JP4777541B2 - 電動機内蔵の圧縮機と、これを搭載した移動車 - Google Patents

電動機内蔵の圧縮機と、これを搭載した移動車 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車などの移動車に搭載されるのに好適な電動機内蔵の圧縮機と、これを搭載した移動車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
エンジンのみで走行する自動車の場合、元来、エンジンにより駆動する圧縮機を用いて車室内の空調を行っており、圧縮機はエンジンに横付けして搭載されてきた。
【0003】
一方、エンジンとモータとを使い分けて走行するハイブリッド自動車が最近実用されるようになっている。このハイブリッド自動車でも従来型の自動車での空調方式がそのまま踏襲されて、従来同様にエンジンで駆動される圧縮機をエンジンに横付けして車室内の空調を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ハイブリッド自動車では、エンジンによる環境への影響を軽減するという本来の目的から、自動車が信号などで一時停止する場合にはエンジンを止めることが提案されている。このような場合、エンジンで駆動する圧縮機を用いていると、自動車が停止する都度乗車中にもかかわらず空調が止まることになり、夏季や冬季、極寒や極暑の地では特に問題になる。
【0005】
そこで、電動機で駆動する圧縮機、特に屋内の空調用に用いている図7に示すような圧縮機構aを電動機bとともに鉄製の容器cに内蔵した電動機内蔵の圧縮機を採用することが考えられる。しかし、ハイブリッド自動車であっても、エンジンルームでの機器の配置は従来型自動車を原型としながらバッテリの配置スペースをさらに工夫するなどしていて、従来の屋内空調用の電動機内蔵の圧縮機を屋外に据え付けていた状態に設置するスペースや位置がエンジンルームになく、従来通りにエンジンに横付けして搭載するしかない。
【0006】
これにつき本発明者等が種々に実験を行ったところ、従来の容器cに溶接付けした板金製の据え付け用脚ないしは取り付け座dではこれに合ったエンジン側の受け座が必要になる不便がある。また、圧縮機は9kg程度以上と重いものでエンジンへの横付け姿勢では従来の取り付け座dは圧縮機の重荷と振動を受けるのに強度不足となる。ましてエンジンの振動の影響も受けるので、従来の取り付け座dは容器cとの溶接部で破損するなど耐久性に乏しく信頼性に欠ける。また、エンジンの振動の圧縮機への影響や、圧縮機の振動の車室への影響を防止するのに、取り付け座dとエンジンとの間に弾性部材を挟み込むことが考えられるが、取り付け座dのエンジンへの取り付け位置が大きく分散しているので、弾性部材を設ける個所が分散して部品点数および組み立て工数が増大し、コスト上昇の原因になる。しかも、各取り付け部に分散して配置される弾性部材は各取り付け面積範囲ごとにしか働かないので、防振効果が弱いしこれをばね常数の小さな部材を採用して補うとすると、弾性部材は振動するエンジンと圧縮機との間で破壊されやすくなる。
【0007】
しかも、従来の室内空調用の電動機内蔵の圧縮機は、吐出口f、吸入口g、内外の電気接続部h、前記取り付け脚部dが容器cの両端部から長手方向に突出している上、電動機bに連結した駆動軸jの両端部共に容器c内に独立に設置した主、副軸受部材k、mによって軸受し、しかも駆動軸jは副軸受部材mの側で容器cから独立に設けたオイル供給用のポンプnを駆動するようになっているので、軸線方向寸法が徒に大きく、容器cの部分だけで250mm程度に達し、まだ小型車しか実用されていない電気自動車ないしはハイブリッド自動車には特に組み込みにくい。
【0008】
同時に、従来の室内空調用の電動機内蔵圧縮機は、鉄製で大きなものであることによって全体の重量も前記のように9kg程度以上と重く、移動車、特に自動車に搭載するには移動負荷が増大して高速化や省エネルギーを図るのに問題となる。
【0009】
一方、図8に示すように容器cをアルミニウム材料によって形成することにより軽量化を図ったものも提供されている。しかし、基本構成は図7に示す鉄製の容器cを採用したものと変わらず、軸線方向の容器寸法は220mm程度とやや小さく設計されているだけである。また、容器cは図7のもの同様に胴部に2箇所の連結部pができる、3つの容器部材c1〜c3によって構成している。図7に示すものは鉄製であるところ、メンテナンスフリーな設計で分解修理しないことを利用して溶接にて相互を連結している。しかし、図8に示すアルミニウム製のものは溶接による結合が向かず、ボルトrによって結合し連結するようにしている。アルミニウム製の容器cは圧力容器の条件を満足するために肉厚が勢い大きなものとなる上、ボルトrによる連結にはボルト締結のために、まわりに張り出す連続したあるいは連続しない厚肉のフランジ部sが2つの連結部pにおいて1対ずつ必要なことと、各連結部pでは8本前後と多くのボルトrが使われることとが相まって、全体的にはさほど軽量化できず8〜9kg程度にも及ぶ。
【0010】
ここに、ガソリン車、ハイブリッド車、電気自動車の別を問わず使用電圧を42V化することによって、各種負荷の電動化を図る傾向にある今、小型かつ軽量な電動機内蔵の圧縮機の提供が急務になってきている。
【0011】
本発明の目的は、小型かつ軽量な電動機内蔵の圧縮機を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記のような目的を達成するため、本発明の電動機内蔵の圧縮機は、圧縮機構およびこれを駆動する電動機を容器に収容したものであって、容器の胴部と一体の端部壁に、電動機に連結されて圧縮機構を駆動する駆動軸の反圧縮機構側の端部を軸受する軸受部を設け、前記端部壁の外面に開口したポンプ室にポンプ機構を設けて前記駆動軸の反圧縮機構側端部に連結し、ポンプ室の前記開口を閉塞部材により閉塞し、容器の端部壁のポンプ室部周囲に容器の吐出口が容器の外周に開口するように設けられ、オイル通路とポンプ室を介し通じる同一の軸線上に形成された部分を有したことを特徴とするものである。
【0019】
このような構成では、駆動軸のポンプ機構を駆動する側の軸受部およびポンプ機構部が容器の端部壁部に集約配置されることにって容器まわりに分散しているよりは嵩はりが抑えられるし、それらが互いに近づいて、容器の肉厚を一部ないしは全体において共用し、また、容器1内の軸線方向スペースを一部ないしは全体において共用できる分だけ、それぞれが容器に占める専用肉部および専用スペース部を削減できるので、容器の軸線方向寸法を小さくすることができるし、専用肉部が削減される分および容器の軸線方向寸法が短縮する分だけ全体が軽量化する。これらから、電動機内蔵の圧縮機はコンパクトで軽量なものとなり、コストが低減するとともに自動車などの移動車に搭載しやすく、かつ省エネルギーに貢献することができる。しかも、駆動軸の軸受部の容器の端部壁への一体化によってこの軸受と容器との間の位置決めが不要となるので、位置決め精度が向上する上に組み立て作業が楽になりその分コストが低減する。
【0020】
また、ポンプ室が容器の端部壁の外面に開口していることにより、ポンプ室が容器の端部壁に一体に設けられていても、ポンプ機構を外部から後嵌めして端部壁に軸受される駆動軸に連結することが容易で、その後閉塞部材により閉塞すればよく、組立作業が特に複雑になったり時間が掛かったりするようなことがない。しかも、容器は胴部の一箇所にて分割されていて、後で連結する構造のものにしても組み立てが可能になるため、容器の連結部を削減して連結のためのフランジやボルトの数を減らし、さらなる小型化と軽量化が図れる。
【0021】
容器の端部壁にポンプ室と容器内のオイル溜まりとを連通させるオイル通路が形成されている構成では、ポンプ機構がオイルを吸入するためにオイル溜まりの底部まで延びて形成すべきオイル通路も容器の肉厚を共用して形成することができるので、容器のコンパクト化および軽量化をさらに促進することができる。
【0022】
閉塞部材は、端部壁にボルト止め、または自身のねじ込みによってポンプ室に固定されるだけで、ポンプ室を閉塞することができ、容器の組み立て性が低下したり、軽量化や大型化したりするような要素にはならない。
【0023】
容器の端部壁のポンプ室部周囲に容器の吐出口が容器の外周に開口するように設けられ、オイル通路とポンプ室を介し通じる同一の軸線上に形成された部分を有していると、吐出口を通じた外部からの孔あけにより、ポンプ室からオイル溜まり底部近くまでのオイル通路を前記軸線に沿って加工することができ、容器内側のオイル溜まり底部からの孔あけによるオイル通路とのドッキングによってポンプ室とオイル溜まりを繋ぐオイル通路が難なく得られる。
【0024】
閉塞部材が所定の固定位置にてオイル通路を吐出口と遮断しポンプ室に連通させる構成では、前記吐出口を通じた孔加工によってポンプ室に吐出口に繋がる開口ができても、閉塞部材を所定位置に固定することによりそれを閉じることができ、開口を閉じる特別な部材や作業なしに、ポンプ室がオイル通路だけに繋がるようにすることができる。
【0025】
ポンプ室にオイルフィルタが設けられていると、細いオイル通路の吸入口に設ける場合に比し、広いポンプ室を利用してフィルタの通液面積を大きくすることができるので、フィルタの通液抵抗を小さくすることができるし、フィルタの詰まりによる寿命の低下を防止してオイルの供給が長期に安定して行われるようにすることができる。
【0026】
容器の端部壁の内面に吐出口の内側開口があり、この内側開口に冷媒の流入を邪魔してオイルを分離するオイルセパレータが、前記端部壁の内側に設けられている構成では、オイルセパレータを端部壁の内側に取り付けるだけで、オイルセパレータを端部壁の肉厚を共用して形成された吐出口の端部壁内面への開口近くに位置するように特別な場所を取らずに設けて、冷媒が吐出口へ直入しようとするのを邪魔して衝突させ、それに随伴しているオイル成分を分離することができる。
【0027】
容器が胴部に電動機と圧縮機構との間に対応した1個所に連結部を持っている構成では、容器を2分割して構成するのに、容器の一方に電動機の固定子を焼き嵌めや溶接して固定し、回転子および駆動軸を組合せ支持する作業に支障がなく、組み付けた駆動軸に圧縮機構を連結して残る容器の他方を連結すれば組み立てが終了し、全体が容易に組み上がる。特に、容器の一方が駆動軸の圧縮機構側軸受部をも焼き嵌めや溶接して固定する収容スペースを有したものとすると、電動機および駆動軸とその両端の軸受部が1つの容器部分を基準に容易かつ正確に位置決めができ、後は先に位置決め固定された駆動側に圧縮機構を位置決めして連結し残る他方の容器を連結すればよいので、組み立て性がさらに向上する。
【0028】
容器がアルミニウム製であり、取り付け脚が一体に形成されていると簡単な構造にて特にコストが上昇するようなことなく、十分な強度の取り付け脚がかさ低く得られる利点がある。従って、取り付け強度が重要な自動車のエンジンに直付けされるような用途に好適である。
【0029】
以上から、上記各場合の電動機内蔵の圧縮機構は、移動されるバッテリーとともに用いられる移動車用に好適であり、電動機内蔵の圧縮機をバッテリーとともに搭載した移動車を構成して好適である。移動車はガソリン自動車、ハイブリッド自動車、電気自動車の別を問わないし、他の自動車、あるいは作業用や特殊用途の各種移動車全般に適用することができる。
【0030】
本発明のそれ以上の目的及び特徴は、以下の詳細な説明及び図面の記載によって明らかになる。本発明の各特徴は、可能な限りにおいて、それ単独で、あるいは種々な組み合わせで複合して用いることができる。
【0031】
【実施例】
以下、本発明における一実施例に係る電動機内蔵の圧縮機と、これを搭載した移動車について図を参照しながら詳細に説明し、本発明の理解に供する。
【0032】
本実施例はハイブリッド自動車のエンジンに搭載される横型でスクロール式の電動機内蔵の圧縮機の場合の一例である。しかし、本発明はこれに限られることはなく、エンジンを搭載し圧縮機を必要とする移動車一般のほか、自動車や移動車以外の室内の空調用などにも適用して、軽量化、小型化の利点を発揮することができ、いずれも本発明の範疇に属する。従って、圧縮機構も基本的には、ロータリ式やレシプロ式など各種の圧縮機構を用いてもよい。また、縦型のものでもよい。
【0033】
図1に示すように、ハイブリッドの自動車27は、通常、ガソリンなどを燃料とするエンジン2の他に、走行用のモータ3を持ち、バッテリー1によって給電し駆動するようにしてある。ここにバッテリー1は移動するバッテリー1であり2次電池である。エンジン2による走行中はバッテリー1を充電し、バッテリー1の充電容量が十分な間はモータ3に給電してモータ3により走行し、排気ガスの排出を極力抑えるように制御される。また、エンジン2により走行している場合、信号などでの一時停止時にエンジン2を停止する制御も行われる。
【0034】
本実施例はこのようなハイブリッド自動車において電動機13で駆動される図1に示すような電動機13内蔵の圧縮機11を車内の空調に供して、エンジン2により走行していて信号などで一旦停止するといった乗車中の停止時にエンジン2を止めるような制御が行われても、車内の空調が停止しないようにする。
【0035】
圧縮機11は図1に示すように、容器12にスクロール式の圧縮機構10とそれを駆動軸14により駆動する電動機13が収容されている。電動機13は容器12の内外の電気接続部であるターミナル15を経て給電を受けて動作し、圧縮機構10を駆動する。圧縮機構10は容器12の吸入口16を通じて冷凍サイクルを経た冷媒を吸入して圧縮し、圧縮した冷媒を容器12内に吐出して電動機13を冷却した後、容器12の吐出口17を通じて容器12外の外部配管20に吐出し、空調用の冷凍サイクルに供給する。以下これを繰り返す。
【0036】
容器12内にはオイル18が貯留されており、これが駆動軸14により駆動されるポンプ19により吸入されて駆動軸14の圧縮機構10側の主軸部14bの主軸受21や主軸部14bと圧縮機構10との連結部の軸受22、圧縮機構10の摺動部に供給され潤滑が図られるとともに、潤滑後のオイル18は供給圧により各潤滑対象部から染み出すように出て容器12内に戻ることを繰り返す。前記容器12内に吐出される冷媒の一部は容器12のオイル溜まり24内のオイル18を相溶作用により持ち運んで、前記ポンプ19によってはオイル18が供給されない副軸受23などの部分を潤滑する。副軸受23は駆動軸14の反圧縮機構10側の副軸部14aを軸受する。以上によって、本実施例の電動機内蔵の圧縮機11はメンテナンスフリーな条件を満足している。
【0037】
本実施例は特に図1に示すように、容器12の吸入口16、吐出口17、内外の電気接続部であるターミナル15および取り付け脚25のそれぞれが容器12の胴部の同じ側に設けられている。これにより、容器12の吸入口16、吐出口17、ターミナル15および取り付け脚25が容器12の胴部の同じ側に、図1〜図3、図6に示すように集約して設けられている。従って、それらは容器12の端部外へ軸線方向に突出することがなく、全体の軸線方向寸法を容器12の軸線方向寸法とほぼ同等になるまで小さくすることができる。また、前記集約配置によって容器12のまわりに分散しているよりは嵩はりが抑えられるし、それら吸入口16、吐出口17、ターミナル15および取り付け脚25が互いに近づいて、容器12の肉厚を一部ないしは全体において共用できる分だけ、それぞれが容器12に占める専用肉部を削減できるし、吸入口16および吐出口17は容器12の胴部に位置するものであることにより、容器12の端部内外周部が従来からデッドスペース26になりやすいのを利用して図1に示すように内径側に外部配管20との接続代Sを得るなどして、容器12の外に突出させる場合に比し容器12の壁肉を多く共用できるので、全体にスリムで軽量なものとすることができる。また、吸入口16および吐出口17が外部に突出しない分だけ全体がさらにかさ低くなる。
【0038】
これらから、電動機内蔵の圧縮機11はコンパクトで軽量なものとなり、コストが低減するとともに自動車27などの移動車に搭載しやすく、かつ省エネルギーに貢献することができる。
【0039】
また、吸入口16、吐出口17、ターミナル15および取り付け脚25のそれぞれは、容器12の軸線方向に並んでいる。このようにすると、それらの容器12まわりでの集約度が増すので、集約配置することによる前記小型化、軽量化にさらに有利となる。
【0040】
また、1つの取り付け脚25と吸入口16側とが対となり、今1つの取り付け脚25と吐出口17側とが対になり、それぞれの対が容器12の胴部長手方向の両側に位置し、それぞれの対の間にターミナル15が設けられている。これによって、特に外部に張り出し易いターミナル15を真中にして2つの取り付け脚25、25による取り付け部28、28の間の各種形態としたデッドスペース29に位置させておけるので、狭い自動車27内に設置するにも他の邪魔になりにくいし、外部から結線される配線31やその結線部を不用意な外力から保護しやすい。
【0041】
しかも、図1〜図3、図6に示すように吸入口16および吐出口17が容器12の最外部、つまり両端部に位置している。これにより、ターミナル15を挟む2つの取り付け脚25の外側にて、ターミナル15の外部からの配線31や、2箇所での取り付け部28、28によって邪魔されるようなことなく冷凍サイクルにおける外部配管20の接続や接続解除を容易に行うことができる。
【0042】
容器12はアルミニウム製としてあって軽量化に有利であり、その成形性から取り付け脚25、ターミナル15を取り付けるための筒状に突出した接続口51などが、図1〜図6に示すように容器12に一体成形されている。従って、個別の取り付け脚を後付けする場合のような手間が要らないし、溶接やボルト止めなどにて後付けするときのような重量の増大要素が生じないので軽量化に有効である。また、取り付け脚25、25は本実施例のように自動車27のエンジン2への直付け用であっても、後付けの場合のように強度不足となるようなことを回避しやすいし、エンジン2に直付けするのに適した専用の取り付け脚25、25とすることができる。容器12には前記取り付け脚25と直径線上で対向する反対側の位置にも一対の取り付け脚32、32を一体形成してある。
【0043】
特に、容器12がアルミニウム製であり、取り付け脚25、25、32、32が一体に形成されていると簡単な構造にて特にコストが上昇するようなことなく、十分な強度を持ってしかも低く得られる利点がある。従って、取り付け強度が重要な自動車27のエンジン2に直付けされるような用途に好適である。
【0044】
取り付け脚25、25、32、32はまた、圧縮機11の重心Gに対してほぼ左右対称となる位置に容器12から少し突出して圧縮機11の軸線と直角な向きで圧縮機11を左右対称に横断するように設けられている。しかし、具体的な形態は特に問わない。接続口51は電動機13の圧縮機構10側のコイルエンド13a寄りに位置し、ターミナル15とコイルエンド13aの接続端子13bとの接続が容易なようになっている。アルミニウム製の容器12の胴部に形成した接続口51にターミナル15を設けるのに、従来から提供されている形態のガラス封止されたものを採用している。ターミナル15における鉄製の接続プレート15aはアルミニウム製の接続口51に溶接できないことから、接続プレート15aをフラットなものに変形させて用いている。鉄製の接続プレート15aの外周を接続口51の内周途中にある段差部51aにシール部材52を介して当てがうとともに、接続口51の開口端からねじ込んだリングナット53にて段差部51aとの間に挟持することにより耐圧、防水機能を満足してターミナル15を取り付けている。シール部材52は段差部51aの溝内に装着してある。ターミナル15は接続プレート15aの内側に内部接続端子15bを持ち、外側に外部接続端子15cを持っている。端子数は電動機13の種類や制御の方式によって変わる。図に示す例では電動機13が三相モータであることによる給電用端子3つと、電動機13の温度を検出するセンサのための信号用端子2つとである。
【0045】
本実施例の電動機内蔵の圧縮機11は、また、図1に示すように、容器12の胴部と一体の端部壁41に、駆動軸14の副軸部14aを副軸受23により軸受する副軸受部42を設け、前記端部壁41の外面41aに開口したポンプ室43にポンプ機構としての前記ポンプ19を設けて駆動軸14の副軸部14aに連結し、ポンプ室43の開口43aを閉塞部材44により閉塞してある。
【0046】
これにより、駆動軸14のポンプ19を駆動する副軸部14a側の副軸受部42およびポンプ室43を含むポンプ19が容器12の端部壁41部に図1に示すように集約配置されることになる。これによって、容器12まわりに分散しているよりは嵩はりが抑えられるし、それらが互いに近づいて、容器12の肉厚を一部ないしは全体において共用し、また、容器12内の軸線方向スペースを一部ないしは全体において共用できる分だけ、それぞれが容器12に占める専用肉部および専用スペース部を削減できる。従って、容器12の軸線方向寸法を小さくすることができるし、専用肉部が削減される分および容器12の軸線方向寸法が短縮する分だけ全体が軽量化する。これらの面からも、電動機内蔵の圧縮機11はコンパクトで軽量なものとなり、コストが低減するとともに自動車27などの移動車に搭載しやすく、かつ省エネルギーに貢献することができる。
【0047】
しかも、駆動軸14の副軸受部42の容器12の端部壁41への一体化によってこの副軸受部42および副軸受23と容器12との間の位置決めが不要となるので、位置決め精度が向上する上に組み立て作業が楽になりその分コストが低減する。
【0048】
また、ポンプ室43が容器12の端部壁41の外面に開口していることにより、ポンプ室43が容器12の端部壁41に一体に設けられていても、ポンプ19を外部から後嵌めして端部壁41に軸受される駆動軸14の副軸部14aに連結することが容易であり、連結後に閉塞部材44により閉塞すればよく、組立作業が特に複雑になったり時間が掛かったりするようなことがない。さらに、容器12が図1〜図3、図6に示すように胴部の一箇所にて容器本体部12aと蓋部12bとに分割されていて、後で連結する構造のものにしても組み立てが可能になるため、容器12の連結部45を一箇所に削減して連結のために一体成形されるフランジ46、46やフランジ46、46を締結するボルト47の数を減らし、さらなる小型化と軽量化が図れる。図5に示す例ではボルト47は4本である。容器12の軸線方向に位置する取り付け脚25と取り付け脚25の組、および取り付け脚32と取り付け脚32の組とはそれぞれ、容器12の分割部つまり連結部45をまたがず、容器12の分割した一方、図示する例では容器本体部12aに集約配置されているので、それら取り付け脚25、25、または取り付け脚32、32によって圧縮機11をエンジン2などに取り付けて支持するときの負荷が、分割された容器12における容器本体部12aおよび蓋部12bの連結部45に及ばないので、連結部45におけるボルト47などによる連結に圧縮機11を取り付け支持するときの負荷を配慮する必要がない利点がある。従って、容器本体部12aと蓋部12bの連結強度は冷媒に対する耐圧だけ配慮すればよい。連結部45にはシール部材85が設けられている。シール部材85は蓋部12bの側の溝に装着されている。
【0049】
ポンプ室43は端部壁41の外面41aの開口43aからストレートに内部へ延びる円形凹部として端部壁41に一体形成され、奥壁41bに駆動軸14の副軸部14aが臨んでいて、奥壁41bに外部から当てがった蓋板54との間に副軸部14aと連結されるポンプ19を構成し、蓋板54にポンプ室43に開口する吸入口19aが形成されている。閉塞部材44はポンプ室43にその開口43aから所定の位置まで嵌まり合うプラグ部44aを有し、このプラグ部44aの外周とポンプ室43の内周との間がシール部材55によってシールされ、ポンプ室43を密閉できるようにしている。シール部材55はプラグ部44aの外周溝に装着してある。閉塞部材44はプラグ部44aの外端に図1、図4、図6に示すような直径方向両側に張り出したフランジ部44bが一体に形成され、これが開口43aから両側に延びた凹部43a1に嵌まりあった状態で前記ボルト49によって端部壁41に締結され、前記閉塞部材44によるポンプ室43の密閉状態を保持している。
【0050】
閉塞部材44は端部壁41に比しその中央部に位置する小さなものでよく、前記のように端部壁41に2本程度の少ないボルト49によりボルト止めするか、または自身の開口43aへのねじ込みによってポンプ室43に固定されるだけで、ポンプ室43を簡単にしかも確実に閉塞することができ、容器12の組み立て性が低下したり、軽量化や大型化したりするような要素にはならない。
【0051】
また、図1に示すように、容器12の端部壁41にポンプ室43と容器12内のオイル溜まり24とを連通させるオイル通路48が形成されている。これにより、ポンプ19がオイル18を吸入するためにオイル溜まり24の底部まで延びてそこに吸口33が位置するように形成すべきオイル通路48をも、容器12の肉厚を共用して形成することができ、容器12のコンパクト化および軽量化をさらに促進する。
【0052】
特に、オイル通路48は、容器12の端部壁41のポンプ室43部周囲に位置して容器12外周に開口している吐出口17に対し、同一ないしは若干位置ずれした図1に示す軸線56上でポンプ室43を介し通じる通路部分48aを有している。これによると、吐出口17を通じた外部からの孔あけにより、ポンプ室43からオイル溜まり24の底部近くまでの通路部分48aを前記軸線56に沿って加工することができ、容器12内側のオイル溜まり24底部からの孔あけによる通路部分48bとのドッキングによってポンプ室43とオイル溜まり24を繋ぐオイル通路48が難なく得られる。
【0053】
ここで、閉塞部材44は図1に示すような所定の固定位置にて、オイル通路48を吐出口17と遮断しポンプ室43に連通させるようにする。具体的には、図1、図4に示すように閉塞部材44のプラグ部44aが中空になってポンプ室43の広さを確保している構成を利用して、前記プラグ部44aの周壁の円周上一箇所にだけオイル通路48の通路部分48aと連通する連通孔58を設けてオイル通路48がポンプ室43に通じるようにする一方、通路部分48aの穴あけのためにポンプ室43に形成される上側の抜け穴59などの開口はプラグ部44aの周壁とポンプ室43内周との嵌合によって閉塞するようにしてある。シール部材55によるシール部はこれら連通孔58、抜け穴59の位置よりも端部壁41の外面41a側に位置している。
【0054】
これにより、前記吐出口17を通じた孔加工によってポンプ室43に吐出口17や容器12内に繋がる抜け穴59ができても、閉塞部材44を所定位置に固定することによりそれを閉じることができ、抜け穴59を閉じる特別な部材や作業なしに、ポンプ室43がオイル通路48だけに繋がるようにすることができる。
【0055】
図1に示すようにポンプ室43にはオイルフィルタ61が設けられている。オイルフィルタ61はその外周を閉塞部材44のプラグ部44aによってポンプ19の蓋板54とともに奥壁41bとの間で挟持して取り付けられ、ポンプ19の小さな吸入口19aのまわりをポンプ室43の広がりを利用した広い範囲にて覆うようにしている。これにより、従来のように細いオイル通路の吸口に設ける場合に比し、広いポンプ室43を利用してオイルフィルタ61の通液面積を大きくすることができるので、オイルフィルタ61の通液抵抗を小さくすることができるし、オイルフィルタ61の詰まりによる寿命の低下を防止してオイル18の供給が長期に安定して行われるようにすることができる。
【0056】
図1に示すように容器12の端部壁41の内面に吐出口17の内側開口17aがあり、この内側開口17aに冷媒の流入を邪魔してオイル18を分離する例えば板状のオイルセパレータ62が、前記端部壁41の内側に冷媒の回り込みのための隙間64を残して設けられている。図に示す例ではオイルセパレータ62は端部壁41の内側開口17aよりも若干内側に吐出した取り付け面65に対してボルト63により取り付けてある。これにより、オイルセパレータ62を端部壁41の内側に取り付けるだけで、オイルセパレータ62は端部壁41の肉厚を共用して形成された吐出口17の内側開口17a近くに位置するように特別な場所を取らずに設けられ、冷媒が吐出口17へ直入しようとするのを邪魔して衝突させ、それに随伴しているオイル成分を分離することができる。
【0057】
容器12の前記連結部45は、図1に示すように容器12の胴部の電動機13と圧縮機構10との間に対応した1個所に設けられている。これにより、容器12を2分割して構成するのに、一方の容器本体部12aに電動機13の固定子13cをボルト止めや焼き嵌め、溶接などして固定し、回転子13eおよび駆動軸14を組合せ支持する作業に支障がなく、組み付けた駆動軸14の主軸部14bに圧縮機構10を連結して残る蓋部12bを連結すれば組み立てが終了し、全体が容易に組み上がる。
【0058】
特に、容器12の一方の容器本体部12aは図1に示すように駆動軸14の圧縮機構10側に設ける主軸受21を支持する主軸受部材71もボルト止めや焼き嵌め、溶接などして固定する収容スペースを有したものとしてある。これにより、電動機13および駆動軸14とその両端の軸受部が1つの容器本体部12aを基準に容易かつ正確に位置決めができ、後は先に位置決め固定された駆動側に、主軸受部材71に圧縮機構10をボルト72により止めるなどして位置決めして連結し、残る蓋部12bをボルト47により連結すればよいので、組み立て性がさらに向上する。
【0059】
図に示す実施例では圧縮機構10はスクロールタイプであって、主軸受部材71にボルト止めした固定スクロール73との間に、固定スクロール73と渦巻き状の羽根どうしを噛み合わせた旋回スクロール74を挟み込んで構成するようにしてあり、主軸受部材71を容器本体部12aに組み込み固定する前に圧縮機構10を組み付けてあり、さらに圧縮機構10は主軸受部材71とともに蓋部12bにボルト等で組み付けられ、これらが一体で容器本体部12aに組み付けられる。主軸部14bはスクロールタイプの圧縮機構10を駆動するのに偏心軸14cを有し、これが軸受22を介して旋回スクロール74と嵌まり合い駆動軸14の回転によって旋回スクロール74を円軌道に沿って旋回させるようにしている。旋回スクロール74が旋回時に自転しないように主軸受部材71と旋回スクロール74との間に自転防止機構75が設けられている。
【0060】
旋回スクロール74が旋回駆動されると、固定スクロール73との間の圧縮室76が外周部から中央部に移動しながら容積を小さくすることにより、外周部の吸入口77から冷媒を吸入して圧縮し、中央部の吐出口78からリード弁79を介し所定の圧力に達した冷媒を容器12内に吐出する。
【0061】
容器12の吸入口16も容器12内の外周部のデッドスペース26内に延びるようにして、蓋部12bが形成する今1つの端部壁81の肉厚を共用して形成され、吸入口16の端部壁81の内面への開口16a位置が圧縮機構10の吸入口77に直接繋がるようになっている。これにより、圧縮機構10と蓋部12bとの間の領域が特別な部材なしに冷媒の吸入経路82と吐出室83との住み分けが行われる。吐出室83に吐出された冷媒は圧縮機構10および主軸受部材71ないしはこれらと容器12との間に設けられる通路84を通じて電動機13側に達し、電動機13を冷却した後容器12の吐出口17に達するようになっている。
【0062】
以上から、上記各場合の電動機13内蔵の圧縮機11は、移動されるバッテリー1とともに用いられる移動車用に好適であり、電動機13内蔵の圧縮機11をバッテリー1とともに搭載した自動車27などの移動車を構成して好適である。
【0063】
自動車27はガソリン自動車、ハイブリッド自動車、電気自動車の別を問わないし、他の自動車、あるいは作業用や特殊用途の各種移動車全般に本発明を適用することができる。
【0065】
本発明によれば、駆動軸のポンプ機構を駆動する側の軸受部およびポンプ機構部が容器の端部壁部に集約配置されることによって容器まわりに分散しているよりは嵩はりが抑えられるし、それらが互いに近づいて、容器の肉厚を一部ないしは全体において共用し、また、容器内の軸線方向スペースを一部ないしは全体において共用できる分だけ、それぞれが容器に占める専用肉部および専用スペース部を削減できるので、容器の軸線方向寸法を小さくすることができるし、専用肉部が削減される分および容器の軸線方向寸法が短縮する分だけ全体が軽量化する。これらから、電動機内蔵の圧縮機はコンパクトで軽量なものとなり、コストが低減するとともに自動車などの移動車に搭載しやすく、かつ省エネルギーに貢献することができる。しかも、駆動軸の軸受部の容器の端部壁への一体化によってこの軸受と容器との間の位置決めが不要となるので、位置決め精度が向上する上に組み立て作業が楽になりその分コストが低減する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るエンジンに搭載される電動機内蔵の圧縮機のエンジンへの取り付け状態を示す断面図である。
【図2】図1の圧縮機の正面図である。
【図3】図1の圧縮機の平面図である。
【図4】図1の圧縮機の一端側から見た側面図である。
【図5】図1の圧縮機の他端側から見た側面図である。
【図6】図1の圧縮機の斜視図である。
【図7】従来の鉄製容器に電動機を内蔵した圧縮機を示す側面図である。
【図8】従来のアルミニウム製容器に電動機を内蔵した圧縮機を示す断面図である。
【符号の説明】
1 バッテリー
2 エンジン
10 圧縮機構
11 圧縮機
12 容器
12a 容器本体部
12b 蓋部
13 電動機
14 駆動軸
15 内外電気接続用のターミナル
16 吸入口
17 吐出口
18 オイル
19 ポンプ
21 主軸受
23 副軸受
24 オイル溜まり
25 取り付け脚
27 自動車
41 端部壁
42 副軸受部
43 ポンプ室
44 閉塞部材
45 連結部
48 オイル通路
48a 通路部分
49 ボルト
56 軸線
58 連通孔
59 抜け穴
61 オイルフィルタ
62 オイルセパレータ
71 主軸受部材

Claims (11)

  1. 圧縮機構およびこれを駆動する電動機を容器に収容した電動機内蔵の圧縮機であって、容器の胴部と一体の端部壁に、電動機に連結されて圧縮機構を駆動する駆動軸の反圧縮機構側の端部を軸受する軸受部を設け、前記端部壁の外面に開口したポンプ室にポンプ機構を設けて前記駆動軸の反圧縮機構側端部に連結し、ポンプ室の前記開口を閉塞部材により閉塞し、容器の端部壁のポンプ室部周囲に容器の吐出口が容器の外周に開口するように設けられ、オイル通路とポンプ室を介し通じる同一の軸線上に形成された部分を有したことを特徴とする電動機内蔵の圧縮機。
  2. 閉塞部材は端部壁にボルト止め、または自身のねじ込みによってポンプ室に固定され、ポンプ室を閉塞する請求項1に記載の電動機内蔵の圧縮機。
  3. 容器の端部壁にポンプ室と容器内のオイル溜まりとを連通させるオイル通路が形成されている請求項1、2のいずれか1項に記載の電動機内蔵の圧縮機。
  4. 閉塞部材は所定の固定位置にてオイル通路を吐出口と遮断しポンプ室に連通させる請求項1〜3のいずれか1項に記載の電動機内蔵の圧縮機。
  5. ポンプ室にオイルフィルタが設けられている請求項1〜のいずれか1項に記載の電動機内蔵の圧縮機。
  6. 容器の端部壁の内面に吐出口の内側開口があり、この内側開口に冷媒の流入を邪魔してオイルを分離するオイルセパレータが、前記端部壁の内側に設けられている請求項1〜のいずれか1項に記載の電動機内蔵の圧縮機。
  7. 容器は胴部に電動機と圧縮機構との間に対応した1個所に連結部を持っている請求項1〜のいずれか1項に記載の電動機内蔵の圧縮機。
  8. 容器はアルミニウム製であり、取り付け脚が一体に形成されている請求項1〜のいずれか1項に記載の電動機内蔵の圧縮機。
  9. 取り付け脚は自動車のエンジンに直付けされるものである請求項に記載の電動機内蔵の圧縮機。
  10. 移動されるバッテリーとともに用いられる請求項1〜のいずれか1項に記載の電動機内蔵の圧縮機。
  11. 請求項1〜のいずれか1項に記載の電動機内蔵の圧縮機をバッテリーとともに搭載した移動車。
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