JP4740097B2 - 画像読取装置、情報処理装置および電源制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、画像読取装置、情報処理装置および電源制御方法に関する。
近年、MFP(Multi Function Peripheral)や複写機が備えるスキャナ部などの画像読取装置への高画質・高速性(高生産性)の要望が高まっている。特に、画像読取装置においては、読取キーパーツであるCCDイメージセンサをいかに高速に駆動させるかが重要である。そこで、受光画素列の各画素に蓄積された電荷をODDとEVENに分けて読み出すODD/EVEN分離読出しタイプのリニアCCDイメージセンサや、ODD/EVENの分離読出しに加え、受光画素列の電荷をFast/Lastに分割して読み出す構造のリニアCCDイメージセンサが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、近年においては環境保護や省エネルギーが取り上げられおり、複写機やMFPなどの設計においても、エナジースター、ZESM等の省エネルギーを目標として提唱されている規格に適合させるための努力が続けられている。これらの規格は省エネルギーを目的とし、待機状態(主電源オン後、使用されない状態が所定の時間経ったときに一部の電源供給を停止し、復帰指令を待つ状態)にある時、消費エネルギーに制限を設けたものである。
現在、複写機やMFPで実施されている待機時における省エネモードは、消費電力の大きい定着ヒータをはじめ、操作パネル等の電源はオフ、あるいは低電力運転に切り替えられ、スキャナ部に於いては電源を一括してオフされることが一般的である。
ところで、図10に示すように、従来の画像読取装置100では、CCD101から出力されるアナログ画像信号VE,VOのオフセット電圧(通常5V程度)とAFE(Analog Front End:アナログフロントエンド)102で処理できるオフセット電圧(通常1.5V程度)の差を吸収するために、コンデンサ103およびクランプ回路104で直流再生を行って、それ以後の処理のアナログ画像信号VE,VOのオフセット電位を生成している。しかし、このような構成であると画像読取装置100に電源を投入してからコンデンサ103に必要な電荷がチャージされるまでに、ある程度長い時間(コンデンサ103の容量(uFオーダー)とクランプ回路104のオン抵抗および出力インピーダンスの時定数の応答となる。数十〜数百msほどの時間)を要することになる。これは、コンデンサ103に必要な電荷がチャージされていない状態であると、AFE102に入力される電位が不安定な状態であるため、通常の調整および読取動作に移れないためである。よって、従来の画像読取装置100では、電源投入後はコンデンサ103の両極の電位が安定するまで待ち時間を設けておき、コンデンサ103の両極の電位が安定状態になってから通常の読み取り動作に移るようにしている。
特開2002−218186号公報
しかしながら、近年においては、電源投入時および省エネモード時からの復帰時間の短縮化が望まれている。
また、最近のAFEにおいては、A/D変換回路や黒オフセットレベルを自動補正するD/A変換回路の搭載などの多機能化および動作速度の高速化が進み、ICとしての消費電力の増大、またそれにともなって発熱が大きくなりその放熱等に課題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、消費電力の非常に大きなAFEを採用した場合であっても、消費電力を削減することができる画像読取装置、情報処理装置および電源制御方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1にかかる発明の画像読取装置は、読取り原稿からの反射光を受光してアナログ画像信号を出力する光電変換素子と、前記光電変換素子から出力される前記アナログ画像信号を交流結合するコンデンサと、前記アナログ画像信号のオフセット電位を決める第1のクランプ回路を少なくとも含む各種の周辺回路を内蔵した信号処理ICであり、前記コンデンサによる交流結合後の前記アナログ画像信号をデジタル画像信号に変換するAFE(Analog Front End)と、前記コンデンサと前記AFEとの間に設けられ、前記コンデンサによる交流結合後の前記アナログ画像信号のオフセット電位を決める第2のクランプ回路と、原稿読取実行以外の期間は前記AFEの動作を停止させるとともに前記第2のクランプ回路を通電状態とし、原稿読取実行時は前記AFEを通電状態にするとともに前記第2のクランプ回路の動作を停止させる電源制御手段と、を備える。
また、請求項2にかかる発明は、請求項1記載の画像読取装置において、前記第2のクランプ回路のクランプ電位を調節する電位調節手段を更に備え、前記電位調節手段は、原稿読取実行以外の期間については前記第2のクランプ回路のクランプ電位を前記AFEが正常動作をしていた時と同じオフセット電位になるような電位に調整する。
また、請求項3にかかる発明の画像読取装置は、読取り原稿からの反射光を受光してアナログ画像信号を出力する光電変換素子と、前記光電変換素子から出力される前記アナログ画像信号を交流結合するコンデンサと、前記アナログ画像信号のオフセット電位を決めるクランプ回路と前記クランプ回路以外の周辺回路とでは電源系統が分けられている信号処理ICであり、前記コンデンサによる交流結合後の前記アナログ画像信号をデジタル画像信号に変換するAFE(Analog Front End)と、原稿読取実行以外の期間は前記クランプ回路以外の周辺回路の動作を停止させるとともに前記クランプ回路を通電状態とし、原稿読取実行時は前記クランプ回路および前記クランプ回路以外の周辺回路を通電状態にする電源制御手段と、を備える。
また、請求項4にかかる発明の画像読取装置は、読取り原稿からの反射光を受光してアナログ画像信号を出力する光電変換素子と、前記光電変換素子から出力される前記アナログ画像信号を交流結合するコンデンサと、前記アナログ画像信号のオフセット電位を決めるクランプ回路以外の周辺回路に供給する電源系を選択的に遮断することができる電力供給遮断手段を内部に有している信号処理ICであり、前記コンデンサによる交流結合後の前記アナログ画像信号をデジタル画像信号に変換するAFE(Analog Front End)と、原稿読取実行以外の期間は前記電力供給遮断手段を制御して前記クランプ回路以外の周辺回路の動作を停止させ、原稿読取実行時は前記電力供給遮断手段を制御して前記クランプ回路以外の周辺回路を通電状態にする電源制御手段と、を備える。
また、請求項5にかかる発明の画像読取装置は、読取り原稿からの反射光を受光してアナログ画像信号を出力する光電変換素子と、前記光電変換素子から出力される前記アナログ画像信号を交流結合するコンデンサと、前記アナログ画像信号のオフセット電位を決める第1のクランプ回路を少なくとも含む各種の周辺回路を内蔵した信号処理ICであり、前記コンデンサによる交流結合後の前記アナログ画像信号をデジタル画像信号に変換するAFE(Analog Front End)と、前記AFEの前段に前記コンデンサと並列に設けられ、前記コンデンサの両電極の電位を決める第2のクランプ回路と、原稿読取実行以外の期間は前記光電変換素子および前記AFEの動作を停止させるとともに前記第2のクランプ回路を通電状態とし、原稿読取実行時は前記光電変換素子および前記AFEを通電状態にするとともに前記第2のクランプ回路の動作を停止させる電源制御手段と、を備える。
また、請求項6にかかる発明は、請求項5記載の画像読取装置において、前記電源制御手段は、省エネモードへの移行時においても前記光電変換素子および前記AFEの動作を停止させるとともに前記第2のクランプ回路を通電状態とする。
また、請求項7にかかる発明は、請求項5記載の画像読取装置において、前記第2のクランプ回路のクランプ電位を生成する電源電圧は、省エネモード時に遮断されないCPUと同一系統の電源電圧とする。
また、請求項8にかかる発明は、請求項1記載の画像読取装置において、前記第2のクランプ回路のクランプ電位を調節する電位調節手段を更に備え、前記電位調節手段は、原稿読取実行以外の期間については、通常動作時の前記光電変換素子のオフセット電圧と同じオフセット電位になるような電位に調整して前記コンデンサに印加するとともに、通常動作時の前記AFEのオフセット電圧と同じオフセット電位になるような電位に調整して前記コンデンサに印加する。
また、請求項9にかかる発明の情報処理装置は、請求項1ないし8のいずれか一記載の画像読取装置と、この画像読取装置で読み取った画像データに基づいて用紙上に画像の形成を行う画像形成装置と、を備える。
また、請求項10にかかる発明の電源制御方法は、読取り原稿からの反射光を受光してアナログ画像信号を出力する光電変換素子と、前記光電変換素子から出力される前記アナログ画像信号を交流結合するコンデンサと、前記アナログ画像信号のオフセット電位を決める第1のクランプ回路を少なくとも含む各種の周辺回路を内蔵した信号処理ICであり、前記コンデンサによる交流結合後の前記アナログ画像信号をデジタル画像信号に変換するAFE(Analog Front End)と、前記コンデンサと前記AFEとの間に設けられ、前記コンデンサによる交流結合後の前記アナログ画像信号のオフセット電位を決める第2のクランプ回路と、を備える画像読取装置における電源制御方法であって、原稿読取実行以外の期間は前記AFEの動作を停止させるとともに前記第2のクランプ回路を通電状態とし、原稿読取実行時は前記AFEを通電状態にするとともに前記第2のクランプ回路の動作を停止させる。
また、請求項11にかかる発明の電源制御方法は、読取り原稿からの反射光を受光してアナログ画像信号を出力する光電変換素子と、前記光電変換素子から出力される前記アナログ画像信号を交流結合するコンデンサと、前記アナログ画像信号のオフセット電位を決めるクランプ回路と前記クランプ回路以外の周辺回路とでは電源系統が分けられている信号処理ICであり、前記コンデンサによる交流結合後の前記アナログ画像信号をデジタル画像信号に変換するAFE(Analog Front End)と、を備える画像読取装置における電源制御方法であって、原稿読取実行以外の期間は前記クランプ回路以外の周辺回路の動作を停止させるとともに前記クランプ回路を通電状態とし、原稿読取実行時は前記クランプ回路および前記クランプ回路以外の周辺回路を通電状態にする。
また、請求項12にかかる発明の電源制御方法は、読取り原稿からの反射光を受光してアナログ画像信号を出力する光電変換素子と、前記光電変換素子から出力される前記アナログ画像信号を交流結合するコンデンサと、前記アナログ画像信号のオフセット電位を決めるクランプ回路以外の周辺回路に供給する電源系を選択的に遮断することができる電力供給遮断手段を内部に有している信号処理ICであり、前記コンデンサによる交流結合後の前記アナログ画像信号をデジタル画像信号に変換するAFE(Analog Front End)と、を備える画像読取装置における電源制御方法であって、原稿読取実行以外の期間は前記電力供給遮断手段を制御して前記クランプ回路以外の周辺回路の動作を停止させ、原稿読取実行時は前記電力供給遮断手段を制御して前記クランプ回路以外の周辺回路を通電状態にする。
また、請求項13にかかる発明の電源制御方法は、読取り原稿からの反射光を受光してアナログ画像信号を出力する光電変換素子と、前記光電変換素子から出力される前記アナログ画像信号を交流結合するコンデンサと、前記アナログ画像信号のオフセット電位を決める第1のクランプ回路を少なくとも含む各種の周辺回路を内蔵した信号処理ICであり、前記コンデンサによる交流結合後の前記アナログ画像信号をデジタル画像信号に変換するAFE(Analog Front End)と、前記AFEの前段に前記コンデンサと並列に設けられ、前記コンデンサの両電極の電位を決める第2のクランプ回路と、を備える画像読取装置における電源制御方法であって、原稿読取実行以外の期間は前記光電変換素子および前記AFEの動作を停止させるとともに前記第2のクランプ回路を通電状態とし、原稿読取実行時は前記光電変換素子および前記AFEを通電状態にするとともに前記第2のクランプ回路の動作を停止させる。
請求項1にかかる発明によれば、コンデンサとAFEとの間にコンデンサによる交流結合後のアナログ画像信号のオフセット電位を決める第2のクランプ回路を設けると共に、原稿読取実行以外の期間はAFEの動作を停止させるとともに第2のクランプ回路を通電状態とし、原稿読取実行時はAFEを通電状態にするとともに第2のクランプ回路の動作を停止させることにより、消費電力の非常に大きなAFEを採用した場合であっても、原稿読取動作を行わない間についてはAFEの動作を停止させるようにしたので、消費電力を削減することができる、という効果を奏する。
また、請求項2にかかる発明によれば、原稿読取動作を行わない間については第2のクランプ回路を通電状態にするとともに、第2のクランプ回路のクランプ電位をAFEが正常動作をしていた時と同じオフセット電位になるような電位に調整して固定するようにしたので、電源投入時および省エネモード時からの復帰時においては、待ち時間を短縮することができる、という効果を奏する。
また、請求項3にかかる発明によれば、AFEに供給する電源をクランプ回路とクランプ回路以外の周辺回路とで分離し、かつ、原稿読取実行以外の期間はAFEのクランプ回路以外の周辺回路の動作を停止させるとともにクランプ回路を通電状態とし、原稿読取実行時はクランプ回路およびクランプ回路以外の周辺回路、すなわちAFEを通電状態にすることにより、消費電力の非常に大きなAFEを採用した場合であっても、原稿読取動作を行わない間についてはクランプ回路以外の周辺回路の動作を停止させるようにしたので、消費電力を削減することができる、という効果を奏する。また、原稿読取動作を行わない間および原稿読取実行時のいずれにおいてもクランプ回路は通電状態であることにより、黒オフセット電位を所定の電位に合わせ続けることができるので、電源投入時および省エネモード時からの復帰時においては、待ち時間を短縮することができる、という効果を奏する。
また、請求項4にかかる発明によれば、原稿読取実行以外の期間においてはクランプ回路以外の周辺回路に供給する電源系を選択的に遮断することができる電力供給遮断手段を制御してクランプ回路以外の周辺回路の動作を停止させ、原稿読取実行時においては電力供給遮断手段を制御してクランプ回路以外の周辺回路を通電状態にすることにより、消費電力の非常に大きなAFEを採用した場合であっても、原稿読取動作を行わない間についてはクランプ回路以外の周辺回路の動作を停止させるようにしたので、消費電力を削減することができる、という効果を奏する。また、原稿読取動作を行わない間および原稿読取実行時のいずれにおいてもクランプ回路は通電状態であることにより、黒オフセット電位を所定の電位に合わせ続けることができるので、電源投入時および省エネモード時からの復帰時においては、待ち時間を短縮することができる、という効果を奏する。
また、請求項5にかかる発明によれば、AFEの前段にコンデンサと並列であってコンデンサの両電極の電位を決める第2のクランプ回路を設けると共に、原稿読取実行以外の期間は光電変換素子およびAFEの動作を停止させるとともに第2のクランプ回路を通電状態とし、原稿読取実行時は光電変換素子およびAFEを通電状態にするとともに第2のクランプ回路の動作を停止させることにより、消費電力の非常に大きなAFEを採用した場合であっても、原稿読取動作を行わない間については光電変換素子およびAFEの動作を停止させるようにしたので、消費電力を削減することができる、という効果を奏する。
また、請求項6にかかる発明によれば、省エネモードへの移行時においても光電変換素子およびAFEの動作を停止させるとともに第2のクランプ回路を通電状態とすることにより、消費電力を削減することができる、という効果を奏する。
また、請求項7にかかる発明によれば、第2のクランプ回路のクランプ電位を生成する電源電圧は、省エネモード時に遮断されないCPUと同一系統の電源電圧とすることにより、装置を制御するCPUとその周辺回路を除く全ての回路ブロックを停止させる省エネモード時に備えて、コンデンサの両電極の電位の保持に利用する電源は光電変換素子もしくはAFEの動作電源を使用せず、CPUの動作電源とを同一系統、つまり、省エネモード時に通電状態にする電源系統を最小にすることができるので、消費電力の削減をすることができる、という効果を奏する。
また、請求項8にかかる発明によれば、原稿読取動作を行わない間については第2のクランプ回路を通電状態にするとともに、通常動作時の光電変換素子のオフセット電圧と同じオフセット電位になるような電位に分圧抵抗値を調整してコンデンサに印加するとともに、通常動作時のAFEのオフセット電圧と同じオフセット電位になるような電位に調整してコンデンサに印加するようにしたので、電源投入時および省エネモードからの復帰時においては、待ち時間を短縮することができる、という効果を奏する。
また、請求項9にかかる発明によれば、請求項1ないし8のいずれか一記載の画像読取装置と同等の効果を奏する情報処理装置を提供することができる、という効果を奏する。
また、請求項10にかかる発明によれば、コンデンサとAFEとの間にコンデンサによる交流結合後のアナログ画像信号のオフセット電位を決める第2のクランプ回路を設けると共に、原稿読取実行以外の期間はAFEの動作を停止させるとともに第2のクランプ回路を通電状態とし、原稿読取実行時はAFEを通電状態にするとともに第2のクランプ回路の動作を停止させることにより、消費電力の非常に大きなAFEを採用した場合であっても、原稿読取動作を行わない間についてはAFEの動作を停止させるようにしたので、消費電力を削減することができる、という効果を奏する。
また、請求項11にかかる発明によれば、AFEに供給する電源をクランプ回路とクランプ回路以外の周辺回路とで分離し、かつ、原稿読取実行以外の期間はAFEのクランプ回路以外の周辺回路の動作を停止させるとともにクランプ回路を通電状態とし、原稿読取実行時はクランプ回路およびクランプ回路以外の周辺回路、すなわちAFEを通電状態にすることにより、消費電力の非常に大きなAFEを採用した場合であっても、原稿読取動作を行わない間についてはクランプ回路以外の周辺回路の動作を停止させるようにしたので、消費電力を削減することができる、という効果を奏する。また、原稿読取動作を行わない間および原稿読取実行時のいずれにおいてもクランプ回路は通電状態であることにより、黒オフセット電位を所定の電位に合わせ続けることができるので、電源投入時および省エネモード時からの復帰時においては、待ち時間を短縮することができる、という効果を奏する。
また、請求項12にかかる発明によれば、原稿読取実行以外の期間においてはクランプ回路以外の周辺回路に供給する電源系を選択的に遮断することができる電力供給遮断手段を制御してクランプ回路以外の周辺回路の動作を停止させ、原稿読取実行時においては電力供給遮断手段を制御してクランプ回路以外の周辺回路を通電状態にすることにより、消費電力の非常に大きなAFEを採用した場合であっても、原稿読取動作を行わない間についてはクランプ回路以外の周辺回路の動作を停止させるようにしたので、消費電力を削減することができる、という効果を奏する。また、原稿読取動作を行わない間および原稿読取実行時のいずれにおいてもクランプ回路は通電状態であることにより、黒オフセット電位を所定の電位に合わせ続けることができるので、電源投入時および省エネモード時からの復帰時においては、待ち時間を短縮することができる、という効果を奏する。
また、請求項13にかかる発明によれば、AFEの前段にコンデンサと並列であってコンデンサの両電極の電位を決める第2のクランプ回路を設けると共に、原稿読取実行以外の期間は光電変換素子およびAFEの動作を停止させるとともに第2のクランプ回路を通電状態とし、原稿読取実行時は光電変換素子およびAFEを通電状態にするとともに第2のクランプ回路の動作を停止させることにより、消費電力の非常に大きなAFEを採用した場合であっても、原稿読取動作を行わない間については光電変換素子およびAFEの動作を停止させるようにしたので、消費電力を削減することができる、という効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる画像読取装置、情報処理装置および電源制御方法の最良な実施の形態を詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
本発明の第1の実施の形態を図1ないし図4に基づいて説明する。本実施の形態は画像読取装置としてフラットベット型のイメージスキャナを適用した例である。
図1は、本発明の第1の実施の形態にかかるイメージスキャナ1の概略構成を示す縦断正面図である。図1に示すように、このイメージスキャナ1は、原稿2を載置するコンタクトガラス3と、原稿2の露光用のハロゲンランプ4及び第1反射ミラー5とからなる第1キャリッジ6と、第2反射ミラー7及び第3反射ミラー8からなる第2キャリッジ9と、光電変換素子であるCCD(Charge Coupled Devices)10と、CCD10に結像するためのレンズユニット11と、シェーディング補正用の白基準板12とを備えている。CCD10はCCD10が出力する画像信号に対して各種の信号処理を施す信号処理基板13上に設けられ、この信号処理基板13は、CCD10が出力する画像信号に対して各種の画像処理を施す画像処理回路などが搭載された画像処理基板14と接続ケーブル15で接続されている。すなわち、ハロゲンランプ4、第1、第2、第3反射ミラー5,7,8及びレンズユニット11は、走査光学系を構成する。なお、走査光学系としては、相対的なものであり、ミラー等が固定で原稿側が移動するタイプであってもよい。
ハロゲンランプ4は、白基準板12やコンタクトガラス3の読取面に対してある角度で光を照射し、白基準板12又は原稿2で反射した光は、第1、第2、第3反射ミラー5,7,8及びレンズユニット11を経由してCCD10に入射する。CCD10は、入射光量に対応した電圧をアナログ画像信号として出力する。第1、第2キャリッジ6,9は、図示しないステッピングモータの駆動により、原稿2の読取面とCCD10との間の距離を一定に保ちながら副走査方向(矢印A方向)に移動し、原稿2を露光走査する。
ここで、図2はイメージスキャナ1の信号処理制御系を示すブロック図である。図2に示すように、信号処理基板13は、CCD10と、CCD10から出力されるアナログ画像信号VE,VOをそれぞれ処理する信号処理回路16とを備えている。一方、画像処理基板14は、信号処理基板13の信号処理回路16で処理された画像信号に対して各種の画像処理を施す画像処理部17と、CCD10と信号処理回路16と画像処理部17とを制御するCPU(Central Processing Unit)18を備えている。CPU18は、図示しないメモリに格納されているプログラムに従って動作することによって各種の演算処理機能を発揮する。
図2に示すように、信号処理回路16は、ODD/EVEN毎のアナログ処理回路により信号処理し、その後A/D変換し、読み取りデータとして画像処理基板14に出力するまでの読み取り画像の信号処理を行う。
信号処理回路16内の信号処理のフローを説明すると、CCD10から駆動パルスに同期して出力されたアナログ画像信号VE,VOは、コンデンサ21によって交流結合された後、第1のクランプ回路であるクランプ回路22によって黒オフセットレベルを所定の電位にクランプされて、黒オフセット補正回路23によって所定のオフセット電圧を印加され、黒オフセットレベルを自動補正される。このような黒オフセット補正回路23としては、例えば高速のD/A変換回路が用いられる。なお、CCD10およびその他の回路の駆動に必要な駆動信号は、発振器(OSC:Oscillators)24に基づいてCPU18の制御によってタイミング信号発生回路部25で生成され、各部に入力される。
黒オフセット補正回路23によって所定のオフセット電圧を印加されたアナログ画像信号VE,VOは、その後、CPU18に制御されるタイミングジェネレータ(TG)27からのサンプルパルスに従ってサンプルホールド回路26によってサンプリングされて保持されることにより、連続したアナログ信号とされる。このようなアナログ信号は、増幅回路(VGA:Variable Gain Amplifier)28において各色信号のODD/EVEN毎の出力を一定レベルに合わせた後、マルチプレクス回路29においてODD/EVEN画素の出力を多重化(マルチプレクス)した後、画像信号VとしてA/D変換回路(ADC)30に入力されて8bitのデジタルデータに変換される。図2に示すように、サンプルホールド回路26の他、増幅回路28とマルチプレクス回路29とA/D変換回路30とについても、タイミングジェネレータ27で発生した駆動信号により制御される。
なお、クランプ回路22、黒オフセット補正回路23、サンプルホールド回路26、タイミングジェネレータ27、増幅回路28、マルチプレクス回路29、A/D変換回路30は、集積化された信号処理ICであるAFE(Analog Front End)31として構成されている。
このようにして得られたデジタル画像信号は、信号処理基板13から画像処理基板14へと出力されて、画像処理部17でCCD10の感度バラツキや照射系の配光ムラを補正するシェーディング補正や入力された信号と実際の出力の相対関係を補正するγ補正などのデジタル処理が施される。
加えて、本実施の形態のイメージスキャナ1においては、図2に示すように、AFE31内部のクランプ回路22の他に、AFE31の外部においてもアナログ画像信号VE,VOのオフセット電位を決める別のクランプ回路(第2のクランプ回路)40をコンデンサ21とAFE31との間に備えている。このようなAFE31外部のクランプ回路40は、図3に示すように、電源−GND間に複数の抵抗を挿入して生成される分圧電圧を切り替えて出力するように構成されているとともに、スイッチSW1のオン/オフ制御によってクランプ回路40に供給する電源のオン/オフ制御が可能な構成となっている。
このようにコンデンサ21とAFE31との間に備えられるクランプ回路40の基準電位(クランプ電位)を調節可能としたことにより、AFE31内部のクランプ電位とクランプ回路40のクランプ電位の差およびバラツキを埋めることができる。
また、本実施の形態においては、図3に示すように、スイッチSW2のオン/オフ制御によってAFE31に供給する電源のオン/オフ制御が可能な構成となっている。
ここで、スイッチSW1,スイッチSW2のオン/オフ制御について説明する。通常動作時(画像読取可能な状態)では、常に、クランプ回路40のスイッチSW1はオフである。この場合、AFE31内部のクランプ回路22においては、クランプパルスによって1主走査ラインに1回クランプSWがONされる。これにより、常に、CCDアナログ信号のオフセット電位を維持するように、コンデンサ21に電荷が保持されることになる。なお、クランプSWのONタイミングは、図4に示すように、CCD10の有効画素期間以外(空転送もしくは黒基準画素)の期間である。一方、装置が省エネモード時では、消費電力削減のためAFE31に対して電源は供給しない。つまり、装置が省エネモード時においては、スイッチSW2は、オフである。同時に、装置が省エネモード時においては、スイッチSW1はオンである。
ところで、省エネモードに移行してスイッチSW2をオフした場合であっても、コンデンサ21は常に一定の電位を保ちたい(一定の電荷をチャージしておきたい)ので、クランプ回路40の分圧抵抗値についてはAFE31内部のクランプ電位と同じになるように調整する必要がある。一方、AFE31内部のクランプ電位は基本的にはAFE31内部で決まっているので電源ON毎に大きくばらつくものではないが、個体毎には若干のバラツキがあることから、そのバラツキを補正する場合はクランプ回路22の分圧抵抗値を調整する必要がある。
ここで、分圧抵抗値の調整方法について説明する。分圧抵抗値の調整は、省エネモードの移行前に実行する。その手順は、以下に示す通りである。
(1).黒オフセット補正回路23によるオフセット電圧印加のフィードバックを止めてオフセット印加電圧を一定にする。
(2).その時の黒基準画素期間もしくは空転送期間のADC30の出力をCPU18の制御で抽出して保持する。
(3).AFE31内部のクランプ回路22の動作を止める。つまり、クランプパルスの入力を止める(クランプSWは常にOFF)。
(4).クランプ回路40のスイッチSW1をONする。
(5).可変抵抗値を調整し、その都度、黒基準画素期間もしくは空転送期間のADC30の出力をCPU18の制御で抽出して、(2)でのADC30の出力と比較する。その結果、ADC30の出力が等しくなる抵抗値を採用する。
(6).スイッチSW2をOFFして、省エネモードに移行完了する。
このような構成により、CPU18はプログラムに従い、原稿読取実行以外の期間においては、スイッチSW2をオフすることによりAFE31に供給する電源をオフするとともに、スイッチSW1をオンしてクランプ回路40に供給する電源をオンする。また、CPU18はプログラムに従い、コンデンサ21のAFE31側の電位について、AFE31が正常動作をしていた時と同じオフセット電位になるような電位に分圧抵抗値を調整して固定する。ここに、電源制御手段の機能が実行される。
一方、原稿読取実行時においては、CPU18はプログラムに従い、スイッチSW2をオンすることによりAFE31を通電状態にするとともに、スイッチSW1をオフしてクランプ回路40に供給する電源をオフする。この場合、コンデンサ21の電位は、AFE31内部のクランプ回路22によって決定される。ここに、電源制御手段の機能が実行される。
これにより、高速のD/A変換回路である黒オフセット補正回路23やA/D変換回路30などを搭載して多機能化および動作速度の高速化が図られており消費電力の非常に大きなAFE31を採用した場合であっても、原稿読取動作を行わない間についてはAFE31の動作を停止させるようにしたので、消費電力を削減することができる。
また、原稿読取動作を行わない間についてはクランプ回路40を通電状態にするとともに、クランプ回路40の基準電位(クランプ電位)をAFE31が正常動作をしていた時と同じオフセット電位になるような電位に分圧抵抗値を調整して固定するようにしたので、電源投入時およびCPU18とその周辺回路を除く全ての回路ブロックを停止させる省エネモード時からの復帰時においては、待ち時間を短縮することができる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態を図5に基づいて説明する。なお、前述した第1の実施の形態と同じ部分は同じ符号で示し説明も省略する。
第1の実施の形態では、AFE31の電源とクランプ回路40の電源とをそれぞれオン/オフ制御することにより、原稿読取動作を行わない間についてはAFE31の動作を停止するようにした。本実施の形態においては、AFE31に供給する電源をクランプ回路22とその他の回路部とで分離することによって、原稿読取動作を行わない間についてはクランプ回路22以外の回路部の動作を停止することで、消費電力を削減するようにした点で第1の実施の形態とでは異なるものである。また、第1の実施の形態では、クランプ回路40をAFE31内部のクランプ回路22の他に備えるようにしたが、本実施の形態においては、クランプ回路40は備えていない点で第1の実施の形態とでは異なるものである。
ここで、図5はイメージスキャナ1の信号処理制御系を示すブロック図である。図5に示すように、本実施の形態においては、AFE31に供給する電源が、クランプ回路22に供給する電源系(+3.3V_1)と、クランプ回路22以外の回路部に供給する電源系(+3.3V_2)とに分かれる電源供給構成になっている。すなわち、クランプ回路22と、クランプ回路22以外の回路部とでは、電源系統が分けられている。そして、クランプ回路22以外の回路部に供給する電源系(+3.3V_2)については、スイッチSW3のオン/オフ制御によってクランプ回路22以外の回路部に供給する電源のオン/オフ制御が可能な構成となっている。
このような構成により、原稿読取実行時においては、CPU18はプログラムに従い、スイッチSW3をオンすることによりクランプ回路22以外の回路部を通電状態にし、AFE31を通常動作させる。ここに、電源制御手段の機能が実行される。
一方、CPU18はプログラムに従い、原稿読取実行以外の期間においては、スイッチSW3をオフすることによりクランプ回路22以外の回路部に供給する電源をオフすることによって、クランプ回路22以外の回路部の電源電圧を落とす。このとき、クランプ回路22は通電状態であるので、通常動作時と同様、黒オフセット電位を所定の電位に合わせ続ける。ここに、電源制御手段の機能が実行される。
このように本実施の形態によれば、AFE31に供給する電源をクランプ回路22とその他の回路部とで分離することによって、高速のD/A変換回路である黒オフセット補正回路23やA/D変換回路30などを搭載して多機能化および動作速度の高速化が図られており消費電力の非常に大きなAFE31を採用した場合であっても、原稿読取動作を行わない間についてはクランプ回路22以外の回路部の動作を停止させるようにしたので、消費電力を削減することができる。
また、原稿読取動作を行わない間および原稿読取実行時のいずれにおいてもクランプ回路22は通電状態であることにより、黒オフセット電位を所定の電位に合わせ続けることができるので、電源投入時およびCPU18とその周辺回路を除く全ての回路ブロックを停止させる省エネモード時からの復帰時においては、待ち時間を短縮することができる。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態を図6に基づいて説明する。なお、前述した第1の実施の形態または第2の実施の形態と同じ部分は同じ符号で示し説明も省略する。
第2の実施の形態では、クランプ回路22とクランプ回路22以外の回路部とで電源系統を分けるようにした。本実施の形態においては、クランプ回路22とクランプ回路22以外の回路部とで電源系は1つであるが、シャットダウン機能を利用して、クランプ回路22の電源系とクランプ回路22以外の回路部の電源系とをAFE31内部で切り離すようにした点で異なるものである。
ここで、図6はイメージスキャナ1の信号処理制御系を示すブロック図である。図6に示すように、本実施の形態においては、AFE31に供給する電源が、クランプ回路22以外の回路部に供給する電源系をAFE31内部で遮断することできるような構成になっている。より詳細には、クランプ回路22以外の回路部に供給する電源系については、スイッチSW4のオン/オフ制御によってクランプ回路22以外の回路部に供給する電源のオン/オフ制御が可能な構成となっている。
このような構成により、原稿読取実行時においては、CPU18はプログラムに従い、スイッチSW4をオンすることによりクランプ回路22以外の回路部を通電状態にし、AFE31を通常動作させる。ここに、電源制御手段の機能が実行される。
一方、CPU18はプログラムに従い、原稿読取実行以外の期間においては、スイッチSW4をオフすることによりクランプ回路22以外の回路部に供給する電源をオフすることによって、クランプ回路22以外の回路部の電源電圧を落とす。このとき、クランプ回路22は通電状態であるので、通常動作時と同様、黒オフセット電位を所定の電位に合わせ続ける。ここに、電源制御手段の機能が実行される。
このように本実施の形態によれば、クランプ回路22以外の回路部に対して選択的に電力供給を遮断することができるシャットダウン機能をAFE31内部に備えることにより、高速のD/A変換回路である黒オフセット補正回路23やA/D変換回路30などを搭載して多機能化および動作速度の高速化が図られており消費電力の非常に大きなAFE31を採用した場合であっても、原稿読取動作を行わない間についてはクランプ回路22以外の回路部の動作を停止させるようにしたので、消費電力を削減することができる。
また、原稿読取動作を行わない間および原稿読取実行時のいずれにおいてもクランプ回路22は通電状態であることにより、黒オフセット電位を所定の電位に合わせ続けることができるので、電源投入時およびCPU18とその周辺回路を除く全ての回路ブロックを停止させる省エネモード時からの復帰時においては、待ち時間を短縮することができる。
[第4の実施の形態]
次に、本発明の第4の実施の形態を図7および図8に基づいて説明する。なお、前述した第1の実施の形態と同じ部分は同じ符号で示し説明も省略する。
第1の実施の形態では、AFE31内部のクランプ回路22の他に、クランプ回路(第2のクランプ回路)40をコンデンサ21とAFE31との間に備えるようにした。本実施の形態においては、AFE31内部のクランプ回路22の他に、基準電位(クランプ電位)の調節が可能なクランプ回路(第2のクランプ回路)50をAFE31の前段にコンデンサ21と並列に備えるようにした点で異なるものである。
ここで、図7はイメージスキャナ1の信号処理制御系を示すブロック図である。図7に示すように、本実施の形態においては、AFE31内部のクランプ回路22の他に、AFE31の外部においてもアナログ画像信号VE,VOのオフセット電位を決める別のクランプ回路50をAFE31の前段にコンデンサ21と並列に備えている。このようなAFE31外部のクランプ回路50は、図7に示すように、電源−GND間に複数の抵抗を挿入して生成される分圧電圧を切り替えてコンデンサ21の両電極にそれぞれ出力することができるように構成されているとともに、スイッチSW6,SW7のオン/オフ制御によってクランプ回路50に供給する電源のオン/オフ制御が可能な構成となっている。
このようにコンデンサ21の両電極の基準電位(クランプ電位)をそれぞれ調節可能とすることによって、CCD10のオフセットレベルもしくはAFE31内部のクランプ電位とクランプ回路50の基準電位の差およびバラツキを埋めることができる。
また、本実施の形態においては、図8に示すように、スイッチSW5のオン/オフ制御によってCCD10に供給する電源のオン/オフ制御が可能な構成となっているとともに、スイッチSW8のオン/オフ制御によってAFE31に供給する電源のオン/オフ制御が可能な構成となっている。
このような構成により、CPU18はプログラムに従い、原稿読取実行以外の期間においては、スイッチSW5,SW8をオフすることによりCCD10およびAFE31に供給する電源をオフするとともに、SW6はオンして通常動作時のCCD10のオフセット電圧と同じオフセット電位になるような電位に分圧抵抗値を調整してコンデンサ21に印加する。また、SW7もオンして通常動作時のAFE31のオフセット電圧と同じオフセット電位になるような電位に分圧抵抗値を調整してコンデンサ21に印加する。ここに、電源制御手段の機能が実行される。
同様に、CPU18はプログラムに従い、省エネモードへの移行時においても、スイッチSW5,SW8をオフすることによりCCD10およびAFE31に供給する電源をオフするとともに、SW6はオンして通常動作時のCCD10のオフセット電圧と同じオフセット電位になるような電位に分圧抵抗値を調整してコンデンサ21に印加する。また、SW7もオンして通常動作時のAFE31のオフセット電圧と同じオフセット電位になるような電位に分圧抵抗値を調整してコンデンサ21に印加する。ここに、電源制御手段の機能が実行される。
一方、原稿読取実行時においては、CPU18はプログラムに従い、スイッチSW5,SW8をオンすることによりCCD10およびAFE31を通電状態にして動作状態に戻すとともに、スイッチSW6,SW7をオフしてクランプ回路50の電源をオフする。この場合、コンデンサ21の電位は、AFE31内部のクランプ回路22によって決定される。ここに、電源制御手段の機能が実行される。
これにより、高速のD/A変換回路である黒オフセット補正回路23やA/D変換回路30などを搭載して多機能化および動作速度の高速化が図られており消費電力の非常に大きなAFE31を採用した場合であっても、原稿読取動作を行わない間についてはCCD10およびAFE31の動作を停止させるようにしたので、消費電力を削減することができる。
また、原稿読取動作を行わない間についてはクランプ回路50を通電状態にするとともに、通常動作時のCCD10のオフセット電圧と同じオフセット電位になるような電位に分圧抵抗値を調整してコンデンサ21に印加するとともに、SW7もオンして通常動作時のAFE31のオフセット電圧と同じオフセット電位になるような電位に分圧抵抗値を調整してコンデンサ21に印加するようにしたので、電源投入時およびCPU18とその周辺回路を除く全ての回路ブロックを停止させる省エネモードからの復帰時においては、待ち時間を短縮することができる。
なお、クランプ回路50の基準電位(クランプ電位)を生成するVCCは、省エネモード時に遮断されないCPU18と同一系統の電源電圧とする。これにより、装置を制御するCPU18とその周辺回路を除く全ての回路ブロックを停止させる省エネモード時に備えて、コンデンサ21の両電極の電位の保持に利用する電源はCCD10もしくはAFE31の動作電源を使用せず、CPU18の動作電源とを同一系統、つまり、省エネモード時に通電状態にする電源系統を最小にすることができるので、消費電力の削減をすることができる。
[第5の実施の形態]
次に、本発明の第5の実施の形態を図9に基づいて説明する。なお、前述した第1の実施の形態ないし第4の実施の形態と同じ部分は同じ符号で示し説明も省略する。本実施の形態は、情報処理装置としてデジタル複写機60への適用例を示す。
図9は、本発明の第5の実施の形態にかかるデジタル複写機60の概略構成を示すブロック図である。このデジタル複写機60は、前述した第1の実施の形態ないし第4の実施の形態のような構成のイメージスキャナ1と、このイメージスキャナ1で読み取ったデジタル画像データに基づいて用紙上に画像の形成を行う画像形成装置であるプリンタ61と、当該デジタル複写機60を制御する制御部62とからなる。
このような構成により、高速のD/A変換回路である黒オフセット補正回路23やA/D変換回路30などを搭載して多機能化および動作速度の高速化が図られており消費電力の非常に大きなAFE31を採用した場合であっても、原稿読取動作を行わない間についてはCCD10(およびAFE31)の動作を停止させるようにしたので、消費電力を削減することができる。
なお、プリンタ61の印刷方式は、電子写真方式のほか、インクジェット方式、昇華型熱転写方式、銀塩写真方式、直接感熱記録方式、溶融型熱転写方式など種々の方式を用いることができる。
本発明の第1の実施の形態にかかるイメージスキャナの概略構成を示す縦断正面図である。 イメージスキャナの信号処理制御系を示すブロック図である。 クランプ回路を含む各部における電源系の構成を示すブロック図である。 クランプSWのONタイミングを示すタイミングチャートである。 本発明の第2の実施の形態にかかるイメージスキャナの信号処理制御系を示すブロック図である。 本発明の第3の実施の形態にかかるイメージスキャナの信号処理制御系を示すブロック図である。 本発明の第4の実施の形態にかかるイメージスキャナの信号処理制御系を示すブロック図である。 クランプ回路を含む各部における電源系の構成を示すブロック図である。 本発明の第5の実施の形態にかかるデジタル複写機の概略構成を示すブロック図である。 従来の画像読取装置の信号処理制御系を示すブロック図である。
符号の説明
1 画像読取装置
10 光電変換素子
21 コンデンサ
22 第1のクランプ回路
31 AFE
40,50 第2のクランプ回路
60 情報処理装置
61 画像形成装置

Claims (13)

  1. 読取り原稿からの反射光を受光してアナログ画像信号を出力する光電変換素子と、
    前記光電変換素子から出力される前記アナログ画像信号を交流結合するコンデンサと、
    前記アナログ画像信号のオフセット電位を決める第1のクランプ回路を少なくとも含む各種の周辺回路を内蔵した信号処理ICであり、前記コンデンサによる交流結合後の前記アナログ画像信号をデジタル画像信号に変換するAFE(Analog Front End)と、
    前記コンデンサと前記AFEとの間に設けられ、前記コンデンサによる交流結合後の前記アナログ画像信号のオフセット電位を決める第2のクランプ回路と、
    原稿読取実行以外の期間は前記AFEの動作を停止させるとともに前記第2のクランプ回路を通電状態とし、原稿読取実行時は前記AFEを通電状態にするとともに前記第2のクランプ回路の動作を停止させる電源制御手段と、
    を備えることを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記第2のクランプ回路のクランプ電位を調節する電位調節手段を更に備え、
    前記電位調節手段は、原稿読取実行以外の期間については前記第2のクランプ回路のクランプ電位を前記AFEが正常動作をしていた時と同じオフセット電位になるような電位に調整する、
    ことを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  3. 読取り原稿からの反射光を受光してアナログ画像信号を出力する光電変換素子と、
    前記光電変換素子から出力される前記アナログ画像信号を交流結合するコンデンサと、
    前記アナログ画像信号のオフセット電位を決めるクランプ回路と前記クランプ回路以外の周辺回路とでは電源系統が分けられている信号処理ICであり、前記コンデンサによる交流結合後の前記アナログ画像信号をデジタル画像信号に変換するAFE(Analog Front End)と、
    原稿読取実行以外の期間は前記クランプ回路以外の周辺回路の動作を停止させるとともに前記クランプ回路を通電状態とし、原稿読取実行時は前記クランプ回路および前記クランプ回路以外の周辺回路を通電状態にする電源制御手段と、
    を備えることを特徴とする画像読取装置。
  4. 読取り原稿からの反射光を受光してアナログ画像信号を出力する光電変換素子と、
    前記光電変換素子から出力される前記アナログ画像信号を交流結合するコンデンサと、
    前記アナログ画像信号のオフセット電位を決めるクランプ回路以外の周辺回路に供給する電源系を選択的に遮断することができる電力供給遮断手段を内部に有している信号処理ICであり、前記コンデンサによる交流結合後の前記アナログ画像信号をデジタル画像信号に変換するAFE(Analog Front End)と、
    原稿読取実行以外の期間は前記電力供給遮断手段を制御して前記クランプ回路以外の周辺回路の動作を停止させ、原稿読取実行時は前記電力供給遮断手段を制御して前記クランプ回路以外の周辺回路を通電状態にする電源制御手段と、
    を備えることを特徴とする画像読取装置。
  5. 読取り原稿からの反射光を受光してアナログ画像信号を出力する光電変換素子と、
    前記光電変換素子から出力される前記アナログ画像信号を交流結合するコンデンサと、
    前記アナログ画像信号のオフセット電位を決める第1のクランプ回路を少なくとも含む各種の周辺回路を内蔵した信号処理ICであり、前記コンデンサによる交流結合後の前記アナログ画像信号をデジタル画像信号に変換するAFE(Analog Front End)と、
    前記AFEの前段に前記コンデンサと並列に設けられ、前記コンデンサの両電極の電位を決める第2のクランプ回路と、
    原稿読取実行以外の期間は前記光電変換素子および前記AFEの動作を停止させるとともに前記第2のクランプ回路を通電状態とし、原稿読取実行時は前記光電変換素子および前記AFEを通電状態にするとともに前記第2のクランプ回路の動作を停止させる電源制御手段と、
    を備えることを特徴とする画像読取装置。
  6. 前記電源制御手段は、省エネモードへの移行時においても前記光電変換素子および前記AFEの動作を停止させるとともに前記第2のクランプ回路を通電状態とする、
    ことを特徴とする請求項5記載の画像読取装置。
  7. 前記第2のクランプ回路のクランプ電位を生成する電源電圧は、省エネモード時に遮断されないCPUと同一系統の電源電圧とする、
    ことを特徴とする請求項5記載の画像読取装置。
  8. 前記第2のクランプ回路のクランプ電位を調節する電位調節手段を更に備え、
    前記電位調節手段は、原稿読取実行以外の期間については、通常動作時の前記光電変換素子のオフセット電圧と同じオフセット電位になるような電位に調整して前記コンデンサに印加するとともに、通常動作時の前記AFEのオフセット電圧と同じオフセット電位になるような電位に調整して前記コンデンサに印加する、
    ことを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  9. 請求項1ないし8のいずれか一記載の画像読取装置と、
    この画像読取装置で読み取った画像データに基づいて用紙上に画像の形成を行う画像形成装置と、
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  10. 読取り原稿からの反射光を受光してアナログ画像信号を出力する光電変換素子と、前記光電変換素子から出力される前記アナログ画像信号を交流結合するコンデンサと、前記アナログ画像信号のオフセット電位を決める第1のクランプ回路を少なくとも含む各種の周辺回路を内蔵した信号処理ICであり、前記コンデンサによる交流結合後の前記アナログ画像信号をデジタル画像信号に変換するAFE(Analog Front End)と、前記コンデンサと前記AFEとの間に設けられ、前記コンデンサによる交流結合後の前記アナログ画像信号のオフセット電位を決める第2のクランプ回路と、を備える画像読取装置における電源制御方法であって、
    原稿読取実行以外の期間は前記AFEの動作を停止させるとともに前記第2のクランプ回路を通電状態とし、原稿読取実行時は前記AFEを通電状態にするとともに前記第2のクランプ回路の動作を停止させる、
    ことを特徴とする電源制御方法。
  11. 読取り原稿からの反射光を受光してアナログ画像信号を出力する光電変換素子と、前記光電変換素子から出力される前記アナログ画像信号を交流結合するコンデンサと、前記アナログ画像信号のオフセット電位を決めるクランプ回路と前記クランプ回路以外の周辺回路とでは電源系統が分けられている信号処理ICであり、前記コンデンサによる交流結合後の前記アナログ画像信号をデジタル画像信号に変換するAFE(Analog Front End)と、を備える画像読取装置における電源制御方法であって、
    原稿読取実行以外の期間は前記クランプ回路以外の周辺回路の動作を停止させるとともに前記クランプ回路を通電状態とし、原稿読取実行時は前記クランプ回路および前記クランプ回路以外の周辺回路を通電状態にする、
    ことを特徴とする電源制御方法。
  12. 読取り原稿からの反射光を受光してアナログ画像信号を出力する光電変換素子と、前記光電変換素子から出力される前記アナログ画像信号を交流結合するコンデンサと、前記アナログ画像信号のオフセット電位を決めるクランプ回路以外の周辺回路に供給する電源系を選択的に遮断することができる電力供給遮断手段を内部に有している信号処理ICであり、前記コンデンサによる交流結合後の前記アナログ画像信号をデジタル画像信号に変換するAFE(Analog Front End)と、を備える画像読取装置における電源制御方法であって、
    原稿読取実行以外の期間は前記電力供給遮断手段を制御して前記クランプ回路以外の周辺回路の動作を停止させ、原稿読取実行時は前記電力供給遮断手段を制御して前記クランプ回路以外の周辺回路を通電状態にする、
    ことを特徴とする電源制御方法。
  13. 読取り原稿からの反射光を受光してアナログ画像信号を出力する光電変換素子と、前記光電変換素子から出力される前記アナログ画像信号を交流結合するコンデンサと、前記アナログ画像信号のオフセット電位を決める第1のクランプ回路を少なくとも含む各種の周辺回路を内蔵した信号処理ICであり、前記コンデンサによる交流結合後の前記アナログ画像信号をデジタル画像信号に変換するAFE(Analog Front End)と、前記AFEの前段に前記コンデンサと並列に設けられ、前記コンデンサの両電極の電位を決める第2のクランプ回路と、を備える画像読取装置における電源制御方法であって、
    原稿読取実行以外の期間は前記光電変換素子および前記AFEの動作を停止させるとともに前記第2のクランプ回路を通電状態とし、原稿読取実行時は前記光電変換素子および前記AFEを通電状態にするとともに前記第2のクランプ回路の動作を停止させる、
    ことを特徴とする電源制御方法。
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