JP4683024B2 - 内燃機関 - Google Patents

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本発明は内燃機関に関し、特に筒内に生成される旋回気流を強めるための内燃機関に関する。
従来、タンブル流やスワール流といった旋回気流が筒内に生成される内燃機関が知られている。係る内燃機関では一般に旋回気流を強めることで、混合気のミキシング性の向上や火炎の伝播性の向上や希薄燃焼領域の拡大などを図ることができる。この点、筒内に強い旋回気流を生成するにあたっては、筒内に流入する吸気の流入態様が重要な要素の一つとなっているところ、吸気の流入態様を改善するための技術として本発明と関連性があると考えられる技術が、例えば特許文献1から5までで提案されている。
実開平2−14405号公報 特開2000−18011号公報 特開2002−4821号公報 特開2006−342746号公報 特開2006−161632号公報
ところで、筒内に生成される旋回気流の強度が不十分な場合には、混合気のミキシング性が不十分になる結果、未燃HCやCOの増大を招き、高い燃費性能を実現することが困難になる。また旋回気流の強度が不十分な場合には、火炎の伝播性が低くなることから、始動時の冷間燃焼やリーン燃焼を好適に実現することが困難になる。また燃焼速度が遅くなることから、高負荷時にノッキングも発生し易くなる。この点、筒内に生成される旋回気流を強めるためには、従来から吸気ポート形状の最適化などが行われてきているが、より高い要求性能を満たすためにはその上に更なる旋回気流の強化を図る必要がある。また旋回気流を好適に強化するにあたっては、吸気弁のバルブリフト量を考慮する必要もあり、さらに低コストで強化できることが望ましい。
そこで本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、筒内に生成される旋回気流を好適に強化できる内燃機関を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は筒内に旋回気流が生成される内燃機関であって、吸気下流側に対応する部分よりも吸気上流側に対応する部分のほうが、高さが低く設定されているバルブシートを吸気弁用に備えることにより、吸気ポートの喉元の高さが、均一な高さのバルブシートを吸気弁用に備える内燃機関の吸気ポートの喉元の高さよりも低くなっており、前記吸気下流側に対応する部分よりも前記吸気上流側に対応する部分のほうが高さが低く設定されている前記バルブシートは、前記吸気弁の軸中心と下面との交点を含み、且つクランク軸線に略直交する平面による該バルブシートの断面で、前記吸気上流側に対応する部分の高さが最も低く設定されていることを特徴とする。ここで、吸気ポートから筒内に流入する吸気のうち、吸気上流側の吸気通路壁面に沿って筒内に流入する吸気は、筒内に生成される旋回気流と流れの方向が一致せず、旋回気流を減衰させてしまうことから、その分旋回気流の強度が低下してしまうことになる。この点、このようにして筒内に流入する吸気を吸気上流側の吸気通路壁面から剥離させることができれば、この吸気通路壁面に沿って筒内に流入する吸気を減少させることができ、以って旋回気流を強めることができる。
そして吸気通路壁面から吸気を剥離させるにあたっては、燃焼室に向かって開口された吸気ポートの喉元の高さを低くすることが効果的であるところ、吸気ポート喉元の高さは構造上、バルブシートの高さによって一定の制限を受ける。これに対して本発明によれば、吸気上流側の吸気ポート喉元の高さをより低く設定できることから、これにより旋回気流を強めることができる。また本発明によれば、高さが低く設定されていない均一な高さのバルブシートを備えた場合と比較して、更なる旋回気流の強化を図ることができる点で、筒内に生成される旋回気流を好適に強化できる。
またバルブシートの高さを設定するにあたっては、全体的に高さをより低く均一に設定することも考えられるが、この場合には強度を確保するとともにバルブシートの高さを十分低く設定することが困難であることから、バルブシートの高さを優先的に低く設定した結果、耐久性の問題が生じる虞がある。これに対して本発明によれば、全体的に高さを低く設定しないことで強度を確保しつつ、バルブシートの高さをより低く設定でき、これにより更なる旋回気流の強化を図ることができる点で、筒内に生成される旋回気流を好適に強化できる。
なお、強度を確保するためには、例えばバルブシートを備える代わりに吸気ポート喉元にレーザ処理を施す手法も存在するが、これに対して本発明によればコスト的に有利に実現でき、またリードタイム等の点で合理的な製造を行える点でも好適である。また吸気の流入態様を変更するにあたって、本発明によれば前述の特許文献1から3までで提案されている技術のようにバルブシートに対して特別の追加工を必要としないことから、その分低コストで吸気の流入態様を変更できる点においても、筒内に生成される旋回気流を好適に強化できる。
また本発明において前記吸気下流側に対応する部分よりも前記吸気上流側に対応する部分のほうが高さが低く設定されている前記バルブシートは、前記吸気弁の軸中心と下面との交点を含み、且つクランク軸線に略直交する平面によるバルブシートの断面で、前記吸気上流側に対応する部分の高さが最も低く設定されていることから、吸気弁中高リフト時に筒内に生成される旋回気流(特にタンブル流)を好適に強化できる。
本発明によれば、筒内に生成される旋回気流を好適に強化できる内燃機関を提供できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面と共に詳細に説明する。
図1は本実施例に係る内燃機関50Aの要部を模式的に示す図である。具体的には図1では、図1(a)で内燃機関50Aの要部を一気筒につき鉛直断面視で模式的に示すとともに、図1(b)で内燃機関50Aの要部を一気筒につき水平投影視で模式的に示している。内燃機関50Aは筒内燃料直接噴射式のガソリンエンジンである。但しこれに限られず、内燃機関50Aは例えば所謂リーンバーンエンジンなどであってもよい。すなわち、内燃機関50Aは本発明を効果的に実施できる内燃機関であれば特に限定されない。
内燃機関50Aはシリンダブロック51、シリンダヘッド52A及びピストン53などを有して構成されている。シリンダブロック51には略円筒状のシリンダ51aが形成されており、シリンダ51a内にはピストン53が収容されている。ピストン53は図示しないコネクティングロッドと連結されており、さらにコネクティングロッドは図示しないクランクシャフトと連結されている。ピストン53がシリンダ51a内で往復運動すると、コネクティングロッドを介してクランクシャフトに動力が伝達され、さらにクランクシャフトによって往復運動が回転運動に変換される。例えば内燃機関50Aを備えた車両では、この回転運動に変換された動力を利用して車両を駆動する。
シリンダブロック51にはシリンダヘッド52Aが固定されている。燃焼室54はシリンダブロック51、シリンダヘッド52A及びピストン53によって囲われた空間として形成されている。シリンダヘッド52Aには吸気を燃焼室54内(以下、筒内とも称す)に導入するための吸気ポート10aA及び10bA(以下、総称するときには単に吸気ポート10Aと称し、他の構成についても同様とる)と、燃焼したガスを燃焼室54から排気するための排気ポート20とが夫々形成されており、さらに吸気ポート10Aを開閉するための吸気弁55と、排気ポート20を開閉するための排気弁56とが夫々配設されている。内燃機関50Aでは吸気弁55が開弁すると筒内に吸気が流入し、タンブル流T(請求項記載の旋回気流に相当)が生成される。点火プラグ57は上方から燃焼室54に電極を突出させた状態でシリンダヘッド52Aに配設されている。燃料噴射弁(図示省略)は筒内に噴射孔を突出させた状態でシリンダヘッド52Aに配設されている。
シリンダヘッド52Aにはリング状のバルブシート58A、59が配設されている。バルブシート58Aは燃焼室54に向かって開口した吸気ポート10Aの開口端部に、バルブシート59は燃焼室54に向かって開口した排気ポート20の開口端部に夫々配設されている。図2は内燃機関50Aのうち、バルブシート58A周辺部を拡大して模式的に示す図である。なお、図2において、図2(b)は図2(a)に対応させてバルブシート58Aの形状を示すための図となっている。
バルブシート58Aは、吸気上流側と吸気下流側とで(吸排気方向で)高さに差分を有する形状となっており、吸気下流側に対応する部分よりも吸気上流側に対応する部分のほうが、下端部からの高さが低く設定されている。この点、吸気下流側に対応する部分はタンブル流Tに生成されるように筒内に流入する吸気に対応する部分となっており、吸気上流側に対応する部分はタンブル流Tを減衰させるように筒内に流入する吸気に対応する部分となっている。またバルブシート58Aは吸気弁55の軸中心と下面との交点Qを含み、且つクランク軸線に略直交する第1の平面S1によるバルブシート58Aの断面で、吸気上流側に対応する部分である点P1の高さが最も低く設定されている。
なお、バルブシート58Aの上端部は図2(b)に示すように高さが次第に変化するよう下端部を含む面に対して斜め直線状に面で切除された形状になっている。但し、これに限られずバルブシート58Aの上端部には適宜の形状が適用されてよい。またバルブシート58Aの内面は従来通りバルブ軸との同軸加工で形成できるとともに、吸気の流入態様を変更するにあたってこの内面に対する特別の追加工は不要であるため、これによりコストの上昇も回避できる。
図3はバルブシート58A周辺部を吸気の流れとともに模式的に示す図である。なお、図3では図3(a)でバルブシート58A周辺部の拡大図を示すとともに、図3(b)で比較のためにバルブシート58Aの代わりに高さが低く設定されていない均一な高さのバルブシート58Xを備えた場合の拡大図を示している。また図3(c)は図3(a)に示す吸気の流速分布を、図3(d)は図3(b)に示す吸気の流速分布を夫々水平投影視で見た場合の模式図となっている。まずバルブシート58Xを備えた場合には強度確保の関係上、図3(b)に示す吸気ポート10aXのように、喉元の高さが高くなる(A部参照)。この場合には吸気の剥離が発生し難いため、吸気上流側の吸気通路壁面に沿って筒内に流入しようとする吸気が多く存在する。そしてこの吸気はタンブル流Tを減衰させるように筒内に流入することから、タンブル強度が低下する。
一方、バルブシート58Aを備えた場合には、高さが低く設定されていることから図3(a)のA部に示す吸気ポート10aAのように、喉元の高さを低くすることができる(A部参照)。この場合には吸気の剥離が発生し易くなるため、吸気上流側の吸気通路壁面に沿って筒内に流入しようとする吸気を減少させることができる。これによりタンブル流Tの減衰を抑制できることから、タンブル流Tを強化できる。また剥離した吸気は吸気下流側に向かって流通することから、これによってもタンブル流Tを強化できる(図3(c)及び(d)参照)。
図4は内燃機関50Aにおけるタンブル強度と吸気弁55のバルブリフト量の関係を示す図である。図4に示すように、バルブシート58Aの場合にはバルブシート58Xの場合よりも、特に吸気弁55中高リフト領域でタンブル強度が向上していることがわかる。これは、点P1で高さが最も低く設定されたバルブシート58Aを備えた内燃機関50Aによれば、特に多量の吸気が筒内に流入する吸気弁55中高リフト領域でタンブル強度を好適に高めることができることを示している。以上により、筒内に生成されるタンブル流Tを好適に強化できる内燃機関50Aを実現できる。
図5は本実施例に係る内燃機関50Bを水平投影視で模式的に示す図である。内燃機関50Bは、バルブシート58Aの代わりにバルブシート58B(58aB及び58bB)を備えている点と、これに伴いシリンダヘッド52Aの代わりに吸気ポート10Bが形成されたシリンダヘッド52Bを備えている点以外、内燃機関50Aと実質的に同一のものとなっている。バルブシート58Bは、第1の平面S1と所定の角度θa及びθbをなす第2の平面S2による断面で、吸気上流側に対応する部分である点P2の高さが最も低く設定されている。また2つの吸気弁55に対応する所定の角度θa、θb夫々は第1の平面S1各々から互いに逆方向に向かって設定されており、さらに所定の角度θa、θb夫々は第1の平面S1各々の内側に向かって大きくなるように設定されている。吸気ポート10Bの喉元の高さはバルブシート58Bの高さに応じて、バルブシート58Xを備えた場合よりも低く設定されている。
なお、所定の角度θa、θb夫々は図6に示すように第1の平面S1各々の外側に向かって設定されてもよい。この点、第1の平面S1各々の内側に設定される場合を正とし、外側に設定される場合を負とした場合に、所定の角度θa、θbは次の数1に示す範囲で設定されることが好ましい。
(数1)
0<θ≦90°(θはθa及びθb)
一方、吸気ポート10Bの形状との相性やバルブリフト量などを具体的に考慮すると、所定の角度θa、θbを負に設定することでもタンブル強度を向上し得る。この点、所定の角度θa、θbは次の数2に示す範囲で設定され得る。
(数2)
−90°≦θ≦90°(θはθa及びθb)
またタンブル流Tを強化するにあたっては、θaとθbとは同じ大きさであることが好ましい。このため本実施例ではθaとθbとは数1に示す式の範囲内で同じ大きさに設定されている。
図7は内燃機関50Bにおけるタンブル強度と吸気弁55のバルブリフト量の関係を示す図である。なお、図7では比較のためにバルブシート58Xを備えた場合についても同時に示している。バルブシート58Bを備えた内燃機関50Bによれば、吸気の主流を燃焼室54中央に集めることができる。これにより、吸気弁55小中リフト領域で吸気弁55の傘形状に沿ったスムースな吸気の流れを形成することができる。このため内燃機関50Bによれば、特に吸気弁55小中リフト領域でタンブル強度を好適に向上させることができる。この点、吸気弁55小中リフト領域でタンブル強度を向上させるにあたっては、内燃機関50Bがバルブリフト量を可変にする可変動弁機構を備えた内燃機関であることが好ましい。以上により、筒内に生成されるタンブル流Tを好適に強化できる内燃機関50Bを実現できる。
図8は本実施例に係る内燃機関50Cの要部を模式的に示す図である。図8では図8(a)で内燃機関50Cの要部を一気筒につき鉛直断面視で模式的に示すとともに、図8(b)で内燃機関50Cの要部を一気筒につき水平投影視で模式的に示している。内燃機関50Cは、バルブシート58Aの代わりにバルブシート58C(58aC及び58bC)を備えている点と、これに伴いシリンダヘッド52Aの代わりに吸気ポート10Cが形成されたシリンダヘッド52Cを備えている点以外、内燃機関50Aと実質的に同一のものとなっている。
バルブシート58Caは、第1の平面S1と所定の角度θaをなす第2の平面S2による断面で、吸気上流側に対応する部分である点P3の高さが最も低く設定されている。同様にバルブシート58Cbは、第1の平面S1と所定の角度θbをなす第2の平面S2による断面で、吸気上流側に対応する部分である点P4の高さが最も低く設定されている。また2つの吸気弁55に対応する所定の角度θa、θb夫々は第1の平面S1各々から互いに同方向に向かって設定されており、さらに所定の角度θa、θbはともに第1の平面S1各々から図示の方向に向かって設定される場合を正として、数1に示す式の範囲内で設定されている。なお、所定の角度θa、θbはともに数2に示す式の範囲内で設定することができる。
図9は内燃機関50Cのうち、バルブシート58Ca周辺部を拡大して模式的に示す図である。図9では、バルブシート58Ca周辺部を図8(a)に示すA−A断面で示している。バルブシート58Caは点P3で高さが最も低い高さHaに設定されており、バルブシート58Cbも同様に点P4で高さが最も低い高さHbに設定されている。また、バルブシート58Caの上端部は図9(b)に示すように高さが次第に変化するよう下端部を含む面に対して斜め直線状に面で切除された形状になっており、バルブシート58Cbの上端部も同様の形状に形成されている。なお、バルブシート58Cの上端部の形状はこれに限られない。またバルブシート58Cの内面は従来通りバルブ軸との同軸加工で形成できるとともに、スワール成分を付与するにあたってこの内面に対して特別の追加工は不要であるため、これによりコストの上昇も回避できる。吸気ポート10Cの喉元の高さはバルブシート58Cの高さに応じて、バルブシート58Xを備えた場合よりも低く設定されている。
図10はバルブシート58Ca周辺部を吸気の流れとともに模式的に示す図である。図10では、バルブシート58Ca周辺部を図8(a)に示すA−A断面で示している。この内燃機関50Cでは点P3(及びP4)で吸気が剥離し易くなる。これにより吸気は点P3(及びP4)に向かって流通しようとする指向性を有することになる。このため内燃機関50Cでは吸気がスワール成分を付与するように筒内に流入し、この結果、筒内にスワール成分を有する斜めタンブル流TSが生成されることから、混合気のミキシング性を向上させることができる。なお、このときの吸気の流れを水平投影視で見た場合の模式図を図11(a)に、このときの吸気の流速分布を水平投影視で見た場合の模式図を図11(b)に夫々示す。
一方、所定の角度θa、θbはともに数1に示す式の範囲内で設定されている。すなわち、バルブシート58Cは吸気下流側に対応する部分よりも吸気上流側に対応する部分のほうが、高さが低く設定されている。これにより斜めタンブル流TSを減衰させるように筒内に流入する吸気を減少させることができることから、斜めタンブル流TSも強化できる。また剥離した吸気が吸気下流側に向かって流通することから、これによっても斜めタンブル流TSを強化できる(図11(b)参照)。図12は内燃機関50Cにおけるスワール強度と吸気弁55のバルブリフト量の関係を示す図である。バルブシート58Cを備えた内燃機関50Cによればスワール成分を付与することができるので、この結果、バルブシート58Xを備えた場合と比較してスワール強度が向上していることがわかる。
なお、斜めタンブル流TSにつき、タンブル強度とスワール強度との積(式:タンブル強度×スワール強度)で与えられる評価値は内燃機関の仕様に応じて最適値が異なり、この最適値を実現できる所定の角度θa、θbは必ずしも互いに同値になるとは限らないことから、所定の角度θa、θbは互いに異なる値となってもよい。また同様にHa、Hbも互いに異なる値となってもよい。以上により、筒内に生成される斜めタンブル流TSを好適に強化できる内燃機関50Cを実現できる。
上述した実施例は本発明の好適な実施の例である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施可能である。例えば上述した実施例1においては吸気ポート10A毎のバルブシート58A夫々が互いに同一のものとなっているが、これに限定されるものではない。
内燃機関50Aの要部を模式的に示す図である。 内燃機関50Aのうち、バルブシート58A周辺部を拡大して模式的に示す図である。 バルブシート58A周辺部を吸気の流れとともに模式的に示す図である。 内燃機関50Aにおけるタンブル強度と吸気弁55のバルブリフト量の関係を示す図である。 内燃機関50Bを水平投影視で模式的に示す図である。 内燃機関50Bの変形例を水平投影視で模式的に示す図である。 内燃機関50Bにおけるタンブル強度と吸気弁55のバルブリフト量の関係を示す図である。 内燃機関50Cの要部を模式的に示す図である。 内燃機関50Cのうち、バルブシート58Ca周辺部を拡大して模式的に示す図である。 バルブシート58Ca周辺部を吸気の流れとともに模式的に示す図である。 内燃機関50Cにおける吸気の流れを水平投影視で模式的に示す図である。 内燃機関50Cにおけるスワール強度と吸気弁55のバルブリフト量の関係を示す図である。
符号の説明
10 吸気ポート
50 内燃機関
55 吸気弁
58 バルブシート(吸気弁55用)

Claims (1)

  1. 筒内に旋回気流が生成される内燃機関であって、
    吸気下流側に対応する部分よりも吸気上流側に対応する部分のほうが、高さが低く設定されているバルブシートを吸気弁用に備えることにより、吸気ポートの喉元の高さが、均一な高さのバルブシートを吸気弁用に備える内燃機関の吸気ポートの喉元の高さよりも低くなっており、
    前記吸気下流側に対応する部分よりも前記吸気上流側に対応する部分のほうが高さが低く設定されている前記バルブシートは、前記吸気弁の軸中心と下面との交点を含み、且つクランク軸線に略直交する平面による該バルブシートの断面で、前記吸気上流側に対応する部分の高さが最も低く設定されていることを特徴とする内燃機関。
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