JP4713749B2 - ディジタル伝送システムおよびそれに用いる中継装置ならびに受信装置 - Google Patents

ディジタル伝送システムおよびそれに用いる中継装置ならびに受信装置 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplex)変調方式等のディジタル変調方式を用いたディジタル伝送システムおよびそれに用いる中継装置ならびに受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
駅伝やマラソン(以後ロードレース)の中継において、ランナーの走る姿を全コース上で生放送する形態がとられている。
【0003】
図28に、代表的な中継形態を示す。ロードレース中のランナーは、移動中継車のカメラにより撮影され、得られた映像信号は例えば800MHz帯で伝送する送信機100により、小高い山頂にある受信点に伝送される。この受信点は、ロードレースのコースを見渡せる場所が選択される。小高い山頂の受信機200で受信したランナーの生映像は、マイクロ波帯で伝送する送信機300により、放送局であるスタジオに伝送される。スタジオでは映像受信機400で、小高い山頂からのランナーの映っている本線映像を受信する。その後、この本線映像は全国の茶の間に、放送電波により届けられる。
【0004】
従来から用いられているアナログFM方式による変復調は、電界等が低下すると、受信復調した映像に雑音が増えたり、最悪の場合、砂嵐状態になる。このため、ロードレース中継においては、乱れのない映像を放送するため、ロードレースのコースに沿って多数の受信点を見通しのきく場所に受信機200を設置し、伝送回線の使用電波の選択や切替等に多大な努力を払ってきた。
【0005】
近年、ディジタル技術の発達により、コースを見通すことができない状態でも安定伝送するディジタルFPU(Filed Pickup Unit)が利用されるようになり、受信点の数を10〜20ヶ所から3ヶ所以下程度にまで削減できるようになった。
【0006】
図29に、従来の全体構成を示し、以下に、説明する。移動中継車等の送信側は、MPEG−ENC部100Mと送信側処理部100からなる。例えば、小高い丘の上等に設けられる第1中継段である受信側には、受信側処理部200とMPEG−DEC部200M、映像送信部300Aが設けられる。スタジオ側は映像受信部400Aが設けられる。
【0007】
送信側において、入力された映像信号は、MPEG−ENC部100Mにより、約8Mbpsの圧縮映像信号Dinに変換される。送信側処理部100は、Dinを数百本のマルチキャリアにOFDM変調して送信する。送信された電波は、受信側のアンテナに届き、受信側処理部200にて、数百本のマルチキャリアをOFDM復調し、約8Mbpsの圧縮映像信号DoutとしてMPEG−DEC部200Mに渡す。したがって、MPEG−DEC部200Mで、伸張された映像信号Voとなり、スタジオ側に伝送するため、映像送信部300Aに渡される。映像送信部300Aは、入力された映像信号をFM変調し10GHz帯の電波として出力する。ここで、受信側処理部200から得られる、電界強度を表す信号SaやBER(Bit Error Rate)状態を示す信号Sbが、専用のレベルメータ210、LED211等で表示される。スタジオ側は、上記電波を映像受信部400Aにより受信しFM復調した後、Vo’として、出力する。
【0008】
なお、昨今はMPEG−ENC部100MとOFDM変調の送信側処理部100が一体化されたタイプが多い。同様にOFDM復調の受信側処理部200とMPEG−DEC部200Mも一体化されたタイプが多い。
【0009】
ここで、図30に、図29における送信側処理部100と受信側処理部200からなるOFDM伝送装置の基本的な構成を示す。伝送路符号化部1T、符号化部2T、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform:逆フーリエ変換)部3A、ガード付加部3B、同期シンボル挿入部5、クロック発振器6、直交変調処理部8とからなる送信側処理部100と図示しない送信アンテナを有する送信側Txと、図示しない受信アンテナとAGC部9A、直交復調処理部9B、同期検出&相関部4A、FST補正部4B、FFT(Fast Fourier Transform:高速フーリエ変換)部3C、復号化部2R、伝送路復号化部1R、電圧制御クロック発振器10からなる受信側処理部200を有する受信側Rxとにより構成され、これら送信側Txと受信側Rxは、例えば、電波を用いた無線の伝送路Lにより結ばれている。
【0010】
以下、図30を用いてOFDM信号の変復調処理について説明する。送信側処理部100の伝送路符号化部1Tに連続的に入力されるデータDinは、例えば900シンボルからなるフレーム毎に処理され、このフレーム期間内で同期シンボルの6シンボル期間を除く894個の情報シンボル毎に、1から400番と、625から1024番までの計800サンプル期間に、間欠状態のレート変換済データDiiとして出力される。また、伝送路符号化部1Tは、フレーム周期である900シンボル毎に、送信側のフレーム制御パルスFSTを発生し、同期シンボル期間の開始を表わすフレームパルス信号として、他のブロックに供給する。
【0011】
符号化部2Tは、入力されたデータDiiを符号化し、I軸とQ軸の2軸にマッピングしたデータRfとIfを出力する。IFFT部3Aは、これらデータRfとIfを周波数成分と見なし、1024サンプルからなる時間軸信号R(実数成分)とI(虚数成分)に変換する。ガード付加部3Bは、1024サンプルからなる時間軸信号RとIの開始期間における波形の中で、例えば最初の48サンプルの波形を1024サンプル後に付加し、合計1072サンプルの時間軸波形からなる情報シンボルRgとIgを出力する。この48サンプルは反射波混入時の緩衝帯となる。
【0012】
同期シンボル挿入部5は、これら情報シンボルRg,Igに対して、それらの894サンプル毎に、予めメモリ等に記憶された、6シンボルからなる同期波形を挿入し、フレーム構成のデータRsgとIsgを作成する。
【0013】
これらのデータRsg,Isgは直交変調処理部8に供給され、ここでD/A変換器81と直交変調器82、ローカル発振器83により、周波数FcのキャリアによるOFDM変調波信号RFとして生成され、高周波増幅され、ここでは図示しないが、送信アンテナを介して伝送路Lに送出されることになる。 伝送帯域は、UHF帯やマイクロ波帯が用いられる。
【0014】
なお、送信側Txにおける処理に必要なクロックCK(周波数16MHz)は、クロック発振器6から各ブロックに送信側クロックCKdとして供給される。
【0015】
上記の様にして送信されたOFDM変調波信号RFは、図示しない受信アンテナを介し、受信側Rxの高周波部であるAGC部9Aを経由して直交復調処理部9Bに入力され、直交復調器91により電圧制御発振器93から供給される周波数Fc'の局発信号と乗算されて、ベースバンド信号に直交復調された後、A/D変換器92によってディジタル化され、データR'sgとI'sgに変換される。
【0016】
これらのデータR'sg,I'sgは、FFT(Fast Fourier Transform:高速フーリエ変換)部3Cに供給され、ここでパルスFSTrcに基づきFFTとして利用する1024サンプルのデータ期間を決定するゲート信号を作成して、緩衝帯である48サンプルを除外することにより、時間軸波形信号R'sg,I'sgは、周波数成分信号R'fとI'fに変換される。そして、これら周波数成分信号R'f,I'fは、復号化部2Rにて識別、復号化されて、データD'oになり、伝送路復号化部1Rにて連続した信号Doutとして出力される。
【0017】
一方、上記データR'sgとI'sgは、同期検出&相関部4Aにも入力され、ここで同期シンボル群が検出され、これによりフレームパルスとなるパルスFSTrが取り出される。このパルスFSTrは、受信側Rxのフレーム制御パルスとなり、受信側Rxの各ブロックに供給される。
【0018】
また、この同期検出&相関部4Aは、電圧制御クロック発振器10から発生されるクロックCKrcとデータR'sgとI'sgの同期成分を比較し、比較結果に応じた相関出力ScをFST補正部4Bに出力する。そして、FST補正部4Bで制御電圧VCを生成し、これにより電圧制御クロック発振器10を制御し、正しい周期のクロックCKrcが発生され、受信側の各ブロックに供給される。
【0019】
次に、図30に示した各構成の詳細について説明する。伝送路符号化部1Tは、伝送中に混入の恐れがある各種のエラーによるデータ誤りを防止するため、インターリーブ処理、エネルギー拡散処理、エラー訂正用符号処理等を行う。符号化部2Tは、信号Diiを、マッピングROMを用いてI,Q軸の所定点の情報に変換し、また、不要キャリアに相当する期間の信号は0に置換し、データRfとIfを作成する。
【0020】
IFFT変換部3Aは、入力信号RfとIfをクロックCKdとパルスFSTとでタイミングを決められた、シンボル周期の時間軸波形RとIに変換する。具体的には、プレッシー社のPDSP16510等を用いれば実現できる。ガード付加部3Bは、ここに入力された信号RとIを1024サンプル遅延させる遅延器と、1025サンプル目から1072サンプル目のみ遅延出力を選択する切り替え器からなり、これらはクロックCKとパルスFSTによってタイミングを決められる。ここで得られる全1072サンプルからなるシンボルは、1025サンプル目から1072サンプル目に、1サンプル目から48サンプル間の時間軸波形が付加され、情報シンボルRg,Igとなる。
【0021】
直交変調処理部8は、D/A変換器81により、実数部の信号Rsgと虚数部の信号Isgに対してD/A変換を行い、直交変調器82では、実数部信号に対しては、発振器83からの周波数Fc'のキャリア信号のままで変調し、虚数部信号に対しては、発振器83の周波数Fc'のキャリア信号を90°移相した信号で変調することによって直交変調を施し、これらの信号を合成してOFDM変調波信号を得る。
【0022】
次に、受信側Rxの構成動作について説明する。受信側Rxでは、伝送されたフレーム構成の信号は、AGC部9Aに入力され、ここで、受け取った信号レベルを適正レベルに修正する制御信号Saを発生しレベルを変更する。AGC部9Aにて適正レベルとなったOFDMフレーム構成信号は、直交復調処理部9Bに入力される。
【0023】
ここでの処理は、送信側Txとは逆に、直交復調器91によって、電圧制御発振器93から出力される周波数Fc'のキャリア信号により復調した出力を実数部信号として取り出し、キャリア信号を90°移相して復調した出力を虚数部信号として取り出すものである。そして、これら実数部と虚数部の各復調アナログ信号を、A/D変換器92によりディジタル信号に変換する。
【0024】
同期検出&相関部4Aは、受信した信号R'sgとI'sgからフレームの区切りを探索しフレームの基準FSTrcを出力するとともに相関出力Scを出力する。そして、FFT部3Cは、このパルスFSTrcに基づいてシンボルを区切り、前述のようにフーリエ変換を行うことでOFDM復調を行い、データR'fとI'fを出力する。
【0025】
復号化部2Rは、例えばROMテーブル手法にて、データR'fとI'fを識別し、データD'oを算出する。伝送路復号化部1Rは、逆インターリーブ処理、エネルギー逆拡散処理、エラー訂正処理等を行い、連続したディジタルデータDout、エラー訂正処理状況であるBER(ビット・エラー・レート)状態を示す信号Sbおよび受信側クロック信号CKRXを出力する。
【0026】
次に、図31に、図30の同期検出&相関部4Aの構成を示し、以下に、説明する。直交復調したディジタル信号である時間軸信号R'sg,I'sgは、NULL終了検出器4−1とSWEEP演算器4−2に入力される。
【0027】
NULL終了検出器4−1は、フレーム構成のシンボル群から同期シンボル中で無信号状態にあるNULLを検出し、同期シンボルの大まかな位置(タイミング)を検出し、NULL終了時点からタイマ回路によりSWEEPシンボル開始時点を推定して、SWEEP開始指示パルスSTを出力する。
【0028】
SWEEP演算器4−2は、SWEEP開始指示パルスSTを参照しNULLシンボルの2シンボル後に存在する波形を、SWEEPシンボル波形と推定して取り込み、各シンボルの正確な切り替わりタイミングを捜索する。
【0029】
具体的には、予めSWEEPシンボルのパターンが格納してあるメモリ4−3を用い、入力されたOFDM信号とこのメモリ4−3から読み出したパターンを例えば相関演算し、相関出力Scを、図30のFST補正部4Bに出力する。
【0030】
FST補正部4BはフレームパルスFSTrを基準に、各シンボルの正確な切り替わりタイミングとの位相ずれを算出し、受信側の基準クロックCKrの補正信号VCを出力し、受信側のフレーム位相を伝送データに一致させる。
【0031】
フレームカウンタ4−4は、SWEEP開始指示パルスSTに基づいて、クロックCKのカウントを開始し、このカウント数がフレーム周期に相当する値(例えば、1072×900)に到達する毎に、パルスFSTrを出力するとともに、カウント値を0に戻してから再びクロックCKのカウントを開始する。
【0032】
従って、以後は、一定カウント毎に、即ちフレーム開始点毎にパルスFSTrが出力されることになり、受信側ではこのパルスFSTrを高速フーリエ変換、復号化、逆レート変換の開始タイミングとする。
【0033】
上記SWEEP開始指示パルスSTによって、正しいSWEEPシンボル開始位置を特定することができ、SWEEP演算器4−2にSWEEPシンボル波形の開始部分から取り込めるため、SWEEP演算における位相ずれを正確に算出でき、各シンボルの正確な切り替わりタイミングを捜索することが可能となる。
【0034】
すなわち、SWEEP演算器4−2から出力される相関出力Sc信号を基に、FST補正部4Bでずれ検出を行い、受信側サンプルレートとなるクロックCKrcの速度を調整し、伝送されてきた同期シンボル位相とのロック処理を行うことによって、FFTゲートの時間的位置の誤差は消える。
【0035】
図32に、図31の相関出力信号Scを示す。図32から明らかなように、この場合の相関出力信号Scは、主波による山と反射波による山が存在する形となる。
【0036】
以上、説明のデジタル伝送の特徴は、エラー訂正処理を併用しているため、ある程度までは、エラーを正しい値に訂正でき、画質の劣化や、異常な映像は全く現れない。しかし、さらに状況が悪化すると、エラー訂正が不可能となり、突然、不自然なブロック状の模様の発生や、動画映像を静止映像に切替えるフリーズ処理等への切り替わり症状が生じる。
【0037】
また、OFDM方式デジタル装置は、電界レベル以外に反射波の混入状態がエラー発生量に大きく影響し、ガードインターバル以内の遅延波であるか否か、および反射波と主波の比率が大きなファクターとなる。
【0038】
通常、前述のロードレース中継の責任者はスタジオ側にいて、中継全体の指図を行う。移動伝送の良し悪し等の最終決定も該責任者のタスクとなる。しかし、移動伝送の状態は、例えば小高い丘である受信点にわざわざいかなければ知ることが出来ない。しかも小高い丘である受信点にいっても、従来のディジタル伝送システムにおいては、上記のように電界強度やBER状態を検出して、それぞれ専用のレベルメータ、LED等で表示していたので、受信状況の完全把握は困難であった。また、復号映像の画質からエラー混入量を推測できず、いつ異常映像が生じるかを恐れながら運用していた。
【0039】
【発明が解決しようとする課題】
そのため、本発明の前提として、受信点において伝送状態を映像化した信号として伝送状態が可視的に把握できるようにするとともに、映像化した伝送状態を表す信号をスタジオ側に送信して、スタジオで伝送状態を可視的に把握できるようにすることと、映像化した伝送状態を表す信号をスタジオ側に送信するためのマイクロ波回線をもう一系統必要とすることがないように、映像化した伝送状態を表す信号を映像信号に重畳して送信することを考えた。
【0040】
図33に、本発明の前提の全体構成を示し、図34に、各部の出力映像信号とその映像表示画面の模式図を示し、以下に、説明する。
【0041】
移動中継車等の送信側は、MPEG−ENC部100Mと送信側処理部100からなる。小高い丘の上等に設けられる第1中継段である受信側には、受信側処理部200とMPEG−DEC部200M、伝送状態映像重畳部7Tが設けられる。
【0042】
受信側処理部200から得られる、受信電界強度を表すAGC制御信号Saと反射波の混入(ゴースト)状態を表す相関演算信号Sc及びBER状態を示す信号Sbは、伝送状態映像重畳部7Tに接続される。また、受信側処理部200の動作タイミング基準であるFSTrcパルスも伝送状態映像重畳部7Tに接続される。 MPEG−DEC部200Mの映像出力V(図34の(a))は、映像信号として伝送状態映像重畳部7Tに入力される。ここで、映像出力Vは、MPEG−DEC部200Mの出力に限定されるものではなく、他の映像機器からの外部入力映像信号でも良い。
【0043】
受信側で受けた映像信号は、直接あるいは所定数の中継段を介してスタジオ等のある最終受信段に送られる。なお、この間は、例えば、マイクロ波帯のアナログFPU等で、伝送される。伝送先のスタジオ側には、重畳情報抽出&伝送状態映像変換部7Rが、設けられている。
【0044】
伝送状態映像重畳部7Tは、受信側処理部200からの信号Sa,Sb,FSTrcを基準に反射波の混入状況(ゴースト状況)を表す相関演算信号Scを取り込み、これら伝送状態を表す情報をMPEG−DEC部200Mからの映像信号V(図34の(a))の映像有効期間外である垂直ブランキング(VBL)期間に重畳する。そして、伝送状態情報の重畳された映像信号Vs(図34の(b))を、所定の映像送信部300Aを用いて、スタジオ側に伝送する。
【0045】
スタジオ側では、所定の映像受信部400Aを用いて受信した映像信号Vs'から、重畳情報抽出&映像変換部7Rで、VBL期間に重畳された伝送状態を表す情報Sa',Sb',Sc'を抽出する。そして、これら抽出された伝送状態を表す情報Sa',Sb',Sc'を、同期信号C.SYNCを基準に取り込み、これら情報を同期信号C.SYNCを基準に、後述の映像有効期間内に表示される伝送状態映像化信号Vrpfとして出力する。この伝送状態映像化信号Vrpfは、図示しないモニタ等に供給され、図34の(c)に示すように、映像表示画面に表示される。
【0046】
図35に、図33の伝送状態映像重畳部7Tの構成を示し、以下に、説明する。
【0047】
制御信号Saは、電界強度−映像変換部7−1に入力され、該電界強度−映像変換部7−1の出力は、映像統合部7−4に入力される。信号Sbは、BER状態−映像変換部7−2に入力され、BER状態−映像変換部7−2の出力は、映像統合部7−4に入力される。
【0048】
信号ScおよびFSTrcは、ゴースト状態−映像変換部7−3に入力される。ゴースト状態−映像変換部7−3の出力は、映像統合部7−4に入力される。
【0049】
映像統合部7−4からの同期信号C.SYNCは、電界強度−映像変換部7−1、BER状態−映像変換部7−2、ゴースト状態−映像変換部7−3の同期入力端子に接続される。映像統合部7−4からは、伝送状態重畳映像信号Vsが出力される。
【0050】
電界強度−映像変換部7−1、BER状態−映像変換部7−2、ゴースト状態−映像変換部7−3は、同期信号C.SYNC入力に従って、各々の状態を示す信号をそれぞれ映像信号に変換する。映像統合部7−4では、映像化されたこれらの信号を統合し、映像用の同期信号を付加した伝送状態重畳映像信号Vsを生成する。
【0051】
図36に、図35の映像統合部7−4の構成を示し、以下に、説明する。映像信号は、外部映像同期型同期信号発生器7-4-5と加算器7-4-6に入力される。外部映像同期型同期信号発生器7-4-5からの同期信号C.SYNCは、外部へ出力される。加算器7-4-6は、ゲート7-4-1,7-4-2,7-4-3を経由した各映像化信号と、ゴースト状態映像化信号に対する時間軸の目盛及びガード期間の範囲を示す信号と、映像信号を加算し伝送状態重畳映像信号Vsを作成する。なお、重畳位置パルス発生器7-4-4は、各映像化信号が、映像信号に重畳される位置を規定する。
【0052】
ここで、加算器7-4-6における加算比率の例を以下に示す。入力される信号を、ディジタルレベルの+5Vの電界強度映像化信号、BER状態映像化信号、ゴースト状態映像化信号は、各々0.2の比率で、時間軸目盛信号とガード期間範囲信号は、0.05の比率で、映像部分が0.7V程度のアナログ信号である映像信号は、比率1で加算する。
【0053】
図37に、伝送状態重畳映像信号Vsの模式波形を示す。これは、ゴースト状態映像化信号Psc、電界強度映像化信号Sa0〜Sa5、BER状態映像化信号Sb0〜Sb5が重畳されたVBL期間の1ラインを示している。ゴースト状態映像化信号はアナログレベルで重畳されるため、 ゴースト状態波形は、振幅の連続的な大小で表現される。電界強度レベルとBER状態は、各々をバイナリー表現したディジタル値を、振幅の有無をディジタルの0or1と見立て重畳する。すなわち、ディジタル化した情報の値0,1を、振幅の有り無しで表現する。
【0054】
次に、図38(a)に、図33の重畳情報抽出&映像変換部7Rの構成を示し、以下に、説明する。
【0055】
上記伝送状態を表す情報sa0'〜sa5',sb0'〜sb4',Psc'がVBL期間に重畳された映像信号Vs'が入力する重畳情報抽出&映像変換部7Rは、重畳電界強度抽出&映像変換部7−1V、重畳BER状態抽出&映像変換部7−2V、重畳ゴースト状態抽出&映像変換部7−3V、映像統合部7−4Vにより構成される。
【0056】
映像統合部7−4Vからの同期信号C.SYNCは、映像信号Vs'から取り出され、重畳電界強度抽出&映像変換部7−1V、重畳BER状態抽出&映像変換部7−2V、重畳ゴースト状態抽出&映像変換部7−3Vに入力される。
【0057】
重畳電界強度抽出&映像変換部7−1Vの出力VOsa、重畳BER状態抽出&映像変換部7−2Vの出力VOsb、重畳ゴースト状態抽出&映像変換部7−3Vの出力VOscは、映像統合部7−4Vに入力される。
【0058】
重畳電界強度抽出&映像変換部7−1V、重畳BER状態抽出&映像変換部7−2V、重畳ゴースト状態抽出&映像変換部7−3Vは、同期信号C.SYNCを基準として、入力される映像信号Vs'のVBL期間に重畳された伝送状態を表す各情報sa0'〜sa5',sb0'〜sb4',Psc'の存在する期間をそれぞれ求め、これらの各情報を抽出する。 そして、後述のようにして、映像有効期間内の所定の位置に表示されるように、それぞれの映像化信号に変換される。そして、映像統合部7−4Vで、これらの各映像化信号を統合し、伝送状態映像化信号を生成する。
【0059】
図38(b)は、この伝送状態映像化信号Vrpf(Vosa,Vosb,Vosc)を、図示しないモニタに供給し、その映像表示画面の映像有効期間に表示した場合の模式図である。このように、映像表示画面の映像有効期間に、各種伝送状態映像化信号Vrpf (電界強度−Vosa、BER状態−Vosb、ゴースト状態−Vosc)が表示されるので、OFDM伝送装置から遠く離れた地点であるスタジオ側にいるディレクタ等が、伝送状態を把握できる。
【0060】
しかしながら、中継段の受信側の映像送信部300Aから受信段のスタジオ側の映像受信部400Aに、マイクロ波回線利用で伝送する際に、情報量の多い反射波の状態は、情報を一部欠落させたり、不要成分の混入等を伴いながら伝送される。またAD/DA変換等が行われ反射波検出等の情報が多かれ少なかれ変化してしまう。スタジオ側へは、伝送に伴う処置のため、必ずしも受信側での反射波状態を忠実に届けられない。結果的に、スタジオ側では受信側と異なる反射波状態を観測することとなり、異常状態の余裕度判断を誤る懸念がある。
【0061】
また、マイクロ波回線は晴天であれば信頼の高い回線である。しかし、使用周波数が10GHzと高いチャネルで、かつ、豪雨等に遭遇すると回線品質が低下し内容を正確に伝送できないケースも生じる。この結果、転送され抽出した伝送状態信号も大幅に乱れる懸念がある。
【0062】
本発明の目的は、スタジオ側の受信段において、中継段での伝送状態を的確に観測可能にしたディジタル伝送システムおよびそれに用いる中継装置ならびに受信装置を提供することにある。
【0063】
本発明の他の目的は、中継段からスタジオ側の受信段への伝送時の品質劣化に対応可能なディジタル伝送システムおよびそれに用いる中継装置ならびに受信装置を提供することにある。
【0064】
本発明は、ディジタル化した映像信号を少なくとも1段の中継段を介して受信段に伝送するディジタル伝送システムにおいて、前記中継段に、受信した映像信号から、反射波混入状態、受信電界状態、復号エラー状態の少なくとも何れか1つの伝送状態情報を抽出し、前記伝送状態情報から当該伝送状態の異常検知信号を抽出し、これらを映像信号化して前記映像信号の所定の期間に重畳して、当該重畳映像信号を出力する手段を設け、前記受信段に、受信した映像信号から、前記映像信号の所定の期間に重畳の前記伝送状態情報と前記異常検知信号を抽出し、これらを映像信号化して映像表示する手段を設けたことを特徴とするディジタル伝送システムである。
【0065】
本発明は、前記中継段に、ID信号を前記映像信号の所定の期間に重畳する手段を設け、前記受信段に、受信した映像信号から、受信した映像信号の所定の期間に重畳の前記ID信号を抽出し、当該抽出した前記ID信号から中継伝送が正常でないことを検知した場合、伝送状態異常を示す伝送状態情報信号を出力する手段を設けたことを特徴とするディジタル伝送システムである。
【0066】
本発明は、ディジタル化した映像信号を受信し、受信した映像信号から、反射波混入状態、受信電界状態、復号エラー状態の少なくとも何れか1つの伝送状態情報を抽出し、前記伝送状態情報から当該伝送状態の異常検知信号を抽出し、これらを映像信号化して前記映像信号の所定の期間に重畳して、当該重畳映像信号を出力する手段を設けたことを特徴とする中継装置である。
【0067】
本発明は、ID信号を前記映像信号の所定の期間に重畳する手段を設けたことを特徴とする中継装置である。
【0068】
本発明は、反射波混入状態、受信電界状態、復号エラー状態の少なくとも何れか1つの伝送状態情報と当該伝送状態の異常検知信号とが所定の期間に重畳された映像信号を入力し、前記映像信号の所定の期間に重畳の前記伝送状態情報と前記異常検知信号を抽出し、これらを映像信号化して映像表示する手段を設けたことを特徴とする受信装置である。
【0069】
本発明は、ID信号が前記所定の期間に重畳された映像信号を受信し、受信した映像信号の所定の期間に重畳の前記ID信号を抽出し、当該抽出した前記ID信号から中継伝送が正常でないことを検知した場合、伝送状態異常を示す伝送状態情報信号を出力する手段を設けたことを特徴とする受信装置である。
【0070】
【発明の実施の形態】
以下、図1に、本発明のディジタル伝送システムの実施の形態の構成図を示し、図2に、各部の出力映像信号と対応表示画面の模式図を示し、以下に、詳細に説明する。
【0071】
移動中継車等の送信側は、MPEG−ENC部100Mと送信側処理部100からなる。小高い丘の上等に設けられる第1中継段である受信側には、受信側処理部200とMPEG−DEC部200M、伝送状態映像重畳部7Tt、異常検出重畳部7Tgが設けられる。
【0072】
受信側処理部200から得られる、受信電界強度を表すAGC制御信号Saと反射波の混入(ゴースト)状態を表す相関演算信号Sc及びビットエラー情報であるBER状態を示す信号Sbは、伝送状態映像重畳部7Ttおよび異常検出重畳部7Tgに接続される。また、受信側処理部200の動作タイミング基準であるFSTrcパルスも伝送状態映像重畳部7Ttおよび異常検出重畳部7Tgに接続される。MPEG−DEC部200Mのからのフリーズフラグも伝送状態映像重畳部7Ttおよび異常検出重畳部7Tgに接続される。また、MPEG−DEC部200Mの映像出力Vo(図2)は、映像信号として伝送状態映像重畳部7Ttおよび異常検出重畳部7Tgに入力される。
【0073】
映像重畳部7Ttおよび異常検出重畳部7Tgでは、これらの伝送状態情報を、MPEG−DEC部200Mの映像出力Voの実際の映像信号が含まれていない垂直ブランキング期間(VBL)に、重畳した映像信号である伝送状態重畳映像信号Vsを作成する。重畳するタイミングは、映像信号Voから検出した同期信号を取り出し、決定する。
【0074】
このように作成された伝送状態重畳映像信号Vsは、映像送信部300Aにより直接あるいは所定数の中継段を介してスタジオ側のある最終受信段に送られる。なおこの間は例えばマイクロ波帯のアナログFPU等で伝送される。
【0075】
伝送先のスタジオ側には、映像受信部400Aの他、重畳情報抽出&伝送状態映像変換部7Rtおよび異常検出重畳部7Rgが設けられる。
【0076】
伝送状態映像重畳部7Ttは、受信側処理部200からの信号Sa,Sb,FSTrcを基準に反射波の混入状況(ゴースト状況)を表す相関演算信号ScおよびMPEG−DEC部200Mからのフリーズフラグを取り込み、これら伝送状態を表す情報および伝送状態の異常検知を示すアラーム情報および確認用ID情報を、MPEG−DEC部200Mからの映像信号Voの映像有効期間外である垂直ブランキング(VBL)期間に重畳する。そして、伝送状態情報の重畳された映像信号Vsを、所定の映像送信部300Aを用いて、スタジオ側に伝送する。図2に、伝送信号波形と映像表示画面の対応関係を示す。
【0077】
スタジオ側では、所定の映像受信部400Aを用いて受信した映像信号Vs'から、重畳情報抽出&映像変換部7Rtおよび異常検出重畳部7Tgで、VBL期間に重畳された伝送状態を表す情報Sa',Sb',Scを抽出する。そして、これら抽出された伝送状態を表す情報Sa',Sb',Sc'を、同期信号C.SYNCを基準に取り込み、これら情報を同期信号C.SYNCを基準に、映像有効期間内に表示される伝送状態映像化信号Vrpfおよび状態信号Frとして出力する。伝送状態映像化信号Vrpfは、モニタ500で画面に表示される。
【0078】
図3に、伝送状態映像重畳部7Ttおよび異常検出重畳部7Tgの構成を示し、以下に、説明する。
【0079】
信号Saは、電界強度−映像変換部7−1に入力され、該電界強度−映像変換部7−1の出力VOsaは、映像統合部7−4’に入力される。信号Sbは、BER状態−映像変換部7−2に入力され、BER状態−映像変換部7−2の出力VOsbは、映像統合部7−4’に入力される。信号ScおよびFSTrcは、ゴースト状態−映像変換部7−3に入力される。ゴースト状態−映像変換部7−3の出力VOscは、映像統合部7−4’に入力される。
【0080】
また、信号ScおよびFSTrcは、異常検知部7−5に入力される。異常検知部7−5の出力であるアラーム信号および入力されるMPEGフリーズ信号は、異常状態映像変換部7−6に入力される。異常状態映像変換部7−6の出力VOal,VOftは、映像統合部7−4’に入力される。ID信号発生部7−7の出力VOIDは、映像統合部7−4’に入力される。映像統合部7−4’からの同期信号C.SYNCは、電界強度−映像変換部7−1、BER状態−映像変換部7−2、ゴースト状態−映像変換部7−3、異常検知部7−5、異常状態映像変換部7−6、ID信号発生部7−7の同期入力端子に接続される。映像統合部7−4’からは伝送状態重畳映像信号Vsが出力される。
【0081】
電界強度−映像変換部7−1、BER状態−映像変換部7−2、ゴースト状態−映像変換部7−3、異常検知部7−5、異常状態映像変換部7−6は、同期信号C.SYNC入力に従って、各々の状態を示す信号をそれぞれ映像信号に変換する。ID信号発生部7−7は、後述のような信号を発生する。映像統合部7−4では、映像化されたこれらの信号を統合し、映像用の同期信号を付加した伝送状態重畳映像信号を生成する。
【0082】
図4に、図3の映像統合部7−4’の実施の形態の構成を示し、以下に、説明する。映像信号は、外部映像同期型同期信号発生器7-4-5と加算器7-4-6に入力される。外部映像同期型同期信号発生器7-4-5からの同期信号C.SYNCは、外部へ出力される。加算器7-4-6は、各映像化信号と、映像信号を加算し伝送状態重畳映像信号Vsを作成する。
【0083】
図5に、この伝送状態重畳映像信号Vsの模式波形を示す。これは、ゴースト状態映像化信号PSc、電界強度映像化信号Sa0〜Sa5、BER状態映像化信号Sb0〜Sb5、異常状態映像化信号Fa,Ft、ID映像化信号IDが重畳された映像信号のVBL期間の1ラインを示している。重畳情報は、重畳すべき走査線の前半1/3程度にアナログ的に振幅の大小とその時間位置で反射波状態を示すSc、それ以後には、振幅の大小で電界状態を示すSa0〜Sa5、振幅の大小でBER情報を示すSb0〜Sb5、振幅の大小でMPEG−DEC部200Mのフリーズ状態を示すFt、振幅の大小で反射波の異常を示すFa、および振幅の大と小の2種が存在することで、マイクロ波回線の伝送状態を検知するためのID(ID1、ID2)である。
【0084】
ここで、ゴースト状態映像化信号はアナログレベルで重畳されるため、 ゴースト状態波形は、振幅の連続的な大小と時間位置で反射波状態を示す形で表現される。電界強度レベルとBER状態と異常状態とIDは、各々をバイナリー表現したディジタル値を、振幅の有無をディジタルの0または1と見立て重畳する。すなわち、ディジタル化した情報の値0,1を、振幅の有り無しで表現する。
【0085】
図6(a)に、図3の電界強度−映像変換部7−1の実施の形態の構成を示し、以下に、説明する。
【0086】
電界強度を表す信号Saは、A/D変換器7-1-1に入力されて、例えば、6ビットのディジタル信号DSaに変換される。この電界強度を表す信号DSaは、デコーダ(DEC)7-1-2で、例えば、信号DSa0〜DSa5の全6の信号に変換される。
信号DSa0〜DSa5の各出力は、6個のアンドゲート(AND)7-1-4に入力される。 AND7-1-4の計6個の出力は、オアゲート(OR)7-1-5に入力される。
同期信号C.SYNCは、重畳位置パルス発生器7-1-3に入力され、ここで、同期信号C.SYNCのタイミングに応じて、対応する重畳位置のパルスa0〜a5が出力される。 パルスa0〜a5は、AND7-1-4のもう一方の端子に入力され、信号DSa0〜DSa5と論理積を取られる。
【0087】
ここで、電界強度を表す信号DSaが00h、即ち10進で0なら、信号Da0のみレベルHであるから、パルスa0のみ論理積がHとなって、パルスa0に対応する位置の信号DSa0のみ出力される。また、信号DSaが03h、即ち10進で3なら、DSa0〜DSa3まで論理積がHとなり、パルスa0〜a3に対応する位置の信号DSa0〜DSa3が出力される。そして、OR7-1-5で論理和が取られ、電界強度映像化信号Sa0〜Sa5が出力される。
【0088】
ここで、例えば、パルスa0は、12H目の走査線で、サンプル数が512サンプル〜520サンプルの位置に対応し、パルスa1は、12H目の走査線で、サンプル数が521〜529サンプルの位置に対応し、パルスa5は、12H目の走査線で、サンプル数が540〜548サンプルの位置に対応するものとすれば、この時の電界強度映像化信号Sa0〜Sa5は、図6(b)に示すように、映像有効エリア外であるVBL期間に重畳されることになる。
【0089】
次に、図7(a)に、図3のBER状態−映像変換部7−2の実施の形態の構成を示し、以下、説明する。
【0090】
BER状態を表す信号Sbは、A/D変換器7-2-1に入力され、約3ビットのディジタル信号DSbに変換される。該BER状態を示す信号DSbは、デコーダ(DEC)7-2-2にて、例えば、信号Db0〜Db4の全5つの信号に変換される。Db0〜Db4の各出力は、5個のアンドゲート(AND)7-2-4に入力される。そしてAND7-2-4の計5個の出力は、オアゲート(OR)7-2-5に入力される。同期信号C.SYNCは、重畳位置パルス発生器7-2-3に入力され、同期信号C.SYNCのタイミングに応じて、BER状態を示す信号を重畳するためのパルスb0〜b4が出力される。
【0091】
パルスb0〜b4は、AND7-2-4のもう一方の端子に入力され、信号DSb0〜DSb4と論理積を取られる。ここで、BER状態を表す信号DSbが00h、即ち10進で0なら、信号DSb0のみレベルHであるから、パルスb0のみ論理積がHとなって、パルスb0に対応する位置の信号DSb0が出力される。また、信号DSbが03h、即ち10進で3なら、DSb0〜DSb3まで論理積がHとなり、パルスb0〜b3に対応する位置の信号DSb0〜DSb3が出力される。
【0092】
重畳位置パルス発生器7-2-3は、例えば、NTSC用であれば、14.3MHzクロックにてカウント動作し、H周期にてリセットされる910分周カウンタと、1/2Hクロックにてカウント動作し、V周期にてリセットされる525分周カウンタとの論理処理を行う。
【0093】
これにより、図7(b)に示すように、例えば、b4信号は、走査線が12H目で、サンプル数が560サンプル〜567サンプルの位置に対応し、b3信号は、走査線が12H目で、サンプル数が568サンプル〜575サンプルの位置に対応して出力される。b2信号は、走査線が12H目で、サンプル数が576サンプル〜583サンプルの位置に対応し、b1信号は、走査線が12H目で、サンプル数が584サンプル〜591サンプルの位置に対応し、b0信号は、走査線が12H目で、サンプル数が592サンプル〜599サンプルの位置に対応して出力される。したがって、この時のBER状態映像化信号Sb0〜Sb4は、図7の(b)に示すように、映像有効エリア外であるVBL期間に重畳されることになる。
【0094】
次に、図8に、図3のゴースト状態−映像変換部7−3の実施の形態の構成を示し、以下に、説明する。
【0095】
前述したゴースト状態を表す相関出力信号Scは、A/D変換器7-3-1に入力され、8ビットのディジタルの相関出力信号DScに変換される。そして、この信号DScはFIFO7-3-2に入力される。また、前述のフレーム周期のパルスFSTrcは、FIFO7-3-2の書き込みリセット端子に入力される。FIFO7-3-2のディジタル相関出力信号D'Scは、D/A変換器7-3-4に入力される。D/A変換器7-3-4の出力は、ゴースト状態映像化信号Pscとして出力される。また、前述の同期信号C.SYNCは、タイミングパルス発生器7-3-3に入力される。そして、該発生器7-3-3は、同期信号C.SYNCに応じ、FIFO7-3-2に読出しリセット信号RRSTと読出しイネーブル信号REを出力する。
【0096】
図9に、信号C.SYNC、RRST、REの各信号とゴースト状態映像化信号Pscとの関係を示し、以下に、この動作について説明する。
【0097】
タイミングパルス発生器7-3-3は、例えば、映像周期での12H目で、128サンプル目に、リセット信号RRSTを出力し、FIFO7-3-2に、最初の書き込み内容から読み出し準備を行わせる。また、12H目、130〜400サンプル目にレベルLとなるRE信号を出力し、これに応じて、FIFO7-3-2に書き込まれた内容(D'Sc)が、順番に読み出される。そして、読み出された信号D'Scは、D/A変換器7-3-4によりアナログ状態のゴースト状態映像化信号Pscとなり、映像期間のVBL期間に出力される。
【0098】
次に、図10に、図3の異常検知部7−5の実施の形態の構成を示し、以下に、説明する。異常検知部7−5は、Sc、FSTrcから、ゴースト状態が危険である旨を示すアラーム(ALARM)信号を出力する。
【0099】
図10において、Sc、FSTrc、C.Syncは異常ゴースト状態残留表示部7−5Bに接続される。ゴースト状態映像化信号Sc'は異常状態検知器7−5Aに接続される。異常ゴースト状態残留表示部7−5Bの出力C−S及びC−Hは異常状態検知器7−5Aに接続される。異常状態検知器7−5Aの出力ABNは異常ゴースト状態残留表示部7−5B、警告音発生器7−5C及びタイマ回路7−5Dに接続される。タイマ回路7−5Dの出力G2は異常ゴースト状態残留表示部7−5Bに接続される。
【0100】
異常状態検知器7−5Aは、ゴースト状態映像化信号Sc'の画面上における表示位置をC−S及びC−Hから検知する。異常状態とされる所定の位置に現在のゴースト状態波形が表示されたら(つまり異常状態が検出されたら)Hレベル、表示されなかったら(つまり異常状態が検出されなかったら)Lレベルとなる信号ABNを出力する。
【0101】
異常ゴースト状態残留表示部7−5Bの出力である異常ゴースト状態映像化信号CNTは、ABNがLレベルの時(異常状態が検出されない時)にはLレベルとなり、ABNがHレベルの時(異常状態が検出された時)には異常ゴースト状態映像化信号が出力される。警告音発生器7−5Cは、ABNがHレベルの時警告音を発生する。タイマ回路は7−5Dは、異常ゴースト状態の残留表示時間を制御する。一定時間内常時表示する、一定時間内点滅させて表示する、消去される直前に点滅させて表示するなどの制御も可能である。
【0102】
図11に、図10の異常ゴースト状態残留表示部7−5Bの実施の形態の構成を示し、以下に、説明する。従来の横表示ゴースト状態映像変換部に、FIFO書込み制御器5B−12とゲート5B−14を付加した構成になっている。
【0103】
相関波形ScはA/D変換器5B−1に接続される。A/D変換器5B−1の出力DScは、FIFO5B−2の書き込みデータ端子に接続される。FIFO5B−2の出力D'Schbは、比較器5B−4に接続される。比較器5B−4の出力LEhbはゲート5B−13に接続される。ゲート5B−13の出力LEhb'はゲート5B−14に入力される。FSTrc信号はFIFO書込み制御器5B−12に接続される。FIFO書込み制御器5B−12の出力WRSTb、WEbはそれぞれFIFO5B−2のWR端子、WE端子に接続される。C.Sync信号はCK再生器5B−6、H抽出器5B−7及びV抽出器5B−8に接続される。
【0104】
CK再生器5B−6の出力CKはFIFO書込み制御器5B−12に接続される。H抽出器5−5−7の出力HDはカウンタ5−5−10に接続される。V抽出器5B−11の出力VDはHカウンタ5B−11に接続される。カウンタ5B−10の出力C−Sはデコーダ5B−3及びデコーダ5B−5に接続される。Hカウンタ5B−11の出力C−Hはデコーダ5B−3に接続される。デコーダ5B−5の出力Dhhは比較器5B−4に接続される。デコーダ5B−3の出力REは、FIFO5B−2のRE端子に接続される。デコーダ5B−3の出力RRSTはFIFO5B−2のRR端子に接続される。デコーダ5B−3の出力G1はゲート5B−13に接続される。
【0105】
FIFO5B−2は異常状態のゴースト状態記憶用FIFOである。書込み動作において、通常時には従来と同様に書込みを更新されるが、異常発生時には一定時間停止され異常状態のゴースト状態波形が一定時間保留される。読出し動作においては、従来と同様の読出し制御信号RE及びRRSTを受け取り、常時同様に行われる。
【0106】
FIFO書込み制御器5B−12は、異常状態のゴースト状態記憶用FIFO5B−2の書込みを制御する。 書込み制御信号WRSTb、WEbは異常状態検知器7−5Aの出力ABNにより切り換わる。比較器5B−4は、FIFO5B−2の出力D'Schbに対し従来と同様の動作を行う。ゲート5B-13はLEhbのブランキング期間に強制的にレベルLにする。ゲート5B-14は、出力CNTを通常時には強制的にレベルLにし、異常時にのみゲート5B-13の出力をLEhb'を出力する。
【0107】
次に、デコーダ5B−5の出力Dhh、FIFO5B−2の出力D'Schb及び比較器5B−4の出力LEhbの動作を、図10を用いて説明する。
【0108】
LEhは従来通り出力され画面に表示される。LEhbは、異常状態のゴースト状態波形D'schbとDhhによりLEhと同様の処理により出力され、画面に表示される。但し、通常状態にはD'schbは現在のゴースト状態波形となるため、LEhbはLEhと同様の信号が出力されるが、ゲート5B−14により強制的にLレベルにされるため画面に表示されない。
【0109】
図13に、図10の異常状態検知器7−5Aの実施の形態の構成を示し、以下に、説明する。これは、図12のように表示画面をA〜Hの8つの領域に分割した場合の構成である。
【0110】
信号Sc'は状態検知信号発生器5A−3に接続される。信号C−S及びC−Hは共にデコーダ5A−1及びデコーダ5A−2に接続される。デコーダ5A−1の8出力Ra、…、Rh及びデコーダ5A−2の出力RESET及びF_ENDは異常検知信号発生器5A−3に接続される。なお、デコーダ5A−1の出力は、表示画面を分割した数だけ出力される。
【0111】
デコーダ5A−1は、C−S及びC−Hから現在の画面上の走査位置を領域単位で示す8つの信号を出力する。例えばこの8つの出力において、現在図12の領域Aを走査している場合には、信号RaのみがHレベルでその他の信号Rb、Rc、…、RhはLレベルとなる。デコーダ5A−2は、映像信号のフレーム終了付近のVブランキング期間内にHレベルとなる信号RESET及びF_ENDを出力し、異常検知信号発生器5A−3が出力するABNをフレーム単位で更新する。
【0112】
図14に、図13の異常条件検出器5A−3の実施の形態の構成を示し、以下に、説明する。Sc'は8個のANDゲート5A−3-1に接続される。デコーダ5A−1からの8出力Ra、Rb、…、Rhはそれぞれ8個のANDゲート5A−3-1に接続される。RESET信号は8個のS−R型フリップフロップ(SRFF)5A−3-2に接続される。F_ENDはD型フリップフロップ(DFF)5A−3-4に接続される。8個のANDゲート5A−3-1からの各出力はそれぞれ8個のSRFF5A−3-2に接続される。SRFF5A−3-2からの各出力は異常条件検出器5A−3-4に接続される。異常条件検出器5A−3-4の出力S_ABNはDFF5A−3-4に接続される。
【0113】
図14の各ANDゲートにおいて、Sc'とRa、Rb、…、Rhそれぞれの論理積ANDa、ANDb、…、ANDhを各々出力する。それらをそれぞれSRFFのセット端子に入力し、各領域内にゴースト状態波形の表示の有無を示す信号SRa、SRb、…、SRhを出力する。これらの信号は、Hレベルの時には表示ありを、Lレベルの時には表示なしを示す。これらの信号を基に、異常条件検出器5A−3-3において異常状態発生を検出し、異常状態が検知された時にはHレベル、検知されなかったときにはLレベルとなる信号S_ABNを出力する。これがDFF5A−3-4に入力され、F_END信号をイネーブルとし異常状態検知結果が毎フレーム更新される信号ABNを出力する。なお、 F_END信号によりABN信号が更新された後、SRFFはRESET信号によりリセットされる。
【0114】
次に、図15に、図14の異常条件検出器5A−3-3の実施の形態の構成を示し、以下に、説明する。SRbはNOTゲート5A−3-3-1に接続される。SRcはNOTゲート5A−3-3-2に接続される。SRdはNOTゲート5A−3-3-3に接続される。SRa、SRe、SRf、SRg、SRhの5つの信号はANDゲート5A−3-3-4に接続される。NOTゲート5A−3-3-1、5A−3-3-2、5A−3-3-3の各出力SRb'、SRc'、SRd'はANDゲート5A−3-3-4に接続される。
【0115】
図12において、A〜Hの8つの領域に対し、図のようにゴースト状態波形が表示される時を異常状態とし、これを検出する。この時、ゴースト状態波形の表示が領域A及びE〜Hにあり、領域B、C、Dになければ良い。そこで、SRb、SRc、SRdに対し否定を求め、SRa、SRb'、SRc'、SRd'、SRe〜SRhの論理積S_ABNにより、所定のゴースト状態表示状態を検出できる。S_ABNは、異常状態が検知された時にはHレベル、検知されなかったときにはLレベルとなる。
【0116】
次に、図13、図14、図15の全体動作を、図5および図16を用いて説明する。例として、表示画面を図12のようにA〜Hの8つの領域に分割し、ゴースト状態波形が表示された場合を考える。簡略化するため、飛び越し走査を考えず1画面を単に6本の走査線で表示することとする。このときの信号タイムチャートを示す。
【0117】
Ra〜Rhはそれぞれ領域A〜Hが走査された時にHレベルとなる。F_ENDは、1画面の走査が終了しVブランキング期間に一定時間Hレベルとなる。RESETは、F_ENDの後Vブランキング期間に一定時間Hレベルとなる。SRa〜SRhは、それぞれRa〜RhがHレベルの時にLEhaがHレベルになると、Hレベルとなる。S_ABNはSRa〜SRhが条件を満たした時Hレベルとなる。ABNは、S_ABNの状態がF_ENDの立上りで保持(更新)されている。SRa〜SRhはRESETの立上りによりリセットされ、これによりS_ABNもリセットされLレベルとなる。
【0118】
次に、図17(a)に、図3の異常状態映像変換部7−6の実施の形態の構成を示し、以下に、説明する。アラーム信号、MPEGフリーズ信号は、それぞれ2ヶのANDゲート7-6-4に入力される。ANDゲート7-6-4の計2ヶの出力は、それぞれVOal、VOft として出力される。C.SYNC信号は、重畳位置パルス発生器7-6-3に入力される。重畳位置パルス発生器7-6-3は、C.SYNC信号のタイミングに応じ、f1とf2パルスを出力する。
【0119】
図17(b)に、映像タイミングにおけるf1とf2パルスの位置を示す。f1、f2パルスは、ANDゲート7-6-4のもう一方の端子の入力され論理積を取られる。 f1パルスは、走査線12H目、かつ、サンプル数640サンプル〜643サンプルの場合に重畳される。f2パルスは、サンプル数644サンプル〜647サンプルの場合に重畳される。
【0120】
次に、図18(a)に、図3のID信号発生部7−7の実施の形態の構成を示し、以下に、説明する。内部発生した信号Hは、INV7-7-20 を経由し1ヶ目のANDゲート7−7−4 に入力される。また経由しないで2ヶ目のANDゲート7-7-4 に入力される。それそれの出力として、VOIDを示すVOID1、VOID2が出力される。C.SYNC信号は、重畳位置パルス発生器7-7-3 に入力される。重畳位置パルス発生器7-7-3 は、C.SYNC信号のタイミングに応じ、d3からd4パルスを出力する。
【0121】
図18(b)に、映像タイミングにおけるd3とd4パルスの位置を示す。d3、d4パルスは、ANDゲート7-7-4 のもう一方の端子の入力され論理積を取られる。d3信号は、走査線12H、かつ、サンプル数648サンプル〜651サンプルの場合に重畳される。d4信号は、サンプル数652サンプル〜655サンプルの場合に重畳される。
【0122】
そして、図4の映像統合部7−4’において、入力された映像信号から、その同期信号であるC.SYNCを取り出し出力する。また、入力された映像信号とVOsa…VOIDを加算し、伝送状態重畳映像信号Vsとして出力する。この伝送状態重畳映像信号Vsは、図1の映像送信部300Aによりスタジオ側にマイクロ波回線を利用して伝送される。
【0123】
このため映像送信部300Aからの図5(a)の伝送状態重畳映像信号波形は、マイクロ波回線を利用してスタジオ側の映像受信部400Aに伝送され、その間の伝送状態が、図5(b)のように劣化した受信波形となる状態になり、誤差が生じる。この結果、映像化された伝送状態波形のレベルも変動を受けた波形となる。すなわち誤差の多い表示となる懸念がある。しかしながら、伝送状態の異常は予め中継段の受信側で検出済みであり、その結果は重畳情報Fa,Ftとして伝送されているため、レベル変動の影響を受け難い。
【0124】
さらに大きな変動が混入する異常な伝送状態が発生すると、振幅の大小で電界状態を示すSa0〜Sa5、振幅の大小でBER情報を示すSb0〜Sb5、振幅の大小でMPEG−DEC部200Mのフリーズ状態を示すFt、振幅の大小で反射波の異常を示すFa等も、振幅大を伝送したのにも関わらず、振幅小と判定されるケースも生じる。
【0125】
このような状態に対応するため、振幅の大と小の2サンプル点の情報からなるID(ID1、ID2)も重畳伝送される。ここで、IDはID1、ID2の2サンプルからなる。レベルが上がった場合、1サンプル目の振幅大はより大きく、2サンプル目の振幅小は、振幅大に近づく。このため、1,2サンプル目ともレベル大となり、中継伝送が正常でないことを検知できる。また、逆にレベルが下がった場合、1サンプル目の振幅大は小さく、2サンプル目の振幅小は、より振幅小に近づく。このため、1,2サンプル目ともレベル小となり、中継伝送が正常でないことを検知できる。この結果、重畳情報抽出&映像変換部7Rt及び確認ゲート部7Rgは、重畳された情報が正常でないことを認識できる。正常でないことを確認した場合、伝送状態異常を示す伝送状態情報信号Frを出力し、伝送状態映像信号Vrpfの映像表示を止めるか、伝送状態異常を表す映像表示とする。
【0126】
次に、図19に、図1の重畳情報抽出&映像変換部7Rtおよび確認ゲート部7Rgの実施の形態の構成を示し、以下に、説明する。
【0127】
重畳情報抽出&映像変換部7Rtおよび確認ゲート部7Rgは、上記伝送状態を表す情報Sa0'〜Sa5',Sb0'〜Sb4',Psc',Ft',Fa',ID(ID1,ID2)がVBL期間に重畳された重畳映像信号Vs'が入力する。重畳情報抽出&映像変換部7Rtは、重畳電界強度抽出&映像変換部7−1V、重畳BER状態抽出&映像変換部7−2V、重畳ゴースト状態抽出&映像変換部7−3V、映像統合部7−4V'により構成される。確認ゲート部7Rgは、重畳他情報抽出&映像変換部7−6V、ID確認部部7−7V、ゲート7−8V、ゲート7−9Vにより構成される。
【0128】
映像統合部7−4V'からの同期信号C.SYNCは、映像信号Vs'から取り出され、重畳電界強度抽出&映像変換部7−1V、重畳BER状態抽出&映像変換部7−2V、重畳ゴースト状態抽出&映像変換部7−3V、重畳他情報抽出&映像変換部7−6V、ID確認部部7−7Vに入力される。
【0129】
重畳電界強度抽出&映像変換部7−1Vの出力VOsa、重畳BER状態抽出&映像変換部7−2Vの出力VOsb、重畳ゴースト状態抽出&映像変換部7−3Vの出力VOsc、重畳他情報抽出&映像変換部7−6Vの出力VOal, VOftの出力は、ゲート7−9Vに入力され、ID確認部7−7VからOKフラグが出力された場合、ゲートされて、映像統合部7−4Vに入力される。
【0130】
重畳電界強度抽出&映像変換部7−1V、重畳BER状態抽出&映像変換部7−2V、重畳ゴースト状態抽出&映像変換部7−3V、重畳他情報抽出&映像変換部7−6V、ID確認部7−7Vは、同期信号C.SYNCを基準として、入力される重畳映像信号Vs'のVBL期間に重畳された伝送状態を表す各情報Sa0'〜Sa5',Sb0'〜Sb4',Psc',Ft',Fa',ID(ID1,ID2)の存在する期間をそれぞれ求め、これらの各情報を抽出する。そして、後述のようにして、映像有効期間内の所定の位置に表示されるように、それぞれの伝送状態を表す映像化信号VOsa,VOsb,VOsc, VOal,VOftに変換される。そして、ID確認部7−7VからOKフラグが出力された場合、伝送状態を表す映像化信号VOsa,VOsb,VOsc,VOal,VOftはゲート7−9Vでゲートされ、映像統合部7−4V'で、これらの各映像化信号が統合され、伝送状態映像化信号Vrpfとして出力される。OKフラグが出力されない場合、伝送状態異常を表す情報VOal,VOftがゲート7−9Vでゲートされ、伝送状態映像化信号Vrpfとして出力される。
【0131】
また、重畳他情報抽出&映像変換部7−6Vで抽出された中継段でのMPEGフリーズ状態を示すMPEGフリーズフラグFft、反射波の異常状態を示すアラームフラグFal、ID確認部7−7Vの出力は、ゲート7−8Vに入力される。
【0132】
ここで、ID確認部7−7Vは、Vs’信号からID信号が正常に確認できた場合は、マイクロ波回線の伝送状態が良好であるとして、OKフラグを出力する。この場合、重畳情報抽出映像変換部7−6VからのアラームフラグFal、MPEGフリーズフラグFftは劣化していないため、中継段でのMPEGフリーズ状態、反射波の異常状態を忠実に示すものとして、ゲート7−8Vでゲートされ、そのまま、伝送状態情報信号Frとして出力される。
【0133】
しかし、Vs’信号中のID信号に異常がある場合は、マイクロ波回線の伝送状態が不良であるため、ID確認部7−7VからOKフラグが出力されない。この場合は、重畳情報抽出映像変換部7−6Vから出力されるアラームフラグFal、MPEGフリーズフラグFftも劣化している危険性があり、中継段でのMPEGフリーズ状態、反射波の異常状態を忠実に示していないため、伝送状態情報信号Frとして利用できない。そこで、OKフラグが出力されない場合、ゲート7−8Vでは、重畳情報抽出映像変換部7−6Vから出力されるアラームフラグFal、MPEGフリーズフラグFftを出力せず、伝送状態異常であるとして、アラーム、MPEGフリーズを示す伝送状態情報信号Frを出力する。
【0134】
図19の映像統合部7−4V’は、図4の映像統合部7−4’と同様の構成、動作をするもので、重畳映像Vs’からC.SYNCを取り出し、各部7−1Vなどに配る。各部は、これを基準として重畳情報のタイミングを図り、抽出する。そして抽出された電界情報であるVOsa、BER情報であるVOsb、ゴースト状態情報であるVOsc、フリーズフラグ情報であるVOft、ゴースト状態異常のアラームであるVOalとして映像信号に変換される。正常な伝送がなされたことを示す情報であるVOIDは、正常であればID確認部7−7Vが示すOKフラグを出力する。異常時は、OKフラグが出力されないようにゲート7−8Vが動作し、Frを無効とする。また、ゲート7−9Vも動作し、映像化信号Vrpfに異常を示す表示を行う。正常な伝送がなされた場合、Frはゲート7−8Vを通過して、伝送状態情報信号Frとなる。
【0135】
重畳他情報抽出&映像変換部7−6Vは、該アラーム信号とMPEGフリーズ信号が異常な場合は、異常を示す映像、本例ではNGという文字を中央左に示す映像信号VOftと、ALARMの文字を中央左やや下に示す映像信号VOalを出力する。バーグラフ的に電界強弱を示す映像信号VOsa、最大5ヶのブロック状でBERを示す映像信号VOsb、山の高低で主波と反射波の時間関係とその強弱を示す映像信号VOsc等と、映像統合部7−4V’で加算されて伝送状態映像信号Vrpfとなる。なお統合は単純加算でも良いし、また、信号レベルの高いものを選択する方法でも良い。
【0136】
図20に、この伝送状態映像化信号Vrpf(Vosa,Vosb,Vosc,VOal,Voft)を、図1のモニタ500に供給し、その映像表示画面の映像有効期間に表示した場合の模式図である。このように、映像表示画面の映像有効期間に、各種伝送状態映像化信号(電界強度−Vosa、BER状態−Vosb、ゴースト状態−Vosc)と、伝送状態異常を示す映像化信号(VOal, Voft)が表示されるので、OFDM伝送装置から遠く離れた地点であるスタジオ側にいるディレクタ等が、伝送状態を的確に把握できるようになる。
【0137】
図21に、図19の重畳電界強度抽出&映像変換部7−1Vの実施の形態の構成を示し、以下に、説明する。前述のように、映像信号Vs'の12H目に重畳されたアナログ状態の電界強度情報Sa0'〜Sa5'は、コンパレータ7−1V-1に入力され、ディジタル信号DSa0'〜DSa5'に変換される。この信号DSa0'〜DSa5'は、時系列的に並んだ信号である。該信号DSa0'〜DSa5'は、シリアル・パラレル変換(S/P)&ラッチ7−1V-1に入力され、例えば6ビットのパラレルデータDSa[5:0]P'に変換される。S/P&ラッチ7−1V-1の出力DSa[5:0]P'は、並列化&サンプルホールドされたものであり、デコーダ7−1V-2に入力される。そして、デコーダ7−1V-2で、6ビットのDSa[5:0]P'は、例えば64個からなるデータDSa63'〜DSa0'に変換される。
【0138】
デコーダ7−1V-2の出力DSa63'〜DSa0'は、64個のANDゲート7−1V-4に入力される。ANDゲート7−1V-4の計64個の出力は、ORゲート7−1V-5に入力される。同期信号C.SYNCは、重畳電界強度抽出&表示位置パルス発生器7−1V-3に入力される。重畳電界強度抽出&表示位置パルス発生器7−1V-3は、C.SYNC信号のタイミングに応じ、抽出パルスPsaと、表示位置パルスa63'〜a0'パルスを出力する。
【0139】
抽出パルスPsaは、映像有効期間外の例えば12H目、サンプル数512サンプル〜548サンプルの間に、計6パルス出力される。また、表示位置パルスa0'〜a63'パルスは、映像有効期間内の例えば走査線200〜203H、サンプル数384サンプル〜640サンプルの場合にレベルHとなるパルスである。
【0140】
即ち、a0'信号は、走査線200H〜203Hで、サンプル数384サンプル〜387サンプルの位置に表示される。a62'信号は、走査線200H〜203Hで、サンプル数632サンプル〜635サンプルの位置に表示される。a63'信号は、走査線200H〜203Hで、サンプル数637サンプル〜640サンプルの位置に表示される。
【0141】
このパルスa0'〜a63'は、ANDゲート7−1V-4のもう一方の端子に入力され、ANDゲート7−1V-4で、DSa63'〜DSa0'の各出力と論理積が取られる。ここで、図23の(b)に、上記抽出パルスPsaと表示位置パルスa0'〜a63'の映像表示画面上における位置関係を模式的に示す。
【0142】
図22(a)に、図19の重畳BER状態抽出&映像変換部7−2Vの実施の形態の構成を示し、以下に、説明する。前述の様に、映像信号Vs'の12H目に重畳されたアナログ状態のBER状態情報Sb0'〜Sb4'は、コンパレータ7−2V-1に入力され、ディジタル信号DSb0'〜DSb4'に変換される。この信号DSb0'〜DSb4'は、計5個の信号が時間的に連続して並んだものである。該信号DSb0'〜DSb4'は、シリアル・パラレル変換(S/P)&ラッチ7−2V-2に入力され、例えば計5個のパラレルデータDSb0'〜DSb4'に変換される。そして、この信号DSb0'〜DSb4'の各出力は、5個のANDゲート7−2V-4に入力される。ANDゲート7−2V-4の計5個の出力は、ORゲート7−2V-5に入力される。
【0143】
同期信号C.SYNCは、重畳BER状態抽出&表示位置パルス発生器7−2V-3に入力される。該発生器7−2V-3は、C.SYNC信号のタイミングに応じて、表示位置パルスであるb0'からb4'パルスを映像有効期間に出力する。また、抽出パルスPSb'を映像有効期間外の12H目に出力する。ここで、図22(b)に、上記抽出パルスPSbと表示位置パルスb0'〜b4'の映像表示画面上における位置関係を模式的に示す。
【0144】
重畳BER状態抽出&表示位置パルス発生器7−2V-3は、NTSC用であれば、14.3MHzクロックにてカウント動作し、かつH周期にてリセットされる910分周カウンタと、1/2Hクロックにてカウント動作しかつ、V周期にてリセットされる525分周カウンタとの論理処理を行う。
【0145】
その結果、例えば、b0'信号は、走査線80H〜96Hで、サンプル数512サンプル〜526サンプルの位置に表示される。b1'信号は、走査線80H〜96Hで、サンプル数528サンプル〜542サンプルの位置に表示される。b2'信号は、走査線80H〜96Hで、サンプル数544サンプル〜558サンプルの位置に表示される。b3'信号は、走査線80H〜96Hで、サンプル数560サンプル〜574サンプルの位置に表示される。b4'信号は、走査線80H〜96Hで、サンプル数576サンプル〜590サンプルの位置に表示される。
【0146】
図23に、図19の重畳ゴースト状態抽出&映像変換部7−3Vの実施の形態の構成を示し、以下に、説明する。前述の様に、映像信号Vs'の12H目に重畳されたゴースト状態情報PSc'は、A/D変換器7−3V-1に入力される。A/D変換器7−3V-1の出力D'Scは、FIFO7−3V-2の書き込みデータ端子に接続される。FIFO7−3V-2の出力D'Schは、比較器7−3V-4に入力される。比較器7−3V-4の出力LEは、ゲート7−3V-5に入力される。
【0147】
同期信号C.SYNCは、CK再生器7−3V-6、HD抽出器7−3V-7、VD抽出器7−3V-8にそれぞれ接続される。CK再生器7−3V-6の出力CKは、カウンタ7−3V-9に接続される。カウンタ7−3V-9からの出力WEは、FIFO7−3V-2のWE端子に接続される。HD抽出器7−3V-7の出力HDは、カウンタ7−3V-10に接続される。カウンタ7−3V-10の出力C−Sは、デコーダ7−3V-3に接続される。VD抽出器7−3V-8の出力VDは、Hカウンタ7−3V-11に接続される。Hカウンタ7−3V-11の出力C−Hは、デコーダ7−3V-3及びデコーダ7−3V-12に接続される。デコーダ7−3V-3の出力RRSTは、FIFO7−3V-2のRR端子に接続される。同様にデコーダ7−3V-3の出力REは、FIFO7−3V-2のRE端子に接続される。
【0148】
ゴースト状態情報PSc'を抽出する制御信号WRSTは、デコーダ7−3V-3からFIFO7−3V-2の書き込みリセット端子WRに、WEはFIFO7−3V-2の書き込み制御端子WEに接続される。デコーダ7−3V-12の出力Dhhは比較器7−3V-4に接続される。CK再生器7−3V-6は、入力の同期信号C.SYNCを基に、例えば14.3MHzのCKを再生する。HD抽出器7−3V-7は、同期信号C.SYNCからH周期成分を抽出し、H周期のHD信号を出力する。カウンタ7−3V-10は、HD信号にてリセットされ、CK周期毎に値が増加するカウンタ信号C−Sを出力する。VD抽出器7−3V-8は、同期信号C.SYNCからV周期成分を抽出し、V周期のVD信号を出力する。Hカウンタ7−3V-11は、VD信号にてリセットされ、1H周期毎に値が増加するカウンタ信号C−Hを出力する。
【0149】
デコーダ7−3V-3は、入力されるカウンタ信号C−Sとカウンタ信号C−Hとから、走査線m本目からm+n本目の期間に、1H期間で1CK期間、レベルLとなる読み出しリセット信号RRSTを出力し、FIFO7−3V-2の読み出しアドレスを0番目に初期化する。また同じく走査線m本目からm+n本目の期間にレベルHとなる読み出しイネーブル信号REとで、FIFO7−3V-2の読み出しアドレスを進めることで、FIFO7−3V-2に書き込まれた相関演算信号ScであるD'schが読み出される。デコーダ7−3V-12は、入力されるカウンタ信号C−Hから走査線m本目にレベルlaを出力し、以後1H毎にレベルをiずつ低下させ、m+n本目にlbとなるDhhを発生する。比較器7−3V-4は、相関演算信号ScであるD'schとDhhを比較し、D'sch>Dhhの期間、出力LEhをレベルHとする。ここで、図24に、上記WEの対応表示画面上における位置関係を模式的に示す。
【0150】
図25に、以上説明した各信号の様子を示し、以下に、説明する。WRST信号は、例えば、12H目に情報重畳された映像信号Vs'の12H目の100サンプル目に出力され、FIFO7−3V-2を初期化する。WE信号は、例えば、12H目に情報重畳された映像信号Vs'の12H目の128サンプル目から256サンプル目までの期間にLを出力し、FIFO7−3V-2にD'Scを書き込む。
【0151】
そして、H周期毎に、m〜m+n本目までRE信号を出力し、書き込み内容を1データずつ順番に読み出す。映像のH周期に応じて読み出された信号D'Scは、H周期の値Dhhと比較され、D'Sc<Dhhの期間にレベルHとなるLE信号が生じる。なお、ブランキング期間のLE信号発生を防止するため、ブランキング期間にレベルLとなるGI信号を用いてブランキング期間は強制的にレベルLとする。Sc信号のレベルが高ければ、Hレベルの期間が長いゴースト状態映像化信号が作成される。
【0152】
次に、図26(a)に、図19の重畳情報抽出映像変換部7−6Vの実施の形態の構成を示し、以下に、説明する。Vsの12H目に重畳されたアナログ状態の各種情報信号はコンパレータ7−6V-1に入力され、ディジタル信号d0al、d0ftに変換される。d0al、d0ftは時系列的に並んだ信号であり、これらはS-P&ラッチ7−6V-12により並列化&サンプルホールドされ、信号FalとFft信号に変換される。また、AND7−6V-4 を経由して映像化信号V0al、V0ftとして出力される。C.SYNC信号は、重畳他情報抽出&表示位置パルス発生器7−6V-11に入力される。該発生器は、C.SYNC信号のタイミングに応じて、表示位置パルスであるf1'、f2'パルスを映像有効期間に出力する。
【0153】
図26(b)に、映像タイミング上における重畳他情報Pf、f2'、f1'パルスの位置を示す。抽出パルスであるPfを有効映像期間外の12H目、かつ、サンプル数642サンプルと645サンプルの場合に出力する。f2’とf1’は、走査線に応じてNGとALARMの文字上のみレベルHとなる。
【0154】
図27(a)に、図19のID確認部7−7Vの実施の形態の構成を示し、以下に、説明する。Vsの12H目に重畳されたアナログ状態の各種情報信号はコンパレータ7−7V-1に入力され、ディジタル信号doID1,doID2に変換される。これらは他の信号と時系列的に並んだ信号である。これらは、S―P&ラッチ7−7V-12によりd0ID1,dOID2のみ並列化&サンプルホールドされ信号ID1,ID2信号に変換される。ID1信号はそのまま、またID2信号はINV7−7V-13を経由してAND7−7V-4へ接続される。そしてOKフラグとして出力される。
【0155】
C.SYNC信号は、図26の重畳他情報抽出&表示位置パルス発生器7−6V-11dに入力される。該発生器は、C.SYNC信号のタイミングに応じて、抽出パルスであるPidを有効映像期間外の12H目に出力する。図27(b)に、映像タイミング上におけるPid パルスの位置を示す。また、抽出パルスであるPid は有効映像期間外の12H目、かつ、サンプル数649サンプルと653サンプルの場合に出力する。
【0156】
以上の説明において、抽出または表示位置パルス発生は、C.SYNC信号のタイミングに応じて、個々のブロックに発生器を持つ構成としたが、一括して発生し各部ブロックに分配する方法でも良い。
【0157】
以上のようにして、移動体伝送における伝送状態を表す電界強度、BER状態、反射波の混入状況(ゴースト状況)等の情報を、OFDM伝送装置から遠く離れた地点であるスタジオ等に伝送することができる。そして、スタジオ側では、受信した映像信号から、重畳された伝送状態を表す各情報を抽出して、これら抽出された伝送状態を表す各情報を、映像有効期間内に伝送状態映像化信号として映像表示することにより、ディレクタ等が観測して伝送状態を把握することができる。
【0158】
また、中継段までの伝送状態を中継段で予め検出し、伝送状態に異常があれば異常を示す異常検知信号を付加してスタジオ側の受信段に伝送するので、スタジオ側の受信段において、この異常検知信号をモニタで観測することができ、異常状態の余裕度判断を誤ることがない。
【0159】
さらに、中継段で、スタジオ側までの回線の伝送状態確認用ID信号を付加してスタジオ側の受信段に伝送するので、スタジオ側の受信段においては、確認用ID信号の状態に応じて、スタジオ側までの回線の伝送状態を含めた総合的な伝送状態の異常を認識することができるので、中継段からスタジオ側の受信段への伝送時の品質劣化を容易に認識することができる。
【0160】
【発明の効果】
本発明によれば、スタジオ側の受信段において、中継段での伝送状態を観測可能にしたディジタル伝送システムおよびそれに用いる中継装置ならびに受信装置を提供することができる。また、本発明によれば、中継段からスタジオ側の受信段への伝送時の品質劣化に対応可能なディジタル伝送システムおよびそれに用いる中継装置ならびに受信装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディジタル伝送システムの実施の形態の全体構成図である。
【図2】各部の出力映像信号と対応表示画面の模式図である。
【図3】図1の伝送状態映像重畳換部7Ttおよび異常検出重畳部7Tgの実施の形態の構成図である。
【図4】図3の映像統合部7−4’の構成の実施の形態の構成図である。
【図5】伝送状態重畳映像信号Vsの模式図である。
【図6】図3の電界強度−映像変換部7−1の実施の形態の構成図と対応表示画面の模式図である。
【図7】図3のBER状態−映像変換部7−2の実施の形態の構成図と対応表示画面の模式図である。
【図8】図3のゴースト状態−映像変換部7−3の構成図である。
【図9】図7の各部の信号タイミング説明図である。
【図10】図3の異常検知部7−5の実施の形態の構成図である。
【図11】図10の異常ゴースト状態残留表示部7−5Bの実施の形態の構成図である。
【図12】表示画面をA〜Hの8つの領域に分割した場合の構成図である。
【図13】図10の異常状態検知器7−5Aの実施の形態の構成図である。
【図14】図13の異常条件検出器5A−3の実施の形態の構成図である。
【図15】図14の異常条件検出器5A−3−3の実施の形態の構成図である。
【図16】信号タイムチャートを示す図である。
【図17】図3の異常状態映像変換部7−6の実施の形態の構成図と対応表示画面の模式図である。
【図18】図3のID信号発生部7−7の実施の形態の構成構成図と対応表示画面の模式図である。
【図19】図1の重畳情報抽出&映像変換部7Rtおよび確認ゲート部7Rgの実施の形態の構成図である。
【図20】伝送状態映像化信号Vrpfと伝送状態情報信号Frの表示画面の模式図である。
【図21】図20の重畳電界強度抽出&映像変換部7−1Vの実施の形態の構成図と対応表示画面の模式図である。
【図22】図19の重畳BER状態抽出&映像変換部7−2Vの実施の形態の構成図と対応表示画面の模式図である。
【図23】図19の重畳ゴースト状態抽出&映像変換部7−3Vの実施の形態の構成図である。
【図24】WEの対応対応表示画面の模式図である。
【図25】信号タイミングチャート図である。
【図26】図19の重畳情報抽出映像変換部7―6Vの実施の形態の構成図と対応表示画面の模式図である。
【図27】図19のID確認部7―7Vの実施の形態の構成図と対応表示画面の模式図である。
【図28】代表的な中継形態を示す図である。
【図29】従来の全体構成図である。
【図30】図29における送信側処理部100と受信側処理部200からなるOFDM伝送装置の基本的な構成図である。
【図31】図30の同期検出&相関部4Aの構成図である。
【図32】図31の相関出力信号Scを示す図である。
【図33】本発明の前提の全体構成図である。
【図34】各部の出力映像信号とその映像表示画面の模式図である。
【図35】図33の伝送状態映像重畳部7Tの構成図である。
【図36】図35の映像統合部7−4の構成図である。
【図37】伝送状態重畳映像信号Vsの模式図である。
【図38】図33の重畳情報抽出&映像変換部7Rの構成図と対応表示画面の模式図である。
【符号の説明】
100:送信側処理部、100M:MPEG−ENC部、200:受信側処理部、200M:MPEG−DEC部、7Tt:伝送状態映像重畳部、7Tg:異常検出重畳部、300A:映像送信部、400A:映像受信部、7Rt:重畳情報抽出&映像変換部、7Rg:確認ゲート部、500:モニタ、7−1:電界強度−映像変換部、7−2:BER状態−映像変換部、7−3:ゴースト状態−映像変換部、7−4’:映像統合部、7−5:異常検知部、7−6:異常状態映像変換部、7−7:ID信号発生部、7−1V:重畳情報抽出&映像変換部、7−2V:重畳BER状態−映像変換部、7−3V:重畳ゴースト状態抽出&映像変換部、7−4V’:映像統合部、7−6V:重畳他情報抽出&映像変換部、7−7V:ID確認部、7−8V:ゲート、7−9V:ゲート。

Claims (6)

  1. ディジタル化した映像信号を少なくとも1段の中継段を介して受信段に伝送するディジタル伝送システムにおいて、
    前記中継段に、受信した映像信号から、反射波混入状態、受信電界状態、復号エラー状態の少なくとも何れか1つの伝送状態情報を抽出し、前記伝送状態情報から当該伝送状態の異常検知信号を抽出し、これらを映像信号化して前記映像信号の所定の期間に重畳して、当該重畳映像信号を出力する手段を設け、
    前記受信段に、受信した映像信号から、前記映像信号の所定の期間に重畳の前記伝送状態情報と前記異常検知信号を抽出し、これらを映像信号化して映像表示する手段を設けたことを特徴とするディジタル伝送システム。
  2. 請求項1記載のディジタル伝送システムにおいて、
    記中継段に、ID信号を前記映像信号の所定の期間に重畳する手段を設け、
    記受信段に、受信した映像信号から、受信した映像信号の所定の期間に重畳の前記ID信号を抽出し、当該抽出した前記ID信号から中継伝送が正常でないことを検知した場合、伝送状態異常を示す伝送状態情報信号を出力する手段を設けたことを特徴とするディジタル伝送システム。
  3. ディジタル化した映像信号を受信し、受信した映像信号から、反射波混入状態、受信電界状態、復号エラー状態の少なくとも何れか1つの伝送状態情報を抽出し、前記伝送状態情報から当該伝送状態の異常検知信号を抽出し、これらを映像信号化して前記映像信号の所定の期間に重畳して、当該重畳映像信号を出力する手段を設けたことを特徴とする中継装置。
  4. 請求項3記載の中継装置において、ID信号を前記映像信号の所定の期間に重畳する手段を設けたことを特徴とする中継装置。
  5. 反射波混入状態、受信電界状態、復号エラー状態の少なくとも何れか1つの伝送状態情報と当該伝送状態の異常検知信号とが所定の期間に重畳された映像信号を入力し、前記映像信号の所定の期間に重畳の前記伝送状態情報と前記異常検知信号を抽出し、これらを映像信号化して映像表示する手段を設けたことを特徴とする受信装置。
  6. 請求項5記載の受信装置において、ID信号が前記所定の期間に重畳された映像信号を受信し、受信した映像信号の所定の期間に重畳の前記ID信号を抽出し、当該抽出した前記ID信号から中継伝送が正常でないことを検知した場合、伝送状態異常を示す伝送状態情報信号を出力する手段を設けたことを特徴とする受信装置。
JP2001016417A 2001-01-24 2001-01-24 ディジタル伝送システムおよびそれに用いる中継装置ならびに受信装置 Expired - Lifetime JP4713749B2 (ja)

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