JP4763918B2 - デジタル制御発信器同調入力をタイムディザリングするシステムおよび方法 - Google Patents

デジタル制御発信器同調入力をタイムディザリングするシステムおよび方法 Download PDF

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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般に、電圧制御発振器に関し、特に、全デジタル制御発振器(DCO)同調入力のタイムディザリング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
マイクロプロセッサやデジタル信号プロセッサ(DSP)のような現代のVLSI回路の動作クロックレートは近年著しく高くなってきている。現在GHzにも達するこれらのクロックレートと、VLSI回路が時間をかけて実施することができる演算数の対応する増加とにより、ノートブックコンピュータやワイヤレス電話のようなモバイルバッテリ給電システムを含む電子計算システムの機能が劇的に増強されてきている。このような高速機能を提供するためには、オンチップクロック発生およびクロック回復(すなわち、シリアルビットストリームからのタイミング情報の発生)も、もちろんこのような高周波数で作動しなければならない。
【0003】
クロック発生に関して、クロック周波数の増加により、さまざまな集積回路間の通信における時間的制約が一層厳しくなってきている。特に、多数の集積回路間の同期動作およびデータ通信を利用するシステムでは、外部システムクロックと集積回路の動作を制御する内部クロックとの間のタイミング歪は非常に小さいマージンまで低減されなければならない。
【0004】
従来のシステムは、一般的に、オンチップ発生用のアナログPLLとシステム基準クロックからの内部クロック信号の同期化とを利用している。典型的なアナログPLLは、基準クロックの位相関係を内部クロックと比較する位相検出器と、この位相関係に対応するアナログ電圧を設定するチャージポンプおよびループフィルタと、チャージポンプおよびループフィルタからのアナログ電圧に応答して出力クロック信号を発生する電圧制御発振器(VCO)とを含んでいる。近年、デジタル位相検出器がアナログチャージポンプおよびフィルタと組み合わせてオンチップPLLに使用されており、このようなPLLは「デジタル」と呼ばれてきてはいるが、もちろん、実際にはこれらのPLLはハイブリッドデジタルおよびアナログ回路である。
【0005】
近年、完全デジタルPLLを開発する努力がなされている。デジタル位相検出器との組合せにおいて、完全デジタルPLLは従来のアナログフィルタの代わりにデジタルループフィルタを含み、また、電圧制御発振器の代わりにデジタル制御発振器を含んでいる。理論的には、これらの完全デジタルPLLはアナログPLLに比べていくつかの利点を有する。第1に、デジタル論理はアナログ回路よりもノイズに対して遥かに強い。第2に、アナログ部品は、デジタル同等部品には存在しない直流オフセットおよびドリフト現象の影響を受けやすい。さらに、アナログPLLのループダイナミクス(loop dynamics)はプロセス技術スケーリングに極めて敏感であるが、デジタル論理の挙動はスケーリングに対して不変である。そのため、アナログPLLを新しい技術ノードへ移転するには、デジタルPLLに要求されるよりも遥かに重要な再設計努力が要求される。
【0006】
さらに、消費電力はバッテリ寿命に直結するので、消費電力は可搬型バッテリ給電コンピュータシステムについて最大の関心事である。その結果、多くのメーカは、集積回路、特に可搬型計算システムに特別に適合された集積回路の電源電圧要求を緩和して、これらのデバイスによって消費される電力を低減している。しかしながら、アナログPLLやハイブリッドPLLのようなアナログ回路に印加される電源電圧を低減しても、これらの回路によって消費される電力は必ずしも低減されないことが観察されており、場合によっては、アナログ回路によって消費される電力が増加するアグレッシブ電圧スケーリングが観察されている。したがって、アナログ回路に利用できる「ヘッドルーム」が低減されている場合には、アナログ回路への電源電圧を低減するとロバスト回路の設計が一層困難となる。
【0007】
これらの理由により、位相検出器だけでなくループフィルタおよび可制御発振器にもデジタル技術が使用されるPLLは設計者にとって非常に魅力的である。特に、上述したように、そこへ加えられるデジタル制御語の値により制御される周波数で作動する発振器であるデジタル制御発振器(DCO)を含む完全デジタルPLLの実現は特に魅力的となっている。
【0008】
この分野で知られているように、クロック発生回路以外の高周波回路も完全デジタルPLLの実現により利益を得る。例えば、上述したように、クロック回復の機能(すなわち、シリアルビットストリームからのタイミング情報および同期化の抽出)は集積回路およびシステム間の高周波データ通信を行うのに広く知られている。もちろん、できるだけ高い周波数でかつクロック回復回路が作動する周波数が増加し続けるようにデータを通信することが望ましい。さらに、ワイヤレス電話機や可搬型コンピュータのワイヤレスモデムなどのような多くのバッテリ給電システムにおいては通信は主要機能であることを考えると、消費電力したがってクロック回復回路を実現するのに必要な供給電圧を低減し、かつ、その作動周波数を高めることが望ましい。このように、完全デジタルPLLおよびそれに関連するDCOによって提供される多くの利点は、現代の集積回路における他の応用だけでなくクロック回復回路にとっても有利である。しかしながら、DCOの有用性はPLL応用に限定されない。実際に、周波数プログラマブル発振器を必要とする任意の応用がDCOの効率的な実現により利益を受けるものと考えられる。
【0009】
DCOの基本的な機能は、2進重付けデジタル入力語Dの関数である発振周波数fDCOを有する出力波形を次式のように提供することである。
【数1】
Figure 0004763918
典型的には、DCO伝達関数f(…)は、発振の周波数fDCOまたは周期TDCOがD(一般的には、オフセット)と線形になるように定義される。例えば周波数が線形であるDCO伝達関数は典型的には次式で表わされる。
【数2】
Figure 0004763918
ここで、foffsetは一定のオフセット周波数であり、fstepは周波数量子化ステップである。同様に、周期が線形であるDCO伝達関数は典型的には次式で表わされる。
【数3】
Figure 0004763918
ここで、Toffsetは一定のオフセット周期であり、Tstepは周期量子化ステップである。DCO周期T(D)は量子化デジタル入力Dの関数であるため、DCOは連続範囲の周波数を発生することはできず、有限数の離散周波数を発生することはもちろん明白である。
【0010】
1つの一般的タイプの従来のDCOは、ダイナミックにプログラマブルな分周器と組み合わせた高周波発振器を含んでいる。このタイプのDCOの一例を図1aに示す。この例では、プログラマブル分周器2は、高周波発振器4の出力信号HFCLKの周波数がDCO出力信号CLKを発生するのに分割される除数値を示すnビットデジタル語Dを受信する。この従来の装置では、周期量子化ステップTstepしたがってタイミングジッタの下限は、高周波発振器4の周期に限定される。したがって、低ジッタ動作では、発振器4は極端に高い周波数で作動する必要があり、例えば、周期間0.2nsecステップでは高周波発振器4およびプログラマブルカウンタ2は5GHzで作動する必要がある。
【0011】
この制限により、従来の他のDCOでは、高周波源から分周するのではなく信号を直接合成する方法がとられている。従来の直接合成DCOの一例を図1bに示し、それは可変長リング発振器として構成されている。この例では、2n個の遅延段6が直列に接続されており、最下位段60は、反転段であり、ラインCLK上の出力信号を駆動する。復号器8はnビットデジタル制御語Dを2n制御線に符号する。2n制御線の各々は、対応する段6をショートするように作動することができ、また、2n制御線の1つはデジタル制御語Dの値に応答して表明(アサート)される。したがって、発振周期Tは、リング内のこれらの遅延段6の遅延の和の2倍となる。例えば、各段6の遅延がT6であるならば、リング内に段60しかないようなD=0である場合には、発振周期Tは2T6に等しく、また、D=2n−1(Dは最大)である場合には、2n段6の全てがリング内で接続されるため、発振周期Tは2(2n)T6に等しい。したがって、この従来の方法では、周期量子化ステップ(ジッタの下限を設定する)は2T6、すなわち、段6の伝播遅延の2倍となり、それは典型的には図1aの従来のDCOのそれを改善するものではあるが、それでも多くの応用にとって粗すぎることがある。しかしながら、段6の数は制御語Dのビット数と指数関係にあり、かつ、典型的な遅延段は極めて複雑となることがあり、段当たり20個以上のトランジスタを必要とする実施例さえ報告されていることを考慮すれば、図1bの可変遅延リング発振器の実現に必要な集積回路チップ面積は十分である。さらに、復号器8の複雑度もnと指数関係にあり、それ自体(n+6)2n程度のユニットサイズトランジスタを必要とする。したがって、回路の全体複雑度は比較的大きく、nと共に(n+30)2n程度変化するチップ面積となる。したがって、このように構成された高分解能DCOはチップ面積を途方もなく大きく占有してしまうことがある。
【0012】
デジタルPLLを実現する別の公知の方法がジェー・ダニング等の論文“An All-Digital Phase-Locked Loop with 50-Cycle Lock Time Suitable for High-Performance Microprocessors”, J. Solid State Circ. (IEEE, 1995年4月), 第412-422頁に記載されている。この従来の方法によれば、8段電流枯渇(current-starved)リング発振器の動作により所望する出力周波数が直接合成され、このような1つの段を図1cに示し、各反転遅延段は並列2進重付けトランジスタ9のプルアップ脚と並列2進重付けトランジスタ11のプルダウン脚とを含んでいる。各トランジスタ9I,11Iは制御語dの対応するビットdIによってターンオンされ、また、スイッチングトランジスタ9I,11IはラインINおよび共通ドレインノードの駆動ラインOUTの状態によって制御される。容認できる周波数分解能はこの方法に従って得られるが、このPLLを実現するのに必要な集積回路チップの量は極端に大きい。2i倍だけ重み付けされたNMOS各トランジスタ11Iは、一般的に、並列な2i個の最小サイズトランジスタ110として実現されるため、図1cに示すような遅延段のユニットサイズNMOSトランジスタ110の数は2(2n)−1となる。PMOSトランジスタ9が対応するNMOSトランジスタ11の2倍のサイズであるものとすると、図1cの遅延段を実現するのに必要なユニットサイズトランジスタの総数は次のようになる。
【数4】
Figure 0004763918
したがって、8つの遅延段を有するこの構造のDCOについては、実現するのに必要な面積はnと共に48(2n)程度変動する。
【0013】
さらに、背景として、従来のデジタル制御発振器の別の例がエフ・リュー・エッチ・サミュエリ,ジェー・ユアンおよびシー・スベンソンの論文“A 700-MHz 24-b Pipelined Accumulator in 1.2-μm CMOS for Applications as a Numerically Controlled Oscillator”,IEEE Journal of Solid-State Circuits, Vol.28, No.8 (IEEE, 1993年8月), 第878-886頁に記載されている。
【0014】
従来のデジタル制御発振器に関連する上記欠点を克服するようにされたこの分野で公知の1つのDCOが、2000年2月22日にランドマン等に発行された米国特許第6,028,488号,“Digitally-controlled oscillator with switched-capacitor frequency selection”に開示されている。‘488特許に開示されたDCOは、発振器内にドライバをロードするスイッチトキャパシタアレイにより実現される。スイッチトキャパシタアレイはキャパシタの2進重付けセットを含み、その各々は、デジタルループフィルタからのデジタル制御語の1ビットによって制御される容量を有する。隣接発振周期間のステップサイズしたがってジッタは、ドライバの強さと組み合わせた最下位キャパシタ(制御語のLSBに対応する)の容量によって規定される。
【0015】
タイプIの完全デジタル位相同期ループ(PLL)を利用するデジタル制御発振器(すなわち、DCO周波数対位相変換により1つの積分極しかない)は、一般的に、より高速のダイナミクスを特徴とし、また、高速周波数/位相取得が必要とされるか直接送信変調が使用される場合に使用される。しかしながら、定常状態位相誤差が一定の周波数オフセット(すなわち、実際のDCO周波数と中心DCO周波数との間の周波数偏移)にもかかわらずゼロとなるタイプIIPLLループとは異なり、タイプIPLLループの位相誤差は周波数オフセットに比例する。ループダイナミクスはループフィルタリングの解消により改善することができるが、これは、位相検出器更新イベントが転送されてDCO出力を周波数変調するいわゆる基準フィードスルーの増加をもたらす。これは、RF出力におけるスプリアストーンとして現れる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
上述したことから、スプリアストーンがDCORF出力において実質的に完全に除去されるように位相検出器更新イベントに応答してDCO出力の周波数変調を実質的に排除するために、デジタル制御発振器(DCO)同調制御語入力をタイムディザリングする方法を提供することが望ましくかつ必要とされている。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明の一態様では、したがって、RF出力におけるスプリアストーンを実質的に除去しながら低電源電圧で作動できるDCOが提供される。
【0018】
本発明のもう1つの態様では、RF出力におけるスプリアストーンを実質的に除去しながら極端に低レベルのジッタで作動するDCOがさらに提供される。
【0019】
本発明のさらにもう1つの態様では、RF出力におけるスプリアストーンを実質的に除去できながら従来のDCO回路に対して比較的妥当なチップ面積を必要とするDCOも提供される。
【0020】
本発明のさらにもう1つの態様では、デジタル位相同期ループ(PLL)に関連して機能してRF出力におけるスプリアストーンを実質的に除去することができるDCOが提供される。
【0021】
本発明のさらにもう1つの態様では、RF出力におけるスプリアストーンが実質的に除去されるように、可変負荷を用いて遅延帰還を利用する公知のDCOによって発生されるものよりも発振器位相ノイズが著しく小さいDCOが提供される。
【0022】
本発明のさらにもう1つの態様では、実質的に任意の負抵抗帰還ソース(コルピッツ発振器やガンダイオードなど)で作動してRF出力におけるスプリアストーンを実質的に除去するように安定した発振を達成するDCOが提供される。
【0023】
本発明のさらにもう1つの態様では、RF出力におけるスプリアストーンを実質的に除去しながら「BLUETOOTH」標準に関連する変調およびチャネル選択要求に適合するDCOが提供される。
【0024】
一実施例によるデジタル制御発振器はLCタンク発振器(すなわち、デジタル同調可能タンク回路)として構成することができ、発振器内部の共振周波数が変化される。LCタンク発振器は、共振器を安定発振させるために実質的に任意の負抵抗ソース(たとえば、コルピッツ発振器,ガンダイオードなど)から定式化される共振器である。2進重付けキャパシタバンクは、2つの状態間で高速に切り換えられてLSBをディザーすなわち変調する(このディザリングがデジタル/アナログ変換ではなくデジタル/周波数変換であることを除けば、従来のD/Aコンバータに使用されるディザリングと同じ)とともにデジタル同調可能タンク回路のQをローパス機能として使用する単位最小サイズキャパシタの小バンクと関連して利用される。本発明のタンク回路は高いQで設計することができるため、このようなタンク回路を使用するDCOは、可変負荷を使用してフィードバックが遅延される従来のDCOに比べて位相ノイズが著しく低減される。したがって、DCOは、他の既知のDCOアーキテクチュアを使用して達成することができない「BLUETOOTH」無線周波数通信を達成するのに必要な変調条件およびチャネル選択条件の両方に適合するように周波数分解能を調節することができるLCタンク回路を使用して実現される。ここで使用される無線周波数とは、利用されている通信媒体を介して通信することができる任意の周波数を意味する。
【0025】
本発明の一実施例によれば、前記したDCOに使用するのに適したタイムディザリング方式が図面に示されている。同調制御語は、デジタル語であり、位相検出器の比較周波数に同期している。図3に示す位相ドメイン全デジタル同期PLL出力シンセサイザに示されているように、ループフィルタが使用されない場合には、同調制御語は、通常、利得段を介してデジタル制御発振器入力に接続される。同調制御語の正確な離散タイムディザリングは、高周波オーバサンプリングクロックでそれを再クロッキングするとともに遅延シフタレジスタにそれを通すことによって得られる。マルチビット入力マルチプレクサは、遅延レジスタチェーンの適切な出力を同期的に選択する。この技術により、周波数基準レートで行われる実際のDCO更新タイミングをオーバサンプリングクロックで離散的にダイナミックにオフセットする手段が提供される。シンセサイザのデジタル化されたRF出力は、直接に、または、例えば図14に示すようなエッジ分割器によって適切に分周されたのちに、高周波オーバサンプリングクロックとして使用される。DCOは、その全体が本開示の一部としてここに組み入れられている2000年6月26日に出願されたロバート・ビー・スタチェウスキおよびダークレイポルドによる米国特許出願番号09/603023号「Digital Phase-Domain PLL Frequency Synthesizer」,ドケット番号TI−30677に開示されているような方法でデジタルPLLからデジタル入力語を受信することができる。
【0026】
さまざまな実施例が図示されるが、本発明の他の実施例も考えられる。いずれにしても、本開示は本発明の代表的な実施例を示すもので制約的意味合いはない。当業者ならば本発明の原理の精神および範囲に入る他のさまざまな修正および実施例を考案することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
図2を見ると、DCO200のハイレベルブロック図は等重付けスイッチトキャパシタのバンク(サーモメータバンク(TB)/LSBディザリングシステム)206と組み合わせた2つの2進重付けスイッチトキャパシタバンク(ハイバンク(HB)202およびローバンク(LB)204)を含み、また、それらはインダクタ208と集積されてデジタル同調可能VCOシステムを実現する。DCO200はデジタル信号プロセッサのようなまたは図3に示すデジタル位相ドメインPLL周波数シンセサイザ300のような集積回路で使用するのに適した多くの異なるタイプのデジタルPLLと集積することができることが分かる。シンセサイザ300の詳細な検討は、前記した‘023特許でなされており、ここではDCO200のそのような1つの使用を例示するに留める。図2を参照し続けると、HB202ビット,LB204ビットおよびTB206ビットは、終局的に、例えば、図3に示す利得素子302から到来して、発振器同調語(OTW)とも呼ばれるDCO同調制御語(TCW)を発生する。‘023特許にもっと詳細に記載されている利得素子302は、DCO200およびPLLループ挙動の制御された周波数応答を得るために必要である。HB202ビット,LB204ビットおよびTB206ビットは、利用される技術およびアーキテクチュアによってのみ制限される任意の簡便なまたは所望のビット数により定式化することができる。したがって、制御語は、本開示の一部としてここに組み入れられている‘023特許に記載されたプロセスを使用して発生することができる。本発明者は、HB202ビットをプログラマブルに維持することによりワーカブル(workable) DCOを実現することができる結果、ユーザまたはARMコントローラは例えばそれらを所望の操作バンドの中心に適切にセットできることを確認した。TB206ビットは、LB204ビットを含む同じ制御語の下位部から来るサーモメータ符号化ビットである。次に、TB206ビットの1つ以上は、後でもっと詳しく述べる方法でディザーすなわちデルタ−シグマ変調されて、発生された側波帯が非常に小さくなるように非常に高い変調速度と組み合わせて非常に小さい変調指数を有する小さな周波数変調を発生する。このようにして、スイッチトキャパシタバンクを使用して得られる分解能は前記したように最下位キャパシタ(制御語のLSBに対応する)の容量に基本的に制限されるため、単純にスイッチトキャパシタバンクを使用するDCOアーキテクチュアとは対照的により高い分解能を達成することができる。一実施例によれば、次に、ディザリングプロセスは、最も好ましくは、“BLUETOOTH”変調およびチャネル選択要求条件に適合するために1.2V給電を使用して少なくとも22ビットの分解能が得られるように制御可能LBSの分解能を高める。DCO200は、中心タップ変圧器状インダクタ208を含むことができ、また、ハイバンク(HB)202,ローバンク(LB)204およびサーモメータバンク(TB)206を含む複数のバラクタバンクを介して容量が決定される同調可能LCタンク回路を含む。DCO200を実現するのに他の多くのLCタンク回路アーキテクチュアを利用できることが分かるであろう。バラクタバンク202,204,206は、上記した‘488特許に開示されているDCOに関して説明された制御可能キャパシタの2進重付けアレイとして実現することができるが、前記したように、図2の実施例に例示した1つ以上のLSBキャパシタのディザリングに適合するように修正されている。TBバラクタバンク206内の1つ以上のLSBキャパシタを選択的にディザーすることができるため、LCタンク回路は、本ディザリングプロセスにより修正すなわち変更することができる共振周波数を有する。LCタンク回路のQは時間平均操作を実施することが分かるであろう。このようにして、非常に高速なシグマ−デルタ変調デジタル/周波数変換を実現するのに必要なものと同等なローパスフィルタリング機能は、スプリアス放射が関心のある周波数帯域の外側でしか発生されずかつアンテナフィルタを介して容易に抑止できるように実現される。
【0028】
最も好ましくは、デジタル/周波数変換は、関心のある帯域の外側に周波数更新がシフトされるように従来のDCOにより一般的に使用されるものよりも遥かに高い周波数(>>fref)で更新される。ここで、シグマ−デルタ処理利得は、アンテナフィルタに関連する周波数帯域内で実現される。次に、スプリアス応答も、シグマ−デルタ処理によって抑止される遥かに高い周波数にシフトされ、また、残っている任意の残存トーンがアンテナフィルタ(不図示)によって除去される。このシグマ−デルタ処理アーキテクチュアは制御電圧なしで作動して達成可能な分解能をおよそ1kHzまで高めることが本発明者により確認されており、それに対して、従来のDCOはおよそ20kHzの最大分解能で機能する。
【0029】
バラクタバンク202,204,206内の各キャパシタは、最も好ましくは、バラクタバンクに通信される制御語の1ビットによって駆動される。ここで、制御語の各ビットは2つの電圧状態(VtunehighおよびVtunelow) 間で変化することができる。最も好ましくは、2つの電圧状態(VtunehighおよびVtunelow)は、関連するLC回路同調特性(周波数対電圧)がゼロ局部周波数依存性を有するように、選択される。ノイズは2つの電圧状態(VtunehighおよびVtunelow)においてLC回路を“ウォークスルー”することができず、また、LC回路はディザリングプロセス中にノイズに対してロバストであることが分かるであろう。本発明者は、1MHzと10MHzとの間にPSRRを有するスイッチトキャパシタバンク技術を使用する従来のDCOに比べて、このディザリングプロセスが数10kHz程度の非常に強い電力供給リジェクション比PSRR(power supply rejection ratio)を有することを確認した。このディザリングプロセスはノイズに対して不感性であるため、DCO200は、電圧調整器を使用せずに有利に駆動することができ、従来のDCOに比べて重要な利点である。
【0030】
図4は、“BLUETOOTH”またはGSMのガウス周波数シフトキーイングGFSK(Gaussian frequency shift keying)変調方式に適合するのに適した図2に示すDCOハイ,ローおよびサーモメータバラクタバンク202,204,206に関連するハイバンク,ローバンクおよびサーモメータバンク制御範囲および粒度を示す(対数目盛り)線図である。各キャパシタバンク202,204,206は電圧制御キャパシタ(バラクタ)を含む。ここで、各バンクは、異なる発振周波数範囲および粒度を制御するように、互いに異なってセットされた関連するキャパシタ値を有する。また、それらは制御語符号化方式が異なる。
【0031】
ハイバンク(HB)202は、最も好ましくは、プロセス,供給電圧および/または温度のばらつきによるDCO200の動作周波数範囲の中心を粗く決めるように実現される。HB202ビットはまた、最も好ましくは、始動または任意の他の「必要性」に基づいてのみ校正される。このバンク202は、最大周波数範囲を制御し、極めて粗い粒度を有する。したがって、ハイバンク202は、キャパシタバンク202,204,206間の最大値バラクタを含む。ハイバンク202バラクタは2進重付けされるため、制御語は、2進符号化されて、(n+1)次バラクタの値がn次バラクタの2倍であるスイッチング制御に適合する。
【0032】
一実施例によれば、ローバンク(LB)204はチャネルホッピング(チャネル選択)に使用される。LB204は、送信チャネルに対する中心周波数を設定し、また、最も好ましくは、全許容周波数チャネル(例えば、“BLUETOOTH”に対しては78)をカバーするのに十分な範囲を有する。ローバンク204の粒度は、最も好ましくは、サーモメータキャパシタバンク206がデータ変調中に隣接周波数範囲をカバーできるように、選択される。HB202バラクタに関連して上述したように、LB204バラクタも、最も好ましくは、2進符号化される。
【0033】
一実施例によれば、サーモメータキャパシタバンク(TB)206はGFSKデータ変調用に使用される。したがって、TB206がカバーしなければならない範囲はh*R周波数範囲である。ここで、h=変調指数であり、R=データレートである。本発明者は、プロセスばらつきにより実際のTB206粒度が予期したものよりも小さい場合には、特別な「ガード範囲」が最も好ましくは付加されるべきであることを確認した。最小TB206粒度は、DCO200粒度(非ディザリングの場合)に対応し、また、前記した単位バラクタの達成可能な最小サイズに関連している。やはり上述したように、TB206は単位バラクタの集まりで構成される。その目的は、LCタンク電圧のゼロ交差の近傍でこの更新が実施されるときに基準ビートを最小限に抑えるように、全TB206バラクタ上の制御可能な「更新」タイミングを整合させることである。TB206バラクタが2進重付けされているならば、更新は異なる制御ビットに対して異なる時間に行われ、それによって、データ依存スプリアストーンを生じさせる。TB206ビットは、最も好ましくは、制御入力値Nに対してNバラクタが「イネーブルされる」ように、サーモメータ符号化される。これは最小数のバラクタが入力制御語への小さな更新に対して更新されることを可能とし、それは変調に当てはまる。
【0034】
一実施例による単位バラクタの周波数粒度は10kHzであることが本発明者によって確認された。2xマージンに適合させるために、“BLUETOOTH”無線周波数通信に必要なTB範囲は、図4に402として示すように、次式で表わされる。
TB_範囲=2*h*R=2*0.32*1MHz=[640kHz]
表現するのに必要なビットは、TB=log2(640kHz/10kHz)=6ビットとなる。すると、LB204範囲は次式で表わされる。
LB_1sb=TB_範囲−h*R=320kHz
それは、チャネル選択に必要なビットが次式で求められることを意味する。
log2((Nch*R)/(h*R))=78/0.32=243
それは、8ビットが必要であることを意味し、図4に404として示すように、
LB_範囲=255*LB_1sb=255*320kHz=[81.6MHz]
となる。HB202範囲は、
HB_1sb<LB_範囲−Nch*R=81.6MHz−78MHz=3.6MHz
であり、それはHB_1sbを3MHzとして選択できることを意味する。HBを表現するために8ビットを使用すると、図4に406として示すように、
HB_範囲=255*HB_1sb=[765MHz]
となる。
【0035】
図5は、図2に示したDCO200に使用するのに適した詳細なハイキャパシタバンク(HB)アーキテクチュア500を示す回路図である。HB500は、制御可能キャパシタの2進重付けアレイとして構成された複数のバラクタ502〜548を含んでいる。バラクタ/キャパシタの数は制御語内のビット数によって決まる。ここで、制御語の幅は、前記したように、所望の周波数範囲および分解能に応じて変動することがある。本実施例では、HB500に対して8ラインHL7/HR7〜HL0/HR0が提供される。任意のイベントにおいて、制御可能バラクタ502〜548の累積容量は、それらの対応する制御線HL/HR対の状態によってセットされるそれらの各状態において、ハイキャパシタバンク(HB)500によって同調可能LC発振器に与えられる容量を決定する。本実施例では、各制御線HL/HR対の状態は電位Vtunehigh550およびVtunelow552の経路を定める。ここで、Vtunehigh550およびVtunelow552は、各制御線対HL/HRに関連する容量を最小値と最大値との間で切り替えるように動作することができる。Vtunehigh550およびVtunelow552は、最も好ましくは、電力線および接地線に関連するノイズ寄与を最小限に抑えるためには、所望の周波数範囲に対する周波数の変化により電圧摂動が最小限に抑えられるように、選択される。HB500アーキテクチュアは各制御線に関連する複数のバラクタを有することが分かるであろう。これは、HB500を使用してタンク回路容量の少なくとも一部を形成する同調可能LCタンク回路に対して所望の周波数範囲および分解能を適合させることができるように特定のCMOS製作プロセスを実現するときに所望の容量値を達成するのに重要である。HB500を使用する同調可能LCタンク回路については、図9を参照して後でもっと詳しく述べる。上述したように、HB500に関連するバラクタ(したがって、キャパシタ)の物理的サイズは、3MHzの粒度で765MHzの周波数範囲にわたって同調を実現するように選択される。
【0036】
図6は、図2に示したDCO200に使用するのに適したローキャパシタバンクアーキテクチュア600を示す回路図である。ローキャパシタバンク(LB)600のアーキテクチュアおよび動作は、LB600に関連するバラクタの物理的サイズ(したがって、容量)がもっと小さくて上述したように320kHzの粒度で81.6MHzの周波数範囲にわたって同調を実現するためには同調可能LCタンク回路のもっと細密な同調を行うことができる点を除けば、ハイキャパシタバンク500に関して上述したものと同じである。
【0037】
図7は、図2に示したDCO200に使用するのに適したサーモメータキャパシタバンク(TB)アーキテクチュア700の同じ1/8を示す回路図である。TBブロック700は、10kHzの粒度で640kHzの周波数範囲にわたって同調を実現するために、したがってDCO200が“BLUETOOTH”無線周波数通信に適合することを可能にするために、HB500およびLB600キャパシタバンクと組み合わせて同調可能LCタンク回路のさらに細密な同調を行うことができるようにする8対のユニットサイズバラクタ702〜716を有する。ユニットサイズバラクタ702〜716の各対は、HB500およびLB600キャパシタアレイを参照して前記したように、制御語ビット(例えば、D0〜D7)によって切替可能に制御される。
【0038】
サーモメータキャパシタバンク(TB)700に対するキャパシタ対を形成する一対のユニットサイズバラクタ800の詳細図を図8に示す。バラクタ800はキャパシタバァッファドライバ802を介して駆動されることが分かるであろう。バァッファドライバ802は、電圧摂動が容量変化を生じないC−V(容量対電圧)特性の最適領域で動作する。一方の部分はVtunelowと呼ばれ、他方の部分はVtunehighと呼ばれる。次に、前記したように、これらの電圧レベルは、各バラクタを最小容量値と最大容量値との間で切り替える電圧レベルとして選択される。次に、一方のバラクタ804がインダクタ906の一方の側902に接続され、他方のバラクタ806がインダクタの他方の側904に接続されて、図9を参照して以下に述べる同調可能LCタンク回路900を実現する。
【0039】
図9は、図5〜図7にそれぞれ示したハイキャパシタバンク回路500,ローキャパシタバンク回路600およびサーモメータキャパシタバンク回路700を内蔵する同調可能LCタンク回路900を示す回路図である。必要な周波数制御語は、制御(データ入力)線908〜918を介してキャパシタバンク500,600,700にそれぞれ送信される。上述したように、インダクタ906は中心タップ変圧器状インダクタであり、ここで、インダクタ906の一方の側はバラクタの左バンクアレイに連結されインダクタ906の右側はバラクタの右バンクアレイに連結されて同調可能LCタンク回路900を実現する。他のLC構成も、周波数範囲および分解能を制御するのに別々(左,右)のバンクを必要としないDCOを実現するために使用することができる。
【0040】
図10は、RF出力信号およびデジタル出力信号の両方を発生することができる図2に示したDCO200のもっと詳細な回路図である。
【0041】
図11は、個別のTB700バラクタ間の物理的な違いをRF通信中に平均化できるようにランダムパターンでスイッチするように構成された複数1100のバラクタキャパシタアレイバンク700を示す。
【0042】
図12は、図2に示したDCO200に対して上述したディザリングシステムがどのように実現されるかを示す単純化されたブロック図である。所望の機能を実現するのに必要な任意の数の所望ビットとすることができる同調制御語(TCW)1200が受信される。本実施例に対する同調制御語1200は6整数ビットおよび5分数ビットを有するものとして示されている。5分数ビットは、デジタルシグマ−デルタ変調器1202を介してディザーされて分数時間平均値を発生する。次に、この分数平均値は、和素子1204を介して6整数ビットと加算されて、サーモメータエンコーダ1206に通信されるディザーされた6整数ビットを発生する。サーモメータエンコーダ1206は、サーモメータエンコーダ制御入力値に応答してNバラクタをイネーブルするように動作する。実際のディザリング周波数は、DCO200デジタル出力信号を受信し、所望の分解能を与えるには基準周波数1210よりも著しく大きいが所望の電力消費を与えるには十分低い周波数値にそれを分割するクロック分割器1208によってセットされる。使用されるディザリング周波数が所望の周波数分解能および所望の電力消費の両方を与えるのに十分である限り、他の多くのディザリング周波数を使用することができるけれども、ディザリング周波数は図12に示す実施例に対しては600MHzであることが分かるであろう。
【0043】
図13は、DCO同調入力1200をタイムディザリングする図12に示したディザリングシステムに関連して使用するのに適したタイムディザリング技術1300の一実施例を示す単純化されたブロック図である。通常は、同調制御語(TCW)1302は、ループフィルタが使用されないならば、図3に示したような利得段302を介してデジタル制御発振器(DCO)入力に接続される。同調制御語1302の正確な離散タイムディザリングは、それを高周波オーバーサンプリングクロック1304によって再クロックするとともに遅延シフトレジスタ1306に通すことによって得られる。マルチビット入力マルチプレクサ1308は遅延レジスタ1306チェーンの適切な出力を同期的に選択する。このようにして、周波数基準レートで行われる実際のDCO200更新タイミングをオーバーサンプリングクロック1304によって離散的にダイナミックにオフセットする手段が提供される。
【0044】
DCO200のデジタル化されたRF出力1400は、高周波オーバーサンプリングクロックとして直接に、または、図14に示すようにエッジ分割器1402によって適切に分周された後に、使用することができる。図14は、本発明の一実施例による、図3に示したシンセサイザ300のデジタル化されたRF出力をエッジ分割器1402によって適切に分周された後に高周波オーバーサンプリングクロックとして使用するようにされた図13に示したタイムディザリング技術を示す単純化されたブロック図である。
【0045】
図15は、本発明の一実施例による、位相検出操作1504が再クロックされた周波数基準1500と同期的に実行され、かつ、オーバーサンプリングDCOクロック1304によって同期的に再クロックされる図13および図14に示したタイムディザリング技術を示す単純化されたブロック図である。図15は、図3に示した全デジタルPLLアーキテクチュア内のインプリメンテーション詳細をさらに示す。位相検出操作は、再クロックされた周波数基準(CKR)と同期的に実行され、かつ、オーバーサンプリングDCOクロック1304によって同期的に再クロックされる。ΔまたはΣΔ変調器1502は、比較−周波数形跡(spur)が背景ノイズに十分ぼやかされるように小さな離散タイミング偏移をDCO200の実際の繰返し更新にランダム化する。変調器1502の特性は、最も好ましくは、混合信号技術の当業者には馴染のある方法で所望の量子化ノイズ特性に基づいて選択される。
【0046】
図16は、本発明の一実施例による、タイムディザリングが制御遅延DCO同期同調入力および周波数基準リタイミングにより実現される図13〜図15に示したタイムディザリング技術を示す単純化されたブロック図である。図16は、図3に示した全デジタルPLLアーキテクチュア内のインプリメンテーション詳細も示している。DCO200同調入力1200に与えられる実際のサンプリング更新インスタンスは、最小摂動モーメントにおいて(すなわち、LCタンクの容量部の電圧および電荷が最低であるときに)DCO200バラクタ摂動が生じるように制御される。これは、発振器位相ノイズの最小化をもたらすが、最適DCO200遅延を見つけ出すために精密なタイミング制御および付加制御1600の複雑性を必要とする。
【0047】
図17は、本発明の特定の実施例による基本的な発振器タイムディザリング原理を示す単純化されたフロー図1700である。特に、ブロック1702に示すように次のクロックエッジが到着しているかどうかを確認するために、更新クロックが最初に連続的にチェックされる。新しい更新クロックエッジが受信されると、前記した同調制御語(TCW)のランダム遅延サンプルがブロック1704に示すようにDCO200に印加される。TCWは、ブロック1706およびブロック1708にそれぞれ示すように、1)TCWの遅延サンプルをランダムにピックするか、2)TCWの計算に使用されるクロックをランダムに遅延させることによって、ランダムに遅延させることができる。周波数基準クロックによって従来定義されているように、均一間隔の決定的時間間隔でDCO200へ入力される同調語を計算し印加する代わりに、各更新ごとの“ランダム”タイムスタンプ偏移が行われる。これらのタイムシフト偏移の統計的特性は、どれだけのスペクトル形跡エネルギーが背景に拡散されるかを決定するであろう。次に、DCO同調入力のタイムディザリングが、上述したように、発振器同調語自体のタイムディザリングまたは発振器同調語が計算され印加される実際の時間のタイムディザリングの2つの方法の1つで基本的に実現することができる。
【0048】
図18は、図13〜図16に示したような発振器同調語入力の代わりに更新クロック1802のサンプリングエッジがランダム化される他のタイムディザリング技術1800を示す単純化されたブロック図である。更新クロック1802はDCO200同調入力の発生およびサンプリングをトリガーするのに使用される。したがって、同調語およびタイムディザリングを計算する操作順は逆になる。これは、単一ビットをとるクロック1802の遅延がマルチビット同調語を遅延させるのに好ましいため、実質的なハードウェア節減をもたらす。デジタル集約的システムである場合の他の明らかな利点は、複雑な同調制御語(発振器同調語)計算操作が時間的にもっとランダムに引き延ばされるとともに少ない時間的相関を示すことである。したがって、これは周波数形跡の低減をさらにもたらす。
【0049】
最新のRFトランシーバがしばしばそうであるようにシリコンチップダイが同じ基板上にマイクロプロセッサおよびデジタル信号プロセッサ(DSP)も含むならば、タイムディザリングされた更新クロックCKU1802に同期してそれをクロックすることが有利である。このようにして、2つの重要な利点が得られる。第1に、クロック周期をランダムに変調することにより、デジタルベースバンドからRF部分に結合する強い周期的相関を有する基板ノイズが防止される。第2に、プロセッサクロックがシンセサイザ更新クロックから十分な遅延を示すならば、DSPの「静止」期間中に位相検出および同調語調節操作が起こる。
【0050】
図19は、図13〜図17に示したような高周波オーバーサンプリングクロック1304の使用を回避するために全クロックエッジスキッピングが利用されるさらに別のタイムディザリング技術1900を示す単純化されたブロック図である。タイムディザリング技術1900は、1)同調語計算操作をそれをDCO200に印加することからデカップル(decouple)し、2)全クロックエッジスキッピング手順を実行して高周波オーバーサンプリングクロックに対処するのを回避するように動作する。ランダムストリーム発生器は、最も好ましくは、計算クロックエッジがブロックされるときにしか更新クロックエッジが通過しないように、利用される。これは、デジタル論理アクティビティどころではなくDCO200周波数が更新されることを保証するであろう。
【0051】
要約すると、DCO同調入力をタイムディザリングする方法に従って2つだけの周波数独立電位間で切り替えられる2進重付けキャパシタおよび/または等重付けキャパシタのバンクを使用する完全デジタル制御LCタンク発振器(DCO)について説明してきた。LSBキャパシタの分解能は2つの状態間の高速スイッチング(ディザリング)を用いて変調される。ここで、平均化は、変調速度に比べて非常に小さい結果的に生じる周波数変調の変調指数に関連するLC発振器タンクのQファクタによって達成される。スプリアス放出はシグマ−デルタ変調技術を用いて低減され、また、残存トーンはアンテナフィルタによってさらに抑止することができる。
【0052】
デジタル同調制御語(TCW)入力は位相検出器の比較周波数に同期している。TCWの正確な離散タイムディザリングは、高周波オーバーサンプリングクロックでそれを再クロッキングするとともに遅延シフトレジスタにそれを通すことによって得られる。マルチビット入力マルチプレクサは遅延レジスタチェーンの適切な出力を同期的に選択する。この技術は、実際のDCO更新タイミングをダイナミックにオフセットする手段を提供し、それは周波数基準レートでオーバーサンプリングクロックで離散的に行われる。関連するシンセサイザのデジタル化されたRF出力は、例えば、高周波オーバーサンプリングクロックとして直接に、または、エッジ分割器によって適切に分周された後に、使用することができる。TCW同調は、再クロックされた周波数基準と同期的に実行されるとともに、オーバーサンプリングDCOクロックで同期的に再クロックされる。ΔまたはΣΔ変調器は、比較周波数形跡が背景ノイズ中に十分にぼやかされるように、小さな離散タイミング偏移をDCO発振器の実際の繰返し更新にランダム化する。変調器の特性は、最も好ましくは、所望の量子化ノイズ特性に基づいている。
【0053】
新しい原理を応用するのに必要な情報と必要な特殊化されたコンポーネントを作って使用するのに必要な情報とをデジタル制御VCO(DCO)技術の当業者に提供するために、本発明を詳細に説明してきた。前記説明から、本発明は構造および動作において従来技術から著しくかけ離れたものであることが自明であろう。しかしながら、本発明の特定の実施例について詳細に説明してきたが、特許請求の範囲に明記された本発明の精神および範囲を逸脱することなくさまざまな変更,修正および置換を行えることを理解願いたい。例えば、ある実施例はさまざまなハードウェアインプリメンテーションについて述べているが、本発明は特許請求の範囲に記載されているソフトウェアインプリメンテーションを使用する並列構造および方法にも適用されることを理解願いたい。
【0054】
関連特許出願
本出願は、35U.S.C.§119(e)(1)の下で、ロバート・ビー・スタツェウスキ,ケネスマジオおよびダークレイポルドによる2000年4月20日出願の米国仮出願第60/198,901号、TIME DITHERING METHOD OF THE VCO CONTROL INPUTの利点を請求するものである。また、本出願はロバート・ビー・スタツェウスキ,ケネスマジオおよびダークレイポルドによる2000年4月20日出願の米国仮出願第60/199,017号の利点を請求するものである。さらに、本出願はダークレイポルドおよびロバート・ビー・スタツェウスキにより2000年10月5日に出願された米国特許出願S/N09/679,793、Digitally-Controlled L-C Oscillatorに関連している。
【図面の簡単な説明】
【図1a】従来のデジタル制御発振器のブロック形式での電気回路図である。
【図1b】従来のデジタル制御発振器のブロック形式での電気回路図である。
【図1c】従来のデジタル制御発振器のブロック形式での電気回路図である。
【図2】デジタル制御VCO(DVCO/DCO)を示すハイレベルブロック図である。
【図3】図2に示したDCOを内蔵するのに適したデジタル位相ドメインPLL周波数シンセサイザを示す図である。
【図4】図2に示したDCOハイ,ローおよびサーモメータキャパシタバンクに関連するとともに「BLUETOOTH」すなわちGSMのガウス周波数偏移変調(GFSK)に適したハイバンク,ローバンクおよびサーモメータバンク制御範囲および粒度を示す図である。
【図5】図2に示したDCOに使用するのに適したハイキャパシタバンクアーキテクチュアを示す略図である。
【図6】図2に示したDCOに使用するのに適したローキャパシタバンクアーキテクチュアを示す略図である。
【図7】図2に示したDCOに使用するのに適したサーモメータキャパシタバンクアーキテクチュアを示す略図である。
【図8】図7に示したサーモメータキャパシタに対するキャパシタ対のより詳しい略図である。
【図9】図5〜図7にそれぞれ示したハイキャパシタバンク,ローキャパシタバンクおよびサーモメータキャパシタバンクを内蔵する同調可能なLCタンク回路を示す略図である。
【図10】RF出力信号およびデジタル出力信号を発生することができるシステムの一部として構成されたDCOを示す略図である。
【図11】個別バラクタキャパシタ間の物理的な違いによるスイッチング誤差を最小限に抑えるように構成された図7に示したような複数のサーモメータキャパシタアレイバンクを示す図である。
【図12】図2に示したDCOに使用するのに適した振幅ディザリングシステムの一実施例を示す単純化されたブロック図である。
【図13】DCO同期入力をタイムディザリングする図12に示す振幅ディザリングシステムに関連して使用するのに適したタイムディザリング技術の一実施例を示す単純化されたブロック図である。
【図14】一実施例に従ってエッジ分割器による適切な分周後にシンセサイザのデジタル化されたRF出力を高周波オーバーサンプリングクロックとして使用するようにされた図13に示したタイムディザリング技術を示す単純化されたブロック図である。
【図15】一実施例に従って位相検出操作が再クロックされた周波数基準と同期して実行されるとともにオーバーサンプリングDCOクロックで同期的に再クロックされる図13および図14に示したタイムディザリング技術を示す単純化された略図である。
【図16】本発明の一実施例に従って制御遅延DCO同期同調入力および周波数基準リタイミングによりタイムディザリングが実現される図13〜図15に示したタイムディザリング技術を示す単純化された略図である。
【図17】本発明の特定の実施例による発振器タイムディザリング原理を示すフロー図である。
【図18】図13〜図16に示したような発振器同調語入力の代わりに更新クロックのサンプリングエッジがランダム化される他のタイムディザリング技術を示す単純化された略図である。
【図19】図13〜図17に示したような高周波オーバーサンプリングクロックの使用を回避するために全クロックエッジ−スキッピングが利用されるさらに他のタイムディザリング技術を示す単純化された略図である。
【図20】単純化されたブロック図である。
【符号の説明】
2 プログラマブル分周器
4 発振器
6 遅延段
8 復号器
9,11 2進重付けトランジスタ
200 DCO
202 ハイバンク
204 ローバンク
206 サーモメータバンク
208,906 インダクタ
300 シンセサイザ
302 利得素子
500 ハイキャパシタバンクアーキテクチュア
502−548,702−717,800,804,806 バラクタ
600 ローキャパシタバンクアーキテクチュア
700 サーモメータキャパシタバンクアーキテクチュア
802 バァッファドライバ
900 LCタンク回路
908−918 制御線
1100 バラクタキャパシタアレイバンク
1200,1302 同調制御語
1202 シグマ−デルタ変調器
1204 和素子
1206 サーモメータエンコーダ
1208 クロック分割器
1210 基準周波数
1300,1800,1900 タイムディザリング技術
1304 オーバーサンプリングクロック
1306 遅延レジスタ
1308 マルチビット入力マルチプレクサ
1400 デジタル化されたRF出力
1402 エッジ分割器
1500 再クロックされた周波数基準
1502 ΔまたはΣΔ変調器
1540 位相検出操作
1600 付加制御
1802 更新クロック

Claims (19)

  1. デジタル制御発振器(DCO)同調入力回路であって、
    複数の遅延レジスタを有するシフトレジスタであって、該シフトレジスタが、デジタル同調制御語を受信するように動作する入力を有し、各遅延レジスタが、デジタル入力デジタル出力およびクロッキング入力を有し、各遅延レジスタの前記クロッキング入力が、高周波オーバーサンプリングクロックに応答して各遅延レジスタの前記デジタル出力に異なる離散時間遅延同調制御語が発生されるように前記シフトレジスタ入力受信される前記デジタル同調制御語を時間遅延させる、シフトレジスタと、
    複数のデジタル入力を有し、デジタル出力をさらに有するマルチプレクサであって、当該マルチプレクサの前記複数のデジタル入力が、各遅延レジスタの前記デジタル出力に発生される前記異なる離散時間遅延同調制御語を受信するように構成されている、マルチプレクサと、
    を含み、
    前記マルチプレクサが、同期擬似ランダム変調遅延制御に応答して、前記マルチプレクサデジタル出力の異なる離散時間遅延同調制御語が前記DCO同調入力回路によって発生されるスプリアストーンを最小限に抑えるようにDCO同調入力を変調することができるように、前記マルチプレクサの複数のデジタル入力で受信された前記異なる離散時間遅延同調制御語を前記マルチプレクサのデジタル出力に選択的に通す
    デジタル制御発振器(DCO)同調入力回路。
  2. 前記同期擬似ランダム変調遅延制御がシグマ−デルタ変調遅延制御である、請求項1記載のデジタル制御発振器(DCO)同調入力回路。
  3. 前記DCO同調入力回路によって発生されたデジタルクロックを受信し分周してそこから前記高周波オーバーサンプリングクロックを発生するように構成されたエッジ分割器をさらに含む、請求項1記載のデジタル制御発振器(DCO)同調入力回路。
  4. 同調制御語発生回路と、
    前記DCO同調入力回路によって発生されたデジタルクロックに再クロックされる周波数基準であって、該再クロックされた周波数基準が、前記同期擬似ランダム変調遅延制御をクロックするように動作するとともに、前記デジタル同調制御語がそれに同期化されるように前記同調制御語発生回路をクロックするように動作する、周波数基準と、
    をさらに含む、請求項1記載のデジタル制御発振器(DCO)同調入力回路。
  5. 前記DCO同調入力回路によって発生されたデジタルクロックに応答して、かつ、入力遅延制御信号に応答して、DCO摂動が最小限に抑えられるように周波数基準リタイミング信号およびDCO同期同調入力信号を選択的に遅延する遅延制御回路をさらに含む、請求項4記載のデジタル制御発振器(DCO)同調入力回路。
  6. デジタル制御発振器(DCO)同調入力をタイムディザリングする方法であって、
    シフトレジスタとシグマ−デルタ変調遅延制御を介してクロックされるマルチプレクサと高周波オーバーサンプリングクロックに再クロックされた周波数基準とを有するDCO同調入力回路を設けるステップと、
    前記再クロックされた周波数基準に同期化されるデジタル同調制御語を発生するステップと、
    前記シフトレジスタを高周波オーバーサンプリングクロックに同期化させるステップと、
    前記同期化されたデジタル同調制御語を前記シフトレジスタを介してシフトして、遅延された同調制御語のストリームを発生するステップと、
    スプリアストーンを最小限に抑えるように前記DCO同調入力回路が出力信号を発生できるように、シグマ−デルタ変調遅延制御にクロックされたマルチプレクサを介して前記遅延された同調制御語のストリームをDCO同調入力に選択的に通すステップと、
    を含む方法。
  7. DCO出力信号をエッジ分割器を介して分割して、前記シフトレジスタを同期化する前記高周波オーバーサンプリングクロックを発生するステップをさらに含む、請求項記載のデジタル制御発振器(DCO)同調入力をタイムディザリングする方法。
  8. 前記周波数基準を再クロックする前記高周波オーバーサンプリングクロックと前記シフトレジスタを同期化する前記分割された高周波オーバーサンプリングクロックとが前記DCO出力信号に関連するスプリアストーンを最小限に抑えるように前記DCO同調入力をタイムディザリングするように動作するように、遅延制御素子に応答して前記エッジ分割されたDCO出力信号を遅延するステップをさらに含む、請求項7記載のデジタル制御発振器(DCO)同調入力をタイムディザリングする方法。
  9. デジタル制御発振器(DCO)同調入力回路であって、
    複数の遅延レジスタを有するシフトレジスタであって、該シフトレジスタが、デジタル同調制御語を受信するように動作する入力を有し、各遅延レジスタが、デジタル入力デジタル出力およびクロッキング入力を有し、各遅延レジスタの前記クロッキング入力が、分割された高周波オーバーサンプリングクロックに応答して、異なる離散時間遅延同調制御語が各遅延レジスタの前記デジタル出力に発生されるように前記シフトレジスタ入力で受信された前記デジタル同調制御語を時間遅延する、シフトレジスタと、
    デジタル信号を分割するとともにそこから前記分割された高周波オーバーサンプリングクロックを発生するように構成されたエッジ分割器と、
    前記高周波オーバーサンプリングクロックに同期化されてそこから再クロックされた周波数基準を発生する周波数基準と、
    複数のデジタル入力を有し、デジタル出力をさらに有するシグマ−デルタ変調マルチプレクサであって、前記マルチプレクサの複数のデジタル入力が、前記再クロックされた周波数基準に応答し、かつ、シグマ−デルタ変調遅延制御に応答して、前記シグマ−デルタ変調マルチプレクサが前記複数のデジタル入力で受信された前記異なる離散時間遅延同調制御語を前記シグマ−デルタ変調マルチプレクサのデジタル出力に選択的に通すように、各遅延レジスタの前記デジタル出力に発生された前記異なる離散時間遅延同調制御語を受信するように構成されており、前記シグマ−デルタ変調マルチプレクサデジタル出力の前記異なる離散時間遅延同調制御語が、前記DCO同調入力回路によって発生されスプリアストーンを最小限に抑えるようにDCO同調入力を変調することができる、シグマ−デルタ変調マルチプレクサと、
    を含むデジタル制御発振器(DCO)同調入力回路。
  10. デジタル制御発振器(DCO)同調入力回路であって、
    デジタル同調制御語を受信しシフトして、分割された高周波オーバーサンプリングクロックに応答して異なる同調制御語のストリームを発生する遅延手段と、
    多重化された異なる同調制御語のストリームが、前記DCO同調入力回路がDCO出力信号に関連するスプリアストーンを最小限に抑えるように、DCO同調入力を変調することができるように、高周波オーバーサンプリングクロックに応答して前記異なる同調制御語のストリームを多重化する手段と、
    を含むデジタル制御発振器(DCO)同調入力回路。
  11. 前記DCO出力信号をエッジ分割してそこから高周波クロックを発生する手段をさらに含む、請求項10記載のデジタル制御発振器(DCO)同調入力回路。
  12. 前記高周波クロックを分割して、そこから前記分割された高周波オーバーサンプリングクロックを発生する手段をさらに含む、請求項11記載のデジタル制御発振器(DCO)同調入力回路。
  13. 前記高周波クロックに応答して、そこから前記高周波オーバーサンプリングクロックを発生するための基準クロックを同期させる手段をさらに含む、請求項12記載のデジタル制御発振器(DCO)同調入力回路。
  14. 周波数基準リタイミング信号およびDCO同期同調信号がDCO出力信号に関連する摂動を最小限に抑えるように遅延されるように、前記多重化する手段をシグマ−デルタ変調する手段をさらに含む、請求項11記載のデジタル制御発振器(DCO)同調入力回路。
  15. デジタル制御発振器(DCO)同調入力回路であって、
    複数の遅延レジスタを有するシフトレジスタであって、該シフトレジスタが、再クロックされた周波数基準を受信するように動作する入力を有し、各遅延レジスタが、デジタル入力デジタル出力およびクロッキング入力を有し、各遅延レジスタの前記クロッキング入力が、高周波オーバーサンプリングクロックに応答して、異なる離散時間遅延再クロックされた周波数基準が各遅延レジスタの前記デジタル出力に発生されるように、前記シフトレジスタ入力で受信された前記再クロックされた周波数基準を時間遅延する、シフトレジスタと、
    複数のデジタル入力を有し、デジタル出力をさらに有するマルチプレクサであって、前記マルチプレクサの各デジタル入力が、各遅延レジスタの前記デジタル出力に発生された異なる離散時間遅延再クロックされた周波数基準を受信するように構成されており、前記マルチプレクサが、同期擬似ランダム変調遅延制御に応答して、前記マルチプレクサの複数のデジタル入力で受信された前記異なる離散時間遅延再クロックされた周波数基準を前記マルチプレクサのデジタル出力に選択的に通す、マルチプレクサと、
    更新クロックに応答して前記マルチプレクサデジタル出力に通された前記異なる離散時間遅延再クロックされた周波数基準を受信して、前記DCO同調入力回路によって発生されスプリアストーンを最小限に抑えるように発振器同調語のランダム遅延サンプルを前記DCO同調入力回路に供給するように動作する発振器同調語発生回路であって、前記更新クロックが、前記高周波オーバーサンプリングクロックに応答する、発振器同調語発生回路と、
    を含むデジタル制御発振器(DCO)同調入力回路。
  16. 前記同期擬似ランダム変調遅延制御がシグマ−デルタ変調遅延制御である、請求項15記載のデジタル制御発振器(DCO)同調入力回路。
  17. 前記DCO同調入力回路によって発生されたデジタルクロックを受信し分周して、そこから前記高周波オーバーサンプリングクロックを発生するように構成されたエッジ分割器をさらに含む、請求項15記載のデジタル制御発振器(DCO)同調入力回路。
  18. 前記再クロックされた周波数基準が、前記DCO同調入力回路によって発生されたデジタルクロックに再クロックされ、該再クロックされた周波数基準が、前記同期擬似ランダム変調遅延制御をクロックするように動作する、請求項15記載のデジタル制御発振器(DCO)同調入力回路。
  19. 前記DCO同調入力回路によって発生されたデジタルクロックに応答し、かつ、入力遅延制御信号に応答して、DCO出力摂動が最小限に抑えられるように周波数遅延基準リタイミング信号を選択的に遅延する遅延制御回路をさらに含む、請求項18記載のデジタル制御発振器(DCO)同調入力回路。
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