JP4760959B2 - 電磁継電器 - Google Patents

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Description

本発明は、コイルに通電したときに発生する磁力を利用して接点部を開閉する電磁継電器に関する。
例えば、電気自動車やハイブリッド自動車等の走行モーターを駆動させるための電源回路には、図11に示すごとく、電源回路50における電流の通電、遮断を切り替えるための電磁継電器9が組み込まれている。また、電源回路50には、異常な大電流が流れたときにそのジュール熱によって断線することにより電流を遮断するヒューズ機能部40も組み込まれている。
電磁継電器9とヒューズ機能部40とは互いに直列に配線されており、いずれか一方が遮断されることにより、電源回路50における通電が停止するよう構成されている。
図11において、符号51は高電圧バッテリ、符号52は三相交流の走行モーターである回転電機、符号53は直流電力と交流電力との変換を行うインバータを表す。なお、ヒューズ機能部40は高電圧バッテリ51の内部に組み込まれている。
電磁継電器9は、図12に示すごとく、コイル92の磁力によって開閉する可動接点931と固定接点932とからなる接点部93とを有する。そして、一対の上記固定接点932は、固定ホルダ934に保持されており、一対の上記可動接点931は、互いに短絡するように可動ホルダ933に保持されている。
上記従来の電磁継電器9において、コイル92への通電時には、コイル92により発生する磁力によって接点部93が閉じ、導通状態が形成される。また、コイル92への非通電時には、コイル92による磁力が消滅する。これにより、接点部93が開いて遮断状態が形成される。
かかる構成において、図11に示す電源回路50上に異常が生じた際に、電磁継電器9に信号を送って電磁継電器9を遮断状態とすることにより、電源回路50における通電を遮断することができる。
また、所定値以上の大電流が流れたときには、ヒューズ機能部40がジュール熱によって溶断することによっても通電を遮断することができる。
しかし、電磁継電器9において、導通状態から遮断状態へと移行する際には、図13に示すごとく、接点部93にアーク8が発生する場合がある。かかるアーク8を消弧させるために、接点部93を挟むように接点部93の側方に、消弧用磁石体(図示略)を配設した電磁継電器がある(特許文献1)。
特開2005−347116号公報
しかしながら、電磁継電器9において遮断する際に流れている電流が大電流である場合には、アーク8の消弧が困難である。また、アーク8が持続しすぎると、その熱によって周囲の部品に悪影響を与えてしまう。すなわち、電磁継電器9で遮断できる電流値には上限がある。この上限値を高めるためには、遮断状態における接点間距離Hを大きくする必要があるが、この場合には、遮断状態から通電状態に切り替える際に必要とする磁力が大きくなるため、コイル92の大型化が要求される。その結果、電磁継電器9の大型化を招いてしまう。
一方、ヒューズ機能部40は所定の熱量を受けることにより断線するが、溶断できる電流値を低くすると、正常時にも断線してしまう。そのため、正常時において流れうる電流値を大きく上回る異常な大電流が流れたときに断線するようにヒューズ機能部40を設定する必要がある。
そうすると、大型の電磁継電器を採用しない場合には、電磁継電器9のみでは切り難く、ヒューズ機能部40のみでも切り難い大きさの電流が存在することとなり、この領域の電流が通電しているときの異常に対応することが困難であるという問題がある。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたもので、あらゆる電流値領域において電流の遮断を可能とする小型の電磁継電器を提供しようとするものである。
本発明は、通電によって磁力を発生するコイルと、上記磁力によって開閉する接点部と、該接点部と電気的に直列に配線され所定の熱量を受けたときに断線する導体からなるヒューズ機能部とを有する電磁継電器であって、
上記ヒューズ機能部は、上記接点部を通電状態から遮断状態へ切り替える際に上記接点部に生じるアークの熱を受ける位置に配設されており、
上記電磁継電器は、本体に固定された一対の固定接点をそれぞれ保持する一対の固定ホルダと、上記一対の固定接点に対向配置される一対の可動接点を短絡させた状態で保持する可動ホルダとを有し、上記接点部は、上記固定接点と上記可動接点とによって構成され、上記ヒューズ機能部は、上記可動ホルダの少なくとも一部を構成しており、
かつ、上記接点部と上記ヒューズ機能部との間に介在する導体の長さ及び断面積の少なくとも一方を調整することにより、上記アークの熱と上記ヒューズ機能部に流れる電流のジュール熱とによって上記ヒューズ機能部を断線させる電流値の範囲を調整するよう構成してあることを特徴とする電磁継電器にある(請求項1)。
上記電磁継電器は、上記ヒューズ機能部を組み込んでおり、該ヒューズ機能部が上記アークの熱を受ける位置に配設されている。これにより、ヒューズ機能部は、上記接点部を通電状態から遮断状態へ切り替える際に、ヒューズ機能部に流れる電流によるジュール熱のみならず、接点部から伝わるアーク熱をも受熱することとなる。そのため、ヒューズ機能部のみでは切り難く、接点部のみでも切り難い大きさの電流が流れているときにおいても、電流の遮断を短時間で行うことができる。
すなわち、正常時においては、接点部を遮断しない状態で、ヒューズ機能部のみで断線するようなことを防ぐ必要がある。そのため、接点部を遮断しない状態でヒューズ機能部のみで断線させるのは、正常時において流れうる電流値を上回る異常な大電流が流れたときのみとする必要がある。すなわち、正常時には発生しないような大きい熱量を受けたときに初めて断線するようなヒューズ機能部を設ける必要がある。
一方、接点部については、小さい電流が流れている際には、アークの消弧も容易なため、その電流の遮断も容易であるが、ある程度大きい電流が流れているときには、アークの消弧が困難なため、接点部のみでの電流の遮断は困難となる。この問題は、上述のごとく電磁継電器を大型化すれば解決可能ではあるが、その不利益も大きい。
そこで、接点部のみで遮断できる電流値領域と、ヒューズ機能部のみで遮断できる電流値領域との間の電流値領域において遮断する際には、接点部を通電状態から遮断状態へ切り替えて、接点部にアークを発生させる。このアーク熱をジュール熱に重畳させることにより、ヒューズ機能部を断線させることができる。
これにより、あらゆる電流値領域において電流の遮断が可能となる。
また、ヒューズ機能部のみでも遮断できるような大電流を遮断する場合にも、その電流値によっては遮断に時間がかかる場合もある。この場合にも、接点部を遮断状態に切り替えることによってアークを発生させ、アーク熱をジュール熱に重畳させることにより、ヒューズ機能部の断線にかかる時間を短縮することも可能である。
また、上記のごとく接点部のみによる遮断は電流値の小さい場合のみとすることができるため、電磁継電器の小型化が容易となる。
さらに、電磁継電器にヒューズ機能部を組み込んだことにより、電磁継電器を組み込む回路システムの部品点数の削減を図ることができる。
以上のごとく、本発明によれば、あらゆる電流値領域において電流の遮断を可能とする小型の電磁継電器を提供することができる。
実施例1における、遮断状態の電磁継電器の断面図。 実施例1における、通電状態の電磁継電器の断面図。 実施例1における、電磁継電器を組み込んだ電源回路図。 実施例1における、アーク発生時の接点部の断面図。 実施例1における、ヒューズ機能部に流れる電流値とヒューズ機能部の溶断時間との関係を示す線図。 実施例1における、ジュール熱のみの場合とジュール熱にアーク熱を重畳させた場合の熱量の比較を示す線図。 実施例1における、ヒューズ機能部が単位時間あたりに受ける熱量と溶断時間との関係を示す線図。 実施例1における、接点部からヒューズ機能部までの距離を説明する説明図。 参考実施例における、遮断状態の電磁継電器の断面図。 実施例における、電磁継電器を組み込んだ電源回路図。 従来例における、電磁継電器を組み込んだ電源回路図。 従来例における、遮断状態の電磁継電器の断面図。 従来例における、アーク発生時の接点部の断面図。
本発明の電磁継電器は、例えば、電気自動車やハイブリッド自動車等の走行モーターを駆動させるための電源回路等に組み込むことができる。
また、本発明において、上記電磁継電器は、本体に固定された一対の固定接点をそれぞれ保持する一対の固定ホルダと、上記一対の固定接点に対向配置される一対の可動接点を短絡させた状態で保持する可動ホルダとを有し、上記接点部は、上記固定接点と上記可動接点とによって構成され、上記ヒューズ機能部は、上記可動ホルダの少なくとも一部を構成している。
そのため、上記ヒューズ機能部にアーク熱が2方向から伝わることとなるため、短時間でのヒューズ機能部の溶断が容易となる。また、上記ヒューズ機能部を容易に電磁継電器に組み込むことができ、小型の電磁継電器を得ることができる。
なお、参考発明として、上記電磁継電器は、本体に固定された一対の固定接点をそれぞれ保持する一対の固定ホルダと、上記一対の固定接点に対向配置される一対の可動接点を短絡させた状態で保持する可動ホルダとを有し、上記接点部は、上記固定接点と上記可動接点とによって構成され、上記ヒューズ機能部は、上記一対の固定ホルダのうちの少なくとも一方の少なくとも一部を構成していてもよい。
この場合に、アーク熱が充分に伝わる位置に上記ヒューズ機能部を設けることができる。
また、本発明において、上記接点部と上記ヒューズ機能部との間に介在する導体の長さ及び断面の少なくとも一方を調整することにより、上記アークの熱と上記ヒューズ機能部に流れる電流のジュール熱とによって上記ヒューズ機能部を断線させる電流値の範囲を調整するよう構成してある。
そのため、アーク熱とジュール熱とによってヒューズ機能部を断線する電流値範囲を容易に設定することができる。
すなわち、上記導体の長さを短く又は断面積を大きくすることにより、アーク熱とジュール熱とによってヒューズ機能部を断線する電流値範囲を低い方へシフトすることができる。これにより、電磁継電器の小型化が容易となる。
一方、上記導体の長さを長く又は断面積を小さくすることにより、アーク熱とジュール熱とによってヒューズ機能部を断線する電流値範囲を高い方へシフトすることができる。
また、上記接点部と上記ヒューズ機能部とは、上記コイルを含むコイルユニットに対して着脱可能なカートリッジ部を構成していることが好ましい(請求項)。
この場合には、上記ヒューズ機能部が断線したときや、接点部が破損したとき、容易に上記接点部と上記ヒューズ機能部とをコイルユニットから取り外して交換することができる。
(実施例1)
本発明の実施例にかかる電磁継電器につき、図1〜図8を用いて説明する。
本例の電磁継電器1は、図1、図2に示すごとく、通電によって磁力を発生するコイル2と、磁力によって開閉する接点部3と、該接点部3と電気的に直列に配線され所定の熱量を受けたときに断線する導体からなるヒューズ機能部4とを有する。
ヒューズ機能部4は、接点部3を通電状態(図2)から遮断状態(図1)へ切り替える際に接点部3に生じるアーク8(図4)の熱を受ける位置に配設されている。
電磁継電器1は、本体10に固定された一対の固定接点310をそれぞれ保持する一対の固定ホルダ31と、一対の固定接点310に対向配置される一対の可動接点320を短絡させた状態で保持する可動ホルダ32とを有する。接点部3は、固定接点310と可動接点320とによって構成される。そして、ヒューズ機能部4は、可動ホルダ32の一部を構成している。
本例の電磁継電器1は、図1、図2に示すごとく、本体10に固定されたコイル2の内側に、本体10に固定されたコア15と、コイル2により発生する磁力によって軸方向に進退するプランジャ11とを配設してなる。プランジャ11及びコア15は、磁性材料からなる。プランジャ11とコア15との間には、プランジャ11を可動ホルダ32側へ押圧するように付勢されたプランジャ付勢手段12が介設されている。
コイル2は、樹脂からなるボビン14に巻回されており、ボビン14の内側にコア15、プランジャ11、及びプランジャ付勢手段12が配置されている。
また、コイル2の周辺には、磁性材料からなるヨーク16及びプレート17が設けられており、コイル2への通電により発生する磁束の経路を、コア15とプランジャ11とプレート17とヨーク16とによって構成している。
コイル2、プランジャ11、プランジャ付勢手段12、コア15、ボビン14、ヨーク16、プレート17等は、コイルユニット20を構成し、樹脂からなるコイルケース102内に配設されている。
一方、接点部3、ヒューズ機能部4、ホルダ付勢手段18等は、樹脂からなるカートリッジケース103内に配設され、コイルユニット20に対して着脱可能なカートリッジ部30を構成している。
プランジャ11は、可動ホルダ32側の端部に、樹脂等の絶縁材料により形成された絶縁碍子111を設けてなる。絶縁碍子111は、可動ホルダ32におけるヒューズ機能部4に当接している。
また、可動ホルダ32は、プランジャ11とは反対側から、ホルダ付勢手段18によって、プランジャ11側、すなわち固定ホルダ31側へ付勢されている。ただし、ホルダ付勢手段18の付勢力は、プランジャ付勢手段12の付勢力よりも小さい。これにより、コイル2による磁力が作用していないときには、図1に示すごとく、可動ホルダ32は、プランジャ11によって固定ホルダ31から引き離されている。なお、ホルダ付勢手段18も、可動ホルダ32におけるヒューズ機能部4に当接している。また、ヒューズ機能部4は、素子が筐体の内部に設けてあるものであり、プランジャ11の絶縁碍子111及びホルダ付勢手段12は、ヒューズ機能部4の筐体に当接している。
一対の可動接点320は、該可動接点320同士が短絡するよう金属プレートからなる可動ホルダ32に加締め又は溶接等により固定されている。また、一対の固定接点310は、金属プレートからなる固定ホルダ31に加締め又は溶接等によって固定されている。
また、固定ホルダ31は、固定接点310を配設した側とは反対側の端部を外部端子311として外部に露出させている。
また、可動ホルダ32における、接点部3とヒューズ機能部4との間の長さX(図8)及びこの部分の可動ホルダ32の断面Sの少なくとも一方を調整することにより、アーク熱とジュール熱とによってヒューズ機能部4を断線させる電流値の範囲を調整する。すなわち、長さXを短く又は断面積Sを大きくすることにより、アーク熱とジュール熱とによってヒューズ機能部4を断線する電流値範囲が低い方へシフトする。一方、長さXを長く又は断面積Sを小さくすることにより、上記電流値範囲が高い方へシフトする。
次に、本例の電磁継電器の動作につき詳細に説明する。
コイル2への通電時には、図2に示すごとく、一対の可動接点320と一対の固定接点310とが接触した導通状態が形成される。
すなわち、コイル2への通電により、コイル2の周囲に磁束が発生する。ここで、コイル2への通電によって発生する磁力はコア付勢手段12に付された付勢力よりも大きい。そのため、プランジャ11は、上記磁力によりコア15に近付く方向に吸引される。一方、同図に示すごとく、コア付勢手段12はプランジャ11によってコイル2側へ押圧されて縮むこととなる。
また、可動ホルダ32は、ホルダ付勢手段18によっても固定ホルダ31側へ押圧されている。それゆえ、可動ホルダ32は、プランジャ11に付随して固定ホルダ31側へと移動し、一対の可動接点320と一対の固定接点310とが接触する位置まで一体的に移動することとなる。
そして、可動接点320と固定接点310とが当接した後も、プランジャ11はそのままコイル2側へと吸引されるため、このときに可動ホルダ32とプランジャ11とが分離する。また、可動ホルダ32はホルダ付勢手段18によってコイル2側へ押圧され、可動接点320と固定接点310とは当接した状態を保つ。そして、可動接点320と固定接点310とが充分な接点圧をもって当接した状態を維持し、導通状態が形成される。
該導通状態においては、固定ホルダ31の一端の外部端子311から流れてきた電流が一方の固定接点310と可動接点320とを通じて可動ホルダ32へと電流が流れる。ここで、電流はヒューズ4を通過し、他方の可動接点320及び固定接点310を通じて、固定ホルダ31の他端の外部端子311へと流れていく。
一方、コイル2への非通電時には、図1に示すごとく、可動接点320と固定接点310とが当接していない遮断状態が形成される。すなわち、コイル2への非通電時には、コイル2への通電によって発生していた磁力が消滅するため、上記導通状態とは逆に、プランジャ11がコア付勢手段12によって可動ホルダ32側へと押圧される。
すなわち、上記ホルダ付勢手段18の付勢力よりも上記コア付勢手段12の付勢力の方が大きいため、可動ホルダ32がプランジャ11に押圧されて該プランジャ11とともにコイル2から遠ざかる方向に移動していく。そして、一対の可動接点320と一対の固定接点310とが離れる方向に可動ホルダ32が移動して、可動接点320と固定接点310とが当接していない遮断状態が形成される。
電磁継電器1は、図3に示すごとく、電気自動車やハイブリッド自動車等の走行モーターを駆動させるための電源回路5に組み込まれて使用される。
電源回路5は、高電圧バッテリ51と走行モーターとして機能する三相交流の回転電機(モータージェネレーター)52との間に形成され、直流電力と交流電力との変換を行うインバータ53を有する。そして、インバータ53と高電圧バッテリ51との間における正極側と負極側の電流経路に、それぞれ電磁継電器1が配線されている。
かかる回路構成において、正常運転時は、電磁継電器1を通電状態としている。そして、インバータ53や回転電機52において何らかの異常が発生したとき、必要に応じて電磁継電器1を遮断状態にして、電源回路5における通電を止める。
また、同じくインバータ53や回転電機52において何らかの異常が生じ、電源回路5に所定の大きさ以上の大電流が流れたとき、電磁継電器1におけるヒューズ機能部4が断線して、電源回路5における通電が止まる。このようにして、異常時において、電源回路5やその周辺の部品の損傷を最小限に抑えると共に、安全を確保している。
そして、また、接点部3を遮断状態(図1)に切り替える際に発生するアーク8の熱を利用して、ヒューズ機能部4をそこに流れる電流によるジュール熱とアーク熱とによって溶断することもできる。
次に、本例の作用効果につき説明する。
上記電磁継電器1は、ヒューズ機能部4を組み込んでおり、ヒューズ機能部4がアーク8の熱を受ける位置に配設されている。これにより、ヒューズ機能部4は、接点部3を通電状態から遮断状態へ切り替える際に、ヒューズ機能部4に流れる電流によるジュール熱のみならず、接点部3から伝わるアーク熱をも受熱することとなる。そのため、ヒューズ機能部4のみでは切り難く、接点部3のみでも切り難い大きさの電流が流れているときにおいても、電流の遮断を短時間で行うことができる。
すなわち、正常時においては、接点部3を遮断しない状態でヒューズ機能部4のみで断線するようなことを防ぐ必要がある。そのため、接点部3を遮断しない状態でヒューズ機能部4のみで断線させるのは、正常時において流れうる電流値を上回る異常な大電流が流れたときのみとする必要がある。すなわち、正常時には発生しないような大きい熱量を受けたときに初めて断線するようなヒューズ機能部4を設ける必要がある。
一方、接点部3については、小さい電流が流れている際には、アーク8の消弧も容易なため、その電流の遮断も容易であるが、ある程度大きい電流が流れているときには、アーク8の消弧が困難なため、接点部3のみでの電流の遮断は困難となる。この問題は、上述のごとく電磁継電器1を大型化すれば解決可能ではあるが、その不利益も大きい。
そこで、接点部3のみで遮断できる電流値領域と、ヒューズ機能部4のみで遮断できる電流値領域との間の電流値領域において遮断する際には、接点部3を通電状態から遮断状態へ切り替えて、接点部3にアーク8を発生させる。このアーク熱をジュール熱に重畳させることにより、ヒューズ機能部4を断線させることができる。
これにより、あらゆる電流値領域において電流の遮断が可能となる。
また、ヒューズ機能部4のみでも遮断できるような大電流を遮断する場合にも、その電流値によっては遮断に時間がかかる場合もある。例えば、図5に示すごとく、ヒューズ機能部4に流れる電流値がI1の場合には、短時間t1にてヒューズ機能部4が溶断するが、I1よりも小さい電流値I2の場合には、ヒューズ機能部4が溶断するのに、長時間t2がかかってしまう。
このような場合に、接点部3を遮断状態(図1)に切り替えることによってアーク8を発生させ、アーク熱をジュール熱に重畳させることにより、ヒューズ機能部4の断線にかかる時間を短縮することも可能である。
すなわち、接点部3を通電状態(図2)に維持したまま、ヒューズ機能部4のみで電流を遮断しようとした場合、アーク熱は発生しないため、ジュール熱の熱量Q1(図6)のみでヒューズ機能部4を溶断しなければならない。そうすると、図7に示すごとく、ジュール熱の熱量Q1が不充分な場合にはヒューズ機能部4の溶断時間t3が長くなってしまう。そこで、接点部3を遮断状態に切り替えてアーク8を発生させ、ジュール熱の熱量Q1にアーク熱の熱量Q2を重畳させる(図6)ことにより、図7に示すごとく、ヒューズ機能部4の溶断時間t4を大幅に短縮することができる。
また、本発明のようにジュール熱とアーク熱とによるヒューズ機能部4の溶断によって通電を遮断する手段を備えることにより、上記のごとく接点部3のみによる遮断を電流値の小さい場合のみに限定することも可能となるため、電磁継電器1の小型化が容易となる。
さらに、電磁継電器1にヒューズ機能部4を組み込んだことにより、電磁継電器1を組み込む回路システムの部品点数の削減を図ることができる。
また、ヒューズ機能部4が、可動ホルダ32の一部を構成していることにより、ヒューズ機能部4にアーク熱が2方向から伝わることとなるため、短時間でのヒューズ機能部4の溶断が容易となる。また、ヒューズ機能部4を容易に電磁継電器1に組み込むことができ、小型の電磁継電器1を得ることができる。
また、可動ホルダ32における、接点部3とヒューズ機能部4との間の長さX(図8)及びこの部分の可動ホルダ32の断面Sの少なくとも一方を調整することにより、アーク熱とジュール熱とによってヒューズ機能部4を断線させる電流値の範囲を調整する。これにより、アーク熱とジュール熱とによってヒューズ機能部4を断線する電流値範囲を容易に設定することができる。
上述のごとく、長さXを短く又は断面積Sを大きくすることにより、上記電流値範囲が低い方へシフトする。これにより、電磁継電器1の小型化が容易となる。一方、長さXを長く又は断面積Sを小さくすることにより、上記電流値範囲が高い方へシフトする。
また、電磁継電器1は、コイルユニット20と、これに対して着脱可能なカートリッジ部30からなる。そのため、ヒューズ機能部4が断線したときや、接点部3が破損したとき、容易にカートリッジ部30をコイルユニット20から取り外して交換することができる。
以上のごとく、本例によれば、あらゆる電流値領域において電流の遮断を可能とする小型の電磁継電器を提供することができる。
参考実施例
本例は、図9に示すごとく、ヒューズ機能部4が固定ホルダ31の一部を構成している電磁継電器1の参考例である。
すなわち、ヒューズ機能部4を、固定ホルダ31における、固定接点310と外部端子311との間に介在させている。また、ヒューズ機能部4は、カートリッジケース103の内側に配置されている。
その他は、実施例1と同様である。
本例の場合にも、アーク熱が充分に伝わる位置にヒューズ機能部4を設けることができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
(実施例
本例は、図10に示すごとく、実施例1に示した電磁継電器1を組み込む電源回路5を変更した例である。
すなわち、本例においては、ヒューズ機能部40を組み込んだ高電圧バッテリ51を用いている。
その他は、実施例1と同様である。
本例の場合には、電源回路5の遮断は、電磁継電器1の接点部3、電磁継電器1に組み込まれたヒューズ機能部4の溶断、及び高電圧バッテリ51に組み込まれたヒューズ機能部40の3種類の遮断手段の何れかにおいて行うことができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
1 電磁継電器
2 コイル
3 接点部
4 ヒューズ機能部

Claims (2)

  1. 通電によって磁力を発生するコイルと、上記磁力によって開閉する接点部と、該接点部と電気的に直列に配線され所定の熱量を受けたときに断線する導体からなるヒューズ機能部とを有する電磁継電器であって、
    上記ヒューズ機能部は、上記接点部を通電状態から遮断状態へ切り替える際に上記接点部に生じるアークの熱を受ける位置に配設されており、
    上記電磁継電器は、本体に固定された一対の固定接点をそれぞれ保持する一対の固定ホルダと、上記一対の固定接点に対向配置される一対の可動接点を短絡させた状態で保持する可動ホルダとを有し、上記接点部は、上記固定接点と上記可動接点とによって構成され、上記ヒューズ機能部は、上記可動ホルダの少なくとも一部を構成しており、
    かつ、上記接点部と上記ヒューズ機能部との間に介在する導体の長さ及び断面積の少なくとも一方を調整することにより、上記アークの熱と上記ヒューズ機能部に流れる電流のジュール熱とによって上記ヒューズ機能部を断線させる電流値の範囲を調整するよう構成してあることを特徴とする電磁継電器。
  2. 請求項1において、上記接点部と上記ヒューズ機能部とは、上記コイルを含むコイルユニットに対して着脱可能なカートリッジ部を構成していることを特徴とする電磁継電器。
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