JP4747836B2 - 乗員拘束装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の衝突時等に膨張するエアベルト(又はエアバッグが設けられたシートベルト)を備えた乗員拘束装置に関する。
特表2003−525797号の図2には、車両の床にリトラクタを設置し、膨張可能なラップベルトの先端側を該リトラクタに巻き取らせるようにした構造が記載されている。この従来例では、インフレータを車両の床に設置し、プレナムと称される特殊な構造体を介してガスをラップベルトに導入するようにしている。該ラップベルト先端側は、このプレナムに取り付けられている。このプレナムは、前記リトラクタに連結されている。
特表2003−525797号
ラップベルト先端側を車体側部材に連結するための取付部材を該車体側部材にボルト等で留め付ける場合、両者の該ボルト等の挿通孔同士を正確に合致させる必要があり、作業に手間がかかる。
本発明は、ラップベルト先端側が取付部材を介して車体側部材に連結された乗員拘束装置において、該取付部材の車体側部材への固定作業を容易化することができる乗員拘束装置を提供することを目的とする。
請求項1の乗員拘束装置は、ラップベルト先端側からガスが導入される膨張部を有したエアベルトと、該膨張部を膨張させるためのインフレータ(23)と、車体側部材(80)に設置されており、少なくとも該ラップベルト先端側が取り付けられた取付部材(70)とを有する乗員拘束装置において、該取付部材(70)の該車体側部材(80)への位置決め手段が設けられており、該位置決め手段は、該取付部材(70)及び車体側部材(80)の一方に設けられた挿入部と、他方に設けられた、該挿入部が挿入される開口よりなり、該挿入部は、該取付部材(70)及び車体側部材(80)の該一方から他方に向かって延出したフック部(75)及び突起部(76)を備えており、該フック部(75)は、その延出方向の先端側が、該一方から他方へ向かう方向と直交方向に屈曲したクランク形断面形状となっており、該取付部材(70)及び車体側部材(80)の該他方には、該取付部材(70)が車体の規定位置に配置されたときに該フック部(75)及び突起部(76)がそれぞれ係合する第1の開口又は凹所(81)及び第2の開口又は凹所(82)が設けられており、前記ラップベルト先端側は、アンカ(24)を介して該取付部材(70)に取り付けられており、該アンカ(24)は、該取付部材(70)に対し回動軸(27)を介して車体前後方向に回動可能に取り付けられており、該取付部材(70)には、該回動軸(27)の中心に対し等半径となるように円弧状に延在した長孔(71)が設けられており、該長孔(71)に、該アンカ(24)から立設された凸部(24e)が係合しており、これにより、該アンカ(24)は、該凸部(24e)が該長孔(71)内で動き得る範囲だけ回動可能となっており、前記インフレータ(23)は、該アンカ(24)又は該取付部材(70)に取り付けられており、該取付部材(70)、アンカ(24)、インフレータ(23)及びラップベルト先端側は、カバーによって覆われており、該カバーは、該取付部材(70)、アンカ(24)及びインフレータ(23)を覆った第1のカバー(32)と、該ラップベルト先端側を覆った第2のカバー(33)とを有しており、該第2のカバー(33)は、該ラップベルトの膨張時に開裂するように構成されており、該第1のカバー(32)の上面に開口(32a)が設けられており、該開口(32a)に該ラップベルト先端側が挿通されており、該第2のカバー(33)は、該開口(32a)を通って該第1のカバー(32)から上方に延出した該ラップベルトを被包しており、該第2のカバー(33)の下部が該開口(32a)に内嵌しており、該第2のカバー(33)の下部の外面には、上下に間隔をあけて1対のフランジ(33f,33g)が設けられており、該フランジ(33f,33g)間に該開口(32a)の縁部が配置されており、該第2のカバー(33)の車体後方側では、該開口(32a)の縁部が該フランジ(33f,33g)間に挟持されており、該フランジ(33f,33g)間の間隔は、該第2のカバー(33)の車体前方側ほど大きなものとなっており、これにより、該第2のカバー(33)は該アンカ(24)及びラップベルト先端側と一体的に車体前後方向に回動可能となっており、前記取付部材(70)を前記車体側部材(80)に設置するのに先立ち、予めラップベルト先端側に連結されたアンカ(24)を該取付部材(70)に取り付けると共に、該インフレータ(23)を該取付部材(70)又はアンカ(24)に取り付け、且つ該インフレータ(23)を該ラップベルトに対しガス供給可能に接続してこれらをユニット化しておき、該取付部材(70)を該車体側部材(80)に設置するのに当っては、前記フック部(75)及び突起部(76)を順に前記第1の開口又は凹所(81)及び第2の開口又は凹所(82)に係合させることにより該取付部材(70)の位置決めを行い、次に、該取付部材(70)を車体にボルト(77)で固定し、その後、該取付部材(70)、アンカ(24)、インフレータ(23)及びラップベルト先端側を覆うように該第1のカバー(32)及び第2のカバー(33)を装着することを特徴とするものである。
請求項2の乗員拘束装置は、請求項1において、前記車体側部材は、Bピラー、シートフレーム又は車体の車室床部であることを特徴とするものである。
請求項3の乗員拘束装置は、請求項2において、前記取付部材(70)は、車体床(80)上に重ね合わされる基片部(70a)と、該基片部(70a)の車体ピラー(30)側の縁部から立設されており、該車体ピラー(30)の車室内側面に重ね合わされる起立片部(70b)とを有しており、前記フック部(75)は、該基片部(70a)の車体前後方向の後端から後下方へ延出しており、前記突起部(76)は、該基片部(70a)の車体前後方向の前端から下方へ突出しており、該車体床(80)に、車体前後方向に間隔をあけて前記第1の開口又は凹所(81)及び第2の開口又は凹所(82)が設けられており、該取付部材(70)は、フック部(75)及び突起部(76)がそれぞれ第1の開口又は凹所(81)及び第2の開口又は凹所(82)に係合し、該基片部(70a)が該車体床(80)上に重ね合わされると共に、該起立片部(70b)が該車体ピラー(30)の車室内側面に重ね合わされた状態で該起立片部(70b)が前記ボルト(77)で該車体ピラー(30)に固定されており、前記アンカ(24)は、該起立片部(70b)の車室内側面に前記回動軸(27)を介して車体前後方向に回動可能に取り付けられており、該起立片部(70b)に前記長孔(71)が設けられ、該長孔(71)に該アンカ(24)の前記凸部(24e)が係合しており、前記インフレータ(23)は、該アンカ(24)又は該起立片部(70b)の車室内側面に取り付けられていることを特徴とするものである。
請求項4の乗員拘束装置は、請求項1ないし3のいずれか1項において、前記第2のカバー(33)には、前記ラップベルトの膨張時に該第2のカバー(33)の開裂を誘導するテアライン(33a)が設けられており、該テアライン(33a)は、該第2のカバー(33)の上端部から下部側に向かって延設された第1のテアラインと、上側の前記フランジ(33f)よりも上方において該第1のテアラインと交差方向に延設された第2のテアラインとを有しており、該第2のテアラインの延在方向の途中部に該第1のテアラインの下端が連なっていることを特徴とするものである。
本発明の乗員拘束装置では、ラップベルト先端側から膨張部内に、インフレータからのガスが導入される。このラップベルト先端側が、Bピラー、シートフレーム又は車室床部などの車体側部材に設置された取付部材に取り付けられている。本発明においては、該取付部材の車体側部材への位置決め手段が設けられており、この位置決め手段により取付部材を車体側部材の規定位置に配置することができるので、該取付部材の車体側部材への固定作業を容易に行うことができる。
本発明では、取付部材及び車体側部材の一方に挿入部が設けられると共に、他方に、該挿入部が挿入される開口又は凹所が設けられており、該挿入部を該開口又は凹所に挿入することにより、取付部材の車体側部材への位置決めが行われる。この態様にあっては、簡易な構成にて取付部材の車体側部材への位置決めを行うことが可能である。
本発明のように、アンカを介してラップベルト先端側を取付部材に取り付けることにより、該ラップベルト先端側の取付部材への取り付けを簡易なものとすることができる。
本発明のように、インフレータをアンカに固定しておくことにより、インフレータの取り付けも簡略化される。
あるいは、インフレータを取付部材に取り付けた場合にも、インフレータの車体側部材への取り付けを簡易化することができる。
本発明のように、この取付部材、アンカ、インフレータ及びラップベルト先端側をカバーで覆うことにより、美観も向上する。
なお、本発明の乗員拘束装置にあっては、例えば、車両に設けられた衝突検知又は予知センサが該車両の衝突(本発明においては側突を含む。また、横転を含んでもよい。)を検知又は予知すると、このセンサからの衝突検知又は予知信号に基づいてインフレータが起動してガスを噴出し、このインフレータからのガスが膨張部内に導入されて膨張部が膨張する。これにより、乗員が座席に拘束されると共に、この膨張した膨張部により、乗員に加えられる衝撃が吸収される。
以下に、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
第1図及び第2図は実施の形態に係る乗員拘束装置を備えた車両用シートの斜視図及び正面図であり、第3図は第2図のIII−III線矢視図、第4図は第6図のIV−IV線断面図、第5図は第4図のV−V線断面図、第6図及び第7図は第3図のVI−VI線及びVII−VII線断面図、第8図は車両用シート付近の後方からの斜視図、第9図はラップバッグの内部構成を示す平面図である。なお、第2図及び第7図(b)は、エアベルトのラップバッグが膨張した状態を示している。その他はラップベルトの膨張前の状態を示している。第9図(a)はラップバッグのバッグ本体が帯状に折り畳まれた状態を示し、第9図(b)は該バッグ本体が平たく広げられた状態を示している。
車室床面F(第4,5図の車体床80の上面)上に、1対のシートレール1が車両前後方向に平行に延設され、その上に、車両用シート10が該車両前後方向に移動可能に設置されている。
シート10は、シートフレーム11と、該シートフレーム11上に載設されたシートクッション12と、該シートクッション12の後部からリクライニング可能に立設されたシートバック13と、該シートバック13の上部に取り付けられたヘッドレスト14とからなる。
乗員拘束装置20は、このシート10に着座した乗員の前面側に引き回されるウェビング21及び該ウェビング21のラップベルト部21a(後述)の先端側部分を構成している膨張可能なラップバッグ22と、該ラップバッグ22を膨張させるためのインフレータ23と、該ラップバッグ22の先端側(及びインフレータ23)を車体に取り付ける取付部材としてのブラケット70と、該ブラケット70にラップバッグ22の先端側を連結するアンカ24と、該ウェビング21の後端側を巻き取るリトラクタ25(第6図)とを有している。
該ウェビング21は、非膨張式の通常のベルト材料からなる。このウェビング21の後端側は、車室側面の上部に設けられたショルダーアンカ29(第8図)に掛通された後、シートベルトリトラクタ25に対し巻き取り可能に接続されている。また、このウェビング21の途中はトング28(第2図)に掛通されている。
このウェビング21のうち該トング28よりもアンカ24側が、シート10に着座した乗員の腰部ないし腹部の前面に沿って引き回されるラップベルト部21aとなり、該トング28よりもショルダーアンカ29側が、該乗員の上半身の前面に沿って引き回されるショルダーベルト部21bとなる。
ラップバッグ22は、その後端(第3,4,6図の上端)側が該ラップベルト部21aのウェビング21の先端に縫合等により連結されている。
ラップバッグ22の先端は、第4図の通り、アンカ24の開口24aに挿通され、ラップバッグ22の基端側に対し縫着されることにより、該アンカ24に連結されている。
なお、該ラップバッグ22は、バッグ本体50と、該バッグ本体50を囲むメッシュウェビング(図示略)と、該メッシュウェビングの略全体及びウェビング21の先端側を覆う保護カバー(図示略)とを有する。
該バッグ本体50は、複数枚の基布を重ね合わせ、それらの周縁部をシーム50aにより縫合して袋状としたものである。このバッグ本体50の後端がシーム51によってウェビング21の先端に縫着されている。第9図(b)に示すように、この基布の最大幅はウェビング21の幅よりも大である。該バッグ本体50は、第9図(a)のようにその幅方向の両側を折り返すことにより、ウェビング21と略等幅の帯状とされる。このバッグ本体50のラップベルト部21a先端側からガス導入用ダクト59が延設されている。
前記メッシュウェビングは、この折り畳まれた帯状のバッグ本体50を覆っている。該メッシュウェビングは、長手方向には殆ど伸長しないが、拡幅ないし膨大方向には柔軟に伸長しうる編物にて構成されている。
このメッシュウェビングの後端側は、ウェビング21の先端近傍に縫合されている。また、このメッシュウェビングの先端側は、アンカ24の開口24aに挿通されて折り返され、それよりも後端側に縫合されることにより、該アンカ24に連結されている。
前記保護カバーは、細長い長方形状のシート状材料を折り返し、テアシーム(図示略)で縫合して筒状としたものである。このテアシームは、バッグ本体50が膨張するときには破断する強度のものである。
この保護カバーは、ウェビング21の先端部からアンカ24の直近位置まで延在している。保護カバーの後端側はウェビング21とメッシュウェビングとの縫合部を覆っており、この後端側はテアシームによってウェビング21に縫合されている。保護カバーの先端側は、メッシュウェビング先端側の縫合部を覆っているが、アンカ24からは若干離隔している。この保護カバーの先端側はテアシームによってメッシュウェビングに縫合されている。この保護カバーの後端側及び先端側のテアシームも、バッグ本体50が膨張するときに破断する強度のものである。
ブラケット70は、車体床80上(車室床面F)に重ね合わされる基片部70aと、該基片部70aから立設されており、Bピラー30の車室内側面に重ね合わされる起立片部70bとを有している。
第4図に示すように、該基片部70aの後端に、後下方へ延出したクランク形断面形状のフック部75が設けられ、前端に、下方へ突出した突起部76が設けられている。この実施の形態では、これらのフック部75及び突起部76が、それぞれ、ブラケット70の車体への位置決め手段としての挿入部を構成している。床80には、ブラケット70が規定位置に配置されたときにこれらのフック部75及び取付部材76とそれぞれ係合しうる位置関係にて開口81,82が設けられている。
該フック部75が床80の開口81に係合し、突起部76が床80の開口82に係合することによりブラケット70が位置決めされ、ボルト77により起立片部70bがBピラー30に固定されている。
このブラケット70の起立片部70bに、アンカ24が取付ボルト27により取り付けられている。なお、取付ボルト27のボルト頭部とアンカ24との間にはスリップワッシャ27a(第4図)が介在されている。また、アンカ24と台座部31との間にもスリップワッシャ(図示略)が介在されており、アンカ24は該起立片部70bに対し取付ボルト27を回動軸として回動可能となっている。
この実施の形態では、アンカ24の辺縁から該起立片部70b側へ爪状に折り立てられた凸部24eが設けられている。該起立片部70bには、取付ボルト27が螺じ込まれる雌ネジ孔(図示略)のほか、この凸部24eが差し込まれるスロット71が設けられている。スロット71は、該取付ボルト27用の雌ネジ孔の中心に対し等半径となるように円弧状に延在した長孔よりなる。凸部24eは、このスロット71の長手方向の一端側から他端側まで移動可能となっている。即ち、アンカ24は、この凸部24eがスロット71内で動き得る範囲だけ回動可能となっている。
この実施の形態では、インフレータ23も、インフレータ保持金具72及びボルト73を介して該起立片部70bに取り付けられている。ラップバッグ22の前記ガス導入用ダクト59は、パイプ62を介して該インフレータ23に連結されている。このパイプ62及びダクト59を介して、インフレータ23からラップバッグ22のバッグ本体50内にガスが導入される。
なお、このインフレータ23のイニシエータ(図示略)への通電用のハーネス23a(第4図)がインフレータ制御回路(図示略)に接続されており、このインフレータ制御回路からの起動信号に基づいて該イニシエータが起動し、インフレータ23がガスを噴出する。
このブラケット70、アンカ24、インフレータ23及びBピラー30下部はBピラーカバー32によって覆われている。なお、Bピラーカバー32から上方に延出したラップバッグ22の下部をベルトカバー33が被包している。
第6図の通り、Bピラーカバー32の下部は車室内側へ膨出し、その上面に開口32a(第4図)が設けられている。ラップバッグ22はこの開口32aに挿通されている。ベルトカバー33の下部は、該開口32aに内嵌している。該ベルトカバー33の下部外面にはフランジ33f,33gが設けられ、開口32aの縁部が該フランジ33f,33g間に配置されている。
ベルトカバー33の後方側では、開口32aの縁部がフランジ33f,33g間に挟持されている。ベルトカバー33の前方側ほどフランジ33f,33g間の間隔が大きくなっており、ベルトカバー33はアンカ24及びラップバッグ22と一体的に前後方向に回動可能となっている。
第3,7図の通り、このベルトカバー33には、テアライン33aが設けられており、ラップバッグ22が膨張するときに、第7図(a)から第7図(b)のように、該テアライン33aに沿って開裂する。
第2図の通り、シート10の車室中央側には、前記トング28がラッチされるバックル装置40が設置されている。このバックル装置40は、シート10に取り付けられていてもよく、車室床面F上に設置されていてもよい。
図示はしないが、この乗員拘束装置20が搭載される車両には、該車両が衝突(側突を含む。以下、同様。)や横転したことを検知するか又はこの車両の衝突や横転を予知する各種センサが設けられている(検知センサと予知センサの双方が設けられていてもよい。)。前記インフレータ制御回路は、これらのセンサからの検知又は予知信号に基づいて、インフレータ23のイニシエータを起動させる。
次に、かかる構成の乗員拘束装置20におけるブラケット70等の車体への設置手順について説明する。
この実施の形態では、ブラケット70を車体に設置するのに先立ち、予めラップバッグ22の先端側に連結されたアンカ24と、インフレータ23とを該ブラケット70に取り付け、これらを一体化(ユニット化)しておく。また、この際、該インフレータ23とラップバッグ22のガス導入用ダクト59とをパイプ62で接続しておく。
このユニット化されたブラケット70を車体に設置するに当っては、該ブラケット70の後端側のフック部75と前端側の突起部76とを順に車体床80の開口81,82に係合させる。これにより、該ブラケット70の位置決め(仮留め)が行われ、ブラケット70が規定位置に配置される。次いで、ボルト77でブラケット70をBピラー30に固定する。
その後、これらのブラケット70、アンカ24、インフレータ23及びラップバッグ22先端側を覆うようにカバー32,33をそれぞれ装着する。これにより、該ブラケット70等の車体への設置が完了する。
ただし、上記の設置手順は一例であり、ブラケット70等は上記以外の手順により車体に設置されてもよい。
この乗員拘束装置20にあっては、上記のように、ブラケット70のフック部75及び突起部76をそれぞれ車体床80の開口81,82に係合させることによりブラケット70の位置決め(仮留め)が行われるため、ボルト77による該ブラケット70の車体への固定作業を容易に行うことができる。
この実施の形態では、アンカ24を介してラップバッグ22の先端側をブラケット70に取り付けているので、該ラップバッグ22先端側のブラケット70への取り付けが簡易なものとなっている。
また、この実施の形態では、インフレータ23がブラケット70に取り付けられているので、インフレータ23の車体への取り付けも簡易である。
さらに、この実施の形態では、ブラケット70、アンカ24、インフレータ23等がBピラーカバー32によって覆われており、美観も良い。
なお、この乗員拘束装置の作動は次の通りである。
前記センサによって車両が衝突や横転したことが検知された場合、又は衝突や横転することが予知された場合、この検知又は予知信号に基づいてインフレータ制御回路からインフレータ23のイニシエータに起動信号が入力されて該イニシエータが起動し、インフレータ23からガスが噴出する。このインフレータ23からのガスがパイプ62及びダクト59を介してラップバッグ22(前記バッグ本体50内)に導入されることにより、該ラップバッグ22(バッグ本体50)がベルトカバー33及び前記保護カバー(図示略)を開裂させつつ膨張する。
この際、ラップバッグ22のバッグ本体50が膨張するのに伴い、該バッグ本体50を取り囲むメッシュウェビングも膨張するが、メッシュウェビングは、長手方向には殆ど伸長しないが、拡幅ないし膨大方向には柔軟に伸長しうる編物にて構成されているので、メッシュウェビングが膨張すると、このメッシュウェビングの長さが短くなる。これにより、ウェビング21にテンションが加えられてラップベルト21a(ラップバッグ22を含む)が乗員の身体に密着し、乗員がシート10にしっかりと拘束されると共に、乗員の腰部ないし腹部に加えられる衝撃が、膨張したラップバッグ22によって吸収される。
上記実施の形態は本発明の一例を示すものであり、本発明は上記実施の形態に限定されない。
例えば、車体床80に挿入部としてのフック部75及び突起部76を設け、ブラケット70にこれらが挿入される開口81,82を設けてもよい。
該開口81,82は、車体床80やブラケット70を貫通する貫通孔であってもよく、非貫通状の凹所であってもよい。
上記実施の形態では、アンカ24とは別にインフレータ23をブラケット70に取り付けているが、インフレータ23をアンカ24に固定し、このアンカ24を介してインフレータ23をブラケット70に取り付けるようにしてもよい。このように構成することにより、インフレータ23のブラケット70への取付作業を省略でき、装置の設置作業が一層簡略化される。
上記の実施の形態ではブラケット70を車体床80に対して位置決めしているが、ブラケット70をBピラー30に対して位置決めするよう構成してもよい。この場合、例えば起立片部70bからBピラー30側にフック部75及び突起部76を突設し、Bピラー30に、これらが係合する開口81,82を設けてもよい。
上記実施の形態は取付部材(ブラケット70)を車体(車体床80及びBピラー30)に取り付けているが、本発明においては、該取付部材を座席(例えばシートフレーム11等)に取り付けてもよい。
上記実施の形態は運転席用乗員拘束装置への本発明の適用例を示しているが、本発明は、当然ながら、助手席など他の座席用の乗員拘束装置としても適用可能である。
実施の形態に係る乗員拘束装置を備えた車両用シートの斜視図である。 図1の車両用シートの正面図である。 ラップバッグ非膨張時における図2のIII−III線矢視図である。 図5のIV−IV線断面図である。 図4のV−V線断面図である。 図3のVI−VI線断面図である。 図3のVII−VII線断面図であり、(a)図はラップベルト非膨張時、(b)図はラップベルト膨張時を示している。 図1の車両用シート付近の後方からの斜視図である。 ラップバッグの内部構造の説明図である。
符号の説明
10 シート
20 乗員拘束装置
21 ウェビング
22 ラップバッグ
23 インフレータ
24 アンカ
24e 凸部
28 トング
29 ショルダーアンカ
30 Bピラー
32 Bピラーカバー
33 ベルトカバー
33f,33g フランジ部
40 バックル装置
70 取付部材としてのブラケット
71 スロット
75 挿入部としてのフック部
76 挿入部としての突起部
81,82 開口

Claims (4)

  1. ラップベルト先端側からガスが導入される膨張部を有したエアベルトと、
    該膨張部を膨張させるためのインフレータ(23)と、
    車体側部材(80)に設置されており、少なくとも該ラップベルト先端側が取り付けられた取付部材(70)
    を有する乗員拘束装置において、
    該取付部材(70)の該車体側部材(80)への位置決め手段が設けられており、
    該位置決め手段は、該取付部材(70)及び車体側部材(80)の一方に設けられた挿入部と、他方に設けられた、該挿入部が挿入される開口よりなり、
    該挿入部は、該取付部材(70)及び車体側部材(80)の該一方から他方に向かって延出したフック部(75)及び突起部(76)を備えており、
    該フック部(75)は、その延出方向の先端側が、該一方から他方へ向かう方向と直交方向に屈曲したクランク形断面形状となっており、
    該取付部材(70)及び車体側部材(80)の該他方には、該取付部材(70)が車体の規定位置に配置されたときに該フック部(75)及び突起部(76)がそれぞれ係合する第1の開口又は凹所(81)及び第2の開口又は凹所(82)が設けられており、
    前記ラップベルト先端側は、アンカ(24)を介して該取付部材(70)に取り付けられており、
    該アンカ(24)は、該取付部材(70)に対し回動軸(27)を介して車体前後方向に回動可能に取り付けられており、
    該取付部材(70)には、該回動軸(27)の中心に対し等半径となるように円弧状に延在した長孔(71)が設けられており、該長孔(71)に、該アンカ(24)から立設された凸部(24e)が係合しており、これにより、該アンカ(24)は、該凸部(24e)が該長孔(71)内で動き得る範囲だけ回動可能となっており、
    前記インフレータ(23)は、該アンカ(24)又は該取付部材(70)に取り付けられており、
    該取付部材(70)、アンカ(24)、インフレータ(23)及びラップベルト先端側は、カバーによって覆われており、
    該カバーは、該取付部材(70)、アンカ(24)及びインフレータ(23)を覆った第1のカバー(32)と、該ラップベルト先端側を覆った第2のカバー(33)とを有しており、該第2のカバー(33)は、該ラップベルトの膨張時に開裂するように構成されており、
    該第1のカバー(32)の上面に開口(32a)が設けられており、該開口(32a)に該ラップベルト先端側が挿通されており、該第2のカバー(33)は、該開口(32a)を通って該第1のカバー(32)から上方に延出した該ラップベルトを被包しており、該第2のカバー(33)の下部が該開口(32a)に内嵌しており、
    該第2のカバー(33)の下部の外面には、上下に間隔をあけて1対のフランジ(33f,33g)が設けられており、該フランジ(33f,33g)間に該開口(32a)の縁部が配置されており、
    該第2のカバー(33)の車体後方側では、該開口(32a)の縁部が該フランジ(33f,33g)間に挟持されており、
    該フランジ(33f,33g)間の間隔は、該第2のカバー(33)の車体前方側ほど大きなものとなっており、これにより、該第2のカバー(33)は該アンカ(24)及びラップベルト先端側と一体的に車体前後方向に回動可能となっており、
    前記取付部材(70)を前記車体側部材(80)に設置するのに先立ち、予めラップベルト先端側に連結されたアンカ(24)を該取付部材(70)に取り付けると共に、該インフレータ(23)を該取付部材(70)又はアンカ(24)に取り付け、且つ該インフレータ(23)を該ラップベルトに対しガス供給可能に接続してこれらをユニット化しておき、
    該取付部材(70)を該車体側部材(80)に設置するのに当っては、前記フック部(75)及び突起部(76)を順に前記第1の開口又は凹所(81)及び第2の開口又は凹所(82)に係合させることにより該取付部材(70)の位置決めを行い、次に、該取付部材(70)を車体にボルト(77)で固定し、その後、該取付部材(70)、アンカ(24)、インフレータ(23)及びラップベルト先端側を覆うように該第1のカバー(32)及び第2のカバー(33)を装着することを特徴とする乗員拘束装置。
  2. 請求項1において、前記車体側部材は、Bピラー、シートフレーム又は車体の車室床部であることを特徴とする乗員拘束装置。
  3. 請求項2において、前記取付部材(70)は、車体床(80)上に重ね合わされる基片部(70a)と、該基片部(70a)の車体ピラー(30)側の縁部から立設されており、該車体ピラー(30)の車室内側面に重ね合わされる起立片部(70b)とを有しており、
    前記フック部(75)は、該基片部(70a)の車体前後方向の後端から後下方へ延出しており、前記突起部(76)は、該基片部(70a)の車体前後方向の前端から下方へ突出しており、
    該車体床(80)に、車体前後方向に間隔をあけて前記第1の開口又は凹所(81)及び第2の開口又は凹所(82)が設けられており、
    該取付部材(70)は、フック部(75)及び突起部(76)がそれぞれ第1の開口又は凹所(81)及び第2の開口又は凹所(82)に係合し、該基片部(70a)が該車体床(80)上に重ね合わされると共に、該起立片部(70b)が該車体ピラー(30)の車室内側面に重ね合わされた状態で該起立片部(70b)が前記ボルト(77)で該車体ピラー(30)に固定されており、
    前記アンカ(24)は、該起立片部(70b)の車室内側面に前記回動軸(27)を介して車体前後方向に回動可能に取り付けられており、
    該起立片部(70b)に前記長孔(71)が設けられ、該長孔(71)に該アンカ(24)の前記凸部(24e)が係合しており、
    前記インフレータ(23)は、該アンカ(24)又は該起立片部(70b)の車室内側面に取り付けられていることを特徴とする乗員拘束装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項において、前記第2のカバー(33)には、前記ラップベルトの膨張時に該第2のカバー(33)の開裂を誘導するテアライン(33a)が設けられており、
    該テアライン(33a)は、
    該第2のカバー(33)の上端部から下部側に向かって延設された第1のテアラインと、
    上側の前記フランジ(33f)よりも上方において該第1のテアラインと交差方向に延設された第2のテアラインと
    を有しており、
    該第2のテアラインの延在方向の途中部に該第1のテアラインの下端が連なっていることを特徴とする乗員拘束装置。
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