JP4674426B2 - 超音波プローブ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば体腔内挿入型の超音波診断装置として用いられる超音波プローブに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
体腔内挿入型の超音波診断装置として、内視鏡等をガイド手段として体腔内に挿入される超音波プローブを備えたものは、例えば図5に示した構成のものが従来から広く使用されている。
【0003】
図中において、1は内視鏡であり、内視鏡1は本体操作部2に体腔内への挿入部3を連設してなるものであり、この挿入部3の先端部には、周知のように、照明窓及び観察窓からなる内視鏡観察手段が装着されている。本体操作部2から挿入部3の先端に至るまでの部位には、鉗子その他の処置具を挿通するための処置具挿通チャンネル4が設けられており、この処置具挿通チャンネル4の先端は、照明窓,観察窓等を設けた部位の近傍に処置具導出口として開口している。
【0004】
10は超音波プローブであって、この超音波プローブ10は細径の長尺部材からなるプローブ本体11と走査ユニット12とを有し、プローブ本体11の基端部は走査ユニット12に着脱可能に接続されるものである。走査ユニット12は超音波観測装置13及びそのモニタ14が装着されているラック15に連結して設けたアーム16に取り付けられている。この走査ユニット12からはコード17が延出されており、コード17はラック15に設置した超音波観測装置13に着脱可能に接続される。なお、走査ユニットは内視鏡1の本体操作部2に装着されるように構成しても良い。
【0005】
図6にプローブ本体11の先端部分の断面を示す。プローブ本体11は、電気絶縁性の良好で、曲げ方向に可撓性を有する樹脂製のチューブで形成した可撓性スリーブ20を有し、この可撓性スリーブ20の先端には、音響特性に優れ、保形性の良好な部材からなる先端キャップ21が連結して設けられている。ここで、先端キャップ21は可撓性スリーブ20より大径のものである。従って、内視鏡1の処置具挿通チャンネル4には、挿入部3の先端側から本体操作部2に向けて挿入するようにして装着されるようになっている。
【0006】
先端キャップ21は先端が閉塞された構造を有するものであって、先端キャップ21内には超音波振動子22が設けられている。この超音波振動子22は回転方向に走査する回転式超音波プローブであり、超音波振動子22は走査ユニット12内に設けたモータ等の駆動手段により回転駆動されるようになっている。このために、走査ユニット12から可撓性スリーブ20内を通り、先端キャップ21の内部に延在させたフレキシブルシャフト23が設けられる。ここで、フレキシブルシャフト23は、例えば金属線材からなる密着コイル等で形成される。また、超音波振動子22は基板24に装着されており、フレキシブルシャフト23の先端部はこの基板24に連結して設けた筒体25に接続されている。フレキシブルシャフト23は金属線材を密巻き螺旋状に巻回することにより形成した中空の部材である。なお、走査ユニット12内には前述したモータ等の駆動手段に加えて、超音波振動子22の回転角を検出するエンコーダが装着されているが、この走査ユニット12の内部構成は、従来から周知であるので、その図示及び説明は省略する。
【0007】
超音波振動子22には、超音波観測装置13から駆動パルスが送信されて、この駆動パルスに基づいて体内に向けて超音波が送信される。また、体内組織断層部分からの反射エコーを受信して電気信号に変換されるが、この電気信号は超音波観測装置13に伝送されて、所定の信号処理が行われる。従って、超音波振動子22には同軸ケーブル26が接続されており、この同軸ケーブル26は基板24に連結して設けた筒体25内からフレキシブルシャフト23の内部に挿通されて走査ユニット12に着脱可能に接続されるコネクタ27(図5参照)まで延在される。そして、図7に等価回路として示したように、同軸ケーブル26の超音波振動子22への接続部の近傍位置は、両配線26a,26b間にコイル28を設けるようにしている。コイル28は超音波振動子22と共に基板24に装着される。
【0008】
基板24にコイル28を装着するに当って、基板24の手前側の位置にコイル28を配置すると、先端キャップ21の長さが長くなってしまう。先端キャップ21は硬質部材であるから、この先端キャップ21が長尺化すると、体腔内への挿入操作性に支障を来すことになる。以上のことから、従来技術においては、図6に示したように、基板24の裏面側、つまり超音波振動子22を装着した側とは反対側の面にコイル28を取り付けるように構成したものが用いられる。このために、基板24の筒体25への連結部に透孔24aを形成して、筒体25からの同軸ケーブル26は基板24の表面側から透孔24aを介して裏面側に延在させるようにしている。
【0009】
ここで、超音波振動子22は、少なくとも所定の幅と厚みとを有する圧電素子22aと、超音波の送受信面側に積層した音響整合層22bと、その反対側の面に積層させたバッキング材22cとの積層体から構成される。また、必要に応じて超音波の送受信面には音響レンズ等が積層される。基板24には、バッキング材22cが接着等の手段で固着され、もって超音波振動子22が基板24に装着される。
【0010】
圧電素子22aの表裏両面にそれぞれ電極29a,29bが形成され、これら各電極29a,29bには配線30a,30bが接続されている。そして、基板24の裏面には、図8に示したように、コイル28の端子が接続される電極パターン31a,31bが形成されており、また基板24におけるこれら電極パターン31a,31bの形成部にスルーホール32a,32bが穿設されている。圧電素子22aの両面から延在させた配線30a,30bは、これらスルーホール32a,32bを通って基板24の裏面側に導き出され、ハンダ付け等の手段によって、電極パターン31a,31bに接続されて、もってコイル28に電気的に接続されるようになっている。また、フレキシブルシャフト23から筒体25内を通した同軸ケーブル26から導出された配線26a,26bもこの電極パターン31a,31bにハンダ付け等の手段で接続される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、先端キャップ21内において、超音波振動子22の送受信面は先端キャップ21の軸芯を含む平面に配置するのが望ましい。圧電素子22a及びバッキング材22cからなる超音波振動子22の厚み寸法と、基板24の厚み寸法等から、基板24の裏面は先端キャップ21の内面にかなり近い位置となる。しかも、先端キャップ21の軸線方向の長さを短縮することから、超音波振動子22は筒体25の先端部に近接させている。一方、同軸ケーブル26はフレキシブルシャフト23及び筒体25の内部から先端キャップ21内に導出されるので、この同軸ケーブル26は先端キャップ21の軸芯乃至その近傍に配置される。従って、この同軸ケーブル26を基板24の裏面側に引き出すには、筒体25を出た位置で概略90°曲げるようにしなければならず、また基板24の裏面側に回り込んだ同軸ケーブル26からの配線26a,26bは電極パターン31a,31bに接続するために、基板24の裏面側に回り込んだ同軸ケーブル26はさらに曲げられることになるが、この部位での曲げは90°以上とする必要がある。このために、基板24の裏面側で同軸ケーブル26は先端キャップ21の内面側に大きく膨出することになって、先端キャップ21内面に当接する可能性がある状態に組み込まれることがある。先端キャップ21の肉厚は薄いものであり、従って外部から押圧すると容易に変形する。
【0012】
超音波プローブ10では、フレキシブルシャフト23を可撓性スリーブ20内で軸回りに回転駆動することによって、超音波振動子22をラジアル方向に走査させるようになっているが、超音波振動子22を回転させると、基板24の裏面側に回り込ませた同軸ケーブル26の膨出部分が先端キャップ21の内面と摺接することがある。その結果、先端キャップ21を損傷させたり、変形させるだけでなく、甚だしい場合には、この同軸ケーブル26から導出した配線26a,26bの電極パターン31a,31bへの接続部に断線が生じる等の不都合が生じる。
【0013】
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、超音波振動子が装着される基板の裏面側にコイルを設けた超音波プローブにおいて、超音波振動子及びコイルに接続される同軸ケーブルを基板の裏面側から実質的に突出させることなく、しかも無理なくコンパクトに同軸ケーブルの引き回しを行えるようにすることにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、本発明は、可撓性スリーブの先端に先端キャップを装着し、この先端キャップ内に基板に装着した超音波振動子を設け、この基板にはフレキシブルシャフトの先端部と連結して、このフレキシブルシャフトを軸回りに回転させることによって、超音波振動子を回転方向に走査するようにした超音波プローブであって、前記基板の前記超音波振動子の装着面とは反対側面には、コイルが取り付けられると共に、このコイルの両端が接続される一対の電極が設けられ、前記基板には、その超音波振動子の装着部の一部分が含まれる位置に切り欠きが形成されており、前記フレキシブルシャフトの内部に挿通させた同軸ケーブルを前記基板の切り欠きの内部で前記超音波振動子の下面に沿うように延在されており、この同軸ケーブルから導出した配線が前記各電極に接続される構成としたことをその特徴とするものである。
【0015】
コイルの両端には端子が設けられ、これらの端子は基板の裏面に設けた電極に接続される。電極は、例えば、基板の裏面に印刷等の手段で電極パターンとして形成することができる。同軸ケーブルの内部導体と、外部導体とから引き出した配線が各々電極に接続される。同軸ケーブルから導出させた配線のみが基板の裏面側に回り込めば良く、同軸ケーブル全体を基板の裏面側に回り込ませる必要はない。そこで、基板に切り欠きを形成して、この切り欠きの内部に同軸ケーブルの先端部分を収容させるようにしている。これによって、同軸ケーブルは基板の裏面側に大きくは突出することがなく、この同軸ケーブルの外径寸法によっては切り欠きの内部に完全に埋没するようになる。切り欠きの内部に配置した同軸ケーブルを固定するために、切り欠きの内部に接着剤を充填するのが望ましい。フレキシブルシャフトは直接基板に連結する構成とすることもできるが、フレキシブルシャフトと基板との間を連結する部材を設ける構成とする方が組み付け性等の点から望ましい。この連結部材としては、例えば金属等の高い強度を有する部材からなり、先端キャップ内に位置する大径筒部と、可撓性スリーブ内に位置する小径筒部を連設した筒体により構成し、小径筒部にはフレキシブルシャフトの先端を、また基板は大径筒部に連結するように構成することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図1乃至図4に基づいて本発明の実施の形態について説明する。超音波診断装置の全体構成については、図5に示した従来技術のものと格別の差異はないので、図5と同一または均等な部材については同一の符号を用い、それらの具体的な構成は省略する。なお、この図5の超音波診断装置は内視鏡をガイド手段として体腔内に挿入するものとしているが、本発明はこのタイプの超音波診断装置に限定されるものではなく、直接、あるいは他のガイド手段によりガイドされて、体腔内に挿入されるものであっても良い。
【0017】
而して、図1に超音波プローブ50の先端部分の断面を示す。この超音波プローブ50は、可撓性スリーブ51の先端に先端キャップ52を連結し、この先端キャップ52の内部に超音波振動子53が装着され、この超音波振動子53はフレキシブルシャフト54により遠隔操作で回転駆動されて、回転方向に走査できるように構成している。また、大型の超音波振動子53を用いるために、先端キャップ52は、図5に示されているように、内視鏡1の処置具挿通チャンネル4内に挿通される可撓性スリーブ51の直径より大きくなっている。以上の点については、従来技術で説明した超音波プローブ10と格別の差異はない。
【0018】
超音波振動子53は基板55に装着されており、超音波振動子53は、従来技術で説明したものと同じ構成のもの、つまり基板55への装着側から、バッキング材、圧電素子、音響整合層を含み、さらに超音波送受信面には必要に応じて音響レンズが積層される。基板55の基端部は筒体56に連結されており、フレキシブルシャフト54の先端部はこの筒体56に直結されている。可撓性スリーブ51の内部では筒体56は小径部56aとなっており、先端キャップ52の内部への延在部は大径部56bとなっており、大径部56bの先端面は先端キャップ52の内部に開口しており、この開口部に基板55が連結されている。
【0019】
ここで、筒体56の小径筒部56aとフレキシブルシャフト54の先端との連結部を固定するために、フレキシブルシャフト54の先端を小径筒部56aに挿入して、外部から所定箇所にわたってスポット溶接を行うようにしている。一方、大径筒部56bには基板55が連結されるが、この大径筒部56bには平坦な取付壁57が形成されており、基板55の基端部は、この取付壁57に接合されて、ねじ58により連結状態に固定されている。従って、筒体56の全体は高い強度を持たせ、かつ溶接が可能なように、さらには加工性を容易にするために、ステンレス等の金属で形成される。
【0020】
基板55は電気絶縁部材からなり、その裏面側、つまり超音波振動子53が装着されている面とは反対側の面には、図2に示したように、一対の電極パターン59a,59bが形成されている。そして、これら電極パターン59a,59bにはコイル60の端子がハンダ付け等の手段により接続されている。また、基板55における電極パターン59a,59bの形成部にはスルーホール61a,61bが穿設されており、超音波振動子53における圧電素子の表裏両面に形成した電極に接続した配線62a,62bが、このスルーホール61a,61bを通って電極パターン59a,59bにハンダ付け等の手段で接続されている。
【0021】
フレキシブルシャフト54の内部には同軸ケーブル63が挿通されている。そして、この同軸ケーブル63は、フレキシブルシャフトの内部から筒体56を貫通して、先端キャップ52内にまで延在されており、この先端キャップ52の内部において、この同軸ケーブル63の内部導体及び外部導体からそれぞれの配線63a,63bを導出させている。そして、これら配線63a,63bは、それぞれ電極パターン59a,59bに接続されるようになっている。
【0022】
而して、筒体56は導電性を有する金属で形成される等の関係から、基板55における電極パターン59a,59bが設けられた部位の直近位置までは同軸ケーブル63の状態を保持し、これら電極パターン59a,59bを設けた位置の近傍で配線63a,63bが導出されるようになっている。このために、基板55は、図2に示したように、超音波振動子53が全面で接合される振動子取付部55aと、この振動子取付部55aから基端側に延在され、筒体56の取付壁57に接合される連結部55bとを備える構成となっている。振動子取付部55aは超音波振動子53より僅かに小さい幅寸法となっており、これにより超音波振動子53の振動子取付部55aに対する固着面積を広くし、かつ回転時に基板55の端部が先端キャップ52の内面に対して非接触状態に保たれる。そして、振動子取付部55aから基端側に延在させた連結部55bは、振動子取付部55aより狭い幅を有するものであり、しかもその幅方向の中間部には切り欠き64が形成されており、従って連結部55bはふたまたに分かれている。切り欠き64は、図1にPで示したように、連結部55bの基端部から振動子取付部55aの内部にまで及んでおり、従って超音波振動子53の裏面が一部分露出する状態になっている。
【0023】
図3及び図4に示したように筒体56から導出された同軸ケーブル63は、この筒体56における小径筒部56aから大径筒部56bへの移行部から斜め下方に延在されて、基板55に形成した切り欠き64内でその裏面側に沿うように延在されている。従って、切り欠き64の幅寸法は少なくとも同軸ケーブル63の直径より大きくなっており、基板55の筒体56への連結強度を考慮して、切り欠き64の幅寸法は同軸ケーブル63の外径より僅かに大きい寸法としている。このように、同軸ケーブル63の先端部分はこの切り欠き64の内部に完全に埋没するようになり、少なくとも基板55の裏面側から実質的に浮き上がるようなことはない。つまり、ケーブル63の先端部分は、切り欠き64と超音波振動子53の裏面との間に形成される空間内に収容され、超音波振動子53の裏面に密着させている。
【0024】
そして、切り欠き64に収容させた同軸ケーブル63の端部から配線63a,63bが導出されており、これら各配線63a,63bは基板55の裏面に乗り上げて、先端部分は電極パターン59a,59bにハンダ付け等により接続されている。さらに、ケーブル63の先端部分の収容部となる切り欠き64と超音波振動子53の裏面とにより形成される空間内には接着剤65が充填されており、この接着剤65により同軸ケーブル63の先端部分が固着されると共に、配線63a,63bの引き出し部分を封止するようにしている。
【0025】
以上のように構成することによって、コイル60を基板55の裏面側に装着していることから、硬質部分である先端キャップ52の軸線方向の長さを短縮することができる。ここで、超音波プローブ50を内視鏡に組み込んだ時に、その挿入部の先端から少なくとも先端キャップ52が突出しており、この状態のまま体腔内に挿入されることになる。従って、先端キャップ52の長さが短縮されるようになると、体腔内への挿入操作性が良好になる。
【0026】
また、フレキシブルシャフト54に挿通された同軸ケーブル63は可撓性スリーブ51の概略軸芯位置に配置されているが、筒体56の内部であって、その小径筒部56aから大径筒部56bへの移行部から基板55の裏面方向に向けて曲げられる。ただし、基板55の切り欠き64内において超音波振動子53の裏面へ回り込むことから、基板の裏面側に回り込ませる場合と比較して、同軸ケーブル63の曲げの始端位置から終端位置までの落差D(図1)が小さくなり、曲げ角度を小さくすることができるので、無理なく引き回すことができる。
【0027】
しかも、同軸ケーブル63は切り欠き64の内部において、超音波振動子53の裏面に密着させている。従って、同軸ケーブル63は基板55の裏面から大きく突出することはない。ここで、同軸ケーブル63の直径を基板55の厚み寸法以下とした場合には、この同軸ケーブル63は基板55の切り欠き64内に完全に埋没して、裏面から全く突出することはない。その結果、基板55の裏面側に突出する部材はコイル60だけになるので、超音波プローブ50により回転方向に超音波走査を行うために、基板55を回転させたとしても、この基板55を含めて、先端キャップ52内に設けた部材がこの先端キャップ52の内面と接触するおそれはない。従って、先端キャップ52の保護が図られる。
【0028】
さらに、同軸ケーブル63の先端部は基板55の切り欠き64を構成する側壁と超音波振動子53の裏面とに囲まれた空間内に配置されて、内部に接着剤65を充填するようにしているので、同軸ケーブル63及びその配線63a,63bの引き出し部は強固に固着されることになる。その結果、同軸ケーブル63がこの空間から脱出するおそれがなくなり、配線63a,63b等に無理な力が作用して断線が生じる等のおそれはない。つまり、同軸ケーブル63の先端部分の安定性が極めて向上する。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、超音波振動子が装着される基板の裏面側にコイルを設けた超音波プローブにおいて、超音波振動子及びコイルに接続される同軸ケーブルを基板の裏面側から実質的に突出させることなく、しかも無理なくコンパクトに同軸ケーブルの引き回しを行える等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す超音波プローブにおける先端部分の断面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図1のB−B断面図である。
【図4】同軸ケーブルを接続した基板を裏面側から見た斜視図である。
【図5】内視鏡をガイド手段として体腔内に挿入される超音波プローブを備えた超音波診断装置の全体構成図である。
【図6】従来技術による超音波プローブの先端部分の断面図である。
【図7】超音波振動子にコイルを接続する構成とした場合の等価回路図である。
【図8】図6の基板の底面図である。
【符号の説明】
50 超音波プローブ
51 可撓性スリーブ
52 先端キャップ
53 超音波振動子
54 フレキシブルシャフト
55 基板
55a 振動子取付部
55b 連結部
56 筒体
56a 小径筒部
56b 大径筒部
59a,59b 電極パターン
60 コイル
63 同軸ケーブル
63a,63b 配線
64 切り欠き
65 接着剤

Claims (3)

  1. 可撓性スリーブの先端に先端キャップを装着し、この先端キャップ内に基板に装着した超音波振動子を設け、この基板はフレキシブルシャフトにより回転駆動されて、超音波振動子が回転方向に走査するようにした超音波プローブにおいて、
    前記基板の前記超音波振動子の装着面とは反対側面には、コイルが取り付けられると共に、このコイルの両端が接続される一対の電極が設けられ、
    前記基板には、その超音波振動子の装着部の一部分が含まれる位置に切り欠きが形成されており、
    前記フレキシブルシャフトの内部に挿通させた同軸ケーブルを前記基板の切り欠きの内部で前記超音波振動子の下面に沿うように延在されており、
    この同軸ケーブルから導出した配線が前記各電極に接続される
    構成としたことを特徴とする超音波プローブ。
  2. 前記基板の切り欠きの内部には接着剤が充填されて、この接着剤により前記同軸ケーブルが固定されるように構成したことを特徴とする請求項1記載の超音波プローブ。
  3. 前記先端キャップ内に位置する大径筒部と、前記可撓性スリーブ内に位置する小径筒部を連設した金属製の筒体を設け、前記フレキシブルシャフトの先端は前記小径筒部に連結され、また前記基板は前記大径筒部に連結する構成としたことを特徴とする請求項1記載の超音波プローブ。
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