JP4712334B2 - 顕微鏡装置、顕微鏡ユニット、プログラム - Google Patents

顕微鏡装置、顕微鏡ユニット、プログラム Download PDF

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Description

本発明は、通常の顕微鏡装置、または顕微鏡ユニットを組み込んだIC/LCDや磁気ヘッドの検査装置又はアライメント装置、IC/LCD/医療/生物の自動検査装置等に用いられる顕微鏡装置に関する。
顕微鏡は、医学、生物学を始めとして、工業分野においてもICウェハや磁気ヘッドの検査、金属組織等の品質管理、新素材等の研究開発の種々の分野や用途に使用されている。ところで、通常このような顕微鏡での合焦は、対物レンズと観察の対象となる試料との相対位置関係を調整して行われ、合焦機構として対物レンズまたは試料を載置するステージを焦準部により対物レンズの光軸方向に移動させて行うようにしている。
また、最近の顕微鏡は、AFセンサ(AF;オートフォーカス)を搭載すると共に、AFセンサで検出されたAF信号に基づいてモータにより焦準部を駆動することにより、自動的な合焦位置合わせを可能にしたAF機能を有するものも考えられている。更に、対物レンズの切換え指示を受け、対物レンズの切換えが完了したら、観察者が指示しなくても自動的にAF機能を動作させるという“倍率選択−AF自動モード”も考えられている。
従来のAF機能を有する顕微鏡は、例えば焦準部を、AFセンサから得られるAF信号の有効な範囲(以下、AF有効範囲と称す)に亘って移動させ、焦準部を合焦位置まで移動させるようになっている。ここで、“倍率選択−AF自動モード”で対物レンズを切換えるとき、指示前対物レンズの焦準部位置が、
(指示後対物レンズの合焦位置)±(AF有効範囲)
の範囲を超えるとき、電動焦準部は対物レンズと試料との激突を防ぐため、指示後の対物レンズに移動した後、焦準部の駆動範囲の下限からAF動作を始める。つまり、焦準部位置を一旦駆動範囲の下限位置まで移動させて、そこからAF有効範囲に入るまで、上限位置に向けて焦準部を移動させていく。この場合、移動速度が速いと、AF有効範囲に入ったことを検知しないままAF有効範囲を通り過ぎてしまう可能性があった。この為、電動焦準部は、AF有効範囲を通り越すのを防ぐ為に、駆動範囲の下限からAF有効範囲までは、駆動速度を遅くする。特に例えば100倍対物レンズの様にAF有効範囲の小さい対物レンズでAFを実行する場合、AF有効範囲が小さいが故にAF実行時の焦準部位置はAF有効範囲外にあることが多く、上記駆動範囲の下限からAF有効範囲までの駆動速度は、遅くする必要がある(AF有効範囲が小さいほど、AF有効範囲を通り過ぎてしまう可能性が高くなる)。
このように、AF有効範囲の小さい対物レンズほど、AFによる合焦動作時間が非常に長くなるという問題があった。
更に、AF機能を用いなくても
(指示前対物レンズの焦準部位置)>(指示後対物レンズの合焦位置)+(指示後対物レンズの作動距離(WD;ワーキングディスタンス))となるとき、指示後対物レンズに切換えたときに試料と対物レンズが激突するという問題があった。尚、WDとは、同焦位置における対物レンズの先端から試料の上面(カバーガラスのある試料であればカバーガラス表面)までの距離のことである。
上述した問題を解決する為に、従来、例えば特許文献1記載の発明が提案されている。
この発明は、各対物レンズの同焦位置を予め登録し、対物レンズ切換え指示が成された後、指示後対物レンズの同焦位置に移動し、各対物レンズが持っている同焦ズレを補正する機能を特徴としている。
この発明では、同焦ズレの補正は観察者の目視での判断により行われる為、低倍対物レンズの焦点深度の端で同焦補正が登録されることが容易に考えられる。この状態で対物レンズ切換え指示がなされ、
(指示前対物レンズの焦点深度)>(指示後対物レンズのAF有効範囲)
となるとき、一度焦準部を下限リミット位置まで移動し、AF動作を開始するため、AF動作に時間が掛かってしまう。更に、
(指示前対物レンズの焦点深度)>(指示後対物レンズのWD)
となるとき、試料と対物レンズが激突する可能性があるという問題も生じる。尚、焦点深度とは、ピントが合っている位置から対物レンズと試料面との距離を変えても、ピントがシャープに合っている範囲のことである。
例えば5倍対物レンズに代表される低倍対物レンズは焦点深度、WD、AF有効範囲が大きく、また100倍対物レンズに代表される高倍対物レンズは焦点深度、WD、AF有効範囲が小さい為、上記の問題は一般的な光学顕微鏡であれば起こり得る。特に4倍やそれ以下の低倍対物レンズがある場合、上記問題は容易に起こり得る。
そこで、従来、上記の問題を解決する為に、例えば特許文献2記載の発明が提案されている。
この発明では、各対物レンズ毎に焦準部の上限・下限リミット位置を設け、焦準部が上限・下限リミットを越えたときに動作禁止指示を出すことで、試料と対物レンズが激突することを防いでいる。
特開平10−161038号公報 特開2001−201694号公報
しかしながら、上記特許文献2の発明でも、焦準部が上限・下限リミットを越えたときに動作禁止指示が出された後には、手動で焦準部を合焦位置付近まで設定し直す必要があり、IC検査装置等の観察者が居ない自動機においては、検査がストップしてしまうという問題が起こる。また、観察者が厚さの異なる試料を用いた場合には、上限・下限リミット位置を再登録する必要があり、多くの作業時間を要していた。
また、上記特許文献1,2の何れも、上述した「AF有効範囲の小さい対物レンズでAFを実行したときに合焦動作時間が非常に長くなる」という問題は解決していない。尚、この問題は、レボルバに装着される対物レンズが1つのみの場合でも起こる。
本発明の課題は、対物レンズ切換え時の自動合焦動作において迅速で確実な自動焦準動作を行うことができ、またAF機能を用いない場合も含め対物レンズ切換え時の試料と対物レンズとの激突を確実に防ぐことができ、あるいは対物レンズ切換え時に限らずAF有効範囲の小さい対物レンズでAFを実行する場合にも迅速な自動焦点動作を行うことができる顕微鏡装置等を提供することである。
本発明の第1の顕微鏡装置は、3つ以上の対物レンズを装着可能で、電動で該対物レンズのうちの1つを光路内に挿入させるように切換え駆動する電動レボルバと、前記対物レンズの切換えを指示させる指示部と、試料と前記対物レンズとの間隔を変える焦準機構と、オートフォーカス機構と、制御部とを備え、前記制御部は、前記各対物レンズに係わる対物レンズ情報を記憶する記憶手段と、前記指示部から任意の前記対物レンズへの切換え指示を受けると、該指示前と指示先の対物レンズの前記対物レンズ情報に基づいて、そのまま該指示先の対物レンズに切換えるか、あるいは他の対物レンズを介してから該指示先の対物レンズに切換えるかを判定する判定手段と、該判定手段により他の対物レンズを介すると判定された場合、前記電動レボルバを制御して該他の対物レンズに切換えさせ、前記オートフォーカス機構の実行による該他の対物レンズについての合焦後に、前記電動レボルバを制御して前記指示先の対物レンズに切換えさせる対物レンズ切換え制御手段と、を有し、前記対物レンズ情報は前記電動レボルバに装着している各対物レンズの焦点深度とオートフォーカス有効範囲であり、前記判定手段は前記指示前の対物レンズの焦点深度が前記指示先の対物レンズのオートフォーカス有効範囲以上である場合に、他の対物レンズを介すると判断するように構成する。
本発明の第2の顕微鏡装置は、複数の対物レンズを装着可能で、電動で該対物レンズのうちの1つを光路内に挿入させるように切換え駆動する電動レボルバと、試料と前記対物レンズとの間隔を変える焦準機構と、オートフォーカス機構と、制御部と、外部から前記制御部に対して任意の指示を行う指示部とを備え、前記制御部は、前記各対物レンズに係わる対物レンズ情報を記憶する記憶手段と、前記指示部からオートフォーカスの実行指示を受けると、光路内に挿入されている前記対物レンズでオートフォーカスを実行するか、一旦他の対物レンズに切換えるかを判定する判定手段と、該判定手段により他の対物レンズを介すると判定された場合、前記電動レボルバを制御して該他のレンズに切換えさせ、前記オートフォーカス機構の実行による該他のレンズについての合焦後に、前記電動レボルバを制御して元の対物レンズに切換え、再度、前記オートフォーカス機構を実行させる対物レンズ切換え制御手段と、を有し、前記判定手段は、前記試料が、現在光路内に挿入されている前記対物レンズのオートフォーカス有効範囲外にある場合、他の対物レンズに切換えると判断するように構成する。
本発明の顕微鏡装置等によれば、対物レンズ切換え時の自動合焦動作において、一旦他の対物レンズを介することにより、迅速で確実な自動焦準動作を行うことができ、あるいは対物レンズ切換え時ではなくてもAF有効範囲の小さい対物レンズでAFを実行する場合にも、一旦他の対物レンズを介することにより、迅速な自動焦点動作を行うことができる。またAF機能を用いない場合も含め対物レンズ切換え時の試料と対物レンズとの激突を確実に防ぐことができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本実施例による顕微鏡装置全体の構成図である。
尚、本発明は、通常の顕微鏡装置だけでなく、顕微鏡機能を備えるIC/LCD検査装置、IC/LCDアライメント装置、IC自動検査装置、LCD自動検査装置、医療自動検査装置、生物自動検査装置、磁気ヘッド検査装置、磁気ヘッドアライメント装置等にも適用できるものであり、ここでは、これらの装置も全て「顕微鏡装置」と呼ぶものとする。また、近年、顕微鏡装置は複数のユニットからなり、上記通常の顕微鏡装置やIC/LCD検査装置、IC/LCDアライメント装置、IC自動検査装置、LCD自動検査装置、医療自動検査装置、生物自動検査装置、磁気ヘッド検査装置、磁気ヘッドアライメント装置等は、複数の顕微鏡ユニットを組み合わせることや顕微鏡ユニットを組み込むことで構成されるので、後述する本発明の顕微鏡機能を提供する顕微鏡ユニット自体も本発明の適用範囲である。
図1に示す例の顕微鏡1は、通常の顕微鏡装置を例にするものであり、複数の対物レンズ101を着脱可能に備え(尚、後述するように対物レンズが1つの場合も有り得る)、この複数の対物レンズ101のうちの任意の1つを電動で光路内に挿入させる為の電動レボルバ102、顕微鏡光源103、試料104を載せる為のステージ109、照明ユニット105、試料104からの光を観察者に導く鏡筒106、接眼レンズ107、AF動作を行う為のセンサであるAFユニット108、ステージ109を電動で上下させる焦準部110、観察者が顕微鏡1の各電動部の動作を指示する為の顕微鏡指示スイッチ111、各電動部を制御するコントロール部112等から構成される。コントロール部112は、例えば図2に示すように、CPU/MPU等である制御部131や比較演算部132、後述する本例の各電動部制御処理や比較判定処理を制御部131や比較演算部132で実行させる為の所定の制御プログラムや所定のアプリケーション・プログラムが格納されているROM等の不揮発性メモリ133、及びRAM等の揮発性メモリ134(以下、RAMと略称する)を有する。これより、コントロール部112は、コンピュータであるとも言える。そして、コントロール部112は顕微鏡装置に組み込むものに限らず、外部のパーソナル・コンピュータ等であってもよい。尚、制御部131と比較演算部132は、実際には同じCPUであってもよい。そして、上記所定の制御プログラムや所定のアプリケーション・プログラムを、CPU/MPU等が読み出し・実行することにより、後述する図9、図10、図13、図14に示すフローチャートの処理が実現される。また、不揮発性メモリ133又はRAM134には、後述する図8、図11、図15等のデータが格納され、これらデータを用いて上記フローチャートの処理が実現される。
電動レボルバ102は、複数の対物レンズ101を着脱可能なレボルバ部102aと、このレボルバ部102aを回転させる為の電動モータ113と、現在使用している対物レンズ(光路内に挿入させている対物レンズ)のレボルバ穴番号を検出するレボルバセンサ114等から構成される。レボルバ部102aには、例えば図3に示す例では1番〜6番の各番号が割付けられている6つのレボルバ穴201(a)〜201(f)が設けられており、各対物レンズ101は倍率が小さい順にレボルバ穴201(a)〜201(f)に取り付けられている。
顕微鏡指示スイッチ111は、例えば図4に示す構成例では、初期設定スイッチ群301、表示部302、AFスイッチ303、レボルバ切換えスイッチ群304から構成されており、詳しくは後述する。
以下、図1のAFユニット108の構成について詳細に説明する。
図1に示す例のAFユニット108は、当該AFユニット108に使用される光源としては、赤外線等の可視外光波長領域の光を発光するレーザーダイオードに代表されるAF光源115が使用される。このAF光源115は、光源駆動部116によって制御されるものであり、AF光源115から発せられたレーザ光は、平行光を保つためのコリメートレンズ117を通り、光束の半分をカットする投光部ストッパ118を介してPBS119でP偏光成分のみが反射され、試料104側に導かれる。集光レンズ120により一旦集光された光束は、収差補正レンズ121を通り、λ/4板122を通過する時に45°偏光され、ダイクロックミラー123により反射される。
上記収差補正レンズ121は、対物レンズ101のAF光源115の赤外波長と、顕微鏡光源103の可視波長との焦点位置の不一致を調節するため、焦点距離を変更するズーム機構124を備えた構成となっている。
ダイクロックミラー123は、赤外波長域のみが反射され、可視域は通過する性質をもっている。これにより、AF光源115の赤外波長はダイクロックミラー123で反射し、対物レンズ101を介し、試料104に照射される。顕微鏡光源103からの観察光及び照明光は、照明ユニット105から、対物レンズ101を介して試料104に照射される。試料104により反射されたAF光源115からの光束は、今度は逆に対物レンズ101、ダイクロックミラー123を介し、λ/4板122を通過するときに更に45°偏光され、S偏光成分に切換わる。その後、収差補正レンズ121、集光レンズ120を介して戻り、PBS119へ入射する。
ここで、光束は、上記した様にS偏光成分になっているので、そのままPBS119を通過し、受光側ストッパ125、受光側集光レンズ126を通過した後にフォトダイオード127(以下、PDと略称する)に結像される。PD127は、光軸を中心に2個のフォトダイオード(センサA,B)が並ぶ光検出器である。PD127で結像されたスポットの光強度に応じた電流信号は、増幅器128にて電流/電圧変換された後に所定の増幅率をもって増幅され、更にA/D変換器129にてディジタル値に変換されてからコントロール部112で演算処理される。
一方、試料104により反射された顕微鏡光源103からの光束は、対物レンズ101を介し、ダイクロックミラー123、照明ユニット105を通過し、鏡筒106、接眼レンズ107を介して、観察者が観察可能となる。
ここで、AF動作の原理を簡単に説明する。
尚、下記の低倍、中倍、高倍とは、例えば5倍、20倍、100倍程度の倍率のことである。
図5(a)は、中倍対物レンズ使用時のPD127への結像の様子を表した図である。
ここで仮に、試料104の位置が合焦位置より上、すなわち対物レンズ101から近い位置の場合を想定すると、AF光源115からの光束は試料104から早く反射され、PD127に結像されるスポット像401(a)は中心位置からセンサBよりに、且つ強度が弱まって結像される。
また、試料104が合焦位置より下にある場合、すなわち対物レンズ101から遠い遠い位置の場合には、PD127に結像されるスポット像402(a)は、センサA寄りに結像される。
また、試料104が正確に合焦位置にある場合のスポット像403(a)は、センサA,B共に均等な範囲でほぼ光軸の中心に結像する。
図5(b)は、高倍対物レンズを使用した場合の試料104からの反射光のPD127への結像の様子を表した図である。図示のように、焦点深度が小さい高倍対物レンズの場合、合焦位置より上、下のスポットの形状401(b),402(b)は、中倍対物レンズのスポット像401(a)、402(a)に比べ大きくなる。
図5(c)は、低倍対物レンズを使用した場合の試料104からの反射光のPD127への結像の様子を表した図である。図示のように、焦点深度が大きい低倍対物レンズの場合、合焦位置より上、下のスポットの形状401(c),402(c)は、中倍対物レンズのスポット像401(a)、402(a)に比べ小さくなる。
図6(a)に、低倍、中倍、高倍の各対物レンズを使用した場合に上記センサA,Bにより検出される信号であるA信号、B信号の一例を示す。また、図6(b)には、(A−B)/(A+B)を示す。
AFユニット108では、A信号、B信号、A+B信号、(A−B)/(A+B)の少なくとも1つを用いて合焦距離の判定を行う為、
PD出力 > ノイズ判定閾値(NTH)
となる焦準部110の駆動範囲が、AF信号有効範囲となる。
尚、上記ノイズ判定閾値NTHは、予め設定されている値であり、例えば観察者が任意の値を設定可能となっている。
また、図6(b)には、焦準部110の位置と(A−B)/(A+B)との相関関係を示す。
図6(a)に示す通り、AF信号有効範囲は、低倍対物レンズでは図中に501で示した焦準部範囲、同様に中倍対物レンズでは焦準部範囲502、高倍対物レンズでは焦準部範囲503となる。図より明らかなように、AF信号有効範囲は、高倍対物レンズが最も狭く、対物レンズの倍率が小さくなるほど広くなる。
このようなPD127で結像されたスポット像の動きやPD127の出力に基づいて、コントロール部112は、以下の(1)式となる焦準部110の駆動範囲(図6(b)に504で示す)に、焦準部110を移動させる制御を行うことで、AF動作を行わせる。
−FTH < (A−B)/(A+B) < +FTH ・・・(1)式
(尚、FTHは、合焦判定閾値であり、予め設定されている値であり、例えば観察者が任意の値を設定可能である)
例えば、相対的にセンサAの出力のほうが大きい場合には焦準部110を上に移動させるように駆動制御し、相対的にセンサBの出力のほうが大きい場合には焦準部110を下に移動させるように駆動制御する。かくして、試料104に正確に合焦できることになる。
尚、以下、(A−B)/(A+B)をAF信号と称す。
以上のように構成された本実施例の顕微鏡1の動作について、以下、説明する。
まず、電動レボルバ102のレボルバ部102aに取り付けられている各対物レンズ101の焦点深度、WD、AF有効範囲の情報を、コントロール部112の不揮発性メモリ133に格納させるため、顕微鏡操作の前段階として、初期設定を行う。図7にこの焦点深度、WD、AF有効範囲の初期設定値の一例を示し、以下、この初期設定値例を設定させる為の動作について、図4(a)〜(d)を参照して説明する。
初期設定は、観察者等が顕微鏡指示スイッチ111を用いて行う。
既に簡単に説明してある通り、顕微鏡指示スイッチ111は例えば図4(a)に示す構成を有する。観察者等が初期設定動作を開始するためにINITIALスイッチ305を押すことにより、コントロール部112の制御部131(CPU等)が、INITIALスイッチ305が押されたことを認識し、表示部302に例えば図4(b)のように初期状態であることを表示させる。ここで観察者等がWDスイッチ306を押すと、表示部302の表示内容は例えば図4(c)に示す内容に切り換わる。ここで、観察者等がREVO1スイッチ307を押すと、レボルバ穴201(a)に取り付けられている対物レンズ101のWDの設定モードに入り、観察者等が△スイッチ313または▽スイッチ314を押して図4(c)に表示されている6桁の数値を増加/減少させて所望のWD値を設定する。設定が完了したら、最後にSETスイッチ315を押すことで、レボルバ穴201(a)のWD情報の設定値が、不揮発性メモリ133(例えばフラッシュメモリ)の所定アドレスWD(1)に書き込まれる。尚、上記6桁の数値の単位は「0.01μm」である。つまり、例えば数値が2500であれば、25(μm)を意味する。他のレボルバ穴201(b)〜201(f)に取り付けられている対物レンズ101に関しても、上記レボルバ穴201(a)と同様にして、そのWD情報を設定できる。すなわち、REVO2スイッチ308〜REVO6スイッチ312を押して、レボルバ穴201(b)〜201(f)のWD値を上記と同様に設定することで、これら設定値が不揮発性メモリ133の各所定アドレスWD(2)〜WD(6)に書き込まれる。
上記WD情報の設定が完了したら、続いて、焦点深度(Depth Of Focus)の設定を行う為、観察者等がDOFスイッチ316を押すと、表示部302には図4(d)に示す画面が表示される。そして、上記WD情報の設定の場合と同様に、観察者等がREVO1スイッチ307〜REVO6スイッチ312、SETスイッチ315、△、▽スイッチ313,314を操作して、各レボルバ穴に取り付けられている各対物レンズ101に関して、その焦点深度情報を設定する。この各焦点深度の設定値は、上記WD値と同様、それぞれ不揮発性メモリ133の所定のアドレスDOF(1)〜DOF(6)に格納される。
更に、AF有効範囲(AF available Area)についても同様に、観察者等が、まずAAスイッチ317を押して、その後、REVO1スイッチ307〜REVO6スイッチ312、SETスイッチ315、△、▽スイッチ313,314を操作して、各レボルバ穴に取り付けられている各対物レンズ101に関して、そのAF有効範囲情報を設定する。この各AF有効範囲の設定値は、上記WD値、焦点深度と同様、それぞれ不揮発性メモリ133の所定のアドレスAA(1)〜AA(6)に格納される。
図8に、上記設定によって不揮発性メモリ133に格納された、各対物レンズ101のWD、焦点深度、AF有効範囲のデータテーブルを示す。観察者等が図7に示すデータを設定・入力したのであるから、図8のデータは基本的には図7と同じであるが、上記の通り設定する数値の単位が「0.01μm」であるので、例えば図7における650は、図8では65000となっている。尚、図8に示すAFPについては後述する。また尚、よく知られているように不揮発性メモリに格納されたデータは、電源遮断後も保持されることから、レボルバ部102aに装着されている対物レンズが交換されない限り、再設定の必要はない。
尚、図8のデータに限らず、一旦他のレンズに切換えるのか否かを判定する為に用いるデータ(例えば後述する図11、図15、図8の一部等や、閾値ThAA、NTH等)を、まとめて、対物レンズ情報と呼ぶものとする。
上記設定が行われた後は、観察者は任意のときに顕微鏡1を操作して任意の試料104の観察を行う。
以下、観察の際の顕微鏡1の動作について図9のフローチャート図を用いて説明する。
尚、以下の説明では、最初は図7に示す例におけるレボルバ穴201(a)に装着されている1.25倍対物レンズが使用されており、AF機能によりその焦点が合っている状態から、REVO6スイッチ312が押された場合を具体例にしている。
まず最初に、顕微鏡1電源を投入すると、コントロール部112、各電動部が初期化を行う(ステップS1)。初期化が完了したら、コントロール部112は、電動レボルバ102のセンサ部114から、現在使用している対物レンズのレボルバ穴番号N(上記の通り本例ではN=1)を取得し、これをコントロール部112のRAM134内の所定アドレス(CN(Current Number)番地に)格納する(ステップS2)。更に、上記各種設定値を格納している不揮発性メモリ133から、現在使用されている対物レンズの焦点深度値DOF(N)を取得し(この例では17188)、これをRAM134内の所定アドレス(CD(Current DOF)番地)に格納する(ステップS3)。
そして、観察者等が顕微鏡指示スイッチ111において所望の対物レンズへの切換えを指示すると(上記例では、REVO6スイッチ312を押す)(ステップS4,YES)、コントロール部112は、指示されたレボルバ穴番号n(この例ではn=6)を取得して、これをRAM134内の2つの所定アドレス(n、TN(Target Number)番地)にそれぞれ格納する(ステップS5)。
そして、まず、TN≦CNである場合(ステップS6,NO)、すなわち対物レンズ101を低倍率側に動かす指示であった場合、もしくは現在の対物レンズ101が指示された場合には、コントロール部112は電動レボルバ102を制御して、上記指示された対物レンズ、すなわちレボルバ穴番号TNの対物レンズに切換えさせて(ステップS10)、AF(オートフォーカス)処理を実行し(ステップS11)、図9の処理は終了する(この場合も一応ステップS12の処理は行われるが、ステップS13の判定は必ずYESになる)。尚、ステップS11のAF処理自体は、従来と同様であってよい。
一方、TN>CNであった場合(ステップS6,YES)、すなわち上記の例のように対物レンズ101を高倍率側に動かす場合には、以下に説明するステップS7以降の処理により、必要に応じて一旦CNとnの間の何れかの対物レンズに切換えてAF処理を実行し、その後にn番の対物レンズへ切換えることで、試料と対物レンズが激突することなく、迅速で確実な自動焦準動作を行うことができるようになる。
まず、レボルバ穴番号TNの対物レンズのWD値(WD(TN))、AF有効範囲(AA(TN))を、図8のデータテーブルから取得して、これらをRAM134内のTW(Target WD)番地、TA(Target AF Area)番地に格納する(ステップS7)。そして、これらTW、TAと、上記CD、及びErを用いて、CD<TW−Er(ステップS8)、CD<TA(ステップS9)の両方の条件を満たすか否かを判定する。
ステップS8は、基本的には、指示前の対物レンズの焦点深度が、対象の対物レンズ(最初は指示先の対物レンズn、その後は任意の中間対物レンズTN)のWDより小さいか否かを判定するものである。つまり、もし対象の対物レンズに切換えたら試料に激突する可能性があるかを判定する。但し、ここではErによる補正を行っている。Erは、各対物レンズの同焦ズレ量の最大値であり、ここでは仮に10000(0.1mm)が設定・登録されているものとする。指示先対物レンズのWDから同焦ズレ量を差し引くことで、対物レンズと試料との激突の可能性を無くしている。
ステップS9は、指示前の対物レンズの焦点深度が、比較対象の対物レンズ(最初は指示先の対物レンズn、その後は任意の中間対物レンズTN)のAF有効範囲内であるか否かを判定する。つまり、もし対象の対物レンズに切換えたら「焦準部を一旦下限位置まで移動させるAF動作」となってしまうか否かを判定する。
そして、ステップS8,S9の両方の条件を満たす場合にはステップS10の処理に進み、少なくとも何れか一方の条件を満たさない場合にはステップS15、S16の処理に進む。上記例では最初はTN=6であるので、TW=21000、TA=150となり、CD=17188であるので、ステップS8の判定はNOとなり、ステップS15,S16の処理に進むことになる。
尚、本例では、ステップS8,S9の両方の条件を満たすものとしているが、この例に限らず、何れか一方の条件のみとしてもよい。すなわち、ステップS9を削除し、ステップS8のみとした場合でも、上記「試料と対物レンズとが激突する」という問題を解決できる。その逆に、ステップS8を削除し、ステップS9のみとした場合でも、上記「焦準部を一旦下限位置まで移動させるAF動作」を回避できるので、AFに時間が掛かるという問題を解決できる。
ステップS16では、TNの値を現在値から1減算し(TN=TN−1)、ステップS7の処理に戻る。但し、その前に、ステップS15で、TN>CN+1であるか否かを判定する。つまり、元々、ステップS16でTNの値を減算し、またはこの減算を繰り返した結果、TNがCN+1の対物レンズ(つまり、現在使用している対物レンズの隣の対物レンズ)に関しても、ステップS8,S9の両方とも判定YESとなることがなかった場合に、ステップS15の判定はNOとなる。この場合、隣のレンズに移動させることすら出来なくなるということになり、通常は有り得ないので、観察者等が図8の設定値を入力する際に誤入力した可能性が高い。よって、例えば図8の設定値を見直すように確認用メッセージ表示し(ステップS17)、その後は観察者の判断で、強制的にステップS10の対物レンズ切換えを行わせる指示を出してもよい(ステップS18,YES)。この指示を出さなかった場合には(ステップS18,NO)、エラー表示を行い(ステップS19)、当該処理は終了する。その後は、例えば、観察者等が図8の設定値を見直して、もし間違いがあれば、設定し直す。
再び上記ステップS16,S7の説明に戻る。ステップS16でTNの値を1減算したことで、ステップS7ではこの更新後のTNに対応する新たなTW、TAの値を設定することになる。上記の例では、最初はTN=6であり、1減算することでTN=5となっているので、TW=WD(5)=66000、TA=AA(5)=900となる。そして、再びステップS8,S9の判定を行うと、今度はステップS8の判定はYESとなるがステップS9の判定はNOとなるので、再度ステップS16でTNを1減算し、ステップS7ではTW=WD(4)=300000、TA=AA(4)=4000となる。この場合もステップS9の判定はNOとなり、ステップS15を経て再度ステップS16でTNを1減算し、ステップS7ではTW=WD(3)=650000、TA=AA(3)=21000となる。
この場合には、ステップS8,S9の両方とも判定YESになるので、電動レボルバ102を制御してレボルバ部102aを回転させて、レボルバ穴番号TN(この例ではTN=3)に装着されている対物レンズ101に切換えさせ(ステップS10)、この状態でオートフォーカス(AF)処理を実行する(ステップS11)。このとき、指示前の対物レンズの焦点深度(DOF(1))は、レボルバ穴番号TN(=3)の対物レンズのWD、AF有効範囲(WD(3)、AA(3))よりも小さいので、試料104と対物レンズ101の先端とが激突する可能性はなく、AF動作も迅速に行われることになる。
AF処理が完了したら、続いて、各変数値を現在の状況に応じた値へと設定し直す為に、CD=DOF(TN)、CN=TNとする(ステップS12)。そして、現在使用されている対物レンズTN(=3)が、ステップS4で指示された対物レンズn(=6)であるか否かを確認する(ステップS13)。この例ではTN≠nであるので(ステップS13,NO)、再びステップS7の処理に戻る。但し、その前に、ステップS4で指示された番号(指示先のレボ穴n=6)をTNに再度セットしておく(ステップS14)。上記の例ではCD=DOF(3)=306、CN=3、TN=6となって、再びステップS7以降の処理を行うことになる。
そして、この新たな設定値によりステップS7,S8,S9,S16の処理を行うと、上記の例ではTN=5のときステップS8,S9の両方の判定がYESとなり、ステップS10でレボルバ穴番号TN(=5)の対物レンズに切換えて、ステップS11のAF処理を実行し、ステップS12で設定し直す。そして、ステップS13の判定がNOとなり、再びステップS14で設定し直してステップS7に戻り、今度はステップS4で指示されたレボルバ穴番号TN(=6)の対物レンズに切換えてAF処理を行うことになるので(ステップS10,S11)、ステップS13でYESとなり、本処理は終了する。
以上説明した処理により、対物レンズを高倍率側に切換える場合でも、試料104と対物レンズ101の先端とが激突する可能性はなく、AF動作も迅速に行われることになる。
以上説明した処理は、対物レンズの切換え指示があったときに、場合によっては指示先の対物レンズ以外の対物レンズに一旦切換えてAF動作を行うものであったが、対物レンズの切換え指示ではない場合でも、一旦他の対物レンズに切換えてAF動作を行うことで、合焦動作時間が長く掛かるという問題を解決することもできる。すなわち、現在使用している対物レンズが高倍率、つまりAF有効範囲が小さい対物レンズであり、これをそのまま使用してAF動作を行わせる場合、従来では上述してある通り非常に時間が掛かっていた。これに対して、本発明の発明者等は、以下に説明するように一旦他の対物レンズに切換えてAF動作を行った後に元の(現在使用している高倍率の)対物レンズに戻してAF動作を行うという、一見余計な動作を行わせる手法のほうが時間が掛からないということを、実験により確認した。例えば従来では3〜4秒掛かっていたものが、少なくとも3秒以下になること確認した。これについて、以下、図10のフローチャートを参照して説明する。
図10は、特にAF有効範囲が小さい対物レンズを使用している場合に、合焦動作時間を短くする為の処理フローチャートである。また、図10の処理は、図8のデータテーブルの一部を用いる不図示のテーブルを参照して行うものとする。この不図示のテーブルは、図8のテーブルのうち、AF有効範囲の情報(AA(1)〜AA(2))のみがあればよい。
図10において、まず、顕微鏡の電源が投入されると、コントロール部112や各電動ユニット等の初期化を行う(ステップS21)。初期化が完了したら、コントロール部112は、電動レボルバ102のレボルバセンサ114から、現在使用している対物レンズ101のレボルバ穴番号N(この例ではN=6)を取得し、これをRAM134のN(Number)番地、及びCN(Current Number)番地に格納する(ステップS22)。その後はユーザからの指示待ち状態となり、ユーザがAFスイッチ303を押すことで、AF指示信号を受けたコントロール部112は、まず、現在使用している対物レンズ101のAF有効範囲の大きさが、十分であるか否かを確認する為に、図8のテーブルからそのAF有効範囲AA(CN)を取得してRAM134のCA番地に格納したうえで(ステップS24)、CA<ThAAの判定を行う(ステップS25)。
ここで、ThAA(Threshold AF Area)は、予め設定・保存されている閾値であり、例えば50倍対物レンズのAF有効範囲を目安として決められており、ここでは仮にThAA=1000であるとする。そして、もしCA≧ThAAであれば(ステップS25,NO)、そのまま通常のAF動作を行うようにする(ステップS34)。つまり、上記のように本手法は、低倍率の(AF有効範囲が大きい)対物レンズを使用している場合にはあまり意味がない為、高倍率の対物レンズ(この例では、50倍と100倍)を使用している場合のみ、本手法(つまり、わざわざ他の対物レンズを経由させる)を適用する為に、ステップS25の処理を行う。
そして、上記の例ではCN=6、CA=150であるので、CA<ThAAとなり(ステップS25,YES)、ステップS26以降の処理、すなわち本手法の処理に移る。
まず、現在の試料104の位置がAF有効範囲内にあるか否かを判定する(ステップS26)。これは既に図6で説明したように、PD出力 > ノイズ判定閾値(NTH)
となる焦準部の駆動範囲が、AF信号有効範囲となる。
そして、もし、AF有効範囲内であれば(ステップS26,YES)、そのままAF動作を実行すればよい(ステップS34)。AF有効範囲の小さい対物レンズであっても、AF有効範囲内にあれば、わざわざ他の対物レンズを経由させる必要はないからである。
一方、AF有効範囲内ではない場合には(ステップS26,NO)、まずCNを−1デクリメントし(ステップS27)、図8のテーブルからAA(CN)を取得してCA番地に格納し(ステップS28)、CA<ThAAの判定を行い(ステップS29)、この判定はYESになるまで、ステップS27〜S29の処理を繰返し実行する。
上記の例では、最初はCN=5となり、AA(5)は900であるので、ステップS29の判定はNOとなり、再びステップS27に戻り、今度はCN=4でAA(4)は4000であるので、ステップS29の判定はYESとなり、ステップS30に進む。
ステップS30では、電動レボルバ102を制御して、レボルバ穴CNの対物レンズに切換えさせる。この例では、レボルバ穴4の対物レンズに切換えさせる。そして、AF動作を実行させる(ステップS31)。この対物レンズのAF有効範囲は十分大きいので(そうなるようにThAAの値を設定しておく)、仮に試料104がAF有効範囲外の位置にあり、駆動範囲の下限からAF動作を実行することになったとしても、焦準部110による移動速度はそれほど遅くないので、迅速にAF動作を行うことができる。その後は対物レンズを元に戻してAF動作を実行させる。すなわち、CN=N(=6)とし(ステップS32)、レボルバ穴CN(=6)の対物レンズへと切換えさせて(ステップS33)、AF動作を実行する(ステップS34)。このとき、試料104の位置はレボルバ穴6の対物レンズのAF有効範囲内に入っているので、焦準部110を一旦下限位置まで移動させるような動作が行われないので、迅速にAF動作を行うことができる。AF動作が完了したら処理を終了する。
次に、以下に、試料104の厚さが変わったときの設定変更方法について説明する。
まず、対物レンズ101が試料104に合焦の状態で、観察者等が顕微鏡指示スイッチ111のSETスイッチ315を押すと、現在の焦準部位置が不揮発性メモリ133のアドレスAFP(AF Position)に格納される。その後、観察者等がICウェハの様な同じ厚さの試料104に交換した後にAFスイッチ303を2回連続で押すと、コントロール部112はPD127出力をAFユニット108から読み出して、これがAF有効範囲外であれば、不揮発性メモリ133のアドレスAFPから上記焦準部位置を読み出して、これに基づいて焦準部110へ移動指示を出すことで、試料104交換前の位置へ復帰させることができる。
ここで、試料104の厚さが変わったときには、マニュアルで焦準部110を動かして焦点を合わせてからSETスイッチ315を押すことで、もしくはAFスイッチ303を1回押し、AF動作完了後にSETスイッチ315を押すことで、不揮発性メモリのアドレスAFPの値が更新される。このようにすると、試料104の厚さが変わったときの設定の手間を最小限にすることができる。
尚、上述した説明は、一例を説明したものであり、これに限るものではなく、例えば以下のようにしてもよい。
例えば、上記Erは、特許文献1記載のような同焦補正のついている顕微鏡であれば不要である。また、観察者等がErの値を任意の値に設定することが可能である。
また、例えば、WD、焦点深度、AF有効範囲は、対物レンズの種類・倍率に応じて決まっているので、予め、ユーザ又は製造元等で、その使用が想定される対物レンズ(またはそのユーザが所有する全ての対物レンズ、あるいは世の中に存在する全て又は主要な対物レンズ等)について、各種類・倍率に対応付けたWD、焦点深度、AF有効範囲のテーブルを不揮発性メモリ133に格納しておき、初期設定時に各種類・倍率を表示部302に表示させて、観察者等に所望の(現在装着させている対物レンズの)種類・倍率を選択させることで、自動的に例えば図8に示すテーブルが作成されるようにしてもよい。これにより、観察者等による設定作業の負担を軽減すると共に設定ミスが起こる可能性を小さくすることができる。
また、上記説明では、同じ厚さの試料に交換した場合には、AFスイッチ303を二度押しすることで焦準部をAFPの位置に動かすようにしているが、この動作を指示する為の専用スイッチを設けるようにしてもよい。
また、上記ThAAは、予め決められた値に限らず、例えばユーザが任意に設定可能としてもよい。また、図10の処理は、ステップS23のAF実行指示によって開始されるものとしたが、この例に限らず、例えば追従モードAFで、X−Yステージを操作し、AF有効範囲から外れたときに処理開始するようにしてもよい。つまり高倍率の対物レンズでAFを掛けながら水平方向に試料を動かしつつ観察するような場合に、水平方向に動かすことでもしAF有効範囲から外れたときに、安全策として一旦低/中倍倍率レンズに切換えるようにしてもよい。
以上の説明は、第1の実施の形態についての説明であるとする。
上記第1の実施の形態の顕微鏡装置によれば、対物レンズ切換え時の自動合焦動作において、一旦他の対物レンズを介することにより、迅速で確実な自動焦準動作を行うことができ、あるいは対物レンズ切換え時ではなくてもAF有効範囲の小さい対物レンズでAFを実行する場合にも、一旦他の対物レンズを介することにより、迅速な自動焦点動作を行うことができる。またAF機能を用いない場合も含め対物レンズ切換え時の試料と対物レンズとの激突を確実に防ぐことができる。あるいは、試料の厚さが変わったときの設定の手間を最小限にすることができる。
以下、本発明の第2の実施の形態について説明する。
第2の実施の形態においても、顕微鏡のハードウェア構成は図1と略同様であり、図1と同様である部分については同一符号を用いるものとし、ここではその図示及び説明を省略する。また、試料の厚さが変わったときの設定変更方法も上記第1の実施の形態と同様であり、その説明は省略する。第2の実施の形態では、顕微鏡指示スイッチ111は図4(a)の代わりに図12の示すものを用い、不揮発性メモリ133には図8のデータテーブルの代わりに図11の対物レンズ移動テーブル901を格納させ、図9のフローチャートの処理の代わりに図13のフローチャートの処理を実行する。
尚、第2の実施の形態についての以下の説明においても、上記第1の実施の形態と同様に、観察者等が顕微鏡指示スイッチ111のREVO6スイッチを押すことで、レボルバ穴1に装着されている低倍対物レンズから、レボルバ穴6に装着されている高倍対物レンズに切換えた場合を具体例として、顕微鏡1の動作について説明する。
まず、第1の実施の形態では、観察者等が例えば図8に示す情報を設定・入力してやらなければならず、顕微鏡操作に慣れていない観察者にとっては負担が大きい、誤入力する等の問題があり、また顕微鏡操作に熟練した観察者にとっても手間となる。これに対して既に、各対物レンズの種類・倍率を選択すれば済むようにする変形例を説明してあるが、それでもやはりある程度の手間は掛かるものである。
これに対して、第2の実施の形態では、観察者の手間が掛からないようにできる。
ここで、一般的に、対物レンズを使用する組合せは、観察者の用途に応じてほぼ決まっており、顕微鏡メーカーは各種の倍率の対物レンズをセットにしてラインナップしている。その為、各レボルバ穴に取り付けられる対物レンズは、ほぼ決まった倍率の対物レンズが取り付けられる。
本例では、これを利用して、予め例えば顕微鏡メーカー側で、各対物レンズのセット(以下、単にセットと呼ぶ)毎に、例えば図8に示すデータテーブルを作成して図9の処理を実行することで、どの対物レンズからどの対物レンズに切換えると、どの対物レンズを経由することになるのかを知ることができるので、これをデータテーブル化することで例えば図11に示す対物レンズ移動テーブル901を作成できる。そして、例えば顕微鏡を販売する際に、販売先の用途に応じたセットに対応する対物レンズ移動テーブルを、不揮発性メモリ133に格納しておくことで、観察者は初期設定を行う必要がなくなる。あるいは観察者が2種類以上のセットを使い分ける場合には、これら複数のセットに対応する複数の対物レンズ移動テーブルを不揮発性メモリ133に格納しておき、観察者がそのとき使用するセットの名称/番号等を選択・入力することで、選択されたセットに対応する対物レンズ移動テーブルを用いて図13の処理を実行するようにしてもよい。以下の説明では、観察者は初期設定を一切行う必要が無い例について説明する。
まず、観察者は初期設定を行う必要が無いので、顕微鏡指示スイッチ111は、図4(a)の構成ではなく、図12に示す構成であればよい。図12に示す例では、顕微鏡指示スイッチ111は、AFスイッチ1003、レボルバ切換えスイッチ群1004、SETスイッチ1005、AFが正常終了していることを表示するAF確認用LED1006から構成される。
また、ここでは、使用する対物レンズのセットとして、IC検査顕微鏡での一般的なセットを用いるものとし、これによりレボルバ穴1には5倍対物レンズ、レボルバ穴2には10倍対物レンズ、レボルバ穴3には20倍対物レンズ、レボルバ穴4には50倍対物レンズ、レボルバ穴5には100倍対物レンズ、レボルバ穴6には150倍対物レンズを装着するものとする。
以上の構成を例にして、以下、図13のフローチャートの処理について説明する。
尚、ここでは、電源投入時の使用レンズはレボルバ穴1に装着されている5倍対物レンズであり、AF動作により焦点があっている状態から、ステップS43において150倍対物レンズに切換える為に観察者が図12のREVO6スイッチ1012を押した場合を具体例にして説明する。
まず顕微鏡電源を投入すると、コントロール部112、各電動ユニットが初期化を行う(ステップS41)。初期化が完了したら、コントロール部112は、電動レボルバ102のレボルバセンサ114から、現在のレボルバ穴番号N(N=1)を取得して、これをRAM134のN(Number)番地に格納する(ステップS42)。
そして、上記例によりREVO6スイッチ1012が押されたことによる切換え指示をコントロール部112が受けると(ステップS43,YES)、指示されたレボルバ穴番号n(この例ではn=6)を取得して、これをRAM134内のn番地に格納する(ステップS44)。
そして、N≧nであった場合には(ステップS45,YES)、すなわち対物レンズ101を低倍率側に動かす指示であった場合、もしくは現在の対物レンズ101が指示された場合には、コントロール部112は電動レボルバ102を制御して、上記指示された対物レンズ、すなわちレボルバ穴番号nの対物レンズに切換えさせて(ステップS50)、AF(オートフォーカス)処理を実行し(ステップS51)、ステップS42に戻る。
一方、N<nであった場合(ステップS45,NO)、すなわち上記の例のように対物レンズ101を高倍率側に動かす場合には、指示前のレボルバ穴番号Nと指示先のレボルバ穴番号nとを用いて、不揮発性メモリ133に記憶されている図11等の対物レンズ移動テーブル901から、該当する値を読み出してRAM134のTM(Travel Mode;移動モード)、VN(Via Number;経由番号)番地に格納する(ステップS46)。対物レンズ移動テーブル901には、Nとnの組合せに対応した値が格納されており、この値の1桁目には電動レボルバ102の移動方法(D(Direct;直接移動)またはV(Via;経由移動))が格納され、2桁目には経由先のレボルバ穴番号が格納されており、上記TM番地には1桁目、VN番地には2桁目の値が格納される。ここでの例では、N=1、n=6であるので、ステップS46の処理によってTM=V、VN=3となる。尚、経由させない場合には、2桁目には0が格納されている。
次にRAM134のTM番地を参照して移動モードの確認を行う(ステップS47)。そして、移動モードがD(直接移動)ならば(ステップS47、YES)、電動レボルバ102を制御して、レボルバ穴nの対物レンズに切換えさせ(ステップS50)、AF(オートフォーカス)動作を実行する(ステップS51)。その後はステップS42に戻り、ステップS43において観察者が再び対物レンズの切換えを指示するまで待つ。
一方、この例では移動モードがV(経由移動)であるので(ステップS47,NO)、電動レボルバ102を制御して、レボルバ穴VN(=3)の対物レンズに切換えさせ(ステップS48)、AF(オートフォーカス)動作を実行し、その後にレボルバ穴nの対物レンズに切換えさせ、AF(オートフォーカス)動作を実行する(ステップS51)。その後は上記と同様、切換え指示待ち状態となる。
尚、図示の例では、経由させる対物レンズは強制的に1つのみにしているが、この例に限らない。第1の実施の形態の場合と同様、2つ以上の対物レンズを経由させるようにしてもよい。この場合、例えばテーブル901の“値”に3桁目を設けて、2つの対物レンズを経由させる場合には2回目の対物レンズのレボルバ穴番号を3桁目に設定しておき、ステップS49の処理後に、もし3桁目に値が設定されていた場合には、3桁目にあるレボルバ穴番号の対物レンズに切換えさせてAFを実行してからステップS50の処理に進むようにすればよい。あるいはその逆に、第1の実施の形態において、経由させる対物レンズを強制的に1つのみとする変形例があってもよい。
本実施例では、各対物レンズの焦点深度を比較対象として使用したが、焦点深度は
DOF = λ/(2×(NA)2
(NA;対物レンズの開口数、λ;光の波長)
で求まるので、ユーザは、顕微鏡初期設定時に、焦点深度の代わりに各対物レンズのNAを顕微鏡指示スイッチ111において入力し、コントロール部112内に、NAから焦点深度を計算するプログラムを持つ構成としてもよい。
以上説明したように、第2の実施の形態では、上述してある第1の実施の形態の効果の他に、初期設定が不要となるため、初期設定の面倒な手間が掛からず、観察者が簡易的に使用できるという効果が得られる。更に、図13の処理は図11のテーブル901を参照して直に判断して行えるので、図9の処理に比べて、演算、更新処理が必要ない分、高速に処理が行えるようになる。
また、第2の実施の形態においても、第1の実施の形態と同様、AF有効範囲が小さい(高倍率の)対物レンズ使用時のAF動作を、高速化することができる。これについては、第1の実施の形態では図8のテーブルを用いて図10のフローチャートの処理を実行したが、第2の実施の形態では図15のAFテーブル1401を用いて図14のフローチャートの処理を実行する。
図15に示すAFテーブル1401が図11のテーブル901と異なる点は、テーブル901は切換え前後の対物レンズの組(Nとn)に関して“値”(D又はVと、経由させる対物レンズの番号)が設定されているのに対して、AFテーブル1401では現在使用している対物レンズNに関して“値”が設定されている点である。尚、AFテーブル1401の“値”は、「対物レンズNのAF有効範囲>経由させる対物レンズのDOF範囲」となるように設定しておくことが望ましい。
図14のフローチャートにおいて、まず、顕微鏡の電源を投入すると、コントロール部112や各電動ユニットの初期化を行う(ステップS61)。初期化が完了したら、コントロール部112は、電動レボルバ102のレボルバセンサ114から、現在使用している対物レンズ101のレボルバ穴番号(この例では6)を取得し、これをRAM134のN(Number)番地に格納する(ステップS62)。その後は観察者からの指示待ち状態となり、観察者がAFスイッチ303を押すことで、AF指示信号を受けたコントロール部112は(ステップS63,YES)、AFテーブル1401を参照して、上記N(=6)に対応する“値”を取得し、その1桁目を揮発性メモリ134のAM(AF Mode)番地、2桁目をAN(AF via Number)番地に格納する(ステップS64)。
そして、まず、AMがD(Direct)であれば(ステップS65,YES)、そのままAF動作を実行して(ステップS70)当該処理は完了する。
一方、上記の例ではN=6であるので、AMはV(Via)であり(ステップS65,NO)、ANは4であるので、レボルバ穴4の対物レンズに切換えて(ステップS67)、AF動作を実行し(ステップS68)、その後、元に戻して(レボルバ穴6の対物レンズに切換えて(ステップS69)、AF動作を実行する(ステップS70)。但し、その前に、図10のステップS26と同じく、現在の試料104の位置がAF有効範囲内に入っているか否かを判別し(ステップS66)、もしAF有効範囲内に入っているならば(ステップS66,YES)、他の対物レンズに切換えること無くそのままAF動作を実行させる(ステップS70)。
尚、図10の処理の場合と同様に、経由させる対物レンズ(=4)のAF有効範囲は十分に大きいので(その様にテーブル1401に設定しておく)、上記ステップS68のAF動作において仮に試料104がAF有効範囲外にあった為に焦準部110で駆動範囲の下限位置から移動させる動作を行うことになっても、その速度は遅くはないので、迅速にAF動作を行うことができる。また、これも図10と同様であるが、ステップS67〜S69の処理を経てステップS70の処理を行うときには、試料104はAF有効範囲内に入っているので、迅速にAF動作を行うことができる。
尚、上記図10、図14の処理は、レボルバに6個の対物レンズが装着されている場合を例にしたが、勿論、この様な例に限らず、対物レンズが2個以上あれば、図10や図14の処理は実現可能である。更に、後述する第3の実施の形態を利用すれば、対物レンズが1個のみの場合でも、図10や図14の処理は実現可能である。つまり、対物レンズが1個のみの場合でも、後述するAF位置合わせレンズ1204を用いることで、図10や図14の処理を実現できる。対物レンズが1つしかない顕微鏡システムとしては、例えば半導体検査ステーションのアライメント装置等がある。あるいは、オートフォーカスに対応していない安価な対物レンズ1つしかないシステムであっても適用可能である。このように、上記図10、図14の処理は、レボルバに最低1個以上の対物レンズが装着されていれば実現可能である。
次に、以下に、本発明の第3の実施の形態について説明する。
この第3の実施の形態は、IC検査装置に代表される、用途が限定されている顕微鏡システム等のように、必要とされる対物レンズの数が少ない顕微鏡、特には低倍対物レンズと高倍対物レンズしか搭載されていない顕微鏡を対象とする実施形態である。
このような顕微鏡システムにおいては、中倍対物レンズが設けられていない為、観察者が低倍対物レンズから高倍対物レンズへの切換えを指示したときに、上記第1、第2の実施の形態のような「一旦中倍対物レンズに切換えてAF動作を実行し、その後に高倍対物レンズに切換える」という手法を採ることができない。これに対して、中倍対物レンズを新たに設けることも考えられるが、このような観察目的ではない(必要としない)対物レンズを追加するやり方では、高価な対物レンズを無駄に用いることになり、コスト高となる。
以下に説明する第3の実施の形態では、上記問題点を解決できる。
尚、対物レンズ切換えに係わる処理は、上記図9又は図13のフローチャートの処理と同様であり、また顕微鏡1全体の構成は図1と同様であり、同一部分には同一符号を用いて説明するものとし、ここではその図示及び説明を省略する。
図16に、本実施の形態における電動レボルバ102のレボルバ部1201の構成を示す。
図示のレボルバ部1201は、3つのレンズが取り付け可能となっており、図示の例では5倍対物レンズ1202、100倍対物レンズ1203、及びAF位置合わせレンズ1204が取り付けられている。5倍対物レンズ1202はレボルバ穴1に、AF位置合わせレンズ1204はレボルバ穴2に、100倍対物レンズ1203はレボルバ穴3に取り付けられている。尚、5倍対物レンズ1202、100倍対物レンズ1203のWD、焦点深度、AF有効範囲は、図7に示すものと同じである。
ここで、AF位置合わせレンズ1204は、1枚の単レンズから構成され、図17(a)に示すようにAF光源波長については収差が補正されており、図17(b)に示すように顕微鏡用光源については収差が補正されていないレンズであり、それ故、対物レンズに比べて安価なレンズである。また、AF位置合わせレンズ1204は、その同焦位置は5倍対物レンズ1202、100倍対物レンズ1203と同位置、そのWDは100倍対物レンズ1203のWDより大きく、その焦点深度は100倍対物レンズ1203のAF有効範囲より小さい値となるように設計されている。
上記構成のレボルバ部1201を用いる第3の実施の形態における対物レンズ切換えに係わる処理について、以下に説明する。
本例の対物レンズ切換えに係わる処理は、第2の実施の形態と略同様であるので、図1、図12、図13を用いて説明する。但し、本例では、コントロール部112の不揮発性メモリ133に、図11のデータの代わりに、特に図示しないが、レボルバ穴1の対物レンズからレボルバ穴3の対物レンズに切換える際には必ずレボルバ穴2を経由することを指定するデータが記憶されており、このデータを参照して図13の処理を行う。
尚、ここでは、最初は5倍対物レンズ1202を用いておりAF動作により焦点があっている状態であるものとし、この状態において観察者がREVO3スイッチ1009にて100倍対物レンズ1203への切換えを指示した場合を例にして説明する。
この例の場合、N=1、n=3であるので、上記図13のステップS45の判定はNOとなるのでステップS46の処理を行うと、ステップS47の判定はNOとなり、ステップS48において一旦レボルバ穴2に装着されているAF位置合わせレンズ1204に切換えられ、ステップS49のAF動作が実行されることになる。これによって、焦準部110のステージ109の位置(すなわち試料104の位置)が変わり、100倍対物レンズ1203のAF有効範囲内となる。よって、その後のステップS50、S51の処理により100倍対物レンズ1203に切換えてAF動作を実行したとき、上記のように焦準部位置は100倍対物レンズ1203のAF有効範囲内にある為、焦準部110を下限位置まで下げる制御を行うことなく、AF動作を実行できる。
以上説明したように、第3の実施の形態では、中倍対物レンズが無い顕微鏡システムにおいて、コスト増加を最小限度に抑えて第1、第2の実施の形態と同様の効果が得られるようにできるシステム構築が可能となる。
尚、第3の実施の形態については、上述した説明は一例であり、これに限るものではない。例えば、上記説明では第2の実施の形態のフローチャートを用いたが、第1の実施の形態のフローチャートを用いることとしてもよい。また、例えば、上記AF位置合わせレンズ1204は、単レンズに限定されるものではなく、例えばAF光源115の波長で収差補正されている少なくとも1枚以上のレンズ群で構成されてもよく、また各レンズは球面レンズ、非球面レンズの何れであっても構わない。また、上記説明では、対物レンズは低倍対物レンズ、高倍対物レンズの2つあるとしたが、既に述べてあるように、高倍対物レンズ1つしかない顕微鏡システム、オートフォーカスに対応していない安価な対物レンズ1つしかないシステムであっても適用可能である。
また、上記説明ではAF位置合わせレンズ1204は1つのみ使用したが、倍率が異なるAF位置合わせレンズを複数用意しても構わない。
また尚、第1〜第3の実施の形態は、上述した説明のものに限らない。
例えば、上述した説明は、AF動作として、赤外線レーザーを用いた瞳分割法アクティブAFを例にしているが、この例に限らず、ピンホール法等のその他のアクティブAFを用いてもよい。また、アクティブAFを使用した場合の光源は、赤外線レーザーに限定されず、例えばLED等の他の可視外域光源を用いてもよい。
また、近年、可視光源を用いるよりも高い光学分解能を実現するため、水銀・キセノンランプを光源として、波長248(nm)等のDUV光(Deep UltraViolet;深紫外)を光源用波長として用いるDUV顕微鏡装置があるが、DUV顕微鏡装置の対物レンズをAF光源についても対応させることは、製造上コストアップに繋がる。
上記のDUV顕微鏡装置においても、本手法を用いれば、DUV顕微鏡装置のAFについて安価な構成が可能となる。
また、第1、第2の実施の形態については、コントラストAFの様な顕微鏡光源からの観察光をAF制御用の光に用いるパッシブAF法を用いても良い。
あるいは、顕微鏡指示スイッチ111は、上記説明で述べたようなスイッチボックス型に限定するものではなく、例えば液晶タッチパネル等のユニットやPC(パソコン)のようなコンピュータを用いても良い。また、レボルバ切換えスイッチ群304は、図4(a)、図12に示すような各レボルバ穴を直接指定する形態に限らず、例えばレボルバを右回り/左回りで回転させる1又は2つのスイッチであってもよい。この場合には、このスイッチを1回又は複数回押すことで、所望の対物レンズへの切換えを指定することになる。
あるいは、上記説明では、顕微鏡の電動ユニットは、電動レボルバ、電動焦準部、AFとしたが、これらに限定されず、例えば電動絞り、電動観察法選択レボルバ、結像レンズ選択等の他のいかなる電動ユニットの組み合わせであってもよい。
また、上記説明では、レボルバ穴1に最も倍率が小さい対物レンズを取り付け、レボルバ穴番号が大きくなるにつれ倍率の大きい対物レンズを取り付けるものとしたが、この取り付けの順番は任意であっても構わない。但し、その場合には当然、図8等のテーブルの設定内容は、電動レボルバへの取り付けの順番を反映させたものとすることは言うまでもない。
また、第1、第2の実施の形態に関しては、上記説明では6穴の電動レボルバを用いたが、この例に限らず、少なくとも3つ以上のレボルバ穴を備えた電動レボルバでも可能である。
あるいは、上記説明では、指示前と指示先の対物レンズ情報を比較して、ある条件になったときに強制的に他の対物レンズを経由させるようにしたが、これに限らず、例えば経由させる対物レンズに切換える前に警告表示を行い、他の対物レンズを経由させるか否かを観察者が選択できるようにしてもよい。
また、上記説明では、倍率選択−AF自動モードを用いている場合の対物レンズ切換えに係わる動作例を説明したが、これに限らず、倍率選択−AF自動モードを用いていない場合や、そもそもAF機能を備えていない顕微鏡であっても、試料と対物レンズとの激突を防ぐ為に本発明を適用することが可能である。尚、この場合には、ステップS11等のAF動作実行に代えて、例えば手動による合焦を行うようにする。
あるいは上記顕微鏡装置の全部又は一部(顕微鏡ユニット)を組み込んだIC、LCDアライメント装置、IC、LCD、医療、生物自動検査装置等にも、本発明は適用可能である。また、これより、本発明は、上記本発明の特徴を有する顕微鏡ユニット自体として構成することもできる。尚、顕微鏡ユニットとは、例えば照明系ユニット、フォーカシングユニット、架台等のように、顕微鏡装置を構成する各部をユニット化し、これらユニットを組み合わせて顕微鏡装置を構成したり、他の何等かの装置にユニットを組み込むことができるものであり、本分野においてよく知られているものである。
既に述べたように、コントロール部112は、外部のパーソナル・コンピュータ等であってもよい。このような場合のコントロール部112としてのパソコン等のコンピュータのハードウェア構成の一例を、図18に示す。
図18に示す例のコンピュータ700は、CPU701、ROM702、RAM703、記憶部704、インタフェース部705、操作入力部706、表示部707等を有し、これらはバス708を介して相互に接続されており、CPU701による管理の元で相互にデータのやりとりを行うことができる。
CPU(Central Processing Unit)701は、コンピュータ700全体の動作制御を司る中央処理装置である。
ROM702は、一応図示してあるが、無くてもよく、ここでは特に説明しない。
RAM(Random Access Memory)703は、記憶部704に格納されている各種のアプリケーションプログラム(特に図9、図10、図13、図14に示すフローチャートの処理を実現する為のプログラム)をCPU701が実行するときにワークメモリとして使用され、また各種のデータの一時的な格納領域として必要に応じて用いられるメインメモリとしても使用されるメモリである。
記憶部704は、上記各種のアプリケーションプログラムやデータを格納する記憶装置であり、例えばハードディスク装置であり、あるいはFD(フレキシブルディスク)、CD−ROM、CD−R、MO、DVD−ROM等の携帯可能記録媒体である。尚、ここでいう携帯可能とは、コンピュータ700とは独立して持ち運び可能であるという意味である。
インタフェース部705は、例えば任意のネットワークを介して外部の他の何らかの装置とデータ送受信を行う為の通信制御部である。例えばインタフェース部705を介して、外部の情報処理装置(サーバ等)から上記各種のアプリケーションプログラムをダウンロードするようにしてもよい。
操作入力部706は、例えばキーボード、マウス、タッチパネル等である。
表示部707は、ディスプレイ等である。
尚、操作入力部706、表示部707は無くてもよい。但し、もし、顕微鏡指示スイッチ111の機能を、コンピュータ700で実現する場合には必要となる。この場合は、図4、図12等に示す顕微鏡指示スイッチ111の各種スイッチ群を表示部707に表示して、操作入力部706によって所望のスイッチを選択させる。
図19に、上記組立作業支援装置の各種機能をコンピュータにより実現させる為のアプリケーションプログラムを記憶した記録媒体、記憶装置、そのダウンロードの例を示す。
図19において、上記各種のアプリケーションプログラム(特に図9、図10、図13、図14に示すフローチャートの処理を実現させる為のプログラム)は、コンピュータ700内の記憶装置710(ハードディスク装置711、ROM712等)に格納してあってもよいし、携帯可能記録媒体720(フレキシブルディスク721、CD−ROM722、MO723、DVD−ROM724等)に記録されていてもよいし、外部の任意の情報処理装置(サーバ等)730内の記憶装置731に格納されていてもよい。そして、例えば、携帯可能記録媒体720をコンピュータ700に挿入して、この携帯可能記録媒体720に記録されている上記プログラムを読み出す。あるいは、記憶装置731に格納されているプログラムを、任意のネットワーク740(公衆回線網、インターネット、ケーブルテレビ網、何等かの専用線等)を介してダウンロードしてもよい。
(付記1) 3つ以上の対物レンズを装着可能で、電動で該対物レンズのうちの1つを光路内に挿入させるように切換え駆動する電動レボルバと、
前記対物レンズの切換えを指示させる指示部と、
試料と前記対物レンズとの間隔を変える焦準機構と、
オートフォーカス機構と、
制御部とを備え、
前記制御部は、
前記各対物レンズに係わる対物レンズ情報を記憶する記憶手段と、
前記指示部から任意の前記対物レンズへの切換え指示を受けると、該指示前と指示先の対物レンズの前記対物レンズ情報に基づいて、そのまま該指示先の対物レンズに切換えるか、あるいは他の対物レンズを介してから該指示先の対物レンズに切換えるかを判定する判定手段と、
該判定手段により他の対物レンズを介すると判定された場合、前記電動レボルバを制御して該他の対物レンズに切換えさせ、前記焦準機構による該他の対物レンズについての合焦後に、前記電動レボルバを制御して前記指示先の対物レンズに切換えさせる対物レンズ切換え制御手段とを有し、
前記制御部は、前記合焦を、該オートフォーカス機構によって行わせ、
前記対物レンズ情報は前記電動レボルバに装着している各対物レンズの焦点深度とオートフォーカス有効範囲と作動距離であり、前記判定手段は前記指示前の対物レンズの焦点深度が前記指示先の対物レンズの作動距離以上である場合に、他の対物レンズを介すると判定することを特徴とする顕微鏡装置。
(付記2) 複数の対物レンズを装着可能で、電動で該対物レンズのうちの1つを光路内に挿入させるように切換え駆動する電動レボルバを有する顕微鏡装置の一部を構成する顕微鏡ユニットであって、
前記各対物レンズに係わる対物レンズ情報を記憶する記憶手段と、
任意の前記対物レンズへの切換え指示を受信すると、指示前と指示先の対物レンズの前記対物レンズ情報に基づいて、そのまま該指示先の対物レンズに切換えるか、あるいは他の対物レンズを介してから該指示先の対物レンズに切換えるかを判定する判定手段と、
該判定手段により他の対物レンズを介すると判定された場合、前記電動レボルバを制御して該他の対物レンズに切換えさせ、該対物レンズについての合焦後に、前記電動レボルバを制御して前記指示先の対物レンズに切換えさせる対物レンズ切換え制御手段と、
を有することを特徴とする顕微鏡ユニット。
(付記3) 少なくとも1以上の対物レンズを装着可能で、電動で該対物レンズのうちの1つを光路内に挿入させるように切換え駆動する電動レボルバを有する顕微鏡装置の一部を構成する顕微鏡ユニットであって、
オートフォーカスの実行指示を受けると、そのままオートフォーカスを実行するか、一旦他のレンズに切換えるかを判定する判定手段と、
該判定手段により他のレンズを介すると判定された場合、前記電動レボルバを制御して該他のレンズに切換えさせ、前記オートフォーカス機構による該他のレンズについての合焦後に、前記電動レボルバを制御して元の対物レンズに切換えさせる対物レンズ切換え制御手段と、
を有することを特徴とする顕微鏡ユニット。
(付記4) 少なくとも1以上の対物レンズを装着可能で、電動で該対物レンズのうちの1つを光路内に挿入させるように切換え駆動する電動レボルバを有する顕微鏡装置を制御するコンピュータに、
オートフォーカスの実行指示を受けると、そのままオートフォーカスを実行するか、一旦他のレンズに切換えるかを判定する機能と、
他のレンズを介すると判定された場合、前記電動レボルバを制御して該他のレンズに切換えさせ、前記オートフォーカス機構による該他のレンズについての合焦後に、前記電動レボルバを制御して元の対物レンズに切換えさせる機能と、
を実現させる為のプログラム。
顕微鏡装置全体の構成図である。 図1のコントロール部の構成図である。 レボルバ部の構成例である。 顕微鏡指示スイッチの構成例(その1)である。 (a)〜(c)は、中倍、高倍、低倍の対物レンズのPDへの結像の様子を表した図である。 (a)は低倍、中倍、高倍の各対物レンズを使用した場合のセンサA,Bによる検出信号の一例、(b)は焦準部の位置と(A−B)/(A+B)との相関関係を示す。 各対物レンズのWD、焦点深度、AF有効範囲のデータ例である。 図7の例に応じて設定・記憶されるデータテーブルである。 第1の実施の形態における顕微鏡装置の動作(その1)を説明する為のフローチャート図である。 第1の実施の形態における顕微鏡装置の動作(その2)を説明する為のフローチャート図である。 第2の実施の形態において参照する対物レンズ移動テーブルの例である。 顕微鏡指示スイッチの構成例(その2)である。 第2の実施の形態における顕微鏡装置の動作(その1)を説明する為のフローチャート図である。 第2の実施の形態における顕微鏡装置の動作(その2)を説明する為のフローチャート図である。 図14の処理で参照するAFテーブルの例である。 第3の実施の形態におけるレボルバ部の構成例である。 (a)、(b)はAF位置合わせレンズの特性を説明する為の図である。 コンピュータのハードウェア構成図である。 アプリケーションプログラムを記憶した記録媒体、記憶装置、そのダウンロードの例を示す。
符号の説明
1 顕微鏡
101 対物レンズ
102 電動レボルバ
102a レボルバ部
103 顕微鏡光源
104 試料
105 照明ユニット
106 鏡筒
107 接眼レンズ
108 AF(オートフォーカス)ユニット
109 ステージ
110 焦準部
111 顕微鏡指示スイッチ
112 コントロール部
113 電動モータ
114 レボルバセンサ
115 AF光源
116 光源駆動部
117 コリメートレンズ
118 投光部ストッパ
119 PBS
120 集光レンズ
121 収差補正レンズ
122 λ/4板
123 ダイクロックミラー
124 ズーム機構
125 受光部ストッパ
126 受光側集光レンズ
127 PD
128 増幅器
129 A/D
131 制御部
132 比較演算部
133 不揮発性メモリ
134 揮発性メモリ(RAM)
201(a)〜(f) レボルバ穴
301 初期設定スイッチ群
302 表示部
303 AFスイッチ
304 レボルバ切換えスイッチ群
305 INITIALスイッチ
306 WDスイッチ
307〜312 REVO1スイッチ〜REVO6スイッチ
313 △スイッチ
314 ▽スイッチ
315 SETスイッチ
316 DOFスイッチ
317 AAスイッチ
401(a)〜403(c) スポット像
501 焦準部範囲(低倍)
502 焦準部範囲(中倍)
503 焦準部範囲(高倍)
504 焦準部の駆動範囲
700 コンピュータ
701 CPU
702 ROM
703 RAM
704 記憶部
705 インタフェース部
706 操作入力部
707 表示部
708 バス
710 記憶装置
711 ハードディスク装置
712 ROM
720 携帯可能記録媒体
721 フレキシブルディスク
722 CD−ROM
723 MO
724 DVD−ROM
730 情報処理装置
731 記憶装置
740 ネットワーク
901 対物レンズ移動テーブル
1003 AFボタン
1004 レボルバ切換えスイッチ群
1005 SETスイッチ
1006 AF確認用LED
1007〜1012 REVO1スイッチ〜REVO6スイッチ
1201 レボルバ部
1202 5倍対物レンズ
1203 100倍対物レンズ
1204 AF位置合わせレンズ



Claims (5)

  1. 3つ以上の対物レンズを装着可能で、電動で該対物レンズのうちの1つを光路内に挿入させるように切換え駆動する電動レボルバと、
    前記対物レンズの切換えを指示させる指示部と、
    試料と前記対物レンズとの間隔を変える焦準機構と、
    オートフォーカス機構と、
    制御部とを備え、
    前記制御部は、
    前記各対物レンズに係わる対物レンズ情報を記憶する記憶手段と、
    前記指示部から任意の前記対物レンズへの切換え指示を受けると、該指示前と指示先の対物レンズの前記対物レンズ情報に基づいて、そのまま該指示先の対物レンズに切換えるか、あるいは他の対物レンズを介してから該指示先の対物レンズに切換えるかを判定する判定手段と、
    該判定手段により他の対物レンズを介すると判定された場合、前記電動レボルバを制御して該他の対物レンズに切換えさせ、前記オートフォーカス機構の実行による該他の対物レンズについての合焦後に、前記電動レボルバを制御して前記指示先の対物レンズに切換えさせる対物レンズ切換え制御手段と、を有し、
    前記対物レンズ情報は前記電動レボルバに装着している各対物レンズの焦点深度とオートフォーカス有効範囲であり、前記判定手段は前記指示前の対物レンズの焦点深度が前記指示先の対物レンズのオートフォーカス有効範囲以上である場合に、他の対物レンズを介すると判断することを特徴とする顕微鏡装置。
  2. 3つ以上の対物レンズを装着可能で、電動で該対物レンズのうちの1つを光路内に挿入させるように切換え駆動する電動レボルバと、
    前記対物レンズの切換えを指示させる指示部と、
    試料と前記対物レンズとの間隔を変える焦準機構と、
    オートフォーカス機構と、
    制御部とを備え、
    前記制御部は、
    前記各対物レンズに係わる対物レンズ情報を記憶する記憶手段と、
    前記指示部から任意の前記対物レンズへの切換え指示を受けると、該指示前と指示先の対物レンズの前記対物レンズ情報に基づいて、そのまま該指示先の対物レンズに切換えるか、あるいは他の対物レンズを介してから該指示先の対物レンズに切換えるかを判定する判定手段と、
    該判定手段により他の対物レンズを介すると判定された場合、前記電動レボルバを制御して該他の対物レンズに切換えさせ、前記オートフォーカス機構によって行う前記焦準機構による該他の対物レンズについての合焦後に、前記電動レボルバを制御して前記指示先の対物レンズに切換えさせる対物レンズ切換え制御手段と、を有し、
    前記対物レンズ情報は前記電動レボルバに装着している各対物レンズの焦点深度と作動距離であり、前記判定手段は前記指示前の対物レンズの焦点深度が前記指示先の対物レンズの作動距離以上である場合に、他の対物レンズを介すると判断することを特徴とする顕微鏡装置。
  3. 前記対物レンズ情報は予め設定されるものであり、
    直接その値を入力・設定させ、
    あるいは予めその使用が予想される全ての対物レンズの対物レンズ情報を登録しておき選択させるものであることを特徴とする請求項1又は2記載の顕微鏡装置。
  4. 前記対物レンズ情報は、指示前と指示先の対物レンズの組合せ各々について、その切換えパターンを登録したテーブルであり、
    前記制御部は、前記指示部から任意の前記対物レンズへの切換え指示を受けると、該指示前と指示先の対物レンズの組についての前記切換えパターンに従って、前記判定により他のレンズへの切換えを行うことを特徴とする請求項1又は2記載の顕微鏡装置。
  5. 複数の対物レンズを装着可能で、電動で該対物レンズのうちの1つを光路内に挿入させるように切換え駆動する電動レボルバと、
    試料と前記対物レンズとの間隔を変える焦準機構と、
    オートフォーカス機構と、
    制御部と、
    外部から前記制御部に対して任意の指示を行う指示部とを備え、
    前記制御部は、
    前記各対物レンズに係わる対物レンズ情報を記憶する記憶手段と、
    前記指示部からオートフォーカスの実行指示を受けると、光路内に挿入されている前記対物レンズでオートフォーカスを実行するか、一旦他の対物レンズに切換えるかを判定する判定手段と、
    該判定手段により他の対物レンズを介すると判定された場合、前記電動レボルバを制御して該他のレンズに切換えさせ、前記オートフォーカス機構の実行による該他のレンズについての合焦後に、前記電動レボルバを制御して元の対物レンズに切換え、再度、前記オートフォーカス機構を実行させる対物レンズ切換え制御手段と、を有し、
    前記判定手段は、前記試料が、現在光路内に挿入されている前記対物レンズのオートフォーカス有効範囲外にある場合、他の対物レンズに切換えると判断することを特徴とする顕微鏡装置。
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