JP4796026B2 - オイルポンプにおける圧力制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の吐出源を持ち、油路切り替え方を工夫することで、一般的なオイルポンプの圧力特性と同様の特性のままでありながら、フリクションを低減することができるオイルポンプにおける圧力制御装置に関する。
従来技術としては、可変流量オイルポンプであり、吐出ポートは1つの吐出ポートを2つに分割するため2つ存在するが、吐出源を考えると1組のロータであるため1つのままである。また、ポンプの消費動力の大きい高回転時にメインポンプ(第1ポンプ)とサブポンプ(第2ポンプ)の油路は連通している。よってメインポンプとサブポンプの圧力は略等しい。メインポンプとサブポンプと表現しているが、元々1つのポンプ(1組のロータ)であり、例え無駄仕事があったとしても、ポンプが1組ではあまり削減させることができない。さらに、サブポンプの吐出路がバルブ内で終わっているため、バルブのみによる流量調整には限界がある。
特開2005−140022 特開2002−70756
特許文献1は、望んだ回転数域でオイルをリリーフ(帰還)させることで、無駄仕事を減らし、その回転数域での効率アップを狙ったものである。その第13頁の図8を見ると、望んだ回転数域での流量を下げることで、無駄仕事を減らし、効率をアップさせている。但し、高速回転時でもサブポンプはメインポンプと連通しながらリリーフしているので、以下のような問題がある。サブポンプはメインポンプと同じ圧力を生み出す仕事(吐出)をしており、無駄仕事の削減には限界がある。
無駄仕事の削減のため、バルブを調整しているわけだが、バルブのリリーフ位置調整の結果のメインとサブの流量(圧力)変動が全てポンプ全体としての流量(圧力)変動に直結し、メインとサブの流量の変極点がずれて重なり合うことでポンプの全体流量(圧力)には急峻な変極点が多数存在し、多数の急峻点により振動が発生し、配管への負担、騒音が高まる。
また、バルブによる流量(圧力)変動がそのままポンプ全体の流量(圧力)変動に直結するため、かなり高い寸法精度で製作しないとポンプ性能にバラツキが発生する。特性が直線状に推移せず、階段状に推移するため、バラツキの影響がより目立つ。また、サブポンプの吐出油路がバルブを通過して、すぐにメインポンプに繋がってしまうため、サブポンプの流量(圧力)をバルブのみによって変動させるのには限界がある。
そこで、本発明が解決しようとする課題(技術的課題又は目的等)としては、複数の吐出源を持ち、油路切り替え方法を工夫することで、一般的なオイルポンプの圧力特性(引用文献2において、その第7頁の図10の点線を通過する非階段状の特性があり、バルブはリリーフON、OFFのみの機能を持つものである。また、特性の変極点は略1つである。)と略同様の特性のままでありながら、フリクションを低減することを実現することである。
そこで、発明者は上記課題を解決すべく鋭意,研究を重ねた結果、請求項1の発明を、第1組目ロータからエンジンに送油する第1吐出路と、前記第1組目ロータの吸入路に帰還する第1帰還路と、第2組目ロータから前記エンジンに送油する第2吐出路と、前記第2組目ロータの吸入路に帰還する第2帰還路と、第1弁部と細径連結部と第2弁部とからなる弁本体が前記第2組目ロータからの吐出口と前記第1吐出路との間に設けられた圧力制御弁とからなり、前記第1吐出路と前記第2吐出路とが連結され、低回転域には、前記第1吐出路及び前記第2吐出路のみが開口されると共に連通し、中回転域には、前記第1吐出路と前記2吐出路とが開口されると共に連通し、前記第1帰還路は閉鎖されて前記第2帰還路が開口された状態で、且つ高回転域には、前記第2吐出路は閉鎖されて前記第1吐出路が開口されることで連通がなくなり、前記第1帰還路及び前記第2帰還路は開口された状態で、それぞれ流路制御されてなるオイルポンプにおける圧力制御装置としたことにより、前記課題を解決した。
また、請求項2の発明は、前述の構成において、前記第1組目ロータ及び前記第2組目ロータのそれぞれを別々のオイルポンプとしてなることを特徴とするオイルポンプにおける圧力制御装置としたことにより、前記課題を解決した。請求項3の発明は、前述の構成において、前記第1組目ロータ及び前記第2組目ロータを、3以上のロータを有する1つのオイルポンプとしてなることを特徴とするオイルポンプにおける圧力制御装置としたことにより、前記課題を解決したものである。
請求項1の発明においては、高速回転時は第2組目ロータの第2吐出路が完全に閉塞されて第2組目ロータは独立回路になり、第2組目ロータは無駄な仕事圧力を発生させなくてもポンプ全体圧が低下することはないという効果を得られる。また、仕事=圧力×流量のため、圧力を下げられれば無駄仕事は削減できる。従来技術のように第1組目ロータの第1吐出路と第2組目ロータの第2吐出路とが連通していると第2組目ロータの圧力は第1組目ロータの帰還路圧力以下には下がらない。また、本発明では第2組目ロータは高速回転時には独立回路のため、第2組目ロータの帰還路の開口面積を大きくすれば、よりー層オイルが吐き出され、第2組目ロータの圧力はより低下させることができる。また、第2組目ロータは高回転時には第2組目ロータの第2吐出路は全閉するため、ポンプ全体の流量(圧力)に影響するのは第1組目ロータの流量(圧力)だけとなる。
また、高速回転時において第2組目ロータの流量(圧力)は表面上見えなくなるため、ポンプ全体としては影響を受けず、特性は階段状から直線状になり、可変流量ポンプで課題となっていた寸法精度を今まで以上に厳しくする必要が無い。第1組目ロータと第2組目ロータは別々の吐出源であり、バルブまでは別々の吐出路であるため、バルブにより2回路の制御をより正確に行うことができる(バルブ以前に連通していると、バルブの制御に限界がある)。また、第2組目ロータの第2吐出路がバルブの下流まで伸びているため、第2組目ロータはバルブ開閉の影響をより受けやすくなり、バルブによって第2組目ロータの流量(圧力)を変更させるのが容易である。また、吐出源が2組あるため、片側のロータの仕事量を削減させ、無駄仕事をより一層削減することが可能である。
請求項2の発明では、前記第1組目ロータ及び前記第2組目ロータのそれぞれを別々のオイルポンプとしたことで、振動・騒音・吐出脈動等を2つのポンプで打ち消しあって、低減させることができる。さらに、請求項3の発明では、前記第1組目ロータ及び前記第2組目ロータを、3以上のロータを有する1つのオイルポンプとしたことで、スペース、重量、部品点数の削減が達成できる。
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明すると、図1乃至図3に示すように、Aは第1組目ロータ、Bは第2組目ロータであり、それぞれオイルポンプとして、ケーシング内において、アウターロータ、インナーロータと吐出ポート、吸入ポート等にて構成されている。エンジンEに送油する第1吐出路1と、前記第1組目ロータAの吸入路8に帰還する第1帰還路2と、エンジンEに送油する第2吐出路3と、前記第2組目ロータBの吸入路9に帰還する第2帰還路4とからなり、前記第1吐出路1の中間の適宜な位置と前記第2吐出路3の端部側とが連結されている。第1実施形態の第1組目ロータA及び第2組目ロータBは、それぞれ別々のオイルポンプであり、図1に示すように、オイルポンプなる第1組目ロータAは、アウターロータ111、インナーロータ112、吐出ポート113及び吸入ポート114にて構成されている。また、オイルポンプなる第2組目ロータBは、アウターロータ122、インナーロータ121、吐出ポート123及び吸入ポート124にて構成されている。なお、115及び125は各駆動軸である。
また、第1弁部51と細径連結部53と第2弁部52とからなる弁本体5が前記第1吐出路1、第1帰還路2、第2吐出路3、第2帰還路4間に弁ハウジング10の適宜な箇所に圧力制御弁Cとして設けられている。該圧力制御弁Cには、前記弁本体5に適宜摺動可能な長穴部11が形成され、該長穴部11内において前記弁本体5の第2弁部52の後部側に固定された蓋体7より圧縮コイルバネ6による弾発力にて前記第1弁部51側に常時押圧されている。12は停止段部で、前記第1吐出路1の適所に位置すると共に、前記長穴部11の端に形成されている。
前記圧力制御弁Cの制御には、圧力状況、前記弁本体5の直径、圧縮コイルバネ6のバネ定数などを種々決定する事項が存在するが、前記第1吐出路1の吐出圧の変化などによっても、種々の条件を満たす必要がある。具体的には、低回転域には、図1に示すように、第1吐出路1及び第2吐出路3のみが開口された状態で、中回転域には、図2に示すように、第1吐出路1と第2吐出路3とが開口されると共に、前記第1帰還路2は閉鎖されて第2帰還路4が開口された状態で、高回転域には、図3に示すように、第2吐出路3は閉鎖されて第1吐出路1が開口され、第1帰還路2及び第2帰還路4は開口された状態でそれぞれ流路制御されることが必要である。
次に、圧力制御弁Cの動作について説明する。まず、第1組目ロータA及び第2組目ロータBが低回転域の場合、つまりエンジン回転数が低回転域の場合は、図1の状態であり、第1組目ロータAも第2組目ロータBも帰還路は圧力制御弁Cの第1弁部51及び第2弁部52にて塞がれ、第1吐出路1及び第2吐出路3から吐出されたオイルは全てエンジンに吐出される。第1組目ロータAの第1吐出路1と第2組目ロータBの第2吐出路3は連通しているので、圧力は等しくなる。また帰還路は塞がれているので、オイルポンプ全体の吐出流量は第1組目ロータA及び第2組目ロータBの流量を足したものとなる。回転数と吐出圧力との特性表[図5(A)参照]又は回転数と吐出流量との特性表[図5(B)参照]における低回転域となる。
さらに、エンジンの回転数が上昇した状態を、中回転域とする。この状態では、図2の状態であり、第2帰還路4の開口部41が開口開始となると共に、第2吐出路3の開口部31が閉鎖の開始となる。具体的に説明する。第1組目ロータAの第1吐出路1と第2組目ロータBの第2吐出路3は連通したままである。第2組目ロータBの第2帰還路4の開口部41の開口が開始となるので、まず第2組目ロータBの圧力上昇が停止する。同時に、第1吐出路1と第2吐出路3は連通しているので第1組目ロータAの吐出から第2組目ロータBの吐出側にオイルが逆流しそのまま第2組目ロータBの第2帰還路4から排出され、第2組目ロータBの吸入路9に帰還する。この一連の作用状態によって第1組目ロータA吐出と第2組目ロータB吐出の圧力が略等しくなる。
中回転域では回転数が上昇するにしたがって、第2組目ロータBの第2吐出路3の開口部31がだんだん閉じていき、第2組目ロータBの第2帰還路4の開口部41がだんだん開いてくるため、回転数が上昇しても全体の流量はほとんど増加しない。第2組目ロータBの吐出の真の表面にあらわれない圧力は実際には第2組目ロータBの第2帰還路4の開口部41がだんだん開いてくるために、徐々に下がる。しかし、第1吐出路1と第2吐出路3は連通しているため、第1組目ロータAと第2組目ロータBの圧力は等しくなり、第2組目ロータBの圧力については表面上は下がらない。
また、中回転域では第1帰還路2の開口部21はまだ開いていないため、第1組目ロータAの吐出流量は回転数と共に増えていく。第2組目ロータBの吐出流量は回転数と共に第2組目ロータBの第2帰還路4の開口部41が開いてくるため、流量は減っていく。ある一定以上の回転数になると第1組目ロータAの吐出からの逆流量の方が第2組目ロータBの吐出流量を上回るため、第2組目ロータBの吐出流量は差し引きマイナスとなる。このようにマイナスにもできるのでオイルポンプ合計流量2つのポンプを合計した流量にもできるし、1つのポンプ以下の流量にもできる。幅広く可変できる。
第2組目ロータBの第2吐出路3の途中にはオリフィス32(流量断面積が減少された通路)が必要に応じて設けられていると、該オリフィス32箇所で圧力損失が起きて、第2組目ロータBの吐出圧は低下する。そしてオリフィス32を通過した後に第1組目ロータAの吐出と連通して圧力が等しくなる。つまり、前記オリフィス32を通過する前の第2組目ロータBの吐出の圧力は第1組目ロータAの吐出の圧力よりも若干高い。このため、中回転域での初期の第2組目ロータBの吐出の圧力は第1組目ロータ吐出の圧力よりも若干高い。但し、第2組目ロータBの第2帰還路4の開口部41の開口面積が増えてきて、第1組目ロータAの吐出から第2組目ロータBの吐出側にオイルが逆流するようになるとオリフィス32の効果は無くなり、第2組目ロータBの吐出の圧力と第1組目ロータAの吐出の圧力は等しくなる。この中回転域は、回転数と吐出圧力又は吐出流量との圧力特性表(図5参照)に表れ、第1組目ロータAは単調増加するが、第2組目ロータB側は、逆流してマイナスとなり、第1組目ロータAと第2組目ロータBとの合計した圧力連結線が従来のオイルポンプの圧力特性とほぼ同じにできる。
さらに、エンジンの回転数が増加した状態を、高回転域とする。この状態では、図3又は4の状態であり、第1帰還路2の開口部21の開口開始となると共に、第2吐出路3の開口部31の閉鎖の終了となる。具体的に説明する。第2組目ロータBの吐出が完全に閉鎖されるため、第1組目ロータAの吐出と第2組目ロータBの吐出の連通が無くなる。すなわち第2組目ロータBは第1組目ロータAから独立した油回路となる。第2組目ロータBには第1組目ロータAの吐出からの圧力が到達できず、第2組目ロータBの第2帰還路4から帰還されるだけとなり、第2組目ロータBの圧力は一気に低下する。第2組目ロータBへの逆流も停止し、第2組目ロータBから吐出されたオイルは全て第2帰還路4を介して帰還されるため、第2組目ロータBからエンジンEヘの流量はゼロとなる。つまり、第2組目ロータBの流量はゼロとなり、第2組目ロータBの吐出は全く仕事をしないため、フリクション(トルク)が一気に低下し、無駄仕事が削減できるためポンプ全体の効率が上昇する。この高回転域は、回転数と吐出圧力又は吐出流量との圧力特性表(図5参照)に表れ、第1組目ロータAは緩やかに上昇するが、第2組目ロータBは閉鎖状態であり、第1組目ロータAと第2組目ロータBとの合計した圧力連結線が第1組目ロータAのみとなる。このように、第2組目ロータBの圧力が下がるため、フリクション(トルク)が低減するため効率が上昇する。
第1組目ロータAの圧力については、中回転域では、第1吐出路1と第2吐出路3が連通しているために、オイルが第2帰還路4を通って帰還されていたが、高回転域では、第1帰還路2から引き続き帰還されるため、第1組目ロータの圧力は、中回転域でも高回転域でも、ほとんど変わらない。また、第1組目ロータAの流量は第1帰還路2の開口部21が開口し、開口した瞬間に第1帰還路2に流れ出すため、流量が一旦低下した後はあまり変化しない。厳密に説明すると、回転数の上昇にしたがって極僅かに上昇する。
ポンプ全体(第1組目ロータAと第2組目ロータBの総和)としての「圧力」は、第2組目ロータBの第2吐出路3の開口部31が完全閉鎖されているため、第1組目ロータAのみの圧力となる。第1組目ロータAの圧力は第1帰還路2の開口部21が開口しているため、あまり変化しないが、厳密に言えば回転数増加にしたがって、極僅かずつ増加する。また、ポンプ全体としての「流量」は、第2組目ロータBの第2吐出路3の開口部31が完全閉鎖されているため、第1組目ロータAの「流量」がポンプ全体流量となる。第1組目ロータAの流量は第1帰還路2の開口部21が開口しているため、あまり変化しないが、厳密に言えば回転数増加にしたがって、極僅かずつ増加する。
以上のように、本願発明は、オイルポンプにおける圧力制御装置であるが、可変流量オイルポンプでもある。吐出路も2つ存在し、且つ吐出源も2組のロータ(ダブルロータ又は3以上のロータ)を使用するものである。また、ポンプの消費動力の大きい高回転時に第2組目ロータBの吐出口30又は第2吐出路3が塞がれるため、第1組目ロータAと第2組目ロータBとは切り離される。第2組目ロータBの流量や圧力はポンプ全体の流量や圧力に何ら影響を与えなくなるため、効率アップなどを狙って第2組目ロータBの流量や圧力を調節しても、ポンプ特性には何の影響も与えないため設計自由度がアップする。また、2つの吐出源を別々のポンプにすると、高回転時に片側1つのポンプの無駄仕事を激減させることができる。さらに、第2組目ロータBの第2吐出路3が圧力制御弁Cの下流にまで伸びているため、圧力制御弁Cによる流量調整が容易である。
また、第2実施形態の第1組目ロータA及び第2組目ロータBは、3以上のロータの1つのオイルポンプである。具体的には、図6に示すように、第1組目ロータAは、アウターロータ131、中間ロータ132、吐出ポート134及び吸入ポート135にて構成されている。また、第2組目ロータBは、中間ロータ132、インナーロータ133、吐出ポート136及び吸入ポート137にて構成されている。つまり、3つのロータによる第1組目ロータAと第2組目ロータBからなる1つのオイルポンプが構成されている。第2実施形態の第1組目ロータA及び第2組目ロータBにおける圧力制御装置としての各吐出路,各帰還路及び圧力制御弁Cの構成は、第1実施形態と同一である。このため、第2実施形態の作用は、図1乃至図3に示すように、第1実施形態の場合と同様である。このため、その説明を省略する。また、効果についても、同等であり、説明を省略する。なお、図6は、エンジン回転数が低回転域の場合の状態図である。
また、第3実施形態の第1組目ロータA及び第2組目ロータBは、3以上の歯車からなる1つのオイルポンプである。具体的には、図7〜9に示すように、第1組目ロータAは、ケーシング140内において、第1歯車141、第2歯車142、吐出ポート144及び吸入ポート145にて構成されている。また、第2組目ロータBは、ケーシング140内において、第2歯車142、第3歯車143、吐出ポート146及び吸入ポート147にて構成されている。つまり、3つの歯車による第1組目ロータAと第2組目ロータBからなる1つのオイルポンプが構成されている。第3実施形態の第1組目ロータA及び第2組目ロータBにおける圧力制御装置としての各吐出路,各帰還路及び圧力制御弁Cの構成は、第1実施形態と同一である。
その第3実施形態の第1組目ロータA及び第2組目ロータBにおける圧力制御弁Cの動作について説明する。まず、第1組目ロータA及び第2組目ロータBが低回転域の場合、つまり、エンジン回転数が低回転域の場合は、図7の状態であり、前記圧力制御弁Cの第1弁部51及び第2弁部52の動作は、図1と同等であり、その動作説明は省略する。この状況下では、回転数と吐出圧力との特性表[図5(A)参照]又は回転数と吐出流量との特性表[図5(B)参照]における低回転域となる。
さらに、エンジンの回転数が上昇した状態を、中回転域とする。この状態では、図8の状態であり、前記圧力制御弁Cの動作は、図2と同等であり、その動作説明は省略する。この中回転域は、回転数と吐出圧力又は吐出流量との圧力特性表(図5参照)に表れ、第1組目ロータAは単調増加するが、第2組目ロータB側は、逆流してマイナスとなり、第1組目ロータAと第2組目ロータBとの合計した圧力連結線が従来のオイルポンプの圧力特性とほぼ同じにできる。
さらに、エンジンの回転数が増加した状態を、高回転域とする。この状態では、図9の状態であり、前記圧力制御弁Cの動作は、図3と同等であり、その動作説明は省略する。この高回転域は、回転数と吐出圧力又は吐出流量との圧力特性表(図5参照)に表れ、第1組目ロータAは緩やかに上昇するが、第2組目ロータBは閉鎖状態であり、第1組目ロータAと第2組目ロータBとの合計した圧力連結線が第1組目ロータAのみとなる。このように、第2組目ロータBの圧力が下がるため、フリクション(トルク)が低減するため効率が上昇する。
本発明の第1実施形態のシステム図であって、エンジンの低回転域での状態図である。 本発明の第1実施形態のシステム図であって、エンジンの中回転域での状態図である。 本発明の第1実施形態のシステム図であって、エンジンの高回転域での状態図である。 本発明の簡略のシステム図である。 (A)は本発明におけるエンジン回転数と吐出圧力との特性表、(B)は本発明におけるエンジン回転数と吐出流量との特性表である。 本発明の第2実施形態のシステム図であって、エンジンの低回転域での状態図である。 本発明の第3実施形態のシステム図であって、エンジンの低回転域での状態図である。 本発明の第3実施形態のシステム図であって、エンジンの中回転域での状態図である。 本発明の第3実施形態のシステム図であって、エンジンの高回転域での状態図である。
符号の説明
第1組目ロータA、エンジンE、第1吐出路1、第1帰還路2、第2組目ロータB、
第2吐出路3、第2帰還路4、弁本体5、第1弁部51、第2弁部52、吐出口30、
細径連結部53、圧力制御弁C。

Claims (3)

  1. 第1組目ロータからエンジンに送油する第1吐出路と、前記第1組目ロータの吸入に帰還する第1帰還路と、第2組目ロータから前記エンジンに送油する第2吐出路と、前記第2組目ロータの吸入に帰還する第2帰還路と、第1弁部と細径連結部と第2弁部とからなる弁本体が前記第2組目ロータからの吐出口と前記第1吐出路との間に設けられた圧力制御弁とからなり、前記第1吐出路と前記第2吐出路とが連結され、低回転域には、前記第1吐出路及び前記第2吐出路のみが開口されると共に連通し、中回転域には、前記第1吐出路と前記2吐出路とが開口されると共に連通し、前記第1帰還路は閉鎖されて前記第2帰還路が開口された状態で、且つ高回転域には、前記第2吐出路は閉鎖されて前記第1吐出路が開口されることで連通がなくなり、前記第1帰還路及び前記第2帰還路は開口された状態で、それぞれ流路制御されてなることを特徴とするオイルポンプにおける圧力制御装置。
  2. 請求項1において、前記第1組目ロータ及び前記第2組目ロータのそれぞれを別々のオイルポンプとしてなることを特徴とするオイルポンプにおける圧力制御装置。
  3. 請求項1において、前記第1組目ロータ及び前記第2組目ロータを、3以上のロータを有する1つのオイルポンプとしてなることを特徴とするオイルポンプにおける圧力制御装置。
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