JP4708218B2 - パワーユニットおよびディファレンシャル装置が搭載された車両 - Google Patents
パワーユニットおよびディファレンシャル装置が搭載された車両 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4708218B2 JP4708218B2 JP2006054009A JP2006054009A JP4708218B2 JP 4708218 B2 JP4708218 B2 JP 4708218B2 JP 2006054009 A JP2006054009 A JP 2006054009A JP 2006054009 A JP2006054009 A JP 2006054009A JP 4708218 B2 JP4708218 B2 JP 4708218B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gear
- shaft
- drive
- power
- transmission
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Structure Of Transmissions (AREA)
- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
- General Details Of Gearings (AREA)
Description
また、変速機の入力軸および出力軸が第1平面の上下に振り分けて配置され、しかも後進用歯車列を構成するアイドル歯車と変速切換機構が、入力軸に設けられた後進用駆動歯車および出力軸に設けられた後進用被動歯車を挟んで上下に振り分けられて配置されるので、第1平面の上下に形成されるスペースに入力軸および出力軸、そしてアイドル歯車および変速切換機構がコンパクトに配置される。
また、ディファレンシャル装置を、出力軸に支持された変速被動歯車および駆動軸の下方に配置することにより、ギヤケースの大型化を防ぎ、パワーユニットをさらに小型、軽量化できる。
また、第1平面の上下に形成されるスペースに入力軸および出力軸、そしてアイドル歯車および変速切換機構がコンパクトに配置されるので、パワーユニットを上下方向で小型化できる。
請求項2記載の事項によれば、駆動軸および車軸を上下方向でコンパクトに配置できるので、パワーユニットが上下方向で小型化される。
請求項3記載の事項によれば、エンジンの暖機時におけるギヤ室内のオイルの粘度が小さくなって、ギヤ室に収納される駆動軸およびディファレンシャル装置の潤滑が良好に行われる。
請求項4記載の事項によれば、ディファレンシャル装置が収納されるギヤケースが一体成形されたハウジングを備えるパワーユニットを上下方向で小型化でき、ギヤケースの大型化を防ぎ、パワーユニットをさらに小型、軽量化できる。
図1〜図3を参照すると、本発明が適用された車両としての小型4輪車に搭載されるパワーユニットPは、エンジンとしての内燃機関Eと、変速機としての常時噛合い式の歯車式変速機Mと、該変速機Mに対して内燃機関Eが発生する動力の伝達および遮断を行う湿式の摩擦式クラッチCと、変速機Mからの動力が伝達される終減速装置Rとを備える。変速機MとクラッチCと終減速装置Rとは、内燃機関Eの動力を駆動輪としての後輪に伝達する動力伝達装置を構成する。
クランク軸6の回転中心線L1が車幅方向を指向する横置き配置で車体に搭載される内燃機関Eは、水冷式で単気筒4ストローク内燃機関であり、シリンダ軸線Lcがクランク軸6から前方に向かってほぼ水平で僅かに斜め上方に指向するように前傾したシリンダ1と、シリンダ1の前端部に結合されるシリンダヘッド2と、シリンダ1の後端部に結合されるクランクケース3とから構成される機関本体を備える。
シリンダヘッド2には、シリンダ軸線方向でピストン4に対向する燃焼室10と、燃焼室10に開口する吸気ポート11および排気ポート12とが形成され、さらに吸気ポート11および排気ポート12をそれぞれ開閉する吸気弁13および排気弁14と、燃焼室10に臨む点火栓15とが設けられる。
右ケース半体3bには、その開口部を右方から覆う右カバー21が結合され、右ケース半体3bおよび右カバー21によりクラッチCおよびトルクコンバータ26が収納される右収納室であるクラッチ室23が形成される。クラッチ室23内で、クランク室7から右方に突出するクランク軸6の右延出軸部6bには、右軸端部から順次、トルクコンバータ26と、1次減速機構27とが設けられる。そして、クランクケース3、両カバー20,21および後述するギヤカバー77は、パワーユニットPのハウジングを構成する。
変速機Mが収納されるミッション室57を含むクランク室7からのオイルおよびトルクコンバータ26からのオイルによるオイル雰囲気で充満しているクラッチ室23内に配置されたクラッチCは、ミッション室57からクラッチ室23内に突出したメイン軸51の軸端部に設けられる。多板式クラッチCは、被動ギヤ29に一体回転可能に結合されたクラッチアウタ31と、交互に積層されて互いに摩擦係合可能な入力側クラッチ板33および出力側クラッチ板34を介して伝達されるクラッチアウタ31からの動力をメイン軸51に伝達するクラッチインナ32と、クラッチ板33およびクラッチ板34を接離させるプレッシャプレート35とを備える。プレッシャプレート35は、クラッチアーム39aおよびカム機構を備えるリレーズ機構39により操作されて軸方向に移動し、クラッチスプリング35aの弾発力による両クラッチ板33,34の押圧および押圧解除を行って、クラッチCの断続状態を制御する。
したがって、変速機Mにおいて、メイン軸51、カウンタ軸52およびリバース軸53は、クランク軸6に平行に配置されて、ミッションケース56に支持される。クランクケース3に一体成形されてその一部であるミッションケース56は、クランクケース3において、シリンダ1が結合される前端部を有すると共にクランク軸6が収納される前部(各ケース半体3a,3bの前部3a1,3b1により構成される。)と後述するギヤケース91を形成する後部(各ケース半体3a,3bの後部3a3,3b3により構成される。)との間に位置する中間部(各ケース半体3a,3bの中間部3a2,3b2により構成される。)により構成される。
1速歯車列G1は、メイン軸51に常時一体回転可能に設けられる駆動歯車41と、駆動歯車41に噛合すると共にカウンタ軸52に相対回転可能に設けられる被動歯車46とからなる。2速歯車列G2は、メイン軸51に常時一体回転可能に設けられる駆動歯車42と、駆動歯車42に噛合すると共にカウンタ軸52に相対回転可能に設けられる被動歯車47とからなる。3速歯車列G3は、メイン軸51に相対回転可能に設けられる駆動歯車43と、駆動歯車43に噛合すると共にカウンタ軸52に常時一体回転可能に設けられる被動歯車48とからなる。また、後進変速段を設定する後進用歯車列GRは、メイン軸51に相対回転可能に設けられる駆動歯車44と、カウンタ軸52に常時一体回転可能に設けられる被動歯車49と、駆動歯車44に噛合すると共にリバース軸53に相対回転可能に設けられる第1アイドル歯車45aおよび被動歯車49に噛合すると共に第1アイドル歯車45aと一体成形されて一体に回転する第2アイドル歯車45bとからなる。
シフタ61が、被動歯車46に係合すると1速歯車列G1(1速変速段)が確立し、被動歯車47に係合すると2速歯車列G2(2速変速段)が確立する。一方、シフタ62が駆動歯車43に係合すると3速歯車列G3(3速変速段)が確立し、駆動歯車44に係合すると、車両の後進時の歯車列である後進用歯車列GRが確立する。また、各シフタ61,62が、被動歯車46,47または駆動歯車43,44と係合しない中立位置を占めるときは、変速機Mが中立状態になる。
パワーユニットPとディファレンシャル装置80とが搭載された小型車両において、駆動軸70とディファレンシャル装置80とを収納するギヤケース91がパワーユニットPの前記ハウジングを構成するクランクケース3に一体成形され、クランク軸6とカウンタ軸52と駆動軸70とが水平またはほぼ水平な1つの特定平面H0上に配置されることにより、クランク軸6、カウンタ軸52および駆動軸70がほぼ水平な1つの平面上に配置されることから、カウンタ軸52および駆動軸70が上下方向に直列に配置されるものに比べて、パワーユニットPの上下方向での幅を小さくできるので、ディファレンシャル装置80が収納されるギヤケース91が一体成形された前記ハウジングを備えるパワーユニットPを上下方向で小型化できる。このため、小型車両の車高を低くし、かつ車両重心の位置も低くできるので、小型車両に好適なパワーユニットPとすることができる。
変速機は、歯車式変速機以外の変速機、例えばベルト式変速機であってもよい。
第1平面H1に対して、または駆動歯車44および被動歯車49に対して、リバース軸53およびアイドル歯車45が下方に配置され、シフトドラム65および間欠送り機構66が上方に配置されてもよい。
内燃機関は、多気筒であってもよく、エンジンは往復動内燃機関以外のものであってもよい。
P…パワーユニット、E…内燃機関、M…変速機、L1〜L3,L5,L6…回転中心線、H0…特定平面、H1…第1平面、G1〜G3,GR…変速歯車列。
Claims (4)
- エンジンの動力軸(6)と前記動力軸(6)からの動力を変速する変速機(M)とを収納するハウジング(3,77)を備えるパワーユニット(P)と、前記変速機(M)の出力軸(52)により駆動される駆動軸(70)に設けられたファイナル駆動ギヤ(73)と噛合するファイナル被動ギヤ(74)により駆動されて前記出力軸(52)からの動力を駆動輪の車軸(85)に伝達するディファレンシャル装置(80)とが搭載された車両において、
前記駆動軸(70)と前記ディファレンシャル装置(80)とを収納するギヤケース(91)が前記ハウジング(3,77)に一体成形され、前記動力軸(6)と前記出力軸(52)と前記駆動軸(70)とが水平またはほぼ水平な1つの特定平面(Ho)上に配置され、
前記変速機(M)は、その入力軸(51)に設けられた後進用駆動歯車(44)と前記出力軸(52)に設けられた後進用被動歯車(49)との間に介在するアイドル歯車(45)を備える後進用歯車列(GR)を備え、前記入力軸(51)の回転中心線(L2)と前記出力軸(52)の回転中心線(L3)とが、前記動力軸(6)の回転中心線(L1)および前記駆動軸(70)の回転中心線(L5)を含む第1平面(H1)を挟んで配置され、前記アイドル歯車(45)と変速切換機構(55,65,66)とが、前記後進用駆動歯車(44)および前記後進用被動歯車(49)を挟んで配置される
ことを特徴とする車両。 - 前記駆動軸(70)の回転中心線(L5)と前記車軸(85)の回転中心線(L6)とが、前記動力軸(6)の回転中心線(L1)および前記出力軸(52)の回転中心線(L3)を含む第2平面(Hc)を挟んで配置されることを特徴とする請求項1記載の車両。
- 前記動力軸(6)はクランク軸であり、前記ハウジング(3,77)は前記クランク軸(6)が収納されるクランク室(7)を形成し、前記クランク室(7)と、前記ギヤケース(91)により形成されるギヤ室(92)とは、共通の隔壁(3c)により仕切られていることを特徴とする請求項1または2記載の車両。
- エンジンの動力軸(6)と前記動力軸(6)からの動力を変速する変速機(M)とを収納するハウジング(3,77)を備えるパワーユニット(P)と、前記変速機(M)の出力軸(52)により駆動される駆動軸(70)に設けられたファイナル駆動ギヤ(73)と噛合するファイナル被動ギヤ(74)により駆動されて前記出力軸(52)からの動力を駆動輪の車軸(85)に伝達するディファレンシャル装置(80)とが搭載された車両において、
前記駆動軸(70)と前記ディファレンシャル装置(80)とを収納するギヤケース(91)が前記ハウジング(3,77)に一体成形され、前記動力軸(6)と前記出力軸(52)と前記駆動軸(70)とが水平またはほぼ水平な1つの特定平面(Ho)上に配置され、
前記ディファレンシャル装置(80)は、前記出力軸(52)に支持された変速被動歯車(46-49)および前記駆動軸(70)の下方に配置されることを特徴とする車両。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006054009A JP4708218B2 (ja) | 2006-02-28 | 2006-02-28 | パワーユニットおよびディファレンシャル装置が搭載された車両 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006054009A JP4708218B2 (ja) | 2006-02-28 | 2006-02-28 | パワーユニットおよびディファレンシャル装置が搭載された車両 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007232079A JP2007232079A (ja) | 2007-09-13 |
JP4708218B2 true JP4708218B2 (ja) | 2011-06-22 |
Family
ID=38552878
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006054009A Expired - Fee Related JP4708218B2 (ja) | 2006-02-28 | 2006-02-28 | パワーユニットおよびディファレンシャル装置が搭載された車両 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4708218B2 (ja) |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5685754U (ja) * | 1979-12-05 | 1981-07-09 | ||
JPH02104919A (ja) * | 1988-10-13 | 1990-04-17 | Honda Motor Co Ltd | 自動車用エンジン |
JPH04131525U (ja) * | 1991-02-15 | 1992-12-03 | 株式会社 神崎高級工機製作所 | 運搬車の動力取出装置 |
JPH0624250A (ja) * | 1992-07-03 | 1994-02-01 | Mazda Motor Corp | エンジンの動力伝達装置 |
JPH11115517A (ja) * | 1997-04-28 | 1999-04-27 | Yamaha Motor Co Ltd | エンジンの動力伝達装置 |
JPH11190418A (ja) * | 1997-12-26 | 1999-07-13 | Suzuki Motor Corp | トランスミッションの潤滑装置 |
JP2005308044A (ja) * | 2004-04-20 | 2005-11-04 | Honda Motor Co Ltd | 平行軸式自動変速機 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE2945309C2 (de) * | 1979-11-09 | 1982-09-16 | Licentia Patent-Verwaltungs-Gmbh, 6000 Frankfurt | Elektrophotographisches Aufzeichnungsmaterial |
-
2006
- 2006-02-28 JP JP2006054009A patent/JP4708218B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5685754U (ja) * | 1979-12-05 | 1981-07-09 | ||
JPH02104919A (ja) * | 1988-10-13 | 1990-04-17 | Honda Motor Co Ltd | 自動車用エンジン |
JPH04131525U (ja) * | 1991-02-15 | 1992-12-03 | 株式会社 神崎高級工機製作所 | 運搬車の動力取出装置 |
JPH0624250A (ja) * | 1992-07-03 | 1994-02-01 | Mazda Motor Corp | エンジンの動力伝達装置 |
JPH11115517A (ja) * | 1997-04-28 | 1999-04-27 | Yamaha Motor Co Ltd | エンジンの動力伝達装置 |
JPH11190418A (ja) * | 1997-12-26 | 1999-07-13 | Suzuki Motor Corp | トランスミッションの潤滑装置 |
JP2005308044A (ja) * | 2004-04-20 | 2005-11-04 | Honda Motor Co Ltd | 平行軸式自動変速機 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007232079A (ja) | 2007-09-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA2537016C (en) | Automatic transmission | |
JP4397927B2 (ja) | 自動二輪車用エンジン | |
US8166840B2 (en) | Twin clutch type speed change control system | |
JP4545131B2 (ja) | 動力伝達装置 | |
JP4361560B2 (ja) | 自動二輪車用エンジン | |
US20080128239A1 (en) | Engine including clutch actuator | |
JP2008110684A (ja) | 車両用パワーユニット | |
US7721614B2 (en) | Gear transmission including improved shifter engaging structure, and vehicle including same | |
CN101210516B (zh) | 两轮摩托车用动力单元 | |
JP4776506B2 (ja) | パワーユニットの速度センサ取付構造 | |
JP4331785B2 (ja) | パワーユニット及びそれを備えたモーターサイクル | |
JP4708218B2 (ja) | パワーユニットおよびディファレンシャル装置が搭載された車両 | |
CN100400821C (zh) | 具有内置无级变速器的发动机 | |
JP4684975B2 (ja) | 動力伝達装置 | |
JP4878853B2 (ja) | 内燃機関 | |
JP2008087606A (ja) | 変速機 | |
JP4684133B2 (ja) | パワーユニットが搭載された車両 | |
JP2005090644A (ja) | 変速機の潤滑装置 | |
JPH04290662A (ja) | 内燃機関のクランクケース | |
JP2007302059A (ja) | 車両用動力伝達装置 | |
ITTO20070871A1 (it) | Motore per motociclo. | |
JPH0320139A (ja) | 内燃機関のバランサ装置 | |
JP2017061891A (ja) | 内燃機関の始動機構 | |
JPS6342092B2 (ja) | ||
JPS60192836A (ja) | 多気筒内燃機関 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20081126 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20090501 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20101021 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20101117 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110117 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110315 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110316 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |