JP4695692B2 - 改良香味組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、食品、飲料、医薬品、タバコ製品及び口腔ケア製品の香味を改善する分野に関する。更に詳しく言えば、本発明は、食品、飲料、医薬品、タバコ製品及び口腔ケア製品に豊かで濃厚な味覚を付与するために使用することのできる香味組成物を提供する。本発明による香味組成物は、その他の香味付与物質の刺激を改善し且つ補完することのできる1つ又は複数の香味調節物質の存在により特徴付けられる。
本発明は、又、食品、飲料、医薬品、タバコ製品及び口腔ケア製品の味覚を改善するための前述の香味調節物質の使用並びにこれらの物質を含む食品、飲料、医薬品、タバコ製品及び口腔ケア製品を包含する。
食品及び飲料の香味(flavour)は2つの部分:芳香(aroma)及び味覚(taste)からなっている。一般的に、鼻腔内の嗅上皮により感知されるものを「芳香」と称し、これに対して、「味覚」という用語は、一般的に、口、特に舌により感知される感覚刺激を説明するのに使用される。消費により経験される香味感覚、特に味覚は、食物の摂取前に食物の最終分析を提供する。視覚及び嗅覚(臭い)信号は、既に最初の指示を与えるが、食物を口の中に入れた後は、食物を摂取するか拒絶するかの最後判断がなされるだけである。甘い味覚は、通常、食物が、食物の摂取に対して安全である(食欲をそそる)ことの信号である。塩及び旨味に対する「反応」は、実際はこの信号の強さに依存している。苦味及び酸味は、通常、拒絶の原因となる嫌な味覚感覚として経験される。温度は、食物が、丁度カプサイシン(トウガラシの実)及びある種の化学品(二酸化炭素の様な)の様な痛み感覚と同じ様に判断される別の尺度である。
要するに、これは、味覚が極めて重要で且つ極めて複雑なシステムであることを意味する。最近まで、殆どの香味研究は芳香に向けて焦点が絞られていた。特に、昨年は、食品の味覚に対して(ポジティブな)寄与を伴う分子に関する一連の刊行物が現れた。
その様な研究は、異なる味覚感覚に含まれる正にその幾つかのレセプターが今や既に特徴付けられている事実によって著しく刺激を受けた(B.Lindermann;Nature 413、219頁(2001年))。
味覚の別の興味ある側面は、それが芳香に関してある刺激を有するということである。口中に人工的に甘味を付けた水を含む人は、口中に無味の水を含む人よりもベンズアルデヒドの臭いに著しく敏感であったことが報告されている(P.Daltonら、Nature Neurosci.3、431頁〜432頁(2000年)。
幾つかのスクリーニングシステムは、味覚応答での分子の(調節)効果に対して多数の一連の分子を短時間でスクリーンすることができることを記載している(WO04055048、GB2396414、WO0177292及びUS2004/0072254を参照)。
味覚調節についての殆どの研究は、今日まで、味の良い製品での味覚強化に向けられていた。幾つかの、主に日本の刊行物は、旨味分子、即ち、グルタミン酸モノナトリウム(MSG)に代わる旨味分子を記載している(H Suzukiら、J Agric Food Chem 50、313頁〜318頁(2002年);K Shimaら、J Agric Food Chem 46、1465頁〜1468頁(1998年);Y Uedaら、Biosc Biotech Biochem 61 1977頁(1997年))。
EP1291342では、「一般的な味覚増強剤」は、同様に甘味性の強化に適していると報告されていることを開示している。
特許出願WO9704667及びWO04075663では、トリペプチド並びに乳酸及び琥珀酸とアミノ酸の縮合物が、これら自体の味覚及び幾らかの増強性の両方を有することを記載している。アルファケト酸は、これらが添加された食品にこく及び口当たりの良さを与えることが報告されている(米国特許第6287620号)。
クロロゲン酸は、甘味性を高め、苦味性を減少させることが特許請求されている(WO02100192)。
かなりの研究が苦味の抑制剤を見出すことに向けられてきた(A.N.Proninら、Chemical Senses 29、583頁〜593頁(2004年);EP1401500;P.A.Breslin、Trends in Food Science & Technology 7、390頁〜399頁(1996年))。
甘味及び飲料製品では、香味を添える味覚範囲の重要性の更なる例が報告されている。これらの例としては、苦味性、ヒリヒリする痛み及び清涼−新鮮味等の味覚特性が挙げられる。
苦味性は、幾つかの食物の香味、その中でもチョコレート味の本質的側面である。プリンアルカロイド、例えばテオブロミン及びカフェイン、並びにアミノ酸及びペプチドは苦味物質として長い間知られてきている。英国特許第1420909号では、ココアの苦味香味は、「単独でのこれらのタイプの物質のいずれよりも驚くほどに更に自然な同時に苦く且つ渋い香味の特徴を生み出す」プリンアルカロイド及びアミノ酸又はオリゴペプチドの組合せを使用して再現することができることを開示している。
ペパーミントオイルの重要な構成成分であるメントールは、そのミント臭だけではなく、清涼且つ新鮮な味覚を与えるので香味製品で強力な刺激を有する。次に、ミント香味製品には、冷たい味覚を与えるために別のタイプの香味のメントールを使用することが示唆されている。例えば、米国特許出願第2005013846号は、新鮮で、冷たい味覚感を示すテーブルスプレッドを得るために、水中連続展開性酸性食品の香味付けとしてメントール及びこの誘導体がどの様に使用できるかを開示している。
同様に、桂皮油の構成成分の桂皮アルデヒド及びオイゲノールは、これらの臭いだけではなく、これらが温かく且つヒリヒリする痛みの味覚を与えるので菓子製品の香味付け組成物で使用される。桂皮アルデヒドの口の辛味は、Cliff M及びHeymann Hにより燃えるようにヒリヒリし且つヒリヒリする痛みとして説明されている[Journal of Sensory Studies 7(1992年)279頁〜290頁]。この同じ著者らによれば、オイゲノールは、長期にわたる痺れ効果を示す。桂皮油は、味覚改善香味付けとして提案されている。国際特許出願第WO9006689号は、ミント香味配合物に添加される桂皮油は、他の香辛料抽出物の中でも、チューインガムの長期にわたる香味を改善するのに使用することができることを開示している。
食品、飲料、医薬品、タバコ製品及び口腔ケア製品の香味、特に味覚に対してポジティブな寄与をもたらす、これらの中に導入される新たな、所謂香味調節物質に対する必要性がなお存在する。従って、本発明の1つの目的は、その様な物質及びこれを含む組成物を提供することである。
本発明者らは、驚くべきことに、式(I)及び(II)による物質並びにこの食用塩及び食用エステルが、食品、飲料、医薬品、タバコ製品及び口腔ケア製品の香味を改善するのに都合良く使用することができることを見出した:
Figure 0004695692
本発明の香味調節物質は、広範囲の用途及び製品、特に食品、飲料及び菓子において所望の味覚特性を付与するために都合良く使用することができる。更に、本発明の香味調節物質は、同じ製品内に含まれる別の香味成分の味覚及び/又は芳香の刺激を変更することができ、それによってこれらの製品の全体の香味品質を改善する。
WO92/06601は、スクロースに類似の物理的レオロジー性及び結合性を有する、糖カルボン酸及びアミノアルコールから誘導されるある種のアミドを基にしたノンカロリー性糖物質を開示している。これらの物質は、スクロースの構造、テクスチャー、凝固点降下、水分保持、密度、水溶解性、溶液粘性、安定性、非反応性及び外観の特徴に似せるために、菓子、飲料、ベーカリー製品等の調合食品に対して糖の代替品として使用されてもよい。場合により、これらの糖代替品は、高い有効性の(人工)甘味料と組合せて、一般的に糖代替品の100部当たり人工甘味料約0.2〜2.0部の範囲の割合で使用されてもよい。WO92/06601は、28.3重量%の糖代替品を含む食品(イエローケーキ)を開示している。
この様に、本発明は、前述の香味調節物質並びに1つ又は複数のこれらの香味調節物質を含む、香味組成物、食品、飲料、医薬品、タバコ製品及び口腔ケア製品に関する。本発明のその他の態様は、食品、飲料、医薬品、タバコ製品及び口腔ケア製品の香味を改善するための前記香味調節物質の使用に関する。
本発明により使用することのできる香味調節物質は、次式(I)又は(II)により表される物質、この食用塩及びこの食用エステルの群から選択される:
Figure 0004695692

(式中、
及びRは、独立に、水素、C〜Cアルキル又はC〜Cアルケニルを表し、それぞれは、ヒドロキシル、オキソ及びC〜Cカルボキシルから選択される1つ又は複数の置換基で場合により置換されており、
は、水素又はC〜Cアルキルを表し、
Xは、メチル、エチル及びプロピルから選択される1〜4個の置換基で置換されているエチレンを表す)。
従って、本発明の第一の態様は、上記の本明細書で定義されている通りの、前記式(I)又は(II)で表される物質、この食用塩及びこの食用エステルの群から選択される香味調節物質(但し、前記物質は、N−[2−ヒドロキシプロピル]−グルコンアミド、N−[2−ヒドロキシプロピル]−グルコヘプトンアミド、これらの食用塩又はこれらの食用エステルではない)を提供する。
本発明のその他の態様は、上記の本明細書で定義されている通りの、前記式(I)又は(II)で表される物質、この食用塩及びこの食用エステルの群から選択される1つ又は複数の香味調節物質(但し、前記1つ又は複数の香味調節物質は、N−[2−ヒドロキシプロピル]−グルコンアミド、N−[2−ヒドロキシプロピル]−グルコヘプトンアミド、これらの食用塩及び/又はこれらの食用エステルを含まない)を少なくとも0.001ppm、好ましくは少なくとも0.01ppm、更に好ましくは少なくとも0.1ppm、なお更に好ましくは少なくとも1ppm含む組成物を提供する。本発明のなおその他の態様は、i)少なくとも0.1重量%の1つ又は複数の香味付け物質であり、組成物の0〜20重量%の量で糖類甘味料及び/又は組成物の0〜3重量%の量で人工甘味料を場合により含む香味付け物質、並びにii)0.001〜95重量%の、式(I)又は(II)で表される物質、この食用塩及びこの食用エステルの群から選択される1つ又は複数の香味調節物質を含む香味組成物であって、但し、N−[2−ヒドロキシプロピル]−グルコンアミド、N−[2−ヒドロキシプロピル]−グルコヘプトンアミド、これらの食用塩及び/又はこれらの食用エステルを含む場合は、これらの香味調節物質及び香味付け物質の比は50:1未満である、香味組成物を提供する。
好ましい実施形態によれば、本発明の(香味)組成物は、N−[2−ヒドロキシプロピル]−グルコンアミド、N−[2−ヒドロキシプロピル]−グルコヘプトンアミド、これらの食用塩及び/又はこれらの食用エステルを含まない。
本明細書を通して、「香味付け物質」という用語は、式(I)により表されず、検出可能な香味の刺激、特に、0.1重量%より下、更に好ましくは0.01重量%より下の濃度で刺激を与えることのできる任意の物質、並びに糖類甘味料及び人工甘味料を含めた甘味料を包含する。一般的に、本発明の香味付け物質は、アルコール、アルデヒド、ケトン、エステル、エーテル、アセテート、ニトリル、テルペン炭化水素、窒素又は硫黄複素環式化合物及びエッセンシャルオイルの化学クラスの1つに属し、前記香味付け物質は天然又は合成源のものであることができる。これらの多くは、S.Arctanderによる本、Perfume and Flavor Chemicals、1969年、Montclair、New Jersey、USA、又はその極最近の版、又は同じ性質のその他の研究、及び香味の分野における豊富な特許文献等の参考テキストに列挙されている。
本明細書で使用される「糖類甘味料」という用語は、1つ又は複数の糖単位を含み、スクロースの甘味有効性と同じ程度の大きさの甘味有効性を示す甘味料を意味する。一般的に、その様な糖類甘味料の甘味有効性は、スクロースの20%〜500%の甘味有効性である。
本明細書で使用される「人工甘味料」という用語は、スクロースよりもはるかに高い甘味有効性、特に、スクロースの甘味有効性を少なくとも10ファクター、好ましくは少なくとも20ファクターを超える甘味有効性を有する合成甘味料を意味する。
本明細書を通して、「香味」という用語は、口、特に舌、及び鼻腔内の嗅上皮により感知される感覚刺激を説明するためのものである。本明細書で使用される「香味調節」という用語は、同じ製品内に存在するその他の、香味を与える物質の味覚及び/又は芳香の刺激を変えるための組成物又は物質の能力を意味するが、但し、味覚及び/又は芳香の刺激におけるこの変化は、前記の香味調節組成物又は物質それ自体の香味寄与に起因するのではなく、それは、主として、一方の香味調節組成物又は物質と他方のその他の香味付与物質との組合せ効果に起因する。本発明の物質は、その他の、香味を付与する物質の味覚及び/又は芳香の刺激を調節する能力、並びにそれ自身の味覚寄与を結び付ける。本発明の香味調節物質の好都合な刺激は、これら2つの効果の組合せの結果であると考える。
好ましくは、本発明による香味組成物は、上記で定義された香味調節物質を少なくとも0.1重量%含む。一般的に、香味調節物質の量は90重量%を超えず、好ましくは40重量%を超えず、なお更に好ましくは、香味組成物は25重量%未満、最も好ましくは5重量%未満の香味調節物質を含む。
好ましい実施形態では、本発明による香味組成物は、組成物の全重量を基準にして、少なくとも0.5重量%、好ましくは少なくとも1重量%の量で香味付け物質を含む。好ましくは、香味付け物質の量は95重量%を超えず、更に好ましくは、50重量%を超えない。
好ましくは、本発明の香味組成物においては、明細書で前に定義された香味調節物質及び香味付け物質は、50:1未満、好ましくは20:1未満の重量比で使用される。好ましい実施形態では、前記重量比は、1:100〜10:1の範囲内、更に好ましくは、1:50〜5:1の範囲内である。最も好ましくは、香味調節物質及び香味付け物質は、1:1を超えない重量比で使用される。
好ましくは、香味組成物が、N−[2−ヒドロキシプロピル]−グルコンアミド、N−[2−ヒドロキシプロピル]−グルコヘプトンアミド、この塩及びこのエステルから選択される香味調節物質を含み、前記香味組成物が人工甘味料を含む場合は、これらの香味調節物質の全量と人工甘味料の量の前記比は50:1未満、更に好ましくは20:1未満である。最も好ましくは、本発明の香味組成物は本質的に人工甘味料を含まない。
本発明による香味組成物は、液体、ペースト又は粉末の形態で適当に調製されてもよい。特に好ましい実施形態では、香味組成物は自由流動粉末である。一般的に、本発明の香味組成物は、少なくとも1つの香味担体、即ち、組成物の感覚受容性を著しく変えない物質を含む。前記担体は、液体又は固体であってもよい。適当な例としては、マルトデキストリン、変性澱粉、アラビアゴム、エタノール及びプロピレングリコールが挙げられる。
好ましい実施形態では、本発明の香味組成物は、酪農香味、例えば、バター及びミルク香味、果実香味、例えば、柑橘類及び赤色果実香味、いい香りの香味、例えば、肉及びチーズ香味、及びパン香味からなる群から選択される。
特に満足な結果は、式(I)及び(II)の香味調節物質において、R及びRのひとつがヒドロキシ及びオキソから選択される3個もしくは4個の置換基で置換されたC〜CアルキルまたはC〜Cアルケニルであり、より好ましくは、それぞれの炭素原子がヒドロキシ及びオキソから選択される置換基で置換されたブチルであり、R及びRのひとつが水素である場合に得られることがわかった。
その他の等しく好ましい実施形態では、R及び/又はRは、C〜Cアルキル又はC〜Cカルボキシルを表し、それぞれは、ヒドロキシル基で場合により置換されている。なお更に好ましくは、R及びRの1つはメチル基を表す。最も好ましい実施形態では、R及びRの1つは水素を表す。
好ましくは、前述の式(I)及び(II)では、Rは水素を表す。
なおその他の好ましい実施形態によれば、式(I)又は(II)におけるXは、1〜4個のメチル基で置換されたエチレンを表す。更に好ましくは、Xは、2〜4個のメチル基で置換されたエチレンを表し、更に好ましくは、Xは、2個のメチル基で置換されたエチレンを表し、最も好ましくは、Xは、1,1−ジメチルエチレン、又は2,2−ジメチルエチレンを表す。
本発明のなおその他の好ましい実施形態によれば、1つ又は複数の香味調節物質は、式(I)により表される物質、この食用塩及びこの食用エステルの群から選択される。
その他の好ましい実施形態によれば、本発明は、本明細書で前に定義された通りの香味調節物質及びこれを含む組成物に関し、前記香味調節物質は、α−ヒドロキシカルボン酸、好ましくは乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、グルクロン酸、ガラクツロン酸又はアロン酸等のアルドン酸、アルトロン酸、グルコン酸、マンノン酸、グロン酸、イドン酸、ガラクトン酸及びタロン酸、並びに2−メチル−2−アミノプロパノール、2−メチル−1−アミノ−2−プロパノール及び2−メチル−2−アミノプロピル二水素ホスフェートから選択されるアミンの誘導体、最も好ましくは、乳酸又はグルコン酸及び2−メチル−2−アミノ−1−プロパノールの誘導体、加えてこの食用塩及びエステルの群から選択される。
なお更に好ましい実施形態によれば、前記香味調節物質は、2−ヒドロキシ−N−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−プロパンアミド、N−ラクトイル1−アミノ−2−プロパノール、N−ラクトイル2−アミノ−1−プロパノール、N−ラクトイル2−アミノ−2−メチルプロパノール、N−グルコニル1−アミノ−2−メチル−2−プロパノール、N−グルコニル1−アミノ−2−プロパノール、N−グルコニル2−アミノ−1−プロパノール、N−グルコニル2−アミノ−2−メチルプロパノール、N−(2−メルカプトプロピル)ラクトアミド、これらの食用塩及びこれらの食用エステルの群から選択される。本発明の特に好ましい実施形態によれば、香味調節物質は、式(I)により表される物質、この食用塩、及びこの食用エステルの群から選択され、なお更に好ましくは、2−ヒドロキシ−N−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−プロパンアミド、N−ラクトイル1−アミノ−2−プロパノール、N−ラクトイル2−アミノ−1−プロパノール、N−ラクトイル2−アミノ−2−メチルプロパノール、N−グルコニル1−アミノ−2−メチル−2−プロパノール、N−グルコニル1−アミノ−2−プロパノール、N−グルコニル2−アミノ−1−プロパノール、N−グルコニル2−アミノ−2−メチルプロパノール、これらの食用塩及びこれらの食用エステルの群から選択される。
本明細書で使用される「この食用エステル」という用語は、本発明の香味調節物質及び酸の任意の食用誘導体を包含する。一般的に、前記酸は、置換又は非置換、直鎖又は分枝C〜Cカルボン酸、更に好ましくはC〜Cカルボン酸、最も好ましくはC〜Cカルボン酸等の有機酸、或いは又、リン酸等の無機酸である。その様なエステルは、貯蔵、加工処理等の間に本発明による香味調節物質を製造するために加水分解されてもよい(所謂前駆体として作用する)。
特に好ましい実施形態によれば、本発明の香味調節物質は、本明細書で前に定義された通りの式(I)又は(II)により表される物質及びこの食用塩の群から選択される。
本発明のなおその他の態様は、食品、飲料、医薬品、タバコ製品又は口腔ケア製品の香味を改善するための前述の香味調節物質の1つ又は複数の使用に関する。本発明者らは、本発明の香味調節物質が、その他の香味付け物質の存在下で、これらが導入される製品に対して高く評価される味覚感覚、特に、「丸み」、「豊かさ」、「実体」、「連続性」、「ジンジャー様」、「スースーする」、「油っこさ」、「舌を刺す様な」、「旨味」及び/又は「苦味」を付与することのできる極めて有用な成分であることを見出した。この理由から、本発明の香味調節物質は、食品、飲料、医薬品、タバコ製品及び口腔ケア製品の味覚を改善するために使用することができる。本発明の香味調節物質は、従って、高度に所望の味覚特性を付与することができる。更に、本発明による香味調節物質は、前述の製品中に含まれているその他の、香味を与える物質の感覚刺激を変更し且つ補完することができることが分かった。
本発明による香味調節物質は特に揮発性ではないので、これらはその他の、香味を与える物質の芳香刺激に影響を及ぼすことができるけれども、これらは強力な芳香刺激を生成しない。本明細書で「芳香」という用語は、嗅上皮を通して感知される味覚の態様を意味する。本発明の香味調節物質の低揮発性の故に、これらの物質の都合の良い性質は、これらの物質が、口腔内に配置されている感覚レセプター上に有する刺激と何らかの形で一緒になるものと考える。
前に本明細書で述べた通り、WO92/06601は、この物理的性質の故に、菓子製品、パン製品及び飲料等の甘味食品において構造化剤及び/又はテクスチャー剤としてスクロースを置き換えるために使用することのできる成分を開示している。この文献に開示されている2つの物質は、N−[2−ヒドロキシプロピル]−グルコンアミド及び/又はN−[2−ヒドロキシプロピル]−グルコヘプトンアミドである。対象となる官能性を送達するために、これらの「構造化剤」は、食品用途においては多量に適用されねばならない。例えば、WO92/06601は、前記構造化剤を28.3重量%含むイエローケーキを記載している。味覚特性に関しては、WO92/06601は、そこに開示されている構造化剤が、スクロースのそれの0〜100%に相当する甘味有効性を有すること、及び調合食品においてスクロースと同じ最終効果を達成するために、人工の高度な有効性甘味料の量は、構造化剤の100部当たり甘味料の0.2〜2.0部の範囲の割合で含まれてもよいことを述べているに過ぎない。
本発明の香味調節物質の使用は、これらが、その他の(揮発性)香味物質と組合せて味覚改善効果を付与するためにほんの少量で使用される点でこの開示とは異なる。前述の通り、本発明の香味調節物質が食品、飲料、医薬品及び口腔ケア製品において一般的に適用される水準では、構造及びテクスチャー、即ち、物性におけるこの寄与は本質的に微々たるものである。
本発明のなおその他の態様は、食品、飲料、医薬品、タバコ製品及び口腔ケア製品からなる群から選択される製品であって、前記製品が、前に本明細書で定義されている1つ又は複数の香味調節物質を0.1〜10,000ppm(mg/kg)含む製品に関する。更に好ましくは、製品は、少なくとも1ppm、最も好ましくは少なくとも5ppmの1つ又は複数の香味調節物質を含む。一般的に、前述の製品は、5,000ppm以下、好ましくは2,000ppm以下の濃度で香味調節物質を含む。本発明の製品は、1つ又は複数のその他の香味付け物質を、一般的には、5〜20,000ppm、更に好ましくは10〜10,000ppmの量で更に含んでもよい。本発明の物質が導入される正確な水準は、当業者には明らかである様に、香味調節物質の性質及び製品の性質に依存する。
好ましくは、本発明の製品では、前に本明細書で定義された香味調節物質及び香味付け物質は、50:1未満、好ましくは20:1未満の重量比で使用される。好ましい実施形態では、前記重量比は、1:100〜10:1の範囲内、更に好ましくは1:50〜5:1の範囲内である。最も好ましくは、香味調節物質及び香味付け物質は、1:1を超えない重量比で使用される。
N−[2−ヒドロキシプロピル]−グルコンアミド、N−[2−ヒドロキシプロピル]−グルコヘプトンアミド、この食用塩及び/又はこの食用エステルを含む本発明の製品は、好ましくは、50:1未満、好ましくは10:1未満の前記香味調節物質及びその他の香味付け物質の重量比を示す。
なおその他の好ましい実施形態では、本発明の製品は、N−[2−ヒドロキシプロピル]−グルコンアミド、N−[2−ヒドロキシプロピル]−グルコヘプトンアミド、この食用塩及びこの食用エステルを含まない。
その他の実施形態では、前記製品は、添加される糖類甘味料又は人工甘味料を含まない。
なおその他の実施形態では、製品は、添加される甘味料と組合せて、N−[2−ヒドロキシプロピル]−グルコンアミド、N−[2−ヒドロキシプロピル]−グルコヘプトンアミド、この食用塩及び/又はこの食用エステルを含み、前記製品は、香味調節物質及び糖類甘味料の重量比が1:1を超えず、好ましくは1:2を超えないことの事実、及び味覚改善物質及び人工甘味料の重量比が50:1未満、好ましくは10:1未満、なお更に好ましくは1:1未満であることの事実により特徴付けられる。
本発明による食品の一般的な例としては、ヨーグルト、アイスクリーム、デザート、菓子、パン製品、甘味スナック、調味料、ソース、ブイヨン、スープ、ドレッシング及び調理済み食品が挙げられる。本発明の利点は、又、飲料において、歯磨き粉及び口腔洗浄液等の口腔ケア製品において、ピル及びエリキシル剤等の医薬品において並びに喫煙のための及び非喫煙用途のための任意のタイプのタバコ製品を含むタバコ製品において実現されてもよい。タバコ様の製品は、喫煙及び非喫煙用途の両方で利用することができることに留意されたい。これらのタバコ代替品での本発明の香味調節物質の使用も、本発明に包含される。
本発明のなおその他の態様は、食品、飲料、医薬品、タバコ製品又は口腔ケア製品の香味を改善する方法であって、前に本明細書で定義された1つ又は複数の香味調節物質を前記製品に添加する工程を含む方法に関する。更に好ましくは、本発明の方法は、本発明の1つ又は複数の香味調節物質を、少なくとも0.1ppm(mg/kg)、なお更に好ましくは少なくとも5ppm、最も好ましくは少なくとも10ppmの量で前記製品に添加する工程を含む。前記量は、10,000ppm(mg/kg)を超えず、更に好ましくは5,000ppmを超えず、最も好ましくは2,000ppmを超えないことが更に好ましい。
式(I)及び(II)による物質は、以下の式(III)で表されるα−ヒドロキシカルボン酸及び/又はこの食用塩及び/又はエステル並びに以下の式(IV)又は(V)でそれぞれに表されるアミン、及び/又はこの食用塩及び/又はエステルを反応させることにより適当に製造される:
Figure 0004695692

(式中、R、R、R及びXは、式(I)及び(II)に関して前に本明細書で定義されたものと同じ意味を有する)。
従って、本発明のその他の態様は、式(III)で表されるα−ヒドロキシカルボン酸及び/又はこの食用塩及び/又はエステル並びに式(IV)又は(V)で表されるアミン及び/又はこの食用塩及び/又はエステルを反応させる工程を含む、香味調節物質、好ましくは前に本明細書で定義された香味調節物質の製造方法に関する。好ましくは、前記方法では、α−ヒドロキシカルボン酸は、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、グルクロン酸、ガラクツロン酸又はアロン酸等のアルドン酸、アルトロン酸、グルコン酸、マンノン酸、グロン酸、イドン酸、ガラクトン酸及びタロン酸の群から選択され、アミンは、2−メチル−2−アミノプロパノール、2−メチル−1−アミノ−2−プロパノール、2−メチル−2−アミノプロピル二水素ホスフェート及び1−アミノプロパン−2−チオールから選択される。
その他の好ましい実施形態によれば、前記反応は、前記反応体を有機溶媒、例えば、トルエン、ヘキサン又はベンジルアルコール中で、0.1〜10時間還流するために加熱することにより行われる。反応生成物は、一般的に沈殿物として得られ、溶媒を蒸発させることにより、場合によっては当業者に公知の任意の方法、例えば、クロマトグラフィー及び結晶化等を使用して更に精製することにより単離することができる。
本発明のその他の態様は、この方法により得ることのできる物質に関する。
本発明は、以下の実施例により更に例示される。
(実施例1)
N−ラクトイル1−アミノ−2−メチル−2−プロパノールの調製:
a)2,2−ジメチルオキシラン及びアンモニアからの1−アミノ−2−メチル−2−プロパノールの調製:
反応を、水蒸気反応ブロックに置いた密閉管中で行った。この管に、20gの32%水性アンモニア溶液及び5gの2,2−ジメチルオキシランを入れ、95℃の温度で2時間保った。次いで、管を室温まで冷却した。過剰のアンモニアを、反応混合物を70℃に加熱して蒸発させた。水を、回転蒸発器で除去した。4.5gの1−アミノ−2−メチル−2−プロパノールを得、GCで分析した。
b)N−ラクトイル1−アミノ−2−メチル−2−プロパノールの調製:
4.2gの粗製1−アミノ−2−メチル−2−プロパノールを、室温で、10.5gの乳酸エチルに添加した。混合物を130℃まで加熱し、125〜130℃で3時間撹拌した。形成されたエタノールは反応中に留去した。反応混合物を室温まで冷却し、次いで、50mlの蒸留フラスコに移した。過剰の乳酸エチルを、蒸留により反応混合物から除去した。
残った残渣を室温まで冷却し、NMRによる分析のためにサンプルを採取し、N−ラクトイル1−アミノ−2−メチル−2−プロパノールの形成を確認した。
次いで、粗生成物を、200mlのTHF中に50gのシリカゲル60F254(0.06〜0.02mm)を充填したカラムで精製した。2.4gの粗製N−ラクトイル1−アミノ−2−メチル−2−プロパノールをTHFに溶解し、次いで、溶液を、シリカゲルカラムの頂上に移した。カラムをTHFで溶出し、20mlの画分を集めた。合計22の画分を集めた。最後に、カラムを100mlのメタノールですすいだ。全ての画分をTLCでチェックした。TLC分析の結果(表1で以下に示される)に基づいて画分を選択し、一緒にした。次いで、溶媒を回転蒸発器で除去し、精製生成物を得た。画分3から5で得られた生成物のみをNMR分析用のサンプルとした。
表1:画分化抽出カラム溶離液のTLC分析結果
Figure 0004695692
(実施例2)
N−ラクトイル1−アミノ−2−プロパノールの調製:
22.6gの1−アミノ−2−プロパノールを、室温で、56.5gの乳酸エチルに添加した。混合物を還流するために加熱し、4時間撹拌した。反応混合物を冷却し、室温で一晩中放置した。翌日、形成されたエタノール及び過剰の乳酸エチルを、20cmのビグロイクスカラム(vigreux column)を使用して、蒸留により反応混合物から除去した。43gのN−ラクトイル1−アミノ−2−プロパノール(淡褐色粘稠液体)を残渣として集め、室温に冷却した。得られた生成物の純度をNMR分析で確認した。
(実施例3)
N−ラクトイル2−アミノ−1−プロパノールの調製:
3.7gの乳酸エチル及び2.1gの2−アミノ−1−プロパノールを混合し、次いで、110〜115℃に2.5時間加熱した。反応中に、形成されたエタノールを留去した。反応後、過剰の乳酸エチルを、20cmのビグロイクスカラムを使用して、真空蒸留(底部温度:150℃、1mbar)で除去した。3.9gの残留N−ラクトイル2−アミノ−1−プロパノール(褐色粘稠液体)を集め、この純度をNMR分析で確認した。反応収率は95%であった。
(実施例4)
N−ラクトイル2−アミノ−2−メチルプロパノールの調製:
15gの乳酸エチル及び10gの2−アミノ−2−メチル−1−プロパノールを混合し、次いで、110〜115℃に3.5時間加熱した。反応中に、形成されたエタノールを留去した。反応後、過剰の乳酸エチルを、ビグロイクスカラムを使用して、真空蒸留(底部温度:160℃、7mbar)で除去した。15.5gの残留褐色粘稠液体を集め、これが純粋なN−ラクトイル2−アミノ−2−メチルプロパノールであることをNMR分析で確認した。
(実施例5)
N−グルコニル1−アミノ−2−メチル−2−プロパノールの調製:
4gのデルタ−グルコノラクトン及び2gの1−アミノ−2−メチル−2−プロパノールを混合し、次いで、72℃に3時間加熱した。混合物を室温まで冷却し、冷凍庫に一晩中置いた。形成された白色結晶をろ去し、エタノールで洗浄し、真空オーブンで、65℃で4時間乾燥した。乾燥生成物(3.5gの白色結晶)をNMR用のサンプルとして、N−グルコニル1−アミノ−2−メチル−2−プロパノールであることを確認した。反応収率は67%であった。
(実施例6)
N−グルコニル1−アミノ−2−プロパノールの調製:
18gのデルタ−グルコノラクトン及び7.6gの1−アミノ−2−プロパノールを、110gのエタノール中で混合し、次いで、70℃に5時間加熱した。混合物を室温で48時間放置した。形成された白色沈殿物をろ去し、エタノールで洗浄し、真空オーブンで、70℃で4時間乾燥した。16gの生成物(白色結晶)を得た。生成物をNMR用のサンプルに取り、純粋であることを確認した。
母液を一部蒸発して、冷凍庫に一晩中置いた。2gの更なる生成物(白色結晶)が単離された。17.9g(0.071モル)のN−グルコニル1−アミノ−2−プロパノールが調製された。この物質は、NMR分析により純粋であった。反応の化学収率は70%であった。
(実施例7)
N−グルコニル2−アミノ−1−プロパノールの調製:
2.4gのデルタ−グルコノラクトン及び1gの2−アミノ−1−プロパノールを、30gのエタノール中で混合し、次いで、70℃に5時間加熱した。未反応グルコノラクトン(白色沈殿物)をろ去した。ろ液を冷凍庫に一晩中置いた。形成された白色結晶をろ去し、真空オーブンで、70℃で乾燥した。乾燥物質(1g)をNMR用のサンプルとした。化学収率は30%であった。
(実施例8)
N−グルコニル2−アミノ−2−メチルプロパノールの調製:
4gのデルタ−グルコノラクトン及び2gの2−アミノ−2−メチル−1−プロパノールを、30gのエタノール中で混合し、次いで、70℃に5時間加熱した。混合物を室温まで冷却し、週末の間冷凍庫に置いた。結晶は形成されなかった。次いで、溶媒を蒸発させ、残渣をNMR用のサンプルとした。未反応グルコノラクトン(NMRにより、得られた残渣中に30%)を単離するために、残渣をIPAに溶解し、冷凍庫に一晩中置いた。ペースト状の生成物が得られ、これをろ過し、洗浄し、真空下で乾燥した。乾燥生成物(3.5gの褐色ペースト)をNMR用に取り、主としてN−グルコニル2−アミノ−2−メチルプロパノールを含むことを確認した。
(実施例9)
4つのヨーグルトサンプルを調製した:
A:ヨーグルト0%脂肪+ストロベリー香味+スクラロース(25%)300ppm
B:ヨーグルト0%脂肪+ストロベリー香味+スクラロース(25%)300ppm+10ppm N−グルコニル2−アミノ−2−メチル−プロパノール(実施例8で調製したもの)
C:ヨーグルト0%脂肪+ストロベリー香味+4%糖
D:ヨーグルト0%脂肪+ストロベリー香味+4%糖+10ppm N−グルコニル2−アミノ−2−メチル−プロパノール(実施例8で調製したもの)
このヨーグルトを専門家パネルに味見してもらった。味見の記述でこのグループ内には一般的な同意が存在した:
A:甘い、苦い、舌を刺す後味。
B:Aに比べて豊かで更に丸みがあり且つ自然な味、更に砂糖の甘味、苦味及び舌を刺す後味が著しく少ない。
C:ピリッとして、酸っぱい。
D:Cに比べて豊かで更に丸みがあり且つ自然な味、更に強烈な甘味。
(実施例10)
3つのアイスクリーム(8%植物性脂肪)サンプルを調製した:
A:アイスクリーム(表2を参照されたい)+ストロベリー香味
B:アイスクリーム(表2を参照されたい)+ストロベリー香味+7ppm N−グルコニル1−アミノ−2−メチル−2−プロパノール(実施例5で調製したもの)
このアイスクリームを専門家パネルに味見してもらった。味見の記述でこのグループ内には一般的な同意が存在した:
A:甘い、ストロベリー、クリームの様な後味。
B:更に丸みがあり且つ自然な味、極めてはっきりした甘味増大及び増加したクリーム性。
表2:アイスクリーム組成物
Figure 0004695692
(実施例11)
標準のチキンスープを調製した。量を2つに分けた。一方を参照として残し、他方を5ppmのN−グルコニル2−アミノ−2−メチル−プロパノール(実施例8で調製したもの)を含ませるために混合した。このスープを専門家パネルに味見してもらった。N−グルコニル2−アミノ−2−メチル−プロパノールを含むスープは、更に味が良く、更に完璧で、更にこくがあり、更に脂肪質であると一致して表現された。
(実施例12)
2つの水溶液を調製した:
A.0.5%NaCl
B.0.5%NaCl及び12ppmのN−ラクトイル2−アミノ−2−メチル−プロパノール(実施例4で調製したもの)
この溶液を感覚解答者に味見してもらった。
溶液Aは「塩辛い」と説明された。
溶液Bは、「高い刺激」、「ブイヨン」、「肉のたくさん入った(meaty)」、「塩辛い」、「旨味」及び「よだれが出る」と説明された。
(実施例13)
市販の炭酸オレンジ香味ソフトドリンクに、40ppb及び4ppmのN−ラクトイル2−アミノ−2−メチル−プロパノール(実施例4で調製したもの)をそれぞれ添加して2つの異なるソフトドリンクA及びBを調製した。
3つのソフトドリンクを評価し、元のドリンクと比較した。サンプルAは、元のものよりより自然で、よりジューシー性であると判定された。サンプルBは、本発明の香味調節物質の一般的なスースーする性質を示し、非常に気持ちが良く、特にオレンジ香味によく向いていると判定された。

Claims (16)

  1. i)少なくとも0.1重量%の1つ又は複数の香味付け物質(この物質は任意に組成物の0〜20重量%の量の糖類甘味料及び/又は組成物の0〜3重量%の量の人工甘味料を含む);並びに
    ii)0.001〜95重量%の式(I)又は式(II)で表される物質、この食用塩及びこの食用エステルの群から選択される1つ又は複数の香味調節物質:
    Figure 0004695692
    (式中、R及びRは、独立に、水素、C〜Cアルキル又はC〜Cアルケニルを表し、それぞれは任意にヒドロキシル、オキソ及びC〜Cカルボキシルから選択される1つ又は複数の置換基で置換されており、
    は、水素又はC〜Cアルキルを表し、
    Xは、メチル、エチル及びプロピルから選択される1〜4個の置換基で置換されているエチレンを表す);を含む香味組成物であって、
    但し、組成物がN−[2−ヒドロキシプロピル]−グルコンアミド、N−[2−ヒドロキシプロピル]−グルコヘプトンアミド、これらの食用塩及び/又はこれらの食用エステルを含む場合は、これらの香味調節物質及び前記香味付け物質の比が50:1未満である香味組成物。
  2. 前記香味調節物質及び前記香味付け物質の重量比が1:100〜10:1の範囲内にある、請求項1に記載の香味組成物。
  3. 組成物がN−[2−ヒドロキシプロピル]−グルコンアミド、N−[2−ヒドロキシプロピル]−グルコヘプトンアミド、これらの食用塩及びこれらの食用エステルとの組合せで人工甘味料を含む場合は、香味調節物質対人工甘味料の重量比が50:1未満、好ましくは20:1未満である、請求項1又は2に記載の香味組成物。
  4. 0.01〜90重量%、好ましくは0.1〜25重量%の量で前記香味調節物質を含む、請求項1から3までのいずれか一項に記載の香味組成物。
  5. 1〜95重量%の香味付け物質を含む、請求項1から4までのいずれか一項に記載の香味組成物。
  6. 前記1つ又は複数の香味調節物質が、式(I)で表される物質、この食用塩、及びこの食用エステルの群から選択される、請求項1から5までのいずれか一項に記載の香味組成物。
  7. Xが、1〜4個のメチル基で置換されたエチレンを表す、請求項1から6までのいずれか一項に記載の香味組成物。
  8. Xが、少なくとも2個のメチル基で置換されたエチレンを表す、請求項1から7までのいずれか一項に記載の香味組成物。
  9. 前記1つ又は複数の香味調節物質が、2−ヒドロキシ−N−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−プロパンアミド、N−ラクトイル1−アミノ−2−プロパノール、N−ラクトイル2−アミノ−1−プロパノール、N−ラクトイル2−アミノ−2−メチルプロパノール、N−グルコニル1−アミノ−2−メチル−2−プロパノール、N−グルコニル1−アミノ−2−プロパノール、N−グルコニル2−アミノ−1−プロパノール、N−グルコニル2−アミノ−2−メチルプロパノール、N−(2−メルカプトプロピル)ラクトアミド、これらの食用塩及びこれらの食用エステルから選択される、請求項1から8までのいずれか一項に記載の香味組成物。
  10. 式(I)又は式(II):
    Figure 0004695692
    (式中、R及びRは、独立に、水素、C〜Cアルキル又はC〜Cアルケニルを表し、それぞれは任意にヒドロキシル、オキソ及びC〜Cカルボキシルから選択される1つ又は複数の置換基で置換されており、
    は、水素又はC〜Cアルキルを表し、
    Xは、メチル、エチル及びプロピルから選択される1〜4個の置換基で置換されているエチレンを表す)で表される物質、この食用塩及びこの食用エステルの群から選択される香味調節物質であって、
    但し、N−[2−ヒドロキシプロピル]−グルコンアミド、N−[2−ヒドロキシプロピル]−グルコヘプトンアミド、これらの食用塩又はこれらの食用エステルではない香味調節物質。
  11. 2−ヒドロキシ−N−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−プロパンアミド、N−ラクトイル1−アミノ−2−プロパノール、N−ラクトイル2−アミノ−1−プロパノール、N−ラクトイル2−アミノ−2−メチルプロパノール、N−グルコニル1−アミノ−2−メチル−2−プロパノール、N−グルコニル1−アミノ−2−プロパノール、N−グルコニル2−アミノ−1−プロパノール、N−グルコニル2−アミノ−2−メチルプロパノール、N−(2−メルカプトプロピル)ラクトアミド、これらの食用塩及びこれらの食用エステルから選択される、請求項10に記載の香味調節物質。
  12. 少なくとも0.001ppmの、請求項10又は11に記載の1つ又は複数の香味調節物質を含む香味組成物。
  13. 食品、飲料、医薬品、タバコ製品又は口腔ケア製品の香味を改善するための、請求項11に記載の1つ又は複数の香味調節物質の使用。
  14. 食品、飲料、医薬品、タバコ製品又は口腔ケア製品の香味を改善する方法であって、請求項10に記載の1つ又は複数の香味調節物質を、0.1〜10,000ppm、好ましくは1〜5,000ppmの量で前記製品に添加する工程を含む方法。
  15. 請求項1、好ましくは請求項10に記載の1つ又は複数の香味調節物質を、0.1〜10,000ppm、好ましくは1〜5,000ppmの量で含む、食品、飲料、医薬品、タバコ製品、及び口腔ケア製品からなる群から選択される製品。
  16. 添加された甘味料を含む場合は、香味調節物質対糖類甘味料の重量比は1:1を超えず、香味調節物質対人工甘味料の重量比は50:1未満である、請求項15に記載の製品。
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