JP4737255B2 - Soi基板を用いた半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は、SOI(Silicon on insulator)層と支持基板とが埋込絶縁膜を介して貼り合せれて構成されたSOI基板を用い、SOI層と支持基板にそれぞれ半導体デバイスを形成した半導体装置に関するものである。
近年、車載用機器や産業用ロボットなどの高機能化が進むにつれて各種センサなどから得た信号から映像、音、加速度などを演算し、それに応じた出力を発生させることでアクチュエーター駆動やエアバック動作などを行うというシステムの用途が増加している。このようなシステムに用いられる半導体装置を1チップで実現するために、接合分離や酸化膜分離などで多種類のデバイスを混載したデバイスが存在し、一般的に複合素子と呼ばれている(例えば、特許文献1参照)。
このような複合素子を実現するための素子分離構造として、素子部の周囲にPN接合を形成する接合分離と、SOI基板のSOI層に形成した埋込酸化膜に達するトレンチ内に酸化膜を配置する酸化膜分離が挙げられるが、酸化膜分離は、接合分離によるものと比較して、寄生素子を持たないために耐サージ性能に優れ、なおかつ小型化が可能になるという点で有効である。
特開平8−181211号公報
しかしながら、様々な種類の回路を混載させるために、SOI層を厚くする必要がある。例えば、演算を担当するCMOSなどが備えられるロジック回路と大電力を扱うLDMOSやESD(Electro static discharge)用のダイオードなどを含む大電力回路を同一基板上に実装する場合、大電力回路における耐圧確保等のためにSOI層を厚くしなければならない。そのため、例えばロジック回路では、厚いSOI層内にウェル層を形成し、ウェル層内にデバイスが作り込まれるため、ウェル層の境界部に寄生容量が形成され、この寄生容量の低下が十分でないために消費電力の増大や演算速度の低下を余儀なくされている。
本発明は上記点に鑑みて、信号処理回路や大電力回路のような様々な回路を混載する場合にも1チップで対応でき、かつ、SOI層の厚膜化を抑制できる構造の半導体装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、支持層(2)上に埋込絶縁膜(3)を介してSOI層(1)が形成されたSOI基板(4)に複数の回路部(R1、R2)を混載してなる半導体装置であって、SOI基板(4)は、支持層(2)上に埋込絶縁膜(3)を介してSOI層()が残された第1領域(R1)と、支持層(2)上に埋込絶縁膜(3)およびSOI層()が形成されていない第2領域(R2)とを有し、SOI層(1)と埋込絶縁膜(3)および支持層(2)を貫通するように形成されたトレンチ分離部(7)にて第1領域(1)と第2領域(R2)とが絶縁分離されており、第1領域(1)ではSOI層(1)に素子が形成され、第2領域(R2)では支持層(2)に素子が形成されており、第1領域(R1)と第2領域(R2)との間には、SOI層(1)および埋込絶縁膜(3)の厚み分の段差が形成され、第1領域(R1)に信号処理回路が形成され、第2領域(R2)に信号処理回路よりも大電力とされる大電力回路のパワー素子(20)が形成されると共に、分割されたそれぞれの領域に備えられたパワー素子(20)ごとに、当該第2領域(R2)の裏面に電極(27)が備えられていることことを特徴としている。
このような構造の半導体装置では、SOI基板(4)を用いつつ、SOI層(1)を第1領域(R1)とし、支持層(2)を第2領域(R2)としている。したがって、第1領域(R1)と第2領域(R2)に様々な回路を混載する場合にも1チップで対応でき、かつ、SOI層(1)の厚膜化を抑制できる構造の半導体装置にすることが可能となる
また、請求項に記載の発明では、SOI基板(4)として、第1領域(R1)にのみ埋込絶縁膜(3)が形成され、第2領域(R2)には埋込絶縁膜(3)が形成されていない部分SOI基板としている。この場合、第1領域(R1)と第2領域(R2)との間に段差が形成されない構造となる。さらに、このようにSOI基板(4)を部分SOI基板にて構成するのであれば、請求項に記載したように、埋込絶縁膜(3)を第1領域(R1)に複数層備えた構造とすることもできる。
また、請求項に記載したように、分割されたそれぞれの領域にパワー素子(20)を形成することで、多チャンネル化することができる。
また、請求項に記載したように、パワー素子(20)を絶縁分離するトレンチ分離部(7)を多重トレンチにすると、より他の素子との絶縁分離を行うことが可能となり、パワー素子(20)で使用される高電圧が他の素子に干渉するような電位干渉を抑制することが可能となる。
また、請求項に記載したように、パワー素子(20)を支持層(2)の表裏を貫通するように電流を流す縦型素子とし、トレンチ分離部(7)にてメインセルと該メインセルに流れる電流に比例した電流が流されるセンスセルに分割した構造とすることができる。
この場合、請求項に記載したように、第2領域(R2)における支持層(2)に、パワー素子(20)の温度を検出する温度センサ(60)を備え、パワー素子(20)と温度センサ(60)との間にもトレンチ分離部(7)が配置されるようにすると好ましい。このようにすれば、パワー素子(20)の温度をより近い場所で検出できるため、より正しくパワー素子(20)の温度を検出することが可能となる。
また、請求項に記載したように、第2領域(R2)における支持層(2)のうちパワー素子(20)が配置された箇所において、該支持層(2)の表面上に絶縁膜(63)を介してパワー素子(20)の温度を検出する温度センサ(60)を備えるようにしても良い。このようにすれば、請求項と同様の効果が得られるだけでなく、より温度センサ(60)をパワー素子(20)に近づけることが可能となり、より正しくパワー素子(20)の温度を検出することが可能となる。
請求項に記載の発明では、第1領域(R1)において、SOI層(1)内にCMOS(10)を形成し、第1領域(R1)と対応する位置の支持層(2)に、CMOS(10)の閾値調整電極(40)が電気的に接続されるようにすることを特徴としている。
このような閾値調整電極(40)を設けることにより、CMOS(10)の裏面に相当する支持層(2)に対して印加する電位を変化させることが可能となり、CMOS(10)の動作閾値を調整することが可能となる。このため、CMOS(10)の動作閾値を低く設定することによる高速化など、CMOS(10)の特性を所望の値にすることが可能となる。
また、請求項に記載の発明では、第1領域(R1)において、SOI層(1)内にCMOS(10)を形成すると共に、SOI層(1)および埋込絶縁膜(3)を貫通して支持層(2)と電気的に接続されたCMOS(10)の閾値調整電極(40)を形成し、CMOS(10)と閾値調整電極(40)とをSOI層(1)に形成された絶縁膜(41)にて絶縁分離することを特徴としている。
このような構造とすれば、半導体装置の表面側に設けられた閾値調整電極(40)を通じて支持層(2)と電気的に接続できるため、各CMOS(10)の動作閾値を調整することが可能となり、請求項と同様の効果を得ることができる。
この場合、請求項10に記載したように、閾値調整電極(40)に電気的に接続された支持層(2)に、p型層(2a)とn型層(2b)とによるPN接合を形成し、閾値調整電極(40)がp型層(2a)に電気的に接続されるようにすると良い。このようにすることで、支持層(2)を通じての電圧伝搬を抑えることも可能となる。
また、請求項ないし10に記載したように閾値調整電極(40)を備える場合、請求項11に記載したように、第1領域(R1)のSOI層(1)および支持層(2)を複数の領域に絶縁分離し、該複数の領域それぞれのSOI層(1)にCMOS(10)が備えられるようにし、複数の領域それぞれの支持層(2)に対して閾値調整電極(40)をそれぞれ備えるようにすることができる。これにより、複数の領域それぞれでCMOS(10)の動作閾値を調整することが可能となる。
請求項12に記載の発明では、SOI基板(4)にはSOI層(1)と埋込絶縁膜(3)にて構成される薄膜構造体(50)が備えられており、該薄膜構造体(50)が第1領域(R1)および第2領域(R2)にて囲まれていることを特徴としている。
このように、薄膜構造体(50)を備えることもできる。この場合に、薄膜構造体(50)が第1領域(R1)および第2領域(R2)にて囲まれるようにすることで、薄膜構造体(50)が破損することを防止することが可能となる。
このような薄膜構造体(50)としては、請求項13に記載したように、例えば、SOI層(1)を凹ませた凹部(51)と、該凹部(51)の底面および埋込絶縁膜(3)とにより構成されるダイアフラム(52)とを有してなるセンサもしくはマイクを挙げることができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について説明する。図1は、本実施形態にかかる半導体装置の断面図である。この図を参照して、本実施形態の半導体装置の構成について説明する。なお、以下の説明では、図1の紙面上方を半導体装置の表面側、紙面下方を半導体装置の裏面側として説明する。
図1に示すように、本実施形態の半導体装置は、例えばn型シリコンにて構成されたSOI層1と支持層2とが埋込酸化膜(BOX)3を介して接合されたSOI基板4を用いて形成されている。
SOI層1は、半導体装置の表面側に配置され、シリコン基板を10nm〜10μm程度の膜厚に研削することにより構成されている。このSOI層1には、小電力にて駆動されるロジック回路などの信号処理回路が構成されている。以下、この信号処理回路が形成された領域を小電力回路部R1という。
小電力回路部R1は、トレンチ5とトレンチ5内に配置された絶縁膜6によるトレンチ分離部7にて半導体装置の他の部分から素子分離されている。この小電力回路部R1には、CMOS10などのように信号処理回路を構成する各種素子が備えられている。具体的には、SOI層1内がSTI(Shallow Trench Isolation)やLOCOS酸化膜等の素子分離用の絶縁膜11にて素子分離されており、素子分離された各領域はnウェル層12aもしくはpウェル層12bとされている。nウェル層12a内にはp+型ソース領域13aおよびp+型ドレイン領域14aが構成され、pウェル層12b内にはn+型ソース領域13bおよびn+型ドレイン領域14bが構成されている。そして、p+型ソース領域13aとp+型ドレイン領域14aの間に位置するnウェル層12aの表面、および、n+型ソース領域13bおよびn+型ドレイン領域14bの間に位置するpウェル層12bの表面に、ゲート絶縁膜15a、15bを介してゲート電極16a、16bが形成されている。これにより、nチャネルMOSFETとpチャネルMOSFETにて構成されたCMOS10が構成されている。
なお、SOI層1の表面側には、CMOS10を構成するゲート電極16a、16bや各ソース領域13a、13bもしくは各ドレイン領域14a、14bと電気的に接続される配線部や層間絶縁膜などが形成されているが、ここでは図示を省略してある。また、CMOS10の他にも、バイポーラトランジスタや拡散抵抗、さらにはメモリなども備えられるが、これらの構造は周知であるため、ここでは代表してCMOS10のみを示してある。
一方、SOI基板4のうち小電力回路部R1以外の部分では、SOI層1および埋込酸化膜3が除去され、支持層2が半導体装置の表面側に露出させられている。このため、小電力回路部R1と支持層2が露出させられた領域との間は、SOI層1および埋込酸化膜3の厚み分の段差が形成された構造となっている。本実施形態では、この支持層2のうち半導体装置の表面側に露出させられた領域を大電力回路部R2として、各種大電力素子が備えられている。
大電力回路部R2もトレンチ5および絶縁膜6によるトレンチ分離部7にて素子分離されており、本実施形態の半導体装置の場合、分離された1つの領域にはトレンチゲート構造のパワーMOSFET20が備えられ、もう1つの領域には保護ダイオード30が備えられている。
パワーMOSFET20は、パワー素子に相当するものであり、本実施形態では、支持層2の表裏を貫通するように電流を流す縦型素子とされている。パワーMOSFET20が構成される支持層2の表層部には、p型ベース領域21が形成されていると共に、このp型ベース領域21内で終端するようにn+型ソース領域22が形成されている。また、これらn+型ソース領域22およびp型ベース領域21を貫通してn型の支持層2まで達するようにトレンチ23が形成され、トレンチ23の内部がトレンチ23の内壁面を覆うように形成されたゲート絶縁膜24と、このゲート絶縁膜24の表面に形成されたゲート電極25とにより埋め込まれている。そして、支持層2の裏面側にはn+型ドレイン領域26が形成されていると共に、このn+型ドレイン領域26にオーミック接続されたドレイン電極27が備えられている。このような構造により、パワーMOSFETが構成されている。
なお、支持層2の表面側には、ゲート電極25もしくはn+型ソース領域22およびp型ベース領域21と電気的に接続される配線部や層間絶縁膜が形成されているが、ここでは図示を省略してある。
また、保護ダイオード30が構成される支持層2の表層部には、p型アノード層31とこのp型アノード層31内で終端するn型カソード層32が形成され、これらp型アノード層31とn型カソード層32によるPN接合により保護ダイオード30が構成されている。この保護ダイオード30は、電流を半導体装置の表面と平行方向に流す横型素子であるため、保護ダイオード30が構成される支持層2の裏面側は絶縁膜33で覆ってある。
なお、保護ダイオード30の表面側には、p型アノード層31とn型カソード層32それぞれに電気的に接続される配線部や層間絶縁膜が形成されているが、ここでは図示を省略してある。
このような構造により本実施形態の半導体装置が構成されている。このような構造の半導体装置では、SOI基板4を用いつつ、SOI層1を小電力回路部R1とし、支持層2を大電力回路部R2としている。
このため、SOI層1の膜厚を小電力回路部R1を考慮した厚みにすれば良く、大電力回路部R2の耐圧等を考慮した厚みにしなくても良い。したがって、厚いSOI層内にウェル層を形成した場合のようなウェル層の境界部を無くすことが可能となり、寄生容量を無くせると共に、寄生容量に起因する消費電力の増大や演算速度の低下を防止することが可能となる。
一方、大電力回路部R2を十分な厚みを有する支持層2に形成しているため、耐圧等も確保することが可能となる。したがって、信号処理回路にて構成される小電力回路部R1とパワーMOSFET20などを有する大電力回路部R2のような様々な回路を混載する場合にも1チップで対応できる。
したがって、小電力回路部R1と大電力回路部R2などの様々な回路を混載する場合にも1チップで対応でき、かつ、SOI層1の厚膜化を抑制できる構造の半導体装置にすることが可能となる。
続いて、本実施形態の半導体装置の製造方法について説明する。図2〜図4は、本実施形態の半導体装置の製造工程を示した断面図である。これらの図を参照して説明する。
〔図2(a)に示す工程〕
まず、n型シリコンにて構成されたSOI層1と支持層2とが埋込酸化膜3にて貼り合わされたSOI基板4を用意する。このSOI基板4の製造方法に関しては様々あるが、従来より周知のものであるため、ここでは説明を省略する。
〔図2(b)に示す工程〕
次に、SOI基板4に対してトレンチ5を形成する。例えば、SOI層1の表面にシリコン酸化膜やシリコン窒化膜もしくはレジストなどのマスクを配置したのち、マスクのうちトレンチ5の形成予定箇所を開口させる。このマスクを用いてSOI層1、埋込酸化膜3および支持層3をエッチングし、支持層3の途中位置、つまり支持層3を貫通しない程度の深さのトレンチ5を形成する。このとき、シリコンにて構成されたSOI層1や支持層2とシリコン酸化膜等の絶縁膜にて構成された埋込酸化膜3とでエッチング材料を変える必要がある。この後、熱酸化を行うことでトレンチ5の内壁面に熱酸化膜を形成したのち、熱酸化膜の表面にPoly−Siを配置することによりトレンチ5内を埋め込む。そして、CMP研磨等によりSOI層1の表面に形成されたPoly−Siやマスクなどを除去することにより、トレンチ5内を絶縁膜6にて埋め込んだトレンチ分離部7が構成される。
〔図3(a)に示す工程〕
SOI層1の所望の領域にCMOS10を含めた信号処理回路を周知の形成手法(STI等による素子分離工程、イオン注入および活性化熱処理によるnウェル層12aやpウェル層12bの形成工程、イオン注入および活性化熱処理による各ソース領域13a、13bおよび各ドレイン領域14a、14bの形成工程、熱酸化等によるゲート絶縁膜15a、15bの形成工程、ドープトPoly−Siの堆積およびパターニングによるゲート電極16a、16bの形成工程など)により形成する。これにより、小電力回路部R1が形成される。
そして、小電力回路部R1を覆うようにマスクを配置した後、エッチングにより大電力回路部R2においてSOI層1および埋込酸化膜3を除去する。これにより、大電力回路部R2において支持層2の表面側を露出させることができる。
〔図3(b)に示す工程〕
支持層2の表層部にパワーMOSFETのトレンチゲート構造部や保護ダイオード30のPN接合部を周知の形成手法(イオン注入および活性化熱処理によるp型ベース領域21やn+型ソース領域22およびp型アノード層31やn型カソード層32の形成工程、トレンチ23の形成工程、熱酸化やシリコン窒化膜の積層によるゲート絶縁膜24の形成工程、ドープトPoly−Siの埋込みおよびエッチバックなどによるゲート電極25の形成工程など)により形成する。
〔図4(a)に示す工程〕
支持層2側を上方に向け、CMP研磨等により支持層2を裏面側から研削し、少なくともトレンチ分離部7を露出させる。その後、支持層2の裏面からn型不純物をイオン注入したのち、活性化熱処理を行うことにより、n+型ドレイン領域26を形成する。続いて、支持層2の裏面に絶縁膜33を成膜したのち、パターニングして保護ダイオード30の裏面に残す。
〔図4(b)に示す工程〕
支持層2の裏面側にAl等の電極層を成膜したのち、パターニングし、パワーMOSFET20の裏面に残すことでドレイン電極27を形成する。
この後の工程に関しては図示しないが、層間絶縁膜の形成工程や配線形成工程および保護膜の形成工程等を経て、本実施形態の半導体装置が完成する。
以上説明したように、本実施形態の半導体装置では、SOI基板4を用いつつ、SOI層1を小電力回路部R1とし、支持層2を大電力回路部R2としている。これにより、小電力回路部R1と大電力回路部R2などの様々な回路を混載する場合にも1チップで対応でき、かつ、SOI層1の厚膜化を抑制できる構造の半導体装置にすることが可能となる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態の半導体装置は、第1実施形態に対してパワーMOSFET20や保護ダイオード30を複数に分離したものであり、その他に関しては第1実施形態と同様である。
図5は、本実施形態にかかる半導体装置の断面図である。図5に示すように、パワーMOSFET20を構成する各セルがトレンチ分離部7にて素子分離され、n+型ドレイン領域26やドレイン電極27も各セルごとに複数個備えられた構造とされている。また、保護ダイオード30に関してもセルごとにトレンチ分離部7にて素子分離されている。
このように、パワーMOSFET20や保護ダイオード30を複数個に分断することも可能である。そして、パワーMOSFET20を複数に分断し、さらに各ドレイン電極27も複数個備えた構造にすることにより、パワーMOSFET20の多チャンネル化を行うことも可能となる。
なお、このような構造の半導体装置に関しては、第1実施形態に対してトレンチ分離部7を形成する際のパターンやn+型ドレイン領域26およびドレイン電極27を形成するときのパターニングを変更することにより製造できる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態の半導体装置は、第1実施形態に対して小電力回路部R1におけるCMOS10などの閾値調整を行うようにしたものであり、その他に関しては第1実施形態と同様である。
図6は、本実施形態にかかる半導体装置の断面図である。この図に示すように、小電力回路部R1に備えられたCMOS10と対応する支持層2の裏面に閾値調整電極40を備えている。図6は、小電力回路部R1に複数のCMOS10が備えられた場合を示してあり、それぞれのCMOS10をトレンチ分離部7にて分断すると共に、各CMOS10に対応して閾値調整電極40を備えるようにしている。なお、図6中では、紙面左側の2つのCMOS10を省略してあるが、実際にはCMOS10が形成されている。
このような閾値調整電極40を設けることにより、CMOS10の裏面に相当する支持層2に対して印加する電位を変化させることが可能となり、CMOS10の動作閾値を調整することが可能となる。このため、CMOS10の動作閾値を低く設定することによる高速化など、CMOS10の特性を所望の値にすることが可能となる。
なお、このような構造の半導体装置に関しては、閾値調整電極40を形成する工程を増加するだけで製造できる。そして、閾値調整電極40に関しては、ドレイン電極27の形成時に同時に形成することができるため、第1実施形態に対して製造工程の増加なしで本実施形態の半導体装置を製造することが可能である。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態について説明する。本実施形態の半導体装置も、第3実施形態と同様に小電力回路部R1におけるCMOS10などの閾値調整を行うものであり、その他に関しては第1実施形態と同様である。
図7は、本実施形態にかかる半導体装置の断面図である。この図では、小電力回路部R1に複数のCMOS10が備えられた場合を示してあり、それぞれのCMOS10をトレンチ分離部7にて分断してある。そして、各CMOS10の周囲において部分的にSOI層1および埋込酸化膜3が除去され、この除去された場所に支持層2と電気的に接続された閾値調整電極40が形成されている。各CMOS10と閾値調整電極40との間には絶縁膜41が配置され、各CMOS10と閾値調整電極40との絶縁分離が為されている。なお、図7中では、紙面左側の2つのCMOS10を省略してあるが、実際にはCMOS10が形成されている。
また、小電力回路部R1において、支持層2は、上層部分がp型層2aとされ、下層部分がn型層2bとされることでPN接合が構成され、支持層2の裏面は絶縁膜33で覆われた構造とされている。
このような構造とすれば、半導体装置の表面側に設けられた閾値調整電極40を通じて支持層2と電気的に接続できるため、各CMOS10の動作閾値を調整することが可能となり、第3実施形態と同様の効果を得ることができる。また、本実施形態のように、支持層2にてPN接合を構成すれば、支持層2を通じての電圧伝搬を抑えることも可能となる。
なお、このような構造の半導体装置に関しては、閾値調整電極40を形成する工程を増加し、支持層2にp型層2aもしくはn型層2bを形成するための工程を増加するだけで製造できる。閾値調整電極40に関しては、トレンチ分離部7を形成するときにSOI層1と埋込酸化膜3を除去する際に、閾値調整電極40を配置する部分も除去されるようにしておき、その後はマスクで覆うことで閾値調整電極40の下方において支持層2は除去されないようにし、ゲート電極16a、16bもしくは各ソース領域13a、13bや各ドレイン領域14a、14bに接続される配線層の形成時に閾値調整電極40も同時に形成されるようにすれば良い。また、p型層2aもしくはn型層2bを形成する工程は、支持層2をn型で構成する場合、埋込酸化膜3を介して支持層2とSOI層1とを貼り合わせる前の段階で、支持層2に予めイオン注入などを行うことでp型層2aを形成することができ、支持層2をp型で構成する場合、n+型ドレイン領域26を形成する際に同時にn型層2bを形成することができる。
(第5実施形態)
本発明の第5実施形態について説明する。本実施形態の半導体装置は、第1実施形態に対してセンサ等の薄膜構造体を組み合わせたものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、異なる部分についてのみ説明する。
図8は、本実施形態にかかる半導体装置の断面図である。また、図9(a)は、図8に示す半導体装置の上面レイアウト図、図9(b)は、図9(a)の部分拡大図である。なお、図8は、図9(a)のA−A断面に相当している。
図8に示されるように、小電力回路部R1と大電力回路部R2との間には支持層2が除去されることでSOI層1と埋込酸化膜3にて構成した薄膜構造体50が備えられている。この薄膜構造体50は、例えばセンサやマイクなどとされる。具体的には、薄膜構造体50には、SOI層1を表面側から凹ませて凹部51を形成することでSOI層1を更に薄膜化させ、この薄膜化されたSOI層1と埋込酸化膜3にて構成したダイアフラム52が備えられている。このダイアフラム52には、図9(b)に示すようにp型拡散層などで構成されるピエゾ抵抗53が形成されており、圧力や音声等が付与されてダイアフラム52が歪むと、その歪みに応じてピエゾ抵抗53の抵抗値が変化するようになっている。このため、薄膜構造体50を、ピエゾ抵抗53の抵抗値の変化に基づいて圧力等を検出するセンサもしくは音声を捕らえるマイクとすることができる。
なお、各ピエゾ抵抗53は、配線54を通じて信号処理回路が形成された領域を小電力回路部R1に電気的に接続されており、各ピエゾ抵抗53の抵抗値変化が配線54を通じて信号処理回路に伝えられることで、薄膜構造体50を上述したようにセンサもしくはマイクとして機能させられるようになっている。
このような薄膜構造体50は、図9(a)に示すように、例えば半導体装置が形成されたチップの中央位置に形成される。このため、薄膜構造体50の周囲が支持層2の残された部分に囲まれた構造となり、薄膜構造体50が破損することを防止することが可能となる。
なお、ここでは埋込酸化膜3を残して薄膜構造体50を構成した場合について説明したが、要望されるセンサ感度などに合せて埋込酸化膜3を薄くしたり、もしくは、除去したりしても良い。
(第6実施形態)
本発明の第6実施形態について説明する。本実施形態の半導体装置は、第1実施形態に対してパワーMOSFET20の絶縁分離をより確実に行うようにしたものであり、その他に関しては第1実施形態と同様である。
図10は、本実施形態にかかる半導体装置の断面図である。この図に示すように、パワーMOSFET20と他の素子、つまり小電力回路部R1や保護ダイオード30との間に形成したトレンチ分離部7を複数備えることにより、多重トレンチ構造としている。
このようにパワーMOSFET20を絶縁分離するためのトレンチ分離部7を多重トレンチ構造とすることにより、より他の素子との絶縁分離を行うことが可能となり、パワーMOSFET20で使用される高電圧が他の素子に干渉するような電位干渉を抑制することが可能となる。
(第7実施形態)
本発明の第7実施形態について説明する。本実施形態の半導体装置は、第1実施形態に対してパワーMOSFETをメインセルとセンスセルに分割したものであり、その他に関しては第1実施形態と同様である。
図11は、本実施形態にかかる半導体装置の断面図である。この図に示すように、パワーMOSFET20がトレンチ分離部7にてメインセルとセンスセルに分割されている。メインセルとセンスセルを構成する各素子は基本的には同じ構造とされるが、メインセルは多数セルで構成され、センスセルはそれよりも少数セルで構成されている。そして、メインセルに流れる大電流に比例した電流をセンスセル側に流し、センスセル側の電流を検出することにより、メインセルに流れる大電流を検出できるようになっている。このような半導体装置は、例えばメインセル側に流れる大電流を負荷に対して供給する負荷駆動装置などに適用される。
このように、パワーMOSFET20をメインセルとセンスセルとに分割する構造としても、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。なお、本実施形態の半導体装置では、保護ダイオード30を備えていない図を示してあるが、必要に応じて備えるようにしても構わない。
(第8実施形態)
本発明の第8実施形態について説明する。本実施形態の半導体装置は、第7実施形態に示した半導体装置に対して更に温度センサを備えたものであり、その他に関しては第7実施形態と同様である。
図12は、本実施形態にかかる半導体装置の断面図である。この図に示すように、大電力回路部R2にパワーMOSFET20と隣接するように温度センサ60が備えられている。温度センサ60は、例えばp型層61とn型層62による複数のPNダイオードにて構成されており、PNダイオードの温度特性に基づいてパワーMOSFET20の温度検出を行う。そして、温度センサ60で検出された温度に基づいて、例えば小電力回路部R1に備えられた信号処理回路で各種演算を行い、パワーMOSFET20の駆動状態を制御することで過昇温を防止するなどの処理を行う。
温度センサ60は、大電力を消費する素子ではないため、小電力回路部R1側に備えることもできるが、大電力回路部R2側に備えるようにすることで、パワーMOSFET20の温度をより近い場所で検出できるため、より正しくパワーMOSFET20の温度を検出することが可能となる。
このように、パワーMOSFET20の温度を検出する温度センサ60を備えるような構造においても、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第9実施形態)
本発明の第9実施形態について説明する。本実施形態の半導体装置は、第8実施形態に示した温度センサ60の配置場所を変更したものであり、その他に関しては第8実施形態と同様である。
図13は、本実施形態にかかる半導体装置の断面図である。また、図14は、図13にかかる半導体装置の上面レイアウト図である。これらの図に示すように、大電力回路部R2のうち、パワーMOSFET20が備えられた支持層2の表面上に、温度センサ60を備えている。温度センサ60は、酸化膜などの絶縁膜63を介して支持層2の表面上に形成されている。
このように、パワーMOSFET20が形成されている支持層2の表面上に温度センサ60を形成することもできる。このようにすれば、第8実施形態と同様の効果が得られるだけでなく、より温度センサ60をパワーMOSFET20に近づけることが可能となり、より正しくパワーMOSFET20の温度を検出することが可能となる。
(第10実施形態)
本発明の第10実施形態について説明する。本実施形態の半導体装置は、第1実施形態に示した半導体装置と同様の構造を、SOI基板4として基板全体がSOI構造とされたものではなく、部分的にSOI構造が形成されたものを用いて構成したものであり、その他に関しては第1実施形態と同様である。
図15は、本実施形態にかかる半導体装置の断面図である。第1実施形態では、SOI基板4として、支持層2の上に埋込酸化膜3を介してSOI層1が構成されたSOI構造が全面に形成されたものを用いているが、本実施形態では、図15に示されるように小電力回路部R1のみがSOI構造とされたものを用いている。このため、小電力回路部R1と大電力回路部R2との間には段差が形成されておらず、それぞれの表面が同一平面となっている。このように、SOI基板4として、部分的にSOI構造が構成されたいわゆる部分SOI基板を用いることもできる。
図16、図17は、図15に示す本実施形態の半導体装置の製造工程を示した断面図である。本実施形態の半導体装置の製造方法は、概ね第1実施形態の半導体装置の製造方法と同じであるが、下記の点において異なっている。
具体的には、図16(a)に示す工程において、バルク状のシリコン基板8を用意したのち、このシリコン基板8の表面から図2(b)と同様の工程を行うことによりトレンチ分離部7を形成する。そして、図16(b)に示す工程において、小電力回路部R1以外を図示しないマスクにて覆った後、そのマスクの上から酸素イオンをイオン注入する。例えば、ドーズ量を1〜10×1017cm-3程度、注入エネルギーを50〜500eVとしている。これにより、小電力回路部R1において、シリコン基板8の表面から所定深さの位置に酸素イオンが注入された状態となる。
続いて、図17(a)に示す工程において、熱処理工程を行う。例えば、1200〜1400℃の温度で5時間程度加熱する。この熱処理工程により、シリコン基板8のうち小電力回路部R1に注入された酸素イオンが近くのシリコンと酸化反応して埋込酸化膜3が形成され、この埋込酸化膜3によってシリコン基板8が上下に分離される。これらのうち、上側がSOI層1になり、下側および大電力回路部R1などが支持基板2として機能する。
この後は、第1実施形態で示した図3以降の各製造工程を行うことにより、図17(b)に示すように、本実施形態の半導体装置が完成する。なお、本実施形態では、図16(a)、(b)に示すように、トレンチ分離部7を形成した後に埋込絶縁膜3を形成する場合について説明したが、これらの形成順序を逆にし、埋込絶縁膜3を形成してからトレンチ分離部7を形成するようにしても良い。
(第11実施形態)
本発明の第11実施形態について説明する。本実施形態の半導体装置は、第10実施形態に対して埋込酸化膜3を複数層形成したものであり、その他に関しては第10実施形態と同様である。
図18は、本実施形態にかかる半導体装置の断面図である。この図に示されるように、本実施形態では、埋込酸化膜3を2層に分けて形成している。各層の厚みは、任意であるが、合計膜厚が第10実施形態に示した1層からなる埋込酸化膜3と同じになっていれば、耐圧設計上は同等の耐圧を得ることができる。
このように、埋込酸化膜3を複数層形成しても良い。なお、このような複数層の埋込酸化膜3の形成は、上述した第10実施形態の図16(b)に示す工程で説明した酸素イオンのイオン注入のエネルギーを変化させ、注入される深さを制御することにより行うことができる。
(第12実施形態)
本発明の第12実施形態について説明する。本実施形態の半導体装置は、第1実施形態に対してパワーMOSFET20の構造を変更したものであり、その他に関しては第10実施形態と同様である。
図19は、本実施形態にかかる半導体装置の断面図である。この図に示されるように、本実施形態では、パワーMOSFET20が形成された位置において、支持層2をスーパージャンクション構造、具体的には、n+型層28aとp型層28bとが交互に順番に配置された構造としている。n+型層28aは、トレンチゲート構造と対応した位置、すなわちn+型ソース領域22の下方位置に形成され、p型層28bは各トレンチゲート構造の間に形成されている。このようなスーパージャンクション構造とすることにより、パワーMOSFET20の非作動時にはn+型層28aとp型層28bとにより構成されたPN接合部に伸びる空乏層によって電流経路をピンチオフできるため、よりパワーMOSFET20の高耐圧化を図ることができる。また、パワーMOSFETの作動時には空乏層が縮小され、高濃度なn+型層28aを通じて電流を流すことができるため、低オン抵抗化を図ることができる。
(第13実施形態)
本発明の第13実施形態について説明する。本実施形態では、上記各実施形態のように小電流回路部R1と大電流回路部R2に対して様々な素子を作り込んだときの配線構造について説明する。
図20は、第8実施形態のように、パワーMOSFET20のメインセルとセンスセルとに分割した構造にすると共に、温度センサ60を備えた構造における配線構造の一例を示した断面図である。ただし、本実施形態では、温度センサ60を小電力回路部R1に備えた構造としてある。
この図に示されるように、トレンチ分離部7によって分離された各部と小電力回路部R1に備えられた信号処理回路との電気的な接続は、Al等の金属などで構成された導電体の配線層70とその上に形成された層間絶縁膜71とを組として、少なくとも1組の配線層70および層間絶縁膜71とにより行われている。本実施形態の場合、温度センサ60と信号処理回路とを接続する組と、パワーMOSFET20のセンスセルと信号処理回路とを接続する組およびメインセルと信号処理回路とを接続する組の3組が積層された構造とされ、最も上層とされたメインセルに接続された組の配線層70は、パワーMOSFET20が形成された領域のほぼ全域上に形成され、n+型ソース領域22と電気的に接続されたソース電極としても働く構造とされている。そして、この配線層70の上に保護膜73を形成しているが、配線層70が露出させられるように部分的に開口させられており、この開口した部分から露出した配線層70をパッドとしてボンディング等により外部との電気的接続が行える構造とされている。
このように、小電流回路部R1と大電流回路部R2に対して様々な素子を作り込んでも、確実に各素子と信号処理回路との電気的接続が行える。
(第14実施形態)
本発明の第14実施形態について説明する。本実施形態も、上記各実施形態のように小電流回路部R1と大電流回路部R2に対して様々な素子を作り込んだときの配線構造について説明する。
本実施形態の場合、第13実施形態のように複数の組の配線層70と層間絶縁膜71を積層する構造ではなく、1組のみで各素子と信号処理回路との電気的接続を行う。
図21は、パワーMOSFET20をメインセルとセンスセルとに分割した構造にすると共に、薄膜構造体50および温度センサ60を備えた構造における配線構造の一例を示したレイアウト図である。
この図に示されるように、小電力回路部R1のうち信号処理回路が備えられた領域R1aに隣接するように温度センサ60が形成された領域R1bを配置すると共に、領域R1aに隣接するようにパワーMOSFET20のセンスセルが形成された領域R2aおよびメインセルが形成された領域R2bが形成されている。また、温度センサ60が形成された領域R1bやセンスセルが形成された領域R2aを挟んで信号処理回路が形成された領域R1aの反対側に薄膜構造体50が形成された領域R1cが配置された構造としている。
このような構造において、領域R1aに対して領域R1b、領域R1c、領域R2aおよび領域R2bから引き延ばされる配線層70が互いに重なり合わないようなレイアウトとされている。これにより、1組の導電体の配線層70とその上に形成された層間絶縁膜71のみで各素子と信号処理回路との電気的接続を行うことができる。
なお、図中領域R2bのうち破線で囲んだ部分が配線層70のうちのソース電極となる領域である。この領域の中央部において保護膜72が開口させられており、外部との電気的な接続を行うことが可能となっている。また、領域R2bのうち、破線で囲まれていない部分が各ゲート電極25と電気的に接続された配線層70である。
(他の実施形態)
(1)上記各実施形態では、小電力回路部R1に備えられる信号処理回路を構成する素子の一例としてCMOSを示したが、上述したようにバイポーラトランジスタなどの他の素子を形成しても良い。同様に、大電力回路部R2に備えられる素子として、トレンチゲート構造のMOSFETを例に挙げて説明したが、他の素子であっても構わない。勿論、素子がパワー素子である場合に、特に有効である。また、他の素子としては、他の縦型素子であっても良いし、横型素子であっても良い。
(2)第1実施形態では、図3(a)に示す工程において、小電力回路部R1の素子形成を行ってから大電力回路部R2のSOI層1および埋込酸化膜3を除去する工程を行ったが、これらの工程の順序を入れ替えても良い。
また、第1実施形態では、図3(a)、(b)に示す工程後に裏面側の研削を行うようにしたが、裏面の研削を行ってから図3(a)、(b)に示す工程を行うようにしても良い。
(3)上記各実施形態を適宜組み合せることも可能である。例えば、第2実施形態に示したようにパワーMOSFET20等を多チャンネル化する構造(図5参照)と第3、第4実施形態に示したようにCMOS10の閾値調整電極40を備える構造(図6、図7参照)を組み合わせることができる。また、第1実施形態だけでなく、第2〜第4実施形態の構造、もしくはこれら各実施形態を組み合わせた構造に対して第5実施形態で示した薄膜構造体50(図8、図9参照)を備えるようにしても良い。さらに、第1〜第5実施形態、もしくはこれら各実施形態を組み合わせた構造に対して第6実施形態で示した多重トレンチによる素子分離構造(図10参照)を適用しても良い。
(4)上記各実施形態に示したSOI基板4を構成する各材料やSOI基板4に形成される素子を構成する各材料に関しては適宜変更可能である。例えば、上記各実施形態では、SOI基板4の埋込絶縁膜として埋込酸化膜3を用いているが、他の絶縁膜を用いても良い。
(5)上記各実施形態では、大電力回路部R2において、支持層2の表面側から素子を作り込んだ構造を例に挙げて説明したが、支持層2の裏面側から素子を作り込んだ構造としても構わない。また、このように、支持層2の裏面側から素子を作り込んだ構造とする場合、小電力回路部R1においても、支持層2の裏面側から素子を作り込むことができる。
(6)上記各実施形態では、第1領域として小電力回路部R1、第2領域として大電力回路部R2を例に挙げたが、必ずしもこれらを小電力回路と大電力回路にしなければならない訳ではない。ただし、特に、小電力回路をSOI層1に形成し、大電力回路を支持層2に形成するような形態に適用すると好適である。
(7)上記第10、第11実施形態では、第1実施形態と同様の構造の半導体装置を構成するに当たり、SOI基板4を部分SOI基板とする場合について説明したが、第2〜第9実施形態に対しても小電力回路部R1が形成される領域のみをSOI構造とし、大電力回路部R2が形成される領域を支持基板2のみで構成するような部分SOI基板としても構わない。
本発明の第1実施形態にかかる半導体装置の断面図である。 図1に示す半導体装置の製造工程を示した断面図である。 図2に続く半導体装置の製造工程を示した断面図である。 図3に続く半導体装置の製造工程を示した断面図である。 本発明の第2実施形態にかかる半導体装置の断面図である。 本発明の第3実施形態にかかる半導体装置の断面図である。 本発明の第4実施形態にかかる半導体装置の断面図である。 本発明の第5実施形態にかかる半導体装置の断面図である。 図8に示す半導体装置の上面レイアウト図である。 本発明の第6実施形態にかかる半導体装置の断面図である。 本発明の第7実施形態にかかる半導体装置の断面図である。 本発明の第8実施形態にかかる半導体装置の断面図である。 本発明の第9実施形態にかかる半導体装置の断面図である。 図13に示す半導体装置の上面レイアウト図である。 本発明の第10実施形態にかかる半導体装置の断面図である。 図15に示す半導体装置の製造工程を示した断面図である。 図16に続く半導体装置の製造工程を示した断面図である。 本発明の第11実施形態にかかる半導体装置の断面図である。 本発明の第12実施形態にかかる半導体装置の断面図である。 本発明の第13実施形態にかかる半導体装置の断面図である。 本発明の第14実施形態にかかる半導体装置のレイアウト図である。
符号の説明
1…SOI層、2…支持層、2a…p型層、2b…n型層、3…埋込酸化膜、
3…支持層、4…SOI基板、7…トレンチ分離部、8…シリコン基板、
10…CMOS、20…パワーMOSFET、30…保護ダイオード、
40…閾値調整電極、50…薄膜構造体、60…温度センサ、70…配線層、
71…層間絶縁膜、72…保護膜、R1…小電力回路部、R2…大電力回路部

Claims (13)

  1. 支持層(2)上に埋込絶縁膜(3)を介してSOI層(1)が形成されたSOI基板(4)に複数の回路部(R1、R2)を混載してなる半導体装置であって、
    前記SOI基板(4)は、前記支持層(2)上に前記埋込絶縁膜(3)を介して前記SOI層()が残された第1領域(R1)と、前記支持層(2)上に前記埋込絶縁膜(3)および前記SOI層()が形成されていない第2領域(R2)とを有し、前記SOI層(1)と前記埋込絶縁膜(3)および前記支持層(2)を貫通するように形成されたトレンチ分離部(7)にて前記第1領域(1)と前記第2領域(R2)とが絶縁分離されており、
    前記第1領域(1)では前記SOI層(1)に前記複数の回路部(R1、R2)のうちの一部を構成する素子が形成され、前記第2領域(R2)では前記支持層(2)に前記複数の回路部(R1、R2)のうちの一部を構成する素子が形成されており、
    前記第1領域(R1)と前記第2領域(R2)との間には、前記SOI層(1)および前記埋込絶縁膜(3)の厚み分の段差が形成され、
    前記第1領域(R1)には信号処理回路が形成されており、
    前記第2領域(R2)は、前記トレンチ分離部(7)にて複数の領域に分割されており、分割されたそれぞれの領域に前記信号処理回路よりも大電力とされる大電力回路のパワー素子(20)が形成されると共に、分割されたそれぞれの領域に備えられた前記パワー素子(20)ごとに、当該第2領域(R2)の裏面に電極(27)が備えられ
    前記SOI基板(4)は、前記第1領域(R1)にのみ前記埋込絶縁膜(3)が形成されており、前記第2領域(R2)には前記埋込絶縁膜(3)が形成されていない部分SOI基板であることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記埋込絶縁膜(3)は、前記第1領域(R1)に複数層備えられていることを特徴とする請求項に記載の半導体装置。
  3. 分割されたそれぞれの領域に前記パワー素子(20)が形成されることで、多チャンネル化されていることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 前記パワー素子(20)を絶縁分離する前記トレンチ分離部(7)は多重トレンチとされていることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載の半導体装置。
  5. 前記パワー素子(20)は、前記支持層(2)の表裏を貫通するように電流を流す縦型素子とされており、前記トレンチ分離部(7)にてメインセルと該メインセルに流れる電流に比例した電流が流されるセンスセルに分割されていることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
  6. 前記第2領域(R2)における前記支持層(2)には、前記パワー素子(20)の温度を検出する温度センサ(60)が備えられており、前記パワー素子(20)と前記温度センサ(60)との間にも前記トレンチ分離部(7)が配置されることで絶縁分離されていることを特徴とする請求項に記載の半導体装置。
  7. 前記第2領域(R2)における前記支持層(2)のうち前記パワー素子(20)が配置された箇所において、該支持層(2)の表面上に絶縁膜(63)を介して前記パワー素子(20)の温度を検出する温度センサ(60)が備えられていることを特徴とする請求項に記載の半導体装置。
  8. 前記第1領域(R1)において、前記SOI層(1)内にCMOS(10)が形成されており、前記第1領域(R1)と対応する位置の前記支持層(2)には、前記CMOS(10)の閾値調整電極(40)が電気的に接続されていることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載の半導体装置。
  9. 前記第1領域(R1)において、前記SOI層(1)内にCMOS(10)が形成されていると共に、前記SOI層(1)および前記埋込絶縁膜(3)を貫通して前記支持層(2)と電気的に接続された前記CMOS(10)の閾値調整電極(40)が形成されており、前記CMOS(10)と前記閾値調整電極(40)とは前記SOI層(1)に形成された絶縁膜(41)にて絶縁分離されていることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載の半導体装置。
  10. 前記閾値調整電極(40)に電気的に接続された支持層(2)には、p型層(2a)とn型層(2b)とによるPN接合が形成されており、前記閾値調整電極(40)は前記p型層(2a)に電気的に接続されていることを特徴とする請求項に記載の半導体装置。
  11. 前記第1領域(R1)の前記SOI層(1)および前記支持層(2)は複数の領域に絶縁分離されており、該複数の領域それぞれの前記SOI層(1)に前記CMOS(10)が備えられ、前記複数の領域それぞれの前記支持層(2)に対して前記閾値調整電極(40)がそれぞれ備えられていることを特徴とする請求項ないし10のいずれか1つに記載の半導体装置。
  12. 前記SOI基板(4)には前記SOI層(1)と前記埋込絶縁膜(3)にて構成される薄膜構造体(50)が備えられており、該薄膜構造体(50)が前記第1領域(R1)および前記第2領域(R2)にて囲まれていることを特徴とする請求項1ないし11のいずれか1つに記載の半導体装置。
  13. 前記薄膜構造体(50)は、前記SOI層(1)を凹ませた凹部(51)と、該凹部(51)の底面および前記埋込絶縁膜(3)とにより構成されるダイアフラム(52)とを有してなるセンサもしくはマイクであることを特徴とする請求項12に記載の半導体装置。
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