JP4761102B2 - 画像表示装置および方法、並びにプログラム - Google Patents

画像表示装置および方法、並びにプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP4761102B2
JP4761102B2 JP2003412500A JP2003412500A JP4761102B2 JP 4761102 B2 JP4761102 B2 JP 4761102B2 JP 2003412500 A JP2003412500 A JP 2003412500A JP 2003412500 A JP2003412500 A JP 2003412500A JP 4761102 B2 JP4761102 B2 JP 4761102B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
resolution
input
image signal
amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003412500A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005173158A (ja
Inventor
誠司 小林
秀紀 小柳津
康孝 平澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2003412500A priority Critical patent/JP4761102B2/ja
Priority to US11/006,384 priority patent/US7660487B2/en
Priority to EP04029082A priority patent/EP1542161B1/en
Priority to EP05027806A priority patent/EP1643442B1/en
Priority to EP10009708.8A priority patent/EP2293237B1/en
Priority to DE602004001962T priority patent/DE602004001962T2/de
Priority to CNB200410086659XA priority patent/CN100397886C/zh
Priority to KR1020040103970A priority patent/KR101091217B1/ko
Publication of JP2005173158A publication Critical patent/JP2005173158A/ja
Priority to US12/641,798 priority patent/US8009934B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP4761102B2 publication Critical patent/JP4761102B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Image Processing (AREA)
  • Liquid Crystal Display Device Control (AREA)
  • Transforming Electric Information Into Light Information (AREA)
  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
  • Controls And Circuits For Display Device (AREA)
  • Image Analysis (AREA)

Description

本発明は、画像表示装置および方法、並びにプログラムに関し、特に、入力画像を、所定領域毎に、その移動量に基づいて解像度変換する画像表示装置および方法、並びにプログラムに関するものである。
従来、表示装置において、表示された画像の解像度を超える解像度で、その画像の観測者が認識できるようにする方法として、液晶表示素子を複数使い、ハーフミラーなどを使って光学的に位置ずらして合成する第1の方法(特許文献1参照)や、液晶表示素子からの光の光軸を光学的に振動させるウォブリングと呼ばれる画素ずらし操作を行う第2の方法(特許文献2参照)などが提案されている。なお表示された画像の解像度を超える解像度で、観測者が画像を知覚することを、適宜、超解像度効果と称する。
特開平6―18836号公報 特開平6―324320号公報
しかしながら、第1の方法による表示装置では、高解像度効果を実現するために複数の表示素子や、また複数の表示素子から出力される光を合成するための光学素子を用いる必要があることから、装置がコスト高になるとともに、その構造が複雑になり小型化が困難になるという問題があった。
また従来第2の方法による表示装置では、高解像度効果を実現するために光学的に光軸をずらす光学素子を必要としている。これは、ウォブリングを行うための光学素子によるコストアップに加え、駆動方式が複雑になるという問題があった。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、表示素子の構造は変えることなく、超解像度効果を容易に得ることができるようにしたものである。
本発明の、第1の解像度を持つ画像信号を入力する画像入力ステップと、入力された画像信号を、第1の解像度より低い第2の解像度を持つ画像信号に変換する解像度変換ステップと、解像度変換された画像信号に対応する画像を所定のフレームレートで表示手段に表示させる画像表示制御ステップとを有する第1の画像表示方法は、解像度変換ステップが、画像入力ステップで入力された画像信号の少なくとも一部の領域の移動量を検出し、検出された移動量に基づいて決定される空間間引き量で、所定のフレームレートで表示する表示手段が第2の解像度を越える解像度を有するような視覚効果を与える空間間引き処理を行うことを特徴とする。
領域の横方向の移動量に基づいて横方向の空間間引き量を決定するとともに、領域の縦方向の移動量に基づいて縦方向の空間間引き量を決定することができる。
フレームレートが高い場合に、空間間引き処理における空間間引き量を大きくすることができる。
任意のフレームの空間間引き処理は、当該フレームと時間的に前後に隣接する所定数のフレームにおける当該空間間引き処理された信号のすべての折り返し成分が、互いに打ち消し合うように空間間引き量が決定されることができる。
解像度変換ステップは、入力された画像信号に空間フィルタ処理を施した信号に対して、空間間引き処理を行うことができる。
解像度変換ステップは、画像入力ステップで入力された画像信号を複数の領域に分割し、分割された領域毎に移動量を検出することができる。
本発明の、第1の解像度を持つ画像信号を入力する画像入力ステップと、入力された画像信号を、第1の解像度より低い第2の解像度を持つ画像信号に変換する解像度変換ステップと、解像度変換された画像信号を所定のフレームレートで表示手段に表示させる画像表示制御ステップとを有する第2の画像表示方法は、解像度変換ステップが、画像入力ステップで入力された画像信号を複数の領域に分割してその領域毎の移動量を検出し、検出された移動量に基づいて各領域の空間間引き量を設定するとともに、入力された画像信号の各領域に対して空間フィルタ処理を施した後で、設定された空間間引き量に基づいて領域毎に所定のフレームレートで表示する表示手段が第2の解像度を越える解像度を有するような視覚効果を与える空間間引き処理を行うことができる。
本発明の、第1の解像度を持つ画像信号を入力する画像入力手段と、画像入力手段に入力された画像信号を、第1の解像度より低い第2の解像度を持つ画像信号に変換する解像度変換手段と、解像度変換手段で解像度変換された画像信号を所定のフレームレートで表示手段に表示させる画像表示制御手段とを有する第1の画像表示装置は、解像度変換手段は、画像入力手段により入力された画像信号の少なくとも一部の領域の移動量を検出する移動量検出部と、検出された移動量に基づいて決定される空間間引き量で、所定のフレームレートで表示する表示手段が第2の解像度を越える解像度を有するような視覚効果を与える空間間引き処理を行う解像度変換処理部とを有することを特徴とする。
領域の横方向の移動量に基づいて横方向の空間間引き量が決定されるとともに、領域の縦方向の移動量に基づいて縦方向の空間間引き量が決定されるようにすることができる。
フレームレートが高い場合には、空間間引き処理における空間間引き量が大きくされるようにすることができる。
任意のフレームの空間間引き処理では、当該フレームと時間的に前後に隣接する所定数のフレームにおける当該空間間引き処理された信号のすべての折り返し成分が、互いに打ち消し合うように空間間引き量が決定されるようにすることができる。
解像度変換処理部は、入力された画像信号に空間フィルタ処理を施した信号に対して、空間間引き処理を行うことができる。
移動量検出部は、画像入力手段により入力された画像信号を複数の領域に分割し、分割された領域毎に移動量を検出することができる。
本発明の、第1の解像度を持つ画像信号を入力する画像入力手段と、画像入力手段に入力された画像信号を、第1の解像度より低い第2の解像度を持つ画像信号に変換する解像度変換手段と、解像度変換手段で解像度変換された画像信号を所定のフレームレートで表示手段に表示させる画像表示制御手段とを有する第2の画像表示装置は、解像度変換手段が、画像入力手段に入力された画像信号を複数の領域に分割して領域毎に移動量を検出する移動量検出部と、検出された移動量に基づいて各領域の空間間引き量を設定するとともに、入力された画像信号の各領域に対して空間フィルタ処理を施した後で、設定された空間間引き量に基づいて領域毎に所定のフレームレートで表示する表示手段が第2の解像度を越える解像度を有するような視覚効果を与える空間間引き処理を行う解像度変換処理部とを有することを特徴とする。
本発明の、コンピュータに、第1の解像度を持つ画像信号の入力を制御する画像入力制御ステップと、入力された画像信号の、第1の解像度より低い第2の解像度を持つ画像信号への変換を制御する解像度変換制御ステップと、解像度変換された画像信号に対応する画像の所定のフレームレートでの表示を制御する画像表示制御ステップとを含む処理を実行させるためのプログラムは、解像度変換制御ステップが、画像入力制御ステップの処理で入力された画像信号の少なくとも一部の領域の移動量を検出し、検出された移動量に基づいて決定される空間間引き量で、所定のフレームレートで表示する表示手段が第2の解像度を越える解像度を有するような視覚効果を与える空間間引き処理を行うことができる。
本発明においては、第1の解像度を持つ画像信号が入力され、入力された画像信号が、第1の解像度より低い第2の解像度を持つ画像信号に変換され、解像度変換された画像信号に対応する画像が所定のフレームレートで表示手段に表示され、解像度変換の際、入力された画像信号の少なくとも一部の領域の移動量が検出され、検出された移動量に基づいて決定される空間間引き量で、所定のフレームレートで表示する表示手段が第2の解像度を越える解像度を有するような視覚効果を与える空間間引き処理が行われる。
また本発明においては、第1の解像度を持つ画像信号が入力され、入力された画像信号が、第1の解像度より低い第2の解像度を持つ画像信号に変換され、解像度変換された画像信号が所定のフレームレートで表示手段に表示され、解像度変換の際、入力された画像信号を複数の領域に分割してその領域毎の移動量が検出され、検出された移動量に基づいて各領域の空間間引き量を設定するとともに、入力された画像信号の各領域に対して空間フィルタ処理を施した後で、設定された空間間引き量に基づいて領域毎に所定のフレームレートで表示する表示手段が第2の解像度を越える解像度を有するような視覚効果を与える空間間引き処理が行われる。
本発明によれば、画像の移動量に基づく空間間引き等の解像度変換により、超解像度効果を、容易に得ることができる。
以下に本発明の実施の形態を説明するが、本明細書に記載の発明と、発明の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本明細書に記載されている発明をサポートする実施の形態が本明細書に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の実施の形態中には記載されているが、発明に対応するものとして、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その発明に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が発明に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その発明以外の発明には対応しないものであることを意味するものでもない。
さらに、この記載は、本明細書に記載されている発明の全てを意味するものではない。換言すれば、この記載は、本明細書に記載されている発明であって、この出願では請求されていない発明の存在、すなわち、将来、分割出願されたり、補正により出現、追加される発明の存在を否定するものではない。
本発明の、第1の解像度を持つ画像信号を入力する画像入力ステップと、入力された画像信号を、第1の解像度より低い第2の解像度を持つ画像信号に変換する解像度変換ステップと、解像度変換された画像信号に対応する画像を所定のフレームレートで表示手段に表示させる画像表示制御ステップとを有する第1の画像表示方法は、解像度変換ステップが、画像入力ステップで入力された画像信号の少なくとも一部の領域の移動量を検出し(例えば、図23のステップS3での処理)、検出された移動量に基づいて決定される空間間引き量で、所定のフレームレートで表示する表示手段が第2の解像度を越える解像度を有するような視覚効果を与える空間間引き処理(例えば、図23のステップS4乃至ステップS7の処理)を行うことを特徴とする。
解像度変換ステップが、表示手段が第2の解像度を超える解像度を有するような視覚効果を与える空間間引き処理(例えば、ステップS7の処理)を含むようにすることができる。
空間間引き処理における空間間引き量は、領域の移動量に基づいて決定されるようにすることができる(例えば、図23のステップSS4,5の処理)。
領域の横方向の移動量に基づいて横方向の空間間引き量を決定するとともに、領域の縦方向の移動量に基づいて縦方向の空間間引き量を決定することができる(例えば、図23のステップS4,S5の処理)。
フレームレートが高い場合に、空間間引き処理における空間間引き量を大きくすることができる(例えば、図23のステップS4,S5の処理)。
任意のフレームの空間間引き処理は、当該フレームと時間的に前後に隣接する所定数のフレームにおける当該空間間引き処理された信号のすべての折り返し成分が、互いに打ち消し合うように空間間引き量が決定されることができる。(例えば、図23のステップS5の処理)。
解像度変換ステップは、入力された画像信号に空間フィルタ処理を施した信号に対して、空間間引き処理を行うことができる(例えば、図23のステップS6,S7の処理)。
解像度変換ステップは、画像入力ステップで入力された画像信号を複数の領域に分割し、分割された領域毎に移動量を検出することができる(例えば、図23のステップS3の処理)。
本発明の、第1の解像度を持つ画像信号を入力する画像入力ステップと、入力された画像信号を、第1の解像度より低い第2の解像度を持つ画像信号に変換する解像度変換ステップと、解像度変換された画像信号を所定のフレームレートで表示手段に表示させる画像表示制御ステップとを有する第2の画像表示方法は、解像度変換ステップが、画像入力ステップで入力された画像信号を複数の領域に分割してその領域毎の移動量を検出し(例えば、図23のステップS3の処理)、検出された移動量に基づいて各領域の空間間引き量を設定するとともに(例えば、図23のステップS4,S5の処理)、入力された画像信号の各領域に対して空間フィルタ処理を施した後で(例えば、図23のステップS6の処理)、設定された空間間引き量に基づいて領域毎に所定のフレームレートで表示する表示手段が第2の解像度を越える解像度を有するような視覚効果を与える空間間引き処理(例えば、図23のステップS7の処理)を行うことができる。
本発明の、第1の解像度を持つ画像信号を入力する画像入力手段(例えば、図18の画像入力部11)と、画像入力手段に入力された画像信号を、第1の解像度より低い第2の解像度を持つ画像信号に変換する解像度変換手段(例えば、図18の画像変換部12)と、解像度変換手段で解像度変換された画像信号を所定のフレームレートで表示手段に表示させる画像表示制御手段(例えば、図18の画像表示部13)とを有する第1の画像表示装置は、解像度変換手段は、画像入力手段により入力された画像信号の少なくとも一部の領域の移動量を検出する移動量検出部(例えば、図18の移動量検出部21)と、検出された移動量に基づいて決定される空間間引き量で、所定のフレームレートで表示する表示手段が第2の解像度を越える解像度を有するような視覚効果を与える空間間引き処理を行う解像度変換処理部(例えば、図18の画素数変換部22)とを有することを特徴とする。
解像度変換手段は、移動量に対応した空間間引き量のテーブルを記憶するための記憶部(例えば、図19の記憶部44A)をさらに有し、テーブルを参照することにより、空間間引き量が決定されるようにすることができる。
解像度変換処理部は、入力された画像信号に空間フィルタ処理を施した信号に対して、空間間引き処理を行う(例えば、図19の空間間引き処理部42)。
移動量検出部は、画像入力手段により入力された画像信号を複数の領域に分割し、分割された領域毎に移動量を検出することができる(例えば、図19のブロックマッチング回路34)。
本発明の、第1の解像度を持つ画像信号を入力する画像入力手段(例えば、図18の画像入力部11)と、画像入力手段に入力された画像信号を、第1の解像度より低い第2の解像度を持つ画像信号に変換する解像度変換手段(例えば、図18の画像変換部12)と、解像度変換手段で解像度変換された画像信号を所定のフレームレートで表示手段に表示させる画像表示制御手段(例えば、図18の画像表示部13)とを有する第2の画像表示装置は、解像度変換手段が、画像入力手段に入力された画像信号を複数の領域に分割して領域毎に移動量を検出する移動量検出部(例えば、図18の移動量検出部21)と、検出された移動量に基づいて各領域の空間間引き量を設定するとともに(例えば、図19の制御部44)、入力された画像信号の各領域に対して空間フィルタ処理を施した後で(例えば、図19の空間フィルタ処理部41)、設定された空間間引き量に基づいて領域毎に所定のフレームレートで表示する表示手段が第2の解像度を越える解像度を有するような視覚効果を与える空間間引き処理を行う解像度変換処理部(例えば、図19の空間間引き処理部42)とを有することを特徴とする。
本発明を適用した画像表示装置は、入力画像を、その解像度より低い解像度を持つ表示画像に変換して表示デバイスに表示するが、その際、所定の視覚特性を利用した解像度変換処理を行うことにより、観測者がその解像度を超える解像度で画像を知覚するという知覚効果(超解像度効果)を実現する。
ここでその視覚特性および解像度変換処理について説明する。
人の視覚は、受けた光の刺激の総和がある閾値になったとき光を知覚するという機能(以下、時間的積分機能と称する)を有している。すなわち光の知覚は、呈示時間内の光の刺激の分布状態に関係なく、時間的に積分された光の総和に従う。また光を知覚できる刺激(閾値)は、刺激の呈示時間が長くなるにつれて小さくなり、呈示時間が短くなるにつれて大きくなる。
この関係は、ブロックの法則(Bloch's law)として知られ、以下の式が成り立つ。式中、Iは、閾値としての刺激の強度であり、Tは、刺激の呈示時間であり、kは定数である。
I×T=k
またこの関係は、横軸を刺激呈示時間Tとし、縦軸を閾値(強度I)とすると、図1に示すように表すことができる。この曲線は、閾値呈示時間曲線として知られている。図1の閾値呈示時間曲線によれば、強度Iaの光がインパルス的に時間Taの間呈示された場合と、Iaの1/nの強度Ibの光がTaのn倍の時間Tbだけ連続して呈示された場合とでは、人は、同じ明るさを感じることになる。
なお、刺激の呈示時間のある時間(図1の例では時間TL)までは、ブロックの法則が成り立つが(時間TLまでは右下がりの直線になるが)、時間TLを越えると閾値が刺激の強度のみに依存するようになる(呈示時間によって変化しなくなり、その結果閾値呈示時間曲線は折れ線のような特性を示す)。ブロックの法則が成り立つ最大の刺激呈示時間TLは、臨界呈示時間と呼ばれている。この時間TLは、背景光の強度などの刺激呈示条件によって変化するが、およそ25ms乃至100msであるという報告がある。
ブロックの法則の詳細については、例えば、"視覚情報処理ハンドブック,日本視覚学会編,pp.219-220"などに記載されている。
人の視覚はまた、刺激を知覚すると、その刺激を、その刺激の呈示が終了した後もある時間記憶するという機能(以下、感覚記憶機能と称する)を有している。この時間については、10ms乃至200msであるという報告が多数されている。この機能は、アイコニックメモリーとか視覚的持続などとも呼ばれ、例えば、"視覚情報ハンドブック,日本視覚学界編,pp.229-230"などに記載されている。
次に、超解像度効果を実現する解像度変換処理について説明する。なお本発明における超解像度効果は、観測者が、ある時間内に複数の画像が加算されたものを知覚するという視覚特性を利用している。これは上記の時間的積分機能および感覚記憶機能が複雑に関係して引き起こされていると考えられるが、以下の説明においては、これを便宜上、時間的積分機能によるものとする。
例えば、水平方向に平行移動する被写体を、所定のフレームレート(以下、入力画像フレームレートと称する)および所定のサンプリングレート(以下、入力画像サンプリングレートと称する)で撮影すると、図2Aに示すような、被写体像Waが、速度v(ピクセル/フレーム)で、図面に向かって右方向(X軸方向)に移動する入力フレームFaが得られる。図2Aには、連続する4枚の入力フレームFa1乃至Fa4が図示されている。
このように得られた入力フレームFaを、X軸方向(被写体像Waの移動方向)に、入力画像サンプリングレートの、1/mのサンプリングレート(以下、表示画像サンプリングレートと称する)でサンプリングするものとする(間引き量mで間引きするものとする)。図2Aの場合、入力フレームFaが間引き量4で間引きされているので、図2Bに示すような、X軸方向の画素数が1/4になった(X軸方向に粗くなった)(画質が劣化した)表示フレームFbが得られる。表示フレームFbには、入力フレームFaの被写体像Waが間引き量4で間引きされた画像(以下、表示被写体像Wbと称する)が含まれている。
そしてこのように得られた表示フレームFbを、所定のフレームレート(以下、表示画像フレームレート)で表示するものとする。その結果観測者は、上述した時間的積分機能における積分時間内に表示された複数の表示フレームFbの積分画像を知覚する。
ここで観測者の視線は、このように表示された表示フレームFb上の表示被写体像Wbを追従しているものとする。この場合観測者の視点は、常に表示被写体像Wbの中心に位置するので、観測者の網膜上の表示被写体像Wbはほぼ静止している。図2Bに示す座標軸Vx,Vyは、網膜上の座標を示し、座標軸X,Yは、フレーム上の座標を示している(ともに、図中表示フレームFb1上に示されているが、表示フレームFb2乃至Fb4についてはその図示は省略されている)。座標軸Vx,Vyは、網膜には実像の反転像が結像するため、座標系の向きは座標軸X,Yと逆になっている。
また表示フレームFbのサンプリングは、図3中の点線で示されているように、フレーム上一定の位置(この例の場合、4画素間隔の位置)がサンプルされる。したがって、移動量がサンプリング間隔の倍数と一致しない場合、サンプリングされる被写体像Waの位置は、フレーム毎にvずつずれるので、表示フレームFbの各表示被写体像Wbは、被写体像Waの、サンプリング位置のずれ分だけ異なる部分で形成される。
例えば、被写体像Waの移動速度vが、1(ピクセル/フレーム)である場合、フレーム間の移動量(1ピクセル)がサンプリング間隔(4ピクセル)の倍数と一致せず、サンプリングされる被写体像Waの位置が、1画素ずつX軸方向にずれる。したがってこの場合、表示フレームFbの各表示被写体像Wbは、被写体像Waの、その分だけ異なる部分から形成される。
このように表示被写体像Wbが、被写体像Waの、サンプリング位置のずれ分だけ異なる部分から形成されている場合、その表示被写体像Wbが視覚系で複数フレームにわたって積分されることにより、表示被写体像Wbより画素が密になった画像(表示被写体像像Wbの解像度より高解像度(以下、超解像度と称する)の画像)が知覚される。
例えば、視覚特性における積分時間が、図2Bにおける4枚分の表示フレームFbの表示時間に相当し、表示フレームFa1乃至Fa4の4個の表示被写体像Wbが積分される場合、図2Cに示すような、表示被写体像Wbの解像度の約4倍、すなわち被写体像Waと同程度の解像度の画像が知覚される。
超解像度効果はこの原理によって実現されるが、間引き処理を施すと折り返し成分が発生し、それが折り返し歪みとなり画質が劣化する。そこで本発明では、以下に説明するようにその折り返し成分を取り除く工夫がなされている。
式(1)は、1次元の原信号f(x)を間隔Xで離散化した信号fs(x)を表している。式(1)中、δ(x)はデルタ関数である。式(2)は、離散化信号fs(x)のフーリエ変換Fs(ω)を表している。式(2)中、F(ω)は原信号f(x)のフーリエ変換であり、ωsはサンプリング角周波数を表している。
Figure 0004761102
・・・(1)

Figure 0004761102
・・・(2)
式(3)は、原信号f(x)を、実空間においてφだけずらして間隔Xでの離散化を行った信号f(x)のフーリエ変換F(ω)を表している。
Figure 0004761102
・・・(3)
式(3)は、k=0の基本波は原信号と同じになり、k=nのn次高調波は2πnφだけ位相がずれていることを示している。上述のように、被写体像Waがある移動速度vで平行移動しているとし、移動方向に1/mで間引きサンプリングする場合を考えると、原信号は表示フレームFbのナイキスト周波数のm倍の帯域を持っている。したがって、1/mで間引きサンプリングされたサンプリング信号f(x)は折り返し成分を持っており、式(3)において、k=0は原信号成分となり、k=1,2,・・・,(m−1)は折り返し成分となる。
図4は、間引き量m=2としたときのフーリエ変換F(ω)を示している。このとき、原信号の帯域はナイキスト周波数の2倍となり、1/mで間引きサンプリングされたサンプリング信号f(x)には1次高調波の折り返し成分が存在している。この図からわかるように、サンプリング信号f(x)は原信号f(x)のフーリエ変換F(ω)成分をそのまま持っており、k=1における1次高調波F(ω-ωs)およびF(ω+ωs)が、それぞれ −2πφおよび 2πφだけ位相がずれて折り返している。
間引きサンプリング間隔が1/mの場合には、その1/mで間引きされたサンプリング信号f(x)には1乃至(m−1)次の折り返し成分が存在し、それぞれの位相は2πkφだけずれていることになる。このサンプリング信号f(x)は、φだけずれた原信号f(x)を1/mに間引きサンプリングした信号であるので、図2Bにおける任意の1表示フレームFbに相当すると考えられる。
ここで図2Bにおける時間的に異なる各表示フレームFbの信号について考える。被写体(原信号f(x))が速度vで平行移動している場合、図3で示したように、フレーム毎にサンプル点の位相がずれる。このことから、式(3)におけるサンプリング点のずれ量φは時間tの関数となっており、速度v(ピクセル/フレーム)と間引き量m(ピクセル)に依存して式(4)のようになる。式(4)中Tは、時間間隔を表しており、フレームレートの逆数である。
Figure 0004761102
・・・(4)
式(4)は、t=0のときにずれ量φ0が0となり、t=T,2T,3T・・・と変化するにつれてずれ量がv/mずつ増えていくことを表している。式(4)を式(3)に当てはめると、各時刻における折り返し成分の位相が求められる。図5は、1次の折り返し成分の時刻t=0,T,2T,3T,・・・における位相を表している。図6は、2次の折り返し成分の、図7は、3次の折り返し成分の、そして図8は、4次の折り返し成分の時刻t=0,T,2T,3T,・・・における位相をそれぞれ表している。
このようにk次の折り返し成分は、時間、すなわちフレームが進むに従って、等間隔(2πkφT間隔)で回転し、時間t=(m/v)Tの時に位相0に戻る。また折り返し成分の次数が上がるに従って、位相の回転間隔が倍になる。
このように間引き量mでの間引き処理(間引きサンプリング)によって発生するk(=1,2,・・・,(m−1))次の折り返し成分の位相は、2πkφTで回転するので、位相の方向と積分される画像の数(合成される折り返し成分の数)によっては、折り返し成分が互いに打ち消される場合がある。言い換えれば、φtは、式(4)に示すように移動速度vと間引き量mに依存するので、移動速度vと間引き量m並びに積分される画像の数によって、折り返し成分が互いに打ち消される場合がある。
例えば、v=1である場合、m=4で間引きしたとき、表示フレームFbの画像には、図9に示すように、0(=2π×1×[(1/4)×0/T]),π/2(=2π×1×[(1/4)×(T/T)],π(=2π×1×[(1/4)×2T/T]、3/2π(=2π×1×[(1/4)×3T/T]),・・・で位相が変化する(π/2間隔で位相が変化する)1次の折り返し成分が存在する。なお図9においてt=4T以降の折り返し成分の図示は省略されている。後述する図10および図11においても同様である。
表示フレームFbの画像にはまた、図10に示すように、0(=2π×2×[1/4×0/T]),π(=2π×2×[1/4×T/T])、2π(=2π×2×[(1/4)×(2T/T)])、3π(=2π×2×[(1/4)×3T/T]),・・・で位相が変化する(π間隔で位相が変化する)2次の折り返し成分と、図11に示すように、0(=2π×3×[(1/4)×(0/T)]、3π/2(=2π×3×[(1/4)×(T/T)]、3π(=2π×3×[(1/4)×(2T×T)]),9π/2(=2π×3×[(1/4)×(3T/T)]),・・・で位相が変化する(3π/2間隔で位相が変化する)3次の折り返し成分が存在する。
この場合、t=0,T,2T,3Tそれぞれにおける1次乃至3次の折り返し成分のベクトルは、図9乃至図11に示したように、それぞれ互いに打ち消す方向を向いているので、視覚系で4枚分の表示フレームFbが積分される場合、それらはすべて打ち消される。
k次の折り返し成分が打ち消される条件を式で表せば、式(5)のようになり、式(5)をオイラーの公式により展開すれば、式(6),(7)のようになる。
Figure 0004761102
・・・(5)
Figure 0004761102
・・・(6)
Figure 0004761102
・・・(7)
すなわち本発明では、被写体像Waの移動速度vに応じて、互いに打ち消される折り返し成分が発生するように間引き量mを決定することによって、折り返し成分を除去するようにしている。
ここで離散化信号f(x)を帯域制限型のデジタルフィルタにより1/mに縮小する場合を考えると、φだけずれた原信号f(x)は折り返しが発生しないようにナイキスト周波数において帯域制限される。このため例えばm=2のとき、フーリエ空間は、図12に示すようになり、1/mに縮小された信号に対応する各フレーム画像は折り返し成分を含まない低解像度の画像となる。したがって、この場合には縮小信号の基本波は原信号とは異なる信号となっており、複数フレームの画像をどのように加算処理してもナイキスト周波数以上の周波数成分を表現することはできず、超解像度効果を得ることができない。したがってこのことから、超解像効果を得るためには、原信号を帯域制限しないことが重要であり、広帯域の空間周波数成分を持つ原画像を間引きサンプリングするのが最適である。
なお以上においては簡単のために、原信号が1次元信号の場合を例として説明したが、2次元画像においても同様である。また図2を参照して被写体像WaのX軸方向の移動を例として説明したが、Y軸方向の移動についても同様である。
次に互いに打ち消される折り返し成分の条件(超解像度効果を得ることができる画像の折り返し成分の条件)について説明する。
超解像度効果を得ることができるための条件は、式(5)が成立する、つまり式(6)および式(7)が成立することである。これは、図13に示すように、時刻tにおけるk次の折り返し成分をベクトルZk(t)とすると、視覚系の積分範囲におけるベクトルZk(t)和がゼロになることである。この条件の成立は、積分時間に依存するが、この積分時間は、観察環境によって変化することが知られている上に、それを正確に計測することが困難なため、この条件を満たす範囲を限定することは難しい。
一方、例えば、所定の移動速度vでX軸方向またはY軸方向に移動する被写体像Waを、所定の間引き量mでサンプリングして所定のフレームレート毎に表示し、表示された表示被写体像Wbを、観測者が実際に見て超解像度で知覚できたかを確認する実験から、フレームレートが高い、つまり積分される画像数が多ければ、間引き量mが大きくなっても超解像度効果が得られることがわかっている。このとき超解像度効果が得られる条件は、移動速度vに依存しており、およそ式(8)のような関係にあると考えられる。
2πn+α≦2πkφT≦2π(n+1)−α・・・(8)
前述のように、各折り返し成分の位相は2πkφT間隔で回転するが、式(8)は、その各次の折り返し成分の位相回転間隔が、2πの倍数に近いときには超解像度効果が得られないことを表している。図14に示すように、位相回転間隔が2πの倍数に近いということは、時刻tが変化しても折り返し成分の位相がほとんど変わらないことを意味しており、折り返し成分は打ち消されずに残ってしまうためである。
例えば、m=4のときに発生する1次乃至3次の折り返し成分について、式(8)の成立条件を検討すると、図15中、陰が付されている移動速度v(ピクセル/フレーム)の範囲では、式(8)が成立せず、超解像度効果を得ることができない。
この1次の折り返し成分については、例えば、v=4のとき、折り返し成分の位相回転間隔=2π×1×(4/4)(2πkφT)となり、折り返し成分の位相回転間隔は2πの1倍となるので、速度v=4を中心とする一定範囲(位相回転間隔が2πの倍数を中心とする2αの範囲となる速度の範囲)において、1次式の折り返し成分が打ち消されなくなる。すなわちv=4n(n=0,1,2,3,・・・)のとき、位相回転間隔は2πのn倍となるので、v=4nを中心とする一定範囲においては、1次式の折り返し成分は打ち消されない。
2次の折り返し成分については、例えば、v=2のとき、位相回転間隔=2π×2×(2/4)(2πの1倍)となり、そしてv=4のとき、位相回転間隔=2π×2×(4/4)(2πの2倍)となるので、速度v=2,4を中心とする一定範囲(位相回転間隔が2πの倍数を中心とする2αの範囲となる速度の範囲)において、2次式の折り返し成分が打ち消されなくなる。すなわちv=2nのとき、位相回転間隔は2πのn倍となるので、v=2nを中心とする一定範囲においては、2次式の折り返し成分は打ち消されない。
3次の折り返し成分については、例えば、v=4/3のとき、位相回転間隔=2π×3×(4/3)/4(2πの1倍)となり、v=8/3のとき、位相回転間隔=2π×3×(8/3)/4(2πの2倍)となり、そしてv=4のとき、位相回転間隔=2π×3×4/4(2πの3倍)となるので、速度v=4/3,8/3,4を中心とする一定範囲(位相回転間隔が2πの倍数を中心とする2αの範囲となる速度の範囲)において、3次式の折り返し成分が打ち消されなくなる。すなわちv=(4/3)nのとき、位相回転間隔は2πのn倍となるので、v=(4/3)nを中心とする一定範囲においては、3次式の折り返し成分は打ち消されない。
なお速度v=0のとき、位相回転間隔2πkφT=0となるので、1次乃至3次の折り返し成分のそれぞれは、v=0付近の一定範囲(0乃至vα1,0乃至vα2,0乃至vα3)において打ち消されなくなる。
m=3のときに存在する1次,2次の折り返し成分(図16)およびm=2のときに存在する1次の折り返し成分(図17)についても、m=4を例として上述したように、位相回転間隔が2πの倍数を中心とする2αの範囲内となる速度では、各次式の折り返し成分は打ち消されない。
また図13に示すように、折り返し成分の次数が上がるに従い、各次数における位相回転間隔は2倍、3倍と大きくなる。位相回転間隔をθとすれば被写体像Waの移動速度vが小さく、位相回転間隔θがαより小さいときには式(8)が成立せず超解像度効果は得られない。被写体像Waの移動速度vが上がり、位相回転間隔がαに達すると超解像度が得られる。このことから、αは超解像度効果が得られる臨界点(位相回転間隔)であると考えられる。このαは、表示画像フレームレートによって変化し、表示画像フレームレートが高いと小さくなる傾向にある。臨界点における被写体像Waの移動速度をvαとすると、式(9)が得られ、それを変形すると式(10)が得られる。したがって表示画像フレームレートが高くなってαが小さくなると、速度vα(図15の例の場合、vα1、vα2、またはvα3)が小さくなり、その結果、移動量が小さくても超解像度効果が得られる。

Figure 0004761102
また式(10)から、臨界点におけるvαは、間引き量mと折り返し成分の次数kに依存しており、間引き量mが大きくなると臨界点の速度vαも大きくなることがわかる。また次数kが大きくなると臨界点における速度vαは小さくなることから(図15の例の場合、vα2はvα1より小さく、vα3はvα2より小さくなることから)、高次の折り返し成分における超解像度効果が得られない領域は狭くなることがわかる。
以上をまとめると、視覚系における超解像度効果について以下のことが言える。
・超解像度効果が得られる臨界点αは、高フレームレート表示において小さくなる。
・間引き量がmのとき、1乃至m−1次の折り返し成分が式(8)を満たす必要がある。
・間引き量mが小さくなると、臨界点における被写体像Waの速度vαは小さくなる(間引き量mが小さい場合には、移動量が小さくても超解像度効果が得られる)。
以上から、被写体の移動速度(大きさと方向)に応じて間引き処理を行うことにより、超解像度効果を実現することができることがわかる。
なおこのように表示画像フレームレートを高くすることは超解像度効果を得るのに有利となるが、表示画像フレームレートを高くすれば、その他、動きぼけやジャーキネス等の画質劣化を改善することにも有利となる。
次に、本発明を適用した画像表示装置1の構成例を、図18を参照して説明する。
画像入力部11は、所定のフレームレートおよび所定の空間サンプリングレート(以下、単にサンプリングレートと称する)で構成される画像を入力し、それを内部データ形式に変換する。例えば、画像表示部13の表示デバイスのフレームレートがFで、表示画素数が(x×y)画素である時、フレームレートがFで、画素数が(ix×jy)画素の画像を入力し、これを内部データ形式の入力フレームFaに変換する。i、j、x、およびyは、それぞれ正の数である。
画像入力部11は、変換した入力フレームFa((ix×jy)画素)を画像変換部12に供給する。
なお画像入力部11は、アナログ信号を入力した場合、内蔵するアナログデジタル変換器(図示せず)により内部データ形式に従ったデジタル信号に変換する。
また、画像入力部11は、SMPTE(Society of Motion Picture and Television Engineers)が標準化したテレビ信号、VESA(Video Electronics Standards Association)が標準化したアナログビデオ信号、またはDDWG(Digital Display Working Group)が標準化したDVI(Digital Visual Interface)信号などの画像信号にも対応可能である。
また、上述したように高フレームレートの方が、超解像度効果が得られやすいことから、入力フレームFaのフレームレートが高い場合、画像入力部11は、高フレームレートに対応することができるようになされている。
画像変換部12は、画像入力部11から供給された入力フレームFa((ix×jy)画素)を、画像表示部13が表示することができる解像度を有する表示フレームFb((x×y)画素)に変換する。画像変換部12はその際、所定の大きさのブロック毎に、上述した超解像度効果を利用した解像度変換処理を実行することにより、表示フレームFbの画像を見た観測者が、その解像度を超える解像度(超解像度)で知覚するという視覚的効果(超解像度効果)を実現する。画像変換部12は、生成した表示フレームFbを画像表示部13に供給する。
画像表示部13は、(x×y)画素の画素数を持つ表示デバイスで構成されており、画像変換部12から供給された画像を、所定のフレームレートで表示する。上述したように高フレームレートの方が、超解像度効果が得られやすいことから、画像表示部13は、高フレームレートに画像を表示することができるようになされている。
次に、画像変換部12の構成を説明する。
画像変換部12の移動量検出部21は、いま画像入力部11から供給された入力フレームFa((ix×jy)画素)(現フレームFa)と、1フレーム時間、または数フレーム前に入力された入力フレームFa(前フレームFa)との間のブロックマッチング処理により、現フレームFaのブロック画像((ip×jq)画素)の動きベクトルを検出する。pおよびqは、ともに正の整数である。この場合、入力フレームFaの総ブロック数は、(x/p×y/q)となる。
移動量検出部21は、入力フレームFaをブロック単位で、検出した動きベクトルとともに画素数変換部22に供給する。
画素数変換部22は、移動量検出部21から供給される入力フレームFaのブロック画像((ip×jq)画素)に対して、その動きベクトルから得られるX軸方向およびY軸方向のフレーム毎の移動量v(ピクセル)(移動速度v(ピクセル/フレーム))に応じた、X軸方向およびY軸方向のフィルタリングまたはサンプリング(間引き処理)を施す。画素数変換部22は、その処理の結果得られた表示フレームFbのブロック画像((p×q)画素)を総ブロック数(x/p×y/q)だけ集め、1枚の表示フレームFb((x×y)画素)を生成し、画像表示部13に出力する。
次に、図19を参照して、画像変換部12の移動量検出部21および画素数変換部22の構成を説明する。
移動量検出部21のフレームメモリ31は、画像入力部11から供給された入力フレームFa(現フレームFa)を記憶する。遅延回路32は、現フレームFaより1フレーム時間、または数フレーム時間前に入力された前フレームFaを、その位相が現フレームFaの位相と合うように遅延させる。遅延回路32は、遅延させた前フレームFaをフレームメモリ33に供給する。フレームメモリ33は、遅延回路32からの前フレームFaを記憶する。
ブロックマッチング回路34は、フレームメモリ31に記憶されている現フレームFaとフレームメモリ33に記憶されている前フレームFaとの間で、(ip×jq)画素のブロック単位でのブロックマッチングをとり、現フレームFaのブロック画像((ip×jq)画素)の動きベクトルを検出する。ブロックマッチング回路34は、現フレームFaのブロック画像そのものを、画素数変換部22の空間フィルタ処理部41に供給し、検出したそのブロック画像の動きベクトルを、画素数変換部22の制御部44に供給する。
なお、この移動量検出部21の構成は実施の一例であり、入力フレームFaの各ブロックの動きベクトルを検出することが出来れば、他の構成をとることにしてもよい。
画素数変換部22の空間フィルタ処理部41には、移動量検出部21のブロックマッチング回路34からの入力フレームFaのブロック画像((ip×jq)画素)(図20の左側参照)が入力される。空間フィルタ処理部41は、空間解像度の帯域制限を行うデジタルフィルタであり、折り返し成分を軽減して制御部44から与えられる所望の画素数に変換する。
具体的には空間フィルタ処理部41は、制御部44による制御に従って、入力フレームFaのブロック画像((ip×jq)画素)を、後段の空間間引き処理部42で間引き量mx,myで間引きが行われることによって、表示フレームFbのブロック画像((p×q)画素)が得られるように空間フィルタリングし、(mxp×myp)画素の画像(図20の左側参照)に変換する。
空間フィルタ処理部41は、変換した(mxp×myq)画素の画像を、空間間引き処理部42に供給する。なおmxとmyは、ともに正の整数である。
空間間引き処理部42は、空間解像度の帯域制限を行わずに、元画像を間引きサンプリングして制御部44から与えられる所望の画素数に変換する。
具体的には空間フィルタ処理部41から供給された(mxp×myq)画素(図20の右側参照)の画像に対して、制御部44から通知されたX軸方向の間引き量mx、およびY軸方向の間引き量myに従って、X軸方向およびY軸方向の間引きを行い、(p×q)画素の画像(表示フレームFbのブロック画像)(図20の右側参照)を生成する。空間間引き処理部42は、生成した(p×q)画素の画像を、フレームメモリ43に供給する。
なお図20の例のように、mx<i、my<jである場合、間引き量は、制御部44から通知されたmxおよびmyとなるが、mx>i、my>jである場合、間引き量は、iまたはjとなる。
図19に戻り、フレームメモリ43は、空間間引き処理部42により供給されたブロック画像((p×q)画素)を記憶し、1枚の表示フレームFb((x×y)画素)を生成する。
制御部44には、移動量検出部21からのブロック画像の動きベクトルが入力される。制御部44は、動きベクトルから得られたX軸方向およびY軸方向の移動速度vから、折り返し成分の位相回転間隔が式(8)を満たす間引き量(のうちの最大値)mx,myを検出する(超解像度効果が得られる条件を満たす間引き量を検出する)。
なお式(8)中のαは、上述したように視覚系で積分時間内に積分される画像の数によって変化するので、その値を適宜決定することは困難である。そこで本発明では、例えば、所定の移動速度vでX軸方向またはY軸方向に移動する被写体像Waを、所定の間引き量mでサンプリングして表示し、表示された表示被写体像Wbを、観測者が実際に見て超解像度で知覚できたかを確認する実験を予め行い、その実験結果としての、超解像度効果があったときの移動速度vと間引き量mとの関係から間引き量mを決定するものとする。
図21は、水平方向に移動する被写体像Waについて上記実験を行った場合の実験結果を示している。
図21には、間引き量m=4においては、速度v=4/3,2,8/3,4を中心とする一定範囲内の移動速度、間引き量m=3においては、速度v=3/2,3を中心とする一定範囲の移動速度、そして間引き量m=2においては、速度m=2,4を中心とする一定範囲の移動速度では、超解像度効果が得られないことが示されている。また移動速度vが0を始点とする所定の範囲P0内である場合(図中、速度v0で表示されている速度以下では)、m=2,3,4のいずれにおいても超解像度効果は得られないことが示されている。
これは、図15乃至図17で参照した説明した、式(8)が成立しない移動速度vの範囲に対応するものである。
例えば、図21におけるm=4の部分と、図15を対応させて表すと、図22に示すようになる。1次の折り返し成分については、v=4nを中心とする一定範囲において、1次式の折り返し成分は打ち消されない。2次の折り返し成分については、v=2nを中心とする一定範囲において、2次式の折り返し成分は打ち消されない。そして3次の折り返し成分については、v=(4/3)nを中心とする一定範囲において、3次式の折り返し成分は打ち消されない。v=0付近の一定範囲においても、1次乃至3次の折り返し成分が打ち消されない。
すなわち1次乃至3次の折り返し成分のいずれか1つでも打ち消されない場合、その移動速度vの範囲では、m=4での間引きによっては、超解像度効果を得ることができない。図22では、そのような超解像度効果が得られない範囲を、範囲U4a乃至範囲U4dで示してある。さらに、図22では、m=4の場合に超解像度効果が得られる範囲を、範囲P4a乃至P4dで示してある。
また図21にも、m=4の場合に超解像度効果が得られる範囲を、範囲P4a乃至P4dで示してある。同様に、図21には、m=3の場合に超解像度効果が得られる範囲を、範囲P3a乃至P3cで示してあり、m=2の場合に超解像度効果が得られる範囲を、範囲P2a,P2bで示してある。
したがってこの例の場合、例えば、入力フレームFaのブロック画像のX軸方向の移動速度vが、例えば、0から4/3の範囲の図21においてvaで示す速度である場合、間引き量は超解像度効果が得られる2(ピクセル)とされ、そのブロック画像のX軸方向が間引き量2で間引きされる。また例えば、入力フレームFaのブロック画像のX軸方向の移動速度vが、例えば0から4/3の範囲のvaよりも早いvbで示す速度である場合、超解像度効果が得られるm=2,3,4の中の最大の4とされ、そのブロック画像のX軸方向が間引き量4で間引きされる。
なお、入力フレームFaのブロック画像のX軸方向の移動速度vが、範囲P0内のものである場合(超解像度効果が得られない速度である場合)、間引き量mが1とされ、画素数変換はすべて空間フィルタ処理で行うようにする。すなわち本発明では、被写体像Waの移動速度vが大きい領域に対しては、折り返し成分を含むように間引き処理をして超解像度効果を可能にし、移動速度が小さい(範囲P0)(超解像度効果が得られない範囲)の領域に対しては、折り返しがでないように空間フィルタ処理により帯域制限が行われる。
また高フレームレートならば、上述したように超解像度効果が得られない範囲が狭くなり(超解像度効果が得られる速度の範囲が大きくなり)、より大きい間引き量で間引きすることができるようになる。
この間引き量の選択をまとめると、図21中のテーブルが得られる。すなわち制御部44は、このテーブル(Y軸方向についても同様なテーブル)に基づいて、間引き量が決定される。
制御部44は、例えば、図21に示したようなテーブルを記憶部44Aに記憶しており、そのテーブルにおいて、移動速度vに対応する間引き量m(mx,my)を検出する。制御部44は、空間フィルタ処理部41を制御して、入力フレームFaのブロック画像((ip×jq)画素)を、(mxp×myq)画素に変換させ(帯域制限をする空間フィルタ処理による間引きを行わせ)、また空間間引き処理部42を制御して、空間フィルタ処理部41から供給された(mxp×myq)画素の画像に対して、間引き量mx,myでの間引きを行わせる(帯域制限をしない間引きを行わせる)。
制御部44は、移動速度vが範囲P0内にある場合、m=2,3,4のいずれにおいても超解像度効果は得られないので、この場合、間引き量を1として画素変換はすべて空間フィルタ処理部41によるフィルタ処理で行うようにする。
次に、画像変換部12の動作を、図23のフローチャートを参照して説明する。
ステップS1において、画像変換部12の移動量検出部21のブロックマッチング回路34は、ブロック番号を初期化し(例えば、1に初期化し)、ステップS2において、入力フレームFaの全ブロックについて動きベクトルを検出したか否かを判定する。
ステップS2で、全ブロックについて動きベクトルの検出がなされていないと判定された場合、ステップS3に進み、移動量検出部21のブロックマッチング回路34は、ブロック番号で示されるブロック画像について、ブロックマッチング処理を行い、そのブロック画像の動きベクトルを検出する。なお、総ブロック数は(x/p×y/q)個であり、入力フレームFaの各ブロック画像は、ブロック番号1乃至番号(x/p×y/q)でそれぞれ識別できるようになされている。
具体的には、ブロックマッチング回路34は、現フレームFaの対象ブロック画像と前フレームFaの探索領域内の任意ブロック画像を比較し、平均二乗誤差が最小になる、前フレームFaのブロック位置を検出し、現フレームFaの対象ブロックと検出した前フレームFaのブロックを結ぶベクトルを動きベクトルとする。ブロックマッチング回路34は、現フレームFaのブロック画像を画素数変換部22の空間フィルタ処理部41に供給し、そのブロック画像の動きベクトルを、制御部44に供給する。
次に、ステップS4において、画素数変換部22の制御部44は、移動量検出部21(ブロックマッチング回路34)から供給された動きベクトルに基づいて、X軸方向の移動速度v(移動量v)を求める。そして制御部44は、保持する、図21に示した移動速度vと間引き量mとの関係を表すテーブルから、その移動速度v(移動量v)に対応する間引き量mxを検出する。
ステップS5において、制御部44は、移動量検出部21(ブロックマッチング回路34)から供給された動きベクトルに基づいて、Y軸方向の移動速度v(移動量v)を検出する。そして制御部44は、保持する、Y軸方向の移動速度vと間引き量mとの関係を表すテーブルから、その移動速度v(移動量v)に対応する間引き量myを検出する。
次に、ステップS6において、画素数変換部22の制御部44は、空間フィルタ処理部41を制御して、移動量検出部21から供給された入力フレームFaのブロック画像((ip×jq)画素)を、(mxp×myq)画素の画像に解像度変換させる(図20の左側参照)(ブロック画像を空間フィルタ処理させる)。
制御部44は、例えば間引き量mx=4である場合、空間フィルタ処理部41を制御して、(4p×q)画素の画像を得るための空間フィルタ処理を行わせる。また、制御部44は、間引き量mx=3である場合、空間フィルタ処理部41を制御して、(3p×q)画素の画像を得るための空間フィルタ処理を行わせる。ここではX軸方向の画素を例して説明したが、Y軸方向の画素についても同様である。
次に、ステップS7において、制御部44は、空間間引き処理部42を制御して、ステップS4,S5で決定した間引き量mx,myに従って、空間フィルタ処理部41から供給された(mxp×myq)画素の画像を間引きさせる。これにより、空間間引き処理部42は、空間フィルタ処理部41から供給された(mxp×myq)画素のブロック画像に対して、X軸方向については間引き量mxでの、そしてY軸方向については間引き量myでの間引き処理を行う。その結果、(p×q)画素のブロック画像が得られる(図20の右側参照)。
例えば、間引き量mx=4であるとき、空間フィルタ処理部41により供給された(4p×q)の画素に対して、X軸方向について間引き量4での間引き処理が行われて、(p×q)画素のブロック画像が生成される。間引き量mx=3であるとき、空間フィルタ処理部41により供給された(3p×q)画素の画像に対して、X軸方向について間引き量3での間引き処理が行われて、(p×q)画素のブロック画像が生成される。
なお空間間引きが行われると折り返し成分が発生するが、間引き量mx,myは、式(8)を満たす間引き量であるので、その折り返し成分は互いに打ち消し合い存在しなくなる。
空間間引き処理部42は、間引き処理の結果得られた(p×q)画素のブロック画像をフレームメモリ43に供給する。フレームメモリ43は、そのブロック画像を所定の位置に記憶し、1枚の表示フレームFbを合成する。
ステップS8において、移動量検出部21のブロックマッチング回路34は、ブロック番号を1だけインクリメントする。
その後、ステップS2に戻り、それ以降の処理が行われる。
ステップS2で、全ブロックについて動きベクトル検出がなされたと判定されたとき、処理は終了する。
このように1枚の入力フレームFaの解像度が、ブロック毎に、ステップS3乃至ステップS7の処理で変換されることによって、1枚の表示フレームFbが生成され、表示画像フレームレートで表示されるように画像表示部13に出力される。その結果、観測者は、表示被写体像Wbの解像度を超える解像度の画像を知覚し得るが、超解像度効果により観測者が知覚する空間解像度は、表示フレームFbのブロック画像((p×q)画素)のX軸方向がmx倍、Y軸方向がmy倍になった(mxp×myq)画素の画像の解像度に相当する。
以上のように、画像のブロック毎に動きを検出し、空間フィルタ処理部41と空間間引き処理部42それぞれにおいて、適切な空間フィルタ処理と空間間引き処理を行うようにしたので、動きがある程度以上のブロックについては、超解像度効果が得られ、動きが小さいブロックについては、折り返し歪みを低減し、全体として、高画質の画像を知覚することが可能となる。
さらに、従来のように表示素子の構造は変えることなく、超解像度効果を容易に得ることができる。
図24は、本発明を適用した画像処理装置51の構成例を示している。この画像処理装置には、図18の画像表示装置1の画像表示部13に代えて、画像出力部61が設けられている。他の部分は、図18の画像表示装置1の場合と同様であるので、その説明は省略する。
画像処理装置51の画像変換部12は、図18の例の場合と同様に、画像入力部11から入力された入力フレームFaを、表示装置52で表示可能な解像度を有する表示フレームFbに変換する。画像変換部12は、生成した表示フレームFbを、画像出力部61に出力する。
画像出力部61は、画像変換部12から供給された表示フレームFbの画像信号を、表示装置52で受信可能な画像信号フォマットに変換し、表示装置52に出力する。表示装置52は、基本的には、図18の画像表示部13と同様に構成され、画像処理装置51(画像出力部61)から供給された画像信号に対応する画像を表示デバイスに表示する。
すなわち本発明は、表示装置を構成要素としない画像処理装置にも適用することができる。
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実現させることもできるが、ソフトウエアにより実現させることもできる。一連の処理をソフトウエアにより実現する場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムがコンピュータにインストールされ、そのプログラムがコンピュータで実行されることより、上述した管理装置2が機能的に実現される。
図25は、上述のような画像表示装置1および画像処理装置51として機能するコンピュータ101の一実施の形態の構成を示すブロック図である。CPU(Central Processing Unit)111にはバス115を介して入出力インタフェース116が接続されており、CPU111は、入出力インタフェース116を介して、ユーザから、キーボード、マウスなどよりなる入力部118から指令が入力されると、例えば、ROM(Read Only Memory)112、ハードディスク114、またはドライブ120に装着される磁気ディスク131、光ディスク132、光磁気ディスク133、若しくは半導体メモリ134などの記録媒体に格納されているプログラムを、RAM(Random Access Memory)113にロードして実行する。これにより、上述した各種の処理(例えば、図23のフローチャートにより示される処理)が行われる。さらに、CPU111は、その処理結果を、例えば、入出力インタフェース116を介して、LCD(Liquid Crystal Display)などよりなる表示部117に必要に応じて出力する。なお、プログラムは、ハードディスク114やROM112に予め記憶しておき、コンピュータ101と一体的にユーザに提供したり、磁気ディスク131、光ディスク132、光磁気ディスク133,半導体メモリ134等のパッケージメディアとして提供したり、衛星、ネットワーク等から通信部119を介してハードディスク114に提供することができる。
なお、本明細書において、記録媒体により提供されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
ブロックの法則を説明する図である。 解像度変換処理の原理を説明する図である。 サンプリング位置を説明する図である。 折り返し成分を説明する図である。 折り返し成分の位相の変化を説明する図である。 折り返し成分の位相の変化を説明する他の図である。 折り返し成分の位相の変化を説明する他の図である。 折り返し成分の位相の変化を説明する他の図である。 折り返し成分の位相の変化を説明する他の図である。 折り返し成分の位相の回転間隔を説明する他の図である。 折り返し成分の位相の回転間隔を説明する他の図である。 折り返し成分を説明する他の図である。 折り返し成分の位相の回転間隔を説明する他の図である。 超解像度効果を得るための折り返し成分の位相を説明する図である。 超解像度効果を得ることができない速度範囲を示す図である。 超解像度効果を得ることができない速度範囲を示す他の図である。 超解像度効果を得ることができない速度範囲を示す他の図である。 本発明を適用した画像表示装置の構成例を示すブロック図である。 図18の動き検出部および画素数変換部の構成例を示すブロック図である。 図18の画素数変換部の動作を説明する図である。 超解像度効果を得ることができる場合の画像の移動速度と間引き量との関係を示す図である。 超解像度効果を得ることができる場合の画像の移動速度と間引き量との関係を示す他の図である。 図19の画像処理部の動作を説明するフローチャートである。 本発明を適用した画像処理装置の構成例を示すブロック図である。 パーソナルコンピュータの構成例を示すブロック図である。
符号の説明
1 画像表示装置, 11 画像入力部, 12 画像変換部, 13 画像表示部, 21 移動量検出部, 22 画素数変換部, 31 フレームメモリ, 32 遅延回路, 33 フレームメモリ, 34 ブロックマッチング回路, 41 空間フィルタ処理部, 42 空間間引き処理部, 43 フレームメモリ, 44 制御部, 51 画像処理装置, 52 表示装置, 61 画像出力部

Claims (16)

  1. 第1の解像度を持つ画像信号を入力する画像入力ステップと、
    入力された前記画像信号を、前記第1の解像度より低い第2の解像度を持つ画像信号に変換する解像度変換ステップと、
    解像度変換された前記画像信号に対応する画像を所定のフレームレートで表示手段に表示させる画像表示制御ステップと
    を有する画像表示方法であって、
    前記解像度変換ステップは、前記画像入力ステップで入力された画像信号の少なくとも一部の領域の移動量を検出し、検出された前記移動量に基づいて決定される空間間引き量で、前記所定のフレームレートで表示する表示手段が前記第2の解像度を越える解像度を有するような視覚効果を与える空間間引き処理を行う
    ことを特徴とする画像表示方法。
  2. 前記領域の横方向の移動量に基づいて横方向の前記空間間引き量を決定するとともに、前記領域の縦方向の移動量に基づいて縦方向の前記空間間引き量を決定する
    ことを特徴とする請求項1記載の画像表示方法。
  3. 前記フレームレートが高い場合に、前記空間間引き処理における空間間引き量を大きくする
    ことを特徴とする請求項1記載の画像表示方法。
  4. 任意のフレームの前記空間間引き処理では、当該フレームと時間的に前後に隣接する所定数のフレームにおける当該空間間引き処理された信号のすべての折り返し成分が、互いに打ち消し合うように前記空間間引き量が決定される
    ことを特徴とする請求項1記載の画像表示方法。
  5. 前記解像度変換ステップは、入力された前記画像信号に空間フィルタ処理を施した信号に対して、前記空間間引き処理を行う
    ことを特徴とする請求項1記載の画像表示方法。
  6. 前記解像度変換ステップは、前記画像入力ステップで入力された画像信号を複数の領域に分割し、分割された領域毎に前記移動量を検出する
    ことを特徴とする請求項1記載の画像表示方法。
  7. 第1の解像度を持つ画像信号を入力する画像入力ステップと、
    入力された前記画像信号を、前記第1の解像度より低い第2の解像度を持つ画像信号に変換する解像度変換ステップと、
    解像度変換された前記画像信号を所定のフレームレートで表示手段に表示させる画像表示制御ステップとを有する画像表示方法であって、
    前記解像度変換ステップは、前記画像入力ステップで入力された画像信号を複数の領域に分割してその領域毎の移動量を検出し、検出された前記移動量に基づいて各領域の空間間引き量を設定するとともに、入力された前記画像信号の前記各領域に対して空間フィルタ処理を施した後で、前記設定された空間間引き量に基づいて前記領域毎に前記所定のフレームレートで表示する表示手段が前記第2の解像度を越える解像度を有するような視覚効果を与える空間間引き処理を行う
    ことを特徴とする画像表示方法。
  8. 第1の解像度を持つ画像信号を入力する画像入力手段と、
    前記画像入力手段に入力された画像信号を、前記第1の解像度より低い第2の解像度を持つ画像信号に変換する解像度変換手段と、
    前記解像度変換手段で解像度変換された画像信号を所定のフレームレートで表示手段に表示させる画像表示制御手段とを有する画像表示装置であって、
    前記解像度変換手段は、前記画像入力手段により入力された画像信号の少なくとも一部の領域の移動量を検出する移動量検出部と、検出された前記移動量に基づいて決定される空間間引き量で、前記所定のフレームレートで表示する表示手段が前記第2の解像度を越える解像度を有するような視覚効果を与える空間間引き処理を行う解像度変換処理部とを有する
    ことを特徴とする画像表示装置。
  9. 前記領域の横方向の移動量に基づいて横方向の前記空間間引き量が決定されるとともに、前記領域の縦方向の移動量に基づいて縦方向の前記空間間引き量が決定される
    ことを特徴とする請求項8記載の画像表示装置。
  10. 前記フレームレートが高い場合には、前記空間間引き処理における空間間引き量が大きくされる
    ことを特徴とする請求項8記載の画像表示装置。
  11. 任意のフレームの前記空間間引き処理では、当該フレームと時間的に前後に隣接する所定数のフレームにおける当該空間間引き処理された信号のすべての折り返し成分が、互いに打ち消し合うように前記空間間引き量が決定される
    ことを特徴とする請求項8記載の画像表示装置。
  12. 前記解像度変換手段は、前記移動量に対応した空間間引き量のテーブルを記憶するための記憶部をさらに有し、前記テーブルを参照することにより、前記空間間引き量が決定される
    ことを特徴とする請求項8記載の画像表示装置。
  13. 前記解像度変換処理部は、入力された前記画像信号に空間フィルタ処理を施した信号に対して、前記空間間引き処理を行う
    ことを特徴とする請求項8記載の画像表示装置。
  14. 前記移動量検出部は、前記画像入力手段により入力された画像信号を複数の領域に分割し、分割された領域毎に移動量を検出する
    ことを特徴とする請求項8記載の画像表示装置。
  15. 第1の解像度を持つ画像信号を入力する画像入力手段と、
    前記画像入力手段に入力された画像信号を、前記第1の解像度より低い第2の解像度を持つ画像信号に変換する解像度変換手段と、
    前記解像度変換手段で解像度変換された画像信号を所定のフレームレートで表示手段に表示させる画像表示制御手段とを有する画像表示装置であって、
    前記解像度変換手段は、
    前記画像入力手段に入力された画像信号を複数の領域に分割して領域毎に移動量を検出する移動量検出部と、
    検出された前記移動量に基づいて各領域の空間間引き量を設定するとともに、入力された画像信号の前記各領域に対して空間フィルタ処理を施した後で、前記設定された空間間引き量に基づいて前記領域毎に前記所定のフレームレートで表示する表示手段が前記第2の解像度を越える解像度を有するような視覚効果を与える空間間引き処理を行う解像度変換処理部と
    を有することを特徴とする画像表示装置。
  16. コンピュータに、
    第1の解像度を持つ画像信号の入力を制御する画像入力制御ステップと、
    入力された前記画像信号の、前記第1の解像度より低い第2の解像度を持つ画像信号への変換を制御する解像度変換制御ステップと、
    解像度変換された前記画像信号に対応する画像を所定のフレームレートで表示手段に表示させる画像表示制御ステップと
    を含む処理を実行させるための画像表示用のプログラムであって、
    前記解像度変換制御ステップは、前記画像入力制御ステップの処理で入力された画像信号の少なくとも一部の領域の移動量を検出し、検出された前記移動量に基づいて決定される空間間引き量で、前記所定のフレームレートで表示する表示手段が前記第2の解像度を越える解像度を有するような視覚効果を与える空間間引き処理を行うことを特徴とするプログラム。
JP2003412500A 2003-12-10 2003-12-10 画像表示装置および方法、並びにプログラム Expired - Fee Related JP4761102B2 (ja)

Priority Applications (9)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003412500A JP4761102B2 (ja) 2003-12-10 2003-12-10 画像表示装置および方法、並びにプログラム
US11/006,384 US7660487B2 (en) 2003-12-10 2004-12-07 Image processing method and apparatus with image resolution conversion related to relative movement detection
EP05027806A EP1643442B1 (en) 2003-12-10 2004-12-08 Image processing method and apparatus, and program
EP10009708.8A EP2293237B1 (en) 2003-12-10 2004-12-08 Image processing method
EP04029082A EP1542161B1 (en) 2003-12-10 2004-12-08 Image processing method and apparatus, and program
DE602004001962T DE602004001962T2 (de) 2003-12-10 2004-12-08 Verfahren, Vorrichtung und Programm zur Bildbearbeitung
CNB200410086659XA CN100397886C (zh) 2003-12-10 2004-12-10 图像处理的方法、装置
KR1020040103970A KR101091217B1 (ko) 2003-12-10 2004-12-10 화상 처리 방법 및 장치, 및 컴퓨터 판독가능 기록매체
US12/641,798 US8009934B2 (en) 2003-12-10 2009-12-18 Image processing method and apparatus setting spatial decimation to movement within image regions

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003412500A JP4761102B2 (ja) 2003-12-10 2003-12-10 画像表示装置および方法、並びにプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005173158A JP2005173158A (ja) 2005-06-30
JP4761102B2 true JP4761102B2 (ja) 2011-08-31

Family

ID=34732924

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003412500A Expired - Fee Related JP4761102B2 (ja) 2003-12-10 2003-12-10 画像表示装置および方法、並びにプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4761102B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007041196A (ja) * 2005-08-02 2007-02-15 Sony Corp 画像処理装置、および画像処理方法、並びにコンピュータ・プログラム
KR101152137B1 (ko) 2005-09-29 2012-06-15 삼성전자주식회사 액정 표시 장치
KR101166841B1 (ko) * 2005-12-15 2012-07-19 엘지디스플레이 주식회사 화상 표시장치의 다운 샘플링 장치 및 방법
JP4518043B2 (ja) 2006-05-31 2010-08-04 株式会社日立製作所 画像信号処理装置、及び画像信号を高解像度化するための方法、及びそれを実行するためのプログラム
JP4775210B2 (ja) * 2006-09-26 2011-09-21 株式会社日立製作所 画像信号処理装置、画像高解像度化方法、画像表示装置、記録再生装置
JP2009002976A (ja) * 2007-06-19 2009-01-08 Renesas Technology Corp 表示駆動回路
JP5049703B2 (ja) * 2007-08-28 2012-10-17 株式会社日立製作所 画像表示装置、画像処理回路およびその方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01200882A (ja) * 1987-12-22 1989-08-14 Philips Gloeilampenfab:Nv 信号処理方法及び該信号受信装置
JPH01231583A (ja) * 1988-03-11 1989-09-14 Fujitsu Ltd 可変ビットレート画像符号化装置
JPH0818976A (ja) * 1994-06-29 1996-01-19 Toshiba Corp 動画像符号化/復号化装置
JPH114361A (ja) * 1997-06-13 1999-01-06 Hitachi Ltd 画像情報処理方法とそれを利用したディジタル撮像装置
JP2000148126A (ja) * 1998-11-18 2000-05-26 Dream Technologies Kk 画像表示装置及び方法
JP2004341356A (ja) * 2003-05-16 2004-12-02 Nec Plasma Display Corp 信号処理方法、画像表示方法、及び画像表示装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01200882A (ja) * 1987-12-22 1989-08-14 Philips Gloeilampenfab:Nv 信号処理方法及び該信号受信装置
JPH01231583A (ja) * 1988-03-11 1989-09-14 Fujitsu Ltd 可変ビットレート画像符号化装置
JPH0818976A (ja) * 1994-06-29 1996-01-19 Toshiba Corp 動画像符号化/復号化装置
JPH114361A (ja) * 1997-06-13 1999-01-06 Hitachi Ltd 画像情報処理方法とそれを利用したディジタル撮像装置
JP2000148126A (ja) * 1998-11-18 2000-05-26 Dream Technologies Kk 画像表示装置及び方法
JP2004341356A (ja) * 2003-05-16 2004-12-02 Nec Plasma Display Corp 信号処理方法、画像表示方法、及び画像表示装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005173158A (ja) 2005-06-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8009934B2 (en) Image processing method and apparatus setting spatial decimation to movement within image regions
WO2021238500A1 (zh) 全景视频插帧方法、装置及对应的存储介质
US8031191B2 (en) Apparatus and method for generating rendering data of images
EP2161687B1 (en) Video signal processing device, video signal processing method, and video signal processing program
US8922712B1 (en) Method and apparatus for buffering anchor frames in motion compensation systems
JP2005198268A (ja) 動画像変換装置および方法、並びに動画像データフォーマット
JP4761102B2 (ja) 画像表示装置および方法、並びにプログラム
JP2008146190A (ja) 解像度変換装置、解像度変換方法、解像度変換プログラム及び画像表示システム
JP2008017060A (ja) 動画像変換装置、および動画像変換方法、並びにコンピュータ・プログラム
JP2005217532A (ja) 解像度変換方法及び解像度変換装置
JP4379100B2 (ja) 撮像装置および方法、並びにプログラム
EP1820341B1 (en) Method and apparatus for generating motion compensated pictures
US20130120461A1 (en) Image processor and image processing method
JP4431973B2 (ja) 動画像処理装置および方法
JP5388779B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、および画像処理プログラム
JP2009239698A (ja) 映像変換装置及び映像変換方法
JP2005348320A (ja) 動画像変換装置、および動画像変換方法、並びにコンピュータ・プログラム
JP5409245B2 (ja) 画像処理装置及びその制御方法
JP6854629B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法
WO2009115867A1 (en) Frame rate conversion with motion estimation in a plurality of resolution levels
JP2014027405A (ja) フレーム補間装置及びプログラム
JP5520687B2 (ja) 動き推定装置及びプログラム
US7529787B2 (en) Apparatus and method for generating coefficient data, apparatus and method for processing information signal, program, and medium for recording the same
JP4239796B2 (ja) 画像信号の処理装置および処理方法
JP5998889B2 (ja) 映像信号処理装置及び映像信号処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061019

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100225

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100426

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101102

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110222

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110414

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110512

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110525

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140617

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4761102

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140617

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees