JP4762327B2 - 画像処理装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、紙幣、有価証券又は機密書類等の原稿を読み取った原稿画像に含まれる特定パターンを検出するように構成された画像処理装置、及び該画像処理装置を備える画像形成装置に関する。
近年、原稿画像の複製を形成する技術の進展に伴い、例えば紙幣、有価証券等の複写禁止物の複写を禁止して偽造を防止することが可能な画像処理装置及び画像形成装置が要望されている。また、機密書類等の重要書類が複写されて情報が漏洩するのを防止することにより、セキュリティを高めることが重要視されている。
従来、このような原稿画像の複写防止に関する技術として、例えば、シートに形成された原稿を読み取った原稿画像に特定パターンの画像が含まれているか否かを判定し、含まれていると判定した場合には、画像の形成を中止するか、又は読み取った原稿画像とは異なる画像を形成する技術が種々提案されている(特許文献1から4参照)。例えば、特許文献1及び2では、原稿画像に含まれる紙幣朱印等の円形画像を検出すべく構成された画像処理装置が開示されている。
特許文献1の画像処理装置では、まず、読み取った原稿画像に主走査方向における赤色の画素を検出した場合、赤色の複数の画素からなる画像の細線化を行う。その後、画像処理装置は、細線化した画像の位置から主走査方向に特定の間隔を隔てた位置に別の赤色の画素を検出した場合、先に検出した赤色の画素と次に検出した赤色の画素とが、円の直径となる線分の両端位置に相当すると仮定し、前記線分を主走査方向に対して所定角度回転し、その線分の両端位置の2つの画素の位置がメモリに記憶されている画素の位置の所定範囲にある場合に、赤色の画素が円形の外郭を有する円形画像であると判定する。
また、特許文献2の画像処理装置では、原稿画像に主走査方向の円の直径となる線分の両端に相当する画素を検出した場合、円の中心から副走査方向に所定の間隔だけ離れた位置に円の一部を検出したときに、検出した画素が検出対象の画像の一部であると判定する。また、この画像処理装置は、検出した円の内側において所定の間隔内の画素がオンとなる回数、即ち赤色の画素数をカウントし、予めメモリ内に記憶されている特定の画像データに対応する数値と、カウントされた値とが一致するか否かを判断し、一致する場合に、検出された画素によって形成される画像が特定の円形画像であると判定する。
更に、特許文献3に記載されている画像処理装置では、処理対象の原稿画像が、目標画像の一部である特定画像部分を含むか否かの判定と、前記特定画像部分を含む目標画像候補が目標画像であるか否かの確認とを行うことにより、原稿画像中の目標画像を高速に、且つ高精度に抽出する。
更にまた、特許文献4に記載されている画像装置では、原稿画像の画像データに含まれるドットパターンと、記憶した特定のドットパターンとを比較し、これらが同一であると判定した場合、原稿画像の画像データの出力を禁止して不正な情報流出を防止するようにしている。
ところで、従来、特許文献1から4に記載された画像処理装置及び画像形成装置で原稿画像の一部を拡大する場合、特定パターンが含まれているか否かの判定が行われ領域は、元の原稿画像でいうと拡大の対象となった一部の領域に限られていた。例えば、400%の拡大複写を行う場合、拡大画像に対応する原稿画像全体の1/16の大きさの領域について、特定パターンが含まれているか否かの判定が行われていた。
実開平5−85158号公報 特開平6−178098号公報 特開2003−99788号公報 特開2005−142918号公報
しかしながら、情報の漏洩防止を目的とする場合、原稿画像の一部を拡大するときに、拡大した原稿画像の一部の領域に特定パターンが含まれていないと判定できたとしても、他の領域に前記特定パターンが含まれているときは、原稿画像のどこかに必ず重要な情報が含まれているため、拡大画像から重要な情報が漏洩する虞があった。
一方、偽造防止を目的とする場合、原稿画像の一部を拡大するときに、拡大した原稿画像の一部の領域に特定パターンが含まれていないと判定できたとしても、他の領域に前記特定パターンが含まれているときは、拡大画像には原本にあるべき特定パターンが含まれないことになる。この場合、拡大画像が後に原寸大に縮小されたとしても原本の一部としてさえ通用することがないため、実質的な問題は生じないが、複写されること自体を防止するために特定パターンが含まれるか否かの判定対象の領域を広げることは、特定パターンの誤検出を招く虞があった。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、原稿画像を拡大する場合、又は原稿画像の一部の領域が後の画像処理のために指定された場合、情報の漏洩を未然に防止すると共に、複写禁止の原稿画像の誤検出を防止することが可能な画像処理装置、及び該画像処理装置を備える画像形成装置を提供することにある。
本発明に係る画像処理装置は、複数の画素からなる画像データを受け付け、受け付けた画像データに基づく画像の一部の領域を指定された変倍率で拡大する場合、前記画像の所定領域に相異なる2パターンが含まれているか否かを検出して前記画像の使用の可否を判定する画像処理装置において、前記パターンは、文字、図形若しくは記号又はこれらの結合であり、前記画像の全領域及び拡大される領域の夫々に前記パターンの内の特定のパターン及び他のパターンが含まれているか否かを検出し、何れかのパターンを検出した場合に使用不可と判定するようにしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、受け付けた画像データに基づく画像の一部を拡大する場合、拡大前の画像において、画像の全領域及び拡大される領域の夫々に特定のパターン及他のパターンが含まれているか否かを検出し、何れか一方又は両方のパターンを検出した場合に、画像が使用不可と判定する。
これにより、拡大される領域を含む画像の領域(又は拡大される領域)に特定のパターン(又は他のパターン)が含まれているか否か検出されるため、検出漏れが防止される(又は必ずしも必要でない検出が省かれる)。
本発明に係る画像処理装置は、複数の画素からなる画像データを受け付け、受け付けた画像データに基づく画像の所定領域に相異なる2パターンが含まれるか否かを検出して前記画像の使用の可否を判定する画像処理装置において、前記画像の一部の領域の指定を受け付ける手段を備え、前記パターンは、文字、図形若しくは記号又はこれらの結合であり、前記画像の全領域及び前記手段が指定を受け付けた領域の夫々に前記2パターンの内の特定のパターン及び他のパターンが含まれているか否かを検出し、何れかのパターンを検出した場合に使用不可と判定するようにしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、受け付けた画像データに基づく画像の一部の領域の指定を受け付け、前記画像の全領域及び指定を受け付けた領域の夫々に特定のパターン及び他のパターンが含まれているか否かを検出し、何れか一方又は両方のパターンを検出した場合に、画像が使用不可と判定する。
これにより、指定された領域を含む画像の全領域(又は指定された領域)に特定のパターン(又は他のパターン)が含まれているか否か検出されるため、検出漏れが防止される(又は必ずしも必要でない検出が省かれる)
本発明に係る画像処理装置は、前記領域に属する画像データを記憶する手段を備えることを特徴とする。
本発明にあっては、指定を受け付けた領域に属する画像データのみを記憶するため、後の処理のために画像データを記憶するのに必要とされるメモリの容量が削減される。
本発明に係る画像処理装置は、前記特定のパターン及び他のパターンの夫々は、画像データに基づく画像の漏洩防止及び偽造防止のためのパターンであることを特徴とする。
本発明にあっては、拡大前の画像の全領域に(又は拡大される領域若しくは指定された領域にのみ)情報の漏洩防止(又は偽造防止)のためのパターンが含まれているか否かが検出されるため、情報の漏洩が確実に防止される(又は偽造対象の領域以外での検出が省かれる)。
本発明に係る画像形成装置は、上述した発明の何れか1つに記載の画像処理装置と、該画像処理装置で使用可と判定された画像に基づいて出力画像を形成する手段とを備えることを特徴とする。
本発明にあっては、上述した発明の何れか1つに記載の画像処理装置で使用可、即ち出力可と判定された画像に基づいて出力画像を形成する。
これにより、検出漏れが防止されると共に、必ずしも必要でない検出が省かれる画像処理装置が、画像形成装置に適用される。
本発明によれば、受け付けた画像データに基づく拡大前の画像のうち、拡大される領域を含む画像の全領域(又は拡大される領域)に特定のパターン(又は他のパターン)が含まれているか否か検出されるため、検出漏れが防止される(又は必ずしも必要でない検出が省かれる)。また、受け付けた画像データに基づく画像のうち、指定された領域を含む画像の全領域(又は指定された領域)に特定のパターン(又は他のパターン)が含まれているか否か検出されるため、検出漏れが防止される(又は必ずしも必要でない検出が省かれる)
従って、原稿画像を拡大する場合、又は原稿画像の一部の領域が後の画像処理のために指定された場合、情報の漏洩を未然に防止すると共に、複写禁止の原稿画像の誤検出を防止することが可能となる。
本発明の実施の形態に係るデジタル複合機を含む画像形成システムの構成例を示すブロック図である。 デジタル複合機の概略構成を示すブロック図である。 画像処理部及びICUの構成を示す機能ブロック図である。 画像読取部が原稿を読み取る状態を模式的に示す説明図である。 ICUに与えられた画像の一部の領域が拡大される様子を模式的に示す説明図である。 画像処理部により検出されるべき偽造防止識別マークの画像を有するパターンの構成例を示す模式図である。 パターンの一部をなす環状の画像を検出する処理を説明するための説明図である。 パターンの円弧を検出するための判定ウインドウと、円弧との関係を示す説明図である。 判定ウインドウ内の画像と、円弧を検出するためのテンプレートとの対応を示す説明図である。 テンプレートによる判定条件を示す図表である。 パターン検出領域の分割例と画素数の分布との関係を説明するための説明図である。 画像処理部により検出さるべき情報漏洩防止識別マークの例と、該情報漏洩防止識別マークを検出するためのテンプレートとを示す説明図である。 情報漏洩防止識別マーク検出部が情報漏洩防止識別マークの候補を検出するために使用するテンプレートの構成を示す説明図である。 テンプレートマッチングによる検出動作を示す説明図である。 情報漏洩防止識別マークの候補を検出するために設定されているテンプレートのパターン(領域)を示す説明図である。 テンプレートの周辺部白判定領域、及びテンプレートを用いた判定のための構成例を示す説明図である。 テンプレートの周辺部カウント領域、及びテンプレートを用いた判定のための構成例を示す説明図である。 テンプレートの第1中心部カウント領域、及びテンプレートを用いた判定のための構成例を示す説明図である。 テンプレートの第2中心部カウント領域、及びテンプレートを用いた判定のための構成例を示す説明図である。 テンプレートの第3中心部カウント領域、及びテンプレートを用いた判定のための構成例を示す説明図である。 原稿の複写及び領域の指定が行われた場合のCPUの処理手順を示すフローチャートである。 原稿の複写及び領域の指定が行われた場合のCPUの処理手順を示すフローチャートである。 原稿の複写及び領域の指定が行われた場合のCPUの処理手順を示すフローチャートである。 検出1に係るCPUの処理手順を示すフローチャートである。 検出2に係るCPUの処理手順を示すフローチャートである。 ICUでの変倍に係るCPUの処理手順を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る画像処理装置及び画像形成装置をデジタル複合機に適用した実施の形態について詳述する。図1は、本発明の実施の形態に係るデジタル複合機を含む画像形成システムの構成例を示すブロック図である。図中2はデジタル複合機であり、デジタル複合機2は、ネットワーク30を介してデジタルカメラ31、パーソナルコンピュータ(以下、PCという)32、及びノート型パーソナルコンピュータ(以下、ノートPCという)33と接続されている。
デジタル複合機2は、上面に透明ガラスからなる原稿載置台21aが設けられた画像読取部21を上部に有する本体装置2aを備え、画像読取部21の上側に、原稿載置台21a上で原稿を搬送する自動原稿処理部2bを備える。原稿載置台21aの前側には、使用者の操作を受け付けるための操作部21bが配されている。自動原稿処理部2bは、画像読取部21と連結する図示しないヒンジによって、回動自在に構成されており、原稿載置台21aの上側を開放して原稿を手置きすることができるようになっている。デジタル複合機2は、本体装置2a内の適宜位置に設けられたインタフェース(図示せず)を介して、デジタルカメラ31、PC32及びノートPC33からの画像データを取得可能なように構成してある。
図2は、デジタル複合機2の概略構成を示すブロック図である。デジタル複合機2は、本体装置2aの内部に画像処理部10を備える。画像処理部10には、画像読取部(カラースキャナ)21がシートに形成された原稿を読み取った原稿画像の画像データ、並びにネットワーク30を介してデジタルカメラ31、PC32及びノートPC33から取り込まれた画像データが与えられる。画像処理部10に与えられる画像データは、形成画像処理部(以下、ICUという)22にも与えられる。画像処理部10は、与えられた画像データを特定パターンの検出に適するように処理する前処理部11と、前処理部11で処理された画像データから特定パターンを検出した結果をプリンタ制御部(以下、PCUという)23に与える画像判定部12とを備える。
尚、画像処理部10、ICU22、PCU23、及び操作部21bが、画像処理装置を構成する。
また、本実施の形態では、後述する偽造防止識別マーク及び情報漏洩防止識別マークを特定パターンとして検出する。
ICU22に与えられた画像データは、シートへの形成に適するように所定の処理が施され、後述する画像メモリ223(図3参照)に一旦記憶された後に、シートに画像を形成するカラープリンタからなる画像形成部24に与えられる。画像形成部24には、PCU23からシートへの画像形成を制御するための信号が与えられる。
尚、操作部21bから領域の指定があった場合、画像メモリ223に記憶された画像データは、操作部21bから次の処理が指示されるまで画像メモリ223に保持される。
画像読取部21は、原稿載置台21aに載置された原稿に光を照射する光源等の光学系と、原稿からの反射光をR(赤),G(緑),B(青)の各色成分の電気信号に変換する光電変換素子(以下、CCD:Charge Coupled Deviceという)を主走査方向に複数配したCCDラインセンサとを備える(何れも図示せず)。画像読取部21は、操作部21bから入力された読取開始の指示に応じて、原稿載置台21a上の所定位置に載置された原稿に対し光源より光を照射し、主走査方向と水平面内で直交する副走査方向に光学系を移動させながら、原稿からの反射光をCCDラインセンサに結像させて電気信号に変換する。
画像読取部21は、更に、CCDラインセンサが出力した電気信号に対して、原稿を読み取った時の光源の配光特性、CCDラインセンサの感度ムラ等の特性を補正し、補正した電気信号を画像データとして画像処理部10及びICU22に与える。この画像データは、ネットワーク30を介してPC32及びノートPC33へ与えることができるようにしてある。
尚、画像読取部21が出力する画像データは、複数の画素によって構成されており、各画素がRGB各色について夫々256階調を有するため、16777216色のいわゆるフルカラーを表現することができる。また、画像読取部21が有する主走査方向及び副走査方向の光学解像度は、600dpiである。
PCU23は、CPU231にROM232、RAM233、及び入出力インタフェース234がバス接続された制御部230を有しており、ROM232に予め格納されている制御プログラムに従って、デジタル複合機2内の各部が協調して動作するように、入出力インタフェース234を介してデジタル複合機2全体の動作を制御する。画像処理部10において画像データから特定パターンが検出された場合、PCU23は、画像形成部24がICU22から与えられた画像データに基づいて出力画像を形成しないように制御する。この場合、PCU23は、操作部21bの図示しない表示器に警告を表示すると共に、画像メモリ223に記憶された画像データを消去する。
画像形成部24は、感光体ドラム、該感光体ドラムに静電潜像を形成するレーザ書込装置、形成された静電潜像を現像して感光体ドラムにトナー画像を形成する現像器、及び形成されたトナー画像をシートに転写する転写器を備えており、いわゆる電子写真方式により、ICU22から与えられた画像データに基づいてシート上に出力画像を形成する。
尚、画像形成部24は、電子写真方式のほか、インクジェット方式、熱転写方式、及び昇華方式等の他の方式によって画像形成を行うように構成してもよい。画像形成部24は、また、PCU23から出力画像を形成しないように制御された場合、ICU22から与えられた画像データに適当なノイズを付加した画像データに基づいて出力画像を形成するようにしてもよい。
図3は、画像処理部10及びICU22の構成を示す機能ブロック図である。ICU22は、画像読取部21から、及びネットワーク30を介してPC32等から与えられた画像データを指定された倍率に変倍する変倍部221と、該変倍部221から与えられたRGBの画像データをCMYK(C:シアン,M:マゼンタ,Y:イエロー,K:黒)の画像データに変換する画像処理部222と、各ページの指定された領域又は全領域の画像データを記憶する画像メモリ223とを備える。変倍部221は、ワークメモリとしてラインメモリ221aを有する。
画像処理部222は、上述した変換に加えて色補正等の画像処理を施した画像データを画像形成部24に与える。
画像処理部10の前処理部11は、画像読取部21から、及びネットワーク30を介してPC32等から与えられた最大600dpiのRGBの画像データを、100dpi又は200dpiの低解像度の画像データに変換して色フィルタ112,113に与える解像度変換部111を備える。色フィルタ112,113は、解像度変換部111から与えられた低解像度の画像データを、各所定の閾値に基づき、1及び0の画素値(2値データ)を有する白黒2階調の画像データに夫々変換して画像判定部12に与える。
このように、前処理部11では、画像処理部10に与えられた画像データを情報量の少ない画像データに変換して画像判定部12に与える。従って、画像判定部12は、後述するラインメモリ124a,126aの容量を削減できると共に、検出、判定等の処理を高速に行うことができる。
画像処理部10の画像判定部12は、前処理部11の色フィルタ112,113から夫々与えられた画像データを情報漏洩防止識別マーク検出部124及び偽造防止識別マーク検出部126に夫々与える際に、領域生成部121が夫々生成した領域に含まれる画像データのみが与えられるように制限する判定領域決定部122,123を備える。領域生成部121は、変倍部221で拡大される領域及び操作部21bから使用者によって指定された領域の各範囲を示す信号を判定領域決定部123に与えるようにしてある。また、情報漏洩防止識別マーク検出部124及び偽造防止識別マーク検出部126に夫々与えられた画像データは、一旦ラインメモリ124a,126aに夫々記憶される。
画像処理部10の画像判定部12は、また、ラインメモリ124a,126aに夫々記憶された画像データから、情報漏洩防止識別マークの候補及び偽造防止識別マークを夫々検出する情報漏洩防止識別マーク検出部124及び偽造防止識別マーク検出部126と、検出された情報漏洩防止識別マークの候補が有するパターンの幾何学的位置関係を算出する位置関係算出部125とを備える。位置関係算出部125は、情報漏洩防止識別マークの候補に含まれるパターンの直線度を算出するベクトル演算部125bを有する。偽造防止識別マーク検出部126は、検出すべきパターンの判定基準の閾値を格納するための閾値データ格納部126bを有する。位置関係算出部125には、ベクトル演算部125bがパターンの直線度を算出する際に算出対象の各点の座標を格納するための座標位置格納メモリ125aが接続されている。
ベクトル演算部125bが、情報漏洩防止識別マーク検出部124で検出された情報漏洩防止識別マークの候補に含まれるパターンが直線的に並んでいると判定した場合、情報漏洩防止識別マークを検出したものとする。位置関係算出部125及び偽造防止識別マーク検出部126で夫々情報漏洩防止識別マーク及び偽造防止識別マークが検出された場合、類似度計算部127及び128で夫々保持しているマーク組数をインクリメントし、夫々の組数が所定値以上となったときに、PCU23に対して検出を通知するようにしてある。
図4は、画像読取部21が原稿を読み取る状態を模式的に示す説明図である。図4は、原稿載置台21aの下面側から商品券の原稿4を見た様子を示しており、原稿4には、偽造防止のためのパターン40が一部に形成されている。画像読取部21のCCDラインセンサが原稿4からの反射光を主走査方向Aに走査する都度、複数の画素からなる1ライン分の画像データがCCDラインセンサから取得される。この間、図示しないステッピングモータにより光学系を副走査方向Bへ所定のステッピング周期で移動させることにより、原稿4の全面又は一部について画像データが取得される。取得された画像データ及びネットワーク30を介して与えられた画像データは、ICU22で変倍されて画像形成部24に与えられる。
図5は、ICU22に与えられた画像の一部の領域が拡大される様子を模式的に示す説明図である。図5(a)に示す「領域α+領域β」は、変倍前の1ページ分の画像である。例えば、「領域α+領域β」の1/4の大きさを有する「領域α」の画像を2倍に拡大する場合、拡大前の画像がICU22で主走査方向A及び副走査方向Bへ夫々2倍に拡大されるため、拡大後の画像は、図5(b)に示す「領域α」の画像となる。これは図5(a)に示す「領域α+領域β」の画像と大きさが等しい1ページ分の画像である。つまり、画像を2倍に拡大する場合、拡大される画像はICU22に与えられた画像の1/4の大きさに相当する部分である。同様に、画像を3倍及び4倍に拡大する場合、拡大される画像はICU22に与えられた画像の夫々1/9及び1/16の大きさに相当する部分である。
図6は、画像処理部10により検出されるべき偽造防止識別マークの画像を有するパターンの構成例を示す模式図である。本実施の形態においては、商品券を意味し、複写の禁止を表す「マル商」のマークを偽造防止識別マークとしている。パターン40は、環状の画像42に漢字の「商」の字の画像41が内包されるように描かれたものである。
尚、偽造防止識別マークは、上記「マル商」のマークに限定されるものではなく、例えば、原稿が紙幣の場合、紙幣に印刷されている朱印を偽造防止識別マークとすればよい。
以下に、偽造防止識別マーク検出部126が、ラインメモリ126aに記憶された画像データから偽造防止識別マークとしてパターン40を検出する処理について説明する。
偽造防止識別マークが含まれる画像としては、有価証券、紙幣等の原稿を読み取った原稿画像が挙げられる。例えばこれらの原稿画像のうち、偽造防止識別マークが含まれない領域を2倍に拡大した場合、後に1/2に縮小してシートに画像を形成したとしても、形成された画像には偽造防止識別マークが含まれないため、これらの画像が形成されたシートが、有価証券又は紙幣の一部としてさえ通用することはない。
このことから、例えば図5に示すように原稿の「領域α」を2倍に拡大する場合、画像判定部12の判定領域決定部123は、「領域α」に含まれる画像データから偽造防止識別マークを検出すれば十分であるといえる。この場合、領域生成部121は、偽造防止識別マーク検出部126に「領域α」に含まれる画像データだけが与えられるように、判定領域決定部123に対して「領域α」の範囲を示す信号を与える。これにより、偽造防止識別マーク検出部126が「領域β」の中に誤って偽造防止識別マークを検出する虞をなくすことができると共に、偽造防止識別マークを検出すべき領域が狭くなる分だけ、処理回路の消費電力及び処理回路が発生するノイズを低減することができる。
尚、偽造防止識別マーク検出部126に対し「領域α」より大きい領域に含まれる画像データが与えられるようにして、偽造防止識別マークを検出する領域を広げてもよいことは言うまでもない。
図7は、パターン40の一部をなす環状の画像42を検出する処理を説明するための説明図であり、図8は、パターン40の円弧を検出するための判定ウインドウ50と、円弧との関係を示す説明図である。判定ウインドウ50は、長手方向が原稿画像の主走査方向Aに向けられた矩形をなし、副走査方向Bについて、6ライン分即ち6画素分の幅を有している。偽造防止識別マーク検出部126は、ラインメモリ126aに記憶された画像データに基づく原稿画像の一部の領域に判定ウインドウ50を重ね合わせ、判定ウインドウ50が重ね合わされた領域内の画素に対応する画像データを読み出して、環状の画像42が形成する円の一部である円弧42aを検出する。
例えば、図4及び図7(a)に示すように「商」の字の上下方向と主走査方向Aとを略一致させて読み取られた原稿画像において、パターン40の画像42により形成される円の半径がn(mm)であるものとする。この場合、判定ウインドウ50を主走査方向A及び副走査方向Bに1画素ずつずらしながら原稿画像全体に重ね合わせたときに、判定ウインドウ50内で検出した円弧42aの曲率半径が図7(b)に示すようにn(mm)であった場合、円弧42a及び該円弧42aから外挿される円弧42bによって、環状の画像42を検出したものと判定する。
図9は、判定ウインドウ50内の画像と、円弧42aを検出するためのテンプレート60との対応を示す説明図である。判定ウインドウ50内の画像は、図9(a)に示すように、主走査方向Aに連なる42個の画素データを夫々有するラインデータ51〜56によって表される。図9(a)では、各画素データの画素値1及び0が、夫々白及び黒を表すようにしてある。
これに対し、ラインデータ51〜56に適用(テンプレートマッチング)さるべきテンプレート60は、図9(b)に示すように、主走査方向Aに連なる42個の画素に対応付けられた領域を夫々有する第1ライン61〜第6ライン66によって構成される。
ここでは、図9(a),(b)夫々において、横軸にY軸方向の画素位置をとり、縦軸にX軸方向の画素位置をとって、各画素の位置を座標(X,Y)で表すものとする。
例えば、判定ウインドウ50のラインデータ51は、座標(0,0)〜(0,15),(26,0)〜(41,0)における画素データの画素値が1であり、座標(16,0)〜(25,0)における画素データの画素値が0となっている。
一方、テンプレート60では、第1ライン61〜第6ライン66が、夫々3つの領域に分割されている。例えば、第1ライン61は、座標(15,0)〜(26,0)までの第1領域61aと、座標(11,0)〜(14,0),(27,0)〜(30,0)までの第2領域61b,61bと、座標(0,0)〜(10,0),(31,0)〜(41,0)までの第3領域61c,61cとに分割されている。第2ライン62〜第6ライン66についても同様である。
尚、第1領域61a〜66a、第2領域61b〜66b、及び第3領域61c〜66cの各始点及び終点の座標位置は、円弧42aの形状と太さに応じて予め設定してあり、第1領域61aの中央部から第2領域62b,63b,64b,65b,66bの中央部を滑らかに連ねる曲線が、円弧42aの形状を近似するようにしてある。このように構成されたテンプレート60は、偽造防止識別マーク検出部126の図示しない記憶部に記憶されている。
テンプレート60を判定ウインドウ50に適用するときは、図9(b)における座標(X,Y)と図9(a)における座標(X,Y)とが一致するようにしてテンプレート60の第1ライン61〜第6ライン66を判定ウインドウ50内のラインデータ51〜56に夫々重ね合わせる。そして、第1領域61a〜66a、第2領域61b〜66b、及び第3領域61c〜66cの夫々と重なる位置に存在するラインデータ51〜56の黒色の画素数をカウントする。
図10は、テンプレート60による判定条件を示す図表である。図10における各列は、左から第1ライン61〜第6ライン66を表し、各行は、上から第1領域61a〜66a、第2領域61b〜66b、及び第3領域61c〜66cを表す。図10に示された18個(6列×3行)のセルには、各セルに対応するテンプレートの領域と重なる位置に存在すべき黒色の画素数の範囲が書き込まれている。
即ち、判定ウインドウ50内の画像をラインデータ51〜56で表した場合、各ラインデータ51〜56における黒色の画素データの分布が図10に示された黒色の画素数の範囲の分布に適合するときに、判定ウインドウ50内の画像が円弧42aであるものと判定する。
例えば、図9(a)のラインデータ51に図9(b)の第1ライン61を重ね合わせた場合、第1領域61a、第2領域61b、及び第3領域61c内に夫々存在するラインデータ51の黒色の画素数は、10個、0個、及び0個であり、これらの個数は、図10の第1ラインの列に示された範囲(9以下、2以下、及び1以下)に含まれる。図9(a)のラインデータ52〜56に図9(b)の第2ライン62〜第6ライン66を夫々重ね合わせた場合についても、図10の第2ライン〜第6ラインの列に示された範囲に夫々含まれるため、図9(a)の判定ウインドウ50内の画像は円弧42aであると判定される。
さて、円弧を検出した場合、検出した円弧を含む円を推定することにより、パターン40を含む可能性を有する円形の領域(パターン検出領域)の抽出が可能となる。このパターン検出領域内に含まれる画像の種類を判別するために、パターン検出領域を4つの分割領域に分け、分割領域ごとの画素数(パターン検出領域の画素数の分布)を調べる。
図11は、パターン検出領域の分割例と画素数の分布との関係を説明するための説明図である。
図11(a)は分割例を示している。この例では、抽出したパターン検出領域70を同心円状に分割しており、最も小さい半径を有する円周によって囲まれる領域を第1分割領域71、その円周と2番目に小さい半径を有する円周とで囲まれる領域を第2分割領域72、その円周と3番目に小さい半径を有する円周とで囲まれる領域を第3分割領域73、その円周と外周とで囲まれる領域を第4分割領域74としている。
図11(b)は、各分割領域71,72,73,74内の画素数の範囲を判定基準として規定するテーブルを示しており、このテーブルに従ってパターン40がパターン検出領域70に含まれているか否かを判定する。例えば、第1分割領域71内の黒色の画素数が246個から300個の範囲であり、第2分割領域72内の黒色の画素数が250個から302個の範囲であり、第3分割領域73内の黒色の画素数が266個から310個の範囲であり、第4分割領域74内の黒色の画素数が480個以上であるという条件を満たす場合、その画像がパターン40であると判定する。
尚、図11(b)のテーブルに示された判定基準の閾値は、閾値データ格納部126bに予め格納されており、PCU23からの指示に応じて読み出し及び書き換えが可能なように構成してある。
パターン40が検出された場合、類似度計算部128でインクリメントしたマーク組数が所定の閾値以上となったときに、PCU23に対して偽造防止識別マークの検出(以下、検出1という)が通知される。
次に、情報漏洩防止識別マーク検出部124及び位置関係算出部125が、ラインメモリ124aに記憶された画像データから情報漏洩防止識別マークを検出する処理について、以下に説明する。
情報漏洩防止識別マークが含まれた原稿では、重要な情報が必ずどこかの領域に形成されているが、それがどの領域であるかが検出できないため、例えば情報漏洩防止識別マークが含まれない領域を拡大する場合であっても、拡大を阻止する必要がある。
このことから、本実施の形態にあっては、例えば図4に示すように原稿の「領域α」を2倍に拡大する場合、画像判定部12の判定領域決定部122が情報漏洩防止識別マーク検出部124に与える画像データは、「領域α+領域β」(即ち元の原稿画像全体)に含まれる画像データとする。この場合、領域生成部121は、判定領域決定部122に対して「領域α+領域β」の範囲を示す信号を与える。画像を拡大する倍率が2倍以外の場合についても同様である。これにより、情報漏洩防止識別マークを漏れなく検出することができる。
図12は、画像処理部10により検出さるべき情報漏洩防止識別マークの例と、該情報漏洩防止識別マークを検出するためのテンプレート80とを示す説明図である。図において、点P2を中心とする同心のリングを外側から順にリング81,82,83,84とし、主走査方向A及び副走査方向Bと45°の角度をなすリング81の直径と、円周との交点を左上から点P0,P5とする。線分P0P2とリング83との交点を点P1とし、線分P2P5とリング84,82との交点を夫々点P3,P4とするとき、本実施の形態では、点P0〜P4に位置する点状のパターン85(85a,85a,85a,85a,85a)からなる画像を情報漏洩防止識別マークとする。このような5つの画像を1組とする情報漏洩防止識別マークが、機密文書の原稿の各ページに複数組含まれている。
尚、テンプレート80については後述する。
図13は、情報漏洩防止識別マーク検出部124が情報漏洩防止識別マークの候補を検出するために使用するテンプレート90の構成を示す説明図である。本実施の形態では、図12に示すパターン85の候補を検出するために、主走査方向A及び副走査方向Bに夫々15画素及び14ライン分の大きさを有する矩形のテンプレート90を使用する。以下の説明では、図の左上の画素の位置を原点とする。テンプレート90上の位置は、主走査方向Aのアドレス(0〜14)と副走査方向Bのライン番号(PMREG0〜14)との組み合わせで表される(何れも0オリジン)。
尚、テンプレート90が有する具体的なパターン(領域)については後述する。
図14は、テンプレートマッチングによる検出動作を示す説明図である。図には、1ページ分の画像データが、原点から主走査方向Aに4000画素分、及び副走査方向Bに9450ライン分並べられた原稿画像のイメージとして示されている。情報漏洩防止識別マーク検出部124は、パターン85の候補を検出する場合、テンプレート90の原点を原稿画像の原点に一致させた状態から、テンプレート90全体を主走査方向A及び副走査方向Bに夫々1画素分及び1ライン分シフトさせる都度テンプレートマッチングを行う。テンプレート90のシフトは、主走査方向Aへの「4000−15」回のシフトと副走査方向Bへの1回のシフトとを交互に繰り返し、副走査方向Bへ計「9450−15」回シフトするようにしてある。
尚、領域γは、パターン85の候補が検出される可能性がある領域であり、領域δは、パターン85の候補が検出されることがない領域である。
図15は、情報漏洩防止識別マークの候補を検出するために設定されているテンプレート90のパターン(領域)を示す説明図である。図15(a)〜(e)に示すテンプレート90a,90b,90c,90d,90eの夫々には、周辺部白判定領域、周辺部カウント領域、第1中心部カウント領域、第2中心部カウント領域、及び第3中心部カウント領域が設定されている。情報漏洩防止識別マーク検出部124が行うテンプレートマッチングでは、これら各領域内で画素値1を有する黒の画素数をカウントし、予め設定された閾値と比較することによって情報漏洩防止識別マークの候補を検出する。
尚、ここでの画素値は、図9で説明したときの画素値と、1及び0の意味するところが逆になっている。
図16は、テンプレート90aの周辺部白判定領域、及びテンプレート90aを用いた判定のための構成例を示す説明図である。図16(a)で斜線を施した領域が周辺部白判定領域である。図16(b)には、判定を実行するためのNOR回路と、該NOR回路に入力さるべき値を表す式が示されている。例えば、「PMREG3<14:12>,<2:0>」の式は、テンプレート90aの3番目のラインと重なる位置に存在する主走査方向Aの画素のうち、0番目から2番目までの位置及び12番目から14番目までの位置に含まれる全ての画素が有する値(1又は0)の集合を表している(以下同様)。同様の式で表される合計144ビットの値がNOR回路に入力されているため、入力値の全てが0であるときに、NOR回路の出力値が1となる。即ち、周辺部白判定領域と重なる位置に存在する全ての画素が画素値0を有するときに、判定結果が1となり、周辺部が白であるという条件が成立することを示す。
図17は、テンプレート90bの周辺部カウント領域、及びテンプレート90bを用いた判定のための構成例を示す説明図である。図17(a)で斜線を施した領域が周辺部カウント領域である。図17(b)には、判定を実行するためのカウンタ及びコンパレータと、カウンタに入力さるべき値を表す式とが示されている。カウンタには、周辺部カウント領域と重なる位置に存在する32個の画素が有する値の集合が入力され、カウンタでカウントされた画素値1を有する黒の画素数とレジスタに予め設定された値とがコンパレータで比較された結果、黒の画素数が設定値以下であるときに、判定結果が1となって条件が成立することを示す。
図18は、テンプレート90cの第1中心部カウント領域、及びテンプレート90cを用いた判定のための構成例を示す説明図である。図18(a)で斜線を施した領域が第1中心部カウント領域である。図18(b)には、判定を実行するためのカウンタ及びコンパレータと、カウンタに入力さるべき値を表す式とが示されている。カウンタには、第1中心部カウント領域と重なる位置に存在する24個の画素が有する値の集合が入力され、カウンタでカウントされた画素値1を有する黒の画素数とレジスタに予め設定された値とがコンパレータで比較された結果、黒の画素数が設定値以下であるときに、判定結果が1となって条件が成立することを示す。
図19は、テンプレート90dの第2中心部カウント領域、及びテンプレート90dを用いた判定のための構成例を示す説明図である。図19(a)で斜線を施した領域が第2中心部カウント領域である。図19(b)には、判定を実行するためのカウンタ及びコンパレータと、カウンタに入力さるべき値を表す式とが示されている。カウンタには、第2中心部カウント領域と重なる位置に存在する16個の画素が有する値の集合が入力され、カウンタでカウントされた画素値1を有する黒の画素数とレジスタに予め設定された2つの異なる値(設定値b及び設定値c)とがコンパレータで比較される。この結果、黒の画素数が2つの異なる設定値の間にある(何れかの設定値と等しいときを含む)ときに、判定結果が1となって条件が成立することを示す。
図20は、テンプレート90eの第3中心部カウント領域、及びテンプレート90eを用いた判定のための構成例を示す説明図である。図20(a)で斜線を施した領域が第3中心部カウント領域である。図20(b)には、判定を実行するためのカウンタ及びコンパレータと、カウンタに入力さるべき値を表す式とが示されている。カウンタには、第3中心部カウント領域と重なる位置に存在する9個の画素が有する値の集合が入力され、カウンタでカウントされた画素値1を有する黒の画素数とレジスタに予め設定された値とがコンパレータで比較された結果、黒の画素数が設定値以上であるときに、判定結果が1となって条件が成立することを示す。
図16〜20で説明した判定条件が全て成立する場合、情報漏洩防止識別マーク検出部124は、ラインメモリ124aに記憶した画像データに情報漏洩防止識別マークの候補を検出したと判定する。この場合、情報漏洩防止識別マーク検出部124は、検出したときにテンプレート90(90a,90b,90c,90d,90e)の原点と重なる位置が画像データの座標原点となるようにして、画像データを位置関係算出部125に与える。
さて、位置関係算出部125がパターン85を検出するために使用するテンプレート80は、主走査方向A及び副走査方向Bに夫々101画素及び101ライン分の大きさを有する矩形の領域に、同心のリング81,82,83,84を設定したものである(図12参照)。位置関係算出部125が情報漏洩防止識別マーク検出部124から与えられた画像データにテンプレート80を適用してテンプレートマッチングを行った場合、リング81,83,84,82上で検出した点状の画像が存在する位置を夫々点P0,P1,P3,P4とする。
ここで、テンプレート80の中心にXY座標の原点を置き、点P0,P1,P3,P4の座標を夫々(X1,Y1),(X2,Y2),(X3,Y3),(X4,Y4)とした場合、以下の(a)〜(d)の条件が全て成立するときに、ベクトル演算部125bが点P0〜P4の直線度を算出する。
(a)テンプレート80と重なる領域内に存在する点の画像は6個以下である。
(b)テンプレート80の中央に点P2となるべき画像が存在する。
(c)リング81,82,83,84上に各1個の点の画像が存在する。
(d)リング81,83上の点の画像と、リング82,84上の点の画像とが、テンプレートの中心を境にして、互いに対向する側に存在する。
上記各条件が成立した場合、ベクトル演算部125bは、以下の式(1)〜(3)の条件が全て成立するときに、点P0〜P4が直線的に並んでいると判定し、パターン85を検出したものとする。
但し、α1,α2,α3は、予め設定された常数とする。
(e)|X1×Y2−Y1×X2|<α1・・・・・・・・・・(1)
(f)|X3×Y2−Y3×X2|<α2・・・・・・・・・・(2)
(g)|X1×Y4−Y1×X4|<α3・・・・・・・・・・(3)
パターン85が検出された場合、類似度計算部127でインクリメントしたマーク組数が所定の閾値以上となったときに、PCU23に対して情報漏洩防止識別マークの検出(以下、検出2という)が通知される。
以下に、上述したデジタル複合機2の動作を、それを示すフローチャートを用いて説明する。
図21〜23は、原稿の複写及び領域の指定が行われた場合のCPU231の処理手順を示すフローチャートである。図21〜23の処理は、原稿の各ページの読み取りが可能となったときに起動され、ROM232に予め格納されている制御プログラムに従って実行される。
尚、出力の禁止を示す禁止フラグ、及び印字出力の指示有りを示す印字フラグは、RAM233に記憶されるものとする。
図21〜23の処理が起動された場合、CPU231は、禁止フラグを一旦0にクリアし(ステップS11)、操作部21bから入力される読取開始の指示が有ったか否かを判定する(ステップS12)。読取開始の指示が無かったと判定した場合(ステップS12:NO)、CPU231は、読取開始の指示があるまで待機する。読取開始の指示が有ったと判定した場合(ステップS12:YES)、CPU231は、領域生成部121を制御して、読み取るべき原稿の全範囲を示す信号を生成し(ステップS13)、生成した信号を判定領域決定部122に与えて検出2のための領域を設定する(ステップS14)。これにより、情報漏洩防止識別マーク検出部124には、原稿の全領域に含まれる画像データが与えられるようになる。
その後、CPU231は、操作部21bから入力される領域の指定が有ったか否かを判定する(ステップS15)。領域の指定が有ったと判定した場合(ステップS15:YES)、CPU231は、印字出力の指示無しを示すために、印字フラグを0にクリアする(ステップS16)。更に、CPU231は、変倍部221に対して変倍率=1を設定する(ステップS17)と共に、領域生成部121を制御して、指定された領域の範囲を示す信号を生成する(ステップS18)。
ステップS15で領域の指定が無かったと判定した場合(ステップS15:NO)、CPU231は、印字出力の指示有りを示すために、印字フラグを1にセットする(ステップS19)。更に、CPU231は、読取開始の指示の際に指定された変倍率を変倍部221に設定し(ステップS20)、読取開始の指示の際に拡大指示が有ったか否かを判定する(ステップS21)。拡大指示が有ったと判定した場合(ステップS21:YES)、CPU231は、領域生成部121を制御して、拡大される領域の範囲を示す信号を生成する(ステップS22)。拡大指示が無かったと判定した場合(ステップS21:NO)、CPU231は、領域生成部121を制御して、読み取るべき原稿の全範囲を示す信号を生成する(ステップS23)。
ステップS18、ステップS22、又はステップS23の処理を終えた場合、CPU231は、各ステップで生成した信号を判定領域決定部123に与えて検出1のための領域を設定する(ステップS24)と共に、前記信号が示す領域を変倍部221に設定する(ステップS25)。これにより、偽造防止識別マーク検出部126及びラインメモリ221aには、原稿の指定された領域、原稿の拡大される領域、又は原稿の全範囲に含まれる画像データが夫々与えられるようになる。
その後、CP231は、検出1(即ち、偽造防止識別マーク検出)に係る処理を起動し(ステップS27)、そして、検出2(即ち、情報漏洩防止識別マーク検出)に係る処理を起動し(ステップS28)、更にICU22での変倍に係る処理を起動する(ステップS29)。
次いで、CPU231は、画像読取部21を制御して原稿の読取処理を実行する(ステップS30)。具体的には、原稿載置台21a上に載置された原稿の全範囲を読み取ってRGBの画像データを生成する。そして、CPU231は、生成した画像データをICU22に転送する(ステップS31)と共に、解像度変換部111を制御して解像度変換処理を実行し(ステップS32)、画像データの解像度を100dpi又は200dpiの低解像度に変換する。更に、CPU231は、色フィルタ112,113を夫々制御して2値化処理を実行し(ステップS33)、低解像度の画像データを2値データに夫々変換する。
次いで、CPU231は、変換された各2値データを判定領域決定部122,123へ転送する(ステップS34)。これにより、各2値データが、情報漏洩防止識別マーク検出部124及び偽造防止識別マーク検出部126を介してラインメモリ124a及びラインメモリ126aに夫々記憶される。その後、CPU231は、1ページの画像データの処理が終了したか否かを判定し(ステップS35)、終了していないと判定した場合(ステップS35:NO)、処理をステップS30へ戻す。
1ページの画像データの処理が終了したと判定した場合(ステップS35:YES)、CPU231は、検出1に係る処理が終了したか否かを判定し(ステップS37)、終了していないと判定した場合(ステップS37:NO)、処理が終了するまで待機する。終了したと判定した場合(ステップS37:YES)、CPU231は、検出2に係る処理が終了したか否かを判定し(ステップS38)、終了していないと判定した場合(ステップS38:NO)、処理が終了するまで待機する。これにより、CPU231は、1ページの画像データの所定範囲について、偽造防止識別マーク及び情報漏洩防止識別マークの検出が終了するまで待機する。
検出2に係る処理が終了したと判定した場合(ステップS38:YES)、CPU231は、出力の禁止を示す出力禁止フラグが1にセットされているか否かを判定する(ステップS39)。セットされていると判定した場合(ステップS39:YES)、CPU231は、出力処理(即ち、シートへの画像の形成、又は画像メモリ223への画像データの記憶)を禁止し(ステップS40)、出力処理が禁止されている旨を使用者に通知する(ステップS41)。
具体的には、出力処理の禁止は、画像形成部24がICU22から与えられた画像データに基づいて出力画像を形成しないように制御し、画像メモリ223に記憶された画像データを消去する。また、出力処理の禁止の通知は、操作部21bの表示器に所定のメッセージを表示することによって行う。
ステップS39で禁止フラグが1にセットされていないと判定した場合(ステップS39:NO)、CPU231は、印字出力の指示有りを示す印字フラグが1にセットされているか否かを判定する(ステップS42)。セットされていないと判定した場合(ステップS42:NO)、CPU231は、処理を終了する。印字フラグが1にセットされていると判定した場合(ステップS42:YES)、CPU231は、画像形成部24を制御し、画像メモリ223に記憶された画像データに基づいて出力処理を実行し(ステップS43)、処理を終了する。
図24は、検出1に係るCPU231の処理手順を示すフローチャートである。図24の処理は、ステップS27の処理から起動され、CPU231が偽造防止識別マーク検出部126を制御することにより、ラインメモリ126aに記憶された画像データに対して実行される。
図24の処理が起動された場合、CPU231は、図8〜10を用いて説明した処理により、所定の曲率半径を有する円弧42aを検出したか否かを判定する(ステップS51)。円弧42aを検出していないと判定した場合(ステップS51:NO)、CPU231は、1ページの与えられた範囲について処理が終了したか否かを判定し(ステップS52)、終了していないと判定した場合(ステップS52:NO)、処理をステップS51へ戻す。終了したと判定した場合(ステップS52:YES)、CPU231は、パターン40を検出することなく検出1の処理を終了する。
円弧42aを検出したと判定した場合(ステップS51:YES)、CPU231は、検出した円弧42aを含む円42に囲まれた判定領域70において、各分割領域71〜74に含まれる画素数をカウントする(ステップS53)。そして、CPU231は、閾値データ格納部126bから、図11(b)に示した閾値を読み出し(ステップS54)、各分割領域71〜74に含まれる画素数が、図11(b)の判定基準内に有るか否かを判定する(ステップS55)。
判定基準内に無いと判定した場合(ステップS55:NO)、CPU231は、処理をステップS52に戻す。判定基準内に有ると判定した場合(ステップS55:YES)、CPU231は、パターン40を検出したものとして出力の禁止を示す出力禁止フラグを1にセットし(ステップS56)、検出1の処理を終了する。
図25は、検出2に係るCPU231の処理手順を示すフローチャートである。図25の処理は、ステップS28の処理から起動され、CPU231が情報漏洩防止識別マーク検出部124及び位置関係算出部125を制御することにより、ラインメモリ124aに記憶された画像データに対して実行される。
図25の処理が起動された場合、CPU231は、情報漏洩防止識別マーク検出部124を制御し、図13〜20を用いて説明した処理により、情報漏洩防止識別マークの候補を検出したか否かを判定する(ステップS61)。検出していないと判定した場合(ステップS61:NO)、CPU231は、1ページの与えられた範囲について処理が終了したか否かを判定し(ステップS62)、終了していないと判定した場合(ステップS62:NO)、処理をステップS61へ戻す。終了したと判定した場合(ステップS62:YES)、CPU231は、パターン85を検出することなく検出2の処理を終了する。
マークの候補を検出したと判定した場合(ステップS61:YES)、CPU231は、位置関係算出部125を制御し、マークの候補の直線度を算出する条件が成立したときに、ベクトル演算部125bによって式(1)〜(3)に示したベクトル演算を行う(ステップS63)。その後、CPU231は、マークの候補が直線的に並んでいるか否かを判定する(ステップS64)。
直線的に並んでいないと判定した場合(ステップS64:NO)、CPU231は、処理をステップS62に戻す。直線的に並んでいると判定した場合(ステップS64:YES)、CPU231は、パターン85を検出したものとして出力の禁止を示す出力禁止フラグを1にセットし(ステップS65)、検出2の処理を終了する。
図26は、ICU22での変倍に係るCPU231の処理手順を示すフローチャートである。図26の処理は、ステップS29の処理から起動され、CPU231がICU22を制御することにより、ラインメモリ221aに記憶された画像データに対して実行される。
図26の処理が起動された場合、CPU231は、ラインメモリ221aに記憶されたRGBの画像データを、先に設定された変倍率で変倍し(ステップS71)、変倍したRGBの画像データをCMYKの画像データに変換する(ステップS72)。その後、CPU231は、変換したCMYKの画像データを色補正して(ステップS73)画像メモリ223に記憶する(ステップS74)。
次いで、CPU231は、1ページの与えられた範囲について処理が終了したか否かを判定し(ステップS75)、終了していないと判定した場合(ステップS75:NO)、処理をステップS71へ戻す。終了したと判定した場合(ステップS75:YES)、CPU231は、変倍に係る処理を終了する。
以上のように、本実施の形態によれば、受け付けた画像データに基づく画像を拡大する場合、拡大前の画像のうち、拡大される領域より十分大きい領域、及び拡大される領域と同等の大きさの領域に、情報漏洩防止識別マーク及び偽造防止識別マークを表すパターンが夫々含まれているか否かを検出する。
これにより、情報漏洩防止識別マークの検出漏れが防止され、偽造防止識別マークについての必ずしも必要でない検出が省かれる。
従って、原稿画像を拡大する場合、情報の漏洩を未然に防止すると共に、複写禁止の原稿画像の誤検出を防止することが可能となる。
また、受け付けた画像データに基づく画像の全領域及び拡大される領域に、情報漏洩防止識別マーク及び偽造防止識別マークを表すパターンが夫々含まれているか否かを検出する。
従って、検出に必要十分な領域から目的のパターンを検出することが可能となる。
更にまた、受け付けた画像データに基づく画像において、全領域及び指定を受け付けた領域に、情報漏洩防止識別マーク及び偽造防止識別マークを表すパターンが夫々含まれているか否かを検出する。
従って、検出に必要十分な領域から目的のパターンを検出することが可能となる。
更にまた、指定を受け付けた領域に属する画像データのみを画像メモリに記憶する。
従って、後の処理のために画像データを記憶するのに必要とされる画像メモリの容量を削減することが可能となる。
更にまた、画像処理装置で大きさの異なる2領域に情報漏洩防止識別マーク及び偽造防止識別マークを表すパターンが夫々含まれていないことが検出された画像に基づいて出力画像を形成する。
従って、情報の漏洩を未然に防止すると共に、複写禁止の原稿画像の誤検出を防止することができる画像処理装置を、画像形成装置に適用することが可能となる。
尚、本実施の形態では、画像読取部21で原稿を読み取った画像データにパターン40,85が含まれているか否かを検出したが、これに限定されるものではなく、例えば、ネットワーク30を介してデジタルカメラ31、PC32及びノートPC33から取得した画像データにパターン40,85が含まれているか否かを検出するようにしてもよい。
また、本実施の形態では、読取開始の指示の際に拡大指示及び領域の設定がある場合についてフローチャートを示したが、これに限定されるものではなく、画像処理装置が画像データを受け付けた後に、拡大指示及び領域の指定を受け付けるようにしてもよい。
2 デジタル複合機(画像処理装置を有する画像形成装置)
2a 本体装置
10 画像処理部
11 前処理部
12 画像判定部
124 情報漏洩防止識別マーク検出部
126 偽造防止識別マーク検出部
21 画像読取部
21a 原稿載置台
21b 操作部(領域の指定を受け付ける手段)
22 ICU
221 変倍部
223 画像メモリ(画像データを記憶する手段)
23 PCU
231 CPU
232 ROM
233 RAM
24 画像形成部(出力画像を形成する手段)
30 ネットワーク
40、85 パターン(特定の2パターン)

Claims (5)

  1. 複数の画素からなる画像データを受け付け、受け付けた画像データに基づく画像の一部の領域を指定された変倍率で拡大する場合、前記画像の所定領域に相異なる2パターンが含まれているか否かを検出して前記画像の使用の可否を判定する画像処理装置において、
    前記パターンは、文字、図形若しくは記号又はこれらの結合であり、
    前記画像の全領域及び拡大される領域の夫々に前記パターンの内の特定のパターン及び他のパターンが含まれているか否かを検出し、何れかのパターンを検出した場合に使用不可と判定するようにしてあること
    を特徴とする画像処理装置。
  2. 複数の画素からなる画像データを受け付け、受け付けた画像データに基づく画像の所定領域に相異なる2パターンが含まれるか否かを検出して前記画像の使用の可否を判定する画像処理装置において、
    前記画像の一部の領域の指定を受け付ける手段を備え、
    前記パターンは、文字、図形若しくは記号又はこれらの結合であり、
    前記画像の全領域及び前記手段が指定を受け付けた領域の夫々に前記2パターンの内の特定のパターン及び他のパターンが含まれているか否かを検出し、何れかのパターンを検出した場合に使用不可と判定するようにしてあること
    を特徴とする画像処理装置。
  3. 前記領域に属する画像データを記憶する手段を備えることを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  4. 前記特定のパターン及び他のパターンの夫々は、画像データに基づく画像の漏洩防止及び偽造防止のためのパターンであること
    を特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の画像処理装置。
  5. 請求項1から4までの何れか1項に記載の画像処理装置と、
    該画像処理装置で使用可と判定された画像に基づいて出力画像を形成する手段と
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
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