JP4670274B2 - 液体噴射装置の記録媒体搬送体、液体噴射装置 - Google Patents

液体噴射装置の記録媒体搬送体、液体噴射装置 Download PDF

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Description

本発明は、液体噴射装置の記録媒体搬送体、液体噴射装置に関する。
従来、液体噴射装置の1つとして、液体噴射ヘッドとしての記録ヘッドのノズルから、ターゲットとしての記録媒体に向けてインクを吐出し、ドットを形成することで画像等の記録を行うインクジェット式記録装置が広く知られている。
このようなインクジェット式記録装置の中には、記録ヘッドのノズルの状態、又は記録される画像の画質等を検査し、良好な記録品質を確保するものが提案されていた。(例えば、特許文献1。)。
特許文献1に記載のインクジェット記録装置では、記録媒体の余白に、記録ヘッドのノズルからインクを吐出させテストパターンを形成させていた。そして、インクジェット式記録装置は、センサを介してテストパターンから色ムラを読み取り、インクの吐出量を調整していた。
特開平7−137290号公報
しかしながら、上述した特許文献1のインクジェット式記録装置では、記録媒体の余白にテストパターンを形成するため、記録媒体に形成される画像とともに、このテストパターンが残っていた。このため、テストパターンによって、記録媒体に形成される画像の美観を損なう虞があった。また、別途、テストパターン形成用の記録媒体を用いることが考えられるが、近年要望されているインクジェット式記録装置の低コスト化を実現する上で問題となっていた。
本発明は、上記問題点を解消するためになされたものであって、その目的は、記録される画像等の美観を向上することができる液体噴射装置の記録媒体搬送手段、液体噴射装置及び液体噴射装置の駆動方法を提供することにある。
本発明の液体噴射装置の記録媒体搬送体は、複数のノズルから記録媒体に液体を噴射する液体噴射ヘッドに、同記録媒体を載置して搬送手段にて搬送される液体噴射装置の記録媒体搬送体であって、前記記録媒体搬送体は、前記液体を着弾させることで、前記複数のノズルに対応したテストパターンを形成させるテストパターン形成部を備え、前記テストパターン形成部は、前記テストパターンが形成される上面が、前記載置された記録媒体における印刷面から離間している。
これによれば、記録媒体搬送体は、液体を着弾させることでテストパターンを形成させるテストパターン形成部を備えた。これによって、搬送手段によって記録媒体が記録媒体搬送体を介して搬送されるように構成された液体噴射装置では、テストパターン形成用の記録媒体を用意する必要がないので、ランニングコストの低減を実現することができる。また、テストパターン形成部にテストパターンを形成することで、記録媒体にテストパターンを形成させることがない。従って、例えば、記録媒体として印刷用紙等を採用し、液体噴射装置に画像等を形成させる場合には、形成される画像等の美観を向上させることができる。
本発明の液体噴射装置は、記録媒体に複数のノズルから液体を噴射する液体噴射ヘッドと、前記記録媒体を載置して搬送手段にて搬送され、前記記録媒体を前記液体噴射ヘッドに相対向するように案内する記録媒体搬送体とを備えた液体噴射装置であって、前記記録媒体搬送体は、前記液体を着弾させることで、前記複数のノズルに対応したテストパターンを形成させるテストパターン形成部と、前記テストパターン形成部に形成された前記テストパターンを消去する消去手段とを備え、前記消去手段は、前記液体噴射ヘッドから前記記録媒体への前記液体の吐出が完了したときには、前記テストパターン形成部に形成された前記テストパターンの消去が完了するように構成された。
これによれば、液体噴射装置の記録媒体搬送体は、液体を着弾させることでテストパターンを形成させるテストパターン形成部を備えた。従って、液体噴射装置は、テストパターン形成用の記録媒体を用意する必要がないので、ランニングコストの低減を実現することができる。また、記録媒体として印刷用紙等を採用し、液体噴射装置に画像等を形成させる場合、液体噴射装置は、記録媒体にテストパターンを形成することなく画像を形成できる。この結果、液体噴射装置は、形成される画像等の美観を向上させることができる。
また、これによれば、液体噴射装置は、テストパターン形成部に形成された前記テストパターンを消去手段によって消去する。従って、液体噴射装置は、前記テストパターンを払拭等によって消去する手間を低減することができる。
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図1〜図7に従って説明する。
図1に示すように、記録媒体搬送体としての搬送トレイ1は、略長方形の平板状に形成された本体2を備えている。本体2の正面3には、円形状の載置部4が凹設されている。載置部4の底面5の中心位置には、円環状の溝部6が設けられている。この溝部6を形成することで、底面5の溝部6内側には、円柱状の台座7が形成されている。台座7の中心位置には、円柱状の挿入部8が突設されている。そして、載置部4には、図3に示すように、CD−R、DVD−R等の記録媒体としてのメディアMが収容されるようになっている。このメディアMは、円盤状に形成されていて、データを記憶するための図示しない記憶面と、記憶面と対向する側に印刷面Maを備えている。印刷面Maには、画像又はタイトル等が印刷されるようになっている。また、メディアMの中心には、貫通孔9が貫通形成されている。メディアMは、搬送トレイ1の挿入部8を貫通孔9に挿入させることで、載置部4に位置決めされる。そして、メディアMは、印刷面Maを上面に向けて搬送トレイ1に取着されるようになっている。
一方、図2に示すように、搬送トレイ1の載置部4の底面5には、前記溝部6及び台座7の一部がかかるように挿通孔10が貫通形成されている。挿通孔10は、指等が挿入可能な大きさであって、搬送トレイ1の底面11側から指等を挿入することで、載置部4に載置されたメディアMを押し上げて、載置部4から取り外すことができるようになっている。
他方、本体2の正面3の先端部側には、略長方形状の収容部12が凹設されている。収
容部12には、平板状に形成されたテストパターン形成部としてのパターン印刷部材13が着脱可能に収容されている。パターン印刷部材13の上面13aには、テフロン(登録商標)加工等の撥液処理(撥水処理)が施されている。そして、パターン印刷部材13の上面13aは、パターン印刷部材13が収容部12に収容されると、本体2の正面3と同一水平面上に位置決めされる。
次に、上述したメディアMの印刷面Maに画像等を印刷する液体噴射装置としてのプリンタについて、図3に従って説明する。
図3に示すように、プリンタ21は、略直方体形状のフレーム22を備えている。フレーム22の前面23には、長方形状の第1開口部24が設けられている。第1開口部24は、上述した搬送トレイ1をフレーム22内に搬入するためのものである。フレーム22の前後方向の長さは、搬送トレイ1に比べて長く形成されている。そして、フレーム22は、搬入される搬送トレイ1を収容できる容積に形成されている。フレーム22内には、第1開口部24に沿って、その長手方向(左右方向)にプラテン25が配設されている。プラテン25は、第1開口部24から挿入される搬送トレイ1を支持する。
フレーム22内の図3に示す手前側であって第1開口部24付近には、左右一対の第1駆動ローラ26が配設されている。第1駆動ローラ26は、第1開口部24から挿入される搬送トレイ1の底面11を支持する。左右一対の第1駆動ローラ26は、フレーム22内に設けられた駆動モータ27と、図示しない駆動機構を介して駆動連結されていて、駆動モータ27の正逆転駆動によって正逆回転する。そして、第1駆動ローラ26は、正回転すると第1開口部24から搬入される搬送トレイ1をプラテン25上に搬送し、逆回転すると搬送トレイ1をプラテン25上から第1開口部24を介してフレーム22外へ搬出するようになっている。また、フレーム22内には、左右一対の第1従動ローラ28が、第1駆動ローラ26とそれぞれ相対向するように配設されている。左右一対の第1従動ローラ28は、対応する第1駆動ローラ26によって搬送される搬送トレイ1の正面3の左右両縁部とそれぞれ当接し、搬送トレイ1を第1駆動ローラ26に対して押し付けて位置決めするようになっている。そして、第1従動ローラ28は、搬送トレイ1の搬送に伴って、搬送トレイ1に当接しながら回転する。このとき、第1従動ローラ28は、搬送される搬送トレイ1のパターン印刷部材13及び載置部4に収容されるメディアMに接触しないようになっている。
一方、フレーム22内の図3に示す奥側(後側)であってプラテン25付近には、左右一対の第2駆動ローラ29が配設されている。左右一対の第2駆動ローラ29は、第1駆動ローラ26によってプラテン25側から搬送される搬送トレイ1の底面11を支持するものである。そして、左右一対の第2駆動ローラ29は、前記駆動モータ27と、図示しない駆動機構を介して駆動連結されている。第2駆動ローラ29は、駆動モータ27の正逆転駆動によって、第1駆動ローラ26と同じタイミングで正逆回転する。これによって、第2駆動ローラ29は、正回転すると第1駆動ローラ26によってプラテン25に搬送される搬送トレイ1を、さらにフレーム22内の奥側に搬送する。また、第2駆動ローラ29は、逆回転すると搬送トレイ1をフレーム22内の奥側から第1駆動ローラ26側へ搬送するようになっている。
また、フレーム22内には、左右一対の第2従動ローラ30が、左右一対の第2駆動ローラ29とそれぞれ相対向するように配設されている。左右一対の第2従動ローラ30は、対応する第2駆動ローラ29によって搬送される搬送トレイ1の正面3の縁部と当接し、搬送トレイ1を第2駆動ローラ29に対して押し付けて位置決めするようになっている。そして、これら第2従動ローラ30は、搬送トレイ1の搬送に伴って、搬送トレイ1に当接しながら回転する。このとき、第2従動ローラ30は、搬送される搬送トレイ1のパターン印刷部材13及び載置部4に収容されるメディアMに接触しないようになっている
。従って、第1及び第2駆動ローラ26,29、第1及び第2従動ローラ28,30、駆動モータ27は、搬送手段を構成している。
他方、フレーム22内には、プラテン25と平行となるようにガイド部材31が架設されている。ガイド部材31には、ガイド部材31に沿って移動可能なキャリッジ32が挿通支持されている。キャリッジ32には、図示しないタイミングベルトを介してキャリッジモータ39(図6参照)が駆動連結されている。そして、キャリッジ32は、キャリッジモータ39が駆動すると、ガイド部材31に案内されてプラテン25と平行(主走査方向)に往復移動するようになっている。キャリッジ32には、液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド33が設けられている。図4に示すように、記録ヘッド33は、プラテン25と対向するノズル形成面33aを有していて、同ノズル形成面33aには、吐出するインクの種類に対応して設けられた複数のノズルN1〜N6が形成されている。各ノズルN1〜N6は、それぞれ副走査方向に並設され、それぞれノズル列NL1〜NL6を形成している。
キャリッジ32には、インクカートリッジ34が着脱可能に装填されている。インクカートリッジ34は、図示しないが6つのインクカートリッジから構成されていて、それぞれ図示しない貯留室内に、液体としてのインク(本実施形態では、ブラック、シアン、マゼンタ、イエロー、ライトシアン、ライトマゼンタ)が貯留されている。各インクは、記録ヘッド33内に設けられた図示しない圧電素子によって加圧されて、対応するノズルN1〜N6からそれぞれ吐出される。本実施形態では、ノズルN1からはブラックが、ノズルN2からはシアンがそれぞれ吐出される。また、ノズルN3からはマゼンタが、ノズルN4からはイエローが吐出される。さらに、ノズルN5からはライトシアンが、ノズルN6からはライトマゼンタが吐出されるようになっている。
このように構成されたプリンタ21では、キャリッジ32をガイド部材31に沿って往復移動させるとともに、記録ヘッド33の各ノズルN1〜N6からインク滴を吐出させることで、搬送トレイ1に取着されるメディアMの印刷面Maにドットを形成し、画像又はタイトル等を印刷するようになっている。さらに、図5に示すように、プリンタ21は、搬送トレイ1のパターン印刷部材13に予め定めた第1〜第6ドットパターンDP1〜DP6を印刷する。
図6に示すように、キャリッジ32には、プラテン25に対向するように検出手段を構成するリーダRが設けられている。リーダRは、光源及び撮像素子等を備えていて、光源からプラテン25に搬送される搬送トレイ1のパターン印刷部材13に光を照射し、その反射光を撮像素子にて検出することで、第1〜第6ドットパターンDP1〜DP6を読み取るようになっている。
また、プリンタ21のフレーム22内の第1開口部24付近には、第1センサS1が設けられている。この第1センサS1は、第1開口部24から搬入される搬送トレイ1を検出するようになっている。
プリンタ21では、フレーム22内のキャリッジ32を移動させ印刷するための領域を印刷領域としている。さらに、プリンタ21では、記録ヘッド33のクリーニング操作時にキャリッジ32を退避させるための領域を非印刷領域としている。非印刷領域には、図3に示すように、非印刷領域に退避してくるキャリッジ32の記録ヘッド33を、クリーニング等のメンテナンスをするメンテナンス手段としてのメンテナンスユニット35が設けられている。メンテナンスユニット35は、記録ヘッド33のノズル形成面33aを封止し各ノズルN1〜N6から排出されるインクを受け止めるキャップ部材36、ノズル形成面33aを払拭するワイパ部材37を備えている。キャップ部材36は、ノズル形成面
33aを封止した状態で、図示しない吸引ポンプにて生成される負圧を各ノズルN1〜N6に供給し、インクを吸引して各ノズルN1〜N6の目詰まりを解消する。そして、キャップ部材36は、各ノズルN1〜N6から排出されるインクを、図示しない廃インクタンクに排出させるようになっている。ワイパ部材37は、キャップ部材36によるインクの吸引が完了し、印刷領域に移動するキャリッジ32の記録ヘッド33のノズル形成面33aに当接し払拭するようになっている。
フレーム22内の図3に示す奥側(後側)であってキャリッジ32の付近には、消去手段としてのクリーニング部材38が設けられている。クリーニング部材38は、ゴム等の可撓性部材、又はスポンジ等の多孔質部材から構成される当接部38aを備えている。クリーニング部材38の当接部38aは、第1及び第2駆動ローラ26,29によって搬送される搬送トレイ1のパターン印刷部材13の上面13aと摺接可能となっている。そして、図6に示すように、クリーニング部材38の当接部38aから記録ヘッド33の後端部までの前後方向の距離D1は、搬送トレイ1の収容部12の基端部(載置部4側)から載置部4の基端部(第1開口部24側)までの距離D2と等しくなっている。
次に、上述したプリンタ21の電気的構成及び印刷動作について図6に従って説明する。
図6に示すように、プリンタ21は、フレーム22内に制御部40を備えている。制御部40は、検出手段を構成するCPU41、メモリ42、入出力回路43を備えている。制御部40のCPU41は、メモリ42に予め記憶された制御プログラムに基づいて、メモリ42、入出力回路43を制御しプリンタ21を駆動制御するようになっている。
CPU41は、入出力回路43から駆動モータ27に第1駆動電流Iaを出力させ、駆動モータ27を駆動制御するようになっている。CPU41は、駆動モータ27を駆動制御することで、第1及び第2駆動ローラ26,29の回転駆動を制御し、前記第1開口部24からフレーム22内に搬入される搬送トレイ1の搬送及び位置決めを行うようになっている。CPU41は、入出力回路43から前記キャリッジモータ39に第2駆動電流I
bを出力させ、キャリッジモータ39を駆動制御するようになっている。CPU41は、キャリッジモータ39を駆動制御することで、キャリッジ32の主走査方向の移動を制御するようになっている。また、CPU41は、入出力回路43から記録ヘッド33の圧電素子に第1駆動電圧Vを出力させ、圧電素子を駆動制御するようになっている。そして、CPU41は、記録ヘッド33の各ノズルN1〜N6からのインクの吐出を制御するようになっている。
一方、入出力回路43には、キャリッジ32に設けたリーダRから第1検出信号SG1が入力される。そして、CPU41は、この第1検出信号SG1に基づいて画像認識を行う。つまり、CPU41は、搬送トレイ1のパターン印刷部材13に印刷された画像をリーダRにて読み取り、その印刷された画像のパターンを認識する。CPU41は、メモリ42に記憶した図5に示すパターン印刷部材13に印刷される予め定めた第1〜第6ドットパターンDP1〜DP6のデータを読み出す。そして、CPU41は、予め定めた第1〜第6ドットパターンDP1〜DP6と実際にパターン印刷部材13に印刷された第1〜第6ドットパターンDP1〜DP6と比較するようになっている。
さらに、入出力回路43には、フレーム22内の第1開口部24付近に設けられた第1センサS1から第2検出信号SG2が入力される。第1センサS1は、第1開口部24から搬送トレイ1が搬入されると、これを検出し第2検出信号SG2を入出力回路43に出力するようになっている。CPU41は、入出力回路43に出力された第2検出信号SG2に基づいて、フレーム22内に搬送トレイ1が搬入されたことを判定する。そして、CPU41は、この判定に基づいて入出力回路43から駆動モータ27に第1駆動電流Ia
を出力させて第1及び第2駆動ローラ26,29を正回転駆動し、挿入された搬送トレイ1をフレーム22内のプラテン25上に搬送するようになっている。
また、反対に、第1センサS1は、第1開口部24からフレーム22外へ、搬送トレイ1が搬出されると、これを検出し第2検出信号SG2を入出力回路43に出力するようになっている。CPU41は、この第2検出信号SG2に基づいて、フレーム22外に搬送トレイ1が搬出されたことを判定する。そして、CPU41は、入出力回路43から駆動モータ27への第1駆動電流Iaの出力を停止し、第1及び第2駆動ローラ26,29の回転駆動を停止させるようになっている。
このように構成された制御部40のCPU41は、メディアMの印刷面Maに画像等を印刷する際には、その前段階として、パターン印刷部材13の上面13aに、記録ヘッド33の各ノズルN1〜N6からインクを吐出させて予め定めた第1〜第6ドットパターンDP1〜DP6を印刷させるようになっている。
詳しくは、制御部40のCPU41は、上述したように、第1開口部24から搬送トレイ1が搬入されると、第1駆動ローラ26を正回転駆動させ搬送トレイ1をプラテン25上に搬送させる。CPU41は、プラテン25上に搬送される搬送トレイ1のパターン印刷部材13が記録ヘッド33と相対向すると、入出力回路43を介して駆動モータ27を駆動停止させる。これによって、CPU41は、第1及び第2駆動ローラ26,29の回転駆動を停止させ、搬送トレイ1の搬送を停止し、搬送トレイ1をプラテン25上に位置決めさせる。
CPU41は、搬送トレイ1がプラテン25上に位置決めされると、予め定めた第1〜第6ドットパターンDP1〜DP6を印刷すべく、入出力回路43を介してキャリッジモータ39を駆動させて、キャリッジ32を主走査方向に往復移動させる。CPU41は、入出力回路43から記録ヘッド33の圧電素子に第1駆動電圧Vを出力し、記録ヘッド33の各ノズルN1〜N6からインクを吐出させる。さらに、CPU41は、入出力回路43を介して駆動モータ27を断続的に正転駆動させ、第1及び第2駆動ローラ26,29を回転駆動制御し搬送トレイ1をフレーム22内へ少しずつ搬送させる。これによって、CPU41は、搬送トレイ1のパターン印刷部材13に、記録ヘッド33の各ノズルN1〜N6に対応した第1〜第6ドットパターンDP1〜DP6を印刷させる。そして、CPU41は、リーダRを介して、少しずつ搬送される搬送トレイ1のパターン印刷部材13から実際に印刷された第1〜第6ドットパターンDP1〜DP6を読み取る。
そして、CPU41は、予め定めた第1〜第6ドットパターンDP1〜DP6と、実際に印刷された第1〜第6ドットパターンDP1〜DP6とを比較し、目詰まりしたノズルN1〜N6があるかどうか判定する。CPU41は、ノズルN1〜N6の目詰まりを検出すると、入出力回路43からキャリッジモータ39に第2駆動電流Ibを出力し、キャリッジ32を印刷領域から非印刷領域に退避させる。
そして、CPU41は、非印刷領域に退避した記録ヘッド33の各ノズルN1〜N6から、メンテナンスユニット35のキャップ部材36によってインクを吸引させ、各ノズルN1〜N6の目詰まりを解消させる。CPU41は、各ノズルN1〜N6の目詰まりが解消されると、入出力回路43を介してキャリッジモータ39を駆動させて、キャリッジ32を印刷領域に移動させる。このとき、キャリッジ32の記録ヘッド33のノズル形成面33aに付着したインクは、ワイパ部材37によって払拭される。
CPU41は、印刷領域に移動したキャリッジ32がプラテン25上の搬送トレイ1に相対向すると、キャリッジモータ39を駆動停止させる。そして、CPU41は、駆動モ
ータ27を正転駆動させて、第1及び第2駆動ローラ26,29を回転駆動制御し搬送トレイ1をフレーム22内の奥側へ搬送する。CPU41は、搬送トレイ1の載置部4に収容されるメディアMがキャリッジ32の記録ヘッド33と相対向すると、駆動モータ27を駆動停止させ、第1及び第2駆動ローラ26,29の回転駆動を停止させる。これにより、搬送トレイ1に載置されたメディアMは、プラテン25上にキャリッジ32の記録ヘッド33と相対向して位置決めされる。
そして、搬送トレイ1に載置されたメディアMがキャリッジ32の記録ヘッド33と相対向して位置決めされると、CPU41は、メディアMへの画像等の印刷を印開始する。
CPU41は、入出力回路43を介してキャリッジモータ39を駆動して、キャリッジ32を主走査方向に往復移動させる。CPU41は、入出力回路43から記録ヘッド33の圧電素子に第1駆動電圧Vを出力し、記録ヘッド33の各ノズルN1〜N6から搬送トレイ1に取着されたメディアMの印刷面Maにインクを吐出させる。そして、CPU41は、入出力回路43を介して駆動モータ27を断続的に正転駆動させ、第1及び第2駆動ローラ26,29を回転駆動制御し搬送トレイ1をフレーム22内へ少しずつ搬送させる。これによって、メディアMの印刷面Maには、画像等が印刷される。
また、CPU41は、前記判定において各ノズルN1〜N6に目詰まりがないと判定すると、駆動モータ27を正転駆動させ、第1及び第2駆動ローラ26,29を回転駆動させる。これによって、搬送トレイ1は、パターン印刷部材13が記録ヘッド33に相対向している状態から、さらにフレーム22内の奥側へ搬送される。CPU41は、搬送トレイ1の載置部4に収容されるメディアMが記録ヘッド33と相対向すると、駆動モータ27を駆動停止させる。これにより、CPU41は、第1及び第2駆動ローラ26,29の回転駆動を停止させ、搬送トレイ1に収容されるメディアMを、キャリッジ32の記録ヘッド33と相対向する位置に位置決めさせる。そして、CPU41は、搬送トレイ1が位置決めされると、プリンタ21に、上述したようにメディアMの印刷面Maへ画像等を印刷させる。
CPU41は、メディアMの印刷面Maに画像が印刷されると、記録ヘッド33の圧電素子への第1駆動電圧Vの供給を遮断し、各ノズルN1〜N6からのインクの吐出を停止させる。さらに、CPU41は、キャリッジモータ39を駆動させキャリッジ32を非印刷領域に退避させる。CPU41は、キャリッジ32が非印刷領域に退避すると、キャリッジモータ39を駆動停止させて、キャリッジ32を位置決めする。次に、CPU41は、キャリッジ32の記録ヘッド33のノズル形成面33aをメンテナンスユニット35のキャップ部材36にて封止させる。さらに、CPU41は、駆動モータ27を逆転駆動させ、第1及び第2駆動ローラ26,29を回転駆動し、搬送トレイ1を第1開口部24からフレーム22外へ搬出させる。そして、CPU41は、搬送トレイ1をフレーム22外へ搬出させた後、駆動モータ27を駆動停止させ、第1及び第2駆動ローラ26,29の回転駆動を停止させて印刷動作を終了する。
次に、上述した印刷動作時における搬送トレイ1及びプリンタ21の作用について図7(a)〜図7(c)に従って説明する。
図7(a)に示すように、プリンタ21は、第1開口部24からフレーム22内に搬送トレイ1が搬入されると、搬送トレイ1を、第1駆動ローラ26の回転駆動によってフレーム22内のプラテン25上に搬送する。そして、プリンタ21は、前段階として、パターン印刷部材13に予め定めた第1〜第6ドットパターンDP1〜DP6を印刷する。そして、プリンタ21は、印刷した第1〜第6ドットパターンDP1〜DP6とメモリ42に記憶された予め定めた第1〜第6ドットパターンDP1〜DP6に基づいて、各ノズルN1〜N6の目詰まりを検出する。プリンタ21は、各ノズルの目詰まりを検出したときには、メンテナンスユニット35によって各ノズルN1〜N6の目詰まりを解消する。プ
リンタ21は、記録ヘッド33の各ノズルN1〜N6の目詰まりが無い又は解消されると、本段階として、メディアMの印刷面Maへ画像等の印刷を開始する。プリンタ21は、図7(b)に示すように、搬送トレイ1をフレーム22内の奥側に少しずつ搬送し、記録ヘッド33の各ノズルN1〜N6からメディアMの印刷面Maへインクを吐出して印刷を行う。このとき、搬送トレイ1のパターン印刷部材13の上面13aには、クリーニング部材38の当接部38aが当接する。パターン印刷部材13の上面13aは、搬送トレイ1がフレーム22内の奥側に少しずつ搬送されることで、クリーニング部材38の当接部38aによって徐々に払拭される。そして、メディアMの印刷面Maへの画像等の印刷が完了すると、パターン印刷部材13の上面13aの払拭も完了する。これによって、パターン印刷部材13の上面13aに印刷された第1〜第6ドットパターンDP1〜DP6は消去される。次に、プリンタ21は、図7(c)に示すように、メディアMの印刷面Maへの画像等の印刷が完了すると、搬送トレイ1をフレーム22外へ搬出し印刷動作を終了する。
次に、プリンタ21に、新たなメディアMの印刷面Maへ画像等を印刷させる際には、搬送トレイ1から画像等の印刷されたメディアMを取り外した後、この新たなメディアMを載置部4に載置する。そして、上述したように、プリンタ21のフレーム22の第1開口部24から搬送トレイ1を搬入し、プリンタ21に印刷動作を実行させる。
以上、上記した本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)本実施形態では、搬送トレイ1の収容部12に、パターン印刷部材13を収容させた。そして、プリンタ21に、パターン印刷部材13の上面13aに第1〜第6ドットパターンDP1〜DP6を印刷させた。従って、メディアMの印刷面Maには、第1〜第6ドットパターンDP1〜DP6を直接印刷することがないので、印刷面Maに印刷される画像等の美観を向上させることができる。さらに、パターン形成用の記録媒体を用意する必要がないので、プリンタ21のランニングコストの低減を実現することができる。
(2)本実施形態では、プリンタ21に、前段階としてパターン印刷部材13の上面13aに第1〜第6ドットパターンDP1〜DP6を印刷させ、記録ヘッド33の各ノズルN1〜N6の目詰まりを検出させた。そして、プリンタ21に、各ノズルN1〜N6の目詰まりを解消させた後に、本段階としてメディアMの印刷面Maに画像等を印刷させた。これによって、メディアMに印刷される画像等に、各ノズルN1〜N6の目詰まりに起因する、ドット抜け等の印刷不良の発生を低減することができる。この結果、印刷不良による新たなメディアMへの交換回数を減らし、メディアMの浪費を低減できるので、プリンタ21のランニングコストの低減を実現することができる。
(3)本実施形態では、プリンタ21のフレーム22内にクリーニング部材38を設けた。そして、メディアMへの画像等の印刷時に、クリーニング部材38によって搬送トレイ1のパターン印刷部材13を払拭させ、パターン印刷部材13に印刷された第1〜第6ドットパターンDP1〜DP6を消去させた。これによって、パターン印刷部材13に印刷された第1〜第6ドットパターンDP1〜DP6を、手等によって消去する手間を低減することができる。従って、プリンタ21に、メディアMの印刷面Maへの画像等の印刷が終了した後に新たなメディアMに画像を印刷させる場合であっても、搬送トレイ1に新たなメディアMを取着して、すぐに印刷動作を実行させることができる。この結果、プリンタ21は、メディアMへの画像の印刷を迅速に実行することができる。
(4)本実施形態では、パターン印刷部材13の上面13aに撥液処理を施した。この結果、パターン印刷部材13に形成される第1〜第6ドットパターンDP1〜DP6をクリーニング部材38によって、より効率よく払拭することができる。これによって、プリンタ21は、パターン印刷部材13を好適な状態に保つことができ、鮮明に第1〜第6ドットパターンDP1〜DP6を印刷させることができる。これによって、プリンタ21のCPU41は、印刷された第1〜第6ドットパターンDP1〜DP6から、記録ヘッド33
の各ノズルN1〜N6の目詰まりの正確な判定を実現することができる。
(5)本実施形態では、パターン印刷部材13を搬送トレイ1に対し着脱可能に構成した。これによって、パターン印刷部材13が、複数回の第1〜第6ドットパターンDP1〜DP6の印刷によって汚れた際には、適宜取り外し洗浄することで好適な状態に保つことができる。従って、プリンタ21は、パターン印刷部材13に鮮明に第1〜第6ドットパターンDP1〜DP6を印刷することができる。そして、プリンタ21のCPU41は、パターン印刷部材13に形成される第1〜第6ドットパターンDP1〜DP6から各ノズルN1〜N6の目詰まりを常に正確な判定を維持することができる。
(6)本実施形態では、搬送トレイ1の収容部12と載置部4との距離D2が、プリンタ21のクリーニング部材38と記録ヘッド33との距離D1と等しくなるように構成した。これによって、記録ヘッド33がメディアMの印刷面Maへの画像等の印刷を完了し、載置部4の後端部に対向しているときには、クリーニング部材38は、パターン印刷部材13の上面13aの払拭を完了し第1〜第6ドットパターンDP1〜DP6を消去することができる。従って、プリンタ21に、メディアMの印刷面Maへの画像等の印刷が終了した後に新たなメディアMに画像を印刷させる場合であっても、搬送トレイ1に新たなメディアMを取着して、すぐに印刷動作を実行させることができる。この結果、プリンタ21は、メディアMへの画像の印刷を迅速に実行することができる。
(第2実施形態)
以下、本発明を具体化した第2実施形態を図8〜図10に従って説明する。
尚、以下の説明では、その便宜上、第1実施形態と同様の部分については同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
図8(a)〜図8(c)に示すように、液体噴射装置としてのプリンタ51のフレーム22には、背面52に、長方形状の第2開口部53が貫通形成されている。第2開口部53は、前記第1実施形態の前記第1開口部24と相対向するように形成されていて、第1開口部24と同じ大きさとなっている。そして、本実施形態のプリンタ51では、メディアMを取着した記録媒体搬送体としての搬送トレイ54が、第2開口部53を介してフレーム22内に搬入されるようになっている。
図9及び図10に示すように、搬送トレイ54は、略長方形の平板状に形成された本体55を備えている。本体55は、前後方向におけるプリンタ51のフレーム22の前後方向の長さよりも長く形成されている。本体55の正面56の先端部側には、略長方形状に形成されたテストパターン形成部としてのパターン印刷部57が突設されている。パターン印刷部57の上面57aには、テフロン加工等の撥液処理が施されている。
プリンタ51は、このように構成された搬送トレイ54が第2開口部53からフレーム22内に搬入されると、フレーム22内の第2開口部53付近に設けた第2センサS2によって、搬送トレイ54を検出する。そして、搬送トレイ54を検出すると、第2駆動ローラ29の回転駆動によって搬送トレイ54をプラテン25上に搬送し、プラテン25によって支持させるようになっている。さらに、プリンタ51は、搬送トレイ54を第1及び第2駆動ローラ26,29の回転駆動によって、プラテン25上から第1開口部24を介してフレーム22外へ搬出させるようになっている。プリンタ51は、フレーム22外へ搬出される搬送トレイ1を、第1実施形態と同様に、第1センサS1によって検出するようになっている。
また、プリンタ51は、前記第1実施形態と同様に、搬送トレイ54のパターン印刷部57に、記録ヘッド33の各ノズルN1〜N6からインクを吐出させ第1〜第6ドットパターンDP1〜DP6を印刷する。そして、プリンタ51は、印刷した第1〜第6ドットパターンDP1〜DP6を、キャリッジ32のリーダRを介して読み取って、前記第1実施形態と同様に記録ヘッド33の各ノズルN1〜N6の目詰まりを検出するようになって
いる。
尚、本実施形態のリーダRは、前記第1実施形態のリーダRと相違して、キャリッジ32の第1開口部24側に設けられ、プラテン25と相対向している。
一方、プリンタ51のフレーム22内の第1開口部24側の付近には、消去手段としてのクリーニング部材58が設けられている。クリーニング部材58は、前記第1実施形態の前記クリーニング部材38と同様に構成され、ゴム等の可撓性部材、又はスポンジ等の多孔質部材から構成される当接部58aを備えている。クリーニング部材58の当接部58aは、第2駆動ローラ29によって搬送される搬送トレイ54のパターン印刷部57の上面57aと当接し、上面57aを払拭するようになっている。また、クリーニング部材58の当接部58aは、載置部4に載置されるメディアMの印刷面Maからは離間し接触しないようになっている。そして、図8及び図9に示すように、クリーニング部材58の当接部58aから記録ヘッド33の第1開口部24側の基端部までの距離D3は、搬送トレイ54のパターン印刷部57の後端部から載置部4の後端部までの距離D4よりも短くなっている。
次に、印刷動作時における本実施形態の搬送トレイ54とプリンタ51の作用について図8(a)〜図8(c)に従って説明する。
図8(a)に示すように、プリンタ51は、第2開口部53からフレーム22内に搬送トレイ54が搬入されると、搬送トレイ54を、第2駆動ローラ29の回転駆動によってフレーム22内のプラテン25上に搬送する。そして、プリンタ51は、第1実施形態と同様に、前段階として、パターン印刷部57に第1〜第6ドットパターンDP1〜DP6を印刷しリーダRによって各ノズルN1〜N6の目詰まりを検出する。プリンタ51は、各ノズルの目詰まりを検出したときには、メンテナンスユニット35によって各ノズルN1〜N6の目詰まりを解消する。プリンタ51は、記録ヘッド33の各ノズルN1〜N6の目詰まりが無い又は解消されると、搬送トレイ54を、搬送しメディアMの印刷面Maが記録ヘッド33に相対向するように搬送する。そして、図8(b)に示すように、この搬送の際には、搬送トレイ54のパターン印刷部57の上面57aに、クリーニング部材58の当接部58aが当接し、上面57aは払拭される。そして、搬送トレイ54の先端部は、第1開口部24を介してフレーム22内から搬出される。
プリンタ51は、メディアMの印刷面Maが記録ヘッド33に相対向すると搬送トレイ54を位置決めし、第1実施形態と同様に本段階として、メディアMへの画像等の印刷を開始する。そして、図8(c)に示すように、プリンタ51は、メディアMの印刷面Maへの画像等の印刷が完了すると、搬送トレイ54をフレーム22外へ搬出し印刷動作を終了する。
以上、上記した本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(7)本実施形態では、プリンタ51のフレーム22の背面52に第2開口部53を設け、第1開口部24と相対向させた。そして、前後方向におけるフレーム22の長さよりも長く形成された搬送トレイ54を、第2開口部53からフレーム22内に搬入し、第1開口部24から搬出させた。従って、本実施形態のプリンタ51のフレーム22は、第1実施形態のプリンタ21のフレーム22ように、搬送トレイ54を収容する容積を必要としない。これによって、プリンタ51のフレーム22の大きさを、第1実施形態のプリンタ21のフレーム22に比べて小さく形成することができる。この結果、プリンタ51は、省スペース化を実現することができる。
(8)本実施形態では、プリンタ21のクリーニング部材58から記録ヘッド33までの前後方向の距離D3を、搬送トレイ54のパターン印刷部57から載置部4までの距離D4よりも短くなるように構成した。これによって、記録ヘッド33がメディアMの印刷面Maへの画像等の印刷を開始する前に、クリーニング部材38は、パターン印刷部材13
の上面13aの払拭を完了し第1〜第6ドットパターンDP1〜DP6を消去することができる。従って、プリンタ51に、メディアMの印刷面Maへの画像等の印刷が終了した後に新たなメディアMに画像を印刷させる場合であっても、搬送トレイ1に新たなメディアMを取着して、すぐに印刷動作を実行させることができる。この結果、プリンタ51の高速化を実現することができる。
(9)本実施形態では、搬送トレイ54にパターン印刷部57を凸設した。これによって、パターン印刷部57の上面57aは、搬送トレイ54の正面56から離間する。即ち、パターン印刷部57の上面57aは、搬送トレイ54の載置部4に載置されるメディアMの印刷面Maから離間する。従って、プリンタ51は、パターン印刷部57を払拭するクリーニング部材58の当接部58aを、搬送トレイ54の正面56から離間させた位置に配設することができる。そして、クリーニング部材58の当接部58aが、搬送トレイ54に載置されたメディアMの印刷面Maと接触することを防止することができる。これによって、メディアMの印刷面Maに印刷される画像等を、クリーニング部材58の当接による汚染から保護することができる。この結果、メディアMの印刷面Maに印刷される画像等の美観を向上させることができる。
尚、発明の実施の形態は、上記各実施形態に限定されるものではなく、以下のように変更してもよい。
・上記第1実施形態では、搬送トレイ1の先端部にパターン印刷部材13を設けたが、この限りではなく、パターン印刷部材13の配設位置を適宜変更してもよい。従って、例えば、図11に示すように、略長方形に形成された記録媒体搬送体としての搬送トレイ61の本体62に、載置部4の横(主走査方向)にパターン印刷部材13を並設してもよい。そして、プリンタ21を、このパターン印刷部材13に第1〜第6ドットパターンDP1〜DP6を形成し記録ヘッド33の各ノズルN1〜N6の目詰まりを検出するように変更するとよい。このように変更した場合、プリンタ21は、目詰まりの検出後にキャリッジ32を主走査方向に移動させるだけで、すぐにメディアMへの印刷を開始することができる。この結果、プリンタ21の高速化を実現することができる。さらに、パターン印刷部材13を載置部4の横(主走査方向)に並設することで、搬送トレイ61の縦の長さを短くすることができるので、搬送トレイ61の省スペース化を実現することができる。
・上記各実施形態では、液体噴射装置を、CD−R等のメディアMに画像等を印刷するプリンタ21,51に具体化したが、この限りではなく、その構成を、印刷する記録媒体に応じて適宜変更してもよい。従って、例えば、図12に示すように、被検体を乗せたプレパラート70の印刷領域71に、被検体の情報を印字する印刷装置72に具体化してもよい。
この印刷装置72は、複数枚のプレパラート70を載置した記録媒体搬送体としての搬送トレイ73を、第1駆動ローラ26にて搬送するとともに、記録ヘッド33の各ノズルN1〜N6から、各プレパラート70の印刷領域71にインクを吐出させ印刷を行うようになっている。さらに、印刷装置72は、プリンタ21,51と同様に、印刷領域71への印刷の前に、各プレパラート70に対応する各パターン印刷部材13に、記録ヘッド33の各ノズルN1〜N6からインクを吐出させ、第1〜第6ドットパターンDP1〜DP6を形成し、各ノズルN1〜N6の目詰まりを検出する。そして、搬送トレイ73の各パターン印刷部材13は、ガイド軸74に沿って移動するクリーニング部材38によって払拭され各ドットパターンDP1〜DP6が消去される。また、この印刷装置72に限らず、例えば、卵等の食品に日付、画像等を直接印刷する印刷装置に具体化してもよい。さらに、プリンタ21,51を、メディアMの印刷に加えて、記録用紙に印刷を行うことができるように、その構成を適宜変更してもよい。
・上記第1実施形態では、収容部12にパターン印刷部材13を着脱可能に収容したが、この限りではなく、適宜変更してもよい。従って、例えば、剥離可能に積層された複数枚のシールを収容部12に収容させてもよい。そして、プリンタ21によって第1〜第6ド
ットパターンDP1〜DP6が印刷されたときには、一枚ずつ剥離し廃棄することで、第1〜第6ドットパターンDP1〜DP6を消去することができる。これによって、プリンタ21は、新たなメディアMへの印刷を介しするときには、すぐにパターン印刷部材13に第1〜第6ドットパターンDP1〜DP6を形成することができるので、高速化を実現することができる。
・上記各実施形態では、パターン印刷部材13及びパターン印刷部57の上面13a,57aに撥液処理を施したが、この限りではなく、パターン印刷部材13及びパターン印刷部57を撥液性材料から構成してもよい。
・上記各実施形態では、液体噴射装置を、記録ヘッド33からインクを吐出させるプリンタ21,51に具体化したが、この限りではなく、他の液体を噴射する液体噴射装置に具体化してもよい。例えば、液晶ディスプレイ、ELディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材などの液体を噴射する液体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとしての試料噴射装置であってもよい。
・上記各実施形態では、パターン印刷部材13及びパターン印刷部57を、それぞれ搬送トレイ1,54に1つ設けたが、この限りではなく、複数設けてもよい。そして、プリンタ21,51の記録ヘッド33に、メディアMの印刷途中に、各パターン印刷部に第1〜第6ドットパターンDP1〜DP6を形成させるとよい。プリンタ21,51は、この第1〜第6ドットパターンDP1〜DP6を、リーダRを介して読み取ることで、メディアMの印刷途中にも各ノズルN1〜N6の目詰まりを検出することができ、メンテナンスユニット35によって解消することができる。
・上記各実施形態では、プリンタ21,51に、クリーニング部材38,58を設け、搬送トレイ1,54のパターン印刷部材13及びパターン印刷部57を払拭させたが、この限りではなく、クリーニング部材38,58を設けなくてもよい。この場合、パターン印刷部材13及びパターン印刷部57を布等によって払拭し、第1〜第6ドットパターンDP1〜DP6を消去することが望ましい。
第1実施形態の搬送トレイの構成を説明する正面図。 同図1における搬送トレイのA−A線方向の断面図。 同実施形態のプリンタの構成を説明する斜視図。 同プリンタの記録ヘッドの正面図。 搬送トレイのパターン印刷部の正面図。 同プリンタの電気的構成を説明するためのブロック図。 (a)同プリンタの動作を説明するための正縦断面図、(b)同プリンタの動作を説明するための正縦断面図、(c)同プリンタの動作を説明するための正縦断面図。 (a)第2実施形態のプリンタの動作を説明するための正縦断面図、(b)同プリンタの動作を説明するための正縦断面図、(c)同プリンタの動作を説明するための正縦断面図。 第2実施形態の搬送トレイの構成を説明する正面図。 同図9における搬送トレイのB−B線方向の部分断面図。 本発明を具体化した別例の搬送トレイの構成を説明する正面図。 本発明を具体化した別例のプリンタの構成を説明する正面図。
符号の説明
1,54,61…記録媒体搬送体としての搬送トレイ、13…テストパターン形成部としてのパターン印刷部材、21,51…液体噴射装置としてのプリンタ、26,29…搬送手段を構成する第1及び第2駆動ローラ、27…搬送手段を構成する駆動モータ、28,30…搬送手段を構成する第1及び第2従動ローラ、33…液体噴射ヘッドとしての記
録ヘッド、35…メンテナンス手段としてのメンテナンスユニット、36…メンテナンス手段を構成するキャップ部材、38,58…消去手段としてのクリーニング部材、41…検出手段を構成するCPU、43…検出手段を構成する入出力回路、57…テストパターン形成部としてのパターン印刷部、72…液体噴射装置としての印刷装置、M…記録媒体としてのメディア、N1〜N6…ノズル、R…検出手段を構成するリーダ。

Claims (2)

  1. 複数のノズルから記録媒体に液体を噴射する液体噴射ヘッドに、同記録媒体を載置して搬送手段にて搬送される液体噴射装置の記録媒体搬送体であって、
    前記記録媒体搬送体は、前記液体を着弾させることで、前記複数のノズルに対応したテストパターンを形成させるテストパターン形成部を備え
    前記テストパターン形成部は、前記テストパターンが形成される上面が、前記載置された記録媒体における印刷面から離間していることを特徴とする液体噴射装置の記録媒体搬送体。
  2. 記録媒体に複数のノズルから液体を噴射する液体噴射ヘッドと、
    前記記録媒体を載置して搬送手段にて搬送され、前記記録媒体を前記液体噴射ヘッドに相対向するように案内する記録媒体搬送体と
    を備えた液体噴射装置であって、
    前記記録媒体搬送体は、前記液体を着弾させることで、前記複数のノズルに対応したテストパターンを形成させるテストパターン形成部と、
    前記テストパターン形成部に形成された前記テストパターンを消去する消去手段とを備え
    前記消去手段は、前記液体噴射ヘッドから前記記録媒体への前記液体の吐出が完了したときには、前記テストパターン形成部に形成された前記テストパターンの消去が完了するように構成されたことを特徴とする液体噴射装置。
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