JP4660395B2 - 洗濯乾燥機 - Google Patents

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Description

本発明は、温風を循環供給して衣類を乾燥する洗濯乾燥機に関する。
この種の洗濯乾燥機、例えばドラム式洗濯乾燥機には、給水異常等により水槽内に過剰に水が供給された場合に前記水槽内の水が洗濯物投入口等から溢れ出ることを防止する溢水口が水槽に設けられている。前記溢水口は、水槽内の水を機外に排出する通常の排水経路の途中に溢水管を介して接続されており、溢水口から溢れ出た水は前記排水経路を通して排出される(例えば特許文献1参照)。
特開平2−60695号公報
ところが、溢水口が排水経路を介して外部と連通していると、乾燥運転時に水槽内を流通する温風の一部が前記溢水口から外部に排出されてしまう。このように温風の一部が外部に排出されると、その分、乾燥に寄与する温風量が低下するため、乾燥効率が低下するという問題があった。
本発明は上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、乾燥運転時に水槽内を流通する温風が溢水口から外部に排出されることを極力防止できる洗濯乾燥機を提供することである。
本発明の洗濯乾燥機は、水槽と、前記水槽内に回転可能に設けられた回転槽と、両端部が前記水槽に接続された循環風路と、前記循環風路内に配置された送風ファンと、前記循環風路内を循環する空気を温風化する温風化手段と、前記水槽に設けられた溢水口と、前記溢水口に接続され、前記溢水口に流入した水を排出する排水経路と、前記排水経路の途中部に設けられ貯水可能なトラップと、前記トラップ内に水を供給する給水手段と、前記トラップ内の圧力を前記トラップ内の水柱に相当する圧力よりも低い第1圧力と高い第2圧力とに切り換える圧力切換手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、溢水口に流入した水を排出する排水経路の途中に水が貯留されるトラップを設けたため、前記トラップにより水槽内の空気が溢水口から排水経路を通って外部に流出することが阻止される。また、圧力変更手段によりトラップ内の圧力を変更することができるため、必要に応じて前記トラップ内の圧力を水柱に相当する圧力よりも高く変更して前記トラップ内の水を排出させることができる。このため、例えば洗濯乾燥機を運搬する際に予めトラップ内の水を排出させることにより、溢水口や排水経路から水が流出して梱包材を濡らしてしまうことを未然に防止できる。
以下、本発明の第1の実施例について図1ないし図7を参照しながら説明する。
図1は本実施例に係るドラム式洗濯乾燥機の全体構成を示す図である。図1に示すように、外箱1内には円筒状の水槽2が後下がりに傾斜した状態で弾性支持機構(図示せず)を介して支持されている。また、前記水槽2内には円筒状の回転槽3が回転可能に支持されている。前記回転槽3は、前後方向に延び且つ後下がりに傾斜した傾斜軸を中心に回転するように構成されている。前記回転槽3の周壁部には多数の孔3aが形成されている。また、前記回転槽3の周壁部の内面には複数のバッフル3b(図1では1個のみ示す)が設けられている。前記回転槽3は洗濯槽、脱水槽、乾燥槽として機能する。
外箱1の前面(図1における右面)には洗濯物を出し入れする投入口4が形成されていると共に前記投入口4を開閉する扉5が取付けられている。水槽2及び回転槽3の前面には、前記投入口4と対向する開口6,7がそれぞれ形成されている。水槽2の開口6は前記投入口4とベローズ8によって水密に連結されている。
前記水槽2の後面には例えばアウタロータ形のブラシレスモータ9が配置されている。前記モータ9の回転軸9aは水槽2を貫通して水槽2内に突出し、回転槽3の後面に固定されている。このような構成により、回転槽3は前記モータ9により直接的に回転駆動される。
前記水槽2の後下部には排水口10が設けられている。前記排水口10には、排水弁11を介して排水管12が接続されている。前記排水管12は外箱1の外部まで延びており、洗面所等の所定の排水場所に水槽2内の水を排出するようになっている。
前記水槽2の後上部には水道の蛇口等に給水ホース(いずれも図示せず)を介して接続される給水弁13が設けられている。給水弁13は給水管14を介して水槽2の上部の後部に接続されている。
前記水槽2の後面上部及び前面上部にはそれぞれ給気口15及び排気口16が設けられている。これら給気口15及び排気口16には循環風路17の両端部がそれぞれ接続されている。循環風路17は、水槽2の下方部に位置する通気ダクト18、前記水槽2の後部に位置し前記通気ダクト18の後端部と給気口15とを接続する給気ダクト19、前記水槽2の前部に位置し前記通気ダクト18の前端部と前記排気口16とを接続する排気ダクト20から構成されている。
前記通気ダクト18内の後部には送風ファン21が配設されている。前記送風ファン21は通気ダクト18の後部に取り付けられたファンモータ22によって駆動される。また、前記通気ダクト18内のうち前記送風ファン21の上流部には、ヒートポンプ機構23を構成する凝縮器24及び蒸発器25が、後から順に配置されている。前記ヒートポンプ機構23は温風化手段に相当し、前記凝縮器24及び蒸発器25と、外箱1内の底部の前部に配置された圧縮機26と、膨張弁27(図3参照)とを備えている。
前記ヒートポンプ機構23では、圧縮機26が駆動されることにより圧縮機26から送り出された冷媒が、凝縮器24、前記減圧弁27、前記蒸発器25、前記圧縮機26の順に循環する。また、送風ファン21の送風作用により、循環風路17と水槽2及び回転槽3内を矢印Aで示す方向に空気が循環する。この結果、循環風路17内の循環空気は通気ダクト18内で凝縮器24と熱交換して加熱され、給気口15から水槽2及び回転槽3内に供給される。一方、回転槽3内に供給された空気(温風)は衣類等から水分を奪った後、排気口16から循環風路17に流入し、通気ダクト18内で蒸発器25と熱交換する。
水槽2及び回転槽3の傾斜配置に対応して前記通気ダクト18のうち蒸発器25が配置されている前部は、凝縮器24が配置されている後部よりも高位置となるように構成されている。そして、通気ダクト18の底部のうち蒸発器25の下部には凹部28及び排水口29が形成されている。前記蒸発器25と空気との熱交換により生成された除湿水は凹部28に集められ排水口29から排出される。前記排水口29には除湿水排水弁29aを介して除湿水排水管30が接続されている。前記排水管30の下流端部は、前記排水管12の下流端部と合流しており、前記排水管30に流入した水は排水管12を通して外部に自然排出される。この場合、給気口15及び排気口16は水槽2の上部に位置しているため、循環風路17内に洗濯水等が浸入することはない。
前記水槽2の後端板には溢水口35が設けられている。前記溢水口35は給気口15及び排気口16とほぼ同じ高さ位置或いは下位の高さ位置、例えばモータ9の回転軸9aの取付部よりもやや左上方に設けられている。また、前記水槽2の後端板の後面には前記溢水口35に連通する溢水トラップ36が設けられている。
図2及び図3Aに示すように、前記溢水口35は溢水トラップ36の左上部(図2では右上部)に開口しており、溢水トラップ36の右下部(図2では左下部)には溢水出口37が設けられている。前記溢水出口37には溢水ホース38の一端部が接続されている。溢水ホース38の下端部は排水管12の途中部に接続されている。また、溢水トラップ36の上端部の左部には給水弁13に一端が接続された給水ホース39の他端が接続されている。
溢水トラップ36は、縦長のほぼ矩形箱状のケース40とその内部を左右方向にほぼ三等分する第1及び第2の仕切板41,42とから構成されている。前記仕切板41,42はいずれもケース40内の前端面及び後端面に当接している。また、ケース40内の左側(図3Aにおける右側)の第1仕切板41はケース40内の上端から下端よりもやや上方の所定位置まで延びている。一方、第2仕切板42はケース40内の下端から上端よりもやや下方の所定位置まで延びている。つまり、第1仕切板41の下部及び第2仕切板42の上部にはそれぞれ開口が形成されている。このような構成によりケース40内には溢水口35から溢水出口37まで蛇行状に延びる溢水経路43が形成される。
そして、上記構成により、給水弁13の給水ホース39側の弁口が開放されて溢水トラップ36内に給水されると、前記溢水トラップ36内には第2仕切板42の高さHまでケース40の左壁と第2仕切板42との間の空間に水Wが貯留される(図3B参照)。つまり、本実施例では、溢水トラップ36内に高さHの水柱が形成される。また、溢水トラップ36内に供給された水量が高さHの水柱相当量を超えると溢水出口37から溢水ホース38、排水管12を通って外部に排出される。従って、本実施例では、給水弁13が給水手段に相当し、溢水ホース38及び配水管12が排水経路に相当する。
図1及び図2に示すように水槽2の下部の後面には水槽2内と連通するエアトラップ45が設けられている。前記エアトラップ45はエアチューブ46を介して外箱1内の上部に配置された圧力センサ47(水位センサ)に接続されている。
図4は本実施例に係るドラム式洗濯乾燥機の概略的な電気的構成を示すブロック図である。制御装置50は洗濯乾燥機の動作全般を制御する機能を有するもので、マイクロコンピュータを主体にCPU,RAM,ROMなどを備えて構成されている。制御装置50には、操作キー51、回転センサ52、圧力センサ47、第1及び第2の温度センサ53,54、モータ9、給水弁13、排水弁11、ファンモータ22、圧縮機26、膨張弁27、表示装置55、ブザー56等が接続されている。詳しい説明は省略するが、制御装置50はモータ9及びファンモータ22をインバータ制御するように構成されている。そして、後述するように、本実施例では制御装置50は、圧力切換手段、乾燥運転実行手段、動作確認手段として機能する。また、制御装置50及び圧力センサ47は圧力検出手段として機能する。
また、操作キー51は、洗濯、乾燥条件等を設定するためのものであり、表示装置55は、前記操作キー51による設定内容や、洗濯乾燥機の運転状況等を表示するためのものである。操作キー51及び表示装置55は、いずれも外箱1の前面上部の操作パネル(図示せず)に設けられている。回転センサ52はモータ9の回転量を検出するものである。第1の温度センサ53は例えば蒸発器25付近の温度を検出する。第2の温度センサ54は、例えば給気口15付近に設置され、前記給気口15から水槽2内に流入する空気温度を検出する。
次に、上記構成の洗濯乾燥機の作用について説明する。
まず、検査モードについて図5のフローチャート及び図6のグラフを参照しながら説明する。検査モードは、例えば上記洗濯乾燥機の製造工場からの出荷時や修理・点検時に製造工場の従業員やサービスマン等による特殊操作によって実行される。即ち、電源が投入された後、所定の操作キー51が通常よりも長い時間押圧操作されると(ステップS1)、制御装置50は予め記憶する動作確認ソフトを起動する(ステップS2)。
動作確認ソフトが起動すると、制御装置50は圧力センサ47の出力を読み込み、水槽2内の圧力を測定する(ステップS3)。続いて、測定された圧力値が「h0」よりも小さいか否かが判断される(ステップS4)。圧力値「h0」は、水槽2内に水が貯留されていない状態における上限値であり、正常であれば圧力センサ47による測定圧力は「h0」よりも小さくなる(ステップS4にてYES)。
ステップS5では、制御装置50は給水弁13を所定時間開放し、溢水トラップ36内に給水する。この結果、溢水トラップ36内に高さHまで水が貯留される(図3B参照)。
ステップS6では、制御装置50はファンモータ22を駆動すると共に圧力センサ47の出力を読み込み、水槽2内の圧力を測定する。このときのファンモータ22の回転数はNd(rpm)に設定されている。回転数Ndでファンモータ22が駆動されると、水槽2内の圧力は、溢水トラップ36内の高さHの水柱に相当する圧力よりも低い範囲、つまり、溢水トラップ36内の水が排出されない程度の圧力範囲である「h2」以上「h1」以下に維持される。従って、ファンモータ22や圧力センサ47が正常に動作していれば、圧力センサ47の検出値は「h2」以上「h1」以下となる(ステップ7にてYES)。
ステップS8では、制御装置50はファンモータ22を所定時間駆動すると共に圧力センサ47の出力を読み込み、水槽2内の圧力を測定する。このときのファンモータ22の回転数はN0(Nd<N0)に設定されている。回転数N0でファンモータ22が駆動されると、水槽2内の圧力は上昇し、高さHの水柱に相当する圧力よりも高くなる。この結果、水槽2内と連通する溢水トラップ36内の圧力も上昇し、貯留されている水が第2仕切板42を超えて溢水出口37から排出される。
従って、ファンモータ22が正常に動作して溢水トラップ36内の水が排出されていれば、圧力センサ47の測定値は「h3」よりも小さくなる(ステップS9にてYES)。検査モードを終了する。
これに対して、ステップS4にて圧力値がh0以上のとき(NO)、ステップS7にて圧力値がh2からh1の範囲にないとき(NO)、ステップS9にて圧力値がh3以上であるときは、ステップS10に移行してNG判定し、その結果を表示装置55に表示すると共にブザー56を鳴らして異常が発生した旨を報知する。
例えば、圧力値が正常範囲にないときは、乾燥運転時に動作する給水弁13、ファンモータ22、圧力センサ47等の動作状態が異常であることが考えられる。
ここで、図6に水槽2内の圧力とファンモータ22の回転数との関係を示す。図6中、縦軸は水槽2内の圧力を、横軸はファンモータ22の回転数(rpm)を示している。また、図6中、「H0」は溢水トラップ36内の高さHの水柱に相当する水槽2内の圧力を示している。尚、図6では便宜上、水槽2内の圧力がH0を超えても溢水トラップ36内に水が貯留されているものとして水槽2内の圧力を示している。実際は、溢水トラップ36内の水が排出されると水槽1内と外部とが連通するため、水槽1内の圧力は急激に低下する。
上述したように、溢水トラップ36に水が貯留されておらず、且つファンモータ22の停止時の水槽2内の圧力はh0以下となる。一方、溢水トラップ36に水が貯留された状態でファンモータ22が駆動されると、ファンモータ22の回転数の上昇に伴い水槽2内の圧力が上昇する。そこで、本実施例では、乾燥運転時は、水槽2内の圧力がH0よりも小さい範囲の圧力(h2〜h1)となる回転数Ndでファンモータ22を駆動し、水槽2内と連通する溢水トラップ36内の水が排出されないようにしている。一方、検査モード終了時或いは乾燥運転終了時は、水槽2内の圧力がH0を越える回転数N0でファンモータ22を駆動し、溢水トラップ36内の水が第2仕切板42を越えて排出されるようにしている。
次に、通常の乾燥運転について図7のフローチャートを参照しながら説明する。即ち、電源が投入された後、所定の操作キー51が押圧操作されると、通常の乾燥運転が開始され(ステップS21)、給水弁13が開放されて溢水トラップ36に給水する行程(ステップS22)、圧縮機26及びファンモータ22が駆動される乾燥行程(ステップS23)が順に実行される。乾燥行程時におけるファンモータ22の回転数はNdに設定されている。また、乾燥行程では、モータ9が駆動され回転槽3が低速で回転する。
この結果、循環風路17内を矢印A方向に空気が循環する。このとき、循環風路17内の循環空気は通気ダクト18内で凝縮器24と熱交換することにより加熱されるため、温風が給気口15から水槽2内及び回転槽3内に供給される。また、回転槽3内に供給された空気は、衣類等から水分を奪った後、排気口16から循環風路17に流入し、通気ダクト18内で蒸発器25と熱交換することにより除湿される。しかも、溢水トラップ36に水が貯留されているため、水槽2内に流入した温風が溢水口35から外部に排出されることがない。このような空気の循環により回転槽3内の衣類等は乾燥される。
そして、乾燥行程が所定時間実行されると、圧縮機26及びファンモータ22並びにモータ9を停止し、水抜き行程に移行する(ステップS24)。水抜き行程では、ファンモータ22が回転数N0(rpm)で20秒間駆動される。この結果、水槽2内の圧力が上昇して、溢水トラップ36内の水が排出される。
このように、本実施例では、溢水口35と連通する溢水トラップ36を設け、溢水トラップ36に水を貯留させた状態で乾燥運転を行うようにした。従って、水槽2内に流入した空気が溢水口35から外部に排出されることを防止でき、衣類の乾燥に寄与する空気量が低減することを防止できる。従って、乾燥効率の向上を図ることができる。
また、ファンモータ22の回転数をNdとN0とに切換えて、水槽2内の圧力を切換えることができるように構成した。これにより、溢水トラップ36内の圧力を、高さHの水柱に相当する圧力よりも低い圧力(本発明の第1圧力に相当)と高い圧力(第2圧力に相当)に間接的に切換えることができる。従って、工場出荷時等に各部の動作確認を行うために溢水トラップ36に水を貯留させた後に、ファンモータ22を回転数N0で回転させることにより溢水トラップ36内の水を排出させることができる。このため、ドラム式洗濯機の輸送中に溢水トラップ36内の水がこぼれ、梱包部材を濡らしてしまうことを防止できる。
更に、乾燥運転の実行時はファンモータ22を回転数Ndで駆動し、乾燥運転の終了時にはファンモータ22を回転数N0で駆動するように構成した。これにより、乾燥運転中は溢水トラップ36内に水を貯留させた状態を維持することができ、乾燥運転終了時は溢水トラップ36内の水を排出させることができる。このため、乾燥運転終了後に溢水トラップ36内に水が残留することによる不具合、例えば、溢水トラップ36内の水の凍結や腐敗を防止できる。
ところで、本実施例では給気口15と同じ水槽2の後面に溢水口35が設けられていることから、給気口15から水槽2内に流入した温風が溢水口35から流出し易い。しかし、溢水口35に溢水トラップ36を設けたため、給気口15付近に溢水口36が存在する構成であっても、前記溢水口35から温風が流出することを防止できる。
また、溢水トラップ36をケース40内に仕切板41,42を取付けることにより構成した。従って、溢水経路43の長さや形状等を容易に変更することができる。また、第2仕切板42の高さ寸法を変更するだけで水柱の高さを容易に調整することができる。
図8は本発明の第2の実施例を示すものであり、第1の実施例と異なるところを説明する。第2の実施例は、乾燥運転の水抜き行程が第1の実施例と異なっている。即ち、本実施例では、ファンモータ22を20秒間、回転数N0で回転した後(ステップS24)、水槽2内の圧力がh3よりも小さいか否かを判断するようになっている(ステップS25)。そして、水槽2内の圧力がh3よりも小さいとき(YES)は乾燥運転を終了し、h3以上のとき(NO)は、ステップS24の処理を繰り返すようになっている。
上記構成によれば、溢水トラップ36内の水を確実に排出させることができる。
図9ないし図11は本発明の第3の実施例を示すものであり、第1の実施例と異なるところを説明する。図9に示すように、第3の実施例に係るドラム式洗濯乾燥機は、循環風路17の途中部に前記循環風路17を開閉するダンパー61が設けられている。前記ダンパー61は、通気ダクト18内の前端部であって排気ダクト20との接続部分に設けられている。前記ダンパー61の回動軸62は通気ダクト18の前端面に支持されており、モータ(図示せず)により回動されるようになっている。
前記回動軸62の回動により前記ダンパー61は循環風路17を閉鎖する閉鎖位置(図9に破線で示す位置)と前記循環風路17を開放する開放位置(図9に実線で示す位置)とに切換えられる。本実施例では、ダンパー61及びモータが開閉手段を構成する。
図11は、ファンモータ22を乾燥時の回転数Ndで回転したときであってダンパー61が開放位置にあるとき(風路開放)と閉鎖位置にあるとき(風路遮断)の水槽2内圧力を示している。図11に示すように、ダンパー61が開放位置にあるときの水槽2内圧力は、溢水トラップ36内の水柱高さHに相当する圧力H0よりも小さいが、ダンパー61が閉鎖位置にあるときの水槽2内圧力は、圧力H0よりも大きい。
図10は、本実施例の乾燥運転を示すフローチャートである。本実施例の乾燥運転における水抜き行程は次のように行われる。即ち、乾燥行程(ステップS23)が終了すると、制御装置50はファンモータ22を乾燥行程時の回転数Ndで20秒間駆動すると共にダンパー61を閉鎖位置に回動させる(ステップS26)。これにより、水槽2内の圧力が上昇し、溢水トラップ36内の水が排出される。
このように、本実施例では、送風ファン21を回転数を変更可能な構成にしなくても、ダンパー61によって循環風路17を開閉することによっても、水槽2内の圧力を変化させることができる。従って、本実施例においても、第1の実施例と同様の作用効果が得られる。
図12は本発明の第4の実施例を示すものであり、第3の実施例と異なるところを説明する。本実施例は、第2の実施例と同様の乾燥運転を実行するように構成されている。即ち、水抜き行程(ステップS26)が終了すると、水槽2内の圧力がh3よりも小さいか否かを判断するようになっている(ステップS25)。そして、水槽2内の圧力がh3よりも小さいとき(YES)は乾燥運転を終了し、h3以上のとき(NO)は、ステップS26の処理を繰り返す。
従って、本実施例においても第2の実施例と同様の作用、効果が得られる。
図13は本発明の第5の実施例を示すものであり、第1の実施例と異なるところを説明する。第5の実施例は、温風化手段としてヒータを用いたところが第1の実施例と大きく異なっている。即ち、前記水槽2の最上部よりやや左側に下がった部位には乾燥装置71が配置されている。前記乾燥装置71は、送風機72、ヒータ73、温風供給ダクト74、熱交換ダクト75から構成されている。送風機72は水槽2の上部の後部に配置され、ファンケース72a内に収容された送風ファン(図示せず)と前記送風ファンを駆動するファンモータ72bとから構成されている。ヒータ73は、水槽2の上部の前部に配置され、ケーシング73a内に収容された加熱要素73bから構成されている。ケーシング73aの後端部は、ファンケース72aの吐出側に接続されている。
水槽2の前面の左上部には温風供給ダクト74が配置されている。水槽2の前面開口の上部には温風入口(図示せず)が形成されており、温風供給ダクト74の両端は、前記温風入口及び前記ケーシング73aの前端にそれぞれ接続されている。
水槽2の後面右部には熱交換ダクト75が前記モータ9の外周に沿って配置されている。熱交換ダクト75の上端部はファンケース72aの吸入側に接続されており、下端部は水槽2の後下部に形成された温風出口(図示せず)に接続されている。熱交換ダクト75内には、図示しない散水管から除湿用の水が散水されるようになっている。
上記構成により、送風ファンが回転されヒータ73の加熱要素73bが通電されると、前記加熱要素73bによって温められた空気が温風供給ダクト74を通って温風入口から水槽2及び回転槽3内に流入する。そして、回転槽3内を通過する際に洗濯物から水分を奪った後、その空気は、温風出口から熱交換ダクト75内に流入して除湿され、ファンケース72a、ケーシング73a、温風供給ダクト74を通って水槽2に戻される。従って、本実施例では、温風供給ダクト74、ケーシング73a、ファンケース72a、熱交換ダクト75から循環風路84が構成される。
また、外箱1内の前下部にはフィルタケース76、循環ポンプ77、制御ユニット78が配設されている。前記フィルタケース76にはリントフィルタ79が着脱可能に装着される。
フィルタケース76は循環ホース80を介して水槽2の下部に設けられた排水口10に接続されている。また、フィルタケース76は、排水管(図示せず)、排水弁81を介して排水ホース82に連結されている。排水ホース82は外部に設けられた下水口(図示せず)に連結されている。また、フィルタケース76は、連結ホース83を介して水槽2の前面上部の開口6付近に連結されている。
循環ポンプ77はフィルタケース76に併設されており、水槽2内の水を循環ホース80、フィルタケース76、連結ホース83を経由させて水槽2内に戻すようになっている。
更に、水槽2の前面のうち開口部6の左部には溢水口(図示せず)が形成されていると共に前記溢水口に連通する溢水トラップ36が配置されている。前記溢水トラップ36の構成は第1の実施例で示した溢水トラップ36と同様であり、その下部には溢水ホース38が接続されている。溢水ホース38の下端部は、前記排水ホース82に連結されている。
上記構成の洗濯乾燥機は、第1の実施例と同様の検査モード及び乾燥運転を実行可能に構成されている。従って、本実施例においても第1の実施例と同様の作用、効果を得ることができる。
尚、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような変形が可能である。
上記した実施例では、水槽内の圧力を切換えることにより、溢水トラップ内の圧力を間接的に切換えるようにしたが、例えば、溢水トラップ内の水を排出するときは循環風路と溢水トラップとを連通させて、直接、溢水トラップ内の圧力を切換えるようにしても良い。
ダンパーは、循環風路のうち水槽よりも下流側に設けられていれば良い。また、ダンパーは、循環風路を完全に遮蔽する構成に限らず、循環風路を狭めるように構成されていても良い。要は、水槽内の圧力を高めることができれば良い。更に、送風ファンの回転数を上げる構成と循環風路を遮断或いは狭める構成を組み合わせて、水槽内の圧力を高めるようにしても良い。
上記したいずれの実施例でも、乾燥運転の終了時にファンモータの回転数を上げたり、ダンパーで循環風路を閉鎖したりして溢水トラップの水を排出させたが、乾燥運転の途中で溢水トラップ内の水を排出させても良い。このような構成によれば、水槽内に供給される温風が溢水口から排出される分、水槽及び循環風路を流通する空気温度が徐々に低下する。このため、乾燥運転終了時の水槽内の温度が低下することになり、水槽内から衣類を取り出し易くなる。
溢水トラップは、溢水口に流入した水を排出する排水経路の一部をS字状にすることにより構成しても良い。
本発明は、縦軸周りに回転槽が回転するタイプの洗濯乾燥機にも適用できる。
本発明の第1の実施例を示すドラム式洗濯乾燥機の全体構成図 水槽を後部上方から見た斜視図 溢水トラップの拡大図 水を貯留した状態の溢水トラップの拡大図 電気的構成を示すブロック図 工場出荷時に行う検査モードのフローチャート 水槽内圧力とファンモータの回転数との関係を示す図 乾燥運転のフローチャート 本発明の第2の実施例を示す図7相当図 本発明の第3の実施例を示す図1相当図 図5相当図 ダンパーの開閉に伴う水槽内圧力の変化を示す図 本発明の第4の実施例を示す図10相当図 本発明の第5の実施例を示す図1相当図
符号の説明
図面中、1は外箱、2は水槽、3は回転槽、12は排水管(排水経路)、13は給水弁(給水手段)、17,84は循環風路、21は送風ファン、23はヒートポンプ機構(温風化手段)、35は溢水口、36は溢水トラップ、38は溢水ホース(排水経路)、40はケース、41は第1仕切板、42は第2仕切板、47は圧力センサ(圧力検出手段)、50は制御装置(圧力切換手段、乾燥運転実行手段、動作確認手段、圧力検出手段)、61はダンパー(開閉手段)を示す。

Claims (7)

  1. 水槽と、
    前記水槽内に回転可能に設けられた回転槽と、
    両端部が前記水槽に接続された循環風路と、
    前記循環風路内に配置された送風ファンと、
    前記循環風路内を循環する空気を温風化する温風化手段と、
    前記水槽に設けられた溢水口と、
    前記溢水口に接続され、前記溢水口に流入した水を排出する排水経路と、
    前記排水経路の途中部に設けられ貯水可能なトラップと、
    前記トラップ内に水を供給する給水手段と、
    前記トラップ内の圧力を前記トラップ内の水柱に相当する圧力よりも低い第1圧力と高い第2圧力とに切り換える圧力切換手段とを備えることを特徴とする洗濯乾燥機。
  2. 給水手段、送風ファン、温風化手段を制御することによりトラップ内に水を貯留した状態で乾燥運転を実行する乾燥運転実行手段を備え、
    圧力切換手段は、乾燥運転の実行毎に前記トラップ内の圧力を第1圧力から第2圧力に切り換えることを特徴とする請求項1記載の洗濯乾燥機。
  3. 水槽内の圧力を検出する圧力検出手段を備え、
    圧力切換手段は、乾燥運転の終了時の前記圧力検出手段の検出値が所定値以下になるまで前記トラップ内の圧力を第1圧力から第2圧力に切り換える動作を繰り返すことを特徴とする請求項2記載の洗濯乾燥機。
  4. 圧力切換手段は、送風ファンの回転数を変更することによりトラップ内の圧力を切り換えることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の洗濯乾燥機。
  5. 循環風路のうち水槽よりも下流部に設けられ前記循環風路を開閉する開閉手段を備え、
    圧力切換手段は、前記開閉手段を、前記循環風路を開放した状態と閉塞した状態とに切り換えることによりトラップ内の圧力を切り換えることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の洗濯乾燥機。
  6. 水槽内の圧力を検出する圧力検出手段と、
    圧力切換手段によるトラップ内の圧力切換え動作の前後の前記圧力検出手段の検出結果に基づいて乾燥運転手段の動作確認を行う動作確認手段とを備えることを特徴とする請求項2記載の洗濯乾燥機。
  7. トラップは、ケースと、前記ケース内の上端から下端よりもやや上方部まで延びる第1仕切板と、前記ケース内に設けられ前記ケース内の下端から上端部よりもやや下方部まで延びる前記第1仕切板と平行な第2仕切板とから構成され、
    前記ケースの側壁と前記第1仕切板との間の空間の上部に水入口が設けられ、前記ケースの側壁と前記第2仕切板との間の空間の下部に水出口が設けられていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の洗濯乾燥機。
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