JP2003218831A - 電力線搬送通信装置 - Google Patents

電力線搬送通信装置

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JP2003218831A JP2002015058A JP2002015058A JP2003218831A JP 2003218831 A JP2003218831 A JP 2003218831A JP 2002015058 A JP2002015058 A JP 2002015058A JP 2002015058 A JP2002015058 A JP 2002015058A JP 2003218831 A JP2003218831 A JP 2003218831A
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  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガードインターバルを排除しても通信が可能
で帯域阻止フィルタ無しに既存システムの使用帯域で十
分な減衰量を得られる電力線搬送通信装置を目的とす
る。 【解決手段】 送信部101は、送信データから生成し
た複数のビット列を各サブキャリアの信号点に写像する
信号点写像器102と、互いに直交したウェーブレット
波形で各サブキャリアの変調を行い時間波形系列データ
の生成を行うウェーブレット逆変換103と、時間波形
系列データをアナログ変換するD/A変換器104とを
有し、受信部111は、電力線通信用信号からサンプリ
ング系列波形データを得るA/D変換器114と、サン
プリング系列波形データを各サブキャリアの信号点デー
タに変換するウェーブレット変換115と、複数の信号
点データを逆写像して信号点写像器102で写像された
ビット列を判別し受信データ系列として合成するシンボ
ル判定器116とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力線を利用して
データ伝送を行う電力線搬送通信装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】電力線搬送通信装置は、各家庭に既にあ
る電力線をネットワーク伝送路として利用することで、
すぐに家庭内通信網が構築できることが大きな特長であ
る。しかしながら、電力線搬送通信装置は、平衡度の悪
い電力線を通信媒体として信号を送受信するため、電力
線からの漏洩電力が大きい。また、高速電力線搬送通信
に必要な周波数帯域では、アマチュア無線や短波放送な
どが既に周波数帯域を利用しているため、これら既存通
信システムに対する電力線搬送通信装置からの干渉が問
題となる。各国で定められた電波法や通信法による規制
事項には、使用周波数帯や許容電界強度といった項目に
ついて多種多様な制限が加えられており、これらに準じ
て通信に利用する周波数帯域を制限することが必要とな
る。また、電力線搬送通信装置の通信媒体となる一般の
電力線には多種多様な電気機器が接続されるため、通信
性能を左右する電力線のインピーダンス、電力線上の雑
音、伝送中の信号減衰量などは、各家庭の電灯線の配線
状態により個々に違い、電力線に接続されている電気機
器によっても変化し、さらにその特性は周波数によって
も大きく異なる。
【0003】このように、電力線を通信媒体とした電力
線搬送通信では、電力線のインピーダンス変動や雑音、
信号減衰などによる通信障害や、他の既存通信システム
への妨害が懸念される。このため、一時的な通信障害を
もつ周波数帯の使用を回避する仕組みと各国の法規制に
柔軟に対応するための仕組み、すなわち通信に使用する
周波数帯と使用しない周波数帯とをきちんと区別し、さ
らに、それらを容易に変更できることが必要不可欠とな
る。この課題に対して、従来からマルチキャリア伝送方
式を用いた提案が多く行われている。
【0004】電力線を通信媒体とした従来の電力線搬送
通信装置としては、例えば特開2000−165304
号公報に記載されている装置がある。
【0005】図25は、特開2000−165304号
公報に記載された電力線通信装置を示すブロック図であ
る。
【0006】図25において、600は電力線搬送通信
装置、601はデータ分割器、602はQAM(Qua
drature Amplitude Modulat
ion)エンコーダ、603は逆フーリエ変換器、60
4は並直列変換器、605はD/A変換器、606は低
域通過フィルタ、607は電力線結合回路、608は電
力線、609は低域通過フィルタ、610はA/D変換
器、611直並列変換器、612はフーリエ変換器、6
13はQAMデコーダ、614はデータ合成器である。
【0007】図25の構成を見て明らかなように、特開
2000−165304号公報に記載されている電力線
搬送通信装置は、フーリエ変換を利用した直交周波数分
割多重(Orthogonal Frequency
Division Multiplexing)伝送
(以下、「OFDM伝送」という)方式を電力線搬送通
信に適用したものである。
【0008】次に、図25の電力線搬送通信装置につい
て、その動作を説明する。
【0009】電力線608への送信動作については、ま
ず、送信データがデータ分割器601に入力され、複数
のサブキャリアに割り当てるためのビット列が生成され
る。次に、このビット列がQAMエンコーダ602によ
って複素信号に変換され、逆フーリエ変換器603、並
直列変換器604を介して、周波数分割多重化された時
間サンプル系列が生成される。この時間サンプル系列
は、D/A変換器605、低域通過フィルタ606およ
び電力線結合回路607を介して、電力線608へ送信
される。逆に、電力線608からの受信動作において
は、A/D変換器610は、電力線結合回路607と低
域通過フィルタ609を介して受信したアナログ信号
(電力線通信用信号)をディジタル信号に変換する。次
に、このディジタル信号は、直並列変換器611、フー
リエ変換器612を介して、各周波数毎のQAMコード
に変換される。そして、この各QAMコードをQAMデ
コーダ613によってそれぞれ復調し、この復調された
データをデータ合成器614によって合成する。
【0010】以上のように、この電力線搬送通信装置に
よれば、OFDM伝送方式によって送信信号を複数の周
波数スペクトルをもつ搬送波(サブキャリア)で構成
し、電力線の雑音や減衰量の周波数特性に従って、それ
らの各サブキャリアに重畳する情報量を適応的に変化さ
せることにより、周波数を高効率で利用し、伝送速度を
向上させて通信できるという効果がある。また、任意の
サブキャリアを使用しないように送信側の回路を制御す
ることによって、伝送路環境が劣悪な周波数帯での通信
は避け、伝送路の状態が良好な周波数帯で積極的に多値
変調を行うことによって、安定した通信を行うことが可
能となっている。さらに、この制御によって、各国の法
規制に準じた信号を出力することもできる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の電力線搬送通信装置では、以下のような問題点があ
った。これを図26、図27を用いて説明する。図26
はガードインターバルの仕組みを示すグラフであり、図
27はOFDMのフィルタバンク特性を示すグラフであ
る。
【0012】従来の電力線搬送通信装置では、電力線を
使用した通信においてフーリエ変換を用いたOFDM伝
送が行われているが、フーリエ変換を用いたOFDM伝
送はマルチパスの影響を低減するために、図26に示す
ようなガードインターバル区間を信号区間に設ける必要
がある。ガードインターバル区間は情報伝送から見れば
冗長であり、その分、周波数利用効率を低下させる。ま
た、ガードインターバル区間は短いほど伝送効率は向上
するが、受信側でマルチパスの影響を受け易くなり、誤
り率特性の劣化を招く。電力線通信環境はマルチパスに
よる遅延波の遅延時間が特に大きいため、ガードインタ
ーバル区間を大きくする必要があり、結果として伝送速
度を犠牲にする割合が著しく大きなものとなる。また、
既存システムへの干渉回避について、従来の方法では、
サブキャリアに対してデータを割り当てない(マスクす
る)ことにより、既存システムの使用帯域における信号
の振幅を理論的にゼロにする方式がとられる。図19
(後述する)に、OFDM方式で使用しない帯域に対し
てマスクを行った例を示す。確かにマスクされたサブキ
ャリアの振幅は出ていないが、隣接するサブキャリアの
サイドローブの漏込みにより、13dB程度の減衰しか
得られない。OFDMの場合は矩形波を窓関数に使用し
てフーリエ変換を行っているため、図27に示すよう
に、メインローブに対するサイドローブの減衰が13d
B程度しか得られない。そのため既存通信システムへの
妨害を十分に小さくすることができない。特に高速電力
線搬送通信が使用する周波数帯域には、アマチュア無線
や短波放送など受信感度の高い無線システムが既に多数
存在する。これら既存システムへの影響を回避するに
は、既存システムが使用している帯域に対しては送信し
ないようにする必要性がある。このため、従来の方法で
は新たに帯域阻止フィルタを設置する必要があった。こ
の帯域阻止フィルタが回路規模の増大を招き、また高速
で動作する必要性があることから消費電力を増大させる
要因の一つとなっている。
【0013】この電力線搬送通信装置では、伝送速度劣
化の要因となるガードインターバルを排除しても通信が
可能で、各国の電波法規制に応じて通信に利用する周波
数帯域を限定し、回路規模増大の要因となる帯域阻止フ
ィルタを設置することなしに既存システムの使用帯域に
おいて十分な減衰量を得ることが要求されている。
【0014】本発明は、このような要求を満たすため、
伝送速度劣化の要因となるガードインターバルを排除し
ても通信が可能で、各国の電波法規制に応じて通信に利
用する周波数帯域を限定し、回路規模増大の要因となる
帯域阻止フィルタを設置することなしに既存システムの
使用帯域において十分な減衰量を得ることのできる電力
線搬送通信装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の電力線搬送通信装置は、送信部と、受信部
と、送信部からの信号を電力線に対して電力線通信用信
号として重畳すると共に電力線から電力線通信用信号の
みを抽出する電力線結合回路と、送信部と受信部の各構
成要素を制御する制御部とを有し、複数のサブキャリア
を用いて通信を行う電力線搬送通信装置であって、送信
部は、入力される送信データから複数のビット列を生成
してビット列を各サブキャリアの信号点に写像する信号
点写像器と、信号点写像器により写像された各サブキャ
リアの信号点データに基づき互いに直交したウェーブレ
ット波形をもって各サブキャリアの変調を行うことによ
り時間波形系列データの生成を行うウェーブレット逆変
換器と、ウェーブレット逆変換器による時間波形系列デ
ータをアナログ変換するD/A変換器とを有し、受信部
は、電力線結合回路により電力線から抽出された電力線
通信用信号をディジタル変換してサンプリング系列波形
データを得るA/D変換器と、A/D変換器によるサン
プリング系列波形データを各サブキャリアの信号点デー
タに変換するウェーブレット変換器と、ウェーブレット
変換器から出力される複数の信号点データを逆写像して
信号点写像器で写像されたビット列を判別し受信データ
系列として合成するシンボル判定器とを有する構成を備
えている。
【0016】これにより、伝送速度劣化の要因となるガ
ードインターバルを排除しても通信が可能で、各国の電
波法規制に応じて通信に利用する周波数帯域を限定し、
回路規模増大の要因となる帯域阻止フィルタを設置する
ことなしに既存システムの使用帯域において十分な減衰
量を得ることのできる電力線搬送通信装置が得られる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の電力線
搬送通信装置は、送信部と、受信部と、送信部からの信
号を電力線に対して電力線通信用信号として重畳すると
共に電力線から電力線通信用信号のみを抽出する電力線
結合回路と、送信部と受信部の各構成要素を制御する制
御部とを有し、複数のサブキャリアを用いて通信を行う
電力線搬送通信装置であって、送信部は、入力される送
信データから複数のビット列を生成してビット列を各サ
ブキャリアの信号点に写像する信号点写像器と、信号点
写像器により写像された各サブキャリアの信号点データ
に基づき互いに直交したウェーブレット波形をもって各
サブキャリアの変調を行うことにより時間波形系列デー
タの生成を行うウェーブレット逆変換器と、ウェーブレ
ット逆変換器による時間波形系列データをアナログ変換
するD/A変換器とを有し、受信部は、電力線結合回路
により電力線から抽出された電力線通信用信号をディジ
タル変換してサンプリング系列波形データを得るA/D
変換器と、A/D変換器によるサンプリング系列波形デ
ータを各サブキャリアの信号点データに変換するウェー
ブレット変換器と、ウェーブレット変換器から出力され
る複数の信号点データを逆写像して信号点写像器で写像
されたビット列を判別し受信データ系列として合成する
シンボル判定器とを有することとしたものである。
【0018】この構成により、OFDM伝送方式で必要
であったガードインターバルという冗長な信号部分が必
要でなくなり、周波数利用効率を向上することができ、
また、複素演算を必要とするフーリエ変換を実部の演算
のみで行うウェーブレット変換で実現しているので、演
算量を削減することができ、回路規模を低減することが
できるという作用を有する。また、伝送速度劣化の要因
となるガードインターバルを排除しても通信が可能であ
り、各国の電波法規制に応じて通信に利用する周波数帯
域を限定し、回路規模増大の要因となる帯域阻止フィル
タを設置することなしに既存システムの使用帯域におい
て十分な減衰量を得ることができるという作用を有す
る。
【0019】請求項2に記載の電力線搬送通信装置は、
送信部と、受信部と、送信部からの信号を電力線に対し
て電力線通信用信号として重畳すると共に電力線から電
力線通信用信号のみを抽出する電力線結合回路と、送信
部と受信部の各構成要素を制御する制御部とを有し、複
数のサブキャリアを用いて通信を行う電力線搬送通信装
置であって、送信部は、入力される送信データから複数
のビット列を生成してビット列を各サブキャリアの信号
点に写像する信号点写像器と、信号点写像器により写像
された各サブキャリアの信号点データに基づき互いに直
交したウェーブレット波形をもって各サブキャリアの変
調を行うことにより時間波形系列データの生成を行うウ
ェーブレット逆変換器と、ウェーブレット逆変換器から
出力される時間波形系列データを任意の搬送波周波数帯
域に周波数シフトする送信用周波数変換器と、送信用周
波数変換器から出力される時間波形系列データをアナロ
グ変換するD/A変換器とを有し、受信部は、電力線結
合回路により電力線から抽出された電力線通信用信号を
ディジタル変換してサンプリング系列波形データを得る
A/D変換器と、A/D変換器によるサンプリング系列
波形データをベースバンド帯域へ周波数シフトしてベー
スバンド信号系列を得る受信用周波数変換器と、受信用
周波数変換器から出力されたベースバンド信号系列を各
サブキャリアの信号点データに変換するウェーブレット
変換器と、ウェーブレット変換器から出力される複数の
信号点データを逆写像して信号点写像器で写像されたビ
ット列を判別し受信データ系列として合成するシンボル
判定器とを有することとしたものである。
【0020】この構成により、OFDM伝送方式で必要
であったガードインターバルという冗長な信号部分が必
要でなくなり、周波数利用効率を向上することができ、
また、複素演算を必要とするフーリエ変換を実部の演算
のみで行うウェーブレット変換で実現しているので、演
算量を削減することができ、回路規模を低減することが
できるという作用を有する。また、伝送速度劣化の要因
となるガードインターバルを排除しても通信が可能であ
り、各国の電波法規制に応じて通信に利用する周波数帯
域を限定し、回路規模増大の要因となる帯域阻止フィル
タを設置することなしに既存システムの使用帯域におい
て十分な減衰量を得ることができるという作用を有す
る。さらに、任意の周波数帯へのシフトが可能になるの
で、例えば宅内と宅外で使用できる周波数帯が各国で異
なる場合についても容易に対応することができ、ベース
バンド伝送方式のみで対応するよりも、回路規模をさら
に抑えることができるという作用を有する。
【0021】請求項3に記載の電力線搬送通信装置は、
送信部と、受信部と、送信部からの信号を電力線に対し
て電力線通信用信号として重畳すると共に電力線から電
力線通信用信号のみを抽出する電力線結合回路と、送信
部と受信部の各構成要素を制御する制御部とを有し、複
数のサブキャリアを用いて通信を行う電力線搬送通信装
置であって、送信部は、入力される送信データから複数
のビット列を生成してビット列を各サブキャリアの複素
信号点に写像する信号点写像器と、信号点写像器により
写像された各サブキャリアの複素信号点データに基づき
互いに直交したウェーブレット波形をもって各サブキャ
リアの変調を行うことにより複素時間波形系列データの
生成を行うウェーブレット逆変換器と、ウェーブレット
逆変換器から出力される複素時間波形系列データを直交
変調することにより任意の搬送波周波数帯域に周波数シ
フトする直交変調器と、直交変調器から出力される複素
時間波形系列データをアナログ変換するD/A変換器と
を有し、受信部は、電力線結合回路により電力線から抽
出された電力線通信用信号をディジタル変換してサンプ
リング系列波形データを得るA/D変換器と、A/D変
換器によるサンプリング系列波形データをベースバンド
帯域へ周波数シフトしてベースバンド信号系列を得る直
交復調器と、直交復調器から出力されたベースバンド信
号系列を各サブキャリアの信号点データに変換するウェ
ーブレット変換器と、ウェーブレット変換器から出力さ
れる複数の信号点データを逆写像して信号点写像器で写
像されたビット列を判別し受信データ系列として合成す
るシンボル判定器とを有することとしたものである。
【0022】この構成により、OFDM伝送方式で必要
であったガードインターバルという冗長な信号部分が必
要でなくなり、周波数利用効率を向上することができ、
また、複素演算を必要とするフーリエ変換を実部の演算
のみで行うウェーブレット変換で実現しているので、演
算量を削減することができ、回路規模を低減することが
できるという作用を有する。また、伝送速度劣化の要因
となるガードインターバルを排除しても通信が可能であ
り、各国の電波法規制に応じて通信に利用する周波数帯
域を限定し、回路規模増大の要因となる帯域阻止フィル
タを設置することなしに既存システムの使用帯域におい
て十分な減衰量を得ることができるという作用を有す
る。さらに、直交変復調により複素領域の信号点データ
を使用できるので、さらに周波数利用効率を向上させる
ことができるという作用を有する。
【0023】請求項4に記載の電力線搬送通信装置は、
請求項1乃至3のいずれか1に記載の電力線搬送通信装
置において、ウェーブレット逆変換器とウェーブレット
変換器は、完全再構成あるいは疑似完全再構成の重複直
交変換機能または一般化重複直交変換機能を有すること
としたものである。
【0024】この構成により、ウェーブレット変換を実
現するフィルタバンク回路の全フィルタに対して直線位
相特性を持たすことができるので、フィルタバンクに必
要な乗算器の個数を半分にすることができ、回路規模を
小さくすることができるという作用を有する。また、各
サブキャリアの周波数特性をメインローブを中心に急峻
に設計できるので、受信時において他のサブキャリアか
らの干渉や帯域外の雑音による影響を低減することがで
きるという作用を有する。
【0025】請求項5に記載の電力線搬送通信装置は、
請求項1乃至3のいずれか1に記載の電力線搬送通信装
置において、ウェーブレット逆変換器とウェーブレット
変換器は、変調重複変換機能または拡張変調重複変換機
能を有することとしたものである。
【0026】この構成により、各サブキャリアの再度ろ
周波数特性をメインローブを中心に更に急峻に設計でき
るので、電力線搬送通信装置において既存システムに影
響を与えないようにする目的で従来は必要であった帯域
阻止フィルタを必要とせず、受信時において他のサブキ
ャリアからの干渉や帯域外の雑音による影響を低減する
ことができるという作用を有する。
【0027】請求項6に記載の電力線搬送通信装置は、
請求項1乃至5のいずれか1に記載の電力線搬送通信装
置において、ウェーブレット逆変換器とウェーブレット
変換器は、ポリフェーズフィルタバンク回路によって構
成することとしたものである。
【0028】この構成により、変調時と復調時における
重複直交変換の際の演算を低レートで実行することがで
き、動作クロック周波数を低くすることができるので、
回路の消費電力を低減することができるという作用を有
する。また、動作クロック周波数を低くすることができ
ることにより、演算器を流用することができ、回路規模
を小さくすることができるという作用を有する。
【0029】請求項7に記載の電力線搬送通信装置は、
請求項1乃至5のいずれか1に記載の電力線搬送通信装
置において、ウェーブレット逆変換器とウェーブレット
変換器は、ラティス構造のフィルタバンク回路によって
構成することとしたものである。
【0030】この構成により、変調時と復調時における
重複直交変換の際の演算を低レートで実行することがで
き、動作クロック周波数を低くすることができるので、
回路の消費電力を低減することができるという作用を有
する。また、高速DCTなどを併用することによって演
算量も低減できるので、回路の消費電力および回路規模
を小さくすることができるという作用を有する。
【0031】請求項8に記載の電力線搬送通信装置は、
請求項1乃至6のいずれか1に記載の電力線搬送通信装
置において、ウェーブレット逆変換器とウェーブレット
変換器は、重複係数に応じたフィルタ長の異なる複数の
フィルタ係数パターンを有し、送信部から送信される電
力線通信信号や、伝送路の変動、受信レベル等の受信条
件に応じて、複数のフィルタ係数パターンの中から適切
なフィルタ係数パターンを選択することとしたものであ
る。
【0032】この構成により、伝送路の雑音状態が良好
な場合の演算量を低減することができ、受信時の消費電
力を削減することができ、また、雑音状態が劣悪な場合
においても安定した受信を行うことができるという作用
を有する。
【0033】請求項9に記載の電力線搬送通信装置は、
請求項7に記載の電力線搬送通信装置において、ウェー
ブレット逆変換器とウェーブレット変換器は、重複係数
に応じた複数の平面回転角パターンを有し、送信部から
送信される電力線通信信号や、伝送路の変動、受信レベ
ル等の受信条件に応じて、複数の平面回転角パラメータ
の中から適切な平面回転角パラメータを選択することと
したものである。
【0034】この構成により、伝送路の雑音状態が良好
な場合の演算量を低減することができ、受信時の消費電
力を削減することができ、また、雑音状態が劣悪な場合
においても安定した受信を行うことができるという作用
を有する。また、フィルタ係数を複数パターン用意する
必要がなく、記憶容量を減らすことができるという作用
を有する。
【0035】請求項10に記載の電力線搬送通信装置
は、請求項1乃至9のいずれか1に記載の電力線搬送通
信装置において、制御部は、信号点写像器に対してデー
タをマッピングし変調するサブキャリアを選択する選択
信号を出力し、信号点写像器は、選択信号に基づき、選
択されたサブキャリアに対してはデータをマッピング
し、選択されなかったサブキャリアに対するデータはゼ
ロをマッピングすることとしたものである。
【0036】この構成により、出力するサブキャリアを
容易に選択することができ、特定の周波数にのみ信号を
出力することが可能になり、国別の法規制によって各国
毎に使用可能な周波数が異なる場合であっても、容易に
対応することができるという作用を有する。
【0037】請求項11に記載の電力線搬送通信装置
は、請求項10に記載の電力線搬送通信装置において、
制御部は、シンボル判定器による判定結果を用いて、電
力線上の雑音状態を信号電力対雑音電力比で推定するこ
とにより、相対的に大きな雑音が定常的に存在する周波
数帯域を検出し、大きな雑音が定常的に存在する周波数
帯域上のサブキャリアについては信号点写像器に対して
選択信号を出さないように制御することとしたものであ
る。
【0038】この構成により、電力線上のノイズ状態を
把握することができ、使用可能なサブキャリアを選択す
ることができ、あらかじめ大きなノイズ成分が存在する
周波数位置を避けるようにサブキャリアを選定して、よ
り信頼性の高い通信を行うことができるという作用を有
する。
【0039】請求項12に記載の電力線搬送通信装置
は、請求項10または11に記載の電力線搬送通信装置
において、制御部は、信号点写像器による信号点写像と
サブキャリアへの選択信号の制御について、通信速度を
優先する場合には、信号点写像器で写像される信号点数
を増やすことで多値化し、データ伝送の信頼性を優先す
る場合には、信号点写像器で写像される信号点数を減ら
して2値化することとしたものである。
【0040】この構成により、伝送速度を指定する速度
に容易に変更することができ、また指定された伝送速度
を実現する以外のサブキャリアを別の通信に利用するこ
とができるので、帯域の利用効率を向上させることがで
きるという作用を有する。
【0041】請求項13に記載の電力線搬送通信装置
は、請求項10乃至12のいずれか1に記載の電力線搬
送通信装置において、制御部は、信号点写像器による信
号点写像と各サブキャリアへの選択信号の制御につい
て、各サブキャリアの誤り率を調査し、各サブキャリア
の中で、誤り率の小さいサブキャリアから優先的に通信
に使用するように制御することとしたものである。
【0042】この構成により、誤り率の小さいサブキャ
リアから優先的に通信に使用するようにしたので、受信
エラー数を減少させることができるという作用を有す
る。
【0043】請求項14に記載の電力線搬送通信装置
は、請求項1乃至13のいずれか1に記載の電力線搬送
通信装置において、制御部は、送信用増幅器の利得を受
信部で受信した受信信号の信号電力対雑音電力比に基づ
いて設定することとしたものである。
【0044】この構成により、電力線上のノイズレベル
が低く通信エラーが発生しない場合には出力レベルを低
下させることができるので、送信に必要な電力を削減す
ることができるという作用を有する。
【0045】以下、本発明の実施の形態について、図1
〜図24を用いて説明する。
【0046】(実施の形態1)まず、フーリエ変換とウ
ェーブレット変換による変復調の相違点について、図
1、図2を用いて説明する。図1(a)はウェーブレッ
トの時間波形の概念説明のためのグラフであり、図1
(b)はウェーブレットの周波数スペクトルの概念説明
のためのグラフ2(a)は直交変換におけるデータの流
れを示す説明図、図2(b)は重複直交変換におけるデ
ータの流れを示す説明図である。
【0047】フーリエ変換を用いた変復調においては、
互いに直交する複数の三角関数に矩形波の窓関数を乗算
して各サブキャリアを構成し、その時の周波数特性はS
inc関数(Sinx/x関数)となる。一方、ウェー
ブレット変換を用いた変復調においては、各サブキャリ
アが互いに直交する複数のウェーブレットによって構成
される。ここでいうウェーブレットとは、図1に示すよ
うに時間領域でも周波数領域でも局在する波形のことで
ある。
【0048】また、フーリエ変換は、図2(a)に示す
ように変換過程において入力信号のサンプル値を重複せ
ずにブロック化する。図2(a)における例では、分割
数2の場合における入力信号のブロック化の流れを示し
ている。一方、ウェーブレット変換は図2(b)に示す
ように各変換過程において入力信号のサンプル値を分割
数だけシフトさせた形で重複させてブロック化する。図
2(b)における例では、分割数2、重複度2の場合に
おける入力信号のブロック化の流れを示している。両者
の比較から1回の変換過程におけるフィルタ長が同じ分
割数でも異なることが分かる。すなわち、フーリエ変換
は分割数に対して一意的にサブキャリア波形の形状およ
び時間長が決定されるが、ウェーブレット変換において
は、入力信号の重複度によって形状および時間長を変化
させることができるという自由度がある。
【0049】図3は、本発明の実施の形態1による電力
線搬送通信装置を示すブロック図である。
【0050】図3において、101は送信部、111は
受信部である。送信部101は、信号点写像器102
と、ウェーブレット逆変換103と、D/A変換器10
4と、送信用増幅器105と、帯域通過フィルタ106
とを備える。また、受信部111は、帯域通過フィルタ
112、増幅度制御器113と、A/D変換器114
と、ウェーブレット変換115と、シンボル判定器11
6とを備える。電力線搬送通信装置100は、送信部1
01と、受信部111と、電力線結合回路121と、制
御部122とから構成される。
【0051】このように構成された電力線搬送通信装置
の動作について、図4と図5を用いて説明する。図4は
電力線搬送通信装置の送信部101の動作を説明するた
めの説明図であり、図5は電力線搬送通信装置の受信部
111の動作を説明するための説明図である。なお、ウ
ェーブレット変換過程におけるサブキャリア数Nとフィ
ルタ長Mには自由度があり、サブキャリアの数Nは2の
べき乗、フィルタ長Mはサブキャリアの数Nの任意の整
数倍の値をとることが可能である。しかし、本実施の形
態では、説明を簡単にするため、使用周波数帯域を4分
割するウェーブレットを使用する。すなわち、通信に使
用するサブキャリア数Nを4本として説明する。また、
ウェーブレットを構成する各フィルタはサブキャリア数
Nの2倍のフィルタ長を有し、2つの信号点データを用
いて変換を行うものとする。
【0052】まず、図4を用いて、送信部101のデー
タの流れについて説明する。
【0053】信号点写像器102は、まず、送信するデ
ータ(送信ビット系列)を適当な長さのビット列を複数
生成する。例えば、「000111101011010
0」というデータを、「00」、「01」、「11」、
「10」、「10」、「11」、「01」、「00」の
ように2ビットずつに分割して各サブキャリアに割り当
てるビット列を生成する。次に、信号点写像器102
は、この生成した「00」、「01」、「11」、「1
0」の各ビット列をそれぞれ「+1」、「+3」、「−
3」、「−1」といったパルス振幅変調(Pulse
Amplitude Modulation、PAM)
に相当する信号点に写像する。そして、このPAM信号
点データをウェーブレット逆変換103の入力部にT1
のように割り当てる。ウェーブレット逆変換103は、
T1のように割り当てられた2つの信号点データを用い
て、ウェーブレット逆変換を行い、1シンボル期間にお
ける時間軸上の送信波形のサンプル値を出力する。D/
A変換器104は、この時間サンプル値(時間波形系列
データ)を一定のサンプリング時間で出力する。送信用
増幅器105は、この送信波形を送信信号レベルまで増
幅し、帯域通過フィルタ106は、不要な周波数成分を
除去する。電力線結合回路121は、帯域通過フィルタ
106によって波形整形された信号を電力線通信用信号
として電力線110に出力する。以上が、送信時におけ
るデータの流れの説明である。
【0054】次に、図5を用いて受信部111のデータ
の流れについて説明する。
【0055】まず、電力線結合回路121は、電力線1
10から電力線通信用信号を抽出する。帯域通過フィル
タ112は、電力線結合回路121によって抽出した信
号から帯域外の雑音信号を除去して増幅度制御器113
に出力する。増幅度制御器113は、A/D変換器11
4のダイナミックレンジ内に収まるように信号レベルを
調整し、A/D変換器114は、この信号波形を送信側
のサンプリング・タイミングと同タイミングでサンプリ
ングしてディジタル化する。ウェーブレット変換115
は、この波形データをウェーブレット変換し、サブキャ
リア毎の信号点データを得る。シンボル判定器116
は、この信号点データを逆写像し、最も近いと思われる
ビット列に復元し、受信データを得る。以上が、受信時
におけるデータの流れの説明である。
【0056】なお、本実施の形態では、送信データを、
順番に複数のサブキャリアに割り当てることで高速な通
信を可能としているが、同じデータを同時に異なる複数
のサブキャリアに割り当てて送信することにより、より
信頼性の高いデータ通信も可能になる。
【0057】上述したような構成により、OFDM伝送
方式で必要であったガードインターバルという冗長的な
信号部分が必要でなくなり、伝送効率を向上することが
可能となる。また、複素演算を必要とするフーリエ変換
を実部だけの演算のみで行うウェーブレット変換で実現
しているため、演算量を削減することができ、回路規模
を低減することができる。
【0058】(実施の形態2)図6は、本発明の実施の
形態2による電力線搬送通信装置を示すブロック図であ
る。本実施の形態では、実施の形態1におけるベースバ
ンド信号を任意の搬送波を中心とする帯域信号に拡張す
る場合について説明する。
【0059】図6において、101は送信部、111は
受信部である。送信部101は、信号点写像器102
と、ウェーブレット逆変換103と、送信用周波数変換
器としてのSSB(Single Side Ban
d、片側帯域)変調器107と、D/A変換器104
と、送信用増幅器105と、帯域通過フィルタ106と
を備える。また、受信部111は、帯域通過フィルタ1
12と、増幅度制御器113と、A/D変換器114
と、受信用周波数変換器としてのSSB復調器117
と、ウェーブレット変換115と、シンボル判定器11
6とを備える。電力線搬送通信装置100は、送信部1
01と、受信部111と、電力線結合回路121と、制
御部122とから構成される。
【0060】このように構成された電力線搬送通信装置
の動作について、図4と図5を用いて説明する。なお、
本実施の形態では、説明を簡単にするため、使用周波数
帯域を4分割するウェーブレットとし、ウェーブレット
を構成する各フィルタはサブキャリア数Nの2倍のフィ
ルタ長を有するものとする。また、本実施の形態におけ
る動作は、実施の形態1を周波数シフトする以外は同様
である。
【0061】まず、図4を用いて、送信部101のデー
タの流れについて説明する。信号点写像器102は、ま
ず、送信するデータ(送信ビット系列)を適当な長さの
ビット列を複数生成する。例えば、「00011110
10110100」というデータを、「00」、「0
1」、「11」、「10」、「10」、「11」、「0
1」、「00」のように2ビットずつに分割して各サブ
キャリアに割り当てるビット列を生成する。次に、信号
点写像器102は、この生成した「00」、「01」、
「11」、「10」の各ビット列をそれぞれ「+1」、
「+3」、「−3」、「−1」といったパルス振幅変調
(PAM)に相当する信号点に写像する。そして、この
PAM信号点データをウェーブレット逆変換103の入
力部にT1のように割り当てる。ウェーブレット逆変換
103は、T1のように割り当てられた2つの信号点デ
ータを用いて、ウェーブレット逆変換を行い、1シンボ
ル期間における時間軸上の送信波形のサンプル値を出力
する。SSB変調器107は、この送信サンプル系列を
周波数シフトする。D/A変換器104は、周波数シフ
トされた時間サンプル値を一定のサンプリング時間で出
力する。送信用増幅器105は、この送信波形を適当な
レベルに増幅し、帯域通過フィルタ106は、不要な周
波数成分を除去する。電力線結合回路121は、帯域通
過フィルタ106によって波形整形された信号を電力線
通信用信号として電力線110に出力する。以上が、送
信時におけるデータの流れの説明である。
【0062】次に、図5を用いて受信部111のデータ
の流れについて説明する。
【0063】まず、電力線結合回路121は、電力線1
10から電力線通信用信号を抽出する。帯域通過フィル
タ112は、電力線結合回路121によって抽出した信
号から帯域外の雑音信号を除去して増幅度制御器113
に出力する。増幅度制御器113は、A/D変換器11
4のダイナミックレンジ内に収まるように信号レベルを
調整し、A/D変換器114は、この信号波形を送信側
のサンプリング・タイミングと同タイミングでサンプリ
ングしてディジタル化する。SSB復調器117は、こ
のディジタル信号をベースバンド帯域にダウンコンバー
トする。ウェーブレット変換115はこの波形データを
ウェーブレット変換し、サブキャリア毎の信号点データ
を得る。シンボル判定器116は、この信号点データを
逆写像し、最も近いと思われるビット列に復元し、受信
データを得る。以上が、受信時におけるデータの流れの
説明である。
【0064】この構成により、本発明における実施の形
態1と同様にOFDM伝送方式で必要であったガードイ
ンターバルという冗長的な信号部分が必要なくなり、周
波数利用効率を向上することが可能となる。また、複素
演算を必要とするフーリエ変換を実部だけの演算のみで
行うウェーブレット変換で実現しているため、演算量を
削減でき、回路規模を低減することができる。さらに、
任意の周波数帯へのシフトが可能となるため、例えば宅
内と宅外で使用できる周波数帯が各国で異なる場合につ
いても容易に対応することができ、ベースバンド伝送方
式のみで対応するよりも回路規模をさらに抑えることが
可能となる。
【0065】(実施の形態3)図7は、本発明の実施の
形態3による電力線搬送通信装置を示すブロック図であ
る。
【0066】図7において、101は送信部、111は
受信部である。送信部101は、信号点写像器102
と、ウェーブレット逆変換103と、直交変調器108
と、D/A変換器104と、送信用増幅器105と、帯
域通過フィルタ106とを備える。また、受信部111
は、帯域通過フィルタ112、増幅度制御器113と、
A/D変換器114と、直交復調器118と、ウェーブ
レット変換115と、シンボル判定器116とを備え
る。電力線搬送通信装置100は、送信部101と、受
信部111と、電力線結合回路121と、全体制御部1
22とから構成される。
【0067】このように構成された電力線搬送通信装置
の動作について、図8と図9を用いて説明する。図8は
電力線搬送通信装置の送信部101の動作を説明するた
めの説明図であり、図9は電力線搬送通信装置の受信部
111の動作を説明するための説明図である。なお、本
実施の形態では、説明を簡単にするため、使用周波数帯
域を4分割するウェーブレットを使用し、ウェーブレッ
トを構成する各フィルタはサブキャリア数Nの2倍のフ
ィルタ長を有するものとする。
【0068】まず、図8を用いて、送信部101のデー
タの流れについて説明する。
【0069】信号点写像器102は、まず、送信するデ
ータ(送信ビット系列)を適当な長さのビット列を複数
生成する。例えば、「000111101011010
0」というデータを、「00」、「01」、「11」、
「10」、「10」、「11」、「01」、「00」の
ように2ビットずつに分割して各サブキャリアに割り当
てるビット列を生成する。次に、信号点写像器102
は、この生成した「00」、「01」、「11」、「1
0」の各ビット列を直交振幅変調(Quardratu
re Amplitude Modulation、Q
AM)に対応する複素領域の信号点に写像する。そし
て、このQAM信号点データをウェーブレット逆変換1
03の入力部にT2のように割り当てる。このとき、複
素信号点データを実部と虚部に分けて割り当てる。ウェ
ーブレット逆変換103は、T2のように割り当てられ
た2つの信号点データによって、実部、虚部それぞれに
対してウェーブレット逆変換を行い、1シンボル期間に
おける時間軸上の送信波形のサンプル値を出力する。こ
のとき、送信波形のサンプル値は複素数のままである。
直交変調器108は、この複素信号を直交変調すること
により、任意の搬送波帯域に周波数シフトする。D/A
変換器104は、周波数シフトした時間サンプル値を一
定のサンプリング時間で出力する。送信用増幅器105
は、この送信波形を適当なレベルに増幅し、帯域通過フ
ィルタ106は、不要な周波数成分を除去する。電力線
結合回路121は、帯域通過フィルタ106によって波
形整形された信号を電力線通信用信号として電力線11
0に出力する。以上が、送信時におけるデータの流れの
説明である。
【0070】次に、図9を用いて受信部111のデータ
の流れについて説明する。
【0071】まず、電力線結合回路121は、電力線1
10から電力線通信用信号を抽出する。帯域通過フィル
タ112は、電力線結合回路121によって抽出した信
号から帯域外の雑音信号を除去して増幅度制御器113
に出力する。増幅度制御器113は、A/D変換器11
4のダイナミックレンジ内に収まるように信号レベルを
調整し、A/D変換器114は、この信号波形を送信側
のサンプリング・タイミングと同タイミングでサンプリ
ングしてディジタル化する。直交復調器118は、波形
データをベースバンド帯域にダウンコンバートし、複素
ベースバンド信号に変換する。ウェーブレット変換11
5はこの複素波形データをウェーブレット変換し、サブ
キャリア毎の複素信号点データを得る。シンボル判定器
116は、この信号点データを逆写像し、最も近いと思
われるビット列に復元し、受信データを得る。以上が、
受信時におけるデータの流れの説明である。
【0072】この構成により、OFDM伝送方式で必要
であったガードインターバルという冗長的な信号部分が
必要でなくなり、周波数利用効率を向上することが可能
となる。また、直交変復調により複素領域の信号点デー
タを使用できるため、さらに周波数利用効率が向上す
る。
【0073】(実施の形態4)本発明の実施の形態4に
よる電力線搬送通信装置の構成は、図3、図6または図
7に示す構成である。本実施の形態では、ウェーブレッ
ト逆変換103およびウェーブレット変換115を一般
化重複直交変換(Generized Lapped
orthogonal Transform、GLT)
によって構成する場合について説明する。GLTは重複
直交変換(Lapped Orthogonal Tr
ansform、LOT)の構成をフィルタのタップ数
に関して一般化したものである。
【0074】図10(a)は4分割の完全再構成のGL
Tを実現するフィルタバンク回路の各フィルタのインパ
ルス応答の例を示すグラフであり、図10(b)は4分
割の完全再構成のGLTを実現するフィルタバンク回路
の各フィルタの周波数応答の例を示すグラフである。
【0075】なお、本実施の形態では、GLTを実現す
るフィルタバンク回路をFIRフィルタ群で構成した
が、ポリフェーズフィルタやラティス構造によっても構
成可能である。また、完全再構成のGLTを実現するフ
ィルタバンク回路の例を示したが、疑似完全再構成のフ
ィルタバンク回路も適用可能である。疑似完全再構成と
することにより、完全再構成の場合よりもさらに、各サ
ブキャリアにおけるサイドローブを小さくすることが可
能となる。
【0076】図10のようなフィルタバンク回路を構成
することにより、ウェーブレット変換を実現するフィル
タバンク回路の全フィルタに対して直線位相特性を持た
すことが可能となる。全てのフィルタが直線位相特性を
もつので、フィルタバンクに必要な乗算器の個数を半分
にすることができ、回路規模を小さくすることができ
る。また、各サブキャリアの周波数特性をメインローブ
を中心に急峻に設計できるため、受信時において、他の
サブキャリアからの干渉や帯域外の雑音による影響を低
減することが可能となる。
【0077】(実施の形態5)本発明の実施の形態5に
よる電力線搬送通信装置の構成は、図3、図6または図
7に示す構成である。本実施の形態では、ウェーブレッ
ト逆変換103およびウェーブレット変換115を拡張
変調重複直交変換(Extended modulat
ed Lapped Transform、ELT)に
よって構成する場合について説明する。ELTはMLT
(Modulated LappedTransfor
m)の構成をフィルタのタップ数に関して一般化したも
のである。
【0078】図11(a)は4分割のELTを実現する
フィルタバンク回路の各フィルタのインパルス応答の例
を示すグラフであり、図11(b)は4分割のELTを
実現するフィルタバンク回路の各フィルタの周波数応答
の例を示すグラフである。
【0079】なお、本実施の形態では、ELTを実現す
るフィルタバンク回路をFIRフィルタ群で構成した
が、ポリフェーズフィルタやラティス構造によっても構
成可能である。
【0080】図11のようなフィルタ係数をもつフィル
タバンク回路を構成することにより、実施の形態4に記
載のLOTあるいはGLTよりも、さらに各サブキャリ
アのサイドローブを低減することが可能となる。各サブ
キャリアの周波数特性をメインローブを中心に急峻に設
計できるため、電力線搬送通信装置100において既存
システムに影響を与えないようにする目的で従来方式で
は必要となる帯域阻止フィルタを必要とせず、受信時に
おいて他のサブキャリアからの干渉や帯域外の雑音によ
る影響を低減することが可能となる。
【0081】(実施の形態6)本発明の実施の形態6で
は、図3、図6、図7の電力線搬送通信装置100を構
成するウェーブレット逆変換103およびウェーブレッ
ト変換115をポリフェーズフィルタによって構成する
場合について、図12、図13を用いて説明する。図1
2(a)は一般的なFIRフィルタで構成した帯域合成
フィルタバンク回路を示すブロック図であり、図12
(b)は一般的なFIRフィルタで構成した帯域分割フ
ィルタバンク回路を示すブロック図、図13(a)はポ
リフェーズフィルタで構成した帯域合成フィルタバンク
回路を示すブロック図、図13(b)はポリフェーズフ
ィルタで構成した帯域分割フィルタバンク回路を示すブ
ロック図である。
【0082】まず、一般的なFIRフィルタで構成した
フィルタバンク回路の構成について、図12を用いて説
明する。図12において、201は信号のサンプリング
・レートをN倍にするアップサンプラ、202はFIR
フィルタ、203は互いに直交する複数のFIRフィル
タ202を組み合わせたFIRフィルタ群、204は2
入力加算器である。以上より、ウェーブレット逆変換1
03としての帯域合成フィルタバンク回路200が構成
される。
【0083】また、211はFIRフィルタ、212は
互いに直交する複数のFIRフィルタ211を組み合わ
せたFIRフィルタ群、213はサンプリング・レート
を1/Nにするダウンサンプラである。以上により、ウ
ェーブレット変換115としての帯域分割フィルタバン
ク回路210が構成される。
【0084】なお、ウェーブレット逆変換103のFI
Rフィルタ群203とウェーブレット変換器210のF
IRフィルタ群212とを構成する各FIRフィルタ2
02、211は、ウェーブレット変換115に対する入
力信号とウェーブレット変換115の出力信号とが遅延
を除いて一致するように構成されている。例えば、この
条件を満たすフィルタ係数としては、(表1)、(表
2)が挙げられる。
【0085】
【表1】
【0086】
【表2】
【0087】(表1)、(表2)に示したフィルタ係数
は帯域を4分割するフィルタバンク回路の一例である。
ここで、hは一般的なFIRフィルタを示す。このFI
Rフィルタは、入力データを遅延する縦続接続の7個の
遅延素子と、この遅延素子の出力データおよび上記入力
データに係数を乗算する8個の乗算器と、この乗算器の
出力データを入力側から順次に加算して累積値を得る7
個の加算器とから成る。tapは上記乗算器を示し、α
は上記乗算器の係数を示す。またαMNのMはフィルタ
番号、Nはタップ番号を示す。
【0088】次に、ポリフェーズフィルタで構成したフ
ィルタバンク回路について、図13を用いて説明する。
図13において、301はポリフェーズフィルタ、30
2は信号のサンプリング・レートをN倍にするアップサ
ンプラ、303は2入力加算器、304は1サンプリン
グ分遅延させる遅延素子(レジスタ)である。以上よ
り、ウェーブレット逆変換103としての帯域合成フィ
ルタバンク回路300が構成される。
【0089】また、311は1サンプリング分遅延させ
る遅延素子、312はサンプリング・レートを1/Nに
するダウンサンプラ、313はポリフェーズフィルタで
ある。以上により、ウェーブレット変換115としての
帯域分割フィルタバンク回路310が構成される。
【0090】図14は、図13のポリフェーズフィルタ
301、313を示すブロック図である。図14におい
て、321はフィルタ、322は2入力加算器である。
なお、ポリフェーズフィルタ301とポリフェーズフィ
ルタ313とを構成する各フィルタは、帯域合成フィル
タバンク回路300に対する入力信号と帯域分割フィル
タバンク回路310の出力信号とが遅延を除いて一致す
るように構成されている。例えば、(表1)、(表2)
とのフィルタ係数による演算結果と同一にするためには
各ポリフェーズフィルタを(表3)〜(表10)のよう
に構成すればよい。
【0091】
【表3】
【0092】
【表4】
【0093】
【表5】
【0094】
【表6】
【0095】
【表7】
【0096】
【表8】
【0097】
【表9】
【0098】
【表10】
【0099】図12のフィルタバンク回路と図13のフ
ィルタバンク回路との間の相違点は、サンプリング・レ
ートを変更する箇所が異なる点である。帯域合成フィル
タバンク回路200、300において、図12では、フ
ィルタに入力する前に信号をアップサンプリングする
が、図13では、フィルタ演算の後にアップサンプリン
グする。一方、帯域分割フィルタバンク回路210、3
10においては、図12では、フィルタ演算の後にダウ
ンサンプリングして、図13では、フィルタ演算の前に
ダウンサンプリングする。つまり、図13におけるフィ
ルタ演算は図12よりも遅い速度で実行できる。
【0100】なおこの実施の形態では、帯域合成フィル
タバンクのフィルタ出力のタイミング制御部をアップサ
ンプラ302、2入力加算器303、遅延素子304を
用いて構成したが、マルチプレクサによっても構成可能
である。
【0101】したがって、この構成により、変調と復調
時における重複直交変換の際の演算を低レートで実行す
ることが可能となる。すなわち、動作クロック周波数を
低くできるため回路の消費電力を低減することができ
る。また、このことは単位時間当たりの演算量が低減さ
れるという観点から見ると、演算器を流用することが可
能となり、回路規模を小さくすることも可能となる。
【0102】(実施の形態7)図15(a)は図3、図
6、図7の電力線搬送通信装置100のウェーブレット
逆変換103としての帯域合成フィルタバンク回路を示
すブロック図であり、図15(b)は図3、図6、図7
の電力線搬送通信装置100のウェーブレット変換11
5としての帯域分割フィルタバンク回路を示すブロック
図であり、フィルタバンク回路として、ラティス構造の
ELTフィルタバンク回路を示す。すなわち、本実施の
形態では、ウェーブレット逆変換103およびウェーブ
レット変換115をラティス構造のフィルタバンク回路
によって構成する場合について説明する。
【0103】図15において、401はタイプIVの離
散コサイン変換(DiscreteCosine Tr
ansform、DCT)器、402は1サンプリング
分遅延させる遅延素子、403は平面回転演算器、40
4は2サンプリング分遅延させる遅延素子、405は信
号のサンプリング・レートをN倍にするアップサンプ
ラ、406は2入力加算器、407は1サンプリング分
遅延させる遅延素子である。以上より、帯域合成フィル
タバンク回路400が構成される。一方、411は1サ
ンプリング分遅延させる遅延素子、412はサンプリン
グ・レートを1/Nにするダウンサンプラ、413は2
サンプリング分遅延させる遅延素子、414は平面回転
演算器、415は1サンプリング分遅延させる遅延素
子、416はタイプIVの離散コサイン変換器である。
以上より、帯域分割フィルタバンク回路410が構成さ
れる。なお、平面回転演算器403と414は、図16
に示す平面回転演算回路を複数組み合わせて構成したも
のである。図16は平面回転演算回路を示す機能ブロッ
ク図である。
【0104】この構成により、実施の形態6で説明した
ポリフェーズフィルタで構成した場合と同様に、変調と
復調時における重複直交変換の際の演算レートを低減す
ることが可能となる。さらに、高速DCTなどを併用す
ることによって演算量も低減できるため、回路の消費電
力および回路規模を低減することができる。
【0105】(実施の形態8)本発明の実施の形態8で
は、図3、図6、図7の電力線搬送通信装置100のウ
ェーブレット逆変換103と図3、図6、図7の電力線
搬送通信装置100のウェーブレット変換115におい
て、重複係数に応じたフィルタ係数を複数パターン用意
しておき、そのフィルタ係数を変更する方法について説
明する。
【0106】まず、送信部101のウェーブレット逆変
換103と受信部111のウェーブレット変換115に
対して、重複係数に応じたフィルタ長の異なるフィルタ
係数を複数パターン用意しておく。そして、送信部10
1および受信部111の各制御部122よりウェーブレ
ット逆変換103およびウェーブレット変換115に対
して、フィルタのパターン番号を指定することにより、
パターン番号に合わせてフィルタバンク回路内のフィル
タ係数を変化させる。この時、フィルタのパターン番号
は制御信号などを使用して送信側および受信側で一致さ
せる必要がある。また、フィルタ係数を変更する基準と
しては、送信部101から送信される電力線通信信号
や、伝送路の変動、受信レベル等が考えられる。例え
ば、S/N(信号電力対雑音電力比)を用いる場合、受
信時においてS/Nが大きい場合は、各サブキャリアか
ら見て帯域外の雑音が小さいため、フィルタ長の短いフ
ィルタによって復調動作を行い、S/Nが小さい場合
は、他の帯域からの雑音の影響を受けにくくするため、
フィルタ長の大きいフィルタ係数を使用する。
【0107】この制御により、伝送路の雑音状態が良好
な場合の演算量を低減することができ、受信時の消費電
力を削減することが可能となる。また、雑音状態が劣悪
な場合においても、安定した受信を行うことが可能とな
る。
【0108】(実施の形態9)本発明の実施の形態9で
は、図3、図6、図7のウェーブレット逆変換103と
ウェーブレット変換115とをラティス構造で構成した
場合において、重複係数に応じた平面回転角パラメータ
を複数パターン用意しておき、その平面回転角パラメー
タを変更する方法について説明する。
【0109】まず、送信部101のウェーブレット逆変
換103と受信部111のウェーブレット変換115は
実施の形態7のようにラティス構造で構成する。そし
て、送信部101のウェーブレット逆変換103と受信
部111のウェーブレット変換115に対して、重複係
数に応じた平面回転角パラメータを複数パターン用意し
ておく。そして、送信部101および受信部111の各
制御部122よりウェーブレット逆変換103とウェー
ブレット変換115に対して、平面回転角パラメータの
パターン番号を指定することにより、そのパターン番号
に合わせてフィルタバンク回路内の平面回転角パラメー
タを変化させる。この時、平面回転角パラメータのパタ
ーン番号は制御信号などを使用して送信機および受信機
で一致させる必要がある。また、平面回転角パラメータ
を変更する基準としては、送信部101から送信される
電力線通信信号や、伝送路の変動、受信レベル等が考え
られる。例えば、S/Nを用いる場合、受信時において
S/Nが大きい場合は、各サブキャリアから見て帯域外
の雑音が小さいため、重複係数が小さい平面回転角パラ
メータによって復調動作を行い、S/Nが小さい場合
は、他の帯域からの雑音の影響を受けにくくするため、
重複係数が大きい平面回転角パラメータを使用する。
【0110】この制御により、伝送路のノイズ環境が良
好な場合の演算量を低減することができ、受信時の消費
電力を削減することが可能となる。また、雑音状態が劣
悪な場合においても、安定した受信が行うことが可能と
なる。さらに、実施の形態8のようにフィルタ係数を複
数パターン用意するのに比べ、記憶容量を減らすことが
できる。
【0111】(実施の形態10)図17は、本発明の実
施の形態10による電力線搬送通信装置の制御方法(す
なわち図3、図6または図7の制御部122の動作)を
説明するための説明図であり、本実施の形態では、特定
のサブキャリアのみを出力する場合について説明する。
なお、説明を簡単にするため、サブキャリア数を4本と
している。
【0112】図17において、102は信号点写像、1
03はウェーブレット逆変換、122は制御部である。
【0113】まず、信号点写像器102において、「+
1」、「+3」、「−3」、「−1」、「+1」、「+
3」、「−3」、「−1」の順で信号点写像されたデー
タが出力されたとする。このとき、制御部122が信号
点写像器102に対して、使用しないサブキャリア番号
を指定することにより、指定した番号のサブキャリア部
分に対してデータを入力しないようにする。すなわち、
ゼロを挿入する。例えば、1番目と4番目のサブキャリ
アを出力しないようにする場合は、1番目と4番目のサ
ブキャリアを出力するフィルタの入力部分にはゼロを挿
入して、写像された信号点データは2番目と3番目のサ
ブキャリアの入力部分に入れる。そして、ウェーブレッ
ト逆変換103は、各々の入力データに基づきウェーブ
レット逆変換を行う。
【0114】このように制御することにより、出力する
サブキャリアを容易に選択することができ、特定の周波
数にのみ信号を出力することが可能になる。つまり、国
別の法規制によって各国毎に使用可能な周波数帯が異な
る場合であっても、容易に対応することが可能となる。
【0115】さらに、本実施の形態による電力線搬送通
信装置の有効性を、図18、図19、図20を用いて分
かりやすく説明する。図18は電力線搬送通信に認可さ
れた周波数スペクトルの例を示すグラフであり、図19
はOFDM伝送を用いた場合の送信周波数スペクトルを
示すグラフ、図20は電力線搬送通信装置の送信周波数
スペクトルを示すグラフである。
【0116】例えば、ある国の法規制による周波数割り
当てが図18に示すようであったとする。従来のOFD
Mを用いた電力線通信搬送装置による送信信号は図19
に示すようになり、図18の規制を満足するためには、
別途帯域阻止フィルタが必要となる。すなわち、国毎に
異なる帯域阻止フィルタのフィルタ係数を用意しておく
必要がある。一方、本実施の形態による電力線搬送通信
装置は、本実施の形態における動作のみで図20に示す
ような送信信号スペクトラムを得ることができるので、
帯域阻止フィルタを必要としない。このことから、本実
施の形態による電力線搬送通信装置は、各国で異なる法
規制に柔軟に対応することができる。
【0117】(実施の形態11)図21は、図3、図
6、図7の電力線搬送通信装置の制御方法(すなわち本
発明の実施の形態11による電力線搬送通信装置の制御
部122の動作)を説明するための説明図である。本実
施の形態では、電力線上のノイズレベルを検出する方法
について説明する。
【0118】図21において、115はウェーブレット
変換、116はシンボル判定器、122は制御部であ
る。
【0119】次に、電力線上のノイズレベル検出動作に
ついて説明する。
【0120】まず、ウェーブレット変換115は、電力
線110上のノイズの周波数分布を検知するために、サ
ブキャリア毎の信号点データに復調する。次に、シンボ
ル判定器116は、サブキャリア毎の信号点データに基
づき、どの信号点付近に存在するノイズ成分が大きいか
を測定する。このとき、雑音が全くない場合には、各サ
ブキャリアにおける信号点データはすべて0になる。し
たがって、このデータの値が0からどれだけずれたかに
よってノイズ量を推定する。そして、シンボル判定器1
16は、所望値よりもノイズが大きなサブキャリアを判
定して、そのサブキャリア番号を制御部122に対して
通知し、そのサブキャリアを制御部122は使用できな
いようにする。
【0121】なお、本実施の形態では、電力線上に信号
を重畳しない状態でのノイズレベル検出方法について説
明したが、送受信間で既知の信号を使用しても同様な方
法で実現することができる。すなわち、通信状態におい
てもノイズ検出を行える。
【0122】このような制御を行うことにより、電力線
上のノイズ状態を把握することができ、使用可能なサブ
キャリアを選択することができる。制御部122におい
て、あらかじめ大きなノイズ成分が存在する周波数位置
を避けるようにサブキャリアを選定することにより、よ
り信頼性の高い通信が可能となる。
【0123】(実施の形態12)本発明の実施の形態1
2による電力線搬送通信装置における制御方法として、
伝送速度を指定する速度に変更する制御方法について、
図3と図4を用いて説明する。
【0124】まず、制御部122は、外部から指定され
た伝送速度を実現するために必要な信号点の個数やサブ
キャリアの数を算出し、その算出結果と実施の形態11
による使用可能サブキャリアの判定結果に基づき、サブ
キャリアの選択を行う。次に、制御部122は、信号点
写像器102に対して、使用するサブキャリア番号と信
号点の個数とを指定する。信号点写像器102は、その
設定値に従って信号点写像、サブキャリアへのデータ配
置処理を対応させる。
【0125】例えば、外部から必要な伝送速度が指定さ
れ、制御部122において指定された伝送速度に合うよ
うに算出された結果が、キャリア数2、信号点の個数が
4であるとする。また、実施の形態11による判定で、
使用できるサブキャリアが2番目のサブキャリア以外の
3本であるとする。このとき、制御部122は、例え
ば、1番目と3番目のサブキャリアを選択することがで
きる。また、他の使用しないサブキャリア(この例では
4番目のキャリア)は、別の通信に利用することができ
る。
【0126】このように制御することにより、伝送速度
を指定する速度に容易に変更することができ、また、指
定された伝送速度を実現する以外のサブキャリアを別の
通信に利用することができるため、帯域の利用効率を向
上することが可能となる。
【0127】(実施の形態13)図22は、本発明の実
施の形態13による電力線搬送通信装置の制御部122
の動作を示すフローチャートである。本実施の形態で
は、通常の通信中に受信データにエラーが発生した場
合、送信する周波数位置をずらし、ノイズの影響を回避
しながら、電力線搬送通信装置1(例えば自装置)と電
力線搬送通信装置2(例えば相手装置)の間の通信手順
を合わせる方法について説明する。なお、電力線搬送通
信装置1と電力線搬送通信装置2の構成は図3の構成と
する。
【0128】図22において、最初の状態(S11、S
21)では、電力線搬送通信装置1と電力線搬送通信装
置2の間の通信はキャリアパターン1で通信している。
そして、電力線搬送通信装置1で、エラー数があるしき
い値以上になった場合(S12)には、エラー数がある
しきい値を越えているサブキャリアを検知し(S1
3)、変更するサブキャリアの番号あるいは位置を仮に
設定する(S14)。なお、このとき変更したキャリア
パターンをキャリアパターン2とする。その後、設定し
たキャリアパターン2の内容を、現在の通信に利用して
いるキャリアパターン1で電力線搬送通信装置2へ送信
する(S15)。その後、電力線搬送通信装置1は、自
分のキャリアパターンをキャリアパターン2に変更す
る。なお、キャリアパターンは1つのサブキャリアまた
は複数のサブキャリアの組からなるものである。
【0129】キャリアパターン1でキャリアパターン2
の内容を受信した電力線搬送通信装置2では、キャリア
パターン変更であるか否かの判別を行い(S22)、変
更でなければ通常処理(S21)に戻り、変更であれば
受信部111で重複直交変換をかける周波数位置をキャ
リアパターン2に変更し(S23)、さらにキャリアパ
ターンを変更したことをキャリアパターン2で変調して
電力線搬送通信装置1へ返送する(S24)。
【0130】電力線搬送通信装置1では、この完了通知
の内容が正しく送られたことを判別する(S16)。そ
こで、変更完了通知を正しく受け取れた場合には通常処
理(S11)へ移るが、変更完了通知を受け取れなかっ
た場合には、S/Nのしきい値を変更して(S17)、
再度キャリアパターンの選定処理(S13)に移る。そ
して、再度キャリアパターンの変更のシーケンスを行
う。この一連のシーケンスをエラー数が少なくなるまで
繰り返す。
【0131】ここで、上記シーケンスは、通常の通信時
のみではなく、初期のインストール時の設定としても利
用できる。
【0132】なお、本実施の形態では、使用するサブキ
ャリアを変更することにより、受信エラー数を減少させ
たが、信号点写像器の信号点配置を変更することによっ
てエラー数を減少さることも可能である。例えば、図2
3に示すように、4値の信号点配置から2つの配置方法
へ変更しても良く、通信上の整合性は本実施の形態にお
けるシーケンスと同様の手段で実現することができる。
ここで、図23(a)、(b)は電力線搬送通信装置の
信号点写像器102の信号点数の変化を示す説明図であ
る。
【0133】このように本実施の形態によれば、誤り率
の小さいサブキャリアから優先的に通信に使用するよう
にしたので、受信エラー数を減少させることができる。
【0134】(実施の形態14)図24は、本発明の実
施の形態14による電力線搬送通信装置の動作を示すフ
ローチャートであり、電力線搬送通信装置2(例えば相
手装置)の受信結果に基づき、電力線搬送通信装置1
(例えば自装置)の送信出力レベルを変更する動作を示
す。なお、電力線搬送通信装置1と電力線搬送通信装置
2の構成は図3の構成である。
【0135】図24において、初期状態(S31)で
は、電力線搬送通信装置1はある出力レベルで送信して
いる。電力線搬送通信装置2では、電力線搬送通信装置
1の信号を受信して(S41)、サブキャリア毎にS/
Nを測定する(S42)。次に平均S/N値に基づいて
電力線搬送通信装置1に出力レベルの変更要求を行う
(S43)。
【0136】このS/N値と変更要求とを受け取った電
力線搬送通信装置1では、変更要求の有無を判別し(S
32)、このS/N値から逆算して(S33)出力レベ
ルを決定(S34)し、そのレベルで電力線搬送通信装
置2に再度送信する。
【0137】この動作により、電力線上のノイズレベル
が低く、通信エラーが発生しない場合には、出力レベル
を低下させることにより、送信に必要な電力を削減する
ことが可能になる。
【0138】このように本実施の形態によれば、電力線
上のノイズレベルが低く通信エラーが発生しない場合に
は出力レベルを低下させることができるので、送信に必
要な電力を削減することができる。
【0139】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1に
記載の電力線搬送通信装置によれば、送信部と、受信部
と、送信部からの信号を電力線に対して電力線通信用信
号として重畳すると共に電力線から電力線通信用信号の
みを抽出する電力線結合回路と、送信部と受信部の各構
成要素を制御する制御部とを有し、複数のサブキャリア
を用いて通信を行う電力線搬送通信装置であって、送信
部は、入力される送信データから複数のビット列を生成
してビット列を各サブキャリアの信号点に写像する信号
点写像器と、信号点写像器により写像された各サブキャ
リアの信号点データに基づき互いに直交したウェーブレ
ット波形をもって各サブキャリアの変調を行うことによ
り時間波形系列データの生成を行うウェーブレット逆変
換器と、ウェーブレット逆変換器による時間波形系列デ
ータをアナログ変換するD/A変換器とを有し、受信部
は、電力線結合回路により電力線から抽出された電力線
通信用信号をディジタル変換してサンプリング系列波形
データを得るA/D変換器と、A/D変換器によるサン
プリング系列波形データを各サブキャリアの信号点デー
タに変換するウェーブレット変換器と、ウェーブレット
変換器から出力される複数の信号点データを逆写像して
信号点写像器で写像されたビット列を判別し受信データ
系列として合成するシンボル判定器とを有することによ
り、OFDM伝送方式で必要であったガードインターバ
ルという冗長な信号部分が必要でなくなり、周波数利用
効率を向上することができ、また、複素演算を必要とす
るフーリエ変換を実部の演算のみで行うウェーブレット
変換で実現しているので、演算量を削減することがで
き、回路規模を低減することができるという有利な効果
が得られる。また、伝送速度劣化の要因となるガードイ
ンターバルを排除しても通信が可能であり、各国の電波
法規制に応じて通信に利用する周波数帯域を限定し、回
路規模増大の要因となる帯域阻止フィルタを設置するこ
となしに既存システムの使用帯域において十分な減衰量
を得ることができるという有利な効果が得られる。
【0140】請求項2に記載の電力線搬送通信装置によ
れば、送信部と、受信部と、送信部からの信号を電力線
に対して電力線通信用信号として重畳すると共に電力線
から電力線通信用信号のみを抽出する電力線結合回路
と、送信部と受信部の各構成要素を制御する制御部とを
有し、複数のサブキャリアを用いて通信を行う電力線搬
送通信装置であって、送信部は、入力される送信データ
から複数のビット列を生成してビット列を各サブキャリ
アの信号点に写像する信号点写像器と、信号点写像器に
より写像された各サブキャリアの信号点データに基づき
互いに直交したウェーブレット波形をもって各サブキャ
リアの変調を行うことにより時間波形系列データの生成
を行うウェーブレット逆変換器と、ウェーブレット逆変
換器から出力される時間波形系列データを任意の搬送波
周波数帯域に周波数シフトする送信用周波数変換器と、
送信用周波数変換器から出力される時間波形系列データ
をアナログ変換するD/A変換器とを有し、受信部は、
電力線結合回路により電力線から抽出された電力線通信
用信号をディジタル変換してサンプリング系列波形デー
タを得るA/D変換器と、A/D変換器によるサンプリ
ング系列波形データをベースバンド帯域へ周波数シフト
してベースバンド信号系列を得る受信用周波数変換器
と、受信用周波数変換器から出力されたベースバンド信
号系列を各サブキャリアの信号点データに変換するウェ
ーブレット変換器と、ウェーブレット変換器から出力さ
れる複数の信号点データを逆写像して信号点写像器で写
像されたビット列を判別し受信データ系列として合成す
るシンボル判定器とを有することにより、OFDM伝送
方式で必要であったガードインターバルという冗長な信
号部分が必要でなくなり、周波数利用効率を向上するこ
とができ、また、複素演算を必要とするフーリエ変換を
実部の演算のみで行うウェーブレット変換で実現してい
るので、演算量を削減することができ、回路規模を低減
することができるという有利な効果が得られる。また、
伝送速度劣化の要因となるガードインターバルを排除し
ても通信が可能であり、各国の電波法規制に応じて通信
に利用する周波数帯域を限定し、回路規模増大の要因と
なる帯域阻止フィルタを設置することなしに既存システ
ムの使用帯域において十分な減衰量を得ることができる
という有利な効果が得られる。さらに、任意の周波数帯
へのシフトが可能になるので、例えば宅内と宅外で使用
できる周波数帯が各国で異なる場合についても容易に対
応することができ、ベースバンド伝送方式のみで対応す
るよりも、回路規模をさらに抑えることができるという
有利な効果が得られる。
【0141】請求項3に記載の電力線搬送通信装置によ
れば、送信部と、受信部と、送信部からの信号を電力線
に対して電力線通信用信号として重畳すると共に電力線
から電力線通信用信号のみを抽出する電力線結合回路
と、送信部と受信部の各構成要素を制御する制御部とを
有し、複数のサブキャリアを用いて通信を行う電力線搬
送通信装置であって、送信部は、入力される送信データ
から複数のビット列を生成してビット列を各サブキャリ
アの複素信号点に写像する信号点写像器と、信号点写像
器により写像された各サブキャリアの複素信号点データ
に基づき互いに直交したウェーブレット波形をもって各
サブキャリアの変調を行うことにより複素時間波形系列
データの生成を行うウェーブレット逆変換器と、ウェー
ブレット逆変換器から出力される複素時間波形系列デー
タを直交変調することにより任意の搬送波周波数帯域に
周波数シフトする直交変調器と、直交変調器から出力さ
れる複素時間波形系列データをアナログ変換するD/A
変換器とを有し、受信部は、電力線結合回路により電力
線から抽出された電力線通信用信号をディジタル変換し
てサンプリング系列波形データを得るA/D変換器と、
A/D変換器によるサンプリング系列波形データをベー
スバンド帯域へ周波数シフトしてベースバンド信号系列
を得る直交復調器と、直交復調器から出力されたベース
バンド信号系列を各サブキャリアの信号点データに変換
するウェーブレット変換器と、ウェーブレット変換器か
ら出力される複数の信号点データを逆写像して信号点写
像器で写像されたビット列を判別し受信データ系列とし
て合成するシンボル判定器とを有することにより、OF
DM伝送方式で必要であったガードインターバルという
冗長な信号部分が必要でなくなり、周波数利用効率を向
上することができ、また、複素演算を必要とするフーリ
エ変換を実部の演算のみで行うウェーブレット変換で実
現しているので、演算量を削減することができ、回路規
模を低減することができるという有利な効果が得られ
る。また、伝送速度劣化の要因となるガードインターバ
ルを排除しても通信が可能であり、各国の電波法規制に
応じて通信に利用する周波数帯域を限定し、回路規模増
大の要因となる帯域阻止フィルタを設置することなしに
既存システムの使用帯域において十分な減衰量を得るこ
とができるという有利な効果が得られる。さらに、直交
変復調により複素領域の信号点データを使用できるの
で、さらに周波数利用効率を向上させることができると
いう有利な効果が得られる。
【0142】請求項4に記載の電力線搬送通信装置によ
れば、請求項1乃至3のいずれか1に記載の電力線搬送
通信装置において、ウェーブレット逆変換器とウェーブ
レット変換器は、完全再構成あるいは疑似完全再構成の
重複直交変換機能または一般化重複直交変換機能を有す
ることにより、ウェーブレット変換を実現するフィルタ
バンク回路の全フィルタに対して直線位相特性を持たす
ことができるので、フィルタバンクに必要な乗算器の個
数を半分にすることができ、回路規模を小さくすること
ができるという有利な効果が得られる。また、各サブキ
ャリアの周波数特性をメインローブを中心に急峻に設計
できるので、受信時において他のサブキャリアからの干
渉や帯域外の雑音による影響を低減することができると
いう有利な効果が得られる。
【0143】請求項5に記載の電力線搬送通信装置によ
れば、請求項1乃至3のいずれか1に記載の電力線搬送
通信装置において、ウェーブレット逆変換器とウェーブ
レット変換器は、変調重複変換機能または拡張変調重複
変換機能を有することにより、各サブキャリアの再度ろ
周波数特性をメインローブを中心に更に急峻に設計でき
るので、電力線搬送通信装置において既存システムに影
響を与えないようにする目的で従来は必要であった帯域
阻止フィルタを必要とせず、受信時において他のサブキ
ャリアからの干渉や帯域外の雑音による影響を低減する
ことができるという有利な効果が得られる。
【0144】請求項6に記載の電力線搬送通信装置によ
れば、請求項1乃至5のいずれか1に記載の電力線搬送
通信装置において、ウェーブレット逆変換器とウェーブ
レット変換器は、ポリフェーズフィルタバンク回路によ
って構成することにより、変調時と復調時における重複
直交変換の際の演算を低レートで実行することができ、
動作クロック周波数を低くすることができるので、回路
の消費電力を低減することができるという有利な効果が
得られる。また、動作クロック周波数を低くすることが
できることにより、演算器を流用することができ、回路
規模を小さくすることができるという有利な効果が得ら
れる。
【0145】請求項7に記載の電力線搬送通信装置によ
れば、請求項1乃至5のいずれか1に記載の電力線搬送
通信装置において、ウェーブレット逆変換器とウェーブ
レット変換器は、ラティス構造のフィルタバンク回路に
よって構成することにより、変調時と復調時における重
複直交変換の際の演算を低レートで実行することがで
き、動作クロック周波数を低くすることができるので、
回路の消費電力を低減することができるという有利な効
果が得られる。また、高速DCTなどを併用することに
よって演算量も低減できるので、回路の消費電力および
回路規模を小さくすることができるという有利な効果が
得られる。
【0146】請求項8に記載の電力線搬送通信装置によ
れば、請求項1乃至6のいずれか1に記載の電力線搬送
通信装置において、ウェーブレット逆変換器とウェーブ
レット変換器は、重複係数に応じたフィルタ長の異なる
複数のフィルタ係数パターンを有し、送信部から送信さ
れる電力線通信信号や、伝送路の変動、受信レベル等の
受信条件に応じて、複数のフィルタ係数パターンの中か
ら適切なフィルタ係数パターンを選択することにより、
伝送路の雑音状態が良好な場合の演算量を低減すること
ができ、受信時の消費電力を削減することができ、ま
た、雑音状態が劣悪な場合においても安定した受信を行
うことができるという有利な効果が得られる。
【0147】請求項9に記載の電力線搬送通信装置によ
れば、請求項7に記載の電力線搬送通信装置において、
ウェーブレット逆変換器とウェーブレット変換器は、重
複係数に応じた複数の平面回転角パターンを有し、送信
部から送信される電力線通信信号や、伝送路の変動、受
信レベル等の受信条件に応じて、複数の平面回転角パラ
メータの中から適切な平面回転角パラメータを選択する
ことにより、伝送路の雑音状態が良好な場合の演算量を
低減することができ、受信時の消費電力を削減すること
ができ、また、雑音状態が劣悪な場合においても安定し
た受信を行うことができるという有利な効果が得られ
る。また、フィルタ係数を複数パターン用意する必要が
なく、記憶容量を減らすことができるという有利な効果
が得られる。
【0148】請求項10に記載の電力線搬送通信装置に
よれば、請求項1乃至9のいずれか1に記載の電力線搬
送通信装置において、制御部は、信号点写像器に対して
データをマッピングし変調するサブキャリアを選択する
選択信号を出力し、信号点写像器は、選択信号に基づ
き、選択されたサブキャリアに対してはデータをマッピ
ングし、選択されなかったサブキャリアに対するデータ
はゼロをマッピングすることにより、出力するサブキャ
リアを容易に選択することができ、特定の周波数にのみ
信号を出力することが可能になり、国別の法規制によっ
て各国毎に使用可能な周波数が異なる場合であっても、
容易に対応することができるという有利な効果が得られ
る。
【0149】請求項11に記載の電力線搬送通信装置に
よれば、請求項10に記載の電力線搬送通信装置におい
て、制御部は、シンボル判定器による判定結果を用い
て、電力線上の雑音状態を信号電力対雑音電力比で推定
することにより、相対的に大きな雑音が定常的に存在す
る周波数帯域を検出し、大きな雑音が定常的に存在する
周波数帯域上のサブキャリアについては信号点写像器に
対して選択信号を出さないように制御することにより、
電力線上のノイズ状態を把握することができ、使用可能
なサブキャリアを選択することができ、あらかじめ大き
なノイズ成分が存在する周波数位置を避けるようにサブ
キャリアを選定して、より信頼性の高い通信を行うこと
ができるという有利な効果が得られる。
【0150】請求項12に記載の電力線搬送通信装置に
よれば、請求項10または11に記載の電力線搬送通信
装置において、制御部は、信号点写像器による信号点写
像とサブキャリアへの選択信号の制御について、通信速
度を優先する場合には、信号点写像器で写像される信号
点数を増やすことで多値化し、データ伝送の信頼性を優
先する場合には、信号点写像器で写像される信号点数を
減らして2値化することにより、伝送速度を指定する速
度に容易に変更することができ、また指定された伝送速
度を実現する以外のサブキャリアを別の通信に利用する
ことができるので、帯域の利用効率を向上させることが
できるという有利な効果が得られる。
【0151】請求項13に記載の電力線搬送通信装置に
よれば、請求項10乃至12のいずれか1に記載の電力
線搬送通信装置において、制御部は、信号点写像器によ
る信号点写像と各サブキャリアへの選択信号の制御につ
いて、各サブキャリアの誤り率を調査し、各サブキャリ
アの中で、誤り率の小さいサブキャリアから優先的に通
信に使用するように制御することにより、誤り率の小さ
いサブキャリアから優先的に通信に使用するようにした
ので、受信エラー数を減少させることができるという有
利な効果が得られる。
【0152】請求項14に記載の電力線搬送通信装置に
よれば、請求項1乃至13のいずれか1に記載の電力線
搬送通信装置において、制御部は、送信用増幅器の利得
を受信部で受信した受信信号の信号電力対雑音電力比に
基づいて設定することにより、電力線上のノイズレベル
が低く通信エラーが発生しない場合には出力レベルを低
下させることができるので、送信に必要な電力を削減す
ることができるという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)ウェーブレットの時間波形の概念説明の
ためのグラフ (b)ウェーブレットの周波数スペクトルの概念説明の
ためのグラフ
【図2】(a)直交変換におけるデータの流れを示す説
明図 (b)重複直交変換におけるデータの流れを示す説明図
【図3】本発明の実施の形態1による電力線搬送通信装
置を示すブロック図
【図4】電力線搬送通信装置の送信部の動作を説明する
ための説明図
【図5】電力線搬送通信装置の受信部の動作を説明する
ための説明図
【図6】本発明の実施の形態2による電力線搬送通信装
置を示すブロック図
【図7】本発明の実施の形態3による電力線搬送通信装
置を示すブロック図
【図8】電力線搬送通信装置の送信部の動作を説明する
ための説明図
【図9】電力線搬送通信装置の受信部の動作を説明する
ための説明図
【図10】(a)4分割の完全再構成のGLTを実現す
るフィルタバンク回路の各フィルタのインパルス応答の
例を示すグラフ (b)4分割の完全再構成のGLTを実現するフィルタ
バンク回路の各フィルタの周波数応答の例を示すグラフ
【図11】(a)4分割のELTを実現するフィルタバ
ンク回路の各フィルタのインパルス応答の例を示すグラ
フ (b)4分割のELTを実現するフィルタバンク回路の
各フィルタの周波数応答の例を示すグラフ
【図12】(a)一般的なFIRフィルタで構成した帯
域合成フィルタバンク回路を示すブロック図 (b)一般的なFIRフィルタで構成した帯域分割フィ
ルタバンク回路を示すブロック図
【図13】(a)ポリフェーズフィルタで構成した帯域
合成フィルタバンク回路を示すブロック図 (b)ポリフェーズフィルタで構成した帯域分割フィル
タバンク回路を示すブロック図
【図14】図13のポリフェーズフィルタを示すブロッ
ク図
【図15】(a)図3、図6、図7の電力線搬送通信装
置のウェーブレット逆変換としての帯域合成フィルタバ
ンク回路を示すブロック図 (b)図3、図6、図7の電力線搬送通信装置のウェー
ブレット変換としての帯域分割フィルタバンク回路を示
すブロック図
【図16】平面回転演算回路を示す機能ブロック図
【図17】本発明の実施の形態10による電力線搬送通
信装置の制御方法を説明するための説明図
【図18】電力線搬送通信に認可された周波数スペクト
ルの例を示すグラフ
【図19】OFDM伝送を用いた場合の送信周波数スペ
クトルを示すグラフ
【図20】電力線搬送通信装置の送信周波数スペクトル
を示すグラフ
【図21】図3、図6、図7の電力線搬送通信装置の制
御方法を説明するための説明図
【図22】本発明の実施の形態13による電力線搬送通
信装置の制御部の動作を示すフローチャート
【図23】(a)電力線搬送通信装置の信号点写像器の
信号点数の変化を示す説明図 (b)電力線搬送通信装置の信号点写像器の信号点数の
変化を示す説明図
【図24】本発明の実施の形態14による電力線搬送通
信装置の動作を示すフローチャート
【図25】特開2000−165304号公報に記載さ
れた電力線搬送通信装置を示すブロック図
【図26】ガードインターバルの仕組みを示すグラフ
【図27】OFDMのフィルタバンク特性を示すグラフ
【符号の説明】
100 電力線搬送通信装置 101 送信部 102 信号点写像器 103 ウェーブレット逆変換 104 D/A変換器 105 送信用増幅器 106、112 帯域通過フィルタ 107 SSB変調器 108 直交変調器 110 電力線 111 受信部 113 増幅度制御器 114 A/D変換器 115 ウェーブレット変換 116 シンボル判定器 117 SSB復調器 118 直交復調器 121 電力線結合回路 122 制御部 200、300、400 帯域合成フィルタバンク回路 201、302、405 アップサンプラ 202 FIRフィルタ 203 FIRフィルタ群 204、303、322、406 2入力加算器 210、310、410 帯域分割フィルタバンク回路 211 FIRフィルタ 212 FIRフィルタ群 213、312、412 ダウンサンプラ 301、313 ポリフェーズフィルタ 304、311、402、407、411、415 遅
延素子(1サンプリング時間) 321 フィルタ 401、416 離散コサイン変換器 403、414 平面回転演算器 404、413 遅延素子(2サンプリング時間)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K022 DD01 DD13 DD33 5K046 AA03 BB05 PP01 PP08 PS03 PS05 PS39

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】送信部と、受信部と、前記送信部からの信
    号を電力線に対して電力線通信用信号として重畳すると
    共に電力線から電力線通信用信号のみを抽出する電力線
    結合回路と、前記送信部と前記受信部の各構成要素を制
    御する制御部とを有し、複数のサブキャリアを用いて通
    信を行う電力線搬送通信装置であって、 前記送信部は、入力される送信データから複数のビット
    列を生成して前記ビット列を各サブキャリアの信号点に
    写像する信号点写像器と、前記信号点写像器により写像
    された各サブキャリアの信号点データに基づき互いに直
    交したウェーブレット波形をもって各サブキャリアの変
    調を行うことにより時間波形系列データの生成を行うウ
    ェーブレット逆変換器と、前記ウェーブレット逆変換器
    による時間波形系列データをアナログ変換するD/A変
    換器とを有し、 前記受信部は、前記電力線結合回路により電力線から抽
    出された電力線通信用信号をディジタル変換してサンプ
    リング系列波形データを得るA/D変換器と、前記A/
    D変換器によるサンプリング系列波形データを各サブキ
    ャリアの信号点データに変換するウェーブレット変換器
    と、前記ウェーブレット変換器から出力される複数の信
    号点データを逆写像して前記信号点写像器で写像された
    ビット列を判別し受信データ系列として合成するシンボ
    ル判定器とを有することを特徴とする電力線搬送通信装
    置。
  2. 【請求項2】送信部と、受信部と、前記送信部からの信
    号を電力線に対して電力線通信用信号として重畳すると
    共に電力線から電力線通信用信号のみを抽出する電力線
    結合回路と、前記送信部と前記受信部の各構成要素を制
    御する制御部とを有し、複数のサブキャリアを用いて通
    信を行う電力線搬送通信装置であって、 前記送信部は、入力される送信データから複数のビット
    列を生成して前記ビット列を各サブキャリアの信号点に
    写像する信号点写像器と、前記信号点写像器により写像
    された各サブキャリアの信号点データに基づき互いに直
    交したウェーブレット波形をもって各サブキャリアの変
    調を行うことにより時間波形系列データの生成を行うウ
    ェーブレット逆変換器と、前記ウェーブレット逆変換器
    から出力される時間波形系列データを任意の搬送波周波
    数帯域に周波数シフトする送信用周波数変換器と、前記
    送信用周波数変換器から出力される時間波形系列データ
    をアナログ変換するD/A変換器とを有し、 前記受信部は、前記電力線結合回路により電力線から抽
    出された電力線通信用信号をディジタル変換してサンプ
    リング系列波形データを得るA/D変換器と、前記A/
    D変換器によるサンプリング系列波形データをベースバ
    ンド帯域へ周波数シフトしてベースバンド信号系列を得
    る受信用周波数変換器と、前記受信用周波数変換器から
    出力されたベースバンド信号系列を各サブキャリアの信
    号点データに変換するウェーブレット変換器と、前記ウ
    ェーブレット変換器から出力される複数の信号点データ
    を逆写像して前記信号点写像器で写像されたビット列を
    判別し受信データ系列として合成するシンボル判定器と
    を有することを特徴とする電力線搬送通信装置。
  3. 【請求項3】送信部と、受信部と、前記送信部からの信
    号を電力線に対して電力線通信用信号として重畳すると
    共に電力線から電力線通信用信号のみを抽出する電力線
    結合回路と、前記送信部と前記受信部の各構成要素を制
    御する制御部とを有し、複数のサブキャリアを用いて通
    信を行う電力線搬送通信装置であって、 前記送信部は、入力される送信データから複数のビット
    列を生成して前記ビット列を各サブキャリアの複素信号
    点に写像する信号点写像器と、前記信号点写像器により
    写像された各サブキャリアの複素信号点データに基づき
    互いに直交したウェーブレット波形をもって各サブキャ
    リアの変調を行うことにより複素時間波形系列データの
    生成を行うウェーブレット逆変換器と、前記ウェーブレ
    ット逆変換器から出力される複素時間波形系列データを
    直交変調することにより任意の搬送波周波数帯域に周波
    数シフトする直交変調器と、前記直交変調器から出力さ
    れる複素時間波形系列データをアナログ変換するD/A
    変換器とを有し、 前記受信部は、前記電力線結合回路により電力線から抽
    出された電力線通信用信号をディジタル変換してサンプ
    リング系列波形データを得るA/D変換器と、前記A/
    D変換器によるサンプリング系列波形データをベースバ
    ンド帯域へ周波数シフトしてベースバンド信号系列を得
    る直交復調器と、前記直交復調器から出力されたベース
    バンド信号系列を各サブキャリアの信号点データに変換
    するウェーブレット変換器と、前記ウェーブレット変換
    器から出力される複数の信号点データを逆写像して前記
    信号点写像器で写像されたビット列を判別し受信データ
    系列として合成するシンボル判定器とを有することを特
    徴とする電力線搬送通信装置。
  4. 【請求項4】前記ウェーブレット逆変換器と前記ウェー
    ブレット変換器は、完全再構成あるいは疑似完全再構成
    の重複直交変換機能または一般化重複直交変換機能を有
    することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1に記
    載の電力線搬送通信装置。
  5. 【請求項5】前記ウェーブレット逆変換器と前記ウェー
    ブレット変換器は、変調重複変換機能または拡張変調重
    複変換機能を有することを特徴とする請求項1乃至3の
    いずれか1に記載の電力線搬送通信装置。
  6. 【請求項6】前記ウェーブレット逆変換器と前記ウェー
    ブレット変換器は、ポリフェーズフィルタバンク回路に
    よって構成することを特徴とする請求項1乃至5のいず
    れか1に記載の電力線搬送通信装置。
  7. 【請求項7】前記ウェーブレット逆変換器と前記ウェー
    ブレット変換器は、ラティス構造のフィルタバンク回路
    によって構成することを特徴とする請求項1乃至5のい
    ずれか1に記載の電力線搬送通信装置。
  8. 【請求項8】前記ウェーブレット逆変換器と前記ウェー
    ブレット変換器は、重複係数に応じたフィルタ長の異な
    る複数のフィルタ係数パターンを有し、送信部から送信
    される電力線通信信号や、伝送路の変動、受信レベル等
    の受信条件に応じて、前記複数のフィルタ係数パターン
    の中から適切なフィルタ係数パターンを選択することを
    特徴とする請求項1乃至6のいずれか1に記載の電力線
    搬送通信装置。
  9. 【請求項9】前記ウェーブレット逆変換器と前記ウェー
    ブレット変換器は、重複係数に応じた複数の平面回転角
    パターンを有し、送信部から送信される電力線通信信号
    や、伝送路の変動、受信レベル等の受信条件に応じて、
    前記複数の平面回転角パラメータの中から適切な平面回
    転角パラメータを選択することを特徴とする請求項7に
    記載の電力線搬送通信装置。
  10. 【請求項10】前記制御部は、前記信号点写像器に対し
    てデータをマッピングし変調するサブキャリアを選択す
    る選択信号を出力し、前記信号点写像器は、前記選択信
    号に基づき、選択されたサブキャリアに対してはデータ
    をマッピングし、選択されなかったサブキャリアに対す
    るデータはゼロをマッピングすることを特徴とする請求
    項1乃至9のいずれか1に記載の電力線搬送通信装置。
  11. 【請求項11】前記制御部は、前記シンボル判定器によ
    る判定結果を用いて、電力線上の雑音状態を信号電力対
    雑音電力比で推定することにより、相対的に大きな雑音
    が定常的に存在する周波数帯域を検出し、前記送信部は
    大きな雑音が定常的に存在する周波数帯域上のサブキャ
    リアについては前記信号点写像器に対して前記選択信号
    を出さないように制御することを特徴とする請求項10
    に記載の電力線搬送通信装置。
  12. 【請求項12】前記制御部は、前記信号点写像器による
    信号点写像とサブキャリアへの前記選択信号の制御につ
    いて、通信速度を優先する場合には、信号点写像器で写
    像される信号点数を増やすことで多値化し、データ伝送
    の信頼性を優先する場合には、信号点写像器で写像され
    る信号点数を減らして2値化することを特徴とする請求
    項10または11に記載の電力線搬送通信装置。
  13. 【請求項13】前記制御部は、前記信号点写像器による
    信号点写像と各サブキャリアへの前記選択信号の制御に
    ついて、各サブキャリアの誤り率を調査し、各サブキャ
    リアの中で、誤り率の小さいサブキャリアから優先的に
    通信に使用するように制御することを特徴とする請求項
    10乃至12のいずれか1に記載の電力線搬送通信装
    置。
  14. 【請求項14】前記制御部は、前記送信用増幅器の利得
    を前記受信部で受信した受信信号の信号電力対雑音電力
    比に基づいて設定することを特徴とする請求項1乃至1
    3のいずれか1に記載の電力線搬送通信装置。
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