JP4658042B2 - ウェーブレット変換を使用してディジタルマルチキャリア信号を受信する方法と装置 - Google Patents

ウェーブレット変換を使用してディジタルマルチキャリア信号を受信する方法と装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4658042B2
JP4658042B2 JP2006516847A JP2006516847A JP4658042B2 JP 4658042 B2 JP4658042 B2 JP 4658042B2 JP 2006516847 A JP2006516847 A JP 2006516847A JP 2006516847 A JP2006516847 A JP 2006516847A JP 4658042 B2 JP4658042 B2 JP 4658042B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shift
subcarrier
phase
operable
average sample
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2006516847A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006527963A (ja
Inventor
久雄 古賀
宣貴 児玉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Publication of JP2006527963A publication Critical patent/JP2006527963A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4658042B2 publication Critical patent/JP4658042B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/26Systems using multi-frequency codes
    • H04L27/2601Multicarrier modulation systems
    • H04L27/2647Arrangements specific to the receiver only
    • H04L27/2655Synchronisation arrangements
    • H04L27/2668Details of algorithms
    • H04L27/2673Details of algorithms characterised by synchronisation parameters
    • H04L27/2676Blind, i.e. without using known symbols
    • H04L27/2679Decision-aided
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/0004Modulated-carrier systems using wavelets
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/26Systems using multi-frequency codes
    • H04L27/2601Multicarrier modulation systems
    • H04L27/2647Arrangements specific to the receiver only
    • H04L27/2649Demodulators
    • H04L27/26542Wavelet transform demodulators 
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/26Systems using multi-frequency codes
    • H04L27/2601Multicarrier modulation systems
    • H04L27/2647Arrangements specific to the receiver only
    • H04L27/2655Synchronisation arrangements
    • H04L27/2657Carrier synchronisation
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L25/00Baseband systems
    • H04L25/02Details ; arrangements for supplying electrical power along data transmission lines
    • H04L25/03Shaping networks in transmitter or receiver, e.g. adaptive shaping networks
    • H04L25/03006Arrangements for removing intersymbol interference
    • H04L2025/0335Arrangements for removing intersymbol interference characterised by the type of transmission
    • H04L2025/03375Passband transmission
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/26Systems using multi-frequency codes
    • H04L27/2601Multicarrier modulation systems
    • H04L27/2626Arrangements specific to the transmitter only
    • H04L27/2627Modulators
    • H04L27/2642Wavelet transform modulators

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
  • Reduction Or Emphasis Of Bandwidth Of Signals (AREA)
  • Radio Relay Systems (AREA)

Description

本発明は、実係数ウェーブレットフィルタバンクを用いたマルチキャリア伝送方式(ディジタルウェーブレットマルチキャリア伝送方式。以下「DWMC伝送方式」と称する)を使用する受信装置と方法に関する。
実係数ウェーブレットフィルタバンクを使用するディジタル変調処理および復調処理を含む伝送方式は、実係数フィルタバンクから複数のディジタル変調波を合成し送信信号を生成するマルチキャリア変調方式の1種である。この方式では、各キャリアの変調方式としてPAM(パルス振幅変調)を用いる。
DWMC伝送方式によるデータ伝送方式を図26から図29を参照して説明する。
図26に示すように、各サブキャリアはインパルス応答を有し、複数のサブキャリアの各々のインパルス応答は互いに重なった関係で伝送される。図27に示すように、各送信シンボルは、複数のサブキャリアのインパルス応答の組み合わせである時間波形によって形成される。
図28に示すスペクトル図は、DWMC伝送方式によって送信されたスペクトルの例を示す。送信フレーム(図29に示す)は、DWMC伝送方式による数十から数百の送信シンボルによって形成される。この送信フレームは、情報データ送信のシンボル、および、フレーム同期化のシンボル、等化のシンボルを含む。
マルチキャリア通信では受信機のクロックは送信機のクロックと正確に一致していないので、受信機内のビットエラーレートが上昇する可能性があり、受信機の受信特性が低下する場合がある。キャリア内へのパイロットキャリアの挿入は、クロックのずれを補償する1つの方法として考えられてきた。しかしこの場合、周波数利用効率が低下する。さらに、送信機と受信機の間のクロックずれを補償する方法は、DWMC伝送方式においてまだ確立されていない。
本発明は前述の課題を鑑みてなされたものである。本発明の目的は、DWMC伝送方式においてパイロットキャリアを使用せずに、送信機と受信機の間のクロックずれを補償することができる受信装置および方法を提供することである。
本発明によれば、受信データの第1ウェーブレット変換と第2ウェーブレット変換を行い、第1と第2の変換されたデータを出力し、ついで複素データ生成器は、第1の変換データを複素情報の同相成分として定義し第2の変換データを複素情報の直交成分として定義して複素データを生成し、複素データが出力される。続いて、等化器は複素データを等化し、等化された複素データを出力する。クロックずれ補償器は、判定結果と等化された複素データを使用して受信機と送信機の間のクロックずれを補償し、補償された複素データを出力する。判定器は補償された複素データを判定し、判定結果を出力する。
本発明は、DWMC伝送方式においてパイロットキャリアを使用せずに、送信機と受信機の間のクロックずれを補償することができる受信装置および方法を提供する。
次に、図1から図31を参照して、本発明の好ましい実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1では、受信機1000は第1のウェーブレット変換器102、第2のウェーブレット変換器104、複素データ生成器106、同期回路110、等化器112、クロックずれ補償器114、判定器116を含む。コントローラ(図示せず)は受信機1000の、第1のウェーブレット変換器102、第2のウェーブレット変換器104、複素データ生成器106、同期回路110、等化器112、クロックずれ補償器114、判定器116を含む。受信機1000の、第1のウェーブレット変換器102、第2のウェーブレット変換器104、複素データ生成器106、同期回路110、等化器112、クロックずれ補償器114、判定器116としては、IC(集積回路)チップを使用する。好ましくは、ICチップとしてFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)またはASIC(特定用途向けIC)を使用する。さらに、受信機1000の、第1のウェーブレット変換器102、第2のウェーブレット変換器104、複素データ生成器106、同期回路110、等化器112、クロックずれ補償器114、判定器116などの機能ブロックに複数のICチップを使用することも可能である。
第1のウェーブレット変換器102は、データを受信し、受信したデータにウェーブレット変換を行い、ついで第1のウェーブレット変換データを複素データ生成器106に出力する。第1のウェーブレット変換器は、互いに直交するM個の実係数ウェーブレットフィルタ(Mは正の整数)を含む。第1のウェーブレット変換器102に対して直交する第2のウェーブレット変換器104は、データを受信し、受信データをウェーブレット変換し、第2のウェーブレット変換データを複素データ生成器106に出力する。第2のウェーブレット変換器は、互いに直交するM個の実係数ウェーブレットフィルタ(Mは正の整数)を含む。
複素データ生成器106は、第1と第2のウェーブレット変換データから複素データを生成し、複素データを同期回路110と等化器112に出力する。
同期回路110は複素データから同期タイミングを推定する。等化器112は、データ伝送路でゆがんだ複素データの波形を等化する。クロックずれ補償器114は、判定器116が判定した判定データと等化器112が等化した等化された複素データとを使用して、送信機と受信機の間のクロックずれを補償する。判定器116は、通信で使用したデータが補償された複素データ内に存在するかしないかを判定する。この実施形態では、通信に使用したデータが補償器114から出力したデータに存在することを判定結果が示したとき、クロックずれ補償器114が動作する。
次に、クロックずれ補償器114の構成を詳細に説明する。図2に示すように、本実施形態のクロックずれ補償器114は、位相ずれ演算器146、平均サンプルずれ演算器148、位相補償器150を含む。位相ずれ演算器146は、複素データと判定結果とを使用して、クロックのずれに起因する各サブキャリアの位相ずれを計算する。平均サンプルずれ演算器148は、各サブキャリアの位相ずれから時間データの平均サンプルずれを計算する。位相補償器150は、サンプルずれを使用して各サブキャリアの位相を補償する。
次に、図1と図2を参照して、このような構成を有する受信機1000の動作を説明する。
まず、第1のウェーブレット変換器102と第2のウェーブレット変換器104を使用して、受信データにウェーブレット変換を行う。次に、第1のウェーブレット変換器102と第2のウェーブレット変換器104はそれぞれ、第1のウェーブレット変換データと第2のウェーブレット変換データを複素データ生成器106に出力する。複素データ生成器106は、複素データの実部(同相成分)と複素データの虚部(直交成分)から複素データを生成する。実部は第1のウェーブレット変換器102から受信した第1のウェーブレット変換データであり、虚部は第2のウェーブレット変換器102から受信した第2のウェーブレット変換データである。続いて、複素データ生成器106は、同期回路110と等化器112に複素データを出力する。
次に、同期回路110は複素データを使用して同期タイミングを推定し、同期タイミングに関する情報を第1のウェーブレット変換器102と第2のウェーブレット変換器104にフィードバックする。等化器112は、データ伝送線でゆがんだ複素データの波形を等化し、等化された複素データをクロックずれ補償器に出力する。クロックずれ補償器114では、位相ずれ演算器146は、等化器112から出力された等化された複素データと判定器116から出力された判定結果とを使用して、送信機と受信機1000の間のクロックずれに起因するサブキャリアの各位相ずれを計算し、位相ずれ演算器146は、各サブキャリアの位相ずれを平均サンプルずれ演算器148に出力する。平均サンプルずれ演算器148は、サブキャリア間の各位相ずれから時間データの平均サンプルずれを計算し、時間データの平均サンプルずれを位相補償器150に出力する。位相補償器150は、時間データの平均サンプルずれに対応するサブキャリアの各位相を補償することにより、送信機と受信機1000の間のクロックずれを補償する。次に、クロックずれ補償器114は、補償された複素データを判定器116に出力する。判定器116は、通信内で使用されたデータが補償された複素データ内に存在するかしないかを判定し、判定結果をクロックずれ補償器114にフィードバックする。
次に、図3と図4を参照してクロックずれ補償器のアルゴリズムを説明する。
送信機のクロックと受信機のクロックが一致している環境では、等化された複素データは、2−PAMを一次変調として使用すると直交座標で図3に示すような分布を有する。クロックずれが存在しない場合、図4に示すように、等化された複素データはI軸に対して直交する2本の直線「X1」と「X2」の分布を有する。2本の直線とI軸のクロスポイントは、判定データを示し、この例ではクロスポイントはそれぞれ+1と−1である。しかし、図4の2本の破線の直線が示すように、クロックずれがデータ通信内に存在するときには2本の直線はI軸に直交せず、円周に沿って回転する。円の直径は2つの判定データの間の距離を示す。
位相ずれ演算器146の例を図5に示す。等化された複素データが直交座標の「A」に位置する場合、「A」からの2本の接線「Y1」と「Y2」は2つの接点「B1」と「B2」において円と接する。例えば、「A」の判定結果が1である場合、「B2」は「B1」より近いので「B2」が正しいポイントである。I軸と、原点「0」と「B2」を通る直線とが形成する角度を「θ」と定義する。クロックずれが存在する場合、図5に示すように、接線「Yl」は等化された複素データの分布を示し、「θ」は受信機と送信機の間のクロックずれにしたがった位相ずれを示す。また「θ」の角度は、直線「X1」と「Y1」が形成する角度を示す。すなわち、円周に沿って回転した「X1」の回転角度を示す。
位相ずれ演算器146はアルゴリズムを使用して、各サブキャリアの位相ずれを計算する。次に、平均サンプルずれ演算器148は、位相ずれ演算器146から出力されたサブキャリア間の各位相ずれ(φn)と各サブキャリアの周波数(fn)とを使用して時間データのサンプルずれを計算する(τn:τn=φn/2πfn)。「n」はサブキャリア番号である。次に、平均サンプルずれ演算器148は、サブキャリア数を時間データのサンプルずれの合計で割ることによって、時間データの同期タイミングから平均サンプルずれ(τavg)を計算する。続いて、位相補償器150は、等式φnavg=2πfn τavgを使用して各サブキャリアの位相ずれ(φnavg)を計算し、各サブキャリアの位相ずれ(φn avg)で各サブキャリアの位相を補償する。
上記の構成により、パイロットキャリアを使用せずに、受信機と送信機の間のクロックずれを補償することができる。さらに上記の構成は、周波数利用率低下を防ぐことができる。
この実施形態では、クロックずれ補償器114の特定の構成を図示の目的で説明したが、本発明はこの特定の構成に限定されない。たとえば本発明は、パイロットキャリアを使用せずに受信機と送信機の間のクロックずれを補償する任意のシステム内で使用することができる。さらに、この実施形態では、各キャリアを変調するために2PAMを1つの方法として使用したが、他の方法では各キャリアを変調するために、2PAMではなく4PAM、8PAM、または8PAM以上を使用することができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態の受信装置は、第1の実施形態の受信機と同じ構成を有する。しかしこの実施形態のクロックずれ補償器114のアルゴリズムは、第1の実施形態で説明されたアルゴリズムとは異なる。したがって次に、この実施形態におけるクロックずれ補償器114のアルゴリズムを詳細に説明する。
位相ずれ演算器146の例を図6に示す。クロックずれが存在しない場合、図6に示すように、等化された複素データは、I軸に直交する2本の直線「X1」と「X2」が示す分布を有する。等化された複素データが直交座標で「A」に位置する場合、「A」の判定結果は1である。「X1」と、「A」と判定の結果「1」を通過する直線が形成する角度が「θ」と定義される。「θ」の角度は、受信機と送信機の間のクロックのずれによる位相ずれを示す。
上記の構成により、位相ずれ演算器内のアルゴリズムが簡単になる。特に位相ずれが小さければ上記の構成はより効率的になる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態の受信機は、第1と第2の実施形態の受信機と同じ構成を有する。しかしクロックずれ補償器114のアルゴリズムは、第1と第2の実施形態に説明されたアルゴリズムとは異なる。したがって次に、図7を参照してこの実施形態におけるクロックずれ補償器114のアルゴリズムを詳細に説明する。
図7に示すように、位相ずれ演算器146の計算は第2の実施形態で説明した計算と同様だが、この実施形態で使用するデータは第2の実施形態で使用するデータとは異なる。この実施形態では、複素データの直交成分の閾値を記憶するメモリ(図7には図示せず)を位相ずれ演算器146内に配置する。図7に示すようにこの実施形態では、閾値の数は2であり閾値の値はtとsである。受信機と送信機の間のクロックずれによる位相ずれを等化された複素データと判定結果から計算すると、位相ずれ演算器146では直交座標で閾値と「A」の直交成分の絶対値を比較する。比較にしたがって、直交成分の絶対値が閾値に等しいかまたは閾値より大きい場合、第2の実施形態で説明した計算を行う。
したがって、ノイズがデータと重なる場合ノイズの強さに対応してデータが回転するため、上記の構成により計算精度が改善される。同じノイズが「A」のデータと「C」のデータにそれぞれ重なる場合、「A」のデータは「A’」のデータに移動しQ軸から角度「θ1」回転し、「C」のデータは「C’」のデータに移動し、Q軸から角度「θ2」回転する。すなわち、ノイズの影響があるため、双方のデータの位相ずれが大きくなる。また、データの絶対値が小さいほどデータの位相ずれは大きくなる。したがって位相ずれの計算において閾値より小さなデータを使用しないことにより、計算においてノイズの影響を抑えることができる。したがって上記の構成により、受信機1000の正確な動作が達成される。
(第4の実施形態)
第4の実施形態の受信機は第2の実施形態の受信機と同じ構成を有する。しかしクロックずれ補償器114のアルゴリズムは、第2の実施形態に説明されたアルゴリズムとは異なる。したがって次に図8を参照して、この実施形態におけるクロックずれ補償器114のアルゴリズムを詳細に説明する。
図8に示すように、位相ずれ演算器146の計算は第2の実施形態で説明した計算と同様であるが、この実施形態で使用するデータは第2の実施形態で使用するデータとは異なる。この実施形態では、等化された複素データの直交成分の値がゼロに等しいか正の値である場合、等化された複素データの直交成分の値は、直交成分の絶対値がなんであっても固定値「+P」に置き換えられる。他方、等化された複素データの直交成分の値が負である場合、等化された複素データの直交成分の値は、直交成分の絶対値がなんであっても別の固定値「−P」に置き換えられる。たとえば、図8に示す「A」は正の値の直交成分を有するので「+P」の値に置き換えられる。しかし、図8に示す「A’」は負の値の直交成分を有するので「−P」の値に置き換えられる。pがQ軸に沿ったデータの分布の平均値に近いことが好ましい。たとえば、等化された複素データの直交成分の平均累乗を「P」として使用することができる。
さらに、本実施形態ではゼロを閾値として使用し、等化された複素データの直交成分を「+P」または「−P」の固定値に置き換えたが、受信機1000に適切な値を閾値に選択することができる。
したがって上記の構成により、すべてのデータのQ軸方向には2つの値(+Pまたは−P)しかないため、受信機1000における計算精度が改善され計算処理が簡単になる。したがってこの構成によって第2の実施形態と比べると、受信機1000のより正確で迅速な動作が達成される。
(第5の実施形態)
第5の実施形態の受信機は第4の実施形態の受信機と同じ構成を有する。しかし、クロックずれ補償器114のアルゴリズムは、第2の実施形態で説明したアルゴリズムとは異なる。したがって次に図9を参照して、この実施形態におけるクロックずれ補償器114のアルゴリズムを詳細に説明する。
図9に示すように、位相ずれ演算器146の計算は第4の実施形態で説明した計算と同様であるが、この実施形態で使用するデータは、位相ずれがリミット(位相ずれの最大値)に等しいかそれ未満であるデータに限定されている。位相ずれのリミットは、直線「X1」と、ポイント「C」と判定結果のポイント「1」を通過する直線「Z2」が形成する最大位相ずれ角度「θ」としてあらかじめ設定されている。
図9に示すように、受信機と送信機の間のクロックずれによる位相ずれを等化された複素データと判定結果によって計算すると、最大位相ずれ角度「θ」を超える位相ずれ角度を有するすべてのデータはポイント「C」に位置するものとみなされる。
したがって上記の構成により、第4の実施形態と比較すると計算の精度を改善することができる。したがってこの構成により、受信機の正確な動作を達成することができる。
(第6の実施形態)
第6の実施形態の受信機は第4の実施形態の受信機と同じ構成を有する。しかし、クロックずれ補償器114のアルゴリズムは、第2の実施形態で説明したアルゴリズムとは異なる。したがって次に図10を参照して、この実施形態におけるクロックずれ補償器114のアルゴリズムを詳細に説明する。
この実施形態では、平均サンプルずれ演算器148は、各サブキャリアの位相ずれを使用して時間データの同期タイミングから平均サンプルずれを計算する。正の整数を掛けた平均サンプルずれ(図10に示す)を、第4の実施形態に示す平均サンプルずれとして使用する。
したがって上記の構成により、第4の実施形態と比較すると計算精度を改善することができる。
(第7の実施形態)
第7の実施形態の受信機は第4の実施形態の受信機と同じ構成を有する。しかし、クロックずれ補償器114のアルゴリズムは、第2の実施形態で説明したアルゴリズムとは異なる。したがって次に、クロックずれ補償器114のアルゴリズムを詳細に説明する。
本実施形態では、平均サンプルずれ演算器148は、各サブキャリアの位相ずれを使用して、時間データの同期化タイミングから平均サンプルずれを計算する。正の整数をかけた平均サンプルずれ(図10に示す)を、第4の実施形態に示す平均サンプルずれとして使用する。さらに、平均サンプルずれ演算器148は正の整数を適切に変更する。最初に、平均サンプルずれ演算器148は最大値を初期値として設定する。平均サンプルずれ演算器148はサンプルずれ計算を開始すると、平均サンプルずれを観察し、平均サンプルずれの量に対応して正の整数を変える。
したがって上記の構成により、第4の実施形態と比較すると、ノイズに対する抵抗性が改善する。
(第8の実施形態)
第8の実施形態の受信機は、クロックずれ補償器114を除くと第4の実施形態の受信機と同じ構成を有する。したがって図11を参照して、本実施形態におけるクロックずれ補償器114のアルゴリズムを詳細に説明する。
図11に示すように、本実施形態では、クロックずれ補償器114はサブキャリア選択器142、一次変調テーブル144、位相ずれ演算器146、平均サンプルずれ演算器148、位相補償器150を含む。サブキャリア選択器142はクロックずれを補償するためにサブキャリアを選択する。一次変調テーブル144を使用してサブキャリアを選択する。
次に図11を参照して、このような構成を有する受信機1000の動作を説明する。一次変調テーブル144は、あらかじめ設定された各サブキャリアの、2PAM、4PAM、8PAM、16PAMなどの一次変調タイプを記憶する。たとえばシンボルが512のサブキャリアを含む場合、一次変調テーブル144は、第1のサブキャリアが2PAM、第2のサブキャリアが16PAM、第3のサブキャリアが4PAM、・・・、第512のサブキャリアが8PAMなどのように、512の一次変調タイプを記憶する。一次変調タイプは、たとえば送信機がデータを受信機に送信する前の送信機と受信機の間のノイズの存在など、送信チャネルの状態に従って、あらかじめ各サブキャリアに割り当てられている。たとえば、サブキャリアの送信チャネルの状態が非常に良好な場合、そのサブキャリアには一次変調タイプとして16PAMを使用する。同時に、別のサブキャリアの送信チャネルの状態が非常に悪い場合、そのサブキャリアには一次変調タイプとして2PAMを使用する。サブキャリア選択器142は、一次変調テーブル144を使用してクロックずれ補償に使用するサブキャリアを選択する。位相ずれ演算器146は、キャリア選択器142で選択されたサブキャリアの判定結果と、等化器112から出力された複素データの両方を使用して、クロックずれに起因する位相ずれを計算する。平均サンプルずれ演算器148は、選択されたサブキャリアの位相ずれを使用して、時間データの平均サンプルずれを計算する。位相補償器150は、平均サンプルずれを使用して各サブキャリアの位相ずれを補償する。
したがって上記の構成により、クロックずれを補償するために選択されたサブキャリアを使用することによって、計算の精度が改善される。したがってこの構成により、受信機の正確な動作が達成される。
(第9の実施形態)
第9の実施形態の受信機は、クロックずれ補償器114を除いては第4の実施形態の受信機と同じ構成を有する。したがって、図12を参照して本実施形態におけるクロックずれ補償器114のアルゴリズムを詳細に説明する。図12に示すように、本実施形態ではクロックずれ補償器114は、一次変調テーブル144、重み付け位相ずれ演算器156、平均サンプルずれ演算器148、位相補償器150を含む。重み付け位相ずれ演算器156は、判定結果と複素データの両方を使用してクロックずれに起因する各サブキャリアの位相ずれを計算し、一次変調テーブル144にしたがって位相ずれの重みを分類する。
次に図12を参照して、このような構成を有する受信機1000の動作を説明する。一次変調テーブル144は、あらかじめ設定されている各サブキャリアの2PAM、4PAM、8PAM、16PAMなどの一次変調タイプを記憶する。重み付け位相ずれ演算器156は、各サブキャリアの判定結果と等化器112から出力された各サブキャリアの複素データの両方を使用してクロックずれに起因する位相ずれを計算する。重み付け位相ずれ演算器156は、一次変調テーブル144を使用して、サブキャリアの一次変調タイプに従った重みを各サブキャリアの計算された位相ずれに加算する。本実施形態では、16PAMの重みがもっとも重く、2PAMの重みがもっとも軽い。この構成により、平均サンプルずれの計算における送信チャネル内のノイズの影響が最小化される。良好な条件下のサブキャリアの位相ずれは平均サンプルずれの計算に対してはるかに大きな影響を有するため、平均サンプルずれ演算器148は、重み付け位相ずれを使用して時間データの平均サンプルずれを計算する。位相補償器150は、平均サンプルずれを使用して、各サブキャリアの位相ずれを補償する。
したがって上記の構成により、第8の実施形態に示す構成よりさらに正確にクロックずれを補償することができる。したがって本実施形態の構成により、受信機の正確な動作が達成される。
(第10の実施形態)
第10の実施形態の受信機は、クロックずれ補償器114を除いては第4の実施形態の受信機と同じ構成を有する。したがって図13を参照して、本実施形態のクロックずれ補償器114のアルゴリズムを詳細に説明する。図13に示すように、本実施形態では、クロックずれ補償器114は、チャネルエスティメーションテーブル160、サブキャリア選択器142、位相ずれ演算器146、平均サンプルずれ演算器148、位相補償器150を含む。図15に示すように、チャネルエスティメーションテーブル160は、各キャリアのCINR(キャリアパワー/干渉とノイズパワー比)などの送信チャネルの状態を示す値を記憶する。チャネルエスティメーションテーブル160は適切なサブキャリアを選択するために使用する。
次に図13を参照して、このような構成を有する受信機1000の動作を説明する。サブキャリア選択器142は、チャネルエスティメーションテーブル144を使用してクロックずれ補償に使用するサブキャリアを選択する。たとえば選択は、CINRが10dBより大きいサブキャリアを選択することなどにより行う。位相ずれ演算器146は、サブキャリア選択器142で選択されたサブキャリアの判定結果と、等化器112から出力された複素データの両方を使用して、クロックずれに起因する位相ずれを計算する。平均サンプルずれ演算器148は、選択されたサブキャリアの位相ずれを使用して時間データの平均サンプルずれを計算する。位相補償器150は、平均サンプルずれを使用して各サブキャリアの位相ずれを補償する。
したがって上記の構成により、クロックずれの精度が改善される。したがって本実施形態の構成により、受信機の正確な動作が達成される。
(第11の実施形態)
第11の実施形態の受信機はクロックずれ補償器114を除いては第4の実施形態の受信機と同じ構成を有する。したがって図14を参照して、本実施形態のクロックずれ補償器114のアルゴリズムを詳細に説明する。図14に示すように、本実施形態では、クロックずれ補償器114は、チャネルエスティメーションテーブル160、重み付け位相ずれ演算器156、平均サンプルずれ演算器148、位相補償器150を含む。
次に図14を参照して、このような構成を有する受信機1000の動作を説明する。図15に示すように、チャネルエスティメーションテーブル160は、各キャリアのCINRなどの送信チャネルの状態を示す値を記憶し、適切なサブキャリアを選択するために使用される。重み付け位相ずれ演算器156は、各サブキャリアの判定結果と、等化器112から出力された各サブキャリアの複素データの両方を使用して、クロックずれに起因する位相ずれを計算する。次に重み付け位相ずれ演算器156は、チャネルエスティメーションテーブル160を使用して、各サブキャリアの位相ずれに重みを加えるか乗算する。CINRの値が大きいほど、重い重みが設定される。たとえば、CINRの値が0dB未満であれば重みは「1」であり、CINRの値が10dB未満であれば重みは「2」であり、CINRの値が20dB未満であれば重みは「3」であり、CINRの値が30dB未満であれば重みは「4」である。平均サンプルずれ演算器148は、重み付け位相ずれ演算器156が計算した重み付け位相ずれを使用して、時間データの平均サンプルずれを計算する。位相補償器150は、平均サンプルずれ演算器148が計算した平均サンプルずれを使用して各サブキャリアの位相ずれを補償する。
したがって上記の構成により、クロックずれの精度が改善される。したがって本実施形態の構成により、第10の実施形態に示す受信機の動作よりいっそう正確な動作が達成できる。
(第12の実施形態)
第12の実施形態の受信機は、クロックずれ補償器114を除いては第4の実施形態の受信機と同じ構成を有する。したがって図16を参照して本実施形態によるクロックずれ補償器114のアルゴリズムを詳細に説明する。図16に示すように、本実施形態では、クロックずれ補償器114は、等化係数の逆数テーブル180、サブキャリア選択器142、位相ずれ演算器146、平均サンプルずれ演算器148、位相補償器150を含む。図19に示すように、等化係数の逆数180は、各サブキャリアの等化係数の逆数の各値をあらかじめ記憶している。等化係数の逆数テーブル180は、送信チャネルの状態を示す各サブキャリアの等化係数の逆数の値を記憶する。等化係数の逆数の値が大きいほど、送信チャネルの条件は良好である。さらに、等化係数の逆数テーブルの代わりに、等化係数の二乗の逆数テーブルまたは3乗以上の逆数テーブルを使用してもよい。本実施形態では、等化係数の逆数テーブル180として、等化係数の二乗の逆数テーブルを使用する。
次に図16を参照し、このような構成を有する受信機1000の動作を説明する。サブキャリア選択器142は、等化係数の逆数テーブル180を使用して、クロックずれを補償するために使用するサブキャリアを選択する。選択は、たとえば−60dBなど、等化係数の逆数が所定の閾値に等しいかまたは閾値以上のサブキャリアを選択することによって行う。位相ずれ演算器146は、サブキャリア選択器142で選択したサブキャリアの判定結果と、等化器112から出力された複素データの両方を使用して、クロックずれに起因する位相ずれを計算する。平均サンプルずれ演算器148は、選択されたサブキャリアの位相ずれを使用して、時間データの平均サンプルずれを計算する。位相補償器150は、平均サンプルずれを使用して各サブキャリアの位相ずれを補償する。
したがって上記の構成により、クロックずれの精度が改善される。したがって本実施形態の構成により、第4の実施形態に示す受信機の動作よりいっそう正確な動作が達成できる。
(第13の実施形態)
第13の実施形態の受信機は、サブキャリア選択器142と等化係数の逆数テーブル180の間にリミッタ162を追加することを除いては、第12の実施形態の受信機と同じ構成を有する。したがって図17を参照して、本実施形態におけるリミッタ162の動作およびクロックずれ補償器114のアルゴリズムを詳細に説明する。
リミッタ162は、等化係数の逆数テーブル180内に記憶される等化係数の逆数値が、リミッタ162に記憶された所定の閾値より小さいように制限する。リミッタ162は、閾値より小さい等化係数の逆数の値を送信しないか、または、その等化係数の逆数に対応するサブキャリアはクロックずれの補償に使用できないように示す一種のフラグを設定する。サブキャリア選択器142は、リミッタ162を通過した後の等化係数の逆数を使用してクロックずれの補償に使用するサブキャリアを選択する。サブキャリア選択器142は、リミッタ162を通過するすべての等化係数の逆数に対応するすべてのサブキャリアを使用してもよいし、または、リミッタ162を通過するすべての等化係数の逆数に対応するすべてのサブキャリアからよりよい状態の一部のサブキャリアを選択してもよい。
したがって上記の構成により、クロックずれの精度を改善することができる。さらに、本実施形態に示す受信機により、第12の実施形態に示す受信機よりも狭帯域干渉に関してよりいっそう高い許容範囲を達成することができる。
(第14の実施形態)
第14の実施形態の受信機は、チャネルエスティメーションテーブル160の代わりに、等化係数の逆数テーブル180を使用することを除いては、第11の実施形態の受信機と同じ構成を有する。したがって図18を参照して、本実施形態のクロックずれ補償器114のアルゴリズムを詳細に説明する。
図19に示すように、等化係数の逆数180は、各サブキャリアの等化係数の逆数の各値をあらかじめ記憶している。等化係数の逆数は、送信チャネルの状態を示す。重み付け位相ずれ演算器156は、各サブキャリアの判定結果と、等化器112から出力された各サブキャリアの複素データの両方を使用して、クロックずれに起因する位相ずれを計算する。次に、重み付け位相ずれ演算器156は、等化係数の逆数180を使用して各サブキャリアの位相ずれに重みを加算するか乗算する。等化係数の逆数の値が大きければ、設定される重みも重くなる。たとえば、等化係数の逆数の値が−70dB未満であれば重みは「1」であり、等化係数の逆数の値が−60dB未満で−70dB以上であれば重みは「2」であり、等化係数の逆数の値が−50dB未満で−60dB以上であれば重みは「3」であり、等化係数の逆数の値が−50dB以上であれば重みは「4」である。平均サンプルずれ演算器148は、重み付け位相ずれ演算器156が計算した重み付け位相ずれを使用して、時間データの平均サンプルずれを計算する。位相補償器150は、平均サンプルずれ演算器148が計算した平均サンプルずれを使用して各サブキャリアの位相ずれを補償する。
したがって上記の構成により、クロックずれの精度が改善される。したがって本実施形態の構成により、第12の実施形態に示す受信機の動作よりいっそう正確な動作が達成される。
(第15の実施形態)
第15の実施形態の受信機は、等化係数の逆数テーブル180の代わりに位相差テーブル190を使用することを除いては、第14の実施形態の受信機と同じ構成を有する。したがって図20を参照して、本実施形態における位相差テーブル190とクロックずれ補償器114のアルゴリズムを詳細に説明する。
次にこのような構成を有する受信機1000の動作を説明する。図23を参照して位相差テーブル190を説明する。位相差テーブル190の説明を簡単にするために、本実施形態では8点のウェーブレット変換器を使用する、すなわち、8本のサブキャリアがあると仮定する。
図23に示すように、送信機がいくつかの連続するシンボルについて同じウェーブレット変換されたデータの逆数、たとえば「1」を各サブキャリアに送信すると、合成波はF1からF3を有する複数の正弦波を加えた波形として生成される。正弦波は主に2つのサブキャリアを含む。たとえば、周波数「F1」を有する第1の正弦波は主にサブキャリア第2と第3を含む。主に正弦波を含む2本のサブキャリアを「サブキャリアぺア」と呼ぶ。受信機が合成波を受信すると、受信機は複素情報を得る。これは、複数の「Fn」に対応する複素データ生成器から出力された受信されたデータ内に含まれる。次に2つの連続するサブキャリアペアの間で各複素除算を行い、各複素除算の結果は複素座標上で位相差を示す。位相差の平均は、複素加算器で位相差を加算することによって計算する。図24に示すように、位相差テーブル190は、位相差の平均と、連続する2本のサブキャリアペア(複素サブキャリア)の間のすべての位相差をあらかじめ記憶する。
次に、クロックずれ補償器114の動作を詳細に説明する。サブキャリア選択器142は、位相差テーブル190を使用したクロックずれの補償に使用するサブキャリアを選択する。選択はたとえば、2本の連続するサブキャリアペアの間の位相差がたとえば平均または1〔rad〕より大きいサブキャリアを選択することによって行う。位相ずれ演算器146は、サブキャリア選択器142で選択したサブキャリアの判定結果と、等化器112から出力された複素データの両方を使用して、クロックずれに起因する位相ずれを計算する。平均サンプルずれ演算器148は、選択されたサブキャリアの位相ずれを使用して、時間データの平均サンプルずれを計算する。位相補償器150は、平均サンプルずれを使用して各サブキャリアの位相ずれを補償する。
したがって上記の構成により、クロックずれの精度が改善される。
(第16の実施形態)
第16の実施形態の受信機は、サブキャリア選択器142と位相差テーブル190の間にリミッタ162を追加することを除いては、第15の実施形態の受信機と同じ構成を有する。したがって図21を参照して、本実施形態におけるリミッタ192の動作およびクロックずれ補償器114のアルゴリズムを詳細に説明する。
リミッタ192は、連続する2本のサブキャリアペアの位相差がリミッタ192に記憶された所定の閾値より小さい場合、位相差テーブル190に記憶された連続する2本のサブキャリアペア間の位相差を制限する。リミッタ192は、閾値よりも小さな位相差を有するサブキャリアに関する情報を送信しないか、または、リミッタ192は、クロックずれを補償するためにその位相差に対応するサブキャリアが使用できないことを示す一種のフラグを設定する。サブキャリア選択器142は、リミッタ192を通過した後の位相差を使用してクロックずれの補償に使用するサブキャリアを選択する。サブキャリア選択器142は、リミッタ192を通過するすべての位相差に対応するすべてのサブキャリアを使用してもよいし、または、リミッタ192を通過するすべての位相差に対応するすべてのサブキャリアからよりよい条件の一部のサブキャリアを選択してもよい。
したがって上記の構成により、クロックずれの精度が改善される。さらに本実施形態に示す受信機により、第15の実施形態に示す受信機よりも狭帯域干渉についてより高い耐性を達成することができる。
(第17の実施形態)
第17の実施形態の受信機は、サブキャリア選択器142と位相ずれ演算器146を使用する代わりに、重み付け位相ずれ演算器156を使用することを除いては、第15の実施形態の受信機と同じ構成を有する。したがって図22を参照して、本実施形態のクロックずれ補償器114のアルゴリズムを詳細に説明する。
本実施形態においては、クロックずれ補償器114は、位相差テーブル190、重み付け位相ずれ演算器156、平均サンプルずれ演算器148、位相補償器150を含む。重み付け位相ずれ演算器156は、各サブキャリアの判定結果と、等化器112から出力された各サブキャリアの複素データの両方を使用して、クロックずれに起因する各サブキャリアの位相ずれを計算する。図24に示すように、位相差テーブル190はサブキャリアペア間の位相差をあらかじめ記憶する。重み付け位相ずれ演算器156は、位相差テーブル190を使用して各サブキャリアの計算された位相ずれに、位相差にしたがった重みを加える。本実施形態では、位相差が1.1[rad]の時重みがもっとも重く、位相差が0.7[rad]未満あるいは1.5[rad]を超えるとき、重みはもっとも軽い。本実施形態では最も軽い重みはゼロであってもよい。良好な条件下のサブキャリアの位相ずれは、平均サンプルずれの計算に対してはるかに大きな効果を有するので、この構成により、平均サンプルずれの計算に対する送信チャネルの状態の影響が最小化される。平均サンプルずれ演算器148は、重み付け位相ずれを使用して時間データの平均サンプルずれを計算する。位相補償器150は、平均サンプルずれを使用して各サブキャリアの位相ずれを補償する。
したがって上記の構成により、第15の実施形態に示される構成よりさらに正確にクロックずれを補償することができる。したがって本実施形態の構成により、受信機の正確な動作が達成できる。
本発明は信号を送受する種々の通信装置に適用できるが、悪条件の伝送経路を使用する電力線通信(PLC)用のシステムに適している。
図30と図31では、送信機の一部である送信部600は、シンボルマッパ610、シリアルパラレル(S/P)コンバータ620、変調器630、ディジタル/アナログコンバータ(D/A)640を含む。送信機の送信部600では、シンボルマッパ610はビットデータをシンボルデータに変換し、シンボルデータを所定のデータポイントマッピング情報に従って信号ポイントの所定の構成にマッピングする。S/Pコンバータ620はシンボルマッパ610から出力されたシリアルデータをパラレルデータに変換する。変調器630は、互いに直交するM個のフィルタを含むフィルタバンクを有し、逆変換を行うことによってS/Pコンバータ620から出力され送信されるパラレルデータを変調する。D/Aコンバータ640はディジタル信号をアナログ信号に変換する。受信部700はA/Dコンバータ710と復調器720を含む。受信機の受信部700では、A/D変換器710は受信したアナログ信号をディジタル信号に変換する。復調器720は、互いに直交するM個のフィルタを含むフィルタバンクを有し、受信データを変換することによってD/Aコンバータ710から受信したデータ入力を復調し、実施形態1から17に説明された構成を含むことができる。変調器630と復調器720のフィルタバンクは、ウェーブレットベースの余弦変換フィルタバンクおよびFFTベースのパルス整形タイプOFDMを含む。ウェーブレットベースの余弦変換フィルタバンクはたとえば4Nなどの長いフィルタ長を有する(Nはシンボル長で、一般にM=Nである)。
さらに、PLCが使用する周波数帯はアマチュア無線帯と重複する。アマチュア無線帯の影響を最小化するために、サブキャリアを無効にすることによってノッチを形成し、フィルタバンクを使用して変調処理と復調処理を行う。帯域を制限したマルチキャリアを使用することにより、PLCの狭帯域干渉波とキャリア間干渉に対する抵抗性が高まる。各サブキャリアの帯域が制限されているので、いくつかのサブキャリアを無効にすることにより鋭いノッチが形成される。
PLCのために2MHzから30MHzまで帯域の使用を認める規制緩和が進行中である。しかし他の既存のシステム(たとえばアマチュアラジオと短波放送)は同じ帯域を使用する。このような他の既存のシステムとの干渉は許されないので、理想的には、信号は、PLCの間他の既存システムが使用する帯域に送信するべきである。通常は、既存のシステムが使用する帯域への送信を無効にするために、別のフィルタによってノッチフィルタを生成する。米国でPLC業務と提携を結んでいるHomePlugが発売した「HomePlug1.0」では30dB用のノッチフィルタが使用されている。したがって、他の既存のシステムに対する干渉抑制として考えられるターゲットは30dB以上である。
本発明の構成および方法によれば、フィルタバンクを使用して各サブキャリアの帯域を制限し、既存のシステムが使用する帯域と重複するサブキャリアを無効にする。これによって、ノッチフィルタを生成しなくても関連技術の方法と同じ動作を達成することができる(他の既存のシステムが使用する帯域におけるノッチフィルタ生成操作)。形成されるノッチが深いほど、フィルタバンクのMフィルタの各々のフィルタ長は長くなる。この場合、フィルタによる遅延に関する懸念がある(フィルタ遅延はノッチ深さに対する相殺である)。
したがって、PLCのフィルタバンクのフィルタ長を4Nに制限することにより、30dB以上のノッチを形成しフィルタ遅延を抑制することが可能になる(Nはシンボル長で、一般にM=Nである)。
次にPLCシステムの例を詳細に説明する。図25に示すように、ビル750の中のPLCシステムは電力線801と、電話網、または、光ネットワーク、CATVネットワークなどの従来のネットワーク802と、送信部600と受信部700の両方を含む通信装置800と、テレビセット、または、ビデオ、DVD、DVカメラなどのAV装置810と、ルータ、または、ADSL、VDSL、メディアコンバータ、電話などの通信装置820と、プリンタ、または、ファクシミリ、スキャナなどの文書作成装置830と、カメラまたはインターホンなどのセキュリティ装置840と、コンピュータ850と、エアコンディショナ、または、冷蔵庫、洗濯機、電子レンジのような家電製品860とを含む。
次にPLCシステムの動作を説明する。装置は電力線801を介してネットワークを形成し、通信装置800を使用して双方向通信を行う。インターネット通信に関しては、電力線801を介してビル750に提供されるホームゲートウェイ経由で接続することができる。別法としては、従来のネットワーク802上で通信する電気通信装置820を介して接続することができる。別法としては、無線機能を有する電気通信装置820からワイヤレスベースで接続することができる。ここで使用する通信装置800は、互いに直交するM個のフィルタを含むフィルタバンクを使用して変調処理と復調処理を行うので、他の既存のシステムが使用する帯域と重複するサブキャリアを無効にすることによって、他の既存のシステムとの干渉を抑制できる。さらにフィルタ長が4Nに制限されているので(Nはシンボル長で一般にM=Nである)、フィルタによる遅延を抑制しながら30dB以上のノッチ深さを達成することができる。逆に、他の既存のシステムからの狭帯域干渉の影響が低減される。
さらに、所定の帯域でノッチを生成するときには、帯域と重複する任意のサブキャリアを無効にするだけでよい。したがって種々の国で柔軟に容易に規制を遵守することができる。本システムの使用を開始してから規制の変化があった場合でも、ファームウェアの更新などの操作を介して柔軟に対処できる。
さらに、第1から第18の実施形態の構成は必要に応じて互いに組み合わせることができる。
さらに、クロックずれ補償器114に使用するサブキャリアの最大数が「X」であり、サブキャリア選択時に閾値などの所定の条件を満たすサブキャリアの数が「X」以上の時、第1から第17の実施形態の構成にしたがって、周波数の小さいサブキャリアから優先的に選択することが好ましい。この構成により、クロックずれ補償精度が改善される。
特に、変調器内で多数の一次変調タイプを使用する時には、判定結果の絶対値の小さいサブキャリアから優先的に選択することが好ましい。この構成により、クロックずれ補償精度が改善される。
さらに、クロックずれ補償器114に使用するサブキャリアの最大数が「X」であり、サブキャリア選択時に閾値などの所定の条件を満たすサブキャリアの数が「X」より大きいときには、各サブキャリアの直交成分の小さいサブキャリアから優先的に選択することが好ましい。この構成によりクロックずれ補償精度が改善される。
さらに、図32と図33に示す別の構成を説明する。この構成では、クロックずれ補償器114は別の判定器145を含み、判定器116からの判定データはクロックずれを計算するクロックずれ補償器にはフィードバックされない。判定器145は等化されたデータを等化器112から受信し、通信で使用するデータが等化されたデータに存在するかしないかを判定し、判定結果を位相ずれ演算器146に出力する。位相ずれ演算器146は、等化器112からの等化されたデータと、判定器145からの判定結果を使用して、各サブキャリアの位相ずれを計算する。上記の構成では、判定器116からの判定結果のフィードバックに起因する1シンボル遅延なしに計算を行うので、クロックずれ補償器114における計算の精度が改善される。さらに、上記の構成は、判定器116から判定結果をフィードバックする代わりに、すべての実施形態に適用可能性を有する。
さらに、サンプルずれ演算器148で計算された各サンプルずれを累積し、加算結果をメモリ内に記憶し、メモリに記憶された結果値をコントローラ(図示せず)によってモニタリングすることによって、結果値が所定の値より大きいとコントローラが判定した場合に結果値にあわせてウェーブレット変換の実行タイミングを調節することができる。たとえば、図10に示す合計サンプルずれが所定の値より大きい時、図10に示すウィンドウの参照位置「A」が図10に示す時間信号の参照位置「B」と一致するように、ウェーブレット変換のウィンドウ(ウェーブレット変換のタイミング)を調整することができる。
第1から第17の実施形態に説明した受信機は、各サブキャリアの判定結果と等化器から出力された複素データの両方を使用してクロックずれに起因する位相ずれ(位相回転量)を得ることによって、DWMC伝送方式における送信機と受信機の間のクロックずれを、パイロットキャリアを使用せずに補償することができる。
本発明の第1の実施形態による受信装置を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態によるクロックずれ補償器を示すブロック図である。 クロックずれが存在しない場合における、等化器で直交座標で処理した複素データの分布の例を示す図である。 クロックずれが存在する場合とクロックずれが存在しない場合における、等化器で直交座標で処理した複素データの分布の例を示す概略図である。 本発明の第1の実施形態による、送信機と受信機の間のクロックずれに起因するサブキャリア間の位相ずれを得る方法の例を示す概略図である。 本発明の第2の実施形態による、送信機と受信機の間のクロックずれに起因するサブキャリア間の位相ずれを得る方法の例を示す概略図である。 本発明の第3の実施形態による、送信機と受信機の間のクロックずれに起因するサブキャリア間の位相ずれを得る方法の例を示す概略図である。 本発明の第4の実施形態による、送信機と受信機の間のクロックずれに起因するサブキャリア間の位相ずれを得る方法の例を示す概略図である。 本発明の第5の実施形態による、送信機と受信機の間のクロックずれに起因するサブキャリア間の位相ずれを得る方法の例を示す概略図である。 時間信号の平均サンプルずれの例を示すパターン図である。 本発明の第8の実施形態による受信装置を示すブロック図である。 本発明の第9の実施形態による受信装置を示すブロック図である。 本発明の第10の実施形態による受信装置を示すブロック図である。 本発明の第11の実施形態による受信装置を示すブロック図である。 サブキャリア番号とCINR値の間の関係の例を示す図である。 本発明の第12の実施形態による受信装置を示すブロック図である。 本発明の第13の実施形態による受信装置を示すブロック図である。 本発明の第14の実施形態による受信装置を示すブロック図である。 等化係数の二乗の逆数の例を示す図である。 本発明の第15の実施形態による受信装置を示すブロック図である。 本発明の第16の実施形態による受信装置を示すブロック図である。 本発明の第17の実施形態による受信装置を示すブロック図である。 サブキャリア番号と正弦波周波数の間の関係を示すスペクトル図である。 サブキャリア間の平均位相ずれと位相ずれの分布を示すグラフである。 電力線通信システムを示すブロック図である。 ウェーブレット波形を示す波形図である。 DWMC伝送方式によって送信された波形の例を示す波形図である。 DWMC伝送方式によって送信されたスペクトルの例を示すスペクトル図である。 DWMC伝送方式によって送信されたフレームの構成の例を示す概略のフレーム図である。 通信装置の一部を形成する送信機を示すブロック図である。 通信装置の一部を形成する受信機を示すブロック図である。 本発明の別の実施形態による受信装置を示すブロック図である。 本発明の別の実施形態によるクロックずれ補償器を示すブロック図である。
符号の説明
1000 受信機
102 第1のウェーブレット変換器
104 第2のウェーブレット変換器
106 複素データ生成器
110 同期回路
112 等化器
114 クロックずれ補償器
116 判定器
142 サブキャリア選択器
144 一次変調テーブル
146 位相ずれ演算器
148 平均サンプルずれ演算器
150 位相補償器
156 重み付け位相ずれ演算器
160 チャネルエスティメーションテーブル
162 リミッタ
180 等化係数の逆数テーブル
190 位相差テーブル
192 リミッタ
600 送信部
610 シンボルマッパ
620 シリアルパラレルコンバータ
630 変調器
640 ディジタルアナログコンバータ
700 受信部
710 A/Dコンバータ
720 復調器
750 ビル
800 通信装置
801 電力線
802 従来のネットワーク
810 AV装置
820 通信装置
830 文書作成装置
840 セキュリティ装置
850 コンピュータ
860 家電製品



Claims (28)

  1. 送信機から送信されたデータを受信するために、ディジタルウェーブレットマルチキャリア復調を使用する受信装置であって、前記受信装置は、
    受信データをウェーブレット変換するように動作可能である第1のウェーブレット変換器と、
    受信データをウェーブレット変換するように動作可能で、前記第1のウェーブレット変換器に対して直交する第2のウェーブレット変換器と、
    前記第1のウェーブレット変換器からの出力を複素情報の同相成分、前記第2のウェーブレット変換器からの出力を複素情報の直交成分として定義することによって複素データを生成し、前記複素データを出力するように動作可能である複素信号生成器と、
    前記複素データを等化し等化された複素データを出力するように動作可能である等化器と、
    前記等化された複素データの直交成分を所定の固定値に置き換え、判定器の判定結果と前記直交成分が置き換えられた前記等化された複素データとを使用して前記送信機と前記受信装置の間のクロックずれを補償するように動作可能であり、前記補償された複素データを出力するように動作可能であるクロックずれ補償器と、
    通信データが前記補償された複素データ内に存在するかどうかを判定し、判定結果を出力するように動作可能である前記判定器と
    を有する受信装置。
  2. 前記クロックずれ補償器は、
    前記判定器の結果と前記等化された複素データとを使用して前記受信装置と前記送信機の間のクロックずれに起因する各サブキャリアの位相ずれを計算し、各サブキャリアの位相ずれを出力するように動作可能である位相ずれ演算器と、
    前記各サブキャリアの位相ずれを使用して時間信号の平均サンプルずれを計算し、前記時間信号の平均サンプルずれを出力するように動作可能である平均サンプルずれ演算器と、
    前記時間信号の平均サンプルずれを使用して各サブキャリアの位相を補償するように動作可能である位相補償器と
    を有することを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  3. 前記位相ずれ演算器は、各サブキャリアの位相ずれを計算するために円と接線の関係を使用するように動作可能である請求項2に記載の受信装置。
  4. 前記位相ずれ演算器は、位相ずれを計算するアルゴリズムにおいて直交成分の閾値を使用するように動作可能である請求項2に記載の受信装置。
  5. 前記位相ずれ演算器は、位相ずれを計算するアルゴリズムにおいて直交成分の固定値を使用するように動作可能である請求項2に記載の受信装置。
  6. 前記位相ずれ演算器は、位相ずれを計算するアルゴリズムにおいて各サブキャリアの位相ずれを制限するように動作可能である請求項5に記載の受信装置。
  7. 前記平均サンプルずれ演算器は、平均サンプルずれを計算するアルゴリズムにおいて平均サンプルずれを整数倍するように動作可能である請求項5に記載の受信装置。
  8. 前記位相ずれ演算器は、位相ずれを計算するアルゴリズムにおいて各サブキャリアの位相ずれを所定の閾値に制限するように動作可能であり、
    前記平均サンプル位相演算器は、平均サンプルずれを計算するアルゴリズムにおいて平均サンプルずれを整数倍するように動作可能であり、前記整数のパラメータを変更するように動作可能である請求項5に記載の受信装置。
  9. 前記クロックずれ補償器はさらに、
    各サブキャリアの一次変調タイプを記憶するように動作可能である一次変調テーブルと、
    前記一次変調テーブルを使用してクロックずれ補償に使用するサブキャリアを選択するように動作可能であるサブキャリア選択器と、
    前記サブキャリア選択器が選択したサブキャリアと前記等化された複素データとを使用して、前記送信機と前記受信装置の間のクロックずれに起因する各サブキャリアの位相ずれを計算し、前記各サブキャリアの位相ずれを出力するように動作可能である位相ずれ演算器と、
    各サブキャリアの位相ずれを使用して時間信号の平均サンプルずれを計算し、前記時間信号の平均サンプルずれを出力するように動作可能である平均サンプルずれ演算器と、
    前記時間信号の平均サンプルずれを使用して各サブキャリアの位相を補償するように動作可能である位相補償器と
    を有する請求項1に記載の受信装置。
  10. 前記クロックずれ補償器はさらに、
    各サブキャリアの一次変調タイプを記憶するように動作可能である一次変調テーブルと、
    前記判定器の結果と、前記等化された複素データと、前記一次変調テーブルから得た重みとを使用して、前記受信装置と前記送信機の間のクロックずれに起因する各サブキャリアの位相ずれを計算し、前記各サブキャリアの位相ずれを出力するように動作可能である重み付け位相ずれ演算器と、
    前記各サブキャリアの位相ずれを使用して時間信号の平均サンプルずれを計算し、前記時間信号の平均サンプルずれを出力するように動作可能である平均サンプルずれ演算器と、
    前記時間信号の平均サンプルずれを使用して各サブキャリアの位相を補償するように動作可能である位相補償器と
    を有する請求項1に記載の受信装置。
  11. 前記クロックずれ補償器はさらに、
    各サブキャリアの送信チャネルの状態を示す値を記憶するように動作可能であるチャネルエスティメーションテーブルと、
    前記チャネルエスティメーションテーブルを使用してクロックずれ補償に用いるサブキャリアを選択するように動作可能であるサブキャリア選択器と、
    前記サブキャリア選択器が選択したサブキャリアと前記等化された複素データとを使用して、前記送信機と前記受信装置の間のクロックずれに起因する各サブキャリアの位相ずれを計算し、前記各サブキャリアの位相ずれを出力するように動作可能である位相ずれ演算器と、
    前記各サブキャリアの位相ずれを使用して時間信号の平均サンプルずれを計算し、前記時間信号の平均サンプルずれを出力するように動作可能である平均サンプルずれ演算器と、
    前記時間信号の平均サンプルずれを使用して各サブキャリアの位相を補償するように動作可能である位相補償器と
    を有する請求項1に記載の受信装置。
  12. 前記クロックずれ補償器はさらに、
    各サブキャリアの送信チャネルの状態を示す値を記憶するように動作可能であるチャネルエスティメーションテーブルと、
    前記判定器の結果と、前記等化された複素データと、前記チャネルエスティメーションテーブルから得た重みとを使用して、前記受信装置と前記送信機の間のクロックずれに起因する各サブキャリアの位相ずれを計算し、前記各サブキャリアの位相ずれを出力するように動作可能である重み付け位相ずれ演算器と、
    前記各サブキャリアの位相ずれを使用して時間信号の平均サンプルずれを計算し、前記時間信号の平均サンプルずれを出力するように動作可能である平均サンプルずれ演算器と、
    前記時間信号の平均サンプルずれを使用して各サブキャリアの位相を補償するように動作可能である位相補償器と
    を有する請求項1に記載の受信装置。
  13. 前記クロックずれ補償器はさらに、
    各サブキャリアの等化係数の逆数の値を記憶するように動作可能である等化係数の逆数テーブルと、
    前記等化係数の逆数テーブルを使用してクロックずれ補償に使用するサブキャリアを選択するように動作可能であるサブキャリア選択器と、
    前記サブキャリア選択器が選択したサブキャリアと前記等化された複素データとを使用して、前記送信機と前記受信装置の間のクロックずれに起因する各サブキャリアの位相ずれを計算し、前記各サブキャリアの位相ずれを出力するように動作可能である位相ずれ演算器と、
    前記各サブキャリアの位相ずれを使用して時間信号の平均サンプルずれを計算し、前記時間信号の平均サンプルずれを出力するように動作可能である平均サンプルずれ演算器と、
    前記時間信号の平均サンプルずれを使用して各サブキャリアの位相を補償するように動作可能である位相補償器と
    を有する請求項1に記載の受信装置。
  14. 前記クロックずれ補償器はさらに、
    各サブキャリアの等化係数の逆数の値を記憶するように動作可能である等化係数の逆数テーブルと、
    所定の閾値に従って前記等化係数の逆数の値を制限するように動作可能であるリミッタと、
    前記等化係数の逆数テーブルを使用してクロックずれ補償に使用するサブキャリアを選択するように動作可能であるサブキャリア選択器と、
    前記サブキャリア選択器が選択したサブキャリアと前記等化された複素データとを使用して、前記送信機と前記受信装置の間のクロックずれに起因する各サブキャリアの位相ずれを計算し、前記各サブキャリアの位相ずれを出力するように動作可能である位相ずれ演算器と、
    前記各サブキャリアの位相ずれを使用して時間信号の平均サンプルずれを計算し、前記時間信号の平均サンプルずれを出力するように動作可能である平均サンプルずれ演算器と、
    前記時間信号の平均サンプルずれを使用して各サブキャリアの位相を補償するように動作可能である位相補償器と
    を有する請求項1に記載の受信装置。
  15. 前記クロックずれ補償器はさらに、
    各サブキャリアの等化係数の逆数の値を記憶するように動作可能である等化係数の逆数テーブルと、
    前記判定器の結果と、前記等化された複素データと、前記等化係数の逆数テーブルから得た重みとを使用して、前記受信装置と前記送信機の間のクロックずれに起因する各サブキャリアの位相ずれを計算し、前記各サブキャリアの位相ずれを出力するように動作可能である重み付け位相ずれ演算器と、
    前記各サブキャリアの位相ずれを使用して時間信号の平均サンプルずれを計算し、前記時間信号の平均サンプルずれを出力するように動作可能である平均サンプルずれ演算器と、
    前記時間信号の平均サンプルずれを使用して各サブキャリアの位相を補償するように動作可能である位相補償器と
    を有する請求項1に記載の受信装置。
  16. 前記クロックずれ補償器はさらに、
    連続する複素サブキャリアの間の位相差を記憶するように動作可能である位相差テーブルと、
    前記位相差テーブルを使用してクロックずれ補償に使用するサブキャリアを選択するように動作可能であるサブキャリア選択器と、
    前記サブキャリア選択器が選択したサブキャリアと前記等化された複素データとを使用して、前記送信機と前記受信装置の間のクロックずれに起因する各サブキャリアの位相ずれを計算し、前記各サブキャリアの位相ずれを出力するように動作可能である位相ずれ演算器と、
    前記各サブキャリアの位相ずれを使用して時間信号の平均サンプルずれを計算し、前記時間信号の平均サンプルずれを出力するように動作可能である平均サンプルずれ演算器と、
    前記時間信号の平均サンプルずれを使用して各サブキャリアの位相を補償するように動作可能である位相補償器と
    を有する請求項1に記載の受信装置。
  17. 前記クロックずれ補償器はさらに、
    連続する複素サブキャリアの間の位相差を記憶するように動作可能である位相差テーブルと、
    所定の閾値によって前記位相差を制限するように動作可能であるリミッタと、
    前記位相差テーブルを使用してクロックずれ補償に使用するサブキャリアを選択するように動作可能であるサブキャリア選択器と、
    前記サブキャリア選択器が選択したサブキャリアと前記等化された複素データとを使用して、前記送信機と前記受信装置の間のクロックずれに起因する各サブキャリアの位相ずれを計算し、前記各サブキャリアの位相ずれを出力するように動作可能である位相ずれ演算器と、
    前記各サブキャリアの位相ずれを使用して時間信号の平均サンプルずれを計算し、前記時間信号の平均サンプルずれを出力するように動作可能である平均サンプルずれ演算器と、
    前記時間信号の平均サンプルずれを使用して各サブキャリアの位相を補償するように動作可能である位相補償器と
    を有する請求項1に記載の受信装置。
  18. 前記クロックずれ補償器はさらに、
    連続する複素サブキャリアの間の位相差を記憶するように動作可能である位相差テーブルと、
    前記判定器の結果と、前記等化された複素データと、前記位相差テーブルから得た重みとを使用して、前記受信装置と前記送信機の間のクロックずれに起因する各サブキャリアの位相ずれを計算し、前記各サブキャリアの位相ずれを出力するように動作可能である重み付け位相ずれ演算器と、
    前記各サブキャリアの位相ずれを使用して時間信号の平均サンプルずれを計算し、前記時間信号の平均サンプルずれを出力するように動作可能である平均サンプルずれ演算器と、
    前記時間信号の平均サンプルずれを使用して各サブキャリアの位相を補償するように動作可能である位相補償器と
    を有する請求項1に記載の受信装置。
  19. 前記クロックずれ補償器は、所定の条件に一致するサブキャリアの数が、前記クロックずれ補償器に使用できるサブキャリアの最大数よりも多いときに、周波数の小さいサブキャリアから選択するように動作可能である請求項1に記載の受信装置。
  20. 前記クロックずれ補償器は、所定の条件に一致するサブキャリアの数が、前記クロックずれ補償器に使用できるサブキャリアの最大数よりも多いときに、判定結果の絶対値が小さいサブキャリアから選択するように動作可能である請求項1に記載の受信装置。
  21. 前記クロックずれ補償器は、所定の条件に一致するサブキャリアの数が、前記クロックずれ補償器に使用できるサブキャリアの最大数よりも多いときに、各サブキャリアの直交成分が小さいサブキャリアから選択するように動作可能である請求項1に記載の受信装置。
  22. 送信機から送信されたデータを受信するためにディジタルウェーブレットマルチキャリア復調を使用する受信装置であって、前記受信装置は、
    受信データをウェーブレット変換する第1のウェーブレット変換手段と、
    受信データをウェーブレット変換し、前記第1のウェーブレット変換手段に対して直交する第2のウェーブレット変換手段と、
    前記第1のウェーブレット変換手段からの出力を複素情報の同相成分、前記第2のウェーブレット変換器からの出力を複素情報の直交成分と定義して複素データを生成し、前記複素データを出力する複素データ生成手段と、
    前記複素データを等化し等化された複素データを出力する等化手段と、
    前記等化された複素データの直交成分を所定の固定値に置き換え、判定手段の結果と前記直交成分が置き換えられた前記等化された複素データとを使用して前記送信機と前記受信装置の間のクロックずれを補償し、補償された複素データを出力するクロックずれ補償手段と、
    通信データが前記補償された複素データ内に存在するかどうかを判定し、前記判定結果を出力する前記判定手段と
    を有する受信装置。
  23. ディジタルマルチキャリア伝送からデータを受信する方法であって、前記方法は、
    受信データに第1のウェーブレット変換を行い第1の変換データを出力するステップと、
    受信データに第2のウェーブレット変換を行い第2の変換データを出力するステップと、
    前記第1の変換データを複素情報の同相成分、前記第2の変換データを複素情報の直交成分として定義して複素データを生成し、前記複素データを出力するステップと、
    前記複素データを等化し、等化された複素データを出力するステップと、
    前記等化された複素データの直交成分を所定の固定値に置き換え、判定結果と前記直交成分が置き換えられた前記等化された複素データとを使用して受信装置と送信機の間のクロックずれを補償し、補償された複素データを出力するステップと、
    前記補償された複素データを判定し、前記判定結果を出力するステップと
    を有する方法。
  24. 前記第1のウェーブレット変換手段と前記第2のウェーブレット変換手段は各々、互いに直交するM個の(Mは正の整数)の実係数ウェーブレットフィルタを有する請求項22に記載の受信装置。
  25. 前記固定値は、等化された複素データの直交成分の平均値を用いる請求項1〜22、および24のいずれか一項に記載の受信装置。
  26. 前記マルチキャリア復調としてPAMを用いる請求項1〜22、24、および25のいずれか一項に記載の受信装置。
  27. 前記固定値は、等化された複素データの直交成分の平均値を用いる請求項23に記載の受信方法。
  28. 前記データを受信するためのマルチキャリア復調としてPAMを用いる請求項23または27に記載の受信方法。
JP2006516847A 2003-06-18 2004-06-17 ウェーブレット変換を使用してディジタルマルチキャリア信号を受信する方法と装置 Expired - Lifetime JP4658042B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003173202 2003-06-18
PCT/JP2004/008823 WO2005008988A1 (en) 2003-06-18 2004-06-17 Method and apparatus for receiving digital multicarrier signals using a wavelet transform

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006527963A JP2006527963A (ja) 2006-12-07
JP4658042B2 true JP4658042B2 (ja) 2011-03-23

Family

ID=33562226

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006516847A Expired - Lifetime JP4658042B2 (ja) 2003-06-18 2004-06-17 ウェーブレット変換を使用してディジタルマルチキャリア信号を受信する方法と装置

Country Status (6)

Country Link
US (1) US7760810B2 (ja)
EP (1) EP1639774B1 (ja)
JP (1) JP4658042B2 (ja)
AT (1) ATE433241T1 (ja)
DE (1) DE602004021378D1 (ja)
WO (1) WO2005008988A1 (ja)

Families Citing this family (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1468503B1 (en) 2002-01-24 2015-08-26 Panasonic Corporation Method of and system for power line carrier communications
JP5052742B2 (ja) * 2004-07-22 2012-10-17 パナソニック株式会社 送信装置及びそれを用いた通信システム
JP4744965B2 (ja) * 2004-08-09 2011-08-10 パナソニック株式会社 無線通信装置
JP4606149B2 (ja) 2004-12-16 2011-01-05 パナソニック株式会社 受信装置及び受信方法
US7689175B2 (en) * 2005-01-21 2010-03-30 Sony Corporation Configurable frequency band elimination for powerline network
US7739513B2 (en) * 2005-02-22 2010-06-15 Sony Corporation Secure device authentication
JP2006352267A (ja) * 2005-06-13 2006-12-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd 送信装置及び受信装置並びに送信方法及び受信方法
JP4699113B2 (ja) * 2005-07-05 2011-06-08 パナソニック株式会社 マルチキャリア通信装置、及びマルチキャリア通信方法
JP4749815B2 (ja) * 2005-09-27 2011-08-17 パナソニック株式会社 マルチキャリア通信装置、マルチキャリア通信システム、及びマルチキャリア通信方法
US7912139B2 (en) * 2006-04-03 2011-03-22 Panasonic Corporation Multi-carrier communication apparatus, power line communication circuit, and multi-carrier communication method
US8144793B2 (en) * 2006-12-12 2012-03-27 Microsoft Corporation Cognitive multi-user OFDMA
WO2008113407A1 (en) * 2007-03-19 2008-09-25 Acn Advanced Communications Networks Sa Method for the robust synchronization of a multi-carrier receiver using filter banks and corresponding receiver and transceiver
EP2020758A1 (en) * 2007-08-01 2009-02-04 Sony Corporation Method for transmitting a signal over a power line channel and power line communication modem
DE102008049668B4 (de) * 2008-09-30 2016-05-04 Intel Deutschland Gmbh Hochfrequenz-Vorstufe und Empfänger
US9049075B2 (en) * 2013-08-21 2015-06-02 Avago Technologies General Ip (Singapore) Pte. Ltd. Adaptive modal PAM2/PAM4 in-phase (I) quadrature (Q) phase detector for a receiver
CN105811964A (zh) * 2014-12-31 2016-07-27 展讯通信(上海)有限公司 射频通信终端
CN113189570B (zh) * 2021-04-23 2022-02-01 中国科学院声学研究所 一种基于复域压缩感知的阵列信号处理方法及***

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999004524A1 (fr) * 1997-07-15 1999-01-28 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Emetteur, recepteur, procede d'emission et procede de reception
JPH11275165A (ja) * 1998-03-20 1999-10-08 Communication Research Laboratory 直交ウェーブレットを用いた情報伝送方法
WO2001035561A1 (en) * 1999-11-09 2001-05-17 Maurice Bellanger Multicarrier digital transmission system using an oqam transmultiplexer
JP2001313624A (ja) * 1999-04-22 2001-11-09 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> Ofdmパケット通信用受信装置
JP2003218831A (ja) * 2002-01-24 2003-07-31 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電力線搬送通信装置
JP2004166217A (ja) * 2002-09-25 2004-06-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd 通信装置
JP2004179727A (ja) * 2002-11-25 2004-06-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd マルチキャリア送信装置およびマルチキャリア受信装置ならびにマルチキャリア通信装置

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4829258A (en) * 1987-09-03 1989-05-09 Intel Corporation Stabilized phase locked loop
US5995539A (en) 1993-03-17 1999-11-30 Miller; William J. Method and apparatus for signal transmission and reception
US5479447A (en) * 1993-05-03 1995-12-26 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford, Junior University Method and apparatus for adaptive, variable bandwidth, high-speed data transmission of a multicarrier signal over digital subscriber lines
US5497398A (en) 1993-08-12 1996-03-05 Aware, Inc. Multi-carrier transceiver
US5581585A (en) * 1994-10-21 1996-12-03 Level One Communications, Inc. Phase-locked loop timing recovery circuit
US5636246A (en) 1994-11-16 1997-06-03 Aware, Inc. Multicarrier transmission system
US5635864A (en) * 1995-06-07 1997-06-03 Discovision Associates Comparator circuit
GB2304504A (en) 1995-08-19 1997-03-19 Northern Telecom Ltd OFDM receiver includes digital filter
US5631610A (en) 1996-01-25 1997-05-20 Aware, Inc. Single side-band modulation system for use in digitally implemented multicarrier transmission systems
KR970068393A (ko) * 1996-03-11 1997-10-13 김광호 이산 다중 톤 시스템 수신단의 샘플링 클럭 복원 장치 및 방법
JP3470583B2 (ja) 1998-03-05 2003-11-25 株式会社豊田中央研究所 受信機
US6487574B1 (en) 1999-02-26 2002-11-26 Microsoft Corp. System and method for producing modulated complex lapped transforms
US6473409B1 (en) 1999-02-26 2002-10-29 Microsoft Corp. Adaptive filtering system and method for adaptively canceling echoes and reducing noise in digital signals
US6496795B1 (en) 1999-05-05 2002-12-17 Microsoft Corporation Modulated complex lapped transform for integrated signal enhancement and coding
EP1172956B1 (en) 1999-04-22 2008-08-13 Nippon Telegraph and Telephone Corporation OFDM packet communication receiver
DE60038868D1 (de) 2000-03-07 2008-06-26 Alcatel Lucent Verfahren zur Bestimmung einer Eigenschaft eines Kanals und Diskreter-Wavelet Empfänger zur Durchführung des Verfahrens
EP1148659B1 (en) * 2000-04-18 2005-07-27 Sony International (Europe) GmbH OFDM diversity transmission
EP1468503B1 (en) 2002-01-24 2015-08-26 Panasonic Corporation Method of and system for power line carrier communications
US7164724B2 (en) 2002-09-25 2007-01-16 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Communication apparatus

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999004524A1 (fr) * 1997-07-15 1999-01-28 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Emetteur, recepteur, procede d'emission et procede de reception
JPH11275165A (ja) * 1998-03-20 1999-10-08 Communication Research Laboratory 直交ウェーブレットを用いた情報伝送方法
JP2001313624A (ja) * 1999-04-22 2001-11-09 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> Ofdmパケット通信用受信装置
WO2001035561A1 (en) * 1999-11-09 2001-05-17 Maurice Bellanger Multicarrier digital transmission system using an oqam transmultiplexer
JP2003218831A (ja) * 2002-01-24 2003-07-31 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電力線搬送通信装置
JP2004166217A (ja) * 2002-09-25 2004-06-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd 通信装置
JP2004179727A (ja) * 2002-11-25 2004-06-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd マルチキャリア送信装置およびマルチキャリア受信装置ならびにマルチキャリア通信装置

Also Published As

Publication number Publication date
EP1639774B1 (en) 2009-06-03
US20050008086A1 (en) 2005-01-13
ATE433241T1 (de) 2009-06-15
EP1639774A1 (en) 2006-03-29
JP2006527963A (ja) 2006-12-07
US7760810B2 (en) 2010-07-20
DE602004021378D1 (de) 2009-07-16
WO2005008988A1 (en) 2005-01-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4658042B2 (ja) ウェーブレット変換を使用してディジタルマルチキャリア信号を受信する方法と装置
US7590185B2 (en) Communication apparatus
US7302240B2 (en) Communication apparatus
US7561614B2 (en) Communication apparatus and communication method using digital wavelet multi carrier transmission system
US7844005B2 (en) Multicarrier communication apparatus, integrated circuit, and multicarrier communication method
JP2005311413A (ja) 通信装置及び通信方法
JP2011193079A (ja) 無線通信受信回路
JP5896795B2 (ja) 等化装置、受信装置及び等化方法
JP2006333046A (ja) 通信装置及び通信方法
KR20180052003A (ko) Ofdm 시스템에서 단일 탭 등화기를 이용한 부반송파의 왜곡 보상 방법 및 그를 위한 장치
JP4292898B2 (ja) 通信装置
TWI385990B (zh) Receiver
JP5108582B2 (ja) Ofdm送信装置、およびofdm送信方法
KR20170085378A (ko) Ofdm 기반의 무선통신시스템에서 부반송파의 왜곡 보상 방법 및 그를 위한 장치
JP4838370B2 (ja) 通信装置および通信方法
WO2018163290A1 (ja) 通信回線品質推定装置、送信装置および通信回線品質推定方法
JPWO2008139624A1 (ja) Ofdm送信装置及びofdm受信装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070614

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20071114

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20071121

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20071128

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20071205

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20071212

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091026

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091117

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100114

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100831

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101101

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101124

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101222

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140107

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4658042

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150