しかしながら、これまで画像処理制御情報および撮影条件といった情報は、設定された条件に応じて、ディジタルスチルカメラ等の画像データの生成装置によって自動的に付与されていた。したがって、例えば、撮影シーン等を誤って設定し、撮影した場合であっても、ユーザは画像処理制御情報および撮影条件といった情報を修正することができなかった。この結果、画像処理を実行するにあたりこれら情報を利用する画像処理装置では、却って不適切な画像処理が実行されてしまうおそれがあった。
また、近年ではディジタルスチルカメラと直接接続可能なタイプのプリンタが実用化されつつあり、かかる場合には、ディジタルスチルカメラにおいて画像処理制御情報等の情報を編集できれば便利である。
本発明は、上記問題点並びに要求を満たすためになされたものであり、画像処理制御情報または撮影条件の編集作業を実行することができる画像データの生成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明の第1の態様は、画像データを生成する画像データ生成装置を提供する。本発明の第1の態様に係る画像データ生成装置は、撮影条件を設定する撮影条件設定手段と、画像データを生成する画像データ生成手段と、前記設定された撮影条件の少なくとも一部を用いて前記生成された画像データに対して画像処理を施す撮影時画像処理手段と、前記画像処理が施された画像データと前記撮影条件とを関連付けて記憶する画像データ記憶手段と、前記画像データ記憶手段から所望の画像データを選択する画像データ選択手段と、前記選択された画像データに関連付けられた撮影条件を表示する撮影条件表示手段と、前記表示された撮影条件を変更する撮影条件変更手段とを備えることを特徴とする。
本発明の第1の態様に係る画像データ生成装置によれば、画像データ記憶手段から選択された所望の画像データに関連付けられた撮影条件を変更する撮影条件変更手段を備えるので、画像データの生成後に撮影条件の編集作業を実行することができる。
本発明の第1の態様に係る画像データ生成装置はさらに、前記変更された撮影条件と前記選択された画像データとを関連付けて出力する出力手段を備えても良い。かかる場合には、画像処理装置に対して、直接、画像データと更新された撮影条件を関連付けて供給することができる。また、画像データに対して更新された撮影条件が関連付けられているので、更新された撮影条件を利用した画像データに対する種々の処理が可能となる。
本発明の第1の態様に係る画像データ生成装置はさらに、前記出力手段により関連付けて出力された、前記変更された撮影条件と前記選択された画像データとを記憶媒体に格納する格納手段を備えても良い。かかる場合には、画像データと更新された撮影条件を関連付けて記憶媒体に保存することができると共に、画像処理装置に対して記憶媒体を介して画像データと更新された撮影条件とを供給することができる。
本発明の第1の態様に係る画像データ生成装置において、前記撮影条件は、撮影場面であっても良い。かかる場合には、撮影場面に適した画像処理が可能になると共に、現実の撮影場面と異なる撮影場面が設定されてしまった場合であっても、事後的に適切な撮影場面へと変更することができるので画像データに対する画像処理を適切なものとすることができる。
本発明の第2の態様は、画像データを生成する画像データ生成装置を提供する。本発明の第2の態様に係る画像データ生成装置は、撮影条件を設定する撮影条件設定手段と、画像データを生成する画像データ生成手段と、前記撮影条件に応じた画像処理時における前記画像データの処理条件を指定する画像処理制御情報と、前記画像データと、を関連付けて格納する画像データ記憶手段と、前記画像データ記憶手段から所望の画像データを選択する画像データ選択手段と、前記選択された画像データに関連付けられた画像処理制御情報を表示する画像処理制御情報表示手段と、前記表示された画像処理制御情報を変更する画像処理制御情報変更手段とを備えることを特徴とする。
本発明の第2の態様に係る画像データ生成装置によれば、画像データ記憶手段から選択された所望の画像データに関連付けられた画像処理制御情報を変更する画像処理制御情報変更手段を備えるので、画像データの生成後に画像処理制御情報の編集作業を実行することができる。
本発明の第2の態様に係る画像データ生成装置において、前記画像処理制御情報は、撮影場面に応じた複数のパラメータ値の組み合わせであっても良い。かかる場合には、複数のパラメータ値の組み合わせによって撮影場面に応じた画像処理の条件を指定することができる。また、現実の撮影場面にそぐわない複数のパラメータ値の組み合わせが設定されてしまった場合であっても、事後的に適切な複数のパラメータ値の組み合わせへと変更することができる。この結果、画像データに対する、撮影場面にそぐわない画像処理を防ぎ、撮影後に現実の撮影場面に応じた画像処理を指定することができる。
本発明の第2の態様に係る画像データ生成装置はさらに、複数の前記画像処理制御情報を記憶する画像処理制御情報を記憶する画像処理制御情報記憶手段を備え、前記画像処理制御情報表示手段は、前記画像処理制御情報記憶手段から前記選択された画像データに関連付けられた画像処理制御情報を取得し、表示しても良い。かかる場合には、画像データを選択することによって画像データに関連付けられている画像処理制御情報を取得、表示することができる。
本発明の第2の態様に係る画像データ生成装置はさらに、前記画像データとその画像データに関連付けられた前記画像処理制御情報とを出力する画像データ出力手段を備えても良い。かかる場合には、画像処理装置に対して、直接、画像データと更新された画像処理制御情報を関連付けて供給することができる。また、画像データに対して更新された画像処理制御情報が関連付けられているので、更新された画像処理制御情報によって画像データに対する画像処理の条件を指定することが可能となる。
本発明の第2の態様に係る画像データ生成装置において、前記画像データ生成手段は、前記設定された撮影条件に応じて前記生成された画像データに対して撮影時画質調整を施しても良い。かかる場合には、撮影条件を反映した画像データを生成することができる。
本発明の第3の態様は、画像データの生成装置を提供する。本発明の第3の態様に係る画像データの生成装置は、撮影条件を設定する撮影条件設定手段と、画像データを生成する画像データ生成手段と、前記撮影条件に応じた画像処理時における前記画像データの処理条件を指定する画像処理制御情報と、前記画像データと、を関連付けて格納する画像データ記憶手段と、前記画像データ記憶手段から所望の画像データを選択する画像データ選択手段と、前記選択された画像データに関連付けられた画像処理制御情報を用いて前記選択された画像データに対して画像処理を実行する画像処理手段と、前記画像処理が施された画像データの画像を表示する画像表示手段と、前記表示されている画像データに関連付けられた画像処理制御情報を変更する画像処理制御情報変更手段と、前記変更された画像処理制御情報を用いて前記表示されている画像の表示を更新する画像表示更新手段とを備えることを特徴とする。
本発明の第3の態様に係る画像データ生成装置によれば、変更された画像処理制御情報を用いて表示されている画像の表示を更新することができるので、画像データの対して変更した画像処理制御情報を適用した結果を確認しつつ画像処理制御情報を編集することができる。したがって、画像処理制御情報の編集をより適切なものとすることができる。
本発明の第3の態様に係る画像データ生成装置においてにおいて、前記画像処理制御情報は、撮影場面に応じた複数のパラメータ値の組み合わせであっても良い。かかる場合には、複数のパラメータ値の組み合わせによって撮影場面に応じた画像処理の条件を指定することができる。また、現実の撮影場面にそぐわない複数のパラメータ値の組み合わせが設定されてしまった場合であっても、事後的に適切な複数のパラメータ値の組み合わせへと変更することができる。この結果、画像データに対する、撮影場面にそぐわない画像処理を防ぎ、撮影後に現実の撮影場面に応じた画像処理を指定することができる。
本発明の第3の態様に係る画像データ生成装置において、
前記画像表示更新手段は、
前記変更された画像処理制御情報を用いて前記表示されている画像データに 対して更新画像処理を実行する更新画像処理手段と、
前記更新画像処理が施された画像データを用いて前記画像表示手段に表示さ れている画像を更新する表示画像更新手段とを備えても良い。かかる場合には、変更された画像処理制御情報を用いて画像データに対して画像処理を施し、画像処理が施された画像データを用いて表示画像を更新することができるので、画像処理制御情報の変更に伴う実際の画像処理結果を確認しつつ画像処理制御情報の編集を実行することができる。
本発明の第3の態様に係る画像データ生成装置はさらに、複数の前記画像処理制御情報を記憶する画像処理制御情報を記憶する画像処理制御情報記憶手段を備え、前記画像処理手段は、前記画像処理制御情報記憶手段から前記選択された画像データに関連付けられた画像処理制御情報を取得し、画像処理を実行しても良い。かかる場合には、画像データを選択することによって画像データに関連付けられている画像処理制御情報を取得、表示することができる。
本発明の第3の態様に係る画像データ生成装置はさらに、前記更新画像処理が施された画像データを出力する更新画像データ出力手段を備えても良い。かかる場合には、画像処理装置に対して、直接、画像データと更新された画像処理制御情報を関連付けて供給することができる。また、画像データに対して更新された画像処理制御情報が関連付けられているので、更新された画像処理制御情報によって画像データに対する画像処理の条件を指定することが可能となる。
本発明の第3の態様に係る画像データ生成装置において、前記画像データ生成手段は、前記設定された撮影条件に応じて前記生成された画像データに対して撮影時画質調整を施しても良い。かかる場合には、撮影条件を反映した画像データを生成することができる。
本発明の第4の態様は、画像データを生成する画像データ生成装置を提供する。本発明の第4の態様に係る画像データ生成装置は、画像処理時における画像データの処理条件を指定する複数の画像処理制御情報を記憶する記憶手段と、前記複数の画像処理制御情報の中から所望の画像処理制御情報を選択し、表示する画像処理制御情報表示手段と、前記表示された画像処理制御情報を変更する画像処理制御情報変更手段と、前記変更された画像処理制御情報を用いて前記選択された画像処理制御情報を更新する画像処理制御情報更新手段と、画像データを生成する画像データ生成手段と、前記撮影条件に応じて前記記憶手段から画像処理制御情報を取得する画像処理制御情報取得手段と、前記取得された画像処理制御情報を前記生成された画像データに関連付けて出力する画像データ出力手段とを備えることを特徴とする。
本発明の第4の態様に係る画像データ生成装置によれば、記憶手段に格納されている複数の画像処理制御情報の中から所望の画像処理制御情報を選択し、表示し、表示された画像処理制御情報を変更し、変更された画像処理制御情報を用いて選択された画像処理制御情報を更新することができるので、画像データとは独立して画像処理制御情報を更新することができる。したがって、画像処理制御情報を予め所望の内容へと変更しておくことができる。
本発明の第4の態様に係る画像データ生成装置において、前記画像処理制御情報は、撮影場面に応じた複数のパラメータ値の組み合わせであっても良い。
本発明の第5の態様は、画像データを生成する画像データ生成方法を提供する。本発明の第5の態様に係る画像データ生成方法は、撮影条件を設定し、前記設定した撮影条件の少なくとも一部を用いて画像処理を施しつつ画像データを生成し、前記画像処理を施した画像データと前記撮影条件とを関連付けて記憶装置に格納し、前記記憶装置から所望の画像データを選択し、前記選択した画像データに関連付けられた撮影条件を表示し、前記表示した撮影条件を変更することを特徴とする。
本発明の第5の態様に係る画像データ生成方法によれば本発明の第1の態様に係る画像データ生成装置と同様の作用効果を得ることができる。また、本発明の第5の態様に係る画像データ生成方法は、本発明の第1の態様に係る画像データ生成装置と同様にしてい種々の態様にて実現され得る。
本発明の第6の態様は、画像データを生成する画像データ生成方法を提供する。本発明の第6の態様に係る画像データ生成方法は、撮影条件を設定し、画像データを生成し、前記撮影条件に応じた画像処理時における前記画像データの処理条件を指定する画像処理制御情報と、前記画像データと、を関連付けて記憶装置に格納し、前記記憶装置から所望の画像データを選択し、前記選択した画像データに関連付けられた画像処理制御情報を表示し、前記表示した画像処理制御情報を変更することを特徴とする。
本発明の第6の態様に係る画像データ生成方法によれば本発明の第2の態様に係る画像データ生成装置と同様の作用効果を得ることができる。また、本発明の第6の態様に係る画像データ生成方法は、本発明の第2の態様に係る画像データ生成装置と同様にしてい種々の態様にて実現され得る。
本発明の第7の態様は、画像データの生成方法を提供する。本発明の第7の態様に係る画像データ生成方法は、撮影条件を設定し、画像データを生成し、前記撮影条件に応じた画像処理時における前記画像データの処理条件を指定する画像処理制御情報と、前記画像データと、を関連付けて記憶装置に格納し、前記記憶装置から所望の画像データを選択し、前記選択し画像データに関連付けられた画像処理制御情報を用いて前記選択された画像データに対して画像処理を実行し、前記画像処理を施した画像データの画像を表示し、前記表示されている画像データに関連付けられた画像処理制御情報を変更し、前記変更した画像処理制御情報を用いて前記表示されている画像の表示を更新することを特徴とする。
本発明の第7の態様に係る画像データ生成方法によれば本発明の第3の態様に係る画像データ生成装置と同様の作用効果を得ることができる。また、本発明の第7の態様に係る画像データ生成方法は、本発明の第3の態様に係る画像データ生成装置と同様にしてい種々の態様にて実現され得る。
本発明の第8の態様に係る画像データを生成する方法は、記憶装置に格納されている、画像処理時における画像データの処理条件を指定する複数の画像処理制御情報の中から所望の画像処理制御情報を選択し、前記選択した画像処理制御情報を表示し、前記表示した画像処理制御情報を変更し、前記変更した画像処理制御情報を用いて前記選択した画像処理制御情報を更新し、画像データを生成し、前記撮影条件に応じて前記記憶装置から画像処理制御情報を取得し、前記取得した画像処理制御情報を前記生成した画像データに関連付けて出力することを特徴とする。
本発明の第8の態様に係る画像データ生成方法によれば本発明の第4の態様に係る画像データ生成装置と同様の作用効果を得ることができる。また、本発明の第8の態様に係る画像データ生成方法は、本発明の第4の態様に係る画像データ生成装置と同様にしてい種々の態様にて実現され得る。
なお、本発明の第5ないし第8の態様に係る画像データ生成方法は、画像データ生成プログラム、画像データ生成プログラムを格納した記録媒体としても実現され得る。
以下、本発明に係る画像データ生成装置および画像データ生成方法について図面を参照しつつ、いくつかの実施例に基づいて説明する。
・第1の実施例:
本実施例に係る画像データ生成装置を適用可能な画像処理システムの構成について図1および図2を参照して説明する。図1は第1の実施例に係る画像データ生成装置を適用可能な画像処理システムの一例を示す説明図である。図2は第1の実施例に係る画像データ生成装置である、ディジタルスチルカメラの概略構成を示すブロック図である。
画像処理システム10は、画像データを生成する画像データ生成装置としてのディジタルスチルカメラ10、ディジタルスチルカメラ10にて生成された画像データに対して画像処理を実行可能な画像処理装置としてのパーソナルコンピュータPC、画像データを用いて画像を出力する出力装置としてのカラープリンタ20を備えている。出力装置としては、プリンタ20の他に、CRTディスプレイ、LCDディスプレイ等のモニタ30、プロジェクタ等が用いられ得るが、以下の説明では、カラープリンタ20を出力装置として用いるものとする。
ディジタルスチルカメラ10は、光学回路11、光学回路11を制御してディジタル画像データを取得するための画像取得回路12、取得した画像データに対して撮影時における撮影条件を反映した画質補正を実行する画質補正回路13、画質補正が施された画像データを圧縮するための圧縮回路14、圧縮された画像データを格納するための記憶装置としてのメモリカードMC、メモリカードMCに格納された画像データに対して種々の画像処理を実行するための画像処理回路15、各回路を制御する制御回路16を備えている。各回路11〜16は、例えば、バス17を介して接続されている。
光学回路11は、図示しない撮像レンズと撮像レンズを駆動するレンズ駆動部等を備え、制御回路15からの制御信号に従い撮像レンズの焦点距離を制御する。
画像取得回路12は、CCD等の光電変換素子、アナログ/ディジタル変換器等を備えている。画像取得回路12は、光学回路11を介して入力された撮像画像(光の情報)を光電変換素子に結像させることにより電気的な画像データに変換し、さらにアナログ/ディジタル変換器によってディジタルデータ化する。一般的に、光電変換素子には、カラー画像データを得るためにカラーフィルタ、例えばRGBフィルタ、が備えられており、一次データとしてRGB画像データが得られる。得られたRGB画像データは画質補正回路13に送られる。
画質補正回路13は、撮影時に設定された撮影条件を反映してRGB画像データに対して補正処理、色変換処理を実行する。撮影条件を反映した補正処理には、例えば、露出補正、ホワイトバランス補正等が含まれる。色変換処理では、既知の変換マトリクスを用いてRGBデータをYCbCrデータに変換する処理が実行される。YCbCrデータに変換された画像データは、圧縮回路14に送られ、例えば、JPEGフォーマットに従って、画像データの圧縮、サムネイル画像データの生成等が実行され、JPEGフォーマットの画像データが得られる。こうして得られた画像データはメモリカードMCに格納される。
画像処理回路15は、メモリカードMCに格納されている画像データに対して任意の画像処理(レタッチ処理)を実行するための回路である。画像処理回路15は後述する画像処理制御情報GIに従って画像データに対する画像処理を実行する。なお、説明の都合上、この場所で説明するが、画像処理回路15は第2の実施例において用いられる。
制御回路16は、種々の演算処理を実行する中央処理回路(CPU)161、各種プログラム、画像処理制御情報GIを記録したリードオンリメモリ(ROM)162、各種データを一時的に記録するランダムアクセスメモリ(RAM)163等を備えている。制御回路16は、圧縮回路14にてJPEG画像データを生成する際に、画像データGDの撮影条件に関する情報である撮影時情報SI、画像処理制御情報GIを画像データのヘッダに記述する。すなわち、撮影時情報SI、画像処理制御情報GIは、撮影時に画像データのヘッダに自動的に記述され、これら撮影時情報SIおよび画像処理制御情報GIの少なくとも一方が記述された画像データGDがメモリカードMCに格納される。撮影時情報SIとしては、例えば、ユーザによって選択された撮影条件としての撮影シーン、露光補正量、光源等の撮影条件が記述される。また、画像処理制御情報GIとしては、例えば、ユーザによって設定された撮影モードに適した画像処理条件、撮影時の撮影条件に適した画像処理条件、出力装置に適した画像処理条件等が記述される。
ディジタルスチルカメラ10は、この他に、撮影時情報SI(撮影シーン(撮影モード)、露出補正量(露出補正値)、光源等)、画像処理制御情報GIを設定するための選択・決定ボタン18、撮影画像をプレビューしたり、選択・決定ボタン18を用いて撮影条件、画像処理制御情報を設定するための液晶ディスプレイ19を備えている。なお、ディジタルスチルカメラ12における画像データの保存形式としては、JPEG形式の他にRAW形式、TIFF形式、GIF形式、BMP形式等の保存形式が用いられ得る。
ディジタルスチルカメラ10において生成された画像データGDは、例えば、ケーブルCV、コンピュータPCを介して、あるいは、ケーブルCVを介してカラープリンタ20に送出される。あるいは、ディジタルスチルカメラ10にて画像データGDが格納されたメモリカードMCが、メモリカード・スロットに装着されたコンピュータPCを介して、あるいは、メモリカードMCをプリンタ20に対して直接、接続することによって画像ファイルがカラープリンタ20に送出される。
図1に示すカラープリンタ20は、カラー画像の出力が可能なプリンタであり、例えば、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色の色インクを印刷媒体上に噴射してドットパターンを形成することによって画像を形成するインクジェット方式のプリンタである。あるいは、カラートナーを印刷媒体上に転写・定着させて画像を形成する電子写真方式のプリンタである。色インクには、上記4色に加えて、ライトシアン(薄いシアン、LC)、ライトマゼンタ(薄いマゼンタ、LM)、ダークイエロ(暗いイエロ、DY)を用いても良い。
本実施例に係る画像データGDは、例えば、電子情報技術産業協会(JEITA)によってディジタルスチルカメラ用画像ファイルフォーマットの規格として提唱されているExifフォーマットに従うファイル構造(Exifファイル)、C-Cube Microsystems社, Xing Technology社, Digital Origin(Radius)社の3社によって策定された、JPEGデータファイルの互換性を目的とした規格であるJFIFフォーマットに従うファイル構造(JFIFファイル)、画像データに関するパラメータをタグ形式にて指定するTIFFフォーマットに従うファイル構造(TIFFファイル)を備えることができる。Exifファイルは、格納する画像データの種類によって、非可逆圧縮タイプのJPEG画像データを格納するJPEG-Exifファイル、可逆圧縮タイプのTIFF画像データを格納するTIFF-Exifファイルに区別することができる。
図3を参照して本実施例にて用いられ得るJPEGデータファイルの概略構成について説明する。図3は第1の実施例に用いられ得る画像データのファイル構成を模式的に示す説明図である。なお、本実施例中におけるファイルの構造、データの構造、格納領域といった用語は、ファイルまたはデータ等が記憶装置内に格納された状態におけるファイルまたはデータのイメージを意味するものである。
画像データGDは、JPEG画像データ、JPEG画像データに対する付属情報を格納するアプリケーション・マーカセグメントAPPを備えている。アプリケーション・マーカセグメントAPP(IFD)では、各情報を特定するためにタグが用いられており、各情報はタグ名によって呼ばれることがある。図3に示すアプリケーション・マーカセグメントAPPには、画像処理制御情報GIを格納するタグ(領域)、サムネイル画像データが含まれている。
画像処理制御情報GIには、既述の通り、パーソナルコンピュータPC、カラープリンタ20等において画像処理に際して用いられる画質に関するパラメータの値が記述されている。画質に関するパラメータとしては、例えば、YCbCr→RGB色変換マトリクス値、ディジタルスチルカメラ10のガンマ補正値、コントラスト、彩度、シャープネス、明度、カラーバランス等が含まれる。また、画像処理制御情報GIには、撮影時に選択された撮影モードに対応する画像処理条件を指定する複数のパラメータセットからなる情報が含まれている。この複数のパラメータセットは、例えば、コントラスト、彩度等の複数の画質に関連するパラメータによって構成され、各画質に関するパラメータの値は撮影モードによってそれぞれ異なる値を取る。各撮影モードに対する画像処理条件の指定は、例えば、各撮影モードに対応する画像処理条件に対して予め番号を割り振っておくことにより、その番号によって指定される。
図4を参照して本実施例に係るディジタルスチルカメラ10において実行される画像データの生成処理について説明する。図4は第1の実施例に係るディジタルスチルカメラ10において実行される画像データ生成処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。
本実施例は制御回路16(CPU161)によって実行される。撮影者によって、露出、撮影モード等が設定されシャッターが切られると、CPU161は、光学回路11を介して画像取得回路12の光電変換素子上に撮像画像が結像され、アナログ/ディジタル変換器を経てディジタル画像データを生成する(ステップS100)。
CPU161は、画質補正回路13を介して、撮影時に設定された撮影条件を反映してRGB画像データに対して撮影時画質調整を実行する(ステップS110)。このとき実行される撮影時画質調整では、例えば、画質補正回路13は、設定された露出量に応じてトーンカーブ(γカーブ)を調整し、調整したトーンカーブを画像データに適用して画像データの明度を調整する。また、画質補正回路13は、設定された光源に応じて画像データに対するカラーバランスの調整処理を実行して画像データのホワイトバランスを補正する。
CPU161は、画像データに対する補正処理を終えると、画質補正回路13を介して、既知の変換マトリクスを用いてRGBデータをYCbCrデータに変換する。次に、CPU161は、圧縮回路14を介して、YCbCrデータに変換された画像データを、JPEGフォーマットに従って圧縮し、JPEGフォーマットの画像データを得る(ステップS120)。
CPU161は、撮影条件に応じてROM162から画像処理制御情報GIを取得する(ステップS130)。より具体的には、撮影条件として設定された露出量、シャッタースピード、ホワイトバランス(光源)等に基づいて、画像処理実行時における画像処理条件としてのパラメータを取得する。また、夜景、夕景、人物といった特定の撮影シーンに適した画像処理条件を規定する撮影モードが選択されている場合には、選択された撮影モードに対応する数字が画像処理制御情報GIとして取得される。
CPU161は、取得した画像処理制御情報GIをJPEGフォーマットの画像データのヘッダ部(アプリケーション・マーカセグメントAPP)に記述し、メモリカードMCに画像データGDを格納して本処理ルーチンを終了する。すなわち、画像処理制御情報GIと画像データGDとを関連付けてメモリカードMCに格納する。
図5〜図7を参照して、第1の実施例における画像処理制御情報GIの編集処理について説明する。図5は第1の実施例における画像処理制御情報GIの編集処理ルーチンを示すフローチャートである。図6は第1の実施例に係るディジタルスチルカメラ10における画像処理制御情報GIの編集イメージを示す説明図である。図7は第1の実施例における画像処理制御情報GIの編集時に表示される画像処理制御情報GIの他の表示イメージを示す説明図である。
ユーザの指示に従い、CPU161は、液晶ディスプレイ19上に画像データGDのファイル名(データ名)、あるいは、画像データGDのプレビュー画像を表示させる。ユーザが選択・決定ボタン18を介して画像処理制御情報GIの編集を所望する画像データGDを選択すると、CPU161は、ユーザにより選択された画像データをメモリカードMCから選択する(ステップS200)。
CPU161は、選択した画像データに関連付けられた画像処理制御情報GIを、図6に示すようにして液晶ディスプレイ19上に表示する(ステップS210)。図6では、画像処理制御情報GIとして撮影モードが表示されており、現在設定されている撮影モードは「夜景」である。例えば、前日に撮影モードが「夜景」に設定され、撮影モードが「標準」に戻されることなく翌日昼間に撮影が行われることがある。従来であれば、撮影後、撮影モードが適切でないことにユーザが気付いたとしても、ユーザは撮影モードを編集(変更)することはできなかった。この結果、本来、「標準」の撮影モードに対応する画像処理が行われなければならないところ、「夜景」の撮影モードに対応する画像処理がパーソナルコンピュータPC、プリンタ20等で行われてしまっていた。
第1の実施例に係るディジタルスチルカメラ10によれば、撮影後、撮影モードが適切でないことにユーザが気付いた場合には、ユーザは撮影モードを編集(変更)することが可能となり、この結果、パーソナルコンピュータPC、プリンタ20等における画像処理の条件を適切に指定することができる。画像処理制御情報GIは、画像データに対する画像処理条件を指定する情報であるから、画像処理が実行されるまで画像データGDはオリジナルのままである。したがって、誤って設定された撮影モードを適切な撮影モードに変更することができれば、パーソナルコンピュータPC、プリンタ20等における画像処理を適切なものとすることができる。
画像処理制御情報GIは、図6における撮影モードに代えて、図7に示す内容が液晶ディスプレイ19上に表示されても良い。
CPU161は画像処理制御情報GIの編集が終了するまて待機し(ステップS220:No)、画像処理制御情報GIの編集が終了すると(ステップS220:Yes)、画像処理制御情報GIが変更されたか否かを判定する(ステップS230)。CPU161は、選択・決定ボタン18を介してユーザから編集終了指示が入力されると画像処理制御情報GIの編集は終了したと判定する。
CPU161は、画像処理制御情報GIが変更されていないと判定した場合には(ステップS230:No)、本処理ルーチンを終了する。CPU161は、画像処理制御情報GIが変更されたと判定した場合には(ステップS230:Yes)、画像データGDに記述されている画像処理制御情報GIを更新し(ステップS240)、本処理ルーチンを終了する。
画像処理制御情報GIが変更されたか否かは、例えば、画像処理制御情報GIのいずれかのパラメータの値が変更された場合に変更フラグを立て、かかる変更フラグに基づいて判断される。画像処理制御情報GIの更新は、例えば、変更前の画像処理制御情報を変更後の画像処理制御情報によって上書きしても良く、あるいは適当な場合には、変更前の画像処理制御情報のパラメータ値と変更後の画像処理制御情報のパラメータ値との差分情報を書き加えるようにしても良い。
第2の実施例:
図8および図9を参照して第2の実施例に係るディジタルスチルカメラについて説明する。図8は第2の実施例における画像処理制御情報GIの編集処理ルーチンを示すフローチャートである。図9は第2の実施例に係るディジタルスチルカメラ10における画像処理制御情報GIの編集イメージを示す説明図である。
第2の実施例に係るディジタルスチルカメラは、画像処理制御情報GIの編集処理が第1の実施例に係るディジタルスチルカメラ10の編集処理とは異なる点を除き、構成上は第1の実施例に係るディジタルスチルカメラ10と同一の構成要素を備えるので、同一の符号を付すことで各構成要素の説明を省略する。
CPU161は、ユーザの指示に従い、液晶ディスプレイ19上に画像データGDのファイル名(データ名)、あるいは、画像データGDのプレビュー画像を表示させる。ユーザが選択・決定ボタン18を介して画像処理制御情報GIの編集を所望する画像データGDを選択すると、CPU161は、ユーザにより選択された画像データをメモリカードMCからRAM163上へと読み出す(ステップS300)。
CPU161は、選択した画像データに関連付けられた画像処理制御情報GIを取得し(ステップS310)、取得した画像処理制御情報GIを液晶ディスプレイ19上に表示する(ステップS320)。CPU161は、画像処理回路15を介して、取得した画像処理制御情報をRAM上に格納されている画像データGDに適用し、図9に示すように、画像処理後の画像データGDの表示画像と適用された画像処理制御情報GIを液晶ディスプレイ19上に表示する(ステップS330)。図9では、画像処理制御情報GIとして撮影モードが表示されており、現在設定されている撮影モードは「夜景」である。画像処理制御情報GIとして、図7に示す内容が液晶ディスプレイ19上に表示されても良いことは言うまでもない。
CPU161は、画像処理制御情報GIが変更されたか否かを判定し(ステップS340)、画像処理制御情報GIが変更されたと判定した場合には(ステップS340:Yes)、画像データGD上の画像処理制御情報GIを更新すると共に、更新された画像処理制御情報GIを液晶ディスプレイ19上に表示し、続いて、更新された画像処理制御情報GIを適用した画像データGDを液晶ディスプレイ19上に表示する(ステップS320)。画像処理制御情報GIが変更されたか否かは、例えば、第1の実施例において説明した手法によって判定される。
CPU161は、画像処理制御情報GIが変更されていないと判定した場合には(ステップS340:No)、画像処理制御情報GIの編集が終了するまて待機する(ステップS360:No)。画像処理制御情報GIの編集が終了すると(ステップS360:Yes)、CPU161は画像データGDの出力要求が発生したか否かを判定する(ステップS370)。CPU161は、選択・決定ボタン18を介してユーザから編集終了指示が入力されると画像処理制御情報GIの編集は終了したと判定し、出力要求指示が入力されると画像データGDの出力要求が発生したと判定する。
CPU161は、出力要求が発生していないと判定した場合には(ステップS370:No)、本処理ルーチンを終了する。CPU161は、出力要求が発生していると判定した場合には(ステップS370:Yes)、画像処理回路15を介して更新された画像処理制御情報GIを画像データGDに適用し、プリンタ20等に向けて出力し(ステップS380)、本処理ルーチンを終了する。
以上説明したように第2の実施例に係るディジタルスチルカメラ10によれば、画像処理制御情報GIが適用された(画像処理が施された)画像データGDを確認しつつ画像処理制御情報GIを編集することができる。したがって、画像処理制御情報GIのパラメータ値を適切な値へと変更することができる。
また、画像処理制御情報GIを適用して画像処理を施した画像データGDを出力することができるので、画像処理制御情報GIを解釈、利用することができないパーソナルコンピュータPC、プリンタ20等においても、画像処理制御情報GIを適用した画像データの画像を出力することができる。
なお、画像処理制御情報GIを適用した画像データGDの画像を液晶ディスプレイ19上に表示する際には、例えば、間引きした画像データGD、サムネイル画像データに対して画像処理制御情報GIを適用した結果を表示しても良い。液晶ディスプレイ19は、プリンタ(印刷時)の解像度よりも低い解像度であっても適切な画像を表示することができるので、表示画像の画質を適切なレベルに維持しつつ、画像処理に要求されるCPU161の負荷を軽減することができる。
また、CPU161によって画像処理回路15を介して実行される画像処理の際には、画像データを解析し、例えば、画質に関わるパラメータの統計値を取り、かかる統計値と予め各画質に関わるパラメータの基準値とを用いた自動画質調整処理を実行してもよい。また、自動画質調整処理に際しては、画像処理制御情報GIが反映され得ることは言うまでもない。
・第3の実施例:
図10〜図12を参照して第3の実施例に係るディジタルスチルカメラについて説明する。図10は第3の実施例における撮影条件の編集処理ルーチンを示すフローチャートである。図11は第3の実施例に用いられ得る画像データのファイル構成を模式的に示す説明図である。図12は第3の実施例における撮影時情報の編集時に表示される撮影時情報の表示イメージを示す説明図である。なお、本実施例中におけるファイルの構造、データの構造、格納領域といった用語は、ファイルまたはデータ等が記憶装置内に格納された状態におけるファイルまたはデータのイメージを意味するものである。
第3の実施例に係るディジタルスチルカメラは、画像処理制御情報GIに代えて撮影条件を編集処理する点を除き、構成上は第1の実施例に係るディジタルスチルカメラ10と同一の構成要素を備えるので、同一の符号を付すことで各構成要素の説明を省略する。
先ず、第3の実施例において用いられる画像データGD1の構造について説明する。画像データGD1は、JPEG画像データ、JPEG画像データに対する付属情報を格納するアプリケーション・マーカセグメントAPPを備えている。アプリケーション・マーカセグメントAPP(IFD)では、各情報を特定するためにタグが用いられており、各情報はタグ名によって呼ばれることがある。図11に示すアプリケーション・マーカセグメントAPPには、撮影条件を記述する撮影時情報SI(Exif情報)を格納するタグ(領域)、サムネイル画像データが含まれている。
撮影時情報SIには、図12に示す撮影時における撮影条件が記述されている。これら撮影時情報は、露出プログラム、撮影シーンタイプといったユーザによって設定される撮影条件、シャッター速度、露出時間といったオート撮影時にはディジタルスチルカメラ10において設定される撮影条件の双方が含まれる。
次に、ディジタルスチルカメラ10において実行される撮影時情報編集処理について説明する。ユーザの指示に従い、CPU161は、液晶ディスプレイ19上に画像データGD1のファイル名(データ名)、あるいは、画像データGD1のプレビュー画像を表示させる。ユーザが選択・決定ボタン18を介して撮影時情報SIの編集を所望する画像データGD1を選択すると、CPU161は、ユーザにより選択された画像データをメモリカードMCから選択する(ステップS400)。
CPU161は、選択した画像データに関連付けられた撮影時情報SIを、液晶ディスプレイ19上に表示する(ステップS410)。例えば、撮影時情報SIとして設定された撮影シーンが「夜景」に設定され、撮影シーンが「標準」に戻されることなく翌日昼間に撮影が行われることがある。従来であれば、撮影後、撮影シーンが適切でないことにユーザが気付いたとしても、ユーザは撮影シーンを編集(変更)することはできなかった。この結果、パーソナルコンピュータPC、プリンタ20等における画像処理が適切に行われない場合があった。
第3の実施例に係るディジタルスチルカメラ10によれば、撮影後、撮影シーンが適切でないことにユーザが気付いた場合には、ユーザは撮影シーンを編集(変更)することが可能となり、この結果、パーソナルコンピュータPC、プリンタ20等において、適切な撮影シーンに基づいた画像処理が実行され得る。
CPU161は撮影時情報SIの編集が終了するまて待機し(ステップS420:No)、撮影時情報SIの編集が終了すると(ステップS420:Yes)、撮影時情報SIが変更されたか否かを判定する(ステップS430)。CPU161は、選択・決定ボタン18を介してユーザから編集終了指示が入力されると撮影時情報SIの編集は終了したと判定する。
CPU161は、撮影時情報SIが変更されていないと判定した場合には(ステップS430:No)、本処理ルーチンを終了する。CPU161は、撮影時情報SIが変更されたと判定した場合には(ステップS430:Yes)、画像データGD1に記述されている撮影時情報を更新し(ステップS440)、本処理ルーチンを終了する。撮影時情報SIの更新は、例えば、変更前の撮影時情報を変更後の撮影時情報によって上書きしても良く、あるいは適当な場合には、変更前の撮影時情報のパラメータ値と変更後の撮影時情報のパラメータ値との差分情報を書き加えるようにしても良い。
第4の実施例:
図13を参照して第4の実施例について説明する。図13は第4の実施例における画像処理制御情報の編集処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。上記の第1および第2の実施例では、撮影後、ユーザによって選択された画像データGDに関連づけられた画像処理制御情報GIを編集する点を特徴としたが、第4の実施例では、画像データGDと関わりなく予めROM162に格納されている画像処理制御情報GIを編集する点を特徴とする。
本実施例では、画像処理制御情報GIとして既述の撮影モードを用いて説明する。CPU161は、ユーザの指示に従い、液晶ディスプレイ19上に画像処理制御情報GI(撮影モード)を表示させる。ユーザが選択・決定ボタン18を介して編集を所望する画像処理制御情報GIを選択すると、CPU161は、ユーザにより選択された画像処理制御情報GIとしての撮影モードを選択し、取得する(ステップS500)。続いて、CPU161は、ユーザにより選択され、取得した画像処理制御情報GIとしての撮影モードを構成する各パラメータの値を液晶ディスプレイ19上に表示する(ステップS510)。
CPU161は、CPU161は、画像処理制御情報GIの編集が終了するまで待機し(ステップS520:No)、画像処理制御情報GIの編集が終了すると(ステップS520:Yes)、画像処理制御情報GIが変更されたか否かを判定する(ステップS340)。CPU161による画像処理制御情報GIの編集の判定手法、画像処理制御情報GIの変更の有無の判定手法は第および第2実施例において説明済みであるから説明を省略する。
CPU161は、画像処理制御情報GIが変更されたと判定した場合には(ステップS530:Yes)、画像データGD上の画像処理制御情報GIを更新して(ステップS540)、本処理ルーチンを終了する。
CPU161は、画像処理制御情報GIが変更されていないと判定した場合には(ステップS540:No)、画像処理制御情報GIを更新することなく本処理ルーチンを終了する。出力要求指示が入力されると画像データGDの出力要求が発生したと判定する。
以上説明したように第4の実施例に係るディジタルスチルカメラ10によれば、画像データGDとは無関係にROM162に格納されている画像処理制御情報GIを変更(編集)することができる。したがって、画像処理制御情報GI、特に撮影モードを構成するパラメータの値をユーザの好みに合わせて予め変更しておくことができる。この結果、画像処理制御情報GIを画像データGD単位にてその都度変更することなく、一括して変更された画像処理制御情報GIを画像データに記述する(関連づける)ことができる。
・その他の実施例:
上記各実施例では、画像処理制御情報GIは、画像データGDのヘッダ部に記述され1つの画像ファイルを構成しているが、画像データGDとは別データ(別ファイル)としてメモリカードMCに格納されても良い。また、画像データGDと画像処理制御情報GIとは、少なくとも画像処理の時点において、画像データGDに対して画像処理制御情報GIを適用することができればよく、画像処理時までの関連付けの態様は問わない。
上記実施例では、撮像装置としてディジタルスチルカメラ10を用いて説明したが、この他にもスキャナ、ディジタルビデオカメラ等が用いられ得る。また、出力装置としては、プリンタの他、液晶ディスプレイ、CRTディスプレイ、プロジェクタ等が用いられ得る。
上記実施例における画像データGDと画像処理制御情報GIには、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、DVD−RAM等の光ディスクメディアに格納されている動画像データと動画像データの画像処理条件を指定する画像処理制御情報GIも含まれる。動画像データ(ファイル)が用いられる場合には、動画の全部または一部のフレームに対して画像処理制御情報に応じた画像処理制御が実行される。
以上、実施例に基づき本発明に係る画像生成装置、画像生成を説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。