JP4750613B2 - 偏波スクランブラ,光分岐挿入装置,光方路切換装置および波長分割多重光伝送システム - Google Patents

偏波スクランブラ,光分岐挿入装置,光方路切換装置および波長分割多重光伝送システム Download PDF

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Description

本発明は、偏波スクランブラならびにそれを用いた光分岐挿入装置,光方路切換装置および波長分割多重光伝送システムに関する。
一般的に、光伝送システムにおける光伝送路に用いられる光シングル・モード・ファイバ(SMF:Single Mode Fiber )では、そのコアは真円ではなくわずかに楕円化しているため、複屈折が生じる。この光ファイバに入力された光信号は、直交する2つの偏波モード成分、すなわち、速波(Fast-wave)軸と遅波(Slow-wave)軸に分離する。
また、速波と遅波に分離した2つの偏波モード成分間では、ファイバ中の伝達速度が異なるため、モード間の郡遅延時間差(DGD:Differential Group Delay)が生じる。このモード間の群遅延時間差が生じると、一つの光パルス内でも速波と遅波のズレが生じ、特にパルス間隔の短い高速信号では偏波の状態によっては大きな伝送品質劣化を招く可能性がある。
偏波モード分散(PMD:polarization mode Dispersion)は、このように光ファイバに加わるわずかな応力により、断面形状が理想的な真円からずれることで信号波形が歪む現象をいう。又、PMDには、波長の間にほとんど相関関係がなく、温度やストレスなどの伝送路の環境変化によって経時的に変動する性質を持つ。
現在、1波当りの伝送速度が10 Gb/sの波長分割多重(WDM:wavelength division multiplexing)光伝送システムが実用化されており、更には伝送速度40Gb/sの光伝送システムの実用化が検討されている。このような高速な光伝送システムでは、上述のごときPMDによる伝送品質の劣化が無視できなくなり、伝送距離の制限要因の1つとなる。
さらに、データ信号を光変調する変調方式によっては、受信装置を構成するデバイスに伝達速度の偏波依存性が比較的大きいといわれるデバイスを導入しなければならなくなる場合もあり、このような場合には、受信品質の改善のため、上述のPMDに対する対策を講ずる必要性が高くなる。
このようなPMDによる伝送品質劣化を低減させる手法については色々な方法が検討されている。例えば、下記の特許文献1に示すように、送受信器内に偏波スクランブラを用いることにより、PMDによる最大のペナルティを緩和する方法が考えられている。又、特許文献2および特許文献3には、一対の光送信用および光受信用の装置が伝送路を介して対向するpoint-to-pointの波長多重光通信システムにおいて、伝送路上の中継段において偏波スクランブラを設けた構成について記載されている。
PMDによる伝送品質劣化は、PMDを持つ媒体への入力偏波状態によって0から最大まで変化するため、伝送品質劣化にバラツキがあり、伝送品質を一定に保つことが求められる。これに対し、これらの特許文献1〜3に記載された技術においては、入力部分へ偏波スクランブラを適用し入力偏波状態を常にスクランブルさせることにより、PMDによる伝送品質劣化ペナルティが小さい状態と大きな状態を満遍なく発生させるようになっている。これにより、伝送品質劣化が最良の状態にとどまることもないが、最悪な状態にとどまることもないようにし、システムとして平均の伝送品質を一定以上に保つようにしている。
また、これらの特許文献1〜3に記載された技術においては、偏波スクランブラにおけるスクランブルの速度を、伝送品質劣化が誤り訂正符号の一つの処理単位内で平均化されるのに充分な速度となるようにしている。
その他、本願発明に関連する従来技術として、特許文献4および非特許文献1に記載されたものもある。
特開2001−268010号公報 特開2005−295559号公報 特開2005−65273号公報 特開平9−275378号公報 Zhihong Li, Jinyu Mo, Yi Dong, Yixin Wang, Chao Lu, "Experimental evaluation of the effect of polarization scrambling speed on the performance of PMD mitigation using FEC", OFC2004, MF69, 2004
しかしながら、光分岐挿入装置(OADM:Optical Add/Drop Multiplexer)、特に再構成可能な光分岐挿入装置(R−OADM:Reconfigurable Optical Add/Drop Multiplexer)や動的な波長切換が可能な光分岐挿入装置(D−OADM:Dynamic Optical Add/Drop Multiplexer)、又は、光HUB装置を伝送路上に適用する場合は、上述の特許文献1〜3に記載された技術が前提としているpoint-to-point形式の伝送路よりも複雑な伝送路構成となり、どのような信号がどのような経路を伝送されるかは場合によって変わることが想定される。
また、上述の特許文献1〜3に記載された技術においては、スクランブルの速度は伝送品質劣化が誤り訂正符号の一つの処理単位内で平均化されるのに充分な速度でスクランブルさせるようになっているが、一方で高速にスクランブルをさせるということは高速に受信波形を変動させることになるため、受信系での雑音が増加する場合もある。このため、スクランブルの速度の設定を、単に誤り訂正符号の一つの処理単位内で平均化されるのに充分な速度範囲で決めるのみでは、伝送品質を良好に保つことが困難になる場合もある。
特に、上述のごときpoint-to-pointよりも複雑な伝送路構成を有する光通信システムを構築する場合、波長ごとに設定されるパスごとに、最適な偏波スクランブルの速度を設定する必要が生じるが、上述の従来技術においてはそのような構成について開示するものではない。
なお、特許文献3には、変調方式に応じた偏波スクランブラのスクランブル速度について記載され、非特許文献1には、PMDの値に応じたスクランブル速度について記載されているが、これらの技術においても、波長ごとに設定される複数のパスを収容するOADM装置などの中継装置においてのスクランブル速度を設定する技術についてまでは記載されていない。
すなわち、上述したような光分岐挿入装置やpoint-to-pointよりも複雑な伝送路構成を有する光通信システムを構築する場合、パスの切り換えなどによって、伝送路上の特定の偏波スクランブラを通過する信号光の変調方式,変調速度および当該偏波スクランブラを通過するパスのPMDの値がそれぞれ変動するような場合においても、良好な伝送品質を確保するために、これらの変動に対応して最適に偏波スクランブルを行なうための構成が求められる。
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、PMDによる伝送品質の劣化を従来技術よりも改善できるようにすることを目的とする。
また、波長ごとに設定される複数のパスを収容するOADM装置などの中継装置においてパスごとにスクランブル速度を設定できるようにすることを目的とする。
このため、本発明の偏波スクランブラは、信号光の偏波状態を回転駆動させる偏波状態回転部と、前記信号光についての変調の速度および方式ならびに当該信号光が伝送されることとなる伝送経路の偏波モード分散の値の組み合わせに応じた、前記偏波状態を回転させるべき速度情報に基づいて、該偏波状態回転部における前記偏波状態の回転速度を制御する回転速度制御部と、をそなえて構成されたことを特徴としている。
この場合においては、該回転速度制御部を、前記信号光についての変調の速度および方式ならびに当該信号光が伝送されることとなる伝送経路の偏波モード分散の値についての情報を受け取る情報受取部と、信号光についての変調の速度および方式ならびに当該信号光が伝送されることとなる伝送経路の偏波モード分散の値の組み合わせに応じた、前記偏波状態を回転させるべき速度情報を保持する速度テーブルと、該情報受取部で受け取った前記信号光についての変調の速度および方式ならびに当該信号光についての伝送経路の偏波モード分散の値の組み合わせをもとに、該速度テーブルを参照することにより、前記信号光についての偏波状態を回転させるべき速度情報を決定し該偏波状態回転部に対してその旨の制御信号を出力する制御信号出力部と、をそなえ、該偏波状態回転部を、駆動信号に基づいて入力信号光についての偏波状態を回転させる回転部と、該制御信号出力部からの制御信号における速度情報に従って、該回転部での偏波状態の回転を駆動すべく前記駆動信号を該回転部に出力する回転駆動部と、をそなえることができる。
また、本発明の光分岐挿入装置は、信号光を波長成分単位に分波するとともに前記分波した波長成分単位の信号光のうち少なくとも一つの波長成分の信号光についてドロップポートを通じて出力しうる分波部と、前記分波した波長成分単位の信号光をスルーポートを通じて入力されうるとともに、前記入力された信号光を、アドポートを通じて入力される信号光とともに合波して出力しうる合波部と、をそなえるとともに、該合波部を通じて出力される対象となる信号光をなす少なくとも一つの波長成分について偏波状態を回転させる偏波スクランブラがそなえられ、かつ、該偏波スクランブラが、該合波部を通じて出力される対象となる信号光をなす波長成分ごとに偏波状態を回転させる少なくとも一つの偏波状態回転部と、前記信号光をなす波長成分について、変調の速度および方式ならびに当該波長成分が伝送されることとなる伝送経路の偏波モード分散の値の組み合わせに応じた、前記偏波状態を回転させるべき速度情報に基づいて、該偏波状態回転部における前記偏波状態の回転速度を制御する回転速度制御部と、をそなえて構成されたことを特徴としている。
この場合においては、該偏波スクランブラが、前記アドポートの経路上に設けられ、前記アドポートを通じて該合波部に入力される信号光をなす波長成分について、偏波状態を回転させることとしてもよい。又は、前記スルーポートの経路上に設けられ、前記スルーポートを通じて該合波部に入力される信号光をなす波長成分について、偏波状態を回転させることとしてもよい。又、該偏波スクランブラは、前記のポート位置に応じて複数個設けられてもよい。
さらに、該分波部に入力される信号光について、波長成分ごとの偏波状態の回転用に分波する偏波回転用分波部をそなえるとともに、該偏波回転用分波部で分波された信号光について波長成分ごとに偏波状態を回転させるべく、該偏波スクランブラが該偏波回転用分波部の出力側に少なくとも一つ設けられ、かつ、該複数の偏波スクランブラからの出力を合流して該分波部に出力する合流部をそなえることとしてもよい。
また、該合波部から出力される信号光について、波長成分ごとの偏波状態の回転用に分波する偏波回転用分波部をそなえるとともに、該偏波回転用分波部で分波された信号光について波長成分ごとに偏波状態を回転させるべく、該偏波スクランブラが該偏波回転用分波部の出力側に複数個設けられ、かつ、該複数の偏波スクランブラからの出力を合流する合流部をそなえることもできる。
さらに、該偏波スクランブラが複数個設けられるとともに、各偏波スクランブラをなす回転速度制御部は該複数の偏波スクランブラ間で共用するように構成してもよい。
また、該回転速度制御部が、当該光分岐挿入装置を含むネットワークを管理する管理装置から前記ネットワークの設定情報を受けるとともに、前記ネットワークの設定情報に基づいて、該偏波状態回転部での前記偏波状態を回転させる速度を制御することとしてもよい。
また、前記ドロップポートを通じて出力される信号光の伝送品質をモニタする伝送品質モニタをそなえ、該回転速度制御部は、前記管理装置からの前記ネットワークの設定情報をもとに、該伝送品質モニタからのモニタ結果を取得するモニタ結果取得部と、該伝送品質モニタでのモニタ結果に基づいて、前記偏波状態を回転させる速度をフィードバック制御するフィードバック制御部と、をそなえることもできる。
さらに、該分波部が、信号光を複数の波長成分に分波する光デマックス部と、該光デマックス部で分波された複数の波長成分についてそれぞれ2分岐する複数の分配部と、をそなえ、該複数の分配部でそれぞれ2分岐された各一方の波長成分信号光のうちの少なくとも一つについて前記ドロップポートを通じて出力しうるように構成され、かつ、該合波部が、該複数の分配部で2分岐された各他方の波長成分信号光を前記スルーポートを通じて入力され、前記スルーポートを通じて入力された各他方の波長成分信号光と、複数の前記アドポートを通じて入力された各波長成分単位の信号光と、のいずれか一方をそれぞれ選択的に出力する2×1スイッチを前記波長成分単位に複数そなえるとともに、該複数の2×1スイッチからの出力を合波して出力しうる光マックス部をそなえることとしてもよい。
また、該分波部が、信号光を2分岐する分配部と、該分配部で2分岐された一方の信号光をなす波長成分について分波しそれぞれ前記ドロップポートとなる出力先ポートを複数のうちから選択的に切り換えて出力しうる波長選択スイッチと、をそなえ、かつ、該合波部が、該分配部で2分岐された他方の信号光を前記スルーポートを通じて入力されるとともに、前記アドポートを通じて前記波長成分単位の信号光を入力され、前記スルーポートからの信号光および前記アドポートからの信号光について、波長成分ごとに選択的に出力しうる波長選択スイッチをそなえることもできる。
さらに、本発明の光方路切換装置は、複数の入力ポートをそなえるとともに、複数の出力ポートをそなえ、該複数それぞれの入力ポートから入力された波長多重信号光について、該複数の出力ポートのうちで、各波長多重信号光の波長成分の方路を選択的に切り換えて波長多重信号光として出力しうる光方路切換装置であって、該光方路切換装置をなす少なくとも一つの入力ポート又は出力ポートの位置に配置され、波長多重信号光をなす波長成分ごとに偏波状態を回転させる複数の偏波スクランブル装置がそなえられ、各複数の偏波スクランブル装置が、入力される前記波長多重信号光について波長成分ごとの偏波状態の回転用に分波する偏波回転用分波部をそなえるとともに、該偏波回転用分波部で分波された信号光について波長成分ごとに偏波状態を回転させる偏波スクランブラが該偏波回転用分波部の出力側に複数個設けられ、かつ、該複数の偏波スクランブラからの出力を合流する合流部をそなえ、かつ、該複数の偏波スクランブラのそれぞれが、該波長選択スイッチからの前記波長成分をなす信号光の偏波状態を回転させる偏波状態回転部と、前記波長成分をなす信号光についての変調の速度および方式ならびに当該信号光が伝送されることとなる伝送経路の偏波モード分散の値の組み合わせに応じた、前記偏波状態を回転させるべき速度情報に基づいて、該偏波状態回転部における前記偏波状態の回転速度を制御する回転速度制御部と、をそなえて構成されたことを特徴としている。
また、本発明の波長分割多重光伝送システムは、信号光を波長成分単位に分波するとともに前記分波した波長成分単位の信号光のうち少なくとも一つの波長成分の信号光についてドロップポートを通じて出力しうる分波部と、前記分波した波長成分単位の信号光とともにアドポートを通じて入力された波長成分単位の信号光を合波して出力しうる合波部と、をそなえてなる光分岐挿入装置を伝送路上に有する波長分割多重光伝送システムであって、該光分岐挿入装置に、当該合波部を通じて出力される対象となる信号光をなす波長成分について、偏波状態を回転させる偏波スクランブラがそなえられ、かつ、該偏波スクランブラが、該合波部を通じて出力される対象となる信号光をなす波長成分ごとに偏波状態を回転させる少なくとも一つの偏波状態回転部と、前記信号光をなす波長成分について、変調の速度および方式ならびに当該波長成分が伝送されることとなる伝送経路の偏波モード分散の値の組み合わせに応じた、前記偏波状態を回転させるべき速度情報に基づいて、該偏波状態回転部における前記偏波状態の回転速度を制御する回転速度制御部と、をそなえて構成されたことを特徴としている。
このように、本発明によれば、偏波スクランブラが回転速度制御部をそなえているので、信号光の変調方式,変調速度およびパスのPMD応じて、伝送品質が最適となる回転速度で偏波スクランブルを行なうことが可能となり、偏波スクランブルの速度が適切でないために発生する品質劣化を抑圧することができ、偏波スクランブルによるPMDによるペナルティの平均化の効果を充分に活かした伝送品質の高い伝送が可能となる。
また、光分岐挿入装置における合波部を通じて出力される対象となる信号光をなす少なくとも一つの波長成分について、変調方式,変調速度およびパスのPMDに応じて、伝送品質が最適となる回転速度でパスごとに偏波スクランブルを行なうことが可能となり、偏波スクランブルの速度が適切でないために発生する品質劣化を抑圧することができ、偏波スクランブルによるPMDによるペナルティの平均化の効果を充分に活かした伝送品質の高い伝送が可能となる。
以下、図面を参照することにより、本発明の実施の形態について説明する。
なお、本発明は下記の実施形態の内容に限定されるものではない。又、上述の本願発明の目的のほか、他の技術的課題,その技術的課題を解決する手段及び作用効果についても、以下の実施の形態による開示によって明らかとなる。
〔A1〕第1実施形態の説明
図1は本発明の第1実施形態にかかる偏波スクランブラを示すブロック図である。この図1に示す偏波スクランブラ1は、例えば図3に示すような光分岐挿入装置としてのOADMノード101〜104が伝送路100A上に設けられてなる波長分割多重光伝送システム100において、各OADMノード101〜104に搭載されうるものであって、入力される信号光の変調方式,変調速度およびパスのDGD(またはPMDの値)の変動に応じてスクランブルの速度を可変設定することができるようになっている。
すなわち、この図3に示すOADMノード101〜104はそれぞれ、分岐挿入機能部111をそなえるとともに、偏波スクランブラ1をそなえる。
分岐挿入機能部111は、入力側の伝送路100Aを介し伝送入力ポート111iを通じて入力された波長分割多重信号光について、波長成分信号光をドロップポート111dを通じて出力したり、アドポート111aを通じて入力される波長成分信号光とともに波長分割多重して、伝送出力ポート111oを通じて出力側の伝送路100Aへ出力したりすることができるものである。
また、偏波スクランブラ1は、OADMノード101〜104における分岐挿入機能部111をなす合波部出力、即ち伝送出力ポート111oを通じて出力される対象となる信号光をなす少なくとも一つの波長成分について偏波状態を回転させることが可能となる位置に配置される。
具体的には、第1実施形態においては、分岐挿入機能部111におけるアドポート111aの位置に、当該アドポート111aから出力側の伝送路100Aに出力される波長成分信号光についての偏波状態を回転させるためのものである。そして、この偏波スクランブラ1は、アドポート111aの数に対応して複数そなえることができる。
すなわち、アドポート111aごとに配置された偏波スクランブラ1により、アドポート111aを通じて送出される光信号について偏波状態を回転させて、PMDによる伝送品質劣化ペナルティが小さい状態と大きな状態を満遍なく発生させるようにして、伝送品質を良好かつ安定化させることができるようになる。
また、アドポート111aに配置される各偏波スクランブラ1としては、図1に示すように、信号光の偏波状態を回転駆動させる偏波状態回転部2と、信号光についての変調の速度および方式ならびに当該信号光が伝送されることとなる伝送経路の偏波モード分散の値に基づいて、偏波状態回転部2における偏波状態の回転速度を制御する回転速度制御部3とをそなえている。
ここで、回転速度制御部3は、情報受取部4,速度テーブル5および制御信号出力部6をそなえて構成される。情報受取部4は、信号光についての変調の速度および方式ならびに当該信号光が伝送されることとなる伝送経路の偏波モード分散の値についての情報を受け取るものである。具体的には、これらの情報について回転速度制御部3での回転速度の制御のための条件情報として受け取り保持するものであり、例えばオペレータ等により入力された情報について保持する記憶装置により構成することができる。
また、速度テーブル5は、信号光についての変調の速度および方式ならびに信号光が伝送されることとなる伝送経路の偏波モード分散の値の組み合わせに応じた、偏波状態を回転させるべき速度情報を保持するものであり、例えば図2に示すような構成を有している。即ち、この図2に示す速度テーブル5においては、信号光についての変調方式ごとに、変調速度および伝送経路の偏波モード分散の値に対応した偏波回転の速度についてマトリクス構成で記憶するようになっており、この速度テーブル5に記憶される偏波回転速度で偏波回転させることにより、信号光の伝送品質を最適にすることができる。
なお、速度テーブル5に記憶される内容については、該当OADMノード101〜104におけるアドポート111aから送出されうる信号光変調の速度および方式ならびに、当該信号光が伝送されることとなる伝送経路の偏波モード分散の値の組み合わせごとに、予め、最適な伝送品質となる偏波回転速度を測定またはシミュレーションによりに割り出しておく。又、収容される端局の仕様変更等により信号光変調の速度および方式等に新たなメニューを加える場合には、対応する偏波回転速度についても測定ないしシミュレーションにより割り出して、適宜速度テーブル5の内容を更新することができる。
制御信号出力部6は、情報受取部4で受け取った信号光についての変調の速度および方式ならびに当該信号光についての伝送経路の偏波モード分散の値の組み合わせをもとに、速度テーブル5を参照することにより、信号光についての偏波状態を回転させるべき速度情報を決定し偏波状態回転部2に対してその旨の制御信号を出力するものである。具体的には、偏波状態回転部2への制御信号として、回転速度に反映される周波数を持つ正弦波信号を出力する。
また、前述したように、伝送品質を最適にする偏波回転速度は、OADM101〜104をなすアドポート111aから挿入される信号光が伝送されることとなる伝送経路から定められる偏波モード分散値(又はDGD値)とともに、当該信号光の変調方式[例えばNRZ(Non Return to Zero)やDPSK(Differential Phase Shift Keying)等]および変調速度によって異なる。
分岐挿入機能部111における各アドポート111aにチャンネル単位の信号光が入力される場合には、各アドポート111aの位置に応じて、伝送先への伝送経路を定めることができる。従って、アドポート111aの位置に応じて伝送経路の偏波モード分散値(又はDGD値)についても定められる。そして、アドポート111aの位置に応じて信号光の変調方式や変調速度についても定められる。従って、伝送品質を最適にするような偏波回転速度についても、アドポート111aの位置に応じて定めることができるのである。
上述の情報受取部4は、上述のごとくアドポート111aの位置ごとに挿入される信号光の伝送経路ならびに変調の方式および速度についての情報を保持することができるようになっている。そして、制御信号出力部6においては、情報受取部4で受け取ったアドポート111aの位置ごとの信号光の伝送経路ならびに変調の方式および速度についての情報をもとに、当該アドポート111aからの信号光の伝送品質が最適となるように偏波回転駆動すべく、偏波状態回転部2に対して制御信号を出力するのである。
また、偏波状態回転部2は、この図1に示すように、駆動信号に基づいて入力信号光についての偏波状態を回転させる回転部7と、制御信号出力部6からの制御信号における速度情報に従って、回転部7での偏波状態の回転を駆動すべく駆動信号を回転部7に出力する回転駆動部8と、をそなえている。回転駆動部8から回転部7への駆動信号は、制御信号出力部6からの制御信号と同様の周波数を持つ正弦波信号として回転部7に供給される。即ち、駆動信号に与えられる周波数により回転部7での偏波状態の回転速度が設定制御されるようになる。
尚、上述の偏波回転制御部3としての構成については、アドポート111a位置に複数設けられる偏波スクランブラ1間において共用化した構成とすることができ、これにより、装置構成のコンパクト化に寄与する。
図4〜図7はそれぞれ本発明の第1実施形態におけるOADMノード101〜104の構成例を示す図である。
まず、図4に示す構成例としてのOADMノード131においては、図3に示す分岐挿入機能部111に相当する分岐挿入機能部111Aをそなえるとともに、分岐挿入機能部111Aのアドポート111aの位置に偏波スクランブラ1がそなえられる。分岐挿入機能部111Aとしては、分波器からなるデマックス(DEMUX)部115および合波器からなるマックス(MUX)部116をそなえて構成される。デマックス部115は、伝送入力ポート111iを通じて入力された波長分割多重信号光を波長成分単位に分波するとともに分波した波長成分単位の信号光のうち少なくとも一つの波長成分の信号光についてドロップポートを通じて出力しうる分波部を構成する。又、マックス部116は、デマックス部115で分波した波長成分単位の信号光をスルーポート111tを通じて入力されうるとともに、このスルーポート111tを通じて入力された信号光を、アドポート111aを通じて入力される波長成分単位の信号光とともに合波(波長分割多重)して出力しうる合波部を構成する。
このとき、アドポート111aを通じてマックス部116に入力される波長成分単位の信号光について、該当する位置に設けられる偏波スクランブラ1で偏波状態を回転させることにより、伝送品質を良好に保つことができるようになる。
また、図5に示す構成例としてのOADMノード132においては、再構成を可能とするR−OADM(Reconfigurable-OADM)をなす分岐挿入機能部111Bをそなえるとともに、分岐挿入機能部111Bのアドポート111aの位置に偏波スクランブラ1がそなえられる。分岐挿入機能部111Bは、デマックス部115およびマックス部116とともに、光カプラ117および2×1スイッチ118をそなえて構成される。
ここで、光デマックス部115は信号光を複数の波長成分に分波するもので、光カプラ117は、光デマックス部115で分波された複数の波長成分ごとに設けられて、光デマックス部115で分波された波長成分信号光をそれぞれ2分岐する分配部である。従って、上述のデマックス部115および光カプラ117により、各光カプラ117でそれぞれ2分岐した波長成分信号光のうちの一方の波長成分信号光をスルーポート111tを通じて後段のマックス部116側に出力するとともに他方をドロップ信号として出力しうるように構成された分波部を構成する。
さらに、2×1スイッチ118は、複数の分配部としての光カプラ117で2分岐された各他方の波長成分信号光を、スルーポート111tを通じて入力され、このスルーポート111tからの各他方の波長成分信号光と、複数のアドポート111aを通じて入力された各波長成分単位の信号光と、のいずれか一方をそれぞれ選択的に出力するものであって、波長成分単位に切換を行なうことができるように複数そなえている。又、マックス部116は、上述の複数の2×1スイッチ118において選択的に出力された信号光を合波(波長分割多重)して、伝送出力ポート111oを通じて出力しうるものである。従って、上述の複数の2×1スイッチ118および光マックス部116により合波部を構成する。
このとき、アドポート111aおよび2×1スイッチ118を通じてマックス部116に入力される波長成分単位の信号光について、対応する偏波スクランブラ1で偏波状態を回転させることにより、伝送品質を良好に保つことができるようになる。
さらに、図6に示す構成例としてのOADMノード133においては、D−OADM(Dynamic-OADM)を構成する分岐挿入機能部111Cをそなえるとともに、分岐挿入機能部111Cのアドポート111aの位置に偏波スクランブラ1がそなえられる。この分岐挿入機能部111Cは、分波部として光カプラ119および1つのドロップ側第1波長選択スイッチ(WSS:Wavelength Selective Switch)120および複数(図6の場合には4つ)のドロップ側第2波長選択スイッチ121をそなえており、かつ、合波部として複数(図6の場合には4つ)アド側第1波長選択スイッチ122および1つのアド側第2波長選択スイッチ123をそなえている。
ここで、光カプラ119は、伝送入力ポート111iを通じて入力された波長分割多重信号光を2分岐する分配部をなすものであり、ドロップ側第1波長選択スイッチ120は、光カプラ119で2分岐された一方の波長分割多重信号光について、波長成分単位に複数(図6においては4つ)の出力ポートのうちのいずれかへ選択的に出力しうるものである。更に、ドロップ側第2波長選択スイッチ121は、上述のドロップ側第1波長選択スイッチ120の各出力ポートに接続されて、それぞれドロップ側第1波長選択スイッチ120から出力された信号光について波長成分単位に複数(図6においては4つ)のドロップポート111dに対応した出力ポートのいずれかへ選択的に出力しうるものである。従って、上述の波長選択スイッチ120,121が協働することにより、光カプラ119で2分岐された一方の信号光をなす波長成分について分波しそれぞれドロップポート111dとなる出力先ポートを複数のうちから選択的に切り換えて出力しうる波長選択スイッチを構成する。
また、アド側第1波長選択スイッチ122は、複数(図6の場合においては16個)のアドポート111aをなす信号光方路を分担して接続されて(図6の場合には4個ずつ分担して接続されて)、それぞれの信号光方路からの挿入信号光について選択的に切り換えてアド側第2波長選択スイッチ123へ出力するものである。アド側第2波長選択スイッチ123は、上述の各アド側第1波長選択スイッチ122から出力された信号光方路が接続されるとともに、光カプラ119で2分岐された他方の信号光方路がスルーポート111tを通じて接続されて、これらの信号光方路からの信号光について波長成分単位に選択的に切り換えて伝送出力ポート111oを通じて出力するものである。従って、上述の波長選択スイッチ122,123が協働することにより、光カプラ119で2分岐された他方の信号光をスルーポート111tを通じて入力されるとともに、アドポート111aを通じて波長成分単位の信号光を入力され、スルーポート111tからの信号光およびアドポート111aからの信号光について、波長成分ごとに選択的に出力しうる波長選択スイッチを構成する。
このとき、アドポート111aおよび波長選択スイッチ122,123を通じて伝送出力ポート111oから出力される波長分割多重信号光をなす波長成分ごとの信号光について、対応するアドポート111aの経路上に設けられた偏波スクランブラ1で偏波状態を回転させることにより、伝送品質を良好に保つことができるようになる。
また、図7に示す構成例としてのOADMノード134にそなえられた分岐挿入機能部111Dにおいては、前述の図6に示すものと同様の分岐挿入機能部(符号111C参照)としての構成に加えて、偏波スクランブラ1を、アド側第1波長選択スイッチ122およびアド側第2波長選択スイッチ123の間の経路上(アドポートの経路上)に設けたものである。尚、その他の構成については前述の図6の場合と基本的に同様であり、図7中、図6と同一の符号はほぼ同様の部分を示している。この図7に示すように、偏波スクランブラ1としては、分岐挿入機能部のアドポート位置に限らずアドポートから挿入されスルーポートからの信号光と合波される前段の光経路上(アドポートの経路上)に設けるようにしてもよい。
なお、この図7に示すものにおいては、同一のアド側第1波長選択スイッチ122からアド側第2波長選択スイッチ123に入力される信号光については、同一の偏波スクランブラ1で偏波状態が回転されるようになっている。
上述の構成により、本発明の第1実施形態における波長分割多重伝送システム100においては、各OADMノード101〜104をなす分岐挿入機能部111において信号光の分岐挿入が行なわれるが、アドポート111aを通じて伝送出力ポート111oに出力される信号光については、偏波スクランブラ1において、当該信号光の変調の方式および速度ならびに伝送先の伝送経路が有するPMDの値に基づいて設定制御された回転速度で偏波状態が回転される。
図8は、上述の波長分割多重光伝送システム100における伝送経路に応じたPMDの値の例について説明するための図である。OADMノード101およびOADMノード102の間の区間AでのPMDの値をa[ps]、OADMノード102およびOADMノード103の間の区間BでのPMDの値をb[ps]、OADMノード103およびOADMノード104の間の区間CでのPMDの値をc[ps]とすると、それぞれのパス♯1〜♯6のPMDの値は次のようになる。
即ち、パス♯1〜♯3としての区間A〜Cでは、それぞれPMDの値はa[ps]〜c[ps]であり、パス♯4としての区間A+区間Bでは、PMDの値は式(1)のようになり、パス♯5としての区間B+区間CではPMDの値は式(2)のようになり、パス♯6としての区間A+区間B+区間CではPMDの値は式(3)のようになる。このように、PMDの値は伝送経路として使用するパス♯1〜♯6によって様々な値を持つことになる。
Figure 0004750613
そこで、第1実施形態においては、偏波スクランブラ1により、アドポート111aの経路ごとに独立して偏波回転速度を可変に設定制御できるようにして、パスによって変動するPMDの値に応じた、そして当該アドポート111aを通過する信号光の変調方式および変調速度(又はビットレート)に応じた、伝送品質を最適にする偏波回転動作を実現することができる。
このとき、各偏波スクランブラ1においては、図9のフローチャートに示すように、偏波回転制御部3をなす情報受取部4において、該当アドポート111aに設定されるパスについての変調方式および変調速度ならびにパスのPMDの値について取得する(ステップA1,A2)。そして、制御信号出力部6において、取得した変調方式および変調速度ならびにPMDの値に基づいて、速度テーブル5を参照することにより偏波状態回転部2における偏波状態回転速度を取得しつつ(ステップA3)、取得した偏波状態回転速度で入力信号光に対する偏波状態を回転させるべく制御信号を出力する。これにより、アドポート111aに設定されるパスに応じた信号光の偏波回転駆動を偏波状態回転部2で行なわせることができる(ステップA4)。
このように、本発明の第1実施形態によれば、偏波スクランブラ1により、各OADMノード101〜104のアドポート111aに入力される信号のそれぞれに対し、最適となる偏波スクランブルを適用することが可能となり、偏波スクランブルの速度が適切でないために発生する品質劣化を抑圧することができ、偏波スクランブルによるPMDによるペナルティの平均化の効果を充分に活かした伝送品質の高い伝送が可能となる。
〔A2〕第1実施形態の第1変形例の説明
図10は本発明の第1実施形態の第1変形例が適用される波長分割多重伝送システム200を示す図である。この図10に示す波長分割多重伝送システム200をなすOADMノード201〜204についても、前述の第1実施形態の場合と同様に、分岐挿入機能部111とともに偏波スクランブラ1をそなえている。
しかしながら、OADMノード201〜204は、前述の第1実施形態におけるOADMノード101〜104とは異なり、アドポート111aの経路上に設けられた偏波スクランブラ1をなす回転速度制御部3(図1参照)が、当該OADMノード201〜204を含む波長分割多重伝送システム200を管理するNMS(Network Management System)等の管理装置10から、波長分割多重伝送システム200の設定情報を受けるとともに、この波長分割多重伝送システム200の設定情報に基づいて、偏波状態回転部2での偏波状態を回転させる速度を制御することができるようになっている。
このために、偏波スクランブラ1における回転速度制御部3をなす情報受取部4においては、管理装置10から該当アドポート111aにおけるパスの設定情報として、信号光の変調方式および速度ならびにパスのPMDの値について通知を受けて、これらの情報について保持するようになっている。
ここで、波長分割多重伝送システム200が動的なOADMシステム、即ち、どのような信号がどのような経路を伝送されるかが時間的に動的に変化することを許容するネットワークである場合には、波長分割多重伝送システム200を伝搬する信号光に対し最適な偏波スクランブルの速度も時間的に動的に変化させる必要がある。これに対し、図10に示す変形例においては、管理装置10から該当アドポート111aにおけるパスの設定情報を受け取っているので、各偏波スクランブラ1では、そこから求められる最適な偏波スクランブル速度を設定することができるようになる。
すなわち、例えば図11のフローチャートに示すように、パスの設定に変更が生じ、ネットワーク構成に変化が生じた場合には(ステップB1のNOルート,ステップB2のYESルート)、随時管理装置10から変更にかかるパスの設定情報を、当該パスにおけるアドポート位置に配置された偏波スクランブラ1で受け取ることができるので(ステップB3,B4)、当該偏波スクランブラ1の回転速度制御部3においては、パス設定、ネットワーク構成の変更に対応して、偏波状態回転部2による偏波状態の回転速度についても変更させることができるようになる(ステップB5,B6)。
〔A3〕第1実施形態の第2変形例の説明
図12は本発明の第1実施形態の第2変形例が適用される波長分割多重伝送システム300を示す図である。この図12に示す変形例においても、図10に示す変形例と同様に、波長分割多重伝送システム300を管理する管理装置10がそなえられ、波長分割多重伝送システム300をなす各OADMノード301〜304についても、分岐挿入機能部111とともに偏波スクランブラ1をそなえている。
しかしながら、OADMノード301〜304は、前述の図10に示すOADMノード201〜204とは異なり、ドロップポート111dの経路上に伝送品質モニタ20が設けられ、この伝送品質モニタ20により、ドロップポート111dを通じて出力される信号光の伝送品質をモニタするようになっている。この伝送品質モニタ20としては、アドポート111aの経路上にそなえられる偏波スクランブラ1に対応して、当該アドポート111aに設定されるパスと同じパスであって反対側方向のパスについてドロップさせるポート位置に配置する。
これにより、図1に示すように、制御信号出力部6で速度テーブル5を参照することにより、回転部7での最適な回転速度を取得し、制御信号を回転駆動部8に供給することで回転速度を設定制御した後、制御信号出力部6では、伝送品質モニタ20でのモニタ結果をフィードバック要素として回転駆動部8への制御信号に与えるようになっており、これにより、更に回転速度を高精度に設定することができるようになる。
すなわち、制御信号出力部6では、偏波スクランブラ1で偏波状態を回転させた信号光を伝送させる伝搬経路(例えば前述の図8におけるパス♯1〜♯6)における、当該信号光とは反対方向の信号光の伝送品質についてのモニタ結果を、該当ドロップポート111dにそなえられた伝送品質モニタ20から取り込む。そして、このモニタ結果をフィードバック要素として回転駆動部8へ制御信号を出力する。
回転駆動部8への制御信号の正弦波周期が回転部7での回転速度に反映されることになるので、制御信号出力部6では、伝送品質モニタ20でのモニタ結果をもとに、伝送品質が改善されるように回転駆動部8への制御信号の正弦波周期を変化させる。
なお、上述の各偏波スクランブラ1が設けられるアドポート111aの経路に設定されるパスと同一のパスであって反対方向の信号光をドロップさせるドロップポート111dに関する情報、即ちフィードバック制御のための対となる偏波スクランブラ1および伝送品質モニタ20がそれぞれそなえられるアドポート111aおよびドロップポート111dの組み合わせ情報については、管理装置10からの通知を受けて情報受取部4で保持しておくことができる。
したがって、回転速度制御部3をなす制御信号出力部6は、管理装置10からのネットワークの設定情報をもとに、伝送品質モニタ20からのモニタ結果として、入力信号光が伝送されることとなる伝送経路における信号光伝送品質にかかるモニタ結果を取得するモニタ結果取得部としての機能を有するとともに、伝送品質モニタ20でのモニタ結果に基づいて、偏波状態を回転させる速度をフィードバック制御するフィードバック制御部としての機能を有している。
このように構成されたOADMノード301〜304においては、例えば図13のフローチャートに示すように、パスの設定に変更が生じ、ネットワーク構成に変化が生じた場合や(ステップC1のNOルート,ステップC2のYESルート)、または初期設定の回転速度で偏波状態回転部2が回転動作している場合においては、アドポート111aにそなえられた偏波スクランブラ1をなす制御信号出力部6では、伝送品質モニタ20からのモニタ結果を取り込むことにより、入力信号光が伝送されることとなる伝送経路における信号光伝送品質にかかるモニタ結果を取得する。更に、制御信号出力部6では、取得したモニタ結果に基づき、回転駆動部8への制御信号をなす正弦波周波数を適宜調整することにより、伝送品質が最適となるように偏波回転速度をフィードバック制御する(ステップC3,C4)。
これにより、上述の第1実施形態、第1変形例の場合と同様の利点を得ることができるほか、更に偏波回転速度を伝送品質が良好となるように制御することができるようになる。
なお、伝送品質モニタ20からのモニタ結果のフィードバック要素としての取り込みは、常に行なうこととしてもよいし、ネットワーク構成に変化が生じた場合にのみ行なうこととしてもよい。
〔B1〕第2実施形態の説明
図14は本発明の第2実施形態にかかる光分岐挿入装置としてのOADMノード401〜404が伝送路100A上に設けられてなる波長分割多重伝送システム400を示す図である。第2実施形態においては、前述の第1実施形態の場合と異なり、各OADMノード401〜404におけるアドポート111aの経路上ではなく、スルーポート111tの経路上に前述の図1に示すものと同様の偏波スクランブラ1が搭載されるようになっている。尚、偏波スクランブラ1の搭載位置以外の構成については、前述の第1実施形態の場合と基本的に同様である。
このスルーポート111tの経路上に配置される偏波スクランブラ1により、波長分割多重伝送システム400上のOADMノード401〜404における上述のスルーポート111tを通過するパスにおける信号光の偏波状態を、波長単位に割り当てられたパスごとに回転速度を設定してスクランブルすることができ、更に、パスの変調方式および速度ならびにパスのPMDの値に応じて、信号光の伝送品質を最適にする回転速度を設定することができるようになる。
図15はOADMノード401〜404の構成について説明するための図である。この図15に示すOADMノード431においては、前述の図4に示すものと同様のデマックス部115およびマックス部116からなる分岐挿入機能部としての構成(符号111A参照)に、スルーポート111tの位置に偏波スクランブラ1が付加されている。このように構成されたOADMノード431においては、スルーポート111tの位置に設けられた偏波スクランブラ1によりパスに応じた伝送品質を最適にする偏波スクランブルを行なうことができる。
図16〜図19はOADMノード401〜404の構成の変形例について説明するための図である。この図16に示すOADMノード432においては、前述の図5に示すものと同様の再構成可能な分岐挿入機能部としての構成(図5の符号111Bならびに図5および図16の符号115〜118参照)に加えて、光デマックス部115で分波された各波長成分が各光カプラ117に入力される段での経路上に偏波スクランブラ1が備えられている。
すなわち、光デマックス部115および光カプラ117の間のスルーポート111tに導かれる経路上において偏波スクランブラ1をそなえ、スルーポート111tを通じて2×1スイッチ118に入力される波長単位の信号光について、前述の第1実施形態の場合と同様に偏波状態を回転させることができるので、伝送品質を良好にすることができる。
また、図17,図18に示すOADMノード433,434においても、前述の図5に示すものと同様の再構成可能な分岐挿入機能部としての構成(図5の符号111Bならびに図5および図17,図18の符号115〜118参照)をそなえているが、図17に示すものにおいては更に光カプラ117と2×1スイッチ118間のスルーポート111t位置に偏波スクランブラ1が備えられている。又、図18に示すものにおいては2×1スイッチ118の出力とマックス部116との間のスルーポート111tから導かれた経路上の位置に偏波スクランブラ1が備えられている。
すなわち、これら図17,図18に示すOADMノード433,434においても、スルーポート111tの経路上に偏波スクランブラ1がそなえられ、マックス部116を通じて伝送出力ポート111oから出力されることとなる信号光の偏波状態について、前述の第1実施形態の場合と同様に回転させることができるので、前述の第1実施形態の場合と同様に、伝送品質を良好にすることができる。
図19に示すOADMノード435においては、前述の図7に示すものと同様のD−OADMとしての分岐挿入機能部の構成(図7の符号111Dならびに図7および図19の符号119〜123参照)に加えて、光カプラ119で分岐して合波部をなすWSS122へ通じる光経路に偏波スクランブラ1が介装されたものである。
なお、光カプラ119で分岐した光経路を伝搬する信号光は、伝送入力ポート111iに入力される信号光と同様の波長成分を有し、波長分割多重されている。換言すれば、光カプラ119で分岐した信号光は、PMDの値の異なる複数の光伝送経路を辿ることになり、又各信号光間においては変調方式や速度が異なることも想定する必要がある。この図19に示すOADMノード435においては、光カプラ119から出力される信号光について、波長成分ごとの偏波状態の回転用に分波する偏波回転用分波部としてのWSS31をそなえるとともに、WSS31で分波された信号光について波長成分ごとに偏波状態を回転させるべく、偏波スクランブラ1がWSS31の出力側に複数個設けられ、かつ、複数の偏波スクランブラ1からの出力を合流する合流部としての光カプラ32をそなえている。
これにより、複数の偏波スクランブラ1において、各波長成分の信号光について、その変調形式、速度および光伝送経路のPMDの値に即した回転速度で偏波状態を回転させることができるので、各波長成分の信号光の伝送品質を向上させることができる。尚、WSS31に代えて、波長分割多重信号光を波長成分ごとに分波する機能を持つ光デマルチプレクサをそなえて構成することとしてもよく、又波長成分ごとの光を合流する機能を実現するために、光カプラ32に代えて、WSSをそなえて構成したり光マルチプレクサをそなえて構成したりすることとしてもよい。
このように、本発明の第2実施形態によれば、偏波スクランブラ1により、各OADMノード401〜404のスルーポート111tを通過する信号をなす波長成分に対し、最適となる偏波スクランブルを適用することが可能となり、偏波スクランブルの速度が適切でないために発生する品質劣化を抑圧することができ、偏波スクランブルによるPMDによるペナルティの平均化の効果を充分に活かした伝送品質の高い伝送が可能となる。
〔B2〕第2実施形態の第1変形例の説明
図20は本発明の第2実施形態の第1変形例が適用される波長分割多重伝送システム500を示す図である。この図20に示す波長分割多重伝送システム500をなすOADMノード501〜504についても、前述の第2実施形態の場合におけるOADMノード401〜404と同様の構成をそなえている。
しかしながら、OADMノード501〜504においては、スルーポート111tの経路上に設けられた偏波スクランブラ1をなす回転速度制御部3(図1参照)が、当該OADMノード501〜504を含む波長分割多重伝送システム500を管理するNMS(Network Management System)等の管理装置10から、前述の第1実施形態の第1変形例の場合と同様に波長分割多重伝送システム500の設定情報を受けるとともに、この波長分割多重伝送システム500の設定情報に基づいて、偏波状態回転部2での偏波状態を回転させる速度を制御することができるようになっている。
このために、偏波スクランブラ1における回転速度制御部3をなす情報受取部4においては、管理装置10から該当アドポート111aにおけるパスの設定情報として、信号光の変調方式および速度ならびにパスのPMDの値について通知を受けて、これらの情報について保持するようになっている。
ここで、波長分割多重伝送システム500が動的なOADMシステム、即ち、どのような信号がどのような経路を伝送されるかが時間的に動的に変化することを許容するネットワークである場合には、波長分割多重伝送システム500を伝搬する信号光に対し最適な偏波スクランブルの速度も時間的に動的に変化させる必要がある。これに対し、図20に示す変形例においては、管理装置10から該当アドポート111aにおけるパスの設定情報を受け取っているので、各偏波スクランブラ1では、そこから求められる最適な偏波スクランブル速度を設定することができるようになる。
〔B3〕第2実施形態の第2変形例の説明
図21は本発明の第2実施形態の第2変形例が適用される波長分割多重伝送システム600を示す図である。この図21に示す変形例においても、図20に示す変形例と同様に、波長分割多重伝送システム600を管理する管理装置10がそなえられ、波長分割多重伝送システム600をなす各OADMノード601〜604についても、前述の第2実施形態の場合におけるOADMノード401〜404と同様の構成をそなえている。
しかしながら、OADMノード601〜604は、前述の図20に示すOADMノード501〜504とは異なり、ドロップポート111dの経路上に前述の図12に示すものと同様の伝送品質モニタ20が設けられ、この伝送品質モニタ20により、ドロップポート111dを通じて出力される信号光の伝送品質をモニタするようになっている。この伝送品質モニタ20としては、スルーポート111tの経路上にそなえられる偏波スクランブラ1に対応して、当該スルーポート111tに設定されるパスと同じパスであって反対側方向のパスについてドロップさせるポート位置に配置する。
これにより、図1に示すように、制御信号出力部6で速度テーブル5を参照することにより、回転部7での最適な回転速度を取得し、制御信号を回転駆動部8に供給することで回転速度を設定制御した後、制御信号出力部6では、伝送品質モニタ20でのモニタ結果をフィードバック要素として回転駆動部8への制御信号に与えるようになっており、これにより、更に回転速度を高精度に設定することができるようになる。
すなわち、制御信号出力部6では、ドロップポート111dにそなえられた伝送品質モニタ20からドロップ光の伝送品質のモニタ結果を取り込む。そして、このモニタ結果をフィードバック要素として回転駆動部8へ制御信号を出力する。回転駆動部8への制御信号の正弦波周期が回転部7での回転速度に反映されることになるので、制御信号出力部6では、伝送品質モニタ20でのモニタ結果をもとに、伝送品質が改善されるように回転駆動部8への制御信号の正弦波周期を変化させる。
なお、伝送品質のモニタ結果を取り込むべきドロップ光については、管理装置10からの通知にしたがって選択的に切り換えることができる。
したがって、回転速度制御部3をなす制御信号出力部6は、管理装置10からのネットワークの設定情報をもとに、伝送品質モニタ20からのモニタ結果を取得するモニタ結果取得部としての機能を有するとともに、伝送品質モニタ20でのモニタ結果に基づいて、偏波状態を回転させる速度をフィードバック制御するフィードバック制御部としての機能を有している。
このように構成されたOADMノード601〜604においては、パスの設定に変更が生じ、ネットワーク構成に変化が生じた場合や、またはスルーポート111tにそなえられた偏波スクランブラ1をなす偏波状態回転部2が初期設定の回転速度で回転動作している場合においては、当該偏波スクランブラ1をなす制御信号出力部6では、伝送品質モニタ20からのモニタ結果を取り込んで取得する。更に、制御信号出力部6では、取得したモニタ結果に基づき、回転駆動部8への制御信号をなす正弦波周波数を適宜調整することにより、伝送品質が最適となるように偏波回転速度をフィードバック制御する。
これにより、上述の第2実施形態、第2実施形態の第1変形例の場合と同様の利点を得ることができるほか、更に偏波回転速度を伝送品質が良好となるように制御することができるようになる。
なお、伝送品質モニタ20からのモニタ結果のフィードバック要素としての取り込みは、常に行なうこととしてもよいし、ネットワーク構成に変化が生じた場合にのみ行なうこととしてもよい。
〔C〕第3実施形態の説明
図22は本発明の第3実施形態にかかる光分岐挿入装置としてのOADMノード701を示す図である。第3実施形態においては、前述の第1,第2実施形態の場合と異なり、OADMノード701の伝送入力ポート111iの位置(経路上)に偏波スクランブル装置40を搭載するものである。
すなわち、この図22に示すOADMノード701においては、前述の図4に示すものと同様のデマックス部115およびマックス部116からなる分岐挿入機能部としての構成(符号111A参照)に加え、伝送入力ポート111iの位置に上述の偏波スクランブル装置40が付加されている。
ここで、偏波スクランブル装置40は、WSS41,前述の図1に示す構成を有する少なくとも一つの(図22中においては複数の)偏波スクランブラ1および光カプラ42により構成されている。WSS41は、分波部としてのデマックス部115に入力される信号光について、波長成分ごとの偏波状態の回転用に分波する偏波回転用分波部である。尚、上述のWSS41に代えて、少なくとも伝送入力ポート111iに入力される信号光を波長成分ごとに分波する光デマルチプレクサにより構成することとしてもよい。
また、複数の偏波スクランブラ1は、WSS41で分波された信号光について波長成分ごとに偏波状態を回転させるべく、WSS41における複数の出力ポートごとに設けられることが可能である。尚、光カプラ42は、偏波スクランブラ1で偏波回転された信号光について合流されていない場合にはWSS41で分波された信号光をそのまま合流させるようになっている。この光カプラ42は、上述の複数の偏波スクランブラ1からの出力を合流してデマックス部115に出力する合流部として構成される。尚、光カプラ42に代えて、WSSをそなえて構成したり、または光マルチプレクサをそなえて構成したりすることとしてもよい。
この伝送入力ポート111iの経路上に配置される偏波スクランブラ1により、上述の伝送入力ポート111iを通過するパスにおける信号光の偏波状態を、波長単位に割り当てられたパスごとに回転速度を設定してスクランブルすることができ、更に、パスの変調方式および速度ならびにパスのPMDの値に応じて、信号光の伝送品質を最適にする回転速度を設定することができるようになり、前述の第1,第2実施形態の場合と同様に、信号光の伝送品質を向上させることができるようになる。
なお、上述の伝送入力ポート111iの位置に偏波スクランブル装置40を搭載する構成は、図23に示すように、再構成可能な光分岐挿入機能(R−OADM機能)を有するOADMノード702にも同様に適用することができる。この図23に示すOADMノード702は、前述の図5に示すものと同様の再構成可能な分岐挿入機能部としての構成(図5の符号111Bならびに図5および図23の符号115〜118参照)に加えて、図22と同様の偏波スクランブル装置40が備えられたものである。
また、上述の伝送入力ポート111iの位置に偏波スクランブル装置40を搭載する構成は、図24に示すように、D−OADM機能を有するOADMノード703にも同様に適用することができる。図24に示すOADMノード703においては、前述の図7に示すものと同様のD−OADMとしての分岐挿入機能部の構成(図7の符号111Dならびに図7および図24の符号119〜123参照)に加えて、図22と同様の偏波スクランブル装置40が備えられたものである。
〔D〕第4実施形態の説明
図25は本発明の第4実施形態にかかる光分岐挿入装置としてのOADMノード801を示す図である。第4実施形態においては、第3実施形態にかかるOADMノード701(図22参照)とは異なり、伝送出力ポート111oの位置(経路上)に偏波スクランブル装置40を搭載するものである。
すなわち、この図25に示すOADMノード801においては、前述の図4に示すものと同様のデマックス部115およびマックス部116からなる分岐挿入機能部としての構成(符号111A参照)に加え、伝送出力ポート111oの位置に上述の偏波スクランブル装置40が設けられている。
この伝送出力ポート111oの経路上に配置される(偏波スクランブル装置40における)偏波スクランブラ1により、上述の伝送入力ポート111oを通過するパスにおける信号光の偏波状態を、波長単位に割り当てられたパスごとに回転速度を設定してスクランブルすることができ、更に、パスの変調方式および速度ならびにパスのPMDの値に応じて、信号光の伝送品質を最適にする回転速度を設定することができるようになり、前述の第1〜第3実施形態の場合と同様に、信号光の伝送品質を向上させることができるようになる。
なお、上述の伝送出力ポート111oの位置に偏波スクランブル装置40を搭載する構成は、図26に示すように、再構成可能な光分岐挿入機能(R−OADM機能)を有するOADMノード802にも同様に適用することができる。この図23に示すOADMノード802は、前述の図5に示すものと同様の再構成可能な分岐挿入機能部としての構成(図5の符号111Bならびに図5および図23の符号115〜118参照)に加えて、図25と同様の偏波スクランブル装置40が備えられたものである。
また、上述の伝送出力ポート111oの位置に偏波スクランブル装置40を搭載する構成は、図27に示すように、D−OADM機能を有するOADMノード803にも同様に適用することができる。図27に示すOADMノード803においては、前述の図7に示すものと同様のD−OADMとしての分岐挿入機能部の構成(図7の符号111Dならびに図7および図27の符号119〜123参照)に加えて、図25と同様の偏波スクランブル装置40が備えられたものである。
〔E〕第5実施形態の説明
図28は本発明の第5実施形態にかかる光方路切換装置(光HUB)901を示す図である。この図28に示す光方路切換装置901は、複数(図28に示すものにおいては4つ)の入力ポート♯11〜♯14をそなえるとともに、複数(図28に示すものにおいては4つ)の出力ポート♯21〜♯24をそなえ、それぞれの入力ポートから入力された波長分割多重信号光について、複数の出力ポートのうちで、各波長多重信号光の波長成分の方路を選択的に切り換えて、各出力ポート♯21〜♯24ごとに波長多重信号光として束ねて出力することができるものである。
そして、第5実施形態における光方路切換装置901においては、波長多重信号光をなす波長成分ごとに偏波状態を回転させる偏波スクランブル装置40が、光方路切換装置901をなす入力ポートの位置に少なくとも一つ(第5実施形態の場合においては各入力ポートに一つずつで合計4つ)そなえられており、これにより、光方路切換装置901に入力される波長分割多重信号光の偏波状態を回転させることができるようになっている。
なお、この光方路切換装置901の入力ポート位置に配置される偏波スクランブル装置40については、前述の第3実施形態の場合と基本的に同様である。即ち、光方路切換装置901の入力ポート位置には、前述の第1実施形態の場合と同様の構成を有する偏波スクランブラ1(図1参照)が構成要素としてそなえられている。
また、入力ポート位置に対応して備えられた光カプラ911〜914は、それぞれの入力ポートを通じて入力された波長分割多重信号光について2分岐するものである。尚、図28に示す光方路切換装置901においては、各入力ポートを通じて入力される波長分割多重信号光は、対応するポート位置に配置される偏波スクランブル装置40において波長成分単位で偏波状態が回転されている。
また、WSS921〜924はそれぞれ、光カプラ911〜914で2分岐された波長分割多重信号光の一方について分波し、対向する出力ポート位置以外の出力ポートに通じる複数(この場合には3つ)の方路のいずれかへ選択的に切り換えて出力することができるようになっている。
たとえば、入力ポート♯11からの光を分波するWSS921では、対向出力ポート♯21以外の出力ポート♯22〜♯24のいずれかへ通じる出力方路へ選択的に切り換えて出力する。同様に、入力ポート♯12〜♯14からの光を分波するWSS922〜924では、それぞれ対向出力ポート♯22〜♯24以外の3つの出力ポートのいずれかへ通じる出力方路へ選択的に切り換えて出力する。
さらに、出力が出力ポート♯21〜♯24にそれぞれ対応付けられるWSS931〜934は、それぞれ、対向する入力ポート♯11〜♯14からの波長分割多重光信号の分岐光を光カプラ911〜914から入力されるとともに、対向する入力ポート以外の3つの入力ポートからの波長分割多重信号光について分波する3つのWSSからの信号光を入力されて、これらの入力された信号光のうちで出力ポート♯21〜♯24を通じて出力すべき信号光を選択的に切り換えて出力する。
たとえば、出力が出力ポート♯21に対応付けられるWSS931は、対向する入力ポート♯11からの波長分割多重光信号の分岐光を光カプラ911から入力されるとともに、対向する入力ポート♯11以外の3つの入力ポート♯12〜♯14からの波長分割多重信号光について分波する3つのWSS922〜924からの信号光を入力されて、これらの入力された信号光のうちで出力ポート♯21を通じて出力すべき信号光を選択的に切り換えて出力する。
このように構成された光方路切換装置901においては、それぞれの入力ポート♯11〜♯14から入力された波長分割多重信号光について、複数の出力ポート♯21〜♯24のうちで、各波長多重信号光の波長成分の方路を選択的に切り換えて、出力ポート♯21〜♯24ごとに波長多重信号光として束ねて出力することができる。
このとき、4つの入力ポート♯11〜♯14の経路上に配置される偏波スクランブル装置40、言い換えれば偏波スクランブル装置40における構成要素としての偏波スクランブラ1により、入力ポートに入力される信号光の偏波状態を、波長単位に回転速度を設定してスクランブルすることができ、更に、波長毎の変調方式および速度ならびにパスのPMDの値に応じて、信号光の伝送品質を最適にする回転速度を設定することができるようになり、信号光の伝送品質を向上させることができるようになる。
したがって、本発明の第5実施形態においても、偏波スクランブラ1により、波長毎の変調方式および速度ならびにパスのPMDの値に応じて、信号光の伝送品質を最適にする回転速度を設定することができるようになり、信号光の伝送品質を向上させることができる利点がある。
なお、上述の第5実施形態における光方路切換装置901においては、波長多重信号光をなす波長成分ごとに偏波状態を回転させる偏波スクランブル装置40が、光方路切換装置901をなす各入力ポート♯11〜♯14の位置に一つずつ合計4つそなえられているが、本発明によれば、例えば図29に示す光方路切換装置902のように、光方路切換装置902をなす各出力ポート♯21〜♯24の位置に一つずつ合計4つそなえることとしてもよく、このようにしても上述の第5実施形態の場合と同様の利点を得ることができる。尚、図29に示す光方路切換装置902においても、図28に示す光方路切換装置901と同様の光カプラ911〜914,WSS921〜924およびWSS931〜934をそなえている。
また、上述の図28又は図29に示す光方路切換装置901,902においては、入力ポートを4つとし出力ポートを4つとして構成されているが、本発明によればその他の入出力ポート数からなる光方路切換装置として構成することも可能である。
〔F〕その他
上述した各実施形態にかかわらず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することが可能である。
たとえば、上述の各実施形態において、OADMノードの構成要素であるデマックス部115およびマックス部116については、WSSにより構成することができる。
また、上述した実施形態の開示により、当業者であれば本発明の装置を製造することは可能である。
本発明の第1実施形態にかかる偏波スクランブラを示すブロック図である。 本発明の第1実施形態にかかる偏波スクランブラの要部を示す図である。 本発明の第1実施形態にかかる波長分割多重光伝送システムを示す図である。 本発明の第1実施形態におけるOADMノード(光分岐挿入装置)の構成例を示す図である。 本発明の第1実施形態におけるOADMノード(光分岐挿入装置)の構成例を示す図である。 本発明の第1実施形態におけるOADMノード(光分岐挿入装置)の構成例を示す図である。 本発明の第1実施形態におけるOADMノード(光分岐挿入装置)の構成例を示す図である。 第1実施形態における波長分割多重光伝送システムにおける伝送経路に応じたPMDの値の例について説明するための図である。 第1実施形態における偏波スクランブラの動作を説明するためのフローチャートである。 第1実施形態の変形例を示す図である。 図10に示す第1実施形態の変形例の動作を説明するためのフローチャートである。 第1実施形態の変形例を示す図である。 図12に示す第1実施形態の変形例の動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の第2実施形態にかかる波長分割多重光伝送システムを示す図である。 本発明の第2実施形態におけるOADMノード(光分岐挿入装置)を示す図である。 本発明の第2実施形態におけるOADMノード(光分岐挿入装置)の変形例を示す図である。 本発明の第2実施形態におけるOADMノード(光分岐挿入装置)の変形例を示す図である。 本発明の第2実施形態におけるOADMノード(光分岐挿入装置)の変形例を示す図である。 本発明の第2実施形態におけるOADMノード(光分岐挿入装置)の変形例を示す図である。 第2実施形態の変形例を示す図である。 第2実施形態の変形例を示す図である。 本発明の第3実施形態におけるOADMノード(光分岐挿入装置)を示す図である。 本発明の第3実施形態におけるOADMノード(光分岐挿入装置)の変形例を示す図である。 本発明の第3実施形態におけるOADMノード(光分岐挿入装置)の変形例を示す図である。 本発明の第4実施形態におけるOADMノード(光分岐挿入装置)を示す図である。 本発明の第4実施形態におけるOADMノード(光分岐挿入装置)の変形例を示す図である。 本発明の第4実施形態におけるOADMノード(光分岐挿入装置)の変形例を示す図である。 本発明の第5実施形態における光方路切換装置を示す図である。 本発明の第5実施形態における光方路切換装置の変形例を示す図である。
符号の説明
1 偏波スクランブラ
2 偏波状態回転部
3 回転速度制御部
4 情報受取部
5 速度テーブル
6 制御信号出力部
7 回転部
8 回転駆動部
10 管理装置
20 伝送品質モニタ
31,41 WSS
32,42 光カプラ
40 偏波スクランブル装置
100,200,300,400,500,600 波長分割多重光伝送システム
100A 伝送路
101〜104,131〜134,201〜204,301〜304,401〜404,431〜435,501〜504,601〜604,701〜703,801〜803
OADMノード(光分岐挿入装置)
111,111A〜111D 分岐挿入機能部
111a アドポート
111d ドロップポート
111i 伝送入力ポート
111t スルーポート
111o 伝送出力ポート
115 光デマックス部
116 光マックス部
117,119 光カプラ
118 2×1スイッチ
120〜123 WSS
901,902 光方路切換装置

Claims (15)

  1. 信号光の偏波状態を回転駆動させる偏波状態回転部と、
    前記信号光についての変調の速度および方式ならびに当該信号光が伝送されることとなる伝送経路の偏波モード分散の値の組み合わせに応じた、前記偏波状態を回転させるべき速度情報に基づいて、該偏波状態回転部における前記偏波状態の回転速度を制御する回転速度制御部と、をそなえて構成されたことを特徴とする、偏波スクランブラ。
  2. 該回転速度制御部が、
    前記信号光についての変調の速度および方式ならびに当該信号光が伝送されることとなる伝送経路の偏波モード分散の値についての情報を受け取る情報受取部と、
    信号光についての変調の速度および方式ならびに当該信号光が伝送されることとなる伝送経路の偏波モード分散の値の組み合わせに応じた、前記偏波状態を回転させるべき速度情報を保持する速度テーブルと、
    該情報受取部で受け取った前記信号光についての変調の速度および方式ならびに当該信号光についての伝送経路の偏波モード分散の値の組み合わせをもとに、該速度テーブルを参照することにより、前記信号光についての偏波状態を回転させるべき速度情報を決定し該偏波状態回転部に対してその旨の制御信号を出力する制御信号出力部と、をそなえ、
    該偏波状態回転部が、
    駆動信号に基づいて入力信号光についての偏波状態を回転させる回転部と、
    該制御信号出力部からの制御信号における速度情報に従って、該回転部での偏波状態の回転を駆動すべく前記駆動信号を該回転部に出力する回転駆動部と、
    をそなえたことを特徴とする、請求項1記載の偏波スクランブラ。
  3. 信号光を波長成分単位に分波するとともに前記分波した波長成分単位の信号光のうち少なくとも一つの波長成分の信号光についてドロップポートを通じて出力しうる分波部と、前記分波した波長成分単位の信号光をスルーポートを通じて入力されうるとともに、前記入力された信号光を、アドポートを通じて入力される信号光とともに合波して出力しうる合波部と、をそなえるとともに、
    該合波部を通じて出力される対象となる信号光をなす少なくとも一つの波長成分について偏波状態を回転させる偏波スクランブラがそなえられ、
    かつ、該偏波スクランブラが、
    該合波部を通じて出力される対象となる信号光をなす波長成分ごとに偏波状態を回転させる少なくとも一つの偏波状態回転部と、
    前記信号光をなす波長成分について、変調の速度および方式ならびに当該波長成分が伝送されることとなる伝送経路の偏波モード分散の値の組み合わせに応じた、前記偏波状態を回転させるべき速度情報に基づいて、該偏波状態回転部における前記偏波状態の回転速度を制御する回転速度制御部と、をそなえて構成されたことを特徴とする、光分岐挿入装置。
  4. 該偏波スクランブラが、前記アドポートの経路上に設けられ、前記アドポートを通じて該合波部に入力される信号光をなす波長成分について、偏波状態を回転させることを特徴とする、請求項3記載の光分岐挿入装置。
  5. 該偏波スクランブラが、前記スルーポートの経路上に設けられ、前記スルーポートを通じて該合波部に入力される信号光をなす波長成分について、偏波状態を回転させることを特徴とする、請求項3記載の光分岐挿入装置。
  6. 該偏波スクランブラは、前記のポート位置に応じて複数個設けられたことを特徴とする、請求項4又は5記載の光分岐挿入装置。
  7. 該分波部に入力される信号光について、波長成分ごとの偏波状態の回転用に分波する偏波回転用分波部をそなえるとともに、
    該偏波回転用分波部で分波された信号光について波長成分ごとに偏波状態を回転させるべく、該偏波スクランブラが該偏波回転用分波部の出力側に少なくとも一つ設けられ、
    かつ、該複数の偏波スクランブラからの出力を合流して該分波部に出力する合流部をそなえたことを特徴とする、請求項3記載の光分岐挿入装置。
  8. 該合波部から出力される信号光について、波長成分ごとの偏波状態の回転用に分波する偏波回転用分波部をそなえるとともに、
    該偏波回転用分波部で分波された信号光について波長成分ごとに偏波状態を回転させるべく、該偏波スクランブラが該偏波回転用分波部の出力側に少なくとも一つ設けられ、
    かつ、該複数の偏波スクランブラからの出力を合流する合流部をそなえたことを特徴とする、請求項3記載の光分岐挿入装置。
  9. 該偏波スクランブラが複数個設けられるとともに、各偏波スクランブラをなす回転速度制御部は該複数の偏波スクランブラ間で共用するように構成されたことを特徴とする、請求項6〜8のいずれか1項記載の光分岐挿入装置。
  10. 該回転速度制御部が、当該光分岐挿入装置を含むネットワークを管理する管理装置から前記ネットワークの設定情報を受けるとともに、前記ネットワークの設定情報に基づいて、該偏波状態回転部での前記偏波状態を回転させる速度を制御することを特徴とする、請求項3記載の光分岐挿入装置。
  11. 前記ドロップポートを通じて出力される信号光の伝送品質をモニタする伝送品質モニタをそなえ、
    該回転速度制御部は、
    前記管理装置からの前記ネットワークの設定情報をもとに、該伝送品質モニタからのモニタ結果を取得するモニタ結果取得部と、
    該伝送品質モニタでのモニタ結果に基づいて、前記偏波状態を回転させる速度をフィードバック制御するフィードバック制御部と、をそなえたことを特徴とする、請求項10記載の光分岐挿入装置。
  12. 該分波部が、信号光を複数の波長成分に分波する光デマックス部と、該光デマックス部で分波された複数の波長成分についてそれぞれ2分岐する複数の分配部と、をそなえ、該複数の分配部でそれぞれ2分岐された各一方の波長成分信号光のうちの少なくとも一つについて前記ドロップポートを通じて出力しうるように構成され、
    かつ、該合波部が、該複数の分配部で2分岐された各他方の波長成分信号光を前記スルーポートを通じて入力され、前記スルーポートを通じて入力された各他方の波長成分信号光と、複数の前記アドポートを通じて入力された各波長成分単位の信号光と、のいずれか一方をそれぞれ選択的に出力する2×1スイッチを前記波長成分単位に複数そなえるとともに、該複数の2×1スイッチからの出力を合波して出力しうる光マックス部をそなえたことを特徴とする、請求項3記載の光分岐挿入装置。
  13. 該分波部が、信号光を2分岐する分配部と、該分配部で2分岐された一方の信号光をなす波長成分について分波しそれぞれ前記ドロップポートとなる出力先ポートを複数のうちから選択的に切り換えて出力しうる波長選択スイッチと、をそなえ、
    かつ、該合波部が、該分配部で2分岐された他方の信号光を前記スルーポートを通じて入力されるとともに、前記アドポートを通じて前記波長成分単位の信号光を入力され、前記スルーポートからの信号光および前記アドポートからの信号光について、波長成分ごとに選択的に出力しうる波長選択スイッチをそなえたことを特徴とする、請求項3記載の光分岐挿入装置。
  14. 複数の入力ポートをそなえるとともに、複数の出力ポートをそなえ、該複数それぞれの入力ポートから入力された波長多重信号光について、該複数の出力ポートのうちで、各波長多重信号光の波長成分の方路を選択的に切り換えて波長多重信号光として出力しうる光方路切換装置であって、
    該光方路切換装置をなす少なくとも一つの入力ポート又は出力ポートの位置に配置され、波長多重信号光をなす波長成分ごとに偏波状態を回転させる複数の偏波スクランブル装置がそなえられ、
    各複数の偏波スクランブル装置が、
    入力される前記波長多重信号光について波長成分ごとの偏波状態の回転用に分波する偏波回転用分波部をそなえるとともに、該偏波回転用分波部で分波された信号光について波長成分ごとに偏波状態を回転させる偏波スクランブラが該偏波回転用分波部の出力側に複数個設けられ、かつ、該複数の偏波スクランブラからの出力を合流する合流部をそなえ、
    かつ、該複数の偏波スクランブラのそれぞれが、
    該波長選択スイッチからの前記波長成分をなす信号光の偏波状態を回転させる偏波状態回転部と、
    前記波長成分をなす信号光についての変調の速度および方式ならびに当該信号光が伝送されることとなる伝送経路の偏波モード分散の値の組み合わせに応じた、前記偏波状態を回転させるべき速度情報に基づいて、該偏波状態回転部における前記偏波状態の回転速度を制御する回転速度制御部と、をそなえて構成されたことを特徴とする、光方路切換装置。
  15. 信号光を波長成分単位に分波するとともに前記分波した波長成分単位の信号光のうち少なくとも一つの波長成分の信号光についてドロップポートを通じて出力しうる分波部と、前記分波した波長成分単位の信号光とともにアドポートを通じて入力された波長成分単位の信号光を合波して出力しうる合波部と、をそなえてなる光分岐挿入装置を伝送路上に有する波長分割多重光伝送システムであって、
    該光分岐挿入装置に、当該合波部を通じて出力される対象となる信号光をなす波長成分について、偏波状態を回転させる偏波スクランブラがそなえられ、
    かつ、該偏波スクランブラが、
    該合波部を通じて出力される対象となる信号光をなす波長成分ごとに偏波状態を回転させる少なくとも一つの偏波状態回転部と、
    前記信号光をなす波長成分について、変調の速度および方式ならびに当該波長成分が伝送されることとなる伝送経路の偏波モード分散の値の組み合わせに応じた、前記偏波状態を回転させるべき速度情報に基づいて、該偏波状態回転部における前記偏波状態の回転速度を制御する回転速度制御部と、をそなえて構成されたことを特徴とする、波長分割多重光伝送システム。
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