JP4723352B2 - 電子キーシステム及び通信ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、車両キーと車両との間の認証を種々の無線通信で行って車両の各種動作を許可又は実行する電子キーシステム及び通信ユニットに関する。
近年、特許文献1に示すように、車両キーと車両との間で無線通信によって信号のやり取りを行い、例えばドア施解錠やエンジン始動等の車両の各種動作を許可又は実行する電子キーシステムが広く普及している。この種の電子キーシステムの一種として、車両操作の利便性向上を目的としたスマートエントリー・スタートシステムがある。このスマートエントリー・スタートシステムは、車両から発信されるリクエスト信号に携帯機が応答して自身のIDコードを返信し、このIDコードが、予め車両に記憶されているIDコードと一致すれば、ドアロック施解錠やエンジン始動を許可するシステムである。
特開2005−83011号公報
ところで、車両キー(携帯機)には、通常使用するメインキーとスペア用のサブキーとがある。通常、サブキーには車両盗難防止を目的としてトランスポンダが内蔵されているため、セキュリティ性能上、サブキーもメインキーも同等のキーとなることから、これらを同時に持ち歩くことは管理上、好ましくない。よって、通常持ち歩くのはメインキーのみであるが、例えばメインキーを紛失して手元にない状況となった場合、ユーザはサブキーを取りに戻らないと、車両に乗り込んでエンジンを始動できない状況になり、非常に不便であった。
本発明の目的は、例えば手元に携帯機がないとき、携帯機以外の通信端末で車両側と無線通信を行うことによって各種車両動作を許可又は実行可能な構成にしたとしても、それ用の通信端末を別途用意する状況が生じ難い電子キーシステム及び通信ユニットを提供することにある。
上記問題点を解決するために、車両側の送信アンテナが無線で発信する返信要求を携帯機が受信すると、当該携帯機が自身の持つ第1識別コードを無線で返信し、前記車両が前記第1識別コードを受信アンテナで受信すると、前記車両の各種車両動作を制御する制御ユニットが、前記携帯機側の第1識別コードと前記車両側の第1識別コードとを照合し、当該照合が成立すれば前記車両各種動作を許可又は実行する電子キーシステムにおいて、自身のメモリに用途別の多目的なデータが管理され、前記用途別単位で無線通信対象と行う無線通信を、自身1つで複数の前記無線通信対象と実施可能な通信端末と、前記車両に設けられ、前記通信端末が前記無線通信を介して発信した第2識別コードを自身の通信アンテナで受信した際、端末側の第2識別コードと車両側の第2識別コードとを照合する照合手段と、前記車両に設けられ、前記照合手段による前記第2識別コードの照合が成立したことを際、前記携帯機の代わりに前記第1識別コードのコードデータを前記制御ユニットに出力して、当該制御ユニットによる前記第1識別コードの照合を成立させる制御手段とを備えたことを要旨とする。
この構成によれば、携帯機はマスターキーの位置づけであることが多く、車両から返信要求を受けて第1識別コードを発信するという機能は、マスターキーである携帯機のみに付加された機能であることが多い。よって、手元に携帯機がない場合、車両キー及び車両間における第1識別コードの照合を実施できないことから、例えばドアロックを施解錠したり、エンジン始動を許可したりするという各種車両動作を実行できない状況になってしまう。
そこで、本例においては、固有の第2識別コードを発信する通信端末を用意し、この通信端末で動作させたい車両に、通信端末との間で無線通信により第2識別コードの照合を行う照合手段と、携帯機に代わって第1識別コード(コードデータ)を返信する制御手段とを車両に搭載する。そして、通信端末と照合手段との間で第2識別コードが一致して照合が成立した際には、制御手段から第1識別コードを含むコードデータが制御ユニットに出力され、制御ユニットによる各種車両動作が許可又は実行される。このため、携帯機が手元になくても、キーIDである第2識別コードを登録した通信端末を所有していれば、各種車両動作を許可又は実行することが可能となる。
また、本発明に用いる通信端末には、複数の無線通信対象との間の無線通信を自身1つで実現可能、つまり1枚で複数のカード機能を満たすことが可能な機能があるため、例えば財布、乗車券、入退室証などとして通信端末を用いるべく、この通信端末をユーザが予め所有している場合が多い。よって、本発明においては、この通信端末に車両用の第2識別コードを登録して車両キーとして使用するため、車両キー代替端末を別途用意する必要も生じ難い。
本発明によれば、前記無線通信の通信方式は、駆動電波を発信する前記通信アンテナに前記通信端末をかざすと、当該駆動電波で前記通信端末が起動して前記照合手段との間で通信が開始され、その通信時においては、前記通信端末及び前記照合手段の間において副搬送波を使用しない対称通信によって通信が行われるとともに、前記通信端末と前記照合手段との間でデータをやり取りするごとに暗号鍵を変える暗号化通信が用いられ、かつ前記通信端末と前記照合手段との間で各々異なる乱数を発生させて各々が乱数一致の確認を行う相互認証が採用されていることを要旨とする。
この構成によれば、通信端末及び照合手段の間の通信に、対称通信という非常に通信速度の速い方法を用いるので、通信端末及び照合手段と間の通信を非常に高速なものとすることが可能となる。また、通信端末及び照合手段と間の通信に秘密性の高い暗号化通信を用いるとともに、通信端末及び照合手段の各々で乱数一致確認を行う相互認証を用いるので、通信端末及び照合手段と間の通信のセキュリティレベルを極めて高くすることも可能となる。
本発明によれば、前記通信端末と通信を行う前記通信アンテナは、前記車両に1つ設置され、前記照合手段は、当該通信アンテナで受信した前記通信端末の前記第2識別コードと、自身が持つ前記車両側の第2識別コードとが一致して照合が成立したと判定すると、照合成立信号を前記制御手段に出力し、前記制御手段は、前記照合手段から前記照合成立信号を入力すると、前記第1識別コードを含んだ前記コードデータを前記制御ユニットに出力して、前記制御ユニットにドアロックの施解錠を許可又は実行させることを要旨とする。
この構成によれば、操作者が携帯する通信端末が通信アンテナを介して照合手段と通信を行い、この通信によって通信端末及び照合手段の間で第2識別コードの照合が成立すれば、ドアロックを施解錠することが可能となる。
本発明によれば、前記通信端末の載置場所として前記車両に設けられ、当該通信端末が載置された際には、その旨を通知する通信端末載置信号を前記制御手段に出力する通信端末載置検出手段を備え、前記制御手段は、前記照合手段から前記照合成立信号を入力し、かつ前記通信端末載置検出手段から前記通信端末載置信号を入力すると、前記第1識別コードを含んだ前記コードデータを前記制御ユニットに出力して、前記制御ユニットにエンジン始動を許可させることを要旨とする。
この構成によれば、通信端末でドアロックを施解錠する際とエンジン始動を許可する際との両方で通信アンテナを共用するので、それぞれに個別のアンテナを用意する必要がなく、部品点数削減や部品コスト低減に効果がある。
本発明によれば、前記車両の乗員が降車したことを検出する降車検出手段と、前記乗員に報知が可能な報知手段とを備え、前記制御手段は、前記降車検出手段の検出信号を基に前記乗員が降車したことを検知した際、前記通信端末載置信号に基づき前記通信端末が前記載置場所に載置されていないと判定すると、その旨を前記報知手段で報知することを要旨とする。
この構成によれば、運転者が降車しようとしてドアを開けた際、通信端末が載置場所に載置されていなければ、その旨が報知手段で報知されるので、車内への通信端末の置き忘れや、同乗者による通信端末の勝手な持ち出しなどが発生し難くなる。
本発明によれば、前記制御手段が生成した前記コードデータを、無線で前記制御ユニットに送信する送信手段を備えたことを要旨とする。
この構成によれば、制御手段がコードデータを制御ユニットに出力する際の通信が無線であるので、この通信が有線の場合に生じ得る配線の絡まりや配線接続作業の手間などの問題が生じず、さらには制御ユニットや制御手段の配置自由度の向上にも効果がある。
本発明によれば、前記通信端末、前記照合手段及び前記制御手段から成る通信ユニットは、必要に応じて前記車両に取り付け可能な後付け用品であることを要旨とする。
この構成によれば、通信端末、照合手段及び制御手段から成る通信ユニットが車両に後付け可能であるので、通信端末と照合手段との間で識別コードの照合が成立すればメインキーを用いなくとも車両の各種動作が許可又は実行される機能を、必要に応じて車両に適宜設けることが可能となる。
本発明によれば、前記送信アンテナは、前記制御ユニットから返信要求生成用の車外用送信データを入力して前記返信要求を生成し、それを車外に送信する車外送信アンテナであり、前記制御手段は、前記車外送信アンテナから無線で前記車外用送信データを取り込み、当該車外用送信データを前記返信要求として前記コードデータを生成し、当該コードデータを前記制御ユニットに出力して当該制御ユニットにドアロックの施解錠を許可又は実行させることを要旨とする。
この構成によれば、制御手段がコードデータを生成するに際しては、制御ユニットから車外用送信データを取り込み、この車外用送信データと自身の第1識別コードとを用いてコードデータを生成する。このとき、制御ユニットが車外用送信データを制御手段に出力する際の通信が無線であるので、この通信が有線の場合に生じ得る配線の絡まりや配線接続作業の手間などの問題が生じず、さらには制御ユニットや制御手段の配置自由度の向上に寄与する。
本発明によれば、前記送信アンテナは、前記制御ユニットから返信要求生成用の車内用送信データを入力して前記返信要求を生成し、それを車内に送信する車内送信アンテナであり、前記制御手段は、前記車内送信アンテナから前記車内用送信データを取り込み、当該車内用送信データを前記返信要求に見立てて前記コードデータを生成し、当該コードデータを前記制御ユニットに出力して当該制御ユニットにエンジン始動を許可させることを要旨とする。
この構成によれば、制御手段がコードデータを生成するに際しては、制御ユニットから車内用送信データを取り込み、この車内用送信データと自身の第1識別コードとを用いてコードデータを生成する。このとき、制御ユニットが車内用送信データを制御手段に出力する際の通信が無線であるので、この通信が有線の場合に生じ得る配線の絡まりや配線接続作業の手間などの問題が生じず、さらには制御ユニットや制御手段の配置自由度の向上に寄与する。
本発明によれば、車両側の送信アンテナが無線で発信する返信要求を携帯機が受信すると、当該携帯機が自身の持つ第1識別コードを無線で返信し、前記車両が前記第1識別コードを受信アンテナで受信すると、前記車両の各種車両動作を制御する制御ユニットが、前記携帯機側の第1識別コードと前記車両側の第1識別コードとを照合し、当該照合が成立すれば前記車両各種動作を許可又は実行する当該車両に後付け可能な通信ユニットであって、自身のメモリに用途別の多目的なデータが管理され、前記用途別単位で無線通信対象と行う無線通信を、自身1つで複数の前記無線通信対象と実施可能な通信端末と、前記車両に設けられ、前記通信端末が前記無線通信を介して発信した第2識別コードを自身の通信アンテナで受信した際、端末側の第2識別コードと車両側の第2識別コードとを照合する照合手段と、前記車両に設けられ、前記照合手段による前記第2識別コードの照合が成立した際、前記携帯機の代わりに前記第1識別コードのコードデータを前記制御ユニットに出力して、当該制御ユニットによる前記第1識別コードの照合を成立させる制御手段とを備えたことを要旨とする。
本発明によれば、例えば手元に携帯機がないとき、携帯機以外の通信端末で車両側と無線通信を行うことによって各種車両動作を許可又は実行可能な構成にしたとしても、それ用の通信端末を別途用意する状況を生じ難くすることができる。
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した電子キーシステム及び通信ユニットの第1実施形態を図1〜図6に従って説明する。
図1に示すように、車両1には、ドアロックの施解錠やエンジン始動の利便性向上を目的としてスマートエントリー・スタートシステム1aが搭載されている。このスマートエントリー・スタートシステム1aは、車両キーである携帯機2が、車両1から発信されるリクエスト信号Srqを受信すると、それに応答して自身の車両キーIDコードを乗せた車両キーIDコード信号Sidを返信し、そのIDコードが車両の車両キーIDコードと一致して照合が成立したことを条件に、ドアロックの施解錠やエンジン始動を許可するシステムである。
車両1には、携帯機2との間で無線通信によるID照合を行うスマートECU(Electronic Control Unit:以下同様)3が搭載されている。スマートECU3には、ドアロックの施解錠を制御するドアECU4と、携帯機2にトランスポンダ2aが埋め込まれている場合にこのトランスポンダ2aのID照合を行うイモビライザーECU5と、車両電装品の電源系統を制御する電源ECU6とがバス7を介して接続されている。なお、スマートECU3が制御ユニットに相当する。
スマートECU3には、LF帯域の信号を送信可能な車外用LF送信機8及び車内用LF送信機9が接続されている。車外用LF送信機8は、例えばドアごとに複数設置されるとともに、スマートECU3から入力した車外用LF送信データ(車外用送信データ)を基にリクエスト信号Srqを生成して車外に発信する。車内用LF送信機9は、車内に例えば2つ設置されるとともに、スマートECU3から入力する車内用LF送信データ(車内用送信データ)を基にリクエスト信号Srqを生成して車内に発信する。車外用LF送信データ及び車内用LF送信データは、送信機ごとに一義的に決まるデータであって、リクエスト信号Srqを生成する際に使用される。
スマートECU3には、携帯機2からRF帯域の信号で出力される車両キーIDコードを受信すべくRF受信機10が接続されている。RF受信機10は、車両1に1つ設置され、例えばバックミラー等に埋設されている。なお、車外用LF送信機8が送信アンテナ(車外用送信アンテナ)を構成し、車内用LF送信機9が送信アンテナ(車内用送信アンテナ)を構成する。
車両1が駐車状態(プッシュスイッチオフ、ドア全閉及びドアロック施錠)の際、スマートECU3は、車外用LF送信機8のアンテナ8aからリクエスト信号Srqを車外へ断続的に発信させる。携帯機2の所有者が車外用LF送信機8の通信エリアに入り込み、携帯機2がリクエスト信号Srqを受信すると、携帯機2がそれに応答し、自身の車両キーIDコードを乗せた車両キーIDコード信号SidをRF帯域の信号で返信する。
スマートECU3は、この車両キーIDコード信号SidをRF受信機10のアンテナ10aで受信すると、この車両キーIDコードと、自身のメモリ3aに登録された車両キーIDコードとを比較してID照合(車外照合)を行う。スマートECU3は、車外照合が成立した際、ドアハンドルノブに埋設されたドアロック解除用のタッチセンサ11を起動し、アンロックスタンバイ状態にする。スマートECU3は、アンロックスタンバイ状態のタッチセンサ11でドアハンドルノブへの接触操作を検出すると、ドアアンロック要求信号をドアECU4に出力する。ドアECU4は、そのドアアンロック要求信号を入力すると、ドアロックモータ4aを駆動してドアロックを解除する。
一方、スマートECU3は、ハンドルノブのロックボタン12の押下操作を検出すると、車外用LF送信機8に通信エリアを形成させて車外照合を行い、車外照合が成立すれば、ドアロック要求信号をドアECU4に出力する。ドアECU4は、そのドアロック要求信号を入力すると、ドアロックモータ4aを駆動してドアロックを施錠する。
電源ECU6には、エンジン13を始動させる際に操作する押下式のプッシュスイッチ14が接続されている。電源ECU6には、ACCリレー15a、IGリレー15b及びスタータリレー15cが接続されている。また、ドアECU4には、ドアの開閉操作を検出するカーテシスイッチ16が接続されている。イモビライザーECU5及び電源ECU6には、エンジン13の点火制御や燃料噴射制御を行うエンジンECU17が接続されている。イモビライザーECU5には、トランスポンダ2aとの間でID照合を行うイモビアンテナ5aが接続されている。なお、カーテシスイッチ16が降車検出手段に相当する。
スマートECU3は、カーテシスイッチ16からのドア開閉信号を基にドアが開操作されたことを認識すると、車外用LF送信機8に代えて、車内用LF送信機9のアンテナ9aからリクエスト信号Srqを断続的に発信させる。スマートECU3は、このリクエスト信号Srqに応答して携帯機2が返信してきた車両キーIDコード信号SidをRF受信機10で受信するとともに、車両1と携帯機2との車両キーIDコードを照合するID照合(車内照合)を、エンジン13が始動を開始するまで間隔をおいて繰り返し実行する。
ブレーキペダルを踏みながらプッシュスイッチ14が押されると、電源ECU6が起動状態となり、その起動した電源ECU6が、イモビライザーECU5に対しID照合結果を確認する。この要求を受けたイモビライザーECU5は、スマートECU3に車内照合のID照合結果を確認する。イモビライザーECU5は、車内照合が成立している旨の通知をスマートECU3から受けると、車内照合成立の通知を電源ECU6に応答する。電源ECU6は、イモビライザーECU5から車内照合成立の応答を受けると、ACCリレー15a、IGリレー15bをオン状態にする。
各リレーをオンした電源ECU6は、エンジンECU17に起動信号を出力する。この起動信号を入力したエンジンECU17は、イモビライザーECU5との間で起動許可通信(暗号通信)を行い、イモビライザーECU5から車内照合成立の通知を受けるとエンジン始動許可状態となる。この状態になったエンジンECU17は、スタータリレー15cをオンさせてスタータモータを回し、エンジン点火制御及び燃料噴射制御を開始してエンジン13を始動させる。
なお、電源ECU6がイモビライザーECU5に対しID結果照合を確認する際、車内照合が成立していなければ(例えば、携帯機2の電池切れの場合)、この車内照合に代えて、携帯機2内のトランスポンダ2aと車両とのトランスポンダコードとを比較するID照合(イモビ照合)を行うようにしてもよい。この場合、イモビ照合が成立すればエンジン始動が許可される。また、エンジン始動の許可は、車内照合とイモビ照合の両方が成立したことを条件としてもよい。
車両1には、Felica(R)と呼ばれる非接触ICカード通信技術を用いた非接触ICカード通信システム(以下、単に通信システムと記す)18が搭載されている。この通信システム18は、ICカードを財布や乗車券として使用して決算を済ませたり、ICカードを社員証や学生証として使用して入退室管理を行ったりすることが可能なシステムである。通信システム18は、主な特徴としては偽造・変造し難い高い安全性、データ送受信が高速処理、ICカード自体を何度も再利用可能、1枚のICカードで複数の用途が可能などの種々の利点がある。通信システム18は、車両1の後付け用品であり、ユーザの用途に応じて車両1に別途増設される。なお、通信システム18が通信ユニットに相当する。
通信システム18は、車両1に取り付けられたリーダライタ19と、このリーダライタ19に電気接続されたメインコントローラ20と、携帯電話21に内蔵された通信回路(ICカード)22とを備えている。なお、リーダライタ19が照合手段に相当し、メインコントローラ20が制御手段に相当し、通信回路22が通信端末に相当する。
リーダライタ19と通信回路22とは、ISO/IEC 18092の規格に準拠した通信方式の無線通信が可能である。この規格の無線通信方式は、リーダライタ19から通信回路22への通信と、通信回路22からリーダライタ19への通信とで同じ符号化/変調化方式を採用した対称通信が採用されている。また、この規格の無線通信方式は、搬送波が13.56MHz、通信速度が212kbps、副搬送波が「なし」、符号化方式がManchester方式、衝突検出/回避がタイムスロット方式の通信である。
リーダライタ19は、同リーダライタ19を制御する通信コントローラ(コントロールボード)23と、通信コントローラ23に接続された送受信アンテナ24とを備えている。通信コントローラ23は、例えば運転席の下方に配置されるとともに、送受信アンテナ24を介して携帯電話21の通信回路22と相互通信を行う。また、通信コントローラ23は、メインコントローラ20に接続されるとともに、携帯電話21との間の相互通信結果をメインコントローラ20に出力可能である。
送受信アンテナ24は、例えばドア外側のドアハンドルノブに設置され、微小エリア(例えば5〜10cm程度)の範囲内で通信を行う特性を持つアンテナである。なお、送受信アンテナ24が通信アンテナに相当する。
通信コントローラ23には、通信システム18を起動させる例えば押下式の起動ボタン25が接続されている。この起動ボタン25は、例えばドアハンドルノブ等に配設され、押下操作された際にオン信号を通信コントローラ23に出力する。通信コントローラ23は、起動ボタン25からオン信号を入力すると通信システム18を起動させる。
携帯電話21には、携帯電話21を統括制御するCPU26と、携帯電話21用の各種プログラム及びアプリケーションを記憶したROM27と、CPU26がプログラムやアプリケーションを実行する際の作業領域となるRAM28とが内蔵されている。また、携帯電話21には、携帯電話21を作動させる際に操作する各種ボタン群29と、操作者の音声を集音するマイク30と、通話者の音声を出力するスピーカ31と、各種作動に応じた画像や文字を表示する画面32とが配設されている。
通信回路22は、インターフェース33を介してCPU26に接続されている。通信回路22のIC基板34には、通信回路22を制御する制御IC35と、データ書き換え可能なメモリ36と、各種信号を送受信可能なアンテナ37とが配設されている。メモリ36は、例えばEEPROM等が用いられ、プリント配線によって制御IC35に接続されている。また、アンテナ37は、基板34の周縁に沿って四角環状に巻回された形状をなすとともに、電気的に制御IC35に接続されている。
通信コントローラ23は、起動ボタン25が押されて通信システム18を起動開始した際、通信回路22と通信を行う前段階において、送受信アンテナ24から、微小エリアの範囲内に駆動電波(電磁波)Sc1を断続的に発信させる。この駆動電波Sc1の発信エリアは5〜10cm程度と微小であるため、携帯電話21(即ち、通信回路22)を送受信アンテナ24にかざすと、アンテナ37がこの駆動電波Sc1を受信した状態となる。このとき、この駆動電波Sc1によって通信回路22内に電力が発生し、この電力を基に通信回路22が起動する。
通信回路22の起動開始後、リーダライタ19と通信回路22とは、ISO/IEC 18092の規格に準拠した通信方式に沿って相互に通信を行う。リーダライタ19と通信回路22との間の通信には、送信データを暗号化するとともに、そのデータに乱数を発生させて、リーダライタ19及び通信回路22間で相互認証を行う通信手法が採用されている。この通信時において制御IC35は、リーダライタ19からの指令に基づき、メモリ36のデータ読み取りや、メモリ36へのデータ書き込み等の各処理を行うことが可能である。
この通信システム18においては、通信回路22のメモリ36と、通信コントローラ23のメモリ36との各々に、通信回路22が持つ固有の携帯キーIDコード(第2識別コード)が記憶されている。この携帯キーIDコードは、暗号化された状態で各メモリ36,36に各々登録されている。リーダライタ19と携帯電話21とが無線通信を行う際、通信回路22の携帯キーIDコードが、リーダライタ19の通信コントローラ23に登録された携帯キーIDコードと一致すれば、携帯電話21で車両1の各種動作を許可又は実行することが可能である。
起動を開始した通信回路22は、自身の携帯キーIDコードを含む携帯キーIDコード信号Sc2をアンテナ37から発信する。通信コントローラ23は、この携帯キーIDコード信号Sc2を送受信アンテナ24で受信すると、この携帯キーIDコードと、自身のメモリ23aに登録された携帯キーIDコードとを照合する。通信コントローラ23は、これらIDコードが一致して照合成立を認識すると、ID照合一致の旨を通知する照合成立信号Srをメインコントローラ20に出力する。メインコントローラ20は、通信コントローラ23から照合成立信号Srを入力すると、自身のメモリ20aに照合成立フラグを立てて、携帯機2との間における照合一致を認識する。
メインコントローラ20には、第1配線38aを介して車外用LF送信機8が接続されるとともに、第2配線38bを介して車内用LF送信機9に接続されている。スマートECU3が車外用LFデータを車外用LF送信機8に出力して車外にリクエスト信号Srqを発信する際、メインコントローラ20は、第1配線38aを介し車外用LFデータを入力する。スマートECU3が車内用LFデータを車内用LF送信機9に出力して車内にリクエスト信号Srqを発信する際、メインコントローラ20は、第2配線38bを介し車内用LFデータを入力する。メインコントローラ20には、RF帯域の信号を発信可能なRF送信機39が接続されている。なお、RF受信機10及びRF送信機39が送信手段を構成する。
メインコントローラ20のメモリ20aには、スマートECU3によってID照合が可能な車両キーIDコードが記憶されている。メインコントローラ20は、照合成立フラグが立っている際、車外用LFデータ又は車内用LFデータを入力すると、発信条件が揃った場合に、これをリクエスト信号として車両キーIDコード信号SidをRF送信機39から発信可能である。この車両キーIDコードは、携帯機2の車両キーIDコードと同じでもよいし、或いは異なっていてもどちらでもよいが、携帯機2とメインコントローラ20との間で異なる場合には、それぞれの車両キーIDコードをスマートECU3に予め登録しておく必要がある。なお、リクエスト信号Srqが返信要求に相当し、車両キーIDコード信号Sidがコードデータに相当する。
メインコントローラ20には、携帯電話21の載置場所として用いられるクレードル40が接続されている。クレードル40は、自身にセットされた携帯電話21とメインコントローラ20との間でデータのやり取りを行う装置であり、例えば車内のセンターコンソール等に配設されている。クレードル40は、自身に携帯電話21がセットされた際、その旨を通知する携帯電話載置信号Skをメインコントローラ20に出力する。クレードル40は、自身にセットされた携帯電話21を充電する機能も有している。なお、クレードル40が通信端末載置検出手段に相当し、携帯電話載置信号Skが通信端末載置信号に相当する。
次に、携帯電話21で各種車両動作を許可又は実行する際に、リーダライタ19と携帯電話21との間で行われる通信態様を図4に従って説明する。
起動ボタン25が操作されて通信システム18が起動すると、リーダライタ19の通信コントローラ23は、送受信アンテナ24から駆動電波Sc1をポーリング(呼びかけ)として外部に発信する。携帯電話携帯者が駐車車両のドアロックを解除すべく携帯電話21を送受信アンテナ24にかざし、携帯電話21の通信回路22がアンテナ37を介し駆動電波Sc1を受信すると、通信回路22が駆動電波Sc1により起動する。
起動を開始した通信回路22は、自身の製造番号等の情報を含む応答信号Sc3をアンテナ37からリーダライタ19に返信する。通信コントローラ23は、応答信号Sc3内の製造番号を参照して、現在通信している通信回路22が通信可能な型番のものか判定し、通信可能であれば相互認証の処理に移行する。
続いて、通信回路22と通信コントローラ23との間で相互認証を行うが、この相互認証には、DES(Data Encryption Standard)と呼ばれる秘密鍵暗号化アルゴリズムを三重に適用したトリプルDESというセキュリティ性の高い暗号化通信が採用されている。トリプルDESは、例えば特定の文章を鍵(暗号表)Kaで暗号化し、その結果を鍵(暗号表)Kbで復号し、更にその結果を鍵(暗号表)Kc(鍵Kaで行う場合もある)で暗号化する処理である。
この相互認証として、まず通信コントローラ23は、乱数Rrを生成するとともに、その乱数Rrを送信データに含ませて暗号化し、その暗号化データを通信回路22に送信する。通信回路22は、通信コントローラ23から受信した暗号化データを復号して乱数Rrを取り出すとともに、その乱数Rrを含んだ暗号化データを生成して、その暗号化データを通信コントローラ23に返信する。通信コントローラ23は、通信回路22から受信した暗号化データを復号して乱数Rrを取り出し、自身が生成した乱数Rrと一致するか否かを判定する。
一方、通信回路22も、乱数Rcを生成するとともに、その乱数Rcを送信データに含ませて暗号化し、その暗号化データを通信コントローラ23に送信する。通信コントローラ23は、通信回路22から受信した暗号化データを復号して乱数Rcを取り出すとともに、その乱数Rcを含んだ暗号化データを生成して、その暗号化データを通信回路22に返信する。通信回路22は、通信コントローラ23から受信した暗号化データを復号して乱数Rcを取り出し、自身が生成した乱数Rcと一致するか否かを判定する。通信コントローラ23は、リーダライタ19と通信回路22との両方で乱数一致を認識すると、相互認証が成立したと判定する。
相互認証が成立すると、通信コントローラ23は、通信回路22にIDコード発信を要求すべくIDコード要求信号Sc4を通信回路22に送信する。通信回路22は、通信コントローラ23からIDコード要求信号Sc4を受信すると、自身の携帯キーIDコードを乗せた携帯キーIDコード信号Sc2を発信する。なお、IDコード要求信号Sc4と携帯キーIDコード信号Sc2とをやり取りする通信については、DESを一重だけ適用するシングルDESが採用されている。
通信コントローラ23は、通信回路22から携帯キーIDコード信号Sc2を受信すると、その携帯キーIDコード信号Sc2に含まれる携帯キーIDコードと、自身に登録された携帯キーIDコードとを照合する。通信コントローラ23は、携帯電話21との間でID照合が成立したことを認識すると、その旨を通知する照合成立信号Srをメインコントローラ20に出力する。
次に、携帯電話21でドアロックの施解錠やエンジン始動を行う際の処理の詳細を図3及び図4に従って説明する。
携帯電話21を送受信アンテナ24にかざすと、送受信アンテナ24が発信する駆動電波Sc1で通信回路22が起動を開始し、通信回路22が携帯キーIDコード信号Sc2を返信する。通信コントローラ23は、送受信アンテナ24でその携帯キーIDコード信号Sc2を受信し、通信回路22の携帯キーIDコードを取得する。通信コントローラ23は、通信回路22から取得した携帯キーIDコードと、自身の携帯キーIDコードとを比較し、これらコードが一致してID照合が成立すれば、照合成立信号Srをメインコントローラ20に出力する。
メインコントローラ20は、通信コントローラ23から照合成立信号Srを入力すると、自身のメモリ20aに照合成立フラグを立てて、車両1と携帯電話21と間で携帯キーIDコードが一致したことを認識する。
ここで、車両1が駐車状態(プッシュスイッチオフ、ドア全閉及びドアロック施錠)の際には、車外用LF送信機8からリクエスト信号Srqが発信されることから、スマートECU3から車外用LF送信機8には、車外用LF送信データが出力された状態となる。このとき、メインコントローラ20には、第1配線38aを介し車外用LF送信データが入力された状態となる。メインコントローラ20は、車外用LF送信データを入力している際、自身のメモリ20aに照合成立フラグが立てば、その車内用LF送信データに応答する形で、自身のメモリ20aに登録された車両キーIDコードを乗せた車両キーIDコード信号Sidを、RF送信機39のアンテナ39aから発信する。
スマートECU3は、RF送信機39から送信された車両キーIDコード信号SidをRF受信機10で受信すると、それに含まれる車両キーIDコードと、自身のメモリ3aに記憶した車両キーIDコードとを比較してID照合を行う。スマートECU3は、このID照合が成立すると、通信エリア侵入検知下で車外照合成立を認識することから、ドアロックの解除許可動作に入り、タッチセンサ11を起動してドアアンロックスタンバイ状態にする。これにより、ドアハンドルノブが手で触れられると、スマートECU3がドアアンロック要求信号をドアECU4に出力し、ドアロックを解除状態にする。
一方、車両1が停車状態(プッシュスイッチオフ及びドア全閉)の際に、ロックボタン12が押されると、車両周辺に通信エリアを形成するために、スマートECU3が車外用LF送信機8に車外用LFデータを出力する。よって、ドアアンロックの場合と同様に、車外用LFデータが第1配線38aを介してメインコントローラ20に入力された状態となり、このときメモリ20aに照合成立フラグが立っていれば、RF送信機39から車両キーIDコード信号Sidが発信される。
スマートECU3は、RF送信機39から送信された車両キーIDコード信号Sidを受信すると、ドアアンロックの場合と同様に、それに含まれる車両キーIDコードのID照合を行う。このとき、スマートECU3は、ロックボタン操作下で車外照合成立を認識することから、ドアロックの解除動作に入り、ドアロック要求信号をドアECU4に出力して、ドアロックを施錠状態にする。
また、運転者が乗車した後は、車内用LF送信機9からリクエスト信号Srqが出されて車内照合が行われることから、カーテシスイッチ16で運転者の乗車を検出すると、スマートECU3から車内用LF送信機9に車外用LF送信データが出力された状態となる。このとき、メインコントローラ20には、第2配線38bを介し車内用LF送信データが入力された状態となる。メインコントローラ20は、車外用LF送信データを入力した際、自身のメモリ20aに照合成立フラグが立ち、しかもクレードル40から携帯電話載置信号Skを入力しているか否かを判定する。メインコントローラ20は、これら2つの条件が揃っていれば、車内用LF送信データに応答する形で、車両キーIDコード信号idをRF送信機39から発信する。
スマートECU3は、RF送信機39から送信された車両キーIDコード信号SidをRF受信機10で受信すると、それに含まれる車両キーIDコードと、自身のメモリ3aに記憶した車両キーIDコードとを比較してID照合を行う。スマートECU3は、このID照合が成立すると、車内にリクエスト信号Srqを発信する状況下で車内照合成立を認識することから、エンジン始動を許可する。よって、ブレーキペダルを踏みながらプッシュスイッチ14をオン操作すれば、エンジンECU17が起動してエンジン13が始動する。
ここで、携帯機2が手元にないと、ドアロックを解除して車両に乗り込むことや、車両1に乗り込んだ後にエンジンを始動することはできない。しかし、携帯キーIDコードを登録した携帯電話21を送受信アンテナ24にかざし、携帯電話21とリーダライタ19との間でID照合が成立すれば、車外照合や車内照合が成立した状態となり、手元に携帯機2がなくても車内に乗り込んだり、車内乗り込み後にエンジン13を始動できたりすることになる。
運転者がエンジン13を停止して降車する際、メインコントローラ20は、カーテシスイッチ16からのドア開閉信号を基にドアが開いたことを検出すると、クレードル40から携帯電話載置信号Skを入力しているか否かを判定する。メインコントローラ20は、クレードル40から携帯電話載置信号Skを入力していなければ、クレードル40のアラーム40aやLED40bで、その旨を運転者に報知する。また、アラーム40aやLED40bによる報知は、クレードル40に配設した解除ボタン40cを押すと停止する。なお、アラーム40aやLED40bが報知手段を構成する。
運転者がエンジン13を停止して降車し、ハンドルノブのロックボタン12を押すと、スマートECU3がドアロック要求信号をドアECU4に出力して、ドアロックが施錠状態となる。このとき、ドアロック完了を検出したドアECU4は、ドアロック完了信号をメインコントローラ20に出力する。メインコントローラ20は、ドアECU4からドアロック完了信号を入力すると、自身に立てた照合成立フラグをフラグオフし、起動ボタン25が再操作されるまで、通信システム18の起動を停止する。
なお、通信回路22のメモリ36には、用途別に複数のフォルダと、そのフォルダ内に複数のファイルとを持つ事が可能である。このため、メモリ36には、携帯キーIDコード(即ち、車両キーID)の他に、種々のデータを書き込むことが可能となっている。従って、この通信回路22を内蔵した携帯電話21は、車両キーの代用だけでなく、例えば電車の乗車券(定期券)、プリペイドカード(財布)、ポイントカード、会員証、社員証、学生証、クレジットカード、マイレージカードなどの様々のカードとして使用することが可能である。
次に、携帯電話21(即ち、通信回路22のメモリ36)に携帯キーIDコードを登録する方法について説明する。
通信回路22のメモリ36に携帯キーIDコードを登録する方法としては、例えば携帯電話21を専用の管理サーバ41にネットワーク接続して管理サーバ41から取得する方法と、携帯キーIDコードを携帯電話21に書き込み可能な専用の書込装置42に携帯電話21をセットして、この書込装置42から取得する方法とがある。
まず、管理サーバ41から携帯キーIDコードを取得する場合、携帯電話21のボタン群29を操作して携帯電話21を自身のアンテナ43を介し、管理サーバ41にネットワーク接続する。このとき、携帯電話21の画面32には、図5に示すIDコード取得画面44が表示される。このIDコード取得画面44には、通信システム18への加入時にシステム管理者から付与される管理番号を入力するための管理番号入力欄44aと、車両所有者が自身で設定する暗証番号を入力するための暗証番号入力欄44bとがある。使用者は、このIDコード取得画面44に必要事項を入力した後、この個人情報データを管理サーバ41に返信する。
管理サーバ41のデータベースには、通信システム18に加入した加入者の管理番号及び暗証番号が登録されている。よって、管理サーバ41は、携帯電話21から入力した管理番号及び暗証番号に基づきデータベースを参照することで、管理サーバ41に接続してきた使用者を認識し、この使用者の所有車両の携帯キーIDコードをデータベースから読み出す。そして、管理サーバ41は、この携帯キーIDコードを乗せたIDコードデータを、使用者の携帯電話21に返信する。
携帯電話21がアンテナ43を介してIDコードデータを受信すると、携帯電話21のCPU26がこのIDコードデータを、インターフェース33を介して通信回路22に出力する。通信回路22がこのIDコードデータを受け取ると、通信回路22の制御IC35が、このIDコードを自身のメモリ36に書き込む。これにより、管理サーバ41から送信された車両の携帯キーIDコードが携帯電話21に登録された状態となり、携帯電話21を車両キーとして使用することが可能となる。
一方、管理サーバ41が携帯電話21から個人情報データを受信した際、このデータを入力した操作者がデータベース内に存在していないと判断すると、入力されたデータが間違っていると管理サーバ41が認識して、管理サーバ41はデータ再入力を促す旨の通知を携帯電話21に返信する。携帯電話21のCPU26は、データ再入力を促す旨の通知を受信すると、画面32にその旨を表示して操作者に個人情報データを再入力させる。
また、専用の書込装置42からIDコードを取得する場合、書込装置42から延びる接続ケーブル42aの一端を携帯電話21の接続ポート45に挿し込んで、携帯電話21を書込装置42に接続する。そして、書込装置42の入力ボタンを操作して、書込装置42の画面に、図6に示すIDコード入力画面46を表示させる。このIDコード入力画面46には、通信回路22の製造番号を入力するための製造番号入力欄46aと、携帯キーIDコードを入力するためのIDコード入力欄46bとがある。使用者は、このIDコード入力画面46に必要事項を入力した後、このID情報データを書込装置42から携帯電話21に出力する。
携帯電話21が書込装置42からID情報データを入力すると、携帯電話21のCPU26がこのID情報データを、インターフェース33を介して通信回路22に出力する。ここで、通信回路22のメモリ36には、自身の製造番号が登録されていることから、通信回路22の制御IC35は、入力したID情報データ内の製造番号と、自身に登録された製造番号とを比較する。制御IC35は、これら製造番号が一致すれば、正規の登録操作によって携帯キーIDコードの入力操作が行われたと判断して、入力した携帯キーIDコードをメモリ36に書き込む。これにより、書込装置42から出力された車両の携帯キーIDコードが携帯電話21に登録された状態となり、携帯電話21を車両キーとして使用することが可能となる。
一方、書込装置42から入力したID情報データの製造番号が異なっている場合、通信回路22の制御IC35は、入力データが誤データである旨の通知をCPU26に出力する。CPU26は、入力データが誤データである旨の通知を入力すると、その旨の通知を書込装置42に出力する。書込装置42は、入力データが誤データである旨の通知を携帯電話21から入力すると、自身の画面にその旨を表示して操作者にID情報データを再入力させる。なお、この誤データの通知は携帯電話21で行ってもよい。
携帯電話21への携帯キーIDコードの登録が完了すると、続いてリーダライタ19に携帯キーIDコードを登録する作業に移る。この作業として、例えば起動ボタン25を長押しするなどして、リーダライタ19を携帯キーID入力モードにする。この状態で、携帯電話21を送受信アンテナ24にかざすと、リーダライタ19と通信回路22との間で通信が行われ、リーダライタ19が通信回路22から携帯キーIDコードを受信する。リーダライタ19は、通信回路22から受信した携帯キーIDコードを自身のメモリ36に書き込み、携帯キーIDコードの登録作業を完了する。
従って、本例においては、手元に携帯機2がなくても、携帯キーIDコードを登録した携帯電話21を所有していれば、この携帯電話21でドアロックの施解錠やエンジン始動の許可が可能であるため、手元の携帯機2を所有していない状況でも、車両への乗り込みやエンジン始動が可能となる。また、Felica(R)機能を有する携帯電話21には、1台で複数のカード機能を満たす特徴があるため、この携帯電話21に内蔵された通信回路22に携帯キーIDコードを登録するだけで、携帯電話21を車両キーとしても使用可能となる。よって、車両キー代替用の通信端末を別途用意する必要がないことも利点の一つである。
本実施形態の構成によれば、以下に記載の効果を得ることができる。
(1)手元に携帯機2がなくても、携帯キーIDコードを登録した携帯電話21を所有していれば、車両への乗り込みやエンジン始動を行うことができる。また、Felica(R)機能を有する携帯電話21には、1台で複数のカード機能を満たす特徴があるので、この通信回路22に携帯キーIDコードを登録するだけで、携帯電話21を車両キーとしても使用することができる。よって、車両キーの代替キーを用意するにあたって、それ用の通信端末を別途用意する必要がない。
(2)本例のように携帯電話21でドアロックの施解錠やイモビロックの解除を許可するようにしても、この携帯電話21とリーダライタ19との間の無線通信には、高速無線通信が可能で高セキュリティであるFelica(R)を使用しているので、高速の通信処理及び高いセキュリティ性も確保することができる。
(3)リーダライタ19と携帯電話21との間の無線通信には、不要放射が小さい特性のある対称通信方式が使用され、しかも他方式に比べてトランザクション回数が少ないタイムスロット方式によって搬送波の衝突検出/回避を行うので、通信速度の高速化に非常に効果が高い。
(4)リーダライタ19と携帯電話21との間の無線通信には、搬送波の暗号化が用いられ、更にこの搬送波のデータを、リーダライタ19と携帯電話21との各々で認証(相互認証)するとともに、その相互認証ごとに暗号鍵を変える仕組み(本例はトリプルDES)を用いているので、高いセキュリティ性の確保に非常に効果がある。
(5)ドアが開操作された際、クレードル40に携帯電話21が載置してなければ、クレードル40のアラーム40aやLED40bでその旨を報知する。従って、同乗者による携帯電話21の勝手な持ち出しや、携帯電話21の車室内への置き忘れ等を発生し難くすることができる。
(6)メインコントローラ20が車両キーIDコード信号SidをスマートECU3に出力する通信は、RF受信機10及びRF送信機39を用いた無線で行われる。よって、この通信が有線の場合に生じ得る配線の絡まりや配線接続作業の手間などの問題が生じず、さらにはスマートECU3やメインコントローラ20の配置自由度の向上にも効果がある。
(7)本例の通信システム18は車両1に後付け可能であるので、リーダライタ19と携帯電話21との間で識別コードの照合が成立すればメインキーを用いなくとも車両1の各種動作が許可又は実行される機能を、必要に応じて車両1に適宜設けることができる。また、車両1に通信システム18を増設しても、これまでのスマートエントリー・スタートシステム1aについては大幅な設計変更を殆ど必要としないことから、携帯機2を用いたID照合通信も今まで通り実施することができる。
(8)リーダライタ19を起動する際に操作する起動ボタン25を配設したので、起動ボタン25が操作された時点から、リーダライタ19は駆動電波Sc1を発信する。従って、起動ボタン25が操作される前まではリーダライタ19が待機状態をとることから、それ以前においてはリーダライタ19に電力を要しないため、車両1に搭載されたバッテリの節約を図ることができる。
(9)通信回路22には、管理サーバ41や専用の書込装置42を用いて、携帯キーIDコードを書き込むことが可能であるため、例えば通信回路22に新たなIDコードを適宜上書きすることもできる。よって、運転車両が変わる際には、その車両用の携帯キーIDコードを通信回路22に新たに書き込めば、携帯電話21でその車両が運転可能となることから、1つの携帯電話21で複数の異なる車両1を運転することができる。また、車両1を買い換えたとしても、IDコードを登録し直せば、今までの携帯電話21で新規車両のドアロックやイモビロックも解除することができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態を図7に従って説明する。なお、本例は、第1実施形態に対してアンテナ構成が異なるだけであり、他の構成部分については同じである。よって、本例においては、第1実施形態と同様の部分については同一符号を付して詳しい説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
図7に示すように、通信コントローラ23には、通信システム18用のアンテナとして車外アンテナ51及び車内アンテナ52が接続されている。通信コントローラ23は、携帯電話21が車外にある際には、車外アンテナ51を介して携帯電話21の通信回路22と相互通信を行い、携帯電話21が車外にある際には、車内アンテナ52を介して携帯電話21の通信回路22と相互通信を行う。なお、車外アンテナ51及び車内アンテナ52が通信アンテナを構成する。
車外アンテナ51は、例えばドア外側のドアハンドルノブに設置され、微小エリア(例えば5〜10cm程度)の範囲内で通信を行う特性を持つアンテナである。また、車内アンテナ52は、例えば運転席のステアリングホイールの近傍に設置され、車外アンテナ51と同じく、微小エリアの範囲内で通信を行う特性を持つアンテナである。
車両1が駐車状態の際、起動ボタン25が押されて通信システム18が起動を開始すると、通信コントローラ23は、まず車外アンテナ51から駆動電波Sc1を発信させる。運転者が携帯電話21を車外アンテナ51にかざすと、リーダライタ19と通信回路22との間で無線通信による照合が行われ、通信回路22が駆動電波Sc1により起動を開始し、起動した通信回路22が携帯キーIDコード信号Sc2を返信する。通信コントローラ23は、携帯キーIDコードと自身の携帯キーIDコードとを比較し、これらコードが一致して携帯電話車外照合が成立すると、携帯電話車外照合成立信号Sr1をメインコントローラ20に出力する。
メインコントローラ20は、通信コントローラ23から携帯電話車外照合成立信号Sr1を入力した際、車外用LF送信データを入力していれば、その車外用LF送信データに応答する形で、自身のメモリ20aに登録された車両キーIDコードを乗せた車両キーIDコード信号Sidを、RF送信機39から発信する。よって、スマートECU3は、車外の通信エリアへの携帯機2の侵入を検知している状況下で車両キーIDコードの照合一致を認識することになり、これにより車外照合成立を認識してドアロックの解除を許可し、ドアハンドルノブが触れられた際にドアロックを解除させる。
また、携帯電話車外照合が成立した状態において、ハンドルノブのロックボタン12が押されると、メインコントローラ20は、スマートECU3から車外用LF送信データを入力する。よって、メインコントローラ20は、携帯電話車外照合成立信号Sr1を入力しつつ、室外用LF送信データを入力することになるため、車外用LF送信データに応答する形で、車両キーIDコード信号SidをRF送信機39から発信する。よって、スマートECU3は、ロックボタン12の操作をトリガとして車外照合成立を認識することになることから、ドアロックの施錠を行う。
また、メインコントローラ20は、カーテシスイッチ16からのドア開閉信号によりドア開操作を検出すると、運転者が車内に乗り込んだと判定してリーダライタ19に指令を送り、車外アンテナ51に代えて車内アンテナ52から駆動電波Sc1を発信させる。運転席に着座した運転者が携帯電話21を車内アンテナ52にかざすと、車内アンテナ52の駆動電波Sc1により通信回路22が起動し、リーダライタ19と通信回路22との間で無線通信が開始される。通信コントローラ23は、これら携帯キーIDコードが一致して携帯電話車内照合が成立したと判定すると、携帯電話車内照合成立信号Sr2をメインコントローラ20に出力する。
メインコントローラ20は、携帯電話車内照合成立信号Sr2を入力した際、車内用LF送信データを入力すると、その車内用LF送信データに応答する形で、車両キーIDコード信号SidをRF送信機39から発信する。スマートECU3は、車内にリクエスト信号Srqを発信する状況下で車両キーIDコードの照合一致を認識すると、これによって車内照合成立を認識し、エンジン始動を許可する。よって、ブレーキペダルが踏まれた状態でプッシュスイッチ14が押されると、エンジン13が始動を開始する。
なお、携帯電話車内照合において、メインコントローラ20が車両キーIDコード信号SidをRF送信機39から発信する条件に、クレードル40から出力される携帯電話載置信号Skを追加してもよい。この場合、メインコントローラ20は、携帯電話車内照合成立信号Sr2を入力した際、車内用LF送信データと携帯電話載置信号Skとを入力していれば、車内用LF送信データに応答する形で、車両キーIDコード信号SidをRF送信機39から発信することになる。
本実施形態の構成によれば、以下に記載の効果を得ることができる。
(10)リーダライタ19用のアンテナが車外と車内にそれぞれ個別に配設されているので、車内に乗り込んでエンジンを始動する際には、車内でも携帯電話21(通信回路222)を用いた照合が行われることになり、ID照合回数が増えて、不正なエンジン始動防止に効果がある。
なお、本実施形態は上記構成に限定されず、以下の態様に変更してもよい。
・ スマートエントリー・スタートシステム1aのエンジンの始動方式は、プッシュスイッチ14を押し込んでエンジン13を始動させるプッシュ式に限定されない。例えば、車内のインストルメントパネルの近傍に、回転操作が可能なスイッチノブを配設し、このスイッチノブをオフ位置からACC位置→IG位置→オン位置に捻ることでエンジン13を始動するノブ式でもよい。
・ ドアロックの施解錠は、ハンドルノブに触れることでドアロックが解除状態となり、ロックボタン12が押されることでドアロックが施錠状態となる方式に限定されない。例えば、車両駐車時において、携帯電話21が車外用LF送信機8の通信エリアに入り込むと、自動でドアロックが解除され、携帯電話21がその通信エリアの外に出ると、自動でドアロックが施錠する方式でもよい。
・ メインコントローラ20は、車両キーIDコード信号SidをRF送信機39から発信する際、必ずしも車外用LFデータ(車内用LFデータ)の入力を条件としない。即ち、リーダライタ19と通信回路22との間でID照合が成立すれば、メインコントローラ20が車両キーIDコード信号Sidを発信する構成としてもよい。
・ メインコントローラ20と、車外用LF送信機8及び車内用LF送信機9との間の通信は、第1配線38a及び第2配線38bを用いた有線に限定されず、無線でもよい。この場合、メインコントローラ20と、車外用LF送信機8及び車内用LF送信機9とを繋ぐ第1配線38a及び第2配線38bが不要となり、配線の絡まりや配線接続作業の手間などの問題が生じず、さらにはスマートECU3やメインコントローラ20の配置自由度も向上する。
・ リーダライタ19と携帯電話21との間のID照合は、必ずしもリーダライタ19が行うことに限定されない。例えば、リーダライタ19が携帯電話21から携帯キーIDコード信号Sc2を受信した際、受信した携帯キーIDコード信号Sc2の携帯キーIDコードをメインコントローラ20に橋渡しし、メインコントローラ20でそのID照合を行ってもよい。
・ リーダライタ19への携帯キーIDコードの登録作業は、携帯電話21の場合と同様に、管理サーバ41や書込装置42を用いて登録する方法を採用してもよい。
・ リーダライタ19と通信回路22との間の無線通信の通信方式は、Felica(R)で規格された通信方式に限らず、その通信方式は特に限定されない。
・ リーダライタ19を起動させる起動ボタン25は、必ずしも必要ではない。即ち、起動ボタン25を省略して、車外アンテナ51及び車内アンテナ52から駆動電波Sc1を常時発信させる構成としてもよい。
・ 車両キーの代用として用いる端末は、携帯電話21に限らず、通信回路22が内蔵されているものであれば、例えばPDA(personal digital assistant)等の他の通信端末を採用してもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、それらの効果とともに以下に追記する。
(1)請求項1,2,6〜9において、前記通信アンテナは、車外に設置された車外アンテナであり、前記照合手段は、当該車外アンテナで受信した前記通信端末の前記第2識別コードと、自身が持つ前記車両側の第2識別コードとが一致して照合が成立したと判定すると、前記車外アンテナで照合が成立したことを通知する車外照合成立信号を前記制御手段に出力し、前記制御手段は、前記照合手段から前記車外照合成立信号を入力すると、前記第1識別コードを含んだ前記コードデータを前記制御ユニットに出力して、前記制御ユニットに前記ドアロックの施解錠を許可又は実行させる。この場合、運転者(乗員)は、車外からドアロックの施解錠を行うことが可能となる。
(2)請求項1,2,6〜9及び前記技術的思想(1)において、前記通信アンテナは、車内に設置された車内アンテナであり、前記照合手段は、当該車内アンテナで受信した前記通信端末の前記第2識別コードと、自身が持つ前記車両側の第2識別コードとが一致して照合が成立したと判定すると、前記車内アンテナで照合が成立したことを通知する車内照合成立信号を前記制御手段に出力し、前記制御手段は、前記照合手段から前記車内照合成立信号を入力すると、前記第1識別コードを含んだ前記コードデータを前記制御ユニットに出力して、前記制御ユニットに前記エンジン始動を許可させる。この場合、運転者が車両に乗り込んでから通信端末による照合を行うことになるので、運転者が車内にいる状態でエンジン始動が許可されることになり、例えば運転者が車外にいる状態の際にエンジン始動が許可されてしまう状況が発生し難い。
(3)前記技術的思想(2)において、前記通信端末の載置場所として前記車両に設けられ、当該通信端末が載置された際には、その旨を通知する通信端末載置信号を前記制御手段に出力する通信端末載置検出手段を備え、前記制御手段は、前記照合手段から前記車内照合成立信号を入力し、かつ前記通信載置検出手段から前記通信端末載置信号を入力すると、前記コードデータを前記制御ユニットに出力して、前記制御ユニットに前記エンジン始動を許可させる。この場合、車内アンテナを用いた第2識別コードの照合一致と、通信端末置き場への通信端末の載置という2つの条件が揃わないとエンジンを始動できないので、車両盗難に対するセキュリティレベルが高くなる。
(4)前記技術的思想(1)〜(3)において、前記通信端末の載置場所として前記車両に設けられ、当該通信端末が載置された際には、その旨を通知する通信端末載置信号を前記制御手段に出力する通信端末載置検出手段と、前記車両の乗員が降車したことを検出する降車検出手段と、前記乗員に報知が可能な報知手段とを備え、前記制御手段は、前記降車検出手段の検出信号を基に前記運転者が降車したことを検知した際、前記通信端末載置信号に基づき前記通信端末が前記載置場所に載置されていないと判定すると、その旨を前記報知手段で報知する。この場合、運転者が降車しようとしてドアを開けた際、通信端末が載置場所に載置されていなければ、その旨が報知手段で報知されるので、車内への通信端末の置き忘れや、同乗者による通信端末の勝手な持ち出しなどが発生し難くなる。
(5)請求項1〜9及び前記技術的思想(1)〜(4)のいずれかにおいて、前記照合手段は、前記駆動電波の発信を前記第2車両アンテナに開始させるシステム起動用の操作手段を備えている。
(6)請求項1〜9及び前記技術的思想(1)〜(5)のいずれかにおいて、前記通信端末は、前記第2識別コードを管理する外部サーバ又は外部機器から当該第2識別コードを取り込み、その第2識別コードを当該前記通信端末に登録する登録手段を備えている。
(7)請求項1〜9及び前記技術的思想(1)〜(6)のいずれかにおいて、前記通信端末は携帯電話に内蔵されている。この場合、例えばドアロックの施解錠やエンジン始動許可等の各種車両動作を、携帯電話によって行うことができる。
第1実施形態における電子キーシステムの構成を示すブロック図。 リーダライタ及び携帯電話間で行われる無線通信のトランザクションチャート。 ドアロック施解錠時に行われる通信の詳細を示すトランザクションチャート。 エンジン始動許可時に行われる通信の詳細を示すトランザクションチャート。 携帯キーIDコードを携帯電話に登録する際のIDコード取得画面図。 携帯キーIDコードを携帯電話に登録する際のIDコード入力画面図。 第2実施形態における電子キーシステムの構成を示すブロック図。
符号の説明
1…車両、2…携帯機、3…制御ユニットとしてのスマートECU、8…送信アンテナ(車外送信アンテナ)を構成する車外用LF送信機、9…送信アンテナ(車内送信アンテナ)を構成する車内用LF送信機、10…受信アンテナ及び送信手段を構成するRF受信機、16…降車検出手段としてのカーテシスイッチ、18…通信ユニットとしての通信システム、19…照合手段としての通信コントローラ、20…制御手段としてのメインコントローラ、22…通信端末としての通信回路(ICカード)、24…通信アンテナを構成する送受信アンテナ、36…メモリ、39…送信手段を構成するRF送信機、40…通信端末載置検出手段としてのクレードル、40a…報知手段を構成するアラーム、40b…報知手段を構成するLED、51…通信アンテナを構成する車外アンテナ、52…通信アンテナを構成する車内アンテナ、Srq…返信要求としてのリクエスト信号、Sid…コードデータとしての車両キーIDコード信号、Sc1…駆動電波、Sr(Sr1,Sr2)…照合成立信号、Sk…通信端末載置信号としての携帯電話載置信号、Rr,Rc…乱数。

Claims (10)

  1. 車両側の送信アンテナが無線で発信する返信要求を携帯機が受信すると、当該携帯機が自身の持つ第1識別コードを無線で返信し、前記車両が前記第1識別コードを受信アンテナで受信すると、前記車両の各種車両動作を制御する制御ユニットが、前記携帯機側の第1識別コードと前記車両側の第1識別コードとを照合し、当該照合が成立すれば前記車両各種動作を許可又は実行する電子キーシステムにおいて、
    自身のメモリに用途別の多目的なデータが管理され、前記用途別単位で無線通信対象と行う無線通信を、自身1つで複数の前記無線通信対象と実施可能な通信端末と、
    前記車両に設けられ、前記通信端末が前記無線通信を介して発信した第2識別コードを自身の通信アンテナで受信した際、端末側の第2識別コードと車両側の第2識別コードとを照合する照合手段と、
    前記車両に設けられ、前記照合手段による前記第2識別コードの照合が成立したことを際、前記携帯機の代わりに前記第1識別コードのコードデータを前記制御ユニットに出力して、当該制御ユニットによる前記第1識別コードの照合を成立させる制御手段と
    を備えたことを特徴とする電子キーシステム。
  2. 前記無線通信の通信方式は、駆動電波を発信する前記通信アンテナに前記通信端末をかざすと、当該駆動電波で前記通信端末が起動して前記照合手段との間で通信が開始され、その通信時においては、前記通信端末及び前記照合手段の間において副搬送波を使用しない対称通信によって通信が行われるとともに、前記通信端末と前記照合手段との間でデータをやり取りするごとに暗号鍵を変える暗号化通信が用いられ、かつ前記通信端末と前記照合手段との間で各々異なる乱数を発生させて各々が乱数一致の確認を行う相互認証が採用されていることを特徴とする請求項1に記載の電子キーシステム。
  3. 前記通信端末と通信を行う前記通信アンテナは、前記車両に1つ設置され、
    前記照合手段は、当該通信アンテナで受信した前記通信端末の前記第2識別コードと、自身が持つ前記車両側の第2識別コードとが一致して照合が成立したと判定すると、照合成立信号を前記制御手段に出力し、
    前記制御手段は、前記照合手段から前記照合成立信号を入力すると、前記第1識別コードを含んだ前記コードデータを前記制御ユニットに出力して、前記制御ユニットにドアロックの施解錠を許可又は実行させることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子キーシステム。
  4. 前記通信端末の載置場所として前記車両に設けられ、当該通信端末が載置された際には、その旨を通知する通信端末載置信号を前記制御手段に出力する通信端末載置検出手段を備え、
    前記制御手段は、前記照合手段から前記照合成立信号を入力し、かつ前記通信端末載置検出手段から前記通信端末載置信号を入力すると、前記第1識別コードを含んだ前記コードデータを前記制御ユニットに出力して、前記制御ユニットにエンジン始動を許可させることを特徴とする請求項3に記載の電子キーシステム。
  5. 前記車両の乗員が降車したことを検出する降車検出手段と、
    前記乗員に報知が可能な報知手段とを備え、
    前記制御手段は、前記降車検出手段の検出信号を基に前記乗員が降車したことを検知した際、前記通信端末載置信号に基づき前記通信端末が前記載置場所に載置されていないと判定すると、その旨を前記報知手段で報知することを特徴とする請求項4に記載の電子キーシステム。
  6. 前記制御手段が生成した前記コードデータを、無線で前記制御ユニットに送信する送信手段を備えたことを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか一項に記載の電子キーシステム。
  7. 前記通信端末、前記照合手段及び前記制御手段から成る通信ユニットは、必要に応じて前記車両に取り付け可能な後付け用品であることを特徴とする請求項1〜6のうちいずれか一項に記載の電子キーシステム。
  8. 前記送信アンテナは、前記制御ユニットから返信要求生成用の車外用送信データを入力して当該返信要求を生成し、それを車外に送信する車外送信アンテナであり、
    前記制御手段は、前記車外送信アンテナから無線で前記車外用送信データを取り込み、当該車外用送信データを前記返信要求として前記コードデータを生成し、当該コードデータを前記制御ユニットに出力して当該制御ユニットにドアロックの施解錠を許可又は実行させることを特徴とする請求項1〜7のうちいずれか一項に記載の電子キーシステム。
  9. 前記送信アンテナは、前記制御ユニットから返信要求生成用の車内用送信データを入力して前記返信要求を生成し、それを車内に送信する車内送信アンテナであり、
    前記制御手段は、前記車内送信アンテナから前記車内用送信データを取り込み、当該車内用送信データを前記返信要求に見立てて前記コードデータを生成し、当該コードデータを前記制御ユニットに出力して当該制御ユニットにエンジン始動を許可させることを特徴とする請求項1〜8のうちいずれか一項に記載の電子キーシステム。
  10. 車両側の送信アンテナが無線で発信する返信要求を携帯機が受信すると、当該携帯機が自身の持つ第1識別コードを無線で返信し、前記車両が前記第1識別コードを受信アンテナで受信すると、前記車両の各種車両動作を制御する制御ユニットが、前記携帯機側の第1識別コードと前記車両側の第1識別コードとを照合し、当該照合が成立すれば前記車両各種動作を許可又は実行する当該車両に後付け可能な通信ユニットであって、
    自身のメモリに用途別の多目的なデータが管理され、前記用途別単位で無線通信対象と行う無線通信を、自身1つで複数の前記無線通信対象と実施可能な通信端末と、
    前記車両に設けられ、前記通信端末が前記無線通信を介して発信した第2識別コードを自身の通信アンテナで受信した際、端末側の第2識別コードと車両側の第2識別コードとを照合する照合手段と、
    前記車両に設けられ、前記照合手段による前記第2識別コードの照合が成立した際、前記携帯機の代わりに前記第1識別コードのコードデータを前記制御ユニットに出力して、当該制御ユニットによる前記第1識別コードの照合を成立させる制御手段と
    を備えたことを特徴とする通信ユニット。
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