JP4735136B2 - 用紙処理装置 - Google Patents

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Description

この発明は、白黒用及びカラー用のコピー機や印刷装置等から出力される記録紙をパンチ処理やバインド処理等をする装置に適用して好適な用紙処理装置に関するものである。詳しくは、用紙の穿孔された孔に綴じ部品の両先端を挿入する挿入機構を備え、所定の大きさの綴じ部品を開いた状態で保持し、この綴じ部品の径の大きさに合わせて上下に綴じ部品の位置を調整し、用紙の穿孔された孔に綴じ部品の両先端を両側から内側に押して挿入し、異なる径の綴じ部品の円弧部に対して最適な位置を両側方から内方側に当接できるようにし、かつ、綴じ部品の円弧部にかかる負荷を略一定に保つことができるようにすると共に、円弧部にかかる無駄な荷重を無くすことができるようにする。
近年、白黒用及びカラー用のコピー機や印刷装置等に孔あけ及びバインド処理を行う用紙処理装置を組み合わせて使用される場合が多くなってきた。この種の用紙処理装置によれば、画像形成後の記録用紙を受け入れ、その用紙の下流側にパンチ機能を利用して穿孔している。孔あけ後の複数枚の用紙は再度整列される。整列後の複数枚用紙の穿孔された孔に、綴じ部品が自動で挿入される。
ところで、自動で綴じ部品を複数枚用紙の穿孔された孔に挿入する際には、綴じ部品を保持固定する固定部材と保持固定された綴じ部品を挿入する挿入部材を使用する。固定部材は、綴じ部品収納部から展開されている所定の大きさの綴じ部品を受け取って、展開されたままの状態で保持固定する。また、挿入部材は、固定部材により展開された状態で保持固定されている綴じ部品を複数枚用紙の穿孔された孔に挿入する。
例えば、特許文献1には、綴じ装置が開示されている。この綴じ装置によれば、
背骨部の両側に分割リング部を並列配置したプラスチック製バインダを用いてルーズリーフ用紙を綴じる際に、昇降式ストッパー部を備え、この昇降式ストッパー部は、バインダ保持部によって保持されているバインダの背骨部の前面並びに用紙テーブル上のルーズリーフ用紙の背側に位置してルーズリーフ用紙の位置決めをする。このように装置を構成すると、ルーズリーフ用紙の孔内でバインダを挿入できるというものである。
また、特許文献2には、バインド処理装置が開示されている。このバインド処理装置によれば、紙の一辺に沿って複数のパンチ孔を形成したルーズリーフ用紙を自動的にバインダで綴じる際に、上下一対のプッシャと、この一対のプッシャを上下対称に昇降させる昇降駆動機構及び駆動モータを備え、一対のプッシャを閉鎖方向へ駆動してバインダの分割リング部を閉じ、バインダの背骨部を挟んで、対を成す分割リング部をルーズリーフ用紙のパンチ孔内で挿入させる。このように装置を構成すると、分割リング部の挿入動作の安定性をよくでき、挿入不良の発生を減少できるというものである。
特開2003−320780号公報(第2頁 図4) 特開2005−59396号公報(第2頁 図3)
しかしながら、従来方式の用紙処理装置によれば、例えば、特許文献1に見られるような綴じ装置は、バインダの位置を昇降式ストッパー部によって一定の位置に固定しており、バインダ綴じ部品のサイズが変わった時に、バインダの円弧部に余計な負荷がかかり挿入精度が低下するおそれがある。また、特許文献2に見られるようなバインド処理装置についても同じように、バインダの背骨部の位置を一定に固定しており、バインダのサイズが変わった時に、バインダの円弧部に余計な負荷がかかり挿入精度が低下するおそれがある。
そこで、この発明は上述した課題を解決したものであって、綴じ部品の円弧部にかかる負荷を略一定に保つことができるようにすると共に、円弧部にかかる無駄な荷重を無くすことができるようにした用紙処理装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に係る用紙処理装置は、複数の各々の用紙の所定位置に穿孔された孔に綴じ部品を綴じて冊子を作成する用紙処理装置であって、処理前は展開されており、処理後に環状となる所定の大きさの綴じ部品を収納する綴じ部品収納部と、前記綴じ部品収納部から所定の大きさの綴じ部品を受け取って、当該用紙の所定位置に穿孔された孔に当該綴じ部品を綴じる綴じ手段を備え、前記綴じ手段は、当該用紙の穿孔された孔に当該綴じ部品の両先端を挿入する挿入機構を有しており、前記挿入機構は、当該所定の大きさの綴じ部品を開いた状態で保持し、前記綴じ部品の径の大きさに合わせて上下に調整可能な保持部材と、前記保持部材により保持された前記綴じ部品の両先端を両側方から内方側に押して当該用紙の穿孔された孔に前記綴じ部品の両先端を挿入する挿入部材とを有することを特徴とするものである。
本発明に係る用紙処理装置によれば、複数の各々の用紙の所定位置に穿孔された孔に綴じ部品を綴じて冊子を作成する場合に、用紙の穿孔された孔に綴じ部品の両先端を挿入する挿入機構を有しており、この挿入機構は、保持部材と挿入部材を有する。保持部材は、所定の大きさの綴じ部品を開いた状態で保持し、綴じ部品の径の大きさに合わせて上下に調整可能である。挿入部材は、保持部材により保持された綴じ部品の両先端を両側から内側に押して、用紙の穿孔された孔に綴じ部品の両先端を挿入する。
従って、挿入部材の両先端が、異なる径の綴じ部品の円弧部に対して最適な位置に当接するので、綴じ部品の円弧部にかかる負荷を略一定に保つことができる。これにより、円弧部にかかる無駄な荷重を無くすことができるようになる。
本発明に係る用紙処理装置によれば、用紙の穿孔された孔に綴じ部品の両先端を挿入する挿入機構を備え、この挿入機構は、所定の大きさの綴じ部品を開いた状態で保持し、この綴じ部品の径の大きさに合わせて上下に調整可能な保持部材と、用紙の穿孔された孔に綴じ部品の両先端を両側から内側に押して挿入する挿入部材とを有するものである。
この構成によって、挿入部材の両先端が、異なる径の綴じ部品の円弧部に対して最適な位置に当接できるので、綴じ部品の円弧部にかかる負荷を略一定に保つことができる。従って、円弧部にかかる無駄な荷重を無くすことができるようになる。これにより、モータ及び部品の小型化ができるようになり、環境負荷を減らすことができる。
以下、図面を参照しながら、この発明の実施例に係る用紙処理装置について説明をする。
図1は、本発明に係る実施例としての用紙処理装置を応用したバインド装置100の構成例を示す概念図である。
図1に示すバインド装置100は、複数の各々の用紙の所定位置に穿孔されたパンチ孔3a(図2参照)に綴じ部品(消耗品)43を綴じて冊子を作成する用紙処理装置の一例を構成し、コピー機や印刷装置から出力される記録紙(以下単に用紙3という)にパンチ処理をし、その後、所定の綴じ部品43で綴じ処理をして排出する装置である。もちろん、所定の用紙3にパンチ孔3aを穿孔してそのまま排紙する機能を備えた装置に適用してもよい。バインド装置100は装置本体部(筐体)101を有している。バインド装置100は複写機や印刷機(画像形成装置)等と並べて使用されることが好ましく、装置本体部101は、複写機や印刷機等と同程度の高さを有している。
装置本体部101内には用紙搬送部10が備えられる。用紙搬送部10は、第1の搬送路11及び第2の搬送路12を有している。搬送路11は、給紙口13及び排出口14を有しており、給紙口13から引き込んだ用紙3を所定の位置となる排出口14へ向けて搬送するスルーパス機能を有している。
ここにスルーパス機能とは、上流側の複写機や印刷機等と下流側の他の用紙処理装置の間に位置する搬送路11が、複写機や印刷機等から他の用紙処理装置へ用紙3を直接受け渡す機能をいう。このスルーパス機能が選択された場合は、搬送ローラの加速処理やバインド処理等を省略するようになされる。用紙3は、通常、片面コピーの場合に、フェースダウンの状態で送られてくる。給紙口13には給紙センサ111が取り付けられ、用紙3の先端を検知して給紙検知信号を制御部50へ出力するようになされる。
搬送路12は、当該搬送路11から搬送経路が切り換え可能なスイッチバック機能を有している。ここにスイッチバック機能とは、搬送路11の所定の位置で用紙3の搬送を減速及び停止し、その後、搬送路11から搬送路12に用紙3の搬送経路を切り換え、かつ、当該用紙3を逆方向に送出する機能をいう。搬送路11には、フラップ15が設けられ、搬送経路を搬送路11から搬送路12に切り換えるようになされる。
また、搬送路11と搬送路12との切り換え点には、3連の搬送ローラ17c、19a’、19aが設けられる。搬送ローラ17c及び19aは時計方向回りに回転し、搬送ローラ19a’は時計方向回りに回転する。例えば、搬送ローラ19a’が駆動ローラで搬送ローラ17c及び19aが従動ローラとなっている。搬送ローラ17c及び19a’により取り込まれた用紙3は、減速及び停止するが、フラップ15で上方から下方に規制されると、搬送ローラ19a’及び19aにより給紙されて搬送路12に搬送される。3連の搬送ローラ17c、19a’、19aの手前には用紙検知センサ114が配設され、用紙の前端及び後端を検知して用紙検知信号を制御部50へ出力するようになされる。
搬送路12の下流側には、パンチ処理部20が配置されている。この例で、上述の搬送路11と搬送路12との間は、所定の角度を有するように設計されている。例えば、搬送路11の搬送面とパンチ処理部20の用紙被穿孔面の間には、第1の俯角θ1が設定されている。ここに用紙被穿孔面とは、用紙3にパンチ孔3aを穿孔する面をいう。パンチ処理部20は、搬送路11の搬送面を基準にして俯角θ1を有する位置に用紙被穿孔面を設定するように配置される。
パンチ処理部20では、搬送路11からスイッチバックし、搬送路12によって搬送される用紙3の一端に二以上の綴じ用のパンチ孔3aを穿孔するようになされる。パンチ処理部20は、例えば、往復動作可能なパンチ刃21を駆動するモータ22を有している。用紙3はモータ22によって駆動されるパンチ刃21によって、1枚ずつ穿孔される。
パンチ処理部20内には、孔あけ位置の基準となる開閉可能なフェンス24が設けられ、用紙3を突き当てるように使用される。更に、パンチ処理部20には、サイドジョーガー23が設けられ、用紙3の姿勢を修正するようになされる。例えば、用紙3の先端が開閉可能なフェンス24に均等に当接するようになされる。フェンス24は用紙端部の揃え時の位置基準となる。サイドジョーガー23の手前には用紙検知センサ118が配設され、用紙の前端及び後端を検知して用紙検知信号を制御部50へ出力するようになされる。
パンチ処理部20は、用紙3をフェンス24に当接させて停止させ、その後、当該用紙3の先端を穿孔する。なお、パンチ処理本体の下方には、パンチカス収納部26が設けられ、パンチ刃21によって切り落とされたパンチカスを収納するようになされる。パンチ処理部20の下流側には、排紙ローラ25が設けられ、用紙穿孔後の用紙3’を次段のユニットに搬送するようになされる。
パンチ処理部20の下流側には、バインダ紙揃えユニット30が配置され、パンチ処理部20から排紙される複数枚の用紙3のパンチ孔3aの位置を揃えて一時保留(蓄積)するようになされる。バインダ紙揃えユニット30は、搬送11の搬送面を基準にして第2の俯角θ2を有する位置に用紙保留面を設定するように配置される。ここに用紙保留面とは、パンチ孔3aが穿孔された用紙3を保留(積層)する面をいう。この例では、俯角θ1と俯角θ2との関係がθ1<θ2に設定される。この設定は装置本体部101の幅を縮小化するため、及び、この条件下で用紙3を直線的に搬送するためである。
バインダ紙揃えユニット30は用紙案内押え機能を有しており、紙進入時に用紙3を所定の位置に案内し、紙進入完了後は、用紙3の後端を押え込むようになされる。また、バインダ紙揃えユニット30は用紙先端角部揃え機能を有しており、紙進入時、用紙3の先端と横端を基準位置に揃えるための多櫂状の回転部材(以下パドルローラ32という)の適正な位置に用紙3の先端を案内するようになされる。
バインダ紙揃えユニット30の下流側には、処理前は展開されており、処理後に環状となる所定の大きさの綴じ部品43を収納する綴じ部品収納部の一例を構成するバインダカセット42から所定の大きさの綴じ部品43を受け取って、用紙3の所定位置に穿孔されたパンチ孔3aに綴じ部品43を綴じる綴じ手段の一例を構成するバインド処理部40が配置され、当該ユニット30によって揃えられた複数枚の用紙束を綴じ部品43で綴じて冊子90を作成するようになされる。冊子90とは、綴じ部品43が挿入され綴じられた用紙束をいう。
この例で、バインド処理部40は、用紙3の穿孔されたパンチ孔3aに綴じ部品43の両先端を挿入する挿入機構の一例を構成する移動機構41を有している。移動機構41は、バインダ紙揃えユニット30の用紙搬送方向と、上述した搬送11の搬送方向と直交する位置との間を往復回転するように移動する。バインド処理部40は、バインダ(綴じ部品)カセット42を有している。バインダカセット42には、複数個の綴じ部品43がセットされる。綴じ部品43は、例えば、射出金型成形され、用紙束の厚みに応じた複数種類が準備される。
移動機構41は、例えば、搬送11の搬送方向と直交する位置でバインダカセット42から1個の綴じ部品43を引き抜いて保持し、この状態で、バインダ紙揃えユニット30の用紙搬送方向を見通せる位置に回転する。この位置で、バインド処理部40は、バインダ紙揃えユニット30から、パンチ孔3aが位置決めされた用紙束を受け入れ、そのパンチ孔3aに綴じ部品43を挿入して綴じ処理を実行する(自動製本機能)。
バインド処理部40の下流側には、排出ユニット60が配置され、バインド処理部40により作成された冊子90を排出処理するようになされる。排出ユニット60は、例えば、第1のベルトユニット61、第2のベルトユニット62及びスタッカ63を有して構成される。
ベルトユニット61は、バインダ紙揃えユニット30から落下してくる冊子90を受け止めて送出方向を切り換えるようになされる。例えば、バインダ紙揃えユニット30の用紙搬送方向を見通せる位置から所定の排出方向へベルトユニット本体を振り向けるようになされる。
ベルトユニット62は、ベルトユニット61によって送出方向が切り換えられた冊子90を受け取ってリレー搬送するようになされる。スタッカ63は、ベルトユニット61及び62によって搬送されてくる冊子90をため込むようになされる。
続いて、本発明に係る用紙処理方法について説明する。図2(a)から(d)は、バインド装置100の機能例を示す工程図である。
図2(a)に示す用紙3は、当該バインド装置100の上流側から給紙されたものである。パンチ孔3aが開孔されていないものである。用紙3は、図1に示した搬送路11の所定の位置に向けて搬送され、搬送路11の所定の位置で減速及び停止される。その後、搬送路11から搬送路12に用紙3の搬送経路が切り換えられ、かつ、当該用紙3は逆方向に送出されてパンチ処理部20に搬送される。
パンチ処理部20では、図2(b)に示すように用紙3の一端に所定の数の綴じ用のパンチ孔3aが穿孔される。綴じ用のパンチ孔3aが穿孔された用紙3’は、バインド紙揃えユニット30へ搬送される。バインド紙揃えユニット30では、予め設定された用紙枚数に到達すると、例えば、図2(c)に示す用紙3’’のようにその綴じ用のパンチ孔3aの位置が揃えられ、バインド処理部40と協調して綴じ部品43をそのパンチ孔3aへ挿入するようになされる。これにより、綴じ部品43で挿入された図2(d)に示す冊子90を得ることができる。
図3は、バインド処理部40及び紙揃えユニット30の構成例(綴じ部品取得)を示す概略図である。図3に示すバインド処理部40は、バインダカセット42及び移動機構41を備える。バインダカセット42は、綴じ部品43(図示しない)が積層されて格納されている。移動機構41は、開口部41cを有し、バインダカセット42に積層された綴じ部品43を1回に付き1個ずつ開口部41cを介して取得する。取得後、移動機構41は、図4に示すように、移動機構回転軸41dを軸にして反時計回りへ回動し、紙揃えユニット30へ移動する。紙揃えユニット30は、穿孔された複数枚の用紙が蓄積されている。
図4は、バインド処理部40及び紙揃えユニット30の構成例(綴じ処理)を示す概略図である。図4に示す移動機構41は、開口部41cを有し、図3で示した状態から移動機構回転軸41dを軸にして反時計回りに回動した状態であり、図5に示す綴じ部品掴み部41bに保持された綴じ部品43(図示しない)を紙揃えユニット30から提供される図2で示した用紙3’’に挿入する。挿入後、移動機構41は、綴じ部品43を解除し、移動機構回転軸41dを軸にして時計回りへ回動し、図3で示した状態であるバインダカセット42の直下の位置まで移動する。用紙3’’は綴じ部品で綴じられ、冊子90となり次の用紙処理工程へ進む。
図5は、移動機構41の構成例を示す概略図である。図5(a)に示す移動機構41は、開口部41c及び図5(b)に示す綴じ部品掴み部41bを有している。綴じ部品掴み部41bは、保持部材の一例を構成し、所定の大きさの綴じ部品43を開いた状態で保持し、綴じ部品43の径の大きさに合わせて上下に調整可能な構成となっている。綴じ部品掴み部41bは上下移動して、図3で示したバインダカセット42に積層されている綴じ部品43(図示しない)を取得する。例えば、移動機構41が、綴じ部品43を取得する前の状態である待機状態の時、綴じ部品掴み部41bは、移動機構41の内部に位置し、待機状態が解除された時、つまり、図3で示した紙揃えユニット30に蓄積された複数枚の用紙が規定枚数に達して綴じ部品43を挿入する場合に、移動機構41の内部に位置していた綴じ部品掴み部41bは、開口部41cから移動機構41の外部に上方向移動して綴じ部品43を取得する。
図6は、バインド処理部40の制御系の構成例を示すブロック図である。図6に示すバインド処理部40の制御系は、制御部50、モータ駆動部44a及び信号処理部44bを有して構成される。
制御部50は、システムバス55を有しており、システムバス55には、I/Oポート54、ROM53、RAM52及びCPU51が接続される。ROM53には、例えば、移動機構41が綴じ部品43を取得制御するためのプログラム(綴じ部品取得制御プログラム)が格納されている。RAM52は、綴じ部品取得制御プログラムに基づいて綴じ部品43を取得制御する際に、ワークメモリとして使用される。RAM52には汎用メモリが使用され、モータ制御時の比較基準値や、ステッピングモータのステップ数を一時記憶するようになされる。
I/Oポート54にはモータ駆動部44a及び信号処理部44bが接続される。信号処理部44bには綴じ部品サイズセンサ45f及び外部端子が接続される。例えば、綴じ部品サイズセンサ45fには、反射型の光学センサが使用される。綴じ部品サイズセンサ45fは、バインダカセット42に積層されて格納されている最下位層の綴じ部品43のサイズを検知し、信号処理部44bに綴じ部品サイズ信号S45fを出力する。信号処理部44bは、出力された綴じ部品サイズ信号S45fを入力し、綴じ部品サイズ信号S45fを二値(デジタル)化して、例えば、3ビットの検出データをCPU51に出力する。綴じ部品43のサイズの検知方法は、例えば、綴じ部品43のサイズの違いによりバインダカセット42に綴じ部品43が接触する箇所に違いが生じることを検出するものである。
また、外部端子には、コピー機(図示しない)などが接続される。例えば、バインド装置100に組み合わされたコピー機により印刷された1冊子分の用紙枚数の情報が、規定枚数信号S45gとして外部端子から信号処理部44bに出力され、信号処理部44bは、出力された規定枚数信号S45gを二値化して、検出データDpをCPU51に出力する。入力したCPU51は、この検出データDpに基づき、図3で示した紙揃えユニット30に1冊子分の用紙3’’が蓄積されたと判断すると、モータ駆動部44aに移動機構41が綴じ処理を行うように要求する。
モータ駆動部44aは、移動機構41に配設された移動機構回転用モータ45a、掴み部上下用モータ45b、掴み爪開閉用モータ45c、綴じ爪開閉用モータ45d、掴み部調整用モータ45e及び綴じ部品調節用モータ45hを接続し、I/Oポート54を介してCPU51に接続される。
CPU51は、例えば、上述した規定枚数信号S45gを二値化した検出データDpを入力すると、モータ駆動部44aにモータ制御データDmをI/Oポートを介して出力する。モータ駆動部44aは、出力されたモータ制御データDmを入力し、モータ制御データDmをデコードした掴み部上下用信号S45bを掴み部上下用モータ45bに出力し、掴み部上下用モータ45bを駆動させて、綴じ部品掴み部41bをバインダカセット42に積層されている最下位層の綴じ部品43を取得できる位置まで上方向へ移動させる。
綴じ部品掴み部41bが、綴じ部品43を取得できる位置まで上方向へ移動した後、CPU51は、モータ駆動部44aにモータ制御データDmをI/Oポートを介して出力する。モータ駆動部44aは、出力されたモータ制御データDmを入力し、モータ制御データDmをデコードした掴み爪開閉用信号S45cを掴み爪開閉用モータ45cに出力し、掴み爪開閉用モータ45cを駆動し、綴じ部品43を取得する。
綴じ部品掴み部41bが綴じ部品43を取得した後、CPU51は、モータ駆動部44aにモータ制御データDmをI/Oポートを介して出力する。モータ駆動部44aは、出力されたモータ制御データDmを入力し、モータ制御データDmをデコードした掴み部上下用信号S45bを掴み部上下用モータ45bに出力し、掴み部上下用モータ45bを駆動して、綴じ部品43を取得した綴じ部品掴み部41bを下方向へ移動させる。
CPU51は、モータ駆動部44aにモータ制御データDmをI/Oポートを介して出力する。モータ駆動部44aは、出力されたモータ制御データDmを入力し、モータ制御データDmをデコードした掴み部調整用信号S45eを掴み部調整用モータ45eに出力し、掴み部調整用モータ45eを綴じ部品43の径のサイズに合せて駆動する。
CPU51は、モータ駆動部44aにモータ制御データDmをI/Oポートを介して出力する。モータ駆動部44aは、出力されたモータ制御データDmを入力し、モータ制御データDmをデコードした綴じ部品調節用信号S45hを綴じ部品調節用モータ45hに出力し、綴じ部品調節用モータ45hを駆動して、綴じ部品43の径のサイズによって綴じ部品を挿入するストロークを調節する。
ここで、CPU51は、モータ駆動部44aにモータ制御データDmをI/Oポートを介して出力する。モータ駆動部44aは、出力されたモータ制御データDmを入力し、モータ制御データDmをデコードした綴じ爪開閉用信号S45dを綴じ爪開閉用モータ45dに出力し、綴じ爪開閉用モータ45dを綴じ部品43の径のサイズに合せて駆動する。これにより、綴じ部品43のサイズに応じた綴じ処理を実現できる。この一連の動作説明は図15で行う。
図7(a)及び(b)は、移動機構41の構成例を示す切断面の概念図である。
図7(a)に示す移動機構41は、綴じ部品掴み部41bが最下部に位置する状態を示し、図7(b)に示す移動機構41は、綴じ部品掴み部41bが最上部にある状態を示している。綴じ部品掴み部41bの上下移動を行うため、移動機構41は、綴じ部品掴み部41b、開口部41c、掴み部リンク結合部41e、掴み部リンク41f、掴み部用カム41g及び掴み部結合孔41iを有する。綴じ部品掴み部41bは、上端部に綴じ部品掴み爪41hを複数有し、綴じ部品掴み爪41hは、図3に示したバインダカセット42に積層されている綴じ部品43を取得する時に、綴じ部品43を掴むものとして使用される。
綴じ部品掴み部41bは側面に突起状の掴み部リンク結合部41eを有する。掴み部リンク結合部41eが掴み部リンク41fの長孔状の掴み部結合孔41iに挿入されて、綴じ部品掴み部41bと掴み部リンク41fは結合された状態となっている。掴み部リンク41fは掴み部用カム41gに連結され、掴み部用カム41gが回転することで掴み部リンク回転軸41jを軸に回転可能な構成となっている。
掴み部用カム41gが回転して掴み部リンク41fが回転することにより、掴み部結合孔41iの位置及び姿勢が変化し、その結果、掴み部リンク結合部41eを介して綴じ部品掴み部41bが、矢印Dに示すように上下に移動する。綴じ部品掴み部41bは、図11(a)で示す最下部から図11(b)で示す最上部まで移動可能な構成となっている。
この綴じ部品掴み部41bの上下移動の制御は、図6に示した制御部50によりモータ制御データDmに基づいて掴み部上下用モータ45bを駆動して、掴み部用カム41gを回転させることにより行われる。
次に、使用する綴じ部品43の構成について説明する。図8(a)から(d)は、綴じ部品43の構成例を示す説明図である。図8(a)に示す綴じ部品43は、綴じ部品43の一部を示す平面図である。綴じ部品43は、背骨部43a、リング部A43d、リング部B43c、リング部C43e、ピン43f、結合部A43g及び結合部B43hを有する。綴じ部品43は、定形紙の寸法に合わせた長さの背骨部43aに、一定間隔でリング部43bが配列された樹脂射出成形品である。図8(b)は、図8(a)の矢印Bから見た状態を示した図である。図8(a)及び(b)に示すように、リング部43bは、背骨部43aに結合されるリング部B43cとその左右に折り曲げ自在に連結されているリング部A43d及びリング部C43eとに三分割された構成となっており、結合部A43gと結合部B43hをリング部43bが環状となる方向へ折り曲げることにより結合され、リング部43bは環状となる。図8(c)は、図8(a)のC−C断面図である。図8(c)に示す綴じ部品43の背骨部43a断面の形状は凸型であり、この形状は、逆L字型形状の綴じ部品掴み爪41hで綴じ部品43を掴むためである。図8(d)は、複数の綴じ部品43を積層させた状態を図8(a)の矢印Bから見た状態である。また、図8(a)から(c)に示したように、所定のリング部43bのリング部B43cは突起状のピン43fを有している。ピン43fが備えられているリング部B43cの逆側には、ピン43fに対応した図示しない挿入孔が備えられている。これにより、リング部A43d、リング部B43c及びリング部C43eの各両端部が一直線上に揃った状態で、ピン43fを挿入孔に挿入させて複数の綴じ部品43を積層することができる。
図9(a)及び(b)は、綴じ部品43の構成例(開閉)を示す説明図であり、リング部43bの開閉動作を、図8(a)の矢印B方向から見た状態である。
また図9(a)から(c)に示すように、リング部43bは、リング部A43dとリング部B43cの連結部及びリング部B43cとリング部C43eの連結部にて折り曲げ自在な構成となっており、リング部A43dの先端部に備えられる結合部A43gとリング部C43eの先端部に備えられる結合部B43hとが結合可能な構成となっている。これにより、リング部A43d、リング部B43c及びリング部C43eの各両端部が一直線上に揃った状態から、リング部A43d及びリング部C43eを環状方向に折り曲げて結合部A43gと結合部B43hを結合させることで、完全なリングを形成することが可能な構成となっている。また結合部A43gと結合部B43hは、結合及び取り外しを何度も行うことができ、これにより綴じ部品43は再利用することが可能となっている。
また、図8及び図9で説明した綴じ部品43は、図2で示した用紙3’及び用紙束3’’の厚みに応じてリング部43bの大きさ等が異なるものが複数種類用いられる。また、図8及び図9で説明した綴じ部品43は、リング部43bが、リング部A43d、リング部B43c及びリング部C43eの3つの箇所に分割された構成としたが、リング部43bがn(nは自然数)箇所に分割された構成としても良い。
図10(a)及び(b)は、移動機構41の構成例(大径綴じ部品の綴じ)を示す切断面の概念図及び一部品図である。図10(a)に示す移動機構41は、大径用の綴じ部品43を挿入した状態である。移動機構41は、開口部41c、綴じ爪41k、綴じ爪リンクA41l、綴じ爪リンクB41m、綴じ爪リンクC41n、バネ41o、綴じ爪用カム41p、綴じ部品調節用カム41u及び綴じ部品調節部46lを有し、綴じ爪41kの開閉を行う。綴じ爪41kは、挿入部材の一例を構成し、綴じ部品掴み部41bにより保持された綴じ部品43の両先端を両側から内側に押して用紙の穿孔された孔に綴じ部品43の両先端を挿入する。
綴じ爪41kは、綴じ爪リンクA41lに結合され左右に平行移動する。綴じ爪リンクA41lは、綴じ爪リンクA回転軸41r及びリンク結合部A46jを有しており、リンク結合部A46jを介して綴じ爪リンクB41mに結合される。綴じ爪リンクB41mは、綴じ爪リンクB結合孔41s及びリンク結合部B46kを有する。
図10(b)に示す綴じ爪リンクB41mは、図10(a)に示した綴じ爪リンクB41mを取り出し、拡大したものである。綴じ爪リンクB結合孔41sは、小径用結合孔R1、中径用結合孔R2及び大径用結合孔R3の切替モードを有し、3段階の切替可能となっている。小径用ピッチH1は、小径用結合孔R1とリンク結合部Aとの距離である。大径用ピッチH2は、大径用結合孔R3とリンク結合部Aとの距離である。小径用ピッチH1と大径用ピッチH2を比較すると、大径用ピッチH2の方が長くなっている。これにより、小径用の綴じ部品43と比較して大径用の綴じ部品43は、綴じ爪41kで綴じ部品43を綴じるストロークが小さくなるので、大径用の綴じストロークを小さくすることができる。
綴じ爪リンクB41mは、リンク結合部B46kによって綴じ爪リンクC41nに結合される。綴じ爪リンクC41nは、綴じ爪リンクC回転軸41tを有し、綴じ爪用カム41pにより動力が伝えられ、綴じ爪リンクC回転軸41tを軸として、綴じ部品43を綴じる場合は、反時計回りに回動する。また、綴じ爪リンクB41mはバネ41oが備えられ、左上方向の力が絶えず掛かっている。これは、綴じ爪リンクB結合孔41sの位置を変更するのに、綴じ爪リンクB41mなどのグラツキなどを防ぎ、綴じ処理の精度を高めるためである。
綴じ部品調節用カム41uは、図6で示した綴じ部品調節用モータ45fに駆動され、綴じ部品調節部46lを左右に平行移動させる。綴じ部品調節部46lに結合されている綴じ爪リンクB41mは、リンク結合部A46jを軸にして左右へ移動されることにより、綴じ爪リンクB結合孔41sの位置は、綴じ部品43のサイズによって変更される。異なる径の綴じ部品を綴じる際に、綴じ部品の円弧部にかかる負荷を略一定に保つことができる。
図10(a)に示す移動機構41は、例えば、綴じ爪開閉用モータ45d(図示しない)を使用して綴じ爪用カム41pを矢印F方向に回転させる。綴じ爪用カム41pが回転することにより、綴じ爪リンクC41nに動力が伝わり、綴じ爪リンクC41nは、綴じ爪リンクC回転軸41tを軸にして、押し下げられる。押し下げられた閉じ爪リンクCは、リンク結合部B46kによって結合されている綴じ爪リンクB41mを押し下げる。綴じ爪リンクC41nによって押し下げられた綴じ爪リンクB41mは、リンク結合部A46jによって結合された綴じ爪リンクA41lを押し下げる。綴じ爪リンクB41mによって押し下げられた綴じ爪リンクA41lは、綴じ部41qが綴じ部品43の円弧部に接している綴じ爪41kを綴じるE方向へ平行移動し、綴じ部品43を綴じる。
図11は、移動機構41の構成例(小径綴じ部品の綴じ)を示す切断面の概念図である。図11に示す移動機構41は、小径用の綴じ部品43を挿入した状態である。綴じ部品43が小径用であるため、図10(b)で示した小径用結合孔R1にリンク結合部B46kが設定されている。これにより、左右の綴じ爪41kで小径の綴じ部品43を綴じる場合に、大径の綴じ部品43よりも大きなストロークをとることができる。これにより、異なる径の綴じ部品43を綴じる際に、綴じ部品43の円弧部にかかる負荷を略一定に保つことができる。
図12は、移動機構41の構成例(大径綴じ部品の保持)を示す切断面の概念図である。図12に示す移動機構41は、綴じ部品掴み部41b及び位置調整用カム47aを備えている。綴じ部品掴み部41bは、カム受け面47cを有している。位置調整用カム47aは、カム回転支点47bを有しており、図7で説明した掴み部調整用モータ45eを駆動源にしている。例えば、位置調整用カム47aの形は楕円形である。位置調整用カム47aのカム回転支点47bの位置は、例えば、当該位置調整用カム47aの中心から楕円形の直径が長い方向へ、半径の2分の1程度の長さ分だけずれている。つまり、楕円形の長い方の直径において、一端から4分の1、他端から4分の3の所に位置する。これにより、綴じ部品43の大径と小径の各々について綴じ部品掴み部41bの高さ調整ができる。
移動機構41は、綴じ部品43をバインダカセット42から取得する前に、図7で説明した綴じ部品サイズ信号S45fをバインダカセット42から受信する。例えば、綴じ部品サイズ信号S45fが大径を表す場合、移動機構41は、掴み部調整用モータ45eを駆動し、カム回転支点47bを軸にして位置調整用カム47aを回転し、例えば、楕円形の長い方の直径において、一端から4分の1の長さの所で固定する。回転方向は、時計回りでも時計周りでも構わない。これにより、異なる径の綴じ部品43を綴じる際に、綴じ部品43の円弧部にかかる負荷を略一定に保つことができる。
図13は、移動機構41の構成例(小径綴じ部品の保持)を示す切断面の概念図である。図13に示す移動機構41は、綴じ部品掴み部41b及び位置調整用カム47aを備えている。綴じ部品掴み部41bは、カム受け面47cを有している。位置調整用カム47aは、カム回転支点47bを有しており、図7で説明した掴み部用モータ45cを駆動源にしている。例えば、位置調整用カム47aの形は楕円形である。位置調整用カム47aのカム回転支点47bの位置は、中心から楕円形の直径が長い方向へ、半径の2分の1程度の長さ分だけずれている。つまり、楕円形の長い方の直径において、一端から4分の1、他端から4分の3の所に位置する。これにより、綴じ部品43の大径と小径の各々について綴じ部品掴み部41bの高さ調整ができる。
移動機構41は、綴じ部品43をバインダカセット42から取得する前に、図7で説明した綴じ部品サイズ信号S45fをバインダカセット42から受信する。例えば、綴じ部品サイズ信号S45fが小径を表す場合、移動機構41は、掴み部調整用モータ45eを駆動し、カム回転支点47bを軸にして位置調整用カム47aを回転し、例えば、楕円形の長い方の直径において、他端から4分の3の所で固定する。回転方向は、時計回りでも時計周りでも構わない。これにより、異なる径の綴じ部品43を綴じる際に、綴じ部品43の円弧部にかかる負荷を略一定に保つことができる。
図14(a)及び(b)は、移動機構41の機能例を示す切断面の一部分の概念図である。図14(a)に示す移動機構41は、2つの綴じ爪41kを矢印E方向へ移動して、大径の綴じ部品43を挿入した状態である。W1は、大径の綴じ部品43を挿入した時に、2つの綴じ爪41k間の距離である。W2は、大径の綴じ部品43を挿入する時に、綴じ爪41kと綴じ部品掴み部41bとの間の距離である。
図14(b)に示す移動機構41は、2つの綴じ爪41kを矢印G方向へ移動して、小径の綴じ部品43を挿入した状態である。W3は、小径の綴じ部品43を挿入した時に、2つの綴じ爪41k間の距離である。W4は、小径の綴じ部品43を挿入する時に、綴じ爪41kと綴じ部品掴み部41bとの間の距離である。
大径と小径の綴じ爪41k間の距離であるW1とW3を比較するとW1>W3となる。これは、図10及び図11で示したように、大径用と小径用の綴じ部品43を綴じ爪41kで綴じる場合に、綴じ部品の径の大きさに合せて、綴じストロークを調節しているためである。
綴じ爪41kと綴じ部品掴み部41bとの間の距離であるW2とW4を比較すると、W2>W4となる。これは、綴じ部品43を綴じ爪41kを使用して挿入する場合に、小径用と大径用の綴じ部品43では、綴じ爪41kの先端である綴じ部41qを綴じ部品43の円弧部に当てる最適な位置が異なるからである。これにより、異なる径の綴じ部品43を綴じる際に、綴じ部品43の円弧部にかかる負荷を略一定に保つことができる。
図15(a)から(d)は、移動機構41の動作例(綴じ部品取得)を示す説明図である。図15(a)から(d)に示す移動機構41は、図7で示した移動機構41と同じ構成例である。バインダカセット42は、綴じ部品43を取り出す動作過程が分かるように、下部5分の1程度だけ残して中の様子が見えるように示している。図15(a)に示す移動機構41は、綴じ部品掴み部41bが最下部に位置(以下待機状態という)し、図6で示した規定枚数信号S45gを制御部50が受信する前の状態である。図15(b)に示す移動機構41は、規定枚数信号S45gを制御部50が受信した後、綴じ部品掴み部41bを最上部まで移動させ、綴じ部品43を綴じ部品掴み爪41hにより掴んだ状態である。図15(c)に示す移動機構41は、綴じ部品43を綴じ部品掴み爪41hにより掴んでバインダカセット42から取り出した状態である。図15(d)に示す移動機構41は、綴じ部品43を綴じ部品掴み爪41hにより掴んでバインダカセット42から取り出した後、図10及び図11で示した方法で、綴じ爪41kのストロークを綴じ部品43の径の大きさに合わせて調整し、かつ、図12及び図13で示した方法で指定した位置まで綴じ部品掴み部41bを下方向へ移動し、綴じ部品43を半綴じ状態(以下第1フォーミングという)にしたものである。
図15(d)に示す綴じ爪41kは、綴じ部品43が大径の場合、綴じ爪41kの両先端の間隔を広くして綴じ部品43を待機し、綴じ部品43が小径の場合、綴じ爪41kの両先端の間隔を狭くして綴じ部品43を待機する。綴じ部品掴み部41bは、待機した綴じ爪41kの両先端に綴じ部品43の円弧部を接触させ、かつ、綴じ爪41kの両先端が綴じ部品43の両先端近傍になる位置に、綴じ部品43を固定する。綴じ爪41kは、図16(a)に示す用紙3’’に穿孔されたパンチ孔3aに綴じ部品掴み部41bにより固定された綴じ部品43の両先端を挿入する。これにより、異なる径の綴じ部品43を綴じる際に、綴じ部品43の円弧部にかかる負荷を略一定に保つことができる。
図16(a)から(d)は、移動機構41の動作例(綴じ処理)を示す説明図である。図16(a)から(d)に示す移動機構41は、図7で示した移動機構41と同じ構成例である。バインダカセット42は、綴じ部品43を取り出す動作過程が分かるように、下部5分の1程度だけ残して中の様子が見えるように示している。図16(a)に示す移動機構41は、第1フォーミングから図4で示した移動機構回転軸41dを軸にして反時計回りに回転し、紙揃えユニット30へ移動した状態である。用紙3’’は、図4で示した紙揃えユニット30から用紙3’’のみを抜き出したものである。図16(b)に示す移動機構41は、紙揃えユニット30が用紙3’’を移動機構41の開口部41cに挿入した状態である。図16(c)に示す移動機構41は、紙揃えユニット30によって移動機構41の開口部41cに挿入された用紙3’’を綴じ部品43で挿入して冊子90となった状態である。図16(d)に示す移動機構41は、紙揃えユニット30が綴じ部品43で挿入された冊子90を矢印方向に移動した状態である。冊子90は後続の工程に送られる。移動機構41は、図15(a)に示した待機状態へ移動する。
このように、本発明に係る用紙処理装置によれば、用紙3の穿孔されたパンチ孔3aに綴じ部品43の両先端を挿入する移動機構41を備え、この移動機構41は、所定の大きさの綴じ部品43を開いた状態で保持し、この綴じ部品43の径の大きさに合わせて上下に調整可能な綴じ部品掴み部41bと、用紙3の穿孔されたパンチ孔3aに綴じ部品43の両先端を両側から内側に押して挿入する綴じ爪41kとを有するものである。
従って、綴じ爪41kの両先端が、異なる径の綴じ部品43の円弧部に対して最適な位置に当接するので、綴じ部品43の円弧部にかかる負荷を略一定に保つことができる。これにより、円弧部にかかる無駄な荷重を無くすことができるようになる。従って、モータ及び部品の小型化ができるようになり、環境負荷を減らすことができる。
なお、本発明の実施例では、綴じ部品掴み部41bを上下に調整可能とし、綴じ爪41kは固定し上下不移動としたが、綴じ爪41kを上下に調整可能とし、綴じ部品掴み部41bは固定し上下不移動とすることも考えられる。更に、綴じ部品掴み部41bを上下に調整可能とし、かつ、綴じ爪41kも上下に調整可能とすることも考えられる。
この発明は、白黒用及びカラー用のコピー機や印刷装置から出力される記録紙をバインド処理するバインド装置に適用して極めて好適である。
本発明に係る実施例としての用紙処理装置を応用したバインド装置100の構成例を示す概念図である。 (a)から(d)は、バインド装置100の機能例を示す工程図である。 バインド処理部40及び紙揃えユニット30の構成例(綴じ部品取得)を示す概略図である。 バインド処理部40及び紙揃えユニット30の構成例(綴じ処理)を示す概略図である。 移動機構41の構成例を示す概略図である。 バインド処理部40の制御系の構成例を示すブロック図である。 (a)及び(b)は、移動機構41の構成例を示す切断面の概念図である。 (a)から(d)は、綴じ部品43の構成例を示す説明図である。 (a)及び(b)は、綴じ部品43の構成例(開閉)を示す説明図である。 (a)及び(b)は、移動機構41の構成例(大径綴じ部品綴じ時)を示す切断面の概念図及び一部品図である。 移動機構41の構成例(小径綴じ部品綴じ時)を示す切断面の概念図である。 移動機構41の構成例(大径綴じ部品の保持)を示す切断面の概念図である。 移動機構41の構成例(小径綴じ部品の保持)を示す切断面の概念図である。 (a)及び(b)は、移動機構41の機能例を示す切断面の一部分の概念図である。 (a)から(d)は、移動機構41の動作例(綴じ部品取得)を示す説明図である。 (a)から(d)は、移動機構41の動作例(綴じ処理)を示す説明図である。
符号の説明
30 バインド紙揃えユニット
40 バインド処理部
41 移動機構(挿入機構)
41b 綴じ部品掴み部(保持部材)
41k 綴じ爪(挿入部材)
41u 綴じ部品調節用カム
46l 綴じ部品調節部
41p 綴じ爪用カム
42 バインダカセット(綴じ部品収納部)
43 綴じ部品
47a 位置調整用カム
50 制御部
55 CPU
100 バインド装置(用紙処理装置)

Claims (4)

  1. 複数の各々の用紙の所定位置に穿孔された孔に綴じ部品を綴じて冊子を作成する用紙処理装置であって、
    処理前は展開されており、処理後に環状となる所定の大きさの綴じ部品を収納する綴じ部品収納部と、
    前記綴じ部品収納部から所定の大きさの綴じ部品を受け取って、当該用紙の所定位置に穿孔された孔に当該綴じ部品を綴じる綴じ手段とを備え、
    前記綴じ手段は、
    当該用紙の穿孔された孔に当該綴じ部品の両先端を挿入する挿入機構を有しており、
    前記挿入機構は、
    当該所定の大きさの綴じ部品を開いた状態で保持し、前記綴じ部品の径の大きさに合わせて上下に調整可能な保持部材と、
    前記保持部材により保持された前記綴じ部品の両先端を両側方から内方側に押して当該用紙の穿孔された孔に前記綴じ部品の両先端を挿入する挿入部材とを有することを特徴とする用紙処理装置。
  2. 前記挿入部材は、当該挿入部材の両先端の間隔を調整して前記綴じ部品の受け取りを待機し、
    前記保持部材は、前記綴じ部品の受け取りを待機する前記挿入部材の両先端に当該綴じ部品の円弧部を接触させ、かつ、前記挿入部材の両先端が前記綴じ部品の両先端近傍になる位置に、前記綴じ部品を固定し、
    前記挿入部材は、当該用紙に穿孔された孔に前記保持部材により固定された前記綴じ部品の両先端を挿入することを特徴とする請求項1に記載の用紙処理装置。
  3. 前記挿入部材が、前記挿入部材の両先端の間隔を広くして前記綴じ部品の受け取りを待機することを特徴とする請求項1に記載の用紙処理装置。
  4. 前記挿入部材が、前記挿入部材の両先端の間隔を狭くして前記綴じ部品の受け取りを待機することを特徴とする請求項1に記載の用紙処理装置。
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