JP4793043B2 - エンジンの吸入空気量制御装置 - Google Patents
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Description
しかし、かかる算出過程には、吸気脈動や温度の影響を強く受けてしまう部分があるため、高負荷領域、特に全負荷運転時の出力がばらついて(不足して)しまい、出力性能の保証という観点からは改善の余地がある。その一方で、単に出力性能を保証するだけではなく、運転性や制御性の観点からトルクリニアリティを確保する必要もある。
図1は、本発明の一実施形態に係る内燃機関(エンジン)1の概略構成を示している。
図1において、エンジン1の吸気通路101には、吸気上流側から電子制御式のスロットル弁102、燃料噴射弁103及び吸気弁104が配設されている。
スロットル弁102は、その開度(スロットル開度)に応じて吸入空気量を制御することが可能である。但し、本実施形態では、主として吸気弁104の作動特性を可変(制御)することで吸入空気量を制御することとし、スロットル弁102は補助的に用いるようにしている。燃料噴射弁103は、入力される噴射信号によって開弁駆動され、制御された吸入空気量のもとで所定の当量比を達成するのに必要な量の燃料を噴射する。そして、吸気弁104が開駆動されることにより、吸入空気及び燃料の混合気が筒内(シリンダ内)に導入される。吸気弁104は、その上方に設けられた動弁機構105によって開閉駆動される。
VEL機構105aは、図2、3に示すように、クランクシャフトの回転に連動して回転し、気筒列方向に延びる駆動軸151と、この駆動軸151の外周に相対回転可能に取り付けられ、バルブリフタ141を介して吸気弁104を開閉駆動する揺動カム152と、駆動軸151の外周に固定された偏心カム153と、この偏心カム153に相対回転可能に外嵌するリング状リンク154と、駆動軸151と略平行に設けられた制御軸155と、この制御軸の外周に偏心して固定された制御カム156と、この制御カム156に相対回転可能に外嵌し、その一端でリング状リンク154と連携(連結)されたロッカアーム157と、このロッカアーム157の他端と揺動カム152とを連携(連結)するロッド状リンク158とを含んで構成される。そして、電磁アクチュエータ161によってギヤ列162を介して制御軸155を回転させることにより、ロッカアーム157の揺動中心が変化して、吸気弁104のリフト量及び作動角を連続的に変化させるものである。
燃焼排気は、燃焼室109から排気弁108を介して排気通路107に排出され、図示しない排気浄化触媒等によって浄化された後、大気中に放出される。なお、排気弁108は、排気側カム軸110に設けられた駆動カム111によって、その作動角(リフト量)及び作動角の中心位相が一定のまま開閉駆動される。もちろん、吸気弁104側と同様の動弁機構(異なる構成のものであってもよい)を設けて、その作動角、リフト及び/又は作動角の中心位相を変更可能としてもよい。
ここで、本実施形態に係る吸入空気量制御の概要を説明する。
本実施形態に係る吸入空気量制御は、アクセル開度APO及びエンジン回転速度Ne等のエンジン運転条件に基づいて、エンジン1が発生すべきトルク(以下「目標トルクtTe」という)を演算し、この目標トルクtTeに基づいて動弁機構105及びスロットル弁102を作動させるものである。
しかし、全負荷運転の要求があると同時に、吸気弁104を高負荷用作動特性にする制御と、スロットル弁102を全開にする制御との両方が行われてしまうと、移行中の過渡的なトルク精度やトルククリニアリティを確保することができなくなってしまう。
図5は、(a)吸気弁104及び排気弁108の作動特性(リフト量をそれぞれVLIFTi、VLIFTeと記す)、(b)シリンダ内圧力Pc(吸気圧力Pm、排気圧力Pe)、及び(c)単位クランク角(CA)当たりのシリンダ吸入空気量DLTQの関係を示している。
図6は、本実施形態に係る吸気弁作動特性制御のフローを示している。
図6において、S11では、アクセル開度APOやエンジン回転速度Ne等のエンジン運転条件を読込む。
S12では、読み込んだアクセル開度APO及びエンジン回転速度Neに基づいて目標トルクtTeを算出する。
S14では、所定の高負荷領域であるか(所定の高負荷領域での運転が要求されているか)否かを判定する。かかる判定は、例えば図4に示すようなテーブルを用いて行ってもよいが、本実施形態では、検出したアクセル開度APOとあらかじめ設定した高開度側の所定開度APOsと比較することにより行うようにしている。そして、アクセル開度APOが所定開度APOsを超えていれば(APO>APOs)所定の高負荷領域(すなわち、全負荷運転領域又はこれに近い領域)にあると判断してS15に進む。一方、アクセル開度APOが上記所定開度APOs以下であれば(APO≦APOs)、所定の高負荷領域にないと判断してS16に進む。
まず、設定した目標新気量tQcylから吸気脈動分を排除して静的な成分tQcyl1とする。具体的には、除算部B101、B102は、次式(1)に示すように、目標新気量tQcylを吸気脈動に伴う吸気温度の変動分の補正係数TRATE、及び吸気脈動に伴う吸気圧力の変動分の補正係数PRATEで除算する。
吸気弁104を通過する単位時間Δt当たりの流量ΔQcylは、次式(2)のように表すことができる。
シリンダ吸入空気量Qcylは、吸気行程期間中、上記ΔQcylを積分してΣΔQcylとして算出される。ΔQcylがソニック流のときには、上記式(2)において、吸気脈動による吸気圧力の変動の影響を受けることなく、吸気弁104の前後圧力比(すなわち、シリンダ内圧力Pc/吸気圧力Pm)が臨界圧力比で固定されるので(後述する固定値qSONIC)、次式(3)に示すように、シリンダ吸入空気量Qcylは、吸気圧力Pmに比例し、吸気温度Tmの平方根の逆数に比例する特性を有する。
図9において、吸気圧力変動分基本値算出部B201は、吸気弁閉時期IVCと吸気弁開時期IVOとの偏差(IVC−IVO)、及びエンジン回転速度Neに基づいて、図に示すようなマップを参照して吸気圧力変動分基本値ΔPmivc0を算出する。そして、乗算部B202において、吸気圧力変動分基本値ΔPmivc0に、吸気圧力Pmを大気圧Patmで除算した圧力比(Pm/Patm)を乗算することで吸気圧力変動分ΔPmivcとする。また、吸気温度変動分基本値算出部B203は、同じく上記偏差(IVC−IVO)及びエンジン回転速度Neに基づいて、図に示すようなマップを参照して吸気温度変動分基本値ΔTmivc0を算出する。そして、乗算部B204において、吸気温度変動分基本値ΔTmivc0に、上記圧力比(Pm/Patm)を乗算することで吸気温度変動分ΔTmivcとする。
(Tm+K1・ΔTmivc)−1/(2−K2)/(Tm+ΔTmivc)−1/(2−K2)を吸気温度変動分に伴う補正分(温度補正係数)TRATEに設定すれば、上記式(7)は次式(8)のように表すことができ、これにより目標新気量tQcylに関する上記式(1)を得ることができる。
ここで、ソニック吸入空気量QD、最大吸入空気量QMAX、及び(QD/QMAX)と(Qcyl/QMAX)との関係について説明する。
また、吸気弁104を通過する吸入空気がソニック流の場合、吸気弁104の前後圧力比(Pc/Pm)は、常に臨界圧力比(={2/(κ+1)}(κ/κ−1))を示すことになるので固定値(定数)qSONICとなる。よって、上記式(10)は、次式(11)で表すことができ、本実施形態ではこれを用いる。
一方、最大吸入空気量QMAXは、吸気行程開始から終了までのシリンダ行程容積を吸気弁104上流側の(吸気)状態で充填した場合のシリンダ吸入空気量であり、次式(12)で算出される。
ソニック吸入空気量QDは上記式(11)で表されるから、除算部B107にて、上記目標ソニック吸入空気量tQDを{Pm・qSONIC/√(Ra・Tm)}で除算し、除算部B108にて、Δt{=Δθ/(6/Ne)}で除算することで、吸気弁104の目標総開口面積(tΣA)とすることができる。この目標総開口面積(tΣA)は、目標ソニックtQDを得るための開口面積に相当する。
ところで、上記加算部B103で加算される目標吹き返しガス量tQIFBは、エンジン運転条件に応じて設定されるものであるが、吹き返しガス量QIFBは、オーバーラップ中の開口面積を吸気弁開時期IVCからオーバーラップ中心角OVLCTRまでの吸気弁開口面積(前半開口面積)の積算値(ΣAIV)とし、シリンダ内圧力を排気圧力Peとして次式(14)のように表すことができるものである。なお、K3は係数であり、図15に示すように、エンジン回転速度Neに比例する1以上の値として設定される。
そして、本実施形態において、排気弁108の作動特性は一定であるから、上記目標OVL前半開口面積(tΣAIV)及び上記基本目標作動角tθevent0が求まれば、吸気弁104の開時期も決定される。そこで、目標開時期設定部B110において、基本目標作動角tθevent0及び目標OVL前半開口面積(tΣAIV)に基づいて、図に示すようなマップを参照して基本目標開時期tIVO0を設定する。
次に、スロットル制御について説明する。
本実施形態に係るスロットル制御は、エンジン運転条件等により所定の負圧が要求された場合には、当該負圧を発生させるようスロットル弁102を動作させるとともに(この場合、上記吸気弁作動特性制御は、当該負圧が発生している状態での基本目標作動特性を算出することになる)、吸気弁104の作動特性に基づいて(換言すると、吸気弁104によって制御される)実際のシリンダ吸入空気量rQcylを算出(予測)し、この実シリンダ吸入空気量(実新気量)rQcylの目標新気量tQcylに対する偏差ΔQcyl(=tQcyl−rQcyl)を減少させる方向に(0とするように)スロットル弁102を作動させて吸気圧力Pmを調整するものである。また、特に、全負荷運転が要求されたときであっても、吸気弁104の作動特性が高負荷用作動特性に制御されるのを待ってから、スロットル弁102を全開とすること(すなわち、直ちに全開としないこと)をその特徴としている。
図16において、S21では、目標新気量tQcylを読込む。
S22では、吸気弁104の作動特性に基づいて実新気量rQcylを算出する。かかる算出は後述する(図17参照)。
S23では、上記目標新気量tQcylと上記実新気量rQcylとの偏差ΔQcylを算出する(ΔQcyl=tQcyl−rQcyl)。
S25では、吸気弁104の作動特性が高負荷用作動特性(全負荷用作動特性)となったか否かを判定する。吸気弁104の作動特性が高負荷用作動特性(全負荷用作動特性)となっていれば、S26に進み、スロットル弁102を全開に制御する(スロットル弁102の目標開度として「全開(最大開度)」を設定して「スロットル全開制御」を実行する)。一方、まだ高負荷用作動特性となっていなければS27に進む。
図17は、実新気量rQcylの演算処理を示すブロック図であり、図16のS22で実行される。実新気量rQcylの算出は、基本的には、上記基本目標作動特性(tθevent、tIVO)の設定の逆方向の演算により行う。
QMAX演算部B302は、同じく吸気弁104の作動特性や吸気の状態等に基づいて、最大吸入空気量QMAXを算出する(式(13)、図13等参照)。
除算部B303は、QD演算部B301で算出したソニック吸入空気量QDをQMAX演算部B302で算出した最大吸入空気量QMAXで除算して(QD/QMAX)を求める。
乗算部B305は、検索した(Qcyl/QMAX)に上記最大吸入空気量QMAXを乗算して基本吸入空気量Qcyl0とする。この基本吸入空気量Qcyl0は、現在の吸気弁104の作動特性及び吸気の状態で実際にシリンダ内に吸い込まれるガス量に相当する。但し、このガス量には、オーバーラップ期間中に吸気ポートに吹き返された排気が再吸入される分(以下単に「吹き返しガス量」という)QIFBも含まれている。
以上により、基本的には、現在の吸気弁104の作動特性及び吸気の状態での新気量(シリンダ吸入空気量)を求めることができるのであるが、以上の演算では、吸気圧力Pmとして、複数回の検出値を平均して吸気脈動による変動を平滑化した値を用いている。ところが、実際には、吸気脈動によって吸気圧Pmが変動すると吸気温度Tmも変動し、これらの変動に伴ってシリンダに吸入される新気量も変動する。また、シリンダに吸入される際に吸気弁104を通過することになるが、この吸気弁104からの熱を受けて温度上昇し、この(吸気弁104の熱に起因する)温度上昇によってもシリンダに吸入される新気量は変動する。
図17に戻って、圧力補正部B307は、シリンダ吸入空気量Qcyl1に、圧力補正係数算出部b307(破線)で算出された圧力補正係数PRATEを乗算することで吸気脈動による吸気圧力変動分を補正する。なお、圧力補正係数PRATEは、上記式(7)、(8)に示すように、(Pm+K1・ΔPmivc)/(Pm+ΔPmivc)で算出されるものであり、具体的には、変換部B304で算出した(Qcyl/Qmax)に基づいて、図に示すようなマップを参照して第1の補正係数K1を算出し、この第1の補正係数K1を吸気圧力変動分ΔPmivcに乗算し、さらに吸気圧力Pmを加算して(Pm+k1・ΔPmivc)とし、この値を吸気圧力Pmで除算することで算出する(b307参照)。
図18は、全負荷運転が要求されたときの吸気弁104の作動特性及びスロットル弁102(の開度)の様子を示している。
吸気弁104の作動特性は、(a)に示すように、所定の高負荷領域以外の通常運転時においては、エンジン運転条件に基づいて算出される目標トルクtTe相当のシリンダ吸入空気量(目標新気量)tQcylに基づいて制御されている。また、スロットル弁102の開度は、(b)に示すように、吸気弁104の作動特性によって制御される実際のシリンダ吸入空気量(実新気量)rQcylと目標新気量tQcylとの偏差ΔQcylを0にするように制御されている。
そして、吸気弁104の作動特性が高負荷用作動特性に到達すると、スロットル弁102の目標開度が全開に設定されて((b)の破線参照)、スロットル全開制御が実行される(時刻t2)。
すなわち、吸気弁の作動特性による吸入空気量制御を基本としつつ、その誤差分についてはスロットル弁の(開閉)制御によって補うことができるので、高精度な吸入空気量制御が実現できる。そして、吸気弁作動特性制御においては、基本的に、目標新気量tQcylに基づく通常時作動特性制御を行う一方、高負荷領域では、目標新気量tQcylにかかわらず、吸気弁の作動特性を、該高負荷領域で設定されるべき高負荷用作動特性(例えば、全負荷運転時に設定される作動特性が該当する)へと制御するようにしたので、吸気脈動や温度の影響によって生じる目標作動特性の算出誤差(作動特性制御の誤差)を回避して、高負荷領域において所期の出力を確保することができる。そして、スロットル制御においては、吸気弁の作動特性によって制御される実吸入空気量と目標吸入空気量とに基づいて、その偏差をなくすようにスロットル弁が開閉制御されるので、目標吸入空気量に高精度に制御できる(すなわち、吸気弁作動特性の変化(更に言えば制御の切り換え)に対するトルク精度とトルクリニアリティをスロットル弁で補償することができる)。
ここで、特にスロットル制御においては、全負荷運転が要求されたときであっても、スロットル弁を直ちに全開とするのではなく、吸気弁の作動特性が高負荷用作動特性(全負荷時に設定される作動特性)になるのを待ってからスロットル弁を全開とするようにしている。このため、吸気弁の作動特性は、全負荷運転の要求とともに高負荷用作動特性への制御が開始されることになるが、吸気弁の作動特性は高負荷用作動特性となるまでの間は、実吸入空気量と目標吸入空気量とに基づいてスロットル弁が制御されることになる。したがって、全負荷運転要求時においても、吸気弁の作動特性の過渡的な変化(吸気弁作動特性制御の切り換え)に対するトルク精度及びトルクリニアリティをスロットル制御で補償しつつ、容易かつ確実に全負荷出力を得ることができる(出力性能を保証できる)。
Claims (7)
- 吸気通路にスロットル弁が配設されるとともに、吸気弁の作動特性を可変する可変動弁機構を備えたエンジンの吸入空気量制御装置であって、
前記エンジンの目標トルク相当のシリンダ吸入空気量である目標吸入空気量を算出する目標吸入空気量算出手段と、
算出された目標吸入空気量に基づいて、前記吸気弁の作動特性を制御する吸気弁作動特性制御手段と、
前記吸気弁の作動特性に基づいて、実際のシリンダ吸入空気量である実吸入空気量を算出し、算出した実吸入空気量と前記目標吸入空気量とに基づいて前記スロットル弁を制御するスロットル制御手段と、を含んで構成され、
前記吸気弁作動特性制御手段は、所定の高負荷領域においては、前記目標吸入空気量にかかわらず、前記吸気弁の作動特性を、前記所定の高負荷領域で設定されるべき作動特性としてあらかじめ設定された高負荷用作動特性へと制御し、
全負荷運転が要求されたときに、前記スロットル制御手段は、前記吸気弁の作動特性が前記高負荷用作動特性となってから前記スロットル弁を全開とする制御を開始する、
ことを特徴とするエンジンの吸入空気量制御装置。 - 前記吸気弁作動特性制御手段は、アクセル開度が所定開度を超えるときに、前記吸気弁の作動特性を前記高負荷用作動特性へと制御する
ことを特徴とする請求項1記載のエンジンの吸入空気量制御装置。 - 前記高負荷用作動特性は、全負荷運転時に設定されるべき作動特性である
ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のエンジンの吸入空気量制御装置。 - 前記吸気弁作動特性制御手段は、算出された目標吸入空気量を、吸気脈動に伴う吸気温度の変動分及び吸気脈動に伴う吸気圧力の変動分で補正した目標吸入空気量に基づいて
吸気弁の作動特性を制御する、
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のエンジンの吸入空気量制御装置。 - 前記吸気弁作動特性設定手段は、前記吸気弁の作動特性に応じた開口面積でソニック流として吸入した場合のシリンダ吸入空気量をソニック吸入空気量QD、吸気行程の開始から終了までのシリンダ行程容積を吸気弁上流側の状態で充填した場合のシリンダ吸入空気量を最大吸入空気量QMAX、及び実際のシリンダ吸入空気量をQcylとしたときの(QD/QMAX)と(Qcyl/QMAX)との間に設定される関係と、前記目標吸入空気量とに基づいて、該目標吸入空気量に対応する目標ソニック吸入空気量を算出し、
算出した目標ソニック吸入空気量に基づいて前記目標作動特性を設定することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のエンジンの吸入空気量制御装置。 - 前記目標ソニック吸入空気量から、該目標ソニック吸入空気量を得るための開口面積を算出し、算出した開口面積に基づいて前記目標作動特性を設定する
ことを特徴とする請求項5記載のエンジンの吸入空気量制御装置。 - 吸気通路にスロットル弁が配設されるとともに、吸気弁の作動特性を可変する可変動弁機構を備えたエンジンの吸入空気量制御装置であって、
前記エンジンの目標トルク相当のシリンダ吸入空気量である目標吸入空気量を算出し、算出した目標吸入空気量に基づいて前記吸気弁の作動特性を制御する一方、
前記吸気弁の作動特性に基づいて実際のシリンダ吸入空気量である実吸入空気量を算出し、算出した実吸入空気量と前記目標吸入空気量とに基づいて前記スロットル弁を制御するように構成し、
全負荷運転が要求されたときは、前記目標吸入空気量にかかわらず、前記吸気弁の作動特性を全負荷運転時に設定されるべき作動特性としてあらかじめ設定された全負荷用作動特性へと制御するとともに、前記吸気弁の作動特性が前記高負荷用作動特性となってから前記スロットル弁を全開とする制御を開始する、
ことを特徴とするエンジンの吸入空気量制御装置。
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