JP4778807B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は複数の像担持体のそれぞれに形成した可視像を中間転写ベルトなどの無端移動体、あるいはこれの表面に保持される記録体に転写する複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置に関するものである。
この種の画像形成装置としては、特許文献1に記載のものが知られている。この画像形成装置は、像担持体たる複数の感光体と、それぞれの感光体との対向位置を順次通過するように無端移動せしめられる無端移動体たる転写ベルトとを備えている。そして、電子写真プロセスにより、それぞれの感光体の表面に互いに異なる色のトナー像を形成する。これらのトナー像は、転写ベルトの表面に保持されながら各感光体との対向位置を順次通過する記録紙の表面に重ね合わせて1次転写される。この重ね合わせの転写により、記録紙の表面上に多色トナー像が形成される。
このように各感光体上のトナー像を転写ベルトの表面に保持した記録紙に重ね合わせて転写する方式に代えて、各感光体上のトナー像を、中間転写ベルトを介して記録紙に2次転写する方式を採用した画像形成装置もある。
何れの方式においても、ドラム状の感光体や、これと同一軸線上で回転しながら感光体に駆動力を伝達する感光体ギヤなどの偏心に起因して、各トナー像の重ね合わせズレを引き起こすことがある。具体的には、感光体や感光体ギヤの偏心(以下、感光体偏心という)があると、感光体表面には、回転軸を中心にして常に最高速度で回転する領域と、常に最低速度で回転する領域とが、互いに180[°]ずれた位置に発生する。前者の箇所に形成されたドットは本来よりも早いタイミングで転写位置に到達し、後者の箇所に形成されたドットは本来よりも遅いタイミングで転写位置に到達する。そして、前者のドットの上に、別の感光体から後者のドットが重ね合わされたり、後者のドットの上に、別の感光体から前者のドットが重ね合わされたりすることで、各トナー像の重ね合わせズレが発生してしまう。
この種の重ね合わせズレを抑えることができる画像形成装置として、特許文献2に記載のものが知られている。この画像形成装置は、各感光体の表面の速度変動パターンを検出するための変動パターン検出制御と、速度変動パターンの位相を調整するための位相調整制御とを実施ことで、各トナー像の重ね合わせズレを抑えるようになっている。
上記変動パターン検出制御では、まず、感光体の表面に対し、複数のパッチトナー像を感光体表面移動方向に所定ピッチで並べ得るタイミングで形成する。これによって複数のパッチトナー像からなるパターン画像を得たら、それを転写ベルト等に転写した後、パターン画像内の各パッチトナー像をフォトセンサによって検知する。この一方で、感光体ギヤなどに設けられた目印を回転角度検知センサによって検知することで、感光体が所定の回転角度になるタイミングを検出する。そして、この検出タイミングと、パターン画像内の各パッチトナー像を検知したタイミングとに基づいて、感光体1回転あたりにおける速度変動パターンを検出する。かかる速度変動パターンの検出を各感光体のそれぞれについて行う。
また、上記位相調整制御では、各感光体がそれぞれ所定の回転角度になるタイミングと、予め検出しておいた速度変動パターンとに基づいて感光体の駆動源の駆動量を調整することで、各感光体の速度変動パターンの位相差を調整する。この調整により、各転写位置において、本来よりも早いタイミングで転写位置に到達するドット同士や、本来よりも遅いタイミングで転写位置に到達するドット同士を同期させるようにして、各色の重ね合わせズレを抑えることができる。
特許第2642351号公報 特開平9−146329号公報
かかる構成の画像形成装置において、感光体偏心に起因する感光体表面の速度変動パターンを高精度に検出するためには、感光体偏心とは異なる要因による変動成分を取り除く目的で、速度変動を感光体の複数周回に渡って検出する必要がある。感光体偏心とは異なる要因による変動成分(以下、感光体非依存の変動成分、又は像担持体非依存の変動成分という)としては、例えば中間転写ベルトを駆動する駆動ローラの偏心によるベルト速度変動成分などが挙げられる。
そこで、パターン画像として、感光体の表面に対してその複数周回に渡って延びるものを形成して、感光体の1回転あたりにおける速度変動パターンを複数周回に渡って検出するようにしたとする。すると、それぞれの周回における各パッチトナー像の形成位置が相対的にずれてしまう。具体的には、パターン画像内におけるパッチトナー像の設計上の配設ピッチ(以下、単に配設ピッチという)については、画像形成装置の解像度に応じた値に設定する必要がある。例えば、600[dpi]の解像度であれば、ドット形成ピッチが42[μm]になるので、パッチトナー像の配設ピッチを42[μm]の整数倍に設定することになる。そして、この配設ピッチに対応する時間間隔で各パッチトナー像を形成し、実際に形成されるパッチトナー像のピッチずれに基づいて速度変動パターンを検出することになる。ところが、一般に、パッチトナー像の配設ピッチは感光体の周長の整数倍にならないため、感光体の周長はパッチトナー像の配設ピッチで割り切れなくなる。にもかかわらず、各パッチトナー像を等しい時間間隔で形成して感光体の表面に対してその複数周回に渡って延びるパターン画像を得ようとしたとする。すると、1周目の感光体に対して、その周方向における所定位置に初めのパッチトナー像を形成しても、2周目の感光体に対しては、その所定位置から少しずれた位置に初めのパッチトナー像を形成することになる。2周目における2個目以降のパッチトナー像も、それぞれ1周目における2個目以降のパッチトナー像の形成位置から少しずつずれた位置に形成することになる。
このような形成位置のズレが生ずると、それぞれの周回において、各パッチトナー像の検知タイミングに基づく速度データが互いに同期しない時点のものとなる。よって、各周回で互いに同期する時点の速度データ同士を加算する同期加算処理によって感光体非依存の変動成分を取り除くためには、それぞれの速度データを互いに同期する時点の値に補正する必要が出てくる。そして、この補正によって演算処理が複雑になってしまうという問題があった。
このような演算処理の複雑化を回避するために、各周回において感光体が所定の回転角度になったときにそれぞれ初めのパッチトナー像を形成することで、各周回における各パッチトナー像の形成位置を互いに合わせるようにしたとする。この場合、上述の回転角度検知手段として、応答性に優れた高価なものを用いないと、各周回における回転角度検知手段の応答速度のバラツキに起因するパッチトナー像の形成位置誤差が生じてしまう。そして、これにより、速度変動パターンを所望の精度で検出することが困難になってしまう。
本発明は、以上の背景に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、次のような画像形成装置を提供することである。即ち、像担持体の各周回における速度データを互いに同期させるための複雑な演算処理を行ったり、回転角度検知手段として応答性に優れた高価なものを用いたりすることなく、像担持体の速度変動パターンを高精度に検出することができる画像形成装置である。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、回転する表面に可視像を担持する複数の像担持体と、各々の像担持体を個別に駆動するための複数の駆動源と、画像情報に基づいて各々の像担持体に可視像を形成する可視像形成手段と、各々の像担持体との対向位置を順次通過するように表面を無端移動させる無端移動体と、各々の像担持体の表面に形成された可視像を該無端移動体の表面に転写する転写手段と、該無端移動体上に転写された可視像を検知する像検知手段と、各々の像担持体について、所定の回転角度になったことを個別に検知する回転角度検知手段とを備えるとともに、像担持体回転方向に沿って並ぶ予め定められた形状の複数の基準可視像からなるパターン画像を像担持体表面に形成して上記無端移動体に転写した後、該パターン画像内における各基準可視像を該像検知手段によって検知したタイミングと、該回転角度検知手段による検知結果とに基づいて、像担持体表面の1回転あたりにおける速度変動パターンを検出する処理を各々の像担持体について行う変動パターン検出制御を実施した後、各々の像担持体における該速度変動パターンの位相を調整する位相調整制御を実施し、且つ該パターン画像を得るにあたり、該複数の基準可視像の像担持体回転方向における配設ピッチを該像担持体の周長の整数分の1としないタイミングでそれら基準可視像を形成する制御手段を備える画像形成装置において、上記像検知手段として、上記無端移動体の表面における表面移動方向と直交する方向である移動直交方向の互いに異なる2以上の箇所にそれぞれ転写された上記基準可視像を個別に検知可能なものを用いるとともに、上記複数の像担持体の何れか1つである基準像担持体の上記速度変動パターンの位相を基準にして、該位相に対して他の像担持体の上記速度変動パターンの位相を合わせる処理を上記位相調整制御で実施し、且つ、他の像担持体に対応する上記パターン画像を何れも、上記無端移動体の表面上で該基準像担持体に対応する上記パターン画像と上記移動直交方向に並べて転写し得るタイミングで形成する処理と、上記回転角度検知手段による検知結果、及び上記像検知手段による検知結果に直交検波処理を施した結果に基づいて上記速度変動パターンを検出する処理とを、上記変動パターン検出制御で実施するように、上記制御手段を構成したことを特徴とするものである
た、請求項の発明は、請求項1の画像形成装置において、上記パターン画像として、像担持体回転方向における長さが上記像担持体の周長よりも大きく、且つ全ての基準可視像を像担持体回転方向に等しいピッチで並べ得るタイミングで形成したものを得る処理を上記変動パターン検出制御で実施するように、上記制御手段を構成したことを特徴とするものである
た、請求項の発明は、請求項1又は2の画像形成装置において、上記像検知手段として、上記無端移動体の表面上の基準可視像を上記移動直交方向にて上記複数の像担持体と同数以上の異なる箇所で検知するものを用いるとともに、全ての像担持体にそれぞれ個別に対応する複数の上記パターン画像を該無端移動体の表面上で上記移動直交方向に並べ得るタイミングで形成する処理上記変動パターン検出制御で実施するように、上記制御手段を構成したことを特徴とするものである。
また、請求項の発明は、請求項1乃至3の何れかの画像形成装置において、上記他の像担持体に対応する上記パターン画像の上記回転方向における先端と、上記基準像担持体に対応する上記パターン画像の上記回転方向における先端とを、上記無端移動体の表面上で無端移動方向の同じ位置に揃え得るタイミングで、それぞれのパターン画像を形成する制御を実施するように、上記制御手段を構成したことを特徴とするものである。
また、請求項の発明は、請求項の画像形成装置において、上記変動パターン検出制御を実施するのに先立ち、上記複数の駆動源をそれぞれ駆動し、それら駆動源の駆動を、上記回転角度検知手段による検知結果に基づく予め定められた基準タイミングで停止し、更にそれら駆動源をそれぞれ再駆動してから、該変動パターン検出制御を実施するように、上記制御手段を構成したことを特徴とするものである。
これらの発明において、請求項1の発明特定事項の全てを備えるものでは、パターン画像内の各基準可視像を検知する像検知手段による検知結果に対して、直交検波処理を施す。直交検波処理では、像担持体の各周回において各基準可視像の検知タイミングに基づく速度データが互いに同期しない時点のものであっても、それらを同期する時点の値に補正することなく、像担持体非依存の変動成分を取り除くことが可能である。このため、各基準可視像を等しい時間間隔で形成していって像担持体の複数周回に渡って延びるパターン画像を得れば、そのパターン画像における基準可視像の形成位置を各周回で少しずつずらしたとしても、像担持体の各周回における速度データを互いに同期させるための複雑な演算処理を行うことなく、像担持体の速度変動パターンを高精度に検出することができる。更には、各周回において像担持体が所定の回転角度になったときにそれぞれ初めの基準可視像を形成するといった制御が不要なので、回転角度検知手段として応答性に優れた高価なものを用いることなく、像担持体の速度変動パターンを高精度に検出することができる。
また、請求項2の発明特定事項の全てを備えるものでは、像担持体として、回転方向における周長が可視像形成手段によるドット形成ピッチの整数倍であるものを用いたことで、パターン画像内における各基準可視像の配設ピッチを像担持体の周長の整数分の1に設定することが可能になっている。かかる構成では、各周回において像担持体が所定の回転角度になったときにそれぞれその周回における初めの基準可視像を形成するといった制御を行わなくても、各基準可視像を等しい時間間隔で形成していって像担持体の複数周回に渡って延びるパターン画像を得れば、各周回において基準可視像を互いに像担持体表面の周方向における同じ箇所に位置させることが可能である。よって、像担持体の各周回における速度データを互いに同期させるための複雑な演算処理を行ったり、回転角度検知手段として応答性に優れた高価なものを用いたりすることなく、同期加算処理などといった像担持体非依存の変動成分を除去するための演算処理を行って、像担持体の速度変動パターンを高精度に検出することができる。
以下、本発明を適用した画像形成装置として、電子写真方式のプリンタ(以下、単にプリンタという)の実施形態について説明する。
まず、実施形態に係るプリンタの基本的な構成について説明する。図1は、本第1実施形態に係るプリンタを示す概略構成図である。同図のプリンタは、トナー像形成手段たるプロセスユニットとして、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック(以下、Y、C、M、Kと記す)用の4つのプロセスユニット1Y,C,M,Kを備えている。これらは、画像を形成する画像形成物質として、互いに異なる色のY,C,M,Kトナーを用いるが、それ以外は同様の構成になっている。Yトナー像を生成するためのプロセスユニット1Yを例にすると、これは図2に示すように、感光体ユニット2Yと現像ユニット7Yとを有している。これら感光体ユニット2Y及び現像ユニット7Yは、図3に示すようにプロセスユニット1Yとして一体的にプリンタ本体に対して着脱される。但し、プリンタ本体から取り外した状態では、図4に示すように現像ユニット7Yを図示しない感光体ユニットに対して着脱することができる。
先に示した図2において、感光体ユニット2Yは、像担持体たるドラム状の感光体3Y、ドラムクリーニング装置4Y、図示しない除電装置、帯電装置5Yなどを有している。
帯電装置5Yは、図示しない駆動手段によって図中時計回り方向に回転駆動せしめられる感光体3Yの表面を一様帯電せしめる。同図においては、図示しない電源によって帯電バイアスが印加されながら、図中反時計回りに回転駆動される帯電ローラ6Yを感光体3Yに近接させることで、感光体3Yを一様帯電せしめる方式の帯電装置5Yを示した。帯電ローラ6Yの代わりに、帯電ブラシを当接させるものを用いてもよい。また、スコロトロンチャージャーのように、チャージャー方式によって感光体3Yを一様帯電せしめるものを用いてもよい。帯電装置5Yによって一様帯電せしめられた感光体3Yの表面は、後述する光書込ユニットから発せられるレーザー光によって露光走査されてY用の静電潜像を担持する。
現像手段たる現像ユニット7Yは、第1搬送スクリュウ8Yが配設された第1剤収容部9Yを有している。また、透磁率センサからなるトナー濃度センサ(以下、トナー濃度センサという)10Y、第2搬送スクリュウ11Y、現像ロール12Y、ドクターブレード13Yなどが配設された第2剤収容部14Yも有している。これら2つの剤収容部内には、磁性キャリアとマイナス帯電性のYトナーとからなる図示しないY現像剤が内包されている。第1搬送スクリュウ8Yは、図示しない駆動手段によって回転駆動せしめられることで、第1剤収容部9Y内のY現像剤を図紙面に直交する方向における手前側から奥側へと搬送する。そして、第1剤収容部9Yと第2剤収容部14Yとの間の仕切壁に設けられた図示しない連通口を経て、第2剤収容部14Y内に進入する。
第2剤収容部14Y内の第2搬送スクリュウ11Yは、図示しない駆動手段によって回転駆動せしめられることで、Y現像剤を図中奥側から手前側へと搬送する。搬送途中のY現像剤は、第1剤収容部14Yの底部に固定されたトナー濃度センサ10Yによってそのトナー濃度が検知される。このようにしてY現像剤を搬送する第2搬送スクリュウ11Yの図中上方には、現像ロール11Yが第2搬送スクリュウ11Yと平行な姿勢で配設されている。この現像ロール11Yは、図中反時計回り方向に回転駆動せしめられる非磁性パイプからなる現像スリーブ15Y内にマグネットローラ16Yを内包している。
第2搬送スクリュウ11Yによって搬送されるY現像剤の一部は、マグネットローラ16Yの発する磁力によって現像スリーブ15Y表面に汲み上げられる。そして、現像部材たる現像スリーブ15Yと所定の間隙を保持するように配設されたドクターブレード13Yによってその層厚が規制された後、感光体3Yと対向する現像領域まで搬送され、感光体3Y上のY用の静電潜像にYトナーを付着させる。この付着により、感光体3Y上にYトナー像が形成される。
現像によってYトナーを消費したY現像剤は、現像ロール12Yの現像スリーブ15Yの回転に伴って第2搬送スクリュウ11Y上に戻される。そして、図中手前端まで搬送されると、図示しない連通口を経て第1剤収容部9Y内に戻る。
トナー濃度センサ10YによるY現像剤の透磁率の検知結果は、電圧信号として図示しない制御部に送られる。Y現像剤の透磁率は、Y現像剤のYトナー濃度と相関を示すため、トナー濃度センサ10YはYトナー濃度に応じた値の電圧を出力することになる。上記制御部はRAMを備えており、この中にトナー濃度センサ10Yからの出力電圧の目標値であるY用Vtrefや、他の現像ユニットに搭載されたC,M,K用のトナー濃度センサからの出力電圧の目標値であるC用Vtref、M用Vtref、K用Vtrefのデータを格納している。
Y用の現像ユニット7Yについては、トナー濃度センサ10Yからの出力電圧の値とY用Vtrefを比較し、図示しないY用のトナー供給装置を比較結果に応じた時間だけ駆動させる。この駆動により、現像に伴うYトナーほ消費によってYトナー濃度を低下させたY現像剤に対し、第1剤収容部9Yで適量のYトナーが供給される。このため、第2剤収容部14Y内のY現像剤のYトナー濃度が所定の範囲内に維持される。他色用のプロセスユニット(1C,M,K)内における現像剤についても、同様のトナー供給制御が実施される。
感光体3Y上に形成されたYトナー像は、後述する中間転写ベルトに中間転写される。感光体ユニット2Yのドラムクリーニング装置4Yは、中間転写工程を経た後の感光体3Y表面に残留したトナーを除去する。これによってクリーニング処理が施された感光体3Y表面は、図示しない除電装置によって除電される。この除電により、感光体3Yの表面が初期化されて次の画像形成に備えられる。先に示した図1において、他色用のプロセスユニット1C,M,Kにおいても、同様にして感光体3C,M,K上にC,M,Kトナー像が形成されて、中間転写ベルト上に中間転写される。
プロセスユニット1Y,C,M,Kの図中下方には、光書込ユニット20が配設されている。潜像形成手段たる光書込ユニット20は、画像情報に基づいて発したレーザー光Lを、各プロセスユニット1Y,C,M,Kの感光体3Y,C,M,Kに照射する。これにより、感光体3Y,C,M,K上にY,C,M,K用の静電潜像が形成される。なお、光書込ユニット20は、光源から発したレーザー光Lを、モータによって回転駆動されるポリゴンミラー21によって偏向せしめながら、複数の光学レンズやミラーを介して感光体3Y,C,M,Kに照射するものである。かかる構成のものに代えて、LDEアレイによる光走査を行うものを採用することもできる。
光書込ユニット20の下方には、第1給紙カセット31、第2給紙カセット32が鉛直方向に重なるように配設されている。これら給紙カセット内には、それぞれ、記録部材たる記録紙Pが複数枚重ねられた記録紙束の状態で収容されており、一番上の記録紙Pには、第1給紙ローラ31a、第2給紙ローラ32aがそれぞれ当接している。第1給紙ローラ31aが図示しない駆動手段によって図中反時計回りに回転駆動せしめられると、第1給紙カセット31内の一番上の記録紙Pが、カセットの図中右側方において鉛直方向に延在するように配設された給紙路33に向けて排出される。また、第2給紙ローラ32aが図示しない駆動手段によって図中反時計回りに回転駆動せしめられると、第2給紙カセット32内の一番上の記録紙Pが、給紙路33に向けて排出される。給紙路33内には、複数の搬送ローラ対34が配設されており、給紙路33に送り込まれた記録紙Pは、これら搬送ローラ対34のローラ間に挟み込まれながら、給紙路33内を図中下側から上側に向けて搬送される。
給紙路33の末端には、レジストローラ対35が配設されている。レジストローラ対35は、記録紙Pを搬送ローラ対34から送られてくる記録紙Pをローラ間に挟み込むとすぐに、両ローラの回転を一旦停止させる。そして、記録紙Pを適切なタイミングで後述の2次転写ニップに向けて送り出す。
各プロセスユニット1Y,C,M,Kの図中上方には、無端移動体たる中間転写ベルト41を張架しながら図中反時計回りに無端移動せしめる転写ユニット40が配設されている。転写手段たる転写ユニット40は、中間転写ベルト41の他、ベルトクリーニングユニット42、第1ブラケット43、第2ブラケット44などを備えている。また、4つの1次転写ローラ45Y,C,M,K、2次転写バックアップローラ46、駆動ローラ47、補助ローラ48、テンションローラ49なども備えている。中間転写ベルト41は、これら8つのローラに張架されながら、駆動ローラ47の回転駆動によって図中反時計回りに無端移動せしめられる。
4つの1次転写ローラ45Y,C,M,Kは、このように無端移動せしめられる中間転写ベルト41を感光体3Y,C,M,Kとの間に挟み込んでそれぞれ1次転写ニップを形成している。そして、中間転写ベルト41の裏面(ループ内周面)にトナーとは逆極性(例えばプラス)の転写バイアスを印加する。
中間転写ベルト41は、その無端移動に伴ってY,C,M,K用の1次転写ニップを順次通過していく過程で、そのおもて面に感光体3Y,C,M,K上のY,C,M,Kトナー像が重ね合わせて1次転写される。これにより、中間転写ベルト41上に4色重ね合わせトナー像(以下、4色トナー像という)が形成される。
2次転写バックアップローラ46は、中間転写ベルト41のループ外側に配設された2次転写ローラ50との間に中間転写ベルト41を挟み込んで2次転写ニップを形成している。先に説明したレジストローラ対35は、ローラ間に挟み込んだ記録紙Pを、中間転写ベルト41上の4色トナー像に同期させ得るタイミングで、2次転写ニップに向けて送り出す。中間転写ベルト41上の4色トナー像は、2次転写バイアスが印加される2次転写ローラ50と2次転写バックアップローラ46との間に形成される2次転写電界や、ニップ圧の影響により、2次転写ニップ内で記録紙Pに一括2次転写される。そして、記録紙Pの白色と相まって、フルカラートナー像となる。
2次転写ニップを通過した後の中間転写ベルト41には、記録紙Pに転写されなかった転写残トナーが付着している。これは、ベルトクリーニングユニット42によってクリーニングされる。なお、ベルトクリーニングユニット42は、クリーニングブレード42aを中間転写ベルト41のおもて面に当接させており、これによってベルト上の転写残トナーを掻き取って除去するものである。
なお、転写ユニット40の第1ブラケット43は、図示しないソレノイドの駆動のオンオフに伴って、補助ローラ48の回転軸線を中心にして所定の回転角度で揺動するようになっている。本プリンタは、モノクロ画像を形成する場合には、前述のソレノイドの駆動によって第1ブラケット43を図中反時計回りに少しだけ回転させる。この回転により、補助ローラ48の回転軸線を中心にしてY,C,M用の1次転写ローラ45Y,C,Mを図中反時計回りに公転させることで、中間転写ベルト41をY,C,M用の感光体3Y,C,Mから離間させる。そして、4つのプロセスユニット1Y,C,M,Kのうち、K用のプロセスユニット1Kだけを駆動して、モノクロ画像を形成する。これにより、モノクロ画像形成時にY,C,M用のプロセスユニットを無駄に駆動させることによるそれらプロセスユニットの消耗を回避することができる。
2次転写ニップの図中上方には、定着ユニット60が配設されている。この定着ユニット60は、ハロゲンランプ等の発熱源を内包する加圧加熱ローラ61と、定着ベルトユニット62とを備えている。定着ベルトユニット62は、定着部材たる定着ベルト64、ハロゲンランプ等の発熱源を内包する加熱ローラ63、テンションローラ65、駆動ローラ66、図示しない温度センサ等を有している。そして、無端状の定着ベルト64を加熱ローラ63、テンションローラ65及び駆動ローラ66によって張架しながら、図中反時計回り方向に無端移動せしめる。この無端移動の過程で、定着ベルト64は加熱ローラ63によって裏面側から加熱される。このようにして加熱される定着ベルト64の加熱ローラ63掛け回し箇所には、図中時計回り方向に回転駆動される加圧加熱ローラ61がおもて面側から当接している。これにより、加圧加熱ローラ61と定着ベルト64とが当接する定着ニップが形成されている。
定着ベルト64のループ外側には、図示しない温度センサが定着ベルト64のおもて面と所定の間隙を介して対向するように配設されており、定着ニップに進入する直前の定着ベルト64の表面温度を検知する。この検知結果は、図示しない定着電源回路に送られる。定着電源回路は、温度センサによる検知結果に基づいて、加熱ローラ63に内包される発熱源や、加圧加熱ローラ61に内包される発熱源に対する電源の供給をオンオフ制御する。これにより、定着ベルト64の表面温度が約140[°]に維持される。
2次転写ニップを通過した記録紙Pは、中間転写ベルト41から分離した後、定着ユニット60内に送られる。そして、定着ユニット60内の定着ニップに挟まれながら図中下側から上側に向けて搬送される過程で、定着ベルト64によって加熱されたり、押圧されたりして、フルカラートナー像が定着せしめられる。
このようにして定着処理が施された記録紙Pは、排紙ローラ対67のローラ間を経た後、機外へと排出される。プリンタ本体の筺体の上面には、スタック部68が形成されており、排紙ローラ対67によって機外に排出された記録紙Pは、このスタック部68に順次スタックされる。
転写ユニット40の上方には、Y,C,M,Kトナーを収容する4つのトナーカートリッジ100Y,C,M,Kが配設されている。トナーカートリッジ100Y,C,M,K内のY,C,M,Kトナーは、プロセスユニット1Y,C,M,Kの現像ユニット7Y,C,M,Kに適宜供給される。これらトナーカートリッジ100Y,C,M,Kは、プロセスユニット1Y,C,M,Kとは独立してプリンタ本体に脱着可能である。
図5は、プリンタの筺体内に固定された駆動伝達系である本体側駆動伝達部を示す斜視図である。また、図6は、この本体側駆動伝達部を上方から示す平面図である。プリンタの筺体内には、支持板が立設せしめられており、これには4つのプロセス駆動モータ120Y,C,M,Kが固定されている。駆動源たるプロセス駆動モータ120Y,C,M,Kの回転軸には、原動ギヤ121Y,C,M,Kが固定されている。プロセス駆動モータ120Y,C,M,Kの回転軸の下方には、上記支持板に突設せしめられた図示しない固定軸に係合しながら摺動回転可能な現像ギヤ122Y,C,M,Kが配設されている。この現像ギヤ122Y,C,M,Kは、互いに同じ回転軸線上で回転する第1ギヤ部123Y,C,M,Kと第2ギヤ部124Y,C,M,Kとを有している。第2ギヤ部124Y,C,M,Kの方が、第1ギヤ部123Y,C,M,Kよりもプロセス駆動モータ120Y,C,M,Kの回転軸の先端側に位置している。現像ギヤ122Y,M,C,Kは、その第1ギヤ部123Y,M,C,Kをプロセス駆動モータ120Y,C,M,Kの原動ギヤ121Y,C,M,Kに噛み合わせながら、プロセス駆動モータ120Y,C,M,Kの回転によって固定軸上で摺動回転する。
駆動源たるプロセス駆動モータ120Y,C,M,Kは、DCブラシレスモータの一種であるDCサーボモータからなる。原動ギヤ121Y,C,M,Kと感光体ギヤ133Y,C,M,Kとの減速比は、例えば1:20になっている。原動ギヤから感光体ギヤに至るまでの減速段数を1段としたのは、部品点数を少なくし低コストにするための他、ギヤを2つにして噛み合い誤差や偏心による伝達誤差の要因を少なくする狙いからである。1段減速にしたことで、1:20という比較的大きい減速比では、感光体ギヤが感光体よりも大径となる。このような大径の感光体ギヤを用いることで、ギヤ1歯噛み合いに対応する感光体表面上でのピッチ誤差を小さくして、副走査方向の印字濃度むら(バンディング)の影響を少なくするという狙いがある。減速比は、感光体の目標速度とモータ特性との関係から、高効率、高回転精度が得られる速度領域に基づいて決定される。
現像ギヤ122Y,C,M,Kの左側方には、図示しない固定軸に係合しながら摺動回転する第1中継ギヤ125Y,C,M,Kが配設されている。これらは、現像ギヤ122Y,C,M,Kの第2ギヤ部124Y,C,M,Kに噛み合うことで、現像ギヤ122Y,C,M,Kから回転駆動力を受けて、固定軸上で摺動回転する。第1中継ギヤ125Y,C,M,Kには、駆動伝達方向上流側で第2ギヤ部124Y,C,M,Kが噛み合っている他に、駆動伝達方向下流側でクラッチ入力ギヤ126Y,C,M,Kが噛み合っている。これらクラッチ入力ギヤ126Y,C,M,Kは、現像クラッチ127Y,C,M,Kに支持されている。
現像クラッチ127Y,C,M,Kは、図示しない制御部によって電源供給がオンオフ制御されるのに伴って、クラッチ入力ギヤ126Y,C,M,Kの回転駆動力をクラッチ軸に繋いだり、クラッチ入力ギヤ126Y,C,M,Kを空転させたりする。現像クラッチ127Y,C,M,Kのクラッチ軸の先端側には、クラッチ出力ギヤ128Y,C,M,Kが固定されている。現像クラッチ127Y,C,M,Kに電源が供給されると、クラッチ入力ギヤ126Y,C,M,Kの回転駆動力がクラッチ軸に繋がれて、クラッチ出力ギヤ128Y,C,M,Kが回転する。これに対し、現像クラッチ127Y,C,M,Kへの電源供給が切られると、たとえプロセス駆動モータ120Y,C,M,Kが回転していても、クラッチ入力ギヤ126Y,C,M,Kがクラッチ軸上で空転するため、クラッチ出力ギヤ128Y,C,M,Kの回転が停止する。
クラッチ出力ギヤ128Y,C,M,Kの図中左側方には、図示しない固定軸に係合しながら摺動回転可能な第2中継ギヤ129Y,C,M,Kが配設されており、クラッチ出力ギヤ128Y,C,M,Kに噛み合いながら回転する。
プリンタ本体側では、次のような駆動伝達系が4つのプロセスユニットにそれぞれ対応するように構成されている。即ち、プロセス駆動モータ120→原動ギヤ121→現像ギヤ122の第1ギヤ部123→第2ギヤ部124→第1中継ギヤ125→クラッチ入力ギヤ126→クラッチ出力ギヤ128→第2中継ギヤ129、という駆動伝達系である。
図7は、Y用のプロセスユニット1Yの一端部を示す部分斜視図である。現像ユニット7Yのケーシング内の現像スリーブ15Yは、その軸部材をケーシング側面に貫通させて外部に突出させている。このように突出した軸部材箇所には、スリーブ上流ギヤ131Yが固定されている。また、ケーシング側面には固定軸132Yが突設せしめられており、これに対して第3中継ギヤ130Yが摺動回転可能に係合しながら、スリーブ上流ギヤ131Yに噛み合っている。
Y用のプロセスユニット1Yがプリンタ本体にセットされた状態では、第3中継ギヤ130Yに対し、スリーブ上流ギヤ131Yの他、先に図5や図6に示した第2中継ギヤ129Yが噛み合う。そして、第2中継ギヤ129Yの回転駆動力が、第3中継ギヤ130Y、スリーブ上流ギヤ131Yに順次伝達されて、現像スリーブ13Yが回転駆動される。
なお、Y用のプロセスユニット1Yについてだけ、図を示して説明したが、他色用のプロセスユニットにおいても、同様にして現像スリーブに回転駆動力が伝達される。
また、図7では、Y用のプロセスユニット1Yの一端部だけを示したが、現像スリープ15Yの他端側の軸部材は、ケーシングの他端側の側面に貫通して外部に突出しており、その突出箇所には図示しないスリーブ下流ギヤが固定されている。また、先に図2に示した第1搬送スクリュウ7Y、第2搬送スクリュウ10Yも、その軸部材をケーシング他端側の側面に貫通させており、その突出箇所には図示しない第1スクリュウギヤ、第2スクリュウギヤが固定されている。現像スリーブ15Yがスリーブ上流ギヤ131Yによる駆動伝達によって回転すると、それに伴い、他端側においてスリーブ下流ギヤが回転する。そして、スリーブ下流ギヤに噛み合っている第2スクリュウギヤで駆動力を受ける第2搬送スクリュウ11Yが回転するとともに、第2スクリュウギヤに噛み合っている第1スクリュウギヤで駆動力を受ける第1搬送スクリュウ8Yが回転する。他色用のプロセスユニットも同様の構成である。
このように、原動ギヤ121、現像ギヤ122、第1中継ギヤ125、クラッチ入力ギヤ126、クラッチ出力ギヤ128、第2中継ギヤ129、第3中継ギヤ130、スリーブ上流ギヤ131、スリーブ下流ギヤ、第2スクリュウギヤ、及び第1スクリュウギヤからなる現像ギヤ群が、各プロセスユニットにそれぞれ対応して4組構成されている。
図8は、Y用の感光体ギヤ133Yと、その周囲構成とを示す斜視図である。同図において、原動ギヤ121Yには、現像ギヤ122Yの第1ギヤ部123Yの他、潜像ギヤたる感光体ギヤ133Yが噛み合っている。駆動伝達回転部材としての感光体ギヤ133Yは、本体側駆動伝達部に回動自在に支持されている。感光体ギヤ133Yの直径は、感光体の直径よりも大きくなっている。プロセス駆動モータ120Yが回転すると、その回転駆動力が原動ギヤから感光体ギヤ121Yに一段減速で伝達されて感光体が回転駆動する。他色用のプロセスユニットも同様の構成である。このように、本プリンタにおいては、原動ギヤ121及び感光体ギヤ133からなる潜像ギヤ群が各プロセスユニットにそれぞれ対応して4組構成されている。
プロセスユニットの感光体の回転軸と、プリンタ本体側に支持される感光体ギヤ133とは、感光体の回転軸の端部に固定されたカップリングによって連結される。各色においてそれぞれ、現像ギヤを感光体ギヤとは異なる現像モータによって駆動させるようにしてもよい。
図9は、4つの感光体1Y,C,M,Kと、転写ユニット40と、光書込ユニット20とを示す側面図である。感光体1Y,C,M,Kに回転駆動力を伝達する感光体ギヤ133Y,C,M,Kには、回転方向の所定箇所に目印134Y,C,M,Kが付されている。これら目印134Y,C,M,Kは、感光体ギヤ133Y,C,M,Kが1回転する毎に、フォトセンサ等からなるポジションセンサ135Y,C,M,Kによって所定のタイミングで検知される。これにより、感光体1Y,C,M,Kは、それぞれ1回転する毎に、所定の回転角度になったタイミングが検知される。本プリンタでは、4つのポジションセンサ135Y,C,M,Kの組合せが、各々の感光体1Y,C,M,Kについて、所定の回転角度になったことを個別に検知する回転角度検知手段として機能している。
転写ユニット40の上方には、中間転写ベルト41の幅方向に所定の間隔で並ぶ2つの図示しない反射型フォトセンサからなる光学センサユニット136が、中間転写ベルト41の上部張架面と所定の間隙を介して対向するように配設されている。
図10は、中間転写ベルト41の一部を、光学センサユニット136とともに示す斜視図である。本プリンタの図示しない制御手段は、図示しない電源スイッチがONされた直後や、所定時間が経過する毎などの所定のタイミングで、タイミング調整制御を行うようになっている。このタイミング調整制御では、中間転写ベルト41の幅方向の一端部と他端部とにそれぞれ、複数のトナー像からなる位置ズレ検知用画像PVが形成される。
一方、中間転写ベルト41の上方には、第1光学センサ137と第2光学センサ138とからなる光学センサユニット136が配設されている。第1光学センサ137は、発光手段から発した光を集光レンズに通した後、中間転写ベルト41の表面で反射させ、その反射光を受光手段で受光する。そして、受光量に応じた電圧を出力する。中間転写ベルト41の一端部に形成された位置ズレ検知用画像PV内のトナー像が、第1光学センサ137の直下を通過する際には、第1光学センサ137の受光手段による受光量が大きく変化する。これにより、第1光学センサ137は、トナー像を検知して受光手段からの出力電圧値を大きく変化させる。
同様にして、第2光学センサ138は、中間転写ベルト41の他端部に形成された位置ズレ検知用画像PV内の各トナー像を検知する。なお、発光手段としては、トナー像を検出するために必要な反射光を作り得る光量をもつLED等が用いられている。また、受光手段としては、多数の受光素子が直線状に配列されたCCDなどが用いられている。
中間転写ベルト41の幅方向の両端部にそれぞれ形成した位置ズレ検知用画像PV内の各トナー像を検知することで、各トナー像における主走査方向(レーザー光による走査方向)の位置、副走査方向(ベルト移動方向)の位置、主走査方向の倍率誤差、主走査方向からのスキューをそれぞれ調整することが可能になる。
位置ズレ検知用画像PVとしては、図11に示すように、Y,C,M,Kの各色のトナー像を主走査方向から約45[°]傾けた姿勢で、副走査方向であるベルト移動方向に所定ピッチで並べたシェブロンパッチと呼ばれるラインパターン群を形成する。そして、このような位置ズレ検知用画像PV内のY,C,Mトナー像について、Kトナー像との検知時間差を読み取っていく。同図では、紙面上下方向が主走査方向に相当し、左から順に、Y,C,M,Kトナー像が並んだ後、これらとは姿勢が90[°]異なっているK,M,C,Yトナー像が更に並んでいる。基準色となるKとの検出時間差tyk、tck、tmkについての実測値と理論値との差に基づいて、各色トナー像の副走査方向のズレ量を求めることができる。そして、そのズレ量に基づいて、光書込ユニット(20)のポリゴンミラー1面おき、即ち、1走査ラインピッチを1単位として、感光体に対する光書込開始タイミングを調整することで、各色トナー像の副走査方向の重ね合わせズレを抑える。また、姿勢が90[°]異なる同色の2つのトナー像の検出時間差tk、tm、tc、tyについての実測値と理論値との差に基づいて、各色トナー像の主走査方向のズレ量を求めることができる。各色トナー像の主走査方向からの傾き(スキュー)については、ベルト両端部間での副走査方向ズレ量の差に基づいて求めることができる。そして、その結果に基づいて、光書込ユニット(20)内の図示しないトロイダルレンズの傾きを調整する図示しないレンズ傾き調整機構を駆動することで、各色トナー像の主走査方向からの傾きズレを低減する。
本プリンタの図示しない制御手段は、各感光体についてそれぞれ、1回転あたりにおける速度変動パターンを検出するための変動パターン検出制御も、所定のタイミングで行うようになっている。この変動パターン検出制御では、Y,C,M,Kの各色についてそれぞれ、中間転写ベルト41の表面上に速度変動検知用のパターン画像を形成する。このパターン画像としては、K用のパターン画像を例にすると、図12に示すように、tk01、tk02、tk03、tk04、tk05、tk06・・・という複数のKパッチトナー像がベルト移動方向に沿って所定ピッチで並ぶようにしたものが形成される(以下、パッチトナー像を単に「パッチ」という)。但し、理論的には所定ピッチで並ぶようにしているが、K用の感光体の速度変動により、基準可視像たるKパッチの実際の配設ピッチはその速度変動に応じた誤差が出てくる。この誤差を、時間ピッチ誤差として、上述の第1光学センサ(137)あるいは第2光学センサ(138)で読み取っていく。
本プリンタでは、Y,C,M用のパターン画像を、必ずK用のパターン画像と1組にして形成するようになっている。具体的には、Y用のパターン画像については、それを中間転写ベルトの一端部に形成する一方で、K用のパターン画像を中間転写ベルトの他端部に形成し、それらを第1光学センサと第2光学センサとによって同時に検知していく。CやM用の速度変動検知画像についても、同様にして、K用のパターン画像と同時に検知していく。よって、本プリンタの変動パターン検出制御では、Y,Kという2つのパターン画像を形成してそれらを光学センサユニットによって検知していく工程と、C,Kという2つのパターン画像を形成してそれらを光学センサユニットによって検知していく工程と、M,Kという2つのパターン画像を形成してそれらを光学センサユニットによって検知していく工程とが実施される。このようにして速度変動パターンを検出する理由について後述する。
かかる構成の本プリンタでは、第1光学センサ137及び第2光学センサ138からなる光学センサユニット136が、像検知手段として機能している。そして、無端移動体たる中間転写ベルト41の表面上におけるパッチを移動直交方向であるベルト幅方向における互いに異なる2以上の箇所にそれぞれ転写されたパッチを検知する。また、4つのプロセスユニット1Y,C,M,Kと、光書込ユニット20との組合せが、各感光体のそれぞれに可視像たるトナー像を形成する可視像形成手段として機能している。
先に示した図1において、中間転写ベルト41上に形成された位置ズレ検知用画像や速度変動検知用のパターン画像は、ベルトの無端移動に伴って光学センサユニット136との対向位置まで搬送される途中で、2次転写ローラ50との対向位置を通過する。このとき、2次転写ローラ50が中間転写ベルト41に当接して2次転写ニップを形成していると、ベルト上の位置ズレ検知用画像やパターン画像が2次転写ローラ50に接触してローラ表面に転移してしまう。そこで、本プリンタは、タイミング調整制御や変動パターン検出制御を実施する際には、それに先立って、図示しないローラ接離機構を駆動して、2次転写ローラ50を中間転写ベルト50から離間させる。これにより、位置ズレ検知用画像やパターン画像の2次転写ローラ50への転移を回避する。
図13は、本プリンタの制御手段における回路構成を示すブロック図である。タイミング調整制御や変動パターン検出制御が開始されると、まず、光学センサユニット136からの出力信号が増幅回路139によって増幅された後、フィルター回路140によってライン検知の信号成分のみが選別され、A/D変換コンバーター141によってアナログデータからデジタルデータへと変換される。データのサンプリングは、サンプリング制御部142によって制御され、サンプリングされたデータはFIFO(First-In First-Out)方式のメモリー回路143に格納される。位置ズレ検知用画像(PV)あるいは速度変動検知用のパターン画像の検知が終了すると、メモリー回路に格納されていたデータがI/Oポート144を介して、データバス145によってCPU146及びRAM147にロードされる。そして、CPU146により、種々のズレ量を算出するための演算処理が行われる。種々のズレ量とは、各色トナー像の位置ズレ量、スキューズレ量、各感光体の速度変動パターンの位相ズレ量などである。この他、各色トナー像の主走査、副走査の倍率量の演算処理も行われる。
CPU146は、求めたズレ量に基づいて、各色トナー像のスキュー補正、主走査方向の位置補正、副走査方向の位置補正、倍率補正などを行うためのデータを駆動制御部150や書込制御部151に記憶させる。駆動制御部150は、各感光体を駆動する4つのプロセス駆動モータを制御する回路である。また、書込制御部151は、光書込ユニットを制御する回路である。
書込制御部151は、CPU146から送られてくるデータに基づいて各感光体に対する主走査方向や副走査方向の書込開始位置を調整するとともに、出力周波数を非常に細かく設定できるデバイス、例えばVCO(voltage controlled oscillator)を利用したクロックジェネレータなどを各色について備えている。本プリンタでは、その出力を画像クロックとして用いている。
駆動制御部150は、CPU146から送られてくるデータに基づいて、各感光体の1回転あたりにおける速度変動の位相を適切に調整することができるように、各プロセス駆動モータについての駆動制御データを構築する。
なお、本プリンタでは、光学センサユニット136の発光手段の劣化が起こっても、検知用画像内のトナー像を確実に捉えることができるように、発光量制御部152が発光手段の発光量を制御している。これにより、光学センサユニット136の発光手段からの受光量を常に一定にする。
データバス145に接続されたROM148内には、種々のズレ量を演算するためのアルゴリズム、プリントジョブを行うための制御プログラム、タイミング調整制御や変動パターン検出制御を行うためのプログラムなどが格納されている。また、後述の位相調整制御を行うためのプログラムも格納されている。なお、CPU146は、アドレスバス149を介して、ROMアドレス、RAMアドレス、各種入出力機器の指定を行っている。
上述したように、速度変動検知用のパターン画像は、副走査方向に沿って所定のピッチで並ぶように形成された同一色の複数のトナー像から構成されている。先に示した図12において、パターン画像内における個々のトナー像の配設ピッチPsについては、できるだけ短く設定する必要があるが、各トナー像の幅や演算時間等の関係から、その短さの限界が決定される。また、パターン画像の副走査方向(ベルト移動方向)の長さPaは、感光体の周長の整数倍(2以上の整数倍)の長さに設定されている。この設定にあたっては、中間転写ベルト上にパターン画像を形成したり検知したりする際に発生する他の周期変動も考慮する必要がある。他の周期変動としては、中間転写ベルトの駆動ローラの1回転あたりにおける線速変動、それらを駆動伝達する歯車のピッチ誤差や偏心成分、更には中間転写ベルト10の蛇行や周方向にわたる厚み偏差分布など、様々な周波数成分が上げられる。速度変動パターンの検出値には、これらの周期変動成分の全てが重畳されて含まれており、その中から、感光体の1回転あたりにおける速度変動成分だけを検出する必要がある。
例えば、感光体の1回転あたりにおける速度変動成分の他に、中間転写ベルトの駆動ローラの1回転あたりにおける速度変動成分が、パターン画像内における各トナー像についての時間ピッチ誤差に多く含まれているとする。この場合には、駆動ローラの速度変動成分も考慮してパターン画像の長さPaを設定する必要がある。感光体の直径が40[mm]、駆動ローラの直径が30[mm]であるとすると、中間転写ベルトの移動距離に換算した感光体の周長、駆動ローラの周長は、125.6[mm]、94.2[mm]となる。この両周期の公倍数をパターン画像の長さPaに設定すればよい。そして、長さPaに合わせて、各トナー像の配設ピッチPsを設定すればよい。このような設定により、感光体の1回転あたりにおける速度変動パターンの最大振幅や位相値の算出が、駆動ローラの周期変成分の影響を受けずに高精度に検出することが可能になる。これは、最大振幅や位相値の算出において、理論上、駆動ローラの周期変動成分を含む演算項がちょうど「0」となることを利用している。同様にして、中間転写ベルトの周方向の厚み偏差分布による周期変動成分が多く含まれる場合には、感光体の周長整数倍で、ベルト1周に最も近い値に長さPaを設定することで、中間転写ベルトの周期変動成分の影響を低減することが可能になる。また、駆動ローラを駆動するローラ駆動モータの周期変動成分のように、感光体の周期変動成分との周波数の差が10倍以上あるようなものについては、それをローパスフィルタによって除去することが可能である。
なお、メモリー回路143に格納されたデータの各パルス幅は、光学センサユニット136の受光手段の受光量に応じてそれぞれ異なってくる。受光手段の受光量は、トナー像の濃度によって変化するので、メモリー回路143に格納されたデータの各パルス幅は、それぞれそれに対応するトナー像の濃度によって異なってくることになる。タイミング調整制御や変動パターン検出制御では、検知用画像内の各トナー像を精度良く検知しなければならないため、各パルス幅がそれぞれ異なっていても、それぞれを個別のトナー像に対応するものであるとCPU146に認識させる必要がある。そこで、本プリンタでは、CPU146に対し、予め設定した閾値を超える幅のパルスを識別させるのではなく、パルスのピークを識別させるようにしている。これにより、感光体の速度変動に伴うトナー像の崩れによる濃度変化の影響を受け難くすることが可能になる。
その理由について、図14や図15を用いて詳述する。図14は、感光体3と中間転写ベルト41との当接による1次転写ニップを示す拡大模式図である。また、図15(a)は、感光体3と中間転写ベルト41とに速度差がないときに転写された検知用画像を検知する光学センサユニットからの出力パルスを示すグラフである。また、図15(b)は、1次転写ニップにおける感光体3の表面速度Vが中間転写ベルト41の表面速度Vよりも速くなっているときに転写された検知用画像を検知する光学センサユニットからの出力パルスを示すグラフである。また、図15(c)は、1次転写ニップにおける感光体3の表面速度Vが中間転写ベルト41の表面速度Vよりも遅くなっているときに転写された検知用画像を検知する光学センサユニットからの出力パルスを示すグラフである。
1次転写ニップでは、感光体3と中間転写ベルト41が接触しながらも、それぞれ独立した速度で移動している。感光体3の表面速度Vと中間転写ベルト41の表面速度Vとが等しい場合には、図15(a)に示すように、光学センサユニットから出力される各トナー像に対応するパルス波がそれぞれ矩形状になる。このとき、各パルス幅の検知間隔は、多少の誤差があるにしても、概ねPaNとなる。これに対し、感光体3の表面速度Vが中間転写ベルト41の表面速度Vよりも速い場合には、図15(b)に示すように、各パルス幅の検知間隔が、PaNよりも短いPaHとなる。そして、各パルス幅の形状は、急激に立ち上がった後、徐々に降下していく右裾長の形になる。このような波形になるのは、感光体3と中間転写ベルト41との速度差によってトナー像がベルト移動方向の上流側に崩れて、濃度ムラを発生させているからである。また、感光体3の表面速度Vが中間転写ベルト41の表面速度Vよりも遅い場合には、図15(c)に示すように、各パルス幅の検知間隔が、PaNよりも長いPaLとなる。そして、各パルス幅の形状は、徐々に立ち上がった後、急激に降下していく左裾長の波形になる。このような波形になるのは、感光体3と中間転写ベルト41との速度差によってトナー像がベルト移動方向の下流側に崩れて、濃度ムラを発生させているからである。
閾値を超えたパルスをトナー像に対応するものであると認識させる場合には、図15(b)や(c)の態様において、トナー像の崩れの影響によってパルスのピークが閾値を超えなくなり、トナー像を検知させることができなくなるおそれが出てくる。また、トナー像の最も濃度の高い箇所を検知させることができなくなるおそれも出てくる。そこで、本プリンタでは、パルスのピーク値をトナー像の検知タイミングとして取り扱うようになっている。具体的には、先に図13に示したメモリー回路143内に格納されたデータに基づいて、CPU146は、各パルスのピークを認識して、そのタイミング(データ番号)データをRAM147に格納する。これによって、時間ピッチ誤差をより正確に検出することができる。
次に、本プリンタの特徴的な構成について説明する。
RAM147に格納されたデータで反映されている時間ピッチ誤差は、感光体の1回転あたりにおける速度変動パターンに対応している。そして、感光体1回転あたりにおいては、最高速度や最低速度の発生時点が、感光体、感光体ギヤ、両者を接続するカップリングのうち、偏心量の最も大きなものによって生ずるサインカーブの上限や下限を迎える時点となる。そこで、このサインカーブのパターンや振幅を、目印がポジションセンサによって検知されるタイミングと関連付けて、速度変動パターンとして解析する。このとき、実際に検出される速度変動パターンから、感光体、感光体ギヤ、及びカップリングの偏心に起因する変動成分だけを抽出する必要がある。換言すると、実際に検出される速度変動パターンから、中間転写ベルト(41)を駆動する駆動ローラ(47)の偏心に起因するベルト速度の変動成分などを取り除く必要がある。
図16は、本プリンタによって形成される速度変動検知用のパターン画像内の各パッチと、感光体偏心による感光体表面の位置変動量(等速回転すると仮定した場合の位置と実際の位置との変位量)との関係を示すグラフである。グラフ内で、矩形の黒塗りパッチは、パターン画像内のパッチを模式的に示すものである。グラフの縦軸は1次転写ニップにおける上記位置変動量を示しており、横軸は感光体の回転周期を示している。このグラフの波形は、そのまま感光体の速度変動パターンとして捉えることが可能である。
各パッチは、感光体周方向において600[dpi]の解像度で且つ3.486[mm]の配設ピッチPsで並ぶタイミングで形成され、このピッチは83ドット分(42μm×83)に相当する。感光体としては、125.850[mm]の周長のものが用いられているため、感光体1周あたりに36個のパッチが形成される。パターン画像の長さは、感光体の周長の整数倍(2倍以上)であるため、パターン画像内におけるパッチの個数は36個の整数倍(2倍以上)となる。なお、ドット形成間隔の単位としては[μm]を採用し、数値の有効桁については小数点第一位を四捨五入した整数の桁とする。このため、600[dpi]では、トッド形成間隔を42[μm]として取り扱っている。また、感光体の周長の単位としては[mm]を採用し、数値の有効桁については小数点第四位を四捨五入した小数点第三位までとする。
感光体の1周目においては、感光体の周方向における基準位置に初め(1個目)のパッチの先端が形成されるが、同図ではこのときを周期の初め(ゼロ時点)として示している。周期のゼロ時点から1個目のパッチが形成され始め、それ以降、3.486[mm]のピッチでパッチが形成されていくと、36個目のパッチの先端は、前述した感光体の基準位置よりも0.354[mm]だけ回転方向上流側に位置する。また、感光体の2周目における1個目(初めから37個目)のパッチは、基準位置よりも3.132[mm]だけ回転方向下流側に位置する。このため、感光体表面において、1周目の1個目、2個目、3個目・・・・・のパッチと、2周目の1個目、2個目、3個目・・・・のパッチとの間には、3.132[mm]の位置ズレが生ずる。
実際に検出される速度変動パターンから、中間転写ベルト(41)を駆動する駆動ローラ(47)の偏心に起因するベルト速度の変動成分などといった感光体非依存の変動成分を取り除く方法として、同期加算処理が知られている。しかしながら、同期加算処理を行う場合には、各周回におけるパッチ間に相対的な位置ズレを生じていない状態が前提になるので、図示のような位置ズレがある場合には、2周目以降のパッチ検知に基づく速度データを位置ズレに応じて補正する必要がある。そして、かかる補正を行うと、演算処理が複雑になってしまう。また、補正後の速度データはあくまでも推測値となるので、速度変動パターンの検出精度も低下してしまう。
また、実際に検出される速度変動パターンから、感光体非依存の変動成分を取り除く方法として、全データの平均値をゼロとして、変動値のゼロクロス、又はピーク値から変動成分の振幅と位相を解析する方法も知られている。しかし、これらの方法では、検出データがノイズの影響を大きく受けるため、誤差が大きくなって実用的でない。
そこで、本プリンタでは、感光体偏心に起因する速度変動パターンの振幅や位相を直交検波処理によって解析する手法を採用している。直交検波処理とは、通信分野の復調回路に用いられている公知の信号解析技術である。それを行うための回路構成の一例を図17に示す。光学センサユニットからの出力波形に基づくRAM内の格納データは、感光体の速度変動成分の他、いくつかの速度変動成分が重畳された単調増加のデータ群となるので、増加傾向(傾き)分が除かれた変動データに変換される。増加傾向(傾き)分は、データ群から最小二乗法により求めることができ、倍率補正数値として扱われる。変換後の変動データが、次のように処理される。即ち、発振器160は、検出したい周波数成分、ここでは、感光体の回転周期ωoの周波数に調整された周波数信号を、検知用画像の形成時に用いられた基準タイミングに基づく位相で発振する。この周波数信号は、第1乗算器161に直接出力されたり、90°位相シフト器162を介して第2乗算器163に出力されたりする。感光体の回転周期ωoについては、感光体ギヤ上の目印の検出信号間隔を計測することで正確に求めることができる。第1乗算器161は、RAM内に格納された変動データと、発振器160からの周波数信号とを乗算する。また、第2乗算器163は、RAM内に格納された変動データと、90°位相シフト器162からの周波数信号とを乗算する。これらの乗算により、変動データを感光体と同じ位相成分(I成分)の信号と、直交成分(Q成分)の信号とが分離される。第1乗算器161からの出力がI成分であり、第2乗算器163からの出力がQ成分となる。第1LPF164は、T成分における低周波帯域の信号のみを通過させる。本プリンタでは、発振周期ωoの整数倍周期分のデータのみを透過させるべく、パターン画像の長さPa分のデータを平滑化するローパスフィルタを採用している。第2LPF165も同様である。長さPa分のデータを平滑化することで、駆動ローラなどの回転周期成分は平滑化処理で相殺されて「0」となる。そして、振幅演算部166は、2つの入力(I成分とQ成分)に対応する振幅a(t)を算出する。また、位相演算部167は、2つの入力(I成分とQ成分)に対応する位相b(t)を算出する。これら振幅a(t)と位相b(t)とが、感光体の周期変動の振幅と任意の基準タイミングからの位相角に相当する。なお、原動ギヤの回転周期成分の振幅と位相を検出したい場合には、発振周期ωoを高次成分のモータ回転周期に設定した同様の処理を行えばよい。
このような直交検波処理では、感光体の各周回において各パッチの検知タイミングに基づく速度データが互いに同期しない時点のものであっても、それらを同期する時点の値に補正することなく、感光体非依存の変動成分を取り除くことが可能である。このため、図16に示したように感光体の複数周回に渡って等しいピッチで並ぶ複数のパッチからなるパターン画像を形成すれば、そのパターン画像におけるパッチの形成位置を各周回で少しずつずらしたとしても、感光体の各周回における速度データを互いに同期させるための複雑な演算処理を行うことなく、感光体偏心に起因する速度変動パターンを高精度に検出することができる。更には、各周回において感光体が所定の回転角度になったときにそれぞれ初めのパッチを形成するといった制御が不要なので、光学センサユニット(136)として応答性に優れた高価なものを用いることなく、感光体偏心に起因する速度変動パターンを高精度に検出することができる。
また、直交検波処理を行うことで、変動のゼロクロスやピーク検知による算出では難しかった少ない変動データで振幅や位相の算出が可能となる。特に、感光体1回転周期に対して検知用画像内のトナー像数が4NP個(NPは自然数)となるように各トナー像の配設ピッチPsを設定することで、少ないトナー像数でも振幅や位相を高精度に算出することが可能になる。これは、4NP個のトナー像の位置関係が変動成分に対して、最も差の大きな位置関係となることから感度が最も高くなるためである。例えば、4個のトナー像の場合、それぞれが、変動のゼロクロスとピーク位置に相当するため、検出感度が高くなる。4個のパターンの位相がずれても検出感度が高い位置関係となっていることには変わりない。
以上のようにして解析された速度変動パターンに基づいて、CPU146は、各感光体の駆動制御補正データを算出し、駆動制御部150に送信する。この駆動制御補正データは、各感光体の回転周期変動の打消すように各感光体の回転位相を調整して、それぞれの速度変動パターンの位相を調整するためのデータである。
各感光体の速度変動パターンを検出する変動パターン検出制御により、速度変動パターンに応じて算出された上述の駆動制御補正データは、各感光体の速度変動パターンの位相を調整する位相調整制御で利用される。この位相調整制御により、各色のトナー像におけるドットを中間転写ベルト表面上で同期させる。本プリンタでは、各感光体の配設ピッチが感光体周長の1倍になっているので、各感光体の速度変動パターンの位相を同期させる。即ち、各感光体の表面速度が最高速度になる時点や最低速度になる時点を完全に一致させるように、各プロセス駆動モータの駆動量を一時的に変化させるのである。これにより、各色のトナー像におけるドットを中間転写ベルト表面上で同期させることができる。
なお、感光体の配設ピッチが感光体の周長の整数倍になっていない構成では、各感光体間で速度変動パターンの位相差をそれぞれ所定の時間ずつ設けることで、各1次転写ニップで各色のトナー像におけるドットを同期させることができる。
本プリンタでは、このような位相調整制御を、プリントジョブ毎のジョブ終了時に行うようになっている。位相調整制御については、プリントジョブ毎のジョブ開始時に行ってもよいが、そうすると、ジョブ動作開始から1枚目のプリントを行うまでの間に位相調整制御を行うことになるため、ファーストプリント時間を長くしてしまう。そこで、ジョブ終了時に位相調整制御を行うのである。こすることで、ファーストプリント時間を長くすることなく、次回のプリントジョブにおいて理想的な速度変動パターンの位相関係で、各感光体の駆動を開始することができる。
ところで、一般に、画像形成装置では、機内温度が変化したり、外力が加わたりすることで、各プロセスユニットの位置や大きさが微妙に変化することがある。これらの変化は避けられないものである。例えば、紙詰まりの復帰、メンテナンスによる部品交換、画像形成装置の移動などの作業を行うと、プロセスユニットに外力を加えることとなる。このような外力や、機内温度の変化が発生すると、各色のプロセスユニットによって形成される各色トナー像の重ね合わせ精度が悪化してしまう。そこで、本プリンタでは、電源スイッチが投入された直後や所定時間経過毎などに、タイミング調整制御を実施して、各色トナー像の重ね合わせズレを抑えるようになっているのである。
本プリンタのように、4つの感光体(1Y,C,M,K)に対する4つのレーザー光を、共通の1つのポリゴンミラーによって偏向せしめてそれぞれの感光体に対する主走査方向の光走査を行うものでは、タイミング調整制御における各感光体に対する光書込開始タイミングが、1ライン分(1走査線分)の書込に相当する時間単位で調整される。例えば、2つの感光体間で、副走査方向(感光体表面移動方向)に1/2ドットを超える重ね合わせズレが発生している場合、何れか一方の感光体に対する光書込開始タイミングが、1ライン分の書込時間の整数倍だけ前後にずらされる。より詳しくは、例えば3/4ドットの重ね合わせズレの場合には1ライン分の書込時間の1倍、7/4ドットの重ね合わせズレの場合には1ライ分の書込時間の2倍だけ、光書込開始タイミングがそれまでのタイミングよりも前後にずらされる。これにより、副走査方向における重ね合わせズレ量が1/2ドット以下に抑えられる。
ところが、副走査方向における重ね合わせズレ量が1/2ドット未満の場合に、光書込開始タイミングを1ライン分の書込時間の単位で前後にずらすと、重ね合わせズレ量を却って大きくしてしまう。このため、重ね合わせズレ量が1/2ドット未満の場合には、光書込開始タイミングの調整は行われない。
このように、タイミング調整制御では、1/2ドット未満の重ね合わせズレが発生している場合に、それを低減することができない。近年の高画質化の要望に応えるためには、1/2ドット未満の重ね合わせズレも抑える必要がある。そこで、本プリンタでは、タイミング調整制御において、1/2ドット未満の重ね合わせズレを検知した場合には、そのズレ量に応じた駆動速度補正値を算出して、駆動制御部150に記憶する。そして、外部のパーソナルコンピュータ等から送られてくる画像情報に基づいて行うプリントジョブにおいて、各感光体をそれぞれ駆動速度補正値に基づいた駆動速度で駆動する。これにより、プリントジョブにおいては、必要に応じて、1/2ドット未満のズレ量に応じた線速差が感光体間に設けられる。そして、1/2ドット未満のズレ量がそれ以下に低減される。
但し、各感光体に線速差を設けると、感光体を1回転させる毎に、各感光体の速度変動パターンの位相関係を、理想の関係からずらしていってしまう。1枚のみの単独プリント動作であれば問題ないが、複数の記録紙に連続的にプリントを行う連続プリント動作の場合には、プリント枚数の増加に伴って、位相のズレ量が増加していき、重ね合わせズレが相当に大きくなってしまう。そこで、本プリンタでは、プリント速度よりも画質を優先する画質優先モードと、その逆の速度優先モードとを図示しない操作表示部への入力操作や、パーソナルコンピュータのプリントドライバによって選択可能にしている。そして、画質優先モードが選択されている場合であって、且つ連続プリントが実施される場合には、所定枚数の連続プリントが行われる毎に、連続プリントジョブを一時中断して、位相調整制御を行うようになっている。
このようにして1/2ドット未満の重ね合わせズレを低減するのであるが、変動パターン検出制御を実行する場合には、各感光体に線速差を設けずに、それぞれ同じ速度で駆動する。これにより、線速差による速度変動パターンの検知精度の悪化を回避することができる。
感光体の1回転あたりにおける速度変動パターンは、機内温度の変化や、外力の影響を受け難い。このため、変動パターン検出制御は、タイミング調整制御とは異なり、それほど頻繁に行う必要がない。但し、プロセスユニットが交換された場合には、そのプロセスユニットの感光体についての速度変動パターンが大きく変化してしまう。そこで、本プリンタでは、4つのプロセスユニットの何れかが交換された時だけ、変動パターン検出制御を行うようになっている。プロセスユニットの交換については、図示しない交換作業検知手段によって検知する。
交換作業検知手段としては、各プロセスユニットをそれぞれ個別に検知する4つのユニット検知センサからの出力信号の何れかが、オフになった後にオンになったことに基づいて、検知する方式のものを例示することができる。ユニットID番号を記憶させたICを実装した電子回路基板を各プロセスユニットに設け、その電子回路基板と制御手段とを突き当て接点を介して接続し、ユニットID番号の変化に基づいて、プロセスユニットの交換を検知する方式のものでもよい。
変動パターン検出制御については、必ずタイミング調整制御と組み合わせて実行するようになっている。具体的には、プロセスユニットの交換を検知すると、タイミング調整制御を実施した後、変動パターン検出制御と位相調整制御とを実施してから、タイミング調整制御を更にもう一度実施する。このような一連の制御フロー(以下、プロセスユニット交換検知後ルーチンという)の途中で、プリントジョブを入れることはない。
本プリンタでは、プロセスユニット交換検知後ルーチンにおいて、一回目のタイミング調整制御を終えると、変動パターン検出制御を行う前に、各感光体の駆動を停止する。このとき、交換前の速度変動パターンの位相に合わせた位相調整制御に基づいて各感光体の駆動を停止させるのではなく、各感光体を予め定められた基準の回転位相で停止させる。具体的には、感光体ギヤの目印を検知した時点から所定時間後である基準タイミングで各プロセス駆動モータをそれぞれ停止させる。これにより、各感光体ギヤの目印を同じ回転角度に位置させた状態で、各感光体が停止する。このようにして各感光体を停止させることで、変動パターン検出制御を実施する際には、各感光体をそれぞれ同じ姿勢から回転させる。
図18は、本プリンタによって形成されるK用のパターン画像の一部及びY用のパターン画像の一部を、中間転写ベルト41の一部とともに示す平面模式図である。本プリンタでは、Y,C,M,K用の4つの感光体3Y,C,M,Kのうち、K用の感光体3Yを基準感光体としている。そして、変動パターン検出制御においては、Y,C,M用のパターン画像を、それぞれK用のパターン画像と一緒に形成して、両方を同時に検知する。例えば、ty01、ty02、ty03・・・という複数のYパッチからなるY用のパターン画像については、図18に示したように、中間転写ベルト41の幅方向の一端付近に形成して、第1光学センサ137によって検知する。このとき、同時に、tk01、tk02、tk03・・・という複数のKパッチからなるK用のパターン画像を中間転写ベルトの幅方向の他端付近に形成して、第2光学センサ138によって検知する。C、M用のパターン画像についても、同様にして、それぞれK用のパターン画像と一緒に検知する。
このようにすることで、基準像担持体であるK用の感光体の速度変動パターンを基準にして、他の感光体における速度変動パターンの位相を、K用の感光体における速度変動パターンの位相に合わせることができる。更には、中間転写ベルトの速度変動成分の影響をより確実に取り除くこともできる。より詳しく説明すると、速度変動パターンには、感光体の速度変動の他に、光学センサユニットとの対向位置における中間転写ベルトの速度変動も反映されてしまう。このため、たとえ速度検知用画像内の各トナー像が中間転写ベルト上で厳密に等しいピッチで並んでいたとしても、光学センサユニットとの対向位置における中間転写ベルトの速度が変化すると、それに応じて各トナー像についての時間ピッチ誤差が発生してしまう。この時間ピッチ誤差を取り除くためには、基準となるK用のパターン画像と、他色の速度変動検知画像とを同時に検知する必要がある。
そこで、本プリンタでは、Y,C,M用のパターン画像を、それぞれK用のパターン画像と1組にして、一方を中間転写ベルトの幅方向の一端部に、他方を他端部に形成するのである。このとき、K用のパターン画像については、K用の目印(134K)を検知したタイミングに基づいて形成を開始する(光書込を開始する)。また、Y,C,M用のパターン画像についても、それぞれに対応する目印(134Y,C,M)ではなく、K用の目印を検知したタイミングに基づいて形成を開始する。これにより、Y,C,M用のパターン画像の先端と、K用のパターン画像の先端とを、互いにベルト幅方向に一直線上に位置させるようにする。
このようにして、Y,C,M用のパターン画像に基づいて検出される速度変動パターンと、K用のパターン画像に基づいて検出される速度変動パターンとの位相ズレを検出する。すると、その位相ズレに相当する分だけ、K用の目印と、Y,C,M用の目印との回転位置をずらせば、両速度変動パターンの位相合わせができることになる。変動パターン検出制御に先立って、各目印の回転位相を同期させているので、速度変動パターンの位相ズレ量が目印の望ましい位相ズレ量に相当するようになるからである。
このような変動パターン検出制御では、Y,C,M用の目印の検知タイミングを参照することなく、Y,C,M用の速度変動パターンと、K用の速度変動パターンとの位相ズレを検出することができる。但し、プロセスユニットの交換に起因して、各色の重ね合わせズレ量が交換前よりも大きくなっている場合には、その分だけ位相ズレの検出結果がシフトしてしまう。そこで、変動パターン検出制御に先立って、タイミング調整制御を行って、各色間での重ね合わせズレ量を予め低減しておく。
なお、Y、C又はM用のパターン画像と、K用のパターン画像との何れか一方を、中間転写ベルト41の幅方向の端部付近ではなく、中央付近に形成し、それを検知し得る位置に光学センサを設けてもよい。但し、かかる構成はあまり好ましくない。ベルト幅方向の中央付近は、両端付近に比べて張架ローラの撓みによるローラ表面からの浮きが発生し易いことにより、浮きに起因する検出精度の悪化が発生し易くなるからである。
また、光学センサユニット136の光学センサの数を、感光体と同数以上、即ち4つ以上にし、且つ、全ての色のパターン画像をベルト幅方向に並べて同時に形成する制御により、全ての感光体の速度変動パターンを同時に検出するようにしてもよい。この場合、全ての感光体についての速度変動ポアターンを短時間で検出することができる。但し、光学センサの増加によるコストアップが生ずる。
図19は、プロセスユニット交換検知後ルーチンの制御フローを示すフローチャートである。何れかのプロセスユニットの交換が検知されると、まず、タイミング調整制御が実施された後(ステップ1:以下、ステップをSと記す)、エラーの発生の有無が判断される(S2)。そして、エラーが発生した場合には(S2でY)、速度変動パターンの位相を調整するための駆動制御補正データが交換前の値に戻された後(S3)、位相調整制御が実施される(S4)。この位相調整制御により、交換前の駆動制御補正データに基づいて、各感光体がそれぞれ速度変動パターンの位相を同期させる姿勢で停止された後、図示しない操作表示部にエラー表示がなされる(S5)。そして、各プロセス駆動モータの線速差設定がONされた後(S6)、一連の制御フローが終了する。なお、線速差設定がONされたことで、その後のプリントジョブにおいて、1/2ドット未満の重ね合わせズレを抑えるように各感光体に線速差が設けられる。
上記S2のステップでエラーが発生しなかったと判断されると、予め定められた基準タイミングで各プロセス駆動モータの駆動が停止される(S7)。これにより、各感光体ギヤが互いに同じ回転位置に目印を位置させた姿勢で停止する。その後、各プロセス駆動モータの線速差設定がOFFされた後(S8)、各プロセス駆動モータが再駆動されてから、変動パターン検出制御が行われる(S9、S10)。変動パターン検出制御に先立って、各プロセス駆動モータの線速差設定がOFFされることで、変動パターン検出制御においては、各感光体が等速で駆動される。これにより、変動パターン検出制御で感光体の線速差を設けることによる各速度変動パターンの検出精度の悪化を回避することができる。変動パターン検出制御が終了すると、読取エラーの有無が判断される(S11)。そして、読取エラーが発生したと判断されると(S11でY)、上述したS2〜S6までのステップが実行された後、一連の制御フローが終了する。
上記S11のステップで読取エラーが発生しなかったと判断されると、位相調整制御が実施される(S12)。これにより、新たな駆動制御補正データに基づいて、各感光体がそれぞれ速度変動パターンの位相を同期させる姿勢で停止される。その後、各プロセス駆動モータが再駆動された後(S13)、再びタイミング調整制御が行われる(S14)。この2回目のタイミング調整制御により、プロセスユニットの交換による何れかの感光体の速度変動パターンの変化に起因して、不適切になってしまった各色の光書込開始タイミングを補正する。そして、エラーの有無が判断された後(S15)、エラーが発生した場合には(S15でY)、上述したS4〜S6のステップを経て、一連の制御フローが終了する。
上記S15のステップでエラーが発生しなかったと判断されると、位相調整制御によって各プロセス駆動モータの駆動が停止された後(S16)、各プロセス駆動モータの線速差設定がONされてから、一連の制御フローが終了する。
次に、参考形態のプリンタについて説明する。なお、参考形態に係るプリンタの構成は、以下に特筆しない限り、実施形態に係るプリンタと同様である。
本プリンタは、Y,C,M,K用の4つの感光体3Y,C,M,Kとして、それぞれ、回転方向の周長が、光書込ユニットや各プロセスユニットからなる可視像形成手段による感光体回転方向のドット形成ピッチの整数倍であるものを用いている。具体的には、本プリンタにおける可視像形成手段は、600[dpi]の解像度で画像を形成するものであるので、42[μm]のピッチでドットを形成する。そして、4つの感光体3Y,C,M,Kとして、それぞれ周長が125.496[mm]であるものを用いており、この周長はドット形成ピッチの2988倍に相当する。
また、本プリンタは、図示しないメイン制御部がプリンタ全体における各種機器の制御を司っているが、このメイン制御部は、上述した変動パターン検出制御として、次のような制御を行うようになっている。即ち、パターン画像内における複数の基準可視像たる各パッチの感光体回転方向における配設ピッチPsを、感光体周長の整数分の1とするタイミングでそれらパッチを形成する制御である。
かかる構成の本プリンタにおいては、感光体として、周長がドット形成ピッチの整数倍であるものを用いている。具体的には、周長が125.496[mm]であるものを用いており、これは42[μm]というドット形成ピッチの2988倍に相当する。このような感光体を用いることで、パターン画像内における各パッチの配設ピッチPsを感光体周長の整数分の1に設定することが可能になっている。そして、本プリンタは、3.486[mm]という感光体周長の36分の1の配設ピッチで形成する。かかる構成では、各周回において感光体が所定の回転角度になったときにそれぞれその周回における初めのパッチを形成するといった制御を行わなくても、感光体の複数周回に渡って等しいピッチで並ぶ複数のパッチからなるパターン画像内を形成すれば、各周回においてパッチを互いに感光体表面の周方向における同じ箇所に位置させる。例えば、1周目における初めのパッチと、2周目における初めのパッチ(初めから37個目のパッチ)とを、互いに感光体の回転周方向における同じ箇所に位置させる。よって、感光体の各周回における速度データを互いに同期させるための複雑な演算処理を行ったり、ポジションセンサ135Y,C,M,Kとして応答性に優れた高価なものを用いたりすることなく、同期加算処理などといった感光体非依存の変動成分を除去するための演算処理を行って、感光体の速度変動パターンを高精度に検出することができる。
図20は、感光体偏心に起因する上記位置変動量の波形と、感光体非依存の速度変動に起因する上記位置変動量の波形と、これらの合成波とを示すグラフである。本プリンタでは、感光体偏心による速度変動成分に起因する上記位置変動量(図中実線で示される波形)の他に、感光体非依存の速度変動成分に起因する上記位置変動量として、図中一点鎖線で示すように、中間転写ベルトを張架しながら駆動する駆動ローラの偏心に起因するものが発生する。これらの波形は、それぞれ、感光体偏心に起因する速度変動成分、感光体非依存の速度変動成分、これらの合成波として捉えることができる。パターン画像の検知タイミングに基づいて検出される速度変動パターンは、これらが合成された合成波(図中点線で示される波形)と同様の波形になる。感光体偏心に起因する速度変動成分を把握するためには、その波形から、駆動ローラの偏心に起因する速度変動成分を取り除く必要がある。
本プリンタでは、合成波から、駆動ローラの偏心に起因する速度変動成分を取り除く方法として、同期加算処理を採用している。具体的には、本プリンタでは、感光体1周あたりに36個のパッチを形成する。この場合、1個目のパッチ検知から2個目のパッチ検知までに要した時間に基づく速度データ、・・・36個目のパッチ検知から次周の1個目のパッチ検知までに要した時間に基づく速度データといった具合に、感光体1周あたりで36個の速度データが得られる。各周回においては、1個目、・・・36個目のパッチが、他の周回における1個目、・・・36個目と同じ位置に形成されるので、1個目、・・・・36個目の速度データが、他の周回における1個目、・・・36個目の速度データと同期した時点のものとなる。そこで、同期加算処理により、各周回における1個目の速度データ同士、・・・36個目の速度データ同士をそれぞれ加算して、感光体の複数周期における速度変動パターンを、感光体の1周期における速度変動パターンに変換する。すると、図21に示すように、同期加算処理後の1周期における速度変動パターンは、駆動ローラの偏心に起因する速度変動成分が合成波から取り除かれたものとなる。
かかる構成では、感光体の各周回における速度データを互いに同期させるための複雑な演算処理を行ったり、ポジションセンサ135Y,C,M,Kとして応答性に優れた高価なものを用いたりすることなく同期加算処理を実施して、感光体の速度変動パターンを高精度に検出することができる。
なお、同期加算処理では、直交検波処理に比べてメイン制御部のメモリー容量を減らすことができるというメリットもある。例えば、直交検波処理では、パッチを468個形成し、それらを感光体を13周(468/36=13)させる間にセンサーで順次読み取っていく場合、468個の速度データを全てメモリーに記憶する必要がある。これに対し、同期加算処理では、1周目に36個の速度データを記憶しておけば、2周目以降は、各速度データを記憶データに加算していくだけでよい。
これまで、各感光体上の各色トナー像を中間転写ベルト41に1次転写した後、記録体たる記録紙に一括2次転写する方式のプリンタについて説明した。かかる方式に代えて、各感光体上の各色トナー像を無端移動体たる紙搬送ベルトに保持される記録紙に直接重ね合わせて転写する方式を採用してもよい。この場合、タイミング調整制御や変動パターン検出制御の際には、各トナー像を紙搬送ベルトに転写して、光学センサユニットで検知すればよい。
以上、実施形態に係るプリンタにおいては、速度変動検知用のパターン画像として、感光体回転方向における長さが感光体の周長よりも大きく、且つ全てのパッチを感光体回転方向に等しいピッチで並べ得るタイミングで形成したものを得る制御を実施するように、制御手段たるメイン制御部を構成しているので、感光体の複数周回に渡る速度データに基づいて、感光体の1回転あたりにおける速度変動パターンを精度よく検出することができる。
また、像検知手段たる光学センサユニット136として、中間転写ベルト41の表面における表面移動方向と直交する方向の互いに異なる2以上の箇所にそれぞれ転写されたパッチを個別に検知可能なものを用いている。そして、複数の感光体3Y,C,M,Kのうち、少なくとも2つ以上の感光体についてのパターン画像を互いに中間転写ベルト41の表面に対して移動直交方向に並べて転写し得るタイミングで、それらパターン画像をそれぞれ形成する制御を実施するようにメイン制御部を構成している。かかる構成では、2つ以上の感光体についての速度変動パターンを同時に検出することで、個別に検出する場合に比べて検出速度を速めることができる。
また、複数の感光体のうち、K用の感光体3Kを基準像担持体として扱い、他の感光体に対応するパターン画像については、何れも、中間転写ベルト41の表面上でK用の感光体3Kに対応するKパターン画像と移動直交方向に並べて形成する。かかる構成では、K用の感光体3Kについての速度変動パターンと、他色の感光体についての速度変動パターンとを同時に検出することができる。
また、光学センサユニット136として、中間転写ベルト41の表面上のパッチを移動直交方向にて、4つの感光体と同数以上の異なる箇所で検知するものを用いるとともに、全ての感光体にそれぞれ個別に対応する複数のパターン画像を中間転写ベルト41の表面上で移動直交方向に並べて形成するようにすれば、全ての感光体についての速度変動パターンを同時に検出することができる。
また、K用とは異なる他色用の感光体3Y,C,Mに対応するY,C,Mパターン画像の回転方向における先端と、K用の感光体3Kに対応するKパターン画像の回転方向における先端とを、中間転写ベルトの表面上でベルト移動方向の同じ位置に揃え得るタイミングで、それぞれのパターン画像を形成する制御を実施している。かかる構成では、既に述べたように、光学センサユニット136との対向位置における中間転写ベルト41の速度によって生ずる時間ピッチ誤差を取り除いて、各感光体の速度変動パターンを精度良く検出することができる。
また、変動パターン検出制御を実施するのに先立ち、各駆動源たるプロセス駆動モータ120Y,C,M,Kをそれぞれ駆動し、それらの駆動を、ポジションセンサ135Y,C,M,Kによる検知結果に基づく予め定められた基準タイミングで停止し、更にプロセス駆動モータ120Y,C,M,K駆動源をそれぞれ再駆動してから、変動パターン検出制御を実施する。かかる構成では、既に述べたように、Y,C,M用の目印(134Y,C,M)の検知タイミングを参照することなく、Y,C,M用の速度変動パターンと、K用の速度変動パターンとの位相ズレを検出することができる。更には、各感光体をそれぞれ所定の回転位置から回転させて変動パターン検出制御を行うことで、各感光体間の回転位相の関係を明確に把握しながら各感光体の速度変動パターンを検出する。これにより、速度変動パターンの位相ズレを容易に求めることができる。
施形態に係るプリンタを示す概略構成図。 同プリンタのY用のプロセスユニットを示す拡大構成図。 同プロセスユニットを示す斜視図。 同プロセスユニットの現像ユニットを示す斜視図。 同プリンタの筺体内に固定された駆動伝達系である本体側駆動伝達部を示す斜視図。 同本体側駆動伝達部を上方から示す平面図。 Y用のプロセスユニットの一端部を示す部分斜視図。 同プリンタにおけるY用の感光体ギヤと、その周囲構成とを示す斜視図。 同プリンタにおける各感光体と、転写ユニットと、光書込ユニットとを示す側面図。 同プリンタにおける中間転写ベルトの一部を、光学センサユニットとともに示す斜視図。 位置ズレ検知用画像を示す拡大模式図。 K用のパターン画像を示す拡大模式図。 同プリンタの制御手段における回路構成を示すブロック図。 感光体と中間転写ベルトとの当接による1次転写ニップを示す拡大模式図。 (a)、(b)、(c)は、それぞれ、光学センサユニットからの出力パルスを示すグラフ。 本プリンタによって形成される速度変動検知用のパターン画像内の各パッチと、感光体偏心による感光体表面の位置変動量との関係を示すグラフ。 直交検波処理を行うための回路構成の一例を示すブロック図。 同プリンタによって形成されるK用のパターン画像の一部及びY用のパターン画像の一部を、中間転写ベルト41の一部とともに示す平面模式図。 プロセスユニットの交換を検知した後、プリントジョブを行う前に実施する一連の制御フローを示すフローチャート。 感光体偏心に起因する位置変動量の波形と、感光体非依存の速度変動に起因する位置変動量の波形と、これらの合成波とを示すグラフ。 同合成波に同期加算処理を施した後の速度変動パターンを示すグラフ。
符号の説明
1Y,C,M,K:プロセスユニット(可視像形成手段の一部)
3Y,C,M,K:感光体(像担持体)
3K:K用の感光体(基準像担持体)
20:光書込ユニット(可視像形成手段の一部)
40:転写ユニット(転写手段)
41:中間転写ベルト(無端移動体)
120Y,C,M,K:プロセス駆動モータ(駆動源)
135Y,C,M,K:ポジションセンサ(回転角度検知手段)
136:光学センサユニット(像検知手段)
P:記録紙(記録体)
PV:位置ズレ検知用画像

Claims (5)

  1. 回転する表面に可視像を担持する複数の像担持体と、各々の像担持体を個別に駆動するための複数の駆動源と、画像情報に基づいて各々の像担持体に可視像を形成する可視像形成手段と、各々の像担持体との対向位置を順次通過するように表面を無端移動させる無端移動体と、各々の像担持体の表面に形成された可視像を該無端移動体の表面に転写する転写手段と、該無端移動体上に転写された可視像を検知する像検知手段と、各々の像担持体について、所定の回転角度になったことを個別に検知する回転角度検知手段とを備えるとともに、
    像担持体回転方向に沿って並ぶ予め定められた形状の複数の基準可視像からなるパターン画像を像担持体表面に形成して上記無端移動体に転写した後、該パターン画像内における各基準可視像を該像検知手段によって検知したタイミングと、該回転角度検知手段による検知結果とに基づいて、像担持体表面の1回転あたりにおける速度変動パターンを検出する処理を各々の像担持体について行う変動パターン検出制御を実施した後、各々の像担持体における該速度変動パターンの位相を調整する位相調整制御を実施し、且つ該パターン画像を得るにあたり、該複数の基準可視像の像担持体回転方向における配設ピッチを該像担持体の周長の整数分の1としないタイミングでそれら基準可視像を形成する制御手段を備える画像形成装置において、
    上記像検知手段として、上記無端移動体の表面における表面移動方向と直交する方向である移動直交方向の互いに異なる2以上の箇所にそれぞれ転写された上記基準可視像を個別に検知可能なものを用いるとともに、
    上記複数の像担持体の何れか1つである基準像担持体の上記速度変動パターンの位相を基準にして、該位相に対して他の像担持体の上記速度変動パターンの位相を合わせる処理を上記位相調整制御で実施し、且つ、他の像担持体に対応する上記パターン画像を何れも、上記無端移動体の表面上で該基準像担持体に対応する上記パターン画像と上記移動直交方向に並べて転写し得るタイミングで形成する処理と、上記回転角度検知手段による検知結果、及び上記像検知手段による検知結果に直交検波処理を施した結果に基づいて上記速度変動パターンを検出する処理とを、上記変動パターン検出制御で実施するように、上記制御手段を構成したことを特徴とする画像形成装置
  2. 請求項1の画像形成装置において、
    上記パターン画像として、像担持体回転方向における長さが上記像担持体の周長よりも大きく、且つ全ての基準可視像を像担持体回転方向に等しいピッチで並べ得るタイミングで形成したものを得る処理を上記変動パターン検出制御で実施するように、上記制御手段を構成したことを特徴とする画像形成装置
  3. 請求項1又は2の画像形成装置において、
    上記像検知手段として、上記無端移動体の表面上の基準可視像を上記移動直交方向にて上記複数の像担持体と同数以上の異なる箇所で検知するものを用いるとともに、
    全ての像担持体にそれぞれ個別に対応する複数の上記パターン画像を該無端移動体の表面上で上記移動直交方向に並べ得るタイミングで形成する処理上記変動パターン検出制御で実施するように、上記制御手段を構成したことを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1乃至3の何れかの画像形成装置において、
    上記他の像担持体に対応する上記パターン画像の上記回転方向における先端と、上記基準像担持体に対応する上記パターン画像の上記回転方向における先端とを、上記無端移動体の表面上で無端移動方向の同じ位置に揃え得るタイミングで、それぞれのパターン画像を形成する制御を実施するように、上記制御手段を構成したことを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項の画像形成装置において、
    上記変動パターン検出制御を実施するのに先立ち、上記複数の駆動源をそれぞれ駆動し、それら駆動源の駆動を、上記回転角度検知手段による検知結果に基づく予め定められた基準タイミングで停止し、更にそれら駆動源をそれぞれ再駆動してから、該変動パターン検出制御を実施するように、上記制御手段を構成したことを特徴とする画像形成装置。
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