JP5086057B2 - 洗浄性が改善されたプラスチックキャップ - Google Patents

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本発明は、螺子係合式のプラスチックキャップに関するものであり、より詳細には、キャップのスカート状側壁の内面に、容器口部壁と螺子係合する螺条が形成されており、この螺子係合により容器口部に保持される螺子係合式プラスチックキャップに関する。
螺子係合式のプラスチックキャップは、種々の用途に使用されているが、特に炭酸飲料、果実飲料、お茶類などの飲料類が充填された容器のキャップとして、汎用されている。
このような螺子係合式のキャップは、キャップ頂板部の周縁から降下したスカート状側壁の内面に、容器口部壁の外面に形成されている螺条と係合する螺条を有しているが、内容液を充填後、キャッピング行程が完了するまでの間に容器内容液がこぼれてしまい、容器口部壁の外面側に付着していることがある。このような状態でキャップを容器に締結すると、所謂シュガーセメントの発生などにより、キャップの開栓トルクが上昇してしまい、開栓が困難となってしまうことがある。特に容器口部壁外面の螺条に液が付着していると、このような開栓トルクの上昇傾向が著しい。また、内容液が糖分を含まないようなものであったとしても、キャップを開栓したとき、容器口部壁の外面に茶渋などが残り、容器の外観を損ねてしまうなどの問題も生じる。また、衛生性の点でも好ましくない。このため、スカート状側壁の上方部分には、洗浄用のスリットを形成し、容器口部壁にキャップが締結された状態で洗浄水を侵入させ、該スリットを通して、キャップのスカート状側壁と容器口部壁の外面との間に洗浄水を流し込むことにより、容器口部壁の外面に付着した内容液を除去することが行われている(特許文献1、2参照)。
特開平11−208693号 特開2005−255233号
しかしながら、最近では、容器のヘッドスペースが小容積となるように、多量の内容液が容器内に充填され、内容液の液面が容器口部壁の上端もしくはその近傍にまで上昇していることが多く、キャップを締結するまでの工程或いはキャップを締結する際に内容液のこぼれを生じ易く、比較的多量の内容液が容器口部壁の外面(特に螺子部の外面)に付着していることが多く、スカート状側壁に洗浄用のスリットを設けたとしても、容器口部壁の外面に付着した内容液を十分に除去できないという問題があった。
従って、本発明の目的は、キャップのスカート状側壁の内面に容器口部壁との係合用の螺条が設けられている螺子係合式キャップが設けられている螺子係合式プラスチックキャップについて、その洗浄性をさらに高め、容器口部壁の外面への内容液の付着残存を確実に防止することが可能なキャップを提供することにある。
本発明によれば、頂板部と、頂板部周縁から降下したスカート状側壁とを備え、該スカート状側壁の内面には、容器口部壁の外面と螺子係合する螺条が形成され
頂板部の内面には、スカート状側壁とは間隔をおいて下方に延び、内面が容器口部壁の外面の上端部分に密着するアウターリングが形成されているプラスチックキャップにおいて、
前記スカート状側壁には、前記螺条よりも上方に位置する部位において周方向に延びている洗浄用スリットが、キャップ成形後にカッターを用いることにより周方向に間隔をおいて複数形成されているとともに、
少なくとも前記洗浄用スリットが形成されている部分のスカート状側壁の内面には、頂板部の内面からスリットより下方に延びている縦リブが形成され、該縦リブの内周面はアウターリングの外面から離隔されていることを特徴とするプラスチックキャップが提供される。
本発明においては、
(1)前記縦リブが周方向に間隔をおいて等間隔に複数個形成されており、且つ前記洗浄用スリットが、下記条件:

式中、Aは、各洗浄用スリットの周方向幅を示し、
Bは、隣り合う縦リブの間隔を示す、
を満足するように形成されていること、
(2)前記洗浄用スリットは、下記条件:
A≧B+C
式中、Aは、各洗浄用スリットの周方向幅を示し、
Bは、隣り合う縦リブの間隔を示し、
Cは、各縦リブの周方向幅を示す、
を満足するように形成されていること、
が好ましい。
本発明のキャップにおいては、洗浄水をキャップ外面から侵入させて洗浄を行ったとき、スカート状側壁に設けられる複数の洗浄用スリットから洗浄水がキャップの内部に導入されて流れ落ち、容器口部壁の螺条もしくはその上部に付着した内容液を除去できるのであるが、このような洗浄用スリットを設けると同時に、スカート状側壁の内面に、各洗浄用スリットの内面側の開口部を通るように縦リブが形成されていることが重要な特徴である。
即ち、後述する比較例から理解されるように、洗浄スリットを設けただけでは、十分に洗浄を行うことができない。この理由は明確に解明されていないが、おそらく表面張力などの作用により、洗浄用スリットから流入した洗浄水が十分に流れ落ちず、洗浄スリットが形成されている部分の近傍の空間部分に滞留してしまうためではないかと考えられる。しかるに、本発明にしたがい、洗浄スリットの内面側の開口を通るように縦リブを設けることにより、この縦リブが洗浄スリットから導入された洗浄水の案内として機能するため、洗浄水の滞留が有効に防止され、洗浄水がキャップ内部へとスムーズに流れ落ちるようになり、この結果、後述する実施例に示されているように洗浄力が一層高められ、容器口部壁の外面部分に付着した内容液を確実に除去することが可能となるのである。
本発明を、以下、添付図面に示す具体例に基づいて説明する。
図1は、本発明のプラスチックキャップの半断面側面図であり、
図2は、図1のキャップのI−I断面図であり、
図3は、図1のキャップの要部側断面を、容器口部壁とともに示した図であり、
図4は、図1のキャップの要部側断面の拡大図であり、
図5は、図2のキャップの要部の拡大平面断面図である。
図6は、本発明のプラスチックキャップの参考例を示す半断面側面図である。
図1乃至図3を参照して、本発明のプラスチックキャップは、頂板部1と、頂板部1の周縁部から垂下しているスカート状側壁3とから構成されている。
頂板部1の内面には、スカート状側壁3とは間隔を置いて下方に延びているインナーリング5が形成されており、このインナーリング5の外側には、インナーリング5よりも背の低いアウターリング7が形成されている。また、アウターリング7の内面の付け根部分には、内方に突出した基部8が形成されており、さらにインナーリング5とアウターリング7との間の部分には、周状の小突起9が形成されている。
一方、スカート状側壁3の内面には、螺条(雌螺子)11が形成されており、この螺条11には、キャップの高さ方向に延びている切欠き部12が適当な間隔で形成されている。この切欠き部12は、後述する洗浄水の流路となる。
また、螺条11の下側部分には、外面からの切り込み(カッティング)により、複数のブリッジ13を残すようにして破断用スリット15が形成されている。即ち、この破断用スリット15は、全周にわたって形成されており、これにより、スカート状側壁の下部には、TEバンド17が形成され、このTEバンド17は、上記のブリッジ13によってスカート状側壁3に連なったものとなっている。また、このTEバンド17の内面には、適当な間隔で上向きのフラップ片19が設けられている。
また、図3に示されているように、上記キャップが締結される容器の口部壁50の外面には、スカート状側壁3に設けられている螺条(雌螺子)11と螺子係合する螺条(雄螺子)51が設けられており、さらに、螺条51の下側には顎部53が形成されている。
即ち、上記のキャップは、容器口部壁50に被せられ、閉栓方向に回転すると、螺条11と51との螺子係合により締結され、容器口部壁50の上端部分が、インナーリング5とアウターリング7との間の空間に侵入し、インナーリング5の外面が容器口部壁50の内面に密着することによりシールが確保される。また、アウターリング7の内面は、容器口部壁50の外面の上端部分に密着しており、このため、キャップの閉栓或いは開栓に際して、インナーリング5とアウターリング7とは同心円状に回転することとなり、インナーリング5と容器口部壁50との密着(即ちシール性)が有効に保持される。即ち、閉栓に際しては、安定にシール性を確保することができ、開栓に際しては、キャップの回転により直ちにシール破壊が生じることはなく、ある程度回転した後にシール破壊を生じることになり、以下に述べるTEバンド17の機能を十分に発揮させることができる(ブリッジの破断に先立ってのシール破壊を防止するようにすることができる)。尚、上記のような構造のキャップにおいて、上部から偶発的に外力が加わったときには、周状小突起9が容器口部壁50の上端に当接することとなり、この結果、上部からの外力が緩和され、キャップの変形を有効に回避できるようになっている。
TEバンド17は、いわゆるタンパーエビデント(開封履歴証明)機能を有するものであり、いたずら防止や内容物の品質保証などのために利用される。即ち、容器口部壁50に締結されているキャップを開栓方向に回転すると、該キャップは容器口部壁50に沿って上昇するが、その上昇に伴って、TEバンド17の内面に設けられているフラップ片19は、容器口部壁50の外面に形成されている顎部53の下面に当接し、従って、TEバンド17の上昇は制限される。この結果、キャップの開栓方向への回転を続けていくと、TEバンド17を連結しているブリッジ13が破断し、TEバンド17がキャップから引き剥がされることとなる。この結果、TEバンド17が引き剥がされているキャップは、開封済みのものであること或いは既にシール破壊が生じたものであることを示し、一般の需要者は、開封履歴を認識することができるのである。
また、スカート状側壁3には、周方向に延びている洗浄用スリット20が、周方向に間隔を置いて複数個(この例では、図2に示されているように6個)設けられており、キャップの上方からシャワーなどによる洗浄水の吹き付けにより、容器口部壁50に締結されているキャップの内部に洗浄水が導入され、容器口部壁50の外面の洗浄が行なわれることとなる。
本発明においては、洗浄用スリット20は、螺条(雌螺子)11よりも上部に設けられていればよいが、特にアウターリング7の下端よりも上方に位置していることが好ましい。
即ち、内容液が充填されている容器では、その口部壁50の外面には、内容液がこぼれ出て付着してしまっていることがあり、このような容器にキャップを締結すると、キャップのスカート状側壁3の内面との間、特に螺条11,51間に付着した内容液が存在しているとシュガーセメントなどの生成により、開栓が困難となってしまうこともある。特に、最近では、容器内にヘッドスペースを残さないように内容液を多量に充填する傾向があるため、キャップ締結時に内容液がこぼれてしまい、このような内容液の付着を生じ易い。従って、上記のような洗浄用スリット20を設け、キャップが締結された状態で加圧洗浄水(例えばシャワー水)をキャップの外面から吹き付け、洗浄用スリット20からキャップの内部(容器口部壁50とスカート状側壁3との間)に洗浄水を流し込み、付着している内容液を洗い流すわけである。この洗浄水は、螺条11、51間を通り、螺条11に形成されている切欠き部12を通り、下方に流れ出る。このようにして洗浄を行った場合、螺条11,51間の洗浄は十分に行われるとしても、特にアウターリング7の下端の近傍部分(例えば容器口部壁50に形成されている螺条51の最上部の上面付近)の洗浄が不十分となりやすい。アウターリング7の下端部分には凹部が形成され、洗浄水が十分に行き渡らないためである。しかるに、アウターリング7の下端よりも上方に洗浄用スリット20を設けておけば、このような部分に付着している内容液も確実に洗浄除去することが可能となるのである。
上記の洗浄スリット20の大きさや数は、キャップの強度を低下させることなく、十分な量の洗浄水がキャップの内部に均等に導入されるように形成され、通常、その高さ方向の幅dが0.01乃至0.10mm程度とされ、さらにその周方向幅Aは、2.0乃至5.0mm程度とし、且つ隣り合う洗浄スリット20の間隔Dが5.0乃至20.0mm程度の範囲となるように、4乃至8個程度の数でスカート状側壁3の周方向に均等に形成させることが好適である。
本発明では、洗浄用スリット20の位置を、上記のようにアウターリング7の下端よりも上方に設定することにより、アウターリング7の下端近傍に十分に洗浄水を行き渡らせることを可能とするものであるが、このような位置に洗浄用スリット20を設けると同時に、要部の拡大図である図4及び図5にも示されているように、スカート状側壁3の内面に、各洗浄用スリット20の内面側の開口を通るように縦リブ30が設けられる。
既に述べたように、洗浄スリット20を設けただけでは、洗浄用スリット20の近傍部分の空間に洗浄水が滞留してしまい、この結果、十分な量の洗浄水が流れ落ちず、洗浄力の向上は十分でない。しかるに、上記のように、各洗浄用スリット20のそれぞれについて、その内面側の開口部分を通過するように縦リブ30を設けておくことにより、縦リブ30が洗浄スリット20から導入された洗浄水の案内として機能し、洗浄水の滞留が有効に防止され、洗浄水がスムーズに流れ落ち、洗浄力が一層高められ、容器口部壁50の外面部分に付着した内容液を確実に除去することが可能となり、シュガーセメントなどによる開栓性の低下等を一層効果的に防止することができる。
本発明において、上記の縦リブ30は、洗浄スリット20を通っての洗浄水の流れを遮断することなく、各洗浄スリット20の内面側の開口部分の両端部の間の領域を通るように設けられる限り、その大きさや数は特に制限されるものではないが、通常、該縦リブ30は、頂板部1の内面から延びていること(その上端が頂板部1の内面に連続していること)が好ましい(図4等参照)。即ち、縦リブ30の上端と頂板部1の内面との間に空間が形成されてしまうと、キャップ成形時の型抜きがしにくくなるおそれがある。
また、図4等に示されているように、縦リブ30の下端位置は、螺条11の上端部分と同程度の高さに位置していれば十分である。さらに、縦リブ30の径方向長さLは、特に制限されるものではないが、この長さLがあまり短いと液案内効果が低下する傾向があるため、この長さは0.3mm以上、特に0.5mm以上とするのがよい。
また、図1〜図5の例では、縦リブ30とアウターリング7の外面との間に空間が形成されているが、その径方向長さを十分大きくし、図6の参考例の要部拡大図に示されているように、この縦リブ30とアウターリング7の外面とが連なるようなものとすることも可能である。ただし、縦リブ30とアウターリング7とが連なっていると、アウターリング7の外方への変形が抑制されるため、キャップを容器口部に締結する際の閉栓トルクが若干増大してしまうことがある。従って、閉栓性の観点からは、図1〜図5に示されているように、縦リブ30がアウターリング7の外面には連なっていないことが好適である。
また、縦リブ30の周方向幅C(図5参照)は、洗浄スリット20を通っての洗浄水の流れを阻害しないような大きさであればよく、各洗浄スリット20の周方向幅Aの長さによって異なるが、一般的には、該周方向幅Aの長さの20%以下の大きさとするのがよい。
ところで、上述した洗浄スリット20は、キャップを成形した後、成形されたキャップを回転させながらカッターを用いての後加工(カッティング)により形成される。このため、洗浄スリット20の内面側の開口部を通るように縦リブ30が形成されているようにするために、縦リブ30を周方向に間隔をおいて等間隔に複数個形成するとともに、下記式(1)で規定される条件:
B (1)
式中、Aは、各洗浄用スリット20の周方向幅を示し、
Bは、隣り合う縦リブ30の間隔を示す、
を満足するように洗浄スリット20、縦リブ30を設定しておくことが好適である。予め縦リブ30をこのような間隔で周方向に均等に配置しておくことにより、任意の位置から後加工を開始した場合にも、必ず、洗浄スリット20の内面側開口部の両端部の間の位置に縦リブ30が通る構造とすることができる。
また、本発明では、下記式(2)で規定される条件:
A≧B+C (2)
式中、Aは、各洗浄用スリットの周方向幅を示し、
Bは、隣り合う縦リブの間隔を示し、
Cは、各縦リブの周方向幅を示す、
を満足するように洗浄スリット20、縦リブ30を設定しておくことが最適である。即ち、予め縦リブ30をこのような間隔、大きさで周方向に均等に配置しておけば、どのような位置から後加工を開始した場合にも、縦リブ30は、洗浄スリット20の内面側の両端部ではなく、中間部分を通ることとなり、縦リブ30の洗浄水案内効果が最大限に発揮されるからである。
上述した具体例では、キャップの頂板部1の内面にインナーリング5とアウターリング7とが形成され、これらリング5,7の間に容器口部壁50が挿入されてシールされるワンピースタイプのキャップが示されているが、本発明は、このようなワンピースキャップに制限されるものではなく、例えばキャップのスカート側壁の内面に螺条が形成され、螺子係合により容器口部が装着される限り、頂板部の内面にライナーが設けられたツーピースキャップに本発明を適用することも可能である。
(実施例1)
図6に示す縦リブが形成されたポリプロピレン樹脂キャップ(呼び径28mm)を圧縮成形にて成形した。その後、スリット形成行程にてキャップスカート状側壁にスリット形成用カッターで後加工にてスリットを形成した。このキャップの仕様は以下の通りである。
洗浄用スリット20:
軸方向中心部の位置;キャップ頂板部天面から下方に2.5mmの高さ位置
周方向幅A;4.0mm
軸方向幅d;0.1mm(最小幅0.01mm)
数;6個(周方向に均等間隔に配置)
縦リブ30:
周方向幅C:0.5mm
軸方向長さ:1.6mm
(洗浄用スリット下端からリブ30の下端までの長さ)
数:15個(リブ間隔Bを約5mmとして周方向に均等間隔に配置)
(比較例1)
縦リブ30を全く形成しない以外は、実施例1と全く同様にしてキャップを作成した。
<評価実験>
評価用サンプル;
350mlPETボトルに87℃熱水を充填後、ボトル口部ネジ部全周にウーロン茶を吹き付け、わざと液付着した状態で実施例1及び比較例1のキャップを被嵌し、キャッピングマシンにてキャップを巻締めた。
次に、容器の横倒し殺菌行程(30秒)を経た後、熱水シャワー行程(76℃−3.5分→50℃−4.2分→40℃−4分→35℃−5.9分→30℃−2.5分)を施した。充填品は常温保管1日乾燥され、その後ボトル底から内容液の水抜きを行ったものを更に40℃恒温室にて1日乾燥し、評価用サンプルとした。
評価方法;
キャップ洗浄性効果を確認する為、上記評価用サンプル各20本について、キャップネジ部及びボトルネジ部の液付着汚れ状態を確認した。確認方法は、液付着汚れの残っていた個数(汚れが残っていた個数(本数)/総数)と、液付着汚れの長さの総計から汚れ度合いを判定した。汚れ度合いは、点数0点(汚れ無し)〜点数4点(汚れ多い)の5段階で評価し、各20本の汚れ度合いから平均点数を示した。その結果は表1及び表2の通りであった。
Figure 0005086057
Figure 0005086057
液付着汚れ度合い 0点:汚れ無し
1点:汚れがネジ全周長さの1/4より短い
2点:汚れがネジ全周長さの1/4〜1/2
3点:汚れがネジ全周長さの1/2〜3/4
4点:汚れがネジ全周長さの3/4より長い
尚、熱水シャワー行程中にスリットからキャップ内に浸入する熱水量を測定したところ、実施例1のキャップの浸入量は、比較例1のキャップの約5倍の浸入量があることがわかった。
本発明のプラスチックキャップの半断面側面図。 図1のキャップのI−I断面図。 図1のキャップの要部側断面を、容器口部壁とともに示した図。 図1のキャップの要部側断面の拡大図。 図2のキャップの要部の拡大平面断面図。 本発明のプラスチックキャップの別の形態を示す半断面側面図。
符号の説明
3:スカート状側壁
5:インナーリング
7:アウターリング
11:キャップの螺条
20:洗浄用スリット
30:縦リブ
50:容器口部壁
51:容器口部壁の螺条

Claims (3)

  1. 頂板部と、頂板部周縁から降下したスカート状側壁とを備え、該スカート状側壁の内面には、容器口部壁の外面と螺子係合する螺条が形成され
    頂板部の内面には、スカート状側壁とは間隔をおいて下方に延び、内面が容器口部壁の外面の上端部分に密着するアウターリングが形成されているプラスチックキャップにおいて、
    前記スカート状側壁には、前記螺条よりも上方に位置する部位において周方向に延びている洗浄用スリットが、キャップ成形後にカッターを用いることにより周方向に間隔をおいて複数形成されているとともに、
    少なくとも前記洗浄用スリットが形成されている部分のスカート状側壁の内面には、頂板部の内面からスリットより下方に延びている縦リブが形成され、該縦リブの内周面はアウターリングの外面から離隔されていることを特徴とするプラスチックキャップ。
  2. 前記縦リブが周方向に間隔をおいて等間隔に複数個形成されており、且つ前記洗浄用スリットが、下記条件:

    式中、Aは、各洗浄用スリットの周方向幅を示し、
    Bは、隣り合う縦リブの間隔を示す、
    を満足するように形成されている請求項1に記載のプラスチックキャップ。
  3. 前記洗浄用スリットは、下記条件:
    A≧B+C
    式中、Aは、各洗浄用スリットの周方向幅を示し、
    Bは、隣り合う縦リブの間隔を示し、
    Cは、各縦リブの周方向幅を示す、
    を満足するように形成されている請求項2に記載のプラスチックキャップ。
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