JP4758775B2 - 液体噴射装置及びキャップ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばインクジェット式プリンタ等の液体噴射装置及びこれに備えられるキャップ装置に関する。
一般に、液体噴射装置の一種であるインクジェット式プリンタ(以下、「プリンタ」と言う)は、キャリッジに搭載された記録ヘッド(液体噴射ヘッド)から記録媒体にインク(液体)を噴射することで印刷を行っている。すなわち、記録ヘッドには、インクを噴射するためのノズルが多数形成され、それらの各ノズル内に圧電素子が設けられている。そして、圧電素子の駆動により所望のノズル内にインクを充填し、そのノズルの開口からインクを噴射するようにしている。したがって、ノズルの開口からは、ノズル内のインク溶媒が蒸発しやすくなっており、インクの粘度が上昇してノズルが目詰まりしやすい。また、ノズルの開口からインク内に大気が混入することにより、インク内に気泡が発生してドット抜け等の印刷不良が生じることもある。
このような不具合を解消するために、上記のようなプリンタは、記録ヘッドのクリーニング機構を備えている。このクリーニング機構は、記録ヘッドのノズル形成面を封止するためのキャップと、該キャップ内を吸引する吸引ポンプとを備えている。そして、このプリンタでは、印刷とは無関係の制御信号により圧電素子を駆動させてノズル内からインクを吐出させるフラッシングや、ノズル形成面をキャップで封止した状態で吸引ポンプを駆動させた場合に発生する負圧によりノズル内からインクを吸引するクリーニングを適宜行うようになっている。
また、このクリーニング機構は、プリンタが印刷休止状態のときに記録ヘッドをキャップで封止して、ノズル内の乾燥を抑制する機能も有している。すなわち、キャップは、箱状をなしており、その内部に、クリーニング等の際にノズルから吐出されたインクを受けとめて吸収するインク吸収材(液体吸収材)を収容している。このため、キャップが記録ヘッドを封止した際には、インク吸収材から蒸発したインク溶媒によりキャップと記録ヘッドとで囲まれた空間内が湿潤状態に保たれ、ノズル内の乾燥が抑制される。
そして、このように、内部にインク吸収材を収容したキャップ部材(キャップ)を備えたプリンタとしては、従来、特許文献1に記載されたものが知られている。この特許文献1のプリンタでは、キャップホルダ内にキャップ部材が収容されるとともに、該キャップ部材内にインク吸収材が収容されている。キャップホルダ内の底面上に立設された5つのピン部は、キャップ部材に形成された挿入孔及びインク吸収材に形成された貫通孔に挿通され、各ピン部の先端部(上端部)は、インク吸収材の上面よりも上側に突出している。そして、押板を各ピン部の先端部に熱かしめすることによって該押板及びインク吸収材をキャップ部材内に固定することで、インク吸収材の浮き上がりを抑制するようにしている。
特開2000−62202号公報
ところで、特許文献1に記載されたプリンタでは、インク吸収材の浮き上がりを抑制するためにインク吸収材の上側に押板が配置されている。そのため、キャップ部材によって記録ヘッドのノズル形成面を封止した際に、押板が障害となってインク吸収材の上面とノズル形成面との間の間隔が大きくなってしまうという問題があった。すなわち、プリンタが印刷休止状態のときに記録ヘッドをキャップで封止しても、キャップと記録ヘッドとで囲み形成される空間を小さくできないことから、その空間内の保湿性を高めることができず、結果的に、ノズル内の乾燥を抑制できないという問題があった。
本発明は、このような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、キャップ内の液体吸収材の浮き上がりを抑制することが可能であるとともに、キャップにより液体噴射ヘッドのノズル形成面を封止した際に、そのノズル形成面とキャップとで囲み形成される空間内の保湿性を確保してノズル内の乾燥を抑制することが可能な液体噴射装置及びキャップ装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明のキャップ装置は、ノズル形成面に形成されたノズルから液体を噴射する液体噴射ヘッドを有する液体噴射装置に備えられ、前記液体噴射ヘッドのノズル形成面を封止可能な上側が開口したキャップと、該キャップ内に収容される液体吸収材とを備えたキャップ装置において、前記キャップ内には、該キャップ内に前記液体吸収材を固定する固定部材が設けられ、該固定部材は、その一部が前記液体吸収材に係止することによって該液体吸収材の上方への移動を規制するとともに、その最上端が前記液体吸収材の上面以下の高さとなる配置態様で前記キャップ内に配置され、且つ前記液体吸収材を係止保持した状態で前記キャップ内に固定され、さらに、前記固定部材は、基板と、該基板の両端部に対をなすように挟持板を介して回動可能に設けられた複数のアームとを備え、該各アームは、その上端部が内側に屈曲されてなる屈曲部をそれぞれ有しており、前記基板上に前記液体吸収材を配置した状態で前記複数対の前記各アームを内側に回動することで、前記各アームの前記屈曲部が前記液体吸収材の側面に設けられた挿入孔にそれぞれ挿入されて該各アームによって前記液体吸収材が挟持される。
この発明によれば、キャップ内で液体吸収材が液体を吸収すると膨張して浮き上がり易くなるが、固定部材によりキャップ内での液体吸収材の浮き上がりが抑制される。また、固定部材は、その最上端が液体吸収材の上面以下の高さとなるように配置されているため、キャップによって液体噴射ヘッドのノズル形成面を封止した際に、固定部材が障害になることなくノズル形成面に対して液体吸収材の上面を限界まで接近させることが可能となる。したがって、液体噴射ヘッドのノズル形成面とキャップとで囲み形成される空間を可及的に小さくでき、その空間内の保湿性を確保してノズル内の乾燥を好適に抑制することができるようになる。また、固定部材の一部が液体吸収材に係止することにより液体吸収材の上方への移動(浮き上がり)を好適に抑制することが可能となる。さらに、特に薄くて小さい液体吸収材を固定部材の介在によりキャップ内へ容易に挿入して固定することが可能となる。
本発明のキャップ装置において、前記固定部材は、その最上端が前記液体吸収材の上面よりも低い高さとなる配置態様で、前記キャップ内に配置されている。
この発明によれば、固定部材は、その最上端が液体吸収材の上面よりも低い高さとなるように配置されているため、キャップ内に液体が空吐出された場合に、該液体が固定部材で跳ね返って液体噴射ヘッドのノズル形成面に付着し難くなる。
本発明の液体噴射装置は、ノズル形成面に形成されたノズルから液体を噴射する液体噴射ヘッドと、上記構成のキャップ装置とを備えた。
この発明によれば、キャップ内で液体吸収材が液体を吸収すると膨張して浮き上がり易くなるが、固定部材によりキャップ内での液体吸収材の浮き上がりが抑制される。また、固定部材は上端が液体吸収材の上面以下の高さとなるように配置されているため、キャップによって液体噴射ヘッドのノズル形成面を封止した際に、固定部材が障害になることなくノズル形成面に対して液体吸収材の上面を限界まで接近させることが可能となる。したがって、液体噴射ヘッドのノズル形成面とキャップとで囲み形成される空間を可及的に小さくでき、その空間内の保湿性を確保してノズル内の乾燥を好適に抑制することができるようになる
(第1実施形態)
以下、本発明の液体噴射装置をインクジェット式プリンタに具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明において、「前後方向」、「上下方向」及び「左右方向」をいう場合は、特に説明がない限り、図1を基準とした場合の「前後方向」、「上下方向」及び「左右方向」と一致するものとする。
図1に示すように、液体噴射装置としてのインクジェット式プリンタ11は、平面視矩形状をなすフレーム12を備えている。フレーム12内には、プラテン13が架設され、該プラテン13上には、紙送りモータ14を有する紙送り機構により記録用紙Pが給送されるようになっている。また、フレーム12内には、プラテン13の長手方向と平行に、棒状のガイド部材15が架設されている。
ガイド部材15には、キャリッジ16が、該ガイド部材15の軸線方向に往復移動可能に挿通支持されている。キャリッジ16は、フレーム12内の後面に設けられたタイミングベルト17を介して、フレーム12の背面に設けられたキャリッジモータ18に連結されている。そして、キャリッジ16は、キャリッジモータ18の駆動により、ガイド部材15に沿って往復移動されるようになっている。
キャリッジ16の下面には、液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド19が搭載されている。記録ヘッド19の下面はノズル形成面19aになっているとともに、該ノズル形成面19aには複数(本実施形態では4つ)のノズル20が設けられている(図2参照)。キャリッジ16における記録ヘッド19の上側には、インクカートリッジ21が着脱可能に搭載されている。インクカートリッジ21内には、複数色(本実施形態では4色)の液体としてのインクがそれぞれ記録ヘッド19に供給可能に収容されている。
そして、記録ヘッド19に備えられた図示しない圧電素子の駆動により、インクカートリッジ21から記録ヘッド19へと各インクが供給され、該各インクが各ノズル20からプラテン13上に給送された記録用紙Pにそれぞれ噴射されて印刷が行われるようになっている。また、フレーム12内の右端部に位置する非印刷領域には、非印刷時に記録ヘッド19のノズル形成面19aを封止するためのキャップ装置22が設けられている。
図2、図3(a)及び図3(b)に示すように、キャップ装置22は、記録ヘッド19のノズル形成面19aを封止可能な有底四角箱状をなすキャップ23を備えている。キャップ23内には、該キャップ23の内側面及び上端部を覆うように四角枠状のシールゴム体24が設けられている。さらに、キャップ23内には、固定手段を構成する刺衝部材25が配置されている。刺衝部材25は、硬質の合成樹脂よりなり、四角板状のベース部26と、該ベース部26上に立設された円柱状をなす左右一対の右刺衝部27及び左刺衝部28とを備えている。すなわち、刺衝部材25は、左右対称の形状をなしているとともに、ベース部26をキャップ23内へ該キャップ23の内底面と接触するまで圧入(嵌入)することで、キャップ23内に固定されている。
右刺衝部27及び左刺衝部28は、キャップ23内の前後方向の中央部における右寄りの位置及び左寄りの位置にそれぞれ位置している。両刺衝部27,28の上端部(先端部)は、それぞれ円錐状に尖っている。右刺衝部27の上端部における左側面及び左刺衝部28の下端部における左側面には、それぞれ先端部が尖った返し部29が左斜め下方に向かって突設されている。右刺衝部27の下端部における右側面及び左刺衝部28の上端部における右側面には、それぞれ先端部が尖った返し部29が右斜め下方に向かって突設されている。そして、両刺衝部27,28間におけるベース部26の中央部には、左右方向に延びる長孔30が、該ベース部26を上下に貫通するように形成されている。
キャップ23内には、該キャップ23内の形状とほぼ対応する直方体形状をなす液体吸収材としてのインク吸収材31が収容されている。インク吸収材31は、可撓性を有する多孔質部材からなっている。インク吸収材31における両刺衝部27,28と対応する位置には、それぞれ該インク吸収材31を上下に貫通する刺衝孔部31aが形成されている。刺衝孔部31aの内径は、両刺衝部27,28の外径よりも若干小さくなるように設定されている。
キャップ23内においては、両刺衝部27,28が両刺衝孔部31aに下方からそれぞれ突き刺すように嵌入されるとともに、各返し部29がそれぞれ両刺衝孔部31aの内周面にほぼ根本まで突き刺さった状態となってインク吸収材31に食い込み係止している。この場合、両刺衝部27,28は、それらの最上端がインク吸収材31の上面よりも低くなるになるように設定され、インク吸収材31の上面は、シールゴム体24の上端よりも高さが低くなるように設定されている。
そして、キャップ装置22は、キャリッジ16を非印刷領域に移動させた場合に、キャップ23を図示しない昇降機構によって上昇させることで、シールゴム体24の上端が記録ヘッド19のノズル形成面19aに当接され、各ノズル20がキャップ23により封止されるようになっている。キャップ23がノズル形成面19aを封止した状態では、インク吸収材31は、キャップ23内のインクを吸収保持して該キャップ23内の空間を保湿するようになっている。
なお、インク吸収材31の上面とシールゴム体24の上端との高さの差は、キャップ23がノズル形成面19aを封止した際に、インク吸収材31の上面とノズル形成面19aに付着したインク滴とが接触するとともに、インク吸収材31の上面とノズル形成面19aとが接触しない程度の値に設定されている。
キャップ23の底壁において刺衝部材25の長孔30の左端部と対応する位置には、該キャップ23内のインクを排出する排出部32が下方に向かって突設され、該排出部32内には、排出通路32aが形成されている。排出部32には、可撓性材料よりなる排出チューブ33の基端側(上流側)が接続され、排出通路32aを介してキャップ23内と排出チューブ33内とが連通されている。
排出チューブ33の先端側(下流側)は、上側が開口した有底四角箱状をなす廃インクタンク34内に挿入され、該廃インクタンク34内には、直方体状の多孔質部材からなる廃インク吸収材35が収容されている。また、排出チューブ33の中間部には、キャップ23側から廃インクタンク34側へ向かってインク及び該インクに含まれる気泡を吸引するチューブポンプ36が配設されている。
チューブポンプ36は、インクジェット式プリンタ11の稼働状態を制御する制御部37と電気的に接続され、該制御部37によって駆動制御されるようになっている。そして、記録ヘッド19のノズル形成面19a(各ノズル20)をキャップ23により封止した状態でチューブポンプ36を駆動することで、各ノズル20内の増粘したインクが気泡等とともに吸引され、キャップ23及び排出チューブ33を介して廃インクタンク34内に排出される、いわゆるヘッドクリーニングが行われるようになっている。
キャップ23の底壁において刺衝部材25の長孔30の右端部と対応する位置には、該キャップ23内を外部(大気)と連通する大気連通部38が下方に向かって突設され、該大気連通部38内には、大気連通路38aが形成されている。大気連通部38には、可撓性材料よりなる大気連通チューブ39の基端側が接続され、大気連通路38aを介してキャップ23内と大気連通チューブ39内とが連通されている。
大気連通チューブ39の先端部には、大気開放弁40が設けられている。大気開放弁40は、制御部37と電気的に接続され、該制御部37によって開閉動作が制御されるようになっている。そして、大気開放弁40が開弁された場合には、大気連通チューブ39内と大気が連通状態とされ、大気開放弁40が閉弁された場合には、大気連通チューブ39内と大気が非連通状態とされるようになっている。
そこで次に、上記のように構成されたインクジェット式プリンタ11の作用について説明する。
さて、記録ヘッド19のヘッドクリーニングを行う場合には、キャリッジ16を非印刷領域に移動させた後、キャップ23を上昇させて記録ヘッド19のノズル形成面19a(各ノズル20)を該キャップ23により封止するとともに、大気開放弁40を閉弁する。この状態でチューブポンプ36を駆動すると、キャップ23内に負圧が発生する。すると、この負圧により各ノズル20内の増粘したインクが気泡等とともに吸引され、キャップ23及び排出チューブ33を介して廃インクタンク34内に排出される。その後、チューブポンプ36を停止するとともに大気開放弁40を開弁すると、キャップ23内の負圧が解消され、ヘッドクリーニングが完了する。
ここで、キャップ23内において、刺衝部材25が左右両刺衝部27,28の最上端をインク吸収材31の上面よりも高くなる配置態様とされた場合には、ヘッドクリーニングを行う際に、該刺衝部材25の左右両刺衝部27,28の上端に増粘インクが付着してそのまま残ってしまうという問題がある。しかしながら、この点、本実施形態では、キャップ23内において、刺衝部材25の左右両刺衝部27,28は、それらの最上端がインク吸収材31の上面よりも低い高さとなるように配置されているため、ヘッドクリーニングを行う際に、刺衝部材25の左右両刺衝部27,28の上端に各ノズル20内から吸引した増粘インクがそのまま残ることはない。
なお、インク吸収材31は、インクを含むと膨張して上方に移動しよう(浮き上がろう)とするが、この移動は、刺衝部材25の各返し部29がインク吸収材31に対して斜め下方に向けて突き刺さった食い込み係止状態になっているため、確実に抑制される。
また、印刷中等にフラッシングを行う場合には、キャリッジ16を非印刷領域に移動させて、該キャリッジ16をキャップ23の真上で停止させる。そして、キャップ23を上昇させて、該キャップ23を記録ヘッド19のノズル形成面19a(各ノズル20)に接触しない程度に近づけた状態で、各ノズル20からキャップ23内にインクを空吐出させる。
ここで、キャップ23内において、刺衝部材25における両刺衝部27,28の最上端がインク吸収材31の上面よりも高くなる配置態様とされた場合には、キャップ23内に空吐出されたインクが刺衝部材25に当たることで跳ね返り、この跳ね返ったインクがノズル形成面19aに付着して該ノズル形成面19aを汚してしまうという問題がある。
しかしながら、この点、本実施形態では、キャップ23内において、刺衝部材25における両刺衝部27,28は、それらの最上端がインク吸収材31の上面よりも低い高さとなるように配置されているため、キャップ23内に空吐出されたインクが両刺衝部27,28の上端部に当たって跳ね返ったとしても、この跳ね返ったインクがノズル形成面19aに付着し難くなる。
この場合、本実施形態では、特に両刺衝部27,28の上端部がそれぞれ円錐状に尖っているため、キャップ23内に空吐出されたインクが両刺衝部27,28の上端部に当たって跳ね返ったとしても、この跳ね返ったインクのほとんどが刺衝孔部31aの内周面に当たってインク吸収材31内に吸収される。すなわち、キャップ23内に空吐出されたインクが両刺衝部27,28の上端部に当たって跳ね返ったとしても、この跳ね返ったインクがノズル形成面19aに付着することが効果的に抑制される。
また、キャップ23内に空吐出されて可撓性を有する多孔質部材からなるインク吸収材31の上面に当たったインクは、該インク吸収材31の上面で跳ね返ることなく吸収されるので、記録ヘッド19のノズル形成面19aに付着することがない。
さらに、インクジェット式プリンタ11の不使用時には、通常、大気開放弁40を開弁した状態で、記録ヘッド19のノズル形成面19a(各ノズル20)をキャップ23で封止して、各ノズル20内の乾燥を抑制するようにしている。この場合、インク吸収材31は、フラッシングやヘッドクリーニング等により各ノズル20から吐出されたインクを吸収保持しているため、キャップ23内を保湿している。すなわち、キャップ23が記録ヘッド19のノズル形成面19aを封止した際には、インク吸収材31から蒸発したインク溶媒によりインク吸収材31の上面とノズル形成面19aとの間の空間が湿潤状態に保たれる。
ここで、キャップ23内において、刺衝部材25における両刺衝部27,28の上端がインク吸収材31の上面よりも高くなる配置態様とされた場合には、該刺衝部材25が障害となってインク吸収材31の上面をノズル形成面19aに対して限界まで接近させることができないという問題がある。しかしながら、この点、本実施形態では、キャップ23内において、刺衝部材25における両刺衝部27,28は、それらの最上端がインク吸収材31の上面よりも低い高さとなるように配置されているため、インク吸収材31の上面をノズル形成面19aに対して限界まで接近させることが可能となる。
したがって、キャップ23が記録ヘッド19のノズル形成面19aを封止した際に、インク吸収材31の上面とノズル形成面19aとの間の空間を、インク吸収材31の上面よりも刺衝部材25における両刺衝部27,28の上端が高くなる配置態様とされた場合に比べて小さくすることができ、該空間の保湿性を高めることができる。
以上、詳述した第1実施形態によれば以下の効果を得ることができる。
(1)キャップ23内でインク吸収材31がインクを吸収すると膨張して浮き上がり易くなるが、キャップ23内にはインク吸収材31を刺衝して係止保持する刺衝部材25が配置されているため、キャップ23内でのインク吸収材31の浮き上がりを抑制することができる。さらに、この場合、キャップ23内において、刺衝部材25は、その両刺衝部27,28の最上端がインク吸収材31の上面よりも低い高さとなるように配置されているため、キャップ23が記録ヘッド19のノズル形成面19aを封止した際には、刺衝部材25が障害になることなくノズル形成面19aに対してインク吸収材31の上面を限界まで接近させた設定にすることができる。
ここで、各ノズル20内のインクを吸引したときに、ノズル形成面19aにインク滴が付着することがある。この場合、インク吸収材31の上面を、ノズル形成面19aに付着したインク滴とは接触する一方でノズル形成面19aとは接触しない程度までノズル形成面19aに接近させることで、ノズル形成面19aに付着したインク滴をインク吸収材31によって好適に吸い取って除去することができる。これにより、各ノズル20内へのインクの逆流や混色といった問題の発生を抑制することができる。
また、例えば、図示しないワイピング装置によってノズル形成面19aのワイピングを行った場合には、ノズル形成面19aへのインクの付着量が少ないので、ワイピング装置がノズル形成面19aから離脱する際のインクの飛散を抑制することができる。
(2)キャップ23内において、刺衝部材25における両刺衝部27,28は、それらの最上端がインク吸収材31の上面よりも低い高さとなるように配置されているため、キャップ23内に空吐出されたインクが両刺衝部27,28の上端部に当たって跳ね返ったとしても、この跳ね返ったインクがノズル形成面19aに付着することを抑制することができる。
この場合、特に両刺衝部27,28の上端部がそれぞれ円錐状に尖っているため、キャップ23内に空吐出されたインクが両刺衝部27,28の上端部に当たって跳ね返ったとしても、この跳ね返ったインクのほとんどを刺衝孔部31aの内周面からインク吸収材31内に吸収させることができる。したがって、キャップ23内に空吐出されたインクが両刺衝部27,28の上端部に当たって跳ね返ったとしても、この跳ね返ったインクがノズル形成面19aに付着することを効果的に抑制することができる。
(3)キャップ装置22は、刺衝部材25の両刺衝部27,28によってインク吸収材31を刺衝するだけで、該インク吸収材31をキャップ23内に容易に組み付けて固定することができる。したがって、インク吸収材31をキャップ23内に組み付けて固定する際に、特許文献1のような煩雑な熱カシメ工程を必要としない。
(4)インク吸収材31には、刺衝部材25の両刺衝部27,28を刺衝させるための刺衝孔部31aが形成されているため、インク吸収材31に対して両刺衝部27,28を刺衝しやすくすることができるとともに、キャップ23内でのインク吸収材31の位置決めをすることができる。
(5)刺衝部材25の両刺衝部27,28には、該両刺衝部27,28が下方から刺衝したインク吸収材31が上方へ抜けるのを抑制する返し部29が刺衝方向と交差する斜め下方に向けてそれぞれ形成されている。このため、インク吸収材31が上方へ浮き上がろうとした場合には、各返し部29がインク吸収材31に対してより一層深く食い込むため、両刺衝部27,28が刺衝したインク吸収材31の上方への抜けを効果的に抑制することができ、該インク吸収材31の浮き上がりを確実に抑制することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態を上記第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
図4(a)及び図4(b)に示すように、キャップ23の内底面上には、その前後方向の中央部における右寄りの位置及び左寄りの位置に、円柱状の右突起45及び左突起46が対をなすように形成されている。キャップ23の内底面上において、右突起45は前後方向の中央よりも若干前寄りの位置に配置され、左突起46は前後方向の中央よりも若干後寄りの位置に配置されている。すなわち、右突起45及び左突起46は、キャップ23の内底面の中心を基準にして互いに点対称となる位置にそれぞれ配置されている。
固定手段を構成する刺衝部材47は、ステンレスの板材により形成され、円環状のベース部48と、該ベース部48の一端部に立設された刺衝部49とを備えている。刺衝部49は、その先端部が三角形状に尖っているとともに、該刺衝部49の一側端部には、鋸刃状の返し部50が斜め下方に向かって延設されている。そして、2つの刺衝部材47のベース部48の環内に右突起45及び左突起46をそれぞれ圧入(嵌入)することで、キャップ23内に両刺衝部材47が固定されている。
この場合、両刺衝部材47は、それらの刺衝部49の返し部50が互いに向き合うように配置され、両刺衝部49、排出通路32a、及び大気連通路38aは、平面視で互いに同一直線(キャップ23を前後に2等分する直線)上に位置している。そして、キャップ23内には、両刺衝部49によって両刺衝孔部31aが突き刺された状態でインク吸収材31が収容されている。この場合、両刺衝部49の最上端の高さは、インク吸収材31の上面の高さよりも低くなるように設定されている。
以上、詳述した第2実施形態によれば上記(1)〜(5)の効果に加えて以下の効果を得ることができる。
(6)刺衝部材47は、ステンレスの板材により形成されているため、インクに晒されても錆びにくく、容易かつ安価に製造することができる。
(7)また、刺衝部材47は、そのベース部48が第1実施形態の刺衝部材25におけるベース部26よりも小面積であるため、刺衝部材47を製造する際の板材の材料コストを低減することができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態を上記第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
図5(a)及び図5(b)に示すように、キャップ23の内底面上には、その前後方向の中央部における右寄りの位置及び左寄りの位置に、円柱状の右突起55及び左突起56が対をなすように形成されている。固定手段を構成する保持部材57は、帯状のステンレス製板材の前後の両端部を上側に向かってほぼ直角に屈曲することで、左側から見て上側が開口したコ字状をなすように形成されている。
保持部材57の前後方向中央には、円形の貫通孔57aが形成されている。保持部材57の前側の屈曲部58には、該屈曲部58の上端部を後斜め下方に屈曲してなる返し部58aが形成されている。そして、2つの保持部材57の貫通孔57aに右突起55及び左突起56をそれぞれ圧入(嵌入)することで、両保持部材57がキャップ23内の前側面、内底面、及び後側面に沿うように、それぞれ該キャップ23内に固定されている。
この場合、右突起55、左突起56、排出通路32a、及び大気連通路38aは、平面視で互いに同一直線(キャップ23を前後に2等分する直線)上に位置している。インク吸収材31には、右突起55及び左突起56と対応する位置に、該インク吸収材31を上下に貫通する挿入孔31bがそれぞれ形成されている。挿入孔31bの内径は、右突起55及び左突起56の外径よりも僅かに大きくなるように設定されている。
そして、インク吸収材31は、両挿入孔31b内に右突起55及び左突起56が挿入された状態でキャップ23内に収容されている。この場合、インク吸収材31の前面には、両保持部材57の返し部58aがそれぞれ食い込んだ状態になっている。なお、保持部材57の上端の高さは、インク吸収材31の上面の高さよりも低くなるように設定されている。
以上、詳述した第3実施形態によれば上記(1)〜(5)の効果に加えて以下の効果を得ることができる。
(8)返し部58aが保持部材57の前側の屈曲部58の上端部に形成されている、すなわち、返し部58aがキャップ23内の前端部に位置しているため、インク吸収材31をキャップ23内に上方後側から挿入するようにすれば、インク吸収材31をキャップ23内に収容固定しやすくなる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態を上記第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
図6(a)及び図6(b)に示すように、キャップ23内には、該キャップ23の内側面に沿うように、四角枠状の固定手段としての保持部材60が収容配置されている。保持部材60は、ステンレスの板材からなっている。保持部材60は、該保持部材60の上端部に形成された内側フランジ部60aと、該保持部材60の下端部に形成された外側フランジ部60bと、内側フランジ部60aの基端(外端)と外側フランジ部60bの基端(内端)とを連結する四角枠状の連結部60cとを備えている。
キャップ23内において、内側フランジ部60aは該保持部材60の全周にわたって形成されているとともに、外側フランジ部60b及び連結部60cは該保持部材60の全周におけるコーナ部以外の部分に形成されている。すなわち、外側フランジ部60b及び連結部60cは、保持部材60の全周におけるコーナ部には形成されていない。
保持部材60は、シールゴム体24の下端面とキャップ23の内底面との間に形成された隙間に外側フランジ部60bが挿入係止されることで、キャップ23内に固定されている。また、インク吸収材31の上面における周縁部には、保持部材60の内側フランジ部60aと対応する段差部31cが凹設され、該段差部31c上に内側フランジ部60aが係合(係止)している。この係合(係止)により、インク吸収材31の上方への移動(浮き上がり)が規制される。なお、インク吸収材31の上面と、保持部材60の内側フランジ部60aの上面とは、面一になっている。
以上、詳述した第4実施形態によれば以下の効果を得ることができる。
(9)保持部材60の内側フランジ部60aがインク吸収材31の段差部31c上に係合(係止)しているだけなので、インク吸収材31を傷つけることなく、該インク吸収材31の上方への移動(浮き上がり)を規制することができる。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態を上記第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
図7(a)及び図7(b)に示すように、この第5実施形態のキャップ65は、第1実施形態のキャップ23とは形状が異なり、直方体形状をなしているとともに、4つのノズル20に対応するように平面視矩形状をなす4つのキャップ凹部66を備えている。キャップ65の下端部には、各キャップ凹部66に対応するように、それぞれ大気連通部38及び排出部32が設けられている。
キャップ65の上面には、各キャップ凹部66を囲むようにシール部材67がそれぞれ突設されている。各キャップ凹部66の左内側面における上下方向の中央部には、右方向に延びる固定手段としての突起69が前後方向に所定間隔をおいてそれぞれ設けられている。なお、シール部材67及び突起69は、ゴム等の可撓性材料よりなっている。
インク吸収材31は、キャップ凹部66と対応する直方体形状をなし、該キャップ凹部66内に収容した際に両突起69と対応する挿入孔31dを備えている。両挿入孔31dは、インク吸収材31を左右方向に貫通するように形成されている。なお、キャップ凹部66内にインク吸収材31を収容した状態では、キャップ65の上面とインク吸収材31の上面とが面一になっている。
さて、キャップ凹部66内にインク吸収材31を挿入すると、該インク吸収材31に押されて突起69が下方に向かって倒れるように一旦弾性変形し、その後、突起69が元の位置に戻ることで、突起69が挿入孔31dに挿入される。この挿入による突起69と挿入孔31dとの係合(係止)により、インク吸収材31の位置決めがなされるとともに、インク吸収材31の上方への移動が規制される。すなわち、キャップ凹部66内にインク吸収材31が固定される。
以上、詳述した第5実施形態によれば以下の効果を得ることができる。
(10)別途部品を追加することなく、キャップ凹部66の左内側面から突設された突起69を利用してインク吸収材31をキャップ凹部66内に固定することができる。
(11)インク吸収材31の上面に、孔や、他の部材等の障害物が配置されないため、インク吸収材31の上面を平らにすることができる。
(第6実施形態)
次に、本発明の第6実施形態を上記第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
図8(a)及び図8(b)に示すように、この第6実施形態のキャップ70は、第1実施形態のキャップ23とは形状が異なり、平面視矩形状をなしているとともに、4つのノズル20に対応するように平面視矩形状をなす4つのキャップ凹部71を備えている。キャップ70の下端部には、各キャップ凹部71に対応するように、それぞれ大気連通部38及び排出部32が設けられている。キャップ70の上面には、各キャップ凹部71を囲むように、ゴム等の可撓性材料よりなるシール部材72がそれぞれ突設されている。また、各キャップ凹部71の内底面上には、該各キャップ凹部71内にインク吸収材31を固定するための固定手段としての固定部材73がそれぞれ配設されている。
固定部材73は、前後一対の矩形状の外板74と、該両外板74の内側に配置された前後一対の矩形状の取付板75と、該両取付板75の間に配置された中央板76とを備えている。外板74、取付板75、及び中央板76は、互いに左右方向の幅が同じになっている。両外板74と中央板76とは、同じ高さに配置され、両取付板75は、両外板74及び中央板76よりも若干低い位置に配置されている。
中央板76の前後方向の長さは、外板74の前後方向の長さよりも長く、外板74の前後方向の長さは、取付板75の前後方向の長さよりも長くなっている。そして、両外板74、両取付板75、及び中央板76は、これらの左側面において、これらと直交するように配置された矩形状の連結板77を介して互いに一体になるように連結されている。すなわち、連結板77の下端部における右側面と、両外板74、両取付板75、及び中央板76の左側面とが、それぞれ連結されている。
連結板77の後端は、後方側の外板74の後端よりも前方側に位置し、連結板77の前端は、前方側の外板74の前端よりも後方側に位置している。連結板77の後端部、中央部、及び前端部には、それぞれ板状の左アーム78が立設されている。左アーム78の上端部は、右側へ直角に屈曲された左屈曲部78aとされている。
一方、両外板74及び中央板76の右端部には、各左アーム78と対応するように、それぞれ板状の右アーム79が立設されている。右アーム79の上端部は、左側へ直角に屈曲された右屈曲部79aとされている。左アーム78と右アーム79とは、前後の幅が同じになっているとともに、左屈曲部78aと右屈曲部79aとの間には、所定の隙間が形成されている。なお、中央板76の中央部には、前後方向に延びる長孔76aが貫通形成され、両取付板75の中央部には、それぞれ取付孔75aが貫通形成されている。
また、キャップ凹部71の内底面上には、両取付板75の取付孔75aと対応するように、それぞれ取付ピン80が突設され、両取付ピン80が取付孔75aに圧入(嵌入)されることで、キャップ凹部71の内底面上に、固定部材73が固定されている。
図8(c)に示すように、インク吸収材31は、キャップ凹部71とほぼ対応する直方体形状をなし、該キャップ凹部71内に収容した際に、固定部材73の左屈曲部78a及び右屈曲部79aと対応する挿入孔31eを備えている。挿入孔31eは、インク吸収材31を左右方向に貫通するように形成されている。
さて、キャップ凹部71内にインク吸収材31を挿入すると、インク吸収材31の下面が左屈曲部78a及び右屈曲部79aの上面に当接する。引き続き、キャップ凹部71内にインク吸収材31を押し込むと、インク吸収材31が撓みながら左屈曲部78aと右屈曲部79aとの間の隙間からキャップ凹部71の奥に押し込まれ、インク吸収材31の下面がキャップ凹部71の底面に当接する。
その後、撓んでいたインク吸収材31が元の形状に戻ることで、挿入孔31e内に左屈曲部78a及び右屈曲部79aが挿入される。この挿入に伴う係止作用により、インク吸収材31の位置決めがなされるとともに、インク吸収材31の上方への移動が規制される。すなわち、キャップ凹部71内にインク吸収材31が固定される。
以上、詳述した第6実施形態によれば上記(11)と同様の効果を得ることができる。
(第7実施形態)
次に、本発明の第7実施形態を上記第6実施形態と異なる点を中心に説明する。
図9(a)に示すように、固定手段としての固定部材85は、前後方向に延びる矩形状の基板86と、該基板86の左右の両端部に立設された一対の矩形状の挟持板87と、該基板86の前後の両端部に立設された一対の矩形状の係止板88とを備えている。基板86の中央部には、前後方向に延びる長孔86aが貫通形成されている。
両挟持板87は、該両挟持板87と基板86との連結部をヒンジとして、それぞれ基板86に対して回動可能になっている。両挟持板87の後端部、中央部、及び前端部には、それぞれ板状のアーム89が対をなすように立設され、各アーム89の上端部は、内側へ直角に屈曲された屈曲部89aとされている。なお、両係止板88は、板バネからなり、外側に傾斜している。
図9(b)に示すように、インク吸収材31は、キャップ凹部71とほぼ対応する直方体形状をなし、固定部材85の基板86上に配置して両挟持板87を内側に回動させた際に、各アーム89の屈曲部89aとそれぞれ対応する挿入孔31fを備えている。挿入孔31fは、インク吸収材31を左右方向に貫通するように形成されている。また、図9(c)に示すように、本実施形態のキャップ70では、キャップ凹部71の両取付ピン80が省略されているとともに、キャップ凹部71内の下端部における前側面及び後側面には、係止凹部71aが形成されている。
さて、キャップ凹部71内にインク吸収材31を収容する場合には、まず、インク吸収材31を基板86上に配置して両挟持板87を内側に回動させると、各アーム89の屈曲部89aが各挿入孔31fに挿入され、インク吸収材31が各アーム89(本実施形態では3対のアーム89)によって挟持される。引き続き、インク吸収材31が各アーム89によって挟持された状態で、固定部材85をキャップ凹部71内に挿入すると、両係止板88が、キャップ凹部71内の前側面及び後側面からの押圧を受けて内側に撓んだ状態になる。
この状態で、さらに固定部材85がキャップ凹部71の奥まで押し込まれると、基板86の下面がキャップ凹部71の内底面に当接する。このとき、内側に撓んでいた両係止板88が元の状態に戻ることで、該両係止板88が係止凹部71aによって係止される。この係止により、固定部材85とともにインク吸収材31の上方への移動が規制される。すなわち、キャップ凹部71内に固定部材85を介してインク吸収材31が固定される。
以上、詳述した第7実施形態によれば上記(11)の効果に加えて以下の効果を得ることができる。
(12)インク吸収材31を固定部材85で保持した状態で、キャップ凹部71内に挿入固定することができるため、キャップ70に対するインク吸収材31の組み付け性を向上させることができる。特に、インク吸収材31が薄くて小さい場合には、該インク吸収材31をキャップ凹部71内へ挿入する際における該インク吸収材31の変形を効果的に抑制することができるため、キャップ70に対するインク吸収材31の組み付け性を飛躍的に向上させることができる。
(第8実施形態)
次に、本発明の第8実施形態を上記第6実施形態と異なる点を中心に説明する。
図10(a)に示すように、固定手段としての固定部材95は、前後方向に延びる矩形状の基板96と、該基板96の左右の両端部に立設された一対の矩形状の挟持板97とを備えている。両挟持板97は、該両挟持板97と基板96との連結部をヒンジとして、それぞれ基板96に対して回動可能になっている。両挟持板97の後端部、中央部、及び前端部には、それぞれ板状のアーム99が対をなすように立設され、各アーム99の上端部は、内側へ直角に屈曲された屈曲部99aとされている。
基板96の中央部には、前後方向に延びる長孔96aが貫通形成されている。基板96の前端部及び後端部には、該基板96にH字状の切れ目を入れることで形成される一対の矩形板状の係止部100が設けられている。すなわち、両係止部100の基端部が両挟持板97と基板96との連結部の一部となっているとともに、両係止部100は、それらの基端部をヒンジとして回動可能になっている。両係止部100の先端部には、半円状の凹部が形成され、これら先端部同士は互いに接触している。この場合、両係止部100の先端部に各々形成された半円状の各凹部により円形の貫通孔が形成される。
図10(b)に示すように、インク吸収材31は、キャップ凹部71とほぼ対応する直方体形状をなし、固定部材95の基板96上に配置して両挟持板97を内側に回動させた際に、各アーム99の屈曲部99aとそれぞれ対応する挿入孔31gを備えている。挿入孔31gは、インク吸収材31を左右方向に貫通するように形成されている。
また、図10(c)に示すように、本実施形態のキャップ70では、キャップ凹部71内に固定部材95を固定する際に、両係止部100の先端部の凹部により形成される貫通孔と対応するキャップ凹部71内の底面上の位置に、円柱状の挿通ピン101が突設されている。なお、挿通ピン101の外径は、両係止部100の先端部の凹部により形成される貫通孔の内径よりも大きく、両係止部100の前後方向の幅よりも小さくなるように設定されている。
さて、キャップ凹部71内にインク吸収材31を収容する場合には、まず、インク吸収材31を基板96上に配置して両挟持板97を内側に回動させると、各アーム99の屈曲部99aが各挿入孔31gに挿入され、インク吸収材31が各アーム99(本実施形態では3対のアーム99)によって挟持される。引き続き、インク吸収材31が各アーム99によって挟持された状態で、固定部材95をキャップ凹部71内に挿入し、該固定部材95がキャップ凹部71の奥まで押し込まれると、基板96の下面がキャップ凹部71の内底面に当接する。このとき、両係止部100の先端部の凹部により形成される貫通孔に挿通ピン101が押しつけられることで、両係止部100の先端部が挿通ピン101によって押し上げられ、両係止部100が、言わば観音開きするように上方へ回動される。
すると、挿通ピン101が、その周面において両係止部100の先端部によって挟まれた状態となる。この状態で固定部材95とともにインク吸収材31を上方へ引き上げようとした場合には、両係止部100が下方に(挿通ピン101を強く挟み込む方向に)回動しようとするため、固定部材95とともにインク吸収材31の上方への移動が規制される。すなわち、キャップ凹部71内に固定部材95を介してインク吸収材31が固定される。
以上、詳述した第8実施形態によれば上記(11)及び(12)と同様の効果を得ることができる。
(変更例)
なお、上記各実施形態は以下のように変更してもよい。
・第1及び第2実施形態において、インク吸収材31に形成した刺衝孔部31aを、該刺衝孔部31aの上側を貫通させないように構成した刺衝凹部としてもよい。
・第1実施形態において、刺衝部材25の両刺衝部27,28に設ける返し部29の数は、任意でよい。
・第1実施形態において、刺衝部材25のベース部26を省略して、キャップ23の内底面上に両刺衝部27,28を該キャップ23と一体に形成してもよい。このようにすれば、両刺衝部27,28を別体としてキャップ23の内底面上に組み付ける場合に比べて、両刺衝部27,28のキャップ23の内底面上からの高さ寸法の精度を向上させることができる。
・第1実施形態において、刺衝部材25を省略して、キャップ23の内側面に返し部29を設けてもよい。この場合は、キャップ23の内側面に形成された返し部29が固定手段を構成することになる。
・第1実施形態において、刺衝部材25の左右両刺衝部27,28の最上端とインク吸収材31の上面とが同じ高さになるように構成してもよい。
・第2実施形態において、両刺衝部49の最上端とインク吸収材31の上面とが同じ高さになるように構成してもよい。
・第3実施形態において、保持部材57の後側の屈曲部にも、前側の屈曲部58と同様の返し部を形成してもよい。
・第4実施形態において、保持部材60の内側フランジ部60aの上面がインク吸収材31の上面の高さよりも低くなるように構成してもよい。このようにすれば、上記(1)〜(5)と同様の効果を得ることができる。
・上記各実施形態では、液体噴射装置をインクジェット式プリンタ11として具体化したが、例えば、液晶ディスプレイ等のカラーフィルタの製造や、有機ELディスプレイ等の画素形成に利用される液体噴射装置であってもよい。
第1実施形態のインクジェット式プリンタの斜視図。 同プリンタの要部断面簡略図。 第1実施形態において、(a)は、キャップの斜視図、(b)は、(a)のキャップ内にインク吸収材を収容したときの3b−3b線断面図。 第2実施形態において、(a)は、キャップの斜視図、(b)は、(a)のキャップ内にインク吸収材を収容したときの4b−4b線断面図。 第3実施形態において、(a)は、キャップの斜視図、(b)は、(a)のキャップ内にインク吸収材を収容したときの5b−5b線断面図。 第4実施形態において、(a)は、キャップの斜視図、(b)は、(a)のキャップ内にインク吸収材を収容したときの6b−6b線断面図。 第5実施形態において、(a)は、キャップの斜視図、(b)は、(a)の7b−7b線断面図。 第6実施形態において、(a)は、キャップの平面図、(b)は、固定部材の斜視図、(c)は、キャップ内にインク吸収材を収容したときの8c−8c線断面図。 第7実施形態において、(a)は、固定部材の斜視図、(b)は、固定部材にインク吸収材を保持するときの状態を示す側面図、(c)は、キャップ内にインク吸収材を保持した固定部材を固定するときの状態を示す要部断面図。 第8実施形態において、(a)は、固定部材の斜視図、(b)は、固定部材にインク吸収材を保持するときの状態を示す側面図、(c)は、キャップ内にインク吸収材を保持した固定部材を固定するときの状態を示す要部断面図。
符号の説明
11…液体噴射装置としてのインクジェット式プリンタ、19…液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド、19a…ノズル形成面、20…ノズル、22…キャップ装置、23,65,70…キャップ、25,47…固定手段としての刺衝部材、27,28,49…刺衝部、29,50,58a…返し部、31…液体吸収材としてのインク吸収材、31a…刺衝孔部、57,60…固定手段としての保持部材、69…固定手段としての突起、73,85,95…固定手段としての固定部材。

Claims (3)

  1. ノズル形成面に形成されたノズルから液体を噴射する液体噴射ヘッドを有する液体噴射装置に備えられ、前記液体噴射ヘッドのノズル形成面を封止可能な上側が開口したキャップと、該キャップ内に収容される液体吸収材とを備えたキャップ装置において、
    前記キャップ内には、該キャップ内に前記液体吸収材を固定する固定部材が設けられ、
    該固定部材は、その一部が前記液体吸収材に係止することによって該液体吸収材の上方への移動を規制するとともに、その最上端が前記液体吸収材の上面以下の高さとなる配置態様で前記キャップ内に配置され、且つ前記液体吸収材を係止保持した状態で前記キャップ内に固定され
    さらに、前記固定部材は、基板と、該基板の両端部に対をなすように挟持板を介して回動可能に設けられた複数のアームとを備え、
    該各アームは、その上端部が内側に屈曲されてなる屈曲部をそれぞれ有しており、
    前記基板上に前記液体吸収材を配置した状態で前記複数対の前記各アームを内側に回動することで、前記各アームの前記屈曲部が前記液体吸収材の側面に設けられた挿入孔にそれぞれ挿入されて該各アームによって前記液体吸収材が挟持されることを特徴とするキャップ装置。
  2. 前記固定部材は、その最上端が前記液体吸収材の上面よりも低い高さとなる配置態様で、前記キャップ内に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のキャップ装置。
  3. ノズル形成面に形成されたノズルから液体を噴射する液体噴射ヘッドと、請求項1または請求項に記載のキャップ装置とを備えたことを特徴とする液体噴射装置。
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