JP4762927B2 - 電子機器、電子機器の製造方法、及び携帯端末装置 - Google Patents

電子機器、電子機器の製造方法、及び携帯端末装置 Download PDF

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Description

本発明は、携帯電話機等のマイクロフォンが内蔵される各種機器のマイクロフォンの実装に関し、小型化された各種機器等のマイクロフォンを備えた電子機器電子機器の製造方法、及び携帯端末装置に関する。
携帯電話機等のマイクロフォンが内蔵される各種機器では、筐体内に設置されたマイクロフォンに外部からの音を導くための音孔が筐体に形成されている。携帯電話機等の小型化された機器にあっては、ユーザが通話時に筐体を握ると、音孔を手で無意識に塞いでしまい、送話音のレベルが低下するという不都合がある。
このようなマイクロフォンが内蔵される機器に関し、特許文献1には、マイク穴が塞がれることを防止するため、筐体の送話口側の側面部に開口部を設けるとともに、この開口部とマイクとの間に音道を設けることが開示されている。また、特許文献2では、話者の息による雑音を低減するため、マイクロフォンユニットの前面に前気室を備え、この前気室にマイクロフォンに通ずる音孔を設けるとともに、筐体の外部に通ずる音孔を設けた構造が開示されている。
特開平9−135286号公報(要約、図2) 特開2001−211089号公報(要約)
ところで、送話音声のレベルが低下すると、受話側のユーザは心理的に音声レベルが低下したものと誤解し、大声を張り上げるという不都合がある。また、このような音孔の塞ぎを防止するため、音孔とは別の開口部や音道を設けること(特許文献1)、前気室を設けて音道を確保すること(特許文献2)等の提案があるが、これらは構造が複雑であり、小型化された機器には不向きである。
携帯電話機等の携帯端末装置にあっては、ハンズフリーの通話が行われ、レシーバやスピーカからの音声がマイクロフォンに入ることを防止することが要請され、また、マイクロフォンの受音レベルの低下防止だけでなく、音質を高めることも要請されている。
このような課題や要請について、特許文献1、2にはその開示や示唆はなく、それを解決する構成等についての開示や示唆はない。
そこで、本発明の目的は、機器に実装されるマイクロフォンの実装構造、マイクロフォンを内蔵する機器の製造方法、又はマイクロフォンを備える携帯電話機等の携帯端末装置に関し、マイクロフォンの受音レベルの低下を防止し、音声による通話機能を高めることにある。
上記目的を達成するため、本発明は、マイクロフォンを備える電子機器であって、機器の筐体部に音を通過させる受音部を形成するとともに、受音部の周回部分に受音部を閉塞する防護膜を固定し、また受音部を囲い込む立壁部を設け、この防護膜と、立壁部と、筐体部と、筐体部内に内蔵される基板部とを以て閉じられた気室を形成し、受音部で受けた音を気室を通してマイクロフォンに導く構造である。このような気室を筐体部内に備えた構造であるから、複数の音孔等で形成される受音部は、筐体部の幅方向に設置でき、受音部の塞ぎを防止できるとともに、マイクロフォンの受音レベルの向上だけでなく、音質を高めることができ、音声による通話機能が高められる。また、本発明の電子機器の製造方法によれば、上記実装構造を実現できる。
そこで、上記目的を達成するため、本発明の第1の側面は、イクロフォンを備える電子機器であって、前記電子機器の筐体部と、前記筐体部に形成され、音を通過させる受音部と、前記受音部の周回部分に接着材によって固定され、前記受音部を閉塞する防護膜と、前記筐体部に設置され、導音孔を備える基板部と、前記筐体部に、前記受音部を包囲して立設された突部と、クッション材料で形成された環状体からなり、前記受音部を囲い込み、前記筐体部の内面部と前記基板部との間に挟み込まれ、圧縮状態で前記突部の高さに保持して設置された立壁部と、前記筐体部、前記防護膜、前記基板部及び前記立壁部により閉じられ、前記受音部からの前記音を前記マイクロフォンに導く気室とを備え、前記導音孔を覆って前記マイクロフォンが設置された構成である。斯かる構成により、上記目的を達成できる。
上記目的を達成するためには、上記電子機器において、好ましくは前記立壁部は、前記筐体部又は前記基板部に接着材を以て固定された構成としてもよいし、前記受音部は前記筐体部の幅方向に配置され、複数の孔、又は単一又は複数の長孔で形成された構成としてもよいし、前記防護膜は、前記受音部からの水分を遮断しかつ前記音を通過させる構成としてもよい。斯かる構成によっても、上記目的を達成できる。
上記目的を達成するため、本発明の第2の側面は、マイクロフォンを備える電子機器の製造方法であって、前記電子機器の筐体部に形成された受音部の周回部分に防護膜を接着材で固定し、前記受音部を閉塞する工程と、前記筐体部に前記受音部を包囲して突部を立設する工程と、記受音部を囲い込み、前記筐体部の内面部と導音孔を備える基板部との間に挟み込まれて圧縮状態で前記突部の高さに保持され、クッション材料で形成された環状体からなる立壁部を設置する工程と、前記筐体部に設置された前記立壁部を、前記筐体部に内蔵された前記基板部と、前記筐体部の内面部と、前記防護膜とにより挟み込み、前記受音部からの音を前記マイクロフォンに導く気室を形成する工程と、前記導音孔を覆って前記マイクロフォンを設置する工程とを含む構成である。斯かる構成により、上記目的を達成できる。
上記目的を達成するためには、上記電子機器の製造方法において、好ましくは、水分を遮断しかつ前記音を通過させる防護膜を用いる構成としてもよい。斯かる構成によっても、上記目的を達成できる。
上記目的を達成するため、本発明の第3の側面は、装置内に実装されるマイクロフォンを備える携帯端末装置であって、前記装置の筐体部と、前記筐体部に形成され、音を通過させる受音部と、前記受音部の周回部分に接着材によって固定され、前記受音部を閉塞する防護膜と、前記筐体部に設置され、導音孔を備える基板部と、前記筐体部に、前記受音部を包囲して立設された突部と、クッション材料で形成された環状体からなり、前記受音部を囲い込み、前記筐体部の内面部と前記基板部との間に挟み込まれ、圧縮状態で前記突部の高さに保持して設置された立壁部と、前記筐体部、前記防護膜、前記基板部及び前記立壁部により閉じられ、前記受音部からの前記音を前記マイクロフォンに導く気室とを備え、前記導音孔を覆って前記マイクロフォンが設置された構成である。斯かる構成により、上記目的を達成できる。
本発明によれば、次のような効果が得られる。
(1) 筐体部、基板部及び立壁部により閉じられた気室を備えたので、筐体部には斯かる気室に沿って複数の音孔等からなる受音部を形成でき、マイクロフォンの受音レベルの低下を防止でき、音質を高め、通話機能を向上させることができる。
(2) 受音部を広く形成できるので、手による塞ぎを回避でき、マイクロフォンの受音レベルの低下を防止でき、通話機能が高められる。
(3) また、本発明の製造方法によれば、上記効果が得られるマイクロフォンの実装構造を製造工程で実現でき、信頼性のある携帯端末装置等の機器を製造することができる。
そして、本発明の他の目的、特徴及び利点は、添付図面及び各実施の形態を参照することにより、一層明確になるであろう。
〔第1の実施の形態〕
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る携帯端末装置の一例を示す図、図2は、図1のII−II線(受音孔部)切断端面を示す図、図3は、マイクロフォン実装部分を分解して示した斜視図、図4は、マイクロフォン実装部分の組立途上を示す断面図である。
この実施の形態に係る携帯端末装置2は本発明のマイクロフォンの実装構造、機器の製造方法、及び携帯端末装置の一例であって、この携帯端末装置2の筐体4には複数の受音孔6が形成されるとともに、これら受音孔6を囲い込んで前気室8が形成され、基板部10(図2)の背面側(前気室8の外部)にマイクロフォン12が実装されている。マイクロフォン12には、受音孔6からの音が前気室8を通して導びかれる。
筐体4は、固定側筐体14と可動側筐体16とをヒンジ部18で連結し、固定側筐体14と可動側筐体16とを開閉可能(折畳み可能)に構成されている。固定側筐体14は、前面側筐体部20と背面側筐体部22とを備え、これらは合成樹脂で形成された成形体である。可動側筐体16にはレシーバ23が内蔵されるとともに、放音孔25が形成されている。
受音孔6は、筐体4の外部からの音を前面側筐体部20内に導く受音部であって、前面側筐体部20の縁面形状に沿って曲線状に配置されている。この実施の形態では、前面側筐体部20に設置された入力操作部にあるテンキー群27の横方向の設置幅より僅かに狭い範囲で形成されている。
前面側筐体部20の内側には、背面側筐体部22に当接される複数の支持脚部24が形成され、背面側筐体部22には、各支持脚部24に対応する固定段部26が形成されている。固定段部26の背面部には凹部28が形成され、この凹部28から固定段部26を貫通させた固定ねじ30が支持脚部24にねじ込まれることにより、前面側筐体部20と背面側筐体部22とが一体的且つ強固に固定されている。凹部28には例えば、ゴム等の弾性材料で形成されたキャップ32が挿入され、固定ねじ30が隠蔽されている。
前面側筐体部20の支持脚部24の間隔内には基板部10が設置され、この基板部10は背面側筐体部22の複数の支持突部34によって支持されている。基板部10は例えば、プリント回路基板で構成され、マイクロフォン12の他、携帯端末装置2を構成するための各種の構成部品36が実装されている。構成部品36は例えば、コネクタである。この実施の形態では、構成部品36に背面側筐体部22の複数の支持突部34を当てることにより、基板部10が背面側筐体部22に支持されている。また、この実施の形態では、支持突部34によって構成部品36の部分で基板部10を支持しているが、支持突部34を高く設定することにより、基板部10の回路基板を直接、支持する構成としてもよい。
マイクロフォン12は、基板部10の背面側、即ち、構成部品36側に実装されている。基板部10にはマイクロフォン12に音を導くための導音孔38が形成され、この導音孔38を介してマイクロフォン12が前気室8に通じている。
前気室8は、前面側筐体部20の内面部と基板部10との間に受音孔6を囲い込んで形成された共鳴空間であって、前面側筐体部20と基板部10との間に設置された立壁部40と、前面側筐体部20と、基板部10とで構成された空間部である。立壁部40は例えば、ゴム、ウレタン、発砲ウレタン等の弾性を備えたクッション材料で形成され、複数の受音孔6を周回して包囲する環状体である。
この立壁部40と前面側筐体部20の内面部との間には防護膜42が設置されているとともに、固定手段として接着材44、46が設置されている。防護膜42は、受音孔6からの水分の侵入を阻止するとともに、音のみを通過させる機能を持つシートである。この防護膜42は、接着材44によって前面側筐体部20に固定され、この防護膜42の上に接着材46によって立壁部40が固定されている。前面側筐体部20の内面部には立壁部40の形状に対応して複数の突部48が形成され、立壁部40がこれら突部48によって位置決めされるとともに、横方向への変形防止が図られている。
斯かる構成からなるマイクロフォン実装部分は、図3に示すように、前面側筐体部20と背面側筐体部22との間に、基板部10、立壁部40及び防護膜42が積層されて設置されるとともに、防護膜42と前面側筐体部20との間に接着材44、立壁部40と防護膜42との間に接着材46が設置されている。前面側筐体部20に接着材44、46で防護膜42及び立壁部40が固定され、立壁部40の上に基板部10が重ねられ、これらは前面側筐体部20と背面側筐体部22との間に挟み込まれ、前面側筐体部20と背面側筐体部22とが固定ねじ30で締め付けられて固定される。斯かる構成により、立壁部40は基板部10と前面側筐体部20との間で圧縮状態で維持され、密閉状態の前気室8が形成されている。この場合、基板部10は突部48に当たり、前気室8の厚みが突部48の高さによって決定されている。
そこで、図4に示すように、立壁部40を突部48の高さを超え例えば、高さtだけ突出させる構成とすれば、図5に示すように、立壁部40を圧縮させて保持することができ、密閉状態の前気室8を実現することができる。
また、この実施の形態において、接着材44、46は、合成樹脂シートの表裏面に接着剤が塗布された所謂両面接着シートが用いられ、接着材44は立壁部40と同形状の受音孔6を周回して包囲する環状シートである。防護膜42は水分を遮断し、空気を通過させる樹脂シートであり、接着材46は防護膜42と同形状に設定されている。なお、接着材46は、図6に示すように、接着材44と同様に環状シートで構成してもよい。
このような構成によれば、受音孔6から前気室8に音が入り、その際、前気室8は共鳴空間として機能し、前気室8から音が導音孔38を通してマイクロフォン12に入る。マイクロフォン12はその音を電気信号に変換し、その音に応じたレベルを持つ電気信号が得られる。
このようなマイクロフォンの実装構造を備えた場合、次のような利点及び効果が得られる。
(1) 筐体4の固定側筐体14の内部に前気室8が設置されたことにより、受音孔6の形成位置やマイクロフォン12の設置場所の自由度が高められ、受音孔6は筐体4の幅方向の広範囲に亘って形成することができる。即ち、複数の受音孔6をライン状に配置することができ、固定側筐体14を掴む際に指等で塞がれることがなく、仮に、一部の受音孔6が塞がれても音を十分に前気室8に導くことができ、マイクロフォン12には十分な音圧レベルが得られ、携帯端末装置2の通話機能が高められる。
(2) 前気室8が筐体4の固定側筐体14と基板部10との間に生じ、又は形成された間隔部に設置されているので、十分な容積及び面積を持つ前気室8が形成でき、受音孔6の位置の自由度が高められるとともに、マイクロフォン12に対する音圧レベルを向上させることができる。
(3) 立壁部40がクッション材で構成されているので、圧縮状態で立壁部40が保持されるので、立壁部40の復元力が基板部10側に作用し、基板部10側に多少の凹凸があっても、また、接着材等のシール部材を設置することなく、高度な気密保持が前気室8で実現できる。また、ハンズフリー通話を行う際に、クッション材で形成された立壁部40で前気室8が形成されているので、レシーバ23や図示しないスピーカからの音声や振動を緩衝することができ、ハウリングを抑制することができる。
次に、この携帯端末装置2の製造方法の一例を説明する。
この製造方法には、次のような成形工程、基板部形成工程及び組立工程が含まれている。
a)成形工程
図3及び図4に示すように、固定側筐体14の前面側筐体部20、背面側筐体部22、立壁部40、防護膜42、接着材44、46の成形を行う。接着材44、46を例えば、両面接着シートで構成すれば、打抜き加工により、所定形状に加工する。
b)基板部形成工程
筐体4内に内蔵可能な基板部10に成形し、基板部10にはマイクロフォン12や構成部品36を実装する。
c)組立工程
前面側筐体部20の突部48で包囲された面部に接着材44を設置し、その上に防護膜42を張り付け、その上に接着材46を張り付け、その上に立壁部40を設置して張り付ける。このような工程を経て、立壁部40の上に基板部10を載せ、その基板部10に背面側筐体部22を載せて覆い、背面側筐体部22の凹部28から固定ねじ30を貫通させ、前面側筐体部20の支持脚部24にねじ込むことにより、固定側筐体14が組み立てられる。
このような組立工程により、固定側筐体14には、前面側筐体部20と、基板部10と、立壁部40及び防護膜42とにより、前気室8が形成される。
この実施の形態では、立壁部40、防護膜42、接着材44、46をそれぞれ別個な部品として構成したが、組立工程cに対してプレ工程を設定し、図7に示すように、立壁部40に接着材46を予め接着した板状の立壁体50を形成するとともに、防護膜42に接着材44を予め接着した板状の防護膜体52を形成することにより、組立のための部品点数を削減する構成としてもよい。
この場合、立壁体50は、クッション材で構成された立壁部40にシート状の接着材46が合体されて軟弱な立壁部40が補強されているので、組立の際に組立性を向上させることができる。同様に、防護膜体52についても、防護膜42が接着材44で補強され、組立性や接着性が高められる。
このような製造方法によれば、既述のマイクロフォンの実装構造を容易に実現することができる。
〔第2の実施の形態〕
図8は、本発明の第2の実施の形態に係る携帯端末装置の一例を示す図、図9は、図8のIX−IX線切断端面を示す図である。図8及び図9において、図1及び図2と同一部分には同一符号を付してある。
この実施の形態に係る携帯端末装置2は、本発明のマイクロフォンの実装構造、機器の製造方法、及び携帯端末装置の一例であって、指紋センサに隣接して前気室8を形成した場合を示している。
この実施の形態では、図8に示すように、固定側筐体14の前面側筐体部20には指紋センサ54が設置され、この指紋センサ54に隣接して受音部である受音孔6が形成され、その内側に前気室8が形成されている。
前気室8は、図9に示すように、中央部に配置されている指紋センサ54を避け、前面側筐体部20と基板部10との間に立壁部40を挟み込むことにより形成されている。基板部10の背面側には、マイクロフォン12が実装され、基板部10に形成された導音孔38を通してマイクロフォン12と前気室8とが連結されている。
前気室8は複数の受音孔6を囲い込んで形成され、受音孔6と立壁部40との間には接着材44、46、防護膜42を介在させ、受音孔6からの水分の侵入を阻止するとともに、音のみを選択的に前気室8に導く構造は既述の実施の形態と同様である。
また、立壁部40はクッション材で構成され、前面側筐体部20と基板部10との間に挟み込まれて圧縮状態で保持されている。
その他の構成は第1の実施の形態と同様であるので、同一符号を付し、その説明を省略する。斯かる構成によっても、第1の実施の形態と同様の効果が得られる。
〔他の実施の形態〕
(1) 上記実施の形態では、マイクロフォン12が前気室8の外部、即ち、基板部10の背面側に実装されているが、図10に示すように、前気室8内に実装する構成としてもよい。斯かる構成とすれば、基板部10に導音孔38を形成する必要がないし、基板部10の上面側にマイクロフォン12が設置される場合、そのマイクロフォン12を含めて前気室8を構成することができる。
(2) 上記実施の形態では、複数の受音孔6をライン状に配置し、受音孔列を構成したが例えば、図11に示すように、複数の受音孔6を前気室8の広がりに合わせてジグザグ状に配置する構成としてもよいし、また例えば、図12に示すように、単一又は複数の長孔等のスリット60で構成してもよい。
(3) 上記実施の形態では、立壁部40をクッション材で構成したが、立壁部40を剛体で構成し、接着材44、46を柔軟性が高く、比較的厚く形成することにより、圧縮性を立壁部40に持たせる構成としてもよい。
(4) 上記実施の形態では、マイクロフォンが実装される機器として携帯端末装置2を例示したが、本発明は、パーソナルコンピュータ、ゲーム機器、携帯情報端末機(PDA:Personal Digital Assistant)の他、マイクロフォンが実装される各種の電子機器等に適用することができ、実施の形態に限定されるものではない。
次に、以上述べた本発明の実施の形態から抽出される技術的思想を請求項の記載形式に準じて付記として列挙する。本発明に係る技術的思想は上位概念から下位概念まで、様々なレベルやバリエーションにより把握できるものであり、以下の付記に本発明が限定されるものではない
(付記1) 機器に実装されるマイクロフォンの実装構造であって、
前記機器の筐体部と、
前記筐体部に形成され、音を通過させる受音部と、
前記筐体部に設置される基板部と、
前記受音部を囲い込み、前記筐体部の内面部と前記基板部との間に設置された立壁部と、
前記筐体部、前記基板部及び前記立壁部により閉じられ、前記受音部からの前記音を前記マイクロフォンに導く気室と、
を備えることを特徴とする、マイクロフォンの実装構造。
(付記2) 付記1記載のマイクロフォンの実装構造において、
前記立壁部は、クッション材料で形成されたことを特徴とする、マイクロフォンの実装構造。
(付記3) 付記1記載のマイクロフォンの実装構造において、
前記立壁部は、前記受音部を周回する環状体で形成されたことを特徴とする、マイクロフォンの実装構造。
(付記4) 付記1記載のマイクロフォンの実装構造において、
前記筐体部は、前記立壁部を位置決めする位置決め部を備えることを特徴とする、マイクロフォンの実装構造。
(付記5) 付記1記載のマイクロフォンの実装構造において、
前記立壁部は、前記筐体部又は前記基板部に接着材を以て固定されたことを特徴とする、マイクロフォンの実装構造。
(付記6) 付記1記載のマイクロフォンの実装構造において、
前記受音部は前記筐体部の幅方向に配置され、複数の孔、又は単一又は複数の長孔で形成されたことを特徴とする、マイクロフォンの実装構造。
(付記7) 付記1記載のマイクロフォンの実装構造において、
前記受音部からの水分を遮断しかつ前記音を通過させる防護膜を前記受音部に設置したことを特徴とする、マイクロフォンの実装構造。
(付記8) 付記1記載のマイクロフォンの実装構造において、
前記マイクロフォンは、前記気室の外側に設置され、前記気室に形成した導音孔より前記音が導かれることを特徴とする、マイクロフォンの実装構造。
(付記9) 付記1記載のマイクロフォンの実装構造において、
前記マイクロフォンは、前記気室の内側に設置されてなることを特徴とする、マイクロフォンの実装構造。
(付記10) 付記1記載のマイクロフォンの実装構造において、
前記マイクロフォンは、前記基板部に実装されてなることを特徴とする、マイクロフォンの実装構造。
(付記11) マイクロフォンを備える機器の製造方法であって、
前記機器の筐体部に形成された受音部を囲い込み、前記筐体部の内面部に立壁部を設置する工程と、
前記筐体部に設置された前記立壁部を、前記筐体部に内蔵された基板部と、前記筐体部の内面部とにより挟み込み、前記受音部からの音を前記マイクロフォンに導く気室を形成する工程と、
を含むことを特徴とする、機器の製造方法。
(付記12) 付記11記載のマイクロフォンを備える機器の製造方法において、
前記受音部に水分を遮断しかつ前記音を通過させる防護膜を設置する工程を含むことを特徴とする、機器の製造方法。
(付記13) 装置内に実装されるマイクロフォンを備える携帯端末装置であって、
前記装置の筐体部と、
前記筐体部に形成され、音を通過させる受音部と、
前記筐体部に設置される基板部と、
前記受音部を囲い込み、前記筐体部の内面部と前記基板部との間に設置された立壁部と、
前記筐体部、前記基板部及び前記立壁部により閉じられ、前記受音部からの前記音を前記マイクロフォンに導く気室と、
を備えることを特徴とする携帯端末装置。
(付記14) 付記13記載の携帯端末装置において、
前記立壁部は、クッション材料で形成されたことを特徴とする携帯端末装置。
(付記15) 付記13記載の携帯端末装置において、
前記立壁部は、前記受音部を周回する環状体で形成されたことを特徴とする携帯端末装置。
(付記16) 付記13記載の携帯端末装置において、
前記筐体部は、前記立壁部を位置決めする位置決め部を備えることを特徴とする携帯端末装置。
(付記17) 付記13記載の携帯端末装置において、
前記立壁部は、前記筐体部又は前記基板部に接着材を以て固定されたことを特徴とする携帯端末装置。
(付記18) 付記13記載の携帯端末装置において、
前記受音部は、複数の孔、又は単一又は複数の長孔で形成されたことを特徴とする携帯端末装置。
(付記19) 付記13記載の携帯端末装置において、
前記受音部からの水分を遮断しかつ前記音を通過させる防護膜を前記受音部に設置したことを特徴とする携帯端末装置。
(付記20) 付記13記載の携帯端末装置において、
前記マイクロフォンは、前記気室の外側に設置され、前記気室に形成した導音孔より前記音が導かれることを特徴とする携帯端末装置。
(付記21) 付記13記載の携帯端末装置において、
前記マイクロフォンは、前記気室の内側に設置されてなることを特徴とする携帯端末装置。
(付記22) 付記13記載の携帯端末装置において、
前記マイクロフォンは、前記基板部に実装されてなることを特徴とする携帯端末装置。
(付記23) 付記13記載の携帯端末装置において、
前記マイクロフォンは、前記筐体部に取り付けられていることを特徴とする携帯端末装置。
以上説明したように、本発明の最も好ましい実施の形態等について説明したが、本発明は、上記記載に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載され、又は明細書に開示された発明の要旨に基づき、当業者において様々な変形や変更が可能であることは勿論であり、斯かる変形や変更が、本発明の範囲に含まれることは言うまでもない。
本発明は、機器に実装されるマイクロフォンの実装構造、マイクロフォンを内蔵する機器の製造方法、又はマイクロフォンを備える携帯電話機等の携帯端末装置に関し、マイクロフォンの受音レベルの低下を防止し、音声による通話機能を高めることができる等、携帯電話機等の携帯端末装置や、各種情報処理装置等に適用でき、製品のデザイン性が高められる等、有用である。
第1の実施の形態に係る携帯端末装置の一例を示す図である。 図1のII−II線切断端面を示す図である。 マイクロフォン実装部分を分解して示した斜視図である。 マイクロフォン実装部分の組立途上を示す断面図である。 携帯端末装置の前気室部を示す断面図である。 マイクロフォン実装部分の変形例を示す斜視図である。 携帯端末装置の製造工程の一例を示す斜視図である。 第2の実施の形態に係る携帯端末装置の一例を示す図である。 図8のIX−IX線切断端面を示す図である。 他の実施の形態に係る携帯端末装置を示す断面図である。 他の実施の形態に係る携帯端末装置を示す図である。 他の実施の形態に係る携帯端末装置を示す図である。
符号の説明
2 携帯端末装置
4 筐体
6 受音孔
8 前気室
10 基板部
12 マイクロフォン
14 固定側筐体
40 立壁部
42 防護膜
44、46 接着材

Claims (7)

  1. イクロフォンを備える電子機器であって、
    前記電子機器の筐体部と、
    前記筐体部に形成され、音を通過させる受音部と、
    前記受音部の周回部分に接着材によって固定され、前記受音部を閉塞する防護膜と、
    前記筐体部に設置され、導音孔を備える基板部と、
    前記筐体部に、前記受音部を包囲して立設された突部と、
    クッション材料で形成された環状体からなり、前記受音部を囲い込み、前記筐体部の内面部と前記基板部との間に挟み込まれ、圧縮状態で前記突部の高さに保持して設置された立壁部と、
    前記筐体部、前記防護膜、前記基板部及び前記立壁部により閉じられ、前記受音部からの前記音を前記マイクロフォンに導く気室と、
    を備え、前記導音孔を覆って前記マイクロフォンが設置されたことを特徴とする電子機器
  2. 請求項1記載の電子機器において、
    前記立壁部は、前記筐体部又は前記基板部に接着材を以て固定されたことを特徴とする、電子機器
  3. 請求項1記載の電子機器において、
    前記受音部は前記筐体部の幅方向に配置され、複数の孔、又は単一又は複数の長孔で形成されたことを特徴とする電子機器
  4. 請求項1記載の電子機器において、
    前記防護膜は、前記受音部からの水分を遮断しかつ前記音を通過させることを特徴とする電子機器
  5. マイクロフォンを備える電子機器の製造方法であって、
    前記電子機器の筐体部に形成された受音部の周回部分に防護膜を接着材で固定し、前記受音部を閉塞する工程と、
    前記筐体部に前記受音部を包囲して突部を立設する工程と、
    記受音部を囲い込み、前記筐体部の内面部と導音孔を備える基板部との間に挟み込まれて圧縮状態で前記突部の高さに保持され、クッション材料で形成された環状体からなる立壁部を設置する工程と、
    前記筐体部に設置された前記立壁部を、前記筐体部に内蔵された前記基板部と、前記筐体部の内面部と、前記防護膜とにより挟み込み、前記受音部からの音を前記マイクロフォンに導く気室を形成する工程と、
    前記導音孔を覆って前記マイクロフォンを設置する工程と、
    を含むことを特徴とする電子機器の製造方法。
  6. 請求項記載のマイクロフォンを備える電子機器の製造方法において、
    分を遮断しかつ前記音を通過させる防護膜を用いることを特徴とする電子機器の製造方法。
  7. 装置内に実装されるマイクロフォンを備える携帯端末装置であって、
    前記装置の筐体部と、
    前記筐体部に形成され、音を通過させる受音部と、
    前記受音部の周回部分に接着材によって固定され、前記受音部を閉塞する防護膜と、
    前記筐体部に設置され、導音孔を備える基板部と、
    前記筐体部に、前記受音部を包囲して立設された突部と、
    クッション材料で形成された環状体からなり、前記受音部を囲い込み、前記筐体部の内面部と前記基板部との間に挟み込まれ、圧縮状態で前記突部の高さに保持して設置された立壁部と、
    前記筐体部、前記防護膜、前記基板部及び前記立壁部により閉じられ、前記受音部からの前記音を前記マイクロフォンに導く気室と、
    を備え、前記導音孔を覆って前記マイクロフォンが設置されたことを特徴とする携帯端末装置。
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