JP4672490B2 - チェーン駆動の自動二輪車の後輪用ブレーキ装置及びチェーン駆動の自動二輪車の後輪用ブレーキの固定方法 - Google Patents

チェーン駆動の自動二輪車の後輪用ブレーキ装置及びチェーン駆動の自動二輪車の後輪用ブレーキの固定方法 Download PDF

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Description

本発明は、車両用ブレーキ装置に関する。
従来から、キャリパーに設けられた一対のパッドで、ホイールに固定されたローターに挟み込んで制動力を得る車両用ブレーキ装置がある。
さらに、この車両用ブレーキ装置を詳述すると、略円板状のローターをホイールに固定し、ローターの両側面を一対のパッドで水平方向から挟み込むようにキャリパーを車両に配設している。
このような車両用ブレーキ装置は、ローターの外方よりパッドで挟み込むタイプが一般的であるが、その逆に、ローターを車輪のリム側に固定して、そのローターの内方よりパッドにて把持するように構成したタイプがある。この後者の車両用ブレーキ装置によれば、ディスクロータの固有振動数を低下させずに摺動面の平均直径を大きくすることが可能となり、ブレーキ性能をそのままにブレーキパッド当たりの圧接力をさらに小さくでき、ブレーキ鳴きを低減することができる、としている(例えば特許文献1参照)。
特開2002−48162号公報(第2頁、図1)
一般的に、ホイールの中心部からホイール径方向外方へ可能な限り離れた位置でローターを挟み込むことによりブレーキ性能の向上が期待できる。しかしながら、上記した何れの車両用ブレーキ装置は、ローターの摺動面(パッドが挟む面)がホイール径方向であるため、大型化してしまう。
そこで本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、上記問題点を解決できる車両用ブレーキ装置を提供することを目的とする。
上記技術課題を達成するために、本発明にかかる車両用ブレーキ装置は、下記の技術的手段を講じた。
すなわち、請求項1にかかる車両用ブレーキ装置は、キャリパーに設けられた一対のパッドでローターを挟み込んで制動力を得るチェーン駆動の自動二輪車の後輪用ブレーキ装置であって、前記ローターは、内周面と外周面に摺動面が形成された略リング状となすと共に、該ローターは車両のホイールに固定されてなり、前記キャリパーは、前記一対のパッドそれぞれを作動させるピストンを対向させて配置した対向型キャリパーでボスを備えており、前記パッドが前記ローターの内周面と外周面とを挟み込むようにキャリパー固定アームに架設されて、車体側に固定され、スイングアームに形成されたあり溝に前記ボスがガイドされて前後方向にスライドすることを特徴とする。
請求項2にかかる車両用ブレーキ装置は、請求項1において、前記ローターは、前記ホイールのリムより幅方向で外側に配置、または、前記ホイールのリムより幅方向に突出するように配置したことを特徴とする。
請求項3にかかる車両用ブレーキ装置は、請求項1または2において、前記ローターは、前記ホイールの側面に固定されたリング状のアタッチメントを介して固定されていることを特徴とする。
請求項4にかかる車両用ブレーキ装置は、請求項1〜3の何れかにおいて、前記キャリパーは、前記ホイールを支持するフォークの内側で、かつ、側方から見て該フォークと重なり合うように配置したことを特徴とする。
請求項5にかかるチェーン駆動の自動二輪車の後輪用用ブレーキ固定方法は、キャリパーに設けられた一対のパッドでローターを挟み込んで制動力を得るチェーン駆動の自動二輪車の後輪用ブレーキの固定方法であって、前記ローターを、内周面と外周面に摺動面を形成した略リング状とし、前記ローターを車両のホイールに固定すると共に、前記キャリパーを、前記一対のパッドそれぞれを作動させるピストンを対向させて配置した対向型キャリパーとし、前記パッドが前記ローターの内周面と外周面とを挟み込むようにキャリパー固定アームに架設して車体側に固定し、前記キャリパーが備えるボスをスイングアームに形成されたあり溝に前後方向にスライド可能に係合させることを特徴とする。
本発明によれば、ローターを内周面と外周面に摺動面が形成された略リング状にし、そのローターの内周面と外周面とをパッドで挟み込む構成にして、ホイールの中心部から外方へ可能な限り離れた位置でローターを挟むことを可能にしたから、ブレーキ性能の向上を図ることができる。
また、ローターをホイールのリムより幅方向で外側に配置、または、ホイールのリムより幅方向に突出するように配置して、走行風を直接摺動面にあたるようにしたから、制動によって発熱したローターを効率良く冷却することができる。
次に、本発明にかかる車両用ブレーキ装置の実施の形態を説明する。
本実施の形態にかかる車両用ブレーキ装置は、自動二輪車に適用したものを例示しており、要部であるブレーキ装置以外の構成の詳細な説明は省略する。なお、図中、符号Aは自動二輪車を、符号8はブレーキ装置を示す。
本実施の形態にかかる車両用ブレーキ装置が組み込まれた自動二輪車Aは、図1に示すように、車体フレーム1と、車体フレーム1に支持されたエンジン2と、下部にボトムケース部31を備え車体フレーム1の前側に取り付けられた左右一対のフォーク3と、フォーク3の下部に支持された前輪部4と、フォーク3の上部に支持されたバーハンドル5と、車体フレーム1の略中間下部に上下方向揺動可能に支持され平面視略コ字状のスイングアーム6と、そのスイングアーム6に支持された後輪部7と、前後輪を制動させるブレーキ装置8と、車体フレーム1とスイングアーム6とを結ぶように架設されたリヤサスペンション9と、車体フレーム1上部前側に固定された燃料タンク10と、その燃料タンク10に隣接して設けられたシート11とを備えて構成され、シート11に着座した運転者のハンドル操作、スロットル操作、ギア操作などによって自走するように構成されている。
次に、本発明の要部であるブレーキ装置8について、前輪部4と後輪部7とに分けて詳述する。
前輪部4のブレーキ装置8は、図2〜図4に示すように、前輪側ローター部801と、ボトムケース部31とを備えて構成されている。
前輪側ローター部801は、ローター802と、取付リング803(アタッチメント)とを備えて構成されている。
ローター802は、内周面8aと外周面8bに摺動面が形成された所要幅からなる略リング状(略筒状)に形成されていると共に、一側面(前輪側ホイール41側)が、周方向に所要の間隔をおいて略凸状に張り出し形成されている。さらに、この張り出した部分には、図3に示すように、後述する取付リング803と螺着させる座繰り孔817が設けられている。
取付リング803は、前輪側ホイール41との干渉を回避するために略リング状に形成されている共に、ローター802の張り出した部分と対応するように、外周部の一部が、周方向に所要の間隔をおいて略凸状に張り出し形成されている。さらに、この略凸状に張り出した部分には、ローター802の座繰り孔817と対応するように螺子孔が設けられている。
このように形成された取付リング803は、前輪側ホイール41の側面から突設されたボス48に螺着されると共に、この取付リング803に設けた螺子孔と座繰り孔817とがボルトナット接続されて、ローター802の一方の端部が前輪側ホイール41のリム42より幅方向突出するように、前輪側ホイール41に固定された取付リング803にローター802が固定されている。
このローター802と取付リング803は、本実施の形態において別部材構成としているが、一体で構成しても良いものである。
ボトムケース部31は、一対のフォークパイプ32が挿通される略円筒状のフォーク3の構成部材からなるボトムケース33と、その一方のボトムケース33の内側に設けられたキャリパー804とを備えて構成されている。
このキャリパー804は、一対のパッド805それぞれを作動させるピストン(図示せず)を対向させて配置した対向型キャリパーからなり、前輪側ホイール41を支持するボトムケース33の内側で、かつ、側方から見てボトムケース33と重なり合うように、かつ、パッド805がローター802の内周面8aと外周面8bとを挟み込むように配置されている。
なお、このキャリパー804は、図1に示すように、油圧を発生させるマスターシリンダー819とブレーキホース820とを介して、バーハンドル5に設けたブレーキレバー818と連係されており、ブレーキレバー818の操作によりローター802の内外周面8a、8bを油圧によって挟持するようになっている。
この上記したボトムケース33を備えた一対のフォーク3は、上部側が車両後方側へ傾斜するように車体フレーム1に支持されており、したがって、キャリパー804は、ローター802の中心より後側に配置される。
さらに、このキャリパー804とボトムケース33との係合は、キャリパー804を構成するキャリパーボディ806を、図示したように、ボトムケース33と一体成形することが極めて好適であるが、ボトムケース33側に取付部を張り出し成形し、その取付部にキャリパー804を螺着または鋲着しても良い。
なお、前輪側ホイール41とボトムケース33との係合は、ボトムケース33、ベアリング43、シール44、カラー45、ナット46とを備えて構成された支持部間に前輪側車軸47を回動自在に架設し、前輪側ホイール41と前輪側車軸47とを嵌合させて固定して、前輪ホイール41と前輪側車軸47とが回動(共廻り)するようになっている。
なお、図2においてローター802の位置が前輪側ホイール41の中途部に配設されているように図示されているが、前輪側ホイール41の中心部から外方へ可能な限り離れた位置で配設することが好ましい。また、キャリパー804が前輪側ホイール41の内側に入り込んでいるように図示されているが、ローター802の幅を大きくしてキャリパー804が前輪側ホイール41の内側に入り込まないように構成しても良い。この場合、さらにホイールの中心部から外方へローター802を配置することができる。
このように構成された前輪部4のブレーキ装置8は、ローター802の摺動面(パッド805が挟む面)をホイール幅方向にしたため、ローター802の摺動面がホイール径方向とした従来のブレーキ装置に比べ、ローター802を前輪ホイールの外周側に配置できるので、制動力を得やすく、全体として軽量にできる。
また、ローター802をホイールのリム42より幅方向突出するように配置して、ローター802に走行風が当たりやすくしたから、制動による発熱を発散しやすくなっている。しかも、キャリパー804をローター802に当たる走行風の流れを妨げにくい位置に配置したので、走行風が当たりやすくローター802の冷却性が向上する。
また、取付リング803と前輪側ホイール41との係合、取付リング803とローター802との係合を、夫々ボルトを用いた螺合とする場合、前輪側ホイール41にホイールの軸方向の取り付け孔を設けたり、ローター802に径方向の取り付け孔を設ける必要があるが、共に孔加工のし易い方向であるため、製造時の成形を容易にすることができる。
また、対向型キャリパーを採用することによって、浮動型キャリパーのようにキャリパーボディ806をスライドさせる溝や機構部を設ける必要がないので、構造を簡単にできる。
次に、後輪部7のブレーキ装置8を、図5〜図10を用いて説明するが、この後輪部7のブレーキ装置8を説明するにあたり、便宜上、後輪廻りの構造とあわせて説明する。
後輪廻りの構造は、スイングアーム6と、ベアリング支持部材71と、ベアリング72と、シール73と、カラー74と、後輪部7のブレーキ装置8とを備えて構成されている。
スイングアーム6は、車体フレーム1の略中間下部に上下方向揺動可能に支持された平面視略コ字状に形成されており、その車両後方側の夫々の端部に後述するベアリング支持部材71を挿嵌させる支持孔61が車両幅方向に連通するように設けられている。
さらに、この支持孔61とスイングアーム6外面とを貫くすり割62が設けられ、そのすり割62を挟んで、すり割62近傍のスイングアーム6外面が凸状の締込部が形成されると共に、そのすり割62と直交するように締込部にボルト63が螺合されて、図7に示すような、すり割クランプ64が形成されている。
このように構成されたすり割クランプ64は、ボルト63を締め込むことによって、支持孔61の径が縮径して後述するベアリング支持部材71を挟持するようになっている。
また、このスイングアーム6の後輪側ローター部807側の内側には、図5に示すように、支持孔61と連通するあり溝65がスイングアーム6長手方向へ所要長さに亘って延設されている。
ベアリング支持部材71は、外側に所要径からなる底有り孔状に形成され後輪側車軸75の頭部が着座する座繰り部71aと、内側に所要径からなる底有り孔状のベアリング嵌合部71bとが形成されると共に、この両者を連通する連通孔71cが設けられた略円柱状に形成され、その中心から所要量偏位した位置に、この座繰り部71aとベアリング嵌合部71bと連通孔71cが一直線状に設けられている。このように構成されたベアリング支持部材71は、座繰り部71aを外側にして夫々の支持孔61に内嵌されている。
ベアリング72は、ボールベアリングやニードルベアリング等の転がり軸受けであり、ベアリング嵌合部71bに夫々内嵌されている。
シール73は、略環状に形成され、上記したベアリング72にダストや水滴などが入り込まないように、ベアリング72に隣接するようにベアリング嵌合部71b内に夫々内嵌されている。
カラー74は、断面視略凸状の中空環状に形成され、シール73を挟んでベアリング72の内輪を内側から付勢させるように双方のベアリング72嵌合部に夫々内嵌されている。このカラー74は、段付軸状の後輪側車軸75と共に回動する。
本発明の要部である後輪部7のブレーキ装置8は、後輪側ローター部807と、ニードルベアリング部808と、キャリパー固定アーム809と、キャリパー810とを備えて構成されている。
後輪側ローター部807は、前記した前輪側ローター部801と同一構成になっている。すなわち、後輪側ローター部807は、ローター802と、取付リング803(アタッチメント)とを備えて構成されており、後輪側ホイール76の側面から突設されたボス79に取付リング803が螺着されて、後輪側ホイール76のリム77より幅方向で外側となるように摺動面が配置されている以外、前輪側ローター部801と同じであるため詳細な説明は省略する。
ニードルベアリング部808は、略円筒状に形成され、カラー74と後輪側ホイール76との間の後輪側車軸75に嵌合された第2カラー811と、その第2カラー811の外周に環装されたニードルベアリング812と、そのニードルベアリング812の両端外側に環装されニードルベアリング812にダストや水滴などが入り込みを防止させる環状の第2シール813とを備えて構成されている。
キャリパー固定アーム809は、ニードルベアリング812及び第2シール813を介して後輪側車軸75に回動可能に支持された環状の基部814と、その基部814から二股状に延設されて略V字状のアーム815とを備えて構成され、その略V字状の先部間に後述するキャリパー810が架設されている。
このキャリパー固定アーム809は、ホイール中心部側面とカラー74との間に所要間隔をおいて配設されている。
キャリパー810は、一対のパッド805それぞれを作動させるピストン(図示せず)を対向させて配置した対向型キャリパーからなり、キャリパー810の背面(ローター807側に対して反対側)には、あり溝65とスライド可能に係合された側面視略T字のボス816が設けられている。
このキャリパー810は、上記したようにキャリパー固定アーム809の略V字状の先部間に架設されており、後輪側ホイール76を支持するスイングアーム6の内側で、かつ、側方から見てスイングアーム6と重なり合うように、かつ、パッド805がローター807の内周面8aと外周面8bとを挟み込むように配置されている。したがって、後輪側のキャリパー810は、ローター807の中心より前側に配置される。
なお、このキャリパー810は、図1に示すように、油圧を発生させるマスターシリンダー821とブレーキホース822とを介して、フッドペダル823と連係されており、フッドペダル823の操作によりローター807の内外周面8a、8bを油圧によって挟持するようになっている。
さらに、後輪側ホイール76とスイングアーム6との係合は、スイングアーム6、ベアリング支持部材71、ベアリング72、シール73、カラー74、後輪部7のブレーキ装置8、ナット78とを備えて構成された支持部間に、段付軸状の後輪側車軸75をベアリング72介して回動自在に架設し、後輪側ホイール76と後輪側車軸75とを嵌合させて固定して、後輪タイヤと後輪側車軸75とが回動するようになっている。
このように構成された後輪部7のブレーキ装置8は、ローター807の摺動面(パッド805が挟む面)を、前輪部4と同様に、ホイール幅方向にしたため、ローター807の摺動面がホイール径方向とした従来のブレーキ装置に比べ、ローター807を後輪ホイールの外周側に配置できるので、制動力を得やすく、全体として軽量にできる。
また、この後輪部7は、スプロケットに噛合された駆動チェーンの伸びに応じて後輪側車軸75の位置を後方へずらして後輪タイヤの位置調整を必要とされるが、その場合は、まず、すり割クランプ64のボルト63を緩めて、ベアリング支持部材71を所望角度回動する。
このとき、座繰り部71aとベアリング嵌合部71bと連通孔71cとが、ベアリング支持部材71中心から所要量偏位した位置に一直線状に設けられていることから、ベアリング支持部材71に支持された後輪側車軸75は前後方向に移動し、後輪タイヤが前後方向に移動する。これと同時に、キャリパー810は、キャリパー810の背面に設けたボス816が、スイングアーム6に形成させたあり溝65をガイドとして前後方向へスライドする。
次いで、所望の位置に後輪タイヤが位置したら、すり割クランプ64のボルト63を締め込んで位置を固定して後輪タイヤの前後方向位置調整を終了する。
このように、後輪部7のブレーキ装置8は、後輪タイヤの前後方向の位置調整に対応させている。
また、後輪部7のローター807は、後輪側ホイール76のリム77より幅方向で外側となるように摺動面を配置して、ローター807に走行風を当たりやすくしたから、前輪部4と同様に、制動による発熱を発散しやすくなっている。しかも、キャリパー810をローター807に当たる走行風の流れを妨げにくい位置に配置したので、走行風が当たりやすくローター807の冷却性が向上する。
また、後輪部7のローター807は、取り付けリングを省いた構成を例示しており、かかる構成によれば部品点数の削減によって、製造コストや、組立コスト等を抑えることが可能になる。
また、前輪部4と同様に、対向型キャリパーを採用することによって、浮動型キャリパーのようにキャリパーボディをスライドさせる溝や機構部を設ける必要がないので、構造を簡単にできる。
以上、本実施の形態にかかるブレーキ装置を説明したが、上述した実施の形態は、本発明の好適な実施の形態の一例を示すものであり、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において、種々変形実施が可能である。
本実施の形態にかかる車両用ブレーキ装置が組み込まれた自動二輪車の側面図。 前輪部の一部切欠した正面図。 ボトムケース、キャリパー、ローターを抜き出した正面図。 前輪部の部分拡大斜視図 後輪部の横断平面図。 キャリパー、ローターを抜き出した斜視図。 後輪部部分拡大斜視図。 キャリパーを架設したキャリパー固定アームの側面図。 キャリパーを架設したキャリパー固定アームの平面図。 キャリパーを架設したキャリパー固定アームの斜視図。
符号の説明
A…自動二輪車、1…車体フレーム、3…フォーク、4…前輪部、6…スイングアーム、7…後輪部、8…ブレーキ装置、33…ボトムケース、41…前輪側ホイール、42…リム(前輪側)、47…前輪側車軸、65…あり溝、71…ベアリング支持部材、75…後輪側車軸、77…リム(後輪側)、802…ローター、803…取付リング、8a…内周面、8b…外周面、804…キャリパー(前輪側)、805…パッド、809…キャリパー固定アーム、810…キャリパー(後輪側)、816…ボス

Claims (5)

  1. キャリパーに設けられた一対のパッドでローターを挟み込んで制動力を得るチェーン駆動の自動二輪車の後輪用ブレーキ装置であって、
    前記ローターは、内周面と外周面に摺動面が形成された略リング状となすと共に、該ローターは車両のホイールに固定されてなり、
    前記キャリパーは、前記一対のパッドそれぞれを作動させるピストンを対向させて配置した対向型キャリパーでボスを備えており、前記パッドが前記ローターの内周面と外周面とを挟み込むようにキャリパー固定アームに架設されて車体側に固定され、スイングアームに形成されたあり溝に前記ボスがガイドされて前後方向にスライドすることを特徴とする車両用ブレーキ装置。
  2. 前記ローターは、前記ホイールのリムより幅方向で外側に配置、または、前記ホイールのリムより幅方向に突出するように配置したことを特徴とする請求項1記載の車両用ブレーキ装置。
  3. 前記ローターは、前記ホイールの側面に固定されたリング状のアタッチメントを介して固定されていることを特徴とする請求項1または2記載の車両用ブレーキ装置。
  4. 前記キャリパーは、前記ホイールを支持するフォークの内側で、かつ、側方から見て該フォークと重なり合うように配置したことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項記載の車両用ブレーキ装置。
  5. キャリパーに設けられた一対のパッドでローターを挟み込んで制動力を得るチェーン駆動の自動二輪車の後輪用ブレーキの固定方法であって、
    前記ローターを、内周面と外周面に摺動面を形成した略リング状とし、
    前記ローターを車両のホイールに固定すると共に、前記キャリパーを、前記一対のパッドそれぞれを作動させるピストンを対向させて配置した対向型キャリパーとし、前記パッドが前記ローターの内周面と外周面とを挟み込むようにキャリパー固定アームに架設して車体側に固定し、前記キャリパーが備えるボスをスイングアームに形成されたあり溝に前後方向にスライド可能に係合させることを特徴とするチェーン駆動の自動二輪車の後輪用ブレーキの固定方法。
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