JPH1127142A - デジタル制御発振器 - Google Patents

デジタル制御発振器

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JPH1127142A
JPH1127142A JP9345670A JP34567097A JPH1127142A JP H1127142 A JPH1127142 A JP H1127142A JP 9345670 A JP9345670 A JP 9345670A JP 34567097 A JP34567097 A JP 34567097A JP H1127142 A JPH1127142 A JP H1127142A
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dco
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JP9345670A
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Paul E Landman
イー.ランドマン ポール
Wai Lee
リー ウェイ
John W Fattaruso
ダブリュ.ファタルソウ ジョン
Wit Michiel De
ドゥ ウィット ミッシェル
B Berton James
ビー.バートン ジェームズ
Shigeyuki Abiko
茂志 安孫子
Hiroshi Takahashi
博 高橋
Hiroyuki Mizuno
博之 水野
Shigetoshi Muramatsu
重利 村松
Kenichi Tashiro
賢一 田代
Masahiro Fusumada
雅弘 襖田
Kyuu Fam Ruato
キュー.ファム ルアト
Buto Frederick
ブトー フレデリック
Ego Emmanuel
エゴ エマニュエル
Garo Jiroramo
ガロ ジロラモ
Toran Heep
トラン ヒープ
E Raymons Carl
イー.レーモンズ カール
C Albert
シー アルバート
Nandakumar Maharingam
ナンダクマール マハリンガム
Eklund Bob
エクルンド ボブ
Ih-Chin Chen
− チン チェン イー
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    • H03LAUTOMATIC CONTROL, STARTING, SYNCHRONISATION OR STABILISATION OF GENERATORS OF ELECTRONIC OSCILLATIONS OR PULSES
    • H03L7/00Automatic control of frequency or phase; Synchronisation
    • H03L7/06Automatic control of frequency or phase; Synchronisation using a reference signal applied to a frequency- or phase-locked loop
    • H03L7/16Indirect frequency synthesis, i.e. generating a desired one of a number of predetermined frequencies using a frequency- or phase-locked loop
    • H03L7/18Indirect frequency synthesis, i.e. generating a desired one of a number of predetermined frequencies using a frequency- or phase-locked loop using a frequency divider or counter in the loop
    • H03L7/183Indirect frequency synthesis, i.e. generating a desired one of a number of predetermined frequencies using a frequency- or phase-locked loop using a frequency divider or counter in the loop a time difference being used for locking the loop, the counter counting between fixed numbers or the frequency divider dividing by a fixed number
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K3/00Circuits for generating electric pulses; Monostable, bistable or multistable circuits
    • H03K3/02Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses
    • H03K3/027Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses by the use of logic circuits, with internal or external positive feedback
    • H03K3/03Astable circuits
    • HELECTRICITY
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    • H03L7/0991Details of the phase-locked loop concerning mainly the controlled oscillator of the loop the oscillator being a digital oscillator, e.g. composed of a fixed oscillator followed by a variable frequency divider
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03JTUNING RESONANT CIRCUITS; SELECTING RESONANT CIRCUITS
    • H03J2200/00Indexing scheme relating to tuning resonant circuits and selecting resonant circuits
    • H03J2200/10Tuning of a resonator by means of digitally controlled capacitor bank

Landscapes

  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
  • Electric Clocks (AREA)
  • Oscillators With Electromechanical Resonators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 集積回路内のクロック発生器やクロック回復
回路に使用できるデジタル制御発振器を得る。 【解決手段】 デジタル制御発振器DCO60はスイッ
チドキャパシタ40の2進重み付けされたアレイとして
実現される可変負荷を含む単段発振器であり、各キャパ
シタ40は共通ノードXに接続されたプレートおよび、
デジタル制御語DCOCWの1ビットに対応する信号を
受信するプレートを有する。共通キャパシタノードX
は、出力クロック信号OUTCLKおよびキャパシタ4
0の共通ノードを反転する論理38,39に加えられる
帰還信号を発生するシュミットトリガ42の入力にも接
続され、シュミットトリガ42の入力におけるスイッチ
ングタイムは、デジタル制御語DCOCWにより制御さ
れる、スイッチドキャパシタ40のアレイから与えられ
る可変負荷によって決まる。その結果、クロック信号O
UTCLKはDCO60の単一段によりデジタルに合成
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は集積回路の分野に関
し、特に、マイクロプロセッサやデジタル信号処理装置
等の超大規模集積(VLSI)論理回路においてクロッ
ク発生やクロック回復等に使用できる発振器回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】本技術の根本に関わることであるが、マ
イクロプロセッサやデジタル信号処理装置(DSP)等
の、最新のVLSI回路の動作クロックレートは近年著
しく高くなってきている。現在数百MHz程度まで達す
るこれらのクロックレート、およびVLSI回絡が時間
をかけて実行することができるオペレーション数の対応
する増加により、ノートブックコンピュータ、ワイヤレ
ス電話等のモバイルバッテリ給電システムを含む電子計
算システムの機能が劇的に増強されてきている。このよ
うな高速機能を提供するためには、オンチップクロック
発生およびクロック回復(すなわち、シリアルビットス
トリームからのタイミング情報の発生)も、もちろんこ
のような高周波数で作動しなければならない。
【0003】クロック発生に関して、クロック周波数の
増加によりさまざまな集積回路間の通信における時間的
制約が一層厳しくなってきている。特に、多数の集積回
路間の同期動作およびデータ通信を利用するシステムで
は、外部システムクロックと集積回路の動作を制御する
内部クロック間のタイミング歪みは非常に小さい限界ま
で低減しなければならない。
【0004】従来のシステムでは、一般的に、オンチッ
プ発生のためのアナログPLLおよびシステム基準クロ
ックからの内部クロック信号の同期化が利用されてい
る。典型的なアナログPLLは、基準クロックの位相関
係を内部クロックと比較する位相検出器、この位相関係
に対応するアナログ電圧を設定するチャージポンプおよ
びループフィルタ、およびチャージポンプおよびループ
フィルタからのアナログ電圧に応答して出力クロック信
号を発生する電圧制御発振器(VCO)を含んでいる。
近年、アナログチャージポンプおよびフィルタと組み合
わせてオンチップPLLにデジタル位相検出器が使用さ
れており、このようなPLLは“デジタル”と呼ばれて
きてはいるが、もちろん、実際にはハイブリッドデジタ
ルおよびアナログ回路である。
【0005】近年、完全デジタルPLLを開発する努力
がなされている。デジタル位相検出器との組合せにおい
て、完全デジタルPLLは従来のアナログフィルタの替
わりにデジタルループフィルタを含み、また電圧制御発
振器の替わりにデジタル制御発振器を含んでいる。理論
的には、これらの完全デジタルPLLはアナログPLL
に較べていくつかの利点がある。第1に、デジタル論理
はアナログ回路よりもノイズに対して遥かに強い。第2
に、アナログ部品は、デジタル同等部品には存在しない
直流オフセットおよびドリフト現象の影響を受け易い。
さらに、アナログPLLのループダイナミクスはプロセ
ス技術スケーリングに極めて敏感であるが、デジタル論
理の挙動はスケーリングに対しては不変であり、そのた
めアナログPLLを新しい技術ノードへ移転するにはデ
ジタルPLLよりも遥かに重要な再設計努力が必要であ
る。
【0006】さらに、可搬型、バッテリ給電コンピュー
タシステムの場合、消費電力はバッテリ寿命に直結する
ため、最大の関心事である。その結果、特に、可搬型計
算システム用とされた集積回路の電源電圧の必要条件を
多くのメーカが緩和して、これらのデバイスの消費電力
を低減している。しかしながら、アナログもしくはハイ
ブリッドPLL等のアナログ回路へ印加する電源電圧を
低減させても、これらの回路の消費電力は必ずしも低減
されないことが観察されており、場合によっては、アナ
ログ回路の消費電力が増大するアグレッシブな電圧スケ
ーリングも観察されている。したがって、回路に利用で
きる“ヘッドルーム”が低減されている場合、アナログ
回路への電源電圧を低減するとロバストな回路の設計が
一層困難となる。
【0007】これらの理由により、位相検出器だけでな
くループフィルタおよび可制御発振器にもデジタル技術
が使用されるPLLは設計者にとって非常に魅力的であ
る。特に、前記したように、そこへ加えられるデジタル
制御語の値により制御される周波数で作動する発振器で
あるデジタル制御発振器(DCO)を含む完全デジタル
PLLの実現は特に魅力的となっている。
【0008】従来技術で周知のように、クロック発生回
路以外の高周波回路も全デジタルPLLの実現により利
益が得られる。例えば、前記したように、クロック回復
の機能(すなわち、シリアルビット流からのタイミング
情報および同期化の抽出)は集積回路およびシステム間
の高周波データ通信を行うのに広く知られている。もち
ろん、データはできるだけ高い周波数で、かつクロック
回復回路が作動する周波数が増加し続けるように通信す
ることが望ましい。さらに、ワイヤレス電話機、可搬型
コンピュータ内のワイヤレスモデム等の多くのバッテリ
給電システムにおいて通信は主要機能であり、消費電力
を低減し、したがって、クロック回復回路を実現するの
に必要な電源をその作動周波数と共に低減することが望
ましい。このように、完全デジタルPLLおよびその中
に含まれるDCOにより提供される多くの利点は、最新
の集積回路における他の応用だけでなく、クロック回復
回路にとっても有利である。DCOの有用性はPLL応
用に限定されないことをお判り願いたい。事実、周波数
プログラマブル発振器を必要とする任意の応用がDCO
の効率的な実現により利益を受けるものと考えられる。
【0009】DCOの基本的な機能は、デジタル入力語
Dの関数である発振周波数fDCOを有する、典型的に
は方形波状の、出力波形を次式のように供給することで
ある。
【数1】 典型的には、DCO伝達関数f()は発振の周波数f
DCOもしくは周期TDCOがD、一般的にはオフセッ
ト、と線形となるように定義される。例えば、周波数が
線形であるDCO伝達関数は典型的には次式で表され、
【数2】f(D)=foffset+D・fstep ここに、foffsetは定オフセット周波数であり、
stepは周波数量子化ステップである。同様に、周
期が線形であるDCO伝達関数は典型的には次式で表さ
れ、
【数3】T(D)=1/f(D)=Toffset+D
・Tstep ここに、Toffsetは定オフセット周期であり、T
stepは周期量子化ステップである。DCO周期T
(D)は量子化デジタル入力Dの関数であるため、DC
Oは連続範囲の周波数を発生することはできず、有限数
の離散周波数を発生することはもちろん明白である。こ
の点について、DCO周期の量子化粒度によりPLLの
達成可能なジッタにいくつかの基本的な限界が設定され
るため、かなり小さい量子化ステップサイズ(例えば、
周期量子化ステップTstep)を有することがもちろ
ん望ましい。
【0010】1つの一般的タイプの従来のDCOは、プ
ログラマブル分周器と組み合わせた高周波発振器を含ん
でいる。このタイプのDCOの例を図1aに示す。この
例では、DCO出力信号CLKを発生するのに分割され
る高周波発振器4の出力信号HFCLKの周波数におけ
る除数を示すnビットデジタル語Dをプログラマブル分
周波数器2が受信する。この従来の装置では、周期量子
化ステップTstepしたがってタイミングジッタの下
限は高周波発振器4の周期に限定される。したがって、
低ジッタ動作では、発振器4は極端に高い周波数で作動
する必要があり、例えば、0.2nsesの周期間ステ
ップでは高周波発振器4およびプログラマブルカウンタ
2は5GHzで作動する必要がある。
【0011】この制限により、従来の他のDCOでは、
高周波源から分周するのではなく信号を直接合成する方
法がとられている。従来の直接合成DCOの一例を図1
bに示し、それは可変長リング発振器として構成されて
いる。この例では、2の遅延段6が直列接続されてお
り、最下位段6は反転段でありCLKライン上の出力
信号を駆動する。復号器8がnビットデジタル制御語D
を2制御線へ復号し、その各々が対応する段6をショ
ートするように作動することができ、その1つはデジタ
ル制御語Dの値に応答して表明される。したがって、発
振周期Tはリング内のこれらの遅延段6の遅延の和の2
倍となる。例えば、各段6の遅延がTである場合、D
=0であってリング内には6段しかない場合には発振
周期Tは2Tに等しく、D=2−1(Dは最大)で
ある場合には、2段6の全てがリング内で接続される
ため、発振周期Tは2(2)Tに等しい。したがっ
て、この従来の方法では、周期量子化ステップ(ジッタ
の下限を設定する)は2T、すなわち、段6の伝搬遅
延の2倍となり、それは典型的には図1aの従来のDC
Oのそれを改善するものではあるが、それでも多くの応
用にとって粗すぎることがある。しかしながら、段6の
数は制御語Dのビット数と指数関係にありかつ典型的な
遅延段は極めて複雑となることがあり、段当たり20個
以上のトランジスタを必要とする実施例さえ報告されて
いることを考慮すれば、図1bの可変遅延リング発振器
の実現に必要な集積回路チップ面積は十分である。さら
に、復号器8の複雑度もnと指数関係にあり、それ自体
(n+6)2程度のユニットサイズトランジスタを必
要とする。したがって、回路の全体複雑度は比較的大き
く、nと共に(n+30)2程度変化するチップ面積
となる。したがって、このように構成された高分解能D
COはチップ面積を途方もなく大きく占有してしまうこ
とがある。
【0012】デジタルPLLを実現する別の周知の方法
がジェー.ダニング等の論文“AnAll−Digit
al Phase−Locked Loop with
50−Cycle Lock Time Suitab
le for High−Performance M
icroprocessors”,J.Solid S
tate Circ.(IEEE,1995年4月),
第412−422頁に記載されている。この従来の方法
に従って、8段電流枯渇リング発振器の動作により所望
する出力周波数が直接合成され、このような1つの段を
図1cに示し、各反転遅延段は並列2進重み付けトラン
ジスタ9のプルアップ脚、および並列2進重み付けトラ
ンジスタ11のプルダウン脚を含んでいる。各トランジ
スタ9,11は制御語dの対応するビットdによ
りターンオンされ、スイッチングトランジスタ9,1
,はINライン、および共通ドレインノードの駆動
ラインの状態により制御される。この方法により容認で
きる周波数分解能が得られるが、このPLLを実現する
のに必要な集積回路チップ面積は極端に大きい。2
だけ重み付けされたNMOSトランジスタ11は、一
般的に、並列な2個の最小サイズトランジスタ11
として実現されるため、図1cに示すような遅延段のユ
ニットサイズNMOSトランジスタ11の数は2(2
)−1となる。PMOSトランジスタ9のサイズが対
応するNMOSトランジスタ11の2倍であるものとす
ると、図1cの遅延段を実現するのに必要なユニットサ
イズトランジスタの数は下記のようになる。
【数4】2(2)−1+2[2(2)−1]=6
(2)−3 したがって、8つの遅延段を有するこの構造のDCOを
実現するのに必要な面積はnと共に48(2)程度変
動する。
【0013】さらに、背景として、従来のデジタル制御
発振器の別の例がエフ.リュー,エッチ.サミュエリ,
ジェー.ユアン,およびシー.スベンソンの論文“A
700−MHz24−b Pipelined Acc
umulator in 1.2−μm CMOS f
or Applications as a Nume
rically Controlled Oscill
ator”,IEEEJournal of Soli
d−State Circuit,Vol.28.N
o.8(IEEE,1993年8月),第878−88
6頁に記載されている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】したがって、低い電源
電圧で作動できるデジタル制御発振器(DCO)を提供
することが本発明の目的である。
【0015】極端に低いジッタレベルで作動できるよう
なDCOを提供することが本発明のもう1つの目的であ
る。
【0016】従来のDCO回路に較べて必要なチップ面
積が比較的適度であるようなDCOを提供することが本
発明のもう1つの目的である。
【0017】DCO等を内蔵する超大規模集積回路に使
用できるようなデジタル位相同期ループ(PLL)を提
供することが本発明のもう1つの目的である。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、デジタル信号
処理装置等の集積回路内で使用するのに適したデジタル
位相同期ループ(PLL)に内蔵することができる。本
発明に従ったPLLはデジタル位相−周波数検出器、お
よびデジタルループフィルタ、およびデジタル制御発振
器(DCO)を含み、DCOからの帰還が入力基準クロ
ック信号と組み合わせて周波数−位相検出器へ加えられ
る。DCOは発振器内のドライバにロードするスイッチ
ドキャパシタアレイにより実現される。スイッチドキャ
パシタアレイは2進重み付けされたキャパシタセットを
含み、その各々の容量がデジタルループフィルタからの
デジタル制御語の1ビットにより制御される。隣接発振
周期間のステップサイズ、したがってジッタ、はドライ
バの強度と組み合わせた最下位キャパシタ(制御語のL
SBに対応する)の容量により定義される。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、本発明の好ましい実施例に
従ったデジタル制御発振器(DCO)60の構造および
動作について詳細に説明する。以下の説明から明らかに
なるように、多くの集積回路応用が本発明から利益を受
けることができ、所与の分解能に対して適量のチップ面
積内にDCOを効率的に実現することができる。消費電
力を気にしながら高い周波数で作動する(したがって、
低い電源電圧で作動する)集積回路は、特に本発明から
利益を受ける。次に、図2に関して詳細に説明するよう
に、本発明の好ましい実施例に従って、DCO60は出
力線DCOCW上のデジタル制御語ワードの値によって
決まる周波数においてDCOCW線上の周期的信号を合
成する。
【0020】図2に本発明の実施例に従ったDCO60
の構造を示す。DCO60は、実質的に、スイッチドキ
ャパシタ40の2進重み付けアレイとして配列された可
変デジタル制御負荷を含む単段発振器である。キャパシ
タ40の数は制御語のビット数によって決まる。もちろ
ん当業者ならば制御語の幅(したがって、DCOCW線
の数)は、周波数範囲および所望の分解能に応じて変動
することがお判りであろう。本例では、6本の線DCO
CWからDCOCWがDCO60へ提供され、した
がって、6個のキャパシタ40から40がDCO6
0に含まれる。いずれにせよ、対応する制御線DCOC
Wの状態により各状態が設定され、スイッチドキャパシ
タ40の累積容量によりDCO60の遅延、したがっ
て、DCOCLK線上のクロック信号の周波数が決定さ
れる。
【0021】DCO60のNANDゲート38はその1
入力にイネーブル信号を受信し、それはアクティブであ
る時に、インバータへのNANDゲート38を変換し
て、出力クロック信号に対応する帰還信号の状態を反転
する。インバータ39により反転されたNANDゲート
38の出力により、各キャパシタ40から40のプ
レートの共通ノードであるノードXが駆動される。
【0022】好ましくは、各キャパシタ40は金属酸化
膜半導体(MOS)キャパシタとして実現され、本例で
はソースおよびドレインが一方のプレートとして互いに
結合され、ゲートが他方のプレート(ノードXに接続さ
れたプレート)として結合されたnチャネルMOSトラ
ンジスタとして実現されているが、もちろん、制御信号
の極性がこのような実施例を包含する限り、キャパシタ
40はpチャネルMOSトランジスタとして実現できる
ことをお判り願いたい。
【0023】本例では、各キャパシタ40の共通ソース
/ドレイン領域は、本例の対応するインバータ41を介
してDCOCW線上を送られる制御語の1ビットにより
駆動される。図2の例では、DCOCW線上の最下位
制御語ビットはインバータ41を介して最小キャパシ
タ40の共通ソース/ドレイン領域へ加えられ、DC
OCW線上の最上位制御語ビットはインバータ41
を介して最大キャパシタ40の共通ソース/ドレイン
領域へ加えられる。各キャパシタ40の共通ソース/ド
レイン領域へ加えられる電圧は、その容量を最小値から
最大値へ切り替えるように作動することができる。本発
明のこの実施例では、1本の制御語線DCOCW上の
アクティブ状態(すなわち、ハイ電圧)は、インバータ
41による反転の後で、対応するキャパシタ40
共通ソース/ドレイン領域を接地させその中に反転層を
作り出して、相対的に高い容量を作り出し、逆に、制御
語線DCOCW上のイナクティブ状態(すなわち、ロ
ー電圧)は、対応するキャパシタ40の共通ソース/
ドレイン領域にハイ電圧を印加してキャパシタ40
ディプレッション領域としその容量を著しく低減する。
好ましくは、各キャパシタ40のオフ容量は次式のよう
に挙動し、
【数5】Coff≒Con/k ここに、k>1である。
【0024】また、本発明に従って、DCO60に他の
スイッチドキャパシタを使用することができる。例え
ば、各キャパシタ40は、キャパシタの一方のプレート
とノードXとの間に直列抵抗が配置され、制御語DCO
CWの1ビットにより制御されてキャパシタをノードX
に接続したりそこから絶縁する、従来のキャパシタとし
て実現することができる。特定の実施例にとって望まし
いものであれば、その他のスイッチドキャパシタをDC
O60に使用することもできる。
【0025】前記したように、本発明のこの好ましい実
施例では、キャパシタ40−40はキャパシタ40
(オンの場合)の容量がキャパシタ40(オンの場
合)の2倍となり、キャパシタ40(オンの場合)の
容量がキャパシタ40(オンの場合)の2倍となり、
以下同様となるように互いに2進重み付けされており、
最上位キャパシタ40(オンの場合)の容量は最下位
キャパシタ40(オンの場合)の32倍となるように
される。いずれの場合も、任意の1個のキャパシタ40
のオフ時(すなわち、その対応する制御語線DCOCW
がロー)の容量はオンキャパシタよりも1倍以上小さ
い。各キャパシタ40に対して共通の誘電体厚および誘
電率を使用すれば従来の集積回路処理は容易になるた
め、好ましくは、この2進重み付けはキャパシタ40の
相対サイズを選択して実施され、この場合、キャパシタ
40の面積はキャパシタ40の32倍、キャパシタ
40の16倍、以下同様となる。周期伝達関数の単調
な性能を保証するために、好ましくは、キャパシタ40
のサイズに下限を設定することにより幾何学的整合が
考慮される。周知の共通重心レイアウト技術に従ってレ
イアウトされた多数の(すなわち、2の)ユニットサ
イズトランジスタによりより多くのキャパシタ40
実現することにより幾何学整合はさらに改善され、例え
ば、キャパシタ40はキャパシタ40と同サイズの
2個のトランジスタの並列接続により実現することがで
き、キャパシタ40はこのような4個のトランジスタ
の並列接続により実現することができ、以下同様であ
る。
【0026】したがって、キャパシタ40の全体容量は
DCOCW線上の制御語の関数となる。もちろん、イン
バータ39へ与えられる負荷にはシュミットトリガ42
の入力により与えられる固定負荷および、可変容量と組
み合わせた回路内の他の寄生負荷が含まれ、したがっ
て、DCOCW線上の制御語の値の線形関数である。1
つの周波数からもう1つの周波数までのクロック期間の
増分ステップサイズ、したがって、DCO60のジッタ
は、インバータ39の駆動力および最下位キャパシタ4
の容量によって規定され、このキャパシタ40
最新の集積回絡処理方法およびディメンジョンサイズを
使用して極めて小さくすることができる。
【0027】シュミットトリガ42はインバータ43を
駆動し、それによりDCOCLK線が駆動される。NA
NDゲート38に加わる帰還信号も、固定反転遅延段4
4を介して、シュミットトリガ42により駆動される。
遅延段44の遅延はDCO60に対して発振器の所望の
最小周期が与えられるように選択される。リセットデバ
イス49p,49nは(インバータ39に対して)大き
いpチャネルおよびnチャネルトランジスタであり、そ
れらのソース/ドレインパスは電源電圧Vccと大地間
に互いに直列に接続されており、それらの共通ドレイン
ノードはノードXである。前記したように、図2に示し
PLLクロック発生器50内の各回路要素をバイアスす
る電源電圧Vccは、本発明のこの実施例では極めて低
く、例えば、1V程度とすることができる。リセットデ
バイス49pのゲートはNANDゲート46により駆動
され、それはシュミットトリガ42の出力を一方の入力
に受信し遅延段44の出力からの帰還信号を他方の入力
に受信し、同様に、リセットデバイス49nのゲートは
NORゲート46により駆動され、それは同様に、シュ
ミットトリガ42の出力および遅延段44の出力からの
帰還信号により駆動される入力を有している。
【0028】次に、図3を参照して、本発明の好ましい
実施例に従ったDCO60の動作について詳細に説明す
る。動作において、シュミットトリガ42はそのハイも
しくはロー入力しきい値に達するノードXの電圧に応答
して、その出力を切り替える。この動作を図3に示し、
最初にX線上の電圧がシュミットトリガ42のハイ入力
しきい値に向かって増加する。図3の時間tにおいて
しきい値Vthに達すると、シュミットトリガ42はそ
の出力(図3のOUT42線)の状態を切り替え、それ
によりインバータ43を介してDCOCLK線上で遷移
が生じ、また、固定反転遅延段44(図3にOUT42
線で示す)を介してNORゲート46の入力で遷移が生
じる。
【0029】リセットデバイス49p,49nは、ゲー
ト46,48と共に、ノードXの遷移を仕切りから仕切
りへ駆動することによりDCO60のモノリシックおよ
び線形応答を保証する。図3の時間tに示すように、
シュミットトリガ42はローからハイへ遷移すると、N
ORゲート46の一方の入力へハイ論理レベルを加え、
それはこの点(ローからハイへの遷移がまだ遅延段44
にリップルを生じていない)において反転遅延段44の
出力に残っているハイ論理レベルと組み合わされてい
る。これら2つのハイレベルによりNORゲート46の
出力(OUT46線上に示す)は図3の時間tにおい
てローへ駆動され、トランジスタ49pをターンオンし
てノードXを迅速にハイ電源電圧Vccへ充電し、シュ
ミットトリガ42の出力のハイ論理レベルはNORゲー
ト48(OUT48線)がこの時間中トランジスタ49
nをオフに保つことを保証する。遷移が遅延段44を伝
搬するとNORゲート46によりトランジスタ49pが
ターンオフされるが、この時までにノードXはVcc
変化しており、次のサイクルまでこの電圧にとどまる。
【0030】遅延段44の出力(OUT44線)で駆動
されるロー論理レベルはNANDゲート38の入力にも
加えられ、その出力(OUT38線)にローからハイへ
の遷移を生じる。次に、インバータ39がノードXで放
電を開始し、それは時間tで開始されて電圧がシュミ
ットトリガ42の入力ローしきい値Vt1に達する時ま
で続き、それは本例では時間tで生じる。時間t
おいて、シュミットトリガ42はその出力においてハイ
からローへの遷移を生じ、それによりDCOCLK線が
切り替えられる。シュミットトリガ42の切替えは、反
転遅延段44の出力における前のローレベルと組み合わ
されて、NORゲート48の出力(OUT48線)をハ
イレベルへ駆動し、それによりトランジスタ49nがタ
ーンオンされて、遷移が反転遅延段44を伝搬するまで
ノードXを迅速に大地へ放電する。
【0031】次に、DCO60のこの動作はサイクル毎
に継続されて、DCOCLK線上に実質的に方形波の出
力クロックが発生される。リセットデバイス49p,4
9nはDCO60の動作を助け、特に、前記したよう
に、レール−ツー−レールからノードXを駆動すること
により線形応答を保証する。トランジスタ49p,49
nは、次の半サイクルにおけるNANDゲート38の切
替えの前にノードXがレール電圧であることを保証する
サイズとされている。
【0032】もちろん、ノードXにおける遷移の切替時
間はインバータ39の駆動能力およびデジタルループフ
ィルタ62からのDCOCW線上の制御語の値に応答し
てキャパシタ40から与えられるデジタル制御可変キャ
パシタCを含むノードXの負荷によって決まる。もち
ろん、インバータ39の駆動は固定されているため、後
述するように、ノードXの切替時間はDCOCW線上の
制御語により線形に制御される。
【0033】インバータ39から見たノードXの全体負
荷容量Cxは次式のように要約することができ、
【数6】 ここに、Cは最下位キャパシタ40のオン容量であ
り、Cはインバータ39、シュミットトリガ42およ
びリセットデバイス49p,49nによるノードXの寄
生容量であり(すなわち、キャパシタ40のオフ容量に
よるものではない)、Coffは最下位キャパシタ40
のオフ容量である(前記したように、それはオン容量
よりも小さい因数k>1である)。DはDCOCW線上
のデジタル制御語の値に依存する。これは全キャパシタ
40の容量がオンおよびオフ状態の両方で2進重み付け
されるものと仮定している。この例では、制御語DCO
CWが6線を有するため、nの値は6である。容量C’
は結合された寄生容量であり、実際の寄生容量と、制
御語DCOCWにより決定されるキャパシタ40の累積
オフ容量の両方を含んでいる。
【数7】C’=C+(2−1)Coff
【0034】ここで、平均駆動電流Iaveで供給レー
ルからしきい値Vth,Vt1へ切り替えるのにノード
Xに必要な電圧の変化ΔVの関数として、インバータ3
9駆動ノードXの可変遅延Tvarを、次のように、容
易に引き出すことができる。
【数8】 したがって、この可変遅延Tvarは制御語DCOCW
のDの値の線形関数であり、DCO60の発振周期T
DCOは次式で表すことができ、
【数9】 TDCO≒T(D)=Toffset+D・Tstep ここに、Toffsetは最小合成可能周期(D=0に
対して生じる)であり、Tstepは周期間の量子化ス
テップサイズであり、平均駆動電流およびDCO60内
の最下位キャパシタ40の容量Cに関連している。
したがって、1サイクルが2つの遷移に対応し、全てが
オフ状態である時のキャパシタ40の容量を考慮して、
最小周期ToffsetはNANDゲート38、インバ
ータ39、シュミットトリガ42、および固定遅延段4
4の伝搬遅延の和の2倍となる。これらの値は、量子化
周期ステップサイズTstepを決定するインバータ3
9、最下位キャパシタ40の容量Cと同様に、設計
者の調整範囲内である。当業者ならばこれらのパラメー
タの適切な値を容易に選択できるであろう。
【0035】したがって、本発明の好ましい実施例に従
ったDCO60は、デジタル制御語により制御される高
分解能クロック信号を与えるのに特に有利であり、高周
波数および低電源電圧で作動できるものと考えられる。
さらに、比較的小さい一連のキャパシタ40に応答して
制御される単段発振器であれば、DCO60は最新の集
積回路内に効率的に実現するのに特に良く適しているも
のと考えられる。その結果、大きい指数規模のデバイス
の数が激減されることを考慮すれば、DCO60内に実
現される単一遅延段は従来の設計よりも遥かに小さくす
ることができる。各遅延段に沢山のNMOSおよびPM
OS2進重み付けされたトランジスタが存在する、例え
ば、図1cの従来の設計に対して、本発明のこの実施例
に従ったDCO60は1組の2進重み付けされたトラン
ジスタを利用して発振周波数を制御する。特に、スイッ
チドキャパシタアレイは2−1程度のユニットサイズ
トランジスタを必要とし、後述するように、残りの回路
は2程度のユニットサイズトランジスタを必要とす
る。したがって、DCO60の総面積は2(2)トラ
ンジスタ程度となり、それは従来技術に従った現存する
DCOよりも1桁以上大きさが小さい。
【0036】特に、本発明のこの実施例に従ってDCO
60により提供されるチップ面積効率をさらに例示する
ために、次に、DCO60の1つの代表例についてユニ
ットサイズトランジスタ数の外挿について説明する。前
記したように、スイッチドキャパシタ40のアレイはキ
ャパシタ40として働く2−1個のユニットサイズ
トランジスタを必要とする。この特別な実施例では、D
CO60の残りはこの負荷を駆動するようなサイズとさ
れ、そのため周囲の回路に必要な面積は次のようにユニ
ットサイズトランジスタの倍数として指定することがで
きる。
【表1】 要約すれば、好ましい実施例に従ったDCO60は、チ
ップ面積が、周波数分解能が匹敵する従来のDCOsよ
りも1桁以上大きさが小さいものと考えられる。
【0037】さらに、周期量子化ステップTstep
インバータ39の駆動力の選択と組み合わせた最小キャ
パシタ40の選択により任意に小さくできるため、D
CO60は高性能動作に特に良く適していると考えられ
る。
【0038】本発明の利点はクロック回復等を含む多く
の集積回路応用に適用できる。例として次に、デジタル
信号処理装置(DSP)等のVLSI集積回路内で使用
することができるような、クロック発生器回路内に実施
する本発明の実施例に従ったDCO60について説明す
る。
【0039】図4に本発明の好ましい実施例に従ったP
LLクロック発生器50の構造を示す。PLLクロック
発生器50はデジタル制御発生器(DCO)60に基づ
いており、それはデジタルループフィルタ62によりそ
の入力へ与えられるnビットデジタル制御語の状態に応
答する出力クロック信号DCOCLKを発生する。デジ
タルループフィルタ62は、INCLKおよびFBCL
K線上のクロック信号間の位相関係に対応する位相−周
波数検出器64からの制御信号の受信に応答して、nビ
ットデジタル制御語をDCOCW線上の出力においてD
CP60へ与える。
【0040】位相−周波数検出器64の入力に与えられ
るINCLK線上のクロック信号はREFCLK線上の
クロック信号から引き出され、この代表な実施例では、
REFCLK線上のクロック信号の基本周波数、もしく
はその1/2あるいは1/4の周波数に対応することが
できる。本発明のこの実施例では、REFCLK線はそ
の線上の信号に基づいて、それぞれ、1/2周波数クロ
ック信号および1/4周波数クロック信号を発生する分
周器61,61に接続される。マルチプレクサ65
が分周器61から1/2周波数クロック信号および1/
4周波数クロック信号を受信し、制御信号(図示せず)
に応答してこれらの信号を選択する。マルチプレクサ6
5の出力はマルチプレクサ63の入力に加えられ、その
第2の入力はREFCLK線上のクロック信号を直接受
信し、したがって、マルチプレクサ63は制御信号(図
示せず)により制御されてINCLK線上の位相−周波
数検出器64に選定されたクロック信号を与える。分周
器61とマルチプレクサ63,65の組合せにより、シ
ステムはDCOCLK線上、したがって、OUTCLK
線上の出力クロック信号の発生に使用するクロック信号
の周波数を選択することができる。
【0041】さらに、マルチプレクサ65の出力はマル
チプレクサ67の入力へ転送される。マルチプレクサ6
7はDCO60からのDCOCLK線をその他方の入力
に受信し、制御信号(図示せず)により制御されてDC
OCLK線上のクロック信号もしくはマルチプレクサ6
5の出力のクロック信号を、集積回路内の他の所で使用
するために、OUTCLK線へ転送する。このようにし
て、本発明のこの実施例によりREFCLK線上の基準
入力クロック信号に直接基づいたクロック信号とDCO
CLK線上のPLL出力クロック信号との間で実際の内
部クロックを選択することができる。
【0042】前記したように、位相−周波数検出器64
はFBCLK線上のプログラマブル分周器66からの第
2の入力クロック信号を受信する。プログラマブル分周
器66はDCOCLK線上のクロック信号を位相−周波
数検出器64により実行される位相検出比較に有用な周
波数へ分割する分周器である。本発明の好ましい実施例
に従ったプログラマブル分周器として有用な従来の分周
器の例がユー.ローデのDigital PLL Fr
equency Synthesizers(Pren
tice−Hall:Englewood Cliff
s,NJ,1983),およびブイ.マナセウィッチの
Frequency Synthesizers,(W
illey:New Yoke,1997)に記載され
ている。分周器比はプログラマブル分周器66に加えら
れる制御語(図示せず)により選択することができる。
例えば、プログラマブル分周器66はDCOCLK線上
の信号の周波数を1から15の整数倍数で除算するよう
にプログラムすることができる。
【0043】次に、本発明の好ましい実施例に従ったP
LLクロック発生器50の構造、特にその個別の部品ブ
ロックの構造について詳細に説明する。ここで説明する
PLLクロック発生器50は一例にすぎず、当業者なら
ばPLLクロック発生器50の特定の部品部分の構造や
動作のさまざまなバリエーションがお判りと思われる。
【0044】本発明の好ましい実施例に従った位相−周
波数検出器64は、従来技術で周知のいくつかのタイプ
の位相検出回路のいずれかに従って構成することができ
る。従来のデジタル位相検出器の例がディー.ケィ.ジ
オング,ジー.ボリエロ.ディー.ホッジス.およびア
ール.カッツの論文“Design of PLL−B
ased Clock Generation Cir
cuit”IEEEjournal ofSolid−
State Circuits,vol.SC−22,
No.2(1987年4月),第255−261頁に記
載されている。その方法に従った位相−周波数検出器6
4の構造は優れた性能を提供するものと考えられ、その
ため本発明の好ましい実施例に従ったDCO60を含む
PLLクロック発生器50のような高周波回路に特に良
く適している。
【0045】この例に従って、位相−周波数検出器64
はINCLKおよびFBCLK線上のクロック信号のエ
ッジ間の位相関係を検出し、当業者ならば位相比較を行
うエッジの選択は位相−周波数検出器64を実現するの
に使用される組合せ論理の重要ではない変更に応じてな
されることが容易にお判りであろう。動作に関して、位
相−周波数検出器64はこれらのクロック信号エッジ間
の位相関係を示す信号を発生し、これらの信号をデジタ
ルループフィルタ62へ送る。
【0046】次に、図5を参照して、ループフィルタ6
2の構造および動作について説明する。デジタルループ
フィルタ62はいくつかの従来の設計の中の1つに従っ
て実現することができる。PLLクロック発生器50に
関して有用なデジタルループフィルタの例が、ダブリュ
ー.リンゼーおよびシー.チーの論理“A Surve
y of Digital Phase−Locked
Loops”Proceedings of the
IEEE,vol.69(1981年4月),第41
0−431頁、およびアール.イー.ベストのPhas
e−Locked Loops:Theory,Des
ign,and Applications,3rd
edition,New York:McGraw−H
ill,1997に記載されている。
【0047】図5に示すように、ループフィルタ62は
位相−周波数検出器64からのUP,DN線上の信号を
受信し、これらの信号をDCO60の発信周波数を制御
するDCOCW線上のデジタル制御語へ変換する。本発
明の好ましい実施例に従って、ループフィルタ62は、
後述するように、アップ/ダウン検出およびパルス繰返
し論理86、クロック発生およびパルス引き伸ばし論理
88、デジタルローパスフィルタ90、およびシンクロ
ナイザ91の4段で構成されている。もちろん、従来の
他の方法に従ったデジタルループフィルタを使用するこ
とも考えられるが、UP,DN線上の極端に小さいパル
スに応答してDCO60の発振周波数を微設定する優れ
た性能により、本発明のこの代表的な実施例に従ったル
ープフィルタ62の構造が好ましい。
【0048】前記したように、アップ/ダウン検出およ
びパルス繰返し論理86は、所望により相補形式で提供
することができる、各UP,DN線対の一方もしくは両
方を受信する。本発明のこの実施例に従ったアップ/ダ
ウン検出およびパルス繰返し論理86は、UP,DN線
上の活性化遷移に応答して固定持続時間のパルスを発生
する論理回路を含んでいる。さらに、アップ/ダウン検
出およびパルス繰返し論理86は、好ましくは、INC
LKおよびFBCLK線上のクロック信号も受信し、そ
れらの周波数差が著しいためにUP,DN線上の信号が
長時間表明されるような場合に、これらのクロック信号
を使用してUPPLS,DNPLSの適切な線上に繰返
しパルスを発生する。
【0049】例えば、図6を参照して、ANDゲート9
8は一方の入力にUP線を受信し他方の入力にNAND
ゲート100の出力を受信し、その出力にUPPLS線
上のパルスを発生する。NANDゲート100は一方の
入力にUP線(遅延段99により遅延されている)を受
信し、他方の入力にINCLK線(遅延段101により
遅延されている)を受信する。遅延段99,101の伝
搬遅延はUP,INCLK線上の信号間の到来時間の任
意の不一致を考慮して選択される。動作に関して、AN
Dゲート98は、遷移が遅延段99およびNANDゲー
ト100を通過するような時間まで、UP線上のローか
らハイへの遷移に応答してUPPLS線上にパルスを発
生する。UP線上のパルスがINCLK線上のクロック
信号の数サイクルの間アクティブレベルにとどまる場合
には、INCLK線上のクロック信号の各サイクルによ
り、遅延段101およびNANDゲート100を介し
て、INCLK線上の入力クロックの周波数に対応する
周波数でUPPLS線上のANDゲート98の出力にさ
らに遷移が生じる。
【0050】DNPLS線上にパルスを発生するアップ
/ダウン検出およびパルス繰返し論理86の構造および
動作も同様であり、DN線はANDゲート102の一方
の入力へ転送され、かつ遅延段103およびNANDゲ
ート104を介してANDゲート102の第2の入力に
接続され、クロック線FBCLKは遅延段105を介し
てNANDゲート104の第2の入力へ加えられる。し
たがって、同様に、DN線上の各パルスに応答してDN
PLS線上にパルスが現れ、DN線がある時間アクティ
ブにとどまれば、FBCLK線上のクロック信号の各サ
イクル毎に現れる。
【0051】クロック発生およびパルス引伸し論理88
はUPPLS,DNPLS線上の信号を受信し、そのい
ずれかの立上り縁に応答してLFCLK線上にループフ
ィルタクロック信号を発生し、DN/(反転UP)線上
のレベルと組み合わせてパルスがUPPLS線上にある
かDNPLS線上にあるかを示すことにより位相差極性
を表示する。例えば、図7に示すように、クロック発生
およびパルス引伸し論理88はラッチ106,108を
含みそれらは、それぞれ、UPPLS.DNPLS線に
接続されたクロック入力を有し、ローとされたデータ入
力を有し、それぞれ、遅延段107,109を介してそ
れらの各Q出力に接続されたアクティブロー設定入力を
有している。ラッチ106,108のQ出力はNAND
ゲート112に加えられ、その出力は、遅延段113を
介してラッチ110のクロック入力およびLFCLK線
上のループフィルタクロックを駆動する。ラッチ110
はその入力にラッチ106のQ出力を受信し、その出力
によりDN/(反転UP)線を駆動する。
【0052】動作に関して、UPPLS線上の各パルス
はラッチ106をクロックしてロー論理レベルを格納
し、DNPLS線上の各パルスはラッチ108をクロッ
クしてロー論理レベルを記憶する。入力パルスによりラ
ッチ106,108の対応する一方のQ出力はNAND
ゲート112の出力をハイ論理レベルへ切り替えて、ラ
ッチ106のQ出力の状態をDN/(反転UP)線上に
現れるラッチ110へクロックインするパルスをLFC
LK線上に発生する(遅延段113の遅延後)。したが
って、UPPLS線によりLFCLK線上にパルスが発
生すれば、ラッチ110のQ出力はローとなり、DNP
LS線上のパルスによりLFCLKパルスが生じている
場合には、ラッチ110のQ出力はハイのままである。
ラッチ106,108の一方を切り替えるとそのQ出力
は、遅延段107,109の遅延周期に続いて再びハイ
となる。次に、DN/(反転UP)線はローパスフィル
タ90へ転送される。
【0053】本発明のこの実施例に従って、ローパスフ
ィルタ90はシンクロナイザ91と組み合わされ、LF
CLK線上のループフィルタクロックの一連のパルスに
わたるDN/(反転UP)線上の一連の論理レベルに応
答して、DCOCW線上にDCO60への6ビット制御
語を発生する(図4)。この6ビット制御語はDCO6
0の発振周波数、したがって、DCOCLKおよびOU
TCLK線上のクロック信号の周波数を設定する。本発
明のこの実施例に従って、ローパスフィルタ90は比例
および積分型である。
【0054】本発明の好ましい実施例に従って、ローパ
スフィルタ90は図8に示すようにモデル化することが
でき、sgn(ΔDCOCW)線上の1ビット入力によ
り、INCLKおよびFBCLK線上のクロック信号間
の位相エラーを修正するDCO制御語DCOCWに必要
な変化の符号および極性が指定され、sgn(ΔDCO
CW)はDN/(反転UP)線がハイ(すなわち、FB
CLKがINCLKよりも進相)であれば+1となり、
DN/(反転UP)線がロー(すなわち、FBCLKが
INCLKよりも遅相)であれば−1となる。図8のモ
デルからの出力制御語は下記のZ変換領域関係に対応す
る6ビットデジタル表現である。
【数10】DCOCW[5:0]=K・sgn(ΔD
COCW)+K・sgn(ΔDCOCW)/1−Z
−1 本発明の実施例に従って、近似位相伝達関数の初期微
分、それに続く位相ステップ、周波数ステップ、および
従来技術で周知の周波数ランプ安定度シミュレーション
を含む解析的および経験的方法により、所与の実施例に
ついて係数K,Kの値を得ることができる。係数K
,Kの最適値はプログラマブル分周器66(図4)
の除数に従って異なり、この除数はPLLクロック発生
器50のループ利得に直接影響することが判っている。
プログラマブル分周器66について前記したように、本
発明の好ましい実施例に従って、1から15の範囲の除
数Nに対する係数K,Kの好ましい値は次のようで
ある。
【表2】 係数K,Kの値の分母の2の累乗の選択はローパス
フィルタ90のハードウェアの実現を単純化するために
なされた。
【0055】ローパスフィルタ90を別々の整数部およ
び分数部へ分離する必要性を含めて、デジタルPLLク
ロック発生器50内の有限数の周波数量子化レベルと組
み合わせてローパスフィルタ90内で分数値の係数
,Kを使用するため、本発明に関してハードウェ
アのある制約が観察された。図5に戻って、本発明の好
ましい実施例に従ったローパスフィルタ90は分数周波
数カウンタ92を含み、それはDN/(反転UP),L
FCLK線上の信号を受信する。LFCLK線上のルー
プフィルタクロックの各パルスにおけるDN/(反転U
P)線上の状態に基づいて、分数周波数カウンタ92は
部分周波数ステップを累積し、MAX,MIN線上の信
号により、累積した部分周波数が、それぞれ、最大値
(1−K)もしくは最小値(0)に達していることを
表示する。本発明のこの実施例に従って、プログラマブ
ル分周器66(図4)がDCOCLK線上の周波数を分
割してFBCLKを発生する除数の値がDIV線上の分
数周波数カウンタ92へ転送され、最大分数値(1−K
)を求められるようにされる。分数周波数カウンタ9
2は、DN/(反転UP)線上の状態に応じてLFCL
K線上の各パルスにより増分もしくは減分される5ビッ
トアキュムレータ(係数Kの考えられる最小値は1/
32と仮定する)により実現することができる。DIV
線上の値により示されるこのアキュムレータのLSB数
がラップアラウンド(wrap−around)検出に
より調べられ、最大値もしくは最小値に達しているか確
認される。
【0056】丸め論理94が分数周波数カウンタ92か
らのMAX,MIN線上の信号を、DN/(反転U
P),LFCLK線上の信号と共に受信する。丸め論理
94は最も最近の周波数修正が周波数値の現在の整数部
の調整を必要とするかを確認し、必要であればDCOD
N線(下向き周波数調整に対する)もしくはDCOUP
線(上向き周波数調整に対する)の一方へ信号を配布す
る。図9に本発明の好ましい実施例に従った丸め論理9
4の代表的な例を示し、DN/(反転UP)線上の周波
数修正の変化方向に応答し、MAX.MIN線上の信号
で示される分数周波数ラップアラウンド状況に応答し、
かつ後述するように、ラップアラウンド状況に続く方向
変化時にDCODN,DCOUP線上に整数部調整信号
が発生される。
【0057】図9に示すように、ラッチ114はLFC
LK線上のループフィルタクロックを受信するクロック
入力およびDN/(反転UP)線を受信するD入力を有
し、そのため、ラッチ114はループフィルタクロック
の前のサイクルからのDN/(反転UP)線の状態を記
憶し、この状態を排他的ORゲート116の一方の入力
へ加える。排他的ORゲート116はその他方の入力に
DN/(反転UP)線の現在の状態を受信し、周波数修
正信号の変化方向に対応する、DN/(反転UP)線の
現在および前の状態が互いに異なる場合にSW線をアク
ティブレベルで駆動する。SW線はORゲート118,
122の入力へ加えられ、その出力はそれぞれANDゲ
ート120,124の入力に加えられる。ANDゲート
120は第2の入力にDN/(反転UP)線を受信し、
その出力でDCODN線を駆動し、同様に、ANDゲー
ト124はその第2の入力にDN/(反転UP)線の補
数を受信し(インバータ123を介して)、その出力で
DCOUP線を駆動する。したがって、周波数修正信号
(SW線線上に示す)の方向変化がORゲート118,
122を介して転送され、DN/(反転UP)線上の周
波数修正信号の現在状態に応じて、DCODN,DCO
UP線の一方に整数調整信号を発生する。
【0058】MAX線もORゲート118の入力へ転送
され、MIN線はORゲート122の入力へ転送され
る。したがって、MAX線が分数周波数カウンタ92に
より表明されると、現在の周波数修正信号はダウンであ
ることを示すDN/(反転UP)線上の周波数修正方向
との組合せにより、ANDゲート120がDCODN線
上に整数調整信号を送出し、この組合せは次の整数範囲
へ減少する所望の周波数に対応する。逆に、MAX線が
表明されると、現在の周波数修正方向はアップであるこ
とを示すDN/(反転UP)線上の周波数修正信号との
組合せにより、ANDゲート124がDCOUP線上に
整数調整信号を送出し、この組合せは次の整数範囲へ増
加する所望の周波数に対応する。
【0059】本発明に関して、周波数修正信号の方向変
化がラップアラウンドにすぐ続く場合には不正確さが生
じ得ることが判っている。方向変化は転送されるが(図
9の実施例のSW線を介して)、この単一増分もしくは
減分はすぐ前のラップアラウンドイベントの影響を反転
するのに十分ではない。特に、ラップアラウンドイベン
トにすぐ続く任意奇数の方向変化がこの不足修正を生
じ、ラップアラウンドによる偶数の方向変化は互いに相
殺される。
【0060】したがって、丸め論理94はラッチ12
6,128を含み、その各々がLFCLK線上のループ
フィルタクロックによりクロックされて付加サイクルに
対するMAX,MIN線の状態を記憶し、ラッチ12
6,128のQ出力は、それぞれ、MAXT−1および
MINT−1線を介して各ANDゲート134,136
の入力へ与えられ、前のループフィルタクロックサイク
ルのMAXおよびMIN線の状態を示す。奇数の方向変
化が生じているかどうかの表示がNORゲート130と
ラッチ132の組合せにより発生される。NORゲート
130は反転入力にSW線を受信し、非反転入力にラッ
チ132のQ出力を受信し、その出力からラッチ132
のD入力を駆動し、ラッチ132はLFCLK線上のル
ープフィルタクロックによりクロックされる。ラッチ1
32のQ出力はSWODD線を駆動し、それはANDゲ
ート134,136の入力へ加えられる。この構造によ
り、シーケンス内の奇数番スイッチであるSW線上に示
す現在の方向スイッチに応答してSWODD線が駆動さ
れ、そのような場合、先行するループフィルタクロック
サイクルのラップアラウンドイベントを表示するように
アクティブであるMAXT−1およびMINT−1線の
一方と組合せて、ORゲート118,122の対応する
方がその出力をハイへ駆動して、DN/(反転UP)線
の現在方向によりイネーブルされる場合に、DCOD
N,DCOUP線の適切な一方を発生させる。例えば、
ダウン方向への現在の方向変化が奇数番であり前のサイ
クルが最大(MAXT−1はアクティブ)へのラップア
ラウンドを含んでいる場合には、DCODN線上の整数
調整が発生され、この場合必要な付加調整が行われる。
【0061】ローパスフィルタ90内の整数周波数カウ
ンタ96は丸め論理94からのDCODN,DCOUP
線上の信号を受信し、DCO60(図4)が作動する周
波数に対応する飽和デジタルカウントを維持する。本発
明のこの実施例では、DCO60はシンクロナイザ91
からの6本のDCOCW線上のデジタル語により表示さ
れる64のサイクル周期の1つに従って作動する。した
がって、整数周波数カウンタ96は6ビットカウンタを
含みそれは、カウンタがサイクル周波数ではなくサイク
ル周期を記憶することを考えると、DCOUP線上にパ
ルスを受信すると減少しDCODN線上にパルスを受信
すると増加する。整数周波数カウンタ96内の飽和論理
は最大および最小カウンタ値を維持し、オーバフローや
アンダーフローの場合にサイクル周期が“ラップアラウ
ンド”されないようにする。
【0062】整数周波数カウンタ96の内容はLF線を
介してシンクロナイザ91へ与えられ、それはLF線の
状態をDCOCLK線上のクロック信号と同期化させ
る。好ましくは、この同期化はLFCLK線上のループ
フィルタクロックの立上り縁の後の短い時間だけDCO
CLK線上のクロック信号がLF線の状態をラッチする
のを阻止して、LF線上の不安定状態のラッチングを回
避するように実行される。シンクロナイザ91は整数周
波数カウンタ96の同期化した内容をDCOCW線を介
してDCO60へ与える。
【0063】図4に戻って、DCO60はデジタルルー
プフィルタ62からのDCOCW線上のデジタル信号に
より制御された周波数を有する周期信号をDCOCLK
線上に発生する。本発明の好ましい実施例に従って、D
CO60は図4に関して前記したように、DCOCLK
線上の周期信号を有利な方法でデジタルループフィルタ
62からのDCOCW線上のデジタル信号により制御さ
れる周波数で合成する。
【0064】次に、本発明の好ましい実施例に従ったP
LLクロック発生器50の全体動作を、図4および図4
から図9に示す詳細構造に関連して詳細に説明する。最
初に、PLLクロック発生器50は制御信号によりさま
ざまな状態を設定するように構成される。図4の例で
は、INCLK線上の入力クロック信号として使用する
REFCLK線上のシステム基準クロック(すなわち、
基本、1/2、もしくは1/4周波数)に基づいて適切
なクロック信号を選択するために、マルチプレクサ6
3,65が制御される。また、プログラマブル分周器6
6はDCOCLK線上のクロック信号の周波数を分割し
て、FBCLK線上に帰還クロック信号を発生するよう
に構成されている。所与の除数に対して、位相−周波数
検出器64、デジタルループフィルタ62、DCO6
0、およびプログラマブル分周器66を含む負帰還ルー
プにより、PLLクロック発生器50は下記の関係に従
う周波数のクロック信号をDCOCLK線上に発生する
ようにされ、
【数11】fDCO/N=fINCLK ここに、fINCLKはINCLK線上の入力クロック
信号の周波数である。
【0065】前記したようにPLLクロック発生器50
が構成されると、位相−周波数検出器64がINCLK
線上のクロック信号の遷移の相対位置をFBCLK線上
の帰還クロック信号の遷移と比較することで動作が開始
される。PLLクロック発生器50内のさまざまな部品
が、例えばイネーブル信号および関連回路(判り易くす
るために図4から図9には図示せず)により、この時間
までに立ち上げられており、DCO60は初期周波数で
作動開始してFBCLK線上に帰還クロック信号を発生
するようにされる。ロックイン過程の初期段階中に、所
望により、マルチプレクサ67を制御してOUTCLK
線上のクロック信号として使用するマルチプレクサ65
の出力を選択することができる。
【0066】前記したように、位相−周波数検出器64
による位相比較の結果はUP,DN線上に送られる。こ
の例では、INCLK線上のクロック信号がFBCLK
線上の帰還クロック信号よりも進相であれば、位相−周
波数検出器64はUPおよび(反転UP)線上のアクテ
ィブ信号を駆動し、逆に、INCLK線上のクロック信
号がFBCLK線上の帰還クロック信号よりも遅相であ
れば、位相−周波数検出器64はDNおよび(反転D
N)線上のアクティブ信号を駆動する。これらの信号
は、LFCLK線上のループフィルタクロック信号の発
生により同期的に、デジタルループフィルタ62により
受信されて1次ローパスデジタルフィルタ(図8に示す
モデルに従ったような)が実現される。前記したよう
に、本発明の好ましい実施例に従ったデジタルループフ
ィルタ62は分数部および整数部により構成されたロー
パスフィルタ90を含み、分数周波数カウンタ92は方
向信号に従って増分および減分され、丸み論理94を介
して整数周波数カウンタ96の調整を制御する。整数周
波数カウンタ96はシンクロナイザ91によりFBCL
K線上の帰還クロック信号と同期化されて中間サイクル
周波数変化を防止し、LFCLK線上のループフィルタ
クロックに対してゲートされて不安定性を回避する。デ
ジタルループフィルタ62の出力はDCOCW線上のデ
ジタル制御語である。
【0067】DCO60はDCOCW線上の制御語をス
イッチドキャパシタ40の2進重み付けアレイへ加え
て、単一発振器段内に存在する可変負荷を調整する。こ
の可変負荷はシュミットトリガ42のスイッチング時間
を制御し、それによりDCOCW線上の制御語に対応す
る周期で方形波信号が駆動される。この方形波信号はD
COCLK線上に現れ、プログラマブル分周器66によ
り分割された後で、位相−周波数検出器64に加えら
れ、この過程はロックインまで続けられる。
【0068】本発明に従ったPLLクロック発生器はオ
ンチップクロック信号の発生だけでなく、それを利用す
るシステムにも重要な利点を提供する。第1に、PLL
クロック発生器から発生される出力クロック信号は、高
周波源から引き出されるのではなく、所望の周波数を有
するように直接合成される。この直接合成により、従来
のDCOで使用されるような高周波発振器を提供するこ
となく、小サイズのキャパシタにより選択される極めて
小さい周波数増分変化を使用することができる。さら
に、2進重み付けスイッチドキャパシタアレイを使用し
てクロック信号を合成すると、電流制御遅延段を使用す
るような他の直接合成発振器に較べてチップ面積が極め
て効率的であある。
【0069】本発明の好ましい実施例に従ったPLLク
ロック発生器50を実現することができるVLSI集積
回路の例を図10に示す。図10に示すDSP30のア
ーキテクチュアは例として示すものであり、同業者には
お判りのように、本発明はカスタム論理回路、汎用マイ
クロプロセッサ、およびその他のVLSIおよび大規模
集積回路を含むさまざまな機能およびアーキテクチュア
の集積回路に実現することができる。
【0070】この例におけるDSP30は修正ハーバー
ドアーキテクチュアにより実現されており、そのため指
数装置32、乗算/加算装置134、演算論理装置(A
LU)136、およびバレルシフタ138を含む多数の
演算実行ユニットと連絡されている。アキュムレータ1
40により乗算/加算装置134はALU136と並列
に作動することができ、乗算−累算(MAC)および算
術演算を同時に実行することができる。この例では、D
SP30により実行可能な命令セットには、専用のデジ
タル信号処理命令だけでなく、単一命令繰返しおよびブ
ロック繰返しオペレーション、ブロックメモリ動作命
令、2および3オペランドリード、条件付ストアオペレ
ーション、および並列ロードおよびストアオペレーショ
ンが含まれる。また、DSP30には、従来の多くの通
信アルゴリズムで有用な、ビタビ計算を加速するための
データバスEに接続されたコンペア、セレクト、および
ストアユニット(CSSU)142も含まれている。
【0071】この例におけるDSP30は相当なオンチ
ップメモリリソースを含み、そのアクセスはデータバス
C,D,EおよびプログラムバスPを介してメモリ/周
辺インターフェイスユニット145により制御される。
これらのオンチップメモリリソースはランダムアクセス
メモリ(RAM)144、プログラム命令の格納に使用
するリードオンリーメモリ(ROM)146、およびデ
ータレジスタ148を含み、プログラムコントローラお
よびアドレス発生器回路149もメモリ/周辺インター
フェイス145に連絡されてその機能を果たす。インタ
ーフェイスユニット58もメモリ/周辺インターフェイ
スに関連して設けられ、シリアルおよびホストポート1
53のように、外部通信を制御する。タイマ151およ
びJTAGテストポート152等の付加制御機能もDS
P30内に含まれている。
【0072】本発明のこの実施例に従って、DSP30
により実行されるさまざまな論理機能は、前記したよう
に構成されたPLLクロック発生器50から発生される
1つ以上の内部システムクロックに従って、同期的に遂
行される。この代表的な実施例では、PLLクロック発
生器50は、システム内の他の回路や水晶発振器等から
発生される外部クロック信号を直接もしくは間接的に受
信し、DSP30の各機能部品と連絡された(直接もし
くは間接的に)、例えば、OUTCLK線上のクロック
信号等の内部システムクロックを発生する。
【0073】DSP30は従来の方法で電源電圧および
基準電圧レベルを受電してDSP30全体に配電する配
電回路156も含んでいる。図10に示すように、本発
明の好ましい実施例に従ったDSP30は1V程度の代
表的な低電源電圧レベルで給電することができる。もち
ろん、この低減された電源電圧は消費電力を比較的低く
維持するのに有利であり、このような低電源電圧でも安
定かつ正確に内部クロック信号を発生するPLLクロッ
ク発生器50の構造および動作により可能とされる。
【0074】次に、図11を参照して、本発明の好まし
い実施例に従って構成された電子計算システムの例につ
いて詳細に説明する。特に、図11はワイヤレス通信シ
ステム、すなわち、本発明の好ましい実施例に従って構
成されたデジタルセルラー電話ハンドセット200を示
している。もちろん、多くの他種計算システムおよびコ
ンピュータシステム、特にバッテリ電源に頼るものが本
発明の利益を受けるものと思われる。このような他種の
コンピュータシステムにはパーソナルデジタルアシスタ
ンツ(PDA)、ポータブルコンピュータ、等が含まれ
る。ディスクトップおよびライン給電コンピュータシス
テムおよびマイクロプロセッサ応用では、特に、信頼性
の観点から消費電力も関心事となるため、本発明はこの
ようなライン給電システムにも利益を与えるものと思わ
れる。
【0075】ハンドセット200は、従来のように、音
声入力を受信するマイクロフォンMおよび可聴出力を出
力するスピーカSを含んでいる。マイクロフォンMおよ
びスピーカSハ音声インターフェイス212に接続さ
れ、それは、この例では受信信号をデジタル形式へ変換
し逆の変換も行う。この例では、マイクロフォンMで受
信される音声信号はフィルタ214およびアナログ/デ
ジタル変換器(ADC)216により処理される。出力
側で、デジタル信号はデジタル/アナログ変換器(DA
C)222およびフィルタ224により処理され、その
結果は増幅器225へ加えられてスピーカSから出力さ
れる。
【0076】音声インターフェイス212内のADC2
16の出力およびDAC222の入力はデジタルインタ
ーフェイス220に連絡されている。デジタルインター
フェイス220は、マイクロプロセッサ226および図
10に関して前記したように構成されたデジタル信号処
理装置(DSP)30に、図11の例の独立バスにより
接続されている。
【0077】マイクロコントローラ226は、例えば、
キーパッドやキーボード、ユーザディスプレイ、および
SIMカード等のアドオンカードを含む入出力装置22
8に応答してハンドセット200の一般的動作を制御す
る。マイクロコントローラ226は接続、無線リソー
ス、電源監視等の他の機能も管理する。この点につい
て、電圧調整器、電源、演算増幅器、クロックおよびタ
イミング回路、スイッチ等のハンドセット200の一般
的な動作に使用される回路は、判り易くするために図1
1には図示されておらず、当業者ならばこの明細書から
ハンドセット200のアーキテクチュアを容易に理解で
きるものと思われる。
【0078】本発明の好ましい実施例に従ったハンドセ
ット200において、DSP30は一方で音声インター
フェイス212(したがって、マイクロフォンMおよび
スピーカS)と信号をやりとりするインターフェイス2
20に接続され、他方でアンテナAを介して無線信号を
送受信する無線周波数(RF)回路240に接続されて
いる。DSP30により実行される従来の信号処理は音
声符号化および復号化、エラー修正、チャネル符号化お
よび復号化、等化、復調、暗号化、音声ダイヤリング、
エコーキャンセレーション、およびハンドセット200
により実行される他の同様な機能を含むことができる。
【0079】RF回路240はアンテナAとDSP30
間で双方向に信号をやりとりする。送信に対して、RF
回路240はデジタル信号を変調器234へ加えるため
の適切な形式へ符号化する。変調器234は、シンセサ
イザ回路(図示せず)と組み合わされて、符号化された
デジタル音声信号に対応する変調信号を発生し、ドライ
バ236が変調信号を増幅しアンテナAを介して送信す
る。アンテナAからの信号の受信は受信機238によっ
て行われ、それは受信信号をコーディック232へ加え
てデジタル形式に復号し、DSP30に加え、その後音
声インターフェイス212を介してスピーカSへ送る。
【0080】本発明に従ったデジタル制御発振器による
利点は図11のハンドセット200や、ポータブルコン
ピュータシステム等の他のバッテリ給電装置等のワイヤ
レス通信システムが享受できる重要なシステム利点へ転
化される。特に、PLLクロック発生器のチップ面積の
有効性により低コストのDCOを最新の集積回路に実現
することができ、したがって、デジタル信号処理装置等
の非常に複雑な集積回路に本発明を使用することができ
る。DCOをこのように使用することにより、アナログ
PLL回路の実施が回避され、したがって、オンチップ
クロック発生の精度を落とすことなく1V程度の低い電
源電圧を加えることができる。その結果、ワイヤレス電
話、ポータブルコンピュータ等のバッテリ給電システム
に応用する時に、本発明は特に重要となる。
【0081】好ましい実施例について本発明を説明して
きたが、もちろん、これらの実施例は変更および修正す
ることができ、本発明の利点および利益を受けるこのよ
うな修正および変更は当業者ならば明細書および図面を
見れば自明であろう。このような修正および変更は特許
請求の範囲内に入るものとする。以上の説明に関して更
に以下の項を開示する。
【0082】(1) デジタル制御発振器であって、該
発振器は、各々が共通ノードに接続されデジタル制御語
の関連ビットの状態に応答して共通ノードへ容量を与え
る複数のスイッチドキャパシタと、共通ノードに接続さ
れた入力および出力クロック信号を駆動する出力を有す
る出力回路と、共通ノードに接続された入力および共通
ノードを相補電圧へ駆動する出力を有する反転帰還論理
と、を含むデジタル制御発振器。
【0083】(2) 第1項記載のデジタル制御発振器
であって、複数のスイッチドキャパシタの各々がデジタ
ル制御語の関連ビットに対応する信号を受信するように
接続された第1のプレート、および共通ノードにおいて
複数のキャパシタの他のキャパシタの第2のプレートに
共通接続された第2のプレートを有する、デジタル制御
発振器。
【0084】(3) 第2項記載のデジタル制御発振器
であって、複数のスイッチドキャパシタの各々が第1の
プレートとして一緒に接続されたソースおよびドレイン
と、第2のプレートとしてのゲート電極とを有する金属
酸化膜半導体トランジスタを含む、デジタル制御発振
器。
【0085】(4) 第1項記載のデジタル制御発振器
であって、複数のスイッチドキャパシタは互いに変動す
る容量値を有する、デジタル制御発振器。
【0086】(5) 第4項記載のデジタル制御発振器
であって、複数のスイッチドキャパシタは、ユニットサ
イズを有し、デジタル制御語の最下位ビットに関連する
第1のキャパシタと、各々がデジタル制御語のより上位
のビットに関連し、並列接続された複数のユニットサイ
ズキャパシタを含む、少なくとも1個のキャパシタと、
を含む、デジタル制御発振器。
【0087】(6) 第4項記載のデジタル制御発振器
であって、複数のスイッチドキャパシタの容量値は2進
重み付けされて変動する、デジタル制御発振器。
【0088】(7) 第6項記載のデジタル制御発振器
であって、複数のスイッチドキャパシタの各々がデジタ
ル制御語の関連するビットに対応する信号を受信するよ
うに接続された第1のプレートと、共通ノードにおいて
複数のスイッチドキャパシタの他のキャパシタの第2の
プレートに共通接続された第2のプレートとを有し、複
数のスイッチドキャパシタの中の最小キャパシタの第1
のプレートはデジタル制御語の最下位ビットを受信する
ように接続され、複数のスイッチドキャパシタの中の最
大キャパシタの第1のプレートはデジタル制御語の最上
位ビットを受信するように接続されている、デジタル制
御発振器。
【0089】(8) 第1項記載のデジタル制御発振器
であって、出力回路は、共通ノードに接続された入力を
有するシュミットトリガを含む、デジタル制御発振器。
【0090】(9) 第8項記載のデジタル制御発振器
であって、反転帰還論理は、シュミットトリガの出力に
接続された入力を有する固定遅延段と、固定遅延段の出
力に接続された入力、および共通ノードに接続された出
力を有するドライバと、を含む、デジタル制御発振器。
【0091】(10) 第9項記載のデジタル制御発振
器であって、さらに、各々が導電経路および制御端子を
有する第1および第2のリセットトランジスタであっ
て、第1のリセットトランジスタの導電経路は電源電圧
と共通ノードとの間に接続され、第2のリセットトラン
ジスタの導電経路は共通ノードと基準電圧との間に接続
されている、第1および第2のリセットトランジスタ
と、シュミットトリガの出力に接続された入力と、第1
および第2のリセットトランジスタの制御端子に接続さ
れた出力を有し、共通ノードの電圧が電源電圧に対応す
る論理レベルの第1のしきい値に達していることを示す
シュミットトリガの出力の遷移に応答して第1のリセッ
トトランジスタをターンオンし、共通ノードの電圧が基
準電圧に対応する論理レベルの第2のしきい値に達して
いることを示すシュミットトリガの出力の遷移に応答し
て第2のリセットトランジスタをターンオンするリセッ
ト論理と、を含む、デジタル制御発振器。
【0092】(11) 第10項記載のデジタル制御発
振器であって、リセット論理は固定遅延段の出力に接続
された入力も有し、固定遅延段の出力における遷移に応
答して第1および第2のリセットトランジスタをターン
オフする、デジタル制御発振器。
【0093】(12) デジタル位相同期ループ回路で
あって、該回路は、入力クロック信号および帰還クロッ
ク信号を受信する入力を有し、入力クロック信号と帰還
クロック信号間の位相関係を検出する位相−周波数検出
器と、位相−周波数検出器に接続され、検出した位相関
係に応答してデジタル制御語を調整するループフィルタ
と、デジタル制御発振器と、を含み、デジタル制御発振
器は、各々が共通ノードに接続され、デジタル制御語の
関連ビットの状態に応答して共通ノードに容量を与える
複数のスイッチドキャパシタと、共通ノードに接続され
た入力および出力クロック信号を駆動する出力を有する
出力回路と、共通ノードに接続された入力および共通ノ
ードを相補電圧へ駆動する出力を有する反転帰還論理
と、を含み、デジタル制御発振器は、さらに、ドライバ
回路の出力に接続された入力および位相検出器に帰還ク
ロック信号を与える出力を有する帰還回路を含む、デジ
タル制御発振器。
【0094】(13) 第12項記載のデジタル位相同
期ループ回路であって、複数のスイッチドキャパシタの
各々がデジタル制御語の関連ビットに対応する信号を受
信するように接続された第1のプレート、および共通ノ
ードにおいて複数のキャパシタの他のキャパシタの第2
のプレートに共通接続された第2のプレートを有する、
デジタル位相同期ループ回路。
【0095】(14) 第13項記載のデジタル位相同
期ループ回路であって、複数のスイッチドキャパシタは
第1のプレートとして一緒に接続されたソースおよびド
レインと、第2のプレートとしてのゲート電極とを有す
る金属酸化膜トランジスタを含む、デジタル位相同期ル
ープ回路。
【0096】(15) 第12項記載のデジタル位相同
期ループ回路であって、複数のスイッチドキャパシタは
容量値が互いに変動するキャパシタである、デジタル位
相同期ループ回路。
【0097】(16) 第15項記載のデジタル位相同
期ループ回路であって、複数のスイッチドキャパシタは
ユニットサイズを有し、デジタル制御語の最下位ビット
に関連する第1のキャパシタと、各々がデジタル制御語
のより上位のビットに関連し、並列接続された複数のユ
ニットサイズキャパシタを含む、少なくとも1個のキャ
パシタと、を含む、デジタル位相同期ループ回路。
【0098】(17) 第15項記載のデジタル位相同
期ループ回路であって、複数のスイッチドキャパシタの
容量値は2進重み付けされて変動し、複数のスイッチド
キャパシタの各々がデジタル制御語の関連するビットに
対応する信号を受信するように接続された第1のプレー
トと、共通ノードにおいて複数のスイッチドキャパシタ
の他のキャパシタの第2のプレートに共通接続された第
2のプレートとを有し、複数のスイッチドキャパシタの
中の最小キャパシタの第1のプレートはデジタル制御語
の最下位ビットを受信するように接続され、複数のスイ
ッチドキャパシタの中の最大キャパシタの第1のプレー
トはデジタル制御語の最上位ビットを受信するように接
続されている、デジタル位相同期ループ回路。
【0099】(18) 第12項記載のデジタル位相同
期ルーブ回路であって、出力回路は、複数のキャパシタ
の共通の第2のプレートに接続された入力を有するシュ
ミットトリガを含む、デジタル位相同期ループ回路。
【0100】(19) 第18項記載のデジタル位相同
期ループ回路であって、反転帰還論理は、シュミットト
リガの出力に接続された入力を有する固定遅延段と、固
定遅延段の出力に接続された入力および共通ノードに接
続された出力を有するドライバと、を含む、デジタル位
相同期ループ回路。
【0101】(20) 第19項記載のデジタル位相同
期ループ回路であって、さらに、各々が導電経路および
制御端子を有する第1および第2のリセットトランジス
タであって、第1のリセットトランジスタの導電経路は
電源電圧と共通ノードとの間に接続され、第2のリセッ
トトランジスタの導電経路は共通ノードと基準電圧との
間に接続されている、第1および第2のリセットトラン
ジスタと、シュミットトリガの出力に接続された入力
と、第1および第2のリセットトランジスタの制御端子
に接続された出力とを有し、共通ノードの電圧が電源電
圧に対応する論理レベルの第1のしきい値に達している
ことを示すシュミットトリガの出力の遷移に応答して第
1のリセットトランジスタをターンオンし、共通ノード
の電圧が基準電圧に対応する論理レベルの第2のしきい
値に達していることを示すシュミットトリガの出力の遷
移に応答して第2のリセットトランジスタをターンオン
するリセット論理と、を含む、デジタル位相同期ループ
回路。
【0102】(21) 第20項記載のデジタル位相同
期ループ回路であって、リセット論理は固定遅延段の出
力に接続された入力をも有し、固定遅延段の出力におけ
る遷移に応答して第1および第2のリセットトランジス
タをターンオフする、デジタル位相同期ループ回絡。
【0103】(22) 第12項記載のデジタル位相同
期ループ回路であって、帰還回路はプログラマブル分周
器を含む、デジタル位相同期ループ回路。
【0104】(23) 電子システムであって、該シス
テムは、少なくとも1個の入出力装置と、少なくとも1
個の入出力装置に接続された集積回路とを含み、前記集
積回路は、内部クロック信号に従って同期的にデジタル
データ信号に論理演算を実行する機能回路と、バッテリ
に接続されて機能回路へ配電する配電回路と、内部クロ
ック信号を発生するデジタル位相同期ループ回路と、を
含み、前記デジタル位相同期ループ回路は、入力クロッ
ク信号および帰還クロック信号を受信する入力を有し、
入力クロック信号と帰還クロック信号間の位相関係を検
出する位相−周波数検出器と、位相−周波数検出器に接
続され、検出した位相関係に応答してデジタル制御語を
調整するループフィルタと、デジタル制御発振器と、を
含み、前記デジタル制御発振器は、各々が共通ノードに
接続され、デジタル制御語の関連ビットの状態に応答し
て共通ノードに容量を与える複数のスイッチドキャパシ
タと、共通ノードに接続された入力および出力クロック
信号を駆動する出力を有する出力回路と、共通ノードに
接続された入力および共通ノードを相補電圧へ駆動する
出力を有する反転帰還論理と、を含み、前記デジタル位
相同期ループ回路は、さらに、ドライバ回路の出力に接
続された入力および位相検出器に帰還クロック信号を与
える出力を有する帰還回路を含む、電子システム。
【0105】(24) 第23項記載のシステムであっ
て、複数のスイッチドキャパシタの各々がデジタル制御
語の関連ビットに対応する信号を受信するように接続さ
れた第1のプレート、および共通ノードにおいて複数の
キャパシタの他のキャパシタの第2のプレートに共通接
続された第2のプレートを有する、システム。
【0106】(25) 第23項記載のシステムであっ
て、複数のスイッチドキャパシタの容量値は2進重み付
けされて変動し、複数のスイッチドキャパシタの各々が
デジタル制御語の関連するビットに対応する信号を受信
するように接続された第1のプレートと、共通ノードに
おいて複数のスイッチドキャパシタの他のキャパシタの
第2のプレートに共通接続された第2のプレートとを有
し、複数のスイッチドキャパシタの中の最小キャパシタ
の第1のプレートはデジタル制御語の最下位ビットを受
信するように接続され、複数のスイッチドキャパシタの
中の最大キャパシタの第1のプレートはデジタル制御語
の最上位ビットを受信するように接続されている、シス
テム。
【0107】(26) 第23項記載のシステムであっ
て、出力回路は、複数のキャパシタの共通第2プレート
に接続された入力を有するシュミットトリガを含み、反
転帰還論理は、シュミットトリガの出力に接続された入
力を有する固定遅延段と、固定遅延段の出力に接続され
た入力および共通ノードに接続された出力を有するドラ
イバと、を含み、デジタル制御発振器は、さらに、各々
が導電経路および制御端子を有する第1および第2のリ
セットトランジスタであって、第1のリセットトランジ
スタの導電経路は電源電圧と共通ノードとの間に接続さ
れ、第2のリセットトランジスタの導電経路は共通ノー
ドと基準電圧との間に接続されている、第1および第2
のリセットトランジスタと、シュミットトリガの出力に
接続された入力と、第1および第2のリセットトランジ
スタの制御端子に接続された出力を有し、共通ノードの
電圧が電源電圧に対応する論理レベルの第1のしきい値
に達していることを示すシュミットトリガの出力の遷移
に応答して第1のリセットトランジスタをターンオン
し、共通ノードの電圧が基準電圧に対応する論理レベル
の第2のしきい値に達していることを示すシュミットト
リガの出力の遷移に応答して第2のリセットトランジス
タをターンオンする、リセット論理と、を含み、リセッ
ト論理は固定遅延段の出力に接続された入力をも有し、
固定遅延段の出力における遷移に応答して第1および第
2のリセットトランジスタをターンオフする、システ
ム。
【0108】(27) 集積回路内のクロック発生器や
クロック回復回路に使用できるデジタル制御発振器(D
CO)(60)が開示される。開示するDCO(60)
はスイッチドキャパシタ(40)の2進重み付けされた
アレイとして実現される可変負荷を含む単段発振器であ
る。各キャパシタ(40)は共通ノード(X)に接続さ
れたプレートおよび、デジタル制御語(DCOCW)の
1ビットに対応する信号を受信するプレートを有してい
る。共通キャパシタノード(X)は、出力クロック信号
(OUTCLK)およびキャパシタ(40)の共通ノー
ドを反転する論理(38,39)に加えられる帰還信号
を発生するシュミットトリガ(42)の入力にも接続さ
れている。シュミットトリガ(42)の入力におけるス
イッチングタイムは、デジタル制御語(DCOCW)に
より制御される、スイッチドキャパシタ(40)のアレ
イから与えられる可変負荷によって決まる。その結果、
クロック信号(OUTCLK)はDCO(60)の単一
段によりデジタルに合成される。位相検出器(64)、
DCO(60)と組み合わされたデジタルループフィル
タ(62)、およびDCO(60)の出力から位相検出
器(64)への帰還経路を提供するプログラマブル分周
器(66)を含むデジタル位相同期ループ(PLL)ク
ロック発生器回路(50)も開示される。PLLクロッ
ク発生器(50)はデジタル信号処理装置(30)やマ
イクロプロセッサ等の集積回路内で使用することもで
き、特にバッテリ給電ポータブル電子システム(20
0)に使用するのに適している。
【0109】関連出願の相互参照本出願は、共に本開示
の一部としてここに組み入れられている、35U.S.
C.g119(e)(1)の元で1996年11月8日
に出願された米国仮特許出願第60/030,723
号、および1997年1月5日に出願された米国仮特許
出願第60/036,865号の利点を請求するもので
ある。連邦後援研究開発に関する声明は適用されない。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のデジタル制御発振器のブロック電気回路
図。
【図2】本発明の好ましい実施例に従ったデジタル制御
発振器(DCO)の略電気回路図。
【図3】図2のデジタル制御発振器の動作を示すタイミ
ング図。
【図4】本発明の好ましい実施例に従って構成されたデ
ジタル位相同期ループ(PLL)クロック発生器のブロ
ック電気回路図。
【図5】本発明の好ましい実施例に従ったデジタルPL
Lクロック発生器内のデジタルループフィルタのブロッ
ク電気回路図。
【図6】本発明の好ましい実施例に従ったデジタルPL
Lクロック発生器のデジタルループフィルタ内のアップ
ダウン検出およびパルス繰返し論理の略電気回路図。
【図7】本発明の好ましい実施例に従ったデジタルPL
Lクロック発生器のデジタルループフィルタ内のクロッ
ク発生およびパルス引伸し論理の略電気回路図。
【図8】本発明の好ましい実施例に従ったデジタルPL
Lクロック発生器内のローパスフィルタのモデル。
【図9】本発明の好ましい実施例に従ったデジタルPL
Lクロック発生器のデジタルループフィルタ内の丸め論
理の略電気回路図。
【図10】本発明の好ましい実施例に従って構成された
デジタル位相同期ループクロック発生器が実現されるデ
ジタル信号処理装置(DSP)のブロック電気回路図。
【図11】本発明の好ましい実施例に従って構成され
た、図10のDSPを含む、代表的なバッテリ給電計算
システムのブロック電気回路図。
【符号の説明】
2,66 プログラマブル分周器 4 高周波発振器 6,44,99,101,103,105,107,1
09,113 遅延段 8 復号器 9,11 2進重み付けトランジスタ 38,46,100,104,112 NANDゲー
ト 39,43,123 インバータ 40 キャパシタ 42 シュミットトリガ 46,48,130,132 NORゲート 49 リセットデバイス 50 PLLクロック発生器 60 DCO 61, 分周器 62 デジタルループフィルタ 64 位相−周波数検出器 63,65,67 マルチプレクサ 86 パルス繰返し論理 88 パルス引伸し論理 90 デジタルローパスフィルタ 91 シンクロナイザ 92 分数周波数カウンタ 94 丸め論理 96 整数周波数カウンタ 98,102,120,124,134,136 A
NDゲート 106,108,110,126,128 ラッチ 116 排他的ORゲート 118,122 ORゲート 132 指数ユニット 134 乗算/加算装置 136 演算論理装置 138 バレルシフタ 140 アキュムレータ 142 コンペア、セレクト、およびストアユニット 144 RAM 145 メモリ/周辺インターフェイスユニット 146 ROM 148 データレジスタ 149 プログラムコントローラおよびアドレス発生
器回路 151 QEJ 152 JTAGテストポート 156 配電回路 200 ハンドセット 212 音声インターフェイス 214,224 フィルタ 216 A/Dコンバータ 220 デジタルインターフェイス 222 D/Aコンバータ 225 増幅器 226 マイクロコントローラ 228 入出力装置 232 コーディック 234 変調器 236 ドライバ 238 受信機 240 RF回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジョン ダブリュ.ファタルソウ アメリカ合衆国テキサス州ダラス,バン ダイク ロード 10006 (72)発明者 ミッシェル ドゥ ウィット アメリカ合衆国テキサス州ダラス,バーチ クロフト ドライブ 8418 (72)発明者 ジェームズ ビー.バートン アメリカ合衆国テキサス州ダラス,ブリス デイル ドライブ 7217 (72)発明者 安孫子 茂志 東京都北区神谷1−3−4−1111 (72)発明者 高橋 博 埼玉県入間郡大井町鶴ケ舞1−10−5 (72)発明者 水野 博之 東京都豊島区巣鴨2−13−4 (72)発明者 村松 重利 東京都北区王子本町2−18−7 (72)発明者 田代 賢一 東京都葛飾区小菅3−19−4 (72)発明者 襖田 雅弘 東京都練馬区下石神井4−5−2 (72)発明者 ルアト キュー.ファム アメリカ合衆国テキサス州ヒューストン, ウェステラドライブ 12427 (72)発明者 フレデリック ブトー アメリカ合衆国マサチューセッツ州ベルモ ント、コンコード アベニュー 504 (72)発明者 エマニュエル エゴ フランス国アンチーブ,ビュー シュマン ド サンジャン,36,ル マ ド ミコ クリエール エイ.1 (72)発明者 ジロラモ ガロ イタリア国アベッザノ,ビア サラガト 30 (72)発明者 ヒープ トラン アメリカ合衆国テキサス州ダラス,ウィロ ウ レーン5017 (72)発明者 カール イー.レーモンズ アメリカ合衆国テキサス州ガーランド,キ ャッスル ロック 3322 (72)発明者 アルバート シー アメリカ合衆国テキサス州プラノ,リオ グランデ ドライブ 1515,アパートメン ト ナンバー 1306 (72)発明者 マハリンガム ナンダクマール アメリカ合衆国テキサス州リチャードソ ン,ウォータービュー パークウェイ 2200,アパートメント ナンバー 2338 (72)発明者 ボブ エクルンド アメリカ合衆国テキサス州プラノ,ジョシ ュア ツリー ドライブ 1121 (72)発明者 イー − チン チェン アメリカ合衆国テキサス州リチャードソ ン,フォックスボロ ドライブ 3100

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デジタル制御発振器であって、各々が共
    通ノードに接続されデジタル制御語ワードの関連ビット
    の状態に応答して共通ノードへ容量を与える複数のスイ
    ッチドキャパシタと、共通ノードに接続された入力およ
    び出力クロック信号を駆動する出力を有する出力回路
    と、共通ノードに接続された入力および共通ノードを相
    補電圧へ駆動する出力を有する反転帰還論理と、を含む
    前記デジタル制御発振器。
JP9345670A 1996-11-08 1997-11-10 デジタル制御発振器 Pending JPH1127142A (ja)

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US3072396P 1996-11-08 1996-11-08
US3686597P 1997-02-05 1997-02-05
US036865 1997-02-05
US030723 1998-02-25

Publications (1)

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JPH1127142A true JPH1127142A (ja) 1999-01-29

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TW357453B (en) 1999-05-01
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