JP4754239B2 - 通信用回路保持体 - Google Patents

通信用回路保持体 Download PDF

Info

Publication number
JP4754239B2
JP4754239B2 JP2005054540A JP2005054540A JP4754239B2 JP 4754239 B2 JP4754239 B2 JP 4754239B2 JP 2005054540 A JP2005054540 A JP 2005054540A JP 2005054540 A JP2005054540 A JP 2005054540A JP 4754239 B2 JP4754239 B2 JP 4754239B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
region
conductor portion
area
peelable
conductor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005054540A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006243808A (ja
Inventor
高宏 米山
良昭 南
直樹 井口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Forms Co Ltd
Original Assignee
Toppan Forms Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Forms Co Ltd filed Critical Toppan Forms Co Ltd
Priority to JP2005054540A priority Critical patent/JP4754239B2/ja
Publication of JP2006243808A publication Critical patent/JP2006243808A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4754239B2 publication Critical patent/JP4754239B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、通信用回路保持体に関するものであり、特に、RFID機能を有する半導体装置を備えた通信用回路保持体に関するものである。
近年、郵便法の改正に伴い、親展性を有するハガキシステムが実用化され、普及し始めている。この親展性を有するハガキシステムは、例えば、個人的用件、あるいはプリント情報、印刷情報などの各種情報が記載されたハガキを折り畳み、重ね合わせ部分を2枚の透明フィルムを疑似接着した積層体を介して接着して、これらの情報を隠蔽した後、郵送し、受取人が重ね合わせ接着部分を剥離して、隠蔽情報を読み取るシステムである。
このようなハガキシステムにおいては、記録可能な情報量がハガキの印刷面の大きさや文字などの大きさにより制限され、一度に大量の情報を記録することができなかった。そこで、一度に大量の情報を記録することを可能とするために、上記のようなハガキシステムにRFID(Radio Frequency Identification)タグを備えたRFIDタグ付きハガキが考案されている。このRFIDタグ付きハガキは、RFIDタグを構成するICチップに大量の情報を記録することができるとともに、情報の追加や変更などを行うことが可能である(特許文献1、特許文献2、特許文献3)。
しかしながら、このような従来のRFIDタグ付きハガキは、ICチップに大量の情報を記録することができるものの、第三者による情報の読み取りや書き換えを防止するための手段が設けられていなかった。そのため、差出人から受取人の手元に届くまでの間に、第三者によって不慮または故意にICチップに記録された情報を読み取られることや書き換えられることの虞があった。また、従来のRFIDタグ付きハガキは、第三者によって情報の読み取りや書き換えなどの不正行為が行われたとしても、その事実を確認する手段が設けられていなかった。このように、従来のRFIDタグ付きハガキにおいては、情報の秘密性を保つことができないという問題があった。
特開平11−126238号公報 特開2001−126043号公報 特開2003−141492号公報
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであって、第三者による情報の読み取りおよび書き換えを防止でき、万一、第三者による情報の読み取りおよび書き換えが発生した場合でも、その事実を容易に知ることができる、情報の秘密性に優れたRFID機能を有する半導体装置を備えた通信用回路保持体を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の通信用回路保持体は、連接する複数の領域を有する基材と、該基材の隣接する位置にある2つの領域において、前記一方の領域に配され、アンテナおよびジャンパー部からなる回路と、該回路から個々に延びて、それぞれの一端がICチップに接続される第一導体部および第二導体部と、前記他方の領域に配される第三導体部とを具備してなる通信用回路保持体であって、前記一方の領域と前記他方の領域には、剥離不能強接着領域が設けられており、前記一方の領域と前記他方の領域を重ね合わせた際に、前記第一導体部と前記第二導体部を電気的に接続し、前記回路と電気的に並列な回路となり、前記アンテナの通信機能を阻害する接続手段として働く前記第三導体部の部分が前記剥離不能強接着領域内に配され、さらに、前記第三導体部による前記第一導体部と前記第二導体部の電気的な接続を阻害し、切取ミシン目で区画される切断領域からなる阻害手段を具備してなり、前記切断領域を切り取ることにより、前記第三導体部による前記第一導体部と前記第二導体部の電気的接続を解除し、RFID装置として使用可能な状態となることを特徴とする。
かかる構成によれば、一方の領域と他方の領域を重ね合わせた際に、第三導体部によって第一導体部と第二導体部を電気的に接続することでアンテナ機能が阻害されるので、第三者による隠蔽情報の読み取りおよび書き換えが不可能になる。また、隠蔽情報の読み取りおよび書き換えを行うためには、第三者は剥離不能強接着領域に設けられた第三導体部と第一導体部および第二導体部との電気的な接続を解除するために剥離不能強接着領域を破壊する必要があるので、剥離不能強接着領域の状態によって、その事実を容易に視認することができる。
また、本発明の通信用回路保持体は、前記一方の領域と前記他方の領域には、それぞれ前記剥離不能強接着領域と剥離可能接着領域が区分されて設けられてなることが好ましい。
また、本発明の通信用回路保持体は、前記剥離可能接着領域が剥離可能再貼付可能接着領域とされてなることが好ましい。
本発明の通信用回路保持体によれば、一方の領域と他方の領域を重ね合わせた際に、第三導体部によって第一導体部と第二導体部を電気的に接続することでアンテナ機能が阻害されるので、第三者による隠蔽情報の読み取りおよび書き換えが不可能になる。また、隠蔽情報の読み取りおよび書き換えを行うためには、第三者は剥離不能強接着領域に設けられた第三導体部と第一導体部および第二導体部との電気的な接続を解除するために剥離不能強接着領域を破壊する必要があるので、剥離不能強接着領域の状態によって、その事実を容易に視認することができる。
また、通信用回路保持体の送付前においては、第三導体部が第一導体部と第二導体部に電気的に接続されていないため、差出人はICチップへのデータの書き込みや書き換えを行うことができる。また、隠蔽情報や印字情報の書き込みも可能になる。
以下、本発明の通信用回路保持体について、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明に係る通信用回路保持体の第1の実施形態を示すものであり、(A)は展開図、(B)は組立状態図、(C)は(B)の断面図である。本発明の通信用回路保持体10の基材11は、連接される特定の形状(ここでは、長方形状)の第一領域12と第二領域13を有している。
第一領域12には、ICチップ15、アンテナ16、ジャンパー部17からなるRFID機能を有する半導体装置(以下、「RFID装置」と略す。)14が設けられている。アンテナ16はループ状に形成され、その一端はICチップ15の一端に接続され、他端はジャンパー部17を介してICチップ15の他端に接続されている。第一領域12には、第一導体部18と第二導体部19が設けられており、第一導体部18の一端は、ICチップ15の一端に接続され、第二導体部19の一端は、ICチップ15の他端に接続されている。第一導体部18の他端と第二導体部19の他端は、第一領域12のミシン目20aで区画される角部領域20に配置されている。角部領域20は剥離不能強接着領域とされている。第一領域12の角部領域20を除く部分は、隠蔽情報等の印字や記入などが可能な第一印字領域21になっている。第一印字領域21は、剥離可能再貼付可能接着領域になっている。第一印字領域21には、差出人が種々の隠蔽情報の印字や記入を行う。
尚、RFID装置14の上面に隠蔽情報の印字や記入を行う場合には、必要に応じてRFID装置14の上面に絶縁性の紙を貼付し、その紙の上面に隠蔽情報の印字や記入を行うと良い。
第二領域13には、切取ミシン目23で区画される切断領域24が形成されている。切断領域24は、第一導体部18と第二導体部19の電気的接続を阻害する阻害手段して機能する。切断領域24には、特定の形状(ここでは、三角形状)の第三導体部22が設けられている。切断領域24のうち第三導体部22を除く強接着領域27は、剥離不能強接着領域とされている。また、切断領域24を覆うように図示略の剥離紙が設けられている。切取ミシン目23に沿って切断領域24を切り取ることにより、第三導体部22は、第二領域13から切り取り可能に形成されている。第二領域13の切断領域24を除く部分は、隠蔽情報等の印字や記入などが可能な第二印字領域25になっている。第二印字領域25には、差出人が種々の隠蔽情報の印字や記入を行う。第二印字領域25は、剥離可能再貼付可能領域とされている。連接される第一領域12と第2領域13の中間には、折り目26が設けられている。
切断領域24から剥離紙を剥がし、基材11を折り目26にて谷折りして、第一領域12と第二領域13を重ね合わせることにより、第三導体部22が第一領域12の角部領域20に当接し、第一導体部18と第二導体部19を電気的に接続する。これによって、アンテナ16とジャンパー部17からなる回路には、電気的に並列な他の回路が加わったことになり、通信機能が阻害される。すなわち、第三導体部22が、第一導体部18と第二導体部19の電気的な接続手段となり、通信機能を阻害するように機能する。また、切取ミシン目23に沿って切断領域24を切り取ることにより、第三導体部22による第一導体部18と第二導体部19の電気的な接続を解除することができる。すなわち、切断領域24は、第三導体部22による第一導体部18と第二導体部19の電気的な接続を阻害する阻害手段として機能する。
差出人が本発明の通信用回路保持体10を受取人に送付する場合には、第一印字領域21および第二印字領域25に諸望の隠蔽情報を印字また記入できる。これに加えて、第三導体部22を第一導体部18と第二導体部19に電気的に接続するまでは、アンテナは正常に機能することができるので、ICチップのデータの書き込みや書き換えを行うことができる。その後、上述のように通信用回路保持体10を組み立てる。通信用回路保持体10を受け取った受取人は、切取ミシン目23で切断領域24を切り取ることにより、第三導体部22による第一導体部18と第二導体部19の電気的接続を解除し、FRID装置14を使用可能な状態とすることができる。また、受取人は、第一領域12と第二領域13を剥離することで、第一印字領域21と第二印字領域25に印字された隠蔽情報を読み取ることができる。
尚、本発明において、差出人が第一領域12と第二領域13を一度貼付した後に、第一領域12あるいは第二領域13に隠蔽情報を追加したい状況が生じた場合には、第一印字領域12と第二印字領域13が剥離可能再貼付可能接着領域とされているので、ミシン目23にそって第一印字領域21と第二印字領域25を剥離することが可能であり、隠蔽情報の追加記入等を行うことができる。
切断領域24を切り取る方法としては、切取ミシン目23に沿って、手でもぎる方法やはさみ等で切断する方法が考えられるが、これに限定されず如何なる方法であってもよい。
また、本発明に用いられるRFID装置14としては、電磁波を使った非接触の自動認識機能を有する装置であれば特に限定されず、如何なるものでも適用される。RFID装置14としては、例えば、コイル状、ポール状、ループ状のアンテナの上にICチップが搭載されたものや、ICチップとアンテナとが接続されて一体化されたもの、ICチップにアンテナが形成されたものなど、通信機能を有するものが挙げられる。具体的には、13.56MHz〜2.45GHzまでの全周波数帯域において通信可能な微小RFIDチップなどが挙げられる。
本発明の基材11としては、文字、模様または画像を印刷することができるものであれば特に限定されず、如何なるものでも適用され、例えば、紙、樹脂材などが挙げられる。
剥離不能強接着領域とは、接着することによって接着面が剥離困難または剥離不可能な状態にされる接着領域のことである。剥離不能強接着領域には、周知の接着剤を使用することができる。剥離可能再貼付可能接着領域とは、接着後において接着面を剥離することが可能であるとともに、剥離後に再貼付することが可能な状態にされる接着領域のことである。剥離可能再貼付可能接着領域は、アクリル樹脂系粘着剤を水性エマルジョン化した粘着剤をフレキソ印刷法によって形成することができる。
また、剥離不能強接着領域は、剥離困難または剥離不可能な感圧接着剤からなるものも使用できる。このような感圧接着剤としては、従来の感圧接着剤として慣用されているものが用いられ、この中でも、220gf/25mm以上の剥離力を有するように接着剤を圧着させることが必要とされる。このような感圧接着剤としては、例えば、圧力が加わると接着性が現れる天然ゴム系接着剤やアクリル樹脂系等の合成ゴム系接着剤や酢酸ビニル系接着剤等の接着剤に小麦澱粉やシリカ等の接着調整剤を充填させた感圧接着剤等が挙げられる。また、天然ゴムにスチレンとメタクリル酸メチルとをグラフト共重合させて得られた天然ゴムラテックスが挙げられる。
剥離可能接着領域とは、接着後において接着面を剥離することが可能な状態にされる接着領域のことであり、剥離可能な感圧接着剤からなるものが使用できる。このような感圧接着剤としては、従来の感圧接着剤として慣用されているものが用いられ、この中でも、220gf/25mm以下の剥離力を有するように接着剤を圧着させることが必要とされる。このような感圧接着剤としては、例えば、圧力が加わると接着性が現れる天然ゴム系接着剤やアクリル樹脂系等の合成ゴム系接着剤や酢酸ビニル系接着剤等の接着剤に小麦澱粉やシリカ等の接着調整剤を充填させた感圧接着剤等が挙げられる。また、天然ゴムにスチレンとメタクリル酸メチルとをグラフト共重合させて得られた天然ゴムラテックスが挙げられる。
このような感圧接着剤を用いて、一方の領域と他方の領域を重ね合わせて剥離不能強接着領域として接着するためには、少なくとも重ね合わされる何れかの領域に上記のような感圧接着剤を塗布しておけば良い。その後、一方の領域と他方の領域を重ね合わせ、220gf/25mm以上の剥離力を有するように接着剤を圧着させると良い。また、重ね合わされる面の両方に上記のような感圧接着剤を塗布しておいても良い。すなわち両方の領域に上記のような感圧接着剤を塗布しておいても良い。また、一方の領域と他方の領域を重ね合わせて剥離可能接着領域として接着するためには、少なくとも重ね合わされる何れかの領域に上記のような感圧接着剤を塗布しておけば良い。その後、一方の領域と他方の領域を重ね合わせ、220gf/25mm以下の剥離力を有するように接着剤を圧着させると良い。また、重ね合わされる面の両方に上記のような感圧接着剤を塗布しておいても良い。すなわち両方の領域に上記のような感圧接着剤を塗布しておいても良い。基材に剥離不能強接着領域および剥離可能接着領域を設けるためには、基材の全面に感圧接着剤を塗付しておき、複数の領域を重ね合わせる。剥離不能強接着領域を220gf/25mm以上の剥離力を有するように接着し、その後、剥離可能接着領域を220gf/25mm以下の剥離力を有するように接着すると良い。
第一導体部18、第二導体部19および第三導体部22としては、導電性の金属箔、金属板、金属網、導電性ペーストからなる導電性の膜などが挙げられる。このような導体部をなす金属としては、特に限定されず、例えば、銅(Cu)、銀(Ag)などが挙げられる。
また、本発明の通信用回路保持体10においては、第一導体部18と第二導体部19を接続させる手段として第三導体部22を例示したが、本発明の通信用回路保持体10はこれに限定されない。本発明の通信用回路保持体10にあっては、第三導体部22として、コンデンサ、抵抗などを用いてもよい。
また、通信用回路保持体10には、第一印字領域21および第二印字領域22の背面に印字情報を印字してもよい。この印刷情報とは、熱転写方式のプリンタ、インクジェット方式のプリンタ、マイクロドライブ方式のプリンタ、昇華型熱転写方式のプリンタ、サーモオートクローム方式のプリンタなどによって印刷された任意の文字、模様、画像である。
(第2の実施形態)
図2は、本発明に係る通信用回路保持体30の第2の実施形態を示す概略図であり、(A)は展開図、(B)は組立状態図、(C)は(B)の断面図である。
尚、第1の実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号を付して説明を省略する。
第2の実施形態の通信用回路保持体30は、第1の実施形態の切断領域の代わりに2つのめくりミシン目32によって形成されるめくり領域31を設けている点と、角部領域20が2つのミシン目20aによって区画されている点が第1の実施形態と異なる。すなわち、第二領域13には、めくりミシン目32によって形成されるめくり領域31が形成されている。めくり領域31は、第一導体部18と第二導体部19の電気的接続を阻害する阻害手段して機能する。めくり領域31には、特定の形状(ここでは、長方形状)の第三導体部22が設けられている。めくり領域31のうち第三導体部22を除く強接着領域27は、剥離不能強接着領域とされている。また、めくり領域31を覆うように図示略の剥離紙が設けられている。めくり領域31は、めくりミシン目32に沿ってめくることができるように形成されている。第二領域13のめくり領域31を除く部分は、隠蔽情報等の印字や記入などが可能な第二印字領域25になっている。第二印字領域25には、差出人が種々の隠蔽情報の印字や記入を行う。第二印字領域25は、剥離可能再貼付可能接着領域とされている。連接される第一領域12と第二領域13の中間には、折り目26が設けられている。
めくり領域31から剥離紙を剥がし、基材11を折り目26にて谷折りして、第一領域12と第二領域13を重ね合わせることにより、第三導体部22が第一領域12の角部領域20に当接し、第一導体部18と第二導体部19を電気的に接続する。これによって、アンテナ16とジャンパー部17からなる回路には、電気的に並列な他の回路が加わったことになり、通信機能が阻害される。すなわち、第三導体部22が、第一導体部18と第二導体部19の電気的な接続手段となり、通信機能を阻害するように機能する。また、めくりミシン目32に沿ってめくり領域31をめくることにより、第三導体部22による第一導体部18と第二導体部19の電気的な接続を解除することができる。すなわち、めくり領域31は、第三導体部22による第一導体部18と第二導体部19の電気的な接続を阻害する阻害手段として機能する。
尚、めくり領域31は、基材11から分離されずに第2印字領域と連結されている。
差出人が本発明の通信用回路保持体30を受取人に送付する場合には、第一印字領域21および第二印字領域25に諸望の隠蔽情報を印字また記入できる。これに加えて、第三導体部22を第一導体部18と第二導体部19に電気的に接続するまでは、アンテナは正常に機能することができるので、ICチップのデータの書き込みや書き換えを行うことができる。その後、上述のように通信用回路保持体30を組み立てる。通信用回路保持体30を受け取った受取人は、めくりミシン目32でめくり領域31をめくることにより、第三導体部22による第一導体部18と第二導体部19の電気的接続を解除し、FRID装置14を使用可能な状態とすることができる。また、受取人は、第一領域12と第二領域13を剥離することで、第一印字領域21と第二印字領域25に印字された隠蔽情報を読み取ることができる。
(第3の実施形態)
図3は、本発明に係る通信用回路保持体の第3の実施形態を示す概略図であり、(A)は展開図、(B)は組立状態図、(C)は(B)の断面図である。
尚、第1の実施形態および第2の実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号を付して説明を省略する。
本発明の通信用回路保持体40の基材11は、第2の実施形態に加え、第一領域11に連接される第三領域41を有している。すなわち、第一領域11の一辺には第二領域が連接され、その一辺に対向する他辺には第三領域41が連接されている。第一領域11と第三領域41の間には、第一折り目42が設けられ、第一領域11と第二領域12の間には、第二折り目43が設けられている。
第三領域41には、第三領域41の厚さ方向に貫通する特定の形状(ここでは、正方形状)の第四導体部44と第五導体部45が設けられている。第三領域41の第四導体部44と第五導体部45を除く領域は、第三印字領域46とされている。第三印字領域46は剥離可能再貼付可能接着領域とされており、隠蔽情報が印字されている。
基材11を第一折り目42にて谷折りして第一領域12と第三領域41を重ね合わせることにより、第四導電部44が第一導電部18に、第五導電部45が第二導電部19にそれぞれ電気的に接続される。次に、めくり領域31から剥離紙を剥がし、基材11を第二折り目43にて谷折りして第三導電部22を第四導電部44と第五導電部45に重ね合わせことにより、第四導電部44と第五導電部45が電気的に接続される。この状態で、第三導電部22、第四導電部44、第五導電部45を介して、第一導体部18と第二導体部19が電気的に接続されたことになる。これによって、アンテナ16とジャンパー部17からなる回路には、電気的に並列な他の回路が加わったことになり、通信機能が阻害される。すなわち、第三導体部が、第一導体部と第二導体部の電気的な接続手段となり、通信機能を阻害するように機能する。また、めくりミシン目32に沿ってめくり領域31をめくることにより、第三導体部22による第一導体部18と第二導体部19の電気的な接続を解除することができる。すなわち、めくり領域31は、第三導体部22による第一導体部18と第二導体部19の電気的な接続を阻害する阻害手段として機能する。
差出人が本発明の通信用回路保持体40を受取人に送付する場合には、第一印字領域21と第二印字領域25と第三印字領域46に諸望の隠蔽情報を印字また記入できる。これに加えて、第三導体部22を第一導体部18と第二導体部19に電気的に接続するまでは、アンテナは正常に機能することができるので、ICチップのデータの書き込みや書き換えを行うことができる。その後、上述のように通信用回路保持体40を組み立てる。通信用回路保持体40を受け取った受取人は、めくりミシン目32でめくり領域31をめくることにより、第三導体部22による第一導体部18と第二導体部19の電気的接続を解除し、FRID装置14を使用可能な状態とすることができる。また、受取人は、第一領域12と第二領域13と第三領域46を剥離することで、第一印字領域21と第二印字領域25、第三印字領域46に印字された隠蔽情報を読み取ることができる。
(第4の実施形態)
図4は、本発明に係る通信用回路保持体の第4の実施形態を示す概略図であり、(A)は展開図、(B)は組立状態図、(C)は(B)の断面図である。
尚、第1の実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号を付して説明を省略する。
本発明の通信用回路保持体50の基材11は、第2の実施形態に加え、第二領域13に連接される第三領域51と、第一領域12に連接される第四領域52を有している。すなわち、図4(A)において、基材11は、左側から第三領域51、第二領域13、第一領域12、第四領域52が順次形成されている。また、第三領域51と第二領域13の間には第一折り目53が設けられ、第二領域13と第一領域12の間には第二折り目54が設けられ、第一領域12と第四領域52の間には第三折り目55が設けられている。
第三領域51には、切取ミシン目56で区画される第二切断領域57が設けられている。第三領域51の第二切断領域57を除く領域は、第三印字領域58とされており、第三印字領域58には文字情報が印字されている。第三領域の背面は、剥離可能再貼付可能接着領域とされている。また、隠蔽情報が印字されている。
第四領域52には、ミシン目60aで区画される角部領域60が設けられている。第四領域52の角部領域60を除く領域は、第四印字領域59とされており、文字情報が印字されている。第四領域52の背面は剥離可能再貼付可能接着領域とされている。また、隠蔽情報が印字されている。
差出人が本発明の通信用回路保持体50を受取人に送付する場合には、各印字領域に諸望の文字情報や隠蔽情報を印字または記入できる。これに加えて、第三導体部22を第一導体部18と第二導体部19に電気的に接続するまでは、アンテナ16は正常に機能することができるので、ICチップ15のデータの書き込みや書き換えを行うことができる。その後、第一折り目53にて基材11を山折りし、第二領域13と第三領域51を重ね合わせる。すなわち、第三領域51と第二領域13の背面同士が貼付される。この際に、第二切断領域57は第一切断領域24に重ね合わせる。次に、第一切断領域24に貼付されている剥離紙を剥がし、第二折り目54にて谷折りすし、第一領域12と第二領域13を重ね合わせることにより、第三導体部22が第一領域12の角部領域20に当接し、第一導体部18と第二導体部19を電気的に接続する。これによって、アンテナ16とジャンパー部17からなる回路には、電気的に並列な他の回路が加わったことになり、通信機能が阻害される。すなわち、第三導体部22が、第一導体部18と第二導体部19の電気的な接続手段となり、通信機能を阻害するように機能する。次に、第三折り目55にて山折りし、第一領域12と第四領域52を重ね合わせる。すなわち、第一領域12と第四領域52の背面同士が貼付される。
通信用回路保持体50を受け取った受取人は、切取ミシン目23と第二切取ミシン目56で第三導体部22を切り取ることにより、第三導体部22による第一導体部18と第二導体部19の電気的な接続を解除することができる。すなわち、切断領域24は、第三導体部22による第一導体部18と第二導体部19の電気的な接続を阻害する阻害手段として機能する。第一導体部18と第二導体部19の電気的接続を解除することで、FRID装置14を使用可能な状態とする。また、各剥離可能再貼付可能接着領域を剥離することで、隠蔽情報を読み取る。
本発明の第1の実施形態を示す図で、(A)は展開図、(B)は正面図、(C)は断面図である。 本発明の第2の実施形態を示す図で、(A)は展開図、(B)は正面図、(C)は断面図である。 本発明の第3の実施形態を示す図で、(A)は展開図、(B)は正面図、(C)は断面図である。 本発明の第4の実施形態を示す図で、(A)は展開図、(B)は正面図、(C)は断面図である。
符号の説明
10・・・通信用回路保持体、11・・・基材、12・・・第一領域、13・・・第二領域、14・・・FRID装置、15・・・ICチップ、16・・・アンテナ、17・・・ジャンパー部、18・・・第一導体部、19・・・第二導体部、20・・・角部領域、20a・・・ミシン目、21・・・第一印字領域、22・・・第三導体部、23・・・切取ミシン目、24・・・切断領域、25・・・第二印字領域、26・・・折り目、27・・・強接着領域、28・・・強粘着剤、29・・・弱粘着剤、30・・・通信用回路保持体、31・・・めくり領域、32・・・めくりミシン目、40・・・通信用回路保持体、41・・・第三領域、42・・・第一折り目、43・・・第二折り目、44・・・第四導体部、45・・・第五導体部、46・・・第三印字領域、50・・・通信用回路保持体、51・・・第三領域、52・・・第四領域、53・・・第一折り目、54・・・第二折り目、55・・・第三折り目、56・・・切取ミシン目、57・・・第二切断領域、58・・・第三印字領域、59・・・第四印字領域、60・・・角部領域、60a・・・ミシン目

Claims (3)

  1. 連接する複数の領域を有する基材と、
    該基材の隣接する位置にある2つの領域において、前記一方の領域に配され、アンテナおよびジャンパー部からなる回路と、該回路から個々に延びて、それぞれの一端がICチップに接続される第一導体部および第二導体部と、前記他方の領域に配される第三導体部とを具備してなる通信用回路保持体であって、
    前記一方の領域と前記他方の領域には、剥離不能強接着領域が設けられており、
    前記一方の領域と前記他方の領域を重ね合わせた際に、前記第一導体部と前記第二導体部を電気的に接続し、前記回路と電気的に並列な回路となり、前記アンテナの通信機能を阻害する接続手段として働く前記第三導体部の部分が前記剥離不能強接着領域内に配され、さらに、前記第三導体部による前記第一導体部と前記第二導体部の電気的な接続を阻害し、切取ミシン目で区画される切断領域からなる阻害手段を具備してなり、前記切断領域を切り取ることにより、前記第三導体部による前記第一導体部と前記第二導体部の電気的接続を解除し、RFID装置として使用可能な状態となることを特徴とする通信用回路保持体。
  2. 前記一方の領域と前記他方の領域には、それぞれ前記剥離不能強接着領域と剥離可能接着領域が区分されて設けられてなることを特徴とする請求項1に記載の通信用回路保持体。
  3. 前記剥離可能接着領域が剥離可能再貼付可能接着領域とされてなることを特徴とする請求項1または2に記載の通信用回路保持体。
JP2005054540A 2005-02-28 2005-02-28 通信用回路保持体 Expired - Fee Related JP4754239B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005054540A JP4754239B2 (ja) 2005-02-28 2005-02-28 通信用回路保持体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005054540A JP4754239B2 (ja) 2005-02-28 2005-02-28 通信用回路保持体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006243808A JP2006243808A (ja) 2006-09-14
JP4754239B2 true JP4754239B2 (ja) 2011-08-24

Family

ID=37050199

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005054540A Expired - Fee Related JP4754239B2 (ja) 2005-02-28 2005-02-28 通信用回路保持体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4754239B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4628835B2 (ja) * 2005-03-24 2011-02-09 トッパン・フォームズ株式会社 通信用回路保持体
JP2009116438A (ja) * 2007-11-02 2009-05-28 Brother Ind Ltd 無線タグ構造体、無線タグラベル、及びタグラベル作成装置
JP5098587B2 (ja) * 2007-11-16 2012-12-12 大日本印刷株式会社 非接触型icタグ及び非接触型icタグの製造方法
JP4941374B2 (ja) * 2008-03-25 2012-05-30 富士通東芝モバイルコミュニケーションズ株式会社 携帯型電子機器及び無線デバイス用ケース

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3853480B2 (ja) * 1997-09-05 2006-12-06 大日本印刷株式会社 非接触icカード
JP3998820B2 (ja) * 1998-07-16 2007-10-31 大日本印刷株式会社 非接触icカード
JP4857509B2 (ja) * 2001-09-21 2012-01-18 大日本印刷株式会社 非接触icモジュール送付媒体
JP3927829B2 (ja) * 2002-01-30 2007-06-13 トッパン・フォームズ株式会社 導電回路を有する情報隠蔽用シート
JP2004347669A (ja) * 2003-05-20 2004-12-09 Dainippon Printing Co Ltd 隠蔽ラベルシート

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006243808A (ja) 2006-09-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4754239B2 (ja) 通信用回路保持体
JP2006301690A (ja) Rfidタグセット、rfidタグ、およびrfidタグ部品
JP4675184B2 (ja) Icタグ
JP2010128517A (ja) Icタグラベル
JP2007041423A (ja) Rfid粘着ラベル
JP2006202169A (ja) Rfidタックラベル
JP4517191B2 (ja) 親展カード作成用紙
JP4628835B2 (ja) 通信用回路保持体
JP2007122466A (ja) Rfidタグ
JP4549887B2 (ja) 通信用回路保持体
JP3923781B2 (ja) Rfidタグ付き圧着はがき、およびrfidタグ付き圧着はがき用フォーム
JP4043622B2 (ja) 非接触ic記憶媒体を有する冊子状印刷物
JP4848214B2 (ja) 非接触icタグ
JP2007187767A (ja) 引き起しrfidタックラベル
JP4920706B2 (ja) 伝票用シート
JP6394048B2 (ja) Icタグ内蔵印刷用紙
JP2006031239A (ja) 隠蔽情報担持体
JP4507646B2 (ja) 非接触icモジュール付き書簡紙
JP5224166B2 (ja) 情報隠蔽カード作製用シート
JP2008197887A (ja) Rfid粘着ラベル
JP2002002157A (ja) 非接触icモジュール付き書簡紙
JP4549888B2 (ja) 通信用回路保持体
JP2007004535A (ja) Icインレットおよびicタグ
JP2002002157A5 (ja)
JP4941241B2 (ja) 隠蔽葉書

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071127

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20071128

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101028

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101109

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101117

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20101118

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110301

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110325

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20110328

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110517

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110525

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140603

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4754239

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees