JP2001263014A - 内燃機関の可変動弁装置 - Google Patents

内燃機関の可変動弁装置

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JP2001263014A
JP2001263014A JP2000071506A JP2000071506A JP2001263014A JP 2001263014 A JP2001263014 A JP 2001263014A JP 2000071506 A JP2000071506 A JP 2000071506A JP 2000071506 A JP2000071506 A JP 2000071506A JP 2001263014 A JP2001263014 A JP 2001263014A
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Japan
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cam
rocker arm
engine
control
valve
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JP2000071506A
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English (en)
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Yoshiaki Miyasato
佳明 宮里
Tsuneyasu Nohara
常靖 野原
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Unisia Jecs Corp
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    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Valve Device For Special Equipments (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 バルブスプリングのばね力に起因して発生し
た交番トルクによる減速歯車機構における各歯車間の衝
突及び衝突打音の発生を抑制する。 【解決手段】 駆動軸13に固定された駆動カムにより
リンクアームを介してロッカアームを揺動させて、これ
に連係する揺動カム17によって吸気弁12をバルブス
プリング10のばね力に抗して開作動させるようになっ
ている。バイアス機構40は、バイアススプリング45
のばね力によりプランジャ44を押し上げて、突出部4
1を押圧付勢することにより、制御軸32を図中反時計
方向に常時回転付勢する。これによって、減速歯車機構
38の各歯車間のバックラッシ隙間を消失させて、交番
トルクによる衝突を抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば吸気弁ある
いは排気弁のバルブリフト量を機関運転状態に応じて可
変にできる内燃機関の可変動弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来の可変動弁装置としては、
本出願人が先に出願した特願平9−212831号や特
願平10−297711号などに記載されたものがあ
る。
【0003】図16に基づいて概略を説明すれば、この
可変動弁装置は、吸気弁側に適用されたもので、クラン
ク軸の回転に同期して回転する駆動軸51の外周に、軸
心Yが駆動軸51の軸心Xから偏心した駆動カム52が
設けられていると共に、駆動カム52の回転力が多節リ
ンク状の伝達機構を介して伝達されて、吸気弁53の上
端部に有するバルブリフター54の上面をカム面55が
摺接して吸気弁53をバルブスプリング65のばね力に
抗して開作動させる揺動カム56を有している。
【0004】前記伝達機構は、揺動カム56の上方に配
置されて制御軸57に揺動自在に支持されたロッカアー
ム58と、円環状の一端部59aが駆動カム52の外周
面に嵌合しかつ他端部59bがロッカアーム58の一端
部58aにピン60を介して回転自在に連結されたリン
クアーム59と、一端部61aがロッカアーム58の他
端部58bにピン62を介して回転自在に連結され、他
端部61bが前記揺動カム56のカムノーズ部56aに
ピン63を介して回転自在に連結されたリンクロッド6
1とから構成されている。
【0005】また、前記制御軸57は、図外の電動アク
チュエータによって減速歯車機構を介して回転駆動され
ており、その外周面には、軸心P1が制御軸57の軸心
P2から所定量αだけ偏心した制御カム64が固定され
ている。この制御カム64は、ロッカアーム58のほぼ
中央に穿設された支持孔58c内に回転自在に嵌入保持
されて、その回転位置に応じてロッカアーム58の揺動
支点を変化させて、揺動カム56のカム面55のバルブ
リフター54上面に対する転接位置を変化させて、吸気
弁53のバルブリフト量を可変制御するようになってい
る。
【0006】すなわち、機関運転状態が、低回転低負荷
域の場合は、図16に示すように、前記電動アクチュエ
ータが減速歯車機構を介して制御軸57を他方向へ回転
させて、制御カム64も同方向へ回転させることによ
り、ロッカアーム58の揺動支点位置を駆動軸51より
離れる方向へ移動させる。これにより、ロッカアーム5
8とリンクロッド61との枢支点が上方に移動して揺動
カム56のカムノーズ部56aを引き上げ、これによっ
て揺動カム56のバルブリフター54上面に対する当接
位置がリフト部55cから離れる方向に移動する。した
がって、吸気弁53は、そのバルブリフト量が最小とな
るように制御される。
【0007】したがって、機関運転状態に応じて機関性
能を十分に発揮させる、つまり燃費や出力の向上などを
図ることができる。
【0008】一方、中回転中負荷域から高回転高負荷域
へ移行した場合は、電動アクチュエータにより減速歯車
機構を介して制御軸57が破線矢印方向(反時計方向)
へ回転して、制御カム64を同方向へ回転させるため、
図示のように、ロッカアーム58の揺動支点が駆動軸5
1に近づく方向に移動する。これにより、揺動カム56
は、リンクロッド61などによって端部56aが押し下
げられて、バルブリフター54上面の当接位置がリフト
部55c側に移動するため、吸気弁53のバルブリフト
量が増加するように制御される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の可変動弁装置にあっては、制御軸57による制御カ
ム64の回転位置に応じてロッカアーム58の揺動支点
を変化させることによりバルブリフト量を大小可変にす
ることができるものの、駆動カム52の回転による揺動
カム56の揺動に伴いバルブスプリング65のばね力に
起因した交番トルクが伝達機構を介して制御軸57に伝
達されて、減速歯車機構における各歯車間のバックラッ
シ隙間による各歯側面で衝突打音が発生し易くなる。
【0010】すなわち、図16に示すように、バルブス
プリング65のばね反力がバルブリフター54から揺動
カム56のカムノーズ部56a側に矢印FSとしての力
が作用し、このFSによってロッカアーム58の他端部
58bには、ピン63とリンクロッド61及びピン62
を介して各ピン62、63の軸心Z1,Z3を結ぶ直線
方向に矢印FRとしての力が作用する一方、ロッカアー
ム58の一端部58aには、駆動カム52の偏心回転力
による押圧力がリンクアーム59とピン60を介して駆
動軸51の軸心Xとピン60の軸心(枢支点Z2)とを
結ぶ直線(Q)方向に矢印Faの力として作用する。し
たがって、制御カム64には、前記FRとFaの合力
(Fc)が作用する。このFCが制御軸57を軸心P2
回りに時計方向に回そうとする。しかし、リフトが最大
になるポイント付近では、ロッカアーム58や制御カム
64に作用する負の慣性の影響で、FR,Fa,Fcの
向きが逆になる。このとき、Fcにより制御軸57をP
2回りに反時計方向に回そうとするする。このため、こ
の合力FCは、駆動軸51の一回転の間に右回りと左回
りの交番トルク、つまり制御カム64を図中時計方向あ
るいは反時計方向に回転させる交番トルクとして作用す
る。このため、制御軸57にも同じく時計方向あるいは
反時計方向へ交番トルクが発生する。
【0011】この交番トルクは、制御軸57の回転位置
及びバルブリフトの変化に応じてその大きさも変化し、
例えばこの交番トルク中、一方の反時計方向のトルクを
正とした場合のトルク変化を、図12Aに示す。この図
によると、制御軸57には、かかる小バルブリフト制御
の回転位置から最大バルブリフトまでに比較的大きな交
番トルク変動が伝達されている。この結果、かかる交番
トルクにより制御軸57と図外のアクチュエータとの連
係部に存する隙間、つまり、両者間に有する例えば減速
歯車機構の各ギアはバックラッシにより歯側面が互いに
衝突して比較的大きな衝突打音が発生する虞れがある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記従来の可
変動弁装置の実情に鑑みて案出されたもので、請求項1
記載の発明は、機関のクランク軸に同期して回転し、外
周に駆動カムが設けられた駆動軸と、バルブスプリング
のばね力に抗して機関弁を開作動させる揺動カムと、一
端部が前記駆動カムに連係する一方、他端部が前記揺動
カムに連係したロッカアームと、該ロッカアームを偏心
制御カムを介して揺動自在に支承する制御軸と、該制御
軸を回転駆動させるアクチュエータとを備え、機関運転
状態に応じて前記制御軸の回転位置を制御してロッカア
ームの揺動支点位置を変化させて機関弁のリフト量を可
変制御する内燃機関の可変動弁装置において、前記制御
軸に、該制御軸の回転位相に拘わらずいずれか一方向へ
の回転付勢力を付与するバイアス機構を設けたことを特
徴としている。
【0013】したがって、この発明によれば、制御軸
は、バイアス機構により常時一方向に回転付勢され、こ
れによって、交番トルクによる例えば減速歯車機構の各
歯車間のバックラッシによるガタ打ち音が抑制される。
【0014】請求項2記載の発明は、前記バイアス機構
が、制御軸の端部軸方向に延設されて、軸心が制御軸の
軸心を通る直径線を中心とした左側あるいは右側に偏倚
した突出部と、該突出部をほぼ軸直角方向から付勢して
前記制御軸に対し一方向の回転付勢力を付与する付勢手
段とを備えたことを特徴としている。
【0015】請求項3記載の発明は、前記付勢手段が、
前記突出部の軸心に対してほぼ軸直角方向に形成された
シリンダと、該シリンダ内に摺動自在に設けられて、前
記突出部にほぼ軸直角方向から当接するプランジャと、
該プランジャを介して前記突出部を押圧するばね部材と
を備えたことを特徴としている。
【0016】請求項4記載の発明は、前記付勢手段を、
機関回転数の増加に伴って吐出量が増加するポンプによ
って駆動させたことを特徴としている。
【0017】請求項5記載の発明は、機関のクランク軸
に同期して回転し、外周に駆動カムが設けられた駆動軸
と、バルブスプリングのばね力に抗して機関弁を開作動
させる揺動カムと、一端部が前記駆動カムに連係する一
方、他端部が前記揺動カムに連係したロッカアームと、
該ロッカアームを制御カムを介して揺動自在に支承する
制御軸と、該制御軸を回転駆動させるアクチュエータと
を備え、機関運転状態に応じて前記制御軸の回転位置を
制御してロッカアームの揺動支点位置を変化させて機関
弁のリフト量を可変制御する内燃機関の可変動弁装置に
おいて、前記制御カムが挿通支持するロッカアームの支
持孔の前記駆動軸側内周面に、油溝を形成したことを特
徴としている。
【0018】請求項6記載の発明は、前記ロッカアーム
の前記制御カムが挿通支持する支持孔が形成された前記
駆動軸側の部位を、高剛性に形成したことを特徴として
いる。
【0019】請求項7記載の発明は、制御カムの外周面
と該制御カムが挿通支持するロッカアームの支持孔の内
周面との間で、かつ前記ロッカアームが前記制御カムの
外周面を介してバルブリフト方向に揺動する側の位置
に、潤滑油を供給したことを特徴としている。
【0020】請求項8記載の発明は、制御カムと該制御
カムが挿通支持する前記ロッカアームの支持孔との間の
摩擦係数を、前記制御軸と軸受との間の摩擦係数よりも
小さくしたことを特徴としている。
【0021】請求項9記載の発明は、制御カムの外周面
に低摩擦材を形成して、該制御カムと前記ロッカアーム
の支持孔との摩擦係数を、前記制御軸と軸受との間の摩
擦係数よりも小さくしたことを特徴としている。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の可変動弁装置の実
施形態を図面に基づいて詳述する。この実施形態の可変
動弁装置は、1気筒あたり2つの吸気弁を備え、かつ吸
気弁のバルリフト量を機関運転状態に応じて可変にする
可変機構を備えている。
【0023】すなわち、この可変動弁装置は、図1〜図
4に示すようにシリンダヘッド11に図外のバルブガイ
ドを介して摺動自在に設けられて、バルブスプリング1
0,10によって閉方向に付勢された一対の吸気弁1
2,12と、シリンダヘッド11上部の軸受14に回転
自在に支持された中空状の駆動軸13と、該駆動軸13
に圧入等により固設された駆動カム15と、駆動軸13
の外周面13aに揺動自在に支持されて、各吸気弁1
2,12の上端部に配設されたバルブリフター16,1
6に摺接して各吸気弁12,12を開作動させる2つの
揺動カム17,17と、駆動カム15と揺動カム17,
17との間に連係されて、駆動カム15の回転力を揺動
カム17,17の揺動力として伝達する伝達機構18
と、該伝達機構18の作動位置を可変にする可変機構1
9と、該可変機構19にバイアス力を付与するバイアス
機構40とを備えている。
【0024】前記駆動軸13は、機関前後方向に沿って
配置されていると共に、一端部に設けられた図外の従動
スプロケットや該従動スプロケットに巻装されたタイミ
ングチェーン等を介して機関のクランク軸から回転力が
伝達されており、この回転方向は図1中反時計方向に設
定されている。
【0025】前記軸受14は、シリンダヘッド11の上
端部に設けられて駆動軸13の上部を支持するメインブ
ラケット14aと、該メインブラケット14aの上端部
に設けられて後述する制御軸32を回転自在に支持する
サブブラケット14bとを有し、両ブラケット14a,
14bが一対のボルト14c,14cによって上方から
共締め固定されている。
【0026】前記駆動カム15は、図5にも示すよう
に、ほぼリング状を呈し、円環状のカム本体15aと、
該カム本体15aの外端面に一体に設けられた筒状部1
5bとからなり、内部軸方向に駆動軸挿通孔15cが貫
通形成されていると共に、カム本体15aの軸心Yが駆
動軸13の軸心Xから径方向へ所定量だけオフセットし
ている。また、この各駆動カム15は、駆動軸13に対
し前記両バルブリフター16,16に干渉しない両外側
に駆動軸挿通孔15cを介して圧入固定されていると共
に、カム本体15aの外周面15dが偏心円のカムプロ
フィールに形成されている。
【0027】前記バルブリフター16,16は、有蓋円
筒状に形成され、シリンダヘッド11の保持孔内に摺動
自在に保持されていると共に、揺動カム17,17が摺
接する上面16a,16aが平坦状に形成されている。
【0028】前記揺動カム17は、図3に示すようにほ
ぼ雨滴状を呈し、ほぼ円環状の基端部20に駆動軸13
が嵌挿されて回転自在に支持される支持孔20aが貫通
形成されていると共に、一端部のカムノーズ部21側に
ピン孔21aが貫通形成されている。また、揺動カム1
7の下面には、カム面22が形成され、基端部20側の
基円面22aと該基円面22aからカムノーズ部21側
に円弧状に延びるランプ面22bと該ランプ面22bか
らカムノーズ部21の先端側に有する最大リフトの頂面
22dに連なるリフト面22cとが形成されており、該
基円面22aとランプ面22b、リフト面22c及び頂
面22dとが、揺動カム17の揺動位置に応じて各バル
ブリフター16の上面16a所定位置に当接するように
なっている。
【0029】すなわち、図6に示すバルブリフト特性か
らみると、図3に示すように基円面22aの所定角度範
囲がベースサークル区間θ1になり、ランプ面22bの
前記ベースサークル区間θ1から所定角度範囲がいわゆ
るランプ区間θ2となり、さらにランプ面22bのラン
プ区間θ2から頂面22cまでの所定角度範囲がリフト
区間θ3になるように設定されている。
【0030】前記伝達機構18は、駆動軸13の上方に
配置されたロッカアーム23と、該ロッカアーム23の
一端部23aと駆動カム15とを連係するリンクアーム
24と、ロッカアーム23の他端部23bと揺動カム1
7とを連係するリンク部材であるリンクロッド25とを
備えている。
【0031】前記各ロッカアーム23は、図3に示すよ
うに、中央に有する筒状基部23cが支持孔23dを介
して後述する制御カム33に回転自在に支持されてい
る。また、各筒状基部23cの各外端に外端部に突設さ
れた前記一端部23aには、ピン26が嵌入するピン孔
が貫通形成されている一方、各基部の各内端部に夫々突
設された前記他端部23bには、各リンクロッド25の
一端部25aと連結するピン27が嵌入するピン孔が形
成されている。
【0032】また、前記リンクアーム24は、比較的大
径な円環状の基部24aと、該基部24aの外周面所定
位置に突設された突出端24bとを備え、基部24aの
中央位置には、前記駆動カム15のカム本体15aの外
周面に回転自在に嵌合する嵌合孔24cが形成されてい
る一方、突出端24bには、前記ピン26が回転自在に
挿通するピン孔24dが貫通形成されている。
【0033】さらに、前記リンクロッド25は、図3に
も示すようにロッカアーム23側が凹状のほぼく字形状
に形成され、両端部25a,25bには前記ロッカアー
ム23の他端部23bと揺動カム17のカムノーズ部2
1の各ピン孔に圧入した各ピン27,28の端部が回転
自在に挿通するピン挿通孔25c,25dが貫通形成さ
れており、前記ピン28の軸心が揺動カム17の枢支点
になっている。
【0034】尚、各ピン26,27,28の一端部に
は、リンクアーム24やリンクロッド25の軸方向の移
動を規制するスナップリング29,30,31,が設け
られている。
【0035】前記可変機構19は、駆動軸13の上方位
置に同じ軸受14に回転自在に支持された制御軸32
と、該制御軸32の外周に固定されてロッカアーム23
支持孔23dに摺動自在に嵌入されて、ロッカアーム2
3の揺動支点となる制御カム33と、前記制御軸32を
減速歯車機構38を介して回転位置を制御する電動アク
チュエータ34と、該電動アクチュエータ34の駆動を
機関運転状態に応じて制御するコントローラ35とを備
えている。
【0036】前記制御軸32は、図4に示すように駆動
軸13と並行に機関前後方向に配設されていると共に、
一端部32a側に設けられた前記減速歯車機構38を介
して電動アクチュエータ34によって最小−最大バルブ
リフト制御の回転範囲内で回転制御されるようになって
いる。
【0037】前記制御カム33は、円筒状を呈し、図2
に示すように軸心P1位置が肉厚部33aの分だけ制御
軸32の軸心P2からα分だけ偏倚している。
【0038】前記減速歯車機構38は、電動アクチュエ
ータ34の駆動ロッド34aに固定された小径な第1平
歯車38aと、前記制御軸32の一端部32aに固定さ
れて、第1平歯車38aに噛合した大径な第2平歯車3
8bとから構成されている。
【0039】前記電動アクチュエータ34は、ステップ
モータが採用され、前記コントローラ35からの制御信
号によって正逆回転駆動するようになっている。このコ
ントローラ35は、クランク角センサやエアーフローメ
ータ,水温センサや制御軸32の回転位置検出センサ3
6等の各種のセンサからの検出信号に基づいて現在の機
関運転状態を演算等により検出して、前記電磁アクチュ
エータ34に制御信号を出力している。
【0040】そして、前記バイアス機構40は、図1〜
図2及び図4に示すように、制御軸32の他端部32b
に軸方向から一体に延設されて、軸受14の外端面から
外方へ突出した突出部41と、該突出部41をほぼ軸直
角方向から押圧付勢する付勢手段とから構成されてい
る。
【0041】前記突出部41は、図1、図2、図4に示
すように横断面円形状の丸棒状を呈し、その軸心P3
(垂直線E)が制御軸32の軸心P2を通る垂直な直径
線Hから図1中右側に偏倚している。
【0042】前記付勢手段は、前記軸受14のメインブ
ラケット14aの外端面に一体に設けられた矩形状のボ
ス部42と、該ボス部42の内部に形成されて上端側が
突出部41方向に下側から開口した円柱状のシリンダ4
3と、該シリンダ43の内部に摺動自在に設けられて、
先端頭部44aが前記突出部41のほぼ軸直角方向に指
向した有蓋円筒状のプランジャ44と、シリンダ43内
に弾装されて、前記プランジャ44を突出部41方向へ
付勢するバイアススプリング45とから構成されてい
る。
【0043】以下、本実施形態の作用を説明すれば、ま
ず、機関低速低負荷時には、コントローラ35からの制
御信号によって電磁アクチュエータ36を介して制御軸
32が図7A,Bの回転位置に駆動される。このため、
制御カム33は、軸心P1(肉厚部33a)が同図に示
すように、制御軸32の軸心P2から左側の回動角度位
置に保持される。これにより、ロッカアーム他端部23
bとリンクロッドの枢支点は、駆動軸13に対して左上
方向へ移動し、このため、各揺動カム17は、リンクロ
ッド25を介してカムノーズ部21側が強制的に引き上
げられて全体が反時計方向へ回動する。
【0044】したがって、駆動カム15が回転してリン
クアーム24を介してロッカアーム23の一端部23a
を押し上げると、そのリフト量がリンクロッド25を介
して揺動カム17及びバルブリフター16に伝達される
が、そのリフト量L1は充分小さくなる。
【0045】よって、かかる低速低負荷域では、図9の
破線で示すようにバルブリフト量が小さくなることによ
り、各吸気弁12の開時期が遅くなり、排気弁とのバル
ブオーバラップが小さくなる。このため、燃費の向上と
機関の安定した回転が得られる。
【0046】そして、制御軸32が前述の回転位置に保
持されると、突出部41は、図7A,Bの一点鎖線で示
す位置、つまり、軸心P3が制御軸32の軸心P2より
も下方の位置に偏心回動する。したがって、突出部41
には、プランジャ44と摺動体46を介してバイアスス
プリング45のばね力が下方から垂直上方向(直径方
向)に作用し、これにより、制御軸32には、突出部4
1を介して図1及び図7Aの破線矢印で示すように、反
時計方向への回転付勢力、つまりバイアストルクが作用
する。これによって、第2平歯車38bも、図4の矢印
で示すように一方に回転付勢されて、各歯側面が第1平
歯車38aの対向する各歯側面に弾接してバックラッシ
隙間を消失させる。
【0047】一方、低速低回転域から機関高速高負荷時
に移行した場合は、コントローラ35からの制御信号に
よって電動アクチュエータ34により制御軸32が回転
して制御カム33を図7A,Bに示す位置から反時計方
向へ回転させて軸心P1(肉厚部33a)を図8A,B
に示す下方向へ回動させる。このため、ロッカアーム2
3は、今度は全体が駆動軸13に近づく方向に移動して
他端部23bが揺動カム17のカムノーズ部21を、リ
ンクロッド25を介して下方へ押圧して該揺動カム17
全体を所定量だけ時計方向へ回動させる。
【0048】したがって、揺動カム17のバルブリフタ
ー16上面16aに対するカム面22の当接位置が、図
8A,Bに示すように右方向位置に移動する。このた
め、吸気弁12の開作動時に図8Aに示すように駆動カ
ム15が回転してロッカアーム23の一端部23aをリ
ンクアーム24を介して押し上げると、バルブリフター
16に対するそのリフト量L2は図8Aに示すように大
きくなる。
【0049】よって、かかる高速高負荷域では、図9の
実線で示すようにバルブリフト量も大きくなると共に、
各吸気弁12の開時期が早くなると共に、閉時期が遅く
なる。この結果、吸気充填効率が向上し、十分な出力が
確保できる。
【0050】そして、かかる制御軸32が最小バルブリ
フト制御の回転位置から最大バルブリフト制御へリフト
増加させる方向へ回転(反時計方向への回転)するに伴
い、突出部41も図7A,Bに示す位置から反時計方向
へ回動して図2及び図8A,Bに示す回動位置、つまり
制御軸32よりも上方位置に回動する。これに伴いプラ
ンジャ44の先端頭部44aが、前記突出部41を図2
破線矢印に示すように図1と同じく反時計方向に押圧付
勢し続ける。
【0051】かかるバイアストルク機構40のバイアス
トルクFbは、それを単独でみた場合は、図12BのV
1に示すように、前記小バルブリフト制御時から大リフ
ト制御までほぼ一定のトルクが発生する。
【0052】一方、制御軸32に作用する交番トルク
は、図12CのG1に示すように、バイアストルクFb
と、該バイアストルクが掛からない図12Aに示す最小
トルク(MIN)が互いに打ち消すように作用するた
め、全体的に小さくなる。
【0053】このように、制御軸32に作用する交番ト
ルクが最小バルブリフトから最大バルブリフト制御まで
の間で小さく抑制されるとともに、制御軸32は、前述
のようにバイアストルクによって常時反時計向へ回転付
勢されているため、減速歯車機構38の第2平歯車38
bが同方向へ回転付勢されて、該第2平歯車38bの各
歯側面が第1平歯車38aの対向する歯側面に常時所定
トルクで弾接している。このため、前記両平歯車38
a,38b間のバックラッシ隙間が消失する。したがっ
て、制御軸32に伝達された交番トルクによる各平歯車
38a,38bの衝突が回避されて、該衝突打音の発生
を確実に抑制できる。
【0054】図10及び図11は本発明の第2の実施形
態を示し、バイアス機構40の付勢手段はほぼ同一であ
るが、突出部の構造をカム型に変更したものである。す
なわち、制御軸32の他端部32bに一体に設けられた
カム型の突出部46は、全体がほぼ雨滴状を呈し、ベー
スサークルを構成する基部46aが制御軸32の前端縁
に一体に固定されており、この基部46aの中心P3
(垂線E)は制御軸32の軸心P2(垂線H)よりも図
示のように僅かに右側に偏倚している。また、該基部4
6aから制御軸32径方向へ延出した先端部46bが制
御軸32の外径よりも大きく延出していると共に、両側
には湾曲状のカム面47a,47bが形成されている。
【0055】一方、付勢手段は、ボス部42と、シリン
ダ43、プランジャ44及びバイアススプリング45の
基本構成は第1実施形態と同様であるあり、プランジャ
44の頭部上面44bがバイアススプリング45のばね
力によって突出部46の一方側カム面47aに常時弾接
して、該突出部46を図中反時計方向に回転付勢してい
る。
【0056】そして、このバイアストルクは、突出部4
6が細長いカム型に形成されていることから、単独でみ
ると図12BのV2に示すように最小から中リフト域ま
ではカム面47aのベースサークルからランプ領域にな
るため、比較的小さなトルクになるが、最大リフト領域
になると大きなバイアストルクになる。したがって、こ
の突出部46によるバイアストルクを制御軸32に作用
させると、最小交番トルク(MIN)が抑制されて、そ
の合成トルクは図12CのG2に示すように第1実施形
態の場合よりも全体に効果的に低減される。この結果、
電動アクチュエータ34の駆動負荷を小さくすることが
可能になる。
【0057】また、このバイアストルクによって制御軸
32を介して両平歯車38a,38b間のバックラッシ
隙間を消失できるため、各歯側面間の衝突の発生を抑制
できる。
【0058】以下、請求項5〜9に対応した実施形態を
説明するが、この各実施形態では前述のようなバイアス
機構を備えずに、主として制御カム33と支持孔23d
間のフリクションの低減による交番トルクの伝達抑制を
図っている。
【0059】図13は請求項5に対応した実施形態を示
し、ロッカアーム23の筒状基部23c内に貫通形成さ
れた前記支持孔23dの内周面に、油溝50を形成した
ものである。すなわち、この油溝50は、支持孔23d
内周面の駆動軸13側内周面に円弧状に切欠形成されて
いる。また、この油溝50には、前記制御軸32の内部
軸心方向に形成された油通路51及び制御軸32と制御
カム33の直径方向に連続して形成された油孔52から
潤滑油が供給されるようになっている。
【0060】したがって、この実施形態によれば、油溝
50内に供給された潤滑油によってロッカアーム23の
支持孔23の内周面と制御カム33の外周面との間に常
時油膜が形成されて、両者23、33間を流体潤滑状態
にすることできる。このため、両者23、33間のフリ
クションを大幅に低減することが可能になり、ロッカア
ーム23に伝達された前述の交番トルクの制御カム33
に対する伝達、つまりロッカアーム23の揺動による制
御カム33の連れ回りが防止される。
【0061】この結果、制御軸32から減速歯車機構3
8への交番トルクの伝達が抑制されて、各歯38a,3
8b間の打音の発生を防止できると共に、制御軸32の
駆動負荷を低減できる。
【0062】特に、油溝50を支持孔23d内周面の駆
動軸13側に形成したため、バルブスプリング10のば
ね反力がロッカアーム23から制御カム33に作用する
図8に示す最大リフト制御時におけるロッカアーム23
の揺動によるバルブリフト上昇時の両者23、33間の
フリクションを効果的に低減させることが可能になる。
【0063】また、図14は請求項6記載の発明に対応
する実施形態を示し、ロッカアーム23の支持孔23d
が形成された基部23cの駆動軸13側の部位23eを
肉厚に形成して、かかる部位23eの剛性を高くしたも
のである。
【0064】このため、例えば、最小リフトから最大リ
フト制御に移行する際に、バルブリフト上昇方向への揺
動に伴うロッカアーム23の両端部23a,b(Z1,
Z2)に作用する入力荷重Fa,FRとその制御カム3
3の反力(大矢印)とによって発生し易い基部23c
(支持孔23d)の駆動軸13側の部位23eの変形が
抑制される。この結果、支持孔23dの変形による制御
カム33の外周面と支持孔23dの内周面との部分的な
圧接によるフリクションの増加が抑制されて、ロッカア
ーム23から制御カム33及び制御軸32への交番トル
クの伝達を抑制できる。
【0065】図15は請求項7に対応する実施形態を示
し、制御カム33の外周面と支持孔23dの内周面との
間の所定部位60に潤滑油を供給するようにしたもので
ある。すなわち、所定部位60とは、図示するようにロ
ッカアーム23が前記制御カム33の外周面を介してバ
ルブリフト方向に揺動する側の位置であり、この部位6
0には、請求項5の実施形態と同じく制御軸32の内部
軸心方向に形成された油通路61と該制御軸32と制御
カム33のほぼ径方向に穿設された油孔62から潤滑油
が常時供給されるようになっている。
【0066】したがって、この実施形態によれば、制御
軸32の回転による例えば最小リフト制御位置から最大
リフト制御までの途中において、バルブリフト上昇方向
にロッカアーム23が揺動する(矢印方向)と、制御カ
ム33の外周面と支持孔23d内周面との大きな圧接荷
重位置が所定部位60の上端側から下端側へ移行する
が、この時、油孔62の外側開口端62aが順次所定部
位60の上端側から下端側に移動して所定部位60側へ
常に潤滑油を積極的に供給する。このため、両者23
d,33間に油膜が形成されて、潤滑性が向上する。こ
の結果、ロッカアーム23の揺動に伴う制御軸32の連
れ回りが防止され、ロッカアーム23からの交番トルク
伝達が抑制される。
【0067】また、請求項8に対応した実施形態として
は、ロッカアーム23の支持孔23dの内周面と該内周
面に摺接する制御カム33の外周面との間の摩擦係数
(表面粗さ)を、前記制御軸32を軸支する軸受14の
軸受孔内周面と制御軸32の外周面との間の摩擦係数
(表面粗さ)よりも小さく設定した。
【0068】前述のように、前記支持孔23d内周面と
制御カム32外周面との間には、所定係数のフリクショ
ンが発生している一方、前記制御軸32も、該制御軸3
2を回転自在に支持する軸受14との間に、当然のこと
ながらフリクションが発生している。したがって、前記
支持孔23dと制御カム33との間のフリクションを、
前記両者14、32間のフリクションよりも小さく設定
したことにより、ロッカアーム23の揺動による制御カ
ム33の連れ回りが抑制されるとともに、軸受14側の
フリクションによって制御軸32の挙動の不安定化を抑
制できる。この結果、減速歯車機構38の打音の発生を
防止できる。
【0069】さらに、請求項9記載の対応する実施形態
としては、前記制御カム33の外周面に、例えばフッソ
樹脂などの低摩擦材を形成して、前記制御軸32と軸受
14との間の摩擦係数よりも小さく設定した。したがっ
て、請求項8の発明と同じ作用効果が得られる。
【0070】なお、本発明は、前記各実施形態の構成に
限定されるものではなく、例えばバイアス機構40の突
出部形状を種々変更することも可能であると共に、付勢
手段も各実施形態の構成に限定されるものではない。
【0071】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、請求項1
記載の発明によれば、バイアス機構によって制御軸を常
時一方向に回転付勢したため、制御軸に生じる交番トル
クを低減でき、交番トルクに起因した該各歯車間の衝突
の発生を確実に抑制することが可能になり、この結果、
衝突打音の発生と衝突による各歯側面間の摩耗の発生も
防止できる。
【0072】請求項2及び3記載の発明によれば、バイ
アス機構が簡単な構造であるため、製造作業性が良好に
なると共に、コストの低廉化が図れる。
【0073】請求項4の発明のよれば、機関回転数の増
加に伴ってポンプ回転数が増加し、より高い圧力で付勢
手段を押圧するので、機関回転数の増加に伴って大きく
なる交番トルクに対して効果的に付勢することができ
る。
【0074】請求項5の発明によれば、油溝内に供給さ
れた潤滑油によってロッカアーム支持孔の内周面と制御
カムの外周面との間に常時油膜が形成されて、両者間を
流体潤滑状態にすることできる。このため、両者間のフ
リクションを大幅に低減することが可能になり、ロッカ
アームに伝達された前述の交番トルクの制御カムに対す
る伝達、つまりロッカアームの揺動による制御カム33
の連れ回りが防止される。
【0075】この結果、制御軸から減速歯車機構への交
番トルクの伝達が抑制されて、各歯間の打音の発生を防
止できると共に、制御軸の駆動負荷を低減できる。
【0076】請求項6の発明によれば、バルブリフト上
昇方向への揺動に伴うロッカアームに作用する入力荷重
とその入力荷重に対する制御カムの反力とによって発生
し易い支持孔の駆動軸側の部位の変形が抑制される。こ
の結果、支持孔の変形による制御カムの外周面と支持孔
の内周面との部分的な圧接によるフリクションの増加が
抑制されて、ロッカアームから制御軸への交番トルクの
伝達を抑制できる。
【0077】請求項7の発明によれば、最小リフト制御
位置から最大リフト制御までの途中において、バルブリ
フト上昇方向にロッカアームが揺動すると、制御カムの
外周面と支持孔内周面との大きな圧接荷重位置が所定部
位の上端側から下端側へ移行するが、この時、油孔が順
次所定部位の上端側から下端側に移動して所定部位側へ
常に潤滑油を積極的に供給する。このため、両者間に油
膜が形成されて、潤滑性が向上する。この結果、ロッカ
アームの揺動に伴う制御軸の連れ回りが防止され、ロッ
カアームからの交番トルク伝達が抑制される。請求項
8、9の発明によれば、支持孔と制御カムとの間のフリ
クションを、該両者間に低摩擦材などを設けることによ
って、制御軸と軸受間のフリクションよりも小さく設定
したため、ロッカアームの揺動による制御カムの連れ回
りが抑制されるとともに、軸受側のフリクションによっ
て制御軸の挙動の不安定化を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る可変動弁装置の第1の実施形態の
一部断面して示す図4のA矢視図。
【図2】同実施形態の作用を示す図4のA矢視図
【図3】本実施形態の図4のB−B線断面図。
【図4】本実施形態の要部側面図。
【図5】本実施形態に供される駆動カムの斜視図。
【図6】本実施形態に供される揺動カムのカム面のリフ
ト特性図。
【図7】Aは最小バルブリフト制御時の閉弁状態を示す
作用説明図、Bは開弁状態の作用説明図。
【図8】Aは最大バルブリフト制御時の開弁状態を示す
作用説明図。Bは閉弁状態の作用説明図。
【図9】本装置のバルブリフト特性図
【図10】 第2の実施形態に供されるバイアス機構の
正面図。
【図11】 同バイアス機構の作用説明図。
【図12】 Aはバイアス機構を有しない制御軸に発生
する偏荷重トルク特性図、Bはバイアス機構によるバイ
アストルク特性図、Cは前記AとBの合成力による制御
軸に発生する荷重トルク特性図。
【図13】 請求項5に対応した実施形態の要部を示す
概略図。
【図14】 請求項6に対応した実施形態の要部を示す
概略図。
【図15】 請求項7に対応した実施形態の要部を示す
概略図。
【図16】 先願に係る可変動弁装置の要部断面図。
【符号の説明】 10…バルブスプリング 11…シリンダヘッド 12…吸気弁 13…駆動軸 15…駆動カム 17…揺動カム 18…伝達機構 19…可変機構 23…ロッカアーム 23a,23b…端部 32…制御軸 33…制御カム 38…減速歯車機構 40…バイアス機構 41・46…突出部 42…ボス部 43…シリンダ 44…プランジャ 45…バイアススプリング P1…制御カムの軸心 P2…制御軸の軸心 P3…突出部の軸心
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野原 常靖 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 Fターム(参考) 3G013 AA05 BC12 BC16 BD35 3G018 AB03 AB16 BA19 BA32 CA07 CA13 DA03 DA12 DA19 DA23 EA22 EA31 FA01 FA06 GA22 GA27 3G092 AA11 DA05 DA12 DG05 FA02 FA13 FA14 GA03 GA16

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機関のクランク軸に同期して回転し、外
    周に駆動カムが設けられた駆動軸と、バルブスプリング
    のばね力に抗して機関弁を開作動させる揺動カムと、一
    端部が前記駆動カムに連係する一方、他端部が前記揺動
    カムに連係したロッカアームと、該ロッカアームを偏心
    制御カムを介して揺動自在に支承する制御軸と、該制御
    軸を回転駆動させるアクチュエータとを備え、機関運転
    状態に応じて前記制御軸の回転位置を制御してロッカア
    ームの揺動支点位置を変化させて機関弁のリフト量を可
    変制御する内燃機関の可変動弁装置において、 前記制御軸に、該制御軸の回転位相に拘わらずいずれか
    一方向への回転付勢力を付与するバイアス機構を設けた
    ことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  2. 【請求項2】 前記バイアス機構は、制御軸の端部軸方
    向に延設されて、軸心が制御軸の軸心に対して偏倚した
    突出部と、該突出部をほぼ軸直角方向から付勢して前記
    制御軸に対し一方向の回転付勢力を付与する付勢手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の内燃機関の可
    変動弁装置。
  3. 【請求項3】 前記付勢手段は、前記突出部の軸心に対
    してほぼ軸直角方向に形成されたシリンダと、該シリン
    ダ内に摺動自在に設けられて、前記突出部にほぼ軸直角
    方向から当接するプランジャと、該プランジャを介して
    前記突出部を押圧するばね部材とを備えたことを特徴と
    する請求項2記載の内燃機関の可変動弁装置。
  4. 【請求項4】 前記付勢手段を、機関回転数の増加に伴
    って吐出量が増加するポンプによって駆動させたことを
    特徴とする請求項2または3に記載の内燃機関の可変動
    弁装置。
  5. 【請求項5】 機関のクランク軸に同期して回転し、外
    周に駆動カムが設けられた駆動軸と、バルブスプリング
    のばね力に抗して機関弁を開作動させる揺動カムと、一
    端部が前記駆動カムに連係する一方、他端部が前記揺動
    カムに連係したロッカアームと、該ロッカアームを偏心
    制御カムを介して揺動自在に支承する制御軸と、該制御
    軸を回転駆動させるアクチュエータとを備え、機関運転
    状態に応じて前記制御軸の回転位置を制御してロッカア
    ームの揺動支点位置を変化させて機関弁のリフト量を可
    変制御する内燃機関の可変動弁装置において、 前記制御カムが挿通支持するロッカアームの支持孔の前
    記駆動軸側内周面に、油溝を形成したことを特徴とする
    内燃機関の可変動弁装置。
  6. 【請求項6】 機関のクランク軸に同期して回転し、外
    周に駆動カムが設けられた駆動軸と、バルブスプリング
    のばね力に抗して機関弁を開作動させる揺動カムと、一
    端部が前記駆動カムに連係する一方、他端部が前記揺動
    カムに連係したロッカアームと、該ロッカアームを制御
    カムを介して揺動自在に支承する制御軸と、該制御軸を
    回転駆動させるアクチュエータとを備え、機関運転状態
    に応じて前記制御軸の回転位置を制御してロッカアーム
    の揺動支点位置を変化させて機関弁のリフト量を可変制
    御する内燃機関の可変動弁装置において、 前記ロッカアームの前記制御カムが挿通支持する支持孔
    が形成された前記駆動軸側の部位を、高剛性に形成した
    ことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  7. 【請求項7】 機関のクランク軸に同期して回転し、外
    周に駆動カムが設けられた駆動軸と、バルブスプリング
    のばね力に抗して機関弁を開作動させる揺動カムと、一
    端部が前記駆動カムに連係する一方、他端部が前記揺動
    カムに連係したロッカアームと、該ロッカアームを制御
    カムを介して揺動自在に支承する制御軸と、該制御軸を
    回転駆動させるアクチュエータとを備え、機関運転状態
    に応じて前記制御軸の回転位置を制御してロッカアーム
    の揺動支点位置を変化させて機関弁のリフト量を可変制
    御する内燃機関の可変動弁装置において、 前記制御カムの外周面と該制御カムが挿通支持するロッ
    カアームの支持孔の内周面との間で、かつ前記ロッカア
    ームが前記制御カムの外周面を介してバルブリフト方向
    に揺動する側の位置に、潤滑油を供給したことを特徴と
    する内燃機関の可変動弁装置。
  8. 【請求項8】 機関のクランク軸に同期して回転し、外
    周に駆動カムが設けられた駆動軸と、バルブスプリング
    のばね力に抗して機関弁を開作動させる揺動カムと、一
    端部が前記駆動カムに連係する一方、他端部が前記揺動
    カムに連係したロッカアームと、シリンダヘッド上に軸
    受を介して回転自在に支持され、前記ロッカアームを制
    御カムを介して揺動自在に支承する制御軸と、該制御軸
    を回転駆動させるアクチュエータとを備え、機関運転状
    態に応じて前記制御軸の回転位置を制御してロッカアー
    ムの揺動支点位置を変化させて機関弁のリフト量を可変
    制御する内燃機関の可変動弁装置において、 前記制御カムと該制御カムが挿通支持する前記ロッカア
    ームの支持孔との間の摩擦係数を、前記制御軸と軸受と
    の間の摩擦係数よりも小さくしたことを特徴とする内燃
    機関の可変動弁装置。
  9. 【請求項9】 前記制御カムの外周面に低摩擦材を形成
    して、該制御カムと前記ロッカアーム支持孔との摩擦係
    数を、前記制御軸と軸受との間の摩擦係数よりも小さく
    したことを特徴とする請求項8に記載の内燃機関の可変
    動弁装置。
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