JP4672044B2 - 射出成形機の圧力制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、圧力センサから得る圧力検出値に基づいて油圧に対するフィードバック制御を行う射出成形機の圧力制御装置に関する。
一般に、油圧式の射出成形機は圧力制御装置を搭載しており、この圧力制御装置は、射出装置におけるスクリュを前進又は後退させる射出シリンダ及びスクリュを回転させるオイルモータを有するスクリュ駆動部を備えるとともに、このスクリュ駆動部を駆動する油圧駆動部を備えている。また、スクリュが後退する計量時やサックバック処理時に、スクリュに対して所定の背圧を付与する背圧制御手段を備えており、この背圧制御手段には、射出シリンダの後油室に接続する圧力制御弁が用いられる。この場合、背圧を付与するに際しては、圧力センサにより背圧(油圧)を検出し、検出した背圧が予め設定した背圧目標値となるように、射出シリンダの後油室に接続した圧力制御弁をフィードバック制御する。したがって、成形機コントローラには、このような背圧に対してフィードバック制御を行うフィードバック制御回路を備えている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、油圧(背圧)に対しては、このようなフィードバック制御が行われるため、油圧に影響する外乱となる油温変動が生じても、油圧は予め設定された圧力指令値に一致するように制御される。しかし、油温変動の影響を完全に回避することは困難であり、また、実際の成形品質にも少なからず影響することから、従来では、油温変動による運転条件への影響を回避するようにした方法も知られており、特許文献2には、射出成形機が所定の動作を行うための油圧回路と、油圧回路中の油温を検出する油温センサと、運転条件の実行値を検出する運転条件センサと、演算手段と、記憶手段と、設定手段と、前記油圧回路の途中に設けられた制御弁とを有し、油圧回路中の油温を順次変えて運転条件の設定値と実測値とのずれ量を予め検出し、そのずれ量から前記実測値が設定値と一致するための補正量を演算して、油温単位ごとの補正係数を記憶手段に記憶し、運転中の油温変化を油温センサで検知すると、記憶されている補正係数に基づいた信号によって制御弁への出力を制御する射出成形機の運転条件設定方法が開示されている。
特許2665815号公報 特公平6−43088号公報
しかし、上述した従来における射出成形機の運転条件設定方法は、次のような問題点があった。
第一に、圧力センサと温度センサの位置関係が考慮されないため、圧力センサにより圧力を検出する作動油と温度センサにより温度を検出する作動油に温度差を生じやすい。即ち、圧力センサの圧力検知面は、作動油の流れの挙動を直接受けない凹んだ位置などに設けることが多いととともに、温度センサは、このような条件に規制されないため、両者の圧力が同一であっても両者間に温度差が生じやすい。特に、油温の変動により作動油の粘性なども変動するため、油圧が圧力指令値に一致する制御が行われていても、実際には良好(正常)な成形品が得れない場合が発生する。具体的には、図7に示すように、油温が高くなるに従って成形品質量が低下する現象を生じ、この影響は、圧力センサと温度センサ間の距離が長くなるほど大きくなる。
第二に、フィードバック制御が行われているため、圧力センサと制御部間、或いは温度センサと制御部間における信号線(クローズドループ制御回路)の配線距離が長くなりやすい。したがって、圧力センサや温度センサから得られる微弱な検出信号に対する外乱ノイズの影響が無視できない誤差要因となる。特に、油圧として、射出シリンダの後油室に生じる背圧を検出する場合、通常、背圧は、0.5〔MPa〕程度の小さな圧力となることから出力信号が外乱ノイズの影響を大きく受けやすく、精密成形が要求される成形品にとっては重要な問題となる。
本発明は、このような背景技術に存在する課題を解決した射出成形機の圧力制御装置の提供を目的とするものである。
本発明は、上述した課題を解決するため、油圧を検出する圧力センサ2と、この圧力センサ2から得る圧力検出値Spdと成形機コントローラ3で設定された圧力指令値Spcに基づいて油圧に対するフィードバック制御を行うフィードバック制御回路Csを備える射出成形機Mの圧力制御装置1を構成するに際して、圧力センサ2の圧力検知面2d又はこの圧力検知面2dが臨む油路4内に配設して油温Toを検出する温度センサ5と、検出した油温Toにより圧力センサ2から得る圧力検出値に対して油温Toの変動による圧力検出値の変動を相殺する補正を行い、この補正後の圧力検出値Spdを正規の圧力検出値として出力する圧力検出手段Fpとを備えるとともに、圧力センサ2及びフィードバック制御回路Csを付設した圧力制御弁Vsを備えることを特徴とする。
この場合、発明の好適な態様により、圧力制御弁Vsには、作動油の流入ポート7i及び流出ポート7oから遮断された別途の接続ポート7sを設け、この接続ポート7sに連通する油路4に圧力センサ2を臨ませるとともに、少なくとも接続ポート7sと射出シリンダ6の後油室6rを所定の配油ライン8を介して接続可能に構成することができる。一方、温度センサ5を設けるに際しては、圧力検知面2dの近傍に位置する油路4内に配設してもよいし、或いは圧力センサ2の圧力検知面2dに、表面2dfに圧力検出素子11…を形成した基板12を設け、この基板12の表面2dfにおける空スペースに、温度センサ5の温度検出素子13を設けてもよい。他方、駆動モータ16の回転数を可変制御して、少なくとも吐出流量を制御可能な油圧ポンプ部17を用いることができる。
このような構成を有する本発明に係る射出成形機の圧力制御装置1によれば、次のような顕著な効果を奏する。
(1) 圧力センサ2の圧力検知面2d又はこの圧力検知面2dが臨む油路4内に配設して油温Toを検出する温度センサ5と、検出した油温Toにより圧力センサ2から得る圧力検出値に対して油温Toの変動による圧力検出値の変動を相殺する補正を行い、この補正後の圧力検出値Spdを正規の圧力検出値として出力する圧力検出手段Fpを設けたため、圧力センサ2により圧力を検出する作動油と温度センサ5により温度を検出する作動油に温度差はほとんど生じない。したがって、油温Toの変動(温度ドリフト)に影響されない正確で安定した圧力制御を実現できるという基本的な効果に加え、圧力検出値Spdを油温Toにより補正した際には、油温Toの実質的な影響を皆無にすることができ、油温Toが高くなるに従って成形品の質量が低下する現象を解消し、成形品の均質化、更には品質向上に寄与することができる。
(2) 温度センサ5は、圧力検出値Spdの補正に用いることに加え、油温Toを検出するため、作動油の温度検出値をデータとして取得するための温度センサにも兼用することができる。
(3) 圧力センサ2及びフィードバック制御回路Csを付設した圧力制御弁Vsを設けたため、圧力センサ2とフィードバック制御回路Cs間、或いは温度センサ5とフィードバック制御回路Cs間における信号線の配線距離が短くて済むため、圧力センサ2や温度センサ5から得られる微弱な検出信号に対する外乱ノイズの影響を無視できる。したがって、精密成形が要求される成形品にとって最適となる。
(4) 好適な態様により、圧力制御弁Vsに、作動油の流入ポート7i及び流出ポート7oから遮断された別途の接続ポート7sを設け、この接続ポート7sに連通する油路4に圧力センサ2を臨ませるとともに、少なくとも接続ポート7sと射出シリンダ6の後油室6rを所定の配油ライン8を介して接続可能に構成すれば、圧力センサ2により射出シリンダ6における後油室6rの油圧(背圧)を直接検出することができる。したがって、背圧に対するフィードバック制御を高精度かつ安定に行うことができるとともに、射出シリンダ6に付設する他の圧力センサを削減できる。
(5) 好適な態様により、温度センサ5を設けるに際し、圧力検知面2dの近傍に位置する油路4内に配設すれば、圧力制御弁Vsの内部に圧力センサ2を臨ませるために形成した油路4を利用して温度センサ5を容易に設けることができる。
(6) 好適な態様により、温度センサ5を設けるに際し、圧力センサ2の圧力検知面2dに、表面2dfに圧力検出素子11…を形成した基板12を設け、この基板12の表面2dfにおける空スペースに、温度センサ5の温度検出素子13を設ければ、圧力検出素子11…を形成した基板12に温度検出素子13を一緒に形成できるため、圧力制御装置1を構成するに際しての小型化,省スペース化及び低コスト化に寄与できるとともに、更なる実施の容易化,圧力センサ2と温度センサ5の近接化に寄与できる。
(7) 好適な態様により、駆動モータ16の回転数を可変制御して、少なくとも吐出流量を制御可能な油圧ポンプ部17を用いれば、本発明に係る圧力制御装置1を最適な形態により実施できるとともに、実効性の高い実施態様として実現できる。また、ポンプ本体に対するインバータ制御により、省エネルギ性の向上及びランニングコストの削減を図ることができる。
(8) 好適な態様により、成形機コントローラ3に、圧力制御弁Vsから付与される圧力検出値Spdと成形機コントローラ3の内部から得る圧力指令値(正規指令値)Spciに基づいて圧力制御弁Vsに付与する圧力指令値Spcを補正する第二のフィードバック制御回路Cmを設ければ、正規指令値Spciと補正前の出力指令値Spc間に生じる誤差分を排除できる。したがって、圧力制御対象の圧力指令値Spc(油圧)の大きさに左右されることなく、圧力指令値Spcが小さい場合であっても正確で安定した圧力制御を実現できる。
次に、本発明に係る最良の実施形態を挙げ、図面に基づき詳細に説明する。
まず、本実施形態に係る圧力制御装置1の構成及びこの圧力制御装置1を備える射出成形機Mの概略構成について、図1及び図2を参照して説明する。
図1中、Mは油圧式の射出成形機であり、特に、型締装置を省略した射出装置Miを示す。射出装置Miは、後部に配したスクリュ駆動部14を備えるとともに、このスクリュ駆動部14の前方に一体に組付けた加熱筒31を備える。加熱筒31は、前端に射出ノズル32を有するとともに、後部にホッパー33を備え、加熱筒31には、先端部にリングバルブ(逆流防止バルブ)30vを有するスクリュ30を内蔵する。スクリュ駆動部14は、射出シリンダ6及びこの射出シリンダ6の後端に配したオイルモータ18を備える。射出シリンダ6は、片ロッドタイプのピストン6pを内蔵し、ピストン6pから突出する片ロッド部6prはシリンダ本体の前端から前方に突出してスクリュ30の後端に結合する。したがって、射出シリンダ6の内部は、ピストン6pによって前油室6fと後油室6rに仕切られる。一方、ピストン6pの後端には、オイルモータ18の駆動シャフト18sがスプライン結合する。オイルモータ18は正回転及び逆回転の双方に回転可能なタイプを用いる。これにより、射出シリンダ6はスクリュ30を前進方向又は後退方向に加圧可能(移動可能)になるとともに、オイルモータ18はスクリュ30を正回転又は逆回転可能となる。
他方、スクリュ駆動部14には、油圧駆動部10を接続する。油圧駆動部10は、油圧回路部15及びこの油圧回路部15に接続した油圧ポンプ部17を備え、この油圧回路部15及び油圧ポンプ部17は成形機コントローラ3により制御される。この場合、成形機コントローラ3は、成形機全体の制御を司るコンピューティング機能を有し、格納した処理プログラム3pにより各種シーケンス制御(プロセス制御)及び通信制御等を実行するとともに、演算処理及び記憶処理等の各種データ処理を行う機能を備えている。図1中、35はスクリュ30の位置(スクリュ位置)を直接検出するリニアスケールを用いた位置センサを示すとともに、19はオイルモータ18の正回転時及び逆回転時の回転数又は回転角を直接検出するロータリエンコーダを示す。この位置センサ35及びロータリエンコーダ19は、成形機コントローラ3に付属し、それぞれ成形機コントローラ3の入力ポートに接続する。以上のスクリュ駆動部14,油圧駆動部10(油圧回路部15,油圧ポンプ部17)及び成形機コントローラ3が油圧駆動装置Moを構成し、この油圧駆動装置Moの一部に後述する本実施形態に係る圧力制御装置1が含まれる。なお、図1に示す油圧回路部15は、圧力制御弁Vsを抽出して示すとともに、油圧回路部15から圧力制御弁Vsを除いた回路部分を油圧回路本体部15mで示した。
図2には、油圧駆動装置Moをより具体化した油圧系及び制御系における回路図の一例を示す。なお、図2において、図1と同一の部分には同一符号を付してその構成を明確にした。
まず、油圧ポンプ部17には、油圧駆動源となる可変吐出型油圧ポンプ17sを用いる。可変吐出型油圧ポンプ17sは、ポンプ本体41とこのポンプ本体41を回転駆動するサーボモータ16s(駆動モータ16)を備える。この可変吐出型油圧ポンプ17sは、サーボモータ16sの回転数を可変制御して、少なくとも吐出流量を制御することができる。サーボモータ16sは、成形機コントローラ3の出力ポートに接続した交流サーボモータを用いる。サーボモータ16sには、このサーボモータ16sの回転数を検出するロータリエンコーダ16eが付設され、このロータリエンコーダ16eは成形機コントローラ3の入力ポートに接続する。また、ポンプ本体41は、斜板型ピストンポンプにより構成する。したがって、ポンプ本体41は、斜板42を備え、この斜板42の傾斜角(斜板角)を大きくすれば、ポンプ本体41におけるポンプピストンのストロークが大きくなり、吐出流量が増加するとともに、斜板角を小さくすれば、同ポンプピストンのストロークが小さくなり、吐出流量が減少する。よって、斜板角を所定の角度に設定することにより、吐出流量が所定の大きさに固定される固定吐出流量を設定可能である。さらに、斜板42には、コントロールシリンダ43及び戻しスプリング44を付設するとともに、コントロールシリンダ43は、切換弁(電磁弁)Vc,絞り45,逆止弁46を介してポンプ本体41の吐出口に接続する。これにより、コントロールシリンダ43を制御すれば、斜板42の角度(斜板角)を変更することができる。なお、47はポンプ圧センサを示す。このように、油圧ポンプ部17に、サーボモータ16sの回転数を可変制御して、少なくとも吐出流量を制御可能な可変吐出型油圧ポンプ17sを用いれば、本発明に係る圧力制御装置1を最適な形態により実施できるとともに、実効性の高い実施態様として実現できる。また、ポンプ本体に対するインバータ制御により、省エネルギ性の向上及びランニングコストの削減を図れる利点がある。そして、ポンプ本体41の吸入口は、オイルタンク48に接続するとともに、ポンプ本体41の吐出口は油圧回路部15に接続する。
他方、油圧回路部15は、第一方向切換弁(電磁弁)V1,第二方向切換弁(電磁弁)V2,追加切換弁(電磁弁)V3及び圧力制御弁(背圧制御弁)Vsを備え、図1に示すように接続して油圧回路部15を構成する。なお、51,52,53は逆止弁、54は絞りを示す。したがって、この油圧回路部15は、オイルモータ18を逆回転させる以外の切換を行う二つの切換弁V1,V2に加え、オイルモータ18に接続して当該オイルモータ18を逆回転させる追加切換弁V3を備えている。このような構成を採用すれば、油圧式の駆動部におけるスクリュ30を逆回転させるに際し、一つの切換弁の追加で足りるため、比較的簡易な構成により容易に実現できる利点がある。また、圧力制御弁Vsは、スクリュ30の後退に対して背圧制御を行うとともに、圧力センサ2を有することにより背圧に対するマイナループのフィードバック制御(クローズドループ制御)を行うことができるユニットとして構成する。したがって、このような圧力制御弁Vsを用いれば、より精度の高い安定した計量工程を行うことができる。
圧力制御弁Vsには、本実施形態に係る圧力制御装置1の主要部を含むため、以下、圧力制御弁Vs及び圧力制御装置1の構成及び動作(機能)について、図1〜図11を参照して説明する。
図3,図4及び図5は、圧力制御弁Vsの具体的な構造を示す。この圧力制御弁Vsは、弁ボディ61及び電磁ソレノイド62を含む基本的な制御弁を構成する弁機構部60を備えるとともに、圧力センサ2,温度センサ5及び回路ボックス64を備える。弁ボディ61は内部に弁座部61sを形成するとともに、この弁座部61sに対応する進退自在の弁体61mを内蔵する。そして、この弁体61mは電磁ソレノイド62のアーマチュア62sに結合するとともに、弁座部61sは上流側となる作動油の流入ポート7i及び下流側となる作動油の流出ポート7oにそれぞれ連通する。なお、66は弁体61mを戻し方向に付勢するスプリングを示す。
さらに、弁ボディ61の外面には圧力センサ2をネジ込み式に取付け、圧力センサ2の先端に設けた圧力検知面2dを弁ボディ61の内部に設けた油路4に臨ませる。この場合、圧力センサ2は、先端部に、図5(a)に示すような基板12を備え、この基板12が圧力検知面2dを構成する。基板12はプリント基板として形成し、先端の表面2dfには歪ゲージを用いた複数の圧力検出素子11…を一体に配置され、この圧力検出素子11…によりホイートストンブリッジ回路のブリッジ抵抗が構成される。
また、例示する油路4は、圧力検知面2dが対面する第三直線油路4c,この第三直線油路4cに連通する第二直線油路4b,この第二直線油路4bに連通する第一直線油路4aにより構成し、第一直線油路4aの外端は弁ボディ61の外面に開口する接続ポート7sとなる。さらに、弁ボディ61の外面に臨む第二直線油路4b及び第三直線油路4cの開口は、閉塞キャップ65b及び65cをそれぞれ螺着して閉塞する。この場合、閉塞キャップ65cは温度センサ5の取付部材に兼用する。即ち、温度センサ5を閉塞キャップ65cの中心に貫通して取付け、閉塞キャップ65cを第三直線油路4cに螺着した際に、温度センサ5の先端検出部を第三直線油路4cの内部に臨ませる。これにより、温度センサ5は、図3に示すように、圧力検知面2dの近傍に位置する油路4内に配設され、圧力検知面2dに近接した作動油の温度を検出できる。即ち、圧力制御弁Vsの内部に圧力センサ2を臨ませるために形成した油路4を利用して温度センサ5を容易に設けることができる。
そして、温度センサ5及び圧力センサ2は回路ボックス64に接続する。この回路ボックス64は、図1及び図2に示す電気系の回路、即ち、信号処理部71,演算部72及びアンプ部73を内蔵し、この信号処理部71に、温度センサ5及び圧力センサ2を接続することにより、マイナループのフィードバック制御回路Csを構成する。この場合、信号処理部71は、主に温度センサ5の検出結果(油温To)に対応して圧力センサ2の出力信号を補正する機能を有する。即ち、信号処理部71は、温度センサ5から検出した油温To(温度検出値)により、圧力センサ2から得る圧力検出値に対して、油温Toの変動による圧力検出値の変動を相殺する補正を行い、この補正後の圧力検出値Spdを正規の圧力検出値として出力する圧力検出手段Fpを構成する。なお、74は、回路ボックス64に設けた入力端子74a及び出力端子74bを有するコネクタである。
このフィードバック制御回路Csは、次のように動作(機能)する。まず、圧力センサ2の出力信号及び温度センサ5の出力信号は信号処理部71に付与される。これにより、信号処理部71では、温度センサ5の検出結果(油温To)に対応して圧力センサ2の出力信号が補正される。図8に信号処理部71の入出力特性を示す。図8中、点線で示すSpdrは、信号処理部71に入力する圧力センサ2からの圧力検出値(出力信号〔mV〕)を示し、油温Toによる補正を行わない場合には、油温Toが上昇に応じて出力信号〔mV〕(圧力検出値Spdr)は大きくなる方向に変動する。しかし、信号処理部71により補正を行うことにより、油温Toが変動しても信号処理部71から出力する補正後の圧力検出値Spdは、実線で示すように略一定となる。そして、信号処理部71から出力する温度補正された圧力検出値Spdは、演算部72の反転入力部に入力する。
一方、成形機コントローラ3からは、背圧に対する指令信号(圧力指令値)Spcが付与され、この圧力指令値Spcは、入力端子74aを介して演算部72の非反転入力部に入力する。これにより、演算部72の出力部からは、圧力指令値Spcと圧力検出値Spdの偏差に基づく制御信号が得られ、この制御信号は、アンプ部73を介して電磁ソレノイド62に供給される。よって、制御信号により弁体61mの軸方向位置が可変制御され、圧力検出値Spdが圧力指令値Spcに一致するように、背圧に対するマイナループのフィードバック制御が行われる。
このように、圧力検出値Spdに、圧力センサ2の近傍に配した温度センサ5により検出した油温Toにより補正した圧力検出値Spdを用いれば、圧力センサ2により圧力を検出する作動油と温度センサ5により温度を検出する作動油に温度差はほとんど生じない。したがって、油温Toの変動(温度ドリフト)に影響されない正確で安定した圧力制御を実現できる。特に、圧力検出値Spdを油温Toにより補正した際には、油温Toの実質的な影響を皆無にすることができるため、油温Toが高くなるに従って成形品の質量が低下する現象を解消することができ、成形品の均質化、更には品質向上に寄与することができる。なお、温度センサ5は、圧力検出値Spdの補正に用いることに加え、油温Toを検出するため、作動油の温度検出値をデータとして取得するための温度センサにも兼用可能である。
また、圧力センサ2及びフィードバック制御回路Csを付設した圧力制御弁Vsを用いるため、圧力センサ2とフィードバック制御回路Cs間、或いは温度センサ5とフィードバック制御回路Cs間における信号線の配線距離が短くて済むことになり、圧力センサ2や温度センサ5から得られる微弱な検出信号に対する外乱ノイズの影響を無視できる。したがって、精密成形が要求される成形品にとって最適となる。
図9は、実際に成形動作を行った際における油圧(背圧)〔MPa〕の変化を示す。信号処理部71により圧力検出値Spdに対する補正を行わない場合には、分布特性Prのように、成形開始からショット回数が増えて行くに従って背圧〔MPa〕が低下する。しかし、信号処理部71により圧力検出値Spdに対する補正を行った場合には、分布特性Piのように、成形開始からショット回数が増えて行っても、背圧成形品〔MPa〕はほとんど変化しない。また、図10及び図11は、油温To〔℃〕に対する成形品質量〔g〕の分布特性を示す。信号処理部71により圧力検出値Spdに対する補正を行わない場合には、図11に示す分布特性Urのように、油温To〔℃〕に20〜50〔℃〕の変動が生じた場合、油温To〔℃〕が高くなるに従って成形品質量〔g〕が低下する。しかし、信号処理部71により圧力検出値Spdに対する補正を行った場合には、図10に示す分布特性Uiのように、油温To〔℃〕に20〜50〔℃〕の変動が生じてもほとんど分布傾向に変化は生じない。
ところで、マイナループのフィードバック制御回路Csを備える従来の圧力制御弁Vsにおける圧力センサ2は、通常、流入ポート7i内の油圧を検出できるように組付けている。即ち、上述した油路4は、弁ボディ61の外面に臨むことなく流入ポート7iに連通する構造となる。しかし、本実施形態に係る圧力制御弁Vsでは、油路4と流入ポート7iを遮断し、油路4の先端を接続ポート7sとすることにより、外部の油圧を検出可能にしている。したがって、本実施形態では、図1及び図2に示すように、接続ポート7sを、外部の配油ライン(配油管)8を介して射出シリンダ6の後油室6rに接続する。これにより、圧力センサ2は、射出シリンダ6の後油室6rに生じる背圧を直接検出することができ、背圧に対するマイナループのフィードバック制御を高精度かつ安定に行うことができる。また、射出シリンダ6に付設する他の圧力センサを兼用できるため、他の圧力センサを削減できる。なお、図2からも明らかなように、圧力制御弁Vsは、通常、第一方向切換弁V1の下流側に接続するため、圧力センサ2を内蔵する圧力制御弁Vsでは、圧力センサ2により射出シリンダ6の後油室6rにおける背圧を直接検出することは困難となり、結局、正確な背圧制御を行うことができない。
一方、このような圧力制御弁Vsであっても、流入ポート7i(又は流出ポート7o)と接続ポート7sを所定の油路形成手段(オプション配油管等)により連通可能に構成すれば、圧力制御弁Vsに圧力センサ2を内蔵して圧力制御弁Vsを流通する作動油の油圧を直接検出する一般的なタイプ(従来態様)としても使用できる。したがって、必要により用途の相違等に対応して、本実施形態に係る使用態様又は従来態様を使い分けることができる。
また、圧力制御弁Vsには、背圧に対する第二のフィードバック制御系(クローズドループ制御系)を付設する。即ち、圧力制御弁Vsにおける信号処理部71から出力する温度補正された圧力検出値Spdは、出力端子74bを介して成形機コントローラ3に付与されるとともに、成形機コントローラ3により、圧力検出値Spdの大きさに基づいて圧力指令値Spcが補正され、この補正された圧力指令値Spcが圧力制御弁Vsの入力端子74aに付与される第二のフィードバック制御回路Cmを備える。図5に、成形機コントローラ3における第二のフィードバック制御回路Cmを構成する機能ブロック図を示す。図5中、91は圧力制御弁Vsから付与される圧力検出値Spdと成形機コントローラ3の内部から得る圧力指令値(正規指令値)Spciの偏差Epを求める演算部、92は偏差Epを正規指令値Spciに加算して圧力制御弁Vsに付与する圧力指令値(出力指令値)Spcを得る加算部、93は出力指令値SpcをPID定数により補償して圧力制御弁Vsに対して出力するPID補償部をそれぞれ示す。
このフィードバック制御回路Cmは、次の理由により設けている。前述したように、通常、成形機コントローラ3と圧力制御弁Vsは、離間した異なる設置環境に配設されるため、圧力制御弁Vsに備える電気系の回路の内部電位と成形機コントローラ3の内部電位間には、微妙な電位差(数十〔mV〕程度)を生じる虞れがある。この場合、射出圧力や型締圧力などは、通常、15〔MPa〕程度の大きな圧力となるため、このような電位差(オフセットレベル)を生じてもほとんど問題にならないが、背圧の場合、通常、0.5〔MPa〕程度の小さな圧力となるため、このようなオフセットレベルの発生は無視できない誤差要因となる。そこで、成形機コントローラ3に、圧力検出値Spdと正規指令値Spciに基づいて圧力制御弁Vsに付与する圧力指令値Spcを補正する第二のフィードバック制御回路Cmを設け、正規指令値Spciと圧力指令値Spc間に生じる誤差分を排除するようにした。
このフィードバック制御回路Cmは、次のように動作(機能)する。まず、圧力制御弁Vsから出力する圧力検出値Spdは、演算部91の反転入力部に付与されるとともに、成形機コントローラ3の内部から得る正規指令値Spciは、演算部91の非反転入力部に付与される。これにより、演算部91の出力部には、圧力検出値Spdと正規指令値Spciの偏差Epが得られ、この偏差Epは加算部92の一方の入力部に付与される。また、加算部92の他方の入力部には、正規指令値Spciが付与されるため、加算部92の出力部からは、正規指令値Spciに偏差Epを加算した出力指令値Spcが得られる。そして、この出力指令値SpcはPID定数を設定したPID補償部93により補償され、このPID補償された出力指令値(圧力指令値)Spcが圧力制御弁Vsに付与される。したがって、例えば、圧力検出値Spdが正規の圧力指令値Spciよりも小さい値になっているときは、その偏差Ep分を正規指令値Spciに加算し、これより得る圧力指令値(出力指令値)Spcを圧力制御弁Vsに付与することにより、圧力検出値Spdが常に正規の圧力指令値Spciの大きさに一致するようにフィードバック制御される。
よって、このようなフィードバック制御回路Cmを設けることにより、圧力制御対象の圧力指令値Spc(油圧)の大きさに左右されることなく、圧力指令値Spcが小さい場合であっても正確で安定した圧力制御を実現できる。特に、スクリュ30の後退時に射出シリンダ6の後油室6rに生じる背圧を適用すれば、例えば、通常、0.5〔MPa〕程度となる比較的小さな背圧の場合であっても正確で安定した背圧制御を実現することができる。また、このフィードバック制御回路Cmは、比較的簡易な回路構成により容易かつ低コストに実施できる利点がある。
さらに、成形機コントローラ3には、図3に示すように、ロータリエンコーダ19が接続され、オイルモータ18の回転数(回転数検出値Rd)が得られるため、この回転数検出値Rdと予め設定した回転数設定値Rsに基づいて、サーボモータ16sの回転数を可変制御する第三のフィードバック制御回路Crを設けている。これにより、オイルモータ18で回転させるスクリュ30の回転状態を直ちに油圧ポンプ部17の制御に反映できるため、スクリュ30の回転数を速やかに目標の回転数に立ち上げることができるなど、スクリュ30を回転させる際の応答性を高めることができる。特に、上述した圧力制御弁Vsと組み合わせることにより、背圧制御にも良い影響を与えることができ、背圧制御を安定かつ的確に行うことができる。
他方、図5(b)は、温度センサ5を設ける際の変更実施形態を示す。図3及び図4は、温度センサ5を設けるに際し、圧力検知面2dの近傍に位置する油路4内に配設した場合を示したが、図5(b)は、温度センサ5を設けるに際し、圧力センサ2における圧力検知面2dを構成する基板12の表面2dfにおける空スペースに、温度センサ5を構成する温度検出素子13を設けたものである。この場合、温度検出素子13には、例えば、温度−電気抵抗変換素子を利用できる。このような変更実施形態によれば、圧力検出素子11…を形成した基板12に温度検出素子13を一緒に形成できるため、圧力制御装置1を構成するに際しての小型化,省スペース化及び低コスト化に寄与できるとともに、更なる実施の容易化,圧力センサ2と温度センサ5の近接化に寄与できる。
次に、本実施形態に係る圧力制御装置1を備える油圧駆動装置Moの全体の動作(機能)であって、圧力制御弁Vsに関連する動作について、各図を参照して説明する。
今、計量工程が行われている場合を想定する。この場合、図2の油圧回路部15における切換弁V1及びV2は共にシンボルbに切換えるとともに、切換弁V3はシンボルaに切換える。なお、切換弁Vcは図2に示すポジションを維持する。これにより、可変吐出型油圧ポンプ17sの作動油は、オイルモータ18を正回転、即ち、スクリュ30を正回転させて計量を行う。この場合、可塑化された溶融樹脂が加熱筒31の内部におけるスクリュ30の前方に計量蓄積されるとともに、これに対応してスクリュ30が後退する。スクリュ30の後退に伴って射出シリンダ6における後油室6rの作動油が排出され、この排出された作動油は、圧力制御弁Vsを通ってオイルタンク48に戻される。したがって、スクリュ30の後退に対して圧力制御弁Vsによる背圧制御が行われる。
背圧に対しては、上述したように、圧力制御弁Vsに備えるフィードバック制御回路Csによるマイナループのフィードバック制御と、圧力制御弁Vsに付設した成形機コントローラ3による第二のフィードバック制御回路Cmによるフィードバック制御(クローズドループ制御)が行われる。即ち、二重のフィードバック制御系により、背圧に対する精度の高い安定した制御が行われる。加えて、サーボモータ16sに付設した第三のフィードバック制御回路Crを備えるため、これによっても圧力制御弁Vsによる背圧制御が安定かつ的確に行われる。
一方、計量が進行し、スクリュ30が設定した計量終了位置に達したなら切換弁V1を中立ポジションに切換えて、スクリュ30の回転を停止させるとともに、切換弁V3をシンボルbに切換えてオイルモータ18を逆回転させる逆回転処理、及び切換弁V1及びV3を共にシンボルaに切換えてスクリュ30を前進方向に加圧する加圧処理を少なくとも一回以上、望ましくは二回繰り返して行う。これにより、油圧式の駆動部であってもスクリュ30のリングバルブ30vを的確に閉鎖することが可能となり、樹脂圧のバラツキ、更には計量した樹脂量のショット毎の変動を低減し、高い計量精度を確保できる。
そして、最後の加圧処理が終了したなら、切換弁V1を中立ポジションに切換えるとともに、切換弁V2をシンボルaに切換えることにより、スクリュ30を後退させるサックバック処理を行う。サックバック処理では、スクリュ30を予め設定したストローク(例えば、1〜2〔mm〕前後)だけ後退移動させる。この場合、スクリュ30の後退速度は、後退時にリングバルブ30vが開かない比較的低速となる後退速度により行う。これにより、スクリュ30の後退速度が速すぎてリングバルブ30vが開いてしまう弊害を回避できる。この低速による後退移動は、圧力制御弁Vsの制御により実現可能となる。また、スクリュ30を設定したストロークだけ後退させたなら、切換弁V2をシンボルbに切換え、射出工程への待機状態に移行させる。この後、射出開始のタイミングになったなら射出工程が行われる。
以上、最良の実施形態について詳細に説明したが、本発明は、このような実施形態に限定されるものではなく、細部の構成,形状,数量,数値,手法等において、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に変更,追加,削除することができる。例えば、温度センサ5を設けるに際し、基板12の表面2dfにおける空スペースに、温度センサ5の温度検出素子13を一緒に形成した場合を示したが、当該空スペースを、別途の温度センサ5を支持する支持部として利用してもよい。さらに、油圧駆動部10として、駆動モータ16の回転数を可変制御して、少なくとも吐出流量を制御可能な油圧ポンプ部17を有する油圧駆動部を例示したが、固定吐出ポンプと流量制御弁を組合わせた油圧ポンプ部など、他の油圧ポンプ部を用いてもよいし、油圧回路部15は、例示の回路構成に限定されるものではなく、同様の機能を発揮する他の回路構成により置換してもよい。
本発明の最良の実施形態に係る圧力制御装置を備える射出成形機の概略構成図、 同圧力制御装置の油圧系及び制御系の回路図、 同圧力制御装置に用いる圧力制御弁の一部断面側面図、 同圧力制御弁の平面図、 同圧力制御弁に用いる圧力センサの圧力検知面(a)及びこの圧力検知面に温度センサを形成した変更実施形態(b)を示す斜視図、 同圧力制御装置に備える第二のフィードバック制御回路の回路図、 油温に対する成形品質量の変化を示すグラフ、 油温に対する圧力センサの出力信号及び信号処理部の出力信号の変化を示すグラフ、 ショット回数に対する油圧(背圧)の変化を示すグラフ、 信号処理部により補正した場合の油温に対する成形品質量の変化を示すグラフ、 信号処理部により補正しない場合の油温に対する成形品質量の変化を示すグラフ、
符号の説明
1:圧力制御装置,2:圧力センサ,2d:圧力検知面,2df:基板の表面,3:成形機コントローラ,4:油路,5:温度センサ,6:射出シリンダ,6r:射出シリンダの後油室,7i:流入ポート,7o:流出ポート,7s:接続ポート,8:配油ライン,11…:圧力検出素子,12:基板,13:温度検出素子,16:駆動モータ,17:油圧ポンプ部,Spd:圧力検出値,Spci:圧力指令値,Spc:圧力指令値,Cs:フィードバック制御回路,Cm:第二のフィードバック制御回路,M:射出成形機,Fp:圧力検出手段,Vs:圧力制御弁

Claims (5)

  1. 油圧を検出する圧力センサと、この圧力センサから得る圧力検出値と成形機コントローラで設定された圧力指令値に基づいて前記油圧に対するフィードバック制御を行うフィードバック制御回路を備える射出成形機の圧力制御装置において、前記圧力センサの圧力検知面又はこの圧力検知面が臨む油路内に配設して油温を検出する温度センサと、検出した油温により前記圧力センサから得る圧力検出値に対して油温の変動による圧力検出値の変動を相殺する補正を行い、この補正後の圧力検出値を正規の圧力検出値として出力する圧力検出手段とを備えるとともに、前記圧力センサ及び前記フィードバック制御回路を付設した圧力制御弁を備えることを特徴とする射出成形機の圧力制御装置。
  2. 前記圧力制御弁に、作動油の流入ポート及び流出ポートから遮断された別途の接続ポートを設け、この接続ポートに連通する油路に前記圧力センサを臨ませるとともに、少なくとも前記接続ポートと前記射出シリンダの後油室を所定の配油ラインを介して接続可能に構成することを特徴とする請求項1記載の射出成形機の圧力制御装置。
  3. 前記温度センサは、前記圧力検知面の近傍に位置する前記油路内に配設することを特徴とする請求項2記載の射出成形機の圧力制御装置。
  4. 前記圧力センサの圧力検知面は、表面に圧力検出素子を形成した基板を有し、この基板の表面における空スペースに、前記温度センサの温度検出素子を設けることを特徴とする請求項1記載の射出成形機の圧力制御装置。
  5. 駆動モータの回転数を可変制御して、少なくとも吐出流量を制御可能な油圧ポンプ部を備えることを特徴とする請求項1記載の射出成形機の圧力制御装置。
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