JP4675601B2 - 大型精密シート状製品および半製品用密封容器 - Google Patents

大型精密シート状製品および半製品用密封容器 Download PDF

Info

Publication number
JP4675601B2
JP4675601B2 JP2004286913A JP2004286913A JP4675601B2 JP 4675601 B2 JP4675601 B2 JP 4675601B2 JP 2004286913 A JP2004286913 A JP 2004286913A JP 2004286913 A JP2004286913 A JP 2004286913A JP 4675601 B2 JP4675601 B2 JP 4675601B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semi
product
sheet
main body
lid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2004286913A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005173556A (ja
Inventor
幹夫 福井
至郎 新井
貴之 阿部
Original Assignee
株式会社 ネットプラスチック
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社 ネットプラスチック filed Critical 株式会社 ネットプラスチック
Priority to JP2004286913A priority Critical patent/JP4675601B2/ja
Publication of JP2005173556A publication Critical patent/JP2005173556A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4675601B2 publication Critical patent/JP4675601B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Packaging Frangible Articles (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Description

本発明は、フォトマスク(レチクルを含む)あるいはその保護膜であるペリクル、半導体ウェハー関連製品、液晶をはじめとする各種ディスプレイ製品等の精密シート状(半)製品、すなわち製品あるいはその(ガラス)基板等の完成に至るまでの半製品、であって大型(ここで意図しているのは少なくとも一辺が500mm以上)のものの搬送のために用いられる密封容器に関する。
上述したような精密シート状(半)製品は、一般に機械的には脆弱な場合が多く、またその上に形成した精密部品ないし部材も一層脆弱である場合が多い。更に精密シート状(半)製品は、その用途適性上、極端にゴミ、特に0.3μm以下という付着性の微細ゴミを嫌うため、その容器の密封性には特別の注意を払う必要がある。特に上記のような精密シート状(半)製品は、日本から海外に航空機を用いて輸出されることも多く、航空機の内(特に荷物庫)と大気圧との気圧差により容器内に微細ゴミが導入されがちである。また、微細ゴミの付着を嫌うため、一般のガラス製品のように摩擦により微細ゴミの発生しがちな発泡樹脂により容器本体を形成したり(例えば特許文献1)、あるいは、発泡樹脂緩衝材を容器内に配置することも適当でない。更に、上述したような精密シート状(半)製品、特にディスプレイ製品ならびにそれに対応するフォトマスク製品等は、大型大画面ディスプレイの要求に伴い、またフォトマスク製品の場合はそれに加えてディスプレイ製品等の最終製品を一挙に複数台分焼付けるため、等の理由により、その大型化(大面積化)は避けられない状況となっている。これに伴い新たにいくつかの問題も生じている。すなわち、大型化に伴い、内容物である精密シート状(半)製品自体の重さも5〜10kgと重くなり、その荷重を支持し、更にその支持に際して精密シート状(半)製品に容器の変形による応力を及ぼさないようにするためには、容器自体にかなりの強度が要求されるが、これを従来のように金属材料で形成すると、例えジェラルミンのような軽金属を使用するとしても、容器のみで40kg以上、内容物も含めて50kg以上となり、その外形寸法の増大も相俟って、人手による搬送が著しく困難となる。また容器内に精密シート状(半)製品を収容するに際しては、少なくともその一面(精密部材形成面)を容器内の他の部材に接触しないように支持する必要もある。
特開2001−31165号公報
従って、本発明の主要な目的は、フォトマスク等の大型精密シート状(半)製品を、不適当な応力を及ぼすことなく安全に収容・支持することが可能で比較的軽量な密封容器を与えることにある。
本発明者等の研究によれば、上述の目的の達成のためには、それぞれ適当な補強処理手段を講じた熱可塑性樹脂シートの真空または圧空成型体からなる本体部と蓋体部の二つ割り構造を有する密封容器が極めて好ましいことが見出された。すなわち、本発明の航空機輸送に適した大型精密シート状製品または半製品用密封容器は、互いに当接される周縁フランジ部を有する本体部と蓋体部とからなり、内部に大型の精密シート状製品または半製品(以下、「精密シート状(半)製品」と総称する)を収容するための密封容器であって、本体部と蓋体部とはそれぞれ熱可塑性樹脂シートの補強用リブを設けた真空または圧空成型体からなり、
本体部と蓋体部とを形成する熱可塑性樹脂シートが、それぞれ親水性ポリマーを配合したポリアクリロニトリル系樹脂からなる剛性の制電性樹脂からなり、
更に、本体部と蓋体部のそれぞれの周縁フランジ部に隣接する複数個所に精密シート状(半)製品の保持部材が設けられており、且つ、
本体部および蓋体部の一方の保持部材がテーパ部および精密シート状(半)製品の厚みより小さい高さの突き当て端壁部を有し、本体部および蓋体部の他方の保持部材が前記一方の保持部材のテーパ部よりも長いテーパ部を有し、
保持部材に隣接して精密シート状(半)製品荷重の支持強度補強用のエプロン部が真空または圧空成型により形成されている
ことを特徴とするものである。

本発明の精密シート状(半)製品用の密封容器を構成する本体部と蓋体部は、いずれも、肉厚が不均質で特に局部的に厚肉化しがちな射出成形体と異なり、均一な厚さで提供される熱可塑性樹脂シートの真空または圧空成型体であるため、全体として軽量でありながら均一な強度を示し、一体形成された補強用リブの作用もあって大面積でありながら、その反りやたわみによる変形が防止される。また本体部と蓋体部は、それぞれ周縁フランジ部を有し、それらの当接構造を採ることにより容器の密閉性も改善される。
以下、本発明をその好ましい実施形態について、図面を参照しつつ、より具体的に説明する。
(横型構造)
図1は、横型(すなわち、本体部と蓋体部の周縁フランジ部の当接面と概ね平行な位置に精密シート状(半)製品を収容する型)の大型精密シート状(半)製品用密封容器の本体部10の平面図、図2は、図1のA−A線矢視方向の断面図であり、図3はその蓋体部20との組合せ使用状態を示す周縁部近傍部分断面図である。
図1および2を参照して、この例の容器本体部10は、概ね横形矩形(より詳しくは、図示位置において縦約700mm×横約800mm)の寸法を有する合成石英製基板上に形成した液晶ディスプレイ用フォトマスク(以下、「(半)製品シート」と称する)の横型容器本体部であって、平面外形寸法は約880mm×約930mm×深さ約50mmである。該容器本体部は、概ね厚さが約5mmの熱可塑性樹脂の真空または圧空成型体1からなる。その底部には曲率半径約30mm、高さ約10mm(図2)の円弧状断面を有する約580mmの長さの補強用リブ2が4本、井桁形状に配列されている。
本体部1の周縁部には4辺に亘って幅約100mmのフランジ部3が形成されて、精密シート状(半)製品収容部4を包囲している。フランジ部3は、補強用リブ2を設けた収容部4の底部よりは約50mm高く形成されている。収容部4の外縁近傍の4辺には各3個の精密シート状(半)製品保持部材5が形成されている。この保持部材5は、中央に向け下向きに約5°程度のテーパを有するシート支承部5aと、これよりは(半)製品シートA(図3)の厚さよりわずかに小さい高さのシート突き当て端壁部5bとを有し、この例では、本体部1の真空または圧空成型に先立って予めインサートとして型中に配置され、真空または圧空成型時に成型樹脂シートに一体的に取り込まれて固定保持される。特に保持部材5を固定保持する樹脂シート成型部は、底部から約30〜40mmの中間的な高さのエプロン部6を形成しており、保持部材5にかかる(半)製品シートAの荷重を支承する構造となっている。周縁フランジ部3上には、その全周に亘って容器の密閉性を向上するための弾性Oリングを収容する溝部7が形成されており、また4つの角部には、対向位置に配置される蓋体部との位置合せ用の凸部8aおよび凹部8bが形成されており、蓋体部の対応位置に設けた位置合せ用の凹部8bおよび凸部8aと嵌合して位置合せ可能とされている。
周縁フランジ部3の外縁には概ね下向きのフラップ3aが形成されており、フランジ3の補強作用をしているが、その一部(この例では各辺2個所)には切欠き部3bが設けられ、また周縁フランジ部3にはビス止め孔3cもいくつか設けられている。
上記した本体部10と組合せて用いられる蓋体部20(一部のみを図3に示す)は、概ね本体部10と対称な構造を有し、この例においてはOリング用溝7が設けられていないこと、および(半)製品シート保持部材15のテーパ部15aが本体部の(半)製品シート保持部材5のテーパ部5aよりも長くとられていて、シート突き当て端壁部が設けられていない点のみで、本体部と異なる。
この本体部10と蓋体部20からなる精密シート状(半)製品用容器の使用態様、特に(半)製品シート6の保持態様は図3に示す通りであり、(半)製品シート6は、その端部において支持部材5,15間に挟持されて保持され、容器の密封性は、溝部7に配置されたOリング9をフランジ3,13で押圧挟持することにより確保される。支持部材5−15間およびOリング9を挟持するフランジ部3−13間への押圧力は、フランジ3−13間にクランプ錠を設けること、あるいは周縁部切欠き部3bを利用してラチェット・バックル錠を設けること、あるいはビス孔3cを利用してビス止めすることにより確保される。
なお、(半)製品シートAの端部は、図3に示すように支持部材5の端壁5bに突き当てられた状態でなくとも、図4に示すように若干の間隙を残して保持されてもよい。特に本体部の対向辺に設けられる一対の支持部材5のシート突き当て端壁5b間の距離は(半)製品シートAの幅よりも若干多くとっているため、対向辺の少なくとも一方では図4に示すような間隙(あそび)が生ずるのが通常である。また、この例においては、本体側の支持部材5のシート突き当て端壁の高さは(半)製品シートA厚みよりも若干低くしてあり、且つ蓋体側の支持部材15のテーパ部15aの長さは本体側の支持部材5のテーパ部5aの長さよりも大きくとってある。これにより、支持部材15の取り付けに際し、多少の横ずれが起こっても、支持部材15の下面が精密シート状(半)製品Aの上面に接触して損傷を起こすおそれが除かれている。テーパ部長さの差を大きく取れば、取り付けの位置ずれに対する安全性は増すが、過大になると、(半)製品シートAの支持(締め付け)が不十分になる可能性がある。なお、シート突き当て端壁部を有する支持部材を蓋体側に設け、より長いテーパ部を有する支持部材を本体側に設けることももちろん可能である。
(材質)
各部の材質について補足説明すると、本体部10の、(半)製品シート保持部材5以外の部分を構成する真空または圧空成型体1は基本的には任意の熱可塑性樹脂からなるが、(半)製品シートへの微細ゴミの静電的付着を避けるために、制電性樹脂からなることが好ましい。制電性樹脂は、永久制電性を有することが好ましく、そのように永久制電性を有する制電性樹脂の例としては、(a)親水性ポリマー3〜100重量部、(b)熱可塑性樹脂0〜97重量部、((a)との合計量100重量部)、及び(c)2価以上の金属塩0.001〜0.5重量部からなるものが知られており(特開2003−183529号公報)、本発明でも好適に用いられる。但し、極度の光学特性(くもりの発生防止)を要求するのでなければ(c)2価以上の金属塩の添加は要求されない。なかでも(a)親水性ポリマーとしては、アルキレンオキサイド基を有するゴム状幹重合体を含むグラフト共重合体に、更にアニオン系界面活性剤を配合したもの(特開昭59−2462号公報)を用い、これに、ポリアクリロニトリル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリメタクリル酸メチル系樹脂等の剛性の熱可塑性樹脂を配合して、(半)製品シートに対してたわみ応力を容易に与えないような剛性を付与したものが好ましい。因みに上記の実施例においては、上記親水性ポリマー10重量%とポリアクリロニトリル系樹脂(BPAmoco社製「Barex 210」)90重量%とからなる厚さ5mmの制電性樹脂シート(曲げ弾性率2GPa)の真空成型体1を用いており、特に本発明では親水性ポリマーを配合したポリアクリロニトリル系樹脂からなる剛性の制電性樹脂からなる熱可塑性樹脂シートの真空または圧空成型体が用いられる。
(半)製品シート保持部材5自体を、上記したような制電性樹脂で形成することもできる。しかし、この場合でも、保持部材5を、真空または圧空成型体の一部として(すなわち、ほぼ均しい肉厚で)形成することは、(半)製品シートの荷重を含めた応力の集中を支承するには無理がある。従って、この際には、制電性樹脂により保持部材5を別途形成しておいて、上述したように、この保持部材5をインサートとして型中に配置し、真空または圧空成型時に成形樹脂シートに一体的に取り込ませて、固定保持される形態が好ましい。保持部材5を、インサート成形でなく、ビス止めにより本体または蓋体に固定保持する場合には、密封性が不完全となり、また接着剤により固定保持する場合には接着剤による(半)製品シートAの汚染の可能性があるので前記のようなインサート成形が好ましい。保持部材の端壁部5bと(半)製品シートA端部との若干の間隙(あそび)のために、保持部材5の特に支承部5aと、(半)製品シートAの端部とでは若干の摺動が起り得る。従って、より好ましくは保持部材5は、テフロン(登録商標)等のフッ素系樹脂、ポリエチレン等のオレフィン系樹脂、ポリアセタール樹脂等の真空または圧空成型体1の構成樹脂よりは、軟質で摺動性のよい樹脂を用いるのがよい。上記例では、概ねL字形断面を有するテフロン製の保持部材5を用いている。
Oリング9(図3)としては、フッ素ゴムやシリコーンゴム等の弾性樹脂からなるものが用いられ、中でも制電性の弾性樹脂からなることが好ましい。Oリングは、図示のような中実なもの(例えば直径8mm)に限らず、中空形状(例えば外径8mmに対して、内径4〜6mm)として変形ストロークを増大することも好ましい。
(変形例)
上記においては、液晶ディスプレイ用フォトマスクの横型容器の好ましい一実施例について説明した。しかし、本発明の範囲内で、上記実施例の容器は各種の変形が可能である。そのような変形例のいくつかについて、述べる。
例えば、上記例では、保持部材5は3個、計12個用いているが、これはもちろん適宜増減可能である。但し、各辺2以上、計8以上であることが好ましい。また上記例では、本体部周縁フランジ部上の4つの角部近傍に本体部−蓋体部位置合せ用の凸部8aおよび凹部8bを各2個、計4個を本体部、蓋体部の双方に設けているが、これらを4辺の中間に設けること、数を適宜増減すること(但し、本体部、蓋体部についてそれぞれ2個以上設けることが好ましい)はいずれも可能である。また本体部、蓋体部のそれぞれに凸部8aおよび凹部8bを同数ずつ形成することは、本体部と蓋体部の真空または圧空成型型をできるだけ共通構造化する上で好ましいが、本体部と蓋体部が一方に凸部8a、他方に凹部8bを配置することも、容器の機能上は可能である。同様のことは、Oリング溝7についてもいえる。すなわちOリング溝7をより浅くして、蓋体部の周縁フランジ部にも対称のOリング溝を設ければ、本体部と蓋体部の真空または圧空成型体部分(つまりインサートとして配置する保持部材形状に拘らずに)は、全くの対称形となり、同一型を用いることも可能になる。
周縁フランジ部3の下向きフラップ部3aは補強のために好ましいが必須ではない。また切欠部3b、ビス孔3cは省略可能である。
補強リブ2ならびに位置合せ凸部8aおよび凹部8bの断面形状は、半円ないし半球でなく、角形であってもよい。
(縦型構造)
本発明の精密シート状(半)製品用密封容器は、縦型容器(すなわち本体部と蓋体部の当接面にほぼ垂直な位置に精密シート状(半)製品を収容する型の容器)としても構成可能である。図5(本体部−蓋体部組合せ斜視図)、図6(本体部上からの平面図(a)および側面図(b))および図7(容器内(半)製品シート収容態様を示す正面図(a)および断面図(b),(c)は、そのような縦型容器の一例として、各種ディスプレイ製造のためのガラス基板用の容器の概容を示すものである。
すなわち、この縦型容器は、図5に示すように、口径周囲が約2200mm、高さが約350mmの本体部30と、高さが約180mmの蓋体部40とからなり、それぞれは厚さ約50mmの制電性樹脂シート(親水性ポリマー10重量%とポリアクリロニトリル系樹脂90重量%からなる)の真空または圧空成型体21および31からなり、それぞれ側壁補強用リブ22および32を設けてある。また、本体部と蓋体部は互いに当接される幅約30mmの周縁フランジ部23および33を有し、本体部の周縁フランジ部23には、Oリング収容溝27が設けられている。また本体部内には、ガイド溝部材26を介して、中央にシート挿入支持用溝25aを設けた一対の保持部材25が、その上端が周縁フランジ部23を突き抜け上方へ延長する形態で挿入されている。図6(a)に示すように本体部の底部には、補強用リブ22aが設けられているほか、保持部材25の下端保持用溝26aaを有する支持部材26aが配置されている。使用に際しては、これらガイド溝部材26に沿って導入され支持部材26aの保持用溝26aaに下端を保持された保持部材25のシート挿入支持用溝25aに沿って挿入された(半)製品シートA2は下端を本体部底部に設けたシート保持溝25bbを有するシート下端保持部材25bに保持され、蓋体部側に設けた保持溝35bを設けた保持部材35により上端を保持される形態で本体部30および蓋体部40からなる容器に収容される。本体部30と蓋体部40の周縁フランジ部の当接に先立っては、収容溝27にはOリング(図示せず)が配置され、周縁フランジ部23−33間のクランプ錠あるいはラチェットバックル錠等による周縁フランジ部の当接圧力により容器の密閉が確保される。
真空または圧空成型体21,31および保持部材25,25b,26a,35等の材質は、それぞれ図1〜4で説明した真空または圧空成型体1および保持部材5の材質と同様である。
(更なる変形例)
上記においては、主として、1枚の(半)製品シートを収容する例について説明した。しかし、本発明の密封容器は、複数枚の(半)製品シートの収容にも適用可能である。特に縦型容器は、複数枚の(半)製品シートの収容に適している。図8は、このような複数枚の(半)製品シートの収容用の密封容器の、蓋体部を上方にはずした状態の模式斜視図である。図8を参照して、この縦型密封容器は、それぞれ真空または圧空樹脂成型体51および61からなり、容器内部のガス置換用のノズル52および62を備えた本体部50および蓋体部60からなる。また本体部50中には、例えば10枚の(半)製品シートを載置し、搬送するためのキャリア53が収容されている。図9(a)は、この(半)製品シートキャリア53の本体部から取り出した状態での拡大図であり、図9(b)および(c)は、それぞれ、そのB部およびC部の拡大図である。すなわち、この(半)製品シートキャリア53は、例えば10枚の(半)製品シートを垂直に並列に収容するための案内溝532およびキャリア搬送用の取っ手533を有する一対の樹脂板531およびこれら一対の樹脂板を支持固定し、両者間の間隔を保持する金属フレーム534とを有する。従って、キャリア53は、たとえば10枚の(半)製品シートを、案内溝532に沿って挿入し、それらの底部532cで(半)製品シートの下端両側を受ける状態で、載置した状態で、本体部50への出し入れが可能となる。本体部に収容した複数枚の(半)製品シートの下端および上端は、シリコーンゴムあるいはフッ素樹脂等により保護されて、搬送時の衝撃の低下を図る。また、本体部50の内側底部には、キャリア53の樹脂板531の底部531aを収容する溝を設けて、キャリア53の横揺れ等を防止して収容固定する。必要に応じて、蓋体部60にも、樹脂板531の上部531bを収容する溝を設けて、キャリア53の固定を改善してもよい。本体部50および蓋体部60にそれぞれ設けた容器内部のガス置換用のノズル52および62は、例えばEL(エレクトロルミネッセンス)関連のように、ごみの付着とともに湿気を嫌う(半)製品シートの密封容器内部を、例えば乾燥窒素で置換する用途等に好適であり、必要に応じて、図1〜4で説明した横型容器に取り付けることもできる。
上述したように本発明によれば、フォトマスク等の大型精密シート状(半)製品を、不適当な応力を及ぼすことなく安全且つ気密に収容・支持し、搬送することの可能な、比較的軽量な樹脂製容器が与えられる。
本発明の横型容器の一実施例の本体部の平面図。 図1のA−A線断面図。 図1の例の容器の保持部材近辺での(半)製品シート保持構造を示す部分断面図。 保持部材における(半)製品シート端部のあそびを示す部分断面。 本発明の縦型容器の一実施例の本体部−蓋体部組合せ斜視図。 図5の容器の本体部上平面図(a)および側面図(b)。 図5の容器中での(半)製品シート保持構造を示す模式正面図(a)、B−B断面図(b)およびC−C断面図(c)。 本発明の複数(半)製品シート用縦型容器の一実施例の本体部−蓋体部組合せ斜視図。 (a)図8の容器中の(半)製品シートキャリアの取り出し状態での斜視図、(b)そのB部の拡大図、(c)そのC部の拡大図。
符号の説明
10,30,50 本体部
20,40,60 蓋体部
1,21,31,51、 真空または圧空成型体
2,22,22a 補強用リブ
3,13,23,33 周縁フランジ部
4 (半)製品シート収容部
5,15,25,25b,35 (半)製品シート保持部材
5a,15a,25a,25bb,35b 保持部材テーパ部
5b 保持部材(半)製品シート端部突き当て側壁部
25a (半)製品シートガイド溝
6 保持部材周縁エプロン部
26 保持部材ガイド部材
7,27 Oリング収容溝
8a 位置合せ凸部
8b 位置合せ凹部
9 Oリング
52,62 容器内部ガス置換用ノズル
53 複数(半)製品シートキャリア
531 (半)製品シート案内樹脂板(531a:その底部、531b:上部)
532 (半)製品シート案内溝(532c:その底部)
533 キャリア取っ手
534 補強用金属フレーム
A,A2 (半)製品シート

Claims (4)

  1. 互いに当接される周縁フランジ部を有する本体部と蓋体部とからなり、内部に大型の精密シート状製品または半製品を収容するための密封容器であって、本体部と蓋体部とはそれぞれ熱可塑性樹脂シートの補強用リブを設けた真空または圧空成型体からなり、
    本体部と蓋体部とを形成する熱可塑性樹脂シートが、それぞれ親水性ポリマーを配合したポリアクリロニトリル系樹脂からなる剛性の制電性樹脂からなり、
    更に、本体部と蓋体部のそれぞれの周縁フランジ部に隣接する複数個所に前記精密シート状製品または半製品の保持部材が設けられており、且つ、
    本体部および蓋体部の一方の保持部材がテーパ部および前記精密シート状製品または半製品の厚みより小さい高さの突き当て端壁部を有し、本体部および蓋体部の他方の保持部材が前記一方の保持部材のテーパ部よりも長いテーパ部を有し、
    保持部材に隣接して前記精密シート状製品または半製品の荷重の支持強度補強用のエプロン部が真空または圧空成型により形成されている
    ことを特徴とする、航空機輸送に適した大型精密シート状製品または半製品用密封容器。
  2. 本体部と蓋体部の少なくとも一方の周縁フランジ部には、密閉用のOリング収容溝が設けられている請求項1に記載の容器。
  3. 保持部材はインサートとして真空または圧空成型された熱可塑性樹脂シートに一体的に取り込まれて固定保持されている請求項1または2に記載の容器。
  4. 保持部材が熱可塑性樹脂シートよりも軟質且つ摺動性の熱可塑性樹脂からなる請求項3に記載の容器。
JP2004286913A 2003-11-18 2004-09-30 大型精密シート状製品および半製品用密封容器 Active JP4675601B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004286913A JP4675601B2 (ja) 2003-11-18 2004-09-30 大型精密シート状製品および半製品用密封容器

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003388139 2003-11-18
JP2004286913A JP4675601B2 (ja) 2003-11-18 2004-09-30 大型精密シート状製品および半製品用密封容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005173556A JP2005173556A (ja) 2005-06-30
JP4675601B2 true JP4675601B2 (ja) 2011-04-27

Family

ID=34741878

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004286913A Active JP4675601B2 (ja) 2003-11-18 2004-09-30 大型精密シート状製品および半製品用密封容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4675601B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007065583A (ja) * 2005-09-02 2007-03-15 Shin Etsu Chem Co Ltd ペリクルのペリクル容器への収納方法、ペリクルのペリクル容器からの取り出し方法、ペリクルの輸送方法および保管方法、ペリクルを収納したペリクル容器の梱包方法ならびにペリクルを収納したペリクル容器の開封方法
JP4591776B2 (ja) * 2005-11-24 2010-12-01 株式会社マシンエンジニアリング アライメント装置
JP4801981B2 (ja) * 2005-11-30 2011-10-26 Hoya株式会社 基板収納容器、膜付きガラス基板収納体、マスクブランク収納体、および転写マスク収納体
JP5099386B2 (ja) * 2010-07-01 2012-12-19 村田機械株式会社 基板用のカセットの載置台
JP5416154B2 (ja) * 2011-03-22 2014-02-12 Hoya株式会社 基板収納容器、膜付きガラス基板収納体、マスクブランク収納体、および転写マスク収納体
KR102460875B1 (ko) * 2014-04-17 2022-10-31 신에쓰 가가꾸 고교 가부시끼가이샤 펠리클 수납 용기

Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03171138A (ja) * 1989-11-30 1991-07-24 Hoya Corp 電子デバイス用ガラス基板の製造方法
JPH05304068A (ja) * 1992-04-27 1993-11-16 Shin Etsu Chem Co Ltd 防塵収納ケース
JPH07142562A (ja) * 1993-11-22 1995-06-02 Shin Etsu Chem Co Ltd ペリクル収納容器
JPH08198377A (ja) * 1995-01-20 1996-08-06 Mitsui Petrochem Ind Ltd マスク保護装置の収納ケース
JPH1010705A (ja) * 1996-06-25 1998-01-16 Nikon Corp レチクルケース
JPH1017051A (ja) * 1996-07-05 1998-01-20 Shin Etsu Polymer Co Ltd ペリクル収納容器
JPH10305894A (ja) * 1997-03-03 1998-11-17 Nikon Corp 基板収納ケースおよび半導体製造プロセス
JP2001100394A (ja) * 1999-09-28 2001-04-13 Asahi Kasei Corp ペリクル収納容器
JP2001110886A (ja) * 1999-10-04 2001-04-20 Shin Etsu Polymer Co Ltd 精密基板収納容器
JP2002182374A (ja) * 2000-12-15 2002-06-26 Mitsui Chemicals Inc ペリクル収納ケース
WO2003021665A1 (fr) * 2001-08-28 2003-03-13 Zeon Corporation Contenant destine a un substrat de precision
JP2003307831A (ja) * 2002-04-16 2003-10-31 Asahi Glass Co Ltd 合成石英ガラス板用容器

Patent Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03171138A (ja) * 1989-11-30 1991-07-24 Hoya Corp 電子デバイス用ガラス基板の製造方法
JPH05304068A (ja) * 1992-04-27 1993-11-16 Shin Etsu Chem Co Ltd 防塵収納ケース
JPH07142562A (ja) * 1993-11-22 1995-06-02 Shin Etsu Chem Co Ltd ペリクル収納容器
JPH08198377A (ja) * 1995-01-20 1996-08-06 Mitsui Petrochem Ind Ltd マスク保護装置の収納ケース
JPH1010705A (ja) * 1996-06-25 1998-01-16 Nikon Corp レチクルケース
JPH1017051A (ja) * 1996-07-05 1998-01-20 Shin Etsu Polymer Co Ltd ペリクル収納容器
JPH10305894A (ja) * 1997-03-03 1998-11-17 Nikon Corp 基板収納ケースおよび半導体製造プロセス
JP2001100394A (ja) * 1999-09-28 2001-04-13 Asahi Kasei Corp ペリクル収納容器
JP2001110886A (ja) * 1999-10-04 2001-04-20 Shin Etsu Polymer Co Ltd 精密基板収納容器
JP2002182374A (ja) * 2000-12-15 2002-06-26 Mitsui Chemicals Inc ペリクル収納ケース
WO2003021665A1 (fr) * 2001-08-28 2003-03-13 Zeon Corporation Contenant destine a un substrat de precision
JP2003307831A (ja) * 2002-04-16 2003-10-31 Asahi Glass Co Ltd 合成石英ガラス板用容器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005173556A (ja) 2005-06-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI285179B (en) Container for housing a large pellicle
CN111051218B (zh) 容器
US9376251B2 (en) Substrate storage container
TWI776011B (zh) 面板收納容器
TWI774869B (zh) 基板收納容器
KR101142298B1 (ko) 대형 정밀 시트형상의 (반)제품용 밀봉 용기
KR20060082078A (ko) 기판 수납 케이스
JP2006168749A (ja) ガラス搬送用枠体
JP4675601B2 (ja) 大型精密シート状製品および半製品用密封容器
KR101121176B1 (ko) 포토마스크 케이스의 구조
JP4476727B2 (ja) 大型精密シート状(半)製品用密封容器
JP4251290B2 (ja) ガラス板梱包箱、梱包方法及び開梱方法
JP2019031297A (ja) パネル収納容器
US20230197488A1 (en) Substrate storage container
WO2021039153A1 (ja) 基板収納容器
JP4159946B2 (ja) 基板収納容器
JP5193673B2 (ja) 精密基板収納容器
US11121013B2 (en) Semiconductor wafer container
JP2007073871A (ja) 薄形表示装置用基板の工程間搬送に使用するトレイ及びそれを使用した薄形表示装置用基板の出荷方法
US20030213716A1 (en) Wafer shipping and storage container
CN115668476A (zh) 收纳容器及其制造方法
JP2004359343A (ja) 基板収納用トレイ
US11222800B2 (en) Substrate storage container
US20200286761A1 (en) Substrate storage container
KR100903543B1 (ko) 대형 펠리클 수납 용기

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070802

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100112

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100810

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101012

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20101210

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101221

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101222

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20101210

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110125

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110126

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140204

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4675601

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140204

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140204

Year of fee payment: 3

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140204

Year of fee payment: 3

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140204

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140204

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250