JP4740448B2 - 光学系切換え装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、落射蛍光顕微鏡に関し、特にその光学系切換え装置と、フィルタカセットに関する。
【0002】
【従来の技術】
落射蛍光顕微鏡による落射蛍光観察は、生物学分野において、細胞内部の特定の物質の形態観察を行うための手段として、現在広く一般的に行われている。
【0003】
落射蛍光顕微鏡とは、観察したい細胞からなる標本に、当該細胞が反応する蛍光色素を与えた上で、標本に当該蛍光色素に応じた特定波長の励起光を照射し、励起された蛍光色素から発生する蛍光による標本像を観察するものである。ここで、落射蛍光顕微鏡とは水平方向の光軸に沿って光源から照射された照明光をダイクロイックミラーにより90°光路を曲げて標本に照射し、標本からの反射光をダイクロイックミラーを透過させて観察するものである。ダイクロイックミラーは、励起光となる光源からの照明光を波長選択的に反射し、観察光軸と同軸的に対物レンズの後側(像側)から標本に向けて導光し、標本からの蛍光を波長選択的に透過する作用を有している。このため、照明光の光軸と観察光の光軸とは90°ずれているので、照明光軸と観察光軸の交点には両者に対して45°傾いたダイクロイックミラーが配置される。
【0004】
蛍光色素は細胞に応じて異なり、蛍光色素に応じて励起光の波長が異なり、さらに、色素から発生される蛍光は励起光に対して波長が長波長側にシフトしているので、照明光を特定の波長のみ通過する励起フィルタを介して標本に照射し、蛍光も特定の波長のみ通過する吸収フィルタを介して観察する。このため、観察したい細胞に応じて励起/吸収フィルタ、ダイクロイックミラーを切換える必要がある。
【0005】
実開昭59−189513号公報や特公昭56−19605号公報等に記載のターレット式のフィルタカセットを用いる従来の落射蛍光顕微鏡においては、励起フィルタ、吸収フィルタ、ダイクロイックミラー各々1個、合計3個の光学素子を1セットとして、一体的に保持固定するキューブを複数個用意し、これらのキューブをターレットに対して着脱可能な構成としている。キューブをターレットに対して着脱する機構としては、着脱が容易であり、再現性の良い角型のアリが採用されている。ターレットには複数、これらの従来例では4つのキューブが取付けられているので、観察したい細胞に付着させた蛍光色素が変わった場合は、ターレットを回転して適当なフィルタを具備するキューブを選択するか、あるいは、ターレットに装着されるキューブを取り換えることが必要になる。
【0006】
前述したように、ダイクロイックミラーは、照明光軸、観察光軸の両方に対して正確に45°に配置されている必要がある。正確に45°に配置されていないと、照明光軸が観察光軸に対して偏心し、照明ムラが生じる。そのため、キューブをターレットに装着、交換する際に、この条件が満たされなくなってしまう事態は避ける必要がある。ここで、アリによるキューブの着脱機構は再現性は良いが、絶対的な精度はアリの取付け面の加工精度で決まり、精度良く加工するには、剛性確保のため、アリを肉厚にする必要がある。すると、キューブが大型化してしまい、ターレットに取付けることができるキューブ数が減ってしまう、あるいはターレット、ひいてはフィルタカセットが大型化する問題点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このように従来の落射蛍光顕微鏡においては、キューブをターレットに装着、交換する際に、ダイクロイックミラーが照明光軸、観察光軸の両方に対して正確に45°に配置するには、キューブが大型化してしまい、ターレットに取付けることができるキューブ数が減ってしまう、あるいはターレット、ひいてはフィルタカセットが大型化する問題点がある。
【0010】
本発明の目的は多くの光学素子を取付けることができる小型、省スペース設計の光学系切換え装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明による光学系切換え装置は、
回転軸を中心軸とした多角錐の鋭角部を中心軸に直交する面で切り取った形状のターレットと、
ターレットの各錘面と上面とを貫通して設けられる貫通孔と、第1の光路がターレットの錘面に入射し、第2の光路がターレットの上面に入射される、
ターレットの各錘面に設けられた第1の光学素子と、
ターレットの上面に設けられた第2の光学素子とを具備する。
【0013】
なお、本明細書においては、「ターレット上面」とは上述した形状のターレットにおける回転軸と直交する2つの面のうち、面積の大きい方の面を意味するものとする。
【0016】
本発明によれば、ターレットに傾斜面を形成し、傾斜面と上面とを貫通する貫通孔を設け、光学素子をターレットの傾斜面と上面に直に取付けることにより、多くの光学素子を取付けることができる小型、省スペース設計の光学系切換え装置が提供される。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
【0018】
図1は第1実施形態に係る落射蛍光顕微鏡の全体構成を示す概略図である。顕微鏡本体10の背面に設けられた光源12からの照明光(落射照明光)が照明光学系(落射照明光学系)14を介してフィルタカセット16に入射される。18は照明光軸であり、水平方向を向いている。フィルタカセット16はターレット式の切替機構を有するものであり、複数のフィルタセットを有し、回転軸34を中心としてターレットが回転することにより所望のフィルタセットに対してのみ照明光が入射される。各フィルタセットは照明光が入射され、特定の蛍光色素を励起するための特定の波長の成分のみを通過する励起フィルタ20と、励起フィルタ20から得られた励起光を波長選択的に反射して光路を垂直下向きに90°変え、観察光軸35と同軸的に標本26へ対物レンズ24を介して励起光を導くとともに、標本26からの蛍光を波長選択的に透過するダイクロイックミラー22と、ダイクロイックミラー22を通過した光が入射され、特定の蛍光色素から発生された蛍光のみを通過する吸収フィルタ28とからなる。図示してはいないが、複数個の対物レンズ24が設けられていて、切換え装置により所望の1つが選択され、観察光路に介挿されても良い。
【0019】
励起光を照射することにより、標本に付された蛍光色素から発生された蛍光は図示しないフォーカス機構により、標本を上下し、ピントを合わせる事で、対物レンズ24で結像され、さらにダイクロイックミラー22、吸収フィルタ28を通過してプリズム30に入射される。プリズム30内で反射された蛍光像は接眼レンズ32において肉眼で観察される。ここで、35は観察光軸であり、垂直方向を向いている。前述したように、照明光軸18は観察光軸35と直交しているので、ダイクロイックミラー22は照明光軸18、観察光軸35の両方に対して正確に45°に配置されている。また、フィルタカセット16の回転軸34は観察光軸35と平行であり、垂直方向を向いている。
【0020】
次に、フィルタカセット16の構造について詳細に説明する。図2はフィルタカセットを横から見た断面図、図3はターレットの斜視図(ターレットは下向きでカセットに収容されているが、図示の便宜上、上向きで示す)、図5の(A)はフィルタカセットを上から見た平面図、図5の(B)は吸収フィルタが取付けられるターレットの段付き孔の断面図、図6の(A)、(B)はターレットへの吸収フィルタの取付け、取り外しを説明する図、図7はフィルタカセットを下から見た平面図である。
【0021】
フィルタカセット16全体は顕微鏡本体10に対して前後方向(図1の矢印の方向)に着脱自在に保持される。このため、フィルタカセット16の上面には雄アリ102が設けられ、図示してはないが、顕微鏡本体10には雌アリが設けられる。フィルタカセット16は顕微鏡本体10に装着した時に、一部分が本体10から突出するが、この部分にはカバー104がかけられている。カバー104の一部には切り欠きが設けられ、ここからターレット106のローレット106cが突出され、ローレット106cを手で回すことにより、ターレット106が回転される。
【0022】
フィルタカセット16は複数のフィルタセットが取付けられるターレット106が設けられる。ターレット106等の可動部材に対して、アリ102は固定部である。固定部であるアリ102には、軸108がねじ込み固定されている。図2に示すように、軸108の外径にはベアリング110の内輪が、ターレット106の内径にはベアリング110の外輪が貫入されている。軸108のフランジ部108aとナット112でベアリング110、ターレット106を上下から挟み込むようにして固定している。この結果、ターレット106はベアリング110を介して軸108の回りを回転軸108b(図1の回転軸34と同じ)を中心として、回動自在に保持されている。なお、軸108のフランジ部108aとナット112はベアリング110の内輪を上下から挟み込んでいるので、ベアリング110の内輪と外輪のガタを取り除き、ダイクロイックミラー17の角度エラー(照明光軸18、観察光軸35の両者に対する交差角度が45°からずれる)を抑えることができ、照明光軸18の観察光軸35に対する偏心を防止でき、照明ムラが生じたりすることを無くすことができる。
【0023】
アリ102には、その先端部にローラ114が回転自在に保持された板バネ116が固定されている。ローラ114はターレット106の円周方向に回転するとともに、板バネ116により常時ターレット106の上面106aに押圧されている。このため、ターレット106を回転すると、クリック溝106bの位置ではローラ114が溝に落ち込み、ターレットの回転位置が位置決めされるようになっている。クリック溝106bはフィルタセットの配置位置に対応して設けられている。
【0024】
ターレット106は図3に示すように、回転軸108bを中心軸とした8角錐の鋭角部を中心軸に直交する面で切り取ったような形状を有しており、8等分された錘面106dは照明光軸18、観察光軸35、それぞれに対して正確に45°となるように形成されている。この45°の錘面にはダイクロイックミラー22が押え部材22a、22bにより取付けられている。ダイクロイックミラー22はその反射面221と反対側の面222が取付け面となるようにターレット106に取付けられている。ダイクロイックミラー22は、その反射面221が正確に45°に配置される様に、反射面221とその反射面222とは十分な平行度を有している。45°の錘面はそれぞれ台形状であるので、ダイクロイックミラー22も台形状、あるいは図3に示すように台形の底辺の両角部が切り落とされた6角形、言い換えると、矩形の2角部が切り落とされた6角形状をしており、ダイクロイックミラーの底辺は図4の(A)に示すように1つの押え部材22aにより、左右2つの頂点は図4の(B)に示すようにそれぞれ別々の押え部材22bによりターレットに固定されている。図4の(A)、(B)に示す様に押え部材22a、22bは板バネのようにバネ柱を有しており、45°の錘面に対して確実に当付ける様になっている。
【0025】
ターレット106の上面には、図5の(A)及び図2に示すように、回転軸108bを中心とした8等分位置に、観察光の光路を確保するために45°面106dに貫通した円形の段付き孔が設けられている。図5の(B)に示すように、各孔には吸収フィルタ28が貫合し、落とし込まれている。リングバネ116は光軸に垂直な断面が略C字型をした板バネであり、吸収フィルタ28が落とし込まれているターレット106の段付き孔の内面に押し広がるように押圧力が加えられている。吸収フィルタ28を段付き孔に落とし込んでからリングバネ116を装着することにより、リングバネ116と段付き部との間で吸収フィルタ28を挟み込んで固定している。
【0026】
ターレット上面106aの段付き孔の周囲には、図6の(A)、(B)に示すように、一段座ぐった長孔に沿って矢印方向にスライドする板状の蓋118が設けられている。蓋118はスライドさせることにより、ターレット106の吸収フィルタ28の装着されている孔を部分的に塞いだり(図6の(A))、開けたりして(図6の(B))、吸収フィルタ28を交換のために着脱できるようになっている。蓋118にはスライドさせる方向に長孔が設けられており、この長孔を貫通してビス120を締めることで蓋118を固定する。蓋118は1つの吸収フィルタ28毎に2個設けられ、計16個の蓋118が設けられる。
【0027】
ターレット106の外周には、励起フィルタ20を取付けるための円筒形状をした励起フィルタ枠122がビス130により固定される。励起フィルタ枠122には、その円筒面の8等分位置に段付き貫通孔が設けらており、照明光の光路を確保するとともに、励起フィルタ20が貫合し、落とし込まれている。励起フィルタ20は、段付き孔のネジ部126にねじ込まれる押え環124により固定されている。
【0028】
光源12から出射した照明光は、照明光学系14を透過し照明光軸18に沿って水平に進み、励起フィルタ20で励起波長が選択的に透過され、励起光はダイクロイックミラー22で反射され、観察光軸35上の対物レンズ24を介して標本26に垂直に照射される。一方、標本の蛍光色素が励起されて発生された蛍光は、対物レンズにより結像され、ダイクロイックミラー22、吸収フィルタ28により波長が選択され、接眼レンズ32を介して、細胞の形態を表わす蛍光像として観察される。
【0029】
別の蛍光色素を観察する場合は、図2に示すようにカバー104の一部から露出しているターレット106のローレット106cを手で回して、ターレット106を回転し、板バネ116、ローラ114、クリック溝106bによる位置決め機構により、所望の励起波長に対応した励起フィルタ20、ダイクロイックミラー22、吸収フィルタ28を光軸上に挿入する。本発明では、従来例とは異なりフィルタ/ダイクロイックミラーが配置されたキューブをアリ等の着脱機構を介してターレットに装着するのではなく、ターレットに直にフィルタ/ダイクロイックミラーを装着している。そのため、ターレットを大型化することなく、通常は4セットである従来例に比べて2倍である8つのフィルタセットがターレットに装着されるので、殆どの蛍光色素の励起波長に応じたフィルタを、ターレットを回転させることのみで、選択することができる。しかも、ダイクロイックミラー22はターレットの45°錘面106dに取付けられているので、照明光軸が観察光軸に対して偏心し、照明ムラが生じたりすることがない。
【0030】
しかし、8個のフィルタの中には所望の波長のフィルタが存在せず、どうしてもフィルタ/ダイクロイックミラーを取り換える必要がある場合は、次のようにする。励起フィルタ20は、押え環124を緩めて、フィルタ枠122のネジ部126から抑え環124を外すことにより簡単に交換することができる。吸収フィルタ28も、同様に、図6の(B)に示すようにビス120を緩めて蓋118をスライドさせて開けるとともに、リングバネ116を内側に縮めることによりリングバネ116を孔から外すことにより、容易に交換することができる。さらに、ダイクロイックミラー22は、押え部材22a、22bを外すことにより、容易に交換することができる。
【0031】
以上説明したように本実施形態によれば、照明光を発する光源と、照明光から所定の波長の成分光を抽出する複数の励起フィルタと、照明光の光軸と直交する光軸を有する対物レンズと、励起フィルタにより抽出された励起光を反射して対物レンズを介して蛍光色素が付された標本へ照射し、標本の蛍光色素から発せられ対物レンズを介して得られた蛍光像を透過する複数のダイクロイックミラーと、ダイクロイックミラーを通過した蛍光像から所定の波長から所定量シフトした波長の成分光を抽出する複数の吸収フィルタと、複数の励起フィルタ、ダイクロイックミラー、吸収フィルタを保持するターレット,照明光の光軸と対物レンズの光軸の両方に45°の傾斜面を有し、ここにダイクロイックミラーが取付けられ、ターレットが回転することによりいずれか1セットの励起フィルタ、ダイクロイックミラー、吸収フィルタを照明光軸に介挿する、を具備する落射蛍光顕微鏡が提供される。このように、ターレット式のフィルタカセットにおいて、励起/吸収フィルタ及びダイクロイックミラーをキューブに固定してから、キューブをアリを介してターレットに装着するのではなく、ターレットに直に吸収フィルタ、ダイクロイックミラーをそれぞれ取付けるとともに、ターレットの周囲に固定された円筒形状の取付け枠に励起フィルタを取付けることにより、大型化することなく、多くのフィルタセットを備えることができるとともに、照明光軸が観察光軸に対して偏心し、照明ムラが生じたりすることのない落射蛍光顕微鏡用フィルタカセットを提供することができる。また、フィルタ/ダイクロイックミラーがそれぞれ取付けられているので、これらの交換も容易な落射蛍光顕微鏡用フィルタカセットを提供することもできる。
【0032】
なお、本願発明は上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその趣旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は可能な限り適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組合わせた効果が得られる。さらに、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題(の少なくとも1つ)が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果(の少なくとも1つ)が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0033】
また、上記実施形態では、フィルタ/ダイクロイックミラーを交換可能な構成としたが、前述したように、従来に例べて多数のフィルタセットを取付けているので、交換の必要が無い場合もある。そのような場合には、フィルタ、ミラーは接着、固着しても構わない。また、励起フィルタと吸収フィルタの固定方法は異なると説明したが、同一の固定方法を両フィルタの固定に使ってもよい。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、フィルタ、ダイクロイックミラーが直にターレットに取付けられているので、ターレットを大型化することなく、多くのフィルタ、ダイクロイックミラーを取付けることができ、小型、省スペース設計の落射蛍光顕微鏡用フィルタカセットが提供される。
【0035】
また、本発明によれば、ターレットに、照明光軸、観察光軸の両方に対して45°の傾斜面が形成され、ダイクロイックミラーがこの傾斜面に直に取付けられているので、照明光軸が観察光軸に対して偏心し、照明ムラが生じたりすることのない落射蛍光顕微鏡用フィルタカセットが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による落射蛍光顕微鏡の第1実施形態の全体を示す概略図。
【図2】第1実施形態の落射蛍光顕微鏡に用いられるフィルタカセットを横から見た断面図。
【図3】ターレットのみの斜視図。
【図4】ターレットへのダイクロイックミラーの取付け方法を説明するための図。
【図5】(A)はフィルタカセットを上から見た平面図、(B)は吸収フィルタが取付けられるターレットの段付き孔の断面図。
【図6】ターレットへの吸収フィルタの取付け、取り外しを説明するための図。
【図7】フィルタカセットを下から見た平面図である。
【符号の説明】
10…顕微鏡本体
12…光源
14…照明光学系
16…フィルタカセット
18…照明光軸
20…励起フィルタ
22…ダイクロイックミラー
24…対物レンズ
26…標本
28…吸収フィルタ
30…プリズム
32…接眼レンズ
34…回転軸
35…観察光軸
Claims (10)
- 回転軸を中心軸とした多角錐の鋭角部を中心軸に直交する面で切り取った形状のターレットと、
前記ターレットの各錘面と上面とを貫通して設けられる貫通孔と、第1の光路がターレットの錘面に入射し、第2の光路がターレットの上面に入射される、
前記ターレットの各錘面に設けられた第1の光学素子と、
前記ターレットの上面に設けられた第2の光学素子と、
を具備する光学系切換え装置。 - 前記ターレットの回転軸は前記第2の光路と平行であり、前記錘面は回転軸、第1の光路、第2の光路に対して45°傾斜していることを特徴とする請求項1に記載の光学系切換え装置。
- 前記第1の光学素子はダイクロイックミラーであり、第2の光学素子は吸収フィルタであることを特徴とする請求項1に記載の光学系切換え装置。
- 前記第1の光学素子の形状は台形であることを特徴とする請求項1に記載の光学系切換え装置。
- 前記第1の光学素子の形状は台形の底辺の両角部が切り落とされた6角形であることを特徴とする請求項1に記載の光学系切換え装置。
- 前記第1の光学素子の形状は矩形の2角部が切り落とされた6角形であることを特徴とする請求項1に記載の光学系切換え装置。
- 前記ターレットは回転軸を中心軸とした8角錐の鋭角部を中心軸に直交する面で切り取った形状を有することを特徴とする請求項1に記載の光学系切換え装置。
- ターレットの外周に設けられ、ターレットともに回転し、前記第1の光路中に設けられる第3の光学素子を保持する円筒形状の枠をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の光学系切換え装置。
- 前記第3の光学素子は励起フィルタであることを特徴とする請求項8に記載の光学系切換え装置。
- 前記枠はターレットの上部の外周に取付けられることを特徴とする請求項8に記載の光学系切換え装置。
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