JP4670934B2 - 無線通信システム、無線通信装置、無線通信方法およびコンピュータプログラム - Google Patents

無線通信システム、無線通信装置、無線通信方法およびコンピュータプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP4670934B2
JP4670934B2 JP2008264110A JP2008264110A JP4670934B2 JP 4670934 B2 JP4670934 B2 JP 4670934B2 JP 2008264110 A JP2008264110 A JP 2008264110A JP 2008264110 A JP2008264110 A JP 2008264110A JP 4670934 B2 JP4670934 B2 JP 4670934B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
terminal
data
antennas
transmitted
transmission
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008264110A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010093712A (ja
Inventor
鎮 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2008264110A priority Critical patent/JP4670934B2/ja
Priority to US12/576,592 priority patent/US8532212B2/en
Priority to CN2009102046916A priority patent/CN101729116B/zh
Publication of JP2010093712A publication Critical patent/JP2010093712A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4670934B2 publication Critical patent/JP4670934B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/02Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas
    • H04B7/04Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas
    • H04B7/0413MIMO systems
    • H04B7/0452Multi-user MIMO systems
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Radio Transmission System (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

本発明は、無線通信システム、無線通信装置、無線通信方法およびコンピュータプログラムに関し、より詳細には、複数の端末に同時にデータ伝送を行う無線通信システム、無線通信装置、無線通信方法およびコンピュータプログラムに関する。
無線LAN(Local AreaNetwork)システムの代表的なものとしては、IEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)で標準化されている、IEEE802.11aやIEEE802.11b/gがある。IEEE802.11a/gではOFDM方式を用い、周波数利用効率が高く、周波数選択性フェージングに強いという特徴を有している。そして、IEEE802.11a/gでの最大ビットレートは54[Mbps]である。
しかし、次世代の無線LANシステムでは、より高速なビットレートが求められている。そこでIEEEでは、MIMO(Multi−Input Multi−Output)通信方式を用いたIEEE802.11nが標準化されつつある。
このMIMO通信方式では、周波数帯域を増大させる事無く、アンテナ本数に応じて伝送容量を拡大させる事が可能になる。例えば、送信側のアンテナ本数をN本、受信側のアンテナ本数をM本とすると、送受信機間で空間多重されたストリームを用いてデータ伝送が行なえ、送受信アンテナのうち少ない方の数(MIN[N,M])までの空間ストリームを形成させる事が可能になる。つまり、従来の空間多重されていない伝送系に対し、MIN[N,M]倍まで伝送容量を拡大させることができる。
特許文献1〜3には、MIMO通信方式に関する数式等が記載されている。特許文献1〜3で示されているように、MIMO通信方式は、伝送路のチャネル行列Hを何らかの方法で推測し、送受信機双方(受信機側のみ等の場合あり)でアンテナ重み行列を信号に乗ずる事により空間多重伝送を実現している。
また、特許文献4には、複数アンテナを用い、複数の移動局が同一周波数によって同一時刻で通信を行う次世代無線通信において、下り回線の同一セル内干渉を抑制して、無線ネットワークにおける実効速度を向上させる技術が開示されている。
特開2007−318727号公報 特開2007−318728号公報 特開2007−318729号公報 特開2007−74318号公報
送信機側で送信アンテナ重みを乗ずる方法の中の一つで、チャネル行列Hの特異値分解(SVD:Singular Value Decomposition)を利用したSVD−MIMO方式がある。SVD−MIMO方式では、チャネル行列Hを特異値分解して得られた行列Vを送信用アンテナ重み行列に用い、この行列を送信したいデータ信号xに乗算して送信信号x’を生成している。
しかし、従来においては、チャネル行列Hを特異値分解して得られる対角行列Dの要素である特異値λの大きさの違いによって、送信したいデータ信号xの各要素の変調方式割り当てを決定していた。そのため、同等の送信電力を費やして送信したにも関わらず受信機側へは低い伝送レートの信号しか送れない要素が存在してしまうという問題があった。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、送信電力をより効率よくデータ伝送に利用していくことが可能な、新規かつ改良された無線通信システム、無線通信装置、無線通信方法およびコンピュータプログラムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、N本(Nは2以上の整数)のアンテナを備える第1の端末と、M本(Mは1以上の整数)のアンテナを備える第2の端末と、L本(Lは1以上の整数)のアンテナを備える第3の端末と、を含み、第1の端末は、第1の端末から第2の端末へデータを伝送するのに適した送信重み行列を算出する行列演算部と、第1の端末から第2の端末へ送信する第1のデータストリームおよび第1の端末から第3の端末へ送信する第2のデータストリームに対して送信重み行列を乗算する行列演算部と、を含む、無線通信システムが提供される。
かかる構成によれば、第1の端末はN本のアンテナを備え、第2の端末はM本のアンテナを備え、第3の端末はL本のアンテナを備える。そして、第1の端末において、行列演算部は第1の端末から第2の端末へデータを伝送するのに適した送信重み行列を算出し、行列演算部は第1の端末から第2の端末へ送信する第1のデータストリームおよび第1の端末から第3の端末へ送信する第2のデータストリームに対して送信重み行列を乗算する。その結果、第1の端末から第2の端末へデータを伝送するのに適した送信重み行列を用いて第1の端末から第2の端末および第3の端末へデータを送信することで、送信電力をより効率よくデータ伝送に利用していくことが可能となる。
第1のデータストリームは、SVD(Singular Value Decomposition)−MIMO(Multi−Input Multi−Output)方式に基づき割り当てられた変調方式でマッピングされたものであり、第2のデータストリームは、第1の端末と第3の端末との間で予め割り出された変調方式でマッピングされたものであってもよい。
第1の端末は、複数回に一度、第3の端末に対するデータのみを送信してもよい。
第3の端末は、データを正常に受信できた事を知らせる情報を複数データ分まとめて第1の端末へ返信してもよい。
第3の端末は、データを正常に受信できた事を知らせる情報を、第1の端末から第3の端末に対するデータのみが送信された時点で複数データ分まとめて第1の端末へ返信してもよい。
第1の端末は、第3の端末からのデータを正常に受信できた事を知らせる情報に基づいて、第3の端末で受信できていないデータを優先的に再送してもよい。
第2の端末が受信した第1のデータストリームと、第3の端末が受信した第2のデータストリームとを合わせて利用してもよい。
第2の端末からのデータを正常に受信できた事を知らせる情報と、第3の端末からのデータを正常に受信できた事を知らせる情報とを互いに共有し、共有相手の情報も含めてM本のアンテナまたはL本のアンテナから送信してもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、N本(Nは2以上の整数)のアンテナと、M本(Mは1以上の整数)のアンテナを備える第1の端末へデータを伝送するのに適した送信重み行列を算出する行列演算部と、第1の端末へ送信する第1のデータストリームおよびL本(Lは1以上の整数)のアンテナを備える第2の端末へ送信する第2のデータストリームに対して送信重み行列を乗算する行列演算部と、を含む、無線通信装置が提供される。
第1のデータストリームは、SVD−MIMO方式に基づき割り当てられた変調方式でマッピングされたものであり、第2のデータストリームは、第2の端末との間で予め割り出された変調方式でマッピングされたものであってもよい。
N本のアンテナは、複数回に一度、第2の端末に対するデータのみを送信してもよい。
N本のアンテナは、第2の端末からのデータを正常に受信できた事を知らせる情報に基づいて、第2の端末で受信できていないデータを優先的に再送してもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、N本(Nは2以上の整数)のアンテナから、M本(Mは1以上の整数)のアンテナを備える第1の端末へデータを伝送するのに適した送信重み行列を算出する行列算出ステップと、第1の端末へ送信する第1のデータストリームおよびL本(Lは1以上の整数)のアンテナを備える第2の端末へ送信する第2のデータストリームに対して送信重み行列を乗算する行列演算ステップと、を含む、無線通信方法が提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、コンピュータに、N本(Nは2以上の整数)のアンテナから、M本(Mは1以上の整数)のアンテナを備える第1の端末へデータを伝送するのに適した送信重み行列を算出する行列算出ステップと、第1の端末へ送信する第1のデータストリームおよびL本(Lは1以上の整数)のアンテナを備える第2の端末へ送信する第2のデータストリームに対して送信重み行列を乗算する行列演算ステップと、を実行させる、コンピュータプログラムが提供される。
以上説明したように本発明によれば、送信電力をより効率よくデータ伝送に利用していくことが可能な、新規かつ改良された無線通信システム、無線通信装置、無線通信方法およびコンピュータプログラムを提供することができる。すなわち、第1の端末から第2の端末へデータを伝送するのに適した送信重み行列を、第1の端末から第2の端末へ送信する第1のデータストリームと、第1の端末から第3の端末へ送信する第2のデータストリームとの両方に対して乗算することで、送信電力をより効率よくデータ伝送に利用していくことができる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、以下の順序に従って本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。
〔1〕従来のSVD−MIMO方式を用いた無線通信システム
〔2〕本発明の一実施形態にかかる無線通信システムの説明
〔2−1〕本発明の一実施形態にかかる無線通信システムの構成
〔2−2〕本発明の一実施形態にかかる無線通信システムの動作
〔3〕本発明の一実施形態にかかる無線通信システムの変形例の説明
〔4〕まとめ
〔1〕従来のSVD−MIMO方式を用いた無線通信システム
まず、従来のSVD−MIMO方式を用いた無線通信システムについて説明する。
上述したように、SVD−MIMO方式では、チャネル行列Hを特異値分解して得られた行列Vを送信用アンテナ重み行列に用い、この行列Vを送信したいデータ信号xに乗算して送信信号x’を生成する。送信信号x’はチャネル行列Hの伝送路を通過して受信信号y’として受信機側で受信される。
受信器側では、同じくチャネル行列Hを特異値分解して得られた行列Uを受信用アンテナ重み行列に用い、この行列を受信信号y’に乗算して受信したデータ信号yを生成する。受信したデータ信号yは、同じくチャネル行列Hを特異値分解して得られた対角行列Dを利用して、雑音成分を除いた部分をDxとして表現する事が出来る。なお、対角行列Dは特異値分解した際の各特異値λの平方根を対角要素に持つ対角行列であり、これにより特異値の大きさにより送信したいデータ信号xの各要素は受信したデータ信号yの各要素において到達する通信品質が変わってくる。SVD−MIMO方式では、この通信品質を元に送信したいデータ信号xの各要素の変調方式割り当てを行ない、効率良く通信品質の向上を行なっている。
理論的には、このような変調方式割り当てを行なう事により最大の通信容量を確保することが出来る。
図8は従来の無線通信システムの構成を示す説明図である。図8に示したように、従来の無線通信システムは、送信機1と、受信機2とで構成される。送信機1は、アンテナ11a、11bと、データ入出力端子12と、MIMO送信演算部13と、分配器15とを含んで構成される。また受信機2は、アンテナ21a、21bと、データ入出力端子22と、MIMO受信演算部24と、結合器26と、を含んで構成される。
まず送信機1および受信機2の接続関係について示す。データ入出力端子12は、送信機1の内部の分配器15に接続されている。分配器15は、MIMO送信演算部13に接続されている。MIMO送信演算部13は、アンテナ11a、11bに接続されている。アンテナ21a、21bは、受信機2内部のMIMO受信演算部24に接続されている。MIMO受信演算部24は、結合器26に接続されている。結合器26は、データ入出力端子22に接続されている。
次に送信機1および受信機2の動作について示す。受信機2へ伝送する為のデータSは、送信機1の内部の分配器15に入力される。分配器15では、予め送信機1と受信機2との間のチャネル行列Hより導き出されたS用変調方式とS用変調方式との比率に基づいて、データSをデータSとデータSに分配し、MIMO送信演算部13に出力する。
MIMO送信演算部13では、予め送信機1と受信機2との間のチャネル行列Hを特異値分解して得られた行列Vを用いて、SVD−MIMO方式の考えに基づき割り当てられた変調方式でマッピングされたSおよびSを行列演算処理する。MIMO送信演算部13の行列演算処理により、アンテナ11a、11bより送信する送信信号x’が生成される。MIMO送信演算部13で生成された送信信号x’は、アンテナ11a、11bに送られ、アンテナ11a、11bから無線伝送路に出力される。
受信機2では、無線伝送路よりアンテナ21a、21bで受信した受信信号y’がMIMO受信演算部24へ送られる。MIMO受信演算部24では、予め送信機1と受信機2との間のチャネル行列Hを特異値分解して得られた行列Uを用いて(または受信信号y’より算出した逆行列を用いて)、入力された受信信号y’を行列演算処理する。MIMO受信演算部24での行列演算処理によりデータSとSを生成し、結合器26に出力する。結合器26では、MIMO受信演算部24から入力されたデータS、Sを各々が変調された変調方式の比率に従い、データ系列を結合させデータ入出力端子22に出力する。
図9は従来の無線通信システムにおける送受信タイミング関係を示す説明図である。図9では、図8の送信機1を端末1、図8の受信機2を端末2および端末3に対応させた場合(すなわち、図8に示した無線通信システムにおいて受信機2が2つ存在する場合)について説明する。
最初に、図9で用いる表記方法について解説する。図9には「端末1」、「端末2」、「端末3」の送受信状態が示されており、横軸は時間の経過を表している。「端末1」の右側「<端末2−1>」が実線で囲まれているが、これは端末1から送信された信号を示す。また同じ時刻に「端末2」には破線で囲まれた「<端末2−1>」があり、これは端末2が信号を受信した(言い換えれば、データ入出力端子にデータ出力をした)事を示す。「<端末*−*>」で表わされるものは伝送データを示す信号であり、「<Ack*>」で表わされるものは各データが受信出来た事を送信側に伝える為の返信信号である。尚、各信号の添字は、1番目に宛先端末番号、2番目があればその信号系列のパケット番号を示す。
次に、図9を用いて、従来の無線通信システムにおける送受信タイミング関係を時系列に沿って説明する。最初に端末1から端末2用のデータ「<端末2−1>」が送信される。端末2では、端末1から送信されたデータ「<端末2−1>」を受信する。次いで、端末2ではデータ「<端末2−1>」が正常に受信出来た事を端末1へ伝える為に、データ「<Ack1>」を送信する。端末1はこの端末2から送信されてきたデータ「<Ack1>」を受信することで、端末2用のデータ「<端末2−1>」が正常に端末2受信できたことを把握することができる。
引き続き、端末1から端末2用のデータ「<端末2−2>」が送信される。端末2では端末1から送信されたデータ「<端末2−2>」を受信する。次いで、端末2では、端末1から送信されたデータ「<端末2−2>」が受信出来た事を端末1へ伝える為に、データ「<Ack1>」を送信する。端末1はこの端末2から送信されてきたデータ「<Ack1>」を受信する。
同様に、端末1から端末2用のデータ「<端末2−3>」が送信される。端末2では端末1から送信されたデータ「<端末2−3>」を受信する。次いで、端末2では、端末1から送信されたデータ「<端末2−3>」が受信出来た事を端末1へ伝える為に、データ「<Ack1>」を送信する。端末1はこの端末2から送信されてきたデータ「<Ack1>」を受信する。次は、端末1から端末3用のデータ「<端末3−1>」が送信される。端末3では端末1から送信されたデータ「<端末3−1>」を受信する。次いで、端末3ではデータ「<端末3−1>」が受信出来た事を端末1へ伝える為に、データ「<Ack1>」を送信する。端末1はこの端末3から送信されてきたデータ「<Ack1>」を受信する。
具体的な動作を端末毎に分けて説明する。まず端末1では、端末2へのデータ送信は一般的なプロトコルである「Ackを受信したら次のデータを送信する方法」でデータ伝送を行っている。また端末3へのデータ送信も一般的なプロトコルである「Ackを受信したら次のデータを送信する方法」でデータ伝送を行っている。
端末2では、端末1からのデータ受信は一般的なプロトコルである「受信に成功したらAckを返信する方法」でデータ伝送を行っている。端末3でも、端末1からのデータ受信は一般的なプロトコルである「受信に成功したらAckを返信する方法」でデータ伝送を行っている。
従来の無線通信システムにおける送受信タイミング関係では、1回の送信において1つの端末へのデータ送信が行なわれ、データを受信した端末は、受信成功時にAckを送信元に対して逐次返信している。送信側でAck受信ができずにタイムアウトが発生した場合には、複数回の再送が行なわれ(再送を行わない場合もある)、再送タイムアウトが発生した際には、そのデータパケットは破棄し次のデータパケットの送信に移行していく。
図10は従来の無線通信システムにおける送受信タイミング関係を示す説明図である。図10では、図9と同様に、図8の送信機1を端末1、図8の受信機2を端末2および端末3に対応させた場合(すなわち、無線通信システムにおいて受信機2が2つ存在する場合)について説明する。
図10で用いている表記方法は、図9で用いている表記方法と同一であるため詳細な説明は省略する。
次に、図10を用いて、従来の無線通信システムにおける送受信タイミング関係を時系列に沿って説明する。最初に端末3から端末1用のデータ「<端末1−1>」が送信される。端末1では、端末3から送信されたデータ「<端末1−1>」を受信する。次いで、端末1ではデータ「<端末1−1>」が受信出来た事を端末3へ伝える為に、データ「<Ack3>」を送信する。端末3は、この端末1から送信されたデータ「<Ack3>」を受信する。
引き続き、端末1から端末2用のデータ「<端末2−1>」が送信される。端末2では、端末1から送信されたデータ「<端末2−1>」を受信する。次いで、端末2では、端末1から送信されたデータ「<端末2−1>」が受信出来た事を端末1へ伝える為に、データ「<Ack1>」を送信する。端末1はこの端末2から送信されたデータ「<Ack1>」を受信する。
同様に、端末3から端末1用のデータ「<端末1−2>」が送信される。端末1では、端末3から送信されたデータ「<端末1−2>」を受信する。次いで、端末1では、端末3から送信されたデータ「<端末1−2>」が受信出来た事を端末3へ伝える為に、データ「<Ack3>」を送信する。端末3は、この端末1から送信されたデータ「<Ack3>」を受信する。引き続き、端末1から端末2用のデータ「<端末2−2>」が送信される。端末2では、端末1から送信されたデータ「<端末2−2>」を受信する。次いで、端末2ではデータ「<端末2−2>」が受信出来た事を端末1へ伝える為に、データ「<Ack1>」を送信する。端末1はこの端末2から送信されたデータ「<Ack1>」を受信する。
具体的な動作を端末毎に分けて説明する。端末1では、端末2へのデータ送信は一般的なプロトコルである「Ackを受信したら次のデータを送信する方法」でデータ伝送を行なっている。また端末3からのデータ受信にも一般的なプロトコルである「受信に成功したらAckを返信する方法」でデータ伝送を行っている。
端末2では、端末1からのデータ受信は一般的なプロトコルである「受信に成功したらAckを返信する方法」でデータ伝送を行なっている。端末3でも、端末1へのデータ送信は一般的なプロトコルである「Ackを受信したら次のデータを送信する方法」でデータ伝送を行なっている。
従来の無線通信システムにおける送受信タイミング関係では、Ackを返信する為の送信を行なった後、改めて自端末から送信データがある場合、一連の送信手順を踏み送信処理を行なっていく必要がある。図10では、端末1からのデータ「<Ack3>」送信後のデータ「<端末2−*>」の送信が上記に該当する。従って、複数の端末に向けてデータを送信する必要がある場合に、同時にデータを送信することが出来ず、通信効率が低下してしまう。
対角行列Dの要素である特異値λの大きさの違いによって送信したいデータ信号xの各要素の変調方式割り当てを決めている為、同等の送信電力を費やして送信したにも関わらず受信機側へは低い伝送レートの信号しか送れない要素が存在する。
そこで、本発明では、複数の受信側端末に対し異なるデータを同時伝送する事を可能とする事で、送信電力をより効率よくデータ伝送に利用出来て、かつ、効率のよい通信プロトコルも形成することを目的とする。
〔2〕本発明の一実施形態にかかる無線通信システムの説明
以下において、本発明の好適な実施の形態について例を挙げて説明する。
〔2−1〕本発明の一実施形態にかかる無線通信システムの構成
図1は、本発明の一実施形態にかかる無線通信システムの構成について示す説明図である。以下、図1を用いて本発明の一実施形態にかかる無線通信システムの構成について説明する。
図1に示したように、本発明の一実施形態にかかる無線通信システムは、送信機100と、受信機200、300と、を含んで構成される。
送信機100は、アンテナ110a、110bと、データ入出力端子120、121と、MIMO送信演算部130と、を含んで構成される。受信機200は、アンテナ210a、210bと、データ入出力端子220と、MIMO受信演算部240と、を含んで構成される。また受信機300も同様に、アンテナ310a、310bと、データ入出力端子320と、MIMO受信演算部340と、を含んで構成される。
ここで、図1を用いて送信機100、受信機200および受信機300の接続関係について示す。データ入出力端子120、121は、送信機100の内部のMIMO送信演算部130に接続されている。MIMO送信演算部130は、アンテナ110a、110bに接続されている。アンテナ210a、210bは、受信機200の内部のMIMO受信演算部240に接続されている。MIMO受信演算部240は、データ入出力端子220に接続されている。アンテナ310a、310bは、受信機300の内部のMIMO受信演算部340に接続されている。MIMO受信演算部340は、データ入出力端子320に接続されている。
次に、送信機100、受信機200および受信機300の動作について説明する。
送信機100においては、受信機200へ伝送する為のデータSと受信機300へ伝送する為のデータSとが、それぞれデータ入出力端子120、121を介して送信機100の内部のMIMO送信演算部130に入力される。MIMO送信演算部130では、予め送信機100と受信機200との間のチャネル行列Hを特異値分解して得られた行列Vを用いて、SVD−MIMO方式の考えに基づき割り当てられた変調方式でマッピングされたデータSに対して行列演算処理を施す。MIMO送信演算部130では、同時に、行列Vを用いて、別途予め送信機100と受信機300との間で割り出された変調方式でマッピングされたデータSに対しても行列演算処理を施す。この行列演算処理により、MIMO送信演算部130では、アンテナ110a、110bより送信する送信信号x’を生成する。MIMO送信演算部130で生成された送信信号x’はアンテナ110a、110bに送られ、無線伝送路に出力される。
受信機200では、無線伝送路よりアンテナ210a、210bで受信した受信信号y’をMIMO受信演算部240へ送る。MIMO受信演算部240では、予め送信機100と受信機200との間のチャネル行列Hを特異値分解して得られた行列Uを用いて(または受信信号y’より算出した逆行列を用いて)、入力された受信信号y’を行列演算処理する。そして、MIMO受信演算部240での行列演算処理の結果、MIMO受信演算部240は、得られたデータの内、受信機200に向けられたデータであるデータSのみをデータ入出力端子220に出力する。
また受信機300では、無線伝送路よりアンテナ310a、310bで受信した受信信号y’’をMIMO受信演算部340へ送る。MIMO受信演算部340では、受信信号y’’より算出した逆行列を用いて、入力された受信信号y’’を行列演算処理する。MIMO受信演算部340での行列演算処理の結果、MIMO受信演算部340は、得られたデータの内、受信機300に向けられたデータであるSのみをデータ入出力端子320に出力する。
ここで、受信機200に向けられたデータであるデータSのみを出力する際には、例えば送信機100で送信する際に、データSの先頭部分に、受信機200に向けられたデータであることを示す識別情報が記述されたデータを付加していてもよい。同様に、受信機300に向けられたデータであるデータSのみを出力する際には、例えば送信機100で送信する際に、データSの先頭部分に、受信機300に向けられたデータであることを示す識別情報が記述されたデータを付加していてもよい。
なお、図1には特に図示していないが、送信機100には、受信機200または受信機300に含まれているMIMO受信演算部240、340と同等の機能を有する演算部が含まれる。かかる演算部を備えることにより、受信機200または受信機300からデータが送信された場合に、行列演算処理を行ってデータを取り出すことができる。また同様に、受信機200および受信機300には、送信機100に含まれているMIMO送信演算部130と同等の機能を有する演算部が含まれる。かかる演算部を備えることにより、受信機200または受信機300からデータを送信することができる。
以上、本発明の一実施形態にかかる無線通信システムの構成について説明した。次に、本発明の一実施形態にかかる送信機100に含まれる、MIMO送信演算部130の構成について説明する。
図2は、本発明の一実施形態にかかる送信機100に含まれる、MIMO送信演算部130の構成について説明する説明図である。以下、図2を用いてMIMO送信演算部130の構成について説明する。
図2に示したように、本発明の一実施形態にかかる送信機100に含まれるMIMO送信演算部130は、行列演算部140と、行列乗算部142と、を含んで構成される。
行列演算部140は、予め送信機100と受信機200との間のチャネル行列Hを特異値分解して、行列乗算部142での行列演算処理に用いる、2行2列の行列Vを生成するものである。予め送信機100と受信機200との間のチャネル行列Hは、受信機200が送信する既知のパターン(例えば、リファレンス信号など)を用いて推定することができる。チャネル行列Hの推定方法や、チャネル行列Hを特異値分解して行列Vを生成する方法は、従来から用いられている方法を採用することができるので、ここでは詳細な説明は割愛する。
行列乗算部142は、行列演算部140で生成された行列Vを用いて、SVD−MIMO方式の考えに基づき割り当てられた変調方式でマッピングされた、受信機200に向けられたデータであるデータSおよび別途予め送信機100と受信機300との間で割り出された変調方式でマッピングされた、受信機300に向けられたデータであるデータSに対して行列演算処理を施すものである。
行列乗算部142における行列演算処理の結果、アンテナ110a、110bより送信する送信信号x’が生成される。行列乗算部142が生成する送信信号x’は、受信機200に向けられたデータと、受信機300に向けられたデータの両方が含まれている。かかるデータをアンテナ110a、110bから送信することで、通信効率の向上を図ることができる。
なお、本実施形態においては、データSはSVD−MIMO方式の考えに基づき割り当てられた変調方式でマッピングされたデータであるが、本発明においては、データSはかかる例に限られないことは言うまでも無い。また、データSは、別途予め送信機100と受信機300との間で割り出された変調方式でマッピングされたデータであるが、本発明においてはかかる例に限定されないことは言うまでも無い。
以上、本発明の一実施形態にかかる送信機100に含まれる、MIMO送信演算部130の構成について説明した。次に、本発明の一実施形態にかかる無線通信システムの動作について説明する。
〔2−2〕本発明の一実施形態にかかる無線通信システムの動作
図3は、本発明の一実施形態にかかる無線通信システムにおける、送受信タイミング関係の一例を示す説明図である。以下、図3を用いて、発明の一実施形態にかかる無線通信システムにおける、送受信タイミング関係について説明する。
図3では、図1に示した無線通信システムにおける送信機100を「端末1」、受信機200を「端末2」、受信機300を「端末3」として説明する。
最初に図3に示している表記方法について説明する。図3には「端末1」、「端末2」、「端末3」の送受信状態が示されており、横軸は時間の経過を表わしている。「端末1」の右側の実線で囲まれた「<端末2−1>」、「<端末3−1>」は、端末1から送信された信号を示している。上段の「<端末2−1>」が、図1におけるSに相当し、下段の「<端末3−1>」が、図1におけるSに相当する。また同じ時刻に「端末2」には破線で囲まれた「<端末2−1>」、「端末3」には破線で囲まれた「<端末3−1>」があり、これは端末2、端末3がそれぞれの信号を受信した(データ入出力端子にデータ出力をした)事を示す。また、「<端末*−*>」で表記したものは、伝送データの内容を示す信号であり、「<Ack*>」、「<BlockAck*>」で表わされるものは各データが受信出来た事を送信側に伝える為の返信信号である。尚、各信号の添字は、1番目に宛先端末番号、2番目があればその信号系列のパケット番号を示す。「<Ack*>」等、上下に分かれていない信号は、図8で示されるような従来の方式で送受信された信号であることを示している。
次に、図3を用いて、本発明の一実施形態にかかる無線通信システムにおける送受信タイミング関係を時系列に沿って説明する。
最初に、端末1から、端末2用のデータ「<端末2−1>」、および端末3用のデータ「<端末3−1>」を含んだデータが、アンテナ110a、110bから送信される。端末2ではデータ「<端末2−1>」をアンテナ210a、210bで受信し、端末3ではデータ「<端末3−1>」をアンテナ310a、310bで受信する。このとき、端末2(受信機200)のMIMO受信演算部240では、端末3(受信機300)へ向けられたデータは無視または破棄し、端末3のMIMO受信演算部340では、端末2へ向けられたデータは無視または破棄する。
次いで、端末2では、データ「<端末2−1>」が受信出来た事を端末1へ伝える為に、データ「<Ack1>」をアンテナ210a、210bから送信する。端末1はこの端末2から送信されたデータ「<Ack1>」をアンテナ110a、110bで受信する。
端末1で、端末2からのデータ「<Ack1>」の返信を受信したことを受けて、引き続き、端末1から端末2用のデータ「<端末2−2>」、および端末3用のデータ「<端末3−2>」が、アンテナ110a、110bから送信される。端末2ではデータ「<端末2−2>」をアンテナ210a、210bで受信し、端末3ではデータ「<端末3−2>」をアンテナ310a、310bで受信する。
次いで、端末2では、データ「<端末2−2>」が受信出来た事を端末1へ伝える為に、データ「<Ack1>」をアンテナ210a、210bから送信する。端末1はこの端末2から送信されたデータ「<Ack1>」をアンテナ110a、110bで受信する。
同様に、端末1で、端末2からのデータ「<Ack1>」の返信を受信したことを受けて、端末1からは、端末2用のデータ「<端末2−3>」、および端末3用のデータ「<端末3−3>」が、アンテナ110a、110bから送信される。端末2ではデータ「<端末2−3>」をアンテナ210a、210bで受信し、端末3ではデータ「<端末3−3>」をアンテナ310a、310bで受信する。
次いで、端末2ではデータ「<端末2−3>」が受信出来た事を端末1へ伝える為に、データ「<Ack1>」をアンテナ210a、210bから送信する。端末1はこの端末2から送信されたデータ「<Ack1>」をアンテナ110a、110bで受信する。
次は、端末1からは、端末3用のデータ「<端末3−4>」のみがアンテナ110a、110bから送信される。端末3では、データ「<端末3−4>」をアンテナ310a、310bで受信する。次いで、端末3ではデータ「<端末3−1>」からデータ「<端末3−4>」まで受信出来た事を端末1へ伝える為に、データ「<BlockAck1>」をアンテナ310a、310bから送信する。端末1はこの端末3から送信されたデータ「<BlockAck1>」をアンテナ110a、110bで受信する。なお、端末2では、データ「<端末3−4>」をアンテナ210a、210bで受信する場合もあるが、これは端末2宛てのデータでは無いので、端末2でデータ「<端末3−4>」を受信したとしても、そのデータは端末2では無視または破棄される。
なお、図3に示した例では、端末3が端末1に対して送信したデータ「<BlockAck1>」を端末2が受信する場合があるが、そのデータも、同様に端末2では無視または破棄される。また、端末2が端末1に対して送信したデータ「<Ack1>」を端末3が受信する場合があるが、そのデータも、同様に端末3では無視または破棄される。
具体的な動作を端末毎に分けて説明する。
端末1では、端末2へのデータ送信は、一般的なプロトコルである「Ackを受信したら次のデータを送信する方法」でデータ伝送を行なっている。また端末3へのデータ送信は、BlockAckと呼ばれる「複数のデータ送信に対してAckを一括して受信して処理する方法」でデータ伝送を行なっている。尚、一括して端末3から返信されてきたBlockAckの情報により発生する再送等の処理は別途定める種々の方式があり、本発明と直接の関係は無いので、詳細説明は省略する。「複数のデータ送信」の個数は、予め端末1と端末3との間で任意の数を定めることができる。図3で示した例では、端末3は、端末1からのデータを4回受信すると、4回目の受信に応答して端末1にBlockAckを返信している。
端末2では、端末1から送信されてきた信号を受信処理し、自端末に該当するデータSのみを取り出しつつ、受信成功した旨の「Ack」を端末1へ逐次返信している。また、自端末宛てのデータが存在していないタイミング(例えばデータ「<端末3−4>」が端末1から送信されたタイミング)では、既存の動作と同様に待機状態を維持している。
端末3では、端末1から送信されてきた信号を受信処理し、自端末に該当するデータSのみを取り出しつつ、受信成功を知らせるデータ「Ack」の送信は待機し、予め端末1との間で定められた数のデータを受信した後、一括してデータ「BlockAck」を返信する。尚、BlockAckを返信する為のデータの受信個数は、図3で示されているものは「4」である。しかし、データ「<端末3−1>」から「<端末3−3>」、及びデータ「<端末3−4>」を受信し損ねる場合もあり、端末1側と定められた個数で差異を生じる事もある。差異が生じた事により、端末2が逐次返信しているAckとの競合の発生が考えられる。そのため、競合を回避するために、自端末宛てのデータのみが送られてきた場合(図3では、端末1からデータ「<端末3−4>」が送られてきた場合)のみ、端末3から端末1へデータ「BlockAck」を返信するようにしてもよい。
図3に示したような、本発明の一実施形態にかかる無線通信システムにおける送受信タイミング関係を用いる事により、端末2、端末3が返信するAckの競合を回避することができる。また、かかる送受信タイミング関係を用いる事により、各端末への伝送レートを平均的に保ったまま、同時に端末2、端末3へデータを伝送することが出来る。特に、端末3向けのデータSに割り当てられる変調方式が、端末2に送信する場合より端末3に送信する場合の方が高い場合には、端末1から送信出来る総合伝送レートを高く維持する事が可能になり、周波数利用効率の向上が見込める。
以上、図3を用いて本発明の一実施形態にかかる無線通信システムにおける、送受信タイミング関係について説明した。次に、別の送受信タイミング関係について説明する。図4は、本発明の一実施形態にかかる無線通信システムにおける、送受信タイミング関係の別の例を示す説明図である。以下、図4を用いて、発明の一実施形態にかかる無線通信システムにおける、送受信タイミング関係について説明する。
図4は、図3に示した送受信タイミング関係において、データの一部に受信エラーが発生した場合について示したものである。
最初に図4が示す表記方法について解説するが、図3と同一の箇所は省略する。データ「<端末2−3>」は、雑音等なんらかの理由により端末1から端末2に正常に送信されず、受信エラーが発生した事を示している。なお、データ「端末<2−3>」には、注釈として「[受信エラー]」の文字を付している。
次に、図4を用いて、本発明の一実施形態にかかる無線通信システムにおける送受信タイミング関係を時系列に沿って説明する。
最初に、端末1からは、端末2用のデータ「<端末2−1>」、および端末3用のデータ「<端末3−1>」を含んだデータが、アンテナ110a、110bから送信される。端末2ではデータ「<端末2−1>」をアンテナ210a、210bで受信し、端末3ではデータ「<端末3−1>」をアンテナ310a、310bで受信する。このとき、端末2(受信機200)のMIMO受信演算部240では、端末3(受信機300)へ向けられたデータは無視または破棄し、端末3のMIMO受信演算部340では、端末2へ向けられたデータは無視または破棄する。
次いで、端末2では、データ「<端末2−1>」が受信出来た事を端末1へ伝える為に、データ「<Ack1>」をアンテナ210a、210bから送信する。端末1はこの端末2から送信されたデータ「<Ack1>」をアンテナ110a、110bで受信する。
端末1で、端末2からのデータ「<Ack1>」の返信を受信したことを受けて、引き続き、端末1からは、端末2用のデータ「<端末2−2>」、および端末3用のデータ「<端末3−2>」が、アンテナ110a、110bから送信される。端末2ではデータ「<端末2−2>」をアンテナ210a、210bで受信し、端末3ではデータ「<端末3−2>」をアンテナ310a、310bで受信する。
次いで、端末2では、データ「<端末2−2>」が受信出来た事を端末1へ伝える為に、データ「<Ack1>」をアンテナ210a、210bから送信する。端末1はこの端末2から送信されたデータ「<Ack1>」をアンテナ110a、110bで受信する。
次に、端末1で、端末2からのデータ「<Ack1>」の返信を受信したことを受けて、端末1からは、端末2用のデータ「<端末2−3>」、および端末3用のデータ「<端末3−3>」が、アンテナ110a、110bから送信される。ここで、端末2ではデータ「<端末2−3>」を、雑音等なんらかの理由により受信し損ね、受信エラーが生じる。一方、端末3ではデータ「<端末3−3>」をアンテナ310a、310bで受信する。
端末2では、端末1から送信されたデータ「<端末2−3>」を正常に受信出来ていないので、端末1へのデータ「<Ack1>」の返信は行なわない。端末1は、端末2からデータ「<Ack1>」が送信されるのを待機しているが、データ「<Ack1>」が所定の時間送信されてこない場合にはタイムアウト処理を実行し、次の動作に移る。
次に、端末1からは、端末3用のデータ「<端末3−4>」のみがアンテナ110a、110bから送信される。端末3では、データ「<端末3−4>」をアンテナ310a、310bで受信する。次いで、端末3ではデータ「<端末3−1>」からデータ「<端末3−4>」まで受信出来た事を端末1へ伝える為に、データ「<BlockAck1>」をアンテナ310a、310bから送信する。端末1はこの端末3から送信されたデータ「<BlockAck1>」をアンテナ110a、110bで受信する。なお、端末2では、データ「<端末3−4>」をアンテナ210a、210bで受信する場合もあるが、これは端末2宛てのデータでは無いので、端末2でデータ「<端末3−4>」を受信したとしても、そのデータは端末2では無視または破棄される。
続いて、端末1からは、送信エラーによって端末2で正常に受信できなかった端末2用のデータ「<端末2−3>」が、アンテナ110a、110bから再送される。また、端末1からは、端末3用のデータ「<端末3−5>」も、アンテナ110a、110bから同時に送信される。端末2ではデータ「<端末2−3>」をアンテナ210a、210bで受信し、端末3ではデータ「<端末3−5>」をアンテナ310a、310bで受信する。
今度は、端末2ではデータ「<端末2−3>」が正常に受信できたので、端末2は、データ「<端末2−3>」が受信出来た事を端末1へ伝える為に、データ「<Ack1>」をアンテナ210a、210bから送信する。端末1はこの端末2から送信されたデータ「<Ack1>」をアンテナ110a、110bで受信する。
なお、図4に示した例では、端末3が端末1に対して送信したデータ「<BlockAck1>」を端末2が受信する場合があるが、そのデータは端末2では無視または破棄される。また、端末2が端末1に対して送信したデータ「<Ack1>」を端末3が受信する場合があるが、そのデータも、同様に端末3では無視または破棄される。
このように、本発明の一実施形態にかかる無線通信システムでは、送信先で受信エラーが生じた場合には、受信エラーが生じたタイミングに応じて、データを再送するか、他の端末のみへのデータを送信するかを判断することができる。
以上、図4を用いて本発明の一実施形態にかかる無線通信システムにおける、送受信タイミング関係の別の例について説明した。次に、さらに別の送受信タイミング関係について説明する。図5は、本発明の一実施形態にかかる無線通信システムにおける、送受信タイミング関係のさらに別の例を示す説明図である。以下、図5を用いて、発明の一実施形態にかかる無線通信システムにおける、送受信タイミング関係について説明する。
図5における表記方法は、図3および図4と同一であるため詳細な説明は省略する。図5では、図3に示した送受信タイミング関係において、データの一部に受信エラーが発生した場合の別の例について示したものである。
図5を用いて、本発明の一実施形態にかかる無線通信システムにおける送受信タイミング関係を時系列に沿って説明する。
最初に、端末1からは、端末2用のデータ「<端末2−1>」、および端末3用のデータ「<端末3−1>」を含んだデータが、アンテナ110a、110bから送信される。端末2ではデータ「<端末2−1>」をアンテナ210a、210bで受信し、端末3ではデータ「<端末3−1>」をアンテナ310a、310bで受信する。このとき、端末2(受信機200)のMIMO受信演算部240では、端末3(受信機300)へ向けられたデータは無視または破棄し、端末3のMIMO受信演算部340では、端末2へ向けられたデータは無視または破棄する。
次いで、端末2では、データ「<端末2−1>」が受信出来た事を端末1へ伝える為に、データ「<Ack1>」をアンテナ210a、210bから送信する。端末1はこの端末2から送信されたデータ「<Ack1>」をアンテナ110a、110bで受信する。
端末1で、端末2からのデータ「<Ack1>」の返信を受信したことを受けて、引き続き、端末1からは、端末2用のデータ「<端末2−2>」、および端末3用のデータ「<端末3−2>」が、アンテナ110a、110bから送信される。ここで、端末2ではデータ「<端末2−3>」を、雑音等なんらかの理由により受信し損ねる。一方、端末3ではデータ「<端末3−2>」をアンテナ310a、310bで受信する。
端末2では、端末1から送信されたデータ「<端末2−2>」を正常に受信出来ていないので、端末1へのデータ「<Ack1>」の返信は行なわない。端末1は、端末2からデータ「<Ack1>」が送信されるのを待機しているが、データ「<Ack1>」が所定の時間送信されてこない場合にはタイムアウト処理を実行し、次の動作に移る。
引き続き、端末1から端末2および端末3にデータを送信するが、端末1は、端末2へ送信するデータ「<端末2−2>」の送信が成功していないので、端末1からは、端末2用のデータ「<端末2−2>」が、アンテナ110a、110bから再送される。同時に、端末1からは端末3用のデータ「<端末3−3>」が、アンテナ110a、110bから送信される。端末2ではデータ「<端末2−2>」をアンテナ210a、210bで受信し、端末3ではデータ「<端末3−3>」をアンテナ310a、310bで受信する。
今度は、端末2ではデータ「<端末2−2>」が正常に受信できたので、端末2では、データ「<端末2−2>」が受信出来た事を端末1へ伝える為に、データ「<Ack1>」をアンテナ210a、210bから送信する。端末1はこの端末2から送信されたデータ「<Ack1>」をアンテナ110a、110bで受信する。
次は、端末1で、端末2からのデータ「<Ack1>」の返信を受信したことを受けて、端末1からは端末3用のデータ「<端末3−4>」のみがアンテナ110a、110bから送信される。端末3では、データ「<端末3−4>」をアンテナ310a、310bで受信する。次いで、端末3ではデータ「<端末3−1>」からデータ「<端末3−4>」まで受信出来た事を端末1へ伝える為に、データ「<BlockAck1>」をアンテナ310a、310bから送信する。端末1はこの端末3から送信されたデータ「<BlockAck1>」をアンテナ110a、110bで受信する。なお、端末2では、データ「<端末3−4>」をアンテナ210a、210bで受信する場合もあるが、これは端末2宛てのデータでは無いので、端末2でデータ「<端末3−4>」を受信したとしても、そのデータは端末2では無視または破棄される。
具体的な動作を端末毎に分けて説明する。
端末1は、端末2へのデータ送信が失敗した場合、端末3への送信とは独立して(パケット番号による信号系列の並びには影響されず)、端末2へは再送処理を行ない、端末3へは前回送信に続くデータ送信を行なっている。なお、端末3からのデータ「BlockAck」により端末3への再送が発生した場合も同様の処理を行ってもよい。
このように、本発明の一実施形態にかかる無線通信システムでは、送信先で受信エラーが生じた場合には、受信エラーが生じたタイミングに応じて、他の端末へのデータと同時にデータを再送するか、他の端末のみへのデータを送信するかを判断することができる。
以上、図5を用いて本発明の一実施形態にかかる無線通信システムにおける、送受信タイミング関係の別の例について説明した。次に、さらに別の送受信タイミング関係について説明する。図6は、本発明の一実施形態にかかる無線通信システムにおける、送受信タイミング関係のさらに別の例を示す説明図である。以下、図6を用いて、発明の一実施形態にかかる無線通信システムにおける、送受信タイミング関係について説明する。
図6における表記方法は、図3〜図5と同一であるため詳細な説明は省略する。図6では、端末3から端末1にデータが送信され、端末1からは端末3へのデータの返信と、端末2へのデータの送信を同時に行っている場合について示したものである。
図6を用いて、本発明の一実施形態にかかる無線通信システムにおける送受信タイミング関係を時系列に沿って説明する。
最初に、端末3からは、端末1用のデータ「<端末1−1>」が、アンテナ310a、310bから送信される。端末1では、端末3から送信されたデータ「<端末1−1>」をアンテナ110a、110bで受信する。
端末1では、端末3から送信されたデータ「<端末1−1>」が正常に受信出来た事を端末3へ伝える為に、データ「<Ack3>」をアンテナ110a、110bから送信する。同時に、端末1は、端末2用のデータ「<端末2−1>」をアンテナ110a、110bから送信する。
端末2では、端末1から送信されたデータ「<端末2−1>」をアンテナ210a、210bで受信し、端末3では端末1から返信されたデータ「<Ack3>」をアンテナ310a、310bで受信する。次いで、端末2では端末1から送信されたデータ「<端末2−1>」が受信出来た事を端末1へ伝える為に、データ「<Ack1>」をアンテナ210a、210bから送信する。端末1は、この端末2から送信されたデータ「<Ack1>」をアンテナ110a、110bで受信する。
続いて、端末3は、端末1からのデータ「<Ack3>」の返信を受けて、端末1用のデータ「<端末1−2>」を、アンテナ310a、310bから送信する。端末1では、端末3から送信されたデータ「<端末1−2>」をアンテナ110a、110bで受信する。
端末1では、端末3から送信されたデータ「<端末1−2>」が正常に受信出来た事を端末3へ伝える為に、データ「<Ack3>」をアンテナ110a、110bから送信する。同時に、端末1は、端末2からのデータ「<Ack1>」の返信を受けて、端末2用のデータ「<端末2−2>」をアンテナ110a、110bから送信する。
端末2では、端末1から送信されたデータ「<端末2−2>」をアンテナ210a、210bで受信し、端末3では端末1から返信されたデータ「<Ack3>」をアンテナ310a、310bで受信する。次いで、端末2では端末1から送信されたデータ「<端末2−1>」が受信出来た事を端末1へ伝える為に、データ「<Ack1>」をアンテナ210a、210bから送信する。端末1は、この端末2から送信されたデータ「<Ack1>」をアンテナ110a、110bで受信する。
続いて、端末3は、端末1からのデータ「<Ack3>」の返信を受けて、端末1用のデータ「<端末1−3>」を、アンテナ310a、310bから送信する。端末1では、端末3から送信されたデータ「<端末1−3>」をアンテナ110a、110bで受信する。
端末1では、端末3から送信されたデータ「<端末1−3>」が正常に受信出来た事を端末3へ伝える為に、データ「<Ack3>」をアンテナ110a、110bから送信する。同時に、端末1は、端末2からのデータ「<Ack1>」の返信を受けて、端末2用のデータ「<端末2−3>」をアンテナ110a、110bから送信する。
端末2では、端末1から送信されたデータ「<端末2−3>」をアンテナ210a、210bで受信し、端末3では端末1から返信されたデータ「<Ack3>」をアンテナ310a、310bで受信する。次いで、端末2では端末1から送信されたデータ「<端末2−3>」が受信出来た事を端末1へ伝える為に、データ「<Ack1>」をアンテナ210a、210bから送信する。端末1は、この端末2から送信されたデータ「<Ack1>」をアンテナ110a、110bで受信する。
具体的な動作を端末毎に分けて説明する。
端末1では、端末2へのデータ送信は、一般的なプロトコルである「Ackを受信したら次のデータを送信する方法」でデータ伝送を行なっている。また端末3からのデータ受信にも、一般的なプロトコルである「受信に成功したらAckを返信する方法」でデータ伝送を行っている。但し、自らがデータ「Ack」を送信する際、同時に他端末へのデータ送信も組み合わせて送信信号を生成している点で従来の無線通信システムと相違している。
端末2では、端末1から送信されてきた信号を受信処理し、自端末に該当するデータS0のみを取り出しつつ、受信成功のAckを逐次返している。なお、図6において、自端末宛てのデータが存在していないデータ「<端末1−*>」等では、既存の動作と同じ、待機状態を維持している。
端末3では、端末1へのデータ送信は一般的なプロトコルである「Ackを受信したら次のデータを送信する方法」でデータ伝送を行なっている。
図6に示した、本実施形態にかかる通信システムにおける送受信タイミング関係を用いる事により、データ「Ack」を返信する送信タイミングで他端末へのデータ送信が行え、干渉回避の為の待ち時間を省く事が可能になる。特に、端末2に対するS、Sに割り当てられる変調方式が極端に異なる場合には(例えば、S>Sである場合には)、Sに端末3用のデータ「Ack」を割り当てても端末2に対するパケット当たりの伝送レートの低下は少なくなる。また、本実施形態にかかる通信システムにおける送受信タイミング関係を用いる事により、短い周期でデータ伝送を行う事が可能になり、周波数利用効率の向上が見込める。
以上、図6を用いて本発明の一実施形態にかかる無線通信システムにおける、送受信タイミング関係の別の例について説明した。次に、本発明の一実施形態にかかる無線通信システムの変形例について説明する。図7は、本発明の一実施形態にかかる無線通信システムの変形例について説明する説明図である。以下、図7を用いて、本発明の一実施形態にかかる無線通信システムの変形例について説明する。
〔3〕本発明の一実施形態にかかる無線通信システムの変形例の説明
図7に示したように、本発明の一実施形態にかかる無線通信システムの変形例は、送信機100と、受信機200’と、を含んで構成される。
受信機200’は、アンテナ210a、210b、211a、211bと、データ入出力端子220と、MIMO受信演算部240、241と、結合器260と、を含んで構成される。
ここで、図7を用いて受信機200’の接続関係について示す。アンテナ210a、210bは、受信機200’の内部のMIMO受信演算部240に接続されている。アンテナ211a、211bは、受信機200’の内部のMIMO受信演算部241に接続されている。MIMO受信演算部240、241は、結合器260に接続されている。結合器260は、データ入出力端子220に接続されている。
次に、送信機100および受信機200’の動作について説明する。
送信機100においては、受信機200’へ伝送する為のデータSが、送信機100の内部の分配器150に入力される。分配器150では、予め送信機100と、MIMO受信演算部240側の受信機200’との間のチャネル行列Hより導き出されたS用変調方式と、別途予め送信機100とMIMO受信演算部241側の受信機200’との間で割り出されたS用変調方式との比率に基づいて、データSをデータSとデータSに分配する。分配器150で分配されたデータSおよびデータSは、MIMO送信演算部130に送られる。
MIMO送信演算部130では、予め送信機100とMIMO受信演算部240側の受信機200’との間のチャネル行列Hを特異値分解して得られた行列Vを用いて、SVD−MIMO方式の考えに基づき割り当てられた変調方式でマッピングされたSに対して行列演算処理を施す。MIMO送信演算部130では、同時に、行列Vを用いて、別途予め送信機100とMIMO受信演算部241側の受信機200’との間で割り出された変調方式でマッピングされたSに対しても行列演算処理を施す。この行列演算処理により、MIMO送信演算部130では、アンテナ110a、110bより送信する送信信号x’を生成する。MIMO送信演算部130で生成された送信信号x’はアンテナ110a、110bに送られ、無線伝送路に出力される。
MIMO受信演算部240側の受信機200’では、無線伝送路よりアンテナ210a、210bで受信した受信信号y’をMIMO受信演算部240へ送る。MIMO受信演算部240では、予め送信機100とMIMO受信演算部240側の受信機200’との間のチャネル行列Hを特異値分解して得られた行列Uを用いて(または受信信号y’より算出した逆行列を用いて)、入力された受信信号y’を行列演算処理する。そして、MIMO受信演算部240での行列演算処理の結果、MIMO受信演算部240は、得られたデータの内、MIMO受信演算部240側の受信機200’に向けられたデータであるデータSのみを結合器260に出力する。
また、MIMO受信演算部241側の受信機200’では、無線伝送路よりアンテナ211a、211bで受信した受信信号y’をMIMO受信演算部241へ送る。MIMO受信演算部241では、受信信号y’より算出した逆行列を用いて、入力された受信信号y’を行列演算処理する。MIMO受信演算部241での行列演算処理の結果、MIMO受信演算部241は、得られたデータの内、MIMO受信演算部241側の受信機200’に向けられたデータであるSのみを結合器260に出力する。
結合器260では、MIMO受信演算部240から入力されたデータSと、MIMO受信演算部241から入力されたデータSとを、各々が変調された変調方式の比率に従い、データ系列を結合させる。結合器260で結合されて得られたデータは、データ入出力端子220に出力される。
ここで、MIMO受信演算部240側の受信機200’に向けられたデータであるデータSのみを出力する際には、例えば送信機100で送信する際に、データSの先頭部分に、MIMO受信演算部240側の受信機200’に向けられたデータであることを示す識別情報が記述されたデータを付加していてもよい。同様に、MIMO受信演算部241側の受信機200’に向けられたデータであるデータSのみを出力する際には、例えば送信機100で送信する際に、データSの先頭部分に、MIMO受信演算部241側の受信機200’に向けられたデータであることを示す識別情報が記述されたデータを付加していてもよい。
以上、本発明の一実施形態にかかる無線通信システムの変形例の構成について説明した。図7に示した本発明の一実施形態にかかる無線通信システムの変形例においては、上述した本発明の一実施形態にかかる無線通信システムの動作をそのまま適用することが可能である。すなわち、MIMO受信演算部240側の受信機200’を図1における受信機200、MIMO受信演算部241側の受信機200’を受信機300と考えれば、上述した本発明の一実施形態にかかる無線通信システムの動作をそのまま適用することが可能である。また、受信機200’から送信機100へデータ「Ack」を返信する際には、受信機200’において、MIMO受信演算部240で正常に受信できた事を知らせるデータ「Ack1」と、MIMO受信演算部241で正常に受信できた事を知らせるデータ「BlockAck1」とを共有し、お互いの情報を一緒にして、アンテナ210a、210bまたはアンテナ211a、211bから送信しても良い。
なお、本実施形態では、送信機の数を1つ、受信機の数を2つとして、2つのデータストリームを用いて説明したが、本発明においてはかかる例に限定されないことは言うまでも無い。また、送信機100、受信機200、300のアンテナの数も、2本に限られないことは言うまでも無い。また、本実施形態では、2つのデータストリームに対して適切な箇所で(例えば分配器150や結合器260において)誤り訂正処理を行ってもよい。
また、本発明の一実施形態にかかる無線通信システムにおける送信機100、受信機200、300の動作は、送信機100、受信機200、300の内部にそれぞれコンピュータプログラムが記録されたROM(Read Only Memory)その他の記録媒体を備え、当該コンピュータプログラムを、送信機100、受信機200、300の内部に格納されたCPU(Central Processing Unit)その他の制御装置が順次読み出して実行することによって行われるようにしてもよい。
〔4〕まとめ
以上説明したように、本発明の一実施形態にかかる無線通信システムによれば、複数の受信側端末に対し異なるデータを同時伝送する事を可能とする事で、送信電力をより効率よくデータ伝送に利用することができる。また、効率の良いデータ伝送と同時に、効率のよい通信プロトコルも形成することが出来る。従って、本発明の一実施形態にかかる無線通信システムによれば、従来の無線通信システムと比較して通信品質や通信効率の向上を図ることができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、無線通信システム、無線通信装置、無線通信方法およびコンピュータプログラムに適用可能であり、特に、複数の端末に同時にデータ伝送を行う無線通信システム、無線通信装置、無線通信方法およびコンピュータプログラムに適用可能である。
本発明の一実施形態にかかる無線通信システムの構成について示す説明図である。 MIMO送信演算部130の構成について説明する説明図である。 本発明の一実施形態にかかる無線通信システムにおける、送受信タイミング関係の一例を示す説明図である。 本発明の一実施形態にかかる無線通信システムにおける、送受信タイミング関係の一例を示す説明図である。 本発明の一実施形態にかかる無線通信システムにおける、送受信タイミング関係の一例を示す説明図である。 本発明の一実施形態にかかる無線通信システムにおける、送受信タイミング関係の一例を示す説明図である。 本発明の一実施形態にかかる無線通信システムの変形例について説明する説明図である。 従来の無線通信システムの構成を示す説明図である。 従来の無線通信システムにおける送受信タイミング関係を示す説明図である。 従来の無線通信システムにおける送受信タイミング関係を示す説明図である。
符号の説明
100 送信機
110a、110b アンテナ
120、121 データ入出力端子
130 MIMO送信演算部
140 行列演算部
142 行列乗算部
200、300 受信機
210a、210b、310a、310b アンテナ
220、320 データ入出力端子
240、340 MIMO受信演算部

Claims (9)

  1. N本(Nは2以上の整数)のアンテナを備える第1の端末と、
    M本(Mは1以上の整数)のアンテナを備える第2の端末と、
    L本(Lは1以上の整数)のアンテナを備える第3の端末と、
    を含み、
    前記第1の端末は、
    前記第1の端末から前記第2の端末へデータを伝送するのに適した送信重み行列を算出する行列演算部と、
    前記第1の端末から前記第2の端末へ送信する第1のデータストリームおよび前記第1の端末から前記第3の端末へ送信する第2のデータストリームに対して前記送信重み行列を乗算する行列演算部と、
    を含み、
    前記第1の端末は、複数回に一度、前記第3の端末に対するデータのみを送信し、
    前記第2の端末は、データを正常に受信できた事を知らせる情報をデータを受信する毎に前記第1の端末へ返信し、
    前記第3の端末は、データを正常に受信できた事を知らせる情報を複数データ分まとめて前記第1の端末へ返信する、無線通信システム。
  2. 前記第1のデータストリームは、SVD(Singular Value Decomposition)−MIMO(Multi−Input Multi−Output)方式に基づき割り当てられた変調方式でマッピングされたものであり、前記第2のデータストリームは、前記第1の端末と前記第3の端末との間で予め割り出された変調方式でマッピングされたものである、請求項1に記載の無線通信システム
  3. 前記第3の端末は、データを正常に受信できた事を知らせる情報を、前記第1の端末から前記第3の端末に対するデータのみが送信された時点で複数データ分まとめて前記第1の端末へ返信する、請求項1に記載の無線通信システム。
  4. 前記第1の端末は、前記第3の端末からのデータを正常に受信できた事を知らせる情報に基づいて、前記第3の端末で受信できていないデータを優先的に再送する、請求項1に記載の無線通信システム。
  5. N本(Nは2以上の整数)のアンテナと、
    M本(Mは1以上の整数)のアンテナを備える第1の端末へデータを伝送するのに適した送信重み行列を算出する行列演算部と、
    前記第1の端末へ送信する第1のデータストリームおよびL本(Lは1以上の整数)のアンテナを備える第2の端末へ送信する第2のデータストリームに対して前記送信重み行列を乗算する行列演算部と、
    を含み、
    前記N本のアンテナは、複数回に一度、前記第2の端末に対するデータのみを送信し、
    前記第1の端末がデータを正常に受信する毎に、前記第1の端末からデータを正常に受信できた事を知らせる情報を受信し、
    前記第2の端末から、データを正常に受信できた事を知らせる情報を複数データ分まとめて受信する、無線通信装置。
  6. 前記第1のデータストリームは、SVD−MIMO方式に基づき割り当てられた変調方式でマッピングされたものであり、前記第2のデータストリームは、前記第2の端末との間で予め割り出された変調方式でマッピングされたものである、請求項5に記載の無線通信装置。
  7. 前記N本のアンテナは、前記第2の端末からのデータを正常に受信できた事を知らせる情報に基づいて、前記第2の端末で受信できていないデータを優先的に再送する、請求項5に記載の無線通信装置。
  8. N本(Nは2以上の整数)のアンテナから、M本(Mは1以上の整数)のアンテナを備える第1の端末へデータを伝送するのに適した送信重み行列を算出する行列算出ステップと、
    前記第1の端末へ送信する第1のデータストリームおよびL本(Lは1以上の整数)のアンテナを備える第2の端末へ送信する第2のデータストリームに対して前記送信重み行列を乗算する行列演算ステップと、
    複数回に一度、前記第2の端末に対するデータのみを送信するステップと、
    前記第1の端末がデータを正常に受信する毎に、前記第1の端末からデータを正常に受信できた事を知らせる情報を受信するステップと、
    前記第2の端末から、データを正常に受信できた事を知らせる情報を複数データ分まとめて受信するステップと、
    を含む、無線通信方法。
  9. コンピュータに、
    N本(Nは2以上の整数)のアンテナから、M本(Mは1以上の整数)のアンテナを備える第1の端末へデータを伝送するのに適した送信重み行列を算出する行列算出ステップと、
    前記第1の端末へ送信する第1のデータストリームおよびL本(Lは1以上の整数)のアンテナを備える第2の端末へ送信する第2のデータストリームに対して前記送信重み行列を乗算する行列演算ステップと、
    複数回に一度、前記第2の端末に対するデータのみを送信する送信ステップと、
    前記第1の端末がデータを正常に受信する毎に、前記第1の端末からデータを正常に受信できた事を知らせる情報を受信する第1の受信ステップと、
    前記第2の端末から、データを正常に受信できた事を知らせる情報を複数データ分まとめて受信する第2の受信ステップと、
    を実行させる、コンピュータプログラム。
JP2008264110A 2008-10-10 2008-10-10 無線通信システム、無線通信装置、無線通信方法およびコンピュータプログラム Expired - Fee Related JP4670934B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008264110A JP4670934B2 (ja) 2008-10-10 2008-10-10 無線通信システム、無線通信装置、無線通信方法およびコンピュータプログラム
US12/576,592 US8532212B2 (en) 2008-10-10 2009-10-09 Wireless communication system, wireless communication device, wireless communication method and computer program
CN2009102046916A CN101729116B (zh) 2008-10-10 2009-10-10 无线通信***、无线通信设备、无线通信方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008264110A JP4670934B2 (ja) 2008-10-10 2008-10-10 無線通信システム、無線通信装置、無線通信方法およびコンピュータプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010093712A JP2010093712A (ja) 2010-04-22
JP4670934B2 true JP4670934B2 (ja) 2011-04-13

Family

ID=42098831

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008264110A Expired - Fee Related JP4670934B2 (ja) 2008-10-10 2008-10-10 無線通信システム、無線通信装置、無線通信方法およびコンピュータプログラム

Country Status (3)

Country Link
US (1) US8532212B2 (ja)
JP (1) JP4670934B2 (ja)
CN (1) CN101729116B (ja)

Families Citing this family (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10432726B2 (en) * 2005-09-30 2019-10-01 Pure Storage, Inc. Last-resort operations to save at-risk-data
US11272009B1 (en) * 2005-09-30 2022-03-08 Pure Storage, Inc. Managed data slice maintenance in a distributed storage system
US10353774B2 (en) * 2015-10-30 2019-07-16 International Business Machines Corporation Utilizing storage unit latency data in a dispersed storage network
US10235237B2 (en) 2011-09-06 2019-03-19 Intertnational Business Machines Corporation Decoding data streams in a distributed storage network
US8930649B2 (en) * 2011-09-06 2015-01-06 Cleversafe, Inc. Concurrent coding of data streams
US20190179696A1 (en) 2011-09-06 2019-06-13 International Business Machines Corporation Demultiplexing decoded data streams in a distributed storage network
US11907060B2 (en) 2011-09-06 2024-02-20 Pure Storage, Inc. Coding of data streams in a vast storage network
RU2015139057A (ru) 2015-09-14 2017-03-17 ИЭмСи КОРПОРЕЙШН Способ и система распределенного хранения данных
US10061697B2 (en) 2015-12-16 2018-08-28 EMC IP Holding Company LLC Garbage collection scope detection for distributed storage
US10133770B2 (en) 2015-12-16 2018-11-20 EMC IP Holding Company LLC Copying garbage collector for B+ trees under multi-version concurrency control
US10146600B2 (en) 2015-12-16 2018-12-04 EMC IP Holding Company LLC Mutable data objects content verification tool
US10067696B2 (en) 2015-12-18 2018-09-04 Emc Corporation Capacity exhaustion prevention for distributed storage
US10379780B2 (en) 2015-12-21 2019-08-13 EMC IP Holding Company LLC Statistics management for scale-out storage
US10291265B2 (en) 2015-12-25 2019-05-14 EMC IP Holding Company LLC Accelerated Galois field coding for storage systems
US10152248B2 (en) 2015-12-25 2018-12-11 EMC IP Holding Company LLC Erasure coding for elastic cloud storage
US10831381B2 (en) * 2016-03-29 2020-11-10 International Business Machines Corporation Hierarchies of credential and access control sharing between DSN memories
US10110258B2 (en) 2016-03-30 2018-10-23 EMC IP Holding Company LLC Accelerated erasure coding for storage systems
US10795872B2 (en) 2016-06-29 2020-10-06 EMC IP Holding Company LLC Incremental bloom filter rebuild for B+ trees under multi-version concurrency control
US10248326B2 (en) 2016-06-29 2019-04-02 EMC IP Holding Company LLC Incremental erasure coding for storage systems
US10152376B2 (en) * 2016-06-29 2018-12-11 EMC IP Holding Company LLC Data object recovery for storage systems
US10831742B2 (en) 2016-12-09 2020-11-10 EMC IP Holding Company LLC Data set verification
US10776322B2 (en) 2016-12-13 2020-09-15 EMC IP Holding Company LLC Transformation processing for objects between storage systems
US10564883B2 (en) 2016-12-13 2020-02-18 EMC IP Holding Company LLC Efficient migration to distributed storage
US10114698B2 (en) * 2017-01-05 2018-10-30 International Business Machines Corporation Detecting and responding to data loss events in a dispersed storage network
US9998147B1 (en) * 2017-02-27 2018-06-12 International Business Machines Corporation Method for using write intents in a distributed storage network
CN110545151B (zh) * 2018-05-28 2021-08-03 北京小米松果电子有限公司 音频端之间状态同步、发送音频数据包的方法及音频设备
US10783022B2 (en) 2018-08-03 2020-09-22 EMC IP Holding Company LLC Immediate replication for dedicated data blocks

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006319959A (ja) * 2005-04-11 2006-11-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd 無線基地局装置、端末装置及び無線通信方法

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0738539A (ja) * 1993-07-19 1995-02-07 Melco:Kk データ転送方法ならびにデータ送信装置および受信装置
US20030125040A1 (en) * 2001-11-06 2003-07-03 Walton Jay R. Multiple-access multiple-input multiple-output (MIMO) communication system
US8208364B2 (en) * 2002-10-25 2012-06-26 Qualcomm Incorporated MIMO system with multiple spatial multiplexing modes
CN101156335B (zh) * 2005-04-11 2012-03-21 松下电器产业株式会社 无线基站装置
JP4698346B2 (ja) 2005-09-06 2011-06-08 ソフトバンクBb株式会社 無線伝送システム、基地局及び無線伝送方法
US8347161B2 (en) * 2005-09-23 2013-01-01 Electronics And Telecommunications Research Institute MIMO system performing hybrid ARQ and retransmission method thereof
JP4356756B2 (ja) 2006-04-27 2009-11-04 ソニー株式会社 無線通信システム、並びに無線通信装置及び無線通信方法
JP4924106B2 (ja) * 2006-04-27 2012-04-25 ソニー株式会社 無線通信システム、並びに無線通信装置及び無線通信方法
JP4775288B2 (ja) 2006-04-27 2011-09-21 ソニー株式会社 無線通信システム、無線通信装置及び無線通信方法
US8102934B2 (en) * 2007-08-16 2012-01-24 Samsung Electronics Co., Ltd. Transmitting apparatus and method

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006319959A (ja) * 2005-04-11 2006-11-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd 無線基地局装置、端末装置及び無線通信方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010093712A (ja) 2010-04-22
US8532212B2 (en) 2013-09-10
US20100091897A1 (en) 2010-04-15
CN101729116B (zh) 2013-10-30
CN101729116A (zh) 2010-06-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4670934B2 (ja) 無線通信システム、無線通信装置、無線通信方法およびコンピュータプログラム
US10903891B2 (en) Communication apparatus, communication method, and communication system
JP5391816B2 (ja) 通信装置及び通信方法、コンピューター・プログラム、並びに通信システム
JP5138974B2 (ja) Mimo無線通信システム、mimo無線通信装置、および、無線通信方法
JP5413071B2 (ja) 通信装置及び通信方法、コンピューター・プログラム、並びに通信システム
WO2010128620A1 (ja) 通信装置及び通信方法、コンピューター・プログラム、並びに通信システム
JP5485870B2 (ja) 通信ネットワークに関する方法および構成
US20050220215A1 (en) Radio transmitting apparatus provided with transmitters and transmitting antennas
EP2005613A1 (en) Method for data transmission in a radio communication system as well as radio station and radio communications system
US20160014811A1 (en) Methods for Providing Concurrent Communications among Multiple Wireless Communications Devices
US9456452B2 (en) Scheduling method of multi-user multi-input multi-output communication system
JP5888376B2 (ja) 通信装置及び通信方法、並びに通信システム
US20230328594A1 (en) Communication device
JP6440075B2 (ja) 無線通信方法および無線通信装置
US20240171993A1 (en) Wireless communication device and method
JP5601398B2 (ja) 通信装置及び通信方法
WO2022268297A1 (en) Devices and methods for sounding for coordinated beamforming
JP5753519B2 (ja) 無線通信システム及び無線通信方法
CN115242580A (zh) 用于信道探测的设备和方法
Zhang et al. The One-Sender-Multiple-Receiver technique and downlink packet scheduling in wireless LANs

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100715

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100720

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100913

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101005

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101129

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101221

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110103

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140128

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees