JP4704862B2 - タイヤのシーリング・ポンプアップ装置 - Google Patents

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本発明は、パンクした空気入りタイヤをシールするためのシーリング剤を空気入りタイヤ内へ注入すると共に、空気入りタイヤ内に圧縮空気を供給して空気入りタイヤの内圧を昇圧するタイヤのシーリング・ポンプアップ装置に関する。
近年、空気入りタイヤ(以下、単に「タイヤ」という。)がパンクした際に、タイヤ及びホイールを交換することなく、タイヤをシーリング剤により補修して所定の基準圧まで内圧をポンプアップするタイヤのシーリング・ポンプアップ装置(以下、単に「シーリング装置」という。)が普及している。
上記のようなシーリング装置としては、例えば、液状のシーリング剤を収容する液剤容器と、この液剤容器が着脱自在に取付けられる注入ユニットとを備えたシーリング装置がある。このシーリング装置では、液剤容器の内部スペースを介してエアコンプレッサ等のエア供給源に接続可能なエア供給路とシール対象物である空気入りタイヤに接続可能な気液供給路とが相互に導通されており、これらのエア供給路及び気液供給路がそれぞれ注入ユニットに配設されている。
このシーリング装置でパンクした空気入りタイヤを修理する際に、エアコンプレッサ等のエア供給源を作動させると、圧縮空気がエア流入口からエア供給路を介して液剤容器内に導かれ、かつシーリング剤を通り抜けてシール剤境界面の上方側のスペース(空気層)に集合する。これにより、空気層内の圧縮空気によりシーリング剤が加圧され、この加圧されたシーリング剤が気液供給路を通って空気入りタイヤ内へ注入され、規定量のシーリング剤を注入した後、液剤容器及び気液供給路を通してタイヤ内へ圧縮空気を供給してタイヤをポンプアップする。なお、シーリング剤を収容する着脱自在の液剤容器は、未使用時には、注入ユニットとの連結部にキャップを取付けてシーリング剤の液密性及び気密性を高めて保存性を確保している。
また、液剤容器と注入ユニットとを融着により一体成形する場合には、液剤容器にキャップを取付けられないため、注入ユニットのエア供給路と気液供給路との液剤容器連結側の夫々の開口に一体型の中栓を取付けてシーリング剤の液密性及び気密性を確保している。ここで、この中栓は、エアコンプレッサ等からエア供給路へ圧縮空気が供給されると、液剤容器の内側に中栓が押し出されて外れ、エア供給路と気液供給路とが開放される構造となっている。
しかし、融着による一体成形の場合は、融着作業時に発生する振動や熱により、中栓が弛んだり、外れる虞がある。仮に、中栓が弛んだり、外れた場合には、液剤容器内あるいは、その周辺部でシーリング剤が硬化し、使用できなくなる虞があり、また、シーリング剤がエア供給路と気液供給路とを通って外部に流出する虞もある。しかも、液剤容器と注入ユニットとが融着されているため、中栓が弛んだり、外れても検査によって確認することは非常に困難である。
また、中栓が弛んだり、外れないようにエア供給路及び気液供給路の夫々の内径より大きい外径を有する中栓を嵌め込んだならば、エア供給路に圧縮空気を供給しても中栓が外れない虞がある。このため、中栓の製作には非常に精度が要求される。
一方、特許文献1には、前述の問題を解決できる発明が開示されている。特許文献1に開示されているシーリング装置は、図13(特許文献1に記載)に示されるように、シーリング剤4を収容する容器3と、この容器3と着脱自在な空気シリンダ41とを備え、容器3には、シーリング剤4を封入するシーリング38が具備され、空気シリンダ41の上側の開口部に取付けられている。
空気シリンダ41内には、プランジャ46’が配設され、プランジャ46’は、空気シリンダ41の内壁に沿って可動できるようにガイド装置60にガイドされる。また、プランジャ46’の上部のチャンバ43’には、シーリング剤4及び圧縮空気を空気入りタイヤに供給するための第5の導管30が接続され、下部のチャンバ44’には、圧縮空気を供給するための第4の導管29が接続される。また、プランジャ46’は、軸方向に流導管56’を有し、下部には開口部59を有するピン57を備え、上端部には容器3のシーリング38を破るナイフ、または尖頭53’を有する。流導管56’に設けられた逆止め弁61は、チャンバ44’からチャンバ43’へ圧縮空気が流れ込むときには、流れに沿って容器3の方へ開き、また、チャンバ43’からチャンバ44’へシーリング剤4及び圧縮空気が流れ込もうとすると流導管56’を閉じてシーリング剤4及び圧縮空気が、チャンバ44’及び第4の導管29を介してコンプレッサ等のエア供給源に流れ込むのを阻止する働きをする。また、空気シリンダ41内にはスリーブ58があり、使用の際そのスリーブ58は、プランジャ46’の尖頭53’がシーリング38内部に到達するまでピン57をガイドする。
このシーリング装置でパンクした空気入りタイヤを修理する際に、エアコンプレッサ等のエア供給源を作動させた直後では、図13(特許文献1)に示すように、圧縮空気がチャンバ44’に供給されていないため、プランジャ46’は最も低い位置にあり、ピン57の開口部59はスリーブ58で閉止されている。次に、図14(特許文献1)に示すように、圧縮空気が第4の導管29を介して下部チャンバ44’に供給されると、チャンバ43’とチャンバ44’との圧力差によりプランジャ46’はガイド装置60にガイドされながら上方に移動を始める。そして、プランジャ46’が最も高い位置にあるときには、プランジャ46’の尖頭53’がシーリング38に穴を開け、同時にピン57の開口部59がスリーブ58の閉止から外れるため開口部59に圧縮空気が流れ込み、流導管56’を通って容器3に流入する。その結果、圧縮空気により容器3からシーリング剤4が押し出され、第5の導管30を通ってパンクしたタイヤへと流入する。
特表2004−518560公報(図13)、(図14)
ところで、特許文献1に記載のシーリング装置で用いられる空気シリンダは、上部チャンバと下部チャンバとがプランジャに掛ける圧力の差でプランジャを上下させているため、容器のシーリングに穴を開けるまでは、圧縮空気が流入する下部チャンバの圧力が高くプランジャは上昇を続け、容器のシーリングに穴を開けると、流導管を通って圧縮空気が容器内に流入して容器上部に空気層を形成し、その空気層が大きくなることでシーリング剤は、上部チャンバ側へと押し出される。また、シーリング剤は、空気層による押し出しに加えて、自重により上部チャンバへと流れ込む。そして、シーリング剤は、上部チャンバに押し出されたあと、圧縮空気による加圧で第5の導管を通って空気入りタイヤへと流入する。このとき、上部チャンバと下部チャンバとがプランジャに掛ける圧力は、ほぼ等しく、プランジャはほぼ静止状態となる。
しかしながら、仮に、プランジャが上昇し過ぎて第5の導管を閉ざした場合、シーリング剤の流出は止まり、そして、その状態で上部チャンバと下部チャンバとが圧力均衡になると、プランジャは静止し、シーリング剤の流出は停滞する虞がある。また、圧力均衡状態になっても、自重によりシーリング剤が上部チャンバに流れ込めば、圧力均衡状態を打開できる可能性もあるが、少なくとも安定した速度でシーリング剤を空気入りタイヤに供給することはできない。
ここで、シーリング剤の保存性を確保し、また、安定した速度で空気入りタイヤ内にシーリング剤を供給することが期待される。
また、シーリング装置では、エアコンプレッサの作動を停止させるとタイヤからの空気圧で容器内のシーリング剤がエアコンプレッサ内へ逆流して、エアコンプレッサを故障させる虞があるため、シーリング剤(液体)がエアコンプレッサ側へ逆流するのを防止する
ことが期待されている。
本発明の目的は、上記事実を考慮して、シーリング剤の保存性を確保するとともに、安定した速度でシーリング剤を空気入りタイヤ内へ供給するタイヤのシーリング・ポンプアップ装置を提供することを目的とする
本発明の請求項1に係るタイヤのシーリング・ポンプアップ装置は、パンクした空気入りタイヤ内に液状のシーリング剤を注入すると共に、該空気入りタイヤ内へ圧縮空気を供給して該空気入りタイヤの内圧を昇圧するタイヤのシーリング・ポンプアップ装置であって、前記シーリング剤を内部に収容できると共に、該シーリング剤を吐出する吐出口に設けた蓋部により該内部を密封することができる液剤容器と、前記液剤容器に固着され、前記蓋部が破られると前記吐出口を通して前記液剤容器内と連通し、該液剤容器内から前記シーリング剤が流入できる加圧給液室を備えた注入ユニットと、一端部が、前記加圧給液室内に配設された前記蓋部に面して開口するように前記注入ユニットに接続されたエア供給路と、前記エア供給路の他端部から前記エア供給路内に圧縮空気を供給するエア供給手段と、一端部が、前記加圧給液室内に面して開口するように前記注入ユニットに接続されると共に、他端部が前記空気入りタイヤに接続されて前記加圧給液室を該空気入りタイヤ内に連通する気液供給路と、前記エア供給路内に設けられ、前記エア供給手段により前記圧縮空気が該エア供給路内に供給されて該エア供給路内が加圧されるに従って、該エア供給路に沿って前記液剤容器側に押出移動し、先端部で前記蓋部を突き破るピストンと、前記ピストン内の軸方向に延設され、前記先端部側と反先端部側とに夫々開口を有する通路である連通路と、前記ピストンが前記蓋部を突き破った後で、前記ピストンの前記液剤容器側への押出移動を制限する制限手段と、を備え、前記制限手段は、前記エア供給路の前記一端部の開口部分に設けられ前記エア供給路の内径より小径である小孔を有する段差部と、前記ピストンの反先端部側に設けられ前記エア供給路の前記段差部の内径より外径が大きいフランジ部と、を有し、前記ピストンの前記連通路の前記先端部側の開口は、前記ピストンの軸方向と直交する方向に配設され、前記ピストンの前記先端部側の開口より先端部側の外周に設けられ、前記段差部の内径より、外径が大きい弾性変形できる環状のシール部材と、前記段差部と前記フランジ部との間に設けられ、前記ピストンを反液剤容器側に付勢する弾性体と、を備えることを特徴とする。
次に、請求項1に記載のタイヤのシーリング・ポンプアップ装置の作用効果について説明する。例えば、液剤容器が上部で、注入ユニットが下部に設けられた状態で、エア供給手段によりエア供給路の他端側からエア供給路内に圧縮空気が供給されると、エア供給路内が加圧され、その加圧量に従って、ピストンはエア供給路に沿って、液剤容器側に押出移動させられる。そして、ピストンの先端部が液剤容器の蓋部に当たり、蓋部を突き破る。蓋部が突き破られると液剤容器内の液密性及び気密性が開放され、シーリング剤は自重により液剤容器内から加圧給液室内に流れ出し始める。ここで、蓋部を破ったあと、エア供給路内からピストンの連通路を通って圧縮空気が液剤容器内に流入する。液剤容器内に流入した圧縮空気は、液剤容器内の上側に空気層を形成し、その圧力(空気圧)とシーリング剤の自重とで液剤容器内のシーリング剤が、加圧給液室内に押し出される。次に、加圧給液室内に溜まったシーリング剤及び圧縮空気が、該圧力(空気圧)により気液供給路に押し出され、気液供給路内を通って、空気入りタイヤ内へ供給される。また、蓋部を破ったあと、ピストンが、液剤容器内に飛び出さないように制限手段により、液剤容器側への押出移動が制限される。ここで、本願発明は、特許文献1のシーリング装置のように、移動体により気液供給路を閉じてしまう虞が無い構成であるため、安定した速度でシーリング剤を空気入りタイヤに供給できる。
また、液剤容器にシーリング剤を密封するための蓋部を設けたことにより、従来の中栓でシーリング剤の気密性、液密性を保持していたシーリング装置より、融着作業時に発生する振動や熱によるシーリング剤の気密性、液密性の低下を防ぐことができる。
また、蓋部による液剤容器の密封性(主に気密性、液密性)の検査を融着作業直前まで行うことができる。
また、中栓のように、エア供給手段からエア供給路に圧縮空気を供給しても、中栓がエア供給路及び気液供給路から外れない虞がないため、確実に圧縮空気を液剤容器内に流入することができる。
従って、シーリング剤の保存性を確保するとともに、安定した速度でシーリング剤を空気入りタイヤに供給できる。
また、ピストンが蓋部を突き破った後、エア供給路に設けられた段差部の反液剤容器側とフランジ部の液剤容器側とが当接し、ピストンの液剤容器側への押出移動が制限される。ここで、ピストンの反先端部側をフランジ部としたことにより、ピストン全体の外径が大きくなるため、圧縮空気から受ける圧力が向上し、ピストンの押出移動をする力も向上し、蓋部を突き破り易くなる。
ア供給手段によりエア供給路の他端部側からエア供給路内に圧縮空気が供給されると、エア供給路内が加圧される。ピストンは、弾性体により反液剤容器側に付勢されているが、エア供給路内の加圧量が高まり、弾性体の付勢力を上回ると、ピストンはエア供給路に沿って液剤容器側に押出移動する。このとき弾性体は、ピストンのフランジ部と段差部とにより挟まれて圧縮変形させられる。そして、ピストンが蓋部を突き破った後で、ピストンは制限手段により液剤容器側への押出移動が制限され、ピストンの連通路を通して、エア供給路内の圧縮空気が、液剤容器内に流入する。ここで、エア供給路側の圧力が、液剤容器側の圧力と弾性体の付勢力との総和より高ければ、ピストンは、液剤容器側への押出移動を制限されながら圧縮空気を液剤容器内に流入するが、エア供給路側の圧力が、液剤容器側の圧力と弾性体の付勢力との総和と同等又は、それ以下になると、ピストンは反液剤容器側に引戻移動させられる。引戻移動中に、段差部の小孔をシール部材が塞ぐため、エア供給路内が密閉され、シーリング剤及び圧縮空気が気液供給路を通って逆流しても、エア供給路内への流入を阻止することができる。
本発明の請求項2に係るタイヤのシーリング・ポンプアップ装置は、請求項1に記載のタイヤのシーリング・ポンプアップ装置において、前記ピストンの前記先端部は、尖形形状であることを特徴とする。
次に、請求項2に記載のタイヤのシーリング・ポンプアップ装置の作用効果について説明する。ピストンの先端部が尖形形状のため、蓋部を突き破り易くなる。
本発明のタイヤのシーリング・ポンプアップ装置は、シーリング剤の保存性を確保するとともに、安定した速度でシーリング剤を空気入りタイヤ内へ供給できる
[第1実施形態]以下、本発明の第1実施形態に係るタイヤのシーリング・ポンプアップ装置について説明する。
(タイヤのシーリング・ポンプアップ装置の構成)図1には、本発明の第1実施形態に係るタイヤのシーリング・ポンプアップ装置(以下、単に「シーリング装置」という。)が示されている。シーリング装置10は、自動車等の車両に装着された空気入りタイヤ(以下、単に「タイヤ」という。)がパンクした際、そのタイヤ及びホイールを交換することなく、タイヤをシーリング剤により補修して所定の基準圧まで内圧を再加圧(ポンプアップ)するものである。
図1に示されるように、シーリング装置10はコンプレッサユニット12を備えており、このコンプレッサユニット12には、その内部にモータ、エアポンプ、電源回路等が配設されると共に、電源回路からユニット外部へ延出する電源ケーブル(図示省略)が設けられている。この電源ケーブルの先端部に設けられたプラグを、例えば、車両に設置されたシガレットライターのソケットに差込むことにより、車両に搭載されたバッテリにより電源回路を通してモータ等へ電源が供給可能になる。ここで、コンプレッサユニット12は、そのエアポンプにより修理すべきタイヤ14の種類毎に規定された基準圧よりも高圧(例えば、3kgf/cm2以上)の圧縮空気を発生可能とされている。
シーリング装置10には、シーリング剤32(図2参照)を収容した液剤容器18及び、この液剤容器18が融着される注入ユニット20が設けられている。液剤容器18は、図2に示されるように、高さ方向(矢印H方向)に沿った一端側に径方向に沿った断面積が略一定とされた断面が円形、長円状又は楕円状とされた胴部22が形成されると共に、この胴部22の他端側から断面積が徐々に縮小する肩部24を介して高さ方向に沿って突出する略円筒状の首部26が一体的に形成されている。首部26の内周側の空間は、シーリング剤32を容器外部へ吐出するための吐出口30とされている。この吐出口30には、シーリング剤32を液剤容器18内に密封するためのアルミシール31が配設されている。
ここで、液剤容器18は、ガス遮断性を有する各種の樹脂材料やアルミ合金等の金属材料を素材として成形されている。また液剤容器18内には、シーリング装置10により修理すべきタイヤ14の種類、サイズ等に応じた規定量(例えば、200g〜400g)よりも若干多めのシーリング剤32が充填されている。この規定量よりも多めのシーリング剤32を収容した状態で、液剤容器18内には、図2に示されるようにシーリング剤32の上側に空気層Gが形成される。但し、シーリング剤32の酸化、窒化等による変質を防止するため、出荷時にはAr等の不活性ガスをシーリング剤32共に液剤容器18内へ封入するようにしても良く、また液剤容器18内にシーリング剤32を隙間なく充填するようにしても良い。
図2に示されるように、注入ユニット20には、略円筒状に形成されたユニット本体34及び、このユニット本体34の下端部から外周側へ延出するプレート状の脚部36が設けられている。ユニット本体34には、上部側外周面に液剤容器18の首部26を嵌合できるように嵌合部38が形成されている。ユニット本体34の首部26を液剤容器18の嵌合部38へ押し込み、融着することにより、ユニット本体34と液剤容器18とが互いに連結される。ここで、この連結は、融着によるものなので液剤容器18とユニット本体34と一体成型した場合とほぼ同じ強度を得る事ができる。
ユニット本体34内には、アルミシール31が突き破られると吐出口30を通して液剤容器18の内部と連通する略円柱状の加圧給液室40が設けられている。具体的には、加圧給液室40の形状は、図2で示すように、加圧給液室40の中心よりジョイントホース54側の反円柱部分では、反対側の反円柱部分よりも深く成型されている。
シーリング装置10では、図2に示されるように、液剤容器18を注入ユニット20の上側に直立した状態にすると、液剤容器18内のシーリング剤32が自重により、液剤容器18のアルミシール31に押し付けられた状態となる。
また、シーリング装置10には、図1に示されるように、コンプレッサユニット12から延出する耐圧ホース44が設けられると共に、図2に示されるように、注入ユニット20から延出し、ジョイントカプラ46を介して耐圧ホース44に着脱可能に接続される圧力配管48が設けられている。耐圧ホース44は、その基端部がコンプレッサユニット12内におけるエアポンプに接続されており、その内部をコンプレッサユニット12の作動時にはエアポンプが発生した圧縮空気を耐圧ホース44側へ供給する。また圧力配管48の先端部は、ユニット本体34の周壁部を貫通して、加圧給液室40内の略中央に設けられ、開口がアルミシール31に面している円筒状のシリンダ56の高さ方向下側に接続されている。
ここで、耐圧ホース44、圧力配管48及びシリンダ56は、液剤容器18内へ圧縮空気を供給するためのエア供給路を構成しており、コンプレッサユニット12(エアポンプ)の作動時には、耐圧ホース44、圧力配管48及びシリンダ56を通してエアポンプから供給された圧縮空気を液剤容器18内へ吹き込む。
また、シーリング装置10には、基端部がニップル52を介してユニット本体34に接続されたジョイントホース54が設けられている。このジョイントホース54は、図2に示されるように、ニップル52を介して加圧給液室40内へ連通している。また図1に示されるように、ジョイントホース54の先端部には、タイヤ14のタイヤバルブ16に着脱可能に接続されるバルブアダプタ76が設けられている。ここで、ジョイントホース54は、タイヤ14内にシーリング剤32及び圧縮空気を供給するための気液供給路として構成されている。
また、図2に示すように、シリンダ56の液剤容器18側の開口部分には、シリンダ56の内径よりも小径である小孔を有する略円筒状のシーリング部材58が嵌め込まれている。ここで、シーリング部材58の小孔を小孔58Aとする。また、シリンダ56の内部には略円柱状のピストン60が設けられている。
ピストン60は、液剤容器18側の先端部62と、略円柱状の胴部64と、先端部62とは反対側の端部であるフランジ部66とからなる。先端部62の外形形状は、ナイフのように尖った尖形形状である。胴部64の外径は、シーリング部材58の小孔58Aの内径より小さい。フランジ部66の外径は、小孔58Aの内径より大きく、その外周部は、シリンダ56の内壁にほぼ密着している。また、ピストン60の胴部64の外周には、シール部材である円環状のオーリング70が設けられている。オーリング70は、先端部62側に配設され、外径は小孔58Aの内径より大きい。また、ピストン60には、軸方向に沿って圧縮空気の通り道である連通路68が設けられている。連通路68の開口はフランジ部66の軸方向略中央に設けられる開口68Aと、胴部64の先端部62側で且つオーリング70より下側に設けられる開口68Bとがある。また、シリンダ56とピストン60との間には、ピストン60に巻き付くコイルバネ72が設けられている。コイルバネ72の一端は、シーリング部材58の反液剤容器18側に配設され、他端は、フランジ部66の液剤容器18側に配設されている。
また、図2に示すように、シリンダ56の内壁には、シリンダ56の内径をフランジ部66の外径よりも狭めるように突起するストッパ74が設けられている。このストッパ74にフランジ部66の反液剤容器側が接触する位置を初期位置とし、この初期位置では、小孔58A内にピストン60に配設されたオーリング70が、圧縮変形されて挿入された状態となる。なお、シーリング装置10の出荷時には、ピストン60は、初期位置に配置されている。また、初期位置では、コイルバネ72は負荷をほとんど受けていない状態であるが、その他の実施形態においてはコイルバネ72が初期位置で負荷を受けている構成であっても良い。また、ストッパ74は、本実施形態では円筒形状であるが、その他の実施形態においては、突起していれば何れの形状でも良く、例えば、多角形状などがあり、また、複数に分割された形状であっても良い。
また、ピストン60を高さ方向上側(液剤容器18側)に押し出す圧力をFp、ピストン60がアルミシール31を突き破るのに必要な力をFa、コイルバネ72を縮めるのに必要な力をFs、シーリング部材58とオーリング70との間に発生する摩擦力をFo、アルミシール31が受けているシーリング剤32の水圧(ここでは自重による圧力)をFwとしたとき、Fp-Fa-Fs-Fo-Fw>0(式1)で且つ、Fp、Fa≫Fs、Fo、Fw(式2)の関係が成り立つ。
(シーリング・ポンプアップ装置の作用)次に、本実施形態に係るシーリング装置10を用いてパンクしたタイヤ14を修理する作業手順を説明する。
タイヤ14にパンクが発生した際には、先ず、作業者は、ジョイントホース54のバルブアダプタ76をタイヤ14のタイヤバルブ16にねじ止めし、ジョイントホース54を通して加圧給液室40をタイヤ14内へ連通させる。
次いで、作業者は、図1に示されるように、注入ユニット20の上側に液剤容器18が位置するように注入ユニット20及び液剤容器18を保持しつつ、コンプレッサユニット12を作動させる。図3−A(A)に示すように、コンプレッサユニット12により発生した圧縮空気が、耐圧ホース44、圧力配管48及びシリンダ56に供給される。ここでピストン60は、圧縮空気が供給される前は初期位置にあり、初期位置では、シーリング部材58の小孔58A内にオーリング70が圧縮変形して挿入されている状態のため、耐圧ホース44、圧力配管48及びシリンダ56内は密閉状態となり、圧縮空気が供給されることにより、耐圧ホース44、圧力配管48及びシリンダ56内は加圧されていく。ここで、ピストン60を液剤容器18側に移動させるには、シリンダ56内の加圧力が、液剤容器18側の圧力と、フランジ部66とシーリング部材58との間に設けられているコイルバネ72を圧縮変形させる力と、オーリング70と小孔58Aの内壁との摩擦力と、の総和を上回る必要があり、加圧力がこの総和を上回ると、ピストン60が初期位置から液剤容器18側に押し出され始める。このとき、コイルバネ72は、フランジ部66とシーリング部材58とで挟まれて圧縮変形を始める。そして小孔58Aからオーリング70が抜けると、小孔58Aとオーリング70との間で発生していた摩擦力が消失し、勢いよく飛び出したピストン60は、コイルバネ72を更に圧縮変形させながら、アルミシール31に突き当たり、シーリング剤32の自重を受けているアルミシール31を尖形形状の先端部62で突き破る。アルミシール31が突き破られると液剤容器18内の液密及び気密性が開放され、シーリング剤32は自重により液剤容器18内から加圧給液室40内に流れ出し始める。また、開口68Aから連通路68を通って開口68Bまで来ていた圧縮空気が、小孔58Aからオーリング70が外れると共に、流出を始めてピストン60がアルミシール31を突き破ると、液剤容器18内に圧縮空気を流入させる。それから、ピストン60のフランジ部66とシーリング部材58とが当接する近傍までコイルバネ72が圧縮変形するが、コイルバネ72の圧縮変形が限界に達すると、ピストン60の高さ方向上側(液剤容器18側)へのピストン60の移動を制限する。
図3−A(B)には、ピストン60から連通路68を通して液剤容器18内へ吹き込まれる圧縮空気の流れが模式的に示されている。圧縮空気が矢印Fで示されるように、吐出口30を通して液剤容器18内へ直接流入する。この液剤容器18内へ流入した圧縮空気は、シーリング剤32内を浮上し、図2に示されるように、液剤容器18内におけるシーリング剤32の上側に形成された空気層Gに吸収される。
空気層Gの圧力(空気圧)と、シーリング剤32の自重とで液剤容器18内のシーリング剤32は、加圧給液室40内に押し出される。次に、加圧給液室40内に溜まったシーリング剤32は、空気層Gの圧力でジョイントホース54に押し出され、ジョイントホース54内を通って空気入りタイヤ14内へ供給される。
この後、液剤容器18内から略全量のシーリング剤32が吐出され、ジョイントホース54を通して規定量のシーリング剤32がタイヤ14内へ注入完了すると、耐圧ホース44及び圧力配管48が加圧給液室40及び液剤容器18の内部空間を介してジョイントホース54へ連通し、コンプレッサユニット12により発生した圧縮空気はタイヤ14内へ供給開始される。
次に、作業者は、コンプレッサユニット12に設けられた圧力ゲージ78によりタイヤ14の内圧が規定圧になったことを確認したならば、コンプレッサユニット12を停止し、バルブアダプタ76をタイヤバルブ16から取り外す。
作業者は、タイヤ14の膨張完了後一定時間内に、シーリング剤32が注入されたタイヤ14を用いて一定距離に亘って予備走行する。これにより、タイヤ14内部にシーリング剤32が均一に拡散し、シーリング剤32がパンク穴に充填されてパンク穴を閉塞する。予備走行完了後に、作業者は、タイヤ14の内圧を再測定し、必要に応じて再びジョイントホース54のバルブアダプタ76をタイヤバルブ16にねじ止めし、コンプレッサユニット12を再作動させてタイヤ14を規定の内圧まで加圧する。これにより、タイヤ14のパンク修理が完了し、このタイヤ14を用いて一定の距離範囲内で一定速度以下(例えば、80Km/h以下)での走行が可能になる。
以上説明した本発明の実施形態に係るシーリング装置10では、コンプレッサユニット12が耐圧ホース44及び圧力配管48を通してシリンダ56に圧縮空気を供給することにより、ピストン60が液剤容器18側に押出移動し、アルミシール31を突き破る。そして連通路68を通って、液剤容器18内に圧縮空気が流入する。このとき、ピストン60のフランジ部66とシーリング部材58とが当接しピストン60の高さ方向上側(液剤容器18側)への移動が制限される。圧縮空気は、液剤容器18内におけるシーリング剤32の上側に空気層Gを形成して、その圧力とシーリング剤32の自重とで液剤容器18内からシーリング剤32を加圧給液室40内に押し出し、その圧力で、シーリング剤32をジョイントホース54に押し出す。従って、従来例のように、移動体(ここではピストン60)がジョイントホース54を閉じてしまう虞が無く、安定した速度でシーリング剤32を空気入りタイヤ14内へ供給できる。
また、液剤容器18内にシーリング剤32を密封するためのアルミシール31を設けたことにより、従来の中栓でシーリング剤の気密性、液密性を保持していたシーリング装置より、融着作業時に発生する振動や熱によるシーリング剤32の気密性、液密性の低下を防ぐことができる。更に、アルミシール31による液剤容器18内の密封性(主に気密性、液密性)の検査を融着作業直前まで行うことができる。また、従来使用していた中栓と異なり、確実に圧縮空気を液剤容器18内に流入させることができる。
従って、シーリング剤32の保存性を確保するとともに、安定した速度でシーリング剤32を空気入りタイヤ14に供給できる。
また、ピストン60の先端部62が尖形形状のため、アルミシール31を突き破り易くなるとともに、液剤容器18内から押し出されてきたシーリング剤32の重量から受ける圧力も軽減することができる。
また、エアポンプの作動を停止させた際に、タイヤ14からの空気圧により液剤容器18内のシーリング剤32がエアポンプ内へ逆流すると、コンプレッサユニット12の故障原因となるが、図3−B(C)に示すように、ピストン60は、シリンダ56側の圧力と、液剤容器18側の圧力とコイルバネ72の復元力との総和が、ほぼ同じか、シリンダ56側の圧力が低くなると、シリンダ56内に引き戻される。このとき、オーリング70は、シーリング部材58の小孔58Aを塞ぐように引っかかり、ピストン60の引戻移動は静止される。また、オーリング70が小孔58A内に圧縮変形して入り込んだとしても、ピストン60は、フランジ部66とストッパ74とが当接する位置、即ち、初期位置より反液剤容器側への引戻移動がストッパ74により制限される。これにより、シーリング剤32が逆流しても、オーリング70によって、シリンダ56内への侵入が阻止されるためコンプレッサユニット12が故障する虞がない。なお、エアポンプをもう一度作動させれば、シリンダ56内が再加圧されてピストン60は高さ方向上側(液剤容器18側)に移動する。以上のことから、このピストン60の構造を用いれば、シーリング装置にシーリング剤の逆流防止のために、わざわざ逆止弁を設ける必要がなく、逆止弁を設けているシーリング装置と比較すると経済的で且つシーリング装置の小型化が可能となる。
また、シーリング部材58の小孔58Aにオーリング70を圧縮変形して挿入したことにより、耐圧ホース44、圧力配管48及びシリンダ56内は密閉状態となるため、圧縮空気供給時にピストン60に掛かる圧力が向上する。仮に、液剤容器18のアルミシール31が破れたとしても、シリンダ56内へシーリング剤32が入り込むことはない。
Fp-Fa-Fs-Fo-Fw>0(式1)で且つ、Fp、Fa≫Fs、Fo、Fw(式2)の関係が成り立つと、ピストン60でアルミシール31を破ることが可能となる。具体的には、Fpの値は、他の力の合計を上回らないとアルミシール31を破る事ができない。ここで、Fpを大きくするには、シーリング部材58とオーリング70との密着率を上げて圧縮空気の漏れを最小限にして圧力を高めることが有効であり、シリンダ56が圧力を受けるフランジ部66の面積を大きくして受ける圧力を高めることも有効である。また、その他に、Faを小さくすることも(式1)を成り立たせるには有効である。例えば、ピストン60の先端部62をより尖形にすることが有効であり、アルミシール31を薄くすることも有効であり、アルミシール31に切り込みを入れることも有効である。これに基づきシーリング装置10を設計することで、確実にピストン60でアルミシール31を突き破ることができる。
[その他の実施形態]第1実施形態では、液剤容器18と注入ユニット20とが融着により取り付けられているが、その他の実施形態では、液剤容器18と注入ユニット20との結合部は、例えば、ねじ締結でもよく、接着による結合でも良いものとする。
また、第1実施形態では、弾性体をコイルバネ72としているが、その他の実施形態では、弾性変形できれば良いものとする。例えばゴムなどがある。
また、第1実施形態では、シール部材をオーリング70としているが、その他の実施形態では、オーリングと同様に、弾性変形できれば良いものとする。
また、第1実施形態では、オーリング70が弾性変形しているが、その他の実施形態では、シーリング部材58が弾性変形する構成であっても良いものとする。
また、第1実施形態では、シーリング剤32を内部に収容した液剤容器18を用いたが、その他の実施形態では、容器の中身は液体であれば何れのものでもよいもとする。
また、ピストン60でアルミシール31を突き破り、シーリング剤32のシリンダ56内への逆流を防止する逆流防止装置は、シーリング装置以外の装置にも使用できるものである。
[試験例]本発明の効果を確かめるために、従来例のシーリング装置を1種類、本発明の適用された実施例のシーリング装置を1種類用意し、下記の評価項目について評価を行った。
従来例のシーリング装置は、注入ユニットに設けられたエア供給路と気液供給路とを中栓で密閉し、シーリング剤が収容された液剤容器と注入ユニットとを融着にて一体成形したシーリング装置。
実施例のシーリング装置は、第1実施形態と同様に液剤容器をアルミシールで密閉し、注入ユニットと液剤容器とを融着にて一体成形したシーリング装置。
・保存性:液剤容器に密閉したパンクシーリング剤を、雰囲気温度80℃にて46日保存した。保存後、ゲル化物が存在するか目視し、ゲル化物が存在しない場合を○とし、ゲル化物が存在した場合を×として評価し、その結果を表1に示した。
・機能性:シーリング装置のコンプレッサ等のエア供給源を動作させ、圧縮空気を供給し、エア供給路を加圧する。従来例、実施例ともに加圧が一定量に達したとき、従来例であれば中栓が外れ、実施例であればピストンが移動しアルミシールが突き破られ、そして、液剤容器内に圧縮空気が流入し、気液供給路を通り空気入りタイヤにパンクシーリング剤が供給された場合を○とし、圧縮空気又はパンクシーリング剤の流路が確保されなかった場合を×として評価し、その結果を表1に示した。
Figure 0004704862
表1の結果から、従来例のシーリング装置では、中栓潰し代を一定量以下にすると液剤容器内の密封性が不完全となり、パンクシーリング剤の保存性が低減することが明らかである。また、中栓潰し代を一定量以上にすれば、パンクシーリング剤の保全性は向上するが、中栓が外れ難くなり、パンクシーリング剤又は圧縮空気の流路が確保されないことも明らかである。
また、実施例のシーリング装置は、アルミシールにより液剤容器内が完全に密封されているので、パンクシーリング剤の保存性は高く、ピストンの移動により確実にアルミシールを突き破り、液剤容器内に圧縮空気を流入させ、気液供給路を通して空気入りタイヤにパンクシーリング剤を供給できることが明らかである。
従って、本発明が適用された実施例のシーリング装置は、従来例のシーリング装置よりもシーリング剤の保存性及び、確実に空気入りタイヤにパンクシーリング剤を供給することができる機能性において、優れていることが明確である。
本発明の第1実施形態に係るタイヤのシーリング・ポンプアップ装置の構成を示す構成図である。 図1に示されるタイヤのシーリング・ポンプアップ装置における液剤容器及び注入ユニットの構成を示す側面断面図である。 (A)は図1に示されるタイヤのシーリング・ポンプアップ装置における加圧給液室内に圧力配管から圧縮空気を吹き込んだ状態を模式的に示す側面断面図、(B)は図1に示されるタイヤのシーリング・ポンプアップ装置における液剤容器の蓋部をピストンが突き破り連通路を通った圧縮空気が、液剤容器内に流入する状態を模式的に示す側面断面図である。 (C)は図1に示されるタイヤのシーリング・ポンプアップ装置における気液供給路からシーリング剤が逆流したときに、ピストンがエア供給路側に移動して逆流を阻止する状態を模式的に示す側面断面図である。
符号の説明
10 シーリング装置(タイヤのシーリング・ポンプアップ装置)
12 コンプレッサユニット(エア供給手段)
14 タイヤ(空気入りタイヤ)
18 液剤容器
20 注入ユニット
31 アルミシール(蓋部)
32 シーリング剤
40 加圧給液室
44 耐圧ホース(エア供給路)
46 ジョイントカプラ(エア供給路)
48 圧力配管(エア供給路)
54 ジョイントホース(気液供給路)
56 シリンダ(エア供給路)
58 シーリング部材(段差部)
58A 小孔
60 ピストン
62 先端部
66 フランジ部
68 連通路
70 オーリング(シール部材)
72 コイルバネ(弾性体)

Claims (2)

  1. パンクした空気入りタイヤ内に液状のシーリング剤を注入すると共に、該空気入りタイヤ内へ圧縮空気を供給して該空気入りタイヤの内圧を昇圧するタイヤのシーリング・ポンプアップ装置であって、
    前記シーリング剤を内部に収容できると共に、該シーリング剤を吐出する吐出口に設けた蓋部により該内部を密封することができる液剤容器と、
    前記液剤容器に固着され、前記蓋部が破られると前記吐出口を通して前記液剤容器内と連通し、該液剤容器内から前記シーリング剤が流入できる加圧給液室を備えた注入ユニットと、
    一端部が、前記加圧給液室内に配設された前記蓋部に面して開口するように前記注入ユニットに接続されたエア供給路と、
    前記エア供給路の他端部から前記エア供給路内に圧縮空気を供給するエア供給手段と、
    一端部が、前記加圧給液室内に面して開口するように前記注入ユニットに接続されると共に、他端部が前記空気入りタイヤに接続されて前記加圧給液室を該空気入りタイヤ内に連通する気液供給路と、
    前記エア供給路内に設けられ、前記エア供給手段により前記圧縮空気が該エア供給路内に供給されて該エア供給路内が加圧されるに従って、該エア供給路に沿って前記液剤容器側に押出移動し、先端部で前記蓋部を突き破るピストンと、
    前記ピストン内の軸方向に延設され、前記先端部側と反先端部側とに夫々開口を有する通路である連通路と、
    前記ピストンが前記蓋部を突き破った後で、前記ピストンの前記液剤容器側への押出移動を制限する制限手段と、
    を備え
    前記制限手段は、前記エア供給路の前記一端部の開口部分に設けられ前記エア供給路の内径より小径である小孔を有する段差部と、前記ピストンの反先端部側に設けられ前記エア供給路の前記段差部の内径より外径が大きいフランジ部と、を有し、
    前記ピストンの前記連通路の前記先端部側の開口は、前記ピストンの軸方向と直交する方向に配設され、
    前記ピストンの前記先端部側の開口より先端部側の外周に設けられ、前記段差部の内径より、外径が大きい弾性変形できる環状のシール部材と、
    前記段差部と前記フランジ部との間に設けられ、前記ピストンを反液剤容器側に付勢する弾性体と、
    を備えることを特徴とするタイヤのシーリング・ポンプアップ装置。
  2. 前記ピストンの前記先端部は、尖形形状であることを特徴とする請求項1に記載のタイヤのシーリング・ポンプアップ装置。
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