JP4714952B2 - リチウムイオンポリマ二次電池及びその製造装置並びに製造方法 - Google Patents

リチウムイオンポリマ二次電池及びその製造装置並びに製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、帯状集電体に極活物質とゲル状電解質とを塗布してなる負極材と正極材とを重ね合せ状態で巻回してなるリチウムポリマ二次電池及びその製造装置並びに製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば携帯型電子機器等においては、一般にその電源として繰り返し充電が可能であるとともに小型で大容量が得られるリチウムイオン二次電池が用いられている。携帯型電子機器等においては、多機能化或いは長時間の使用等に伴う電源容量の確保とともに小型軽量化による携帯性の向上等を目的から、リチウムイオン二次電池よりもさらに小型化が図られるとともに安全性の高い二次電池の要求が高い。
【0003】
かかる二次電池としては、リチウムイオンポリマ二次電池(以下、単にポリマ二次電池と称する。)が注目されている。ポリマ二次電池は、電解液に、これに相溶する高分子材料、例えばポリフッ化ビニリデン(PVdF)やポリアクリロニトリル(PAN)が混合されることによってゲル状化された電解質が用いられる。ポリマ二次電池は、素材にこのゲル状電解質を塗布することによって負極材や正極材を構成し、これら負極材と正極材とを適宜重ね合わせることによって構成されている。
【0004】
ポリマ二次電池としては、負極材と正極材との重ね合せ構造によって区別された種々のタイプが提案されている。ポリマ二次電池は、例えば図16に示したスタック型ポリマ二次電池100や、図17に示したセパレータ巻回型ポリマ二次電池110或いは図18に示したコアレス巻回型ポリマ二次電池130、図示しないが負極材と正極材とを積層した後にこれをつづら折りしてなるつづら折り型ポリマ二次電池等が提案されている。
【0005】
スタック型ポリマ二次電池100は、平板上で、所定の外形形状に形成された正極材101と負極材102とを、ゲル状電解質103を介して重ね合わされることによって、図16(A)に示した単セル104が構成されてなる。正極材101は、アルミニウム箔等のフィルム材によって所定の外形形状に形成された正極集電体105と、この正極集電体105の主面に塗布された正極活物質106とからなる。負極材102は、銅箔等のフィルム材によって正極集電体105よりもやや大きな外形形状に形成された負極集電体107と、この負極集電体107の主面に塗布された負極活物質108とからなる。
【0006】
スタック型ポリマ二次電池100は、図16(B)に示すように上述した複数個の単セル104A乃至104Nが厚み方向に重ね合わせて構成されてなり、大容量化が図られている。なお、スタック型ポリマ二次電池100は、例えば大形の負極材102がその外周部を電池缶と接続され、正極材101が図示しない接続構造を介して正極端子部材と接続されて構成されている。
【0007】
セパレータ巻回型ポリマ二次電池110は、液状電解質が用いられるリチウムイオン二次電池と同様に、帯状の正極材111と負極材112とをセパレータ113を介して渦巻き状に巻回して構成されてなる。正極材111は、アルミニウム箔等の帯状フィルム材からなる正極集電体114と、この正極集電体114の主面上に塗布された正極活物質115とからなる。正極材111には、最内周部の正極集電体114に正極外部端子116が接合されている。
【0008】
負極材112は、銅箔等の帯状フィルム材からなる負極集電体117と、この負極集電体117の主面に塗布された負極活物質118とからなる。負極材112には、最内周部の負極集電体117に負極外部端子119が接合されている。セパレータ113は、リチウムイオンを通過させる多孔質の帯状合成樹脂フィルム、例えばポリプロピレンフィルムやポリエチレンによって形成され、正極材111と負極材112とに挟み込まれている。
【0009】
セパレータ巻回型ポリマ二次電池110は、正極材111の正極活物質115上にゲル状の正極電解質120が塗布されるとともに、負極材112の負極活物質118上にゲル状の負極電解質121とが塗布されている。勿論、正極電解質120と負極電解質121とは、同一材料によって形成されてなる。セパレータ巻回型ポリマ二次電池110は、セパレータ113が図17に示すようにその始端部によって巻芯部を構成して正極材111と負極材112とを多層に巻回することにより、大容量化が図られている。なお、正極電解質120と負極電解質121とは、多孔質性のセパレータ113を介して正極材111と負極材112との電界作用を奏する。
【0010】
コアレス巻回型ポリマ二次電池130は、上述したセパレータ巻回型ポリマ二次電池110と比較して、セパレータ113を用いずに巻芯131の外周部に正極材132と負極材133とを渦巻き状に巻回して構成したものである。巻芯131は、図18に示すように略楔状の断面を有する一対の巻芯131a、131bからなり、図示しない駆動機構によって回転されてその外周部に正極材132と負極材133とが所定のテンションを以って巻回される。
【0011】
正極材132は、上述した各正極材と同様にアルミニウム箔等の帯状フィルム材からなる正極集電体134と、この正極集電体134の主面上に塗布された正極活物質135と、この正極活物質135及び正極集電体134上に塗布されたゲル状の正極電解質136とからなる。正極材132には、最内周部の正極集電体134に正極外部端子137が接合されている。負極材133は、銅箔等の帯状フィルム材からなる負極集電体138と、この負極集電体138の主面に塗布された負極活物質139と、この負極活物質139上に塗布されたゲル状の負極電解質140とからなる。負極材133には、最内周部の負極集電体138に負極外部端子141が接合されている。コアレス巻回型ポリマ二次電池130は、正極材132と負極材133とを高密度で巻回することから、体積エネルギー密度の向上が図られる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したスタック型ポリマ二次電池100においては、正極材101や負極材102がプレス加工によって形成されるが、高精度の加工を行うことが難しく、またこれら正極材101と負極材102とを平板上に高精度に位置決めすることが難しいといった問題があった。また、スタック型ポリマ二次電池100は、正極材101及び負極材102とに対して正極端子部材及び負極端子部材とがそれぞれ集電溶接によって接続されるが、高精度に接続することが難しいといった問題があった。したがって、スタック型ポリマ二次電池100は、歩留りや量産性が悪いといった問題があった。
【0013】
また、セパレータ巻回型ポリマ二次電池110は、上述したように液状電解質を用いたリチウムイオン二次電池の製造工程の転用を図ることができるが、リチウムイオンを通過させる多孔質性のセパレータ113の生産性が悪いとともに比較的高価であるといった問題があった。セパレータ巻回型ポリマ二次電池110は、セパレータ113を用いることで、その膜厚分正極材111と負極材112との極間間隔が大きくなる。
【0014】
セパレータ巻回型ポリマ二次電池110は、この極間間隔を小さくするためには正極材111と負極材112とに対して、ゲル状の正極電解質120と負極電解質121とをそれぞれ薄厚で塗布する必要がある。しかしながら、正極電解質120及び負極電解質121は、粘度が高いために、これを20ミクロン以下の厚みで均一に塗布することは極めて困難であり、歩留りや生産性が悪いといった問題があった。
【0015】
さらに、コアレス巻回型ポリマ二次電池130においても、上述したように体積エネルギー密度特性に優れているが、巻芯131に正極電解質136や負極電解質140が付着してしまう。このため、コアレス巻回型ポリマ二次電池130は、正極電解質136或いは負極電解質140が剥がれて損傷し、内部ショートが発生するといった問題があった。また、コアレス巻回型ポリマ二次電池130は、正極電解質136或いは負極電解質140に電解質塩が混合されていることから、その付着によって巻芯131等が腐蝕し製造装置の耐久性を劣化させるといった問題があった。
【0016】
ところで、ポリマ二次電池は、正極材或いは負極材の電極材にそれぞれ端子部材を接続するために、集電体に対して端子接続部を残して極活物質が間欠的に塗布される。ポリマ二次電池においては、極活物質の塗始め部位と塗終り部位とがスムーズに形成されずに飛びが発生していわゆるミックス飛びと称される汚れが生じる。ポリマ二次電池は、このミックス飛びに起因してゲル状電解質が突き破られて内部ショートが発生するといった問題があった。
【0017】
したがって、本発明は、生産性、信頼性が向上されるとともに高性能のリチウムイオンポリマ二次電池を提供することを目的に提案されたものである。また、本発明は、高精度かつ高性能のリチウムイオンポリマ二次電池を効率よくかつ低コストで製造するリチウムイオンポリマ二次の電池製造装置並びにその製造方法を提供することを目的に提案されたものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成する本発明にかかるリチウムイオンポリマ二次電池は、それぞれ帯状集電体に極活物質とゲル状電解質とを塗布してなる負極材と正極材が、コア材を巻芯としてその外周部に重ね合せ状態で巻回されてなる。リチウムイオンポリマ二次電池は、負極材が、巻回始端部を構成する一端側から所定長さ部位が負極活物質層を形成しない負極活物質未塗布部位として構成されるとともに、負極活物質未塗布部位に負極端子部材が接合されてなる。リチウムイオンポリマ二次電池は、正極材が、巻回始端部を構成する一端側から所定長さ部位が正極活物質層を形成しない正極活物質未塗布部位として構成されるとともに、正極活物質未塗布部位に正極端子部材が接合されてなる。リチウムイオンポリマ二次電池は、コア材が、高分子合成樹脂フィルムを素材として負極材及び正極材とほぼ同幅でありかつそれぞれの負極活物質未塗布部位及び正極活物質未塗布部位よりも長尺に形成された一対の帯状体からなる。
【0019】
以上のように構成された本発明にかかるリチウムイオンポリマ二次電池によれば、負極材と正極材とが、先端部を突き合わせられたコア材に対して、これらコア材がその外周部位をそれぞれの内周側の極活物質未塗布部位とその外周側の極活物質塗布部位との間に介在するとともに負極端子部材と正極端子部材を被覆された状態で、それぞれの巻回始端部からコア材を巻芯としてその外周部に重ね合せ状態で巻回されて構成される。リチウムイオンポリマ二次電池によれば、巻芯となるコア材が負極材と正極材のゲル状電解質の電極巻取り部への付着を防止し、巻取り装置から取り出す際にゲル状電解質の付着力による内周部位のダメージの発生が抑制されるようにするとともに装置の耐久性を向上させる。リチウムイオンポリマ二次電池によれば、負極材と正極材とが、極活物質未塗布部位と極活物質塗布部位との間に介在するコア部材によって、それぞれの始端部位に発生する極活物質のミックス飛びや電極端子のスリットバリに起因する内部ショートの発生が抑制され、信頼性の向上が図られる。
【0020】
上述した目的を達成する本発明にかかるリチウムイオンポリマ二次電池の製造装置は、負極材を供給する負極材供給機構と、正極材を供給する正極材供給機構と、コア材を供給するコア材供給機構と、コア材供給機構から供給されたコア材を巻芯部材に巻回して巻芯としてその外周部に負極材供給機構から供給された負極材と正極材供給機構から供給された正極材を重ね合せ状態で巻回する電極材巻取機構とを備える。リチウムイオンポリマ二次電池の製造装置は、負極材供給機構が、帯状の負極集電体に負極活物質とゲル状負極電解質とを塗布してなり、巻回始端部を構成する一端側から所定長さ部位が負極活物質層を形成しない負極活物質未塗布部位として構成されるとともに負極活物質未塗布部位に負極端子部材が接合されてなる負極材を電極材巻取機構に供給する。リチウムイオンポリマ二次電池の製造装置は、正極材供給機構が、帯状の正極集電体に正極活物質とゲル状正極電解質とを塗布してなり、巻回始端部を構成する一端側から所定長さ部位が正極活物質層を形成しない正極活物質未塗布部位として構成されるとともに正極活物質未塗布部位に正極端子部材が接合されてなる正極材を電極材巻取機構に供給する。リチウムイオンポリマ二次電池の製造装置は、コア材供給機構が、高分子合成樹脂フィルムを素材として負極材及び正極材とほぼ同幅でありかつそれぞれの負極活物質未塗布部位及び正極活物質未塗布部位よりも長尺に形成された一対の帯状体からなるコア材を電極材巻取機構に供給する。リチウムイオンポリマ二次電池の製造装置は、電極材巻取機構が、巻芯部材を設けた巻取り軸を有し、巻芯部材の外周部にコア供給機構から供給された一対のコア材を先端部を突き合わせて巻回するとともに所定の長さで切断して巻芯となすとともに、これらコア材の外周部に巻回始端部を繰り出し側として負極材供給機構から供給された負極材と巻回始端部を繰り出し側として正極材供給機構から供給された正極材とを重ね合せ状態で巻回する。
【0021】
以上のように構成された本発明にかかるリチウムイオンポリマ二次電池の製造装置は、電極材巻取機構において、巻芯部材の外周部にコア材供給機構から供給された一対のコア材を先端部を突き合わせて巻回するとともに所定の長さで切断する。リチウムイオンポリマ二次電池の製造装置は、電極材巻取機構において、負極材供給機構から供給されて巻芯となるコア材の外周部に巻回される負極材が、一方のコア材の外周部位が内周側の負極活物質未塗布部位とその外周側の負極活物質塗布部位との間に介在するとともに負極端子部材を被覆された状態とされて、それぞれの巻回始端部からコア材の外周部に巻回される。リチウムイオンポリマ二次電池の製造装置は、正極材供給機構から供給されて巻芯となるコア材の外周部位に巻回される正極材が、他方のコア材の外周部位が内周側の正極活物質未塗布部位とその外周側の正極活物質塗布部位との間に介在するとともに正極端子部材を被覆された状態とされて、それぞれの巻回始端部からコア材の外周部に負極材と重ね合せ状態で巻回される。
【0022】
以上のように構成された本発明にかかるリチウムイオンポリマ二次電池の製造装置によれば、巻芯部材に対してコア材を巻回して負極材と正極材の巻芯とすることにより、電極巻取り部を構成する巻芯部材や巻取り軸に負極材或いは正極材のゲル状電解質が直接付着することを防止し、リチウムイオンポリマ二次電池の取り出し時にゲル状電解質の付着力による内周部位のダメージの発生を抑制して信頼性の高いリチウムイオンポリマ二次電池を製造する。さらに、リチウムイオンポリマ二次電池の製造装置によれば、付着したゲル状電解質により巻芯部材や巻取り軸等が腐蝕して耐久性が劣化することも無い。また、リチウムイオンポリマ二次電池の製造装置によれば、負極材及び正極材がそれぞれの内周側の極活物質未塗布部位と外周側の極活物質塗布部位との間にコア材が介在するようにしてコア材の外周部に巻回するとともに、端子部材を被覆したリチウムイオンポリマ二次電池を製造することから、負極材や正極材の始端部位に発生する極活物質のミックス飛びやスリットバリに起因する内部ショートの発生を防止した高精度で信頼性の高いリチウムイオンポリマ二次電池を効率よく製造する。
【0023】
さらに、上述した目的を達成する本発明にかかるリチウムイオンポリマ二次電池の製造方法は、上述した負極材供給機構と正極材供給機構とコア材供給機構と電極材巻取機構とを備えるリチウムイオンポリマ二次電池の製造装置が用いられる。リチウムイオンポリマ二次電池の製造方法は、製造装置の電極材巻取機構において、巻芯部材の外周部にコア材供給機構から供給された一対のコア材をそれぞれの先端部を突き合わせて巻回するとともに所定の長さで切断して巻芯となすコア材巻回工程と、巻芯をなすコア材に対してその外周部が内周側の負極活物質未塗布部位とその外周側の負極活物質塗布部位との間に介在するとともに負極端子部材を被覆されて巻回する負極材巻回工程と、巻芯をなすコア材に対してその外周部が内周側の正極活物質未塗布部位とその外周側の正極活物質塗布部位との間にコア材が介在するとともに正極端子部材を被覆されて負極材と重ね合せ状態で巻回する正極材巻回工程とを施してリチウムイオンポリマ二次電池を製造する。
【0024】
したがって、本発明にかかるリチウムイオンポリマ二次電池の製造方法によれば、電極巻取り部を構成する巻芯部材や巻取り軸に負極材或いは正極材が直接巻回されないためにゲル状電解質が付着することは無く、電極材の巻回操作終了後に巻取り軸からリチウムイオンポリマ二次電池を取り外す際にゲル状電解質の粘着力によって内周部にダメージが発生するといった不都合を生じさせることは無く信頼性の高いリチウムイオンポリマ二次電池を製造する。
【0025】
また、リチウムイオンポリマ二次電池の製造方法は、負極材及び正極材が、それぞれの内周側の極活物質未塗布部位と外周側の極活物質塗布部位との間にコア材が介在するようにしてコア材の外周部に重ね合わせ状態で巻回するとともに、端子部材を被覆したリチウムイオンポリマ二次電池を製造することから、負極材や正極材の始端部位に発生する極活物質のミックス飛びやスリットバリに起因する内部ショートの発生を防止した高精度で信頼性の高いリチウムイオンポリマ二次電池効率よく製造される。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示した本発明の実施の形態について詳細に説明する。実施の形態として示したリチウムイオンポリマ二次電池(以下、ポリマ二次電池と略称する。)1は、詳細を後述するポリマ二次電池製造装置20によって製造される。ポリマ二次電池1は、図1に示すように、コア材2を巻芯としてその外周部に正極材3と負極材4とが重ね合わせ状態で巻回されて構成される。コア材2は、ポリプロピレン(PP)フィルムやポリエチレン(PE)フィルム或いは他のポリオレフィン系高分子樹脂フィルムを材料とし、正極材3や負極材4とほぼ同幅の帯状素材が用いられる。
【0027】
コア材2は、詳細を後述するように、ポリマ二次電池製造装置20内で所定の長さに切断される。コア材2は、セパレータ巻回型ポリマ二次電池のセパレータと同等の素材であるが、リチウムイオンを通過させる機能を有する必要が無いので多孔質でなくてもよく廉価である。コア材2は、図1に示すように正極材3と負極材4のそれぞれの巻回始端部3a、4aの最内周部に位置するようにして一対が用いられている。一対のコア材2a、2bは、その先端部が互いに突き合わされている。
【0028】
正極材3は、アルミニウム箔等の帯状フィルム材からなる正極集電体5と、この正極集電体5の両面上に成膜された正極活物質6と、この正極活物質6及び正極集電体5の表面上に塗布されたゲル状の正極電解質7とからなる。正極材3は、詳細を後述するようにポリマ二次電池製造装置20内で所定の位置において切断され、ここを巻回始端部3aとしてコア材2の外周部に所定の長さ分巻回される。
【0029】
正極活物質6は、例えばリチウムニッケル酸化物(LiNiO2)や、リチウムコバルト酸化物(LiCoO2)或いはリチウムマンガン酸化物(LiMn24)等が用いられる。正極活物質6は、これら材料にカーボン等の導電材とバインダ及び溶剤とが混合され、これが正極集電体5上に均一に塗布されてなる。遷移金属元素は、1種類に限定されず、例えばLiNiO0.5Co0.52等のように2種類以上のものも使用可能である。
【0030】
また、正極活物質6は、例えばバインダとしてポリフッ化ビニリデン(PVdF)、溶媒としてnーメチルピロリドン(NMP)が用いられる。正極活物質6は、これら素材を混合してスラリー状とし、例えばドクターブレード法等によって正極集電体5上に均一の厚みで塗布される。正極活物質6は、高温乾燥処理によってNMPが飛ばされ、さらにロールプレスによる加圧処理が施されて高密度化が図られて正極集電体5上に成膜形成される。
【0031】
正極電解質7は、高分子材料と電解液と電解質塩とが混合されてゲル状化されてなる。正極電解質7は、高分子マトリックス内に電解液が分散された状態であればよく、電解液量の制限は特に無い。高分子材料は、電解液に相溶する性質を有し、例えばポリアクリロニトリル(PAN)、ポリエーテル系高分子、PVdF、スチレンブタジエンゴム等が用いられる。電解液は、高分子材料を分散可能とし、非プロトン性溶媒として例えばエチレンカーボネート(EC)やプロピレンカーボネート(PC)或いはブチレンカーボネート(BC)等が用いられる。溶媒は、1種類ばかりでなく2種類以上を適宜混合して使用してもよい。
【0032】
電解質塩には、溶媒に対して相溶するものが用いられ、カチオンとアニオンとが組み合わされてなる。カチオンには、アルカリ金属やアルカリ土類金属が用いられる。アニオンには、Cl、Br、I、SCN、ClO4 、BF4 、PF6 、CF3SO3 、等が用いられる。電解質塩としては、六フッ化リン酸リチウムや四フッ化ホウ酸リチウムが挙げられ、電解液に溶解可能な濃度であればよい。
【0033】
正極材3は、図1に示すように後述するポリマ二次電池製造装置20によってコア材2の外周部に巻回される際に始端側となる巻回始端部3aから所定の長さ領域が、正極集電体5の表面上に正極活物質6が塗布されていない正極活物質未塗布部8として構成されている。正極材3には、巻回始端部3aに位置して正極端子部材9が接合されている。正極端子部材9は、例えばアルミニウムやニッケル等の金属導線を網目状に織ったものが用いられる。正極端子部材9は、最内周部から外方へと引き出される。
【0034】
負極材4は、銅箔等の帯状フィルム材からなる負極集電体10と、この負極集電体10の両面上に成膜された負極活物質11と、この負極活物質11及び負極集電体10の表面上に塗布されたゲル状の負極電解質12とからなる。負極材4は、詳細を後述するようにポリマ二次電池製造装置20内で所定の位置において切断され、ここを巻回始端部4aとしてコア材2の外周部に所定の長さ分巻回される。
【0035】
負極活物質11は、例えばグラファイトや難黒鉛化炭素或いは易黒鉛化炭素等の炭素材料が用いられる。負極活物質11は、この炭素材料に対して、バインダとしてPVdF、溶剤としてNMPを加えてスラリー状とし、例えばドクターブレード法等によって負極集電体10上に均一の厚みで塗布される。負極活物質11は、高温乾燥処理によってNMPが飛ばされ、さらにロールプレスによる加圧処理が施されて高密度化が図られて負極集電体10上に成膜形成される。なお、負極電解質12は、上述した正極電解質7と同一であるからその説明を省略する。
【0036】
負極材4は、図1に示すように後述するポリマ二次電池製造装置20によってコア材2の外周部に巻回される際に始端側となる巻回始端部4aから所定の長さ領域が、負極集電体10の表面上に負極活物質11が塗布されていない負極活物質未塗布部13として構成されている。負極材4には、巻回始端部4aに位置して負極端子部材14が接合されている。負極端子部材14は、例えば銅やニッケル等の金属導線を網目状に織ったものが用いられる。負極端子部材14は、最内周部から外方へと引き出される。
【0037】
ポリマ二次電池1は、図1に示すように一方のコア材2aを巻芯として上述した正極材3が時計方向に渦巻き状に巻回され、また他方のコア材2bを巻芯として上述した負極材4が時計方向に渦巻き状に巻回されてなる。ポリマ二次電池1は、コア材2aが正極材3に対して正極活物質未塗布部8の内周部に位置されて正極端子部材9を被覆した状態となっている。コア材2aは、正極材3の先端部を被覆した状態となっている。同様に、ポリマ二次電池1は、コア材2bが負極材4に対して負極活物質未塗布部13の内周部に位置されて負極端子部材14を被覆した状態となっている。コア材2bは、負極材4の先端部を被覆した状態となっている。
【0038】
以上のように構成されたポリマ二次電池1は、正極端子部材9や負極端子部材14がコア材2によって被覆されることから、これら端子部材のスリットバリ等による正極材3と負極材4との内部ショートの発生が抑制される。ポリマ二次電池1は、正極材3と負極材4の先端部をコア材2によって被覆することから、これらを切断した際に生じたバリ等による正極材3と負極材4との内部ショートの発生が抑制される。
【0039】
正極材3及び負極材4は、それぞれの巻回始端部3a、4aに正極端子部材9及び負極端子部材14を接合するためにそれぞれ正極活物質未塗布部8及び負極活物質未塗布部13が構成されている。正極材3及び負極材4には、これら正極活物質未塗布部8及び負極活物質未塗布部13にミックス飛び等が生じている。ポリマ二次電池1は、正極活物質未塗布部8及び負極活物質未塗布部13をコア材2によって被覆することから、ミックス飛びによる内部ショートの発生が抑制される。
【0040】
ポリマ二次電池1は、コア材2を正極材3と負極材4との巻芯を構成するに足る長さとしている。したがって、ポリマ二次電池1は、正極材3と負極材4正極集電体5と負極集電体10にそれぞれ極活物質6と負極活物質11及び正極電解質7と負極電解質12が塗布された領域を重ね合わせる電池領域が充分に確保される。ポリマ二次電池1は、この電池領域にはコア材2が存在しないので、セパレータを介在させる場合と比較して正極材3と負極材4との間隔が狭く構成される。ポリマ二次電池1は、正極材3と負極材4とが正極集電体5と負極集電体10に対してそれぞれ正極電解質7と負極電解質12を30ミクロン〜40ミクロン程度の膜厚で形成すればよい。したがって、ポリマ二次電池1は、正極材3及び負極材4の正極集電体5と負極集電体10に対する正極電解質7と負極電解質12の塗布工程が容易かつ高精度化されることから、生産性と信頼性の向上が図られるようになる。
【0041】
ポリマ二次電池1は、図2及び図3に概略の構成を図示したポリマ二次電池製造装置20によって製造される。ポリマ二次電池製造装置20は、機器ベース21にそれぞれ配設された、コア材供給部22と、正極材供給部23と、負極材供給部24と、巻取り部25等の各部によって構成されている。ポリマ二次電池製造装置20は、コア材供給部22から供給されるコア材2と、正極材供給部23から供給される正極材3と、負極材供給部24から供給される負極材4とを巻取り部25において後述する巻き取り操作を施してポリマ二次電池1を製造する。
【0042】
コア材供給部22は、図2において機器ベース21のほぼ中央下方部に設けたコア材供給軸26に、所定幅に裁断されたコア材2を巻回したコア材供給ロール27が装着されてなる。コア材供給部22には、コア材供給ロール27から繰り出されたコア材2に対して所定の走行テンションを付与するコア材ダンサローラ機構28と、後述する巻取り部25に対するコア材2の供給動作とこれを所定の長さに調整切断するコア材供給制御機構29等が備えられて構成される。
【0043】
正極材供給部23は、図2において機器ベース21の右側領域に配置されており、層間に離型紙30を介挿して正極材3を巻回した正極材供給ロール31が装着される正極材供給軸32と、正極材供給ロール31から離型紙30と正極材3とを分離しながら繰り出させる正極材供給機構33と、分離された離型紙30を所定の巻取りテンションを付与する離型紙ダンサローラ機構34を介して巻き取る離型紙巻取りロール35とを備えている。また、正極材供給部23は、繰り出された正極材3を巻取り部25へと導く多数個のガイドローラ等によって構成される走行ガイド機構36と、正極材3に所定の走行テンションを付与する正極材ダンサローラ機構37とが備えられて構成される。
【0044】
負極材供給部24は、図2において機器ベース21の左側領域に配置されており、層間に離型紙38を介挿して負極材4を巻回した負極材供給ロール39が装着される負極材供給軸40と、負極材供給ロール39から離型紙38と負極材4とを分離しながら繰り出させる負極材供給機構41と、分離された離型紙38を所定の巻取りテンションを付与する離型紙ダンサローラ機構42を介して巻き取る離型紙巻取りロール43とを備えている。負極材供給部24は、繰り出された負極材4を巻取り部25へと導く多数個のガイドローラ等によって構成される走行ガイド機構44と、負極材4に所定の走行テンションを付与する負極材ダンサローラ機構45とが備えられて構成される。
【0045】
巻取り部25は、図2において機器ベース21の中央上部に配置されており、図3に示すように図示しない回転駆動機構によって回転駆動されるとともに円周軌道L上を周回動作される巻取り軸46と、この巻取り軸46の先端部に取り付けられた巻芯部材47と、巻込みローラ機構48と、ニップローラ機構49等を備えている。巻取り部25は、上述した各部を回転基盤50に搭載する。巻取り部25には、この回転基盤50の外周部にコア材2のコア材供給ガイド機構51及びコア材カッタ機構52が配設されるとともに、正極材3の正極材供給ガイド機構53及び正極材カッタ機構54と、負極材4の負極材供給ガイド機構55及び負極材カッタ機構56とが駆動ユニットUTに搭載されて配設されている。
【0046】
駆動ユニットUTは、後述する巻取り操作に際して正極材供給ガイド機構53と負極材供給ガイド機構55とを図2において左右方向へと切換移動させる。正極材供給ガイド機構53及び負極材供給ガイド機構55は、これによって巻芯部材47に対して選択的に対応位置される。なお、巻取り部25は、図2において上方位置を後述する巻取り操作に際してのスタンバイ位置とし、このスタンバイ位置にニップローラ機構49が配置されている。また、これら正極材供給ガイド機構53及び負極材供給ガイド機構55は、スタンバイ位置において巻芯部材47に対して等間隔に対向位置される。
【0047】
巻芯部材47は、図3に示すように全体略楔状を呈する一対の部材47a、47bを組み合わせてなり、全体略紡錘形を呈している。巻芯部材47には、詳細を後述するように、その外周部に所定量のコア材2が巻回された状態において正極材3と負極材4とが重ね合わされた状態で巻回される。
【0048】
巻込みローラ機構48は、巻取り軸46に対応して円周軌道L上を周回動作され、L字状のブラケット部材57に対して巻込みローラ58が回転自在に支持されている。巻込みローラ機構48は、詳細を後述するように巻込みローラ58が巻芯部材47に対して接離動作するようにブラケット部材57が図示しない駆動機構によって揺動動作される。巻込みローラ機構48は、後述するように巻込みローラ58の外周部にコア材2を掛け合わせて巻芯部材47の外周部へと導く作用を奏する。巻込みローラ機構48は、正極材供給ガイド機構53から供給された正極材3を巻芯部材47の外周部に巻き込ませる作用を奏する。巻込みローラ機構48は、負極材供給ガイド機構55から供給された負極材4を巻芯部材47の外周部に巻き込ませる作用を奏する。
【0049】
ニップローラ機構49は、シリンダ59と、ニップローラ60等によって構成され、図3に示すように巻芯部材47に対して巻込みローラ機構48と対向した位置に配置されている。ニップローラ機構49は、シリンダ59が動作することによってニップローラ60を巻芯部材47に対して接離動作させる。ニップローラ機構49は、正極材供給ガイド機構53から供給された正極材3を巻芯部材47の外周部に巻き込ませる作用を奏する。ニップローラ機構49は、負極材供給ガイド機構55から供給された負極材4を巻芯部材47の外周部に巻き込ませる作用を奏する。
【0050】
コア材供給ガイド機構51は、複数個のガイドローラや図示しない可動型のテンションローラ等によって構成され、コア材2に対して所定のテンションを付与した状態で巻芯部材47へと走行ガイドさせる。コア材供給ガイド機構51は、後述するコア材カッタ機構52に対応して配設されたガイドプレート61が備えられている。
【0051】
コア材カッタ機構52は、図3に示すように巻取り部25のスタンバイ位置に対応位置されている。コア材カッタ機構52は、同図に示すようにコア材供給ガイド機構51のガイドプレート61に対向位置されたニップローラ62と、このニップローラ62をガイドプレート61に対して接離動作させるシリンダ63と、ニップローラ62とともにシリンダ63によって駆動されるカッタ64等の部材によって構成されている。
【0052】
コア材カッタ機構52は、後述するようにコア材2が巻芯部材47に対して所定の長さ分巻き込まれた状態において、シリンダ63が動作してニップローラ62とカッタ64とをガイドプレート61側へと移動させる。コア材カッタ機構52は、ニップローラ62とガイドプレート61との間でコア材2を挟持した状態で、カッタ64によってコア材2を切断する。
【0053】
正極材供給ガイド機構53は、ガイドローラ65と、正極材グリッパ部材66等の部材によって構成され、スタンバイ位置において巻芯部材47の上方右側に位置して配置されている。正極材供給ガイド機構53は、上述したように駆動ユニットUTによってスタンバイ位置と巻芯部材47の上方位置とに切換位置される。正極材グリッパ部材66は、図示しない駆動機構によってガイドローラ65に対して接離動作されるとともに供給方向に対してスライド動作される。正極材供給ガイド機構53は、後述するように正極材グリッパ部材66が動作されてガイドローラ65との間で正極材3を挟持した状態でスライド動作されることによって、正極材3を巻芯部材47の外周部に送り込む作用を奏する。
【0054】
正極材カッタ機構54は、正極材供給ガイド機構53と巻芯部材47との間に配置されており、詳細を省略するがカッタと押えプレート等の部材によって構成されている。正極材カッタ機構54は、巻芯部材47に対して所定量の正極材3の巻取り操作が行われた場合に駆動されて、正極材3を切断する。正極材カッタ機構54は、この場合、正極材供給部23の供給動作に基づいて制御され、正極材3の正極活物質未塗布部8で正極材3の切断動作を行う。
【0055】
負極材供給ガイド機構55は、ガイドローラ67と、負極材グリッパ部材68等の部材によって構成され、スタンバイ位置において巻芯部材47の上方左側に位置して配置されている。負極材供給ガイド機構55は、上述したように駆動ユニットUTによってスタンバイ位置と巻芯部材47の上方位置とに切換位置される。負極材グリッパ部材68は、図示しない駆動機構によってガイドローラ67に対して接離動作されるとともに供給方向に対してスライド動作される。負極材供給ガイド機構55は、後述するように負極材グリッパ部材68が動作されてガイドローラ67との間で負極材4を挟持した状態でスライド動作されることによって、負極材4を巻芯部材47の外周部に送り込む作用を奏する。
【0056】
負極材カッタ機構56は、負極材供給ガイド機構55と巻芯部材47との間に配置されており、詳細を省略するがカッタと押えプレート等の部材によって構成されている。負極材カッタ機構56は、巻芯部材47に対して所定量の負極材4の巻取り操作が行われた場合に駆動されて、負極材4を切断する。負極材カッタ機構56は、この場合、負極材供給部24の供給動作に基づいて制御され、負極材4の負極活物質未塗布部13で負極材4の切断動作を行う。
【0057】
以上のように構成されたポリマ二次電池製造装置20においては、コア材供給部22のコア材供給軸26にコア材供給ロール27がセットされ、このコア材供給ロール27から引き出されたコア材2がコア材ダンサローラ機構28、コア材供給制御機構29を介してコア材供給ガイド機構51へと供給される。ポリマ二次電池製造装置20においては、正極材供給部23の正極材供給軸32に正極材供給ロール31がセットされ、この正極材供給ロール31から引き出された正極材3が正極材供給機構33へと供給される。
【0058】
正極材3は、正極材供給機構33において離型紙30が剥離され、走行ガイド機構36、正極材ダンサローラ機構37を介して正極材供給ガイド機構53へと供給される。離型紙30は、正極材供給機構33において正極材3から剥離されて離型紙ダンサローラ機構37を介して離型紙巻取ロール35に供給される。
【0059】
ポリマ二次電池製造装置20においては、負極材供給部24の負極材供給軸40に負極材供給ロール39がセットされ、この負極材供給ロール39から引き出された負極材4が負極材供給機構41へと供給される。負極材4は、負極材供給機構41において離型紙38が剥離され、走行ガイド機構44、負極材ダンサローラ機構45を介して負極材供給ガイド機構55へと供給される。離型紙38は、負極材供給機構41において負極材4から剥離されて離型紙ダンサローラ機構42を介して離型紙巻取ロール43に供給される。
【0060】
ポリマ二次電池製造装置20においては、コア材供給ガイド機構51からコア材2が繰り出されて巻芯部材47の外周部に所定量巻回される。ポリマ二次電池製造装置20においては、巻取り軸46が回転駆動されるとともに正極材供給ガイド機構53から正極材3が繰り出されかつ負極材供給ガイド機構55から負極材4が繰り出される。ポリマ二次電池製造装置20においては、正極材3或いは負極材4の巻回始端部3a、3bの巻回動作に連動してコア材2のカッティング動作が行われる。ポリマ二次電池製造装置20においては、正極材3或いは負極材4の巻回始端部3a、3bの範囲においてコア材2がその巻芯を構成し、正極材3及び負極材4が互いに重ね合わせ状態で順次その外周部に巻回されていく。
【0061】
ポリマ二次電池製造装置20においては、正極材3及び負極材4の所定量の巻回動作が終了すると巻取り軸46の回転動作が終了する。ポリマ二次電池製造装置20においては、正極材カッタ機構54及び負極材カッタ機構56が動作して正極材3と負極材4のカッティングが行われる。ポリマ二次電池製造装置20からは、巻取り部25の巻芯部材47から製作されたポリマ二次電池の取り出しが行われる。
【0062】
ポリマ二次電池製造装置20は、上述した工程を経てコア材2を巻芯としてその外周部に正極材3と負極材4とを重ね合わせ状態で巻回してなるポリマ二次電池を製造する。ポリマ二次電池製造装置20は、コア材2が正極材3及び負極材4に対してそれぞれの正極活物質未塗布部8及び負極活物質未塗布部13の内周部に位置されて正極端子部材9及び負極端子部材14を被覆したポリマ二次電池を製造する。
【0063】
したがって、ポリマ二次電池製造装置20は、コア材2によって正極端子部材9や負極端子部材14の巻回始端部3a、4aを被覆してそれらのスリットバリやカッティングの際に生じたバリ等による正極材3と負極材4との内部ショートの発生が抑制された信頼性の高いポリマ二次電池1を製造する。ポリマ二次電池製造装置20は、コア材2によって正極材3及び負極材4の正極活物質未塗布部8及び負極活物質未塗布部13を被覆してこれらの部位に発生したミックス飛びによる内部ショートの発生を抑制した信頼性の高いポリマ二次電池1を製造する。
【0064】
ポリマ二次電池製造装置20は、比較的高価なセパレータを不要とすることから、そのコストダウンが図られたポリマ二次電池1を製造する。ポリマ二次電池製造装置20は、コア材2が正極材3と負極材4の巻芯部分にのみ存在することから、正極集電体5及び負極集電体10に対して正極電解質7及び負極電解質12を30ミクロン〜40ミクロン程度の膜厚とした製作が比較的容易でかつ高精度の正極材3や負極材4を用いることを可能とし、生産性と信頼性の向上が図られるとともにコストダウンが図られたポリマ二次電池1を製造する。
【0065】
ポリマ二次電池製造装置20は、巻芯部材47にコア材2を巻回した状態でその外周部に正極材3と負極材4とを重ね合わせた状態で巻回することから、巻芯部材47やその他の部位への粘度の高いゲル状正極電解質7やゲル状負極電解質12の付着が抑制される。したがって、ポリマ二次電池製造装置20は、巻芯部材47からポリマ二次電池1を取り外す際に付着したゲル状正極電解質7やゲル状負極電解質12の粘着力によって正極材3と負極材4の内周部が損傷されることが無い信頼性の高いポリマ二次電池1を歩留りよく製造することが可能である。ポリマ二次電池製造装置20は、各部に付着したゲル状正極電解質7やゲル状負極電解質12に含まれる電解質塩による腐蝕等の発生が抑制され、耐久性が向上される。
【0066】
上述したポリマ二次電池製造装置20を用いたポリマ二次電池1の具体的な製造工程について、以下図4乃至図15に示した巻取り部25における各部の動作形態図を参照して詳細に説明する。
【0067】
ポリマ二次電池製造装置20は、図4に示すスタンバイ位置において、コア材2が巻込みローラ機構48の巻込みローラ58にガイドされて巻芯部材47の外周部に巻回された状態にある。巻芯部材47は、不特定な姿勢にあるとともに、巻込みローラ58及びニップローラ機構49のニップローラ60とが離間した位置にある。正極材3は、正極材供給ガイド機構53のガイドローラ65と正極材グリッパ部材66とによって、その先端部分が挟持されている。同様に、負極材4も、負極材供給ガイド機構55のガイドローラ67と負極材グリッパ部材68とによってその先端部分が挟持されている。巻芯部材47は、正極材供給ガイド機構53と負極材供給ガイド機構55との中間に位置している。
【0068】
ポリマ二次電池製造装置20においては、巻取り動作の開始に伴って、駆動ユニットUTが動作して負極材供給ガイド機構55を巻芯部材47に対応位置させる。負極材供給ガイド機構55は、負極材グリッパ部材68がガイドローラ67との間で負極材4を挟持した状態のまま図5矢印で示すように巻芯部材47側へと下降動作する。負極材4は、この負極材グリッパ部材68の動作によって巻回始端部4aが巻芯部材47の外周部まで送り出される。
【0069】
ポリマ二次電池製造装置20においては、次工程で、図6に示すように負極材4の送出し動作と巻芯部材47に対する巻込み動作とが行われる。巻芯部材47は、上述したように不特定な姿勢にあり、巻取り軸46の調整動作によって同図(A)矢印で示すように調整回動されて負極材4に対して平行な状態とする巻芯角度合わせが行われる。
【0070】
ポリマ二次電池製造装置20においては、次に巻込みローラ機構48とニップローラ機構49とが動作される。巻込みローラ機構48は、図6(B)矢印で示すように巻込みローラ58を巻芯部材47の外周部に当接させる。巻込みローラ58は、この状態において負極材4の巻回始端部4aを巻芯部材47の外周部に押し付けて保持する。ニップローラ機構49は、同様にニップローラ60を巻芯部材47の外周部に当接させる。
【0071】
ポリマ二次電池製造装置20においては、負極材供給ガイド機構55の負極材グリッパ部材68の動作が行われる。負極材グリッパ部材68は、負極材4が巻芯部材47と巻込みローラ58とによって保持された状態で、図6(C)矢印で示すようにガイドローラ67から離間する方向に移動する。ポリマ二次電池製造装置20においては、さらに負極材グリッパ部材68を同図(D)矢印で示すようにスタンバイ位置へと復帰させる動作が行われる。負極材供給ガイド機構55は、駆動ユニットUTが動作されることによってスタンバイ位置へと復帰する。
【0072】
ポリマ二次電池製造装置20においては、コア材カッタ機構52が駆動されて図7に示すようにカッタ64によりコア材2のカッティング動作が行われる。コア材2は、コア材カッタ機構52によってその長さが負極材4の負極活物質未塗布部13の長さの範囲においてカッティングされる。
【0073】
ポリマ二次電池製造装置20においては、巻取り軸46が駆動されることによって巻芯部材47が図8矢印で示すように反時計方向へと回転する。巻芯部材47には、その外周部にコア材2と負極材4とが重なり合った状態で巻回される。巻芯部材47には、上述したようにその外周部にコア材2が先に巻回された状態にあることから負極材4が直接接触することはなく、この負極材4がコア材2の外周部に巻回されることになる。したがって、ポリマ二次電池製造装置20においては、巻芯部材47に対する負極材4の負極電解質12の付着が抑制される。
【0074】
ポリマ二次電池製造装置20においては、次工程で、図9に示すように正極材3の送出し動作と巻芯部材47に対する巻込み動作とが行われる。ポリマ二次電池製造装置20においては、同図(A)に示すように駆動ユニットUTの動作によって正極材供給ガイド機構53を巻芯部材47の上方に位置させるとともに巻込みローラ機構48の動作によって巻込みローラ58を巻芯部材47から離間させる動作が行われる。また、ポリマ二次電池製造装置20においては、正極材供給ガイド機構53が動作することにより正極材グリッパ部材66がガイドローラ65との間で正極材3を挟持した状態のまま同図矢印で示すように巻芯部材47側へと下降する動作が行われる。正極材3は、この正極材グリッパ部材66の動作によって巻回始端部3aが巻芯部材47の外周部まで送り出される。
【0075】
ポリマ二次電池製造装置20においては、同図(B)に示すように巻芯部材47の巻芯角度合わせが行われる。巻芯部材47は、巻取り軸46の調整動作によって矢印で示すように調整回動されて正極材3に対して平行な状態とされる。
【0076】
ポリマ二次電池製造装置20においては、次に巻込みローラ機構48とニップローラ機構49とがそれぞれ動作されることによって、同図(C)矢印で示すように巻込みローラ58とニップローラ60とがそれぞれ巻芯部材47の外周部に当接する動作が行われる。巻込みローラ58は、この状態において正極材3の巻回始端部3aを巻芯部材47の外周部に押し付けて保持する。ポリマ二次電池製造装置20においては、正極材3が巻芯部材47と巻込みローラ58とによって保持された状態で、図9(D)矢印で示すように正極材グリッパ部材66をガイドローラ65から離間する方向に移動させる動作が行われる。
【0077】
ポリマ二次電池製造装置20においては、上述した正極材3の送出し動作とともに、図10に示すように駆動ユニットUTが動作して巻芯部材47を正極材供給ガイド機構53と負極材供給ガイド機構55との中立位置に位置させる動作が行われる。巻芯部材47は、この状態で同図矢印で示すように反時計方向へと回転され、その外周部に正極材3及び負極材4を互いに重ね合わせた状態で順次巻取り動作を行う。勿論、正極材3及び負極材4は、巻芯部材47の外周部に最初に巻回されたコア材2の外周部に巻回される。
【0078】
ポリマ二次電池製造装置20においては、正極材3及び負極材4の所定量の巻き取りを行うと、図11に示す正極材3のカッテング動作の準備工程が行われる。ポリマ二次電池製造装置20においては、駆動ユニットUTが動作して正極材供給ガイド機構53を巻芯部材47に対応位置させるとともに、この正極材供給ガイド機構53によって正極材グリッパ部材66とガイドローラ65とを上下方向に調整移動して位置決めする動作を行う。正極材グリッパ部材66は、同図(A)に示すようにガイドローラ65に対して接合することによって正極材3を挟み込んで固定する。また、ポリマ二次電池製造装置20においては、この状態で正極材カッタ機構54が正極材3の走行路中に進入させる動作が行われる。
【0079】
ポリマ二次電池製造装置20においては、上述した一連の動作によって正極材3のカッティング位置が規定され、図11(B)に示すように正極材カッタ機構54が動作して正極材3のカッティングが行われる。正極材3は、正極活物質未塗布部8の範囲においてカッティングされ、この部位が次ぎの巻回始端部3aとして構成される。ポリマ二次電池製造装置20においては、正極材3のカッティングにおいて巻回始端部3aに生じるカッティングバリによる内部ショートの発生を、上述したようにコア材2によって巻回始端部3aを被覆することで抑制する。正極材3は、巻芯部材47の外周部に当接した巻込みローラ58とニップローラ60とによって巻芯部材47に対する巻回状態が保持される。
【0080】
ポリマ二次電池製造装置20においては、上述した正極材3のカッティング動作が終了すると、図12矢印で示すようにガイドローラ65と正極材グリッパ部材66とが正極材3を保持した状態のままスタンバイ位置へと復帰する動作が行われる。ポリマ二次電池製造装置20においては、同図矢印で示すように正極材3の走行路から正極材カッタ機構54を退避させる動作が行われる。
【0081】
ポリマ二次電池製造装置20においては、次に負極材4のカッティング工程が行われる。ポリマ二次電池製造装置20においては、駆動ユニットUTが動作して負極供給ガイド機構55が巻芯部材47に対応位置されるとともに、負極供給ガイド機構55と負極材カッタ機構56の動作が行われる。負極供給ガイド機構55は、図13(A)矢印で示すように負極材グリッパ部材68をガイドローラ67に接合させて負極材を保持する。負極供給ガイド機構55は、この場合上下方向へと調整移動して位置決めされる。負極材カッタ機構56は、負極材4の走行路中に進入する。
【0082】
ポリマ二次電池製造装置20においては、上述した一連の動作によって負極材4のカッティング位置が規定され、図13(B)に示すように負極材カッタ機構56が動作して負極材4のカッティングが行われる。負極材4は、負極活物質未塗布部13の範囲においてカッティングされ、この部位が次ぎの巻回始端部4aとして構成される。ポリマ二次電池製造装置20においては、負極材4のカッティングにおいて次の巻回始端部4aに生じるカッティングバリによる内部ショートの発生を、上述したようにコア材2によって巻回始端部4aを被覆することで抑制する。負極材は、巻芯部材47の外周部に当接した巻込みローラ58とニップローラ60とによってその巻回状態が保持される。
【0083】
ポリマ二次電池製造装置20においては、巻芯部材47が回転して上述した工程によってカッティングされた正極材3と負極材4の先端部が巻き取られることによって所定量の正極材3と負極材4とを重ね合わせ状態で巻回してなるポリマ二次電池1が製造される。ポリマ二次電池製造装置20においては、負極材4の走行路からの負極材カッタ機構56の退避動作が行われる。ポリマ二次電池製造装置20においては、図14矢印で示すように負極供給ガイド機構55がスタンバイ位置へと復帰する。
【0084】
ポリマ二次電池製造装置20においては、以上の工程を経た後、巻込みローラ機構48とニップローラ機構49とが動作して、図15に示すように巻芯部材47から巻込みローラ58とニップローラ60とが離間する動作が行われる。ポリマ二次電池製造装置20においては、巻芯部材47から製造されたポリマ二次電池1の取り出しが行われる。ポリマ二次電池製造装置20においては、上述したように正極材3と負極材4とを巻芯部材47の外周部にコア材2を介して巻回することで粘度の高い正極電解質7、負極電解質12が巻芯部材47に付着されないようにしている。したがって、ポリマ二次電池1は、巻芯部材47から取り出される際に内周部にダメージが発生することが抑制される。
【0085】
なお、本発明は、上述したポリマ二次電池製造装置20及びポリマ二次電池1の製造工程に限定されるものではないことは勿論である。
【0086】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明にかかるリチウムイオンポリマ二次電池によれば、負極材と正極材とが先端部を突き合わせられたコア材に対して、このコア材がその外周部位をそれぞれの内周側の極活物質未塗布部位とその外周側の極活物質塗布部位との間に介在するとともに端子部材を被覆された状態で、それぞれの巻回始端部からコア材を巻芯としてその外周部に重ね合せ状態で巻回されて構成されることから、巻芯となるコア材が負極材と正極材のゲル状電解質の電極巻取り部への付着を防止し、製造装置から取り出す際にこの付着ゲル状電解質の付着力による内周部位のダメージの発生が抑制されるとともに製造装置の耐久性を向上させるようになる。また、リチウムイオンポリマ二次電池によれば、負極材と正極材とが、極活物質未塗布部位と極活物質塗布部位との間に介在するコア部材によって、それぞれの始端部位に発生する極活物質のミックス飛びや電極端子のスリットバリに起因する内部ショートの発生が抑制されることで、信頼性の向上が図られる。
【0087】
また、本発明にかかるリチウムイオンポリマ二次電池の製造装置及び製造方法によれば、負極材と正極材とが巻芯部材に巻回したコア材を巻芯としてその外周部に重ね合せ状態で巻回されて構成されたリチウムイオンポリマ二次電池を製造することから、電極巻取り部に電極材のゲル状電解質が直接付着することを防止し、リチウムイオンポリマ二次電池の取り出し時にゲル状電解質の粘着力によって内周部にダメージを発生させず、またゲル状電解質による巻取り軸等の腐蝕も抑制して耐久性の向上が図られる。リチウムイオンポリマ二次電池の製造装置及び製造方法によれば、負極材及び正極材がコア材に対してそれぞれの内周側の極活物質未塗布部位と外周側の極活物質塗布部位との間にコア材が介在するとともに端子部材を被覆してその外周部に重ね合わせ状態で巻回することから、負極材や正極材の始端部位に発生する極活物質のミックス飛びやスリットバリ或いは負極材や正極材の切断の際のバリ等に起因する内部ショートの発生を防止した高精度で信頼性の高いリチウムイオンポリマ二次電池を効率よく製造する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態として示すリチウムイオンポリマ二次電池の概略構成を説明する模式図である。
【図2】同リチウムイオンポリマ二次電池の製造装置を説明する概要図である。
【図3】同製造装置の巻取り部の構成説明図である。
【図4】同製造装置によるリチウムイオンポリマ二次電池の製造工程を説明する巻取り部の概要図であり、スタンバイ状態を示す。
【図5】同巻取り部の概要図であり、負極材の送出し動作工程を示す。
【図6】同巻取り部の概要図であり、負極材の巻込み動作工程を示す。
【図7】同巻取り部の概要図であり、コア材のカッティング工程を示す。
【図8】同巻取り部の概要図であり、負極材の巻込み動作工程を示す。
【図9】同巻取り部の概要図であり、正極材の送出し動作から巻込み動作工程を示す。
【図10】同巻取り部の概要図であり、負極材と正極材との巻取り動作工程を示す。
【図11】同巻取り部の概要図であり、正極材のカッティング工程を示す。
【図12】同巻取り部の概要図であり、正極材カッティング機構の復帰工程を示す。
【図13】同巻取り部の概要図であり、負極材のカッティング工程を示す。
【図14】同巻取り部の概要図であり、スタンバイ位置復帰工程を示す。
【図15】同巻取り部の概要図であり、リチウムイオンポリマ二次電池の取出し工程を示す。
【図16】スタック型ポリマ二次電池の構成説明図であり、同図(A)は単セルを示し、同図(B)は全体図を示す。
【図17】セパレータ型ポリマ二次電池の構成説明図である。
【図18】コアレス型ポリマ二次電池の構成説明図である。
【符号の説明】
1 ポリマ二次電池(リチウムイオンポリマ二次電池)、2 コア材、3 正極材、3a 巻回始端部、4 負極材、4a 巻回始端部、5 正極集電体、6 正極活物質、7 正極電解質、8 正極活物質未塗布部、9 正極端子部材、10 負極集電体、11 負極活物質、12 負極電解質、13 負極活物質未塗布部、14 負極端子部材、20 ポリマ二次電池製造装置、22 コア材供給部、23 正極材供給部、24 負極材供給部、25 巻取り部、27 コア材供給ロール、31 正極材供給ロール、39 負極材供給ロール、46 巻取り軸、47 巻芯部材、48 巻込みローラ機構、49 ニップローラ機構、51 コア材供給ガイド機構、52 コア材カッタ機構、53 正極材供給ガイド機構、54 正極材カッタ機構、55 負極材供給ガイド機構、56 負極材カッタ機構、58 巻込みローラ、60 ニップローラ、66 正極材グリッパ部材、68 負極材グリッパ部材

Claims (3)

  1. それぞれ帯状集電体に極活物質とゲル状電解質とを塗布してなる負極材と正極材とを重ね合せ状態で巻回してなるリチウムイオンポリマ二次電池において、
    巻回始端部を構成する一端側から所定長さ部位が負極活物質層を形成しない負極活物質未塗布部位として構成されるとともに、上記負極活物質未塗布部位に負極端子部材が接合されてなる上記負極材と、
    巻回始端部を構成する一端側から所定長さ部位が正極活物質層を形成しない正極活物質未塗布部位として構成されるとともに、上記正極活物質未塗布部位に正極端子部材が接合されてなる上記正極材と、
    高分子合成樹脂フィルムを素材として上記負極材及び上記正極材とほぼ同幅でありかつそれぞれの上記負極活物質未塗布部位及び上記正極活物質未塗布部位よりも長尺に形成された一対の帯状体からなるコア材とを備え、
    上記負極材と上記正極材が、先端部を突き合わせられた上記コア材に対して、これらコア材の外周部位がそれぞれの内周側の極活物質未塗布部位とその外周側の極活物質塗布部位との間に介在するとともに上記負極端子部材と上記正極端子部材を被覆された状態で、それぞれの巻回始端部から上記コア材を巻芯としてその外周部に重ね合せ状態で巻回されることを特徴とするリチウムイオンポリマ二次電池。
  2. 帯状の負極集電体に負極活物質とゲル状負極電解質とを塗布してなり、巻回始端部を構成する一端側から所定長さ部位が負極活物質層を形成しない負極活物質未塗布部位として構成されるとともに上記負極活物質未塗布部位に負極端子部材が接合されてなる負極材を供給する負極材供給機構と、
    帯状の正極集電体に正極活物質とゲル状正極電解質とを塗布してなり、巻回始端部を構成する一端側から所定長さ部位が正極活物質層を形成しない正極活物質未塗布部位として構成されるとともに上記正極活物質未塗布部位に正極端子部材が接合されてなる正極材を供給する正極材供給機構と、
    高分子合成樹脂フィルムを素材として上記負極材及び上記正極材とほぼ同幅でありかつそれぞれの上記負極活物質未塗布部位及び上記正極活物質未塗布部位よりも長尺に形成された一対の帯状体からなるコア材を供給するコア材供給機構と、
    巻芯部材を設けた巻取り軸を有し、上記巻芯部材の外周部に上記コア材供給機構から供給された一対の上記コア材を先端部を突き合わせて巻回するとともに所定の長さで切断して巻芯となすとともに、これらコア材の外周部に上記巻回始端部を繰り出し側として上記負極材供給機構から供給された上記負極材と上記巻回始端部を繰り出し側として上記正極材供給機構から供給された上記正極材とを重ね合せ状態で巻回する電極材巻取機構とを備え、
    上記電極材巻取機構は、上記負極材と上記正極材を、先端部を突き合わせられた上記コア材に対して、これらコア材の外周部位がそれぞれの内周側の極活物質未塗布部位とその外周側の極活物質塗布部位との間に介在するとともに上記負極端子部材と上記正極端子部材を被覆された状態とされて、それぞれの巻回始端部から上記コア材を巻芯としてその外周部に重ね合せ状態で巻回することを特徴とするリチウムイオンポリマ二次電池の製造装置。
  3. 帯状の負極集電体に負極活物質とゲル状負極電解質とを塗布してなり、巻回始端部を構成する一端側から所定長さ部位が負極活物質層を形成しない負極活物質未塗布部位として構成されるとともに上記負極活物質未塗布部位に負極端子部材が接合されてなる負極材を供給する負極材供給機構と、
    帯状の正極集電体に正極活物質とゲル状正極電解質とを塗布してなり、巻回始端部を構成する一端側から所定長さ部位が正極活物質層を形成しない正極活物質未塗布部位として構成されるとともに上記正極活物質未塗布部位に正極端子部材が接合されてなる正極材を供給する正極材供給機構と、
    高分子合成樹脂フィルムを素材として上記負極材及び上記正極材とほぼ同幅でありかつそれぞれの上記負極活物質未塗布部位及び上記正極活物質未塗布部位よりも長尺に形成された一対の帯状体からなるコア材を供給するコア材供給機構と、
    巻芯部材を設けた巻取り軸を有し、上記巻芯部材の外周部に上記コア材供給機構から供給された上記コア材を巻回するとともにこれらコア材の外周部に上記巻回始端部を繰り出し側として上記負極材供給機構から供給された上記負極材と上記巻回始端部を繰り出し側として上記正極材供給機構から供給された上記正極材とを重ね合せ状態で巻回する電極材巻取機構と
    を備えるリチウムイオンポリマ二次電池の製造装置が用いられ、
    上記リチウムイオンポリマ二次電池の製造装置の上記電極材巻取機構において、
    上記巻芯部材の外周部に上記コア材供給機構から供給された一対の上記コア材をそれぞれの先端部を突き合わせて巻回するとともに所定の長さで切断して巻芯となすコア材巻回工程と、
    上記巻芯をなす上記コア材に対して、その外周部が内周側の負極活物質未塗布部位とその外周側の負極活物質塗布部位との間に介在するとともに上記負極端子部材を被覆されて巻回する負極材巻回工程と、
    上記巻芯をなす上記コア材に対して、その外周部が内周側の正極活物質未塗布部位とその外周側の正極活物質塗布部位との間に上記コア材が介在するとともに上記正極端子部材を被覆されて上記負極材と重ね合せ状態で巻回する正極材巻回工程と
    が施されるリチウムイオンポリマ二次電池の製造方法。
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