JP4700861B2 - 緩衝包装材の製造方法及び製造装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、緩衝包装材の製造方法及び製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、家電製品や精密機械等の、運搬時等に保護を要する物体に対しては、発泡スチロール等の緩衝材で包むことが広く行われていた。しかし、最近の廃棄物問題により、体積をとらず、少ない材料で済む緩衝包装材が必要とされるようになってきた。
上記の問題に対応したものとして、軟質プラスチックフィルムを熱圧着することにより、複数の小胞を形成し、このそれぞれの小胞に、空気を充填することにより緩衝包装材を形成する方法がある。これを用いて、家電製品等の被包装物Aを図6のように包装すると、小胞内の空気によりクッション作用をなし、対象物を外部の衝撃から保護することができる。又、使用後は小胞の空気を抜くことで減容でき、廃棄時にも邪魔にならないものである。
【0003】
この緩衝包装材の製造方法及び製造装置の一つとして、国際公開番号WO95/25681に示されるようなものがある。これは、二枚の軟質プラスチックフィルムからなる材料シートを連続的に搬送し、このシートを熱圧着しつつ、同時にシート間に空気を供給し、前記の熱圧着されない部分に空気が充填されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしこれは、材料シートから一連の作業で空気の充填を行うものである。そのため、加熱量や空気充填量の調整を同時に行わなければならないことにより、加工スピードの調整が難しかった。
【0005】
本願の発明者は上記の問題に鑑み、あらかじめ空気充填部を形成した原反を用いて、この原反の空気充填部に空気を充填する装置を試作した。この装置によると、原反に空気を充填する工程のみからなるため、上記の装置に比べて、構造が簡単であり、空気充填量や加工スピードの調整も容易であることが利点となっている。
この装置は、図7に示すように、空気を充填するためのノズル101を原反102の搬送方向102Xに対向するようにして、原反102に設けられた空気導入路103に配位するものである。ノズル101には切開刃101aが設けられており、搬送される原反102を切り裂きつつ、ノズル101から噴出する空気104を空気導入路103を通して、空気充填部105に充填するものである。
しかし、実際にこの装置を試作し、使用してみると、切開刃101aの部分で原反102が引っ掛かってしまうことがあり、円滑に加工できないことがあった。又、切開刃101aが鋭利であるため、引っ掛かった原反102を外す際等に怪我をする可能性があり、取り扱いに注意を要するものであった。
【0006】
本願発明はこれら上記の問題に鑑み、構造が簡単であり、空気充填量や加工スピードの調整が容易で、かつ安全な緩衝包装材の製造方法及び製造装置を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本願第1の発明においては、少なくとも2枚の長尺の樹脂製のシート11a,11bからなる原反1を材料とする、緩衝包装材の製造方法において、
原反1には少なくとも、長手方向Lに伸びる1本のサイドシール12と、短手方向Sに、上記サイドシール12に交わるようにして、複数のボトムシール13が間隔を保って形成されたものであり、
上記のサイドシール12がなされていない側である、長手方向Lに伸びる側端部分1aについては、長尺樹脂シート11a,11bが接合されない部分である空気導入路14が形成されたものであり、これらのシール12,13により、シート11a,11bが接合され、当該原反1に、片側1bが閉じた、短手方向Sに伸びる複数の空気充填部15が区画されたものであり、
長手方向Lに連続して搬送される、上記の原反1に対して、ノズル2と、空気導入路サイドシール形成手段5と、エア止め部材3とを配位し、
エア止め部材3よりも上流側L1において、空気導入路14の長手方向Lに沿ってシート11a,11bを接合して空気導入路サイドシール16を形成する工程と、
エア止め部材3が空気導入路14を押圧することにより、空気導入路14のエア止め部材3よりも下流側L2に流出する空気が、エア止め部材3よりも上流側L1に逆流することを防止し、且つ、エア止め部材3の上流側L1から下流側L2への空気の導通を許した状態で、空気導入路14に配位されたノズル2から空気充填部15に対して、空気を充填する工程とを行うことを特徴とする緩衝包装材の製造方法を提供する。
【0008】
又、本願第2の発明においては、第1の発明において、エア止め部材3には、外周面31に空気通過溝32が設けられるものであり、
ノズル2は、ノズル基端部23が空気導入路サイドシール形成手段5の上流側L1において空気導入路14から引き出されるものであり、ノズル先端部21が、空気導入路14の空気通過溝32に位置する箇所から下流側L2に挿入されることにより、ノズル先端部21がエア止め部材3の下流側L2に達し、
ノズル先端部21の側面であり、エア止め部材3よりも下流側L2に設けられた空気噴出口22から、空気封入部15に向かって気流Fが噴出するものであることを特徴とする、緩衝包装材の製造方法を提供する。
【0009】
又、本願第3の発明においては、第1又は第2の発明において、空気充填部15に空気が充填された後に、空気充填部15の開口部分15aが接合されて閉止される工程を有することを特徴とする緩衝包装材の製造方法を提供する。
【0010】
又、本願第4の発明においては、第1又は第2の発明において、空気充填部15の開口部分15aに逆止弁17が形成された原反1を用いることを特徴とする緩衝包装材の製造方法を提供する。
【0011】
又、本願第5の発明においては、少なくとも2枚の長尺の樹脂製のシート11a,11bからなる原反1を材料とする、緩衝包装材の製造装置において、
原反1には少なくとも、長手方向Lに伸びる1本のサイドシール12と、短手方向Sに、上記サイドシール12に交わるようにして、複数のボトムシール13が間隔を保って形成されたものであり、上記のサイドシール12がなされていない側である、長手方向Lに伸びる側端部分1aについては、長尺樹脂シート11a,11bが接合されない部分である空気導入路14が形成されたものであり、これらのシール12,13により、シート11a,11bが接合され、当該原反1に、片側1bが閉じた、短手方向Sに伸びる複数の空気充填部15が区画されたものであり、
当該装置には、搬送手段と、ノズル2と、空気導入路サイドシール形成手段5と、エア止め手段3とが配位されるものであり、
搬送手段は、原反1を長手方向Lに連続して搬送する手段であり、
ノズル2は、ノズル先端部21が空気導入路14に配位され、ノズル2に形成された空気噴出口22から噴出する気流Fにより、空気充填部15に向けて空気が送られるものであり、
空気導入路サイドシール形成手段5は、エア止め手段3よりも上流側L1において、空気導入路14の長手方向Lに沿ってシート11a,11bを接合して空気導入路サイドシール16を形成する手段であり、
エア止め手段3は、空気導入路14を押圧するための手段であり、原反1を挟んで対向する少なくとも2本のローラー3a,3bからなり、空気通過溝32が、このうち少なくとも一方側のローラー3a,3bの外周面31に設けられるものであり、
この空気通過溝32には、ノズル2から噴出される空気が上流側L1から下流側L2に向けて通されるか、あるいは、ノズル先端部21が通されて下流側L2に達するものであることを特徴とする緩衝包装材の製造装置緩衝包装材の製造装置を提供する。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に、図面と共に、本願発明に係る緩衝包装材の製造装置を例示して説明する。図1は、本願発明に係る原反を示す斜視図であり、図2は、本願発明に係る緩衝包装材の製造装置を示す正面図である。
【0013】
本願発明に係る製造装置は、別の装置にて加工が既になされた原反1に対し、空気を充填することにより緩衝包装材として完成させるものである。
原反1は、本例においては図1に示すように、2枚の長尺樹脂シート11a,11bを重ね合わせ、熱圧着(ヒートシール)等の手段により空気充填部15を区画形成したものである。空気充填部15は、本例においては、長手方向Lのうち一端側1bには連続してシールされたサイドシール12が設けられるものであり、短手方向Sには、サイドシール12と直交するようにして一定の間隔をもってボトムシール13がなされている。これらのシール12,13により、一端1bが閉鎖された空間である空気充填部15が形成されている。長手方向Lについて、他端側1aには、上記のシール12,13がなされない部分である空気導入路14が設けられている。この側には一端側1bと異なりサイドシールが設けられていないが、このままでは、2枚のシート11a,11bがばらつくことがあり、扱いが不便である。よって、本例においては、断続的に点状の仮止めシール18を設け、これを防止している。又、本例においては、空気充填部15の開口部分15aにおいて、逆止弁17が設けられている。この構造については詳述しないが、空気導入路14から空気充填部15へは空気の流れを許容し、逆の方向に関しては遮断がなされるものであり、これにより、空気充填部15に一度空気が充填されると、そのままの状態を保持するようになっている。
尚、上記の仮止めシール18の形成は必須のものではなく、表裏のシート11a,11bが接合されない状態のままであっても良い。
【0014】
原反1は、図2に示すように、ロールの状態でホルダー部4にセットされて搬送される。ホルダー部4の周辺には、駆動機構41や張力調整機構42が設けられており、下流方向L2において、後述する各工程が円滑に行われるように搬送がなされるようになっている。又、ホルダー部4には、必要に応じてシート量感知機構(図示しない)が設けられている。
【0015】
下流方向L2に搬送される原反1は、次に、図4に示すように、ノズル基端部23を通過し、そしてノズル先端部21が原反1の空気導入路14に導かれる。
ノズル2は、ノズル先端部21が下流方向L2に合わせて伸ばされるものであり、ノズル基端部23において、本例では直角に折り曲げられて、原反1から外部に出ている。この出ている部分に、コンプレッサー等の圧縮空気の供給源からつながる空気の供給路が接続される(図示しない)。尚、ノズルには、本例においては内径4mmのパイプが用いられている。
この際に、原反1に形成されていた仮止めシール18は、原反1がノズル基端部23の分離板24を通過することにより切開される。仮止めシール18は、点状に形成されたものであるため、容易に切開がなされ、支障なく原反1が下流側L2に搬送される。
【0016】
次に、原反1はヒーター部5を通過する。このヒーター部5では、この時点で長手方向Lの端部1aが開放されている空気導入路14に対して、シート11a,11bを加熱することにより、空気導入路サイドシール16を形成し、空気導入路14を長手方向Lに伸びる、扁平な筒状の空間とする。これにより、ノズル先端部21の空気噴出口22から供給される空気を、外部に逃さずに空気充填部15に導くことができるようになる。
本例においては、ヒーター51の上流側で、押さえローラー52によってまず表裏のシート11a,11bが揃えられ、その後ヒーター51によって圧着がなされる。これにより、空気導入路サイドシール16が形成される。
尚、この押さえローラー52は、所定の角度をもって外側方向に振られており(本例では約3°)、これにより、空気導入路14の部分に斜め外側への張力がかかり、円滑にシート11a,11bが揃えられるようになっている。
【0017】
次に、原反1はエア止めローラー3を通過する。このエア止めローラー3は、原反13の短手方向Sについて押圧を行うためのものであり、図3に示すように、原反1を挟むように上下に対向して設けられる1組のローラーである。本例では、表面の材質はウレタン樹脂(硬度70°)である。これにより、空気導入路14の上流側L1が閉じられ、ノズル2から導入される空気が、上流側L1に抜けることなく空気充填部15に導かれる。尚、空気導入路14の下流側L2は、後述する送りローラー6の押圧により閉じられている。
又、エア止めローラー3は、空気導入路14を閉鎖するものであれば、板状のもの等ローラー以外の他の形態をとっても良い。又、本例のように、原反1の短手方向Sの全幅を閉鎖することは必須の条件ではなく、空気導入路14の部分のみを押圧するものであっても良く、種々に変更できる。
【0018】
このエア止めローラー3の周方向の外周面31には、周方向に一周するように空気通過溝32が形成されている。本例では、上下それぞれのエア止めローラー3に半円形の空気通過溝32が設けられており、それぞれの各空気通過溝32により形成される空間は円形形状を呈している。本例では、この部分に長手方向Lにノズル先端部21が貫通している。そして、エア止めローラー3よりも下流側L2におけるノズル先端部21には空気噴出口22が本例では8つ設けられている。これにより、エア止めローラー3の空気通過溝32の設けられていない部分においては、各ローラー3の外周面31が密着するため、空気導入路14が閉鎖されるものであるが、空気通過溝32の部分においては空間があるため、空気導入路14に送られる空気(本例ではノズル2の内部を通る空気)が通り抜けることができるものである。
尚、エア止めローラー3とノズル2との位置関係は、本例のものに限られるものではなく、種々に変更して実施が可能である。例えば、エア止めローラー3に対して、ノズルの長さを延長したり短縮するものとして良い。特に、図5に示すように、エア止めローラー3の中心軸Cの位置でノズル2の端面を止めて、この端面に形成される空気噴出口22から噴出させた気流Fを、空気通過溝32によって形成される空間を通して下流側L2の空気導入路14に送るものとしても良い。
又、本例では、空気通過溝32の形成される数を1つのエア止めローラー3につき1本としているが、ノズル2の形状に合わせて2本以上の複数としても良い。又、空気通過溝32の形状も、四角形や三角形の形状としても良く、種々に変更し得る。
【0019】
次に、上記の工程を経た原反1に対して、コンプレッサー等の圧縮空気の供給源(図示しない)より送られる空気がノズル基端部23から導かれ、ノズル先端部21の空気噴出口22から気流Fとして噴出されることにより空気が充填される。空気噴出口22は、本例においては、ノズル先端部21の側面であり、空気充填部15に向かって複数開口されているものであり、ここから気流Fが噴出することにより、空気充填部15に円滑に空気を送ることができるようになっている。
尚、ノズル2の形状や、空気噴出口22の形成される位置や、ノズル2とエア止めローラー3等の構成要素との位置関係は、本例のものに限られるものではなく、既に上記にも例示したように、種々に変更して実施し得るものである。
【0020】
本例においては、逆止弁17を設けた原反1を用いているため、空気充填後は、空気充填部15が膨張したままの状態が保持される。
尚、逆止弁17を設けない原反1を用いる場合においては、そのままではすぐに空気が逆流して抜けてしまうため、空気の充填と同時に、空気充填部15の開口部分15aにサイドシールを形成することにより閉鎖を行う。この場合は、空気充填部15が、既に空気が充填され膨らんだ状態であるため、表裏のシートを確実に接合するために、このサイドシールを形成するためのヒーターよりも空気充填部15の内部寄りに、ローラーを設け、このローラーで押さえながらサイドシールを形成する(図示はしない)。
【0021】
そして、空気が充填された状態の原反1は、送りローラー6により、更に下流側L2に搬送される。そして、図2に示すようにカッター7により、長手方向Lについて必要寸法毎に切断がなされる。これにより、所望の長さを持つ緩衝包装材が完成される。
このカッター7は、回動軸71と刃72とシリンダー73とからなり、短手方向Sに伸びる回動軸71に、同じく短手方向Sに、回動軸71を中心として所定角度内で回動可能な刃72が形成されたものである。
これら回動軸71及び刃72は、シリンダー73に取り付けられており、シリンダー73が下方に移動すると、それに伴い、鉛直下方を向いた状態の刃72が下方に移動し、原反1が切断される。そして原反1の切断直後に、回動軸71が回転して、図2上に点線で示されるように、下流側L2の斜め方向に刃72が跳ね上げられるため、連続して下流側L2に送られている原反1に対して、刃72が干渉しないようになっている。そしてシリンダー73が上方に復帰すると共に、刃72も鉛直下方を向いた状態に復帰して、次の切断作業に備えられる。
ここで、本例では、送りローラー6の径が、図4に示すように空気充填部15に当たる部分61では小さく、空気導入路14に当たる部分62では大きくなっており、段差がある。これは、空気充填部15においては、既に空気が充填されている状態であるために厚くなっており、対して空気導入路14においては、薄いままであるため、この差に合わせ、原反1が円滑に搬送されるようにするためである。これにより、空気導入路14のノズル2の位置する部分よりも下流側L2についても、押圧がなされるため、空気充填部15に効率良く空気を充填させることができる。
【0022】
以上が、本願発明に係る装置における工程の流れである。この装置により、原反1に一連の工程で空気充填部15に空気が充填されるために、連続的で効率良く緩衝包装材を製造することが可能となっている。又、構造も簡単なものとなっている。
従来のように、材料シートに対し各シールを形成して、同時に空気を充填する装置に比べると、各シールを形成した後に空気を充填するものであるため(本例では各シール12,13が既に形成された原反1を用いている)、空気充填部15に充填される空気量の調整が容易であり、加工スピードの調整も容易である。よって、製造される緩衝包装材の品質を安定させることができる。又、各工程毎のスピード調整も容易であり、材料シートの材質や厚みに合わせて最適な条件で緩衝包装材を製造することができる。そして、従来試作した装置のように、ノズルに切開刃を用いる必要がないことにより、比較的安全な装置とすることができる。
【0023】
尚、各工程の順序については、ここに記した順序どおりのものに限られるものではない。特に、ノズル2を空気導入路14に配位する工程からエア止めローラー3が空気導入路14を閉鎖するまでの各工程については、本願発明の範囲内において適宜入れ替えても良いし、又、同時に行うものであっても良い。
【0024】
又、各ローラー等を駆動させる駆動源については、モータ等の各種原動機を用いることができるが、各部分毎に別個に設けるものとしても良いし、一つの原動機を集中して設けて、ベルトやギヤにより各部分に伝達するものとしても良い。
【0025】
尚、本願発明に係る装置に用いる原反1において、空気導入路14は、本例のようにシート1の一端側1aにのみ形成されるものに限定されず、両側1a,1bに形成されるものとしても良い。この場合は、原反1の両側1a,1bから空気を導入することができるため、効率良く空気を充填することができる。尚、この形態においては、空気充填部15の中間に当たる部分にシールにより仕切りを設けたり、空気を充填しない部分を形成しても良い。
又、空気充填部15には、図6のような使用状態とするために、折代として、空気充填部15の一部を接合したものであるポイントシール15bを、他のシール12,13の形成と同時に形成しても良い。
【0026】
又、本例では、原反1に空気を充填するための装置について示したが、原反1を製造する装置と一体のものとして、連続の工程で材料シートから緩衝包装材を製造するようにしても良い。
又、この装置の下流側L2に包装機を連結し、一連の作業で材料シートあるいは原反1に空気を充填し、続けて被包装物Aを包装して仕上げるような装置を構成しても良い。
【0027】
【発明の効果】
本願の発明においては、構造が簡単であり、連続的で効率良く緩衝包装材を製造することが可能となる。又、空気充填部に充填する空気量の調整が容易であり、加工スピードの調整も容易である。又、ノズルに切開刃を設ける必要がないことより、比較的安全な装置とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態の一例である、原反を示す斜視図である。
【図2】本願発明の実施の形態の一例である、緩衝包装材の製造装置を示す正面図である。
【図3】本願発明の実施の形態の一例である、緩衝包装材の製造装置において、空気を充填する部分を示す要部拡大正面図である。
【図4】本願発明の実施の形態の一例である、緩衝包装材の製造装置において、空気を充填する部分を示す要部拡大平面図である。
【図5】本願発明の他の実施の形態の一例に係るエア止めローラーとノズルとの関係を示すものであり、(A)は要部拡大平面図であり、(B)は(A)のI−I断面図である。
【図6】緩衝包装材の使用方法を示す斜視図である。
【図7】従来(試作品)の加工方法を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 原反
1a 原反の他端側
1b 原反の一端側
11a,11b シート
12 サイドシール
13 ボトムシール
14 空気導入路
15 空気充填部
15a 空気充填部の開口部分
16 空気導入路サイドシール
17 逆止弁
2 ノズル
21 ノズル先端部
22 空気噴出口
23 ノズル基端部
3 エア止め部材、エア止め手段、エア止めローラー
3a 上部エア止めローラー
3b 下部エア止めローラー
31 外周面(エア止めローラー)
32 空気通過溝
5 空気導入路サイドシール形成手段、ヒーター部
F 気流
L 原反の長手方向
L1 上流側
L2 原反の搬送方向、下流側
S 原反の短手方向

Claims (5)

  1. 少なくとも2枚の長尺の樹脂製のシート(11a,11b)からなる原反(1)を材料とする、緩衝包装材の製造方法において、
    原反(1)には少なくとも、長手方向(L)に伸びる1本のサイドシール(12)と、短手方向(S)に、上記サイドシール(12)に交わるようにして、複数のボトムシール(13)が間隔を保って形成されたものであり、
    上記のサイドシール(12)がなされていない側である、長手方向(L)に伸びる側端部分(1a)については、長尺樹脂シート(11a,11b)が接合されない部分である空気導入路(14)が形成されたものであり、
    これらのシール(12,13)により、シート(11a,11b)が接合され、当該原反(1)に、片側(1b)が閉じた、短手方向(S)に伸びる複数の空気充填部(15)が区画されたものであり、
    長手方向(L)に連続して搬送される、上記の原反(1)に対して、ノズル(2)と、空気導入路サイドシール形成手段(5)と、エア止め部材(3)とを配位し、
    エア止め部材(3)よりも上流側(L1)において、空気導入路(14)の長手方向(L)に沿ってシート(11a,11b)を接合して空気導入路サイドシール(16)を形成する工程と、
    エア止め部材(3)が空気導入路(14)を押圧することにより、空気導入路(14)のエア止め部材(3)よりも下流側(L2)に流出する空気が、エア止め部材(3)よりも上流側(L1)に逆流することを防止し、且つ、エア止め部材(3)の上流側(L1)から下流側(L2)への空気の導通を許した状態で、空気導入路(14)に配位されたノズル(2)から空気充填部(15)に対して、空気を充填する工程とを行うことを特徴とする緩衝包装材の製造方法。
  2. エア止め部材(3)には、外周面(31)に空気通過溝(32)が設けられるものであり、
    ノズル(2)は、ノズル基端部(23)が空気導入路サイドシール形成手段(5)の上流側(L1)において空気導入路(14)から引き出されるものであり、ノズル先端部(21)が、空気導入路(14)の空気通過溝(32)に位置する箇所から下流側(L2)に挿入されることにより、ノズル先端部(21)がエア止め部材(3)の下流側(L2)に達し、
    ノズル先端部(21)の側面であり、エア止め部材(3)よりも下流側(L2)に設けられた空気噴出口(22)から、空気封入部(15)に向かって気流(F)が噴出するものであることを特徴とする、請求項1に記載の緩衝包装材の製造方法。
  3. 空気充填部(15)に空気が充填された後に、
    空気充填部(15)の開口部分(15a)が接合されて閉止される工程を有することを特徴とする、請求項1又は2に記載の緩衝包装材の製造方法。
  4. 空気充填部(15)の開口部分(15a)に逆止弁(17)が形成された原反(1)を用いることを特徴とする、請求項1又は2に記載の緩衝包装材の製造方法。
  5. 少なくとも2枚の長尺の樹脂製のシート(11a,11b)からなる原反(1)を材料とする、緩衝包装材の製造装置において、
    原反(1)には少なくとも、長手方向(L)に伸びる1本のサイドシール(12)と、短手方向(S)に、上記サイドシール(12)に交わるようにして、複数のボトムシール(13)が間隔を保って形成されたものであり、
    上記のサイドシール(12)がなされていない側である、長手方向(L)に伸びる側端部分(1a)については、長尺樹脂シート(11a,11b)が接合されない部分である空気導入路(14)が形成されたものであり、
    これらのシール(12,13)により、シート(11a,11b)が接合され、当該原反(1)に、片側(1b)が閉じた、短手方向(S)に伸びる複数の空気充填部(15)が区画されたものであり、
    当該装置には、搬送手段と、ノズル(2)と、空気導入路サイドシール形成手段(5)と、エア止め手段(3)とが配位されるものであり、
    搬送手段は、原反(1)を長手方向(L)に連続して搬送する手段であり、
    ノズル(2)は、ノズル先端部(21)が空気導入路(14)に配位され、ノズル(2)に形成された空気噴出口(22)から噴出する気流(F)により、空気充填部(15)に向けて空気が送られるものであり、
    空気導入路サイドシール形成手段(5)は、エア止め手段(3)よりも上流側(L1)において、空気導入路(14)の長手方向(L)に沿ってシート(11a,11b)を接合して空気導入路サイドシール(16)を形成する手段であり、
    エア止め手段(3)は、空気導入路(14)を押圧するための手段であり、
    原反(1)を挟んで対向する少なくとも2本のローラー(3a,3b)からなり、
    空気通過溝(32)が、このうち少なくとも一方側のローラー(3a,3b)の外周面(31)に設けられるものであり、
    この空気通過溝(32)には、ノズル(2)から噴出される空気が上流側(L1)から下流側(L2)に向けて通されるか、
    あるいは、ノズル先端部(21)が通されて下流側(L2)に達するものであることを特徴とする緩衝包装材の製造装置。
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