JP4729065B2 - 座標変換を伴う駆動システムを有するリソグラフィ装置および方法 - Google Patents

座標変換を伴う駆動システムを有するリソグラフィ装置および方法 Download PDF

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Description

[0001] 本発明は、基板支持体を投影システムに対して軌道に沿って移動させるように構成された駆動システムを有するリソグラフィ装置、および関連する方法に関する。本発明はさらに、デバイス製造方法に関する。
[0002] リソグラフィ装置は、所望のパターンを基板上、通常、基板のターゲット部分上に付与する機械である。リソグラフィ装置は、例えば集積回路(IC)の製造に使用できる。この場合、ICの個々の層上に形成される回路パターンを生成するために、マスクまたはレチクルとも呼ばれるパターニングデバイスを使用してもよい。このパターンは投影システムを介して基板(例えばシリコンウエーハ)上の(例えば1つまたは幾つかのダイの一部を含む)ターゲット部分へと転写可能である。パターンの転写は典型的には、基板上に設けられた放射線感応材料(レジスト)層上への結像を介して行われる。一般に、単一の基板は連続してパターニングされる隣接のターゲット部分のネットワークを含んでいる。従来のリソグラフィ装置は、パターン全体を同時にターゲット部分へと露光することによって各ターゲット部分が照射される、いわゆるステッパと、パターンを放射ビームを通して所定方向(「スキャン」方向)でスキャンしつつ、これと同期して基板をこの方向と平行、または逆平行にスキャンすることによって各ターゲット部分が照射される、いわゆるスキャナを含んでいる。パターンを基板上にインプリントすることによってパターンをパターニングデバイスから基板上に転写することも可能である。
[0003] リソグラフィのような多くの工業的プロセスは、例えば設定点のような精密位置によって特定の時点で画定される軌道に沿った可動部分の移動を含んでいる。典型的には、移動は増幅器を含むモータ、作動機構(例えばスライダ)、位置(および/または速度および/または加速)センサ、フィードバックおよびフィードフォワードコントローラ、および設定点発生器を含む閉ループ制御サーボシステムによって行われる。モータは、設定点の位置と測定された実際の位置との差の関数としてモータ入力を計算するコントローラからの入力を受け取る。フィードバック制御によって、実際の位置が所望の指令された設定点位置に等しくなることが保証される。
[0004] このような可動部分の設定点データを決定する方法を「軌道プラニング」と言うことができ、その結果生じた設定点データを「軌道」と言うことができる。必ずしも全ての環境においてとは限らないが、典型的には、可動部分の例えば1つまたは複数のリニアモータまたはプレーナモータのような1つまたは複数のアクチュエータに印加される移動信号は、軌道の設定点データによって決定される。次いで、可動部分を所望の位置に移動させるため、例えば設定点信号のような移動信号がアクチュエータに印加される。
[0005] 一例として、動作軌道はステップアンドスキャン式リソグラフィ装置の基板およびパターニングデバイス(例えばマスク)に付与されることが多い。このような装置の典型的な1つでは、基板表面が一連のフィールドスキャンに曝される。各フィールドの露光には、基板およびパターニングデバイス(例えばマスク)が精密に同期化された実質的に一定の速度で同時にスキャンされることが必要である。各々のフィールド露光の後、基板の段階はフィールドスキャン終了時の初期状態(すなわち位置および速度)から次のフィールドスキャン開始時の新たな状態(すなわち新たな位置および典型的には同じ速度)へと移行する。同様に、パターニングデバイス(例えばマスク)の段階も、フィールドスキャン終了時の初期状態から次のフィールドスキャン開始時の新たな状態へと移行する。リソグラフィ装置で基板の時間単位当たりの処理、すなわち基板のスループットを最大化するため、基板を可能な最短時間で露光することが望ましい。
[0006] リソグラフィ装置は、基板を保持するように形成された少なくとも1つの基板テーブル、または基板支持体を含んでいる。基板支持体は、異なる、相互に直交するxおよびy方向についてそれぞれの駆動モータを含む位置決めデバイスによって、異なる、互いに直交する方向(以下、xおよびy方向と呼ぶ)に位置決めされる。x方向の駆動モータは基板支持体を+xまたは−x方向に位置決めするために使用され、y方向の駆動モータは基板支持体を+yまたは−y方向に位置決めするために使用される。+xと+y、または−y方向の移動、または−xと+yまたは−y方向の移動を組み合わせることによって、基板支持体をxおよびy方向によって規定される(通常な水平の)面のどの位置にも位置決めすることができる。基板支持体を位置決めすることによって、基板支持体上に支持される基板はそれに応じて前述の移行およびスキャン工程を行うために投影システムに対して位置決めされる。
[0007] 「液浸」式リソグラフィ装置では、投影システムと基板との間の空隙を埋めるために基板の少なくとも一部を、例えば水のような屈折率が比較的高い液体で覆ってもよい。例えばマスクと投影システムとの間の空隙のような、リソグラフィ装置のその他の空隙に液浸液を加えてもよい。液浸技術は投影システムの開口数を増加させるために使用できる。本明細書で用いられる「液浸」という用語は、基板のような構造体が液体中に浸漬されなければならないことを意味するものではなく、むしろ露光中に投影システムと基板との間に液体があることだけを意味するものである。液体は、投影システムと基板との間に延在するカバーまたはフードの下に捕捉または封入される。液体を投影システムと基板との間に保持するためのエアナイフまたはその他の設備を使用することによって、液体がカバーまたはフードと基板との間の隙間を通過できなくされる。
[0008] 基板の位置決めでは、x方向およびy方向の設定点データを生成するために設定点発生器を使用することによって、x方向およびy方向の駆動モータは互いに別個に制御される。x方向およびy方向の駆動モータが別個に制御されることで、x方向の設定点発生器はy方向の設定点発生器に関する情報なしで動作する結果を招き、逆も同様である。
[0009] 各設定点発生器は、対応する方向で発生される最大速度を制限するためのパラメータとして特に最大速度を利用する。液浸式リソグラフィ装置では、基板の最大速度は基本的に、液浸液を投影システムと基板との間に保持し、液体がカバーまたはフードと基板との間の隙間を通過することを防止するための要件によって決定されることができる。基板に対するカバーまたはフードの速度が高すぎると、液体が隙間を通過し、それによって基板およびその環境は液体またはその成分によって汚染され、液体は不慮にカバーまたはフードの下から損失されよう。これは望ましくない状況である。
[0010] 液浸式リソグラフィ装置内の基板支持体の最大速度を「最大液浸速度」と表記すると、特定の移動についてx方向とy方向の各設定点発生器が最大液浸速度に設定された最大発生速度を有している場合に問題が生ずる。x方向またはy方向のいずれかの最大液浸速度に等しい速度と、他の方向のゼロ以上の絶対速度との組み合わせを発生する場合は、合成速度(の絶対値)、すなわちx方向とy方向の合計速度ベクトルは実際に最大液浸速度(の絶対値)を超える。最悪の場合は、x方向とy方向の双方でそれぞれの設定点発生器による最大液浸速度に等しい値を有する速度が発生されると、合計速度ベクトルはxまたはy方向に対して45°になり、かつ2の平方根(約1.4)×最大液浸速度の絶対値を有する。したがって、実際に最大液浸速度を大幅に超え、上記の不利な結果を招く。
[0011] いずれの方向でも最大液浸速度を超えないように基板支持体の速度を制御することが望まれる。
[0012] 本発明の実施形態によれば、基板を保持するように構成された基板支持体と、パターニングされた放射ビームを基板のターゲット部分に投影するように構成された投影システムと、基板支持体を前記投影システムに対して軌道に沿って移動させるように構成された駆動システムとを備え、該駆動システムが、基板支持体を第1の方向に移動させるように構成された少なくとも1つの第1の駆動モータと、基板支持体を第2の方向に移動させるように構成された少なくとも1つの第2の駆動モータと、少なくとも1つの第1の駆動モータが第1の方向に移動させるために、設定点座標を含む設定点データを生成するように構成された第1の軌道プランナと、少なくとも1つの第2の駆動モータが第2の方向に移動させるために、設定点座標を含む設定点データを生成するように構成された第2の軌道プランナと、少なくとも1つの第1および第2の軌道プランナによって決定された第1および第2の方向の設定点座標を、第3の方向および第4の方向の設定点座標へとそれぞれ変換するように構成された第1の座標変換器と、少なくとも1つの第1の駆動モータが第3の方向に移動させるために、移動座標を含む移動データを生成し、第3の方向での速度を第1の最大速度に制限するように構成された第1の設定点発生器と、少なくとも1つの第2の駆動モータが第4の方向に移動させるために、移動座標を含む移動データを生成し、第4の方向での速度を第2の最大速度に制限するように構成された第2の設定点発生器と、第1の設定点発生器および第2の設定点発生器によって決定された第3の方向および第4の方向の移動座標を、第1および第2の駆動モータをそれぞれ駆動するために、第1の方向および第2の方向の移動座標へとそれぞれ変換するように構成された第2の座標変換器とを備えるリソグラフィ装置が提供される。
[0013] 本発明の実施形態によれば、第1の座標変換器が、
p1=1/2*sqrt(2)*x1+1/2*sqrt(2)*y1
q1=−1/2*sqrt(2)*x1+1/2*sqrt(2)*y1
によって決定された変換を行い、
ここで、
x1=第1の方向の設定点座標
y1=第2の方向の設定点座標
p1=第3の方向の設定点座標
q1=第4の方向の設定点座標
である。
[0014] 本発明の実施形態によれば、第2の座標変換器が、
x2=1/2*sqrt(2)*p2−1/2*sqrt(2)*q2
y2=1/2*sqrt(2)*p2+1/2*sqrt(2)*q2
によって決定された変換を行い、
ここで、
x2=第1の方向の移動座標
y2=第2の方向の移動座標
p2=第3の方向の移動座標
q2=第4の方向の移動座標
である。
[0015] 本発明の別の実施形態では、リソグラフィ装置の投影システムに対して基板支持体を移動させる方法であって、基板を保持するように構成された基板支持体を準備すること、パターニングされた放射ビームを基板のターゲット部分に投影するように構成された投影システムを準備すること、基板支持体を軌道に沿って移動させるように構成された駆動システムを準備するステップであって、該駆動システムが、基板支持体を第1の方向に移動させるように構成された少なくとも1つの駆動モータと、基板支持体を第2の方向に移動させるように構成された少なくとも1つの駆動モータとを備えること、基板支持体を投影システムに対して第1の方向に移動させるために、設定点座標を含む設定点データを生成すること、基板支持体を投影システムに対して第2の方向に移動させるために、設定点座標を含む設定点データを生成すること、第1の方向および第2の方向の設定点座標を第3の方向および第4の方向の設定点座標へとそれぞれ変換すること、基板支持体を投影システムに対して第3の方向に移動させるために、移動座標を含む移動データを生成し、第3の方向での速度を第1の最大速度に制限すること、基板支持体を投影システムに対して第4の方向に移動させるために、移動座標を含む移動データを生成し、第4の方向での速度を第2の最大速度に制限すること、第1および第2の駆動モータをそれぞれ駆動するために、第3の方向および第4の方向の移動座標を第1の方向および第2の方向の移動座標へとそれぞれ変換することを含む方法が提供される。
[0016] 本発明の別の実施形態では、パターンをパターニングデバイスから基板支持体上に保持された基板上に投影する投影システムを有するリソグラフィ装置であって、リソグラフィ装置が基板支持体を投影システムに対して軌道に沿って移動させるように構成された駆動システムを含み、該駆動システムが、基板支持体を第1の方向に移動させるように構成された少なくとも1つの第1の駆動モータと、基板支持体を第2の方向に移動させるように構成された少なくとも1つの第2の駆動モータと、少なくとも1つの第1の駆動モータが第1の方向に移動させるために、設定点座標を含む設定点データを生成するように構成された第1の軌道プランナと、少なくとも1つの第2の駆動モータが第2の方向に移動させるために、設定点座標を含む設定点データを生成するように構成された第2の軌道プランナと、第1および第2の軌道プランナによって決定された第1の方向および第2の方向の設定点座標を、第3の方向および第4の方向の設定点座標へとそれぞれ変換するように構成された第1の座標変換器と、少なくとも1つの第1の駆動モータが第3の方向に移動させるために、移動座標を含む移動データを生成し、第3の方向での速度を第1の最大速度に制限するように構成された第1の設定点発生器と、少なくとも1つの第2の駆動モータが第4の方向に移動させるために、移動座標を含む移動データを生成し、第4の方向での速度を第2の最大速度に制限するように構成された第2の設定点発生器と、第1の設定点発生器および第2の設定点発生器によって決定された第3の方向および第4の方向の移動座標を、第1および第2の駆動モータをそれぞれ駆動するために、第1の方向および第2の方向の移動座標へとそれぞれ変換するように構成された第2の座標変換器とを備えるリソグラフィ装置が提供される。
[0017] 本発明の別の実施形態では、パターニングされた放射ビームを基板上に投影するステップを含むデバイス製造方法であって、基板を保持するように構成された基板支持体を準備すること、基板を軌道に沿って移動させるように構成され、かつ、基板支持体を第1の方向に移動させるように構成された少なくとも1つの駆動モータおよび基板支持体を第2の方向に移動させるように構成された少なくとも1つの駆動モータを備える駆動システムを準備すること、基板支持体を投影システムに対して第1の方向に移動させるために、設定点座標を含む設定点データを生成すること、基板支持体を投影システムに対して第2の方向に移動させるために、設定点座標を含む設定点データを生成すること、第1の方向および第2の方向の設定点座標を第3の方向および第4の方向の設定点座標へとそれぞれ変換すること、基板支持体を投影システムに対して第3の方向に移動させるために、移動座標を含む移動データを生成し、第3の方向での速度を第1の最大速度に制限すること、基板支持体を投影システムに対して第4の方向に移動させるために、移動座標を含む移動データを生成し、第4の方向での速度を第2の最大速度に制限すること、第1および第2の駆動モータをそれぞれ駆動するために、第3の方向および第4の方向の移動座標を第1の方向および第2の方向の移動座標へとそれぞれ変換することを含む方法が提供される。
[0018] 本発明の別の実施形態では、1つまたは複数の機械読取可能命令シーケンスを含むコンピュータプログラム製品であって、コンピュータシステムが、リソグラフィ装置の基板支持体を第1の方向に移動させるために、設定点座標を含む設定点データを生成すること、基板支持体を第2の方向に移動させるために、設定点座標を含む設定点データを生成すること、第1の方向および第2の方向の設定点座標を第3の方向および第4の方向の設定点座標へとそれぞれ変換すること、基板支持体を第3の方向に移動させるために、移動座標を含む移動データを生成し、第3の方向での速度を第1の最大速度に制限すること、基板支持体第4の方向に移動させるために、移動座標を含む移動データを生成し、第4の方向での速度を第2の最大速度に制限すること、第3の方向および第4の方向の移動座標を第1の方向および第2の方向の移動座標へとそれぞれ変換することを含むステップを実行するように適合されたコンピュータプログラム製品が提供される。
[0019] 本発明の実施形態では、パターニングされた放射ビームを、投影システムを用いて、基板支持体によって支持される基板上に投影すること、基板支持体を軌道に沿って移動させることを含み、該移動ステップが、基板支持体を投影システムに対して第1の方向に移動させるために、設定点座標を含む設定点データを生成すること、基板支持体を投影システムに対して第2の方向に移動させるために、設定点座標を含む設定点データを生成すること、第1の方向および第2の方向の設定点座標を第3の方向および第4の方向の設定点座標へとそれぞれ変換すること、基板支持体を投影システムに対して第3の方向に移動させるために、移動座標を含む移動データを生成し、第3の方向での速度を第1の最大速度に制限すること、基板支持体を投影システムに対して第4の方向に移動させるために、移動座標を含む移動データを生成し、第4の方向での速度を第2の最大速度に制限すること、第1および第2の駆動モータをそれぞれ駆動するために、第3の方向および第4の方向の移動座標を第1の方向および第2の方向の移動座標へとそれぞれ変換することを含むデバイス製造方法が提供される。
[0020] ここで本発明の実施形態を添付の概略図を参照して単に例示を目的として説明する。図中、対応する記号は対応する部品を示す。
[0029] 図1は、本発明の一実施形態によるリソグラフィ装置を概略的に示している。この装置は、放射ビームB(例えば紫外放射線またはその他のいずれかの適宜の放射線)を条件付けするように構成された照明システム(イルミネータ)ILと、パターニングデバイス(例えばマスク)MAを支持するように形成され、あるパラメータに従ってパターニングデバイスを正確に位置決めするように構成された第1の位置決めデバイスPMに接続された支持構造またはパターン支持体(例えばマスクテーブル)MTとを含む。この装置は、基板(例えばレジストコートウエーハ)Wを保持するように形成され、あるパラメータに従って基板を正確に位置決めするように構成された第2の位置決めデバイスPWに接続された基板テーブル(例えばウエーハテーブル)WTまたは「基板支持体」をも含む。この装置はさらに、パターニングデバイスMAによって放射ビームBに付与されたパターンを基板Wの(例えば1つまたは複数のダイを含む)ターゲット部分Cへと投影するように構成された投影システム(例えば反射投影レンズ系)PSを含んでいる。
[0030] 照明システムは放射を誘導、成形、または制御するために、屈折型、反射型、磁気型、電磁型、静電型またはその他の種類の光学コンポーネント、またはそのいずれかの組み合わせのような様々な種類の光学コンポーネントを含んでいてもよい。
[0031] 支持構造はパターニングデバイスの重みを支え、すなわち担う。支持構造はパターニングデバイスの向き、リソグラフィ装置の設計、および例えばパターニングデバイスが真空環境内で保持されるか否かのようなその他の条件に応じた方式でパターニングデバイスを保持する。支持構造はパターニングデバイスを保持するために機械的、真空、静電またはその他のクランプ技術を使用することができる。支持構造は、必要に応じて固定式でも可動式でもよい、例えばフレームまたはテーブルでよい。支持構造は、パターニングデバイスが例えば投影システムに対して所望の位置にあることを保証できる。本明細書で「レチクル」または「マスク」という用語が用いられる場合は、より一般的な用語である「パターニングデバイス」と同義語であると見なしてもよい。
[0032] 本明細書で用いられる「パターニングデバイス」という用語は、基板のターゲット部分内にパターンを作成するために、放射ビームの断面にパターンを付与するために使用できるどのデバイスをも意味するものと広義に解釈されるものとする。放射ビームに付与されたパターンは、例えばパターンが位相シフトフィーチャまたはいわゆるアシストフィーチャを含む場合、基板のターゲット部分内の所望のパターンと正確に対応しない場合があることに留意されたい。一般に、放射ビームに付与されるパターンは、集積回路のようなターゲット部分内に作成されるデバイスの特定の機能層に対応する。
[0033] パターニングデバイスは光透過性でも反射性でもよい。パターニングデバイスの例にはマスク、プログラマブルミラーアレイ、およびプログラマブルLCDパネルが含まれる。マスクはリソグラフィではよく知られており、バイナリ、レベンソン型(Alternating)位相シフト、およびハーフトーン型(Attenuated)位相シフトのようなマスク型、ならびに様々な種類のハイブリッドマスク型を含んでいる。プログラマブルミラーアレイの一例は、入射する放射ビームを異なる方向に反射するように各々が個々に傾斜可能な小型ミラーのマトリクス配列を使用している。傾斜されたミラーは、ミラーマトリクスによって反射される放射ビームにパターンを付与する。
[0034] 本明細書で用いられる「投影システム」という用語は、使用される露光放射線にとって、または液浸液の使用または真空の使用のようなその他の要因にとって適当な屈折、反射、カタジオプトリック、磁気、電磁および静電光学系、またはそれらのいずれかの組み合わせを含むどの種類の投影システムをも包含するものと広義に解釈されるものとする。本明細書で「投影レンズ」という用語が用いられる場合は、より一般的な用語である「投影システム」と同義語であると見なしてもよい。
[0035] 本明細書に示されるように、装置は(例えば光透過マスクを使用する)光透過型である。あるいは、装置は(例えば前述のような種類のプログラマブルミラーアレイを使用する、または反射マスクを使用する)反射型のものでもよい。
[0036] リソグラフィ装置は2つ(デュアルステージ)、またはそれ以上の基板テーブルまたは「基板支持体」(および/または2つ以上のマスクテーブルまたは「マスク支持体」)を有する種類のものでよい。このような「マルチステージ」機械では、並行して追加のテーブルまたは支持体を使用してもよく、または1つまたは複数の他のテーブルまたは支持体が露光用に使用されている間に、1つまたは複数のテーブルまたは支持体上で準備ステップを実行してもよい。
[0037] 図1を参照すると、イルミネータILは放射源SOから放射ビームを受光する。例えば放射源がエキシマレーザである場合は、放射源とリソグラフィ装置とは別個の要素でよい。このような場合、放射源はリソグラフィ装置の一部を形成するものとは見なされず、放射ビームは、例えば適当な方向付けミラーおよび/またはビームエキスパンダを含むビーム供給システムBDを援用して放射源SOからイルミネータILに送られる。別の場合、例えば放射源が水銀ランプである場合は、放射源はリソグラフィ装置と一体の部品でよい。放射源SOおよびイルミネータILは、必要ならばビーム供給システムBDと共に放射システムと呼ばれてもよい。
[0038] イルミネータILは、放射ビームの角度強度分布を調整するように構成されたアジャスタADを含んでいてもよい。一般に、イルミネータの瞳面内の強度分布の少なくとも外側および/または内側の径方向の広がり(一般にそれぞれσ−outerおよびσ−innerと呼ばれる)を調整可能である。加えて、イルミネータILはインテグレータINおよびコンデンサCOのような様々な他の部品を含んでいてもよい。放射ビームが断面に所望の均一性および強度分布を有するように放射ビームを条件付けするためにイルミネータを使用してもよい。
[0039] 放射ビームBは支持構造(例えばマスクテーブルMT)上に保持されたパターニングデバイス」(例えばマスクMA)上に入射し、パターニングデバイスによってパターニングされる。放射ビームBはパターニングデバイス(例えばマスク)MAを横切ると、投影システムPSを通過し、これがビームを基板Wのターゲット部分内C上に合焦する。第2の位置決めデバイスPWおよび位置センサIF(例えば干渉計デバイス、リニアエンコーダまたは容量性センサ)を援用して、例えば異なるターゲット部分Cを放射ビームBの経路内に位置決めするために、基板テーブルWTを正確に移動させることができる。同様に、例えばマスクライブラリからの機械的検索後、またはスキャン中にパターニングデバイス(例えばマスク)MAを放射ビームBの経路に対して正確に位置決めするために第1の位置決めデバイスPMまたは他の位置センサ(図1には明示せず)を使用することができる。一般に、支持構造またはパターン支持体(例えばマスクテーブル)MTの移動を、第1の位置決めデバイスPMの一部を形成するロングストロークモジュール(粗動位置決め)およびショートストロークモジュール(微動位置決め)を援用して実現してもよい。同様に、基板テーブルWTまたは「基板支持体」の移動を、第2の位置決めデバイスPWの一部を形成するロングストロークモジュールおよびショートストロークモジュールを使用して実現してもよい。(スキャナではなく)ステッパの場合は、支持構造(例えばマスクテーブル)MTをショートストロークアクチュエータだけに接続してもよく、または固定してもよい。マスクアラインメントマークM1、M2、および基板アラインメントマークP1、P2を用いてパターニングデバイス(例えばマスク)MAおよび基板Wを位置合わせしてもよい。図示した基板アラインメントマークは専用のターゲット部分を塞いでいるが、ターゲット部分間の空隙内に位置していてもよい。(これらはスクライブアラインメントマークとして知られている。)同様に、パターニングデバイス(例えばマスク)MA上に2つ以上のダイが備えられている場合は、マスクアラインメントマークをダイの間に配置してもよい。
[0040] 図示した装置は以下のモードの少なくとも1つで使用できよう。
[0041] 1.ステップモードでは、支持構造(例えばマスクテーブル)MTまたは「パターン支持体」および基板テーブルWTまたは「基板支持体」は、放射ビームに付与されるパターン全体が一度にターゲット部分C上に投影されている間、基本的に固定状態に保たれる(すなわち単一の静的露光)。次いで、異なるターゲット部分Cを露光できるように、基板テーブルWTまたは「基板支持体」がXおよび/またはY方向にシフトされる。ステップモードでは、露光フィールドの最大サイズが単一の静的露光で結像されるターゲット部分Cのサイズを制限する。
[0042] 2.スキャンモードでは、放射ビームに付与されたパターンがターゲット部分C上に投影されている間に、支持構造(例えばマスクテーブル)MTまたは「パターン支持体」および基板テーブルWTまたは「基板支持体」が同期的にスキャンされる(すなわち単一の動的露光)。基板テーブルWTまたは「基板支持体」の支持構造(例えばマスクテーブル)MTまたは「パターン支持体」に対する速度および方向は、投影システムPSの(縮小)拡大、および像反転特性によって決定されてもよい。スキャンモードでは、露光フィールドの最大サイズが単一の動的露光でのターゲット部分の(非スキャン方向の)幅を制限するのに対して、スキャン運動の長さがターゲット部分の(スキャン方向の)高さを決定する。
[0043] 3.別のモードでは、支持構造(例えばマスクテーブル)MTまたは「パターン支持体」は基本的に静止状態に保たれてプログラマブルパターニングデバイスを保持し、基板テーブルWTまたは「基板支持体」は、放射ビームに付与されたパターンがターゲット部分C上に投影されている間に移動またはスキャンされる。このモードでは、一般にパルス放射源が使用され、基板テーブルWTまたは「基板支持体」の各移動後に、またはスキャン中の連続放射パルスの間に必要に応じたプログラマブルパターニングデバイスが更新される。この動作モードは、前述の種類のプログラマブルミラーアレイのようなプログラマブルパターニングデバイスを使用するマスクレスリソグラフィに容易に適用できる。
[0044] 上記の使用モードまたは全く異なる使用モードの組み合わせおよび/または変化形態を使用してもよい。
[0045] 次に、基板テーブルおよび/または支持構造(例えばマスクテーブル)のような可動部品の軌道プラニングを説明する。本明細書で使用される可動部品は、装置の他の全ての部品に対して少なくとも2自由度で移動するように設計された(リソグラフィ装置のような)装置の(サブシステムまたはデバイスを含む)いずれかの部品である。少なくともこれらの自由度が能動制御下にあり、すなわち「制御された移動」であり、これは例えば、少なくとも1つの自由度に沿って移動可能な部品の位置を十分な精度で得ることができる検知デバイス、および典型的には移動信号によって与えられる所望の位置に少なくともこの自由度で可動部品の位置を変更できるアクチュエータがあることを意味している。本明細書で用いられる位置は並進位置を含み、したがって位置の変更は並進を含む。
[0046] 図2を参照すると、リソグラフィ装置の基板および/またはマスクテーブルの軌道のような可動部品の軌道プラニングでは、制御プロセス11は可動部品に関する初期制御データ12を軌道プランナ13に供給するように構成されている。初期制御データは軌道プラニング中に使用される、可動部品の軌道の特性に関する事前情報を含んでいる。このような制御データの典型的な例は、(1)可動部品の開始または初期位置と最終位置、(2)可動部品の移動の開始時間および/または停止時間、(3)特定の時間に得られるべき可動部品のいずれかの中間位置、および/または(4)特定の時間に得られ、可動部品の2つの特定位置の間で維持されなければならない可動部品の速度が含まれる。
[0047] 典型的なスキャニングの例では、初期制御データ12はスキャンの開始点、スキャンの距離および速度、およびスキャンの停止点を含む。
[0048] 軌道プランナ13は制御データ12に従って可動部品の所望の軌道を計算するように適合されている。この設計により、典型的には時間の関数としての設定点データである移動データ14のセットが軌道プランナ13によって生成される。移動データ14は可動部品の軌道を画定する状態信号セットであると見なすことができる。設定点データ14は典型的には、軌道中にある可動部品の加速の量子化された時間間隔の定義、ならびにこれらの間隔中の1つまたは複数の加速値を含んでいる。設定点データ14はさらに、または代替として、各加速間隔の開始の位置および速度を含んでいてもよい。設定点データ14はさらに、または代替として、位置が能動制御下にある各自由度の座標を含む座標セットの形式で表される、可動部品の特定の時点での特定の位置を含んでいてもよい。軌道プランナ13は典型的には単一の自由度での可動部品の移動を定義する。
[0049] 一実施形態では、軌道プランナ13はオフライン工程で軌道を設計または決定するように構成されている。したがって、リソグラフィ装置の場合は、移動データ14は例えば基板テーブルまたは支持構造(例えばマスクテーブル)のスキャニング動作の開始前に生成される。
[0050] 次いで移動データ14は軌道エクセキュータ(trajectory executor)15によって使用される。軌道エクセキュータ15は移動信号16を生成するために移動データを使用する。移動信号の形式の設定点信号16は、可動部品の制御システムに一連のリアルタイムコマンドを含み、可動部品の位置と加速とを定義する。これらの設定点信号は一般に設定点データ14に対応している。移動信号16は設定点信号の1次、2次、3次、4次などの導関数を含んでいてもよい。設定点データの場合と同様に、設定点信号も、アクチュエータが可動部品の位置を変更可能な各自由度ごとの座標を含む座標セットの形式で表すことができる。
[0051] 次いで移動信号16が制御システム17に供給される。制御システム17は移動信号16に従ってリソグラフィ装置の可動部品(例えば基板および/またはマスクテーブル)を移動させるために使用される電気機械制御機構を表している。制御システムは可動部品のアクチュエータに印加される制御信号を決定する。制御信号の決定は、(1)移動信号と制御信号との間の事前に特定された関係に基づくフィードフォワード部分、および/または(2)移動信号によって特定された特性の所望の現在値に対する可動部品の測定された特性値(例えば位置または速度)に基づくフィードバック部分を含んでいてもよい。
[0052] 移動データ14および移動信号16は、設定点データおよび設定点信号の場合はそれらが単に軌道プロファイルの量子化された値を反映するだけなので、軌道プロファイルと同義語であると見なすことができる。さらに、ある実施形態では、移動データ14は移動信号16への変換なしで制御システムに直接印加されてもよい。
[0053] 軌道プランナ13および/または軌道エクセキュータ15は、コンピュータまたはその他のいずれかのハードウエアによって処理されるコンピュータプログラム製品として実装されることができる。しかし、軌道プランナ13および/または軌道エクセキュータ15はハードウエア、ファームウエア、またはハードウエア、ファームウエアおよび/またはソフトウエアのいずれかの組み合わせで実装されることもできる。軌道プランナ13および/または軌道エクセキュータ15用のハードウエア、ファームウエア、ソフトウエアまたはその組み合わせを総称して軌道発生器と言ってもよい。可動部品の1以上の自由度を制御するため、例えば軌道プランナ13および/または軌道エクセキュータ15の全体または一部を複数のハードウエアまたは単一のハードウエアで実装してもよい。さらに、ハードウエアは軌道プランナ13および/または軌道エクセキュータ15用の関連データを含んでいてもよく、および/または例えば検知デバイスおよび/またはデータベースのような関連データ源への1つまたは複数のインターフェースを含んでいてもよい。関連データは軌道プランナ13および/または軌道エクセキュータ15の軌道アルゴリズムとは別個でもよく、これに統合されてもよく、かつ変更可能である。
[0054] 実装ではリソグラフィ装置は、(1)軌道プラニングおよび/または実行アルゴリズム(例えば軌道プランナ13および/または軌道エクセキュータ15)および関連データを有するコンピュータ、(2)検知デバイスおよび/またはその他のいずれかの関連デバイスから軌道プラニングおよび/または実行アルゴリズム用のその他のいずれかの関連データを得るように構成されたインターフェース、(3)軌道プラニングおよび/または実行アルゴリズムによって決定される制御信号を送信するように構成されたインターフェース、および(4)受信された制御信号を可動部品の位置を変更するアクチュエータの能力に関連する1つまたは複数の物理量に変換するように構成された変換デバイスを含んでいる。
[0055] 実施される軌道には、他の全ての自由度を実質的に一定の位置座標に保ちつつ、オブジェクトテーブルの単一の線形自由度での露光スキャンが含まれていてもよい。このスキャンは以下のように特定できる。すなわち、(1)露光を所定の位置と時間に開始する。(2)露光を所定の位置で終了する。および(3)露光後、オブジェクトテーブルをできるだけ迅速に静止状態にする。
[0056] オブジェクトテーブル用のアクチュエータには、オブジェクトテーブル上に力を加えることができるリニアモータ、ローレンツモータ、プレーナモータ、圧電アクチュエータなどのような1つまたは複数の電磁アクチュエータが含まれる。オブジェクトテーブルの位置を監視するためのオブジェクトテーブル用検知デバイスは、レーザ干渉計システムおよびオブジェクトテーブル上の1つまたは複数の連動ミラー面を含んでいてもよい。検知デバイスを使用してオブジェクトテーブルの位置を決定してもよい。
[0057] プラニングされ、計算された軌道は、様々なプロファイル(ジャークプロファイル、加速プロフィル、速度プロファイル、位置プロファイル)上の境界が提供される特性を有していてもよい。最初にスナップ(ジャークの導関数)が最大値を有し、次いでジャークが、次に加速が、次いで速度が最大値を有する。ちなみに、これは全ての関連するすべての軌道には当てはまらない。
[0058] 軌道の計算では、位置、速度、加速、ジャークおよび/またはスナップロファイルから移動データ14(例えば設定点データ)が抽出されてもよい。次いで移動データ14が、可動部品の制御システム17に供給される適切な移動信号16に変換される。
[0059] 図3は、例えば駆動システムによって軌道に沿って移動される基板テーブルまたは基板支持体の速度の速度ベクトル面を示しており、この駆動システムは基板支持体を第1の方向に移動させるように構成された少なくとも1つの駆動モータを含み、少なくとも1つの駆動モータは基板支持体を第2の方向に移動させるように構成されている。この場合、座標系はx軸が第1の方向すなわちx方向での速度(「x速度」)を示し、y軸が第2の方向、すなわちy方向での速度(「y速度」)を示すものと想定されている。正方形30は、x速度(の絶対値)を+xおよび−x方向での最大x速度未満、またはこれに等しく設定し、y速度(の絶対値)を+yおよび−y方向での最大y速度未満、またはこれに等しく設定することによって得られる合計速度ベクトルのフィールドを区切っている。例えば、ポイントAでは、x速度はゼロに等しいのに対して、y速度は+y方向での最大y速度に等しい。別の例として、ポイントBでは、x速度は+x方向での最大x速度に等しいのに対して、y速度はゼロに等しい。
[0060] 円32上のいずれかのポイントは、合計速度ベクトルの長さ(絶対値)がx速度とy速度との合計であることを示しており、ただし合計速度ベクトル(の絶対値)は最大x速度および最大y速度未満であるか、等しい。
[0061] ここで、合計速度ベクトルはx速度とy速度の合計であり、ただし例えばx速度とy速度のうちの一方は最大x速度または最大y速度にそれぞれ等しく、x速度とy速度のうちの他方はゼロとは異なり、円32の外側の(正方形30上の)長さ(絶対値)を有する合計速度ベクトルが生ずることが理解されよう。さらに、円32の外側の合計速度ベクトルをもたらすxおよびy速度のその他の組み合わせも可能であろう。言い換えると、このような状況で合計速度ベクトル(の絶対値)は実際に最大x速度または最大y速度(の絶対値)を超えることがある。例えば、ポイントCでは、x速度とy速度の双方が最大x速度と最大y速度にそれぞれ等しく、合計速度ベクトルの長さ(絶対値)は2の平方根(約1.4)倍だけ最大x速度および最大y速度を超える。
[0062] 最大x速度および最大y速度が最大液浸速度に等しく、合計速度ベクトル(の絶対値)が最大液浸速度よりも大きい液浸式のリソグラフィ装置の場合、液浸液を筐体内の基板上に保持しておく上での問題が生ずることがある。
[0063] 図4に示されるように、x速度とy速度との合計であり、円32上のどのポイントをも超えない長さ(絶対値)を有する合計速度ベクトルは、ポイントB’で示されるようにx速度を[0.5*(2の平方根)*(最大x速度)]に制限し、矢印ポイントA’で示されるようにy速度を[0.5*(2の平方根)*(最大y速度)]に制限して、x速度とy速度の双方がそれらの限界に達した場合、合計速度ベクトル(の絶対値)がポイントC’で示されるように最大速度を超えないようにすることによって得られる。したがって、最大x速度と最大y速度が最大液浸速度にほぼ等しい液浸式リソグラフィ装置の場合、x速度およびy速度の上記の制限によって最大液浸速度を超えることがない。
[0064] しかし、図4から理解されるように、x速度がその制限[0.5*(2の平方根)*(最大x速度)]未満である場合は、合計速度ベクトルが、各々が最大液浸速度にほぼ等しいものと想定される最大x速度または最大y速度を超えることなく、y速度の制限[0.5*(2の平方根)*(最大y速度)]を超えることがある。同様に、y速度がその制限[0.5*(2の平方根)*(最大y速度)]未満である場合、合計速度ベクトルが最大x速度または最大y速度または最大液浸速度を超えることなく、x速度の制限[0.5*(2の平方根)*(最大x速度)]を超えることがある。それによって、基板テーブルの時間移動のほとんどが+yまたは−y方向になされ、実際にはこのような環境ではy速度を最大y速度に選択できるものの、この時点ではx方向での速度がゼロに等しいので、リソグラフィ装置のスループットが低下することがある。しかし、図2の制御システム17のような対応する制御システムでの過剰な(複雑な)計算時間を避けるため、実際にはx速度はy速度とは別個に計算されるので、上記の選択は実行されない。
[0065] 図5に示されるように、x速度とy速度との合計であり、円32上のどのポイントをも超えない長さ(絶対値)を有する合計速度ベクトルは、ポイントA、BまたはC’のいずれかで示されるように、x速度およびy速度を合計速度ベクトルの長さ(の絶対値)が最大速度を超えないように選択することによって得ることができる。言い換えると、最大x速度は実際のy速度に依存し、逆の場合も同様である。しかし、前述のように、図5の表示に基づいてx速度およびy速度を計算すればリソグラフィ装置の高いスループットがもたらされるものの、図2の制御システムのような制御システムでの過剰な計算時間を避けるために、実際にはx速度はy速度とは別個に計算される。
[0066] 図6は本発明の一実施形態によるリソグラフィ装置の移動制御システムの設定点生成部分を示している。移動制御システムのこのような部分では、第1の軌道プランナ(図示せず)は、(図1の第2の位置決めデバイスPWの一部である)第1の駆動モータが基板テーブルWTをx方向に移動させるために、設定点座標を含む設定点データ60を生成するように構成されている。第2の軌道プランナ(図示せず)は、(図1の第2の位置決めデバイスPWの一部である)第2の駆動モータが基板テーブルWTをy方向に移動させるために、設定点座標を含む設定点データ61を生成するように構成されている。第1の座標変換器62は、第1の軌道プランナ60および第2の軌道プランナ61によってそれぞれ決定されるx方向およびy方向の設定点座標をp方向およびq方向の設定点座標に変換するように構成されている。
[0067] この場合、xおよびy座標系に加えて、第2の座標系p、qが想定され、p方向はx方向に対して角度αをなすことができ、ここで0<α<90°である。以下では、α=45°であると想定される。q方向はy方向に対して角度βをなすことができ、ここで0<β<90°である。以下では、β=45°であると想定される。したがって、x、y座標系が直交座標系である場合は、p、q座標系も直交座標系であってよい。しかし、他の様々な座標系を選択してもよいことに留意されたい。
[0068] 第1の座標変換器62は公式[1]および[2]によって決定される変換を行うように構成されている。
p1=1/2*sqrt(2)*x1+1/2*sqrt(2)*y1[1]
q1=−1/2*sqrt(2)*x1+1/2*sqrt(2)*y1[2]
ここで、
x1=x方向の設定点座標
y1=y方向の設定点座標
p1=p方向の設定点座標
q1=q方向の設定点座標
である。
[0069] 上記の公式[1]および[2]に見られる係数1/2*sqrt(2)はαおよびβがそれぞれ45°であるという想定から生ずる。αおよびβの角度が異なり、またはその他の座標系の場合は、別の係数が生ずることが理解されよう。
[0070] 第1の設定点発生器63は、第1の駆動モータがp方向に移動するために、移動座標を含む移動データを生成し、p方向での速度を第1の最大速度に制限するように構成されている。第2の設定点発生器64は、第2の駆動モータがq方向に移動するために、移動座標を含む移動データを生成し、q方向での速度を第2の最大速度に制限するように構成されている。第1の最大速度および第2の最大速度は同じ速度または異なる速度に選択されてもよい。本明細書に記載の実施形態では、第1の最大速度および第2の最大速度は同じであるように選択され、液浸式リソグラフィ装置の場合は[1/2*sqrt(2)*最大液浸速度]に実質的に等しくなるように選択されている。
[0071] 第1および第2の設定点発生器63、64によって生成される移動データを受ける第2の座標変換器65は、第1の設定点発生器63および第2の設定点発生器64によってそれぞれ決定されるp方向とq方向との移動座標を、第1および第2の駆動モータをそれぞれ駆動するためにx方向およびy方向の移動座標へとそれぞれ変換するように構成されている。
[0072] 第2の座標変換器65は公式[3]および[4]によって決定される変換を行うように構成されている。
x2=1/2*sqrt(2)*p2−1/2*sqrt(2)*q2[3]
y2=1/2*sqrt(2)*p2+1/2*sqrt(2)*q2[4]
ここで、
x2=x方向の移動座標
y2=y方向の移動座標
p2=p方向の移動座標
q1=q方向の移動座標
である。
[0073] 公式[1]および[2]の場合と同様に、上記の公式[3]および[4]に見られる係数1/2*sqrt(2)はαおよびβがそれぞれ45°であるという想定から生ずる。αおよびβの角度が異なり、またはその他の座標系の場合は、別の係数が生ずることが明らかであろう。
[0074] 上記の変換から生ずる基板支持体WTの合計速度ベクトルフィールドは、図7では正方形70によって示されている。図7から、x方向およびy方向のスキャニングは最大x速度および最大y速度でそれぞれ行われてよく、他の方向への移動では最大x速度または最大y速度(の絶対値)を超えないことが分かる。特に、液浸式リソグラフィ装置で最大x速度と最大y速度とが最大液浸速度に実質的に等しく設定された場合は、上記の変換を用いて最大液浸速度(の絶対値)を超えてはならない。例として、図7のポイントC’’は上記の変換および速度制限によって得られた合計速度ベクトルを示している。
[0075] 図8が示すように、本発明の実施形態によって、異なるαおよびβの角度、および異なる最大x速度および最大y速度B’’およびA’’をそれぞれ用いて他の座標変換を容易に実施できる。図8によれば、(スキャン方向での)最大y速度は(ステップ方向での)最大x速度より高くてもよい。これは液浸カバーまたはフードの特定の設計に従ってもよい。図8のポイントC’’’は上記の変換および速度制限によって得られた合計速度ベクトルを示している。
[0076] 本明細書ではICの製造におけるリソグラフィ装置の使用に特に言及されているが、本明細書に記載のリソグラフィ装置は集積光学システム、磁気ドメインメモリ用のガイダンスおよび検知パターン、フラットパネルディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD)、薄膜磁気ヘッドなどの製造のようなその他の用途を有してもよいことを理解されたい。このような代替用途の文脈で、本明細書で用いられる「ウエーハ」または「ダイ」という用語はより一般的な用語である「基板」または「ターゲット部分」とそれぞれ同義語であると見なされることを当業者は理解しよう。本明細書で言及される基板は、露光の前または後に例えばトラック(典型的には基板にレジスト層を塗布し、露光されたレジストを現像するツール)、メトロロジツール、および/またはインスペクションツールで処理されてもよい。適用可能ならば、本明細書の開示を上記の、またはその他の基板処理ツールに適用してもよい。さらに、例えば多層ICを製造するために基板が2回以上処理されてもよいので、本明細書で用いられる基板という用語は複数の処理済み層を既に含む基板を意味することもある。
[0077] 上記では光学リソグラフィの文脈での本発明の実施形態の使用について特に言及したが、本発明は例えばインプリントリソグラフィのような他の用途で使用されてもよく、文脈が許すならば光学リソグラフィに限定されないことが理解されよう。インプリントリソグラフィでは、パターニングデバイスのトポグラフィが基板上に作成されるパターンを規定する。基板に供給されるレジスト層にパターニングデバイスのトポグラフィがプレスされ、その後、電磁放射、熱、圧力、またはそれらの組み合わせを加えることによってレジストが硬化されてもよい。パターニングデバイスはレジストから取り外され、レジストが硬化した後にパターンが残される。
[0078] 本明細書で用いられる「放射」および「ビーム」という用語は、(例えば365、248、193、157、または126nmまたはおよそその長さの波長を有する)紫外放射(UV)、および(例えば5〜20nmの範囲の波長を有する)極紫外(EUV)放射を含むあらゆる種類の電磁放射、ならびにイオンビームまたは電子ビームのような粒子ビームを包含するものである。
[0079] 「レンズ」という用語は文脈が許すなら、屈折、反射、磁気、電磁、および静電光学コンポーネントを含む様々な種類の光学コンポーネントのいずれか1つ、または組み合わせを意味するものである。
[0080] これまで本発明の特定の実施形態を記載してきたが、本発明は記載した以外に実施してもよいことが理解されよう。例えば、本発明は上記の方法を記載する1つまたは複数の機械読取可能命令シーケンスを含むコンピュータプログラム、またはこのようなコンピュータプログラムが格納されたデータ記憶媒体(例えば半導体メモリ、磁気または光ディスク)の形態をとってもよい。
[0081] 本明細書で用いられる「a」または「an」という用語は1つ以上であるものと定義される。本明細書で用いられる複数という用語は2つ以上であるものと定義される。本明細書で用いられる「別の」という用語は、少なくとも第2の、またはそれ以上であるものと定義される。本明細書で用いられる、含むおよび/または有するという用語は、含む(すなわちオープンランゲージ)であるものと定義される。本明細書で用いられる「結合される」という用語は、必ずしも直接ではなく、必ずしも機械的にではないが、接続される、と定義される。本明細書で用いられるプログラム、ソフトウエアアプリケーションなどの用語は、コンピュータシステムで実行するように設計された命令シーケンスであるものと定義される。プログラム、コンピュータプログラム、またはソフトウエアアプリケーションは、サブルーチン、機能、手順、オブジェクトメソッド、オブジェクト実装、実行可能アプリケーション、アプレット、サーブレット、ソースコード、オブジェクトコード、共用ライブラリ/ダイナミックロードライブラリ、および/またはコンピュータシステムで実行されるように設計されたその他の命令シーケンスを含んでもよい。
[0082] 上記の記述は限定的ではなく例示的であることを意図している。したがって、記載の本発明には以下に開示される請求項の範囲から離れることなく修正を行ってもよいことが当業者には明らかであろう。
[0021]本発明の実施形態によるリソグラフィ装置の図である。 [0022]リソグラフィ装置の移動制御システムのブロック図である。 [0023]xおよびy方向の速度ベクトル図である。 [0024]xおよびy方向の別の速度ベクトル図である。 [0025]xおよびy方向のさらに別の速度ベクトル図である。 [0026]本発明の実施形態による移動制御システムの設定点発生部分のブロック図である。 [0027]本発明の移動制御システムの実施形態によるxおよびy方向、ならびにpおよびq方向の速度ベクトル図である。 [0028]本発明の移動制御システムの別の実施形態によるxおよびy方向、ならびにpおよびq方向の速度ベクトル図である。

Claims (6)

  1. 基板を保持するように構成された基板支持体と、
    パターニングされた放射ビームを前記基板のターゲット部分に投影するように構成された投影システムと、
    前記基板支持体を前記投影システムに対して軌道に沿って移動させるように構成された駆動システムと
    を備え、該駆動システムが、
    前記基板支持体を第1の方向に移動させるように構成された第1の駆動モータと、
    前記基板支持体を第2の方向に移動させるように構成された第2の駆動モータと、
    前記第1の駆動モータが前記基板を前記第1の方向に移動させるために、設定点座標を含む設定点データを生成するように構成された第1の軌道プランナと、
    前記第2の駆動モータが前記基板を前記第2の方向に移動させるために、設定点座標を含む設定点データを生成するように構成された第2の軌道プランナと、
    前記第1および第2の軌道プランナによって決定された前記第1の方向および前記第2の方向の前記設定点座標を、第3の方向および第4の方向の設定点座標へとそれぞれ変換するように構成された第1の座標変換器と、
    前記第1の駆動モータが前記基板を前記第3の方向に移動させるために、移動座標を含む移動データを生成し、前記第3の方向での速度を第1の最大速度に制限するように構成された第1の設定点発生器と、
    前記第2の駆動モータが前記基板を前記第4の方向に移動させるために、移動座標を含む移動データを生成し、前記第4の方向での速度を第2の最大速度に制限するように構成された第2の設定点発生器と、
    前記第1の設定点発生器および前記第2の設定点発生器によって決定された前記第3の方向および前記第4の方向の前記移動座標を、前記第1および第2の駆動モータをそれぞれ駆動するために、前記第1の方向および第2の方向の移動座標へとそれぞれ変換するように構成された第2の座標変換器と
    を備え、
    前記投影システムと前記基板との間に液体が介在し、
    前記第1の方向が前記第2の方向と直交し、
    前記第3の方向が前記第4の方向と直交し、
    前記第3の方向が前記第1の方向に対して45°の角度をなし、
    前記第4の方向が前記第2の方向に対して45°の角度をなし、
    前記第1の最大速度は、1/2*sqrt(2)*最大液浸速度であり、
    前記第2の最大速度は、1/2*sqrt(2)*最大液浸速度である、
    液浸リソグラフィ装置。
  2. 前記第1の座標変換器が、
    p1=1/2*sqrt(2)*x1+1/2*sqrt(2)*y1
    q1=−1/2*sqrt(2)*x1+1/2*sqrt(2)*y1
    によって決定された変換を行うように構成され、
    ここで、
    x1=前記第1の方向の設定点座標
    y1=前記第2の方向の設定点座標
    p1=前記第3の方向の設定点座標
    q1=前記第4の方向の設定点座標
    である、請求項に記載の液浸リソグラフィ装置。
  3. 前記第2の座標変換器が、
    x2=1/2*sqrt(2)*p2−1/2*sqrt(2)*q2
    y2=1/2*sqrt(2)*p2+1/2*sqrt(2)*q2
    によって決定された変換を行うように構成され、
    ここで、
    x2=前記第1の方向の移動座標
    y2=前記第2の方向の移動座標
    p2=前記第3の方向の移動座標
    q2=前記第4の方向の移動座標
    である、請求項1又は2に記載の液浸リソグラフィ装置。
  4. 液浸リソグラフィ装置の投影システムに対して基板支持体を移動させる方法であって、
    基板を保持するように構成された基板支持体を準備すること、
    パターニングされた放射ビームを前記基板のターゲット部分に投影するように構成された投影システムを準備すること、
    前記基板支持体を軌道に沿って移動させるように構成され、かつ、前記基板支持体を第1の方向に移動させるように構成された駆動モータおよび前記基板支持体を第2の方向に移動させるように構成された駆動モータを備える、駆動システムを準備すること、
    前記基板支持体を前記投影システムに対して前記第1の方向に移動させるために、設定点座標を含む設定点データを生成すること、
    前記基板支持体を前記投影システムに対して前記第2の方向に移動させるために、設定点座標を含む設定点データを生成すること、
    前記第1の方向および前記第2の方向の前記設定点座標を第3の方向および第4の方向の設定点座標へとそれぞれ変換すること、
    前記基板支持体を前記投影システムに対して前記第3の方向に移動させるために、移動座標を含む移動データを生成し、前記第3の方向での速度を第1の最大速度に制限すること、
    前記基板支持体を前記投影システムに対して前記第4の方向に移動させるために、移動座標を含む移動データを生成し、前記第4の方向での速度を第2の最大速度に制限すること、および、
    前記第1および第2の駆動モータをそれぞれ駆動するために、前記第3の方向および前記第4の方向の前記移動座標を前記第1の方向および第2の方向の移動座標へとそれぞれ変換すること
    を含み、
    前記投影システムと前記基板との間に液体が介在し、
    前記第1の方向が前記第2の方向と直交し、
    前記第3の方向が前記第4の方向と直交し、
    前記第3の方向が前記第1の方向に対して45°の角度をなし、
    前記第4の方向が前記第2の方向に対して45°の角度をなし、
    前記第1の最大速度は、1/2*sqrt(2)*最大液浸速度であり、
    前記第2の最大速度は、1/2*sqrt(2)*最大液浸速度である、
    方法。
  5. 前記設定点座標の前記変換が、
    p1=1/2*sqrt(2)*x1+1/2*sqrt(2)*y1
    q1=−1/2*sqrt(2)*x1+1/2*sqrt(2)*y1
    によって決定され、
    ここで、
    x1=前記第1の方向の設定点座標
    y1=前記第2の方向の設定点座標
    p1=前記第3の方向の設定点座標
    q1=前記第4の方向の設定点座標
    である、請求項4に記載の方法。
  6. 前記移動座標の前記変換が、
    x2=1/2*sqrt(2)*p2−1/2*sqrt(2)*q2
    y2=1/2*sqrt(2)*p2+1/2*sqrt(2)*q2
    によって決定され、
    ここで、
    x2=前記第1の方向の移動座標
    y2=前記第2の方向の移動座標
    p2=前記第3の方向の移動座標
    q2=前記第4の方向の移動座標
    である、請求項4又は5に記載の方法。
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