JP4725445B2 - 再生装置、トラッキング制御方法 - Google Patents

再生装置、トラッキング制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、光ディスク記録媒体についての少なくとも再生を行う再生装置、及びこのような再生装置におけるトラッキング制御方法に関する。
従来より、DVD(Digital Versatile Disc)やBD(Blu-ray Disc:登録商標)などの光ディスク記録媒体のサーボ技術として、DPD(Differential Phase Detection)法が広く知られている。このDPD法は、レーザスポットが光ディスク記録媒体上のトラックのセンター位置からずれたときに、少なくとも2分割されたディテクタからの検出信号に位相差が生じることを利用した手法である。
具体的に、従来のDPD法としては、次の図2に示すような4分割ディテクタ11を用い、それぞれ対角部となる[ディテクタA・ディテクタC]、[ディテクタB・ディテクタD]からの検出信号の各和成分(A+C、B+D)について、それらの位相差を検出することが一般的となっている。
図12は、このようなDPD法における2つ信号(A+C、B+D)の位相差とトラックずれとの関係を示している。
なお、この図12では、図2により示す4分割ディテクタ11のように、ディスク回転方向(トラック長手方向)においてはそれぞれディテクタAとディテクタD、ディテクタBとディテクタCとに分割され、トラッキング制御方向(トラック短手方向)ではディテクタAとディテクタB、ディテクタDとディテクタCとに分割されている場合における(A+C)の波形と(B+D)の波形、及びそれらの波形の位相関係とトラックずれとの関係を示している。
図12(a)に示すようにして、(A+C)と(B+D)の波形に位相差がない場合は、トラックずれがない状態(つまりジャストトラッキングの状態)となる。
これに対し図12(b)に示すようにそれぞれの波形に位相差が生じた場合には、トラックずれが生じた状態(つまりレーザスポットがトラックセンターからずれた状態)となる。例えば、図示されるように(A+C)の位相の方が進んでいる場合には、レーザスポットは図2に示したディテクタBとディテクタCとが形成される側にずれていることになる。また、図示は省略するが、逆に(B+D)の位相の方が進んでいる場合にはディテクタAとディテクタDとが形成される側にずれていることになる。
図13は、上記のような4分割ディテクタ11を用いた場合に対応した、従来のトラッキングエラー信号生成部50の構成の一例を示している。
先ず、トラッキングエラー信号生成部50に対しては、図2により示した4分割ディテクタ11におけるディテクタAとディテクタCからの検出信号の加算結果(A+C)と、ディテクタBとディテクタDからの検出信号の加算結果(B+D)とが入力されることになる。トラッキングエラー信号50には、これら(A+C)と(B+D)とを入力してトラッキングエラー信号を生成する構成として、イコライザ51a、51b、ゼロクロスタイミング検出部52a、52b、位相差比較部53、ローパスフィルタ54a、54b、差動アンプ55が備えられている。
図示するようにして(A+C)はイコライザ51aに入力され、高域成分が強調された後、ゼロクロスタイミング検出部52aに供給されてそのゼロクロスタイミングが検出される。
また、(B+D)としても同様に、イコライザ51bに入力されて高域成分が強調された後、ゼロクロスタイミング検出部52bに供給されてそのゼロクロスタイミングが検出される。
ゼロクロスタイミング検出部52a、52bにて検出されたゼロクロスタイミングの検出信号は位相差比較部53に供給される。位相差比較部53は、ゼロクロスタイミング検出部52aから供給される(A+C)のゼロクロスタイミングと、ゼロクロスタイミング検出部52bから供給される(B+D)のゼロクロスタイミングとを比較して、この場合は(A+C)のゼロクロスタイミングの方が早い(つまり(A+C)の位相の方が進んでいる)ときにはプラス(+)のパルスを、また(B+D)のゼロクロスタイミングの方が早い(つまり(B+D)の位相の方が進んでいる)ときにはマイナス(−)のパルスを出力する。
図示するようにして位相差比較部53からの+パルスはローパスフィルタ54aに供給され、また−パルスはローパスフィルタ54bに供給される。ローパスフィルタ54a、54bでは、それぞれ位相差比較部53からの入力信号について低域成分のみを通過させ、それを差動アンプ55に出力する。差動アンプ55は、ローパスフィルタ54a、54bからの入力信号についてその差分を算出し、その結果をトラッキングエラー信号として出力する。
このような構成によれば、位相差比較部53からの出力として相対的に+のパルスが多い場合(つまり(A+C)の位相が進む割合が多い場合)には、差動アンプ55からは+の極性によるトラッキングエラー信号が出力されるようになる、また−のパルスが多い場合((B+D)の位相が進む割合が多い場合)には差動アンプ55から−の極性によるトラッキングエラー信号が出力されるものとなる。
このようにして、従来のDPD法では、レーザスポットのトラックセンターからのずれに応じてそれぞれに位相差が生じるようにして分けられた信号成分(この場合は[A、C]と[B,D])について、それらの信号成分のゼロクロスタイミングを検出して位相差の情報を得た上で、その位相差の情報に基づいてトラッキングエラー信号を生成するようにされている。
なお、関連する従来技術については下記特許文献を挙げることができる。
特開2006−53968号公報
しかしながら、上記のような従来のDPD法は、光ディスク記録媒体の線方向記録密度の高密度化が進むにつれて、適正にトラッキングエラー信号を生成することができなくなる危険性を有している。
図14は、光ディスク記録媒体に対して記録されるべき信号波形(記録波形)と、この記録波形に基づき実際に記録された信号を再生して得られる再生波形との関係を示している。仮に、光ディスク記録媒体の高記録密度化が記録マーク(ピット)の最短マーク長が再生ピックアップの光学カットオフ付近(或いはそれ以上)となるまでに押し進められた場合は、この図14中に期間t−tと示す最短マークからの再生信号の振幅が充分に(或いは全く)得られなくなってしまうことになる。そして、このように再生信号波形の振幅が充分に得られなくなると、この再生信号と同じ4分割ディテクタからの検出信号に基づき得られる(A+C)、(B+D)の各信号成分としても充分な振幅が得られなくなってしまう。
このようにして(A+C)、(B+D)の信号成分の振幅が充分に得られなくなれば、それらのゼロクロスタイミングの検出精度も著しく悪化するものとなる。そして、このことによれば、先の図13に示した従来のトラッキングエラー信号生成部50では(A+C)と(B+D)との位相差を適正に検出することができなくなり、トラッキングエラー信号の精度が著しく悪化してしまう。
トラッキングエラー信号の精度が悪化すれば、トラッキングサーボの精度も悪化し、再生パフォーマンスの悪化にもつながることになる。
また、先の説明によれば、従来のDPD法では、(A+C)と(B+D)のそれぞれのゼロクロスタイミングを検出した結果に基づき位相差の情報を得るものとしているが、このような手法によると、これら2つの信号についての位相差の情報はゼロクロスタイミングでしか得ることができないものとなる。このことで、トラッキングサーボ制御の高速化、及び高精度化が妨げられるものとなっている。
また、さらに従来のDPD法では、ゼロクロスタイミングの検出精度を上げるために、(A+C)、(B+D)の各信号の波形を整形するためのイコライザが設けられる(イコライザ51a、51b)。特に、高記録密度とされる場合には、このようなイコライザが必須となり、その分の回路スペースの拡張及びコストアップが強いられるものとなる。
そこで、本発明では以上のような問題点に鑑み、光ディスク記録媒体について少なくとも再生を行う再生装置として、以下のように構成することとした。
つまり、上記光ディスク記録媒体に対するレーザ光の出力端及び上記光ディスク記録媒体からの反射光の入力端となる対物レンズと、上記対物レンズを介して得られる上記反射光の検出を行うためのディテクタとして少なくとも2以上に分割されたディテクタと、上記対物レンズを少なくともトラッキング方向に移動可能に保持するトラッキング機構とが設けられたヘッド手段を備える。
また、上記ヘッド手段における上記分割された各ディテクタの検出信号に基づき生成される第1信号と第2信号であって、上記レーザ光に基づくレーザスポットが上記光ディスク記録媒体上のトラックのセンター位置からずれたときに位相差が生じるようにして生成された第1信号と第2信号とについて、上記第1信号を目標波形として入力し、上記第2信号を入力波形として入力して、上記入力波形が上記目標波形と一致するようにFIRフィルタを用いた波形等化処理を行うように構成された波形等化手段を備える。
また、上記波形等化手段における上記FIRフィルタの所定のタップ係数に基づく所定演算を行って上記FIRフィルタのタップ係数の非対称成分を算出することで、上記第1信号と上記第2信号との位相差を検出する位相差検出手段を備える。
さらに、上記位相差検出手段により算出された上記非対称成分に基づき、上記トラッキング機構を制御するトラッキング制御手段を備えるようにしたものである。

ここで、仮に上記第1信号と上記第2信号とに位相差が生じていたと仮定すると、上記のようにして第1信号(入力波形)が第2信号(目標波形)と一致するようにFIR(Finite Impulse Response)フィルタを用いて行われる波形等化処理としては、上記第1信号の位相を上記第2信号の位相に合わせるように変化させる処理となる。すなわち、このような処理の結果上記FIRフィルタの収束値として得られるタップ係数としては、上記第2信号に対する上記第1信号の位相差をキャンセルするための値が得られていることになる。
このような収束後におけるFIRフィルタのタップ係数では、その非対称性により、入力波形と目標波形との位相差が現れるものとなる。従って、上記本発明のようにして、第1信号を入力波形、第2信号を目標波形として入力する上記波形等化手段のFIRフィルタのタップ係数の非対称成分を算出すれば、それら第1信号と第2信号との位相差を検出することができる。
このようにして本発明によれば、2つ信号のゼロクロスタイミングを検出することなく、それらの信号の位相差を検出することが可能となる。
これによれば、例えば本発明の再生装置(及びトラッキング制御方法)のように、上記本発明による位相差検出の手法を光ディスク記録媒体の再生時のトラッキング制御に適用したときには、光ディスク記録媒体の線方向記録密度の向上に伴い再生信号振幅が充分に得られなくなった場合にも、適正に2つの信号の位相差を検出することができることになる。つまり、このことでトラッキングエラー信号の精度向上が図られ、ひいてはトラッキングサーボ制御の精度も向上し、再生パフォーマンスの悪化も抑制することができる。
また、上記のようにして2つの信号のゼロクロスタイミングの検出が不要であることから、ゼロクロスタイミング以外のすべてのサンプリング点にて2つ信号の位相差の情報を得ることができ、これによって従来よりもトラッキングサーボ制御の高速化を図ることができる。また、このようにゼロクロスタイミング以外のすべてのサンプリング点にて位相差の情報を得ることができれば、トラッキングサーボ制御の精度向上も図られる。
また、このようにゼロクロスタイミングの検出が不要であることで、従来ではゼロクロスタイミングの検出精度向上のために各信号を波形整形するイコライザが必要であったものを、本発明では不要とすることができる。これにより、従来のトラッキングエラー信号生成のための回路構成との比較で、回路スペースの縮小、及び低コスト化が図られる。
以下、発明を実施するための最良の形態(以下実施の形態とする)について説明していく。
<第1の実施の形態>

図1は、本発明の実施の形態としての再生装置1の内部構成を示すブロック図である。
なお、図1では、再生装置1の主に光ディスクDに記録された信号についての再生系とサーボ系(トラッキングサーボ、フォーカスサーボ)のみについて示し、他の部分については省略して示している。
先ず、光ディスク1は、当該再生装置1に設けられたターンテーブル(図示せず)に搭載された状態で、図示するスピンドルモータ(SPM)2によって所定の回転駆動方式に従って回転駆動される。このスピンドルモータ2の回転制御は、図示されないスピンドルサーボ回路によって行われる。
ここで、実施の形態の光ディスクDとしては、再生専用のROMディスクを想定しており、具体的にはBD(Blu-ray Disc:登録商標)等の高記録密度ディスクとして、例えば後述する対物レンズOLの開口率NA=0.85、レーザ波長405nmにより再生が行われる。
上記のようにしてスピンドルモータ2によって回転駆動される光ディスクDに対し、図示する光ピックアップOPが記録信号の読み出しを行う。
この光ピックアップOPには、レーザ光源となるレーザダイオード(図示せず)、このレーザダイオードからのレーザ光を光ディスクDの記録面に集光・照射するための対物レンズOL、光ディスクDからの上記レーザ光照射に基づく反射光を検出する4分割ディテクタ11が備えられている。
さらに、上記対物レンズOLをトラッキング方向及びフォーカス方向に移動可能に保持する二軸機構DCが設けられている。この二軸機構DCにはトラッキングコイル・フォーカスコイルが備えられ、後述するサーボ回路4からのトラッキングドライブ信号TD、フォーカスドライブ信号FDがこれらトラッキングコイル、フォーカスコイルに供給されることで、対物レンズOLを上記トラッキング方向及びフォーカス方向に駆動するようにされる。
確認のために述べておくと、上記トラッキング方向(後述するトラッキング制御方向)とは、光ディスクDに形成されるトラックの短手方向である。すなわち、光ディスクDの回転方向とは直交する方向である。
また、上記フォーカス方向は光ディスクDに接離する方向である。
ここで、上記光ピックアップOP内の4分割ディテクタ11における各ディテクタ(A,B,C,D)の配置について、次の図2を参照して説明しておく。
図示するようにして、この場合の4分割ディテクタ11としては、図中の片矢印で示すディスク回転方向(トラック長手方向)においてはそれぞれディテクタAとディテクタD、ディテクタBとディテクタCとに分割されており、また、ディスク回転方向とは直交する図中両矢印により示すトラッキング制御方向(トラック短手方向)では、ディテクタAとディテクタB、ディテクタDとディテクタCとに分割されている。
図1に戻り、上記4分割ディテクタ11によって検出された反射光信号は、マトリクス回路3に供給される。マトリクス回路3は、上記反射光信号に基づいて再生信号RF、トラッキングエラー信号TE、フォーカスエラー信号FEを生成する。
なお、このマトリクス回路3内における、特にトラッキングエラー信号TEの生成系の構成については後述する。
サーボ回路4は、上記マトリクス回路3からのトラッキングエラー信号TE、フォーカスエラー信号FEに対し、それぞれ位相補償等のためのフィルタリングやループゲイン処理等の所定演算を行ってトラッキングサーボ信号TS、フォーカスサーボ信号FSを生成する。そして、これらトラッキングサーボ信号TS及びフォーカスサーボ信号FSに基づいてトラッキングドライブ信号TD及びフォーカスドライブ信号FDを生成し、これを光ピックアップOP内の二軸機構DCのトラッキングコイル・フォーカスコイルに供給する。
ここで、このようなサーボ回路4の動作が行われることで、上述した4分割ディテクタ11、マトリクス回路3、及びサーボ回路4、二軸機構DCによって、トラッキングサーボループ、及びフォーカスサーボループが形成されることになる。これらトラッキングサーボループ、及びフォーカスサーボループが形成されることで、光ディスクDに照射されるレーザ光のビームスポットが光ディスクDに形成されるピット列(記録トラック)をトレースし且つ適正なフォーカス状態(フォーカス点)で維持されるように制御が行われるようになっている。
またサーボ回路4は、後述するシステムコントローラ5からのトラックジャンプ指令に応じて、トラッキングサーボループをオフとし、上記トラッキングドライブ信号TDとしてジャンプパルスを出力することで、トラックジャンプ動作を実行させる。
また、サーボ回路4は、このようなトラックジャンプ後などにおいて、再びトラッキングサーボループをオンとしてトラッキングサーボ制御を行うための引き込み制御も行うようにされる。
またサーボ回路4は、システムコントローラ5からのアクセス実行制御に基づいてスレッドドライブ信号SDを生成し、図中のスレッド機構SLDを駆動する。詳細な図示は省略しているが、このスレッド機構SLDは、光ピックアップOPを保持するメインシャフト、スレッドモータ、伝達ギア等による機構を有し、上記スレッドドライブ信号SDに応じてスレッドモータを駆動することで、光ピックアップOPの所要のスライド移動を行うようにされている。
またサーボ回路4は、上記したトラッキングエラー信号TEの低域成分として得られるスレッドエラー信号SEを生成し、このスレッドエラー信号SEに基づいて上記スレッドドライブ信号SDとしてドライブパルスを出力することで、いわゆるスレッドサーボ制御も行うようにされている。
PLL(Phase Locked Loop)回路10は、図示するようにして上記マトリクス回路3にて生成された再生信号RFを入力し、この再生信号RFからシステムクロックSCLを生成する。PLL回路10により生成されるシステムクロックSCLは、必要な各部に対し動作クロックとして供給される。
また、マトリクス回路3にて生成された再生信号RFは、分岐してイコライザ(EQ)6に対しても供給される。そして、このイコライザ6により波形整形された再生信号RFは、ビタビ(Viterbi)復号器7に供給される。
これらイコライザ6及びビタビ復号器7によっては、いわゆるPRML(Pertial Response Maximum Likelihood)によるビット検出法を利用した2値化処理が行われる。すなわち 上記イコライザ6は、上記ビタビ復号器7のPRクラスに適合した再生信号RFが得られるように波形整形処理を行う。そしてビタビ復号器7は、このように波形整形された再生信号RFに基づきビタビ検出法によるビット検出を行うことで、2値化信号DDを得るようにされる。
上記ビタビ復号器7にて得られた2値化信号DDは、1−7pp復調器8に入力される。1−7pp変調器8は、RLL(1,7)PP(Parity preserve/prohibit、RLL:Run Length Limited)変調データとして得られる上記2値化信号DDを復調する処理を行う。
そして、このようにRLL(1,7)PP復調されたデータは、ECCブロック9に供給されてエラー訂正処理やデインターリーブ処理等が施される。これによって、光ディスクDに記録されたアプリケーションデータについての再生データが得られる。
また、図示するようにして再生装置1には、システムコントローラ5が設けられる。このシステムコントローラ5は、CPU(Centeral Processing Unit)、ROM、RAMなどを備えて構成される。システムコントローラ5では、上記ROM等に格納されたプログラムに従って上記CPUが動作することで各部に対する制御を行うようにされている。
例えば、このような各部に対する制御の一例として、システムコントローラ5は、先に述べたようなトラックジャンプ指令を行って、サーボ回路4にトラックジャンプ動作の実現のための動作を実行させる。また、例えば光ディスクDの所定アドレスに記録されるデータについての読み出しを行うとしたときは、そのアドレスを目的としてサーボ回路4に対するシーク動作制御を行う。即ちサーボ回路4に指令を出し、上記指定されたアドレスをターゲットとする光ピックアップOPのアクセス動作を実行させる。
続いて、図3は、図1に示したマトリクス回路3内の、特にトラッキングエラー信号TEの生成系の構成について示すブロック図である。
先ず、この図においても、図1に示した光ピックアップOP内の4分割ディテクタ11としての4つのディテクタA,B,C,Dが示されている。そして、これらディテクタA,B,C,Dから4つの検出信号が、マトリクス回路3に対して供給される。
マトリクス回路3において、トラッキングエラー信号TEの生成系としては、図示するように加算器12a、12b、ローパスフィルタ(LPF)13a、13b、自動振幅調整器(AGC)14a、14b、A/Dコンバータ15a、15b、適応型イコライザ16、非対称成分計算部17が備えられる。
上記ようにして供給される4分割ディテクタ11からの検出信号のうち、ディテクタAとディテクタCからの検出信号が加算器12aに入力される。また、ディテクタBとディテクタDからの検出信号が加算器12bに入力される。これにより、上記加算器12aではディテクタA、ディテクタCからの検出信号の和信号(A+C)が得られ、また上記加算器12bではディテクタB、ディテクタDからの検出信号の和信号(B+D)が得られるようになっている。
加算器1aにて得られたディテクタA、ディテクタCからの検出信号の和信号(A+C)は、ローパスフィルタ13aによるフィルタリング処理、及び自動振幅調整器14aにおける自動振幅調整処理を経た後にA/Dコンバータ15aに供給され、ここでサンプリングが行われてデジタルデータとして出力される。このようにA/Dコンバータ13aにてデジタルサンプリングデータに変換されたディテクタA、ディテクタCからの検出信号の和信号のことを、以下では「信号A+C」と呼ぶ。
同様に加算器1bにて得られたディテクタB、ディテクタDからの検出信号の和信号(B+D)としても、ローパスフィルタ13bによるフィルタリング処理、及び自動振幅調整器14bにおける自動振幅調整処理を経た後に、A/Dコンバータ15bにてデジタルサンプリングデータに変換される。A/Dコンバータ15bにてデジタルサンプリングデータに変換されたディテクタB、ディテクタDからの検出信号の和信号については、「信号B+D」と呼ぶ。
そして、これらA/Dコンバータ15a、15bにて得られた信号A+C、信号B+Dは、適応型イコライザ16に供給される。
適応型イコライザ16は、図示するようにFIR(Finite Impulse Response)フィルタ20を備え、入力信号波形が目標信号波形と一致するように波形等化処理を行うFIR型の適応型イコライザ(波形等化器)である。この場合、波形等化のアルゴリズムとしては、一般的なLMS(Least Mean Square)アルゴリズムが採用される。
この適応型イコライザ16には、上記信号A+Cが目標信号波形として入力され、上記信号B+Dが入力信号波形として入力される。
ここで、上記適応型イコライザ16の内部構成を次の図4に示す。
図4に示されるように、適応型イコライザ16には、上記FIRフィルタ20と共に、タップ係数更新回路2と誤差計算部2とが備えられている。
FIRフィルタ20には、図示するようにして信号B+Dに対して遅延回路21、22が設けられている。すなわち、この場合の入力波形とされる信号B+Dについては、計3つのタップが形成されている。図示するようにして信号B+Dについての1番目のタップはタップT1、遅延回路21による遅延後に得られる2番目のタップはタップT2、遅延回路22の遅延後となる3番目のタップはタップT3とする。
また、FIRフィルタ20は、上記タップT1、T2、T3に対してそれぞれ対応するタップ係数を与えるための乗算回路2、2、2が設けられる。さらにこれら乗算回路2、2、2の乗算結果を加算して、FIRフィルタ20の出力信号yを得る加算器2が備えられる。図示するようにして加算器2にて得られた出力信号yは、誤差計算部28に供給される。
誤差計算部28は、目標波形とFIRフィルタ20の出力との誤差を計算するために設けられる。つまり、誤差計算部28に対しては、この場合の目標波形である信号A+Cと、上記のようにしてFIRフィルタ20から出力される出力信号yとが供給される。そして、この誤差計算部28は、例えば「y−(A+C)」による演算を行ってそれらの誤差を計算する。このような誤差計算部28による計算結果はタップ係数更新回路27に供給される。
タップ係数更新回路27は、誤差計算部28により計算された誤差の値と、入力波形としての信号B+Dとに基づき、FIRフィルタ20の各タップTに与えられるべきタップ係数Cを更新する処理を行う。この場合、タップ係数更新回路27は、上述したLMSアルゴリズムに基づくタップ係数更新処理として、誤差計算部28により計算された誤差の2乗平均値が最小となるように各タップ係数Cを更新する処理を行うようにされている。
ここで、このようにFIRフィルタ20の各タップTに対して与えられるべきタップ係数Cについて、中心のタップT2に与えられるべきタップ係数Cについてはタップ係数C(m)とする。また、このように中心をm番目としたことに応じ、タップT3に与えられるべきタップ係数Cについてはタップ係数C(m+1)とし、またタップT1に与えられるべきタップ係数Cについてはタップ係数C(m−1)とする。
図示するようにして、タップ係数更新回路27からのタップ係数C(m−1)は乗算回路23に、タップ係数C(m)は乗算回路24に、またタップ係数C(m+1)は乗算回路25にそれぞれ供給される。乗算回路23、24、25は、このようにしてタップ係数更新回路27によって逐次更新されるタップ係数Cを対応するタップTの値に乗算するようにされている。
ここで、上記構成によるFIR型の適応型波形等化器としての適応型イコライザ16において、例えば仮に、目標波形に対し入力波形の位相がずれていたとすると、入力波形の位相を目標波形の位相に近づけるように波形等化処理が行われることになる。このことによると、このような波形等化処理が行われることによって得られる各タップ係数Cとしては、上記のような入力波形の目標波形に対する位相ずれを反映した値が得られていることになる。
具体的に言うと、このような入力波形と目標波形との位相ずれの成分は、タップ係数Cの非対称性として現れることになる。つまり、例えばこの場合において中心のタップ係数C(m)に対しては、タップ係数C(m−1)とタップ係数C(m+1)とがそれぞれ対称の位置関係となるが、これらタップ係数C(m−1)、C(m+1)のうち、例えばタップ係数C(m+1)の値の方が大きければ、現在の値よりも1つ前の値側への重み付けが大きいということになり、入力波形の位相を遅らせる方向に重み付けが行われていることになる。このことから、非対称性としてこのようにタップ係数C(m+1)側への偏りが検出されれば、入力波形の位相の方が進んでいるということがわかることになる。
同様に、タップ係数C(m−1)の値の方が大きければ、現在の値よりも1つ後の値側への重み付けが大きく、入力波形の位相を進ませる方向に重み付けが行われることになるので、非対称性としてこのようにタップ係数C(m−1)側の値の方に偏りが検出されたときには、入力波形の位相の方が遅れていることがわかるものとなる。
このようなことを踏まえると、目標波形と入力波形との位相差、すなわち信号A+Cと信号B+Dとの位相差を検出するには、FIRフィルタ20のタップ係数Cの非対称成分を算出すればよいことがわかる。
このために、図4に示す適応型イコライザ16としては、図示するようにしてタップ係数更新回路27から乗算回路23、25に設定されるべきタップ係数C(m−1)、C(m+1)を分岐させ、それらを先の図3に示した非対称成分計算部17に対して供給するようにしている。
図3において、この非対称成分計算部17は、例えば図示する「C(m−1)−C(m+1)」による演算を行って、FIRフィルタ20のタップ係数Cの非対称成分(D)を算出する。そして、この結果をトラッキングエラー信号TEとして出力する。
このように非対称成分計算部17より出力された上記非対称成分としてのトラッキングエラー信号TEは、先の図1にて示したようにサーボ回路4に対して供給されることになる。
ここで、以下では、上記のようにして算出されるタップ係数Cの非対称成分をトラッキングエラー信号TEとして用いることの有効性について説明しておく。
先ず、上記説明によると、この場合の適応型イコライザ16においては信号A+Cを目標波形、信号B+Dを入力波形として入力するものとしているが、これら信号A+Cと信号B+Dとは、先の図12を参照してわかるように、理想的にはその波形の位相のみが異なる信号となるべきものである。
一方で、位相のみを変化させるFIRフィルタのタップ係数については、sinc関数(sinc(x)=sin(x)/x)により表されることが知られている。具体的に、FIRフィルタのk番目のタップ係数をC(k)、位相変分をδ、FIRフィルタの中央のタップT2をm番目のタップとすると、C(k)=sinc{(k−m)π+δ}で表すことができる。
そして、このようにC(k)=sinc{(k−m)π+δ}が成り立つとすると、図3に示した非対称成分計算部17により算出される非対称成分は、これをDとした場合に、
D=C(m−1)−C(m+1)=sinc(−π+δ)−sinc(π+δ)・・・(式1)
により表すことができる。
図5は、上記(式1)に基づき、位相差(δ/π)と非対称成分D=C(m−1)−C(m+1)との関係をプロットした結果を示している。なお、この図では横軸を位相差(δ/π)、縦軸を非対称成分Dとした場合のそれぞれの関係を示している。
この図に示されるように、非対称成分Dは、−π<δ<πの範囲において、位相差(δ/π)の極性が負のときは負の値を、正のときは正の値となっており、2つ入力信号の位相差の極性を正しく表すものとなっている。また、−0.8π<δ<0.8πの範囲においては、位相差(δ/π)の絶対値の上昇に応じて非対称成分Dの絶対値も上昇する傾向となっている。特に、図中の2本の縦破線により示す−0.3π<δ<0.3の範囲においては、非対称成分Dと位相差(δ/π)とはほぼ線形の関係を有するものとなっていることがわかる。
これらのことより、非対称成分Dは、適応型イコライザ16への2つ入力信号の位相差の極性とその値とをほぼ正確に表すものとなることがわかる。そして、このことによれば、非対称成分DをDPD(Differential Phase Ditection)法における2つの信号の位相差を表す信号、すなわちトラッキングエラー信号として充分に実用可能であることが理解できる。
なお、確認のために述べておくと、本実施の形態のトラッキングエラー信号TEの生成系では、A/Dコンバータ15a、15bにおいて非同期サンプリングにより信号A+Cと信号B+Dとしてのサンプリングデータを得ることができるが、これらA/Dコンバータ15a、15bにおけるサンプリング周期の設定によれば、信号A+Cと信号B+Dとの位相差(つまり非対称成分D)として実際に得られる値の範囲を調整することができる。
すなわち、このことによれば、このようなA/Dコンバータ15a、15bのサンプリング周期の設定により、実際にD=C(m−1)−C(m+1)として得られる値の範囲を例えば上述した−0.3π<δ<0.3の範囲のような線形の関係となる範囲内に収めるといったことも可能となるものである。
但し、実際のトラッキングサーボ制御時にて生じうる信号A+Cと信号B+Dとの位相差の値としては、図5における−0.8π>δやδ<0.8πなどといった大きな値にはならないことが予想されるので、上記のような線形の関係となる範囲内への調整は特に行わずとも、非対称成分Dに基づく適正なトラッキングサーボ制御動作を行うことができると言える。実際、後の図7に示すようにして、本実施の形態のトラッキングエラー信号TEによれば適正にトラッキンサーボ制御を行うことができるという実験結果が得られている。
なお、トラッキングサーボの引き込み時には、信号A+Cと信号B+Dとの位相差の値が比較的大きくなるが、引き込み時には比較的ラフな制御(正・負の極性制御)ができればよい点、及び図5に示すように非対称成分Dはほぼ全域で位相差の極性を正しく表している点を考慮すれば、引き込み時についても上記のようなサンプリング周期による調整は特に不要であることがわかる。
続いて、図6は、本実施の形態の適応型イコライザ16のような3タップによるFIR型の適応型波形等化器について、入力波形と目標波形の位相差を時間経過と共に変化させたときのタップ係数Cの非対称成分Dの振る舞いをシミュレーションした結果を示している。なお、この図において、入力波形と目標波形の位相差は実線で示しており、非対称成分D(C(m−1)−C(m+1))は破線により示している。
この図6において、本実施の形態ではFIRフィルタのタップ係数が3つと非常に少ない条件であって、また2つの波形の位相差としては途中に意図的に急峻な変化を与えた期間を設けたに関わらず、非対称成分Dはこれに良く追従していることがわかる。
このシミュレーション結果によっても本実施の形態の有効性が示されている。
さらに、図7は、従来のDPD法により生成されたトラッキングエラー信号の波形(図7(a))と、本実施の形態の手法により生成されるトラッキングエラー信号TEの波形(図7(b))とを対比して示している。
なお、これら図7(a)(b)において、破線はトラッキングサーボ制御オフ時に得られる波形(いわゆるトラバース信号)を示し、実線はトラッキングサーボ制御オン時に得られる波形を示している。
また、図7(b)の実験結果は、図7(a)の実験結果を得るにあたって用いた従来のDPD法を採用する再生装置にて得られるディテクタ検出信号を利用したシミュレーション結果を示すものである。つまり、このような従来の再生装置が備える4分割ディテクタからの検出信号を先の図3に示した本実施の形態としてのマトリクス回路3に入力して、これによって最終的に非対称成分計算部17にて得られるトラッキングエラー信号TEの波形を示しているものである。
また、この図7に示す実験結果を得るにあたっては、現状のBDよりも高記録密度とされる、単層35GB程度の記録容量を有する光ディスクDを用いるものとした。
これら図7(a)(b)の対比により示されるように、図7(b)に示す本実施の形態のトラッキングエラー信号TEによれば、図7(a)に示す従来DPD法によるトラッキングエラー信号よりも若干ノイズ成分が減少されていることがわかる。
このことから本実施の形態のトラッキングエラー信号TEとしては、従来方式によるものと同等かそれ以上の精度が得られていることが理解できる。
これまでで説明したように、本実施の形態の再生装置1によれば、従来のDPD法と同様に、レーザスポットがトラックのセンター位置からずれたときに位相差が生じるようにして生成された2つの信号(A+C、B+D)について、そのうち一方を入力波形、他方を目標波形として入力する適応型イコライザ16を備えている。そして、このような適応型イコライザ16におけるタップ係数Cの非対称成分Dを算出することで、上記2つの信号の位相差を検出することができる。つまり、これによってDPD法におけるトラッキングエラー信号TEを得ることができるものである。
また、本実施の形態の再生装置1では、このような2つの信号の位相差を表す非対称成分Dとしてのトラッキングエラー信号TEに基づき、サーボ回路4が二軸機構DC(トラッキングコイル)の駆動制御を行うようにされている。すなわち、このような駆動制御によりトラッキングサーボ制御、及びトラッキングサーボの引き込みなどのトラッキング制御を行うものである。
上記のようにして、本実施の形態の再生装置1によれば、2つの信号(A+C、B+D)の位相差を適応型イコライザ16のタップ係数Cの非対称成分Dを算出することで検出できるので、これら2つの信号の位相差の検出にあたり、従来のようにそれぞれの信号のゼロクロスタイミングを検出する必要はなくなる。
これによれば、光ディスクDの線方向記録密度の向上に伴い再生信号振幅(4分割ディテクタ11からの検出信号振幅)が充分に得られなくなった場合にも、適正に上記2つの信号の位相差を検出することができる。すなわち、このことでトラッキングエラー信号TEの精度向上が図られ、トラッキング制御(特にトラッキングサーボ制御)の精度も向上させることができる。また、このようにトラッキングサーボ制御が向上すれば、その分再生パフォーマンスの悪化も抑制することができる。
また、上記のようにしてゼロクロスタイミングの検出が不要であることで、従来ではゼロクロスタイミングの検出精度向上のために各信号を波形整形するイコライザ(図13、イコライザ51a、51bを参照)が必要であったものを、これを不要とすることができる。これにより、従来のトラッキングエラー信号生成のための回路との比較で、回路スペースの縮小、及び低コスト化が図られる。
また、これまでの説明から理解されるように、本実施の形態の再生装置1によれば、ゼロクロスタイミング以外のすべてのサンプリング点にて2つの信号の位相差の情報を得ることができる。これによれば、従来よりもトラッキングサーボ制御の高速化を図ることができる。また、このようにゼロクロスタイミング以外のすべてのサンプリング点にて位相差の情報を得ることができれば、トラッキングサーボ制御の精度としても向上させることができる。
また、先の図3の構成からわかるように、本実施の形態のトラッキングエラー信号TEとしては、4分割ディテクタ11からの検出信号の非同期サンプリングによるA/D変換後のデータに対し、デジタル同期回路での演算のみを行うことによって生成することができる。
<第2の実施の形態>

図8は、第2の実施の形態としてのトラッキングエラー信号TEの生成系の構成について示している。
なお、この図8としても、先の図2の場合と同様に図1に示したマトリクス回路3内のトラッキングエラー信号の生成系の構成のみを抽出して示すもので、他の構成については省略している。また、この第2の実施の形態を始めとして、以下の各実施の形態(図9〜図11)においては、既に第1の実施の形態で説明した部分については同一符号を付して説明を省略する。また、確認のために述べておくと、以下の各実施の形態においても、再生装置1の全体構成としては先の図1に示したものと同様となる。
第2の実施の形態は、トラッキングサーボの引き込み時には従来のDPD法によるトラッキングエラー信号を用いるものとし、引き込み後のトラッキングサーボ制御時には実施の形態の手法としての非対称成分Dによるトラッキングエラー信号TEを用いるようにしたものである。
図8に示すようにして、この場合のマトリクス回路3においても、図中の一点鎖線により囲うように、図に示したトラッキングエラー信号TEの生成系としての構成が設けられる(加算器12a、12b、ローパスフィルタ13a、13b、自動振幅調整器14a、14b、A/Dコンバータ15a、15b、適応型イコライザ16、非対称成分計算部17)。
そして、この場合のマトリクス回路3には、非対称成分計算部17から出力されるトラッキングエラー信号TEをアナログ信号に変換する、D/Aコンバータ29が設けられる。
さらに、この場合のマトリクス回路3では、加算器12aの加算結果として得られるディテクタAとディテクタCの検出信号の和信号(A+C)と、加算器12bの加算結果として得られるディテクタBとディテクタDからの検出信号の和信号(B+D)とが、それぞれ分岐してトラッキングエラー信号生成部50に供給されるようになっている。
このトラッキングエラー信号生成部50は、従来のDPD法(各和信号のゼロクロスタイミングの検出結果に基づき位相差を検出する手法)によるトラッキングエラー信号を生成するように構成される。その具体的な内部構成としては、例えば先の図13に示したトラッキングエラー信号生成部50と同様の構成となる。
さらに、このトラッキングエラー信号生成部50から出力されるトラッキングエラー信号は、図示するスイッチSWの端子t2に対して供給される。また、上記D/Aコンバータ29によりD/A変換されたトラッキングエラー信号TEは、スイッチSWの端子t3に対して供給される。
スイッチSWは、図示する端子t1に対して上記端子t2または上記端子t3を択一的に選択することのできる2接点スイッチとされる。この場合、上記端子t1の出力が、マトリクス回路3から出力されるトラッキングエラー信号となり、図示するようにしてサーボ回路4に対して供給される。
その上で、上記スイッチSWの切り替え制御が、サーボ回路4からのトラッキングサーボループON/OFF信号によって行われるようになっている。このトラッキングサーボループON/OFF信号は、トラッキングサーボループのON/OFF状態を示す信号である。
ここで、周知のようにサーボ回路4内には、トラッキングサーボ制御のON/OFFに応じてトラッキングサーボループをON/OFFするためのスイッチが設けられており、サーボ回路4内では当該スイッチのON/OFF制御を行うことでトラッキングサーボループをON/OFFすることができる。
第2の実施の形態では、このようなサーボ回路4内においてトラッキングサーボループをON/OFFするための制御信号を分岐させて、上記トラッキングサーボループON/OFF信号として上記スイッチSWにも供給するようにしている。スイッチSWでは、このようなトラッキングサーボループON/OFF信号がOFFを示すものである場合は上記端子t2を選択し、ONを示すものである場合には上記端子t3を選択する。
上記のような構成により、上記トラッキングサーボループON/OFF信号として、トラッキングサーボの引き込み時に対応してトラッキングサーボループをOFFとする信号が得られた場合には、上記スイッチSWにて端子t2が選択される。これによってトラッキングサーボの引き込み時には、サーボ回路4に対し、トラッキングエラー信号生成部50からの従来DPD法に基づくトラッキングエラー信号が供給される。
また、トラッキングサーボの引き込み後、トラッキングサーボ制御への移行のために上記トラッキングサーボループON/OFF信号としてトラッキングサーボループをONとする信号が得られた場合には、上記スイッチSWにて端子t3が選択され、これによってトラッキングサーボ制御時に対応しては、サーボ回路4に対して非対称成分計算部17にて算出された非対称成分Dに基づくトラッキングエラー信号TEが供給されるものとなる。
このようにして第2の実施の形態によれば、従来DPD法によるトラッキングエラー信号に基づきトラッキングサーボの引き込み制御を行うことができ、その後のトラッキングサーボ制御については非対称成分Dによるトラッキングエラー信号TEに基づき行うことができる。
これによれば、トラッキングサーボの引き込み精度としては従来の精度を確保しつつ、トラッキングサーボ制御についてはトラッキングエラー信号TEに基づき従来よりも精度よく行うことができる。
なお、図8では非対称成分計算部17が出力するトラッキングエラー信号TE側にD/Aコンバータ29を挿入する場合を例示したが、後段のサーボ回路4がデジタル信号によるトラッキングエラー信号に対応する構成とされる場合には、トラッキングエラー信号生成部50が出力するトラッキングエラー信号側にアナログ→デジタル変換のためのA/Dコンバータを挿入するものとすればよい。
<第3の実施の形態>

図9は、第3の実施の形態としてのトラッキングエラー信号TEの生成系の構成について示している。
なお、この図9では、図2に示したマトリクス回路3内に設けられる適応型イコライザ16及び第3の実施の形態としての追加構成のみを抽出して示しており、他の部分については省略している。
第3の実施の形態は、入力波形、目標波形として入力される2つの信号の誤差に応じて適応型イコライザ16におけるタップ係数Cの更新動作を制御することで、適応型イコライザ16の発散を防止するようにしたものである。
図9において、適応型イコライザ16に供給される信号A+C、信号B+Dは、それぞれ分岐してMSE(Mean Square Error)計算部30に対しても供給される。
このMSE計算部30は、例えば「信号(A+C)−信号(B+D)」による演算を行って、これら信号(A+C)と信号(B+D)との誤差2乗平均値を計算する。そして、その結果を比較部31に出力するようにされる。
比較部31には、図示する閾値th1と閾値th2とが設定される。この場合、これら閾値th1と閾値th2とは、th1>th2の関係となるようにその値が設定されている。
比較部31は、これら2つの閾値th1、th2と、上記MSE計算部30により計算された誤差2乗平均値との大小関係を比較し、その結果を更新動作制御部32に出力する。
更新動作制御部32は、比較部31の比較結果に基づき、適応型イコライザ16内のタップ係数更新回路27によるタップ係数Cの更新動作を制御する。
具体的に、比較部31の比較結果より、MSE計算部30からの誤差2乗平均値が上記閾値th1を上回ったとされた場合には、タップ係数Cの更新動作を停止し、且つタップ係数Cをリセットする(C(m)=1、他は全て0とする)ようにタップ係数更新回路27を制御する。
また、比較部31の比較結果より、MSE計算部30からの誤差2乗平均値が上記閾値th2を下回ったとされた場合には、タップ係数Cの更新動作を再開するようにタップ係数更新回路27を制御する。
このような第3の実施の形態としての構成により、例えばトラッキングサーボの引き込み過程において、光ピックアップOPがトラック間を移動することに伴う無信号状態、或いは再生信号品質が著しく悪化する状況などでも、適応型イコライザ16が発散してしまうことを効果的に防止することができる。
適応型イコライザ16のタップ係数Cが発散してしまうと、次のトラックに光ピックアップOPが到達した場合にも適応型イコライザ16が収束せずに、正しい位相差の情報が得られなくなってしまうが、第3の実施の形態によればこのような事態を未然に防ぐことができる。
<第4の実施の形態>

図10は、第4の実施の形態のトラッキングエラー信号の生成系の構成について示している。
この図10としても、図2に示したマトリクス回路3内に設けられる適応型イコライザ16と第4の実施の形態としての追加構成のみを抽出して示しており、他の部分については省略している。
第4の実施の形態は、適応型イコライザ16の更新係数μを可変とすることで、トラッキングサーボ制御の精度向上と、トラッキングサーボの引き込み性能向上との両立が図られるようにしたものである。
図10において、この場合のマトリクス回路3には、図示するようにして選択回路33が設けられる。この選択回路33に対しては、更新係数μ1と更新係数μ2とが設定されている。これら更新係数μ1、μ2としては、μ1>μ2の関係が得られるようにその値が設定される。
また、選択回路33に対しては、図示するようにしてサーボ回路4からトラッキングサーボループON/OFF信号が供給される。選択回路33は、このトラッキングサーボループON/OFF信号として、トラッキングサーボの引き込み時に対応してトラッキングサーボループOFFを示す信号が供給された場合、上記更新係数μ1、μ2のうち、更新係数μ1の方を選択してこれを適応型イコライザ16内のタップ係数更新回路27に設定されるべき更新係数μとして出力する。
一方、トラッキングサーボ制御時に対応して上記トラッキングサーボループON/OFF信号としてトラッキングサーボループONを示す信号が供給された場合は、更新係数μ2を選択してこれをタップ係数更新回路27に設定されるべき更新係数μとして出力する。
このような選択回路33による更新係数μの選択動作により、トラッキングサーボの引き込み時に対応しては、タップ係数更新回路27の更新係数μとしてより大きな値が設定される。このようにして更新係数μとしてより大きな値が設定されることで、その分適応型イコライザ16の収束速度は早くなり、トラッキングサーボの引き込み時において比較的高速に変化する信号A+C、信号B+Dにも良く追従することができるようになる。この結果、引き込み性能を向上させることができる。
一方、トラッキングサーボ制御時に対応しては、タップ係数更新回路27の更新係数μとしてより小さな値が設定されることになるので、その分適応型イコライザ16の収束値の精度向上、ひいては非対称成分計算部17で得られる非対称成分Dの精度を向上させることができる。これによれば、トラッキングエラー信号TEの不要な高域ノイズ成分を抑制し、トラッキングエラー信号のS/N比を向上させることができるので、その分トラッキングサーボ制御の精度も向上させることができる。
このようにして第4の実施の形態によれば、トラッキングサーボ制御の精度向上と、トラッキングサーボの引き込み性能向上との両立を図ることができる。
<第5の実施の形態>

図11は、第5の実施の形態としてのトラッキングエラー信号の生成系の構成について示している。
なおこの図では、マトリクス回路3内に設けられる適応型イコライザ16と非対称成分計算部17、及び第5の実施の形態としての追加構成についてのみ抽出して示しており、他の構成については省略している。
第5の実施の形態は、例えばビームスポットの歪みやスキュー等によって、4分割ディテクタ11からの検出信号に固定の位相差成分が生じてしまった場合に対応して、その位相差成分を除去するための構成を設けるようにしたものである。
この図11において、図11(a)では、適応型イコライザ16に入力波形として供給される信号B+D側に位相補償のための回路を挿入する場合の構成を示し、図11(b)では逆に目標波形として供給される信号A+C側に位相補償のための回路を挿入する場合の構成を示している。
先ず、これら図11(a)、図11(b)における共通の構成として、上記のような固定の位相差オフセット成分を算出するための平均値算出部34が設けられる。この平均値算出部34には、非対称成分計算部17からのトラッキングエラー信号TE(非対称成分D)が分岐して供給される。また、図示するようにしてサーボ回路4からのトラッキングサーボループON/OFF信号も供給される。
平均値算出部34は、上記トラッキングサーボループON/OFF信号としてトラッキングサーボループOFFを示す信号が供給されているときにのみ、非対称成分計算部17から供給されるトラッキングエラー信号TEの値の平均値を算出するように構成される。
これによって平均値算出部34では、トラッキングサーボ制御がオフであるときの、自走状態でのトラッキングエラー信号TE(つまりトラバース信号)についてのサンプル平均値を算出するようにされている。つまり、このようなトラバース信号のサンプル平均値を、信号A+Cと信号B+Dとの間に生じる固定の位相差オフセット成分の値として得ているものである。
そして、図11(a)に示す構成例では、このような平均値算出部34により算出された固定の位相差オフセット成分の値としての上記平均値を、適応型イコライザ16に入力波形として供給される信号B+D側のラインに挿入された位相差補償回路35に対して供給するものとしている。
この位相差補償回路35は、先の図3に示したA/Dコンバータ15bから供給される信号B+Dの位相を、平均値算出部34から供給される値に応じた分変化させるように構成される。具体的には、平均値算出部34から+(プラス)の極性による平均値が供給された場合には、信号B+Dの位相を上記平均値の絶対値に応じた分だけ遅らせるようにし、また−(マイナス)の極性による平均値が供給された場合は、信号B+Dの位相を上記平均値の絶対値に応じた分だけ進ませるように構成される。そして、位相差補償回路35は、このようにして位相変換処理を施した信号B+Dを、適応型イコライザ16に対して供給する。
これにより、信号A+Cと信号B+Dとの間に生じる固定の位相差オフセット成分を除去することができる。
ここで、上記のような平均値算出部34にて算出される平均値の極性と、信号A+Cと信号B+Dとの間に生じる位相差の極性との関係について補足しておくと、先ず、平均値算出部34にて+の値が算出されるということは、非対称成分計算部17にて得られるトラバース信号としてのトラッキングエラー信号TEに+側のオフセットがあることになる。そして、このようにトラッキングエラー信号TEとして+の成分が現れるということは、非対称成分計算部17に入力される係数C(m+1)の方が値が大きいということになる。
先の図4における説明によれば、このように係数C(m+1)の方が大きいということは、入力波形である信号B+Dの位相を遅らせる方向に波形等化が行われたことになるから、信号B+Dの方が位相が進んでいるということになる。このことから平均値算出部34により+の値による平均値が得られたときには、固定の位相差オフセット成分としては、信号B+Dの方の位相を進ませる方向(極性)に生じているということになる。
逆に、平均値算出部34にて−の値が算出されるときは、非対称成分計算部17に入力される係数C(m−1)の方が値が大きいということになる。そして、これによると、逆に入力波形である信号B+Dの位相を進ませる方向に波形等化が行われたものとなるので、信号B+Dの方が位相が遅れているということになる。このことから平均値算出部34により−の値による平均値が得られたときには、固定の位相差オフセット成分は信号B+Dの方の位相を遅らせる極性で生じているということになる。
このことを踏まえると、上記のような位相差補償回路35によれば、信号B+D側を進ませる方向に固定の位相差成分が生じていて、上記平均値として+の値が得られている場合に対応しては、信号B+Dの位相を上記平均値(絶対値)の分だけ遅らせることができる。すなわち、これによって固定の位相差成分を除去することができるものである。
また、逆に信号B+D側を遅らせる方向に固定の位相差成分が生じていて、上記平均値として−の値が得られる場合には、信号B+Dの位相を上記平均値(絶対値)の分だけ進ませることができ、従ってこの場合にも固定の位相差成分を除去することができる。
続いて、もう一方の図11(b)に示す構成例では、平均値算出部34により算出された平均値を、適応型イコライザ16に目標波形として供給される信号A+Cのライン側に挿入された位相差補償回路36に対して供給するものとしている。
この位相差補償回路36としては、先の位相差補償回路35の場合とは逆に、平均値算出部34から+(プラス)の極性による平均値が供給された場合には、信号A+Cの位相を上記平均値(絶対値)に応じた分だけ遅らせるようにし、また−(マイナス)の極性による平均値が供給された場合は、信号A+Cの位相を上記平均値(絶対値)に応じた分だけ進ませるように構成される。
つまり、同じ平均値算出部34からの平均値に基づき、もう一方の信号A+C側の位相を調整するのであれば、このようにして先の位相差補償回路35とは逆の関係で位相を調整することで、信号A+Cと信号B+Dとの位相差の調整は結果的に先の図11(a)の場合と同様に行うことができる。この結果、この図11(b)の構成によっても、信号A+Cと信号B+Dとの間に生じる固定の位相差成分を除去することができる。
このようにして、信号A+Cと信号B+Dとの間に生じる固定の位相差オフセット成分を除去することができれば、非対称成分計算部17にて算出される非対称成分Dとしてのトラッキングエラー信号TEにオフセット成分が重畳してしまうことを防止することができ、これによってビームスポットの歪みやスキュー等に起因して固定の位相差オフセット成分が生じてしまう場合にも、高精度なトラッキングサーボ制御を実現することができる。
また、このように2つ信号の固定の位相差オフセット成分を除去することができれば、トラッキングエラー信号TEとしては、先の図5に示した位相差感度曲線の好ましい特性の範囲(例えば図5中−0.3π<δ<0.3π)内でより検出されやすくすることができ、この点でも高精度なトラッキングサーボ制御を実現できることがわかる。
なお、第5の実施の形態において、図11では位相補償のための回路を信号A+C、信号B+Dの何れか一方のラインに対してのみ挿入するものとしたが、双方の信号のラインに対して挿入することもできる。その場合も、結果的に固定の位相差オフセット成分が除去されるようにして2つの信号の位相を相対的に調整するように構成されていれば同様の効果を得ることができる。
また、固定の位相差オフセット成分をトラバース信号としてのトラッキングエラー信号TEに基づき検出するものとしたが、このような固定のオフセット成分の検出手法としては他の手法を採ることもできる。
或いは、予め固定の位相差オフセット成分がわかっている場合等には、その固定値を位相差補償回路に対して供給するように構成することもできる。
<変形例>

以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明としてはこれまでに説明した各実施の形態に限定されるべきものではない。
例えば実施の形態では、FIR型の適応型波形等化器のタップ数が3つとされる場合を例示し、非対称成分Dは、中央のタップ係数をC(m)とした場合に、タップ係数C(m−1)とタップ係数C(m+1)との差分を計算することで算出するものとしたが、それ以上の奇数個のタップ数とされる場合にも、同様に中央のタップ係数C(m)を基準として、その前後のタップ係数C(m−1)とC(m+1)の差分を計算することで、同様に2つの入力信号の位相差を検出することができる。
或いは、このようにタップ数が3以上の奇数個とされる場合には、例えば中央のタップ係数C(m)よりも前側の全てのタップ係数Cの総和と後側の全てのタップ係数Cの総和との差分を計算する、またはタップ係数C(m)よりも前側の所定番目のタップ係数Cと後側の所定番目のタップ係数Cとの差分を計算することなどによっても、非対称成分Dを算出することができる。
何れにせよ、非対称成分Dとしては、いわゆるタップ係数の非対称性として、中央のタップ係数C(m)を基準としたときのその前側/後側のタップ係数の何れに重み付けの偏りがあるかを表すことができるように計算されたものであればよく、その計算方法について特に限定はされないものである。
また、実施の形態では、図2に示したような位置関係でそれぞれのディテクタ(A,B,C,D)が分割配置された4分割ディテクタ11を用い、信号A+Cと信号B+Dとを適応型イコライザ16(FIR型の適応型波形等化器)への入力信号として入力する場合を例示したが、本発明(再生装置、トラッキング制御方法)としては、DPD法として想定される反射光の検出手法が採られる場合に広く適用することができる。
すなわち、少なくとも2以上に分割された各ディテクタからの検出信号に基づき生成される第1信号と第2信号であって、レーザスポットが光ディスク記録媒体上のトラックのセンター位置からずれたときに位相差が生じるようにして生成された上記第1信号と上記第2信号とを得るようにされる場合に、本発明は好適に適用することができる。
また、実施の形態では、FIR型の適応型波形等化器における波形等化アルゴリズムとして、一般的なLMSアルゴリズムが採用される場合を例示したが、本発明としては他の波形等化アルゴリズムが採用される場合にも好適に適用することができる。
また、各実施の形態では、トラッキングエラー信号TEを生成するための適応型イコライザ16、非対称成分計算部17としての動作をハードウエアにより実現する場合を例示したが、これらの動作をソフトウエア処理により実現することもできる。
同様に、第3の実施の形態における誤差計算部30、比較部31、更新動作制御部32、及び第4の実施の形態における選択回路33、及び第5の実施の形態における平均値算出部34、位相差補償回路35、36についても、それらの動作はソフトウエア処理によっても実現可能である。
また、実施の形態では、本発明が再生専用のROMディスクについての再生のみが可能とされる再生装置に適用される場合を例示したが、記録可能ディスクに記録された信号について再生を行う場合にも好適に適用することができる。
或いは、光ディスク記録媒体に対する記録も可能とされる再生装置(記録再生装置)に対しても本発明は好適に適用することができる。但し、周知のようにDPD法としては、光ディスク記録媒体に信号(マーク)が記録される状態にて実現可能な方式であることから、このように記録再生装置とされる場合であっても、光ディスク記録媒体に記録された信号の再生時においてのみ本発明によるトラッキングエラー信号の生成手法を適用することになる。
また、実施の形態では、本発明の位相検出装置(及び位相検出方法)が光ディスク記録媒体についての少なくとも再生を行う再生装置におけるトラッキングエラー信号の生成系に適用される場合を例示したが、本発明の位相検出装置(及び位相検出方法)としては、2つの入力信号(第1信号と第2信号)についてそれらの位相差を検出する用途に広く好適に適用できるものである。
例えば、通信など他の分野においても、従来手法として2つの信号のゼロクロスタイミングを検出した結果に基づきそれらの位相差を検出する手法では、充分な位相差検出精度を得られないという場合も考えられる。例えばそのような場合に対応して本発明の位相検出の手法を適用すれば、同様に2つの信号の位相差の検出精度の向上を図ることができる。
本発明の実施の形態としての再生装置の内部構成について示すブロック図である。 実施の形態の再生装置が備える4分割ディテクタの配置関係について説明するための図である。 第1の実施の形態としてのトラッキングエラー信号の生成系の構成について示すブロック図である。 第1の実施の形態のトラッキングエラー信号の生成系が備える適応型イコライザの内部構成を示すブロック図である。 sinc関数に基づき位相差とタップ係数の非対称成分との関係をプロットした結果を示す図である。 3タップによるFIR型の波形等化器について、入力波形と目標波形の位相差を時間経過と共に変化させたときのタップ係数の非対称成分の振る舞いをシミュレーションした結果を示す図である。 従来のDPD法により生成されたトラッキングエラー信号の波形と、本実施の形態の手法により生成されるトラッキングエラー信号TEの波形とを対比して示す図である。 第2の実施の形態のトラッキングエラー信号の生成系の構成を示すブロック図である。 第3の実施の形態のトラッキングエラー信号の生成系の構成を示すブロック図である。 第4の実施の形態のトラッキングエラー信号の生成系の構成を示すブロック図である。 第5の実施の形態のトラッキングエラー信号の生成系の構成を示すブロック図である。 DPD法における2つ信号の位相差とレーザスポットのトラックずれとの関係について説明するための図である。 従来のDPD法によるトラッキングエラー信号生成回路の構成を示すブロック図である。 最小マーク長が光学的カットオフ付近となるまで高密度化された場合における、記録波形と、この記録波形に基づき光ディスク記録媒体に記録された信号を再生して得られる再生信号との関係を例示した図である。
符号の説明
1 再生装置、2 スピンドルモータ(SPM)、3 マトリクス回路、4 サーボ回路、5 システムコントローラ、6 イコライザ(EQ)、7 ビタビ復号器、8 1−7pp復調器、9 ECCブロック、10 PLL回路、11 4分割ディテクタ、A,B,C,D ディテクタ、OP 光ピックアップ、OL 対物レンズ、DC 二軸機構、SLD スレッド機構、12a,12b 加算器、13a,13b ローパスフィルタ(LPF)、14a,14b 自動振幅調整器(AGC)、15a,15b A/Dコンバータ、16 適応型イコライザ、17 非対称成分計算部、20 FIRフィルタ、21,22 遅延回路、23,24,25 乗算回路、26 加算器、27 タップ係数更新回路、28 誤差計算部、29 D/Aコンバータ、SW スイッチ、30 MSE計算部、31 比較部、32 更新動作制御部、33 選択回路、34 平均値算出部、35,36 位相差補償回路、50 トラッキングエラー信号生成部

Claims (10)

  1. 光ディスク記録媒体について少なくとも再生を行う再生装置であって、
    上記光ディスク記録媒体に対するレーザ光の出力端及び上記光ディスク記録媒体からの反射光の入力端となる対物レンズと、上記対物レンズを介して得られる上記反射光の検出を行うためのディテクタとして少なくとも2以上に分割されたディテクタと、上記対物レンズを少なくともトラッキング方向に移動可能に保持するトラッキング機構とが設けられたヘッド手段と、
    上記ヘッド手段における上記分割された各ディテクタの検出信号に基づき生成される第1信号と第2信号であって、上記レーザ光に基づくレーザスポットが上記光ディスク記録媒体上のトラックのセンター位置からずれたときに位相差が生じるようにして生成された第1信号と第2信号とについて、上記第1信号を目標波形として入力し、上記第2信号を入力波形として入力して、上記入力波形が上記目標波形と一致するようにFIRフィルタを用いた波形等化処理を行うように構成された波形等化手段と、
    上記波形等化手段における上記FIRフィルタの所定のタップ係数に基づく所定演算を行って上記FIRフィルタのタップ係数の非対称成分を算出することで、上記第1信号と上記第2信号との位相差を検出する位相差検出手段と、
    上記位相差検出手段により算出された上記非対称成分に基づき、上記トラッキング機構を制御するトラッキング制御手段と、
    を備えることを特徴とする再生装置。
  2. 上記トラッキング制御手段は、
    上記トラッキング制御として、トラッキングサーボ制御を実行する、
    ことを特徴とする請求項に記載の再生装置。
  3. 上記トラッキング制御手段は、
    上記トラッキング制御として、トラッキングサーボ制御と共にトラッキングサーボの引き込み制御も実行する、
    ことを特徴とする請求項に記載の再生装置。
  4. 上記第1信号と上記第2信号のそれぞれのゼロクロスタイミングを検出した結果に基づき上記第1信号と上記第2信号との位相差を検出して第2のトラッキングエラー信号を生成するトラッキングエラー信号生成手段をさらに備えると共に、
    上記トラッキング制御手段は、
    上記トラッキングエラー信号生成手段により生成されるトラッキングエラー信号に基づきトラッキングサーボの引き込み制御を実行し、上記非対称成分に基づきトラッキングサーボ制御を実行する、
    ことを特徴とする請求項に記載の再生装置。
  5. 上記第1信号と上記第2信号との誤差を検出する誤差検出手段と、
    上記誤差と所定の閾値とに基づき、上記波形等化手段におけるタップ係数の更新動作を制御する発散防止制御手段と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項に記載の再生装置。
  6. 上記発散防止制御手段は、
    上記誤差が所定の第1閾値を上回った場合は上記タップ係数の更新動作が停止され且つ上記タップ係数が初期値にリセットされるように上記波形等化手段に対する制御を行い、その後において上記誤差が所定の第2閾値を下回ったことに応じては、上記タップ係数の更新動作が開始されるように上記波形等化手段に対する制御を行う、
    ことを特徴とする請求項に記載の再生装置。
  7. 上記トラッキング制御手段は、
    上記トラッキング制御として、トラッキングサーボ制御と共にトラッキングサーボの引き込み制御も実行すると共に、
    上記トラッキングサーボ制御のオン/オフ状態に応じ、上記波形等化手段の更新係数を切り替える更新係数切り替え手段をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項に記載の再生装置。
  8. 上記波形等化手段に入力される上記第1信号と上記第2信号との位相差を調整する位相差調整手段をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項に記載の再生装置。
  9. 上記トラッキング制御手段は、
    上記トラッキング制御として、トラッキングサーボ制御と共にトラッキングサーボの引き込み制御も実行すると共に、
    上記位相差調整手段は、
    上記トラッキング制御手段による上記トラッキングサーボ制御がオフとされている状態で上記位相差検出手段にて算出される上記非対称成分の平均値を算出する共に、この平均値に基づき上記第1信号と上記第2信号との位相差を調整するように構成される、
    ことを特徴とする請求項に記載の再生装置。
  10. 光ディスク記録媒体に対するレーザ光の出力端及び上記光ディスク記録媒体からの反射光の入力端となる対物レンズと、上記対物レンズを介して得られる上記反射光の検出を行うためのディテクタとして少なくとも2以上に分割されたディテクタと、上記対物レンズを少なくともトラッキング方向に移動可能に保持するトラッキング機構とが設けられたヘッド手段を備えて、上記光ディスク記録媒体について少なくとも再生を行う再生装置におけるトラッキング制御方法であって、
    上記ヘッド手段における上記分割された各ディテクタの検出信号に基づき生成される第1信号と第2信号であって、上記レーザ光に基づくレーザスポットが上記光ディスク記録媒体上のトラックのセンター位置からずれたときに位相差が生じるようにして生成された第1信号と第2信号とについて、上記第1信号を目標波形として入力し、上記第2信号を入力波形として入力して、上記入力波形が上記目標波形と一致するようにFIRフィルタを用いた波形等化処理を行う波形等化手順と、
    上記FIRフィルタの所定のタップ係数に基づく所定演算を行って上記FIRフィルタのタップ係数の非対称成分を算出することで、上記第1信号と上記第2信号との位相差を検出する位相差検出手順と、
    上記位相差検出手順により算出した上記非対称成分に基づき、上記トラッキング機構を制御するトラッキング制御手順と、
    を備えることを特徴とするトラッキング制御方法。
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