、RAM83にヒータ運転開始時期データを格納する。コードヒータ55を駆動した後、CPU81は、S1に処理を戻す。
尚、S1に処理を戻した場合、温蔵運転スイッチ71がOFF操作されていなければ、S1〜S8の処理が継続して行われる。
次に、本実施形態に係る配膳車1における冷蔵運転制御処理プログラムについて、図面を参照しつつ詳細に説明する。図8は、冷蔵運転制御処理プログラムのフローチャートである。
この冷蔵運転制御処理プログラムは、CPU81により実行されることで、冷却ユニット42の運転態様を制御し、冷蔵室31に対する温度調整を行う為のプログラムである。
図8に示すように、冷蔵運転制御処理プログラムでは、先ず、CPU81は、冷蔵運転スイッチ61がON操作されているか否かについての判断を行う。冷蔵運転スイッチ61がON操作されている場合には(S11:YES)、CPU81は、S12に処理を移行する。一方、冷蔵運転スイッチ61がOFFに操作されている場合(S11:NO)、CPU81は、冷蔵運転スイッチ61がOFF操作された時点を示す冷蔵運転停止時期データをRAM83に格納し、冷蔵運転制御処理プログラムを終了する。
S12に移行すると、CPU81は、駆動制御タイマ88と、RAM83に格納されている冷蔵運転停止時期データを参照し、運転待機期間を経過したか否かについての判断を行う。ここで、この場合における運転待機期間とは、前回の冷却ユニット42の駆動停止からの所定期間(例えば、3分間)のことである。運転待機期間を経過している場合には(S12:YES)、CPU81は、S13に処理を移行する。一方、未だ運転待機期間を経過していない場合には(S12:NO)、CPU81は、再びS11に処理を戻す。
そして、S13においては、CPU81は、同時起動禁止期間を経過したか否かについての判断を行う。この場合における同時起動禁止期間とは、ヒータユニット54を構成するコードヒータ55の運転開始からの所定期間をいう。具体的には、CPU81は、駆動制御タイマ88と、RAM83に格納されているヒータ運転開始時期データを参照し、同時起動禁止期間の経過に係る判断を行う。同時起動禁止期間を経過している場合には(S13:YES)、CPU81は、S14に処理を移行する。一方、未だ同時起動禁止期間を経過していない場合には(S13:NO)、CPU81は、S11に処理を戻す。
S14に移行すると、CPU81は、冷蔵室サーミスタ86の検知結果に基づく現在の冷蔵室31内の温度(以下、冷蔵室内温度という)と、RAM83に格納されている冷蔵室31の設定温度を参照し、冷蔵室内温度が設定温度以下であるか否かについての判断を行う。
冷蔵室内温度が設定温度以下である場合には(S14:YES)、CPU81は、コンプレッサ39の運転を停止する(S15)。コンプレッサ39の駆動を停止した後、CPU81は、S11に処理を戻す。一方、冷蔵室内温度が設定温度より高い場合(S14:NO)、CPU81は、コンプレッサ39を運転する(S16)。ここで、運転停止状態にあるコンプレッサ39の運転を開始する場合には、CPU81は、RAM83にコンプレッサ運転開始時期データを格納する。コンプレッサ39を駆動した後、CPU81は、S11に処理を戻す。
尚、S11に処理を戻した場合、冷蔵運転スイッチ61がOFF操作されていなければ、S11〜S16の処理が継続して行われる。
以上、図7、図8を参照しつつ説明したように、本実施形態に係る配膳車1では、運転遅延期間を経過しなければ、コードヒータ55の駆動は行われない。これにより、温蔵運転スイッチ71のチャタリング等によるコードヒータ55の不要な駆動・駆動停止を防止することができる。又、少なくとも運転遅延期間の間、加熱ファン56によって、温蔵室32内空気の強制循環が行われるので、コードヒータ55が駆動した際における温蔵室32内の温度分布を均一化することができる。
又、温蔵運転制御処理プログラムにおいて、運転待機期間を経過しなければ、コードヒータ55の駆動は行われない。即ち、コードヒータ55の駆動停止した状態を運転待機期間の間、維持することができるので、むやみにコードヒータ55を駆動・駆動停止することによるヒータユニット54の短命化を防止することができる。
同様に、冷蔵運転制御処理プログラムにおいても、運転待機期間を経過しなければ、コンプレッサ39の運転は開始されず、コンプレッサ39が運転を停止している状態を運転待機期間の間、維持することができる。即ち、むやみにコンプレッサ39を駆動・駆動停止することによる冷却ユニット42の短命化を防止することができる。
更に、配膳車1では、温蔵運転制御処理プログラムによって、同時起動禁止期間を経過しなければ、コードヒータ55を駆動しないように制御される。又、冷蔵運転制御処理プログラムにおいても、同時起動禁止期間を経過しなければ、コンプレッサ39の運転を開始しないように制御される。即ち、コンプレッサ39とコードヒータ55の起動時期が確実に相違することになるため、コンプレッサ39、コードヒータ55を同時起動した場合に生じる瞬間的な消費電流の増大を抑えることができる。又、瞬間的な消費電流の増大を抑えることで、配膳車1や電源の故障を防止することも可能となる。
次に、配膳車1における温度表示制御処理プログラムについて、図面を参照しつつ詳細に説明する。図9は、温度表示制御処理プログラムのフローチャートである。
ここで、温度表示制御処理プログラムとは、冷蔵温度表示部60、温蔵温度表示部70における温蔵室内温度、冷蔵室内温度の表示を定期的に更新しつつ、所定の場合には、即座に温蔵室内温度、冷蔵室内温度を表示する制御を行う為のプログラムである。
図9に示すように、温度表示制御処理プログラムの実行が開始されると、先ず、CPU81は、更新期間タイマ87の計時結果を初期化し(S21)、更新期間タイマ87の計時を開始する(S22)。そして、更新期間タイマ87の計時を開始すると同時に、CPU81は、温蔵室サーミスタ85、冷蔵室サーミスタ86の検知結果に基づく温蔵室内温度、冷蔵室内温度を、冷蔵温度表示部60、温蔵温度表示部70に表示する(S23)。
接続されたサーミスタに対応する温度表示部に、温度表示を行った後、CPU81は、S24に処理を移行する。
S24に移行すると、CPU81は、温蔵室サーミスタ85、冷蔵室サーミスタ86で異常温度を検知したか否かについての判断を行う。即ち、CPU81は、温蔵室サーミスタ85、冷蔵室サーミスタ86の検知結果に基づく温蔵室内温度、冷蔵室内温度が異常温度であるか否かについての判断を行う。
尚、本実施形態における配膳車1においては、温蔵室サーミスタ85、冷蔵室サーミスタ86に対する接続が断線している場合には、検知結果として、極端な温蔵室内温度、冷蔵室内温度(例えば、無限大)をCPU81に送信する。従って、温蔵室サーミスタ85、冷蔵室サーミスタ86に関する接続が断線している場合には、当該S25の処理において、異常温度が検知される。
異常温度を検知した場合(S24:YES)、CPU81は、S27に処理を移行する。一方、異常温度が検知されなかった場合には(S24:NO)、CPU81は、S25に処理を移行する。
異常温度が検知されず(S24:NO)、S25に移行すると、CPU81は、冷蔵運転スイッチ61又は温蔵運転スイッチ71のON操作が行われたか否かについての判断を行う。冷蔵運転スイッチ61又は温蔵運転スイッチ71のON操作が行われた場合には(S25:YES)、CPU81は、S21に処理を戻す。一方、冷蔵運転スイッチ61、温蔵運転スイッチ71が何れも操作されなかった場合には(S25:NO)、CPU81は、S26に処理を移行する。
ここで、冷蔵運転スイッチ61又は温蔵運転スイッチ71のON操作が行われた時点で、S21に処理を戻し、更新期間タイマ87の計時結果の初期化(S21)、更新期間タイマ87の計時開始(S22)、室内温度表示(S23)が行われるので、冷蔵運転スイッチ61又は温蔵運転スイッチ71が操作された時点で、その時点の室内温度が温度表示される。つまり、配膳作業者は、冷蔵運転スイッチ61、温蔵運転スイッチ71の操作を行うだけで、冷蔵室31、温蔵室32の室内温度を即座に把握することができる。
そして、S26に移行すると、CPU81は、更新期間タイマ87を参照し、更新期間(例えば、15秒)を経過したか否かについての判断を行う。更新期間を経過している場合には(S26:YES)、S21に処理を戻す。これにより、更新期間タイマ87によって、次の更新期間に係る計時が開始され(S21、S22)、温度表示部(冷蔵温度表示部60、温蔵温度表示部70)では、次の更新期間移行時における温度表示(冷蔵室内温度、温蔵室内温度)がなされる(S23)。
一方、未だ更新期間を経過していない場合には(S26:NO)、CPU81は、S24に処理を戻す。従って、更新期間を経過するまでは、温度表示部(冷蔵温度表示部60、温蔵温度表示部70)には、直前のS23で表示された温度表示(冷蔵室内温度、温蔵室内温度)が表示された状態となる。
ここで、異常温度が検知され(S24:YES)、S27に移行すると、CPU81は、異常温度を検知したサーミスタに対応する温度表示部にエラー表示を行う(S27)。例えば、冷蔵室サーミスタ86により異常温度が検知された場合には、CPU81は、冷蔵温度表示部60にエラー表示を表示する。異常温度を検知したサーミスタに対応する温度表示部にエラー表示を行った後、CPU81は、S28に処理を移行する。
S28に移行すると、CPU81は、エラーが解消したか否かについての判断を行う。即ち、CPU81は、再度、温蔵室サーミスタ85、冷蔵室サーミスタ86から検知結果を取得し、異常温度が検知されたか否かについての判断を行う。未だ異常温度を検知し、エラーが解消していない場合には(S28:NO)、CPU81は、S27に処理を戻し、該当する温度表示部のエラー表示を継続する。一方、該当するサーミスタからの検知結果が異常温度でなくなっていた場合、CPU81は、エラーが解消されたものと判断し(S28:YES)、S21に処理を戻す。これにより、更新期間タイマ87の計時結果の初期化(S21)と共に、更新期間タイマ87によって新たな更新期間の計時が開始され(S22)、エラー解消時の温蔵室内温度、冷蔵室内温度が冷蔵温度表示部60、温蔵温度表示部70に表示される(S23)。
ここで、エラーが解消される具体例について説明する。例えば、実際に冷蔵室内温度、温蔵室内温度が異常温度となっている場合には、冷蔵室内温度、温蔵室内温度が所定の範囲となれば、CPU81は、エラーが解消されたものと判断する。
又、サーミスタに対する接続が断線している場合や、サーミスタ自体が故障している場合には、当該断線部分が接続されたり、サーミスタ自体を交換したりすることで、サーミスタは、異常温度を検知することはなくなる。従って、上記の措置をとることで、CPU81は、エラーが解消されたものと判断する。
上述したように、エラーが解消された時点で(S28:YES)、S21に処理を戻すので、温度表示部(冷蔵温度表示部60、温蔵温度表示部70)におけるエラー表示及びエラー発生時の温度表示は、エラー解消時における温度表示へと変更される(S23)。つまり、配膳作業者は、エラーが解消した時点で、その時点における冷蔵室内温度、温蔵室内温度を示す正常な温度表示を把握することができる。
以上、説明したように、本実施形態に係る配膳車1は、温度表示制御処理プログラムを実行し、更新期間タイマ87の計時結果に基づいて、所定の更新期間毎に、冷蔵温度表示部60、温蔵温度表示部70の表示を更新する。これにより、温蔵室用扉13、冷蔵室用扉14の開放等の影響を受けて、冷蔵温度表示部60、温蔵温度表示部70における温度表示が即座に大きく変動することを防止することができる。つまり、配膳作業者は、温蔵室用扉13等の開放時においても、冷蔵室31、温蔵室32の室内温度を確実に把握することができる。
又、配膳車1では、冷蔵運転スイッチ61、温蔵運転スイッチ71がON操作されると(S25:YES)、温度表示制御処理プログラムに基づいて、更新期間タイマ87の計時結果をリセットし(S21)、その時点における冷蔵室内温度、温蔵室内温度を、冷蔵温度表示部60、温蔵温度表示部70に表示する(S23)。即ち、冷蔵運転スイッチ61、温蔵運転スイッチ71を操作することで、配膳作業者は、冷蔵室31、温蔵室32の現在の室内温度を即座に把握することが可能となる。
又、温蔵室サーミスタ85、冷蔵室サーミスタ86により、異常温度が検知され、エラーが発生した場合には(S24:YES)、エラーが解消した時点で(S28:YES)、冷蔵室31、温蔵室32の現在の室内温度が、冷蔵温度表示部60、温蔵温度表示部70に表示される(S23)。即ち、エラーが解消された時点で、配膳使用者は、現在の室内温度を冷蔵温度表示部60、温蔵温度表示部70の温度表示から把握することができる。この点、エラー発生時の室内温度を示す温度表示が冷蔵温度表示部60、温蔵温度表示部70に表示されることはないので、配膳車業者が、冷蔵室31、温蔵室32の室内温度を誤解することはない。
尚、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは言うまでもない。例えば、本実施形態においては、冷蔵室31、温蔵室32の両者を備える配膳車1に本発明を適用していたが、冷蔵室31のみを備える配膳車や、温蔵室32のみを備える配膳車に適用することも可能である。更に、本実施形態において、配膳車1は手動式の配膳車であったが、配膳車自体がバッテリ等の駆動源によって自走する補助電動式配膳車に適用することも可能である。
本実施形態に係る配膳車の外観斜視図である。 本実施形態に係る配膳車において、温蔵室用扉、冷蔵室用扉、機械室用パネル、オペレーションパネルを取り外した状態の本体を示す説明図である。 本実施形態に係る配膳車の本体の内部構造を示す説明図である。 本実施形態に係る配膳車のヒータユニットに関する説明図である。 本実施形態に係る配膳車のオペレーションパネルを示す説明図である。 本実施形態に係る配膳車の制御系ブロック図である。 本実施形態に係る配膳車の温蔵運転制御処理プログラムのフローチャートである。 本実施形態に係る配膳車の冷蔵運転制御処理プログラムのフローチャートである。 本実施形態に係る配膳車の温度表示制御処理プログラムのフローチャートである。
符号の説明
1 配膳車
17 トレー
31 冷蔵室
32 温蔵室
42 冷却ユニット
54 ヒータユニット
60 冷蔵温度表示部
61 冷蔵運転スイッチ
70 温蔵温度表示部
71 温蔵運転スイッチ
80 コントロールユニット
85 温蔵室サーミスタ
86 冷蔵室サーミスタ
87 更新期間タイマ

Claims (2)

  1. 食品が載置された食器を収納可能な収納室と、
    前記収納室内の温度を調整する温度調整手段と、
    前記収納室内の温度を検知する温度検知手段と、
    前記温度検知手段の検知結果に基づいて、前記収納室内の温度を表示する温度表示手段と、を備える配膳車において、
    前記温度調整手段の運転の有無を切り換える操作手段と、
    前記温度表示手段の温度表示が更新される所定の更新期間を計時する計時手段と、
    前記計時手段による所定の更新期間の経過に基づいて、前記温度表示手段の表示を更新すると共に、前記操作手段の操作に基づいて、前記計時手段による計時結果を初期化する表示制御手段と、を備えることを特徴とする配膳車。
  2. 食品が載置された食器を収納可能な収納室と、
    前記収納室内の温度を調整する温度調整手段と、
    前記収納室内の温度を検知する温度検知手段と、
    前記温度検知手段の検知結果に基づいて、前記収納室内の温度を表示する温度表示手段と、を備える配膳車において、
    前記温度表示手段の温度表示が更新される所定の更新期間を計時する計時手段と、
    前記計時手段による所定の更新期間の経過に基づいて、前記温度表示手段の表示を更新すると共に、前記温度検知手段により異常が検知された場合に、前記計時手段による計時結果を初期化する表示制御手段と、を備えることを特徴とする配膳車。
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