JP4803654B2 - 机上パネル付き机及び机上パネル用補強部材 - Google Patents

机上パネル付き机及び机上パネル用補強部材 Download PDF

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Description

本願発明は、天板の後端面に沿って延びる机上パネルを有する机及び机上パネル用補強部材に関するものである。
机(テーブルやカウンターも含む概念である)において、目隠し用等のため、天板の後端面に沿って延びる机上パネルを設けることが広く行われている。机上パネルの取り付け方法は様々であり、例えば特許文献1には、脚の上面にねじで固定されるブラケットを使用して取り付けることが記載されており、特許文献2には、天板の後端部を挟持するクランプ装置と天板に装着したフレーム状支持体とを使用して取り付けることが記載されている。
机上パネルを天板の後端面の後方にずらして配置し、天板の後端面と机上パネルの前面との間に配線用空間を空けることが行われており、特許文献1のものは、このタイプの机を前提としている。
実用新案登録第2579660号公報 実用新案登録第2551870号公報
ところで、机上パネルに目隠し機能や美粧機能しか必要でない場合は、机上パネルを取り付けるに際してさほどの強度は要求されず、また、天板の背面に沿って延びる机上パネルと天板の側面に沿って延びるサイドパネルとを連結している場合は、両者が互いに補強し合うために大きな強度を確保できる。
しかし、例えば机上パネルに棚類を取り付けできるようになっていてしかもサイドパネルを取り付けない場合は、荷重で倒れることを防止するため、取り付け構造を頑丈にするか、或いは、何らかの補強手段を講じる必要がある。この点、特許文献1のように支持体を設けると、支持体が一種のつっかい棒のような働きをするため、高い強度を確保することができる。
本願発明は、天板と机上パネルとの間に空間が空いている机について、机上パネルの取り付け強度を向上させることを課題とするものである。
本願発明は机と補強部材とを含んでいる。このうち請求項1の発明は机に係るもので、この机は、支持体に支持された天板と、前記天板の後端面に沿って延びる机上パネルとを備えており、前記天板の後端面と机上パネルとの間には間隔が空いており、前記机上パネルはその下方に配置された部材に取り付けられており、更に、前記机上パネルに、平面視で机上パネルの広幅面と直交した方向に張り出す姿勢の補強部材が取り付けられている構成において、前記補強部材は、前記天板の上方の部位において前記机上パネルに取り付けられており、この補強部材の下部に、前記天板の上面と後端面とに当接する支持部を設けている。
請求項2の発明は、請求項1において、前記天板の後端面と机上パネルとの間には配線用空間が空いており、前記机上パネルは、その下方に位置された部材に、鉛直姿勢に配置されたボルトによる締結か又は前記机上パネルから下向き突出した足の差し込みによって取り付けられている一方、前記補強部材の背部には、前記机上パネルに形成した係合穴に嵌脱する係合爪が形成されており、更に、前記補強部材は前記配線用空間を跨いだ状態に配置されており、この補強部材の下部に、前記天板の後端面に当接する板状の鉛直状支持部と天板の上面に当接する板状の水平状支持部とを設けている。
請求項3の発明は、天板の後方に立設した机上パネルが外力で天板の側に倒れることを阻止するために当該机上パネルに取り付けられる補強部材に係るもので、前記天板の上方に位置する本体を備えており、この本体の後端縁には、前記机上パネルに形成した係合溝に嵌り込んで上向き動不能に保持される係合爪が設けられており、前記本体の下端部には、前記天板の後端面に当接する鉛直状支持部と、前記天板の上面に当接する水平状支持部とを設けている。
本願発明によると、補強部材は平面視で机上パネルの広幅面と直交する方向に延びているので、特許文献2の支持体と同様に机上パネルの倒れに対して突っ張り作用を果たし、このため、机上パネルは取り付け構造を過度に頑丈にしなくても前後方向の外力に対する強度を格段に向上できる。
そして、補強部材は天板に当たるものであるため、天板に特段の加工を施す必要がなく、机全体として加工コストが嵩むことを抑制できるのである(但し、例えば天板の背面のような目立たない場所に例えばビスで締結するといったことは可能である)。なお、補強部材は天板に直接に当ててもよいし、スペーサ等の他の部材を介して当ててもよい(要は、机上パネルを倒そうとする外力が補強部材を介して天板で支持されたら良いのである)。
机上パネルと天板との間に配線用空間が空いていると、特許文献1に開示されているように、脚や袖キャビネット等の支持体は天板の後方において部分的に露出することになり、従って、補強部材は例えば天板の後端面と脚等の支持体の後部の露出部とに当てることも可能であるが、本願各請求項のように、補強部材の支持部が天板の後端面と上面とに当たる構成にすると、補強部材の前後長さを長く取れるため補強機能を向上させることができる利点がある。
また、請求項2のように構成すると、支持部は板状であって天板に面接触するため、補強部材の姿勢を保持してガタ付きを防止できる利点がある。特に、両支持部が天板の上面及び後端面とのコーナー部に嵌まる状態になるため、補強部材が左右に振れるような現象を防止して姿勢をしっかりと保持できる。
また、請求項2のように補強部材で配線用空間を跨いだ状態にすると、補強部材の下方に各種ケーブル類を挿通できるため、配線機能も向上できる(特に、複数の机を左右に並設する場合、隣り合った机の配線用空間を左右に連通させることができるため、ケーブル類が処理し易くなって特に好適である)。
また、机上パネルに荷重が掛かって天板に向けて倒すような外力が作用すると、補強部材は天板の後端縁に後方から突っ張る状態になるため、請求項2のように補強部材を係合爪と係合穴との嵌め合わせ方式によって机上パネルに着脱自在に取り付けた構造であっても、高い支持強度(補強機能)を確保できる。換言すると、着脱自在な補強部材でありながら、高い補強機能を発揮して机上パネルを堅牢な状態にできるのである。
次に、補強部材の実施形態を図面に基づいて説明する。
(1).机の概要
まず、図1〜図5に基づいて机の概要を発明する。図1は机の斜視図であり、この図1に示すように、机は、天板1と、これを支持する左右の脚2と、左右の脚2の背面に連結した背面部材3と、背面部材3の上面に連結した机上パネル4と、机上パネル4を補強する補強部材(補強金具)5と、机上パネルに取り付けたハンガー式棚装置6及びカウンター式棚装置7とを備えている。天板1の後端面と机上パネル4との間には配線用空間8が空いており、配線用空間8には、背面部材3に着脱自在に取り付けた配線カバー9が配置されている。本実施形態では、配線カバー9と天板1の後端面との間には若干の隙間が空いているが、隙間を無くすことも可能である。
脚2は天板1の支持体の一例である。天板1の支持体としては、脚2の他に袖キャビネットも採用できる(その場合、袖キャビネットは引き出しを備えているものや、引き出しを備えていないオープンタイプも含まれる)。本実施形態の机は、背面部材3が机の剛性を確保する強度メンバーの役割を担っており、天板1は支持体に金具を介して連結され、背面部材3は脚2等の支持体の背面に連結される。また、左右の机において脚2等の支持体を兼用しており、かつ、机を背中合わせに配置する場合は、前後一対の机において背面部材3を共用することができる。
図2は背面部材3の部分的な分離斜視図、図3は端部の縦断背面図であり、これらの図から理解できるように、背面部材3は、縦長の左右一対のサイドフレーム10と、その上端間に連結した左右横長のアッパーフレーム11と、左右のサイドフレーム10にねじ13で固定した幕板14とを備えている。アッパーフレーム11はサイドフレーム10の上部側面に当接しており、アッパーフレーム11とサイドフレーム10とはL形の金具15及びビス16で締結されている。
サイドフレーム10及び背面部材3とも押し出加工品で中空状に形成されており、サイドフレーム10の略中心部にはセンター長溝17が形成されている。また、サイドフレーム10の上端には樹脂製の上キャップ18が横ずれ不能に装着されている(上キャップ18には、サイドフレーム10の内部に嵌入する足部が形成されている)。幕板14はその四周を折り返していると共に横長の補強を溶接しており、このため、幕板14も高い剛性を保持している。
机上パネル4の構造は、図3に加えて図4及び図5に示されている。図4及び図5は机上パネル4を分離斜視図であり、机上パネル4は、心材19と左右の縦枠20と上端を構成する笠木21と下端を構成する巾木22とを備えており、笠木21と巾木22を縦枠20にビス23で固定することによって骨組みを構成し、この骨組みの内部に芯材19を保持している。縦枠20,笠木21及び巾木22は軽金属や樹脂の押し出し加工品で中空状に形成されている。なお、幕板14を備えずに、背面部材3を上下左右のフレームで構成された前後開口の四方枠となすことも可能である。
縦枠20は、ビス23がねじ込まれる縦溝24を備えており、ロングボルト25を笠木21及び巾木22の左右端部と縦枠20とに上方から挿入してこれを背面部材3におけるサイドフレーム10のセンター長溝17にねじ込むことにより、机上パネル4を背面部材3に固定している。笠木21の左右端部は切欠かれていてこの切欠き部26にアッパーキャップ27を装着している。また、巾木22の左右端部は下向きに開口するように切欠かれており、この切欠き28に樹脂製のロアーキャップ29を装着している。
例えば図3に示すように、背面部材3における上キャップ18の頂面には平面視四角形の凹所30が形成されている一方、机上パネル4のロアーキャップ29には、上キャップ18の凹所30にきっちり嵌まる下向き突起31を形成しており、凹所30と下向き突起31とで位置決めがされている。
(2).補強部材
次に、主として図6〜図9に基づいて補強部材5を説明する。図6及び図7は分離斜視図、図8は平断面図、図9は図8の IX-IX視断面図である。なお、図6は机を背中合わせに配置した状態を描いている。
補強部材5の説明に先立って、図7〜図9に表示されているエンドキャップ33を補充説明しておく。エンドキャップ33は、脚2等の支持体と天板1とを連結する金具(図示せず)及び背面部材3を支持体に対して上向き移動不能に保持する金具(図示せず)を隠すためのもので、側面視略L字状の本体33aとその上端に取り付けた上板33bとから成っており、上板33bの上面は配線カバー9の上面と同一面を成している。上板33bは前後移動させることで本体33aに着脱することができる。また、図9に明示しているように、エンドキャップ33の箇所において配線空間8は左右に開口している。
なお、配線カバー9は背面部材3のアッパーフレーム11に着脱自在に取り付けられており、更に、図示していないが、背面部材3には配線受け樋を取り付けることができる。図7〜図9の例では、机上パネル4における芯材19の表裏両面にインシュレータ板のような軟質板34を張っている。従って、机上パネル4は、押しピンを刺して書類を止め得るピンナップ性が保持されている。
次に補強部材5を説明する。補強部材5は金属板製であり、前面が側面視で後傾するように側面視略直角三角形状に形成された本体35を備えており、本体35は、正面視では上下に長く延びて平面視では机上パネル4の広幅面と直交する方向(すなわち前後方向)に長く延びる姿勢になっている。
机上パネル4はエンドキャップ33の上方に配置されて配線空間8を跨いだ状態に配置されており、本体35のうち鉛直状に延びる後端縁に上向き鉤状の上下一対の係合爪36が形成されている一方、机上パネル4を構成する縦枠20の端部は軟質板34の外側に露出しており、この露出部に、前記係合爪36が嵌まり係合して補強部材5を前後動不能に保持する係合穴37が形成されている。机上パネル4の縦枠20のうち係合穴37を形成している部分は浅い溝状に形成されており、このため、補強部材5が溝に嵌まるようになっている。なお、係合穴38は上下適宜間隔で多数形成されている(係合穴37はサイドパネルの取り付けにも使用される)。
補強部材5の本体35は天板1の上面まで張り出しており、その下部に、天板1の後端面1aに当接する鉛直状支持部38と天板1の上面に当接する水平状支持部39とを折り曲げ形成している。図9に示すように、両支持部38,39には、天板1の傷付きを防止するためゴム等の軟質材(緩衝材)40を張っている。また、本体35の傾斜状前面は折り返されており(折り返し箇所を符号35aで示す)、このため、曲げ強度がアップしていると共に安全性も確保されている。
補強部材5における本体35のうち後端縁でかつ下端部には、コーナーを切除した状態の切欠き部41が形成されている。これは、机上パネル4のロアーキャップ29の上面が縦枠20の手前にはみ出ていることから、補強部材5を縦枠20に取り付けるに際してロアーキャップ29との干渉を回避するために形成したものである切欠き41の上端面からロアーキャップ29の上面までの寸法E1は係合爪36と係合穴37との引っ掛かり代E2よりもやや大きい寸法になっている。
(3).補強部材のまとめ
以上の説明から理解できるように、机上パネル4に天板1に向けて倒そうとする外力が作用しても、補強部材5の存在によってその外力に対する高い抵抗を保持することができる。換言すると、机上パネル4は前後方向の外力に対する高い強度を確保できるのであり、このため、棚装置6,7を設けても、高い耐荷重性能を発揮できる。
更に述べると、机上パネル4に対する前後方向の荷重は机上パネル4に対してその下端を中心にしたモーメントとして作用するが、補強部材5が背面部材3の上方において机上パネル4に取り付いていることと、補強部材5が天板1の上面に沿って手前に延びていることとにより、補強部材5が机上パネル4の倒れに対して高い突っ張り作用(つっかい作用)を発揮し、その結果、机上パネル4は高い強度を確保できるのである。
また、机上パネル4に作用した荷重によって補強部材5の支持部38,39は天板1の後端面と上面とに強く密着するため、支持部38,39が単に天板1に当たっているだけでも、補強部材5がガタつくようなことはない。本実施形態のように支持部38,39を板状に形成する(すなわち、支持部38,39にある程度の広がりを持たせる)と、補強部材5の姿勢安定性が格段に向上するため強度を一層向上できる利点がある。
本実施形態のように補強部材5の背面が机上パネル4に当接していると、机上パネル4を倒そうとする外力は、補強部材5を介して主として天板1にはその上面に対する上方からの押圧力として作用するため、理論的には、水平状支持部39のみでも足りると言える。しかるに、本実施形態のように鉛直状支持部38を設けると、鉛直状支持部38が天板1の後端面1aに当たることにより、補強部材5が平面視で倒れるように姿勢変更することが規制されるため、補強部材5はその姿勢がきっちりと保持されてガタ付きやブレがない。
また、机を背中合わせに配置して机上パネル4の前後に補強部材5を設けている場合、机上パネル4が一方の天板1に対して倒れ勝手になると、他方の天板1の後端面に補強部材5の鉛直状支持部38が当たり勝手となり、このため、倒れ防止機能がより一層向上する。なお、支持部38,39は正面視で本体35の片側のみに張り出した状態に形成されているが、本体の左右両側に張り出した状態に形成したり、平面視又は正面視で二股状に形成するなどしても良い。
机上パネル4を組み付けるに際しては、机上パネル4を背面部材3から取外した状態で補強部材5を机上パネル4の縦枠20に取り付け、次いで、補強部材5を天板1に重ねた状態で机上パネル4を背面部材3にセットし、ロングルト25で机上パネル4を背面部材3に取り付ける。この状態では補強部材5は上下動不能及び前後動不能に保持されるため、係合爪36と係合穴37との嵌め合わせという簡単な係合手段での取り付けでありながら、例えば人の手や物が補強部材5に当たったりしても補強部材5が外れることは皆無である。
本実施形態のように補強部材5を天板1及び机上パネル4の左右端部に配置すると、机を使用するに際して補強部材5が邪魔にならない利点がある。なお、補強部材5は、机上においた物が落下するのを防止するストッパーの役目も果たし得る。
机を前後背中合わせに配置する場合は補強部材5も前後背中合わせ状に配置される(机上パネル4は前後の机で一つのものが兼用される)。補強部材5の側面視形状は必要に応じて任意に設定できる。例えば側面視四角形や四分の一の円弧状に形成することも可能である。板金製品や樹脂成形品の場合、くり抜き穴を形成して軽量化を図ることも可能である。また、金属パイプや金属棒材を材料にしてフレーム構造となすことも可能である。
更に、水平状支持部39を天板1の上面に当てることに代えて(或いはこれに加えて)、脚2の等の支持体のうち天板1の後方の部分に当てる水平支持部を設けることも可能である(本実施形態の場合は、エンドキャップ33の本体部33aの下面部に当てることになる)。補強部材5を背面部材3に取り付ける方法としては係合爪36と係合穴37との嵌め合わせには限らず、ねじ止め等の他の方法も採用できる
机上パネル4を背面部材3等の支持部材に取り付ける構造はボルトによる締結には限らず、例えば、机上パネル4の左右端部から下向きのロッド(足)を突設し、このロッドを、背面部材3等に形成した受け穴(或いは受け筒)に嵌め込むというように、雄部と雌部との嵌め合わせ構造を採用することも可能である。
いうまでもないが、本願発明は、脚や背面部材を兼用していないタイプの机にも適用できる。また、背面部材3は必ずしも必須の要素ではなく、机上パネルは、脚や袖キャビネット、或いは配線用ダクト等の各種の支持体に取り付けることも可能である。更に、脚等の支持体に後ろ向きに突出したブラケットを取り付けて、このブラケットに机上パネル4を取り付けることも可能である。
(4).棚装置の構造
次に、主として図10〜図13に基づいて棚6,7の構造を説明する。図10のうち(A)は一部部材を分離した状態でのハンガー式棚装置6の斜視図、(B)は本実施形態の特徴を示す分離斜視図、図11のうち(A)は縦断側面図、(B)は仕切体の取り付け構造を示す側断面図、図12はハンガー式棚装置の吊り懸け状態を示す拡大断面図、図13はカウンター式棚装置の取り付け構造を示す分離斜視図である。
まず、ハンガー式棚装置6について説明する。ハンガー式棚装置6は、木製等の棚板43と、棚板43の左右両端にビスで固定したハンガーブラケット44と、ブックエンド状の仕切体45と、棚体43の後端部にビスで固定したバックレール46とを備えている。
ハンガーブラケット44は側面視で略三角形状に形成されており、下端には棚板43が載る水平辺44aを折り曲げ形成し、後端には机上パネル4の広幅面と平行な内向き片44bを折り曲げ形成し、内向き片44bの上端に、笠木21に形成した左右横長の蟻溝47に嵌まる略L字状のフック48を折り曲げ形成している。フック48は水平部48aと下向き部48bとを備えている一方、笠木21のうち蟻溝47の下部には、逆L字状の土手部49が形成されており、フック48の下向き部48bが土手部49の奥に位置することで棚6は前向き移動不能に保持される。
そして、本実施形態の特徴として、ハンガーブラケット44の内向き片44bとフック48とが繋がる連接部に窓穴50を形成し、この窓穴50に樹脂製のストッパー兼用スライダー51を嵌め込み装着している。スライダー51は、内向き片44bの外面に重なる基部51aと、窓穴50にきっちり嵌まり込む第1内向き部51bと、フック48の上面に重なると共に笠木21の蟻溝47の略上半部に嵌まり込む第2内向き部51cとを備えており、第1内向き部51bに、フック48における水平部48aの下面に重なる第3内向き部51dが形成されている。
そして、図12に示すように、スライダー51の第3内向き部51dが、笠木21における土手部49の上面に載るように設定しており、図12から容易に理解できるように、第2内向き部51cと第3内向き部51dとが笠木21の蟻溝47に嵌まっていることにより、棚装置6は上下動ずれ不能に保持され、かつ、主として第3内向き部51dが笠木21の土手部49に載っていることにより、棚装置6を左右方向に移動させるに際して移動をスムースに行うことができる。
ところで、棚装置の吊り懸け手段として、笠木に形成した横長の蟻溝(係合溝)にハンガーブラケットのフックを引っ掛ける方式を採用することは従来から行われており、この方式を採用すると、棚装置を簡単に取り付けできると共に、左右位置も自在に変更できる利点がある。しかし、例えば棚装置に上向きの力が掛かった場合、棚装置が外れる虞がある。また、例えばフックと笠木との両方が金属製であると、棚装置を左右スライドさせるに際しては動きがぎごちなかったり(スムースにスライドできない)、異音が発生したりすることがある。
他方、支柱に形成された係合穴にブラケットを係止してこのブラケットで棚板を支持するタイプの棚において、例えば実開平6−77569号公報や特公平6−71450号公報には、係合穴に抜け止め用ストッパーを嵌め込むことでブラケットを上向き動不能に保持することが記載されている。
これらの公報記載のストッパーを笠木に吊り掛けるタイプの棚に適用すると、棚が外れることは防止できる。しかし、スライドのスムース性や異音防止は解決することができない。
本実施形態における棚装置6の取り付け構造はこのような現状を改善せんとするもので、樹脂からなるストッパー兼用のスライダーに、フックの水平部の上下に位置する部分を受けることにより、棚(フック)の外れ防止とスライドのスムース性・異音防止とを実現したものである。
本実施形態では、フック48の水平部48aの下面に第3内向き部51dを配置する手段として窓穴50を形成しているが、内向き片44bの上端部に左右いずれか一方又は両方に開口した切り開き部を形成して、この切り開き部の箇所からスライダーの内向き部を嵌め込んでも良い。
(5).仕切体の工夫
本実施形態の仕切体45は金属板製であり、棚板43の上面に重なる水平部45aを備えており、かつ、水平部45aの後端には側面視で上向きのストッパー部45bを形成している。他方、バックレール46は、仕切体45のストッパー部45bに上方から被さる側面視略下向き開口コ字状状の抱持部46aを備えており、抱持部46aの前端と仕切体45の水平部45aとの間には僅かの隙間しか空いていない。
そして、仕切体45の背面は机上パネル4の表面に近接しているため、仕切体45を上向きに起こそうとしても机上パネル4につかえて起こすことはできず、このため、仕切体45が何らかの外力で脱落することはない。いうまでないが、仕切体45は、棚装置6を取外して、図11(B)の一点鎖線に示すように寝かせた姿勢にしないと、ストッパー部45bをレール36の抱持部に嵌め込むことができない。
ところで、仕切り付きの棚装置において、仕切りの取り付け手段に関する従来技術として、特許第3479562号公報や特開平2000−50978号公報がある。前者のものは、棚の奥部に本実施形態と同様のレールを設けた場合において、レールの前向き開口高さを本実施形態よりは広くする一方、金属板製の仕切体の水平部に、当該水平部を棚の正面視で傾斜させるとレール部に前後方向から嵌脱させる得るストッパーを設けたものであり、仕切体は、使用状態で前向き抜け不能に保持される。他方、後者のものは、棚板の背面部に後方からスライダーを嵌め込んで、このスライダーに線材製等の仕切体を前方から嵌め込んだものである。
前者の公報のように仕切体水平部を有する形態であると、ブックエンド状になるため安定性に優れる利点がある。本実施形態の仕切体は、前者の公報のように起立部(仕切り部)と水平部とを有する形態を前提として、平面姿勢の安定性を確保することを課題として成されている。
そして、本実施形態では、仕切体における水平部の後端に上向きのストッパー部を形成して、側面視で鉤状のレールに対してストッパー部を手前側から嵌め込む方式の棚装置において、レールの前向き開口寸法を、仕切体を奥側に倒した姿勢でのみストッパーをレールに嵌め入れできる寸法に設定している。この実施形態は、棚装置が机上パネルや壁等に吊り懸けられるものであり、棚板(或いは棚装置)を机上パネルや壁等の平坦状支持体から取外さないと、仕切体を棚板に取り付けることができない。
そして、仕切体は奥側に倒した姿勢でストッパーをレールに嵌め込むものであるため、ストッパーの左右長さを水平部の全長にわたって形成することができ(すなわち、ストッパーの左右長さを長くできる)、このため、仕切体の水平姿勢の安定性を向上できると共に、仕切体に水平旋回させるような外力が作用したときのストッパーの変形を防止又は抑制できる(ストッパーの強度を向上でききる)。
なお、本実施形態の仕切体は1枚の金属板からなっているため水平部を有しているが、本実施形態の技術的思想の下では、仕切体には棚板に重なる水平部は必ずしも必要ないのであり、起立部の背面にストッパーを溶接等によって固着することも可能である。また、仕切体は必ずしも金属板製に限らず、線材を素材として製造したり樹脂の成形品とすることも可能である。
(6).カウンター式棚装置の取り付け構造
図13に示すように、カウンター式棚装置7は、笠木21に取り付けられるブラケット53と、これにビス止めされる棚板54とを備えている。ブラケット53は吊り懸け式棚6のハンガーブラケット44を上下逆にしたような形態であり、上水平片53aと上下長手の内向き片53bとを備えており、内向き片53bの上端にフック48を形成している。フック48の形態は吊り懸け式棚装置6の場合と同様であり、ストッパー兼スライダー51で抜け止めされている。なお、カウンター式棚装置7は、一般に2つの机を背中合わせに配置する両面仕様の場合に使用されるが、片面仕様での取り付けも不可能ではない。
本願発明の実施形態に係る机の斜視図である。 背面部材の部分的な分離斜視図である。 机上パネルの端部の縦断背面図である。 机上パネルの分離斜視図である。 机上パネルの分離斜視図である。 補強部材の取り付け構造を示す分離斜視図である。 補強部材の取り付け構造を示す分離斜視図である。 補強部材の取り付け箇所の平断面図である。 図8の IX-IX視断面図である。 (A)は一部部材を分離した状態でのハンガー式棚装置の斜視図、(B)は本実施形態の特徴を示す分離斜視図である。 (A)はハンガーブラケットの吊支構造を示す縦断側面図、(B)は仕切体の取り付け構造を示す側断面図である。 ハンガー式棚装置の吊り懸け状態を示す拡大断面図である。 カウンター式棚装置の取り付け構造を示す分離斜視図である。
1 天板
1a 天板の後端面
2 支持体の一例としての脚
3 机上パネルが取り付く部材の一例としての背面部材
4 机上パネル
5 補強部材
6 吊り懸け式棚
7 カウンター式棚装置
8 配線空間
20 縦枠
21 笠木
22 巾木
35 補強部材の本体
36 係合爪
37 係合穴
38 鉛直状支持部
39 水平状支持部

Claims (3)

  1. 支持体に支持された天板と、前記天板の後端面に沿って延びる机上パネルとを備えており、前記天板の後端面と机上パネルとの間には間隔が空いており、前記机上パネルはその下方に配置された部材に取り付けられており、更に、前記机上パネルに、平面視で机上パネルの広幅面と直交した方向に張り出す姿勢の補強部材が取り付けられている構成であって、
    前記補強部材は、前記天板の上方の部位において前記机上パネルに取り付けられており、この補強部材の下部に、前記天板の上面と後端面とに当接する支持部を設けている、
    机上パネル付き机。
  2. 前記天板の後端面と机上パネルとの間には配線用空間が空いており、前記机上パネルは、その下方に位置された部材に、鉛直姿勢に配置されたボルトによる締結か又は前記机上パネルから下向き突出した足の差し込みによって取り付けられている一方、
    前記補強部材の背部には、前記机上パネルに形成した係合穴に嵌脱する係合爪が形成されており、更に、前記補強部材は前記配線用空間を跨いだ状態に配置されており、この補強部材の下部に、前記天板の後端面に当接する板状の鉛直状支持部と天板の上面に当接する板状の水平状支持部とを設けている、
    請求項1に記載した机上パネル付き机。
  3. 天板の後方に立設した机上パネルが外力で天板の側に倒れることを阻止するために当該机上パネルに取り付けられる補強部材であって、
    前記天板の上方に位置する本体を備えており、この本体の後端縁には、前記机上パネルに形成した係合溝に嵌り込んで上向き動不能に保持される係合爪が設けられており、前記本体の下端部には、前記天板の後端面に当接する鉛直状支持部と、前記天板の上面に当接する水平状支持部とを設けている、
    机上パネル用補強部材。
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