JP4657446B2 - ルーフに取り付けられた部材を通るシートベルト - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両拘束体の分野に概ね関し、特に、センタシート用のショルダベルトに関する。
【0002】
【従来の技術】
乗客を乗せる車両は、大抵、3点拘束体を各シートに備えている。該拘束体は、通常、ショルダベルトを備えている。ショルダベルトは引き戻し部材から延びることができる。引き戻し部材は、ピラー、或いは車両の側にありシートに隣接する他の構造部材に通常は取り付けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
センタシートの場合、引き戻し部材を取り付けることができるピラーが近くにない。場合によっては、2点ハーネスが使用される。3点ハーネスが使用される場合、センタシート用の引き戻し部材は、シートの上方にあるルーフと、シートの後方にある床と、シートとに取り付けられる。引き戻し部材のサイズによっては、引き戻し部材を配置することで、車内の収納スペースに干渉したり、又は車両内部の機能的若しくは美観的特徴を損ねる場合がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、車両フレームと、該車両フレームに取り付けられている引き戻し部材と、を備えている拘束アセンブリを提供する。通路を有するベルトガイドは、フレームに取り付けられている。ベルトは引き戻し部材から延ばすことができ、且つ該引き戻し部材によって引き戻すことができる。ベルトはベルトガイドの通路を通る。
【0005】
フレームは、車両の実質的幅方向に延びているルーフアーチを備えている。ベルトガイドはルーフアーチに取り付けられている。ルーフアーチは、U字状の断面を有する第1部材と、該第1部材に固定されている第2部材と、を備えている。第1部材及び第2部材は外方に延びているフランジを有しており、該フランジは重なり合って、第1部材と第2部材との間にキャビティを画成する。第1部材は、凹部を備えているロアルーフアーチ部材であり、ベルトガイドは凹部内に取り付けられている。
【0006】
シートはルーフアーチの実質的下方に配置されている。ラッチは第1ラッチ部と第2ラッチ部とを有している。第1ラッチ部はシートに隣接して取り付けられており、第2ラッチ部は、ベルトが引き戻し部材から延びて第2ラッチ部を第1ラッチ部に固定するように、ベルトに取り付けられている。第2ラッチ部用収納室部はベルトガイドに隣接して設けられている。ルーフはルーフアーチの上方に配置されている。ルーフライナはルーフアーチの下方に配置され、ルーフから離隔している。引き戻し部材とベルトガイドとの間で延びているベルトの一部はルーフとルーフライナとの間に配置されている。
【0007】
フレームは、実質的に鉛直方向に延びているピラーと、実質的に水平且つ前方に延びているスチフナと、を備えている。引き戻し部材は、ピラー及びスチフナの少なくとも一方に取り付けられている。フレームは、スチフナから実質的幅方向に延びているルーフアーチを備えており、ベルトガイドはルーフアーチに取り付けられている。ルーフアーチはピラーから前方に間隔を空けて配置されている。
【0008】
ベルトガイドはグロメットが係合するスロットを備えており、ベルトは、グロメットがベルトの支持面となるように、スロットを通る。ベルトガイドは、引き戻し部材から離隔している。ベルトガイドは引き戻し部材とは別個に取り付けられている。
【0009】
本発明は、更に、フレームを有している車両の拘束アセンブリを提供する。該フレームはルーフアーチを具備している。該ルーフアーチは車両の幅方向に延びている。拘束アセンブリは、フレームに取り付けられている引き戻し部材と、ルーフアーチに固定されており、通路を有しているベルトガイドと、引き戻し部材からベルトガイドの通路を通るように延びているベルトと、を備えている。フレームは、実質的に鉛直方向に延びているピラーと、実質的に水平方向に延びているスチフナと、を備えている。引き戻し部材は、ピラー及びスチフナの少なくとも一方に取り付けられている。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1を参照するに、車室を有する自動車等の車両10は構造部材を備えている。該構造部材としては、鉛直に延びているピラー12及び水平に延びているスチフナが含まれる。ピラー12の上端には、ガータアッパ部材13が備えられている。スチフナは、内側レール14及び外側レール15等の部材を具備している。ピラー12は車室の隅に配置されている。該ピラーは車室の側に配置される場合もある。スチフナはピラー間で延びており車室を画成する網目状の構造部材を形成している。以下、左上方のスチフナの内側レール14及び左後方のピラー12に特定して説明を行う。内側レール14及びピラー12は車両10の後部の左側上方の隅で接合されている。車室上方には、スチフナ間を横断するようにルーフアーチ16が延びている。ピラー、スチフナ、ルーフアーチは、全て、鋼等の剛性素材で形成されている。
【0011】
ルーフ18は、ルーフアーチ16の上方に配置されており、該ルーフアーチ16によって支持されている。ルーフライナ20は、ルーフアーチ16の下方に配置されており、該ルーフアーチ16によって支持されている。ルーフライナ20は、ルーフ18から離隔しており、車室の内側天井を形成している。図1において、ルーフ18及びルーフライナ20の一部を破断して車室の内部を示している。車室内には、シート22が備えられている。2列或いは3列のシートを有する車両において、2列目にあるセンターシートに特定して説明を行う。
【0012】
”ELR”として従来知られているシートベルト引き戻し部材24はベルト26を引き戻すために使用されている。ベルト26は引き戻し部材からベルトガイド28を介して着脱自在な留め金30まで延びている。着脱自在な留め金30は、着脱自在なアンカ31に取り外し可能に固定されている。着脱自在なアンカ31は、通常は移動不可能な構造体に固定されている。例えば、アンカ31を車両の床にボルトで固定してもよい。ベルトの締め具はバックル32と留め金34とを備えている。該バックル32は、通常は移動不可能な構造体に固定されている。該留め金34はベルト26に固定されている。留め金34は、ベルトガイド28と着脱自在な留め金30との間に配置されており、ベルト26上を移動することができる。
【0013】
図1乃至図3を参照するに、ルーフアーチ16には、ベルトガイド28を支持するために使用されるものがある。図1に示されるルーフアーチ16は、第2列目のセンタシート22の上方且つ僅かながら後方に配置されている。このルーフアーチについて説明を行う。ルーフアーチ16は、アッパルーフアーチ部材36及びロアルーフアーチ部材38によって形成されている。アッパルーフアーチ部材36は、概ね角ばっている部材であり、多数の角ばった窪み40を有する。窪み40は、ルーフの下面にある対応する構造体と合わさるようになっている。アッパルーフアーチ部材とルーフとの間には、マスチック接着剤が塗布されている。アッパルーフアーチ部材36の両縁に沿って、外方に突出しているフランジ42が備えられている。
【0014】
ロアルーフアーチ部材38はU字状断面の概ね角ばった部材である。ロアルーフアーチ部材は、実質的により薄くなっていることを除いては、既存のルーフアーチと実質的に類似している。アッパルーフアーチ部材の両縁に沿って、外方に突出しているフランジ44が備えられている。アッパルーフアーチ部材及びロアルーフアーチ部材のフランジ42、44は、溶接等を行うことによって、接合されてルーフアーチを形成している。従って、ルーフアーチは中空のD字形状の梁を形成している。アッパルーフアーチ部材はロアルーフアーチ部材を補強している。
【0015】
ロアルーフアーチ部材38は、端部近傍に、凹部46を備えている。凹部46は、ロアルーフアーチ部材のU字形状部分を若干凹ませている。それによって、凹部の底は、凹部以外の部分の底よりも高くなっている。2つの穴48が凹部46を貫通している。該穴48の上方には、対応する穴50がある。ナット等の締め具52は各穴48に隣接して配置されている。
【0016】
ルーフアーチ16は、鋼にスタンピング、或いはダイカストを施すことによって、形成される。ルーフアーチは、その端部にて、各スチフナに固定されている。例えば、ルーフアーチの各端部をスチフナの内側レール及びルーフのルーフ溝部に溶接することによって、固定することができる。
【0017】
図4を参照するに、引き戻し部材24は、ベルト26が巻回されている拘束機構を収容しているハウジング54を備えている。後部取り付けブラケット56は、引き戻し部材のハウジング54の上面から後方に延びており、取り付けボルト58用の穴を備えている。後部取り付けブラケットは、取り付けボルト58用の穴が該ブラケット56の上面より下方にズレて位置するように、配置されている。側部取り付けブラケット60は、引き戻し部材のハウジング54の上面から幅方向に延びており、取り付けボルト62用の穴を備えている。図1に示されるように、引き戻し部材24は、取り付けボルト58、62を車両の構造部材に固定することによって、車両内に取り付けられる。例えば、引き戻し部材24は、ピラー12及び/若しくは内側レール14等のスチフナ部材に取り付けてもよい。
車室内への引き戻し部材の介入は最小であることが必要である。図1において、後部取り付けブラケット56は、車両の左後方の隅にて、ピラー12のガータアッパ部材13に固定されている。側部取り付けブラケットは、車両の左上方の隅にて、後部の内側レール14に取り付けられている。ハウジング54の開口からはベルト26が延びている。該開口はルーフライナ20の上方に配置されている。引き戻し部材はルーフライナ及び/若しくは別個のカバーによって、隠すことができる。
【0018】
図4及び図5を参照するに、ベルトガイド28はグロメット66が係合するスロット64を備えている。スロット64は、ベルト26が通る通路を画成する。該通路は、閉塞したスロット、開放ノッチ、或いはベルトが通る他の構造体でもよい。グロメット66は、ナイロン等の滑らかな低摩擦素材で形成されている支持表面を備えている。グロメット66は、下方に突出しているフィンガ68を備えている。該フィンガ68は、ルーフライナ20とベルトガイド28とを離隔した状態に保持している。ルーフライナ20には、ベルトガイドのスロット64に隣接する開口70が設けられている。この開口70をベルトが通過する。成形プラスチックインサート材等からなる収納室部69は開口70に設けられており、ベルトガイド28に固定されている。揺動或いはスライドドア等の開閉自在なカバーを収納室部69に提供してもよい。収納室部のインサート材69は、ベルトガイドのスロット64に対応している開口71を備えている。ベルトはこの開口を通る。ベルトガイド28及び引き戻し部材24は別々に取り付けられており、もって、ベルトガイドをシートの配置に応じて取り付けることができ、且つ、引き戻し部材を美観的な見地に即して取り付けることができ、車室の空間及び実用性を最大にすることができる。別個に取り付けられることになるが、ベルトを被覆するシース等の介在構造体を引き戻し部材とベルトガイドとの間に備えてもよい。
【0019】
図1、3、及び4において、ベルトガイド28は1対のボルト72によってルーフアーチ16に取り付けられている。ボルト72は、ベルトガイド28が凹部46内に取り付けられるように、ロアルーフアーチ部材38の穴48を通過して、締め具52によって固定されている。ベルトガイド28が取り付けられると、スロット64は傾斜して、ルーフアーチ16の凹部分の下方に位置する。ベルトガイド28は、ベルトの向きを変え、ベルトからルーフアーチ16まで力をある程度伝達する。ルーフアーチは、ベルトによってベルトガイドに掛かる力を吸収するだけの十分な強度を有している。ベルトガイドは、ベルト26がバックル32に固定されると、該ベルト26が乗客の体を横断するように乗客の肩から腰まで延びるように、配置されている。即ち、ベルトガイドはベルトが備えられるシートの上方にて、該シートの位置から幅方向にズレた位置にある。
【0020】
ベルト26は引き戻し部材24からルーフ18とルーフライナ20との間を通りベルトガイド28まで移動する。ベルトガイドにて、ベルトはルーフアーチの凹部46の下方を通り、ベルトガイドのスロット64及びルーフライナの開口70を通過する。ベルトの端部は着脱自在な留め金30に固定されている。該留め金30は着脱自在なアンカ31に保持されている。従って、ベルトはベルトガイド28から車室内の車両の床まで延びている。留め金34をバックル32に挿入することによって、ベルトはシートにいる乗客の周辺で固定される。
【0021】
シートを折り畳んで車室の荷物用スペースの容積を大きくすると、着脱自在な留め金30は着脱自在なアンカ31から取り外される。引き戻し部材24は、更に、ベルト26を引き戻し、もって、留め金34及び着脱自在な留め金30は、収納室部69内にて保持される。若しくは、ベルト26は、ラップベルトの留め金から着脱できるショルダベルトで形成されていてもよい。ラップベルトは車両の床に取り外し可能に取り付けられている。この場合、シートを折り畳んで車室の荷物用スペースの容積を大きくすると、ショルダベルトはラップベルトから外れて、ルーフライナの収納室部まで引き戻される。
【0022】
本願は、本発明の実施例を幾つか開示しているが、本発明はこれらの実施例に限定されない。請求項に記載されている趣旨及び範囲内であれば、上記実施例以外の変形例も可能であることは理解できよう。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両の等角図であり、該車両の一部を破断して本発明に係わるシートベルトを示している図である。
【図2】図1の2−2線断面図であり、本発明に係わるルーフアーチの断面図である。
【図3】図1の3−3線断面図であり、本発明に係わるルーフアーチの断面図である。
【図4】本発明に係わるベルト及びそれに関係する取り付け及び作動部材の等角図である。
【図5】図4の5−5線断面図、即ちベルトガイドの断面図である。
【符号の説明】
10 車両
24 引き戻し部材
26 ベルト
28 ベルトガイド
Claims (19)
- 拘束アセンブリであって、
ルーフアーチ及びピラーを備える車両フレームと、
前記車両フレームに取り付けられている引き戻し部材と、
通路を有しているベルトガイドと、
前記ルーフアーチの実質的下方に配設されたシートと、
前記ベルトガイドの前記通路を通過し、前記引き戻し部材から延びることができ、且つ前記引き戻し部材によって引き戻されるベルトと、から成り、
前記ピラーは鉛直方向に延びており、前記ルーフアーチは前記車両フレームの長さに対して横方向に伸びており、前記ルーフアーチは一端部近傍に凹部を備えるとともに断面U字状のロアルーフアーチ部材と、これに接合されて中空でD字形の梁を形成するアッパルーフアーチ部材と、を含み、前記ベルトガイドは前記ロアルーフアーチ部材の前記凹部に取り付けられている、
ことを特徴とする拘束アセンブリ。 - 前記フレームは前記車両の実質的幅方向に延びているルーフアーチを備えており、前記ベルトガイドは前記ルーフアーチに取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の拘束アセンブリ。
- 前記ルーフアーチはU字状断面の第1部材と、前記第1部材に固定されている第2部材と、を備えていることを特徴とする請求項2に記載の拘束アセンブリ。
- 前記第1部材及び前記第2部材は外方に延びるフランジをそれぞれ有し、前記フランジは、重なり合って、前記第1部材と前記第2部材との間にキャビティを画成することを特徴とする請求項3に記載の拘束アセンブリ。
- 前記第1部材は、凹部を備えているロアルーフアーチ部材であり、前記ベルトガイドは前記凹部に取り付けられていることを特徴とする請求項3に記載の拘束アセンブリ。
- 前記拘束アセンブリは、更に、
前記ルーフアーチの実質的下方に配置されているシートと、
第1ラッチ部及び第2ラッチ部を有するラッチと、
から成り、前記第1ラッチ部は前記シートに隣接して取り付けられており、前記第2ラッチ部は、前記ベルトが前記引き戻し部材から延びて前記第2ラッチ部を前記第1ラッチ部に固定するように、前記ベルトに取り付けられていることを特徴とする請求項2に記載の拘束アセンブリ。 - 前記拘束アセンブリは、更に、前記ベルトガイドに隣接して配置されている前記第2ラッチ部用の収納室部から成ることを特徴とする請求項6に記載の拘束アセンブリ。
- 前記拘束アセンブリは、更に、
前記ルーフアーチの上方に配置されたルーフと、
前記ルーフアーチの下方に配置され、前記ルーフから離隔しているルーフライナと、
から成り、前記引き戻し部材と前記ベルトガイドとの間で延びている前記ベルトの一部は前記ルーフと前記ルーフライナとの間に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の拘束アセンブリ。 - 前記拘束アセンブリは、更に、
前記車両内に配置されているシートと、
第1ラッチ部と第2ラッチ部を有するラッチと、
から成り、前記第1ラッチ部は前記シートに隣接して取り付けられており、前記第2ラッチ部は、前記ベルトが前記引き戻し部材から延びて前記第2ラッチ部を前記第1ラッチ部に固定するように、前記ベルトに取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の拘束アセンブリ。 - 前記フレームは実質的に鉛直方向に延びているピラーと、実質的に水平方向且つ前方に延びているスチフナと、を備えており、前記引き戻し部材は前記ピラー及び前記スチフナの少なくとも一方に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の拘束アセンブリ。
- 前記フレームは、前記スチフナから実質的に幅方向に延びているルーフアーチを備えており、前記ベルトガイドは前記ルーフアーチに取り付けられていることを特徴とする請求項10に記載の拘束アセンブリ。
- 前記ルーフアーチは前記ピラーから前方に向かって離れて配置されていることを特徴とする請求項11に記載の拘束アセンブリ。
- 前記ベルトガイドはグロメットが係合するスロットを備えており、前記ベルトは、前記グロメットが前記ベルトの支持面を提供するように、前記スロットを通ることを特徴とする請求項1に記載の拘束アセンブリ。
- 前記ベルトガイドは前記引き戻し部材から離隔していることを特徴とする請求項1に記載の拘束アセンブリ。
- 前記ベルトガイドは、前記引き戻し部材とは別個に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の拘束アセンブリ。
- ほぼ鉛直のピラーと、ほぼ水平のスチフナと、車幅方向に延びるルーフアーチを備えるフレームを含む車両の拘束アセンブリであって、
前記ピラーと前記スチフナの少なくとも一方に取り付けられている引き戻し部材と、
前記ルーフアーチに固定され、通路を有しているベルトガイドと、
前記ルーフアーチの実質的下方に配設されたシートと、
前記引き戻し部材から前記ベルトガイドの通路を通るように延びているベルトと、から成り、
前記ルーフアーチは、一端部近傍に凹部を備えるとともに断面U字状のロアルーフアーチ部材と、これに接合されて中空でD字形の梁を形成するアッパルーフアーチ部材と、を含み、前記ベルトガイドは、前記ロアルーフアーチ部材の前記凹部に取り付けられている、
ことを特徴とする拘束アセンブリ。 - 前記フレームは、実質的に鉛直方向に延びているピラーと、実質的に水平方向に延びているスチフナと、を備えており、前記引き戻し部材は、前記ピラー及び前記スチフナの少なくとも一方に取り付けられていることを特徴とする請求項16に記載の拘束アセンブリ。
- 車両の拘束アセンブリであって、
前記車両の後部の隅にて実質的に鉛直方向に延びているピラーと、
前記ピラーから前方に向かって実質的に水平方向に、且つ前記車両の上方の隅に沿って延びているピラースチフナと、
前記ピラー及び前記ピラースチフナの少なくとも一方に取り付けられている引き戻し部材と、
前記ピラースチフナから前記車両の実質的幅方向に延びているルーフアーチと、
前記ルーフアーチの上方に配置されているルーフと、
前記ルーフアーチの下方に配置されており、前記ルーフから離隔しているルーフライナと、
前記ルーフアーチに固定されており、支持面を備える通路を具備しているベルトガイドと、
前記ルーフアーチの実質的下方に配置されているシートと、
前記シートに隣接して取り付けられている第1ラッチ部と、第2ラッチ部とを有しているラッチと、
前記引き戻し部材から前記ルーフと前記ルーフライナとの間を通り、前記ベルトガイドの通路を通過するように延びているベルトと、から成り、前記第2ラッチ部は、前記ベルトが前記引き戻し部材から延びて前記第2ラッチ部を前記第1ラッチ部に固定するように、前記ベルトに取り付けられており、
前記ルーフアーチは、一端部近傍に凹部を備えるとともに断面U字状のロアルーフアーチ部材と、これに接合されて中空でD字形の梁を形成するアッパルーフアーチ部材と、を含み、前記ベルトガイドは、前記ロアルーフアーチ部材の前記凹部に取り付けられている、
ことを特徴とする拘束アセンブリ。 - 車両の拘束アセンブリであって、
前記車両の後部の隅にて実質的に鉛直方向に延びているピラーと、
前記ピラーから前方に向かって実質的に水平方向に、且つ前記車両の上方の隅に沿って延びているピラースチフナと、
前記ピラーに隣接して前記ピラースチフナに取り付けられている引き戻し部材と、
前記ピラースチフナから前記車両の幅方向に延びているルーフアーチと、
前記ルーフアーチの上方に配置されているルーフと、
前記ルーフアーチの下方に配置され、前記ルーフから離隔し、開口を備えているルーフライナと、
前記ルーフアーチに固定されており、グロメットが係合するスロットを備えているベルトガイドと、
前記ルーフアーチの実質的下方に配置されているシートと、
留め金と、前記シートに隣接して取り付けられているバックルと、を有するラッチと、
前記ベルトガイドに隣接配置され前記留め金を収納する収納室部と、
前記引き戻し部材から前記ルーフと前記ルーフライナとの間を通り、前記ベルトガイドのスロット及び前記ルーフライナの開口を通過するように延び、前記シートに隣接して固定されているベルトと、から成り、
前記ルーフアーチは、外方に延びているフランジを有している断面がU字状のロアルーフアーチ部材と、外方に延びているフランジを有しているアッパルーフアーチ部材と、を備えており、前記ロアルーフアーチ部材及び前記アッパルーフアーチ部材は中空でD字形の梁を形成しており、前記ロアルーフアーチ部材及び前記アッパルーフアーチ部材の前記フランジは重なり合って前記ロアルーフアーチ部材と前記アッパルーフアーチ部材との間にはキャビティが画成され、前記ロアルーフアーチ部材は凹部を備えており、
前記ベルトガイドは前記ルーフアーチの前記凹部内に配置されており、
前記ベルトは前記グロメットに支持され、前記ラッチの留め金は、前記ベルトが前記引き戻し部材から延びて前記留め金を前記バックルに固定するように、前記ベルトに取り付けられていることを特徴とする拘束アセンブリ。
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