JP4670298B2 - 駆動信号生成方法、印刷装置、及び印刷システム - Google Patents
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Description
インクを吐出させるための動作を行う素子に印加される駆動信号を生成情報に基づいて生成する駆動信号生成部に、前記素子に印加されない調整用信号を生成させる調整用信号生成ステップと、
前記調整用信号を計測する信号計測ステップと、
前記調整用信号の計測結果に基づいて前記生成情報を調整する生成情報調整ステップと、
調整後の前記生成情報に基づいて、前記駆動信号生成部に駆動信号を生成させる駆動信号生成ステップと、
を有する駆動信号生成方法である。
本明細書の記載、及び添付図面の記載により、少なくとも次のことが明らかにされる。
このような駆動信号生成方法によれば、第1駆動信号生成部と第2駆動信号生成部のばらつきが調整され、第1駆動信号と第2駆動信号の生成精度を高めることができる。
このような駆動信号生成方法によれば、増幅前駆動信号生成部に調整用信号を生成させるので、生成された調整用信号も増幅前のレベルとなる。このため、信号の扱いが容易になる。
このような駆動信号生成方法によれば、駆動信号と同様に増幅された調整用信号を計測の対象としているので、調整用信号を精度良く計測することができる。
このような駆動信号生成方法によれば、調整用信号の計測が容易である。
このような駆動信号生成方法によれば、計測に必要な構成を調整用信号計測装置に設ければ足りる。このため、計測対象となる装置(例えば、印刷装置)の構成を簡素化することができる。
このような駆動信号生成方法によれば、調整用信号をコントローラで計測するので、計測対象となる装置の出荷後においても、調整を行うことができる。
このような駆動信号生成方法によれば、複数の調整用信号を切り替えスイッチを介して選択するので、計測用の構成を共通化できる。
このような駆動信号生成方法によれば、単位信号の最高電圧に対応する生成情報に基づいて調整用信号が生成される。この最高電圧はインク量に対する影響が大きいので、この最高電圧を調整対象とすることにより、インク量を高い精度で調整できる。
このような駆動信号生成方法によれば、単位信号における開始電圧を基準に調整が行われるため、駆動信号の生成精度を高めることができる。特に、複数の駆動信号を切り替える構成では、切り替え時における電圧の変動を防止することができる。
このような駆動信号生成方法によれば、既述のほぼ全ての効果を奏するので、本発明の目的が最も有効に達成される。
<全体構成について>
まず、印刷装置を印刷システムとともに説明する。なお、印刷システムとは、印刷装置と、この印刷装置の動作を制御する印刷制御装置とを少なくとも含むシステムのことである。
<コンピュータ110の構成について>
図2Aは、コンピュータ110、及びプリンタ1の構成を説明するブロック図である。図2Bは、プリンタ1が有するメモリ63の一部分を模式的に説明する図である。
<プリンタ1の構成について>
次に、プリンタ1の構成について説明する。ここで、図3Aは、本実施形態のプリンタ1の構成を示す図である。図3Bは、本実施形態のプリンタ1の構成を説明する側面図である。なお、以下の説明では、図2Aも参照する。
用紙搬送機構20は、媒体を搬送させる媒体搬送部に相当する。この用紙搬送機構20は、用紙Sを印刷可能な位置に送り込んだり、この用紙Sを搬送方向に所定の搬送量で搬送させたりするものである。この搬送方向は、次に説明するキャリッジ移動方向と交差する方向である。そして、図3A及び図3Bに示すように、用紙搬送機構20は、給紙ローラ21と、搬送モータ22と、搬送ローラ23と、プラテン24と、排紙ローラ25とを有する。給紙ローラ21は、紙挿入口に挿入された用紙Sをプリンタ1内に自動的に送るためのローラであり、この例ではD形の断面形状をしている。搬送モータ22は、用紙Sを搬送方向に搬送させるためのモータであり、その動作は、プリンタ側コントローラ60によって制御される。搬送ローラ23は、給紙ローラ21によって送られてきた用紙Sを、印刷可能な領域まで搬送するためのローラである。この搬送ローラ23の動作も搬送モータ22によって制御される。プラテン24は、印刷中の用紙Sを、この用紙Sの裏面側から支持する部材である。排紙ローラ25は、印刷が終了した用紙Sを搬送するためのローラである。
キャリッジ移動機構30は、ヘッドユニット40が取り付けられたキャリッジCRをキャリッジ移動方向に移動させるためのものである。キャリッジ移動方向には、一側から他側への移動方向と、他側から一側への移動方向が含まれている。なお、ヘッドユニット40はヘッド41を有するので、キャリッジ移動方向はヘッド41の移動方向に相当し、キャリッジ移動機構30はヘッド41を移動方向に移動させるヘッド移動部に相当する。そして、このキャリッジ移動機構30は、キャリッジモータ31と、ガイド軸32と、タイミングベルト33と、駆動プーリー34と、従動プーリー35とを有する。キャリッジモータ31は、キャリッジCRを移動させるための駆動源に相当する。このキャリッジモータ31は、プリンタ側コントローラ60によって動作が制御される。そして、キャリッジモータ31の回転軸には、駆動プーリー34が取り付けられている。この駆動プーリー34は、キャリッジ移動方向の一端側に配置されている。駆動プーリー34とは反対側のキャリッジ移動方向の他端側には、従動プーリー35が配置されている。タイミングベルト33は、キャリッジCRに接続されているとともに、駆動プーリー34と従動プーリー35に架け渡されている。ガイド軸32は、キャリッジCRを移動可能な状態で支持する。このガイド軸32は、キャリッジ移動方向に沿って取り付けられている。従って、キャリッジモータ31が動作すると、キャリッジCRは、このガイド軸32に沿ってキャリッジ移動方向に移動する。
ヘッドユニット40は、インクを用紙Sに向けて吐出させるためのものである。ここで、図4は、ヘッドユニット40の分解斜視図である。図5は、ヘッド41の構造を説明する断面図である。
検出器群50は、プリンタ1の状況を監視するためのものである。図3A,図3B,図4に示すように、この検出器群50には、リニア式エンコーダ51、ロータリー式エンコーダ52、紙検出器53、紙幅検出器54、及びサーミスタ55等が含まれている。リニア式エンコーダ51は、キャリッジCR(ヘッド41,ノズルNz)のキャリッジ移動方向の位置を検出するためのものである。ロータリー式エンコーダ52は、搬送ローラ23の回転量を検出するためのものである。紙検出器53は、印刷される用紙Sの先端位置を検出するためのものである。紙幅検出器54は、印刷される用紙Sの幅を検出するためのものである。サーミスタ55は、前述したように、ヘッド制御基板44に設けられ、ヘッド41の周辺温度を検出するためのものである。
プリンタ側コントローラ60は、プリンタ1の制御を行うものである。そして、このプリンタ側コントローラ60は、生成情報の一種であるDAC値(デジタルアナログ変換値)を、駆動信号生成回路70に出力するコントローラに相当する。そして、プリンタ側コントローラ60は、DAC値を出力することにより、駆動信号生成回路70に駆動信号COM(第1駆動信号COM_A,第2駆動信号COM_B,図11Aを参照。)を生成させる。なお、DAC値、及び駆動信号COMについては、後で説明する。
駆動信号生成回路70は、共通に使用される駆動信号COMを生成する。本実施形態の駆動信号COMは、1つのノズル列に対応する全てのピエゾ素子417に対して共通に使用される。ここで、図6は、駆動信号生成回路70の構成を説明するブロック図である。
次に、この第1駆動信号生成部70Aの動作の具体例について説明する。ここで、図8Aは、生成される駆動信号COMの一部分を説明する図である。図8Bは、第1電流増幅回路72Aの出力電圧を、電圧V1から電圧V4まで降下させる動作を説明するための図である。
次に、第1電流増幅回路72Aについて説明する。ここで、図9は、電流増幅回路72A,72Bの構成を説明する図である。
次に、第2波形生成回路71B及び第2電流増幅回路72Bについて簡単に説明する。前述したように、第2波形生成回路71Bの構成は、第1波形生成回路71Aの構成と同じであり、第2電流増幅回路72Bの構成は、第1電流増幅回路72Aの構成と同じである。すなわち、第2波形生成回路71Bは、デジタルアナログ変換器711Bと、電圧増幅回路712Bとを有する。また、第2電流増幅回路72Bは、第2駆動信号COM_Bの電圧の変化に伴って発熱する第2トランジスタ対721Bを有する。そして、第2トランジスタ対721Bは、互いのエミッタ端子同士が接続されたNPN型のトランジスタQ1とPNP型のトランジスタQ2を有する。そして、デジタルアナログ変換器711Bの出力と電圧増幅回路712Bの入力との間には、計測用端子713Bが設けられる。これらの構成の内、デジタルアナログ変換器711Bは増幅前駆動信号生成部に相当する。また、電圧増幅回路712B及び第2電流増幅回路72Bは、信号増幅部に相当する。
次に、駆動信号生成回路70によって生成される駆動信号について説明する。例示した駆動信号生成回路70は、図11Aに示す第1駆動信号COM_Aと第2駆動信号COM_Bを生成する。すなわち、第1波形生成回路71Aは、第1のDAC値(第1生成情報に相当する。)に基づいて第1駆動信号COM_Aを生成する。また、第2波形生成回路71Bは、第2のDAC値(第2生成情報に相当する。)に基づいて第2駆動信号COM_Bを生成する。
次に、ヘッド制御部HCについて説明する。ここで、図10は、ヘッド制御部HCの構成を説明するブロック図である。図10に示すように、ヘッド制御部HCは、第1シフトレジスタ81Aと、第2シフトレジスタ81Bと、第1ラッチ回路82Aと、第2ラッチ回路82Bと、デコーダ83と、制御ロジック84と、防止回路85と、第1レベルシフタ86Aと、第2レベルシフタ86Bと、第1スイッチ87Aと、第2スイッチ87Bを備えている。制御ロジック84を除いた各部、すなわち、第1シフトレジスタ81Aと、第2シフトレジスタ81Bと、第1ラッチ回路82Aと、第2ラッチ回路82Bと、デコーダ83と、防止回路85と、第1レベルシフタ86Aと、第2レベルシフタ86Bと、第1スイッチ87Aと、第2スイッチ87Bは、それぞれピエゾ素子417毎に設けられる。そして、ピエゾ素子417はインクが吐出されるノズルNz毎に設けられるので、これらの各部もノズルNz毎に設けられる。
次に、このプリンタ1における階調制御について説明する。ここで、図11Aは、第1駆動信号COM_Aと、第2駆動信号COM_Bと、必要な制御信号を説明する図である。図11Bは、画素データ(階調値)と、波形部の選択パターンと、選択データを説明する図である。図12は、小ドットの形成時、中ドットの形成時、及び大ドットの形成時において、ピエゾ素子417に印加される波形部を説明する図である。この階調制御において、第1スイッチ87A及び第2スイッチ87Bは、前述したように、スイッチ制御信号に基づいて動作が制御される。
前述した構成を有するプリンタ1では、プリンタ側コントローラ60が、メモリ63に格納されたコンピュータプログラムに従って、制御対象部(用紙搬送機構20、キャリッジ移動機構30、ヘッドユニット40、駆動信号生成回路70)を制御する。従って、このコンピュータプログラムは、この制御を実行するためのコードを有する。そして、制御対象部を制御することで、用紙Sに対する印刷動作が行われる。
ここで、図13は、印刷動作を説明するフローチャートである。例示した印刷動作は、印刷命令の受信動作(S10)、給紙動作(S20)、ドット形成動作(S30)、搬送動作(S40)、排紙判断(S50)、排紙処理(S60)、及び印刷終了判断(S70)を有している。以下、各動作について、簡単に説明する。
給紙動作(S20)は、印刷対象となる用紙Sを移動させ、印刷開始位置(所謂頭出し位置)に位置決めする動作である。この動作において、プリンタ側コントローラ60は、搬送モータ22を駆動するなどして、給紙ローラ21や搬送ローラ23を回転させる。
ドット形成動作(S30)は、用紙Sにドットを形成するための動作である。この動作において、プリンタ側コントローラ60は、キャリッジモータ31を駆動したり、駆動信号生成回路70やヘッド41に対して制御信号を出力したりする。これにより、ヘッド41の移動中にノズルNzからインクが吐出され、用紙Sにドットが形成される。
搬送動作(S40)は、用紙Sを搬送方向へ移動させる動作である。この動作において、プリンタ側コントローラ60は、搬送モータ22を駆動して搬送ローラ23を回転させる。この搬送動作により、先程のドット形成動作によって形成されたドットとは異なる位置に、ドットを形成することができる。
排紙判断(S50)は、印刷対象となっている用紙Sに対する排出の要否を判断する動作である。この判断は、例えば、印刷データの有無に基づき、プリンタ側コントローラ60によって行われる。
排紙処理(S60)は、用紙Sを排出させる処理であり、先程の排紙判断で「排紙する」と判断されたことを条件に行われる。この場合、プリンタ側コントローラ60は、排紙ローラ25を回転させることで、印刷済みの用紙Sを外部に排出させる。
印刷終了判断(S70)は、印刷を続行するか否かの判断である。この判断も、プリンタ側コントローラ60によって行われる。
<駆動信号生成回路のばらつきについて>
ところで、以上の説明は、プリンタ1の構成を説明する目的で、駆動信号生成回路70が有する第1駆動信号生成部70Aの特性と、第2駆動信号生成部70Bの特性とが揃っていることを前提にして行っている。しかし、実際には、第1駆動信号生成部70Aの特性と、第2駆動信号生成部70Bの特性とがばらつくことがある。以下、この場合の問題点について説明する。ここで、図14Aは、第1駆動信号生成部70Aにて生成された駆動パルスを説明する図である。図14Bは、第1駆動信号生成部70Aにおける出力電圧の例を説明する図である。この図14Bの出力電圧は、図14Aの駆動パルスPS1に対応している。図14Cは、第2駆動信号生成部70Bにて生成された駆動パルスPS5を説明する図である。図14Dは、第2駆動信号生成部70Bにおける出力電圧の例を説明する図である。この図14Dの出力電圧は、図14Cの駆動パルスPS5に対応している。図14Eは、図14Aの駆動パルスPS1と図14Cの駆動パルスPS5を用いて形成されたドットDTの大きさの違いを説明する図である。
1.ピエゾ素子417に印加される第1駆動信号COM_A,第2駆動信号COM_BをDAC値(生成情報)に基づいて生成する駆動信号生成部70A,70Bに、ピエゾ素子417に印加されない調整用信号AS(第1調整用信号AS_A(図17A),第2調整用信号AS_B(図17B))を生成させる(調整用信号生成ステップ)。
2.駆動信号生成部70A,70Bに生成させた調整用信号ASを計測する(信号計測ステップ)。
3.調整用信号ASの計測結果に基づいて、DAC値を調整する(生成情報調整ステップ)。
4.調整後のDAC値に基づいて、駆動信号生成部70A,70Bに第1駆動信号COM_A,第2駆動信号COM_Bを生成させる(駆動信号生成ステップ)。
<調整値の設定に使用される機器について>
まず、調整値の設定に使用される機器について説明する。図15は、調整値の設定に使用される機器を説明するブロック図である。なお、既に説明された機器については、同じ符号を付しているので、説明を省略する。
次に、調整値設定処理について説明する。ここで、図16は、調整値設定処理の流れを示すフローチャートである。図17Aは、第1駆動信号生成部70Aに生成させる第1調整用信号AS_Aを説明する図である。図17Bは、第2駆動信号生成部70Bに生成させる第2調整用信号AS_Bを説明する図である。
このようにして、メモリ63の調整値記憶領域63cに記憶された調整値は、出荷後の本印刷で使用される。ここで、図18は、本印刷における駆動信号COMの調整を説明する図である。図19は、本印刷時におけるドットの大きさを示す図である。
ところで、前述した第1実施形態では、第1駆動信号生成部70Aのデジタルアナログ変換器711A、及び第2駆動信号生成部70Bのデジタルアナログ変換器711Bに、調整用信号ASを生成させていた。しかし、この構成に限定されるものではない。例えば、信号増幅部としての、電圧増幅回路712A,712B及び電流増幅回路72A,72Bに、調整用信号ASを生成させてもよい。以下、このように構成した第2実施形態について説明する。ここで、図20は、第2実施形態の構成を説明するブロック図である。
ところで、前述した第1実施形態及び第2実施形態の何れも、調整用信号ASの計測や調整値の設定は、調整値設定装置200を用いて行われていた。この点に関し、調整用信号ASの計測や調整値の設定を、プリンタ1が有するプリンタ側コントローラ60で行わせてもよい。以下、このように構成した第3実施形態について説明する。ここで、図21は、第3実施形態の構成を説明するブロック図である。図22は、印刷動作に関連して行われる駆動信号COMの調整動作を説明するフローチャートである。
上記の各実施形態は、主としてプリンタ1を有する印刷システム100について記載されているが、その中には、単位信号(駆動パルス)の調整方法や印刷制御方法等の開示が含まれている。また、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
第3実施形態において、第1調整用信号AS_Aは第1アナログデジタル変換器65Aにてデジタル変換され、第2調整用信号AS_Bは第2アナログデジタル変換器65Bにてデジタル変換されていた。この点に関し、切り替えスイッチを切り替えて、第1調整用信号AS_Aと第2調整用信号AS_Bとを順次計測させるようにしてもよい。ここで、図24は、プリンタ側コントローラ60に切り替えスイッチを設けた実施形態を説明する図である。
前述した第1実施形態〜第3実施形態では、第1調整用信号AS_Aと第2調整用信号AS_Bの両方を設計上の電圧値に揃えるようにしていたが、この方法に限定されない。一方の調整用信号を他方の調整用信号に揃えるようにしてもよい。
生成情報に関しても、前述したDAC値に限られない。例えば更新周期τ毎の電圧変化量を示す変化量情報であってもよい。また、電圧以外の要素、例えば電流を計測してもよい。
前述の実施形態では、ピエゾ素子417を用いてインクを吐出させていた。しかし、インクを吐出させるための素子は、ピエゾ素子417に限られるものではない。例えば、発熱素子や磁歪素子等、インクを吐出させるための動作を実行である素子ならば使用することができる。
前述した実施形態では、第1駆動信号COM_Aと第2駆動信号COM_Bからなる2種類の駆動信号COMを出力するプリンタ1を例に挙げたが、この構成に限定されるものではない。すなわち、3種類以上の駆動信号COMを同時に生成可能なプリンタであっても、1種類の駆動信号COMを生成可能なプリンタであっても、同様に調整することができる。
前述の実施形態は、プリンタ1の実施形態であったので、染料インク又は顔料インクをノズルNzから吐出させていた。しかし、ノズルNzから吐出させるインクは、このようなインクに限られるものではない。
また、前述の実施形態では、プリンタ1が説明されていたが、これに限られるものではない。例えば、カラーフィルタ製造装置、染色装置、微細加工装置、半導体製造装置、表面加工装置、三次元造形機、液体気化装置、有機EL製造装置(特に高分子EL製造装置)、ディスプレイ製造装置、成膜装置、DNAチップ製造装置などのインクジェット技術を応用した各種の記録装置に、本実施形態と同様の技術を適用しても良い。また、これらの方法や製造方法も応用範囲の範疇である。
23 搬送ローラ,24 プラテン,25 排紙ローラ,
30 キャリッジ移動機構,31 キャリッジモータ,32 ガイド軸,
33 タイミングベルト,34 駆動プーリー,35 従動プーリー,
40 ヘッドユニット,41 ヘッド,41A 流路ユニット,
411 ノズルプレート,412 貯留室形成基板,412a インク貯留室,
413 供給口形成基板,413a インク供給口,
41B アクチュエータユニット,414 圧力室形成基板,414a 圧力室,
415 振動板,416 蓋部材,416a 供給側連通口,417 ピエゾ素子,
42 針側ケース部材,43 ヘッド側ケース部材,44 ヘッド制御基板,
45 ヘッド側配線部材,50 検出器群,51 リニア式エンコーダ,
52 ロータリー式エンコーダ,53 紙検出器,54 紙幅検出器,
55 サーミスタ,60 プリンタ側コントローラ,61 インタフェース部,
62 CPU,63 メモリ,64 制御ユニット,
65A 第1アナログデジタル変換器,65B 第2アナログデジタル変換器,
65C アナログデジタル変換器,66 マルチプレクサ,70 駆動信号生成回路,
70A 第1駆動信号生成部,71A 第1波形生成回路,
711A デジタルアナログ変換器,712A 電圧増幅回路,713A 計測用端子,
72A 第1電流増幅回路,721A 第1トランジスタ対,722A 計測用端子,
70B 第2駆動信号生成部,71B 第2波形生成回路,
711B デジタルアナログ変換器,712B 電圧増幅回路,713B 計測用端子,
72B 第2電流増幅回路,721B 第2トランジスタ対,722B 計測用端子,
81A 第1シフトレジスタ,81B 第2シフトレジスタ,82A 第1ラッチ回路,
82B 第2ラッチ回路,83 デコーダ,84 制御ロジック,85 防止回路,
86A 第1レベルシフタ,86B 第2レベルシフタ,
87A 第1スイッチ,87B 第2スイッチ,
100 印刷システム,110 コンピュータ,110A コンピュータ,
111 ホスト側コントローラ,112 インタフェース部,113 CPU,
114 メモリ,120 表示装置,130 入力装置,131 キーボード,
132 マウス,140 記録再生装置,141 フレキシブルディスクドライブ装置,
142 CD−ROMドライブ装置,200 調整値設定装置,
201 プリンタ側インタフェース部,202 プローブ側インタフェース部,
203 アナログデジタル変換部,204 CPU,205 メモリ,
211 計測用プローブ,S 用紙,CTR コントローラ基板,HC ヘッド制御部,
Nz ノズル,Q1 NPN型のトランジスタ,Q2 PNP型のトランジスタ,
COM_A 第1駆動信号,COM_B 第2駆動信号,LAT ラッチ信号,
CH_A 第1チェンジ信号,CH_B 第2チェンジ信号,PS 駆動パルス,
Vh 駆動電圧,Vhs 基準駆動電圧,VH 最高電圧,Vc 基準電圧,
VC 中間電圧,CTL_A 制御信号線群,CTL_B 制御信号線群,
AS 調整用信号,
AS_A,AS_A´ 第1調整用信号,
AS_B,AS_B´ 第2調整用信号,
pVH_A 第1調整用信号の電圧,
pVH_B 第2調整用信号の電圧
Claims (12)
- インクを吐出させるための動作を行う素子に印加される駆動信号を生成情報に基づいて生成する駆動信号生成部に、前記素子に印加されない調整用信号を生成させる調整用信号生成ステップと、
前記調整用信号を計測する信号計測ステップと、
前記調整用信号の計測結果に基づいて前記生成情報を調整する生成情報調整ステップと、
調整後の前記生成情報に基づいて、前記駆動信号生成部に駆動信号を生成させる駆動信号生成ステップと、
を有する駆動信号生成方法であって、
前記調整用信号生成ステップでは、
第1駆動信号を第1生成情報に基づいて生成する第1駆動信号生成部と前記素子との間に設けられた第1スイッチと、第2駆動信号を第2生成情報に基づいて生成する第2駆動信号生成部と前記素子との間に設けられた第2スイッチとをともにオフ状態にさせ、
前記第1駆動信号生成部に第1調整用信号を生成させることと、前記第2駆動信号生成部に第2調整用信号を生成させることとを同時に行い、
前記信号計測ステップでは、
前記第1調整用信号と前記第2調整用信号とを計測し、
前記生成情報調整ステップでは、
前記第1調整用信号の計測結果と前記第2調整用信号の計測結果に基づいて、第1生成情報及び第2生成情報を調整し、
前記駆動信号生成ステップでは、
調整後の第1生成情報に基づいて、前記第1駆動信号生成部に前記第1駆動信号を生成させ、調整後の前記第2生成情報に基づいて、前記第2駆動信号生成部に前記第2駆動信号を生成させる、駆動信号生成方法。 - 請求項1に記載の駆動信号生成方法であって、
前記調整用信号生成ステップでは、
前記生成情報に基づいて増幅前の増幅前駆動信号を生成する、前記駆動信号生成部の増幅前駆動信号生成部に、前記調整用信号を生成させ、
前記信号計測ステップでは、
前記増幅前駆動信号生成部で生成された前記調整用信号を計測する、駆動信号生成方法。 - 請求項1に記載の駆動信号生成方法であって、
前記調整用信号生成ステップでは、
前記生成情報に基づいて生成された増幅前駆動信号を増幅する、前記駆動信号生成部の信号増幅部に、前記調整用信号を生成させ、
前記信号計測ステップでは、
前記信号増幅部で生成された前記調整用信号を計測する、駆動信号生成方法。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載の駆動信号生成方法であって、
前記信号計測ステップでは、
前記調整用信号の電圧を計測する、駆動信号生成方法。 - 請求項1から請求項4のいずれかに記載の駆動信号生成方法であって、
前記信号計測ステップでは、
前記調整用信号を、調整用信号計測装置で計測する、駆動信号生成方法。 - 請求項1から請求項4のいずれかに記載の駆動信号生成方法であって、
前記信号計測ステップでは、
前記調整用信号を、前記生成情報を出力するコントローラで計測する、駆動信号生成方法。 - 請求項1から請求項4のいずれかに記載の駆動信号生成方法であって、
前記信号計測ステップでは、
前記第1駆動信号生成部に生成させた第1調整用信号、及び、前記第2駆動信号生成部に生成させた第2調整用信号を切り替えスイッチを介して順次選択し、前記第1生成情報及び第2生成情報を出力するコントローラで計測する、駆動信号生成方法。 - 請求項1から請求項7のいずれかに記載の駆動信号生成方法であって、
前記調整用信号生成ステップでは、
前記素子の動作開始から終了までを規定するための単位信号における、最高電圧に対応する生成情報に基づき、前記調整用信号を生成させる、駆動信号生成方法。 - 請求項1から請求項7のいずれかに記載の駆動信号生成方法であって、
前記調整用信号生成ステップでは、
前記素子の動作開始から終了までを規定するための単位信号における、開始電圧に対応する生成情報に基づき、前記調整用信号を生成させる、駆動信号生成方法。 - (a)インクを吐出させるための動作を行う素子に印加される第1駆動信号を第1生成情報に基づいて生成する第1駆動信号生成部の、前記第1生成情報に基づいて増幅前の増幅前駆動信号を生成する増幅前駆動信号生成部、又は、前記増幅前駆動信号を増幅する信号増幅部に、前記素子の動作開始から終了までを規定するための単位信号における最高電圧又は開始電圧に対応する生成情報に基づき、前記素子に印加されない第1調整用信号を生成させ、且つ、
前記素子に印加される第2駆動信号を第2生成情報に基づいて生成する第2駆動信号生成部の、前記第2生成情報に基づいて増幅前の増幅前駆動信号を生成する増幅前駆動信号生成部、又は、前記増幅前駆動信号を増幅する信号増幅部に、前記素子の動作開始から終了までを規定するための単位信号における最高電圧又は開始電圧に対応する生成情報に基づき、前記素子に印加されない第2調整用信号を生成させる、調整用信号生成ステップと、
(b)前記第1駆動信号生成部の前記増幅前駆動信号生成部、又は、前記信号増幅部で生成された第1調整用信号の電圧と、前記第2駆動信号生成部の前記増幅前駆動信号生成部、又は、前記信号増幅部で生成された前記第2調整用信号の電圧とを、調整用信号計測装置で計測し、又は、切り替えスイッチを介して順次選択して、前記生成情報を出力するコントローラで計測する、信号計測ステップと、
(c)前記第1調整用信号の計測結果に基づいて第1生成情報を調整し、前記第2調整用信号の計測結果に基づいて第2生成情報を調整する、生成情報調整ステップと、
(d)調整後の前記第1生成情報に基づいて、前記第1駆動信号生成部に前記第1調整用信号を生成させ、調整後の前記第2生成情報に基づいて、前記第2駆動信号生成部に前記第2調整用信号を生成させる、駆動信号生成ステップと、
を有する駆動信号生成方法。 - (A)インクを吐出させるための動作を行う素子と、
(B)前記素子に印加される駆動信号を生成情報に基づいて生成する駆動信号生成部と、
(C)前記駆動信号生成部に前記素子に印加されない調整用信号を生成させ、
生成された前記調整用信号に基づいて前記生成情報を調整し、
調整後の前記生成情報に基づいて、前記駆動信号生成部に駆動信号を生成させるコントローラと、
を有する印刷装置であって、
前記コントローラは、
第1駆動信号を第1生成情報に基づいて生成する第1駆動信号生成部と前記素子との間に設けられた第1スイッチと、第2駆動信号を第2生成情報に基づいて生成する第2駆動信号生成部と前記素子との間に設けられた第2スイッチとをともにオフ状態にさせ、
前記第1駆動信号生成部に第1調整用信号を生成させることと、前記第2駆動信号生成部に第2調整用信号を生成させることとを同時に行い、
前記第1調整用信号と前記第2調整用信号とを計測し、
前記第1調整用信号の計測結果と前記第2調整用信号の計測結果に基づいて、第1生成情報及び第2生成情報を調整し、
調整後の第1生成情報に基づいて、前記第1駆動信号生成部に前記第1駆動信号を生成させ、調整後の前記第2生成情報に基づいて、前記第2駆動信号生成部に前記第2駆動信号を生成させる、印刷装置。 - 印刷装置と前記印刷装置を制御する印刷制御装置とを有する印刷システムであって、
前記印刷装置は、
(A)インクを吐出させるための動作を行う素子と、
(B)前記素子に印加される駆動信号を生成情報に基づいて生成する駆動信号生成部と、
(C)前記駆動信号生成部に前記素子に印加されない調整用信号を生成させ、
生成された前記調整用信号に基づいて前記生成情報を調整し、
調整後の前記生成情報に基づいて、前記駆動信号生成部に駆動信号を生成させるコントローラと、
を有する印刷システムであって、
前記コントローラは、
第1駆動信号を第1生成情報に基づいて生成する第1駆動信号生成部と前記素子との間に設けられた第1スイッチと、第2駆動信号を第2生成情報に基づいて生成する第2駆動信号生成部と前記素子との間に設けられた第2スイッチとをともにオフ状態にさせ、
前記第1駆動信号生成部に第1調整用信号を生成させることと、前記第2駆動信号生成部に第2調整用信号を生成させることとを同時に行い、
前記第1調整用信号と前記第2調整用信号とを計測し、
前記第1調整用信号の計測結果と前記第2調整用信号の計測結果に基づいて、第1生成情報及び第2生成情報を調整し、
調整後の第1生成情報に基づいて、前記第1駆動信号生成部に前記第1駆動信号を生成させ、調整後の前記第2生成情報に基づいて、前記第2駆動信号生成部に前記第2駆動信号を生成させる、印刷システム。
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