JP4743332B2 - 高炉操業方法 - Google Patents

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Description

本発明は、高炉操業方法に関する。特に、安定した低還元材比操業を実施するための高炉の操業方法に関する。
近年、炭酸ガス排出量の増加による地球温暖化が問題となっており、製鉄業においても排出二酸化炭素の抑制は重要な課題である。最近の高炉操業では低還元材比(低RAR)操業が強力に推進されている。RAR(Reduction Agent Ratio)は、銑鉄1t製造当たりの、吹き込み燃料と炉頂から装入されるコークスの合計量である。
しかしながら、還元材比(RAR)が低下すると送風量が低下し、この結果、シャフト上部においては装入物の昇温が遅れ、順調な還元が達成されなくなる。加えて、亜鉛化合物などの壁付きが助長され、風圧変動や荷下がり異常などの炉況不調を招くことが懸念される。また、炉頂温度が低下して100℃を割り込むような場合には、排ガス中の水分が配管内に凝縮する問題が生じる。
通常の高炉操業において、上述したような各種炉況不調、特に炉上部での装入物の昇温不良を防止するには、以下のような対策が採られるのが通例である。
(a)酸素富化率を下げ、ガス量を増加させる(熱流比を下げ、ガス温度を上昇させる)。
(b)微粉炭などの燃料吹き込み量を増加させる(熱流比を下げ、ガス温度を上昇させる)。
(c)還元効率(シャフト効率)を下げ、還元材比を高くする。
しかしながら、上記(a)の対策は生産量低下に繋がるため望ましくない。上記(b)は吹き込み能力の余裕代に依存するが、能力限界近くで操業している製鉄所では、その増加量に制約がある。また、燃料吹き込み量を増加させた場合には、ボッシュガス量が増えて生産量を低下させるため、酸素富化を同時に実施する必要がある。しかし、使用できる酸素量にも供給能力上の制限がある。上記(c)はわざわざ効率を下げた操業を指向することで、二酸化炭素削減に関する本来の目的に逆行する。
このように、普通高炉において低RAR操業を行なう場合、通常の操業範囲内での操業条件の変更により各種炉況不調、特に炉上部の昇温不良を回避することは困難である。
特許文献1は、低RAR操業を行った場合にシャフト上部での装入物の昇温が遅れるという課題を解決するために、炉頂温度が110℃以下となった場合に、炉頂ガス量の10体積%以下の量のガスを予熱ガスとしてシャフト上部から高炉内に吹き込む方法を開示している。また、特許文献1は、製鉄所でガスホルダーに貯蔵されている高炉発生ガス、または高炉発生ガスとコークス炉発生ガスとの混合ガスを予熱ガスとして吹き込むこと、或いは炉頂ガスの一部を循環させて予熱ガスとして吹き込むことなども開示している。
特開2008−214735号公報
特許文献1の方法では、予熱ガスの吹き込みにより原料充填層が流動化したり、撹拌されたりすると、原料降下の安定性を保つことができず、炉況不調を招くおそれがある。したがって、予熱ガスの吹き込みに際しては、原料充填層の流動化や撹拌を生じさせないことが重要であると考えられる。しかし、特許文献1には、具体的なガス吹き込み条件、例えば、炉高方向でのガス吹込位置、ガス吹込手段の構成や炉周方向での本数などついては何も示されていない。特許文献1の図1に示されるように、炉頂ガス量の10体積%近い量を細い一本の管で吹き込んだ場合、吹き込み位置付近の原料が流動化し攪拌されてしまうことが容易に推定できる。
本発明の目的は、以上のような従来技術の課題を解決し、普通高炉の操業において、低RAR操業時の炉況不調、特に炉上部での装入物の昇温不良を防止することができ、しかも、シャフト部からのガス吹き込みによる原料充填層の流動化や撹拌を生じさせることなく、原料降下の安定性を保つことができる高炉の操業方法を提供することにある。
上記課題を解決するための本発明の要旨は以下のとおりである。
(1)高炉の炉口半径をRとし、ストックラインからの深さがRの位置をp、シャフト部下端からの高さがシャフト部全高の1/3である位置をpとしたとき、炉高方向において位置pと位置pとの間に予熱ガス吹込部(A)を設け、
酸素富化率が20体積%以下の熱風を羽口から高炉内に吹き込み、
前記予熱ガス吹込部(A)から予熱ガスを吹き込むに際して、
前記予熱ガス吹込部(A)が、炉周方向に4箇所以上16箇所以下に等間隔に設けられていて、
前記予熱ガス吹込部(A)から15〜72(m/s)の線速度で予熱ガスを吹き込む、高炉操業方法。
)前記予熱ガス吹込部(A)が、ストックラインからの深さが7mの位置と、シャフト部下端からの高さがシャフト部全高の1/3の位置との間に設けられている、(1)に記載の高炉操業方法。
)前記予熱ガスの吹き込みが、200℃以上の温度の予熱ガスを吹き込み、炉頂温度を少なくとも80℃以上に保持することからなる(1)または(2)に記載の高炉操業方法。
)前記予熱ガスが、200℃〜1000℃の温度を有する(1)〜()のいずれか一つに記載の高炉操業方法。
)前記予熱ガスが、Oの除去された燃焼排ガスである(1)〜()のいずれか一つに記載の高炉操業方法。
)前記予熱ガスが、COとCOからなるグループから選択された少なくとも一つを含有する燃焼排ガスである(1)〜()のいずれか一つに記載の高炉操業方法。
)前記予熱ガスが、高炉ガスを燃焼させたガスである(1)〜()のいずれか一つに記載の高炉操業方法。
)前記予熱ガスが、高炉ガスを加熱したガスである(1)〜()のいずれか一つに記載の高炉操業方法。
)前記予熱ガスの吹き込みが、予熱ガスを高炉の高さ方向に複数段設けられた吹き込み口から炉内に吹き込むことからなる(1)〜()のいずれか一つに記載の高炉操業方法。
10)さらに、前記予熱ガスの温度及び炉頂部の温度の少なくとも一つに基づいて、予熱ガスを吹き込む吹き込み口の高さ方向の位置を制御する()に記載の高炉操業方法。
11)前記予熱ガスが、Feが還元される組成を有する(1)〜(10)のいずれか一つに記載の高炉操業方法。
12)前記予熱ガスが、Feが還元され、且つ、ZnOがZnに還元される組成を有する(1)〜(10)のいずれか一つに記載の高炉操業方法。
13)前記予熱ガスが、0.05以上のCO/(CO+CO)比、温度が500℃〜900℃の温度を有する(1)〜(12)のいずれか一つに記載の高炉操業方法。
14)前記予熱ガスが、0.05以上のCO/(CO+CO)比、温度が800℃〜900℃の温度を有する(13)に記載の高炉操業方法。
本発明によれば、普通高炉の操業において、低RAR操業時の炉上部での装入物の昇温不良を防止できるとともに、炉頂温度低下による水分凝縮や亜鉛化合物の壁付き等も効果的に抑えることができ、しかも、シャフト部からのガス吹き込みによる原料充填層の流動化や撹拌を生じさせることなく、原料降下の安定性を保つことができ、これらにより、低RAR操業を安定的に実施することができる。
実施の形態1における、予熱ガス吹き込み部の位置を模式的に示す説明図である。 実施の形態1における、炉高方向の各位置において原料粒子に加わる荷重と、これに基づくガス吹込部Aの最適位置をシミュレーションにより推定した結果を示す図面である。 実施の形態1における、高炉に装入された原料の温度と当該原料を通過する炉内ガスの圧力損失の推移を示す図面である。 実施の形態1における、微粉炭吹き込み時の軟化融着帯の位置を示す図面である。 実施の形態1における、ガス吹込部の位置が炉頂ガス温度と吹き込み位置より下の原料温度に及ぼす影響を示す図である。 実施の形態1における、ガス吹込部から吹き込まれる予熱ガスのガス速度の好ましい上限を説明するための図面である。 実施の形態1における、炉周方向におけるガス吹込部Aの好ましい設置数および設置形態を示す説明図である。 実施例1における、本発明例と比較例1について、原料充填層の上層部の堆積形状を炉頂プロフィール計で測定した結果を示す説明図である。 実施例1における、本発明例と比較例2について、差指(サウジング)により測定される原料降下状況を示す図面である。 実施の形態2の高炉操業方法が適用された高炉の縦断面図である。 図10の高炉に設けられた予熱ガス吹き込み口の横断面図である。 実施の形態2における、予熱ガス吹き込み無しの場合を基準として、予熱ガスの温度と炉頂温度との関係を説明する図である。 実施の形態2における、予熱ガス吹き込み無しの場合を基準として、予熱ガスの吹き込み位置と炉頂温度との関係を説明する図である。 実施の形態2における、予熱ガス吹き込み無しの場合を基準として、予熱ガスの吹き込み量と炉頂温度との関係を説明する図である。 実施の形態2において、予熱ガスを吹き込まないときの炉内温度分布を説明する図である。 実施の形態2において、1000℃の予熱ガスを吹き込んだときの炉内温度分布を説明する図である。 実施の形態2において、200℃の予熱ガスを吹き込んだときの炉内温度分布の説明する図である。 実施の形態3において、高炉への予熱ガス吹き込み部分を再現する実験設備を示す図である。 酸化鉄の平衡状態図(FeのCO還元)である。 酸化亜鉛の平衡状態図である。 コークス充填層中でのCOとCOの平衡組成図である。 酸化鉄の平衡状態図(Feの水素還元)である。 実施例2を示す平衡状態図(FeのCO還元)である。
[実施の形態1]
実施の形態1は、空気または酸素富化空気を羽口から吹き込む高炉操業、すなわち普通高炉の操業を対象とする。酸素富化空気を羽口送風する場合には、通常、酸素富化率20体積%以下、好ましくは10体積%以下での操業が行われる。なお、酸素富化率が増加するにしたがい炉内を通過するガス量が減り、シャフト上部を昇温するために必要な吹き込みガス量が大幅に増加するため、この点からも、上記のような酸素富化率での操業が好ましい。
実施の形態1では、炉上部を昇温させるために炉内にガス吹込みを行うものであるが、図1に模式的に示すように、炉口半径をRとし、ストックラインからの深さがRの位置をp、シャフト部下端からの高さがシャフト部全高の1/3の位置をpとしたとき、炉高方向において位置pと位置pとの間に設けられたガス吹込部Aから予熱ガスgを炉内に吹き込む。ガス吹込部Aのガス吹込手段は、通常はガス吹込管やガスバーナー等で構成される。
実施の形態1において、シャフト部のガス吹込部Aからガスを吹き込む主たる目的は、低RAR操業による送風量の低下を補い、炉上部でのガス流量を確保するためであるが、無用に炉頂温度を低下させるような温度のガスを吹き込むことは発明の主旨に反するので、吹き込みガスとしては予熱ガスを用いる。この予熱ガスとしては、通常、燃焼炉や間接加熱炉などで加熱(予熱)したガスを用いるが、発生のままで十分な温度を有するガスであれば、そのまま予熱ガスとして使用してもよい。予熱ガスgの好ましい条件については、後に詳述する。
ガス吹込部Aから吹き込んだ予熱ガスgが炉内の原料充填層を流動化させたり、原料を攪拌したりしないようにするためは、ガス吹込部Aの位置において、原料充填層自身が上部からの荷重により圧密されている必要がある。荷重が十分にかかっていない表層に近い位置で予熱ガスgを吹き込むと、原料充填層が流動化或いは撹拌され、原料降下の安定性を保つことができない。実際の高炉の荷重分布を測定することは困難であるため、実施の形態1では、ガス吹込部Aの最適位置をシミュレーションにより推定した。図2にその計算結果を示す。
図2において、縦軸は炉内での原料粒子の高さ位置を示し、横軸は個々の原料粒子に加わる荷重を示している(白抜きの曲線が原料粒子に加わる荷重の平均値を示す)。同図によれば、原料粒子に加わる荷重はストックラインから深さR(=炉口半径相当)の位置p付近まで急激に増加しているが、それよりも下方では荷重の増加は緩やかである。これは、ストックラインから深さR程度までは原料の荷重が直線的に増加するのに対し、それより深くなると、炉壁の摩擦が原料充填層を支えるため、荷重の増加が緩和されるためである。このことから、原料充填層の流動化や撹拌を生じさせることなく、ガス吹込部Aから予熱ガスgを安定して吹き込むためには、ガス吹込部Aをストックラインからの深さがR(=炉口半径相当)の位置pまたはそれよりも深い位置(下方位置)に設ける必要があることが分かる。
次に、ガス吹込部Aを設ける下限位置について説明する。図3は、高炉内に装入された原料の温度と当該原料を通過する炉内ガスの圧力損失ΔPの推移の一例(測定例)を示すものである。同図において、大きな圧力損失ΔPを生じている領域が鉱石の軟化融着帯であり、このような圧力損失の大きい領域(軟化融着帯)を流れるガス量は極力減らすべきである。したがって、ガス吹込部Aは軟化融着帯より確実に上に設ける必要がある。しかしながら、軟化融着帯は操業状態によって高さが変動する上、実炉での位置検知が困難であるため、その位置はシミュレーションにより推定する必要がある。
図4は、微粉炭吹き込み時の軟化融着帯の位置を示したものであり、図4(a)は微粉炭吹き込み量:130kg/tの場合、図4(b)は微粉炭吹き込み量:160kg/tの場合をそれぞれ示している。同図によれば、微粉炭吹き込み量が多いほど軟化融着帯が上方にシフトすることが分かる。高炉の断面積はベリー部で最大であり、シャフト部では上方ほど小さくなるため、軟化融着帯が上方にシフトすると通過ガスの空筒速度も上昇し、圧力損失が増大する。圧力損失が大きくなりすぎると、軟化融着帯自身が持ち上げられて変動し、原料降下不調の原因となるため、軟化融着帯の高さはベリー部の近傍位置に維持することが望ましい。よって、操業変動を含めてもシャフト部下端からの高さがシャフト部全高(図4にhで示す)の1/3の位置pまたはそれよりも高い位置にガス吹込部Aを設ければ、ガス吹込部Aが軟化融着帯よりも下方に位置することはなく、また、軟化融着帯がその位置までシフトする以前に、先の空筒速度上昇による操業限界に達すると推定される。
以上の理由から、本発明では、炉高方向において位置pと位置pとの間にガス吹込部Aを設け、このガス吹込部Aから予熱ガスgを炉内に吹き込むことを条件とする。
図5は、ガス吹込部Aが炉頂ガス温度と吹き込み位置より下の原料温度に及ぼす影響を示す図である。ガス吹き込み部がより下になるほど、炉頂ガス温度(TGT)は低下し原料温度(Ts)が上昇することが図5よりわかる。これは、吹き込んだ予熱ガスが原料を加熱するためには一定の深さが必要であることを示している。一方、7mより深くなると熱交換がほぼ完了するため、炉頂ガス温度と原料温度は一定となる。このことから、予熱ガスの熱を原料に十分に供給するには7mより深い位置が望ましいことがわかる。
予熱ガス温度と吹込部の炉内の温度が異なることは、炉内反応の均一性や炉体への熱応力の観点から好ましくない。よって、例えば1000℃のような高温の予熱ガスを吹き込む場合は、シャフトのかなり下部に吹き込むことが理想とされるが、融着帯の上昇の可能性を考慮すると下限はさきに述べた、シャフト部全高の1/3の位置と推定される。
また、実施の形態1では、ガス吹込部Aから吹き込む予熱ガスgの線速度を6〜102(m/s)とするのが好ましい。このような条件を満足させるために、例えば、必要とされる吹き込みガス量に応じて、炉周方向におけるガス吹込部Aの設置数やガス吹込部Aの吹込口径などが選択される。
高炉内のガス分布は鉱石とコークスの層厚比分布により制御されることから、予熱ガスgの吹き込みによりガス吹込部A付近の原料降下が妨げられたり、原料が撹拌されたりすることは回避されなければならない。そのために、吹き込み予熱ガスgの最大線速度を規定することが好ましい。
前記ガス吹込部Aから吹き込まれる予熱ガスの線速度は、6〜102(m/s)であるのが好ましい。より好ましいのは、10〜72(m/s)であり、最も好ましいのは、15〜72(m/s)である。
図6に示すように、ガス吹込部Aから吹き込まれる予熱ガスgの管内速度をuとし、この予熱ガスgが炉内で球状に拡散すると仮定すると、上方に向かうガス速度はu/2である。一方で最も重い粒子を持ち上げるガス速度は、下記Newtonの抵抗則と重力の釣り合いを用いて算出するとほぼ102m/sである。
Figure 0004743332
ここで、ρ、ρ、g、Dp、Cはそれぞれ、原料の密度(kg/m)、ガスの密度(kg/m)、重力加速度(m/s)、原料粒径(m)、抵抗係数(−)である。
つまり、u/2=51(m/s)を超えると原料に加わる重力より上昇するガスの抵抗力が確実に大きいことになる。したがって、ガス吹込部Aから吹き込む予熱ガスgの線速度は102(m/s)以下となる。
上記においては、鉄鉱石原料の最大粒径30mmを使用して予熱ガスgの線速度の計算をしたが、鉄鉱石原料の全体を表す平均粒径の15mmを使用して計算するとu/2=36.2(m/s)となる。よって、好ましい最大流速はおよそ72(m/s)となる。
Figure 0004743332
大型高炉の羽口数は40個前後であり、これ以上の吹き込み口を高炉に設置するのは物理的に困難である。また、緊急時の遮断弁径を考えると内径200mm程度が限界となる。一例としてシャフト部に30000Nm/hの予熱ガスを内径200mmの42個穴から吹き込んだ場合を考える。ガスの温度を800℃、圧力を3.5atmとすると、先端ガス速度は約6m/sと計算される。したがって、前記ガス吹込部Aから吹き込む予熱ガスの線速度は、6(m/s)以上であるのが好ましい。
また、高炉内で最も容易に吹き飛ばされやすいのは、軽くて小さなコークス粉である。その粒径を1mm、密度を1000kg/mとするとu/2=5.2(m/s)となり、10(m/s)以下ではあらゆる原料の流動化は起こりえない。言い換えれば、10(m/s)以下にするために、炉周方向におけるガス吹込部Aの設置数やガス吹込部Aの吹込口径など増加する必要は無い。
また、コストや操業リスクを考慮すると、ガス吹込部Aの設置数は少ないほどよく、ガス吹込部Aの吹込口径は小さいほど良いが、その場合ガス吹き込み速度は増加する。気体配管は体積流量に対してエロージョンによる寿命、圧力損失、騒音、コストを考慮して最大流速を選定するが、安全を見ても15(m/s)以下にする必要は無いと思われる。
炉周方向におけるガス吹込部Aの設置数や設置形態は特に限定しないが、炉周方向において等間隔で複数箇所に設けることが好ましい。特に、少なくとも、炉周方向において等間隔でn箇所(但し、nは4以上の偶数)に設け、予熱ガスgの吹き込み総量に応じて、前記n箇所のガス吹込部Aのなかから、予熱ガスgの吹き込みを行うガス吹込部Aを炉周方向において等間隔に選択することが好ましい。この場合のガス吹込部Aの等間隔での設置数は4,8,16,32,64などである。図7(シャフト部の水平断面)は、そのようなガス吹込部Aの設置形態を示しており、炉壁の周方向で等間隔に表された細線がガス吹込部Aの位置を示し、A=数字はガス吹込部Aの設置数を示す。なお、実際の設備では、ガス吹込部Aを炉周方向で厳密に等間隔に設けることは、炉体冷却構造等との関係から困難な場合もあるので、設置する位置の若干のずれは許容される。
ガス吹込部Aからの予熱ガスgの吹き込みは、低RAR操業時における炉頂温度の低下を防止することにあるから、RARによって予熱ガスgの吹き込み必要量は変化してくる。吹き込み必要量が少量の場合に、各ガス吹込部Aからのガス吹き込み量を均等に減ずることは可能であるが、実際には流量の検知・制御精度低下は免れない。よって、予熱ガスgを吹き込むガス吹込部Aの数を間引くのが合理的である。高炉は軸対称形であり、予熱ガスgの吹き込みも軸対称とすることが望ましい。予熱ガスgを吹き込むガス吹込部Aの数を炉周方向で等間隔に間引くには、使用するガス吹込部Aと閉止するガス吹込部Aを交互に設定する必要がある。このとき、ガス吹込部Aの設置数が例えば7や9などの2の累乗でない数では、完全に交互に閉止できない。一方、例えば、ガス吹込部Aの設置数を64とした場合には、32→16→8→4という様に軸対称性を維持しつつ、予熱ガスgを吹き込むガス吹込部Aの数を減じることが可能である。
上記のように予熱ガスgの吹き込みを行わないガス吹込部Aがある場合、長期間ガス吹込みを停止すると、亜鉛化合物などの壁付が吹込み口を閉塞するおそれがある。また、完全に閉塞しなくても、吹込み抵抗が上昇して適切な量を吹き込めないと、高炉の軸対称性維持の観点から問題となる。このようなガス吹込み口の閉塞や狭小化を防止するには、予熱ガスgの吹き込みを行わないガス吹込部Aについても微量なガスを流し続けるか或いは間欠的に流すのが好ましい。
ガス吹込部Aから吹き込む予熱ガスgの温度に特別な制限はないが、炉頂温度を上昇させるという観点からは、一般的には100℃以上、好ましくは500℃以上が望ましい。
予熱ガスgの種類は特に制限はないが、酸素(Oとしての酸素ガス。以下同様)を含まない或いは酸素濃度が低いガスを用いることが好ましい。予熱ガスgに酸素があると炉内で還元中の鉄酸化物(Fe、FeO)を再酸化させるためである。
予熱ガスgとしては、例えば、ダストなどを除去した後の炉頂ガスの一部を循環利用することができる。また、このような循環利用される炉頂ガスに加えて、或いはその炉頂ガスに代えて、製鉄所でガスホルダーに貯蔵されている高炉発生ガス(Bガス)、または高炉発生ガスとコークス炉発生ガス(Cガス)の混合ガスなどを用いることもできる。上記のような予熱ガスgとして用いられるガスを、燃焼炉や間接加熱炉で加熱昇温(予熱)させ、吹き込みガスとして用いることもできる。また、上記のガスは、脱炭酸した後に吹き込むこともできる。脱炭酸することでCO主体の高カロリーガスとなるとともに、燃焼炉で使用する酸素量を減らすことができる。予熱ガスgの吹き込み量にも特別な制限はないが、例えば、炉頂ガス温度を100〜150℃程度に維持できるガス吹き込み量とする。
[実施の形態2]
実施の形態2の高炉操業方法について図面を参照しながら説明する。
図10は、実施の形態2の高炉操業方法が適用された高炉の全体図である。シャフトとは、この高炉のうち、高炉上部から下方に向けて下広がりになった部分である。
この高炉1では、羽口2から熱風を吹き込み、炉内に装入されたコークスを燃焼させて鉄鉱石を溶銑し、炉床部に設けた図示しない出銑孔から出銑する操業を行う。高炉1の炉内ガス、所謂高炉ガスは、一部を排気すると共に、一部を循環して、シャフト部に設けられた吹き込み口から高炉1内に予熱ガスとして吹き込む。図中の符号4は、高炉ガスを加熱する加熱装置である。高炉ガスを予熱ガスとする場合、高炉ガス自体は燃焼しないので、個別の燃焼ガスを混入して加熱装置4内で燃焼させるか、或いはバーナーやヒーター、蓄熱体などの外部加熱手段によって加熱する。予熱ガスとしては、高炉1の炉内雰囲気を保持するという意味で高炉ガスが最も理想的である。予熱ガスには、高炉ガスの他、例えばコークス炉から得られる、所謂コークス炉ガスなどの燃焼排ガスを用いることもできる。予熱ガスの要件として重要なのは、炉内の還元雰囲気を阻害しないことであり、そのための必須要件はOを含まないことである。もし、Oを含む場合、Oを除去してから用いるべきである。また、燃焼排ガスであることから、COやCOを含んでいる。
予熱ガスの吹き込み口3は、図11に示すように、高炉1の周方向全周に等間隔で設け、予熱ガスが高炉の周方向全周から等間隔に吹き込まれるようにすると共に、その吹き込み口3を、高炉1の高さ方向に複数段、本実施形態では3段設けた。これは、例えば予熱ガスの温度や高炉1の炉頂部の温度に応じて、予熱ガスの吹き込み高さを変更可能としたものである。なお、各段の吹き込み口3は、図11(a)に示すように個々に予熱ガスを調整して吹き込めるようにしても、図11(b)に示すように共通の連結管から同一の予熱ガスを吹き込むようにしてもよい。
以下に、予熱ガスの温度、予熱ガスの吹き込み高さ、予熱ガスの吹き込み量に関する試験結果を示す。まず、炉内容積5000m、RAR470kg/tで操業している高炉で、予熱ガス吹き込み量65Nm/t、予熱ガス温度200℃、600℃、1000℃の夫々で予熱ガス吹き込み温度を変化させたときの予熱ガス吹き込みのない場合との炉頂部の温度差ΔTGT℃を調べた。予熱ガスの吹き込み高さは、高炉シャフト部の全長をh0(m)とし、予熱ガス吹き込み高さh(m)の全長h0(m)に対する割合を無次元シャフト高さとして示し、無次元シャフト高さ0.8で予熱ガスを吹き込んだ。試験の結果を図12に示す。
図12より明らかなように、予熱ガスの吹き込みのない場合に比べて、予熱ガスをシャフト部に吹き込むことにより、炉頂部の温度を上昇させることができこと、同じ吹き込み高さ、同じ吹き込み量でも、予熱ガスの温度に応じて炉頂温度が5℃〜45℃程度昇温することが分かった。以上により、炉頂温度の絶対値に応じて、必要最小限の吹き込み温度に制御することができることが分かった。なお、シャフト部に吹き込む予熱ガスは、吹き込む位置の炉内温度以上であることが望ましい。吹き込む位置の温度より予熱ガスの温度が低い場合には、炉内を逆に冷やしてしまう恐れがあるからである。
次に、炉内容積5000m、RAR470kg/tで操業している高炉で、予熱ガス吹き込み温度1000℃、予熱ガス吹き込み量100Nm/tの条件で、予熱ガス吹き込み高さを変化させたときの予熱ガス吹き込みのない場合との炉頂部の温度差ΔTGT(℃)を調べた。予熱ガスの吹き込み高さは、高炉シャフト部の全長をh0(m)とし、予熱ガス吹き込み高さh(m)の全長h0(m)に対する割合を無次元シャフト高さとして示し、無次元シャフト高さ0.4、0.6、0.8の3水準で予熱ガスを吹き込んだ。試験の結果を図13に示す。
図13より明らかなように、予熱ガスの吹き込みのない場合に比べて、予熱ガスをシャフト部に吹き込むことにより、炉頂部の温度を50℃以上上昇させることができること、同じ吹き込み温度、同じ吹き込み量でも、予熱ガスの吹き込み高さに応じて炉頂温度が更に5℃〜10℃程度変化することが分かった。以上により、炉頂温度の絶対値、予熱ガス温度に応じて、必要最小限の吹き込み量に制御できるように吹き込み高さを調節できることが分かった。なお、この場合も、シャフト部に吹き込む予熱ガスは、吹き込む位置の炉内温度以上であることが望ましい。吹き込む位置の温度より予熱ガスの温度が低い場合には、炉内を逆に冷やしてしまう恐れがあるからである。
次に、炉内容積5000m、RAR470kg/tで操業している高炉で、予熱ガス吹き込み温度1000℃、予熱ガス吹き込み量を32.5Nm/t、65Nm/t、97.5Nm/t、130Nm/tに変化させたときの予熱ガス吹き込みのない場合との炉頂部の温度差ΔTGT(℃)を調べた。予熱ガスの吹き込み高さは、高炉シャフト部の全長をh0(m)とし、予熱ガス吹き込み高さh(m)の全長h0(m)に対する割合を無次元シャフト高さとして示し、無次元シャフト高さ0.6で予熱ガスを吹き込んだ。試験の結果を図14に示す。
図14より明らかなように、予熱ガスの吹き込みのない場合に比べて、予熱ガスをシャフト部に吹き込むことにより、炉頂部の温度を上昇させることができこと、同じ吹き込み温度、同じ吹き込み高さも、予熱ガスの吹き込み量に応じて炉頂温度が10℃〜40℃程度変化することが分かった。以上により、炉頂温度の絶対値、必要最小限の吹き込み量に制御できるように吹き込み高さを調節できることが分かった。なお、この場合も、シャフト部に吹き込む予熱ガスは、吹き込む位置の炉内温度以上であることが望ましい。吹き込む位置の温度より予熱ガスの温度が低い場合には、炉内を逆に冷やしてしまう恐れがあるからである。
次に、予熱ガスを吹き込まない場合、予熱ガスの温度を変化させた場合、予熱ガスの吹き込み高さを変化させた場合の炉内の温度分布について説明する。前記温度分布は鉱石温度の等温線で表され、その温度刻みは100℃毎である。図15(a)は、RAR490kg/t、所謂通常の高炉操業状態での炉内の温度分布を示す。図15(b)は、RAR470kg/t、所謂通常の高炉操業状態での炉内の温度分布を示す。予熱ガスは吹き込んでいない。このときの炉頂温度は、125.4℃である。しかしながら、同じ操業条件で、RARを470kg/tに低下すると、炉内の熱量が減少するため、予熱ガスを吹き込まない場合、例えば900℃のラインが低下し、炉頂部の温度が99.2℃まで低下した。
図16(a)は、同じくRAR470kg/tで、シャフト部の下部から温度1000℃の予熱ガス(図中の符号SGI)を予熱ガス吹き込み量65Nm/tで吹き込んだ場合の炉内温度分布である。この場合、例えば炉内の900℃ラインを上昇させることができ、炉頂温度を135.2℃まで昇温させることができた。また、図16(b)は、同じくRAR470kg/tで、シャフト部の下部から温度1000℃の予熱ガス(図中の符号SGI)を予熱ガス吹き込み量130Nm/tで吹き込んだ場合の炉内温度分布である。この場合、例えば炉内の900℃ラインは、図16(a)と大差ないが、炉頂温度を168.2℃まで昇温させることができた。
図17(a)は、同じくRAR470kg/tで、シャフト部の下部から温度200℃の予熱ガス(図中の符号SGI)を予熱ガス吹き込み量130Nm/tで吹き込んだ場合の炉内温度分布である。この場合、例えば炉内の900℃ラインは、図16よりも下降するが、炉頂温度を112℃まで昇温させることができた。また、図17(b)は、同じくRAR470kg/tで、シャフト部の上部から温度200℃の予熱ガス(図中の符号SGI)を予熱ガス吹き込み量130Nm/tで吹き込んだ場合の炉内温度分布である。この場合、例えば炉内の900℃ラインは、図17(a)と大差ないが、炉頂温度を80℃を超える温度まで昇温させることができた。
このような試験結果に基づき、本実施形態の高炉操業方法では、高炉1の上部から200℃以上の予熱ガスを吹き込み、炉頂部の温度を80℃以上に保持しながら高炉操業を行うこととした。これにより、低RAR操業(炭酸ガス排出力削減)を行う場合であっても、特に炉頂部の昇温不良を回避することができる。なお、炉頂温度が低下して100℃を割り込んでも、80℃以上に保持しながら高炉操業を継続している限り、排ガス中の水分凝縮も操業継続中は回避できるが、好ましくは、温度的に水分凝縮を回避できる100℃超えである110℃以上に保持する。
また、予熱ガスとして、Oの除去された燃焼排ガスを用いることにより、炉内の還元作用を阻害することがない。
また、予熱ガスとして、少なくともCO及びCOの何れか一方又は双方を含有する燃焼排ガスを用いることにより、炉内の還元作用を阻害することがなく、高炉ガスを始め、多種の燃焼排ガス及びその顕熱を利用することができる。
また、予熱ガスとして高炉ガスを用いることにより、炉内雰囲気を確保することができる。
また、予熱ガスを加熱する場合、予熱ガス自体を燃焼させて加熱するか、又は間接的加熱によって加熱することにより、予熱ガスの温度制御を容易に行うことができる。
また、予熱ガスを、高炉の周方向全周から等間隔に炉内に吹き込むことにより、炉頂部の昇温を均一に行うことが可能となる。
また、予熱ガスを、高炉の高さ方向に複数段設けられた吹き込み口から炉内に吹き込むことにより、予熱ガスの温度や炉頂部の温度に応じた吹き込み口の高さ制御が可能となる。
また、予熱ガスの温度及び炉頂部の温度の少なくとも一方に基づいて、予熱ガスを吹き込む吹き込み口の高さ方向の段を制御することにより、炉頂部の温度制御を容易に行うことができる。
[実施の形態3]
本発明者らは、図18に示す高炉への予熱ガス吹き込み部分を再現する実験設備10を用いて、実際に酸素濃度を0として予熱ガスを吹き込む実験を行った。なお、図18において、11は原料(焼結鉱)、12はヒーター、13はバーナーである。
まず、本実験装置において、予熱ガスの吹き込みを開始するに先立ち、炉内上昇ガスを模したCO:30%、CO:20%、N:50%の混合ガスをヒーター12で500℃に加熱して下部より吹込み、炉内の焼結鉱を採取したところ、Feはほとんどなく、Feで占められていた。その後、高炉ガスを完全燃焼させ、酸素を含まない予熱ガスをバーナー13で800℃に加熱して吹き込み、吹き込み位置周辺と上部の焼結鉱を採取したところ、ほとんどがFeに戻っていた。これは図19に示す酸化鉄の平衡状態図からもわかるように、酸素による酸化反応ではなく、下記のようなCOによる酸化反応、
CO+2Fe → CO+3Fe
が起こったためである。このことから、単に「予熱ガスとして、酸素を含まないガスを用いる」だけでは、鉄鉱石の再酸化を防止できないことが分かる。
また、特許文献1においては、500℃以上に予熱した予熱ガスを吹き込むことで、亜鉛化合物(例えば、酸化亜鉛(ZnO))などの壁付着が助長されることを防止するようにしているが、図20に示す酸化亜鉛の平衡状態図からも明らかなように、固体酸化亜鉛(ZnO)を気化させる(気体亜鉛(Zn)にする)には、「500℃以上に加熱して吹き込む」だけでは不十分である。したがって、それだけでは、亜鉛化合物(例えば、酸化亜鉛(ZnO))などの壁付着を的確に抑止することができない。
さらに、本発明者らは、図18の実験設備において、コークスを充填して酸素を含まない予熱ガスを吹き込んだ。その後、内部のコークスのドラム強度試験を行ったところ、極端に強度が低下(粉率が上昇)している場合があることが確認された。図21にコークス充填層中でのCOとCOの平衡組成を示すが、CO/(CO+CO)が低くCOの濃度が高い状態のガスを炉内に吹込むと、COがコークス中のカーボンCと反応して2COとなることが推定される。この反応により、コークスの基質であるカーボンが失われて強度が低下したと考えられる。コークス強度は高炉の通気性確保のために非常に重要であり、厳密に管理されている。高炉内でコークスの粉率が上昇すると、高炉の通気性が悪化し、生産性の阻害要因となる。
実施の形態3の目的は、安定した低還元材比操業(低RAR操業)を実施することができる高炉操業方法を提供することである。
上記目的を達成するために、実施の形態3は、酸素富化率が10体積%以下の羽口吹込みを行っている高炉操業において、シャフト部から予熱ガスを吹き込むに当たり、吹き込む予熱ガスを、Feが還元される雰囲気とすることを特徴とする高炉操業方法を、提供する。
(実施形態3−1)
本発明の実施形態3−1は、酸素富化率が10体積%以下の羽口吹込みを行っている高炉操業において、低還元材比操業(低RAR操業)を実施する際に必要となる炉頂温度の上昇・確保を図るためにシャフト部から予熱ガスを吹き込むに当たり、吹き込む予熱ガスを、Feが還元される雰囲気とする高炉操業である。
前述したような、予熱ガスを吹き込んだ際に、還元された鉄鉱石FeがFeに再酸化されてしまうのを防ぐには、吹き込む予熱ガスを、Feが還元される雰囲気とすることが重要である。そのためには、吹き込む予熱ガス中に酸素を含まないことに加え、図19に示した酸化鉄の平衡状態図に従い、予熱ガス中のCO濃度(CO/(CO+CO))を5%以上として、Feが安定なガス組成とすることである。
さらに、吹き込む予熱ガスの温度を900℃以下とすることが好ましい。図21に示すように、高温であるほどCOよりCOが安定であり、その分コークス中のカーボンが消費されてしまうため、むやみに予熱ガスの温度を上げることはコークスの粉化を促進してしまうからである。
ちなみに、前述の図18に示した実験設備を用いて、吹き込む予熱ガスの組成をCO/(CO+CO)で5%以上である6%とした上で、その予熱ガスの温度を変化させて、充填したコークスの粉化率を測定したところ、正の相関が観測され、吹き込む予熱ガスの温度はできるだけ低く抑制する必要があることが確認された。
つまり、炉頂温度を上げることを目的としてシャフト部から予熱ガスを吹き込む場合、吹き込み量と温度の積である熱容量が重要であるが、900℃以上の高温のガスを吹き込むよりは吹き込み量を増やしたほうが、操業安定上有利である。
以上のとおり、この実施形態3−1においては、吹き込む予熱ガスの組成をCO/(CO+CO)で0.05以上(5%以上)、その温度を500℃〜900℃とするのが好適である。
また、図22に水素中の酸化鉄の平衡状態図を示すが、吹き込む予熱ガス中にある程度の水素を含むようにすることも効果的であると考えられる。
このようにして、この実施形態3−1においては、鉱石の再酸化を防止しながら炉頂温度の上昇・確保を図ることができ、安定した低還元材比操業(低RAR操業)を実施することが可能となる。
(実施形態3−2)
上記の実施形態3−1においては、低還元材比操業(低RAR操業)を実施する際に必要となる炉頂温度の上昇・確保を図るためにシャフト部から予熱ガスを吹き込むに当たり、吹き込む予熱ガスを、Feが還元される雰囲気とするようにしているが、本発明の実施形態3−2は、それに加えて、亜鉛化合物(例えば、酸化亜鉛(ZnO))の壁付着を抑止するために、吹き込む予熱ガス(予熱ガス)を、酸化亜鉛(ZnO)が亜鉛(Zn)に還元される雰囲気とするようにしている。
図20に示す酸化亜鉛の平衡状態図から、たとえばCO/(CO+CO)が0.2程度の比較的低濃度のCOガスでも750℃の予熱でZnOをZnに還元可能であることがわかる。このように、吹き込む予熱ガスの組成と温度の組み合わせを適正に制御することにより、酸化亜鉛の壁付着を確実に除去可能である。
したがって、この実施形態3−2においては、図19に示した酸化鉄の平衡状態図と、図20に示した酸化亜鉛の平衡状態図とに基づいて、Feが還元される雰囲気で、かつ、ZnOがZnに還元される雰囲気である予熱ガスを吹き込むようにしている。
具体的には、吹き込む予熱ガスの組成をCO/(CO+CO)で0.05以上(5%以上)、その温度を800℃〜900℃とするのが好適である。
このようにして、この実施形態3−2においては、鉄鉱石の再酸化を防止しながら炉頂温度の上昇・確保を図ることができるとともに、亜鉛化合物(例えば、酸化亜鉛(ZnO))の壁付着を的確に抑制することができ、安定した低還元材比操業(低RAR操業)を実施することが可能となる。
なお、亜鉛化合物(例えば、酸化亜鉛(ZnO))の壁付着の成長はそれほど速くはないので、吹き込む予熱ガスを比較的高温(例えば、800℃〜900℃)にして、Feが還元される雰囲気で、かつ、ZnOがZnに還元される雰囲気(Znが安定な雰囲気)にする実施形態3−2は、例えば月に数日実施するようにして、それ以外の日は、吹き込む予熱ガスを比較的低温(例えば、500℃〜750℃)にして、Feが還元される雰囲気で、かつ、ZnOが安定な雰囲気とすることも可能である。
実施の形態1の効果を確認するために、炉内容積3000m級の普通高炉において、本発明例として、図1に示す位置p(R=5m)よりもやや下方位置に、ガス吹込管(ガス吹込部A)を炉周方向で等間隔に32本設け、これらガス吹込管から炉頂ガスの一部(炉頂ガス量の10体積%)を循環させて炉内に吹き込む試験を行った。炉頂ガスは炉頂ガス発電装置の下流側のガス流路から一部を抜き出した後、燃焼炉で500℃まで加熱し、ガス吹込管(ガス吹込部A)に予熱ガスgとして導入した。ガス吹込管の内径は200mm、ガス吹込管先端のガス速度は20m/sをやや下回る程度とした。このガス速度は102(m/s)以下を満足する。
一方、比較例1として、図1に示す位置pよりもやや上方位置にガス吹込管(ガス吹込部A)を炉周方向で等間隔に32本設け、これらのガス吹込管から上記本発明例と同じ条件で予熱ガスgの吹き込みを行った。また、比較例2として、シャフト部の下端位置にガス吹込管(ガス吹込部A)を炉周方向で等間隔に32本設け、これらのガス吹込管から上記本発明例と同じ条件で予熱ガスgの吹き込みを行った。本発明例と比較例1について、原料充填層の上層部の堆積形状を炉頂プロフィール計にて測定した結果を図8に示す。また、本発明例と比較例2について、差指(サウジング)により測定した原料降下状況を図9に示す。
まず、本発明例を実施したところ、送風圧の異常もなく、図8(a)に示すような原料堆積形状が得られた。また、図9(a)に示されるように、原料降下状況も順調であった。
次いで、予熱ガスgを吹き込むガス吹込管を変更して比較例1を実施したところ、突然送風圧が上昇するとともに変動も大きくなる現象が発生し、元の吹込み位置(本発明例)に戻すこととなった。そのときの原料堆積形状を図8(b)に示すが、周辺部がフラット化し、中心部に鉱石が流れ込んでいた。このような原料堆積形状は、予熱ガスgの吹込位置が浅すぎたために、原料堆積面の安定性が阻害され、堆積形状が崩壊したことを示している。
次に、予熱ガスgを吹き込むガス吹込管を変更して比較例2を実施したところ、図9(b−1)に示されるように原料降下が停止し、その後、図9(b−2)に示されるように連続スリップと呼ばれる不連続かつ高速な原料降下が発生した。この際、炉頂からは1000℃近い高温のガスが放出されるとともに、溶銑温度が100℃近く急低下した。これは通気抵抗の高い融着層の下にガスを吹き込んだため、融着層の順調な降下が妨げられたためであると考えられる。
次に、本発明例において、予熱ガスgを吹き込むガス吹込管の本数を16本に半減させた。当初は予熱ガス吹込み量も半減させてガス速度は維持したが、その後徐々に風量を増加させ、ほぼ230m/sに達したところで、突然吹込み圧力と流量が変動し制御不能となった。この際、ガス吹込管に設置されたカメラからの観察で、原料が不安定に動いているのが確認される一方、先の堆積形状のプロフィール計測結果に変化は見られず、原因は堆積面表層ではなく、原料充填層内での攪拌であることが確認された。
実施の形態3の効果を確認するために、前述の図18に示した実験設備を用いて、シャフト部への予熱ガスの吹き込みを行った。
その際に、本発明例として、前記の本発明の実施形態3−2に基づいて、シャフト部への予熱ガスの吹き込みを行った。すなわち、吹き込む予熱ガスの酸素濃度は0とし、さらに、図23に示すように、CO濃度をCO/(CO+CO)で6%および12%、温度を800℃とした。
これに対して、従来例として、前記の特許文献1に基づいて、シャフト部への予熱ガスの吹き込みを行った。すなわち、吹き込む予熱ガスの酸素濃度は0とし、さらに、図23に示すように、CO濃度をCO/(CO+CO)で0%、温度を800℃とした。
その結果、従来例では、先の実験([発明が解決しようとする課題]の欄)と同様に、FeからFeへの再酸化現象が観測された。
一方、本発明例では、FeからFeへの再酸化現象は起きなかった。また、吹込み口上方の壁面にZnO粉末の凝集物を200g設置したところ、Znへの還元ガス化(気化)により80gの消費があり、ZnOの壁付着に対する抑止効果が確認された。
A ガス吹き込み部
1 高炉
2 羽口
3 予熱ガスの吹き込み口
4 加熱装置
10 実験設備
11 原料(焼結鉱)
12 ヒーター
13 バーナー

Claims (14)

  1. 高炉の炉口半径をRとし、ストックラインからの深さがRの位置をp、シャフト部下端からの高さがシャフト部全高の1/3である位置をpとしたとき、炉高方向において位置pと位置pとの間に予熱ガス吹込部(A)を設け、
    酸素富化率が20体積%以下の熱風を羽口から高炉内に吹き込み、
    前記予熱ガス吹込部(A)から予熱ガスを吹き込むに際して、
    前記予熱ガス吹込部(A)が、炉周方向に4箇所以上16箇所以下に等間隔に設けられていて、
    前記予熱ガス吹込部(A)から15〜72(m/s)の線速度で予熱ガスを吹き込む、高炉操業方法。
  2. 前記予熱ガス吹込部(A)が、ストックラインからの深さが7mの位置と、シャフト部下端からの高さがシャフト部全高の1/3の位置との間に設けられている、請求項1に記載の高炉操業方法。
  3. 前記予熱ガスの吹き込みが、200℃以上の温度の予熱ガスを吹き込み、炉頂温度を少なくとも80℃以上に保持することからなる請求項1または2に記載の高炉操業方法。
  4. 前記予熱ガスが、200℃〜1000℃の温度を有する請求項1〜のいずれかの項に記載の高炉操業方法。
  5. 前記予熱ガスが、Oの除去された燃焼排ガスである請求項1〜のいずれかの項に記載の高炉操業方法。
  6. 前記予熱ガスが、COとCOからなるグループから選択された少なくとも一つを含有する燃焼排ガスである請求項1〜のいずれかの項に記載の高炉操業方法。
  7. 前記予熱ガスが、高炉ガスを燃焼させたガスである請求項1〜のいずれかの項に記載の高炉操業方法。
  8. 前記予熱ガスが、高炉ガスを加熱したガスである請求項1〜のいずれかの項に記載の高炉操業方法。
  9. 前記予熱ガスの吹き込みが、予熱ガスを高炉の高さ方向に複数段設けられた吹き込み口から炉内に吹き込むことからなる請求項1〜のいずれかの項に記載の高炉操業方法。
  10. さらに、前記予熱ガスの温度及び炉頂部の温度の少なくとも一つに基づいて、予熱ガスを吹き込む吹き込み口の高さ方向の位置を制御する請求項に記載の高炉操業方法。
  11. 前記予熱ガスが、Feが還元される組成を有する請求項1〜10のいずれかの項に記載の高炉操業方法。
  12. 前記予熱ガスが、Feが還元され、且つ、ZnOがZnに還元される組成を有する請求項1〜10のいずれかの項に記載の高炉操業方法。
  13. 前記予熱ガスが、0.05以上のCO/(CO+CO)比、温度が500℃〜900℃の温度を有する請求項1〜12のいずれかの項に記載の高炉操業方法。
  14. 前記予熱ガスが、0.05以上のCO/(CO+CO)比、温度が800℃〜900℃の温度を有する請求項13に記載の高炉操業方法。
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