JP4768647B2 - 内燃機関の可変動弁装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば内燃機関の吸気弁や排気弁のバルブリフト量や作動角等を可変機構により機関運転状態に応じて可変制御する可変動弁装置、とりわけ、前記可変機構を駆動させる駆動機構の改良技術に関する。
従来の内燃機関の可変動弁装置としては、種々提供されており、その1つとして本出願人が先に出願した例えば以下の特許文献1に記載されているものが知られている。
概略を説明すれば、クランクシャフトから回転力が伝達される駆動軸と、揺動することによって一気筒当たり2つの吸気弁を開閉作動させる揺動カムと、前記駆動軸の外周に固定された駆動カムと前記揺動カムとの間に介装されて、駆動カムの回転力を揺動運動に変換して前記揺動カムに伝達するロッカアームなどからなる伝達機構と、前記ロッカアームの中央に有する支持孔内に挿通配置された偏心制御カム及び該偏心制御カムを回転制御する制御軸とからなる制御機構と、前記制御軸を機関駆動状態に応じて回転制御する駆動機構と、を備えている。
この駆動機構は、電動モータによって正逆回転されるボール螺子軸と、該ボール螺子軸の外周面に形成された雄ねじ部に内周の雌ねじが螺合して軸方向へ移動可能な移動部材と、一端部が前記移動部材の両側部にピンを介して揺動自在に連係されたリンク部材と、基端部が前記制御軸の一端部に固定されて、突出端が前記リンク部材の他端部に回転自在に連係された連結アームと、を備えている。
また、前記制御軸の正逆方向の最大回転位置を規制する第1、第2ストッパピンが設けられていると共に、機関停止時において、前記制御軸が第1ストッパピンあるいは第ストッパピンによって回転規制される直前に、ばね力によって前記移動部材を介して制御軸を大バルブリフト側あるいは小バルブリフト側へ反転させる第1,第2コイルスプリングが設けられている。
前記第1、第2コイルスプリングは、前記移動部材が前後軸方向へ最大に移動した際に、付勢力によって反対方向へ僅かに移動させて制御軸を反転させて、電動モータなどの駆動源が故障してもある程度のバルブリフト量を確保して、冷機始動時の最低限の始動性を確保するようになっている。
特開2004−76621号公報
しかしながら、前記従来の可変動弁装置にあっては、前記コイルスプリングの軸方向の長さが短く形成されていることから、移動部材が所定のバルブリフト量を越えると、つまり、中間移動位置方向へ移動すると、該移動部材の端部がコイルスプリングの先端部との当接状態が解除されて離れてしまう。したがって、移動部材の端部とコイルスプリングの先端部が再度当接した際に、比較的大きな衝突打音が発生すると共に、かかる当接前後で移動部材の負荷が急変して制御軸に対する回転制御精度が低下してしまう。この結果、駆動機構による機関弁のバルブリフト量の制御精度が低下してしまうおそれがある。
本発明は、前記従来の可変動弁装置の実状に鑑みて案出されたもので、請求項1記載の発明にあっては、制御軸の回転位置に応じて機関弁のバルブリフト量を可変制御する可変機構と、機関運転状態に応じて前記制御軸を回転制御する駆動機構と、を備え、
前記駆動機構は、外周にねじ部が形成された出力軸と、該出力軸のねじ山に螺合して、該出力軸の回転に伴い軸方向へ移動する移動部材と、該移動部材の軸方向への移動力を前記制御軸に回転運動に変換して伝達するリンク機構と、前記移動部材のバルブリフト量を増大させる一方向への最大移動位置を規制する第1移動規制部と、前記移動部材のバルブリフト量を減少させる他方向への最大移動位置を規制する第2移動規制部とから構成され、
前記移動部材を前記一方向へ付勢し、前記移動部材をいずれの移動位置においても先端部が前記移動部材に当接している第1付勢部材を設けると共に、
前記駆動機構の停止時に、前記第1付勢部材の付勢力と前記制御軸に発生する小バルブリフト量方向への回転負荷との相対する対抗力を、前記移動部材に対する前記第1付勢部材による付勢力の特性線と、前記移動部材に対する前記制御軸の回転負荷による荷重の凸状の特性線と、の交点が1点となるように設定することによって、前記移動部材を前記第1、第2移動規制部間の軸方向の中間移動位置に保持したことを特徴としている。
したがって、この発明によれば、たとえ駆動機構が故障した場合でも、前記移動部材が軸方向の中間位置に安定保持されて機関弁のある程度のバルブリフト量を確保して、冷機始動時の最低限の始動性を確保することができる(フェールセーフ効果)ばかりか、特に、この発明では、前記第1付勢部材の先端部が移動部材の端部に常時当接状態となって離間することがないため、従来のような、前記両者の再当接時における移動部材の急激な負荷の変化を防止することができる。この結果、前記制御軸を回転制御する駆動機構の制御精度を向上させることが可能になる。
また、前記再当接時の衝突打音などの発生が確実に防止できることは勿論のこと、前記移動部材の軸方向のばたつきも前記第1付勢部材により抑制できるので、全体の騒音の発生を効果的に防止できる。
請求項2に記載の発明は、前記移動部材を他方向へ付勢し、前記移動部材のいずれの移動位置においても先端部が前記移動部材に当接している第2付勢手段を設け、前記駆動機構の停止時に、前記第1付勢部材の付勢力と前記制御軸に発生する小バルブリフト量方向への回転負荷及び前記第2付勢部材の付勢力との相対する対抗力を、前記移動部材に対する前記第1付勢部材と第2付勢部材による付勢力の特性線と、前記移動部材に対する前記制御軸の回転負荷による荷重の凸状の特性線と、の交点が1点となるように設定することによってして、前記移動部材を軸方向の中間移動位置に保持したことを特徴としている。
この発明によれば、請求項1の発明の作用効果に加えて、第2付勢部材の付勢力によって前記フェールセーフ効果におけるバルブリフト量の安定性が向上すると共に、前記移動部材が第1、第2付勢部材の付勢力によって常に挟持された形になるため、該移動部材の軸方向のばたつきをさらに抑制することができ、これによって、騒音を一層低減化することが可能になる。
請求項3に記載の発明は、前記移動部材が保持された前記中間移動位置が、機関の常用運転域で使用されるバルブリフト量となるように設定したことを特徴としている。
この発明によれば、前記移動部材が機関の常用運転域で使用されるバルブリフト量にメカニカルに安定しようすることから、機関のかかる常用運転域では駆動機構を駆動させる駆動源のエネルギーを低減でき、この結果、機関の燃費の向上が図れる。
請求項4に記載の発明は、前記移動部材が保持された前記中間移動位置が、前記機関弁の開弁時におけるリフト量が1〜5mm程度になるように設定したことを特徴としている。
この発明によれば、高速道路走行を含めた一定速度走行で使用されるバルブリフト量を1〜5mmの範囲にメカニカルに安定させることができるため、例えば高速道路を走行中において駆動機構の駆動源のエネルギーを低減でき、この結果、高速走行中の燃費の向上が図れる。
以下、本発明に係る内燃機関の可変動弁装置の各実施例を図面に基づいて詳述する。なお、この実施例では、動弁装置をV型6気筒内燃機関の吸気側に適用し、図面では片側3気筒に適用した場合を示している。
すなわち、可変動弁装置は、図1に示すように、シリンダヘッド1に図外のバルブガイドを介して摺動自在に設けられて、バルブスプリング3,3によって閉方向に付勢された一対の吸気弁2,2と、該各吸気弁2,2のバルブリフト量を可変制御する可変機構4と、該可変機構4の作動位置を制御する制御機構5と、該制御機構5を回転駆動する駆動機構6とを備えている。
前記可変機構4は、シリンダヘッド1の上部に有する軸受14に回転自在に支持された中空状の駆動軸13と、該駆動軸13に圧入等により固設された偏心回転カムである駆動カム15と、駆動軸13の外周面に揺動自在に支持されて、各吸気弁2,2の上端部に配設されたバルブリフター16,16の上面に摺接して各吸気弁2,2を開作動させる2つの揺動カム17,17と、駆動カム15と揺動カム17,17との間に連係されて、駆動カム15の回転力を揺動カム17,17の揺動力として伝達する伝達手段とを備えている。
前記駆動軸13は、機関前後方向に沿って配置されていると共に、一端部に設けられた図外の従動スプロケットや、該従動スプロケットに巻装されたタイミングチェーン等を介して機関のクランク軸から回転力が伝達されており、この回転方向は図1中、時計方向(矢印方向)に設定されている。
前記軸受14は、図6Aに示すように、シリンダヘッド1の上端部に設けられて駆動軸13の上部を支持するメインブラケット14aと、該メインブラケット14aの上端部に設けられて後述する制御軸32を回転自在に支持するサブブラケット14bとを有し、両ブラケット14a、14bが一対のボルト14c、14cによって上方から共締め固定されている。
前記駆動カム15は、ほぼリング状を呈し、円環状のカム本体と、該カム本体の外端面に一体に設けられた筒状部とからなり、内部軸方向に駆動軸挿通孔が貫通形成されていると共に、カム本体の軸心Yが駆動軸13の軸心Xから径方向へ所定量だけオフセットしている。
前記両揺動カム17は、同一形状のほぼ雨滴状を呈し、円環状のカムシャフト20の両端部に一体的に設けられていると共に、該カムシャフト20が内周面を介して駆動軸13に回転自在に支持されている。また、先端部のカムノーズ部21側にピン孔が貫通形成されていると共に、下面には、カム面22が形成されている。このカム面22は、カムシャフト20側の基円面と、該基円面からカムノーズ部21側に円弧状に延びるランプ面と、該ランプ面からカムノーズ部21の先端側に有する最大リフトの頂面に連なるリフト面が形成されており、該基円面とランプ面及びリフト面が、揺動カム17の揺動位置に応じて各バルブリフター16の上面の所定位置に当接するようになっている。
前記伝達手段は、駆動軸13の上方に配置されたロッカアーム23と、該ロッカアーム23の一端部23aと駆動カム15とを連係するリンクアーム24と、ロッカアーム23の他端部23bと揺動カム17とを連係するリンクロッド25とを備えている。
前記ロッカアーム23は、中央に有する筒状の基部が支持孔を介して後述する制御カム33に回転自在に支持されている。また、筒状基部の外端部に突設された前記一端部23aには、ピン26が嵌入するピン孔が貫通形成されている一方、基部の内端部に突設された前記他端部23bには、リンクロッド25の一端部と連結するピン27が嵌入するピン孔が形成されている。
前記リンクアーム24は、比較的大径な円環状の基部24aと、該基部24aの外周面所定位置に突設された突出端24bとを備え、基部24aの中央位置には、前記駆動カム15のカム本体が回転自在に嵌合する嵌合孔24cが形成されている一方、突出端24bには、前記ピン26が回転自在に挿通するピン孔が貫通形成されている。
前記リンクロッド25は、ロッカアーム23側が凹状のほぼく字形状に形成され、両端部25a,25bには前記ロッカアーム23の他端部23bと揺動カム17のカムノーズ部21の各ピン孔に挿入した各ピン27,28の端部が回転自在に挿通するピン挿通孔が貫通形成されている。
なお、各ピン26,27,28の一端部には、リンクアーム24やリンクロッド25の軸方向の移動を規制するスナップリングがそれぞれ設けられている。
前記制御機構は、駆動軸13の上方位置に同じ軸受14に回転自在に支持された制御軸32と、該制御軸32の外周に固定されてロッカアーム23の支持孔に摺動自在に嵌入されて、ロッカアーム23の揺動支点となる制御カム33とを備えている。
前記制御軸32は、駆動軸13と並行に機関前後方向に配設されていると共に、所定位置のジャーナル部が前記軸受14のメインブラケット14a、とサブブラケット14bとの間に回転自在に軸受されていると共に、前記駆動機構6によって正転あるいは逆転方向へ回転制御されるようになっている。
前記制御カム33は、円筒状を呈し、軸心P2位置が制御軸32の軸心P1から所定分だけ偏倚している。
また、前記制御軸32は、一方側の最大回転位置と他方側の最大回転位置がストッパ機構によって規制されるようになっている。
このストッパ機構は、図2(図1のB矢視断面)に示すように、シリンダヘッド1の上端部に突設されたストッパ壁31と、制御軸32の外周面に一体的に固定されたストッパ部材34とから構成され、前記ストッパ壁31は、上端部のほぼ中央に半円形状の凹溝31aが形成されていると共に、該凹溝31aの両側上面に一対の第1、第2ストッパ面31b、31cが形成されている。
一方、前記ストッパ部材34は、制御軸32の外周面に前記凹溝31a内に一定のクリアランスを介して嵌合した円板フランジ状の基部34aが一体的に結合されていると共に、該基部34aの上端面に扇状のストッパ片34bが径方向外側に一体に突設されている。そして、前記ストッパ片34bは、円周方向の一端側に前記制御軸32の一方側の回転に伴って前記第1ストッパ面31bに当接して前記制御軸32を最小バルブリフト量の回転制御位置に規制する第1ストッパ面34cを有すると共に、他端側に、前記制御軸32の他方側の回転に伴って前記第2ストッパ面31cに当接して前記制御軸32を最大バルブリフト量の回転制御位置に規制する第2ストッパ面34dを有している(図2の状態)。
前記駆動機構6は、図1、図3〜図5に示すように、シリンダヘッド1の後端部に固定されたハウジング35と、該ハウジング35の一端部に固定された駆動源である電動モータ36と、ハウジング35の内部に設けられて電動モータ36の回転駆動力を前記制御軸32に伝達する減速機構であるボール螺子伝達機構37とから構成されている。
前記ハウジング35は、アルミ合金材などによって一体に形成され、内部に前記制御軸32の軸方向とほぼ直角方向に沿って配置されて、ボール螺子伝達機構37が収容配置される細長い収容部35aと、該収容部35aの上端部中央に上方へ突出して、内部に前記制御軸32の一端部32aが臨む膨出室35bが形成されている。
さらに、前記収容室35aは、軸方向の一端部に円形状の開口部35cが形成されていると共に、他端部側が端壁35dによって閉塞されている。
前記電動モ−タ36は、比例型のDCモータによって構成され、ほぼ円筒状のモータケーシング38の先端部38aが前記収容室35aの前記開口部35cを封止する状態で固定されている。また、電動モータ36は、図1に示すように、機関の運転状態を検出するコントロールユニット40からの制御電流によって駆動するようになっている。
このコントロールユニット40は、クランク角センサ41やエアーフローメータ42、水温センサ43や、制御軸32の回転位置を検出する後述のポテンショメータ44等の各種のセンサからの検出信号をフィードバックして現在の機関運転状態を演算などにより検出して、前記電動モータ36に制御電流を出力している。
前記ボール螺子伝達機構37は、前記ハウジング35の収容室35a内に電動モータ36の駆動シャフト36aとほぼ同軸上に配置された出力軸であるボール螺子軸45と、該ボール螺子軸45の外周に螺合する移動部材であるボールナット46と、膨出室35b内で前記制御軸32の一端部32aに軸方向から連結された連係アーム47と、該連係アーム47と前記ボールナット46とを連係するリンク部材48とから主として構成されている。
前記ボール螺子軸45は、両端部を除く外周面全体に所定幅のねじ部であるボール循環溝49が螺旋状に連続して形成されていると共に、前記収容室35aの一端開口部35cと他端部の小径部内にそれぞれ臨んだ両端部45a、45bが第1、第2ボールベアリング50、51によって回転自在に軸受けされている。前記電動モータ36側の第1ボールベアリング50は、外周面が一端開口部35cの内側に圧入固定されていると共に、先端側の第2ボールベアリング51は、外周面が他端壁35dの小径部の内部に圧入固定されている。
さらに、ボール螺子軸45は、一端部45aの先端部と電動モータ36の駆動シャフト36aの先端部が円筒状の連結部材52によって同軸上で軸方向移動可能にセレーション結合され、かかる結合によって電動モータ36の回転駆動力を前記ボール螺子軸45に伝達すると共に、ボール螺子軸45の軸方向の僅かな移動を許容している。
前記ボールナット46は、ほぼ円筒状に形成され、内周面に前記ボール循環溝49と共同して複数のボール54を転動自在に保持するガイド溝53が螺旋状に連続して形成されていると共に、複数のボール54の循環列をボールナット46の軸方向の前後2個所に設定する2つのディフレクタが取り付けられている。つまり、このディフレクタは、前記ボール循環溝49とガイド溝53との間を転動する前記複数のボール54を同一溝内に循環させるために、同循環列内に再び戻すようにボール54を案内するものであり、この循環列を軸方向の前後2個所に設けたものである。
前記ボールナット46は、各ボール54を介してボール螺子軸45の回転運動をボールナット46に直線運動に変換しつつ軸方向の移動力が付与されるようになっている。また、ボールナット46は、軸方向のほぼ中央位置に前記リンク部材48の一端部と連結される枢支ピン55が回転自在に設けられている。
前記連係アーム47は、図3〜図5に示すように、く字形状に形成され、制御軸32の一端部32aに軸方向から一体的に結合固定されていると共に、基部47aの一端側に突設された突部47bに前記リンク部材48の他端部が枢支ピン56によって回転自在に連結されている。なお、前記連係アーム47は、制御軸32と一体に結合させずに、別体に形成したプレートを2箇所のピンで固定して形成することも可能である。
前記リンク部材48は、板材をプレス成形によって横断面ほぼコ字形状(凹状部)に折曲形成してなり、平行な一対の細長い平板状のリンク部57、57と、該両リンク部57、57のほぼ中央上端を結合する連結部58とから構成されている。
前記両リンク部57,57は、図1に示すように、長手方向のほぼ中央が互いに内方へクランク状に折曲形成されて、一端部側が拡幅状に形成されている一方、他端部側が狭幅状に形成されており、前記両端部には、ピン孔がそれぞれ貫通形成されている。
前記連結部58は、平面ほぼ長方形状に形成されて、両端部が下方へL字形状に折曲形成されていると共に、両端縁が各リンク部57,57の狭幅な他端部側寄りのほぼ中央位置の各上端縁に一体に結合されて、幅方向へ架橋状態に配置されている。
したがって、リンク部材48は、内部が両リンク部57、57によって連結部58と反対側の下端が開口した細長い凹状部である空間部59になっていると共に、両端部側も開口状態になって、いわば平行な二股状に形成されている。
また、両リンク部57,57は、各一端部が同じく前記ボールナット46のほぼ中央を僅かなクリアランスをもって挟み込むように嵌合している一方、各他端部が前記連係アーム47の突部47bを両側から僅かなクリアランスをもって挟み込むように嵌合している。
そして、このリンク部材48は、前記各一端部の前記各ピン孔に挿通した前記枢支ピン55を介して前記ボールナット46に対して回動自在に連結されている一方、各他端部の前記各ピン孔に挿通した前記枢支ピン56を介して前記連係アーム47の突部47bに対して回転自在に連結されている。
なお、前記両枢支ピン55,56は、両端部がかしめ加工によって前記各ピン孔に固定されている。
したがって、このリンク部材48は、ピン55、56を介してボールナット46の移動に伴い傾動可能になっている。
また、図3〜図5に示すように、前記ボールナット46の軸方向の一端部と前記第1ボールベアリング50の内端側に設けられたほぼ円板状のスプリングリテーナ60との間には、前記ボールナット46を電動モータ36と反対方向(制御軸32を最バルブリフト量の回転制御軸方向)へ付勢する第1付勢部材である第1コイルスプリング61が弾装されている。
さらに、前記ボールナット46の軸方向一端部に設けられたスプリングリテーナ62と第2ボールベアリング51側に設けられたスプリングリテーナ63との間には、前記ボールナット46を電動モータ36の方向(制御軸32を最バルブリフト量への回転制御軸方向)へ付勢する第2付勢部材である第2コイルスプリング64が弾装されている。
前記第1コイルスプリング61と第2コイルスプリング64は、それぞれコイル長さが長く形成されて、前記ボールナット46の軸方向のいずれの移動位置においても、ボールナット46の一端部側とスプリングリテーナ60との間、及び両スプリングリテーナ62、63の間から離間することなく常時弾接する状態になっている。
また、この両コイルスプリング61,64の対抗する付勢力及び後述する制御軸トルクによって前記電動モータ36の駆動停止状態で前記ボールナット46を軸方向の両端側ではないほぼ中間移動位置に保持するようになっている(図5参照)。このボールナット46の中間移動位置は、前記ストッパ機構のストッパ片34が図2に示す第1、第2ストッパ面31b、31c間の中間となる位置であって、この中間位置で吸気弁2,2のバルブリフト量が最小リフトと最大リフトとの間の中間リフト量となるように設定され、これは、ピストンフリクションの高い冷機始動時にも、十分な吸入空気量が得られる程度のリフト量になっている。
以下、本実施形態に係るアクチュエータ装置の作動を説明すれば、まず、例えば、機関のアイドリング運転時を含む低回転運転領域には、コントロールユニット40から出力された制御電流によって電動モータ36が回転してこの回転トルクによりボール螺子軸45が回転する。
そうすると、この回転に伴って各ボール54がボール循環溝49とガイド溝53との間を転動しながらボールナット46を、図3に示すように、図中、最大左方向へ直線状に移動させる。これによって制御軸32は、リンク部材48と連係アーム47とによって図3中の時計方向、すなわち図2中、反時計方向に回転駆動され、前記第1ストッパ面34cが第1ストッパ面31bに当接して制御軸32のそれ以上の回転を規制する。
したがって、制御カム33は、軸心P2が図6A、Bに示すように制御軸32の軸心P1の回りを同一半径で回転して、肉厚部が駆動軸13から上方向に離間移動する。これにより、ロッカアーム23の他端部23bとリンクロッド25の枢支点は、駆動軸13に対して上方向へ移動し、このため、各揺動カム17は、リンクロッド25を介してカムノーズ部21側が強制的に引き上げられて全体が時計方向へ回動する。
よって、駆動カム15が回転してリンクアーム24を介してロッカアーム23の一端部23aを押し上げると、そのバルブリフト量がリンクロッド25を介して揺動カム17及びバルブリフター16に伝達されるが、そのリフト量は充分小さくなる。
したがって、かかる機関の低回転領域では、バルブリフト量L1が図8に示すように最も小さくなることにより、各吸気弁2の開時期が遅くなり、排気弁とのバルブオーバラップが小さくなる。このため、燃費の向上と機関の安定した回転が得られる。また、制御軸32をストッパ位置から浮かせてL1よりも若干高いリフトとし、リフト量の微細な制御を行うようにしてもよい。
また、機関高回転領域に移行した場合は、コントロールユニット40からの制御電流によって電動モータ36が逆回転し、この回転トルクがボール螺子軸45に伝達されて回転すると、この回転に伴ってボールナット46が各ボール54を介して図3に示す位置から図4に示す右方向へ直線移動する。
したがって、制御軸32は、図2に示すように、時計方向へ回転して、第2ストッパ面34dが第2ストッパ面31cに当接してそれ以上の回転が規制される。
これにより、制御カム33は、図7A、Bに示すように軸心P2を下方向へ回動させる。このため、ロッカアーム23は、今度は全体が駆動軸13方向寄りに移動して他端部23bが揺動カム17のカムノーズ部21をリンクロッド25を介して下方へ押圧して該揺動カム17全体を所定量だけ反時計方向へ回動させる。
よって、駆動カム15が回転してリンクアーム24を介してロッカアーム23の一端部23aを押し上げると、そのバルブリフト量がリンクロッド25を介して揺動カム17及びバルブリフター16に伝達されるが、そのリフト量L3は大きくなる。
よって、かかる高回転領域では、各吸気弁2のバルブリフト量L3が図8に示すように、最大に大きくなり、該各吸気弁2の開時期が早くなると共に、閉時期が遅くなる。この結果、吸気充填効率が向上し、十分な出力が確保できる。
次に、図9に基づいて、吸気弁2,2のバルブリフト量(L)と制御軸32の平均トルク(T)との関係を説明する。
図9の横軸は制御軸32の回転角度を示し、右に行くほどフロントビュー(図1矢視A)で時計方向に回転してバルブリフト量が増加する。つまり、前記ストッパ機構によって左右の回転が規制された状態で、θminのときはバルブリフト量が最小リフト(L1)となっており、θmaxのときはバルブリフト量が最大リフト(L3)となっている。
また、図9におけるもう一つの縦軸は、機関運転状態が前述のように、アイドル回転や始動時のクランキング回転などの極低回転時、すなわち各部の慣性力が殆どかからない状態における制御軸32に作用する平均トルク、つまり、クランクシャフトの回転の半分の角速度で回転する前記駆動軸13が1回転する間における制御軸32の時間平均トルクを示している。
この平均トルクは、各吸気弁2,2のバルブスプリングのばね荷重によって制御軸角θを小さくする方向、つまり小バルブリフト側に制御軸32を回転させる方向へ作用し、かかる小バルブリフトL1では小さくなっている(T1)。これはバルブリフトが小さいので、バルブスプリングから制御軸に入力されるばね荷重が小さく、また、開弁期間(作動角)でのトルクが作用する期間が短いので前記駆動軸13が1回転する間の平均トルクが小さくなるのである。
次に、制御軸32の回転角を大きくしていくと、バルブリフトが増加して作動角も大きくなるので、この制御軸32の平均トルクは増加していく。
また、バルブリフトがある程度大きくなってピーク値Tpを越えると、逆に制御軸32の平均トルクが漸次低下していく。これは、図7から明らかなように、制御カム33の偏心方向が駆動軸方向に変化し、バルブスプリングのばね力による制御カム33荷重方向に近づいてくるため、制御カム33を小バルブリフト方向へ回転させるモーメントの腕が減少してくることから、リフト量増加による荷重増加にも拘わらず制御軸32に作用するトルクは漸次低下していくのである。
ここで、θminとθmaxの間にあるθ2の位置での制御軸トルクはT2となっている。この位置は、Tpよりθminに近い位置になっている。
図10はボールナット46に作用する軸方向の荷重特性を示し、横軸はボールナット46の位置を示している。図中の左端は最小リフトL1の位置を示すXminであり、これは前述のθminと対応する。右端は最大リフトL3の位置を示すXmaxであり、これは前述したθmaxと対応する。
一方、前述した小リフト方向の制御軸トルクによってボールナット46には、軸方向荷重Fが作用する。例えば、ボールナット46の移動位置がXminとXmaxの間の中間位置X2になっているときについて考察すると、この移動位置では制御軸32の回転角が前記θ2に対応している。
これらを、図5に基づいて補足すると、制御軸32の回転角θ2、ボールナット46の移動位置X2、バルブリフトL2、制御軸トルクT2がそれぞれ対応している。図1の矢視Aと反対方向のリアービュー(図5)まで時計方向、つまり小リフト方向に制御軸トルクT2が作用しているが、このT2によってボールナット46は左方向、つまり小リフト方向にF2の軸荷重が作用する。一方、ボールナット46の軸方向には、リフト増大方向へ第1コイルスプリング61の付勢力Fiと、第2コイルスプリング64によるリフト減少方向の付勢力Fdも作用している。
ここで、Fi>Fdの設定になっており、この両コイルスプリング61,64によるボールナット46の荷重はリフト増大方向にF’(=Fi−Fd)になっている。
ここで、制御軸32の平均トルクによるボールナット46荷重は、左方向(小リフト方向)で、第1コイルスプリング61及び第2コイルスプリング64によるボールナット荷重F’は右方向(大リフト方向)と逆であり、ボールナット46の所定の移動位置で、両荷重が釣り合うのであるが、そのポイントが図10に示すように、X2であり、バルブリフト量でL2となっている。
X2よりも左側では、F’がFより大きいので、大リフト右方向、つまり大リフト側にボールナット46が移動しようとし、X2よりも右側であると逆方向に移動しようとするので、結局、X2付近に安定することになる。つまり、X2でのF’であるF2’とX2でのFであるF2とが一致するのである。
例えば、イグニッションキーをオフした場合に、アイドル回転から機関停止するわけであるが、電動モータ36の電流がオフになるので、このX2の位置に安定する。あるいは、急なエンストによってX2以外で停止した場合でも、次の始動時のクランキング回転の際に、X2の位置に移動し安定するのである。
したがって、前述したように、電動モータ36に断線などの故障があっても、始動時のクランキング回転時にX2の位置、つまりバルブリフトがL2というある程度のリフト量があり、冷機始動時などであっても大きなピストンフリクションに打ち勝つトルクを出せるだけのバルブリフト量なので、始動性や低速走行が可能になる。
一方、最大リフトL3よりは低いリフトであるから、動弁系のフリクションが小さく始動時のクランキング回転速度を高められ、良好な始動性や低速走行時の安定性を確保できる。
ところで、図10において、両コイルスプリング61,64によるF’(大リフト方向)の特性(実線)についてみると、Xminのときに最大のF1’、Xmaxのときに最小のF3’を示すが、ここで重要な点は制御軸32のトルクによる荷重F特性との交点がX2一点だということである。このときのみF2’=F2となる。
制御軸トルクによるボールナット46の荷重Fは、図10に示すように、上方は凸であり、F’の特性(直線)との交点が2箇所でてしまう、つまり、安定点が2箇所の場合も考えられる。この場合、2箇所のどちらかであっても、良好なフェールセーフを保証するのは難しく、結果として一方は始動性などが悪化してしまう問題が出てくる。ここで、F’の直線の傾き、つまり、両コイルスプリング61,64としてのばね数をある程度大きくしたので、交点が1箇所で済み、このような問題を回避することができるのである。
このF’の例は、最大リフト位置Xmaxでも大リフト側に付勢している例を示したが、破線のF’’特性に示すように、両コイルスプリング61,64によるボールナット46の荷重方向が反転するようにしても良い。これは、制御軸トルクが作用しない状態でもXminとXmaxの間に安定点があることを意味する。このようにすると、リフトL2より小さい領域、つまりX2よりも左側の位置でリフト増加方向の付勢力が高まり、逆にL2よりも大きい領域、つまりX2より右側の位置でリフト減少方向の付勢力が高まる。すなわち、リフトL2への安定性がより高まることになるのである。
そして、これらの実施形態について纏めると、例えば前記電動モータ36が、例えばハーネスの断線などにより故障して停止した場合でも、ボールナット46は、両コイルスプリング61,64のばね力によって中間移動位置に保持されて、吸気弁2,2の中バルブリフト量(図8のL2)を確保するため、冷機始動時の最低限の始動性を確保することができる(フェールセーフ効果)。
特に、この実施例では、前記第1コイルスプリング6や第2コイルスプリング6の各先端部がボールナット46の軸方向前後端部に常時当接状態となって離間することがないため、従来のような、前記両者の再当接時におけるボールナット46の急激な負荷の変化を防止することができる。この結果、前記制御軸32を回転制御する駆動機構6の制御精度を向上させることが可能になる。
また、前記ボールナット46は、第1、第2コイルスプリング61,64によって常に挟持された形になるため、該ボールナット46の軸方向のばたつきをさらに抑制することができ、これによって、騒音を一層低減化することが可能になる。
しかも、前記ボールナット46が両コイルスプリング61,64の対抗するばね力によって機関の常用運転時となる中間移動位置に保持されることから、機関のかかる常用運転域では駆動機構6の駆動源である電動モータ36を駆動させる駆動エネルギーを低減でき、この結果、車両の燃費の向上が図れる。
〔第2実施例〕
図11〜図13は第2の実施例を示し、前記第コイルスプリング6を廃止して、第コイルスプリング6のみとしたものである。この場合も第コイルスプリング6は、ボールナット46が何れの移動位置においても、先端部がボールナット46の他端部と当接している。
したがって、この実施例でも衝突打音の発生が確実に防止できると共に、突然の当接や当接解除によるボールナット46の急激な移動変化がないので、バルブリフト量の制御精度の低下を防止できる。
また、ボールナット46は、制御軸トルクによって左方向(小リフト方向)へ付勢され、また第1コイルスプリング61のばね力によって右方向に付勢されているので、ボールナット46は前記第コイルスプリング6の付勢力によって押さえ込まれた形になるので、ばたつきの発生も抑制され、騒音の発生が防止される。
図14は本実施例におけるボールナット46に作用する荷重やバルブリフト量などを示す特性図であって、前記図10のバルブリフト量よりも相対的に小さくなっている。これは、制御軸32の制御カム33の偏心方向を変更することによって簡単に実現できる。
また、Xminのときの最小リフトL1は、0.1〜0.5mm程度に設定されている。このような極小リフトであれば、スロットルバルブをほぼ全開にしても暖機アイドル運転ができるので、ポンピングロスが低下して燃費を十分に低減することが可能になる。
一方、第コイルスプリング6の荷重F’と制御軸トルクとの釣り合い点X2でのリフトL2は、1〜5mm程度になっており、このリフト量は前述のフェールセーフ効果が得られるのに加えて高速走行も含めた定速走行の際に使用されるリフト量、つまり機関運転の常用域のリフト量になっている。このように、常用域のリフト量に安定するようになっているので、電動モータ36が必要な駆動トルクが減少するので、電動モータ36の電流、電力を減少させることが可能になり、この結果、燃費の向上が図れる。
ところで、図14に示すボールナット46の最大右方向への移動した位置であるXmaxにおいて、荷重F3’も依然として正の値をもっており、これは前述のように第コイルスプリング6とボールナット46との常時当接状態が維持されていることを意味する。
〔第3実施例〕
図15は第3実施例を示し、第付勢部材として前記第コイルスプリング6のようにボールナット46を直接付勢するものに代えて、連係アーム47を介して制御軸32を直接的に最小リフト方向へ付勢する捩りばね65を用いたものである。
即ち、この捩りばね65は、一端部65aがハウジング35の上端部に有するねじボス部66の外面に弾接している一方、他端部65bが連結アーム47の一端側に有するボルト頭部67の外面に内方から弾接して、制御軸32を図中(リアビュー)時計方向、つまり最小リフトL1への回転方向へ付勢している。なお、第コイルスプリング6は、そのまま設けられている。この捩りばね65は、そのばね荷重によるボールナット46の付勢方向(左方向)が第コイルスプリング6のばね荷重によるボールナット46付勢方向(右方向)と異なるように設定されている。
したがって、前記ボールナット46は、前記捩りばね65の付勢力と第コイルスプリング6の付勢力によって挟まれた形になることから、駆動機構6の停止時には、中間移動位置に保持されて、前記第1の実施例と同様な作用効果が得られる。
本発明は前記各実施例の構成に限定されるものではなく、例えば、駆動機構6の駆動源は電動モータ36以外に油圧によるものであってもよい。また、吸気弁側の他に排気弁側あるいは両方の弁側に適用することが可能である。
本発明の可変動弁装置の第1実施例を示す斜視図である。 本実施例に供されるストッパ機構を図1のB矢視方向からみた断面図である。 本実施例に供される駆動機構の部分縦断面である。 同駆動機構による最大リフト制御時の作動説明図である。 同駆動機構のボールナットの中間移動位置を示す作動説明図である。 Aは可変動弁装置における最小リフト制御時の閉弁作用を示す図1のA矢視図、Bは同最小リフト制御時の開弁作用を示す図1のA矢視図である。 Aは可変動弁装置における最大リフト制御時の閉弁作用を示す図1のA矢視図、Bは同最大リフト制御時の開弁作用を示す図1のA矢視図である。 本実施例の可変動弁装置による各吸気弁のバルブリフト特性図である。 本実施例における制御軸の回転角度とバルブリフト及び制御軸トルクとの関係を示す特性図である。 ボールナットに作用する荷重特性図である。 本発明の第2実施例に供される駆動機構の部分縦断面図である。 同駆動機構における最大リフト制御時の作動説明図である。 同駆動機構のボールナットの中間移動位置を示す作動説明図である。 本実施例におけるボールナットの作用する荷重特性図である。 本発明の第3実施例を示す部分縦断面図である。
符号の説明
2…吸気弁(機関弁)
4…可変機構
6…駆動機構
31…ストッパ壁
32…制御軸
33…制御カム
34…ストッパ部材
35…ハウジング
36…電動モータ
37…ボール螺子伝達機構
45…ボール螺子軸
46…ボールナット(移動部材)
47…連係アーム
48…リンク部材
61…第1コイルスプリング(第1付勢部材)
64…第2コイルスプリング(第2付勢部材)
65…捩りばね(第付勢部材)

Claims (4)

  1. 制御軸の回転位置に応じて機関弁のバルブリフト量を可変制御する可変機構と、
    機関運転状態に応じて前記制御軸を回転制御する駆動機構と、を備え、
    前記駆動機構は、
    外周にねじ部が形成された出力軸と、
    該出力軸のねじ山に螺合して、該出力軸の回転に伴い軸方向へ移動する移動部材と、
    該移動部材の軸方向への移動力を前記制御軸に回転運動に変換して伝達するリンク機構と、
    前記移動部材のバルブリフト量を増大させる一方向への最大移動位置を規制する第1移動規制部と、
    前記移動部材のバルブリフト量を減少させる他方向への最大移動位置を規制する第2移動規制部とから構成され
    前記移動部材を前記一方向へ付勢し、前記移動部材をいずれの移動位置においても先端部が前記移動部材に当接している第1付勢部材を設けると共に、
    前記駆動機構の停止時に、前記第1付勢部材の付勢力と前記制御軸に発生する小バルブリフト量方向への回転負荷との相対する対抗力を、前記移動部材に対する前記第1付勢部材による付勢力の特性線と、前記移動部材に対する前記制御軸の回転負荷による荷重の凸状の特性線と、の交点が1点となるように設定することによって、前記移動部材を前記第1、第2移動規制部間の軸方向の中間移動位置に保持したことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  2. 前記移動部材を他方向へ付勢し、前記移動部材のいずれの移動位置においても先端部が前記移動部材に当接している第2付勢手段を設け、
    前記駆動機構の停止時に、前記第1付勢部材の付勢力と前記制御軸に発生する小バルブリフト量方向への回転負荷及び前記第2付勢部材の付勢力との相対する対抗力を、前記移動部材に対する前記第1付勢部材と第2付勢部材による付勢力の特性線と、前記移動部材に対する前記制御軸の回転負荷による荷重の凸状の特性線と、の交点が1点となるように設定することによってして、前記移動部材を軸方向の中間移動位置に保持したことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の可変動弁装置。
  3. 前記移動部材が保持された前記中間移動位置が、機関の常用運転域で使用されるバルブリフト量となるように設定したことを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関の可変動弁装置。
  4. 前記移動部材が保持された前記中間移動位置が、前記機関弁の開弁時におけるリフト量が1〜5mm程度になるように設定したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の内燃機関の可変動弁装置。
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