JP4676909B2 - 画像形成装置及びプロセスカートリッジ - Google Patents

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本発明は、乾式二成分あるいは一成分現像剤を用いた複写機、プリンター、ファクシミリ等の電子写真方式の画像形成装置及びプロセスカートリッジに関する
従来、電子写真方式には多様な方法が知られており、一般的には像担持体表面を帯電させ、帯電させた像担持体を露光して静電潜像を形成する。次いで、静電潜像にトナーを現像し、像担持体上にトナー像を形成する。さらに、中間転写体を介して、または直接的に像担持体上のトナー像を記録材上に転写し、この転写されたトナー像を加熱、圧力もしくはこれらの併用によって定着することにより、記録材上に画像が形成された記録物が得られる。なお、トナー像転写後の像担持体上に残ったトナーは、ブレード、ブラシ、ローラ等の既知の方法によりクリーニングされる。
近年の電子写真技術の動向として、カラー化、高速化、高画質化、デジタル化が要求されている。カラー画像形成方法には、1つの像担持体に複数の現像装置により各色のトナー画像を形成し、中間転写体上に各カラー画像を転写し、中間転写体から記録材上に転写する方法がある。また、複数の像担持体、現像装置、転写装置を並べて配置し、各像担持体に各色のトナー像を形成して、記録材に順次転写する、または中間転写体に順次転写後に記録材に転写する、いわゆるタンデム方式がある。前者の方法は装置全体を比較的小型化することができ、コストも安価になるという利点があるが、画像形成速度の高速化は困難であるという欠点がある。また、タンデム方式は、装置が大型化する傾向があり、コストも高くなってしまうという欠点はあるが、画像形成速度の高速化が図れるという利点があり、カラー画像の高速化の要求から、注目されている。
画像の高画質化については、例えば解像度が1200dpi以上の高解像のものが検討されており、これを実現するために従来以上に高精細の画像形成方式が望まれている。潜像を可視化するトナー及び現像剤に対しても、高精細画像を形成するためにさらなる小粒径化が検討され実現化されつつある。また、画像のデジタル化に対応するために、画像を形成するドットの再現性が要求されており、ドットを形成するトナーに均一性が求められている。このため、従来主に用いられてきた機械的な粉砕方式によって作製された形状が不均一な粉砕トナーよりも、熱気流,流動造粒法により粉砕トナーに球形処理を施したトナーや、懸濁重合法、乳化重合法、分散重合法などによる重合トナー等の球形トナーの方が有利である。
弾性部材からなるブレードを像担持体に押し当ててトナーを除去するクリーニングブレードを用いたクリーニング装置は、構成が簡単で、装置の小型化が容易で、コスト面も有利なので、広く実用化されているが、球形トナーを用いた場合、トナーがブレードをすり抜けやすく、クリーニング不良による画像不良が発生しやすいという問題点がある。
この対策として、転写工程後の感光体上に残留した球形トナーに対して各種除電手段を用い、残留トナーの帯電量を低減してクリーニング性を改善することが提案されている(例えば、特許文献1及び2参照)。しかしながら、上記除電手段を新たに設けることは部品点数の増加や製造コストの増加に直結する。
また、クリーニングブレードの感光体に対する当接圧を大きくすることにより、球形トナーのすり抜けを抑制することが提案されている(例えば、特許文献3参照)。しかしながら、当接圧を大きくするほど、クリーニングブレードの欠けや感光体の傷が発生しやすく、クリーニング不良が発生してしまう。
また、球形トナーと不定形トナーを混合したトナーを用いることが提案されている(例えば、特許文献4、5及び6参照)。しかしながら、この方法では、球形トナーの高転写性が損なわれ、感光体上の転写残トナー量が増加し、クリーニングによって回収されるトナーの廃棄量が増加するため、環境面に対して不利である。さらに、リサイクル機構を設けてクリーニングによって回収されたトナーを再利用する場合や、クリーニング手段を設けずに像担持体を帯電する工程や像担持体上にトナーを現像する工程で転写残トナーを回収するクリーナレス方式の画像形成装置においても、様々なストレスによって回収されたトナーの特性が通常のトナーに対して変化している場合が多いので、回収されたトナーによる画像不良が発生しやすくなる。
また、カラートナーに球形トナー、ブラックトナーに不定形トナーを用いる方法が提案されている(例えば、特許文献7及び8参照)。しかしながら、この方法では、各色のトナーに対して別々の感光体が対応しているタンデム方式のフルカラー画像形成装置には適用できない。
特開平9−96965号公報 特開平9−114232号公報 特開平10−214013号公報 特公平3−22979号公報 特開平6−148941号公報 特開平7−49584号公報 特開平8−254873号公報 特開平9−258474号公報
したがって、本発明は、上記の様な現状の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、転写効率が高く、かつクリーニング不良等による画像不良が生じない高画質の画像形成装置を提供することである。
請求項1記載の発明は、像担持体に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、像担持体上に形成された静電潜像をトナーで現像してトナー像を形成する現像手段と、像担持体上に形成されたトナー像を記録媒体に転写する転写手段と、クリーニングブレードを用いて該像担持体上に残留したトナーを除去するクリーニング手段を有する画像形成装置において、前記トナー、球形トナーと不定形トナー混合物であり前記不定形トナーは、形状係数SF1の平均値が130以上であり、前記球形トナーは、形状係数SF1の平均値が100乃至130であり、前記像担持体と前記不定形トナーとの付着力の平均値F1、前記不定形トナー1粒子当たりの帯電量の平均値Q1、前記像担持体と前記球形トナーとの付着力の平均値F2、前記球形トナー1粒子当たりの帯電量の平均値Q2とすると、式
(F1/Q1)/(F2/Q2)0.8
を満たすことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、球形トナーに不定形トナーを混合し、像担持体とトナー間の付着力とトナー1粒子当たりの帯電量の比を制御することにより、転写効率が高く、かつクリーニング不良等による画像不良が生じない高画質の画像形成装置を提供することができる。
請求項2記載の発明は、像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、像担持体上に形成された静電潜像をトナーで現像してトー像を形成する複数の現像手段と、像担持体上に形成されたトナー像を記録媒体に転写する転写手段と、クリーニングブレードを用いて該像担持体上に残留したトナーを除去するクリーニング手段を有する画像形成装置において、前記トナー、球形トナーと不定形トナー混合物であり前記不定形トナーは、形状係数SF1の平均値が130以上であり、前記球形トナーは、形状係数SF1の平均値が100乃至130であり、前記像担持体と前記不定形トナーとの付着力の平均値F1、前記不定形トナー1粒子当たりの帯電量の平均値Q1、前記像担持体と前記球形トナーとの付着力の平均値F2、前記球形トナー1粒子当たりの帯電量の平均値Q2とすると、式
(F1/Q1)/(F2/Q2)0.8
を満たすことを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、各色のトナーについて、球形トナーに不定形トナーを混合し、像担持体とトナー間の付着力とトナー1粒子当たりの帯電量の比を制御することにより、転写効率が高く、かつクリーニング不良等による画像不良が生じない高画質のカラー画像形成装置を提供することができる。
請求項3記載の発明は、像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、像担持体上に形成された静電潜像をトナーで現像してトナー像を形成する現像手段と、像担持体上に形成されたトナー像を記録媒体に転写する転写手段と、クリーニングブレードを用いて該像担持体上に残留したトナーを除去するクリーニング手段を有する画像形成要素複数配列されている画像形成装置において、前記トナー、球形トナーと不定形トナー混合物であり前記不定形トナーは、形状係数SF1の平均値が130以上であり、前記球形トナーは、形状係数SF1の平均値が100乃至130であり、前記像担持体と前記不定形トナーとの付着力の平均値F1、前記不定形トナー1粒子当たりの帯電量の平均値Q1、前記像担持体と前記球形トナーとの付着力の平均値F2、前記球形トナー1粒子当たりの帯電量の平均値Q2とすると、式
(F1/Q1)/(F2/Q2)0.8
を満たすことを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、各画像要素について、球形トナーに不定形トナーを混合し、像担持体とトナー間の付着力とトナー1粒子当たりの帯電量の比を制御することにより、画像形成速度が高速度で、転写効率が高く、かつクリーニング不良等による画像不良が生じない高画質のカラー画像形成装置を提供することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像形成装置において、前記転写手段前記像担持体上に形成されたトナー像中間転写体に一次転写する一次転写手段と、該中間転写体上に一次転写されたトナー像を記録媒体に二次転写する二次転写手段を有することを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、中間転写体を用いることにより、多様な種類の用紙への対応が可能で、小型化が容易なカラー画像形成装置を提供することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか一項記載の画像形成装置において、前記混合物中の前記不定形トナーの含有量は、5乃至25重量%であることを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、混合紛体での不定形トナーの混合比率を一定の範囲内にすることにより、転写効率が高く、かつクリーニング不良等による画像不良が生じない高画質の画像形成装置を提供することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5のいずれか一項記載の画像形成装置において、前記不定形トナー及び前記球形トナーは、外添剤により被覆されており、前記不定形トナーの外添剤被覆率が前記球形トナーの外添剤被覆率よりも大きいことを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6のいずれか一項記載の画像形成装置において、前記外添剤は、一次粒子径の平均値が10乃至200nmであることを特徴とする。
請求項7に記載の発明によれば、外添剤の粒径を一定の範囲内にすることにより、現像剤の耐久性の確保及び感光体等の損傷を防止できる。
請求項6に記載の発明によれば、不定形トナーと球形トナーの外添剤被覆率を制御することにより、像担持体とトナー間の付着力を制御でき、転写効率が高く、かつクリーニング不良等による画像不良が生じない高画質の画像形成装置を提供することができる。
請求項記載の発明は、請求項1乃至のいずれか一項記載の画像形成装置において、前記球形トナーの体積平均粒径に対する前記不定形トナーの体積平均粒径の比が0.8乃至1.2であることを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、不定形トナーと球形トナーの粒径を同程度にすることにより、両トナーの現像特性と転写特性の差を抑制でき、画像品質の低下を抑制できる。
請求項記載の発明は、請求項1乃至のいずれか一項記載の画像形成装置において、前記不定形トナー及び前記球形トナーは、それぞれ独立に、体積平均粒径が3乃至9μmであることを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、トナーの粒径を一定の範囲内にすることにより、画像品質の低下を抑制できる。
請求項10記載の発明は、像担持体と、該像担持体上に形成された静電潜像をトナーで現像してトナー像を形成する現像手段と、クリーニングブレードを用いて該像担持体上に残留したトナーを除去するクリーニング手段を一体に支持し、画像形成装置本体に着脱自在としたプロセスカートリッジであって、前記トナーは、球形トナーと不定形トナーの混合物であり、前記不定形トナーは、形状係数SF1の平均値が130以上であり、前記球形トナーは、形状係数SF1の平均値が100乃至130であり、前記像担持体と前記不定形トナーとの間の付着力の平均値をF1、前記不定形トナーの1粒子当たりの帯電量の平均値をQ1、前記像担持体と前記球形トナーとの間の付着力の平均値をF2、前記球形トナーの1粒子当たりの帯電量の平均値をQ2とすると、式
(F1/Q1)/(F2/Q2)≦0.8
を満たすことを特徴とする。
請求項10に記載の発明によれば、転写効率が高く、かつクリーニング不良等による画像不良が生じない高画質のプロセスカートリッジを提供できる。
本発明によれば、球形トナーに不定形トナーを混合し、像担持体とトナー間の付着力とトナー1粒子当たりの帯電量の比を制御することにより、転写効率が高く、かつクリーニング不良等による画像不良が生じない高画質の画像形成装置を提供することができる。
また、本発明は、不定形トナーと球形トナーのSF1を規定することにより、クリーニング不良の抑制と、転写効率の向上効果が得られる。
本発明はまた、不定形トナーと球形トナーの粒径を同程度にすることにより、両トナーの現像特性と転写特性の差を抑制でき、画像品質の低下を抑制でき、トナーの粒径を一定の範囲内にすることにより、画像品質の低下を抑制でき、さらに、外添剤の粒径を一定の範囲内にすることにより、現像剤の耐久性の確保及び感光体等の損傷を防止できる。
さらに本発明は、本発明の画像形成装置で使用する、転写効率が高く、かつクリーニング不良等による画像不良が生じない高画質の画像形成用トナーを提供できる。
さらにまた、現像剤に用いられるトナーが、転写効率が高く、かつクリーニング不良等による画像不良が生じない高画質のトナーである、感光体と、帯電手段、現像剤が収納された現像手段、クリーニング手段から選択される少なくとも一つの手段を一体に支持し、画像形成装置本体に着脱自在としたプロセスカートリッジを提供できる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。なお、いわゆる当業者は特許請求の範囲内における本発明を変更・修正をして他の実施形態をなすことは容易であり、これらの変更・修正はこの特許請求の範囲に含まれるものであり、以下の説明はこの発明の最良の形態の例であって、この特許請求の範囲を限定するものではない。
本発明の画像形成装置について、図面を参照して詳細に説明する。
本発明の画像形成装置は、像担持体上に静電潜像を形成する潜像形成手段、像担持体上の潜像上にトナー像を形成する現像手段、像担持体上に形成されたトナー像を中間転写体、または記録材上に転写する転写手段、記録材上のトナー像を定着する定着手段、転写されずに像担持体上に残ったトナーを除去・回収するためのクリーニング手段を有する。
図3は、本発明の画像形成装置の例を示す概略構成図である。図3において、静電潜像担持体である感光体ドラム21の周囲には、該ドラム表面を帯電するための帯電装置22、一様帯電処理面に潜像を形成するための露光装置23、ドラム表面の潜像に帯電トナーを付着することでトナー像を形成する現像装置24、形成されたドラム上のトナー像を記録材26上に転写する転写装置25、記録材上のトナーを定着する定着装置27、ドラム上の残留トナーを除去・回収するためのクリーニング装置30、ドラム上の残留電位を除去するための除電装置31が順に配設されている。
まず、感光ドラム21は帯電ローラ22によって表面を一様に帯電される。図3の例では、帯電ローラを用いて感光ドラム21を帯電しているが、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、導電性又は半導電性のローラ、ブラシ、フィルム、ゴムブレード等を備えたそれ自体公知の接触帯電器、コロトロン、スコロトロン等のコロナ放電を利用した非接触帯電器、などが挙げられる。
帯電部材の形状としてはローラの他にも、磁気ブラシ、ファーブラシ等、どのような形態をとってもよく、電子写真装置の仕様や形態にあわせて選択可能である。磁気ブラシを用いる場合、該磁気ブラシとしては、例えば、Zn−Cuフェライト等、各種フェライト粒子を帯電部材として用い、これを支持させるための非磁性の導電スリーブ、これに内包されるマグネットロールによって構成される。ブラシを用いる場合、例えば、ファーブラシの材質としては、例えば、カーボン、硫化銅、金属又は金属酸化物により導電処理されたファーを用い、これを金属や他の導電処理された芯金に巻き付けたり、張り付けたりすることで帯電装置とする。
帯電装置は、上記のような接触式の帯電装置に限定されるものではないが、帯電装置から発生するオゾンが低減された画像形成装置が得られるので、接触式の帯電装置を用いることが好ましい。
次に、帯電した感光体ドラム21に画像情報に応じてレーザー光線23が照射され、静電潜像が形成される。図3の例ではレーザーを用いているが、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、複写光学系、ロッドレンズアレイ系、レーザー光学系、液晶シャッタ光学系、などの各種露光装置が挙げられる。また、感光ドラム21上の帯電電位や露光部位を電位センサで検出し、帯電条件や露光条件を制御することもできる。
次に、現像装置24によって、静電潜像が形成された感光体ドラム21上にトナー像が形成される。像装置24が、トナーとキャリアから成る二成分現像剤を用いた二成分現像装置である場合の構成例を図4に示す。この例では、現像剤がスクリュー41によって攪拌・搬送され、現像スリーブ42に供給される。現像スリーブ42に供給される現像剤はドクターブレード43によって規制され、供給される現像剤量はドクターブレード43と現像スリーブ42との間隔であるドクターギャップによって制御される。ドクターギャップが小さすぎると、現像剤量が少なすぎて画像濃度不足になり、逆にドクターギャップが大きすぎると、現像剤量が過剰に供給されて感光体ドラム21上にキャリア付着が発生するという問題が生じる。現像スリーブ42には、周表面に現像剤を穂立ちさせるように磁界を形成する磁石が備えられており、この磁石から発せられる法線方向磁力線に沿うように、現像剤が現像スリーブ42上にチェーン状に穂立ちされて磁気ブラシが形成される。現像スリーブ42と感光体ドラム21は、一定の間隙(現像ギャップ)を挟んで近接するように配置されていて、双方の対向部分に現像領域が形成されている。現像スリーブ42は、アルミニウム、真鍮、ステンレス、導電性樹脂などの非磁性体を円筒形に形成しており、不図示の回転駆動機構によって回転されるようになっている。磁気ブラシは、現像スリーブ42の回転によって現像領域に移送される。現像スリーブ42には不図示の現像用電源から現像電圧が印加され、磁気ブラシ上のトナーが現像スリーブ42と感光体ドラム21間に形成された現像電界によってキャリアから分離し、感光体ドラム21上の静電潜像上に現像される。なお、現像電圧には交流を重畳させても良い。なお、現像ギャップは、現像剤粒径の5乃至30倍程度、現像剤粒径が50μmであれば0.5mm乃至1.5mmに設定することが可能である。これより広くすると、望ましいとされる画像濃度が出難くなる。また、ドクターギャップは、現像ギャップと同程度かやや大きくする必要がある。感光体ドラム21のドラム径やドラム線速、現像スリーブ42のスリーブ径やスリーブ線速は、複写速度や装置の大きさ等の制約によって決まる。ドラム線速に対するスリーブ線速の比は、必要な画像濃度を得るために1.1以上にする必要がある。なお、現像後の位置にセンサを設置し、光学的反射率からトナー付着量を検出してプロセス条件を制御することもできる。
磁気ブラシを構成するキャリアには、鉄紛、フェライト紛、磁性粒子を分散した樹脂粒子等の磁性を有する粉体、及び電気特性を制御するために樹脂などで表面を被覆した磁性粉体が好ましく使用される。磁気ブラシを構成するキャリアとしては、感光体ドラム21表面へのダメージを軽減するために球形の粒子を用いるのが好ましく、平均粒径は150μm以下のものが好ましい。キャリアの平均粒径が大きすぎると最密状態に配置してあっても曲率半径が大きく、感光体ドラム21と接触していない面積が増え、トナー像のかけや抜けが発生する。逆に平均粒径があまり小さすぎると、交流電圧を印加する場合には、粒子が動きやすくなって粒子間の磁力を上回り、粒子が飛散してキャリア付着の原因となってしまう。キャリアの平均粒径は、特に30μm以上、100μm以下であることが好ましい。さらに、キャリアの体積抵抗率が低すぎると、現像電圧の印加時にキャリアに電荷が注入され、感光体ドラム21へのキャリア付着を起こしたり、感光体の絶縁破壊を起こしたりするため、体積抵抗率が10Ωcm以上のキャリアを使用する必要がある。
図4の例では現像装置として二成分現像装置を用いているが、本発明は二成分現像装置に限定されるものではなく、現像スリーブ上に形成したトナー薄層を電界で感光体上に現像する一成分現像装置を用いてもよい。
感光ドラム21上に形成されたトナー像は、感光ドラム21と記録材26が接触する転写ニップに搬送される。不図示の給紙トレイから搬送された記録材26に接触するローラ25には、不図示の転写用電源によってトナーと逆極性の転写電圧が印加され、記録材26と感光ドラム21間に作用する転写電界によって、感光ドラム21上に形成されたトナー像が記録材26上へ転写される。図3の例では、ローラに電圧を印加して転写しているが、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、コロナ放電装置等を用いることができる。
なお、記録媒体としては、代表的には普通紙であるが、現像後の未定着像を転写可能なものなら、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、OHP用のPETベース等も用いることができる。
未定着のトナー像が載った記録材26は、定着ローラ28と加圧ローラ29によって記録材26に一定の熱と圧力が加わり、トナー像が記録材26上に定着される。なお、定着温度を一定に保つために、定着ローラ28には不図示のサーミスタが接触しており、定着ローラ28の温度制御を行なっている。定着ローラを用いた定着方式は、熱効率が高く、安全性に優れ、小型化が可能で、低速から高速まで適用範囲が広い。
感光体ドラム21上に残留したトナーは、クリーニング装置30によって除去されるが、クリーニング装置としてはクリーニングブレードを用い、クリーニングローラやクリーニングブラシ等を併用しても良い。また、これらのクリーニング部材にトナーと逆極性の電圧を印加して、クリーニングの効率を高めることもできる。感光体ドラム21からクリーニングされたトナーは、廃棄、または装置内でリサイクルされる。
感光体ドラム21は、クリーニング後に除電装置31によって残留電位が除去される。除電手段としては、特に制限はなく、感光体に対し除電バイアスを印加することができればよく、公知の除電器の中から適宜選択することができ、例えば、除電ランプ等が好適に挙げられる。
図5は、本発明のカラー画像形成装置の例を示す概略構成図である。装置51は、感光体ドラム51aの周辺に帯電装置51b、露光装置51c、現像装置51d、転写装置51e、クリーニング装置51f、除電装置51gが配設されており、感光体ドラム51a上に形成されたイエロートナーによる画像が、転写装置51eによって中間転写ベルト55上に転写され、クリーニング装置51fによって感光体ドラム51a上に残ったトナーが除去される。同様にして、装置52乃至54によって、中間転写ベルト55上にマゼンタトナー、シアントナー、ブラックトナーによる画像が形成される。中間転写ベルト55上のカラー画像は、転写装置56によって記録材57上に転写され、クリーニング装置58によって中間転写ベルト55上に残ったトナーが除去される。記録材57上に形成されたカラー画像は図示しない定着装置によって定着される。なお、カラー画像の形成される順序は特定されるものではなく、どのような順序に形成されても良い。
図6は、本発明のカラー画像形成装置の別の例を示す概略構成図である。感光体ドラム61の周辺に、帯電装置62、露光装置63、現像装置64、転写装置65、クリーニング装置73、除電装置74が配設されている。現像装置64は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各トナーを用いた4つの現像装置64Y,64M、64C、64Bから成り、回転動作によって感光体ドラム61にトナー画像を形成する現像装置を選択するように構成されている。感光体ドラム61上にイエローに対応する静電潜像が形成され、現像装置64Yによりイエロートナーの画像が形成され、転写ベルト67上にイエロートナー画像が転写され、感光体ドラム61上の転写残トナーはクリーニング装置73によって除去され、除電装置73によってドラム上の残留電位が除去される。次に、感光体ドラム61上にマゼンタに対応する静電潜像が形成され、現像装置64Mによりマゼンタトナーの画像が形成され、イエロートナー像が形成されている中間転写ベルト67上へマゼンタトナー像が転写される。同様にして、中間転写ベルト67上へシアントナーとブラックトナーの画像が転写され、ローラ66eに印加される転写電圧によって記録材69上に一括して転写される。なお、中間転写ベルト67は、感光ドラム61と接離可能で、トナー像の転写が実施されていない時は感光ドラム61から隔離している。記録材69上に形成されたカラー画像は定着装置70によって定着される。
本発明は、上記のような画像形成装置の例において、トナーの転写効率が高く、かつクリーニング不良が発生せず、良好な画像品質が得られることを特徴としている。
図3のような画像形成装置において、球形トナーを用いると高い転写率が得られるが、感光体ドラム上に残った転写残の球形トナーはクリーニングブレードをすり抜けやすく、クリーニング不良が発生しやすい。一方、不定形トナーを用いると、クリーニング不良は発生しにくいが、球形トナーを用いた場合に比べて転写率が低い。
球形トナーと不定形トナーを混合した場合について検討した結果、球形トナーに比べて不定形トナーの混合比が低い場合でも、不定形トナーの方が転写残トナー中の比率が高くなり、球形トナーに少量の不定形トナーを混入することにより、クリーニング不良が改善されることがわかった。しかし、球形トナーのみを用いた場合に比べると転写率が低くなり、クリーニングによって回収されるトナーの量が増加する。不定形トナーの混合比を減らせば転写率は上昇するが、感光体ドラム上に残った不定形トナーの付着分布が不均一になり、部分的なクリーニング不良が発生しやすくなる。転写後に少量の不定形トナーを感光体ドラム上に均一に付着させるために、不定形トナーの混合比を減らさずに、不定形トナーの転写率を上げる必要がある。
感光体ドラムに接触しているトナーには、トナーと感光体ドラムの付着力f、転写電界Eによるクーロン力qE(qはトナー1粒子の帯電量)が作用している。また、感光体ドラムに接触しているトナーには、周辺のトナーとの付着力及び静電反発力が作用しているが、付着力fやクーロン力qEに比べるとこれらの力は小さい。このため、感光体ドラムに接触しているトナーが転写するには、(1)式のように、クーロン力qEを付着力fよりも大きくする必要がある。
Figure 0004676909
(1)式を変形すると(2)式のようになる。
Figure 0004676909
したがって、トナーと感光体ドラムの付着力fとトナー1粒子の帯電量qの比f/qの小さいトナー粒子は、低い転写電界Eで転写できる。f/qの大きいトナー粒子でも転写電界Eを大きくすれば転写できるが、転写電界を大きくすると感光体ドラムと記録材または転写ベルト間で放電が生じやすくなる。放電が生じると、感光体ドラムと記録材または転写ベルト間の実質的な電界が低下してしまうために転写率は良くならない。トナーは粒径や形状等に分布を有しており、また感光体も凹凸等により表面が不均一なため、付着力fや帯電量qには分布があり、f/qにも分布がある。f/qの平均値が小さいと、放電が生じる転写電界以下で転写可能なトナー粒子数の割合が高くなるため、高転写率を実現することができる。
本発明者らは、様々な球形トナーと不定形トナーについて、トナーと感光体間の付着力の平均値Fを遠心分離法で、トナー1粒子の帯電量の平均値Qをブローオフ法等によって測定される単位重量当たりの帯電量から求め、これらの球形トナーと不定形トナーを用いて様々な混合比のトナーを作製し、転写率とクリーニング性を評価した。この結果、以下のような不定形トナー及び球形トナーを用い、以下のような混合比率とすることにより、転写率が高く、かつクリーニング不良が発生せず、良好な画像品質が得られることを見出した。
(F1/Q1)/(F2/Q2)<0.8
F1及びQ1:不定形トナーのF及びQ、
F2及びQ2:球形トナーのF及びQ
不定形トナーの混合比率=5乃至25%
また、図5、図6のように、複数色のトナーを用いてカラー画像を形成する場合も、各色のトナーについて、上記のような不定形トナー及び球形トナーを用い、上記のような混合比率とすることにより、転写率が高く、かつクリーニング不良が発生せず、良好なカラー画像品質が得られることを見出した。
本発明者らが実施したトナー1粒子の帯電量の平均値Qを測定する方法について説明する。トナーとキャリアから成る二成分現像剤について、トナーの単位重量当たりの帯電量を測定する方法として用いられるブローオフ法について説明する。ブローオフ法では、トナー粒径よりも大きくキャリア粒径よりも小さなメッシュのフィルターを有するファラデーケージ内に現像剤を保持し、現像剤に圧縮空気等を吹き付けてトナーをキャリアから分離し、ファラデーケージ内に残ったキャリアの帯電量と、分離したトナーの重量を計測し、単位重量当たりの帯電量を測定する。トナーの帯電量測定法としては、この他に、感光体ドラム上等に付着したトナーを吸引し、帯電量及びトナー重量を測定するサックイン法等もある。トナー1粒子の帯電量の平均値Qは、単位重量当たりの帯電量とトナー1粒子の平均重量の積により求めた。トナー1粒子の平均重量Mは、トナーの真比重ρ、トナー体積平均粒径Dを用いて、式(3)より求められる。
Figure 0004676909
次に、本発明者らが実施した遠心分離法によるトナーと感光体間の付着力測定方法について説明する。トナーの付着力を測定する方法は、トナーの付着している物体からトナーを分離するのに必要な力を見積もる方法が一般的である。トナーを分離させる方法としては、遠心力、振動、衝撃、空気圧、電界、磁界等を用いた方法が知られている。この内、遠心力を利用した方法は定量化が容易で、かつ測定精度が高い。このため、本発明ではトナーと感光体間の付着力を測定する方法として、遠心分離法を用いた。以下、遠心分離によるトナー付着力測定方法について説明するが、IS&T NIP7th p.200(1991)などに記載されている方法が知られている。
図1、図2は、本発明に係るトナー付着力測定装置の測定セル、遠心分離装置の一例を示す図である。図1は、トナー付着力測定装置の測定セルの説明図である。図1において、1は測定セルであり、測定セル1は、トナーを付着させた試料面2aを有する試料基板2と、試料基板2から分離したトナーを付着させる付着面3aを有する受け基板3と、試料基板2の試料面2aと受け基板3の付着面3aの間に設けられたスペーサ4から構成される。図2は、遠心分離装置の一部断面図である。図2において、5は遠心分離装置であり、遠心分離装置5は、測定セル1を回転させるロータ6と、保持部材7を備えている。ロータ6は、自身の回転中心軸9に対して垂直な断面で穴形状であり保持部材7を設置する試料設置部8を有している。保持部材7は、棒状部7aと、棒状部7aに設けられ測定セル1を保持するセル保持部7b、測定セル1をセル保持部7bから押し出すための穴部7c、棒状部7aを試料設置部8に固定する設置固定部7dを備えている。セル保持部7bは、測定セル1を設置したときに、測定セル1の垂直方向がロータの回転中心軸9に垂直となるように構成される。
上記の装置を用いてトナーと感光体間の付着力を測定する方法を説明する。まず、試料基板2上に直接感光体を形成するか、または感光体の一部を切り出して試料基板2上に接着剤で貼り付ける。次に、トナーを試料基板2上の感光体(試料面2a)上に付着させる。次に、図1のように、試料基板2、受け基板3及びスペーサ4を用いて測定セル1を構成する。測定セル1を、保持部材7をロータ6の試料設置部8に設置したときに、試料基板2が受け基板3とロータ6の回転中心軸9の間になるように、保持部材7のセル保持部7bに設置する。保持部材7を、測定セル1の垂直方向がロータの回転中心軸9に垂直となるように、ロータ6の試料設置部8に設置する。遠心分離装置5を稼働してロータ6を一定の回転数で回転させる。試料基板2に付着したトナーは回転数に応じた遠心力を受け、トナーの受ける遠心力がトナーと試料面2a間の付着力よりも大きい場合は、トナーが試料面2aから分離し、付着面3aに付着する。
トナーの受ける遠心力Fcは、トナーの重量m、ロータの回転数f(rpm)、ロータの中心軸から試料基板のトナー付着面までの距離rを用いて、式(4)より求められる。
Figure 0004676909
トナーの重量mは、トナーの真比重ρ、円相当径dを用いて、式(5)より求められる。
Figure 0004676909
式(4)と式(5)より、トナーの受ける遠心力Fcは、式(6)から求められる。
Figure 0004676909
遠心分離終了後、保持部材7をロータ6の試料設置部8から取り出し、保持部材7のセル保持部7bから測定セル1を取り出す。受け基板3を交換し、測定セル1を保持部材7に設置し、保持部材7をロータ6に設置し、ロータ6を前回よりも高回転数で回転させる。トナーの受ける遠心力が前回よりも大きくなり、付着力の大きなトナーが、トナーが試料面2aから分離して付着面3aに付着する。遠心分離装置の設定回転数を低回転数から高回転数へ変えて同様の操作を実施することにより、各回転数で受ける遠心力と付着力の大小関係に応じて、試料面2a上のトナーが付着面3aに移動する。
全ての設定回転数について遠心分離を実施後、各回転数の受け基板3の付着面3aに付着したトナーの粒径を計測する。トナー粒径の測定は、光学顕微鏡で付着面3a上のトナーを観察し、CCDカメラを通して付着面の画像を画像処理装置に入力し、画像処理装置を用いて各トナーの粒径測定をおこなうことができる。ある回転数で分離したトナーの付着力は、トナーが分離した回転数における遠心力よりも小さく、分離する前の回転数における遠心力よりも大きいので、(4)式により両者の遠心力を計算しその平均値をトナーの付着力Fとした。なお、平均値Fは各トナーの付着力の常用対数について算術平均値Aを算出し、F=10Aから求めた。
トナーと感光体間付着力は、ファンデルワールス力や液架橋力等のトナー帯電量に依存しない非静電的付着力とトナーの帯電量に依存する静電的付着力から構成される。非静電的付着力は、トナーと感光体の接触領域の幾何学的な構造に依存している。特に、感光体との接触領域におけるトナー表面の曲率半径の大きさは、非静電的付着力の大きさを左右する重要な要因である。外添剤によるトナー母粒子(外添剤を添加していないトナー粒子)表面の被覆はトナー表面の曲率半径を大きく変化させることができるので、非静電的付着力を制御する有効な手段となる。外添剤被覆率は、トナー母粒子の表面積に占める外添剤の面積によって定義され、トナーの電子顕微鏡写真を画像解析することによって計測することができる。本発明者らは、様々なトナーについて付着力を測定した結果、非静電的付着力が外添剤被覆率の増加と共に減少し、一定の外添剤被覆率以上では飽和する傾向にあり、非静電的付着力の外添剤被覆率依存性がトナーの形状、外添剤の粒径及び材料等によって異なることを見出した。
また、本発明者らは、様々なトナーについて付着力を測定した結果、トナーと感光体間の静電的付着力は、トナーの帯電量に依存するが、トナーの帯電量だけでは決まらず、トナーの形状や構成材料、特にトナー表面の幾何学的な構造及び表面に存在する材料の帯電性によって左右されることを見出した。外添剤によるトナー表面処理は、トナー表面の幾何学的な構造及び帯電性を大きく変化させることができる。本発明者らは、静電的付着力はトナーの構成材料や形状等に依存するが、特に外添剤被覆率に大きく依存し、外添剤被覆率の増加と共に減少する傾向にあり、静電的付着力の外添剤被覆率依存性がトナーの形状、外添剤の粒径及び材料等によって異なることを見出した。
不定形トナーのF/Qを球形トナーのF/Qよりも小さくするには、不定形トナーのFを小さくするか、Qを大きくする必要があるが、FはQに依存し、Qを大きくするとFも大きくなってしまう。このため、Qを大きくせずに、Fを小さくすることが望ましい。前記より、不定形トナーの外添剤被覆率を球形トナーの外添剤被覆率よりも大きくすることにより、不定形トナーのFを球形トナーのFよりも小さくすることができる。
次に、本発明の画像形成装置に用いられるトナーについて説明する。
本発明に用いられる不定形トナーとしては、以下の式(7)に示す形状係数SF1の平均値が130以上、好ましくは140以上の値を有するトナーが望ましく、トナーの構成材料である樹脂や着色剤などを混合攪拌後に溶融混練し、粉砕・分級して作製した粉砕トナー等が好適に用いられる。不定形トナーのSF1の平均値が130以上、好ましくは140以上の値を有するトナーを用いることにより、クリーニング不良を改善する効果が得られ、SF1の平均値が130以下ではクリーニング不良を改善する効果が得られない。
Figure 0004676909
面積はトナーの投影面積、最大長はトナーの投影像における最大長を示している。
また、本発明に用いられる球形トナーとしては、SF1の平均値が100乃至130で、好ましくは、100乃至120の値を有するトナーが望ましく、製造工程あるいは製造後の工程において球形化したトナーが好適に用いられる。球形トナーのSF1の平均値が100乃至130、好ましくは100乃至120の値を有するトナーを用いることにより、転写効率を向上する効果が得られ、SF1の平均値が130以上では転写効率を向上する効果が得られない。
製造後の工程において球形化したトナーとは、例えば粉砕トナーを熱や機械的な力で球形化したトナーで、製造工程において球形化したトナーとは、例えば分散重合法、懸濁重合法、乳化重合法等の重合法により作製されたトナーである。特に、重合法はトナーの形状及び粒径制御の容易性、生産性等の点で優れており、本発明に用いられる球形トナーの作製方法としては好適である。
懸濁重合法は、油溶性重合開始剤、重合性単量体中に着色剤、離型剤等を分散し、界面活性剤、その他固体分散剤等が含まれる水系媒体中で後に述べる乳化法によって乳化分散する。その後重合反応を行い粒子化した後に、本発明におけるトナー粒子表面に無機微粒子を付着させる湿式処理を行えばよい。その際、余剰にある界面活性剤等を洗浄除去したトナー粒子に処理を施すことが好ましい。
前記重合性単量体としては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、α−シアノアクリル酸、α−シアノメタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、フマール酸、マレイン酸又は無水マレイン酸などの酸類、アクリルアミド、メタクリルアミド、ジアセトンアクリルアミドあるいはこれらのメチロール化合物、ビニルピリジン、ビニルピロリドン、ビニルイミダゾール、エチレンイミン、メタクリル酸ジメチルアミノエチルなどのアミノ基を有すアクリレート、メタクリレートなどを一部用いることによってトナー粒子表面に官能基を導入できる。
また、使用する分散剤として酸基や塩基性基を有すものを選ぶことよって粒子表面に分散剤を吸着残存させ、官能基を導入することができる。
乳化重合法としては、水溶性重合開始剤、重合性単量体を水中で界面活性剤を用いて乳化し、通常の乳化重合の手法によりラテックスを合成する。別途着色剤、離型剤等を水系媒体中分散した分散体を用意し、混合の後にトナーサイズまで凝集させ、加熱融着させることによりトナーを得る。その後、後述する無機微粒子の湿式処理を行えばよい。ラテックスとして懸濁重合法に使用されうる単量体と同様なものを用いればトナー粒子表面に官能基を導入できる。
これらの中でも、樹脂の選択性が高く、低温定着性が高く、また、造粒性に優れ、粒径、粒度分布、形状の制御が容易であるため、前記トナーとしては、トナー材料の溶解乃至分散液を水系媒体中に乳化乃至分散させてトナーを造粒してなるものが好ましい。
前記トナー材料の溶解液は、前記トナー材料を溶媒中に溶解させてなり、前記トナー材料の分散液は、前記トナー材料を溶媒中に分散させてなる。
前記トナー材料としては、活性水素基含有化合物と、該活性水素基含有化合物と反応可能な重合体と、結着樹脂と、離型剤と、着色剤とを反応させて得られる接着性基材などを少なくとも含み、更に必要に応じて、樹脂微粒子、帯電制御剤などのその他の成分を含む。
前記接着性基材は、紙等の記録媒体に対し接着性を示し、前記活性水素基含有化合物及び該活性水素基含有化合物と反応可能な重合体を前記水系媒体中で反応させてなる接着性ポリマーを少なくとも含み、更に公知の結着樹脂から適宜選択した結着樹脂を含んでいてもよい。
本発明に用いられる不定形トナーの体積平均粒径D1と球形トナーの体積平均粒径D2とすると、D1とD2の比D1/D2は0.8乃至1.2となることが好ましい。D1とD2の差が大きいと、不定形トナーと球形トナーの現像特性及び転写特性が大きく異なるために画像形成の制御が困難となり、画像品質が低下する。また、D1とD2は3μm乃至9μm、より好ましくは4μm乃至8μmが望ましい。D1とD2が3μm以下では画像不良を発生しやすい粒径1μm以下の微粉トナーの割合が大きくなってしまい、9μm以上では電子写真画像の高画質化の要求に対応するのが困難である。
本発明では、表面が外添剤によって被覆されているトナーが好ましく用いられる。本発明に用いられる外添剤としては、公知の有機微粒子及び無機微粒子を使用することができる。外添剤の粒径において、一次粒子径の平均値が10nm乃至200nmとして好ましく用いられる。外添剤の一次粒子径の平均値が10nm未満では、画像形成装置内の様々なストレスによって、外添剤がトナー中に埋没してしまうために外添剤の効果が無くなってしまう。また、外添剤の一次粒子径の平均値が200nmを超えると、外添剤がトナーから分離しやすくなり、分離した外添剤によって感光体等の画像形成装置の構成部材が損傷しやすい。また、本発明に用いられる外添剤の外添方法は、V型ブレンダー、ヘンシェルミキサー、メカノフージョン等の各種混合装置を用いた公知の外添方法を用いることができる。
次に、本発明の画像形成装置に用いられる感光体について説明する。
本発明に用いられる感光体は、導電性支持体の上に少なくとも電荷発生層、電荷輸送層が形成されたもの、更に電荷輸送層の上に保護層が形成されたもの等が使用される。導電性支持体および電荷発生層としては、公知のものならば如何なるものでも使用することができる。本発明の感光体の材料としては、セレン及びその合金、アモルファスシリコン等の無機感光体材料でも良いが、有機感光体材料が好適である。また、帯電性を改良する目的で感光層と導電性基体の間に下引き層を設けることができる。本発明で用いることができる導電性基体としては、公知のものが利用できる。本発明の有機感光体をつくるには、前記電荷発生材料を有機溶媒中に溶解または、ボールミル、超音波等で分散して調整した電荷発生層形成液を浸漬法やブレード塗布、スプレー塗布等の公知の方法で基体上に塗布・乾燥し、その上に前記電荷輸送材料を前記の方法で塗布・乾燥して形成すればよい。
次に、本発明に用いられる中間転写体について説明する。
中間転写体としては、特に制限はなく、目的に応じて公知の転写体の中から適宜選択することができ、例えば、転写ベルト等が好適に挙げられる。
中間転写体の材質は、特に制限はなく、公知の材料の中から目的に応じて適宜選択することができ、例えば、(1)ヤング率(引張弾性率)の高い材料を単層ベルトとして用いたものであり、PC(ポリカーボネート)、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)、PAT(ポリアルキレンテレフタレート)、PC(ポリカーボネート)/PAT(ポリアルキレンテレフタレート)のブレンド材料、ETFE(エチレンテトラフロロエチレン共重合体)/PCのブレンド材料、ETFE/PATのブレンド材料、PC/PATのブレンド材料、カーボンブラック分散の熱硬化性ポリイミド、などが挙げられる。これらヤング率の高い単層ベルトは画像形成時の応力に対する変形量が少なく、特にカラー画像形成時にレジズレを生じにくいとの利点を有している。(2)上記のヤング率の高いベルトを基層とし、その外周上に表面層又は中間層を付与した2〜3層構成のベルトであり、これら2〜3層構成のベルトは単層ベルトの硬さに起因し発生するライン画像の中抜けを防止しうる性能を有している。(3)ゴム及びエラストマーを用いたヤング率の比較的低いベルトであり、これらのベルトは、その柔らかさによりライン画像の中抜けが殆ど生じない利点を有している。また、ベルトの幅を駆動ロール及び張架ロールより大きくし、ロールより突出したベルト耳部の弾力性を利用して蛇行を防止するので、リブや蛇行防止装置を必要とせず低コストを実現できる。
転写ベルトの製造方法は限定されるものではなく、例えば、回転する円筒形の型に材料を流し込みベルトを形成する遠心成型法、液体塗料を噴霧し膜を形成させるスプレー塗工法、円筒形の型を材料の溶液の中に浸けて引き上げるディッピング法、内型,外型の中に注入する注型法、円筒形の型にコンパウンドを巻き付け,加硫研磨を行う方法等が挙げられるが、これらに限定されるものではなく、複数の製法を組み合わせてベルトを製造することが一般的である。
次に、本発明に用いられるクリーニングブレードについて説明する。
本発明のクリーニングブレードは、ゴム弾性体、特にポリウレタンゴムが好適に用いられる。ポリウレタンゴムは、ポリオールとポリイソシアネートを用いてウレタンプレポリマーを調製し、これに硬化剤を加えて、所定の型内に注入し、架橋硬化させた後、常温で熟成することによって製造される。
以下、本発明の実施例について説明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定されるものではない。
(実施例1)
まず、本実施例に使用した球形トナーについて説明する。
スチレンモノマー40重量部にカーボンブラックMA100(三菱化成社製)20重量部と重合開始剤として2,2′−アゾビスイソブチロニトリルを0.5重量部加え、スリーワンモータ駆動撹拌翼、冷却器、ガス導入管、温度計を取り付けた500ml四つ口セパラブルフラスコに入れ、窒素気流下、室温で30分間撹拌し、フラスコ内の酸素を窒素で置換した。その後、70℃の湯浴中で6時間60rpmにて撹拌し、グラフトカーボンブラックを得た。
スチレンモノマー 50重量部
n−ブチルメタクリレート 14.5重量部
1,3−ブタンジオールジメタアクリレート 0.5重量部
t−ブチルアクリルアミドスルフォン酸 3重量部
低分子量ポリエチレン 2重量部
(三井石油化学社製、三井ハイワックス210P)
上記グラフトカーボンブラック 30重量部
次いで、上記の混合物をボールミルで10時間分散した。この分散液に2,2′−アゾビスイソブチロニトリルおよび亜硝酸ナトリウムをそれぞれ1重量部ずつ溶解させた後、ポリビニルアルコールの2%水溶液250重量部に加え、特殊機化社製TKホモミキサー4000rpm、10分間にて撹拌して懸濁液を得た。上記懸濁液をスリーワンモータ駆動撹拌翼、冷却器、ガス導入管、温度計を取り付けた500mlの四つ口セパラブルフラスコに入れ、窒素気流下、室温で撹拌し、フラスコ内の酸素を窒素で置換した。その後、70℃の湯浴中で5乃至8時間,約100rpmにて撹拌して重合を完了させ懸濁重合粒子を作成した。この粒子100重量部を水/メタノール=1/1(重量比)の混合液に固形分30%になるよう再分散し、荷電制御剤としてHN(CH)CH=C(C)を3重量部添加し、撹拌後濾過乾燥して、形状係数SF1の平均値が106、体積平均粒径が6.8μmの重合粒子Aを得た。なお、形状係数SF1は、電子顕微鏡用観察基板にトナーを付着させ、トナーの付着した観察基板を金でコーティングし、トナーを電子顕微鏡(日立製作所製走査電子顕微鏡S−4500)で観察し、トナーの画像をパーソナルコンピュータに取り込み、画像処理ソフト(Media Cybernetics製Image−Pro Plus)を用いて、トナーの投影面積及び最大長を求め、式(7)により計算した。また、体積平均粒径の測定はコールター社製粒径測定装置TA−II型を用いて実施した。
上記重合粒子Aに、疎水化処理した一次粒径の平均値が20nmのシリカAをトナー量の0.4重量%、疎水化処理した一次粒径の平均値が100nmのシリカBをトナー量の0.5重量%、疎水化処理した一次粒径の平均値が18nmの酸化チタンAをトナー量の0.5重量%となるように配合し、ヘンシェルミキサーによって攪拌混合処理し、球形トナーAを作製した。
作製したトナーについて、SF1の測定と同様にして、トナー表面の電子顕微鏡画像をパーソナルコンピュータに取り込み、画像処理ソフトを用いて外添剤の面積を計測し、トナー表面画像の面積に対する外添剤面積の比を計算して外添剤被覆率を求めた。球形トナーAの外添剤被覆率の平均値は35.6%となった。
次に、本実施例に使用した不定形トナーについて説明する。
ポリエステル樹脂(重量平均分子量25万) 80重量部
スチレン−メチルメタアクリレート共重合体 20重量部
酸価ライスワックス(酸価15) 5重量部
カーボンブラック(三菱化成工業社製、#44) 8重量部
含金属モノアゾ染料 3重量部
上記組成の混合物をヘンシェルミキサー中で十分撹拌混合した後、ロールミルで130乃至140℃の温度で約30分間加熱溶融し、室温まで冷却後、ハンマーミルを用いて得られた混練物を約1mm乃至2mmに粗粉砕し、ジェットミルで微粉砕して、形状係数SF1の平均値が145、体積平均粒径が7.1μmの不定形粒子Bを得た。不定形粒子Bに、シリカAを1.0重量%、シリカBを1.0重量%、酸化チタンAを1.2重量%配合し、ヘンシェルミキサーによって攪拌混合処理して不定形トナーBを作製した。球形トナーAと同様にして外添剤被覆率を測定した結果、不定形トナーBの外添剤被覆率の平均値は45.2%となった。
次に、本実施例に使用した感光体について説明する。
下記構造式(8)のビスアゾ顔料0.4重量部をブチラール樹脂(エスレックBL−S 積水化学(株)製)の5重量%テトラヒドロフラン溶液4重量部、及びテトラヒドロフラン7.6重量部とともにボールミリングし、ミリング後テトラヒドロフランを加えて2重量%に希釈し、電荷発生層形成用塗液を調整した。この感光液をφ90mmのアルミニウム製感光体ドラムに浸漬法で塗布・乾燥させて電荷発生層を形成した。
Figure 0004676909
次に、下記構造式(9)の正孔輸送物質を6.0重量部と、感光体バインダー樹脂としてシクロヘキシリデンビスフェノールポリカーボネート(Zポリカ,帝人化成TS2050)9.0重量部を、テトラヒドロフラン67重量部に溶解し、これを浸漬法で電荷発生層上に塗布・乾燥させて、膜厚が20μmの電荷輸送層を形成し、本実施例の有機感光体を作製した。
Figure 0004676909
遠心分離法を用いて、本実施例の球形トナーAと感光体間、及び不定形トナーBと感光体間の付着力を測定した。本実施例の有機感光体材料を、アルミ蒸着したPETフィルム上に塗布して有機感光体膜を形成した。このフィルムを直径7.8mmの円板状に切り出し、遠心分離に使用する試料基板上にプラスチック用接着剤を用いて貼り付けた。球形トナーAとキャリアを混合した現像剤A及び不定形トナーBとキャリアを混合した現像剤Bを作製し、圧縮空気によって現像剤Aから球形トナーAを分離して感光体上に付着させた場合と、現像剤Bから不定形トナーBを分離して感光体上に付着させた場合について、遠心分離法を用いてトナーと感光体間の付着力を測定した。なお、現像剤Aと現像剤Bのキャリアは、リコー製カラー複写機Imagio Color 4000に用いているキャリアで、各現像剤に対するトナーの比率は5重量%、付着力測定に使用した装置及び測定条件は以下のとおりである。
遠心分離装置:日立工機製CP100α(最高回転数:100、000rpm、最大加速度:800、000g)
ロータ:日立工機製アングルロータP100AT
画像処理装置:デジモ社製ImageHyperII
試料基板と受け基板:直径8mm、厚み1.5mmの円板で、材料はアルミニウム。
スペーサ:外径8mm、内径5.2mm、厚み1mmでのリングで、材料はアルミニウム。
保持部材:直径13mm、長さ59mmの円筒で、材料はアルミニウム。
ロータの中心軸から試料基板のトナー付着面までの距離:64.5mm
設定回転数f:1000、1600、2200、2700、3200、5000、7100、8700、10000、15800、22400、31600、50000、70700、86600、100000(rpm)
上記の現像剤A及び現像剤Bについて、ブローオフ法によって測定した単位重量当たりのトナー帯電量とトナー体積平均粒径Dから、式(3)によってトナー1粒子の帯電量の平均値を求めた。
本実施例の球形トナーAと感光体間の付着力の平均値F(A)を球形トナーAの帯電量の平均値Q(A)で割った値F(A)/Q(A)は12.5、不定形トナーBと感光体間の付着力の平均値F(B)を不定形トナーBの帯電量の平均値Q(B)で割った値F(B)/Q(B)は8.6、両者の比(F(B)/Q(B))/(F(A)/Q(A))は0.69となった。
球形トナーAと不定形トナーBの混合トナーに対する不定形トナーBの比率を15重量%とし、現像剤に対する混合トナーの比率を5重量%となるようにトナーとキャリアを混合して実施例1の二成分現像剤を作製した。
リコー製カラー複写機Imagio Color 4000に、本実施例の現像剤と感光体を用いて、一次転写における転写率測定及び感光体ドラムのクリーニング性評価を実施した。Imagio Color 4000では、現像は二成分現像方式、転写は中間転写ベルト方式で、図6のように1つの感光体上に各色のトナーを現像する方式を用いている。Imagio Color 4000を改造し、感光体ドラム上への潤滑剤塗布機構を取り外し、外部信号によって任意のタイミングで作像プロセスを止められるようにした。
感光体ドラム上に一色のみのベタ画像を現像し、一次転写の途中で作像プロセスを止め、感光体ドラムユニットと中間転写ユニットを複写機から取り出し、感光体上に現像された単位面積当たりのトナー重量(M/A)PCと転写ベルト上に転写した(M/A)Tをサックイン法で測定し、以下の式(10)から転写率を求めた。なお、転写率は95%以上を良好とした。
Figure 0004676909
また、クリーニングの途中で作像プロセスを止め、感光体ドラムユニットを複写機から取り出し、クリーニング性を評価した。クリーニング性の評価は、感光体ドラム上をCCD顕微鏡カメラ(キーエンス社ハイパーマイクロスコープ)によって観察し、評価見本と比較することによって以下に示す4段階に評価した。
4:良好、3:ほぼ良好、2:やや悪い、1:悪い
本実施例の現像剤及び感光体を用いた場合の転写率は97.5%で、クリーニング性は良好だった。
(実施例2)
球形トナーAと不定形トナーBを用い、不定形トナーBの混合比率を5重量%とし、現像剤に対する混合トナーの比率が5重量%となるように、トナーと実施例1のキャリアを混合して、実施例2の二成分現像剤を作製した。実施例2の現像剤と実施例1の感光体を用いて、実施例1と同様にして転写率測定及びクリーニング性評価を実施した結果、転写率は98.8%で、クリーニング性はほぼ良好だった。
(実施例3)
球形トナーAと不定形トナーBを用い、不定形トナーBの混合比率を25重量%とし、現像剤に対する混合トナーの比率が5重量%となるように、トナーと実施例1のキャリアを混合して、実施例3の二成分現像剤を作製した。実施例3の現像剤と実施例1の感光体を用いて、実施例1と同様にして転写率測定及びクリーニング性評価を実施した結果、転写率は96.2%で、クリーニング性は良好だった。
(比較例1)
球形トナーAと不定形トナーBを用い、不定形トナーBの混合比率を3重量%とし、現像剤に対する混合トナーの比率が5重量%となるように、トナーと実施例1のキャリアを混合して、比較例1の二成分現像剤を作製した。比較例1の現像剤と実施例1の感光体を用いて、実施例1と同様にして転写率測定及びクリーニング性評価を実施した結果、転写率は99.2%と良好だったが、クリーニング性はやや悪かった。
(比較例2)
球形トナーAと不定形トナーBを用い、不定形トナーBの混合比率を30重量%とし、現像剤に対する混合トナーの比率が5重量%となるように、トナーと実施例1のキャリアを混合して、比較例2の二成分現像剤を作製した。比較例2の現像剤と実施例1の感光体を用いて、実施例1と同様にして転写率測定及びクリーニング性評価を実施した結果、クリーニング性は良好だったが、転写率は94.1%と悪化した。
(実施例4)
不定形粒子Bに、シリカAを1.5重量%、シリカBを1.2重量%、酸化チタンAを1.8重量%配合し、ヘンシェルミキサーによって攪拌混合処理して不定形トナーCを作製した。実施例1と同様にして外添剤被覆率を測定した結果、不定形トナーCの外添剤被覆率の平均値は61.3%となった。
実施例1と同様にして、不定形トナーCと実施例1の感光体間付着力の平均値F(C)、不定形トナーCの帯電量の平均値Q(C)を測定した結果、F(C)/Q(C)は5.6、(F(C)/Q(C))/(F(A)/Q(A))は0.44となった。
球形トナーAと不定形トナーCを用い、不定形トナーCの混合比率を15重量%とし、現像剤に対する混合トナーの比率が5重量%となるように、トナーと実施例1のキャリアを混合して、実施例4の二成分現像剤を作製した。実施例4の現像剤と実施例1の感光体を用いて、実施例1と同様にして転写率測定及びクリーニング性評価を実施した結果、転写率は98.3%で、クリーニング性は良好だった。
(比較例3)
不定形粒子Bに、シリカAを0.7重量%、シリカBを0.8重量%、酸化チタンAを0.8重量%配合し、ヘンシェルミキサーによって攪拌混合処理して不定形トナーDを作製した。実施例1と同様にして外添剤被覆率を測定した結果、不定形トナーDの外添剤被覆率の平均値は34.6%となった。
実施例1と同様にして、不定形トナーDと実施例1の感光体間付着力の平均値F(D)、不定形トナーDの帯電量の平均値Q(D)を測定した結果、F(D)/Q(D)は12.1、(F(D)/Q(D))/(F(A)/Q(A))は0.97となった。
球形トナーAと不定形トナーCを用い、不定形トナーCの混合比率を15重量%とし、現像剤に対する混合トナーの比率が5重量%となるように、トナーと実施例1のキャリアを混合して、比較例3の二成分現像剤を作製した。比較例3の現像剤と実施例1の感光体を用いて、実施例1と同様にして転写率測定及びクリーニング性評価を実施した結果、クリーニング性は良好だったが、転写率は93.8%と悪化した。
Figure 0004676909
(実施例5)
本実施例に使用した各色の球形トナーについて説明する。
冷却管、攪拌機および窒素導入管の付いた反応槽中に、ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付加物724部、イソフタル酸276部およびジブチルチンオキサイド2部を入れ、常圧で230℃、8時間反応させた後、10〜15mmHgの減圧下で5時間反応させた。これを160℃まで冷却して、32部の無水フタル酸を加え2時間反応させた。更に、これを80℃まで冷却し、酢酸エチル中にてイソホロンジイソシアネート188部と2時間反応を行いイソシアネート含有プレポリマーを得た。得られたプレポリマー267部と、イソホロンジアミン14部とを50℃で2時間反応させ、重量平均分子量64000のウレア変性ポリエステルを得た。同様にビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付加物724部、テレフタル酸276部を常圧下、230℃で8時間重縮合し、次いで10〜15mmHgの減圧で5時間反応して、ピーク分子量5000の変性されていないポリエステルを得た。前記ウレア変性ポリエステル200部と、前記変性されていないポリエステル800部とを、酢酸エチル/エチルメチルケトン(MEK)(1/1)混合溶剤2000部に溶解、混合し、トナーバインダーの酢酸エチル/MEK溶液を得た。一部減圧乾燥し、トナーバインダーを単離した。Tgは62℃であった。ビーカー内に前記トナーバインダーの酢酸エチル/MEK溶液240部、ペンタエリスリトールテトラベヘネート(融点81℃、溶融粘度25cps)20部、銅フタロシアニンブルー顔料4部を入れ、TK式ホモミキサーで60℃、12000rpmで攪拌し、均一に溶解、分散させた。次いで、ビーカー内にイオン交換水706部、ハイドロキシアパタイト10%懸濁液(日本化学工業(株)製スーパタイト10)294部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.2部を入れ均一に溶解した後に、60℃に昇温し、TK式ホモミキサーで7800rpmに攪拌しながら、前記トナー材料溶液を投入し10分間攪拌した。次いで、これらの混合液を98℃まで昇温して溶剤を除去し、濾別、洗浄、乾燥した後、風力分級し、着色粉体を得た。得られた着色粉体100部と、帯電制御剤(オリエント化学社製ボントロンE−84)0.2部とをQ型ミキサー(三井鉱山社製)に仕込み、体積が容器内容積の1/2以下のタービン型羽根を周速50m/sに設定し、2分間運転、1分間休止を5サイクル行い、合計の処理時間を10分間とし、最終的に形状係数SF1の平均値が112、体積平均粒径が5.7μmの重合粒子Cが得られた。
上記重合粒子Cに、シリカAをトナー量の0.7重量%、シリカBをトナー量の0.7重量%、酸化チタンAをトナー量の0.8重量%となるように配合し、ヘンシェルミキサーによって攪拌混合処理し、シアン用の球形トナーEを作製した。実施例1と同様にして外添剤被覆率を測定した結果、球形トナーEの外添剤被覆率の平均値は43.8%となった。
重合粒子Cの作製工程において、銅フタロシアニンブルー顔料4部の代わりにキナクリドン系マゼンタ顔料8部を入れて同様に作製し、形状係数SF1の平均値が113、体積平均粒径が5.7μmの重合粒子Dが得られた。重合粒子Dに、シリカAをトナー量の0.5重量%、シリカBをトナー量の0.6重量%、酸化チタンAをトナー量の0.6重量%となるように配合し、ヘンシェルミキサーによって攪拌混合処理し、マゼンタ用の球形トナーFを作製した。実施例1と同様にして外添剤被覆率を測定した結果、球形トナーFの外添剤被覆率の平均値は42.6%となった。
重合粒子Cの作製工程において、銅フタロシアニンブルー顔料4部の代わりにジスアゾ系イエロー顔料10部を入れて同様に作製し、形状係数SF1の平均値が114、体積平均粒径が5.7μmの重合粒子Eが得られた。重合粒子Eに、シリカAをトナー量の0.5重量%、シリカBをトナー量の0.6重量%、酸化チタンAをトナー量の0.6重量%となるように配合し、ヘンシェルミキサーによって攪拌混合処理し、イエロー用の球形トナーGを作製した。実施例1と同様にして外添剤被覆率を測定した結果、球形トナーFの外添剤被覆率の平均値は41.9%となった。
重合粒子Cの作製工程において、銅フタロシアニンブルー顔料4部の代わりにカーボンブラック10部を入れて同様に作製し、形状係数SF1の平均値が114、体積平均粒径が5.7μmの重合粒子Fが得られた。重合粒子Fに、シリカAをトナー量の0.5重量%、シリカBをトナー量の0.6重量%、酸化チタンAをトナー量の0.6重量%となるように配合し、ヘンシェルミキサーによって攪拌混合処理し、ブラック用の球形トナーHを作製した。実施例1と同様にして外添剤被覆率を測定した結果、球形トナーFの外添剤被覆率の平均値は42.1%となった。
次に、本実施例に使用した各色の不定形トナーについて説明する。
ポリエステル樹脂 100重量部
銅フタロシアニンブルー顔料 4重量部
サリチル酸亜鉛誘導体 4重量部
上記組成の混合物をヘンシェルミキサー中で十分撹拌混合した後、ロールミルで130乃至140℃の温度で約30分間加熱溶融し、室温まで冷却後、ハンマーミルを用いて得られた混練物を約1mm乃至2mmに粗粉砕し、ジェットミルで微粉砕して、形状係数SF1の平均値が142、体積平均粒径が6.3μmの不定形粒子Gを得た。不定形粒子Gに、シリカAを1.3重量%、シリカBを1.2重量%、酸化チタンAを1.5重量%配合し、ヘンシェルミキサーによって攪拌混合処理して、シアン用の不定形トナーIを作製した。実施例1と同様にして外添剤被覆率を測定した結果、不定形トナーIの外添剤被覆率の平均値は51.8%となった。
不定形粒子Gの作製工程において、銅フタロシアニンブルー顔料4部の代わりにキナクリドン系マゼンタ顔料8部を入れて同様に作製し、形状係数SF1の平均値が143、体積平均粒径が6.2μmの不定形粒子Hが得られた。不定形粒子Hに、シリカAを1.1重量%、シリカBを1.1重量%、酸化チタンAを1.3重量%配合し、ヘンシェルミキサーによって攪拌混合処理して、マゼンタ用の不定形トナーJを作製した。実施例1と同様にして外添剤被覆率を測定した結果、不定形トナーJの外添剤被覆率の平均値は51.1%となった。
不定形粒子Gの作製工程において、銅フタロシアニンブルー顔料4部の代わりにジスアゾ系イエロー顔料10部を入れて同様に作製し、形状係数SF1の平均値が142、体積平均粒径が6.2μmの不定形粒子Iが得られた。不定形粒子Iに、シリカAを1.1重量%、シリカBを1.1重量%、酸化チタンAを1.3重量%配合し、ヘンシェルミキサーによって攪拌混合処理して、イエロー用の不定形トナーKを作製した。実施例1と同様にして外添剤被覆率を測定した結果、不定形トナーKの外添剤被覆率の平均値は50.8%となった。
不定形粒子Gの作製工程において、銅フタロシアニンブルー顔料4部の代わりにカーボンブラック10部を入れて同様に作製し、形状係数SF1の平均値が142、体積平均粒径が6.2μmの不定形粒子Jが得られた。不定形粒子Jに、シリカAを1.1重量%、シリカBを1.1重量%、酸化チタンAを1.3重量%配合し、ヘンシェルミキサーによって攪拌混合処理して、イエロー用の不定形トナーLを作製した。実施例1と同様にして外添剤被覆率を測定した結果、不定形トナーLの外添剤被覆率の平均値は50.9%となった。
リコー製カラー複写機Imagio Neo C600に使用しているキャリアと各色の球形トナー及び不定形トナーを、トナーの比率が5重量%となるように各現像剤を作製し、実施例1と同様にして、球形トナーE乃至Hと実施例1の感光体間付着力の平均値F(E)乃至F(H)、帯電量の平均値Q(E)乃至Q(H)を測定し、各色の球形トナーのF/Qを求めた結果を表2に示す。また、不定形トナーI乃至Lと実施例1の感光体間付着力の平均値F(I)乃至F(L)、帯電量の平均値Q(I)乃至Q(L)を測定し、各色の不定形トナーのF/Qを求めた結果を表2に示す。また、各色について不定形トナーのF/Qと球形トナーのF/Qの比を求めた結果を表2に示す。
各色の球形トナーと不定形トナーについて、不定形トナーの混合比率を15重量%とし、リコー製カラー複写機Imagio Neo C600に使用しているキャリアと現像剤に対する各混合トナーの比率を5重量%となるように混合し、各色に対応する実施例5の二成分現像剤を作製した。また、実施例1におけるアルミニウム製感光体ドラムの径をφ90mmからφ60mmに変更して、実施例1と同様にして、本実施例の感光体ドラムを作製した。
リコー製カラー複写機Imagio Neo C600に、本実施例の現像剤と感光体を用いて、一次転写における転写率測定及び感光体ドラムのクリーニング性評価を実施した。Imagio Neo C600は、現像は二成分現像方式、転写は中間転写ベルト方式で、図5のようなタンデム方式を用いている。Imagio Neo C600を改造し、各感光体ドラムユニット(PCU)からクリーニングブラシと潤滑剤塗布機構を取り外し、外部信号によって任意のタイミングで作像プロセスを止められるようにした。一色のみのベタ画像を現像し、中間転写ベルトから記録紙に二次転写される前にプロセスを止め、現像に用いたPCUと中間転写ユニットを複写機から取り出し、実施例1と同様にして転写率を測定した。また、クリーニング性の評価についても、現像に用いたPCUの感光体ドラムについて、実施例1と同様にして評価した。各色のトナーについての評価結果を表2に示す。
表2のように、全色のトナーについて、不定形トナーと球形トナーのF/Qの比、不定形トナーの混合比が請求項の範囲内にあり、転写率及びクリーニング性が良好となった。
(比較例4)
実施例5における各色の球形トナーと不定形トナーについて、不定形トナーの混合比率を2重量%とし、リコー製カラー複写機Imagio Neo C600に使用しているキャリアと現像剤に対する各混合トナーの比率を5重量%となるように混合し、各色に対応する比較例4の二成分現像剤を作製した。比較例4の現像剤と実施例5の感光体を用いて、実施例5と同様にして転写率測定及びクリーニング性評価を実施した結果を表2に示す。表2のように、全色のトナーについて、転写率は良好だったが、クリーニング性はやや悪かった。
(比較例5)
実施例5における各色の球形トナーと不定形トナーについて、不定形トナーの混合比率を40重量%とし、リコー製カラー複写機Imagio Neo C600に使用しているキャリアと現像剤に対する各混合トナーの比率を5重量%となるように混合し、各色に対応する比較例5の二成分現像剤を作製した。比較例5の現像剤と実施例5の感光体を用いて、実施例5と同様にして転写率測定及びクリーニング性評価を実施した結果を表2に示す。表2のように、全色のトナーについて、クリーニング性は良好だったが、転写率は悪化した。
Figure 0004676909
以上のように、不定形トナーと球形トナーのF/Qの比、不定形トナーの混合比が、本発明の請求項に記載した範囲内にある場合は、転写率、クリーニング性共に良好であるが、請求範囲外にある場合は、転写率またはクリーニング性が悪化する。
したがって、本発明は、球形トナーに不定形トナーを混合し、像担持体とトナー間の付着力とトナー1粒子当たりの帯電量の比を制御することにより、転写効率が高く、かつクリーニング不良等による画像不良が生じない高画質の画像形成装置を提供することができる。
また、本発明は、カラー画像の形成に用いる各色のトナーについて、球形トナーに不定形トナーを混合し、像担持体とトナー間の付着力とトナー1粒子当たりの帯電量の比を制御することにより、転写効率が高く、かつクリーニング不良等による画像不良が生じない高画質のカラー画像形成装置を提供することができる。
また、本発明は、不定形トナーの混合比率を一定の範囲内にすることにより、転写効率が高く、かつクリーニング不良等による画像不良が生じない高画質の画像形成装置を提供することができ、不定形トナーと球形トナーの外添剤被覆率を制御することにより、像担持体とトナー間の付着力を制御でき、転写効率が高く、かつクリーニング不良等による画像不良が生じない高画質の画像形成装置を提供することができる。
さらにまた、本発明は、不定形トナーと球形トナーのSF1を規定することにより、クリーニング不良の抑制と、転写効率の向上効果が得られる。
本発明はまた、不定形トナーと球形トナーの粒径を同程度にすることにより、両トナーの現像特性と転写特性の差を抑制でき、画像品質の低下を抑制でき、トナーの粒径を一定の範囲内にすることにより、画像品質の低下を抑制でき、さらに、外添剤の粒径を一定の範囲内にすることにより、現像剤の耐久性の確保及び感光体等の損傷を防止できる。
また本発明は、本発明の画像形成装置で使用する、転写効率が高く、かつクリーニング不良等による画像不良が生じない高画質の画像形成用トナーを提供できる。
さらに、現像剤に用いられるトナーが、転写効率が高く、かつクリーニング不良等による画像不良が生じない高画質のトナーである、感光体と、帯電手段、現像剤が収納された現像手段、クリーニング手段から選択される少なくとも一つの手段を一体に支持し、画像形成装置本体に着脱自在としたプロセスカートリッジを提供できる。
以上、本発明の実施例を具体的に説明してきたが、本発明は、これらの実施例に限定されるものではなく、これら本発明の実施例を、本発明の主旨及び範囲を逸脱することなく、変更又は変形することができる。
本発明に係る粉体付着力測定装置における測定セルの説明図である。 本発明に係る粉体付着力測定装置の遠心分離装置の一部断面側面図である。 本発明の画像形成装置の一例を示す概略構成図である。 本発明の現像装置の一例を示す概略構成図である。 本発明のカラー画像形成装置の一例を示す概略構成図である。 本発明のカラー画像形成装置の一例を示す概略構成図である。
符号の説明
1 測定セル
2 試料基板
2a 試料面
3 受け基板
3a 付着面
4 スペーサ
5 遠心分離装置
6 ロータ
7 保持部材
7a 棒状部
7b セル保持部
7c 穴部
7d 設置固定部
8 試料設置部
9 回転中心軸
21 感光体ドラム
22 帯電装置
23 露光装置
24 現像装置
25 転写装置
26 記録媒体
27 定着装置
28 定着ローラ
29 加圧ローラ
30 クリーニング装置
31 除電装置
41 スクリュー
42 現像スリーブ
43 ドクターブレード
51a 感光体ドラム
51b 帯電装置
51c 露光装置
51d 現像装置
51e 転写装置
51f クリーニング装置
51g 除電装置
51、52、53、54 画像形成ユニット
55 中間転写ベルト
56 転写装置
57 記録材
58 クリーニング装置
61 感光体ドラム
62 帯電装置
63 露光装置
64 現像装置
64Y、64M、64C、64B 現像装置
65 転写装置
64a、64b、64c、64d 転写ローラ
67 中間転写ベルト
68 クリーニング装置
69 記録材
70 定着装置
71 定着ローラ
72 加圧ローラ
73 クリーニング装置
74 除電装置

Claims (10)

  1. 担持体に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、像担持体上に形成された静電潜像をトナーで現像してトナー像を形成する現像手段と、像担持体上に形成されたトナー像を記録媒体に転写する転写手段と、クリーニングブレードを用いて該像担持体上に残留したトナーを除去するクリーニング手段を有する画像形成装置において、
    前記トナー、球形トナーと不定形トナー混合物であり
    前記不定形トナーは、形状係数SF1の平均値が130以上であり、
    前記球形トナーは、形状係数SF1の平均値が100乃至130であり、
    前記像担持体と前記不定形トナーとの付着力の平均値F1、前記不定形トナー1粒子当たりの帯電量の平均値Q1、前記像担持体と前記球形トナーとの付着力の平均値F2、前記球形トナー1粒子当たりの帯電量の平均値Q2とすると、式
    (F1/Q1)/(F2/Q2)0.8
    を満たすことを特徴とする画像形成装置。
  2. 担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、像担持体上に形成された静電潜像をトナーで現像してトー像を形成する複数の現像手段と、像担持体上に形成されたトナー像を記録媒体に転写する転写手段と、クリーニングブレードを用いて該像担持体上に残留したトナーを除去するクリーニング手段を有する画像形成装置において、
    前記トナー、球形トナーと不定形トナー混合物であり
    前記不定形トナーは、形状係数SF1の平均値が130以上であり、
    前記球形トナーは、形状係数SF1の平均値が100乃至130であり、
    前記像担持体と前記不定形トナーとの付着力の平均値F1、前記不定形トナー1粒子当たりの帯電量の平均値Q1、前記像担持体と前記球形トナーとの付着力の平均値F2、前記球形トナー1粒子当たりの帯電量の平均値Q2とすると、式
    (F1/Q1)/(F2/Q2)0.8
    を満たすことを特徴とする画像形成装置。
  3. 担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、像担持体上に形成された静電潜像をトナーで現像してトナー像を形成する現像手段と、像担持体上に形成されたトナー像を記録媒体に転写する転写手段と、クリーニングブレードを用いて該像担持体上に残留したトナーを除去するクリーニング手段を有する画像形成要素複数配列されている画像形成装置において、
    前記トナー、球形トナーと不定形トナー混合物であり
    前記不定形トナーは、形状係数SF1の平均値が130以上であり、
    前記球形トナーは、形状係数SF1の平均値が100乃至130であり、
    前記像担持体と前記不定形トナーとの付着力の平均値F1、前記不定形トナー1粒子当たりの帯電量の平均値Q1、前記像担持体と前記球形トナーとの付着力の平均値F2、前記球形トナー1粒子当たりの帯電量の平均値Q2とすると、式
    (F1/Q1)/(F2/Q2)0.8
    を満たすことを特徴とする画像形成装置。
  4. 前記転写手段前記像担持体上に形成されたトナー像中間転写体に一次転写する一次転写手段と、該中間転写体上に一次転写されたトナー像を記録媒体に二次転写する二次転写手段を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項記載の画像形成装置。
  5. 前記混合物中の前記不定形トナーの含有量は、5乃至25重量%であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項記載の画像形成装置。
  6. 前記不定形トナー及び前記球形トナーは、外添剤により被覆されており、
    前記不定形トナーの外添剤被覆率が前記球形トナーの外添剤被覆率よりも大きいことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項記載の画像形成装置。
  7. 前記外添剤は、一次粒子径の平均値が10乃至200nmであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  8. 前記球形トナーの体積平均粒径に対する前記不定形トナーの体積平均粒径の比が0.8乃至1.2であることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項記載の画像形成装置。
  9. 前記不定形トナー及び前記球形トナーは、それぞれ独立に、体積平均粒径が3乃至9μmであることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項記載の画像形成装置。
  10. 像担持体と、該像担持体上に形成された静電潜像をトナーで現像してトナー像を形成する現像手段と、クリーニングブレードを用いて該像担持体上に残留したトナーを除去するクリーニング手段を一体に支持し、画像形成装置本体に着脱自在としたプロセスカートリッジであって、
    前記トナーは、球形トナーと不定形トナーの混合物であり、
    前記不定形トナーは、形状係数SF1の平均値が130以上であり、
    前記球形トナーは、形状係数SF1の平均値が100乃至130であり、
    前記像担持体と前記不定形トナーとの間の付着力の平均値をF1、前記不定形トナーの1粒子当たりの帯電量の平均値をQ1、前記像担持体と前記球形トナーとの間の付着力の平均値をF2、前記球形トナーの1粒子当たりの帯電量の平均値をQ2とすると、式
    (F1/Q1)/(F2/Q2)≦0.8
    を満たすことを特徴とするプロセスカートリッジ。
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