JP4725015B2 - 自動変速機の表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動変速機の表示装置に関する。
従来、車両用の自動変速機として、予め設定された変速特性に基づいて変速が自動的に行われるオートモードに加え、運転者の手動操作に基づく変速が可能とされるマニュアルモードを併設したものが知られている。
そして、このようなマニュアルモードが併設された自動変速機においては、マニュアルモードが選択されている時に現在の変速段を運転者に知らせることが運転者の運転操作上必要となる。
そこで、下記特許文献1には、運転席前方のインストゥルメントパネルにセブンセグメント方式の表示器を備え、この表示器に変速段を数字で表示させることが開示されている。
特開平2000−97337号公報
ところで、変速段の表示は、マニュアルモードに限らず、オートモードにおいても同様に表示することは、運転者に現在の変速段を認識させて運転させる上で有効である。
ところが、オートモードが選択されている場合においてもマニュアルモードが選択されている場合と同様の変速段表示を行うと、変速指令変化に対して実際の変速段の変更に応答遅れがあり、この応答遅れに起因して運転者が違和感を覚えたり、オートモードからマニュアルモードへの切換直後に、変速段の選択ミスを招く虞がある。
つまり、マニュアルモードが選択されている場合は、運転者の変速操作に直ちに応答させる必要があることから、運転者の変速操作に同期して変速後に達成される変速段を直ちに表示する必要がある。
これに対し、オートモードが選択されている場合は、その変速は自動的に行われることからマニュアルモードのような高応答性の要求はなく、逆に、マニュアルモードと同様に変速操作に同期して変速段を表示すると、実際には変速指令変化から実際に変速が開始されるまでに遅れがあるため、その遅れの間は、表示は変速指令変化後に達成される変速段がなされるものの、実際の変速段は変速指令変化前の変速段のままで、表示変速段と実変速段との間にずれが生じ、運転者は、これを違和感として覚える虞がある。
また、オートモードからマニュアルモードに切換えた場合、そのモード切換直後、運転者は切換え前に表示されているオートモード時の変速段を頼りに変速段をシフトアップ或いはシフトダウンさせるかを判断して変速操作を行うが、この時、上述のような遅れ期間にあると、運転者は、変速段表示はそのままの状態でその後実際に変速段が変更され、車両の走行状態が変わるという認識がないまま、シフトアップ或いはシフトダウン操作を行う虞があり、運転者の意図以上に過剰にシフトアップ或いはシフトダウンを行ってしまう虞がある。
その結果、運転者の意図以上にエンジン回転数が低下して失速したり、エンジン回転数が上昇してエンジンブレーキが効き過ぎたりする虞がある。
本発明は、以上のような課題に勘案してなされたもので、その目的は、マニュアルモード選択時における表示される変速段と実際の変速段とが相違することに伴う運転者に対する違和感の影響や、オートモードからマニュアルモードへの切換直後における変速段の選択ミスを軽減可能な自動変速機の表示装置を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明にあってはその解決手法として次のようにしてある。すなわち、本発明の第1の構成において、予め設定された変速特性に基づいて変速を行うオートモードと、運転者のマニュアル操作に基づいて変速を行うマニュアルモードとを運転者の選択操作によって切換可能な自動変速機と、
該自動変速機への変速指令に応じて当該変速指令に対応した変速段を表示する表示手段とを備えた自動変速機の表示装置において、
上記表示手段は、上記自動変速機がオートモードとマニュアルモードとのいずれが選択されている場合であっても変速段の表示が可能とされ、上記自動変速機への変速指令が変化した場合に、マニュアルモードが選択されているときには、当該変化時又はその直後に、上記変速段の表示を、該変化後に達成される変速段の表示に切り換える一方、上記自動変速機への変速指令が変化した場合に、オートモードが選択されているときには、該変化時よりも所定時間遅延して、上記変速段の表示の切り換えを実行するよう構成され、上記表示手段はさらに、上記所定時間を、上記自動変速機の変速指令変化後実際に変速が開始されるまでの変速遅れ時間よりも短く設定するよう構成してある。
本発明の第1の構成によれば、オートモードが選択された時は、マニュアルモードが選択された時に対して所定時間遅延されるため、表示される変速段と実際の変速段との間のずれが生じる時間が短縮され、マニュアルモード選択時における表示される変速段と実際の変速段とが相違することに伴う運転者に対する違和感の影響や、オートモードからマニュアルモードへの切換直後における変速段の選択ミスを軽減することができる。
ここで、変速段の表示を遅延させる際、その遅延が長すぎ実際に変速が開始された後表示がなされると、運転者は違和感を覚える。
これに対して、本発明の第の構成によれば、所定時間が自動変速機の変速指令変化後実際に変速が開始されるまでの変速遅れ時間よりも短く設定されるため、実際に変速が開始される前に変速段を表示することができ、運転者に対する違和感の影響を軽減することができる。
本発明の第の構成において、上記所定時間は、上記自動変速機の変速の態様、上記自動変速機の状態及び上記自動変速機が搭載される車両用エンジンの運転状態の少なくとも一つに基づいて検出されるよう構成してある。
本発明の第の構成によれば、所定時間は上記自動変速機の変速の態様、上記自動変速機の状態及び上記自動変速機が搭載される車両用エンジンの運転状態の少なくとも一つに基づいて設定されるため、自動変速機の変速の態様、自動変速機の状態、車両用エンジンの運転状態に応じた適切なタイミングでもって変速段を表示することができる。
本発明の第の構成において、上記自動変速機の入力軸の入力回転数を検出する入力回転数検出手段と、
該入力回転数検出手段により検出された入力回転数に基づいて変速指令変化時期から入力回転数が変化を開始するまでの実変速遅れ時間を演算する実変速遅れ時間演算手段と、
該実変速遅れ時間演算手段により演算された実変速遅れ時間に基づいて上記所定時間を補正する補正手段とを備えるよう構成してある。
変速遅れ時間は、自動変速機の個体差や、経年変化等によって変わるため、この影響を考慮しないと変速段の表示時期を適切に設定することができない。
本発明の第の構成によれば、自動変速機の入力軸の入力回転数に基づいて変速指令変化時期から入力回転数が変化を開始するまでの実変速遅れ時間を演算し、この実変速遅れ時間に基づいて所定時間が補正されるため、自動変速機の個体差や、経年変化等に拘わらず変速段の表示タイミングを適切に設定することができる。
本発明によれば、マニュアルモード選択時における表示される変速段と実際の変速段とが相違することに伴う運転者に対する違和感の影響や、オートモードからマニュアルモードへの切換直後における変速段の選択ミスを軽減することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態に関する表示手段を備えた車両の自動変速機における操作部を示しており、運転席側方のコンソール部1に配設されたガイドプレート2に、シフトレバー3がガイド操作されるシフトゲート4が設けられている。
シフトゲート4は、車両前後方向(シフト方向)の経路と、車幅方向(セレクト方向)の経路との組み合わせでなる段付き状経路であり、最前方のPレンジ選択位置から後方へRレンジ、Nレンジ及びDレンジの各選択位置が順次設けられている。
また、Dレンジ選択位置からセレクト方向にMレンジ選択位置が配設され、その中立位置Mcの前方がシフトアップ位置Mu、後方がシフトダウン位置Mdとされている。
図2に示すように、ガイドプレート2の下方には、シフトレバー3がMレンジ選択位置に操作された時に該レバー3の基部3aによって押圧されてONされるMレンジスイッチ5、並びに、シフトレバー3がシフトアップ位置Mu又はシフトダウン位置Mdに操作された時に該レバー3と連動するスイッチ操作部材6によって押圧されてONするシフトアップスイッチ7及びシフトダウンスイッチ8が配設されている。
図3に示すように、運転席には、車速やエンジン回転数等と共に、現在達成されているレンジや変速段を表示する表示装置10が設けられている。
この表示装置10は、速度計11、エンジン回転数計12、水温計13、燃料計14等に加えて、Pレンジランプ15P、Rレンジランプ15R、Nレンジランプ15N、Dレンジランプ15D及びMレンジランプ15Mを一列に並べてなるレンジ位置表示部15と、セブンセグメント式の表示器でなる変速段表示部16と、警告ランプ17でなるワーニング表示部17とを有する。
そして、この車両には、図4に示すように、変速機の変速制御用コントロールユニット(ATCU)20と、表示装置10の表示制御用コントロールユニット(MECU)30とが備えられている。両コントロールユニット20、30間では各種の信号が相互に送受信される。
ATCU20には、Mレンジスイッチ5並びにシフトアップスイッチ7及びシフトダウンスイッチ8からの信号と、車速を検出する車速センサ21からの信号と、タービン回転数センサ22からの信号と、エンジン回転数を検出するエンジン回転数センサ23からの信号と、エンジンのスロットル開度を検出するスロットル開度センサ24からの信号と、自動変速機の作動油の温度を検出する油温センサ25からの信号等が入力される。
MECU30には、Pレンジスイッチ26P、Rレンジスイッチ26R、Nレンジスイッチ26N及びDレンジスイッチ26Dで構成されて、シフトレバー3で選択されているレンジを検出するインヒビタスイッチ26からの信号等が入力される。
ATCU20は、これらの信号を受け、運転者によるシフトレバー3操作と、車両及びエンジンの運転状態とに基づいて変速段を選定し、その変速段が実現されるように変速制御用の油圧制御回路40に制御信号を出力すると共に、その変速信号S−1(1速)、S−2(2速)、S−3(3速)、又はS−4(4速)を出力ポート27a、27b、27c、27dからMECU30の入力ポート28a、28b、28c、28dに出力する。
MECU30は、これらの信号を受け、レンジ位置表示部15、変速段表示部16及びワーニング表示部17の表示を制御する。
次に、ATCU20による変速制御について、図5乃至図7に示すフローチャートに基づき説明する。
ATCU20は、まず、ステップS1で、車速センサ21やタービン回転数センサ24若しくはインヒビタスイッチ26等のセンサ類、スイッチ類に断線や固着等の故障が発生していないか否かを判定する。
ステップS1でYESと判定された時、つまり、故障と判定された時は、続くステップS2で、以降の変速段を回避すべく、発進することも可能な3速に変速段を固定する。
そして、ステップS3では、変速段が3速である時に出力する3速信号S−3を出力ポート27cから入力ポート28cに出力する。
これに対し、ステップS1でNOと判定され、故障が検出されていないと判定された時は、ステップS4に進み、Dレンジスイッチ25DがONであるか否かを判定する。
ステップS4でNOと判定された時、つまり、シフトレバー3の操作によりPレンジ、Rレンジ又はNレンジが選択されていて、Pレンジスイッチ25P、Rレンジスイッチ25R又はNレンジスイッチ25NのいずれかがONの時は、ステップS5に進み、選択されているレンジに応じた変速制御を別途備えられたプログラムに従って実行する。
また、ステップS4でYESと判定された時、つまり、Dレンジスイッチ25DがONである判定された時は、ステップS6に進み、Mレンジスイッチ5がONであるか否かを判定する。つまり、DレンジとMレンジのシフトレバー3の選択位置はシフト方向に対しては同一位置に設定されているので、該シフトレバー3のシフト方向の位置を検出するインヒビタスイッチ26によっては、Dレンジが選択されている時もMレンジが選択されている時もDレンジスイッチ26DがONになって、これらの場合を区別できないのであり、そこで、Dレンジスイッチ26DがONの時は、次に、Mレンジスイッチ5がONであるか否かを判定するのである。
そして、ステップS6でYESと判定された時、つまり、Dレンジスイッチ26DもMレンジスイッチ5も共にONで、Mレンジが選択されていると判定された時は、ステップS7に進み、作動油の温度が所定温度以上か否か判定する。
そして、ステップS7でYESと判定され、作動油の温度が所定温度以上でないと判定された時は、ステップS8で高油温フラグFhをリセットし、ステップS9でマニュアルモードでの変速制御を実行した後、ステップS10で、マニュアルモードで選択された変速段に応じた変速段信号をMECU30に出力する。
これに対し、ステップS7で作動油の温度が所定温度以上である判定された時は、ステップS11に進み、高油温フラグFhを1にセットした後、ステップS12でオートモードでの変速制御を実行する。
ここで、作動油の温度が所定温度以上である時、マニュアルモードを禁止して、オートモードに設定する理由は、マニュアルモードの場合、変速が予め設定された変速特性に基づいて行われないため、エンジンに無理がかかり易く、作動油の温度がより高くなる虞があり、これを回避するためである。
また、ステップS6の判定でNOと判定された時、つまり、Dレンジスイッチ26DのみONで、Dレンジが選択されていると判定される時は、ステップS6からステップS12に進み、オートモードでの変速制御を実行する。
そして、ステップS13では、オートモードで、予め設定された変速特性にしたがって設定された変速段に応じた変速段信号をMECU30に出力する。
次に、図5のステップS11におけるオートモードでの変速の動作について、図6に示すフローチャートに基づき説明する。
図6のステップS21では、まず、車速とスロットル開度とを検出する。
続く、ステップS22では、これらの検出値と予め設定された変速特性とに基づいて目標変速段Gを設定する。
そして、ステップS23では、ステップS22で設定された目標変速段Gが実現されるよう油圧制御回路40に制御信号を出力する。
次に、図5のステップS9におけるマニュアルモードでの変速の動作について、図7に示すフローチャートに基づき説明する。
図7のステップS31では、まず、シフトアップスイッチ7がOFFからONに切り換わったか否かを判定する。
ステップS31でYESと判定された時、つまり、Mレンジにおいてシフトレバー3がシフトアップ位置Muに操作された時は、ステップS32に進み、現在の目標変速段(現変速段)Gが4速か否かを判定する。
ステップS32でNOと判定された時、つまり、4速以外のシフトアップが可能な変速段である場合は、ステップS33に進み、変速規制状態にあるか否か判定する。
ステップS33でNOと判定された時、つまり、変速規制状態にない場合、ステップS34に進み、目標変速段Gを1速段高速側に設定する。
上述の変速規制状態とは、今手動変速操作に従って変速を行えば、エンジンストール、エンジン回転数オーバー、変速ショック等の不具合が生じると予測される状態のことである。
例えば、車速が低く、かつ現変速段が比較的低速段である2速の時にシフトアップの手動変速が行われるとエンジンストールが生じると予測される場合、手動変速操作に基づいてシフトダウンが行われるとエンジン回転数のオーバーが生じると予測される場合、或いは、先の変速指令に基づく変速実行中に次のシフトアップ又はシフトダウンの手動変速操作が行われると、変速ショックが生じると予測される場合等がある。
従って、ステップS33でYESと判定され、変速規制状態にあると判定された時は、ステップS33からS35に進み、現変速段を維持する。
また、ステップS32でYESと判定された時、つまり、現変速段が4速であると判定された時は、変速段は4速に維持される。
また、ステップS31でNOと判定された時は、ステップS36に進み、シフトダウンスイッチ8がOFFからONに切り換わったか否か判定する。
ステップS36でYESと判定された時、つまり、Mレンジにおいてシフトレバー3がシフトダウン位置Mdに操作された時は、ステップS37に進み、現変速段が1速か否か判定する。
ステップS37でNOと判定された時、つまり、1速以外のシフトダウンが可能な変速段である場合、ステップS38に進み、変速規制状態か否か判定する。
ステップS38でNOと判定された時、ステップS39に進み、目標変速段Gを1段低速側に設定する。
これに対し、ステップS38でYESと判定された時、つまり、変速規制状態にあると判定された時は、ステップS40に進み、現変速段を維持する。
また、ステップS37でYESと判定された時、つまり、現変速段が1速であると判定された時、そのまま1速段に維持される。
また、ステップS31及びS36での判定で、シフトアップスイッチ7のON操作もシフトダウンスイッチ8のON操作もないと判定された場合、以上のような変速段Gの操作がなされず、現変速段がそのまま維持される。
そして、変速規制状態ではない場合、ステップS41で、目標変速段Gに応じた変速段信号をMECU30に出力する。
すなわち、目標変速段Gが1速の時は1速信号S−1を、2速の時は2速信号S−1を、3速の時は3速信号3速信号S−3を、そして4速の時は4速信号S−4を、それぞれ出力ポート27a、27b、27c、27dからMECU30の入力ポート28a、28b、28c、28dに出力する。
これに対し、変速規制状態にある場合は、ステップS42又はS43で維持された現変速段に応じた変速段信号をMECU30に出力する。
そして、いずれの場合も、ステップS44で目標変速段Gが得られるように変速制御を実行する。
次に、変速段表示部16の表示制御について、図8のフローチャートに基づき説明する。
図8のステップS51において、変速制御に伴う変速指令変化があったか否か判定する。
ステップS51でYESと判定された時、ステップS52に進み、変速制御のモードがオートモードか否かを判定する。
ステップS52でNOと判定された時、つまり、マニュアルモードが選択されていることが判定された時、ステップS53に進み、直ちに変速段を変速指令変化後に達成される変速段に変更し、当該変更された変速段を変速段表示部16に数字で表示する。
また、ステップS52でYESと判定された時、つまり、オートモードが選択されていることが判定された時、ステップS54に進み、後述する遅延タイマTが既に設定されているか否か判定する。
ステップS54でNOと判定された時、つまり、遅延タイマTが設定されていない時、ステップS55に進み、変速の種類、自動変速機の作動油の温度及びスロットル開度を読込む。
続く、ステップS56では、ステップS55で読込んだ変速の種類、自動変速機の作動油温度及びスロットル開度に応じて変速段表示を遅延させるための遅延タイマTを図9に示す遅延マップに基づいて算出する。
具体的には、自動変速機の作動油の温度については、作動油の温度が低温の時は高温の時に対して遅延タイマTが長く設定される。これは、作動油の温度が低い時は、粘性が高く、変速段の変速遅れが長くなるためである。
また、スロットル開度については、スロットル開度が大きい時は小さい時に対して遅延タイマTが短く設定される。これは、スロットル開度が大きい時は小さい時に対してエンジントルクが大きく油圧が高く設定されることから変速時間が速く、変速遅れ時間が短くなるためである。
そして、この遅延マップは、変速の種類毎にそれぞれ設定されている。例えば、自動変速機の変速段が4速である場合、1速から2速への変速時、2速から3速への変速時、3速から4速への変速時とにそれぞれ対応させた遅延マップを備えており、これは、変速段を制御するための各油圧制御バルブから各摩擦締結要素の油圧室に至るまでの油圧経路長が異なり、この経路長の違いに伴う圧力損失の違いに応じて実際の油圧が異なり、変速遅れ時間が異なるため、この変速遅れ時間に応じて遅延タイムTを設定するものである。
ステップS57では、ステップS56で設定された遅延タイマTが0になったか否か判定する。
ステップS57でNOと判定された時、つまり、遅延中である時、ステップS58に進み、遅延タイマTを減算した後、ステップS59で変速指令変化前の変速段の表示を継続する。
また、ステップS57でYESと判定された時、つまり、ステップS56で設定された遅延タイマTの期間遅延された時は、ステップS53に進み、変速指令変化後の変速段を変速段表示部16に数字で表示する。
ここで、遅延タイマTに基づいて遅延された変速段表示の時期について、図10に基づき詳述する。図10は、変速指令変化があった時点からの自動変速機のタービン回転数の変化を示す図であり、変速指令変化があった時点t1から所定時間遅れたt3時点で実際に変速が開始されるため、それに伴ってタービン回転数が低下し、このタービン回転数の変化を乗員は変速ショックとして体感する。
また、実際に変速が開始されたか否かは、タービン回転数の変化率に基づいて検出することが可能であるが、タービン回転数は、t3時点で実際に変速が開始された後実際にタービン回転数がある程度変化した時点t4になって初めて検出することが可能であり、その検出には遅れが生じることになる。
ここで、変速段表示の変更を遅延タイマTによって遅延させる際、実際に変速が開始され乗員が変速ショックを体感した後変速段が変更されて表示されると、乗員は違和感を覚える。
そこで、本実施形態における遅延タイマTは、変速ショックを体感するタイミングt3よりも少し早いタイミングt2で変速段の変更表示が行える時間に設定されている。
以上のように、本実施形態によれば、変速指令変化時、オートモードが選択されている時は、遅延タイマTによってマニュアルモードが選択されている時に対して変速段の表示変更が所定時間遅延されるため、変速段表示部16に表示される表示変速段と自動変速機の実際の変速段との間にずれが生じる期間が短縮され、マニュアルモード選択時における表示される変速段と実際の変速段とが相違することに伴う運転者に対する違和感の影響や、オートモードからマニュアルモードへの切換直後における変速段の選択ミスを軽減することができる。
また、遅延タイマTは自動変速機の変速の種類、自動変速機の作動油の温度及び自動変速機が搭載される車両用エンジンの運転状態の一つであるスロットル開度に基づいて設定されるため、自動変速機の変速の態様、自動変速機の作動油温度、スロットル開度に応じた適切なタイミングでもって変速段を表示することができる。
また、遅延タイマTが自動変速機の変速指令変化後実際に変速が開始されるタイミングt3よりも早いタイミングt2時点で変速段の変更が表示されるよう設定されるため、実際に変速が開始される前に変速段を表示することができ、運転者に対する違和感の影響を軽減することができる。
(変形例)
次に、変形例について、図11、図12に基づき説明する。
ここで、変速遅れ時間は、自動変速機の個体差や、経年変化等によって変わるため、この影響を考慮しないと、実際に変速が開始されるタイミングよりも早いタイミングで表示させることができなくなる虞がある。
そこで、変形例においては、遅延タイマTを実際の変速応答遅れ期間に基づいて学習補正する例を示す。
図11は、変速指令変化があった時点からの自動変速機のタービン回転数の変化を示す図、図12は、遅延タイマTの学習補正に関するフローチャートである。
図11に示すように、変速指令変化時点t1’から実際に変速が開始される時点t3’を経過した後、タービン回転数が変化を開始して変速開始が検出される時点t4’までの実際の変速遅れ時間T1を算出し、この変速遅れ時間T1から固定値T2を減算することによって新たな遅延タイマTを更新することができる。
以下、図12のフローチャートに基づいて詳しく説明する。
図12のステップS61において、変速指令変化があったか否か判定する。
ステップS61でYESと判定された時は、ステップS62に進み、変速の種類、自動変速機の作動油の温度、スロットル開度を読込む。
続く、ステップS63では、変速指令変化時点t1’からの経過時間をカウントアップする。
ステップS64では、タービン回転数を読込み、続く、ステップS65では、タービン回転数を微分し、タービン回転数の変化率を演算する。
ステップS66では、ステップS65で演算されたタービン回転数の変化率が所定値以下になったか否か判定する。
ステップS66でNOと判定された時、つまり、変速指令変化から実際に変速が開始されていない時は、ステップS63の前まで戻る。
これに対し、ステップS66でYESと判定された時、つまり、タービン回転数が低下を始め、実際の変速開始が検出された時、ステップS67に進み、変速指令変化時点t1’から実際の変速開始が検出される時点t4’までの時間T1から固定値T2を減算して新たな遅延タイマTを算出する。
そして、ステップS68では、図9に示した遅延マップを更新し、続く、ステップS69でタイマT1を0にリセットする。
尚、この更新は、図9の遅延マップの値をステップS67で算出された遅延タイマTに置き換えてもよいし、この遅延タイマTを所定比率反映させて補正する等様様な更新を行うことが可能である。
また、ステップS61でNOと判定された時は、以上のような処理を行うことなくリターンする。
以上のように、変形例によれば、自動変速機のタービン回転数に基づいて変速指令変化時点t1’からタービン回転数が低下を開始し、実際に変速が開始されるまでの実変速遅れ時間T1を演算し、この実変速遅れ時間T1に基づいて遅延タイマTが補正されるため、自動変速機の個体差や、経年変化等に拘わらず変速段の表示タイミングを実際に変速が開始されるタイミングよりも早いタイミングに設定することができる。
尚、本実施形態では、変速段表示部16をセブンセグメント式のものを示したが、その他、各変速段に対応した数字を表示する数字表示部を備え、該当する数字を表示(点灯)するようにしてもよい。
また、本実施形態では、遅延タイマTを、実際に変速が開始されるタイミングよりも早いタイミングに変更後の変速段が表示されるよう設定する例を示したが、実際に変速が開始されるタイミングと同期するように設定してもよい。
また、本実施形態では、シフトアップの種類のみに対応した遅延タイママップを設ける例を示したが、シフトダウンの種類に対応させた遅延タイママップを設けるようにしてもよい。
本発明の実施形態に係るシフトレバー及びその周辺の平面図。 本発明の実施形態に係るシフトレバーによって操作されるMレンジスイッチ、シフトアップスイッチ及びシフトダウンスイッチの配置を示す平面図。 本発明の実施形態に係る運転席に備えられたメータパネルの正面図。 本発明の実施形態に係る表示装置のシステム構成図。 本発明の実施形態に係る変速機側のコントロールユニットのメインプログラムを示すフローチャート。 本発明の実施形態に係るオートモードの制御動作を示すフローチャート。 本発明の実施形態に係るマニュアルモードの制御動作を示すフローチャート。 本発明の実施形態に係る変速段表示部の表示動作を示すフローチャート。 本発明の実施形態に係る遅延タイママップ。 本発明の実施形態に係る変速段表示変更タイミングを示すタイムチャート。 本発明の変形例に係るタイムチャート。 本発明の変形例に係る遅延タイマの補正動作を示すフローチャート。
3:シフトレバー
4:シフトゲート
10:表示装置
16:変速段表示部(表示手段)
22:タービン回転数センサ(入力軸回転数検出手段)
20:変速制御用コントロールユニット
24:スロットル開度センサ
25:油温センサ
30:表示制御用コントロールユニット(実変速遅れ時間演算手段、補正手段)

Claims (3)

  1. 予め設定された変速特性に基づいて変速を行うオートモードと、運転者のマニュアル操作に基づいて変速を行うマニュアルモードとを運転者の選択操作によって切換可能な自動変速機と、
    該自動変速機への変速指令に応じて当該変速指令に対応した変速段を表示する表示手段とを備えた自動変速機の表示装置において、
    上記表示手段は、上記自動変速機がオートモードとマニュアルモードとのいずれが選択されている場合であっても変速段の表示が可能とされ、上記自動変速機への変速指令が変化した場合に、マニュアルモードが選択されているときには、当該変化時又はその直後に、上記変速段の表示を、該変化後に達成される変速段の表示に切り換える一方、上記自動変速機への変速指令が変化した場合に、オートモードが選択されているときには、該変化時よりも所定時間遅延して、上記変速段の表示の切り換えを実行するよう構成され
    上記表示手段はさらに、上記所定時間を、上記自動変速機の変速指令変化後実際に変速が開始されるまでの変速遅れ時間よりも短く設定するよう構成されていることを特徴とする自動変速機の表示装置。
  2. 上記所定時間は、上記自動変速機の変速の態様、上記自動変速機の状態及び上記自動変速機が搭載される車両用エンジンの運転状態の少なくとも一つに基づいて検出されることを特徴とする請求項に記載の自動変速機の表示装置。
  3. 上記自動変速機の入力軸の入力回転数を検出する入力回転数検出手段と、
    該入力回転数検出手段により検出された入力回転数に基づいて変速指令変化時期から入力回転数が変化を開始するまでの実変速遅れ時間を演算する実変速遅れ時間演算手段と、
    該実変速遅れ時間演算手段により演算された実変速遅れ時間に基づいて上記所定時間を補正する補正手段とを備えていることを特徴とする請求項1又は2記載の自動変速機の表示装置。
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