JP4759295B2 - 合成樹脂製キャップ - Google Patents

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Description

本発明は、合成樹脂製キャップ、特に容器に装着後に容器口部外周部に付着した内容物を洗浄するのに効果的な合成樹脂製キャップに関する。
従来、非炭酸飲料で加熱した飲料を直接ボトル等の容器に充填するいわゆる熱間充填(ホットパック)の場合、充填密封後の容器を容器口部とキャップの殺菌及び冷却のために長いシャワートンネルからなるシャワー装置(パストライザー)を通過させる。その際、従来キャップのスカート壁の上端部近傍に周方向に所定間隔で複数の洗浄用スリットを形成することで、このシャワー装置を利用して、充填時にボトルネジ部に付着した内容物を洗い落すことが行なわれている(例えば特許文献1参照)。しかしながら、前記洗浄スリットは、外観上目立たないようにするため、あるいは流通段階で該洗浄スリットを介して埃等の異物が侵入するのを防ぐ必要上、極めて細く形成しているため、パストライザーでの上部からのシャワーだけでは該洗浄スリットから、キャップ内周面と容器ネジ部外周面との隙間に洗浄水が充分浸透せずに、ボトル口部の洗浄を十分に行なうことができない。そのため、従来その問題を解決して、ボトル口部外周のネジ部に付着した内容液をより確実に洗浄するために、例えば、容器のネックサポート部とキャップとの下端の間隙に向けて圧力洗浄水を噴射するようにしたもの(特許文献2参照)、容器蓋を70℃以上に加熱後に45乃至70℃に加熱された洗浄液を噴射することによって、細いスリットであっても洗浄液が充分に透過できるようにしたもの(特許文献3参照)等が提案されている。
特許第3136109号掲載公報 特許第2944994号掲載公報 特許第3213842号掲載広報
しかしながら、上記提案されている方法でボトルネジ部の洗浄は十分行われても、キャップがタンパーエビデントバンド(以下、TEバンドという)付である場合、洗浄液が通過しにくい容器口部のカブラ部近傍では、容器口部のネジ部外周から洗い流された洗浄液がスムーズに流れ落ちずに残り、タンパーエバデント用スリットが後加工によるカッティングで形成された非常に細いスリットである場合、それがスリット部外周面に毛管現象により滲み出て、その部分に付着して残ってしまう問題点がある。特にウーロン茶等、茶飲料系のものが充填されると茶渋がタンパーエビデント用スリット部に広い範囲で残り、汚れが目立ってしまう場合があり、未だ満足のいくものではない。さらに、上記提案されている方法の場合、シャワー装置に水平方向に噴射するノズル等を特別に設けなければならない等、装置が複雑化する問題点もある。
そこで、本発明は合成樹脂製キャップの構成を工夫することにより上記問題点を解決しようとするものであり、従来のパストライザーにおけるシャワーでも、TEバンドのタンパーエビデント用スリット部についても十分な洗浄効果が得られるようにした合成樹脂製キャップを提供することを目的とするものである。
上記課題を解決する本発明の合成樹脂製キャップは、スカート壁下端にタンパーエビデント用スリットとブリッジを介してタンパーエビデントバンドを有してなる合成樹脂製キャップにおいて、前記タンパーエビデント用スリットが後加工によるカッティングで形成され、前記スカート壁からタンパーエビデントバンドに至る外周面に、前記タンパーエビデント用スリットを跨いで延びるポケット背面壁と該ポケット背面壁の下端から外方に延びる底部からなるシャワー水溜ポケットを形成してなることを特徴とするものである。
前記合成樹脂キャップは、前記スカート壁の上部寄り位置に周方向に適宜間隔で洗浄用スリットが後加工によるカッティングで形成されているものである場合、該洗浄用スリットが位置する部分のスカート壁外周面にもシャワー水溜ポケットを形成することによって、該スリットから内部に洗浄水が進入し易くなり、より洗浄効果を高めることができる。前記シャワー水溜ポケットは、周方向に任意幅で間欠的に複数個配置して形成してもよく、また周方向に全周に亘って形成しても良い。該シャワー水溜ポケットの直径方向深さは、キャップ側肉を貫通しないことを限度とし、軸方向高さは、少なくともポケット内に前記タンパーエビデント用スリットが位置することが条件である。前記タンパーエビデント用スリット部に形成するシャワー水溜ポケット及び洗浄用スリット部に形成するシャワー水溜ポケットのポケット下端壁部は、凹み状、あるいは内方から外方に向けて、軸線方向に対して直角方向に延びるか或は斜め上方に延びるように形成されているのが、洗浄水が溜まり易く望ましい。
タンパーエビデント用スリットに面してシャワー水溜ポケットを形成することによって、パストライザーを通過中シャワーにより降り注ぐ洗浄水が該シャワー水溜ポケットに溜まり、ポケット背壁面に位置しているタンパーエビデント用スリットにシャワー中常時洗浄水が面し、該タンパーエビデント用スリットを介して効果的にボトル口部外周面に侵入し、その付近に付着している内容液を効果的に洗い流すことができる。タンパーエビデント用スリットが位置する近傍は、丁度ボトル口部のカブラの上曲面に位置し、この付近にはTEバンドのブリッジが間欠的に位置しているため、洗浄液が流れ難くなり、ボトルネジ部は洗浄されていてもこの付近で広い範囲に内容液の付着が残る傾向にあるが、本発明によれば丁度その付近に洗浄水シャワー水溜ポケットを設けたために、後加工によるカッティングで形成されている細いタンパーエビデント用スリットであっても、そこから効果的にシャワー水(洗浄水)が侵入し、侵入した洗浄水がカブラ上面に沿って上方向にも進み、上部から流下してくる洗浄水と混ざりあってうまく汚れを洗い流すことができ、タンパーエビデント用スリットに内容液が滲み出て残ることがなく、キャップ外面を清潔に保つことができる。したがって、本発明によれば、従来のシャワー装置においても、容器の口部外周面に付着した内容物を効果的に洗浄除去することができる。洗浄水シャワー水溜ポケットは必ずしも全周にわたって設ける必要はなく、間欠的に設けても十分に洗浄効果を向上させることができる。また、スカート壁上部に設けられた洗浄用スリットが位置する部分にもシャワー水溜ポケットを設けることによって、より効果的に洗浄することができる。
以下、本発明に係る合成樹脂製キャップの実施形態を図面を基に詳細に説明する。
図1〜図4は本発明に係る合成樹脂製キャップの一実施形態を示し、図5は該キャップをボトルに装着した状態の一部断面正面図である。
本実施形態に係る合成樹脂製キャップ1は、図1に明示するように、、スカート壁2の上部寄り位置に周方向に適宜間隔で後加工によるカッティングで形成されている洗浄用スリット10を有するキャップにおいて、スカート壁2からTEバンド3に至る外面において、TEバンドとスカート壁との間に、後加工によるカッティングで形成された周方向の細いタンパーエビデント用スリット4を跨いでシャワー水溜ポケット5を設けたことを特徴とするものである。本実施形態では、該シャワー水溜ポケット5は、周方向に間欠的に所定間隔で8個設けた場合を示しているが、その個数はそれに限るものでなく、例えば図8に示すように4個設ける等任意に選択できる。さらに、該シャワー水溜ポケットは、本実施形態では簡潔的に設けてあるが、後述するように周方向に連続して形成することも可能である。
シャワー水溜ポケット5の幅は、周方向に設ける場合、1mm以上であることが望ましく、ポケットの深さはキャップのスカート壁及びTEバンドを貫通しないことを限度とする。本実施形態では、シャワー水溜ポケット5は、周方向に所定幅aで図3に拡大して示すように、スカート壁2のローレット部17下端からローレット山径と略同径で垂直にタンパーエビデント用スリット4を跨いで、外周面がテーパ状に先拡りしているTEバンド3に軸方向深さh(スリットからのh’)に形成されている。軸方向深さhは、シャワー水溜ポケットに洗浄水が少なくともスリットの上部位置まで溜まるような深さあれば良く、ポケット内に前記タンパーエビデント用スリット4が位置することが条件であり、タンパーエビデント用スリット4がポケット背面壁6の上端と一致する位置或は下端と一致する位置になるように形成することも可能であるが、タンパーエビデント用スリット4がポケット背面壁6の略中間部に位置するのが望ましく、軸方向深さhは1.5〜5.0mmの範囲、より好ましくは1.5〜3.0mmの範囲が望ましく、タンパーエビデント用スリット4からの深さh’は、0.5〜2.0mmの範囲に設けるのが、洗浄水がタンパーエビデント用スリットから最も侵入量が増え望ましい。
そして、シャワー水溜ポケット5の底部は、ポケット背壁面6から曲率半径Rの円弧状の凹み7を形成して外方に延びてTEバンド外周面に反転して繋がって形成することによって、ポケット内に洗浄液が溜まり易いように形成してある。底部の凹み7の円弧半径Rは、0.05〜0.8mm程度が望ましい。しかしながら、必ずしも凹みは断面円弧状に限らず、内方から外方に向けて、軸線方向に対して直角方向に延びるか或は斜め上方に延びるように形成しても良い。なお、上記実施形態では、ポケット背壁面6を略軸線方向に平行に形成してあるが、必ずしもそれに限るものでなく、下方部が軸心方向に位置するように傾斜状に形成することも可能であり、シャワー水が溜まってタンパーエビデント用スリットに効果的に流入できればその形状は特に限定されるものではない。シャワー水溜ポケット5をこのように形成することによって、容器がパストライザーを通過中に上部から図3に矢印8で示すようにシャワー状に降り注ぐ洗浄液が、図3に網点で塗りつぶして示すようにポケットに水滴9となって溜まってタンパーエビデント用スリット4からキャップとボトル口部外周との隙間に流入し易くなる。
なお、図2おいて、11はスカート壁2の内周面に形成されたネジ山であり、該ネジ山は洗浄水が通過しやすいように、適宜間隔で縦方向に延びる切欠き12が形成されている。
また、13はスリット4を挟んでスカート壁下端とTEバンド上端部とを連結しているブリッジ、14はTEバンド下端内周部に形成されたフラップであり、これらの構成は従来のキャップと同様である。
本実施形態の合成樹脂製キャップ1は、以上のように構成され、熱間充填工程において、内容液が充填されたボトル20に密封工程で装着され、その後パストライザー内に搬送されて、図5に矢印8で示すように搬送中に上部より、全体的に熱水及び冷却水がシャワーされて、キャップ及びボトル口部の殺菌が行なわれると共に洗浄が行なわれる。洗浄は、シャワー状に降り注ぐ洗浄水がスカート壁上面から流れ落ちることによって、スカート壁上部に形成された洗浄用スリット10からスカート壁内周面と容器口部外周面との隙間に入り込み、その洗浄水が、次第に容器口部のネジ山外周面及びキャップ内周面のネジ山を伝って図5に矢印15で示すように下方に流れ、最終的にTEバンド3の下端とボトル口部のカブラ22下方の隙間から流れ出ることによって、ボトル口部外周面に付着している内容液を洗い流す。
以上は、従来のキャップと同様であるが、本実施形態のキャップでは、上記作用に加えてTEバンドのタンパーエビデント用スリットを挟んでシャワー水溜ポケット5を形成してあるので、パストライザーを通過中シャワーにより降り注ぐ洗浄水が該シャワー水溜ポケット5に溜まり、ポケット背壁面に位置しているタンパーエビデント用スリット4を介して、該タンパーエビデント用スリットからも洗浄水がスカート壁内周面とボトル口部外周面に侵入し、洗浄効果を高めている。従来のキャップの場合は、タンパーエビデント用スリットからの洗浄水の侵入は殆ど期待できず、ボトル口部に付着した内容液の洗い流しは、上部の洗浄用スリットから侵入する洗浄水に頼らずを得ず、その結果前述したように洗い残しが生じていたが、本発明によると殆ど洗い残しがなく良好に洗浄することができる。その原因は、従来TEバンドのタンパーエビデント用スリットが位置する近傍は、図5に示すように、丁度ボトル口部のカブラ22の上曲面に位置し、この付近にはTEバンドを連結するブリッジ13が簡潔的に位置しているため、洗浄液が流れに難くなり、ボトルネジ部は洗浄されていてもこの付近で広い範囲に残るが、本発明によれば丁度その付近に洗浄水シャワー水溜ポケットから効率的に洗浄水が侵入し、侵入した洗浄水がカブラ上面に沿って上方向にも進み、上部から流下してくる洗浄水と混ざりあってうまく汚れを洗い流し、カブラ下に洗い流すためであると考えられる。したがって、カブラ部近傍に残った内容液の汚れが洗浄後にタンパーエビデント用スリット外面に滲み出すこともなくなり、タンパーエビデント用スリット外面を清浄に保つことができる。
以上の実施形態では、汚れが残留し易いタンパーエビデント用スリット付近を効率的に洗浄するようにしたものであるが、より洗浄効果を高めるために、スカート壁上部に形成される洗浄用スリットの外周部にも同様にシャワー水溜ポケットを形成することもできる。図6は、スカート壁上部に形成される洗浄用スリットの外周部にも同様にシャワー水溜ポケットを形成した合成樹脂製キャップの一実施形態を示している。図5に示すものと同様な部分には同一符号を付し、相違点のみについて説明する。
本実施形態の合成樹脂製キャップ30では、洗浄用スリット10が位置する部分にもシャワー水溜ポケット31が形成されている。該シャワー水溜ポケット31は、スカート壁2の外周面に形成されたローレット17の山の高さ分だけの深さに形成されている。即ち、洗浄用スリットの幅分だけローレットの上端部から洗浄用スリットの下方所定位置までの間をローレットを無くして、その部分を略スカート壁上端部径と略同径にしてポケット背壁面32を形成している。そして、その下端部に所定高さに亘ってローレットの谷部を埋めてローレット山と同一外周径を有するポケット下端壁部33を形成している。上部シャワー水溜ポケット31をこのように形成することによって、スカート壁の壁厚を薄くしなくてもシャワー水溜ポケットを形成することができる。しかしながら、もちろんスカート壁の壁に切り込みを形成してポケットを形成することも可能であり、その場合はシャワー水溜ポケットの形成が成形上容易であるという利点がある。なお、シャワー水溜ポケット31は、タンパーエビデントスリットの場合と同様に、洗浄用スリット10がポケット背壁面32の略中間部に位置するように形成するのが望ましく、少なくとも洗浄用スリット10からのポケット下端壁部面までの軸方向深さが、0.5〜2.0mmの範囲となるように設けるのが、タンパーエビデント用スリットから洗浄水の侵入量が増え望ましい。
以上のように形成された合成樹脂製キャップ30においては、上部の洗浄用スリット10にもシャワー水溜ポケット31が形成されているので、タンパーエビデント用スリットに形成したシャワー水溜ポケットと同様な作用により、洗浄用スリットを従来よりも大きくすることなく、効果的に洗浄水をキャップのスカート壁内周面とボトル口部外周面に侵入させることができ、より効果的に洗浄を行なうことができる。
図7は、本発明の他の実施形態に係る合成樹脂製キャップを示し、ボトルに装着した状態の一部断面正面である。本実施形態の合成樹脂製キャップ40は、図6に示す合成樹脂製キャップ30において、タンパーエビデント用スリットに設けられるシャワー水溜ポケットをTEバンド全周にわたって形成したものである。図6に示す実施形態と同様な部分については同一符号を付し、相違点のみについて説明する。即ち、本実施形態の合成樹脂製キャップ40では、シャワー水溜ポケット41をローレット17の下端からタンパーエビデント用スリット4を超えて、略同径に所定高さだけTEバンドまで円筒状に形成し、その底部を図3に示すように凹みからなる段差状に形成してTEバンド3の外周面に至るように全周に均一なポケットを形成してある。したがってその場合は、スリット全周から同じ条件で内部に洗浄水を侵入させることができる。
図8は、本発明の他の実施形態に係る合成樹脂製キャップの平面図であり、本実施形態に係る合成樹脂製キャップ50は、図1に示す実施形態の合成樹脂製キャップにおいて、シャワー水溜ポケットを4個設けた場合に相当する。図1に示す実施形態と同様な部分については同一符号を付し詳細な説明は省略する。
本発明の効果を確認するために、次のような実験を行なった。実施例として、図1〜4に示すように、タンパーエビデント用スリットを跨いでシャワー水溜ポケットが8個等間隔に形成された合成樹脂キャップを採用し、比較例としてシャワー水溜ポケットを有していない以外は同構造の合成樹脂キャップを採用した。このような実施例の合成樹脂製キャップ、及び比較例の合成樹脂製キャップをそれぞれ50個採用して、次の手順で実験をおこなった。
(1)容器口部を市販のウーロン茶に浸して、容器口部全体にウーロン茶を付着させる。
(2)次いで、実施例及び比較例のキャップをそれぞれ容器口部に螺着させて容器を密封する。
(3)その後、それぞれのボトルについて、停止状態で70℃−3分間、50℃−10分間、30℃−10分間、洗浄水の温度を変えて合計23分間にわたって上方よりシャワーをかけて洗浄し、その後、放置して自然乾燥させた。
(4)乾燥後、各合成樹脂製キャップのタンパーエビデント用スリットの外周面を外部より観察し、タンパーエビデント用スリット部に断続的に付着している目視できる汚れの周方向長さを、全周に亘って測定し、その合計長さで汚れの度合いを判断した。
以上の実験の結果、実施例の合成樹脂製キャップ50個、比較例の合成樹脂製キャップ
50個について、それぞれの合計付着長さの平均値は、実施例の合成樹脂製キャップでは3.55mm、比較例の合成樹脂製キャップでは13.20mmであった。
以上の実験結果から実施例の場合が比較例の場合と比べて、タンパーエビデント用スリットへの汚れの付着が極端に少なく、本発明による合成樹脂製キャップは洗浄効果が従来の合成樹脂製キャップに比べて特段に優れているのが確認された。
本発明の合成樹脂製キャップは、熱間充填による容器詰飲料のキャップとして適用することにより、容器への内容液充填時に内容液が空気口部外周面に付着した汚れをシャワー工程で効率的に洗浄することができ、特に熱間充填用の飲料詰容器用として有効であるが、熱間充填に限らず密封後シャワー工程を有する容器詰製造に供される容器用のキャップとして利用可能性が高い。また、合成樹脂製キャップは、ネジ式のキャップに限らず、打栓式のキャップであっても良い。
本発明の実施形態に係る合成樹脂製キャップの正面図である。 その一部破断正面図である。 図2のA部拡大図である。 図1に示す合成樹脂製キャップの平面図である。 本発明の他の実施形態に係る合成樹脂製キャップの一部破断正面図である。 本発明のさらに他の実施形態に係る合成樹脂製キャップの一部破断正面図である。 本発明のさらに他の実施形態に係る合成樹脂製キャップの一部破断正面図である。 本発明のさらに他の実施形態に係る合成樹脂製キャップの平面図である。
符号の説明
1、30、40、50 合成樹脂製キャップ
2 スカート壁
3 タンパーエビデント(TE)バンド
4 タンパーエビデント用スリット
5、31、41 シャワー水溜ポケット
6、32 ポケット背面壁
10 洗浄用スリット
13 ブリッジ
17 ローレット
20 ボトル
21 ネジ山
22 カブラ
33 ポケット下端壁部

Claims (6)

  1. スカート壁下端にタンパーエビデント用スリットとブリッジを介してタンパーエビデントバンドを有してなる合成樹脂製キャップにおいて、前記タンパーエビデント用スリットが後加工によるカッティングで形成され、前記スカート壁からタンパーエビデントバンドに至る外周面に、前記タンパーエビデント用スリットを跨いで延びるポケット背面壁と該ポケット背面壁の下端から外方に延びる底部からなるシャワー水溜ポケットを形成してなることを特徴とする合成樹脂製キャップ。
  2. 前記スカート壁の上部寄り位置に周方向に適宜間隔で洗浄用スリットが後加工によるカッティングで形成され、該洗浄用スリットが位置する部分のスカート壁外周面にシャワー水溜ポケットが形成されてなる請求項1に記載の合成樹脂製キャップ。
  3. 前記シャワー水溜ポケットが、周方向に任意幅で間欠的に複数個配置されてなる請求項1又は2に記載の合成樹脂製キャップ
  4. 前記シャワー水溜ポケットが、周方向に全周に亘って形成されている請求項1〜3何れかに記載の合成樹脂製キャップ。
  5. 前記シャワー水溜ポケットのポケット下端壁部は、凹み状になっている請求項1〜4何れかに記載の合成樹脂製キャップ。
  6. 前記シャワー水溜ポケットのポケット下端壁部は、内方から外方に向けて、軸線方向に対して直角方向に延びるか或は斜め上方に延びるように形成されている請求項1〜4何れかに記載の合成樹脂製キャップ。
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